JP2004221188A - 裏面接合型太陽電池およびその製造方法 - Google Patents

裏面接合型太陽電池およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004221188A
JP2004221188A JP2003004649A JP2003004649A JP2004221188A JP 2004221188 A JP2004221188 A JP 2004221188A JP 2003004649 A JP2003004649 A JP 2003004649A JP 2003004649 A JP2003004649 A JP 2003004649A JP 2004221188 A JP2004221188 A JP 2004221188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
opening
insulating film
solar cell
junction solar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003004649A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Mishima
孝博 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2003004649A priority Critical patent/JP2004221188A/ja
Publication of JP2004221188A publication Critical patent/JP2004221188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/06Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices characterised by at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L31/068Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices characterised by at least one potential-jump barrier or surface barrier the potential barriers being only of the PN homojunction type, e.g. bulk silicon PN homojunction solar cells or thin film polycrystalline silicon PN homojunction solar cells
    • H01L31/0682Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices characterised by at least one potential-jump barrier or surface barrier the potential barriers being only of the PN homojunction type, e.g. bulk silicon PN homojunction solar cells or thin film polycrystalline silicon PN homojunction solar cells back-junction, i.e. rearside emitter, solar cells, e.g. interdigitated base-emitter regions back-junction cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/547Monocrystalline silicon PV cells

Abstract

【課題】工程が複雑で且つ高価な設備および材料を必要とするホトリソグラフィ技術を用いることなく、簡易且つ安価に製造できる裏面接合型太陽電池およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板11と、半導体基板11の裏面側に配置された絶縁膜12と、絶縁膜12を貫通して半導体基板11の内部に到達する開口部15,16と、開口部15,16から半導体基板内部に形成された拡散層17,18と、開口部15,16を貫通して拡散層17,18に接続すると共に、絶縁膜12上に形成された電極19,20とを備えた。半導体基板11の内部に到達する開口部15,16は、断面形状が山型をなしていることが好ましく、開口部15,16は、研磨により形成されたものであることを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光入射面と反対の面にPN接合と正負の電極を配置した裏面接合型太陽電池に係り、特にその構造および製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工業的に大量に生産されている太陽電池は、非結晶(アモルファス)シリコン材料を用いたものが多い。しかしながら、このような太陽電池は生産コストは低いが発電効率が低いという問題がある。そこでこの改良のため、シリコン単結晶または多結晶基板に、PN接合を形成し、これにより光・電気の変換効率を向上させる努力がなされている。
【0003】
このようなシリコン結晶基板にPN接合および電極を備えた半導体デバイスを形成するには、ホトリソグラフィ技術が用いられる場合がある。即ち、シリコン結晶基板の裏面に絶縁膜を形成し、拡散層および電極を形成するためにホトレジスト膜を基板に塗布し、ホトマスクを用いてマスク合わせ装置によりマスク合わせ後露光し、現像によりホトレジスト膜の露光部または非露光部を除去し、残されたホトレジスト膜をマスクとしてエッチングを行い絶縁膜に開口部を形成する。
【0004】
しかしながら、上述のホトリソグラフィ技術によれば、ホトレジスト膜の塗布、マスク合わせ、露光、現像、エッチング、洗浄等の多数の工程が必要であり、その製造工程が煩雑であるという問題がある。また、ホトマスク、露光設備、ケミカルベンチ、薬品類等が必要であり、これらの設備および材料が一般に高価であり、製造コストが高くならざるを得ないという問題がある。また、ホトリソグラフィ技術を用いた従来の工程からは、多くの廃棄物が発生し、環境負荷がかかるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、工程が複雑で且つ高価な設備および材料を必要とするホトリソグラフィ技術を用いることなく、簡易且つ安価に製造できる裏面接合型太陽電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の裏面接合型太陽電池は、半導体基板と、該半導体基板の裏面側に配置された絶縁膜と、該絶縁膜を貫通して前記半導体基板の内部に到達する開口部と、該開口部から前記半導体基板内部に形成された拡散層と、前記開口部を貫通して前記拡散層に接続すると共に、前記絶縁膜上に形成された電極とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の裏面接合型太陽電池の製造方法は、半導体基板の裏面に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜を貫通して前記半導体基板に到達する開口部を研磨具を用いて研磨により形成し、前記開口部から前記半導体基板内部に不純物を拡散して拡散層を形成し、前記開口部を貫通して前記拡散層に接続すると共に前記絶縁膜上に延在する電極を形成することを特徴とする。
【0008】
上記本発明によれば、半導体基板裏面側の絶縁膜を貫通して半導体基板内部に到達する開口部を設け、この開口部から不純物を拡散して拡散層を形成し、これに接続する電極を形成することができる。そして、開口部を回転砥石等の研磨具を用いた研磨により形成するので、工程が複雑で高価な設備および材料を必要とするホトリソグラフィ技術を用いることなく結晶基板型の太陽電池を製造することができる。ここで、絶縁膜は選択的に拡散層を形成する機能のみならず、パッシベーション膜(保護膜)としての役割を持たせることができる。
【0009】
また、前記半導体基板の内部に到達する開口部は、断面形状が山型をなしていることが好ましい。回転砥石等の研磨具の外周部をその断面形状が山型とすることで、被加工物である半導体基板内部に山型の断面形状を有する開口部を形成することができる。この山型の断面形状を有する開口部から拡散層を形成することで、その拡散層も山型となり、PN接合を山型に形成することができる。それ故、半導体基板表面側から入射して裏面側に到達した光を内部で散乱させて発電効率を高めることが可能となる。
【0010】
前記研磨具は、複数のブレードを一体化したマルチブレードであり、複数の開口部を一括して形成することが好ましい。これにより、多数の開口部の形成を一括して処理することが可能となり、大幅に生産性を向上することができる。また、前記研磨具の砥粒粒径は、0.5μmから4μmであることが好ましい。これにより、絶縁膜を備えた半導体基板を精度よく研磨(研削)加工による開口部を形成することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1および図2は、本発明の一実施形態の裏面接合型太陽電池の構成例を示す。この太陽電池は、図1(a)に示すように例えばN型の結晶性半導体基板11の裏面側に拡散層17,18と電極19,20とを配置し、裏面接合型太陽電池を構成している。ここで、結晶性半導体基板11としては、シリコン多結晶基板またはシリコン単結晶基板が用いられている。半導体基板11のサイズは、この実施形態では33mm×100mm程度であり、厚さは100μm程度である。そして、この半導体基板11はN型にドープされ、シート抵抗は50Ω/cm程度である。
【0013】
この半導体基板11の表面側に、Si膜からなる表面反射防止膜13が形成され、その裏面側にはSiO膜からなる裏面絶縁及びパッシベーション膜12が形成されている。そして、裏面側の絶縁膜12を貫通して半導体基板11の内部に到達する開口部15,16が研磨により形成され、その開口部から半導体基板内部に拡散により形成された拡散層17,18を備えている。そして、この開口部15,16には拡散層17,18に接続すると共に絶縁膜12上に延在する電極19,20が形成されている。
【0014】
幅広の開口部15からはP型の不純物(ドーパント)が半導体基板11の内部に拡散され、これによりP型の拡散層17が形成され、N型の半導体基板11との間にPN接合が形成される。電極19は、Alペーストをスクリーン印刷によりパターン形成して、その後加温乾燥することにより形成したものである。この電極19は、P型拡散層17に導通すると共に、絶縁膜12の表面に延在し、+側の電極として機能する。一方で、幅狭の開口部16からは、リン等のN型の不純物(ドーパント)が拡散され、N型の拡散層を形成する。そして、開口部16に銀ペーストをスクリーン印刷によりパターン形成し、加温乾燥することで拡散層18に接続すると共に絶縁膜12の表面に延在する電極20が形成される。この電極20は、−側の電極として機能する。
【0015】
開口部15,16は、例えば回転砥石を用いた研磨により形成される。従って、半導体デバイスの形成に一般に必要とされているホトリソグラフィ技術をいっさい用いることなく、選択的に拡散層および電極を形成した裏面接合型太陽電池を製造することができる。半導体基板の内部に到達する開口部15,16は、図示するように断面形状が山型を成している。回転砥石等の研磨具の外周部をその断面形状が山型とすることで、被加工物である半導体基板内部に山型の断面形状を有する開口部15,16を形成することができる。この山型の断面形状を有する開口部から拡散層17,18を形成することで、その拡散層も山型となり、PN接合を山型に形成することができる。それ故、半導体基板表面側から入射して裏面側に到達した光を内部で散乱させて発電効率を高めることが可能となる。
【0016】
図1(b)及び図2は、裏面接合型太陽電池の裏面電極構造を示す。図示するように、+側電極19と−側電極20とがそれぞれバスバー19a,20aに接続され、櫛歯状に形成され、互いに間挿するように交差指状に配置されている。従って、半導体基板の裏面側に形成された多数の島状のPN接合から生じる起電力を+側の電極のバスバー19aと−側の電極のバスバー20aの間に取り出すことができる。この実施形態では、電極19及び電極20の数はそれぞれ40本であり、電極19の幅は1200μmであり、電極20の幅は700μmである。
【0017】
半導体基板の裏面に形成する開口部の形状は、図3に示すように太陽電池の有効受光面にわたって連続的に設けた1本の長方形のものが標準的である。しかしながら、図4に示すように開口部の幅を小さくしたり、多数の不連続的に分割した開口部とすることができる。このように分割することで、開口部の総面積を5〜40%程度に減少させ、電極部分で発生するキャリアの再結合損失を大きく低減させることが可能である。なお、円形の回転砥石を用いた場合には、特に開口部を不連続的に形成する場合に開口部の端部が円弧状に形成され、垂直な開口部が得られないという問題がある(図4(b)参照)。しかしながら、この問題は回転砥石の外形を小さくすることで軽減させることが可能である。
【0018】
次に、この裏面接合型太陽電池の製造方法について説明する。まず、図5(a)に示すように、処理対象の半導体基板11を洗浄し、Si膜からなる反射防止膜13を半導体基板11の表面に形成する。そして、半導体基板11の裏面にSiO膜からなるパッシベーション膜を兼ねた裏面絶縁膜12を形成する。次に、半導体基板11の裏面側の絶縁膜12に希望する形状の開口部15,16を研磨(研削)加工により形成する。この研磨(研削)は、回転砥石を研磨具として用いた機械的加工により行うことができる。
【0019】
この開口部の形成は、P型拡散層形成用の開口部15とN型拡散層形成用の開口部16とについて行う。開口部15は、例えば幅800μm、深さ15μm、中央部が凸型となり、開口部のY方向長さが30mm程度である。基板端部から加工部までのオフセット距離は2mm程度であり、1個の太陽電池基板における加工数(開口部数)は40程度である。開口部16は、幅300μm程度であり、深さ10μm程度であり、中央部が凸型をなして開口部のY方向長さは30mm程度である。また、基板端から開口部までのオフセット距離は1mm程度であり、加工数(開口部数)は40程度である。ここで、開口部15と開口部16との間の間隔は700μm程度であり、セル両端部の絶縁部の幅は350μm程度である。
【0020】
回転砥石の運転条件としては、例えば回転数35000min−1であり、研磨具としての回転砥石の外径は49mm程度であり、切削速度は50mm/secである。これにより、絶縁膜を被着した半導体基板裏面から上記開口部を良好な精度で上記寸法に研削することができる。なお、研磨に伴う半導体基板に生じるダメージ層の除去は、研磨加工後に、エッチング深さ0.1〜5μm程度のケミカルエッチングによって行う。これにより研磨により生じたダメージ層を完全に除去することができる。そして、ダメージ層の除去後は洗浄を行い、研磨加工に伴う汚染物質を完全に除去する。
【0021】
回転砥石を用いた開口部の形成にあたっては、目的とする開口部の形状に合わせて適当な間隔で複数の研磨刃を備えたいわゆるマルチブレードタイプのものを用いることが好ましい。例えば、50個の刃を備えたマルチブレードの回転研磨具(回転砥石)を用いることで、100ヶ所の開口部を形成するためにわずか2回の加工により処理を終了することができる。このように、マルチブレードタイプの研磨具を用いることで生産性を大幅に向上することが可能である。一例として、10cm角の太陽電池の100ヶ所程度の開口部の形成に、所要の時間は数秒間程度である。回転砥石は、#4000〜#10000の極微小のダイヤモンド砥粒(粒径0.5〜4μm)のものを用いることが好ましい。これにより半導体基板の機械的損傷を抑えつつ、高精度の加工が可能である。
【0022】
次に、開口部から不純物(ドーパント)を拡散し、半導体基板内部に拡散層を形成する。開口部15の内部にP型ドーパント(ボロン)の拡散源を塗布し、開口部16の内部にN型ドーパント(リン)の拡散源を塗布する。そして、熱拡散を行うことによりP型及びN型の不純物をそれぞれ開口部15,16から半導体基板内部に拡散し、それぞれP型及びN型の拡散層を形成する。そして、裏面電極19,20を形成する。これは、例えばアルミまたは銀の導電性ペーストをスクリーン印刷により塗布して乾燥・焼成することにより形成する。
【0023】
なお、半導体基板の裏面絶縁膜12に開口部16を形成し、N型ドーパント(リン)の気相拡散により拡散層を形成し、その後に開口部15を研磨により形成し、P型ドーパント(アルミ)の拡散源をスクリーン印刷し、熱拡散によりP型の拡散層を形成することができる。そして、P型及びN型の拡散層上に銀またはアルミからなる導電性ペーストをスクリーン印刷により塗布し乾燥・焼成することにより電極19,20を形成する。
【0024】
また、拡散層及び電極の形成は以下の手順によってもよい。まず、半導体基板裏面に開口部15,16を形成する。そして、開口部15上にN型ドーパント(リン)を含む銀ペーストをスクリーン印刷により形成する。そして、開口部15上にP型ドーパント(アルミ)からなる導電性ペーストをスクリーン印刷により塗布する。そして、加温・焼成することで、スクリーン印刷した導電性ペーストからP型ドーパント及びN型ドーパントがそれぞれ開口部15,16より半導体基板内部に拡散し、それぞれP型及びN型の拡散層17,18が形成される。それと同時に導電性ペーストが焼成され、電極層19,20が形成される。
【0025】
上記太陽電池の製造工程によれば、その開口部の形成が従来のホトリソグラフィ技術を用いたものと比較して大幅に簡略化される。すなわち、ホトリソグラフィ技術による開口部の形成では、洗浄、感光膜形成(スピンコート、乾燥、熱処理)、露光、現像、絶縁膜エッチング、感光膜除去、洗浄の少なくとも7工程のプロセスが必要である。これに対して、上記開口部の形成方法によれば、回転砥石等の研磨具を用いた開口処理、ダメージ層除去のためのエッチング処理(エッチング深さ0.1〜5μmの酸性溶液によるケミカルエッチングが好ましい)、洗浄の3工程によって行うことができる。従って、工程が複雑で高価な設備及び材料を必要とするホトリソグラフィ技術を用いることなく、半導体基板裏面に設けられた絶縁膜を貫通して基板内部に到達する開口部を比較的簡単な設備で容易に形成することができる。
【0026】
完成した裏面接合型太陽電池の特性例は以下の通りである。すなわち、開放電圧は580mVであり、短絡電流は28.4mA/cmであり、フィルファクターは0.70であった。そして、光起電力の変換効率は11.6%が得られた。
【0027】
なお、この製造方法によれば、ホトマスクを使用しないため、絶縁膜に対して希望する開口部の形状を研磨具の動作のプログラミングの変更のみで迅速に対応・調整することが可能である。また、従来エッチングが困難であった絶縁膜(例えばポリイミド膜等)についても上記方法によれば容易にこれを貫通する感光部を形成することができる。これによりプロセス設計の自由度が高まる。また、上記実施形態では回転砥石を研磨具として用いた例について説明したが、その他の形式の研磨具を用いても勿論よい。
【0028】
なお、上記実施形態は本発明の実施例の一態様を述べたもので、本発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形実施例が可能なことは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、裏面接合型太陽電池の開口部の形成をホトリソグラフィ技術を用いることなく研磨により形成することができる。そして、拡散層の形成をドーパントを含む導電性ペーストのスクリーン印刷とその後の熱処理により形成することができる。従って、複雑な工程で且つ高価な材料及び設備を必要とするホトリソグラフィ技術を用いることなく、簡易且つ容易に低コストで裏面接合型太陽電池を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の裏面接合型太陽電池の(a)は要部の拡大断面図であり、(b)は要部の拡大平面図である。
【図2】図1に示す裏面接合型太陽電池の基板裏面のパターン図である。
【図3】開口部の形状例を示す図であり、長い開口部を連続的に形成した場合の(a)X方向に沿った断面図と、(b)Y方向に沿った断面図を示す。
【図4】開口部の形状例を示す図であり、長い開口部を不連続的に形成した場合の(a)X方向に沿った断面図と、(b)Y方向に沿った断面図を示す。
【図5】本発明の実施形態の裏面接合型太陽電池の各製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板
12 絶縁膜(パッシベーション膜)
13 表面反射防止膜
15,16 開口部
17,18 拡散層
19,20 電極

Claims (5)

  1. 半導体基板と、該半導体基板の裏面側に配置された絶縁膜と、該絶縁膜を貫通して前記半導体基板の内部に到達する開口部と、該開口部から前記半導体基板内部に形成された拡散層と、前記開口部を貫通して前記拡散層に接続すると共に、前記絶縁膜上に形成された電極とを備えたことを特徴とする裏面接合型太陽電池。
  2. 前記半導体基板の内部に到達する開口部は、断面形状が山型をなしていることを特徴とする請求項1記載の裏面接合型太陽電池。
  3. 前記開口部は、研磨により形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の裏面接合型太陽電池。
  4. 半導体基板の裏面に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜を貫通して前記半導体基板に到達する開口部を研磨具を用いて研磨により形成し、前記開口部から前記半導体基板内部に不純物を拡散して拡散層を形成し、前記開口部を貫通して前記拡散層に接続すると共に前記絶縁膜上に延在する電極を形成することを特徴とする裏面接合型太陽電池の製造方法。
  5. 前記半導体基板の内部に到達する開口部を、断面形状が山型の研磨具を用いて形成することを特徴とする請求項4記載の裏面接合型太陽電池の製造方法。
JP2003004649A 2003-01-10 2003-01-10 裏面接合型太陽電池およびその製造方法 Pending JP2004221188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003004649A JP2004221188A (ja) 2003-01-10 2003-01-10 裏面接合型太陽電池およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003004649A JP2004221188A (ja) 2003-01-10 2003-01-10 裏面接合型太陽電池およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004221188A true JP2004221188A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32895571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003004649A Pending JP2004221188A (ja) 2003-01-10 2003-01-10 裏面接合型太陽電池およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004221188A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303230A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Sharp Corp 太陽電池
JP2008529265A (ja) * 2005-01-20 2008-07-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク へテロ接合およびインターフィンガ構造を有する半導体デバイス
JP2009521805A (ja) * 2005-12-21 2009-06-04 サンパワー コーポレイション 裏面電極型太陽電池構造及びその製造プロセス
JP2009206375A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池及びその製造方法
JP2010519731A (ja) * 2007-02-16 2010-06-03 ナノグラム・コーポレイション 太陽電池構造体、光起電モジュール及びこれらに対応する方法
JP2011151305A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Sharp Corp 太陽電池ならびにこれを搭載した電気部品および電子機器
KR20120026777A (ko) * 2010-09-10 2012-03-20 엘지전자 주식회사 태양 전지 및 그 제조 방법
JP2012527772A (ja) * 2009-05-20 2012-11-08 ナノグラム・コーポレイション 効果的且つ効率的な設計を有するバック接点型太陽電池及び対応するパターニング法
JP2013125963A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Samsung Sdi Co Ltd 光起電力素子
US8912083B2 (en) 2011-01-31 2014-12-16 Nanogram Corporation Silicon substrates with doped surface contacts formed from doped silicon inks and corresponding processes
JP2015109364A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 信越化学工業株式会社 太陽電池の製造方法
WO2017030108A1 (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 シャープ株式会社 光電変換素子および光電変換素子の製造方法
JP2017508292A (ja) * 2014-02-26 2017-03-23 ソレクセル、インコーポレイテッド 背面接触太陽電池のための自己整合接触
US10121915B2 (en) 2010-08-27 2018-11-06 Lg Electronics Inc. Solar cell and manufacturing method thereof

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008529265A (ja) * 2005-01-20 2008-07-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク へテロ接合およびインターフィンガ構造を有する半導体デバイス
JP4656996B2 (ja) * 2005-04-21 2011-03-23 シャープ株式会社 太陽電池
JP2006303230A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Sharp Corp 太陽電池
JP2009521805A (ja) * 2005-12-21 2009-06-04 サンパワー コーポレイション 裏面電極型太陽電池構造及びその製造プロセス
US8409976B2 (en) 2007-02-16 2013-04-02 Nanogram Corporation Solar cell structures, photovoltaic panels and corresponding processes
US9343606B2 (en) * 2007-02-16 2016-05-17 Nanogram Corporation Solar cell structures, photovoltaic panels and corresponding processes
JP2010519731A (ja) * 2007-02-16 2010-06-03 ナノグラム・コーポレイション 太陽電池構造体、光起電モジュール及びこれらに対応する方法
EP2654089A3 (en) * 2007-02-16 2015-08-12 Nanogram Corporation Solar cell structures, photovoltaic modules and corresponding processes
US8853527B2 (en) 2007-02-16 2014-10-07 Nanogram Corporation Solar cell structures, photovoltaic panels and corresponding processes
US20130056069A1 (en) * 2007-02-16 2013-03-07 Nanogram Corporation Solar cell structures, photovoltaic panels and corresponding processes
JP2009206375A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池及びその製造方法
JP2015144291A (ja) * 2009-05-20 2015-08-06 ナノグラム・コーポレイションNanoGram Corporation 効果的且つ効率的な設計を有するバック接点型太陽電池及び対応するパターニング法
JP2012527772A (ja) * 2009-05-20 2012-11-08 ナノグラム・コーポレイション 効果的且つ効率的な設計を有するバック接点型太陽電池及び対応するパターニング法
JP2011151305A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Sharp Corp 太陽電池ならびにこれを搭載した電気部品および電子機器
US10121915B2 (en) 2010-08-27 2018-11-06 Lg Electronics Inc. Solar cell and manufacturing method thereof
KR101699315B1 (ko) 2010-09-10 2017-01-24 엘지전자 주식회사 태양 전지 및 그 제조 방법
KR20120026777A (ko) * 2010-09-10 2012-03-20 엘지전자 주식회사 태양 전지 및 그 제조 방법
US9378957B2 (en) 2011-01-31 2016-06-28 Nanogram Corporation Silicon substrates with doped surface contacts formed from doped silicon based inks and corresponding processes
US8912083B2 (en) 2011-01-31 2014-12-16 Nanogram Corporation Silicon substrates with doped surface contacts formed from doped silicon inks and corresponding processes
JP2013125963A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Samsung Sdi Co Ltd 光起電力素子
JP2015109364A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 信越化学工業株式会社 太陽電池の製造方法
JP2017508292A (ja) * 2014-02-26 2017-03-23 ソレクセル、インコーポレイテッド 背面接触太陽電池のための自己整合接触
WO2017030108A1 (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 シャープ株式会社 光電変換素子および光電変換素子の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102856328B (zh) 太阳能电池及其制作方法
JP2013531371A (ja) 拡散とイオン注入とのハイブリッドプロセスによって形成される選択エミッタ太陽電池
JP2005310830A (ja) 太陽電池および太陽電池の製造方法
JP2004221188A (ja) 裏面接合型太陽電池およびその製造方法
JP5496136B2 (ja) 光起電力装置および光起電力モジュール
TWI538244B (zh) Method for manufacturing solar cells
KR20130092494A (ko) 태양 전지의 제조 방법 및 태양 전지
KR101888547B1 (ko) 태양 전지 및 이의 제조 방법
JP4937233B2 (ja) 太陽電池用基板の粗面化方法および太陽電池セルの製造方法
KR101981903B1 (ko) 태양전지 셀 및 태양전지 셀의 제조 방법
WO2012026357A1 (ja) 太陽電池用基板及び太陽電池
US20140162395A1 (en) Method for Manufacturing Solar Cell
JP4712073B2 (ja) 太陽電池用拡散層の製造方法および太陽電池セルの製造方法
EP3576160A1 (en) Solar cell and preparation method thereof
JP6114171B2 (ja) 太陽電池の製造方法
KR100366348B1 (ko) 실리콘 태양 전지의 제조 방법
JP5541409B2 (ja) 太陽電池の製造方法
KR101154095B1 (ko) 태양 전지 및 그 제조 방법
JP6125042B2 (ja) 太陽電池セルの製造方法
JP2014067870A (ja) 太陽電池およびその製造方法
JP2001177128A (ja) 太陽電池の製法
JP5994895B2 (ja) 太陽電池の製造方法
KR101366737B1 (ko) 번들 제거를 통한 실리콘 나노 및 마이크로 구조체의 무반사 특성이 향상된 태양 전지의 제조 방법 및 이에 따른 태양 전지
KR20130113002A (ko) 식각 용액 보호층을 이용한 선택적 에미터층을 형성하는 방법
KR101375781B1 (ko) 나노 및 마이크로 실리콘 복합 구조체의 sod 도핑과 패시베이션 공정을 통한 캐리어 수명이 향상된 태양 전지의 제조 방법 및 이에 따른 태양 전지