JP2004222365A - 変圧制御装置および電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】PFC回路などの歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御できる変圧制御装置を提供する。
【解決手段】 IC20は、フォトトランジスタTr30からの光に応じたパルス信号を基にトランジスタTr2をオン/オフする。電磁誘導により、2次巻線16に生じた電圧を基に、PFC待機制御回路17が、IC21を待機状態にする。IC21は、トランジスタTr1をオン/オフして1次巻線14aに供給される電流の歪みを抑制する回路である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング・レギュレータなどに用いられる変圧制御装置に関し、特に、PFC回路の待機動作に特徴を有する変圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電源装置には、商用電源からの交流を整流して所望の直流を得るスイッチング・レギュレータが設けられている。
ところで、交流を整流すると、平滑回路を流れる電流に歪み波形が生じ、電源の利用効率を示す力率が損なわれる。また、歪み電流波形によって高調波が発生してしまう。
そのため、従来から、スイッチング・レギュレータの1次回路には、スイッチング素子のスイッチング動作により、上述した電流の歪み波形を抑制するPFC(Power Fail Control)回路が設けられている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−218760号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、環境保護などの観点から、待機電力を低減したいという要請がある。
しかしながら、従来のスイッチング・レギュレータでは、無負荷状態においても上述したPFC回路が動作状態(駆動状態)になっており、待機電力を十分に低減できないという問題がある。
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、PFC回路などの歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御できる変圧制御装置および電源装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、第1の発明の変圧制御装置は、2次側の巻線との間の電磁誘導により変圧を行う1次側の第1の巻線に供給する電流を制御する変圧制御装置であって、前記第1の巻線に供給される電流の歪みを抑制する歪み抑制手段と、前記第1の巻線との間で電磁誘導を生じる第2の巻線と、前記第2の巻線の前記電磁誘導によって得られた所定の指標を基に、前記歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御する制御手段とを有する。
【0007】
第1の発明の変圧制御装置の作用は以下のようになる。
歪み抑制手段が、第1の巻線に供給される電流の歪みを抑制する。
そして、第2の巻線に、前記第1の巻線との間で電磁誘導を生じる。
そして、制御手段が、第2の巻線と、前記第2の巻線の前記電磁誘導によって得られた所定の指標を基に、前記歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御する。
【0008】
また、第1の発明の変圧制御装置は、好ましくは、前記2次側の巻線に生じた電圧に応じた前記2次側の出力電圧と基準電圧との差分に応じた指標を基に、前記第1の巻線への電流供給の有無を切り換える切換手段をさらに有する。
また、第1の発明の変圧制御装置は、好ましくは、前記制御手段は、前記第2の巻線に前記電磁誘導により生じた電圧を、前記駆動電力として前記歪み抑制手段に供給する。
また、第1の発明の変圧制御装置は、好ましくは、前記制御手段は、前記第2の巻線に前記電磁誘導によって生じる電圧を平均化した平均電圧を生成する平均化手段と、前記平均化手段が生成した前記平均電圧を基に、前記歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御する電力供給制御手段とを有する。
また、第1の発明の変圧制御装置は、好ましくは、前記第1の巻線に供給される電流が流れるコイルと、前記コイルを経て前記第1の巻線へ供給される電流を平滑化するコンデンサとをさらに有し、前記歪み抑制手段は、前記コンデンサと並列に設けられた歪み制御用切換手段と、前記1次回路への入力電圧が前記コンデンサの両端の電圧より低い場合に、前記入力電圧が前記コンデンサの両端の電圧より高い場合に比べて、前記制御用切換手段を接続状態にする時間を長くする歪み制御手段とを有する。
【0009】
第2の発明の電源装置は、1次回路の第1の巻線と2次回路の第2の巻線との間の電磁誘導により、前記1次回路の入力電圧を変圧した出力電圧を前記2次回路から出力する電源装置であって、前記1次回路は、前記2次回路から受けた第1の指標を基に、前記第1の巻線への電流供給の有無を切り換える切換手段と、前記第1の巻線へ供給される電流の歪みを抑制する歪み抑制手段と、前記第1の巻線との間で電磁誘導を生じる第3の巻線と、前記第3の巻線の前記第1の巻線との間の前記電磁誘導によって得られた第2の指標を基に、前記歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御する制御手段とを有し、前記2次回路は、前記第2の巻線に生じた電圧に応じた前記2次側の出力電圧と基準電圧との差分に応じた前記第1の指標を前記切換手段に提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係わる電源装置について説明する。
図1は、本実施形態の電源装置1の構成図である。
図1に示すように、電源装置1は、例えば、1次回路2と2次回路3とを有する。
電源装置1では、1次回路2が、交流電圧VINを入力し、トランジスタTr2のオン/オフ動作をパルス信号を基に切り換えながら、整流および平滑化し、2次巻線14aを流れる電流により、2次巻線14に電磁誘導を生じさせる。
そして、2次回路3が、1次回路2当該電磁誘導により、2次巻線14bに生じた電圧を平滑化して直流電圧Vout が2次回路3から出力される。
電源装置1では、2次回路3が無負荷状態のときに、PFC動作を行うIC21への電力供給がPFC待機制御回路17によって停止される。
【0011】
〔1次回路2〕
1次回路2は、例えば、入力端子10a,10b、整流回路11、コンデンサC1、チョ−クコイル12、PFC回路13、平滑化コンデンサC2、トランジスタTr2、トランス14を構成する1次巻線14a、2次巻線16、ダイオードD1,D2、フォトトランジスタTr10、IC20およびPFC待機制御回路17を有する。
ここで、PFC待機制御回路17が本発明の歪み抑制手段に対応し、PFC待機制御回路17が本発明の制御手段に対応している。
また、チョークコイル12が本発明のコイル、コンデンサC2が本発明の平滑化コンデンサに対応している。
また、トランジスタTr1が本発明の歪み制御用切換手段に対応し、IC21が本発明の歪み制御手段に対応している。
また、1次巻線14aが本発明の第1の発明の第1の巻線に対応している。
また、2次巻線16が第1の発明の第2の巻線、第2の発明の第3の巻線に対応している。
また、2次巻線14bが第2の発明の第2の巻線に対応している。
【0012】
入力端子10a,10bの間に、交流電圧VINが印加される。
整流回路11は、例えば、全波整流回路である。
コンデンサC1の一端は、チョークコイル12の一端に接続されている。
チョークコイル12の他端は、PFC回路13のダイオードD0のアノード、並びにトランジスタTr1のドレインに接続されている。
また、トランジスタTr1のソースは、コンデンサC1および平滑化コンデンサC2の一端に接続されている。
トランジスタTr1のゲートには、IC21からのパルス信号が印加される。
トランジスタTr1は、例えば、MOSFETである。
【0013】
ダイオードD0のカソードは、平滑化コンデンサC2の他端、並びに1次巻線14aの一端に接続されている。
平滑化コンデンサC2の他端は、トランジスタTr2のソースに接続されている。
トランジスタTr2のドレインは、1次巻線14aの他端に接続されている。
1次巻線14aは、1次巻線14bと共にトランス4を構成し、コア15を介して1次巻線14bとの間で電磁誘導を生じる。
トランジスタTr2のゲートには、IC20からのパルス信号が印加される。
トランジスタTr2は、例えば、MOSFETである。
【0014】
2次巻線16は、2次巻線14aと極性が逆であり、コア15を介して1次巻線14aとの間の電磁誘導により、両端に電圧V を生じる。
2次巻線16の一端は、ダイオードD1のアノード、並びにダイオードD2のカソードに接続されている。
2次巻線16の他端は、コンデンサC10の一端、抵抗R1の一端、IC20の第1の電源端子、抵抗4の一端、IC21の第1の電源端子に接続されている。
【0015】
ダイオードD1のカソードは、IC20の第2の電源端子、抵抗R2の一端、並びにトランジスタTr1のエミッタに接続されている。
コンデンサC10の他端は、ダイオードD2のアノード、抵抗R1の他端、ツェナダイオードD3のアノード、コンデンサC11の一端に接続されている。
コンデンサC11の他端は、抵抗R4の他端、並びにトランジスタTr11のコレクタに接続されている。
ツェナダイオードD3のカソードは、抵抗R3の一端に接続されている。
トランジスタTr12のベースは、トランジスタTr11のエミッタに接続されている。
トランジスタTr11のベースは、抵抗R2の他端、並びに抵抗R3の他端に接続されている。
トランジスタTr11,Tr12、抵抗R1,R2,R3,R4、コンデンサC10,11、ツェナダイオードD3によってPFC待機制御回路17が構成される。
【0016】
トランジスタTr10は、2次回路3のフォトダイオードD30からの光(第1の発明における差分に応じた指標、第2の発明の第1の指標)を受光している期間、コレクタ・エミッタ間に電流を流す(オンになる)。
IC20は、トランジスタTr10のコレクタ・エミッタ間の電流を基に決定したパルス幅のパルス信号を生成し、これをトランジスタTr2のゲートに出力する。
具体的には、IC20は、トランジスタTr10がオンの期間が長くなるに従って、すなわち、オペアンプ40の出力端子の電位が高くになるに従って、正のパルスのパルス幅を狭めて上記パルス信号を生成する。
【0017】
IC20は、定格負荷状態において、トランジスタTr2のオン/オフ動作により、図2(A)に示す波形を上下逆転した波形の電圧V1を1次巻線14aの両端に生じさせるように、トランジスタTr2のゲートにパルス信号を印加する。
また、IC20は、無負荷状態において、トランジスタTr2のオン/オフ動作により、図2(B)に示す波形を上下逆転した波形の電圧V1を1次巻線14aの両端に生じさせるように、トランジスタTr2のゲートにパルス信号を印加する。
ここで、定格負荷状態とは、出力端子50a,50bに所定の定格以上の負荷が接続された状態であり、無負荷状態とは、出力端子50a,50bに所定の定格未満の負荷が接続された状態をいう。
【0018】
IC20は、第1の電源端子および第2の電源端子との間の電圧を基に駆動される。
IC20は、第1の電源端子および第2の電源端子との間に生じる電圧を基に、2次回路3の出力端子50a,50bが無負荷状態および定格負荷状態の何れかであるかを判断する。
IC20は、無負荷状態であると判断すると、待機状態になり、定格負荷状態であると判断すると動作状態になる。
具体的には、IC20は、第1の電源端子および第2の電源端子との間に、図2(A)に示す電圧が生じた場合に動作状態になり、図2(B)に示す電圧が生じた場合に待機状態になる。
【0019】
IC21は、例えば、平滑化コンデンサC2の両端の電圧を監視し、当該監視した電圧が交流電圧VINより低い場合に、当該監視した電圧が交流電圧VINより高いか同じ場合に比べて、トランジスタTr1のソース・ドレイン間を接続状態(トランジスタTrがオン)にする時間を長くして、チョークコイル12による作用により、1次巻線14aに流入する電流の波形を正弦波に近づける。
IC21は、後述するPFC待機制御回路17の作用により、定格負荷状態において、トランジスタTr12およびダイオードD1を介して、2次巻線16から供給された電圧を基に動作状態になる。
また、IC21は、後述するPFC待機制御回路17の作用により、無負荷状態において、トランジスタTr12がオフになることから、2次巻線16との間が切断状態になり、待機状態(非動作状態)になる。
【0020】
以下、PFC待機制御回路17について説明する。
PFC待機制御回路17は、図1に示すトランジスタTr11,Tr12、抵抗R1,R2,R3,R4、ツェナダイオードD3およびコンデンサC10,C11を有する。
PFC待機制御回路17は、2次巻線16の両端に生じる電圧V2(第1の発明の所定の指標、第2の発明の第2の指標)を基に、以下のようにして、トランジスタTr11,12をオン/オフして、IC21への電流供給の有無を決定する。
【0021】
先ず、定格負荷状態におけるPFC待機制御回路17の動作を説明する。
定格負荷状態では、IC20によるトランジスタTr2のオン/オフ動作により、1次巻線14aの両端に、図2(A)に示す波形を上下反転した波形の電圧が生じる。
そして、コア15を介した電磁誘導により、2次巻線16に図2(A)に示す波形の電圧V2が生じる。
そして、コンデンサC10の他端(ツェナダイオードD3のアノード側)の電圧V3が、図2(A)に示す電圧V2を平均化した図3(A)に示す電圧V3aになる。
これにより、コンデンサC10の他端から、ツェナダイオードD3および抵抗R3を介してトランジスタTr11のベースに生じる電位に応じたベース電流により、トランジスタTr11がオンになり、それに応じてトランジスタTr12もオンになる。
これにより、ダイオードD1およびトランジスタTr12を介して、2次巻線16からIC21の第1の電源端子および第2の電源端子に電圧V2が印加され、IC21が動作状態になる。
【0022】
次に、無負荷状態の場合を説明する。
無負荷状態では、IC20によるトランジスタTr2のオン/オフ動作により、1次巻線14aの両端に、図2(B)に示す波形を上下反転した波形の電圧が生じる。
そして、コア15を介した電磁誘導により、2次巻線16に図2(B)に示す波形の電圧V2が生じる。
そして、コンデンサC10の他端(ツェナダイオードD3のアノード側)の電圧V3が、図2(B)に示す電圧V2を平均化した図3(B)に示す電圧V3bになる。電圧V3bは、前述した電圧V3aに比べて高い。
これにより、コンデンサC10の他端から、ツェナダイオードD3および抵抗R3を介してトランジスタTr11のベースに生じる電位が前述した定格負荷状態の場合に比べて高くなり、それに応じて、トランジスタTr11およびTr12がオフになる。
これにより、IC21の第1の電源端子が2次巻線16と切断状態になり、2次巻線16に生じた電圧V2はIC21に供給されず、IC21が待機(非動作)状態になる。
【0023】
〔2次回路3〕
図1に示すように、2次回路3は、2次巻線14b、ダイオードD10、コンデンサC21、抵抗R20,R21、オペアンプ40、フィオトダイオードD30および出力端子50a,50bを有する。
【0024】
2次巻線14bの一端は、ダイオードD10のアノードに接続されている。
ダイオードD10のカソードは、コンデンサC21の一端、抵抗20の一端、並びに出力端子50aに接続されている。
2次巻線14bの他端は、コンデンサC21の他端、出力端子50b、抵抗R21の一端、並びにフォトダイオードD30のカソードに接続されている。
抵抗R21の他端は、オペアンプ40の第1の入力端子(−端子)、並びに抵抗R20の他端に接続されている。
オペアンプ40の第2の入力端子(+端子)は、電池VATを介して、抵抗R21の一端、並びにフォトダイオードD30のカソードに接続されている。
オペアンプ40の出力端子は、ダイオードD30のアノードに接続されている。オペアンプ40は、第1の入力端子の電位と、第2の入力端子の電位との差分に応じた電位を出力端子に生じる。
フォトダイオードD30には、オペアンプ40の出力端子の電位に応じた電流がアノードからカソードに流れると、その電流値に応じた強度で発光する。
フォトダイオードD30から発光した光は、前述したように、フォトトランジスタTr10で受光される。
これにより、2次回路3の動作状態が、1次回路2にフィードバックされる。
【0025】
以下、図1に示すスイッチング・レギュレータ1の全体動作を説明する。
入力端子10a,10b間に印加された交流電圧VINに応じた電流が、整流回路11で整流され、その整流された電流が、チョークコイル12およびPFC回路13の作用を経て、コンデンサC2の両端に図2(A)に示す波形を上下反転した波形の電圧が生じる。
この過程で、2次巻線16の両端に生じた電圧V2により、IC20が動作状態になると共に、PFC待機制御回路17の前述した動作により、IC21も動作状態になる。
そして、2次回路3のフォトダイオードD30からトランジスタTr10が受光した光に応じたフォトトランジスタTr10のオン/オフ動作により、IC20が、オペアンプ40の出力端子の電位が高くになるに従って、正のパルスのパルス幅を狭めたパルス信号を生成する。
そして、IC20が、当該パルス信号をトランジスタTr2のゲートに供給して、トランジスタTr2をオン/オフさせる。
また、IC21が、コンデンサC2の両端の電圧を監視し、当該監視した電圧が入力電圧VINより低い場合に、当該監視した電圧が入力電圧VINより高いか同じ場合に比べて、トランジスタTr1をオンにする時間を長くして、チョークコイル12による作用により、1次巻線14aに流入する電流の波形を正弦波に近づける。
【0026】
そして、コア15を介した電磁誘導により、2次巻線14bの両端に、1次巻線14aおよび2次巻線14bの巻線数に応じた電圧が生じ、それに応じた直流電圧VOUT が出力端子50a,50b間に生じる。
そして、オペアンプ40が、第1の入力端子の電位と、第2の入力端子の電位との差分に応じた電位を出力端子に生じる。
これにより、フォトダイオードD30には、オペアンプ40の出力端子の電位に応じた電流がアノードからカソードに流れ、その電流値に応じた強度で発光する。
これにより、2次回路3の動作状態が、1次回路2にフィードバックされる。
【0027】
次に、無負荷状態の場合を説明する。
無負荷状態では、IC20によるトランジスタTr2のオン/オフ動作により、1次巻線14aの両端に、図2(B)に示す波形を上下反転した波形の電圧が生じる。
そして、コア15を介した電磁誘導により、2次巻線16に図2(B)に示す波形の電圧V2が生じる。
そして、コンデンサC10の他端(ツェナダイオードD3のアノード側)の電圧V3が、図2(B)に示す電圧V2を平均化した図3(B)に示す電圧V3bになる。電圧V3bは、前述した電圧V3aに比べて高い。
これにより、コンデンサC10の他端から、ツェナダイオードD3および抵抗R3を介してトランジスタTr11のベースに生じる電位が前述した定格負荷状態の場合に比べて高くなり、それに応じて、トランジスタTr11およびTr12がオフになる。
これにより、IC21の第1の電源端子が2次巻線16と切断状態になり、2次巻線16からの電力はIC21に供給されず、IC21が待機状態になる。
また、IC20が、2次巻線16の両端の電圧V2を基に待機状態となる。
【0028】
以上、説明したように、電源装置1によれば、2次回路3の出力端子50a,50bが無負荷状態の場合に、2次巻線16の両端に生じた電圧V2を基に、PFC待機制御回路17のトランジスタTr11,Tr12がオフになり、IC21への電力供給が停止し、トランジスタTr21が待機状態になる。
そのため、従来に比べて、無負荷状態における電源装置1の消費電力を小さくできる。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、PFC回路などの歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御できる変圧制御装置および電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態のスイッチング・レギュレータの構成図である。
【図2】図2は、図1に示す2次巻線16の両端に生じる電圧V2の波形図であり、(A)は定格負荷動作時の波形図、(B)は無負荷動作時の波形図である。
【図3】図3は、図1に示すコンデンサC10の両端に生じる電圧V3の波形図であり、(A)は定格負荷動作時の波形図、(B)は無負荷動作時の波形図である。
【符号の説明】
10a,10b…入力端子、11…整流回路、12…チョークコイル、13…PFC回路、14a…1次巻線、14b…1次巻線、16…2次巻線、17…PFC待機制御回路、20…IC、21…IC、40…オペアンプ、50a,50b…出力端子

Claims (6)

  1. 2次側の巻線との間の電磁誘導により変圧を行う1次側の第1の巻線に供給する電流を制御する変圧制御装置であって、
    前記第1の巻線に供給される電流の歪みを抑制する歪み抑制手段と、
    前記第1の巻線との間で電磁誘導を生じる第2の巻線と、
    前記第2の巻線の前記電磁誘導によって得られた所定の指標を基に、前記歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御する制御手段と
    を有する変圧制御装置。
  2. 前記2次側の巻線に生じた電圧に応じた前記2次側の出力電圧と基準電圧との差分に応じた指標を基に、前記第1の巻線への電流供給の有無を切り換える切換手段
    をさらに有する請求項1記載の変圧制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の巻線に前記電磁誘導により生じた電圧を、前記駆動電力として前記歪み抑制手段に供給する
    請求項1または請求項2に記載の変圧制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の巻線に前記電磁誘導によって生じる電圧を平均化した平均電圧を生成する平均化手段と、
    前記平均化手段が生成した前記平均電圧を基に、前記歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御する電力供給制御手段と
    を有する請求項1〜3のいずれかに記載の変圧制御装置。
  5. 前記第1の巻線に供給される電流が流れるコイルと、
    前記コイルを経て前記第1の巻線へ供給される電流を平滑化するコンデンサとをさらに有し、
    前記歪み抑制手段は、
    前記コンデンサと並列に設けられた歪み制御用切換手段と、
    前記1次回路への入力電圧が前記コンデンサの両端の電圧より低い場合に、前記入力電圧が前記コンデンサの両端の電圧より高い場合に比べて、前記制御用切換手段を接続状態にする時間を長くする歪み制御手段と
    を有する請求項1〜4のいずれかに記載の変圧制御装置。
  6. 1次回路の第1の巻線と2次回路の第2の巻線との間の電磁誘導により、前記1次回路の入力電圧を変圧した出力電圧を前記2次回路から出力する電源装置であって、
    前記1次回路は、
    前記2次回路から受けた第1の指標を基に、前記第1の巻線への電流供給の有無を切り換える切換手段と、
    前記第1の巻線へ供給される電流の歪みを抑制する歪み抑制手段と、
    前記第1の巻線との間で電磁誘導を生じる第3の巻線と、
    前記第3の巻線の前記第1の巻線との間の前記電磁誘導によって得られた第2の指標を基に、前記歪み抑制手段への駆動電力の供給を制御する制御手段と
    を有し、
    前記2次回路は、
    前記第2の巻線に生じた電圧に応じた前記2次側の出力電圧と基準電圧との差分に応じた前記第1の指標を前記切換手段に提供する
    電源装置。
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