JP2004222454A - 回転電機におけるブラシホルダ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステーにホルダをカシメてブラシホルダを構成するにあたり、ブラシホルダ部位におけるガタつきを防止して、さらなる低騒音化を図る。
【解決手段】ステーユニット7、8に形成されるステー部7a、8aの内径側部位に貫通孔7f、8fを形成する一方、ホルダ9のカシメ片9dの内径側に突片9fを形成するとともに、貫通孔7f、8fの第一孔縁7h、8h部位における孔幅を突片9dの板厚よりも幅狭とし、突片9dが無理嵌め状に嵌合することにより変形阻止部を形成し、この状態でカシメ片9dをカシメることにより、ホルダ両脚片9aがスプリングバックしないようにする。
【選択図】 図10
【解決手段】ステーユニット7、8に形成されるステー部7a、8aの内径側部位に貫通孔7f、8fを形成する一方、ホルダ9のカシメ片9dの内径側に突片9fを形成するとともに、貫通孔7f、8fの第一孔縁7h、8h部位における孔幅を突片9dの板厚よりも幅狭とし、突片9dが無理嵌め状に嵌合することにより変形阻止部を形成し、この状態でカシメ片9dをカシメることにより、ホルダ両脚片9aがスプリングバックしないようにする。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される電装品、特にパワーステアリング装置等に用いられる回転電機におけるブラシホルダ構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種回転電機のなかには、底片と一対の脚片とを備えたホルダの脚片にカシメ片を突設し、該カシメ片を、ステーに形成した挿通孔に挿通してカシメることによりブラシホルダ(ブラシ保持部)を形成し、該ブラシホルダに、コンミテータに摺接するブラシを保持(収容)するように構成したものがある。このようなものにおいて、回転電機の回転に伴いコンミテータが回転した場合、コンミテータに摺接するブラシを介してホルダにも回転負荷が作用するが、該回転負荷は、ホルダの周方向の支持を受けるカシメ片のみが受けることになる。このため、ホルダの剛性が充分でないような場合では、回転負荷に基づいてガタつきが生じ、騒音やホルダの変形等が生じてしまう等の問題がある。
そこで、ステー側にブラシの径方向外側面を支持する覆い板を形成し、該覆い板を、ホルダの底片に係合させることによって周回り方向の負荷(回転負荷)に対する剛性を大きくするようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−238409号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したようにホルダをステーにカシメ固定してブラシホルダを形成する構成としたものでは、カシメ片をステーに開設した挿通孔に挿通させ、カシメ片の挿通先端部をカシメるときに、ホルダの両脚片に対しカシメ方向とは反対方向の力が作用する所謂スプリングバック現象が生じ、この結果、図13に示すように、ホルダ15の両脚片15aが、カシメ片15bのカシメ方向とは逆側に湾曲状に変形してしまうという別異な問題がある。そして、このようにホルダ脚片15aにスプリングバックが生じた場合では、ホルダ15とブラシとのクリアランスが大きくなってしまい、ガタつきによる騒音が生じる。特に、ステー側のカシメ片を挿通するための挿通孔がカシメ片を遊嵌する状態に形成されたものではスプリングバックが大きくなってしまう。これに対し、スプリングバックを小さくするべく挿通孔とカシメ片とを無理嵌め状に嵌合するような構成(挿通孔孔幅をカシメ片板厚と同じ寸法とする)とすることが考えられるが、このようにした場合では、カシメ片挿通時にホルダ自体が変形してしまう惧れがあって、挿通孔の孔幅をどうしてもカシメ片板厚よりも大きくせざるを得ず、スプリングバックの発生を妨げられないのが実情である。
しかるに、前記引例のものは、ホルダの周回り方向のガタつきについては防止することが可能であるが、ホルダをステーにカシメ付けるときに生じるスプリングバックに基づく変形に対しては有効なものではなく、このため、例えば車両のパワーステアリング装置に用いられる回転電機のように低騒音が強く求められるものに対しては騒音対策が充分でなく、このままでは採用することができず問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、底片と一対の脚片とが備えられたホルダの前記脚片に突設せしめたカシメ片をステーに形成の挿通孔に挿通してカシメることにより、コンミテータに摺接するブラシを保持するためのブラシホルダを構成するにあたり、ステーとホルダとのあいだには、ホルダ脚片の変形を阻止する変形阻止部が形成されているものである。
そして、このようにすることにより、ホルダをステーにカシメ固定する場合に、脚片にスプリングバックが生じることが防止されて、変形のないブラシホルダになし得て、低騒音の回転電機とすることができる。
このものにおいて、本発明のコンミテータは、回転軸に一体的に外嵌されるものとし、変形阻止部は、ブラシホルダの回転軸側部位に位置して形成されているものとすることができ、このようにすることにより、脚片の変形を効果的に防止することができる。
さらに、このものにおいて、本発明の変形阻止部は、ホルダ脚片のカシメ片に隣接して形成された突片を、ステーに形成された貫通孔に無理嵌め状に嵌合することにより構成されているものとすることができ、このようにすることにより、簡単な構成で変形を阻止することができる。
また、このものにおいて、本発明の貫通孔は、突片の板厚よりも幅狭となっているものとすることができ、このようにすることにより、変形阻止部の構成を簡単なものにすることができる。
さらにまた、このものにおいて、本発明の貫通孔の孔縁には、突片の嵌合に伴いホルダ脚片に対しカシメ工程で生じる脚片の変形方向とは逆方向に弾圧する押圧部が形成されているものとすることができ、このようにすることにより、突片の無理嵌めにより押圧部が脚片を押圧して、脚片のカシメ工程における変形を防止できる。
さらに、このものにおいて、本発明の押圧部には、カシメ片の嵌合に伴い押圧部に弾性を付与するための逃げ部が形成されているものとすることができ、このようにすることにより、押圧部に優先的な変形が生じ、弾性を付与することができる。
また、このものにおいて、本発明の押圧部は、突片の嵌合方向に傾斜する傾斜片に形成されているものとすることができ、このようにすることにより、押圧部に優先的な変形が生じ、弾性を付与することができる。
さらにまた、このものにおいて、本発明の貫通孔は、押圧部に対向する孔縁に突片の貫通ガイドをするガイド部が形成されているものとすることができ、突片の無理嵌め状の嵌合の作業性を向上できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図10の図面に基づいて説明する。
図面において、1はパワーステアリング装置を構成する電動モータ(回転電機)であって、該電動モータ1は、モータ軸1aの一端が図示しないヨークに軸承される一方、モータ軸1aの他端が、ヨークの開口端部(他端部)を覆蓋するフロントブラケット2に貫通状に軸承される構成となっている。また、モータ軸1aには、フロントブラケット2対向部位に位置してコンミテータ3が一体的に外嵌されているとともに、ヨーク対向部位にはコイル4が巻装される鉄心5が一体的に外嵌されて回転子に構成されている。そして、鉄心5に巻装されたコイル4はコンミテータ3に電気的に接続され、後述するように、外部電源の供給に基づきブラシ6からコンミテータ3に給電されることにより、コイル4の励磁がなされるように構成されている。
【0007】
一方、前記フロントブラケット2はヨーク開口端部に嵌着される筒部2aと、該筒部2aを筒長方向に仕切る状態で一体形成される円板状の本体部2bとを備えて構成され、本体部2bには、前記モータ軸1a他端を軸承する軸受1bを支持するための軸受部2cが一体形成されている。そして、前記軸受部2cに軸承されるモータ軸1aは本体部2bの他側に突出しており、該モータ軸1aの突出端部に、パワーステアリング装置を構成する部材装置が連動連結されるように設定されている。また、本体部2bには、周回り方向四箇所において本発明が実施されたブラシホルダ(ブラシ保持部)Bが一体的に形成されており、これらブラシホルダBに、前記コンミテータ3に摺接するブラシ6がそれぞれ保持されている。
尚、2dは、フロントブラケット筒部2a外周から外方に向けて一体的に突設された外部電源接続用のカプラ部である。
【0008】
さて、前記ブラシホルダBは、+電極用または−電極用のステーアッシー7、8と、これらステーアッシー7、8にそれぞれ二個づつ形成された都合四個のステー部(本発明のステー)7a、8aに、それぞれカシメ固定されるホルダ9とにより構成されるが、各ステーアッシー7、8は導電性金属材を用いて一体形成されており、絶縁性樹脂材で形成されるフロントブラケット2をモールド成形する際にインサートされるように設定されている。前記各ステーアッシー7、8は、フロントブラケット本体部2bに径方向対向状に配されて、互いに異極同志のものが周回り方向に90度の角度を存する位置関係となる一対のステー部7a、8aと、これら径方向対向状のステー部7a、8aを連結するための連結部7b、8bと、外部電源に接続するべくカプラ部2d側に延出する端子部7c、8cとを備えて一体形成されている。そして、各ステーアッシー7、8は、互いに接触(電気的接触)することなく、連結部7b、8bがフロントブラケット2の軸芯方向に位置ズレする状態でモールド成形されており、各ステー部7a、8aは、図6、7に示すように、フロントブラケット本体部2bから露出状となり、端子部7c、8cは、先端がカプラ部2d内において露出状となるように成形されている。
尚、7d、8dは、ステー部7a、8aに延設されたブラシ接続部であって、該ブラシ接続部7d、8dは、フロントブラケット本体部2bに植設される接続ポール10の基端部に電気的に接続するように構成されている。そして、各ステー部7a、8aに保持されたブラシ6から引き出されるピグテール6aを接続ポール10に接続することにより、ブラシ6、ピグテール6a、接続ポール10、ステーユニット端子部7c、8cとの接続がなされ、これによって、外部からの電源がブラシ6に供給されるように設定されている。
【0009】
そして、各ステー部7a、8aにそれぞれホルダ9をカシメ固定することにより、フロントブラケット本体部2bの周回り四箇所にブラシホルダBが形成されるが、これらステー部7a、8aとホルダ9とのあいだに本発明の変形阻止部が設けられている。
つまり、ホルダ9は、図8に示されるように、導電性金属材からなる一枚状の板体(図8(D))を断面冂字状に折曲形成したものに構成されており、ステー部7a、8aにカシメ固定されることにより周回り方向に対向する一対の脚片9aと、これら脚片9aとのあいだを連結し、フロントブラケット本体部2bと軸芯方向に対向する底片9bとが形成されている。さらに、ホルダ底片9bには内径側が開口する引き出し溝部9cが形成されており、該引き出し溝部9cから、前記ブラシ6に接続されるピグテール6aが引き出される構成となっている。一方、ホルダ9の各脚片9aの先端縁部には、径方向中間部に位置してカシメ片9dが突出状に一体形成されている。これらカシメ片9dは、ステー部7a、8aにカシメ固定される前の段階では脚片9aの板面に沿って伸長しており、これらカシメ片9dを、ステー部7a、8aに開設された挿通孔7e、8eに挿通せしめた後、各カシメ片9dを互いに近接する方向に(内側に向けて)カシメることにより、ホルダ9のステー部7、8への固定がなされている。
さらに、各脚片9a先端縁には、カシメ片9dの径方向両端部に位置してそれぞれ一対のストッパ片9eが形成されており、これらストッパ片9eは、カシメ片9dのカシメ方向とは逆方向となる外側に向けて拡開するように折曲形成されている。そして、これらストッパ片9eは、ステー部7a、8aにカシメ固定されたホルダ9に周回り方向の負荷が作用したとき、ステー部7a、8aに接触することによりステー部7a、8aからの支持を受け、これによって、ホルダ9のガタつきを規制するように設定されている。
【0010】
さらに、各ホルダ脚片9aの先端縁には、内径側端部、即ち、内径側ストッパ片9eの内径側に位置して、本発明の変形阻止部を構成する突片9fが形成されている。該突片9fは、ステー部7a、8aにカシメ固定する前の段階のカシメ片9dと同様に、脚片9aの板面に沿って伸長状に突設されており、該突片9fの径方向長さは、カシメ片9dの径方向長さよりも短く、軸方向長さ(伸長量)についてもカシメ片9dより短かくなるように設定されている。
【0011】
一方、ステーアッシー7、8の各ステー部7a、8aは周回り方向何れのものも同形状に形成されているため、説明の都合上、図6における下側のステーアッシー7のステー部7aに基づいて説明し、図面上における他方のステー部8aの引き出し符号は、一方のステー部7aに準じて附されている。
前記ステー部7aは、径方向やや外径側に位置してホルダ9の両脚片9aに形成されたカシメ片9dを挿通するための一対の挿通孔7eが周回り方向に並列して形成されている。該挿通孔7eは、カシメ片9dの板厚寸法よりもやや大きい孔幅(周回り方向の対向間隔)を有し、径方向の孔長さ(径方向の対向間隔)についてもカシメ片9dの長さよりもやや長く、両端部には広幅に形成され、これによって、カシメ片9dは挿通孔7eに対して遊嵌状に挿通されるように設定されている。さらに、ステー部7aの各挿通孔7eの内径側、即ち、モータ軸1aの軸芯側には、ステー部7aの内径側縁部を切欠く状態で本発明の貫通孔7fが周回り方向に一対形成されている。
【0012】
前記周回り方向一対の貫通孔7fは線対称状に形成されており、径方向の長さは、ホルダ突片9fの径方向長さと略同様か、それよりも僅かに長い寸法に設定されている。さらに、これら貫通孔7fにおいて、互いに近接する側の近接側孔縁7g同志は略直線状に切欠き形成されているが、互いに離間する側の離間側孔縁同志は、内径側部位においては直線状の第一孔縁7hに、外径側部位においては湾曲する第二孔縁7iに切欠き形成されている。これによって、ステー部貫通孔7fは、内径側部位はホルダ突片9fの板厚よりも小さい(幅狭な)孔幅に設定される一方、外径側部位においてはホルダ突片9fの板厚よりも大きい(幅広な)孔幅になるよう設定された蟻溝状になっている。さらに、前記直線状の第一孔縁7hは、ホルダ突片9fの径方向長さよりも短いものに寸法設定されているとともに、第一孔縁7hに至る部位はホルダ突片9fの嵌合方向、即ちホルダ9の組み込み方向先端側に傾斜する傾斜片7jに形成され、これによって、第一孔縁7hは、ホルダ突片9fを無理嵌めする際の圧入荷重が小さくなるように(弾性変形を受けやすいように)構成されている。尚、第一孔縁7h近傍の傾斜片7jは貫通孔7fを打抜き形成する際に同時的に形成することができ、このようにすることにより、作業工程の簡略化を図っている。
【0013】
そして、ステー部7aにホルダ9を組み込む場合では、ホルダ9の脚片9a先端縁から突出するカシメ片9dをステー部7aの挿通孔7eに挿通せしめると同時に、ホルダ9内径部位の突片9fが貫通孔7fに押し込まれる。そしてこのとき、貫通孔7fの孔縁にはホルダ突片9fの圧入荷重が作用することになるが、第一孔縁7hは、ホルダ突片よりも径方向長さが短いうえ傾斜片7が形成されているので、近接側孔縁7gよりも弾性変形を受けやすい状態となっており、このため、ホルダ突片9fは第一孔縁7hを嵌合方向に向けて押しやるように弾性変形をさせながら無理嵌めされるように構成されている。そして、このように無理嵌めすることにより第一孔縁7hに弾性が付与されるが、該弾性を付与するべく第一孔縁7hが変形する方向はホルダ突片9fの嵌合方向であり、本実施の形態における弾性を付与するための逃げは、ステー部7aの他方側の空隙部が相当している。
尚、ホルダ突片9fは、ステー部7aに組込んだ状態で内径側端部が貫通孔第一孔縁7hの内径側端縁よりも内径側に突出するように寸法設定されているが、これは、ホルダ9をステー部7a、8aに組込んだとき、ホルダ突部9fに寸法誤差があったとしても第一孔縁7hによる無理嵌めを受ける面積が変わってしまうことがないようにするための配慮である。
【0014】
そして、ホルダ突片9fを貫通孔7fに無理嵌めした前記状態において、無理嵌め嵌合することにより弾性変形を受けた第一孔縁7hは、元姿勢に復元しようとする力に基づいて突片9fを押圧する押圧部となっており、これによって、押圧された突片9fを介して一対の脚片9f同志を互いに対向する側に向けて押圧するように設定されており、このようにしてホルダ脚片9aの変形を阻止する変形阻止部が構成されている。
そして、この状態で、図10(B)に示すように、カシメ片9dを互いに近接する側に向けてカシメた場合では、カシメ片9dは挿通孔7eに遊嵌状となってこれらのあいだに隙間が形成されているが故に、ホルダ脚片9aには互いに離間する方向に変形(スプリングバック)しようとする負荷が作用している。これに対し、一対の脚片9aには、ホルダ突片9fと貫通孔7fとの無理嵌めに基づく前記変形阻止部により、スプリングバックの方向とは逆方向であって、脚片9a同志を互いに近接させる側に向けて押圧する力、即ち、スプリングバックに基づく力を相殺する方向の押圧力が作用している。これによって、各脚片9aは、カシメ片9dをカシメる工程において、スプリングバックが第一孔縁7hの押圧力に基づいて相殺されることになって、各脚片9aの変形が防止され、ホルダ9が変形してブラシ6とのあいだのクリアランスが大きくなってしまうことがないように構成されている。
【0015】
尚、図9は、フロントブラケット2の各ステー部7a、8aにそれぞれホルダをカシメ固定して、周回り方向四箇所にブラシホルダBが形成された状態を示す図面であり、図1、2は、各ブラシホルダBにそれぞれブラシ6が保持されている状態を示す図面である。ここで、各ブラシ6は、該ブラシ6の外端面と、ブラシホルダBの径方向外端部に位置し、フロントブラケット筒部2a内側に立設された弾機支持部2eとのあいだに配された弾機6bにより、径方向内側、即ち、コンミテータ3側に向けて付勢されており、これによって、ブラシ6の内径側端面はコンミテータ3外周面に対して弾圧状に摺接して電気的な接続がなされ、回転子を構成するコイル5を適宜励磁するように設定されている。
【0016】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、パワーステアリング装置を構成する電動モータ1は、フロントブラケット2にインサートモールドされたステーユニット7、8のステー部7a、8aと、ホルダ9とにより構成されたブラシホルダBにブラシ6を保持し、該保持されたブラシ6に電源供給することに基づいて回転子が適宜速度、適宜回転方向に回転し、これによって、ハンドル操作を軽快にするものであるが、この場合に、前記ブラシホルダBは、ステー部7a、8aとホルダ9とのあいだに、ホルダ突部9fをステー部貫通孔7f、8fに無理嵌め状に嵌合することに基づいて変形阻止部が構成されている。このため、ホルダ突部9fを貫通孔7f、8fに無理嵌め状に嵌合させた状態では、ホルダ9の一対の脚片9aに対し、貫通孔7f、8fの第一孔縁7h、8hによる押圧力が作用しており、両脚片9aを互いに近接させる方向の力が作用している。この結果、このように変形阻止部が設けられたホルダ9を、ステー部7a、8aに固定するべくカシメ片9dをカシメた場合、カシメ工程において両脚片9aに生じるスプリングバックする力は、前記第一孔縁7h、8hの押圧力により抑制(相殺)されることになって、ブラシホルダBの変形が防止され、ブラシ6とブラシホルダBとのあいだにクリアランスが生じてしまうようなことがなく、ブラシホルダBの変形に基づく騒音を低減することができる。
【0017】
さらに、本発明が実施されたものでは、ホルダ突片9fをステー部貫通孔7f、8eに無理嵌めするものであるが、この場合に、ホルダ突片9fはカシメ片9dよりも径方向に短いものとなっているうえ、ホルダ突片9fを無理嵌め状とする第一孔縁7h、8hはホルダ突片9fの径方向長さよりもさらに短く形成されており、しかも、第一孔縁7h、8hの近傍には傾斜片7j、8jが形成されているため突片9fの圧入負荷が小さくなっている。このため、ホルダ突片9fを貫通孔7f、8eに無理嵌めしたとき、第一孔縁7h、8h側が優先的に弾性変形し、該弾性変形した第一孔縁7h、8hがするようになっていて、ホルダ脚片9a部位が変形して(折れ曲って)しまうようなことを防止できる。
さらには、このものでは、ホルダ突片9fは、両脚片9aの板面方向に延出する状態で形成されているので、突片9fへの押圧力がそのまま両脚片9aに伝播され、効果的に両脚片9aの変形を阻止することができる。
【0018】
しかも、このものでは、ステー部7a、8aとホルダ9とは、ホルダカシメ片9dをステー部挿通孔7e、8eに挿通してカシメることによる固定と、ホルダ突片9fをステー部貫通孔7f、8eに無理嵌め状に嵌合することによる固定との二箇所による固定がなされている。この結果、ホルダ9のステー部7a、8aへの固定がより確りとしたものになり、従来のもののようにホルダ部9自体の周回り方向のガタつきについて抑制できるばかりでなく、ブラシホルダBの変形に基づくブラシ6のガタつきについても抑制できて、さらなる低騒音化を果すことができ、より高性能な製品を提供することができる。
【0019】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、変形阻止部としては、カシメ片をカシメるときに生じるスプリングバックを相殺する方向の力を脚片に付与するように作用する構成のものであればよい。また、ホルダに形成される突片をカシメ片に続けて形成し、ステーに形成される挿通孔に連通状に貫通孔を形成し、該貫通孔に突片を無理嵌め状に嵌合させる構成とすることもできる。
【0020】
さらには、図11に示す第二の実施の形態のようにすることも可能である。
前記第二の実施の形態において、ステーユニット11、12に形成される変形阻止部は、ステー部11a、12aの貫通孔11f、12fにホルダ9の突片9fを無理嵌め状に嵌合することにより構成されることは、前記第一の実施の形態と同様であり、さらに、このものの周回り方向一対の貫通孔11f、12fは、基本的には前記第一の実施の形態と同様に形成されている。そして、このものでは、互いに近接する近接孔縁11g、12gに傾斜状のガイド面11m、12mが孔長方向全長に亘って形成されたものになっている。このため、ホルダ突片9fを貫通孔11f、12fに無理嵌め状に嵌合する作業がさらに容易になって、作業性が向上するようになっている。
【0021】
また、図12に示す第三の実施の形態のように構成することも可能である。
第三の実施の形態において、ステーユニット13、14に形成される変形阻止部は、ステー部13a、14aの貫通孔13f、14fにホルダ9の突片9fを無理嵌め状に嵌合することにより構成されていることは、前記各実施の形態と同様の構成であるが、このものにおける周回り方向一対の貫通孔13f、14fはつぎのような構成となっている。
つまり、このものは、周回り方向一対のホルダ突片9fが無理嵌め状に嵌合する貫通孔13f、14fは、ステー部13a、14aの内径側端部が開口する略矩形状の孔に切欠き形成されており、これら貫通孔13f、14fの周回り方向離間する側に隣接して、第二の貫通孔13g、14gが形成されている。そして、一対のホルダ突片9fをこれら貫通孔13f、14fにそれぞれ無理嵌め状に嵌合させたとき、貫通孔13f、14fと第二の貫通孔13g、14gとのあいだの片部13h、14hが第二の貫通孔13g、14gを逃げとして優先的に変形するように設定されている。そして、片部13h、14hは、突片9fの嵌合方向に向けて傾斜状に変形することによって保持した復元方向の弾性力により、脚片9aを互いに近接する方向に押圧するように設定されており、この場合においても、脚片9aのカシメ工程におけるスプリングバックが相殺され、低騒音の電動モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動モータにおけるフロントブラケットにブラシホルダを形成し、ブラシを組み込んだ状態の正面図である。
【図2】図1におけるX−X断面図である。
【図3】図3(A)、(B)はそれぞれ一方のステーユニットの正面図、側面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれ他方のステーユニットの正面図、側面図である。
【図5】図5(A)、(B)はステーユニットのステー部の拡大正面図、要部拡大側面図である。
【図6】ステーユニットがインサートモールドされたフロントブラケットの正面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれ図6のX−X断面図、図6の背面図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれホルダの正面図、側面図、底面図、折曲加工前における正面図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)はそれぞれフロントブラケットのステー部にホルダを組み込んだ状態の正面図、図9(A)のX−X断面図、背面図である。
【図10】図10(A)、(B)、(C)はそれぞれ要部の底面図、背面図、拡大図である。
【図11】図11(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態におけるステーユニットのステー部の拡大正面図、要部拡大側面図である。
【図12】第三の実施の形態におけるステーユニットのステー部の拡大正面図である。
【図13】従来例における要部の底面図である。
【符号の説明】
1 電動モータ
2 フロントブラケット
2b 本体部
6 ブラシ
7 ステーアッシー
7a ステー部
7c 端子部
7e 挿通孔
7f 貫通孔
7h 第一孔縁
7j 傾斜片
8 ステーアッシー
9 ホルダ
9a 脚片
9d カシメ片
9e ストッパ片
9f 突片
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される電装品、特にパワーステアリング装置等に用いられる回転電機におけるブラシホルダ構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種回転電機のなかには、底片と一対の脚片とを備えたホルダの脚片にカシメ片を突設し、該カシメ片を、ステーに形成した挿通孔に挿通してカシメることによりブラシホルダ(ブラシ保持部)を形成し、該ブラシホルダに、コンミテータに摺接するブラシを保持(収容)するように構成したものがある。このようなものにおいて、回転電機の回転に伴いコンミテータが回転した場合、コンミテータに摺接するブラシを介してホルダにも回転負荷が作用するが、該回転負荷は、ホルダの周方向の支持を受けるカシメ片のみが受けることになる。このため、ホルダの剛性が充分でないような場合では、回転負荷に基づいてガタつきが生じ、騒音やホルダの変形等が生じてしまう等の問題がある。
そこで、ステー側にブラシの径方向外側面を支持する覆い板を形成し、該覆い板を、ホルダの底片に係合させることによって周回り方向の負荷(回転負荷)に対する剛性を大きくするようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−238409号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したようにホルダをステーにカシメ固定してブラシホルダを形成する構成としたものでは、カシメ片をステーに開設した挿通孔に挿通させ、カシメ片の挿通先端部をカシメるときに、ホルダの両脚片に対しカシメ方向とは反対方向の力が作用する所謂スプリングバック現象が生じ、この結果、図13に示すように、ホルダ15の両脚片15aが、カシメ片15bのカシメ方向とは逆側に湾曲状に変形してしまうという別異な問題がある。そして、このようにホルダ脚片15aにスプリングバックが生じた場合では、ホルダ15とブラシとのクリアランスが大きくなってしまい、ガタつきによる騒音が生じる。特に、ステー側のカシメ片を挿通するための挿通孔がカシメ片を遊嵌する状態に形成されたものではスプリングバックが大きくなってしまう。これに対し、スプリングバックを小さくするべく挿通孔とカシメ片とを無理嵌め状に嵌合するような構成(挿通孔孔幅をカシメ片板厚と同じ寸法とする)とすることが考えられるが、このようにした場合では、カシメ片挿通時にホルダ自体が変形してしまう惧れがあって、挿通孔の孔幅をどうしてもカシメ片板厚よりも大きくせざるを得ず、スプリングバックの発生を妨げられないのが実情である。
しかるに、前記引例のものは、ホルダの周回り方向のガタつきについては防止することが可能であるが、ホルダをステーにカシメ付けるときに生じるスプリングバックに基づく変形に対しては有効なものではなく、このため、例えば車両のパワーステアリング装置に用いられる回転電機のように低騒音が強く求められるものに対しては騒音対策が充分でなく、このままでは採用することができず問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、底片と一対の脚片とが備えられたホルダの前記脚片に突設せしめたカシメ片をステーに形成の挿通孔に挿通してカシメることにより、コンミテータに摺接するブラシを保持するためのブラシホルダを構成するにあたり、ステーとホルダとのあいだには、ホルダ脚片の変形を阻止する変形阻止部が形成されているものである。
そして、このようにすることにより、ホルダをステーにカシメ固定する場合に、脚片にスプリングバックが生じることが防止されて、変形のないブラシホルダになし得て、低騒音の回転電機とすることができる。
このものにおいて、本発明のコンミテータは、回転軸に一体的に外嵌されるものとし、変形阻止部は、ブラシホルダの回転軸側部位に位置して形成されているものとすることができ、このようにすることにより、脚片の変形を効果的に防止することができる。
さらに、このものにおいて、本発明の変形阻止部は、ホルダ脚片のカシメ片に隣接して形成された突片を、ステーに形成された貫通孔に無理嵌め状に嵌合することにより構成されているものとすることができ、このようにすることにより、簡単な構成で変形を阻止することができる。
また、このものにおいて、本発明の貫通孔は、突片の板厚よりも幅狭となっているものとすることができ、このようにすることにより、変形阻止部の構成を簡単なものにすることができる。
さらにまた、このものにおいて、本発明の貫通孔の孔縁には、突片の嵌合に伴いホルダ脚片に対しカシメ工程で生じる脚片の変形方向とは逆方向に弾圧する押圧部が形成されているものとすることができ、このようにすることにより、突片の無理嵌めにより押圧部が脚片を押圧して、脚片のカシメ工程における変形を防止できる。
さらに、このものにおいて、本発明の押圧部には、カシメ片の嵌合に伴い押圧部に弾性を付与するための逃げ部が形成されているものとすることができ、このようにすることにより、押圧部に優先的な変形が生じ、弾性を付与することができる。
また、このものにおいて、本発明の押圧部は、突片の嵌合方向に傾斜する傾斜片に形成されているものとすることができ、このようにすることにより、押圧部に優先的な変形が生じ、弾性を付与することができる。
さらにまた、このものにおいて、本発明の貫通孔は、押圧部に対向する孔縁に突片の貫通ガイドをするガイド部が形成されているものとすることができ、突片の無理嵌め状の嵌合の作業性を向上できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図10の図面に基づいて説明する。
図面において、1はパワーステアリング装置を構成する電動モータ(回転電機)であって、該電動モータ1は、モータ軸1aの一端が図示しないヨークに軸承される一方、モータ軸1aの他端が、ヨークの開口端部(他端部)を覆蓋するフロントブラケット2に貫通状に軸承される構成となっている。また、モータ軸1aには、フロントブラケット2対向部位に位置してコンミテータ3が一体的に外嵌されているとともに、ヨーク対向部位にはコイル4が巻装される鉄心5が一体的に外嵌されて回転子に構成されている。そして、鉄心5に巻装されたコイル4はコンミテータ3に電気的に接続され、後述するように、外部電源の供給に基づきブラシ6からコンミテータ3に給電されることにより、コイル4の励磁がなされるように構成されている。
【0007】
一方、前記フロントブラケット2はヨーク開口端部に嵌着される筒部2aと、該筒部2aを筒長方向に仕切る状態で一体形成される円板状の本体部2bとを備えて構成され、本体部2bには、前記モータ軸1a他端を軸承する軸受1bを支持するための軸受部2cが一体形成されている。そして、前記軸受部2cに軸承されるモータ軸1aは本体部2bの他側に突出しており、該モータ軸1aの突出端部に、パワーステアリング装置を構成する部材装置が連動連結されるように設定されている。また、本体部2bには、周回り方向四箇所において本発明が実施されたブラシホルダ(ブラシ保持部)Bが一体的に形成されており、これらブラシホルダBに、前記コンミテータ3に摺接するブラシ6がそれぞれ保持されている。
尚、2dは、フロントブラケット筒部2a外周から外方に向けて一体的に突設された外部電源接続用のカプラ部である。
【0008】
さて、前記ブラシホルダBは、+電極用または−電極用のステーアッシー7、8と、これらステーアッシー7、8にそれぞれ二個づつ形成された都合四個のステー部(本発明のステー)7a、8aに、それぞれカシメ固定されるホルダ9とにより構成されるが、各ステーアッシー7、8は導電性金属材を用いて一体形成されており、絶縁性樹脂材で形成されるフロントブラケット2をモールド成形する際にインサートされるように設定されている。前記各ステーアッシー7、8は、フロントブラケット本体部2bに径方向対向状に配されて、互いに異極同志のものが周回り方向に90度の角度を存する位置関係となる一対のステー部7a、8aと、これら径方向対向状のステー部7a、8aを連結するための連結部7b、8bと、外部電源に接続するべくカプラ部2d側に延出する端子部7c、8cとを備えて一体形成されている。そして、各ステーアッシー7、8は、互いに接触(電気的接触)することなく、連結部7b、8bがフロントブラケット2の軸芯方向に位置ズレする状態でモールド成形されており、各ステー部7a、8aは、図6、7に示すように、フロントブラケット本体部2bから露出状となり、端子部7c、8cは、先端がカプラ部2d内において露出状となるように成形されている。
尚、7d、8dは、ステー部7a、8aに延設されたブラシ接続部であって、該ブラシ接続部7d、8dは、フロントブラケット本体部2bに植設される接続ポール10の基端部に電気的に接続するように構成されている。そして、各ステー部7a、8aに保持されたブラシ6から引き出されるピグテール6aを接続ポール10に接続することにより、ブラシ6、ピグテール6a、接続ポール10、ステーユニット端子部7c、8cとの接続がなされ、これによって、外部からの電源がブラシ6に供給されるように設定されている。
【0009】
そして、各ステー部7a、8aにそれぞれホルダ9をカシメ固定することにより、フロントブラケット本体部2bの周回り四箇所にブラシホルダBが形成されるが、これらステー部7a、8aとホルダ9とのあいだに本発明の変形阻止部が設けられている。
つまり、ホルダ9は、図8に示されるように、導電性金属材からなる一枚状の板体(図8(D))を断面冂字状に折曲形成したものに構成されており、ステー部7a、8aにカシメ固定されることにより周回り方向に対向する一対の脚片9aと、これら脚片9aとのあいだを連結し、フロントブラケット本体部2bと軸芯方向に対向する底片9bとが形成されている。さらに、ホルダ底片9bには内径側が開口する引き出し溝部9cが形成されており、該引き出し溝部9cから、前記ブラシ6に接続されるピグテール6aが引き出される構成となっている。一方、ホルダ9の各脚片9aの先端縁部には、径方向中間部に位置してカシメ片9dが突出状に一体形成されている。これらカシメ片9dは、ステー部7a、8aにカシメ固定される前の段階では脚片9aの板面に沿って伸長しており、これらカシメ片9dを、ステー部7a、8aに開設された挿通孔7e、8eに挿通せしめた後、各カシメ片9dを互いに近接する方向に(内側に向けて)カシメることにより、ホルダ9のステー部7、8への固定がなされている。
さらに、各脚片9a先端縁には、カシメ片9dの径方向両端部に位置してそれぞれ一対のストッパ片9eが形成されており、これらストッパ片9eは、カシメ片9dのカシメ方向とは逆方向となる外側に向けて拡開するように折曲形成されている。そして、これらストッパ片9eは、ステー部7a、8aにカシメ固定されたホルダ9に周回り方向の負荷が作用したとき、ステー部7a、8aに接触することによりステー部7a、8aからの支持を受け、これによって、ホルダ9のガタつきを規制するように設定されている。
【0010】
さらに、各ホルダ脚片9aの先端縁には、内径側端部、即ち、内径側ストッパ片9eの内径側に位置して、本発明の変形阻止部を構成する突片9fが形成されている。該突片9fは、ステー部7a、8aにカシメ固定する前の段階のカシメ片9dと同様に、脚片9aの板面に沿って伸長状に突設されており、該突片9fの径方向長さは、カシメ片9dの径方向長さよりも短く、軸方向長さ(伸長量)についてもカシメ片9dより短かくなるように設定されている。
【0011】
一方、ステーアッシー7、8の各ステー部7a、8aは周回り方向何れのものも同形状に形成されているため、説明の都合上、図6における下側のステーアッシー7のステー部7aに基づいて説明し、図面上における他方のステー部8aの引き出し符号は、一方のステー部7aに準じて附されている。
前記ステー部7aは、径方向やや外径側に位置してホルダ9の両脚片9aに形成されたカシメ片9dを挿通するための一対の挿通孔7eが周回り方向に並列して形成されている。該挿通孔7eは、カシメ片9dの板厚寸法よりもやや大きい孔幅(周回り方向の対向間隔)を有し、径方向の孔長さ(径方向の対向間隔)についてもカシメ片9dの長さよりもやや長く、両端部には広幅に形成され、これによって、カシメ片9dは挿通孔7eに対して遊嵌状に挿通されるように設定されている。さらに、ステー部7aの各挿通孔7eの内径側、即ち、モータ軸1aの軸芯側には、ステー部7aの内径側縁部を切欠く状態で本発明の貫通孔7fが周回り方向に一対形成されている。
【0012】
前記周回り方向一対の貫通孔7fは線対称状に形成されており、径方向の長さは、ホルダ突片9fの径方向長さと略同様か、それよりも僅かに長い寸法に設定されている。さらに、これら貫通孔7fにおいて、互いに近接する側の近接側孔縁7g同志は略直線状に切欠き形成されているが、互いに離間する側の離間側孔縁同志は、内径側部位においては直線状の第一孔縁7hに、外径側部位においては湾曲する第二孔縁7iに切欠き形成されている。これによって、ステー部貫通孔7fは、内径側部位はホルダ突片9fの板厚よりも小さい(幅狭な)孔幅に設定される一方、外径側部位においてはホルダ突片9fの板厚よりも大きい(幅広な)孔幅になるよう設定された蟻溝状になっている。さらに、前記直線状の第一孔縁7hは、ホルダ突片9fの径方向長さよりも短いものに寸法設定されているとともに、第一孔縁7hに至る部位はホルダ突片9fの嵌合方向、即ちホルダ9の組み込み方向先端側に傾斜する傾斜片7jに形成され、これによって、第一孔縁7hは、ホルダ突片9fを無理嵌めする際の圧入荷重が小さくなるように(弾性変形を受けやすいように)構成されている。尚、第一孔縁7h近傍の傾斜片7jは貫通孔7fを打抜き形成する際に同時的に形成することができ、このようにすることにより、作業工程の簡略化を図っている。
【0013】
そして、ステー部7aにホルダ9を組み込む場合では、ホルダ9の脚片9a先端縁から突出するカシメ片9dをステー部7aの挿通孔7eに挿通せしめると同時に、ホルダ9内径部位の突片9fが貫通孔7fに押し込まれる。そしてこのとき、貫通孔7fの孔縁にはホルダ突片9fの圧入荷重が作用することになるが、第一孔縁7hは、ホルダ突片よりも径方向長さが短いうえ傾斜片7が形成されているので、近接側孔縁7gよりも弾性変形を受けやすい状態となっており、このため、ホルダ突片9fは第一孔縁7hを嵌合方向に向けて押しやるように弾性変形をさせながら無理嵌めされるように構成されている。そして、このように無理嵌めすることにより第一孔縁7hに弾性が付与されるが、該弾性を付与するべく第一孔縁7hが変形する方向はホルダ突片9fの嵌合方向であり、本実施の形態における弾性を付与するための逃げは、ステー部7aの他方側の空隙部が相当している。
尚、ホルダ突片9fは、ステー部7aに組込んだ状態で内径側端部が貫通孔第一孔縁7hの内径側端縁よりも内径側に突出するように寸法設定されているが、これは、ホルダ9をステー部7a、8aに組込んだとき、ホルダ突部9fに寸法誤差があったとしても第一孔縁7hによる無理嵌めを受ける面積が変わってしまうことがないようにするための配慮である。
【0014】
そして、ホルダ突片9fを貫通孔7fに無理嵌めした前記状態において、無理嵌め嵌合することにより弾性変形を受けた第一孔縁7hは、元姿勢に復元しようとする力に基づいて突片9fを押圧する押圧部となっており、これによって、押圧された突片9fを介して一対の脚片9f同志を互いに対向する側に向けて押圧するように設定されており、このようにしてホルダ脚片9aの変形を阻止する変形阻止部が構成されている。
そして、この状態で、図10(B)に示すように、カシメ片9dを互いに近接する側に向けてカシメた場合では、カシメ片9dは挿通孔7eに遊嵌状となってこれらのあいだに隙間が形成されているが故に、ホルダ脚片9aには互いに離間する方向に変形(スプリングバック)しようとする負荷が作用している。これに対し、一対の脚片9aには、ホルダ突片9fと貫通孔7fとの無理嵌めに基づく前記変形阻止部により、スプリングバックの方向とは逆方向であって、脚片9a同志を互いに近接させる側に向けて押圧する力、即ち、スプリングバックに基づく力を相殺する方向の押圧力が作用している。これによって、各脚片9aは、カシメ片9dをカシメる工程において、スプリングバックが第一孔縁7hの押圧力に基づいて相殺されることになって、各脚片9aの変形が防止され、ホルダ9が変形してブラシ6とのあいだのクリアランスが大きくなってしまうことがないように構成されている。
【0015】
尚、図9は、フロントブラケット2の各ステー部7a、8aにそれぞれホルダをカシメ固定して、周回り方向四箇所にブラシホルダBが形成された状態を示す図面であり、図1、2は、各ブラシホルダBにそれぞれブラシ6が保持されている状態を示す図面である。ここで、各ブラシ6は、該ブラシ6の外端面と、ブラシホルダBの径方向外端部に位置し、フロントブラケット筒部2a内側に立設された弾機支持部2eとのあいだに配された弾機6bにより、径方向内側、即ち、コンミテータ3側に向けて付勢されており、これによって、ブラシ6の内径側端面はコンミテータ3外周面に対して弾圧状に摺接して電気的な接続がなされ、回転子を構成するコイル5を適宜励磁するように設定されている。
【0016】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、パワーステアリング装置を構成する電動モータ1は、フロントブラケット2にインサートモールドされたステーユニット7、8のステー部7a、8aと、ホルダ9とにより構成されたブラシホルダBにブラシ6を保持し、該保持されたブラシ6に電源供給することに基づいて回転子が適宜速度、適宜回転方向に回転し、これによって、ハンドル操作を軽快にするものであるが、この場合に、前記ブラシホルダBは、ステー部7a、8aとホルダ9とのあいだに、ホルダ突部9fをステー部貫通孔7f、8fに無理嵌め状に嵌合することに基づいて変形阻止部が構成されている。このため、ホルダ突部9fを貫通孔7f、8fに無理嵌め状に嵌合させた状態では、ホルダ9の一対の脚片9aに対し、貫通孔7f、8fの第一孔縁7h、8hによる押圧力が作用しており、両脚片9aを互いに近接させる方向の力が作用している。この結果、このように変形阻止部が設けられたホルダ9を、ステー部7a、8aに固定するべくカシメ片9dをカシメた場合、カシメ工程において両脚片9aに生じるスプリングバックする力は、前記第一孔縁7h、8hの押圧力により抑制(相殺)されることになって、ブラシホルダBの変形が防止され、ブラシ6とブラシホルダBとのあいだにクリアランスが生じてしまうようなことがなく、ブラシホルダBの変形に基づく騒音を低減することができる。
【0017】
さらに、本発明が実施されたものでは、ホルダ突片9fをステー部貫通孔7f、8eに無理嵌めするものであるが、この場合に、ホルダ突片9fはカシメ片9dよりも径方向に短いものとなっているうえ、ホルダ突片9fを無理嵌め状とする第一孔縁7h、8hはホルダ突片9fの径方向長さよりもさらに短く形成されており、しかも、第一孔縁7h、8hの近傍には傾斜片7j、8jが形成されているため突片9fの圧入負荷が小さくなっている。このため、ホルダ突片9fを貫通孔7f、8eに無理嵌めしたとき、第一孔縁7h、8h側が優先的に弾性変形し、該弾性変形した第一孔縁7h、8hがするようになっていて、ホルダ脚片9a部位が変形して(折れ曲って)しまうようなことを防止できる。
さらには、このものでは、ホルダ突片9fは、両脚片9aの板面方向に延出する状態で形成されているので、突片9fへの押圧力がそのまま両脚片9aに伝播され、効果的に両脚片9aの変形を阻止することができる。
【0018】
しかも、このものでは、ステー部7a、8aとホルダ9とは、ホルダカシメ片9dをステー部挿通孔7e、8eに挿通してカシメることによる固定と、ホルダ突片9fをステー部貫通孔7f、8eに無理嵌め状に嵌合することによる固定との二箇所による固定がなされている。この結果、ホルダ9のステー部7a、8aへの固定がより確りとしたものになり、従来のもののようにホルダ部9自体の周回り方向のガタつきについて抑制できるばかりでなく、ブラシホルダBの変形に基づくブラシ6のガタつきについても抑制できて、さらなる低騒音化を果すことができ、より高性能な製品を提供することができる。
【0019】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、変形阻止部としては、カシメ片をカシメるときに生じるスプリングバックを相殺する方向の力を脚片に付与するように作用する構成のものであればよい。また、ホルダに形成される突片をカシメ片に続けて形成し、ステーに形成される挿通孔に連通状に貫通孔を形成し、該貫通孔に突片を無理嵌め状に嵌合させる構成とすることもできる。
【0020】
さらには、図11に示す第二の実施の形態のようにすることも可能である。
前記第二の実施の形態において、ステーユニット11、12に形成される変形阻止部は、ステー部11a、12aの貫通孔11f、12fにホルダ9の突片9fを無理嵌め状に嵌合することにより構成されることは、前記第一の実施の形態と同様であり、さらに、このものの周回り方向一対の貫通孔11f、12fは、基本的には前記第一の実施の形態と同様に形成されている。そして、このものでは、互いに近接する近接孔縁11g、12gに傾斜状のガイド面11m、12mが孔長方向全長に亘って形成されたものになっている。このため、ホルダ突片9fを貫通孔11f、12fに無理嵌め状に嵌合する作業がさらに容易になって、作業性が向上するようになっている。
【0021】
また、図12に示す第三の実施の形態のように構成することも可能である。
第三の実施の形態において、ステーユニット13、14に形成される変形阻止部は、ステー部13a、14aの貫通孔13f、14fにホルダ9の突片9fを無理嵌め状に嵌合することにより構成されていることは、前記各実施の形態と同様の構成であるが、このものにおける周回り方向一対の貫通孔13f、14fはつぎのような構成となっている。
つまり、このものは、周回り方向一対のホルダ突片9fが無理嵌め状に嵌合する貫通孔13f、14fは、ステー部13a、14aの内径側端部が開口する略矩形状の孔に切欠き形成されており、これら貫通孔13f、14fの周回り方向離間する側に隣接して、第二の貫通孔13g、14gが形成されている。そして、一対のホルダ突片9fをこれら貫通孔13f、14fにそれぞれ無理嵌め状に嵌合させたとき、貫通孔13f、14fと第二の貫通孔13g、14gとのあいだの片部13h、14hが第二の貫通孔13g、14gを逃げとして優先的に変形するように設定されている。そして、片部13h、14hは、突片9fの嵌合方向に向けて傾斜状に変形することによって保持した復元方向の弾性力により、脚片9aを互いに近接する方向に押圧するように設定されており、この場合においても、脚片9aのカシメ工程におけるスプリングバックが相殺され、低騒音の電動モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動モータにおけるフロントブラケットにブラシホルダを形成し、ブラシを組み込んだ状態の正面図である。
【図2】図1におけるX−X断面図である。
【図3】図3(A)、(B)はそれぞれ一方のステーユニットの正面図、側面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれ他方のステーユニットの正面図、側面図である。
【図5】図5(A)、(B)はステーユニットのステー部の拡大正面図、要部拡大側面図である。
【図6】ステーユニットがインサートモールドされたフロントブラケットの正面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれ図6のX−X断面図、図6の背面図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれホルダの正面図、側面図、底面図、折曲加工前における正面図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)はそれぞれフロントブラケットのステー部にホルダを組み込んだ状態の正面図、図9(A)のX−X断面図、背面図である。
【図10】図10(A)、(B)、(C)はそれぞれ要部の底面図、背面図、拡大図である。
【図11】図11(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態におけるステーユニットのステー部の拡大正面図、要部拡大側面図である。
【図12】第三の実施の形態におけるステーユニットのステー部の拡大正面図である。
【図13】従来例における要部の底面図である。
【符号の説明】
1 電動モータ
2 フロントブラケット
2b 本体部
6 ブラシ
7 ステーアッシー
7a ステー部
7c 端子部
7e 挿通孔
7f 貫通孔
7h 第一孔縁
7j 傾斜片
8 ステーアッシー
9 ホルダ
9a 脚片
9d カシメ片
9e ストッパ片
9f 突片
Claims (8)
- 底片と一対の脚片とが備えられたホルダの前記脚片に突設せしめたカシメ片をステーに形成の挿通孔に挿通してカシメることにより、コンミテータに摺接するブラシを保持するためのブラシホルダを構成するにあたり、ステーとホルダとのあいだには、ホルダ脚片の変形を阻止する変形阻止部が形成されている回転電機におけるブラシホルダ構造。
- 請求項1において、コンミテータは、回転軸に一体的に外嵌されるものとし、変形阻止部は、ブラシホルダの回転軸側部位に位置して形成されている回転電機におけるブラシホルダ構造。
- 請求項1または2において、変形阻止部は、ホルダ脚片のカシメ片に隣接して形成された突片を、ステーに形成された貫通孔に無理嵌め状に嵌合することにより構成されている回転電機におけるブラシホルダ構造。
- 請求項2または3において、貫通孔は、突片の板厚よりも幅狭となっている回転電機におけるブラシホルダ構造。
- 請求項4において、貫通孔の孔縁には、突片の嵌合に伴いホルダ脚片に対しカシメ工程で生じる脚片の変形方向とは逆方向に弾圧する押圧部が形成されている回転電機におけるブラシホルダ構造。
- 請求項5において、押圧部には、カシメ片の嵌合に伴い押圧部に弾性を付与するための逃げ部が形成されている回転電機におけるブラシホルダ構造。
- 請求項5または6において、押圧部は、突片の嵌合方向に傾斜する傾斜片に形成されている回転電機におけるブラシホルダ構造。
- 請求項5、6または7において、貫通孔は、押圧部に対向する孔縁に突片の貫通ガイドをするガイド部が形成されている回転電機におけるブラシホルダ構造。
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