JP2004220517A - 医療サービスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、症状に合う適切な病院を容易に検索可能とし、診察予約及び患者管理を容易に行うことができる医療サービスシステムを提供する。
【解決手段】医療サービスサーバ1が提供する病院検索画面で患者の症状又は病院検索用の文章を入力すると、その症状等に該当する一つ又は複数の病院の候補を表示し、その候補から診察予約する病院が選択され、診察予約の申込みが為されると、医療サービスサーバ1が診察予約を受け付け、病院側が医療サービスサーバ1にアクセスして予約確認を行うと、患者に予約確認メールが送信されるものであり、更に医療サービスサーバは患者からの予約のための入力情報及び診察予約の状況を管理・運用する医療サービスシステムである。
【選択図】 図1
【解決手段】医療サービスサーバ1が提供する病院検索画面で患者の症状又は病院検索用の文章を入力すると、その症状等に該当する一つ又は複数の病院の候補を表示し、その候補から診察予約する病院が選択され、診察予約の申込みが為されると、医療サービスサーバ1が診察予約を受け付け、病院側が医療サービスサーバ1にアクセスして予約確認を行うと、患者に予約確認メールが送信されるものであり、更に医療サービスサーバは患者からの予約のための入力情報及び診察予約の状況を管理・運用する医療サービスシステムである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療サービスに関するシステムに係り、特に適正な病院を検索して診察予約を容易に行うことができ、病院における患者情報の管理を容易に行うことができる医療サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病気になった場合に、近所の人に適正な病院を聞くか、電話帳で病院を調べて通院するようになっていた。
また、最近は、インターネットのウェブ上に病院を紹介するホームページが掲載されているので、それを参照して病院を選択し、通院する場合もある。更に、そのウェブのホームページから診察の予約を行うことができるものもある。
【0003】
尚、従来の医療情報の検索に関する先行技術には、特開2002−73822「医療情報システム」(出願人:富士通株式会社、発明者:斉藤稔他)がある。また、従来のインターネットを利用した診察予約システムには、特開2001−142958「地図情報付き情報伝達予約システム」(出願人:川田智志、発明者:川田智志)がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−73822号公報 (第3−7頁)
【特許文献2】
特開2001−142958号公報 (第4−7頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムでは、患者が症状に合う適切な病院を直接に検索することは難しく、更に検索した病院に対して診察予約を更に簡易にできるものとはなっていなかった。
また、病院側としても、診察予約のあった患者の情報を有効活用するために管理するものとはなっていないものであった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、症状に合う適切な病院を容易に検索可能とし、診察予約及び患者管理を容易に行うことができる医療サービスシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、医療サービスシステムにおいて、ユーザ側の装置を用いて、選択された病院における診察予約処理が為されると、医療サービスサーバが、当該ユーザに対して識別子を付与し、ユーザ側の装置から病院検索画面で識別子の入力が為されると、診察予約処理に移行するものであり、識別子付与後は診察予約を容易に行うことができる。
【0008】
本発明は、上記医療サービスシステムにおいて、医療サービスサーバが、ユーザの装置からの診察予約処理に対して病院毎に診察予約状況を管理し、病院側の装置からのアクセスに対して当該病院の予約状況を表示するものであり、病院側はユーザによる診察予約を容易に確認できる。
【0009】
本発明は、上記医療サービスシステムにおいて、医療サービスサーバが、病院側の装置からの診察予約確認の指示に対して、予約確認メールを予約申込みのあったユーザに送信するものであり、診察予約の確認を確実にできる。
【0010】
本発明は、医療サービスシステムにおいて、症状に対応する病院の候補を記憶する医療データベースと、ユーザ側の装置からユーザの症状が入力されると、医療データベースを検索して対応する病院の候補を抽出して候補の病院リストとしてユーザ側の装置に表示する医療サービスサーバとを有するものであり、症状に応じた病院を容易に検索できる。
【0011】
本発明は、医療サービスシステムにおいて、地図情報を記憶する地図データベースと、地図情報における位置に関連付けて病院情報を記憶する病院データベースと、地図データベースから地図情報を読み込んで地図をユーザ側の装置に表示し、地図上でユーザが設定したエリア内で、条件入力によって該当する病院を病院データベースから抽出して病院のアイコンを当該地図上に表示する地図情報サーバとを有するものであり、ユーザが設定した特定のエリア内で病院検索を容易にできる。
【0012】
本発明は、上記医療サービスシステムにおいて、病院の診察予約を管理する医療サービスサーバを備え、地図情報サーバは、地図上に表示された病院のアイコンがクリックされると、病院データベースから当該病院の病院情報を表示し、当該病院に対する予約申込みによって、医療サービスサーバの処理に移行し、当該病院の診察予約画面を表示するものであり、地図上に表示された病院のアイコンから容易に診察予約を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る医療サービスシステム(本システム)は、患者等の利用者の要望事項に沿った病院及び検診センター等の医療機関の検索を行うものであり、例えば、「冠状動脈バイパス手術の施術症例数が多い病院」又は「患者が希望する予定日にCT画像検診が可能な検診センター」を検索し、受診のための予約を行ったり、医療紹介を受けたりするためのものである。
【0014】
また、本システムは、クリニック等の小規模な病院が受診中の患者のために対応可能な検診センターを検索し、病院として予約を行い、患者を紹介するためのものである。
また、本システムでは、医療機関以外の組織、団体(例えば、保険会社等)が、検診センターの予約、紹介について利用可能としている。
【0015】
本システムは、医療サービスサーバが提供する病院検索画面で患者の症状を入力すると、その症状に該当する一つ又は複数の病院の候補を表示し、その候補から診察予約する病院が選択され、診察予約の申込みが為されると、医療サービスサーバが診察予約を受け付け、病院側が医療サービスサーバにアクセスして予約確認を行うと、患者に予約確認メールが送信されるものであり、更に医療サービスサーバは患者からの予約のための入力情報及び診察予約の状況を管理するものである。
【0016】
これにより、本システムでは、患者が症状を入力することで、その症状に対応する病院の候補を検索して表示できるので、患者がどの病院に行けばよいのかを考えなくても適正な病院を選択可能とするものである。また、病院側としても、診察予約のあった患者情報を医療サービスサーバがASP(Application Service Provider)として管理・運営するため、患者情報の管理の負荷を軽減できるものである。
【0017】
また、本システムにおけるASPの機能については、本システムが患者獲得のための販売促進システム及びその管理システムという側面を有する一方、医療現場のサポート機能も備えている。
【0018】
具体的には、各病院の医師は、受診前の問診票や紹介状の他に、診療録(カルテ)、所見書、診断書、投薬指示書、看護記録等といった各種の記載フォームを、インターネットを介して医療サービスサーバから入手できるようにしており、記録した各フォームは当該病院内の医療データベースに保管することができ、更に外部の医療データベース(例えば、医療画像データベース)と連動させることも可能で、医療画像及び画像所見についてもインターネットを介して共有参照、保管できるものである。
【0019】
また、医療サービスサーバが、提供したフォームに対して記録したフォームを預かって保管するようにしてもよい。そうなれば、小さな病院では、システムの保守・運用を医療サービスサーバに任せることが可能となり、低コストでシステムを利用できることになる。
【0020】
上記ASP機能における各機能を実現するシステムは、各々独立して構築されているため、総合的なサービスの提供も可能であるが、検索システム、予約システム、紹介システム、医療サポートシステム等は単独でサービス提供できるよう設計されている。
【0021】
また、患者が選択して受診した病院が患者を別の病院に紹介する場合には、紹介先の病院を医療サービスサーバが管理し、候補の病院のリストにその紹介先の病院を含めるようにすると、候補病院の適正化が図られることになる。更に、診察病院として選択される回数の多い病院、又は紹介回数の多い病院は、候補病院のリストの上位に表示するようにすれば、病院選択の適正化がより図られるものである。
【0022】
また、本システムでは、病院検索方法として、「50音検索」を設けており、病院名が分かっている病院の検索を簡易に行うようにしている。
また、本システムでは、病院検索方法として、フリーキーワード入力による検索を可能としているので、病院名が分かっている病院の検索を簡易に行うようにしている。更に、キーワード検索においてもっと複雑な検索の仕方も考えられる。そのフリーキーワードの検索例としては、上述したように、「冠状動脈バイパス手術の施術症例数が多い病院」「患者が希望する予定日にCT画像検診が可能な検診センター」等が考えられる。
【0023】
また、本システムでは、患者が診察予約する場合で初診であるときは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等を入力して予約を行うが、その際に医療サービスサーバが患者にユーザID(識別子)を付与し、診察予約が2回目以降となると、患者は病院検索画面で付与されたユーザIDを入力するだけで、前回予約した病院の予約画面に移行するようにしている。
これにより、通院する患者で、病院検索画面から診察予約を行う際の手間を簡略化できるものである。
【0024】
また、本システムでは、地図を用いて病院検索が可能であり、診察希望の地域の地図を表示させた状態で、検索項目、例えば「病院」「小児科」と入力すると、その地域の小児科を抽出して地図上に表示する。
また、本システムでは、地図上の任意の位置を起点として円を描いた場合、その円の範囲内で検索項目に従った病院を抽出して表示する。
これにより、本システムでは、地図上から任意の病院を検索可能となるものである。
【0025】
本発明の実施の形態に係る医療サービスシステム(本システム)について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る医療サービスシステムの概略構成図である。
本システムは、図1に示すように、医療サービスサーバ1と、医療データベース(医療DB)2と、インターネット3と、地図情報サーバ4と、地図データベース(地図DB)5と、病院データベース(病院DB)6と、ユーザパーソナルコンピュータ(ユーザPC)7aと、ユーザ携帯端末7bと、病院パーソナルコンピュータ(病院PC)8とを基本的に有している。
尚、ユーザPC7a、ユーザ携帯端末7b及び病院PC8は、多数存在し、インターネット3に接続可能となっている。
ここで、ユーザPC7aとユーザ携帯端末7bはユーザ側の装置であり、病院PC8は病院側の装置である。
【0026】
次に、本システムの各部を具体的に説明する。
医療サービスサーバ1は、ウェブサーバの役割を果たしており、ユーザ(患者)からユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bを用いてアクセスがあると、病院検索の画面(ページ)を表示し、病院検索に必要な条件項目が入力されると、該当する病院の一覧を表示する。
【0027】
尚、病院検索は、患者が行う場合だけでなく、病院が病院を検索する場合も考えられる。例えば、クリニック等の小規模な病院が受診中の患者のために対応可能な検診センターを検索し、病院として予約を行い、患者を紹介する場合である。
また、医療機関以外の組織、団体(例えば、保険会社等)が、検診センターの予約、紹介について病院検索を利用することもある。
【0028】
医療サービスサーバ1が提供するウェブページは、地図情報サーバ4で地図を表示するウェブページとリンクしており、地図のウェブページから病院検索の画面ページに入ること、及び病院検索の画面のページから地図のウェブページに入ることができる。
【0029】
また、医療サービスサーバ1は、ユーザから症状が入力されると、当該症状に該当する病院の候補を医療DB2から検索してユーザに表示する。
一覧表示された病院の候補において、「地図表示」をクリックすると、地図情報サーバの地図のウェブページへ移行して、地図上に該当する病院が表示される。
【0030】
また、医療サービスサーバ1は、ASPとして、登録された病院における診察予約の管理を行うサーバであり、ユーザが病院を検索して診察予約を申し込むと、予約申込みがあったユーザの情報を医療DB2に記録し、病院毎の予約管理情報に新規予約を追加して更新する。
【0031】
更に、医療サービスサーバ1は、ユーザからの診察予約の申込みがあると、ユーザにユーザIDを割り当てる。ユーザIDは、予約申込みの際に、ユーザPC7a、ユーザ携帯端末7bに表示するようにしてもよいし、後述する予約確認を通知する電子メールにて知らせるようにしてもよい。
【0032】
このユーザIDは、病院検索の画面において入力可能となっており、2回目以降の診察予約の際には、当該ユーザIDを入力すれば通院中の病院における予約処理のページに移行するようになっている。
具体的処理は、医療サービスサーバ1が、病院検索画面においてユーザIDが入力されると、ユーザのメールアドレスとユーザIDから医療DB2を検索し、メールアドレス及びユーザIDが一致するユーザ情報から通院中の病院を探し出し、対応する診察予約画面をユーザに提供する。
【0033】
医療サービスサーバ1は、病院PC8から診察予約状況を確認するアクセスがあると、当該病院に関する診察予約状況を表示する。その予約確認画面では、病院PC8からの指示により予約申込みがあったユーザに対して診察予約の確認を通知する電子メールを送信する。
【0034】
医療サービスサーバ1は、病院PC8からアクセスされる予約確認画面では、初診の患者は青色で表示し、2回目以降の受診の患者は赤色で表示する。
具体的には、ユーザの情報を医療DB2に記憶しているため、その病院に対して当該ユーザが何回目の診察であるかは判断可能であり、プログラムによって何回目の診察かを判断させ、1回目(初診)であればユーザの氏名を例えば青で、2回目以降であればユーザの氏名を赤で表示するようになっている。
【0035】
また、予約確認を通知する電子メールに、初診であれば「来院の際には、保険証をお忘れなく。」のメッセージを表示させ、2回目以降の受診(通院)であれば月が変わる度に「保険証を持参下さい。」のメッセージを表示させる。これも、ユーザの情報を医療DB2に記憶しているため、その病院に対して当該ユーザが何回目の診察であるかをプログラムが判断して、初診と通院とでメッセージの表示内容及びタイミングを変えて表示するようにしている。
【0036】
また、医療サービスサーバ1は、病院検索画面において、「50音検索」を設けており、例えば、「か」の文字をクリックすると、読みが「か」で始まる病院名の一覧が表示される。この50音検索は、病院名が分かっている場合に、簡易かつ迅速に検索できるものである。
【0037】
また、医療サービスサーバ1は、病院検索画面において、フリーキーワード入力による検索を設けており、任意に入力された文章の内容に基づいて適正な病院を検索可能としている。
【0038】
医療データベース(医療DB)2は、診察予約を行ったユーザのデータ、病院毎の予約状況、更に予約等に関するログデータを記憶している。
尚、ユーザのデータには、ユーザの氏名、メールアドレス、住所、電話番号、症状等が記憶され、また医療サービスサーバ1がユーザに付与したユーザIDも記憶されており、その他に保険証番号を記憶できるようにしてもよい。
また、医療DB2は、患者紹介を目的とした病院からの検索の場合には、当該病院のデータ、紹介される患者(ユーザ)のデータを記憶する。
インターネット3は、各装置を接続するためのネットワーク網である。
【0039】
地図情報サーバ4は、ユーザに対して地図情報(マップ)を提供するサーバであり、具体的には、地図DB5から地図情報を取得し、その地図上に病院DB6に登録されている病院情報を掲載するものである。
【0040】
また、地図情報サーバ4は、ユーザが設定した任意の起点を中心として、ユーザが選択した半径で形成される円内のエリアにおける、特定種類の病院の一覧を表示する。
例えば、地図表示画面において、エリアを表示させるプログラムが動作すると、マウスのクリックにより起点が設定され、次に地図上の任意の点を設定すると、両点を結ぶ直線を半径として円を描き、その円内のエリアに存在する病院で、ユーザの条件によって選択された病院のアイコンが表示されるようになっている。
【0041】
地図データベース(地図DB)5は、ユーザに提供する地図情報を記憶するものであり、地図情報は縮尺の変更により当該縮尺に対応した地図を表示可能としている。
【0042】
病院データベース(病院DB)6は、地図上に表示される病院の情報を記憶しており、地図上に表示された病院のアイコンをクリックすると、当該病院情報が表示されるようになっている。
病院情報には、病院名、診察科目(例えば、外科、内科、小児科等)、担当医の氏名、病院の住所等が含まれる。
尚、病院情報は、地図情報サーバ4を用いて地図DB5から読み出された地図に対応付けて記憶されるようになっているため、病院情報には地図情報との対応関係(座標情報)も記憶される。
更に、表示された病院情報から診察予約申込みができるように、当該病院の診察予約画面に移行できるようリンク情報を病院情報に含ませるようにしている。
【0043】
ユーザパーソナルコンピュータ(ユーザPC)7aは、インターネット3を介して地図情報サーバ4又は医療サービスサーバ1にアクセスするコンピュータである。ユーザPC7aは、地図情報サーバ4にアクセスして、地図上で病院を検索し、医療サービスサーバ1にアクセスして、症状又は条件によって病院を検索し、更に診察予約を行う。
【0044】
ユーザ携帯端末7bは、ユーザPC7aと同様に、インターネット3を介して地図情報サーバ4又は医療サービスサーバ1にアクセスする携帯端末であり、当該アクセスによって地図上で病院を検索し、若しくは症状又は条件によって病院を検索し、更に診察予約を行う。
携帯端末としては、インターネット3に接続可能な携帯電話、PHS、PDA(個人情報端末)、携帯型PC(パーソナルコンピュータ)が考えられる。
【0045】
病院パーソナルコンピュータ(病院PC)8は、病院に設置されるコンピュータであり、インターネット3を介して医療サービスサーバ1にアクセスし、当該病院に対する診察予約状況を確認し、予約申込みに対してユーザに予約確認の電子メールを、医療サービスサーバ1を経由して送信する。
【0046】
次に、本システムの動作について説明する。
まず、病院検索処理について、図2を参照しながら説明する。図2は、本システムにおける病院検索処理の流れを示すフローチャートである。尚、図2における病院検索処理は、初診の場合を想定しており、通院による診察予約は、後述するユーザIDの入力によって簡易に行うものである。
【0047】
本システムにおける病院検索処理は、図2に示すように、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bから医療サービスサーバ1にアクセスがあり、医療サービスサーバ1における病院検索画面で、症状入力の処理が為される(S1)。
尚、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bから医療サービスサーバ1へのアクセスは、地図情報サーバ4を経由して為されてもよい。
【0048】
尚、症状入力の画面を図3に示す。図3は、本システムにおける症状入力画面の一例を示す概略図である。
図3に示すように、症状入力画面では、「体温」「具体的症状」「過去の病気・怪我等の状況」「薬アレルギー」「治療中の病気」等を入力するようになっている。
【0049】
図3では、予め定められた項目に対して症状を入力する方式であるが、医療サービスサーバ1がウェブ上でユーザに質問し、その質問にユーザが答える方式であってもよい。
例えば、医療サービスサーバ1が質問1として「具合の悪いところはどこですか?」を表示し、それに対してユーザが回答1として「頭です。」を入力すると、更に医療サービスサーバ1が質問2として「どんな具合ですか?」を表示し、ユーザが回答2として「後頭部がズキズキします。」を入力していく方式である。
【0050】
ユーザによって症状の入力が為されると、医療サービスサーバ1は、症状について入力された言語の分析を行い、キーワードを抽出する(S2)。
次に、医療サービスサーバ1は、入力された症状に対応する病院の候補を抽出する(S3)。具体的には、医療DB2には、症状に関するキーワードに対して病院の候補が対応付けられていて、キーワードの内容によって候補対象の病院を絞り込むようになっている。
【0051】
例えば、「腹痛」のキーワードだけであれば、「内科」「消化器科」「胃腸科」「泌尿器科」「産婦人科」(ユーザが女性の場合)に関する病院が対応付けられており、更に別の症状のキーワードによって診察科目を絞り込み、検索対象の地域における候補の病院を抽出するようになっている。
尚、症状によっては、一つの科目に絞り込めない場合には、例えば、「内科」と「産婦人科」の両方に関係する病院を抽出することになる。
【0052】
更に、本システムでは、病院候補の抽出の精度を高めるために、上記処理で抽出した病院のいずれかでユーザが診察を受けた場合、その病院にポイントを加算し、候補の表示の際に、ポイント数の高い順に表示することも考えられる。
また、診察を受けた病院が別の科目の病院に患者を紹介した場合(患者を移管した場合)、例えば、「内科」から「産婦人科」に紹介した場合には、紹介された科目が症状のキーワードに対応付けられ、更に紹介先の病院にポイントが加算され、病院候補の際にポイント数の高い順に表示するようにすれば、病院候補の抽出精度を更に向上させることができる。
【0053】
次に、医療サービスサーバ1は、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bに対して病院候補を表示する(S4)。
この病院候補表示画面において、候補となっている病院の場所を確認するために、地図表示のガイドが設けられており、「地図表示」をクリックすると、医療サービスサーバ1は、地図表示対象となっている病院の情報を地図情報サーバ4に出力する。すると、地図情報サーバ4は、その病院の情報に基づいて病院DB6を検索し、地図DB5を読み込んで、当該病院の場所を地図上に表示するようになっている。
そして、病院候補表示画面において、診察予約の病院が選択され、診察予約処理に移行するようになっている。
【0054】
次に、初診の場合の診察予約処理について図4を参照しながら説明する。図4は、本システムにおける初診の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、医療サービスサーバ1は、ユーザによって病院候補表示画面において、予約する病院が選択されると(S11)、選択された病院の予約状況が表示される(S12)。
その予約状況の画面(ユーザアクセスの予約状況画面)から患者(ユーザ)は都合のよい日と時間帯を選択して、診察予約の日時の特定が為される(S13)。
更に、ユーザによって患者(予約者)の情報入力の処理が為される(S14)。
【0055】
予約者の情報入力処理について図5を参照しながら説明する。図5は、本システムにおける患者情報入力画面の概略図である。
図5に示すように、患者情報の入力画面は、申込先の病院名及び住所等、希望診察日時を医療サービスサーバ1で表示し、申込者は「住所」「電話番号」「昼間の連絡先」「E−Mail」「E−Mailその2」「生年月日」「氏名」「性別」を入力することになる。
この患者の情報は、医療DB2の患者情報として記憶される。
【0056】
図3に示す症状入力の作業を行わないで、病院検索して病院を選択したような場合には、患者情報の入力作業の後に、患者の症状入力を行うようにする。
病院側は、図2の処理S1の症状入力、若しくは患者情報入力後の症状入力によって、患者の状況を知ることができる。
【0057】
入力された情報を患者が確認すると、「送信」をクリックすることで、予約申込み処理が為される(S15)。この予約申込みの処理では、医療サービスサーバ1は、予約を受けた病院の予約管理情報に予約申込みのデータを追加して更新する。
病院PC8は、医療サービスサーバ1にアクセスして、予約状況の画面(病院アクセスの予約状況画面)で予約申込みがあったことを確認できる。
【0058】
尚、医療サービスサーバ1は、初診の患者による予約申込みと通院による予約申込みとを色分け(例えば、初診の場合は「赤」で、通院(2回目以降の予約申込み)の場合は「青」で表示するようにすれば、病院側は患者への対応を適正に行うことができる。
また、「予約申込みのあった患者の詳細を見ていない状態」、「予約申込みのあった患者の詳細を見た状態」、「予約申込みをした患者に予約確認メールを送信した状態」をそれぞれ色分け表示するようにしてもよい。これにより、病院側は患者への対応を適正に行うことができる。
【0059】
次に、予約申込みに対して、病院PC8で予約確認が為され、医療サービスサーバ1に対して予約確認メール送信の指示が入力されると、医療サービスサーバ1は、当該予約確認メールを患者宛に送信する(S16)。
ここで、病院PC8における予約確認メール送信の指示は、予約確認画面に表示された予約申込み者に対して「確認メール」又は「確認」の表示ボタンをクリックするだけで、医療サービスサーバ1が確認メールの内容を用意し、該当するユーザに確認メールを送信するものである。
【0060】
この予約確認メールには、「○年○月○日の△時△分で予約を承りました。来院をお待ちしております。」といった、診察日時を確認する事項を含み、更に「来院の際には、保険証をお忘れなく!」等の注意事項も含まれる。
【0061】
更に、予約確認が為された患者(ユーザ)に対して医療サービスサーバ1は、ユーザIDを付与し、そのIDを医療DB2の患者情報に追加すると共に予約確認メールにもユーザIDを付加して送信する。
当該ユーザIDは、2回目以降に予約申込みする場合に、ユーザ側の労力を大幅に軽減できるものである。
【0062】
次に、患者が通院する場合(診察予約が2回目以降の場合)における診察予約の処理について図6を参照しながら説明する。図6は、本システムにおける通院の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、医療サービスサーバ1が提供する病院検索画面で、ユーザが初診予約の際に付与されたユーザIDを入力する(S21)と、医療サービスサーバ1は、入力されたユーザIDと当該ユーザのメールアドレスから医療DB2に記憶されているユーザ情報を参照し(S22)、入力されたユーザID及びそのメールアドレスが登録されたユーザのものであるか否かを判断する(S23)。
【0063】
入力されたユーザID及びそのメールアドレスが登録されたユーザのものでない場合(Noの場合)は、処理を終了する。
入力されたユーザID及びそのメールアドレスが登録されたユーザのものである場合(Yesの場合)は、医療DB2のユーザ情報におけるユーザIDに対応する病院の予約画面に移行し、当該病院の予約状況を表示する(S24)。
【0064】
続いて、ユーザから診察予約の日時を特定する入力が為され(S25)入力した予約内容(病院名、病院住所、診察予約日時等)を確認して「送信」をクリックすると、予約申込み処理が為される(S26)。
【0065】
この予約申込みの処理では、医療サービスサーバ1は、予約を受けた病院の予約管理情報に予約申込みのデータを追加して更新する。
病院PC8は、医療サービスサーバ1にアクセスして、予約状況の画面(病院アクセスの予約状況画面)で予約申込みがあったことを確認できる。
【0066】
次に、予約申込みに対して、病院PC8で予約確認が為され、医療サービスサーバ1に対して予約確認メール送信の指示が入力されると、医療サービスサーバ1は、当該予約確認メールを患者宛に送信する(S27)。
ここで、病院PC8における予約確認メール送信の指示は、予約確認画面に表示された予約申込み者に対して「確認メール」又は「確認」の表示ボタンをクリックするだけで、医療サービスサーバ1が確認メールの内容を用意し、該当するユーザに確認メールを送信するものである。
【0067】
この予約確認メールには、「○年○月○日の△時△分で予約を承りました。来院をお待ちしております。」といった、診察日時を確認する事項を含み、更に前回の来院が先月であった場合には「月が変わりましたので保険証の提出をお願い致します。」等の注意事項を含めるようにする。
【0068】
次に、地図情報サーバ4を用いた地図上での病院検索について図7を参照しながら説明する。図7は、地図を用いた病院検索の一例を示す概略図である。
図7に示すように、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bから地図情報サーバ4にアクセスし、病院検索対象の地図を、地図DB5を参照して表示させる。
地図情報サーバ4では、地図上に起点を設定でき、その起点を中心としてユーザが指定した半径によって特定される円を描画する機能を備えている。
【0069】
上記描画した円内のエリアを検索対象とし、更に「病院」→「小児科」といったようにキーワードで絞り込むことで、目的とする病院を特定エリア内で検索可能とするものである。候補の病院が複数ある場合には、エリア内に複数の候補となる病院を表示する。
ユーザは、地図上に表示された病院のアイコンをクリックすると、当該病院の詳細情報を参照することができ、その詳細情報で示された「診察予約」をクリックすることで、医療サービスサーバ1に処理が移り、当該病院の診察予約申込み画面に移行できるようになっている。
【0070】
本システムによれば、初診の予約の際に、ユーザIDを付与して、それ以降の予約申込みでは、病院検索画面で当該ユーザIDを入力するだけで、医療サービスサーバ1は、前回受診した病院の診察予約画面に移行するようにしているので、2回目以降(通院の場合)の診察予約が容易にできる効果がある。
【0071】
本システムによれば、症状を入力すると、特定地域において当該症状に適合する病院の候補を抽出して表示するようにしているので、ユーザの症状に対応する病院を容易に検索できる効果がある。
【0072】
特に、本システムでは、検索された候補の病院の中で、選択される回数の多い病院を病院候補のリストの上位に表示するようにしているので、検索精度を向上させることができる。
【0073】
また、本システムでは、地図情報サーバ4を用いて地図上にユーザが設定した任意のエリア内で、条件検索によって病院検索が可能であり、また、地図上に表示された病院の病院情報から当該病院の診察予約画面に移行できるようにしているので、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
【0074】
また、本システムでは、医療サービスサーバ1が、各病院PC8に診療録(カルテ)、所見書、診断書、投薬指示書、看護記録等の各種の電子フォームを、インターネット3を介してから提供しており、記録した各フォームは当該病院内の医療データベースに保管することができる。更に保管したフォーム記載のデータを外部の医療データベース(例えば、医療画像データベース)と連動させることも可能で、医療画像及び画像所見についてもインターネット3を介して共有参照、保管できるものである。
【0075】
また、医療サービスサーバ1が、提供したフォームに対して記録したフォームを医療DB2で預かって保管するようにしてもよい。そうなれば、小さな病院では、システムの保守・運用を医療サービスサーバに任せることが可能となり、低コストでシステムを利用できる効果がある。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザ側の装置を用いて、選択された病院における診察予約処理が為されると、医療サービスサーバが、当該ユーザに対して識別子を付与し、ユーザ側の装置から病院検索画面で識別子の入力が為されると、診察予約処理に移行する医療サービスシステムとしているので、識別子付与後は診察予約を容易に行うことができる効果がある。
【0077】
本発明によれば、医療サービスサーバが、ユーザの装置からの診察予約処理に対して病院毎に診察予約状況を管理し、病院側の装置からのアクセスに対して当該病院の予約状況を表示する上記医療サービスシステムとしているので、病院側はユーザによる診察予約を容易に確認できる効果がある。
【0078】
本発明によれば、医療サービスサーバが、病院側の装置からの診察予約確認の指示に対して、予約確認メールを予約申込みのあったユーザに送信する上記医療サービスシステムとしているので、診察予約の確認を確実にできる効果がある。
【0079】
本発明によれば、症状に対応する病院の候補を記憶する医療データベースと、ユーザ側の装置からユーザの症状が入力されると、医療データベースを検索して対応する病院の候補を抽出して候補の病院リストとしてユーザ側の装置に表示する医療サービスサーバとを有する医療サービスシステムとしているので、症状に応じた病院を容易に検索できる効果がある。
【0080】
本発明によれば、地図情報を記憶する地図データベースと、地図情報における位置に関連付けて病院情報を記憶する病院データベースと、地図データベースから地図情報を読み込んで地図をユーザ側の装置に表示し、地図上でユーザが設定したエリア内で、条件入力によって該当する病院を病院データベースから抽出して病院のアイコンを当該地図上に表示する地図情報サーバとを有する医療サービスシステムとしているので、ユーザが設定した特定のエリア内で病院検索を容易にできる効果がある。
【0081】
本発明によれば、病院の診察予約を管理する医療サービスサーバを備え、地図情報サーバは、地図上に表示された病院のアイコンがクリックされると、病院データベースから当該病院の病院情報を表示し、当該病院に対する予約申込みによって、医療サービスサーバの処理に移行し、当該病院の診察予約画面を表示する上記医療サービスシステムとしているので、地図上に表示された病院のアイコンから容易に診察予約を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る医療サービスシステムの概略構成図である。
【図2】本システムにおける病院検索処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本システムにおける症状入力画面の一例を示す概略図である。
【図4】本システムにおける初診の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
【図5】本システムにおける患者情報入力画面の概略図である。
【図6】本システムにおける通院の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
【図7】地図を用いた病院検索の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1…医療サービスサーバ、 2…医療DB、 3…インターネット、 4…地図情報サーバ、 5…地図DB、 6…病院DB、 7a…ユーザPC、 7b…ユーザ携帯端末、 8…病院PC
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療サービスに関するシステムに係り、特に適正な病院を検索して診察予約を容易に行うことができ、病院における患者情報の管理を容易に行うことができる医療サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病気になった場合に、近所の人に適正な病院を聞くか、電話帳で病院を調べて通院するようになっていた。
また、最近は、インターネットのウェブ上に病院を紹介するホームページが掲載されているので、それを参照して病院を選択し、通院する場合もある。更に、そのウェブのホームページから診察の予約を行うことができるものもある。
【0003】
尚、従来の医療情報の検索に関する先行技術には、特開2002−73822「医療情報システム」(出願人:富士通株式会社、発明者:斉藤稔他)がある。また、従来のインターネットを利用した診察予約システムには、特開2001−142958「地図情報付き情報伝達予約システム」(出願人:川田智志、発明者:川田智志)がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−73822号公報 (第3−7頁)
【特許文献2】
特開2001−142958号公報 (第4−7頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムでは、患者が症状に合う適切な病院を直接に検索することは難しく、更に検索した病院に対して診察予約を更に簡易にできるものとはなっていなかった。
また、病院側としても、診察予約のあった患者の情報を有効活用するために管理するものとはなっていないものであった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、症状に合う適切な病院を容易に検索可能とし、診察予約及び患者管理を容易に行うことができる医療サービスシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、医療サービスシステムにおいて、ユーザ側の装置を用いて、選択された病院における診察予約処理が為されると、医療サービスサーバが、当該ユーザに対して識別子を付与し、ユーザ側の装置から病院検索画面で識別子の入力が為されると、診察予約処理に移行するものであり、識別子付与後は診察予約を容易に行うことができる。
【0008】
本発明は、上記医療サービスシステムにおいて、医療サービスサーバが、ユーザの装置からの診察予約処理に対して病院毎に診察予約状況を管理し、病院側の装置からのアクセスに対して当該病院の予約状況を表示するものであり、病院側はユーザによる診察予約を容易に確認できる。
【0009】
本発明は、上記医療サービスシステムにおいて、医療サービスサーバが、病院側の装置からの診察予約確認の指示に対して、予約確認メールを予約申込みのあったユーザに送信するものであり、診察予約の確認を確実にできる。
【0010】
本発明は、医療サービスシステムにおいて、症状に対応する病院の候補を記憶する医療データベースと、ユーザ側の装置からユーザの症状が入力されると、医療データベースを検索して対応する病院の候補を抽出して候補の病院リストとしてユーザ側の装置に表示する医療サービスサーバとを有するものであり、症状に応じた病院を容易に検索できる。
【0011】
本発明は、医療サービスシステムにおいて、地図情報を記憶する地図データベースと、地図情報における位置に関連付けて病院情報を記憶する病院データベースと、地図データベースから地図情報を読み込んで地図をユーザ側の装置に表示し、地図上でユーザが設定したエリア内で、条件入力によって該当する病院を病院データベースから抽出して病院のアイコンを当該地図上に表示する地図情報サーバとを有するものであり、ユーザが設定した特定のエリア内で病院検索を容易にできる。
【0012】
本発明は、上記医療サービスシステムにおいて、病院の診察予約を管理する医療サービスサーバを備え、地図情報サーバは、地図上に表示された病院のアイコンがクリックされると、病院データベースから当該病院の病院情報を表示し、当該病院に対する予約申込みによって、医療サービスサーバの処理に移行し、当該病院の診察予約画面を表示するものであり、地図上に表示された病院のアイコンから容易に診察予約を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る医療サービスシステム(本システム)は、患者等の利用者の要望事項に沿った病院及び検診センター等の医療機関の検索を行うものであり、例えば、「冠状動脈バイパス手術の施術症例数が多い病院」又は「患者が希望する予定日にCT画像検診が可能な検診センター」を検索し、受診のための予約を行ったり、医療紹介を受けたりするためのものである。
【0014】
また、本システムは、クリニック等の小規模な病院が受診中の患者のために対応可能な検診センターを検索し、病院として予約を行い、患者を紹介するためのものである。
また、本システムでは、医療機関以外の組織、団体(例えば、保険会社等)が、検診センターの予約、紹介について利用可能としている。
【0015】
本システムは、医療サービスサーバが提供する病院検索画面で患者の症状を入力すると、その症状に該当する一つ又は複数の病院の候補を表示し、その候補から診察予約する病院が選択され、診察予約の申込みが為されると、医療サービスサーバが診察予約を受け付け、病院側が医療サービスサーバにアクセスして予約確認を行うと、患者に予約確認メールが送信されるものであり、更に医療サービスサーバは患者からの予約のための入力情報及び診察予約の状況を管理するものである。
【0016】
これにより、本システムでは、患者が症状を入力することで、その症状に対応する病院の候補を検索して表示できるので、患者がどの病院に行けばよいのかを考えなくても適正な病院を選択可能とするものである。また、病院側としても、診察予約のあった患者情報を医療サービスサーバがASP(Application Service Provider)として管理・運営するため、患者情報の管理の負荷を軽減できるものである。
【0017】
また、本システムにおけるASPの機能については、本システムが患者獲得のための販売促進システム及びその管理システムという側面を有する一方、医療現場のサポート機能も備えている。
【0018】
具体的には、各病院の医師は、受診前の問診票や紹介状の他に、診療録(カルテ)、所見書、診断書、投薬指示書、看護記録等といった各種の記載フォームを、インターネットを介して医療サービスサーバから入手できるようにしており、記録した各フォームは当該病院内の医療データベースに保管することができ、更に外部の医療データベース(例えば、医療画像データベース)と連動させることも可能で、医療画像及び画像所見についてもインターネットを介して共有参照、保管できるものである。
【0019】
また、医療サービスサーバが、提供したフォームに対して記録したフォームを預かって保管するようにしてもよい。そうなれば、小さな病院では、システムの保守・運用を医療サービスサーバに任せることが可能となり、低コストでシステムを利用できることになる。
【0020】
上記ASP機能における各機能を実現するシステムは、各々独立して構築されているため、総合的なサービスの提供も可能であるが、検索システム、予約システム、紹介システム、医療サポートシステム等は単独でサービス提供できるよう設計されている。
【0021】
また、患者が選択して受診した病院が患者を別の病院に紹介する場合には、紹介先の病院を医療サービスサーバが管理し、候補の病院のリストにその紹介先の病院を含めるようにすると、候補病院の適正化が図られることになる。更に、診察病院として選択される回数の多い病院、又は紹介回数の多い病院は、候補病院のリストの上位に表示するようにすれば、病院選択の適正化がより図られるものである。
【0022】
また、本システムでは、病院検索方法として、「50音検索」を設けており、病院名が分かっている病院の検索を簡易に行うようにしている。
また、本システムでは、病院検索方法として、フリーキーワード入力による検索を可能としているので、病院名が分かっている病院の検索を簡易に行うようにしている。更に、キーワード検索においてもっと複雑な検索の仕方も考えられる。そのフリーキーワードの検索例としては、上述したように、「冠状動脈バイパス手術の施術症例数が多い病院」「患者が希望する予定日にCT画像検診が可能な検診センター」等が考えられる。
【0023】
また、本システムでは、患者が診察予約する場合で初診であるときは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等を入力して予約を行うが、その際に医療サービスサーバが患者にユーザID(識別子)を付与し、診察予約が2回目以降となると、患者は病院検索画面で付与されたユーザIDを入力するだけで、前回予約した病院の予約画面に移行するようにしている。
これにより、通院する患者で、病院検索画面から診察予約を行う際の手間を簡略化できるものである。
【0024】
また、本システムでは、地図を用いて病院検索が可能であり、診察希望の地域の地図を表示させた状態で、検索項目、例えば「病院」「小児科」と入力すると、その地域の小児科を抽出して地図上に表示する。
また、本システムでは、地図上の任意の位置を起点として円を描いた場合、その円の範囲内で検索項目に従った病院を抽出して表示する。
これにより、本システムでは、地図上から任意の病院を検索可能となるものである。
【0025】
本発明の実施の形態に係る医療サービスシステム(本システム)について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る医療サービスシステムの概略構成図である。
本システムは、図1に示すように、医療サービスサーバ1と、医療データベース(医療DB)2と、インターネット3と、地図情報サーバ4と、地図データベース(地図DB)5と、病院データベース(病院DB)6と、ユーザパーソナルコンピュータ(ユーザPC)7aと、ユーザ携帯端末7bと、病院パーソナルコンピュータ(病院PC)8とを基本的に有している。
尚、ユーザPC7a、ユーザ携帯端末7b及び病院PC8は、多数存在し、インターネット3に接続可能となっている。
ここで、ユーザPC7aとユーザ携帯端末7bはユーザ側の装置であり、病院PC8は病院側の装置である。
【0026】
次に、本システムの各部を具体的に説明する。
医療サービスサーバ1は、ウェブサーバの役割を果たしており、ユーザ(患者)からユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bを用いてアクセスがあると、病院検索の画面(ページ)を表示し、病院検索に必要な条件項目が入力されると、該当する病院の一覧を表示する。
【0027】
尚、病院検索は、患者が行う場合だけでなく、病院が病院を検索する場合も考えられる。例えば、クリニック等の小規模な病院が受診中の患者のために対応可能な検診センターを検索し、病院として予約を行い、患者を紹介する場合である。
また、医療機関以外の組織、団体(例えば、保険会社等)が、検診センターの予約、紹介について病院検索を利用することもある。
【0028】
医療サービスサーバ1が提供するウェブページは、地図情報サーバ4で地図を表示するウェブページとリンクしており、地図のウェブページから病院検索の画面ページに入ること、及び病院検索の画面のページから地図のウェブページに入ることができる。
【0029】
また、医療サービスサーバ1は、ユーザから症状が入力されると、当該症状に該当する病院の候補を医療DB2から検索してユーザに表示する。
一覧表示された病院の候補において、「地図表示」をクリックすると、地図情報サーバの地図のウェブページへ移行して、地図上に該当する病院が表示される。
【0030】
また、医療サービスサーバ1は、ASPとして、登録された病院における診察予約の管理を行うサーバであり、ユーザが病院を検索して診察予約を申し込むと、予約申込みがあったユーザの情報を医療DB2に記録し、病院毎の予約管理情報に新規予約を追加して更新する。
【0031】
更に、医療サービスサーバ1は、ユーザからの診察予約の申込みがあると、ユーザにユーザIDを割り当てる。ユーザIDは、予約申込みの際に、ユーザPC7a、ユーザ携帯端末7bに表示するようにしてもよいし、後述する予約確認を通知する電子メールにて知らせるようにしてもよい。
【0032】
このユーザIDは、病院検索の画面において入力可能となっており、2回目以降の診察予約の際には、当該ユーザIDを入力すれば通院中の病院における予約処理のページに移行するようになっている。
具体的処理は、医療サービスサーバ1が、病院検索画面においてユーザIDが入力されると、ユーザのメールアドレスとユーザIDから医療DB2を検索し、メールアドレス及びユーザIDが一致するユーザ情報から通院中の病院を探し出し、対応する診察予約画面をユーザに提供する。
【0033】
医療サービスサーバ1は、病院PC8から診察予約状況を確認するアクセスがあると、当該病院に関する診察予約状況を表示する。その予約確認画面では、病院PC8からの指示により予約申込みがあったユーザに対して診察予約の確認を通知する電子メールを送信する。
【0034】
医療サービスサーバ1は、病院PC8からアクセスされる予約確認画面では、初診の患者は青色で表示し、2回目以降の受診の患者は赤色で表示する。
具体的には、ユーザの情報を医療DB2に記憶しているため、その病院に対して当該ユーザが何回目の診察であるかは判断可能であり、プログラムによって何回目の診察かを判断させ、1回目(初診)であればユーザの氏名を例えば青で、2回目以降であればユーザの氏名を赤で表示するようになっている。
【0035】
また、予約確認を通知する電子メールに、初診であれば「来院の際には、保険証をお忘れなく。」のメッセージを表示させ、2回目以降の受診(通院)であれば月が変わる度に「保険証を持参下さい。」のメッセージを表示させる。これも、ユーザの情報を医療DB2に記憶しているため、その病院に対して当該ユーザが何回目の診察であるかをプログラムが判断して、初診と通院とでメッセージの表示内容及びタイミングを変えて表示するようにしている。
【0036】
また、医療サービスサーバ1は、病院検索画面において、「50音検索」を設けており、例えば、「か」の文字をクリックすると、読みが「か」で始まる病院名の一覧が表示される。この50音検索は、病院名が分かっている場合に、簡易かつ迅速に検索できるものである。
【0037】
また、医療サービスサーバ1は、病院検索画面において、フリーキーワード入力による検索を設けており、任意に入力された文章の内容に基づいて適正な病院を検索可能としている。
【0038】
医療データベース(医療DB)2は、診察予約を行ったユーザのデータ、病院毎の予約状況、更に予約等に関するログデータを記憶している。
尚、ユーザのデータには、ユーザの氏名、メールアドレス、住所、電話番号、症状等が記憶され、また医療サービスサーバ1がユーザに付与したユーザIDも記憶されており、その他に保険証番号を記憶できるようにしてもよい。
また、医療DB2は、患者紹介を目的とした病院からの検索の場合には、当該病院のデータ、紹介される患者(ユーザ)のデータを記憶する。
インターネット3は、各装置を接続するためのネットワーク網である。
【0039】
地図情報サーバ4は、ユーザに対して地図情報(マップ)を提供するサーバであり、具体的には、地図DB5から地図情報を取得し、その地図上に病院DB6に登録されている病院情報を掲載するものである。
【0040】
また、地図情報サーバ4は、ユーザが設定した任意の起点を中心として、ユーザが選択した半径で形成される円内のエリアにおける、特定種類の病院の一覧を表示する。
例えば、地図表示画面において、エリアを表示させるプログラムが動作すると、マウスのクリックにより起点が設定され、次に地図上の任意の点を設定すると、両点を結ぶ直線を半径として円を描き、その円内のエリアに存在する病院で、ユーザの条件によって選択された病院のアイコンが表示されるようになっている。
【0041】
地図データベース(地図DB)5は、ユーザに提供する地図情報を記憶するものであり、地図情報は縮尺の変更により当該縮尺に対応した地図を表示可能としている。
【0042】
病院データベース(病院DB)6は、地図上に表示される病院の情報を記憶しており、地図上に表示された病院のアイコンをクリックすると、当該病院情報が表示されるようになっている。
病院情報には、病院名、診察科目(例えば、外科、内科、小児科等)、担当医の氏名、病院の住所等が含まれる。
尚、病院情報は、地図情報サーバ4を用いて地図DB5から読み出された地図に対応付けて記憶されるようになっているため、病院情報には地図情報との対応関係(座標情報)も記憶される。
更に、表示された病院情報から診察予約申込みができるように、当該病院の診察予約画面に移行できるようリンク情報を病院情報に含ませるようにしている。
【0043】
ユーザパーソナルコンピュータ(ユーザPC)7aは、インターネット3を介して地図情報サーバ4又は医療サービスサーバ1にアクセスするコンピュータである。ユーザPC7aは、地図情報サーバ4にアクセスして、地図上で病院を検索し、医療サービスサーバ1にアクセスして、症状又は条件によって病院を検索し、更に診察予約を行う。
【0044】
ユーザ携帯端末7bは、ユーザPC7aと同様に、インターネット3を介して地図情報サーバ4又は医療サービスサーバ1にアクセスする携帯端末であり、当該アクセスによって地図上で病院を検索し、若しくは症状又は条件によって病院を検索し、更に診察予約を行う。
携帯端末としては、インターネット3に接続可能な携帯電話、PHS、PDA(個人情報端末)、携帯型PC(パーソナルコンピュータ)が考えられる。
【0045】
病院パーソナルコンピュータ(病院PC)8は、病院に設置されるコンピュータであり、インターネット3を介して医療サービスサーバ1にアクセスし、当該病院に対する診察予約状況を確認し、予約申込みに対してユーザに予約確認の電子メールを、医療サービスサーバ1を経由して送信する。
【0046】
次に、本システムの動作について説明する。
まず、病院検索処理について、図2を参照しながら説明する。図2は、本システムにおける病院検索処理の流れを示すフローチャートである。尚、図2における病院検索処理は、初診の場合を想定しており、通院による診察予約は、後述するユーザIDの入力によって簡易に行うものである。
【0047】
本システムにおける病院検索処理は、図2に示すように、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bから医療サービスサーバ1にアクセスがあり、医療サービスサーバ1における病院検索画面で、症状入力の処理が為される(S1)。
尚、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bから医療サービスサーバ1へのアクセスは、地図情報サーバ4を経由して為されてもよい。
【0048】
尚、症状入力の画面を図3に示す。図3は、本システムにおける症状入力画面の一例を示す概略図である。
図3に示すように、症状入力画面では、「体温」「具体的症状」「過去の病気・怪我等の状況」「薬アレルギー」「治療中の病気」等を入力するようになっている。
【0049】
図3では、予め定められた項目に対して症状を入力する方式であるが、医療サービスサーバ1がウェブ上でユーザに質問し、その質問にユーザが答える方式であってもよい。
例えば、医療サービスサーバ1が質問1として「具合の悪いところはどこですか?」を表示し、それに対してユーザが回答1として「頭です。」を入力すると、更に医療サービスサーバ1が質問2として「どんな具合ですか?」を表示し、ユーザが回答2として「後頭部がズキズキします。」を入力していく方式である。
【0050】
ユーザによって症状の入力が為されると、医療サービスサーバ1は、症状について入力された言語の分析を行い、キーワードを抽出する(S2)。
次に、医療サービスサーバ1は、入力された症状に対応する病院の候補を抽出する(S3)。具体的には、医療DB2には、症状に関するキーワードに対して病院の候補が対応付けられていて、キーワードの内容によって候補対象の病院を絞り込むようになっている。
【0051】
例えば、「腹痛」のキーワードだけであれば、「内科」「消化器科」「胃腸科」「泌尿器科」「産婦人科」(ユーザが女性の場合)に関する病院が対応付けられており、更に別の症状のキーワードによって診察科目を絞り込み、検索対象の地域における候補の病院を抽出するようになっている。
尚、症状によっては、一つの科目に絞り込めない場合には、例えば、「内科」と「産婦人科」の両方に関係する病院を抽出することになる。
【0052】
更に、本システムでは、病院候補の抽出の精度を高めるために、上記処理で抽出した病院のいずれかでユーザが診察を受けた場合、その病院にポイントを加算し、候補の表示の際に、ポイント数の高い順に表示することも考えられる。
また、診察を受けた病院が別の科目の病院に患者を紹介した場合(患者を移管した場合)、例えば、「内科」から「産婦人科」に紹介した場合には、紹介された科目が症状のキーワードに対応付けられ、更に紹介先の病院にポイントが加算され、病院候補の際にポイント数の高い順に表示するようにすれば、病院候補の抽出精度を更に向上させることができる。
【0053】
次に、医療サービスサーバ1は、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bに対して病院候補を表示する(S4)。
この病院候補表示画面において、候補となっている病院の場所を確認するために、地図表示のガイドが設けられており、「地図表示」をクリックすると、医療サービスサーバ1は、地図表示対象となっている病院の情報を地図情報サーバ4に出力する。すると、地図情報サーバ4は、その病院の情報に基づいて病院DB6を検索し、地図DB5を読み込んで、当該病院の場所を地図上に表示するようになっている。
そして、病院候補表示画面において、診察予約の病院が選択され、診察予約処理に移行するようになっている。
【0054】
次に、初診の場合の診察予約処理について図4を参照しながら説明する。図4は、本システムにおける初診の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、医療サービスサーバ1は、ユーザによって病院候補表示画面において、予約する病院が選択されると(S11)、選択された病院の予約状況が表示される(S12)。
その予約状況の画面(ユーザアクセスの予約状況画面)から患者(ユーザ)は都合のよい日と時間帯を選択して、診察予約の日時の特定が為される(S13)。
更に、ユーザによって患者(予約者)の情報入力の処理が為される(S14)。
【0055】
予約者の情報入力処理について図5を参照しながら説明する。図5は、本システムにおける患者情報入力画面の概略図である。
図5に示すように、患者情報の入力画面は、申込先の病院名及び住所等、希望診察日時を医療サービスサーバ1で表示し、申込者は「住所」「電話番号」「昼間の連絡先」「E−Mail」「E−Mailその2」「生年月日」「氏名」「性別」を入力することになる。
この患者の情報は、医療DB2の患者情報として記憶される。
【0056】
図3に示す症状入力の作業を行わないで、病院検索して病院を選択したような場合には、患者情報の入力作業の後に、患者の症状入力を行うようにする。
病院側は、図2の処理S1の症状入力、若しくは患者情報入力後の症状入力によって、患者の状況を知ることができる。
【0057】
入力された情報を患者が確認すると、「送信」をクリックすることで、予約申込み処理が為される(S15)。この予約申込みの処理では、医療サービスサーバ1は、予約を受けた病院の予約管理情報に予約申込みのデータを追加して更新する。
病院PC8は、医療サービスサーバ1にアクセスして、予約状況の画面(病院アクセスの予約状況画面)で予約申込みがあったことを確認できる。
【0058】
尚、医療サービスサーバ1は、初診の患者による予約申込みと通院による予約申込みとを色分け(例えば、初診の場合は「赤」で、通院(2回目以降の予約申込み)の場合は「青」で表示するようにすれば、病院側は患者への対応を適正に行うことができる。
また、「予約申込みのあった患者の詳細を見ていない状態」、「予約申込みのあった患者の詳細を見た状態」、「予約申込みをした患者に予約確認メールを送信した状態」をそれぞれ色分け表示するようにしてもよい。これにより、病院側は患者への対応を適正に行うことができる。
【0059】
次に、予約申込みに対して、病院PC8で予約確認が為され、医療サービスサーバ1に対して予約確認メール送信の指示が入力されると、医療サービスサーバ1は、当該予約確認メールを患者宛に送信する(S16)。
ここで、病院PC8における予約確認メール送信の指示は、予約確認画面に表示された予約申込み者に対して「確認メール」又は「確認」の表示ボタンをクリックするだけで、医療サービスサーバ1が確認メールの内容を用意し、該当するユーザに確認メールを送信するものである。
【0060】
この予約確認メールには、「○年○月○日の△時△分で予約を承りました。来院をお待ちしております。」といった、診察日時を確認する事項を含み、更に「来院の際には、保険証をお忘れなく!」等の注意事項も含まれる。
【0061】
更に、予約確認が為された患者(ユーザ)に対して医療サービスサーバ1は、ユーザIDを付与し、そのIDを医療DB2の患者情報に追加すると共に予約確認メールにもユーザIDを付加して送信する。
当該ユーザIDは、2回目以降に予約申込みする場合に、ユーザ側の労力を大幅に軽減できるものである。
【0062】
次に、患者が通院する場合(診察予約が2回目以降の場合)における診察予約の処理について図6を参照しながら説明する。図6は、本システムにおける通院の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、医療サービスサーバ1が提供する病院検索画面で、ユーザが初診予約の際に付与されたユーザIDを入力する(S21)と、医療サービスサーバ1は、入力されたユーザIDと当該ユーザのメールアドレスから医療DB2に記憶されているユーザ情報を参照し(S22)、入力されたユーザID及びそのメールアドレスが登録されたユーザのものであるか否かを判断する(S23)。
【0063】
入力されたユーザID及びそのメールアドレスが登録されたユーザのものでない場合(Noの場合)は、処理を終了する。
入力されたユーザID及びそのメールアドレスが登録されたユーザのものである場合(Yesの場合)は、医療DB2のユーザ情報におけるユーザIDに対応する病院の予約画面に移行し、当該病院の予約状況を表示する(S24)。
【0064】
続いて、ユーザから診察予約の日時を特定する入力が為され(S25)入力した予約内容(病院名、病院住所、診察予約日時等)を確認して「送信」をクリックすると、予約申込み処理が為される(S26)。
【0065】
この予約申込みの処理では、医療サービスサーバ1は、予約を受けた病院の予約管理情報に予約申込みのデータを追加して更新する。
病院PC8は、医療サービスサーバ1にアクセスして、予約状況の画面(病院アクセスの予約状況画面)で予約申込みがあったことを確認できる。
【0066】
次に、予約申込みに対して、病院PC8で予約確認が為され、医療サービスサーバ1に対して予約確認メール送信の指示が入力されると、医療サービスサーバ1は、当該予約確認メールを患者宛に送信する(S27)。
ここで、病院PC8における予約確認メール送信の指示は、予約確認画面に表示された予約申込み者に対して「確認メール」又は「確認」の表示ボタンをクリックするだけで、医療サービスサーバ1が確認メールの内容を用意し、該当するユーザに確認メールを送信するものである。
【0067】
この予約確認メールには、「○年○月○日の△時△分で予約を承りました。来院をお待ちしております。」といった、診察日時を確認する事項を含み、更に前回の来院が先月であった場合には「月が変わりましたので保険証の提出をお願い致します。」等の注意事項を含めるようにする。
【0068】
次に、地図情報サーバ4を用いた地図上での病院検索について図7を参照しながら説明する。図7は、地図を用いた病院検索の一例を示す概略図である。
図7に示すように、ユーザPC7a又はユーザ携帯端末7bから地図情報サーバ4にアクセスし、病院検索対象の地図を、地図DB5を参照して表示させる。
地図情報サーバ4では、地図上に起点を設定でき、その起点を中心としてユーザが指定した半径によって特定される円を描画する機能を備えている。
【0069】
上記描画した円内のエリアを検索対象とし、更に「病院」→「小児科」といったようにキーワードで絞り込むことで、目的とする病院を特定エリア内で検索可能とするものである。候補の病院が複数ある場合には、エリア内に複数の候補となる病院を表示する。
ユーザは、地図上に表示された病院のアイコンをクリックすると、当該病院の詳細情報を参照することができ、その詳細情報で示された「診察予約」をクリックすることで、医療サービスサーバ1に処理が移り、当該病院の診察予約申込み画面に移行できるようになっている。
【0070】
本システムによれば、初診の予約の際に、ユーザIDを付与して、それ以降の予約申込みでは、病院検索画面で当該ユーザIDを入力するだけで、医療サービスサーバ1は、前回受診した病院の診察予約画面に移行するようにしているので、2回目以降(通院の場合)の診察予約が容易にできる効果がある。
【0071】
本システムによれば、症状を入力すると、特定地域において当該症状に適合する病院の候補を抽出して表示するようにしているので、ユーザの症状に対応する病院を容易に検索できる効果がある。
【0072】
特に、本システムでは、検索された候補の病院の中で、選択される回数の多い病院を病院候補のリストの上位に表示するようにしているので、検索精度を向上させることができる。
【0073】
また、本システムでは、地図情報サーバ4を用いて地図上にユーザが設定した任意のエリア内で、条件検索によって病院検索が可能であり、また、地図上に表示された病院の病院情報から当該病院の診察予約画面に移行できるようにしているので、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
【0074】
また、本システムでは、医療サービスサーバ1が、各病院PC8に診療録(カルテ)、所見書、診断書、投薬指示書、看護記録等の各種の電子フォームを、インターネット3を介してから提供しており、記録した各フォームは当該病院内の医療データベースに保管することができる。更に保管したフォーム記載のデータを外部の医療データベース(例えば、医療画像データベース)と連動させることも可能で、医療画像及び画像所見についてもインターネット3を介して共有参照、保管できるものである。
【0075】
また、医療サービスサーバ1が、提供したフォームに対して記録したフォームを医療DB2で預かって保管するようにしてもよい。そうなれば、小さな病院では、システムの保守・運用を医療サービスサーバに任せることが可能となり、低コストでシステムを利用できる効果がある。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザ側の装置を用いて、選択された病院における診察予約処理が為されると、医療サービスサーバが、当該ユーザに対して識別子を付与し、ユーザ側の装置から病院検索画面で識別子の入力が為されると、診察予約処理に移行する医療サービスシステムとしているので、識別子付与後は診察予約を容易に行うことができる効果がある。
【0077】
本発明によれば、医療サービスサーバが、ユーザの装置からの診察予約処理に対して病院毎に診察予約状況を管理し、病院側の装置からのアクセスに対して当該病院の予約状況を表示する上記医療サービスシステムとしているので、病院側はユーザによる診察予約を容易に確認できる効果がある。
【0078】
本発明によれば、医療サービスサーバが、病院側の装置からの診察予約確認の指示に対して、予約確認メールを予約申込みのあったユーザに送信する上記医療サービスシステムとしているので、診察予約の確認を確実にできる効果がある。
【0079】
本発明によれば、症状に対応する病院の候補を記憶する医療データベースと、ユーザ側の装置からユーザの症状が入力されると、医療データベースを検索して対応する病院の候補を抽出して候補の病院リストとしてユーザ側の装置に表示する医療サービスサーバとを有する医療サービスシステムとしているので、症状に応じた病院を容易に検索できる効果がある。
【0080】
本発明によれば、地図情報を記憶する地図データベースと、地図情報における位置に関連付けて病院情報を記憶する病院データベースと、地図データベースから地図情報を読み込んで地図をユーザ側の装置に表示し、地図上でユーザが設定したエリア内で、条件入力によって該当する病院を病院データベースから抽出して病院のアイコンを当該地図上に表示する地図情報サーバとを有する医療サービスシステムとしているので、ユーザが設定した特定のエリア内で病院検索を容易にできる効果がある。
【0081】
本発明によれば、病院の診察予約を管理する医療サービスサーバを備え、地図情報サーバは、地図上に表示された病院のアイコンがクリックされると、病院データベースから当該病院の病院情報を表示し、当該病院に対する予約申込みによって、医療サービスサーバの処理に移行し、当該病院の診察予約画面を表示する上記医療サービスシステムとしているので、地図上に表示された病院のアイコンから容易に診察予約を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る医療サービスシステムの概略構成図である。
【図2】本システムにおける病院検索処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本システムにおける症状入力画面の一例を示す概略図である。
【図4】本システムにおける初診の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
【図5】本システムにおける患者情報入力画面の概略図である。
【図6】本システムにおける通院の場合の診察予約処理を示すフローチャートである。
【図7】地図を用いた病院検索の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1…医療サービスサーバ、 2…医療DB、 3…インターネット、 4…地図情報サーバ、 5…地図DB、 6…病院DB、 7a…ユーザPC、 7b…ユーザ携帯端末、 8…病院PC
Claims (12)
- ユーザ側の装置を用いて、選択された病院における診察予約処理が為されると、当該ユーザに対して識別子を付与し、前記ユーザ側の装置から病院検索画面で前記識別子の入力が為されると、前記診察予約処理に移行する医療サービスサーバを有することを特徴とする医療サービスシステム。
- 医療サービスサーバは、ユーザの装置からの診察予約処理に対して病院毎に診察予約状況を管理し、前記病院側の装置からのアクセスに対して当該病院の予約状況を表示することを特徴とする請求項1記載の医療サービスシステム。
- 医療サービスサーバは、病院の予約状況を表示する予約確認画面で、初診の患者と通院の患者とで予約状況を色分けして表示することを特徴とする請求項2記載の医療サービスシステム。
- 医療サービスサーバは、病院の予約状況を表示する予約確認画面で、予約未確認と予約確認の状況で色分け表示することを特徴とする請求項2記載の医療サービスシステム。
- 医療サービスサーバは、病院側の装置からの診察予約確認の指示に対して、予約確認メールを予約申込みのあったユーザに送信することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか記載の医療サービスシステム。
- 医療サービスサーバは、予約確認メールに初診の場合の注意事項、通院の場合の注意事項を含めることを特徴とする請求項5記載の医療サービスシステム。
- 症状に対応する病院の候補を記憶する医療データベースと、
ユーザ側の装置からユーザの症状が入力されると、前記医療データベースを検索して対応する病院の候補を抽出して候補の病院リストとして前記ユーザ側の装置に表示する医療サービスサーバとを有することを特徴とする医療サービスシステム。 - 医療サービスサーバは、候補の病院リストでユーザが受診するために選択された回数の多い順に表示することを特徴とする請求項7記載の医療サービスシステム。
- 医療サービスサーバは、受診した病院が他の病院をユーザに紹介した場合に、紹介された病院を候補の病院リストに含めることを特徴とする請求項7又は8記載の医療サービスシステム。
- 医療サービスサーバは、紹介された病院について、候補の病院リストで紹介回数が多い順に表示することを特徴とする請求項9記載の医療サービスシステム。
- 地図情報を記憶する地図データベースと、
前記地図情報における位置に関連付けて病院情報を記憶する病院データベースと、
前記地図データベースから地図情報を読み込んで地図をユーザ側の装置に表示し、前記地図上でユーザが設定したエリア内で、条件入力によって該当する病院を前記病院データベースから抽出して前記病院のアイコンを当該地図上に表示する地図情報サーバとを有することを特徴とする医療サービスシステム。 - 病院の診察予約を管理する医療サービスサーバを備え、
地図情報サーバは、地図上に表示された病院のアイコンがクリックされると、病院データベースから当該病院の病院情報を表示し、当該病院に対する予約申込みによって、前記医療サービスサーバの処理に移行し、当該病院の診察予約画面を表示することを特徴とする請求項11記載の医療サービスシステム。
Priority Applications (1)
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