JP2004221129A - ガス透過機能と壊裂機能を有する電気化学素子 - Google Patents

ガス透過機能と壊裂機能を有する電気化学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】リチウム電池、ニッケル水素電池のような電池、アルミ電解コンデンサ、電気二重層キャパシタのようなコンデンサおよび電気量記憶素子のようなセンサ等の電気化学素子の使用時に発生する種々のガスのみを常時容器外に逸散させ、電解質は容器内に残し、内部圧力が設定圧に到達すると壊裂する安全弁を備えた電気化学素子を提供する。
【解決手段】電気化学素子6を収容したアルミ外装ケース1上部に貫通孔を設け、この貫通孔にガス透過性調圧弁複合材3と圧着リング4とからなるガス透過性調圧ユニット9を設け、電気化学化学素子6の使用時には、ガス透過性調圧ユニット9によってガスのみを容器外に逸散させて調圧し、所定圧力以上になるとガス透過性調圧ユニット9が壊裂して、更なる内圧上昇を防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウム電池、ニッケル水素電池のような電池、アルミ電解コンデンサ、電気二重層キャパシタのようなコンデンサおよび電気量記憶素子のようなセンサ等の電気化学素子に関し、より具体的には、電気光学素子の使用時に発生する種々のガスのみを常時容器外に逸散させ、電解質は容器内に残し、内部圧力が設定圧に到達すると壊裂することの可能なガス透過性調圧弁として用いる金属箔帯と有機物箔帯からなる箔状複合材の材料、構成およびその設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、主に、電池やコンデンサには防爆安全弁が用いられていた。その代表的な構造として、アルミ電解コンデンサや電気二重層キャパシタの場合には、図9に示すように、アルミニュウムケース91の底面93に十字の段押し加工94を施し、他の部分よりもケース厚みを薄くして、安全限界に達すると段押し部分が破壊する安全弁が用いられている。
【0003】
また、従来の電池用防爆安全装置は、図8に示すような構造を有する。電池の容器81の内部圧力が加熱や過電流によつて異常に高くなったときに、電池の爆発による事故を防ぐ目的で所定の圧力で破損し、ガス抜きをする安全弁83が取り付けられている。
【0004】
その他、電池の場合には、ステンレス鋼板を用いるもの(例えば、特許文献1参照。)や、ニッケルの箔板を用いるもの(例えば、特許文献2参照。)がある。
【0005】
【特許文献1】
特開昭59−79965号公報
【特許文献2】
特願平8−328368号公報
【0006】
また、大型の据え置き型密閉鉛蓄電池には、電池周辺部の酸霧による腐食を防止するため触媒栓を用いて、充放電時に発生する水素ガスと酸素ガスを触媒を用いて水に戻し、電池内部のガス圧の上昇を防止しているが触媒栓だけで小型電池以上に体積を要する。
【0007】
また、フッ素樹脂(PTFE)のフイルムを延伸して製造した連続気泡を有する多孔質膜が用いられているもの(例えば、特許文献3参照。)では、多孔度の均一化が困難で液が流失したり、歩留まりが悪く、実用化の上で課題が多い。
【0008】
【特許文献3】
特開平5−159765号公報
【0009】
また、本発明者らの先願(特願2002−013271)では、微細孔を有するガス透過性複合材を弁に用いて、ガスを外部へ散逸させる技術を提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の図9に示すアルミ金属ケースに段押し部を設ける方法は、低コストであるが破壊時の圧力にバラツキが大きく、信頼性が悪い。
【0011】
また、特許文献1や特許文献2等に記載されている金属の箔帯を用いる安全弁は、安全弁が作動すると爆発は防止されるものの、電池やコンデンサのような電気化学素子は安楽死し、以後使用できなくなってしまう。
【0012】
また、触媒栓は安全であるが、高価で、形状が大きく、小型の電気化学素子に応用することが不可能である。
【0013】
また、フッ素樹脂の多孔質フイルムは、機械的強度、信頼性、歩留まりに課題を有し、実用時にガスだけでなく、ガスの逸散時に電解液を同時に噴出する課題を有していた。
【0014】
また、本発明者らの先願(特願2002−13271)では、ガス透過性複合材が微細孔を有するため、所定圧力(例えば、内圧力が2kg/cm以上)に到達するとガスと電解液を同時に逸散させることが判明した。また、ガス透過膜を電気化学素子の底部に設置するとガス逸散よりも先に電解液を放出することが判明した。そのため、前記先願技術に対しては、常時ガスを透過させ、内圧力を調圧し、所定圧力以上に到達すると壊裂機能有するように改善する必要がある。
【0015】
また、近年、携帯電話、パソコン、PDA等の電子機器が小型化され、これらの電気化学素子が超小型化され、さらに、製造時のハンダリフロー時の耐熱特性や携帯機器の使用環境条件が厳しくなり、これらに使用される電気化学素子のガス発生問題が深刻化しつつある。
【0016】
また、HEV車(ハイブリットカー)の実用化に伴い、HEV車が寒冷地で使用されるようになり、HEV車の低温対策として、ニッケル水素電池と併用に大容量の電気二重層キャパシタが実用化され、+60〜−30℃の温度サイクル試験が要請され、これらの電気化学素子のガス発生対策が急務である。この対策として、公知の安全弁だけの機能では、実用上で問題になってきた。
【0017】
そこで、本発明は、これらの従来の課題を解決し、1)電気化学化学素子の使用時に常にガスのみを容器外に逸散させ、調圧機能を有する。2)超小型から大型電気化学素子にまで応用可能。3)電気化学素子の実用電圧を、一素子当たり100mv以上に上昇させる。4)所定圧力以上では、壊裂機能を有する。5)極めて信頼性が高い。等の特性改善を目的としている。
【0018】
そのため、本発明では、電気化学素子の内部に発生するガスを常に容器外に定常的に逸散させる手法として、以下のような概要の技術を採用した。▲1▼ガス透過性で、耐熱性で、無孔性のゴム系有機物箔帯を用い、常時、ガスを透過させる。▲2▼ニッケル基合金からなる超微細孔を有する箔帯を用いて、ガスを容器外に逸散させ、所定圧力以上に達すると壊裂する。▲3▼ニッケル、またはニッケル基合金の15〜60μmの箔帯に3μm以下の微細孔の貫通孔を設け、ガス所定圧力以上で壊裂させる。▲4▼無孔性のゴム系有機物箔帯と超微細孔金属箔帯を複合化させたガス透過性調圧弁複合材として一体化させて用いる。▲5▼この透過性調圧弁複合材を有するガス透過性調圧ユニットを電気化学素子の中心部より上部に設ける。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、金属と有機物から成る箔帯で、ガス透過機能と壊裂機能(ラプチャー)を有するガス透過性調圧弁を装備することを特徴とする。
【0020】
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の電気化学素子において、前記金属にニッケル基合金を用いることを特徴とする。
【0021】
また、請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載の電気化学素子において、前記金属に電解析出ニッケル基合金を用いることを特徴とする。
【0022】
また、請求項4に係る発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電気化学素子において、前記金属箔帯がガス透過の目的の微細孔の貫通孔を有することを特徴とする。
【0023】
また、請求項5に係る発明は、前記請求項4に記載の電気化学素子において、前記金属箔帯の微細孔の孔径が6〜0.1μmで、アスペクト比が3以上であることを特徴とする。
【0024】
また、請求項6に係る発明は、前記請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電気化学素子において、前記金属箔帯の厚みが15〜150μmで有ることを特徴とする。
【0025】
また、請求項7に係る発明は、前記請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電気化学素子において、前記有機物がウレタン系、シリコーン系、フッ素系、アクリル系、SBR系、NBR系などのゴム系樹脂からなる有機物箔帯を用いることを特徴とする。
【0026】
また、請求項8に係る発明は、前記請求項7に記載の電気化学素子において、前記有機物箔帯が無孔状で、箔帯の厚みが20〜100μmであることを特徴とする。
【0027】
また、請求項9に係る発明は、前記請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の電気化学素子において、前記金属箔帯と前記有機物箔帯が相互に接触または金属箔帯が樹脂箔帯中に埋設された構造を有することを特徴とする。
【0028】
また、請求項10に係る発明は、前記請求項7〜請求項9の何れか1項に記載の電気化学素子において、前記金属箔帯と前記有機物箔帯から成るガス透過性複合材ユニットが電気化学素子の垂直方向で上部の電解液の存在しない空隙部の位置に設置することを特徴とする。
【0029】
また、請求項11に係る発明は、前記請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の電気化学素子において、ガス透過機能と壊裂機能を有するガス透過性調圧弁ユニットが電解液の注入口を兼ねることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面および表に基づいて、本発明に係る電気化学素子の実施形態を説明する。
【0031】
〔実施例1〕
本発明に係る電気化学素子の内圧力調整箔帯の基本構成を説明をする。電気化学素子6の容器は、ニッケル水素電池の場合は、ニッケルメッキ鋼板を用い、アルミ電解コンデンサ、電気二重層キャパシタ、リチウム電池の場合は、アルミ材または、アルミ/ステンレスクラッドメタルを用いる。ガス透過性調圧ユニット9は、ガス透過性調圧弁複合材(内圧力調整複合材)3、圧着リング4および気密リングから構成され、これが電気化学素子の上蓋の貫通孔に設けられている。図1は、内圧力調整装置9の組立後の構成図である。この実施例は主に内圧力調整箔帯が金属から構成されている場合の実施例である。
【0032】
この組立方法を図2で説明する。電気化学素子の上蓋22には、ガス透過性調圧ユニット29が装着される貫通孔28と内圧力調整箔帯の受け部26と圧着リングの逃げ部27が加工、形成されている。これに外径15mmのテフロン(登録商標)気密リング(O−リング)25,外径15mmの有孔性金属箔帯と無孔性有機物箔帯から成る内圧力調整複合材23と外径16mmのAlの圧着リング24を順番に挿入する。圧着リング24が挿入される貫通孔28の内径寸法公差は、0.2mmと緩くてよい。配列後は、圧着リング24が上蓋22の上面より約0.3mm突出した設計にし、圧着リング24を平行に加重して圧着すると各部品も変形するがAlの圧着リング24は圧着リングの逃げ部27を埋める如く塑性変形し上蓋22に固定される。
【0033】
〔実施例2〕
内圧力調整複合材が柔軟性を有する箔帯の場合の本発明の実施例を図3で説明する。電気化学素子の容器の上蓋32には、ガス透過性調圧ユニット39が装着される貫通孔38と内圧力調整箔帯の受け部36と圧着リングの逃げ部37が加工、形成されている。第1の実施例と異なるところは圧着リングの逃げ部37と圧着リング34の形状だけである。圧着リングの逃げ部37の形状は図のようにテーパ形であり、圧着後の機密性と耐圧の確保が充分に配慮されている構造である。圧着リング34の形状はテーパが付いても良い。両者を圧着した後は圧着リングの逃げ部37のテーパ形状に沿って圧着リング34が変形し、圧着後の密着面積が大きく取れる構造が特徴である。ガス透過性調圧ユニット39はAlの気密リング35と柔軟性を有する内圧力調整複合材33を圧着リング34で圧着されることで構成される。図3では気密リング35を用いているが、圧着後、密着面積が大きいのでこれを省略することも可能である。また、貫通孔38のテーパ方向は天地を入れ替えてもよい。
【0034】
〔実施例3〕
実施例3で、本発明のゴム系の内圧力調整複合材100の構成(図4、図5)を述べる。内圧力調整複合材については、後に詳述するため、ここでは、内圧力調整箔帯の構成を述べる。内圧力調整複合材100は、基本的には、15〜150μmから成る図4に示すような多孔性金属箔帯と20〜100μmからなる耐熱性で、ゴム系のガス透過性で無孔性有機物箔帯で構成される。
【0035】
金属箔帯の細孔径105は、図5に示すように貫通孔106で、多孔質に構成されている。この細孔径105の大きさは、0.1〜6μm程度が好ましい。細孔径と細孔密度は、用いられる電池、電気二重層キャパシタなどの電気化学素子の種類、大きさ、使用方法により、決定される。
【0036】
本発明の基本構想は、先願(特願2002−013271)を改良し、常時の調圧とガス透過を無孔性有機物箔帯が分担し、機械的強度と壊裂機能を超微細孔を有する金属箔帯が分担するように意図した。
【0037】
ここでゴム系有機物箔帯の膜圧は、20〜100μmが好ましく、20μm以下では、有機物箔帯の加工が難しく、信頼性が得られなく、100μm以上では、ガス透過性が悪くなる。好ましい実用範囲は、20〜40μmが実用的である。
【0038】
〔実施例4:電気化学素子の構成とその特性〕
本発明の実施例を代表的な電気化学素子の応用例として、電池では、ニッケル水素電池(10.5Φ*44.5l)、リチウム電池(18.3Φ*64.7l)およびコンデンサとして電気二重層キャパシタ(18Φ*40l)を用いて本発明の構成とその効果を詳述する。これらの電気化学化学素子の構成条件とその特性を表1に網羅し、各代表的な内圧力調整複合材の調製条件を以下の実施例5,6,7,8に詳述する。
【0039】
【表1】
Figure 2004221129
【0040】
なお、電気化学化学素子の評価方法として、45℃の相対湿度90%で、500時間の加速劣化試験を行い各電気化学化学素子を各20個を漏液試験を行い、光学顕微鏡による漏液評価判定を行い、また、500時間経過後の20℃での充電試験後の電圧測定を表示した。また、漏液、ガス拡散試験のさらに加速するために電池、電気二重層キャパシタをガス透過性複合材ユニット部を下部に(逆さの姿勢で)70℃で200時間の加速試験を行った結果も表示した。
【0041】
〔実施例5〕
実施例5で本発明で用いる内圧力調整複合材の調整方法と構成方法を述べる。図4に本発明の内圧力調整複合材の超微細孔を有する金属箔帯と無孔性で、ゴム系の有機物箔帯の構成法を示した。a)は、多孔性金属箔帯101とガス透過性ゴム系多孔性ガス透過箔帯102を単純に積層した標準的な構成方法である。e)は前記a)の応用で、ガス透過性ゴム系多孔性ガス透過箔帯102の上下両面に多孔性金属箔帯101を配した構成であり、圧力が高い場合に応用するが通常では、a)の構成で充分である。
【0042】
図4のc)、d)e)は、多孔性金属箔帯101を樹脂箔帯(ガス透過性ゴム系多孔性ガス透過箔帯102)の内部に埋め込んだ事例であるが、c)、d)e)は、ガス透過に抵抗を有し、また、ガス透過複合体を生産する時にコスト高となる。表1のNO12、NO15〜NO18にこれら構成方法による効果の比較を行った。
【0043】
〔実施例6:電析ニッケル箔帯〕
本発明で使用する電析ニッケルの超微細孔の多孔箔帯は電析(デポジト法)法で調製した。エッチング法では、高精度の1μmΦの細孔を加工することができず、信頼性を確保できないためである。細孔密度は、箔帯の厚みに依存し、箔帯の加工コストにも関係する。単三型電池からコイン型電池の電気化学素子では約20μmが好ましく、単一型の大きさでは30〜40μmが好ましい。また、角型電池、500〜4000Fの電気二重層キャパシタ、500〜5000μFのアルミ電解コンデンサでは、30〜100μmの箔帯を用いることが好ましい。
【0044】
1μmΦの細孔密度は50〜120個/cmが好ましく、本発明では100個/cmの細孔密度を用いた。なお、細孔径の直径をXとして、箔帯の厚みをYとして、Y/Xの比をアスペクト比と呼び、本発明では、アスペクト比は、3以上が好ましいが、150以上になると製造コストが高くつく。なお、1μmΦの細孔径を用いた理由は、1μmΦ以上では、無孔性有機物被膜の膜強度が心配で、1μmΦ以下の細孔径は、加工が困難で、信頼性が低下し、コスト高のためである。また、1μmΦの細孔径は、メタルスクリーンの量産などで、産業的実績が有り、コスト的に有利である。表1のNO2〜26で標準メタルスクリーンとして使用した。
【0045】
〔実施例7:有機フイルム箔帯〕
本発明で用いる従来法の有機フイルムは、市販のPTFE(テトラフルオロエチレン)製の延伸法で制作された100μmの箔帯フイルムを従来法として比較対照させた。表1でNO1,NO9,NO24で実施した。
【0046】
また、本発明で用いる無孔性で、ゴム系のガス透過性有機物箔帯の材質は、シリコーンゴム系、ウレタンゴム系、フッ素ゴム系、NBR系、SBR系、アクリルニトリル系等のゴム系の無孔性有機物箔帯が本発明で使用可能であるが、耐熱性を考慮すると、シリコーンゴム系、ウレタンゴム系、フッ素ゴム系、SBR系が効果的である。
【0047】
耐熱性で、ガス透過性のゴム系有機物箔帯の膜圧は、20〜100μmが好ましい。20μm以下では、加工の精度と作業性が悪く、コスト高となる。また、100μm以上では、ガス透過性が困難になる。(表1のNO15〜NO20で実施した)
【0048】
〔実施例8:ガス透過性複合材ユニットの構成方法〕
図6に本発明のガス透過性内圧力調整ユニットの電気化学素子への装備方法を示している。図6のa)は、底部xy面と高さz面の長さが等しい電気化学素子の場合に上部にガス透過性内圧力調整ユニット61が装備されていることを示している。図6のb)は、底部xy面の長さが異なる場合の電気化学素子も上部にガス透過性内圧力調整ユニット61が設置されることを示している。図6のc)は、電気化学素子が並列、直列に連結された場合にも上部にガス透過性内圧力調整ユニット61が装備されることを示している。本発明を効果的に実用化するには、電気化学素子の高さ方向zの中心部より上部に、好ましくは、電気化学素子の上蓋部にガス透過性内圧力調整ユニットを設けることが必要である。
【0049】
〔実施例9:電解液注入口とガス透過性複合材ユニットを同一の貫通口に設ける構成〕
本発明の電気化学素子は、ガス透過性複合材ユニットを上蓋部に設けると上蓋部には、陰極、陽極も同一平面内に設けられるため上蓋の面積が足らなくなる。また、上蓋部には、電気化学素子の個別のBMS(Battery Management System)回路を配線するため上蓋部に空間が必要である。このため電解液口とガス透過性複合材ユニットを別々に設けると電気化学素子の密閉性も課題を生じる。この対策として、図7に示すように電解液注入口とガス透過性複合材ユニットを同一の貫通口に設け、上蓋の空間部を効率的に利用することを目的としている。
【0050】
先ず、図7のa)に示す実施例では、電気化学素子の上ブタ72に設けられた開孔部から電解液を注入し、ガス透過性調圧ユニット(金属メッシュ、有機透過性箔帯、Oリングより構成)を圧着リング74に設着し、このガス透過性調圧ユニットを、シーリング膜78をパッキングとして介圧させ、図中の矢印方向へかしめ加工をする。また、図7のb)に示す類似の実施例としては、ガス透過性調圧ユニット(多孔性金属箔帯、無孔性有機箔帯、Oリングより構成)を上ブタ72′に設置し、スクリュータイプの圧着リング74′を接着剤とともにネジ込み圧着する。このような実施例9の方法によると、電気化学素子の上ブタ部の部品が少なくなり漏液対策がより完全で、また上ブタ部の空間部にBMS(Battery management System)に関連する回路を設置できる空間部を設けることが可能となる。
【0051】
〔比較例〕
本発明の内圧力調整箔帯を従来例と比較するために金属箔帯には、市販のSUS304の60μmの箔帯を用いた(NO8)。また、有機フイルムの従来例として、ジャパンゴアテックス社の電池用電解液漏れ防止膜(特願平3−320538)を比較対象させた。表1で、NO:1,24で本発名品と比較のために使用した。
【0052】
〔実施例の結果と本発明の効果〕
〔ニッケル水素電池の場合〕
ニッケル水素電池の場合は、特に、水素ガスの発生が電池のサイクル特性を劣化させたり、50℃以上の耐熱性に弱いために電池の爆発の危険がある。表1のNO3〜4は、ガス透過性箔帯材料にシリコーンゴム系を、NO5〜7は、ウレタンゴム系の有機物箔帯を使用した。NO1の市販品とNO2は本発明者らの先願(特願2002−013271)との比較を行つた。電極、電解液は、ニッケル水素電池の標準条件で行つた。その結果、従来品は、内圧が上昇し、漏液するものが有り、充電電圧も内圧の関係で低い値を示した。また、本発明者の先願方法では、電圧は高いが、逆漏液試験で漏液を示した。
【0053】
これに対して、本発明品は、相対的に優れた結果を示し、シリコーン系、ウレタン系ゴムのいずれも電池電圧が高く、漏液試験、逆姿勢による漏液加速試験にも極めて優れた特性を示し、また、壊裂破壊(ラプチャー特性)も8〜12Kg/cm2の優れたラプチャー特性を示した。
【0054】
〔電気二重層キャパシタの場合〕
電気二重層キャパシタの場合には、電極として、陰陽極共に2000m/gのフェノール系活性炭から成るシート電極を用い、50F/セルの容量で、電解液としてNO8〜22は、溶剤:PC(プロピレンカーボネート)と電解質として、1mol/lのTEABF(テトラエチルアンモンテトラフルオロボレート)を用いた。また、NO23は、最近注目の高電圧が可能な溶媒のAN(アセトニトリル)を用い、電解質は、TEA−BF 1.5mol/lを用いた。ゴム系の内圧力調整複合材は、シリコーンゴム系とウレタンゴム系を用いた。また、超微細孔の多孔質金属箔帯の厚みは、10〜100μmを変化させ、また、アスペクト比は、表1に示すように実用的な範囲の3〜50に変化させた。
【0055】
実験結果として、市販の材料を用いたNO8,9は、電気二重層キャパシタの内部圧力も上昇し、電圧も2.3Vと低く、アルミケースのフクレや変形が生じ、漏液も多く、壊裂圧力も低いものであつた。
【0056】
一方、本発明のガス透過性複合体ユニットを用いたNO10〜23は、従来法のNO8,9に比較して、充電電圧も高く、漏液が極めて優れ、且つ、優れた壊裂機能を示すことが認められた。
【0057】
NO10〜14は、多孔質金属箔帯の細孔のアスペクト比を比較したものであるが壊裂する圧力に影響を示し、漏液試験、逆姿勢漏液試験には、極めて優れた特性を示した。
【0058】
NO15〜NO18は、耐熱性で、ガス透過性複合体の構成方法(a、b、c、d)を比較したものである。d)が壊裂圧力の増加を示した他はいずれも良好な結果を示した。
〔リチウム電池の場合〕
リチウムイオン電池の場合をNO25,26に示した。リチウムイオン電池は、アルミケースやプラスチックスケースを使用するが、ガス透過性内圧力調整複合体として、シリコンゴム系とウレタンゴム系を検討したが、従来品のNO24に比較して、表1のように安定で、良好な結果を示した。
【0059】
【発明の効果】
本発明の実用上の効果を電気二重層キャパシタで、実用面から本発明の効果を表1の結果から説明すると、例えば、主な電子機器のLSIや電子回路の作動電圧は、通常5.5Vが標準である。従って、電源の充電電圧(OCV:Open Circuit Voltage)や負荷放電電圧(CCV:Close Circuit Voltage)が回路設計上極めて重要である。
【0060】
表1から従来方法のNO8,9の単セルの充電電圧が従来法が2.3Vに対して、本発明法のNO10,23は、それぞれ2.80V、2.95Vを示すと、電子機器に応用した場合に、2個直列か3個直列かの相違となる。これは、空間効率は言うまでもなく、コストダウンが−30%可能になり、容量は、大きい値で使用可能となり、工業的価値は、極めて大なるものである。
【0061】
また、近年、ニッケル水素電池を搭載したHEV車が日本、米国で好評であるが、更に近未来に向けて低温特性と、回生制動特性や電池寿命特性の改善に向けての取り組みで、ニッケル水素電池と電気二重層キャパシタとの組合せが注目を浴びている。
【0062】
この試作車には、3000F/セルの電気二重層キャパシタが42個/台必要となる。このような場合に、従来法では、43個必要であるが、本発明法のNO10,23では、それぞれ37,34個で十分である。このように本発明法では、−14%、−21%のコストダウンが可能と成るだけでなく、自動車の重量効率や空間効率、コストダウンに貢献することの可能な工業的価値は、極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内圧力調整箔帯装置の主要構成図。
【図2】本発明の内圧力調整箔帯の1組立における主要構成図。
【図3】本発明の内圧力調整箔帯の他の組立における主要構成図。
【図4】本発明の耐熱性ガス透過性内圧力調整複合体の主要構成図。
【図5】本発明の多孔質金属箔帯の一部拡大構成図。
【図6】本発明のガス透過性内圧力調整ユニットの電気化学素子への装備方法。
【図7】本発明の一体型、電解液の注入口とガス透過性内圧力調整複合体の構成図。
【図8】従来法の一構成図。
【図9】従来法の安全弁の構成図。
【符号の説明】
1 アルミ外装ケース
3 ガス透過性調圧弁複合材
4 圧着リング
6 電気化学素子
9 ガス透過性調圧ユニット
22 上蓋
23 内圧調整複合材
24 圧着リング
25 O−リング
26 受け部
27 逃げ部
28 貫通孔
29 ガス透過性調圧ユニット
32 上蓋
33 内圧力調整複合材
34 圧着リング
35 気密リング
36 受け部
37 逃げ部
38 貫通孔
39 ガス透過性調圧ユニット
101 多孔性金属箔帯
102 ガス透過性ゴム系無孔性ガス透過箔帯

Claims (11)

  1. 金属と有機物から成る箔帯で、ガス透過機能と壊裂機能(ラプチャー)を有するガス透過性調圧弁を装備することを特徴とする電気化学素子。
  2. 前記金属にニッケル基合金を用いることを特徴とする請求項1に記載の電気化学素子。
  3. 前記金属に電解析出ニッケル基合金を用いることを特徴とする請求項1に記載の電気化学素子。
  4. 前記金属箔帯がガス透過の目的の微細孔の貫通孔を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電気化学素子。
  5. 前記金属箔帯の微細孔の孔径が6〜0.1μmで、アスペクト比が3以上であることを特徴とする請求項4に記載の電気化学素子。
  6. 前記金属箔帯の厚みが15〜150μmで有ることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電気化学素子。
  7. 前記有機物がウレタン系、シリコーン系、フッ素系、アクリル系、SBR系、NBR系などのゴム系樹脂からなる有機物箔帯を用いることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電気化学素子。
  8. 前記有機物箔帯が無孔状で、箔帯の厚みが20〜100μmであることを特徴とする請求項7に記載の電気化学素子。
  9. 前記金属箔帯と前記有機物箔帯が相互に接触または金属箔帯が樹脂箔帯中に埋設された構造を有することを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の電気化学素子。
  10. 前記金属箔帯と前記有機物箔帯から成るガス透過性複合材ユニットが電気化学素子の垂直方向で上部の電解液の存在しない空隙部の位置に設置することを特徴とする請求項7〜請求項9の何れか1項に記載の電気化学素子。
  11. ガス透過機能と壊裂機能を有するガス透過性調圧弁ユニットが電解液の注入口を兼ねることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の電気化学素子。
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