JP2004219282A - プローブとそれを用いたコンタクト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクト装置のプローブに半田等の軟らかな電極のくずが多くこびりつく前に簡単に除去できるようにし、電極のくずが多くこびりついてプローブと例えば半田ボール等の電極との接触面積が狭められて検査精度の低下、測定ミスが生じることを未然に防止できるようにし、プローブを長寿命化する。
【解決手段】プローブとして、中央部22より小径のピストン部24、24を突出させた中央導電体14と、ピストン部24、24に外嵌され、一端が中央導電体14の中央部22とそれより小径のピストン部24により形成された段部26に衝止されたコイルスプリング16と、各ピストン部24、24のプリング16から食み出した部分に外嵌され、外側の端部が半田電極44と好適に接触しうる接触端28とされた2個の無底筒状プローブ素子18、18からなるものを用いる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品、例えばIC、プリント配線基板等の試験、特性、性能等の検査、測定のために、その各電極、各配線部分と測定回路との間を電気的に接続するプローブと、該プローブを用いたコンタクト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品、例えばIC、プリント配線基板等の試験、特性、性能等の検査、測定のために、その各電極、各配線部分と測定回路との間を電気的に接続することによりその各電極、各配線膜をその測定回路に電気的に導出することが必要である。そして、各配線膜、電極等の電気的導出にはコンタクト装置が用いられる。この種のコンタクト装置はプレートに多数のプローブを備え、各プローブの一端をプリント基板の各配線膜等の測定回路に電気的に接続すべき部分に接触させ、他端を測定回路に接続されたコードの先端に接触させるようになっているものが多い。これに関しては、本願出願人会社は特願平7−61728、特願平8−183449、特願平10−66333、特願2001−139420等により各種提案を行っている。
【0003】
図2はそのようなコンタクト装置の従来例の一つを示す断面図である。aはプローブ保持ボードで、複数枚の板a1、a2、a3、a4を重ね合わせてなる。bは該プローブ保持ボードaに形成された保持孔で、上記重ね合わされた各板a1、a2、a3、a4に形成された孔b1、b2、b3、b4が連通して構成されてなる。cはプローブで、第1のプローブ素子dと、第2のプローブ素子eと、該プローブ素子d・e間に介在する縮設されたコイルスプリングfからなる。該プローブ素子d・eは各々係合フランジgを有する。hは両端に内向きの係合片i・iを有するバレルで、該係合片i・iが上記プローブ素子d・eの係合フランジg・gと係合して、第1のプローブ素子dと第2のプローブ素子eを、接触端が外側を向き、それ等の反接触端側の端部間にスプリングfが縮設された状態で、外側から保持する。
【0004】
そして、バレルhによって保持された第1のプローブ素子dと、第2のプローブ素子eと、該プローブ素子d・e間に介在する縮設されたスプリングfからなるプローブcが上記プローブ保持ボードaの保持孔b内に収納されてコンタクト装置が構成されている。
上記第1のプローブ素子dの接触端及び上記第2のプローブ素子eの接触端は上記プローブ保持ボードaの下面及び上面から突出せしめられている。
jはプローブと、図示しない測定回路との間を電気的に接続する被覆コードで、その芯線kが第1のプローブ素子dの接触端と弾接せしめられる。
【0005】
lは第2のプローブ素子eの接触端と弾接せしめられる、BGA(ボールグリッドアレイ)タイプの半導体装置(図示しない)の電極を成す半田ボールである。
電極が半田ボールからなる半導体装置は、検査時において、その電極l側を下向きにして、該各電極lと、それに対応するプローブcの第2のプローブeとが接するように位置合わせしてプローブ保持ボードa上に臨まされ、所定の圧力で下側に押圧される。すると、各第2のプローブ素子dはコイルスプリングfを介して押圧され、その接触端がそのコイルスプリングfの弾力により被覆ケーブルjの芯線kとの間が弾接し、その間に良好な電気的接続状態を形成することができる。従って、検査、測定が可能になるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図2に示すような従来のコンタクト装置は、BGAタイプの半導体装置の検査測定をする場合に、測定の繰り返しに伴って、第2のプローブ素子eのクラウン状の接触端が半田ボールlと接することにより生じる半田くずが第2のプローブ素子eの表面に少しずつこびりつき、そのこびりつき量が多くなると、検査精度の低下、測定ミスをもたらす原因になるという問題があった。
【0007】
即ち、BGAタイプの半導体装置の電極を成す半田ボールlは、材料が半田からなり、軟らかなので、第2のプローブ素子eと接すると表面が削られて半田ゴミをつくり、それが第2のプローブ素子eの表面に付着する。そして、検査測定の繰り返しにより、その第2のプローブ素子eの表面に半田ゴミがこびりつき、そして、徐々に大きくなる。その付着した半田ゴミは大きくなればなるほど、第2のプローブ素子eと半田ボールlとの接触する面積を狭め、延いては、検査精度の低下、測定ミスをもたらす。即ち、半田ゴミが全くないときは、第2のプローブ素子eの表面と半田ボールlとはその間に良好な電気的接続状態を形成するに必要な接触面積が得られても、半田ゴミが局部的に大きく成長すると、第2のプローブ素子eの表面と半田ボールlとはその局部的に大きく成長した半田ゴミを介してのみ接触する、或いはそれに近い状態になり、接触面積が極めて狭くなり、その間に良好な電気的接続状態を形成することができなくなる場合が生じる。すると、必然的に精確な測定、検査ができなくなり、更には、測定ミス、検査ミスが生じ得る。
【0008】
そこで、本願発明者は、検査測定を何回か繰り返したら、各プローブ素子に付着した半田ゴミを簡単に除去できるようにすべく模索をし、更に、両方のプロー素子を半田電極との接触に用い得るようにし、半田電極との接触に使っていた方のプローブ素子が半田電極との接触に不適切になったらプローブの向きを逆にし、他方のプローブ素子を半田電極との接触に用いるようにするという着想を得た。
【0009】
本発明はそのような模索、着想の結果として為されたものであり、コンタクト装置に使用するプローブに半田等の軟らかな電極のくずが多くこびりつく前に簡単に除去できるようにし、延いては、電極のくずが多くこびりついてプローブと例えば半田ボール等の電極との接触面積が狭められて検査精度の低下、測定ミスが生じることを未然に防止できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1のプローブは、中央部から両側に該中央部より小径のピストン部を突出させた中央導電体と、該各ピストン部に外嵌され、一端が上記中央導電体の中央部とそれより小径のピストン部により形成された段部に係合する2個のコイルスプリングと、該各ピストン部の上記コイルスプリングから食み出した部分に外嵌され、外側の端部が半田電極と好適に接触し得る接触端とされた2個の筒状のプローブ素子と、からなり、上記中央導電体の上記各ピストン部は、上記各スプリングの弾力に抗して上記プローブ素子を中央導電体側に移動したとき先端がそのプローブ素子から食み出し得る長さにされてなることを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1のプローブによれば、上記各プローブ素子が無底筒状なので、非使用時に、プローブ素子をその接触端側から真空引きすることによりそのプローブ素子の接触端表面の半田等の電極くずを吸引除去することができる。
また、各プローブ素子はコイルスプリングの弾力に抗して中央導電体の中央部側に押すとそのプローブ素子に内嵌されたピストン部が相対的にプローブ素子の内周を先に向かって移動し、プローブ素子の内周面に電極のくずが多くこびりつく前に電極くずを除去することができる。
【0012】
従って、電極のくずが多くこびりついてプローブ素子と例えば半田ボール等の電極との接触面積が狭められて検査精度の低下、測定ミスが生じることを、未然に防止することが可能となる。
そして、二つのプローブ素子の接触端が共に半田電極と好適に接触し得るようにされているので、一つのプローブ素子が半田電極との接触の繰り返しによって半田電極と好適に接触し得ない形状になっても、プローブの向きを逆にして他方のプローブ素子を半田電極と接触させるようにすることにより、プローブの使用を続けることができ、プローブの寿命を長くすることができる。
【0013】
請求項2のプローブは、請求項1記載のプローブにおいて、上記各プローブ素子の接触端がクラウン状に形成されたことを特徴とする。
従って、請求項2のプローブによれば、各プローブ素子の接触端がクラウン状に形成されてなるので、被コンタクト体との接触をクラウン状の先端面の尖った部分にて為し得るので、より接触を良好に為すことができ、延いては、プローブと被コンタクト体との電気的接続性を良好に為し得る。
【0014】
請求項3のプローブは、請求項1又は2記載のプローブにおいて、前記中央導電体の中央部とその両側のピストン部に外嵌されたコイルスプリングをカバーする導電性のある筒状のケースが、上記中央導電体の中央部にて強固に固定されるように外嵌されてなることを特徴とする。
従って、請求項3のプローブによれば、筒状のケースにより中央導電体とその両側のピストン部に外嵌されたコイルスプリングを保持できるので、プローブのプローブ保持ボードへの装着作業がやり易く、コンタクト機器の組み立てがやり易い。
【0015】
請求項4のコンタクト装置は、請求項1、2又は3記載の複数のプローブと、貫設された複数の収納孔を有し、該各収納孔にて上記各プローブを脱落しないように収納するプローブ保持ボードと、を有し、上記各プローブは、前記第1及び第2のプローブ素子の接触端にて二つの被コンタクト体によって押圧されると該第1及び第2のプローブ素子間の前記スプリングが縮んで該被コンタクト体と第1及び第2のプローブ素子の接触端との電気的接続に必要な弾力を蓄えるようにされたことを特徴とする。
【0016】
従って、請求項4のコンタクト装置によれば、請求項1、2又は3記載のプローブを用いるので、請求項1、2又は3記載のプローブが奏する効果を享受することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明プローブは、基本的に、中央部から両側にピストン部を突出させた中央導電体と、該各ピストン部に外嵌された2個のコイルスプリングと、該各ピストン部の上記コイルスプリングから食み出した部分に外嵌された2個の筒状のプローブ素子からなり、上記各ピストン部は、上記各スプリングの弾力に抗して上記プローブ素子を中央導電体側に移動したとき先端がそのプローブ素子から食み出し得る長さにしたものであるが、各プローブ素子の接触端はクラウン状に形成するのが、半田ボール電極とのコンタクトに好適である。そして、前記中央導電体の中央部とその両側のピストン部に外嵌されたコイルスプリングをカバーする導電性のある筒状のケースを、上記中央導電体の中央部に固定されるように外嵌するようにしても良い。
本発明プローブを脱落しないようにプローブ保持ボードに収納すれば、本発明コンタクト機器が出来上がる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説明する。図1(A)、(B)は本発明プローブの第1の実施例を用いた本発明コンタクト機器の第1の実施例の一部を示す断面図であり、(A)はコンタクトの前の状態を、(B)はコンタクト時の状態を示す。
図において、2はプローブ保持ボードで、複数枚の板2a、2b、2bを重ね合わせてなる。4は該プローブ保持ボード2に形成された保持孔で、上記重ね合わされた各板2a、2b、2bに形成された孔4a、4b、4bを連通させるようにして構成されてなる。該保持孔4は図では1個のみ示されているが、プローブ保持ボード2には、数百乃至数千個設けられている。該各保持孔4内に、後で述べるプローブ(8)が1個づつ収納される。
【0019】
8、8は可動ボードで、上記プローブ保持ボード2の上下両面側に、該プローブ保持ボード2と近接したり離間する移動が可能なるように設けられており、上記各保持孔4に対応したところに、後述するプローブ(12)のプローブ素子(18、18)を通すプローブ素子挿通孔10が形成されている。
該可動ボード8、8は、コンタクトを取るときに各プローブ素子挿通孔10の開口部にて半田ボール電極(44)を受けてプローブ素子(18)の接触端が半田ボール電極(44)の表面を滑ることなく良好なコンタクトを取れるようにするために設けられている。該可動ボード8、8は、図1(A)に示すように、コンタクトをしないときは、上記プローブ保持ボード2から離れ、図1(B)に示すように、コンタクトをするときは、上記プローブ保持ボード2に密着した状態になる。
【0020】
12はプローブで、中央導電体14と、二つの導電性スプリング16、16と、筒状のプローブ素子18、18と、導電性のある筒状のケース20とからなる。
上記中央導電体14は中央部22の両面からそれより小径のピストン部24、24が突出形成された形状を有する。26、26は中央導電体14の中央部22とそれより小径のピストン部24、24との間に形成された段部である。
【0021】
上記導電性スプリング16、16は上記中央導電体14のピストン部24、24に外嵌され、その一端は上記段部26、26に衝止される。
上記プローブ素子18、18は筒状の導電体からなり、その中心孔の径が上記ピストン部24、24の外径よりも稍大きく、ピストン部24、24が相対的にそのプローブ素子18、18に慴動可能に嵌合され得るような径にされている。そして、その各プローブ素子18、18の一端は半田ボール電極(44)等と良好な接触を取り得るクラウン状の接触端28とされている。
【0022】
そして、上記プローブ素子18、18は、上記ピストン部24、24の上記導電性スプリング16、16から食み出した部分に外嵌されている。このプローブ素子18、18の長さは、ピストン部24、24の長さよりも短くされ、該プローブ素子18、18を上記上記導電性スプリング16、16の弾力に抗して上記中央導電体14の中央部22側に移動するとピストン部24、24の先端が該プローブ素子18、18の先端から食み出し得るようにされている。
上記筒状のケース20は、導電性材料からなり、上記中央導電体14の中央部22とその両側のピストン部24、24に外嵌された導電性のコイルスプリング16、16をカバーし、上記中央導電体14の中央部に外嵌され強固に固定されている。
【0023】
上記中央導電体14と、二つの導電性スプリング16、16と、筒状のプローブ素子18、18と、導電性のある筒状のケース20とからなるプローブ2が多数個図1に示すようプローブ装着ボード2に抜け止めされた状態で装着される。このように装着することによってコンタクト機器40が構成される。尚、図1(A)に示すように、通常時には、プローブ12の両端部を成す各プローブ素子18の接触端28、28は上下の可動板8、8内部に位置するが、コンタクト時には、当然のことながら、図1(B)に示すように、各プローブ素子18の接触端28、28は上下の可動板8、8から上或いは下へ食み出す。
【0024】
42はBGA(ボールグリッドアレイ)タイプの半導体装置、44は半田ボール電極、46はコード配設板48の表面から露出するコードの芯線であり、各芯線46が上記各プローブ12の下側(図1における下側)のプローブ素子16の接触端28が接するようにされる。
【0025】
本コンタクト機器40は、通常時には図1(A)に示す状態にあり、コンタクト時(測定時)には、図1(B)に示すように、下側の可動板8、プローブ装着ボード2及び上側の可動板8を低下させ、更に、BGA(ボールグリッドアレイ)タイプの半導体装置42を低下させ、下側のプローブ素子18の接触端28をコード配設板46の芯線46に接触させると共に、上側のプローブ素子18の接触端28を半導体装置42の半田ボール電極44に接触させる。その際、上側の可動板42のプローブ素子挿通孔10の開口部が半田ボール電極44を受けてコンタクト動作中におけるそのプローブ素子18に対する位置関係を安定させ、その接触端28が半田ボール電極44上を滑ることなく良好に接触するようにする。このようにするのは、 元来、半田ボール電極44表面は滑らかであり、素子18の接触端28が滑り易く、滑ったら良好な電気的接触を取ることができないので、滑りを阻むためである。
【0026】
下側のプローブ素子18の接触端28をコード配設板46の芯線46に接触させると共に、上側のプローブ素子18の接触端28を半導体装置42の半田ボール電極44に接触させた後、その後も更に、半導体装置42を下側に稍押すと、上記導電性スプリング16、16が縮んで下側のプローブ素子18の接触端28をコード配設板46の芯線46に、上側のプローブ素子18の接触端28を半導体装置42の半田ボール電極44に押圧する弾力を蓄え、良好な電気的接触を得ることができる。これにより、各半田ボール電極44とそれに対応する芯線46との電気的導通を確保することができる。
【0027】
本発明コンタクト装置においては、その半田くずが上側のプローブ素子18の先端及びその近傍にこびりついて検査精度が低くなったり、検査誤差が生じたりする前に、プローブ12の上側のプローブ素子18をその接触端28側から真空引きすることにより、半田くずを除去することができるという利点がある。
【0028】
具体的には、各プローブ素子18が無底筒状であるので、真空引きすることができる状態にし、その接触端28側から真空引きする。すると、それにより電極くずを極めて簡単に吸引除去することができるのである。それは、プローブ素子一つごとに電極くずの除去をするのではなく、上側のプローブ素子18、18、・・・に対して一斉に、或いは相当程度の数のプローブ素子18、18、・・・単位で一斉に電極くずの除去をすることができる。
従って、電極のくずが多くこびりついて上側のプローブ素子と例えば半田ボール等の電極との接触面積が狭められて検査精度の低下、測定ミスが生じることを未然に防止できる。これは数十回乃至数百回程度のコンタクト(測定)の繰り返しに対して一回というような頻度で行う。
【0029】
更に、より確実に、電極のくずを除去する場合には、上側の可動板8を取り去り、その状態で、各上側のプローブ素子18、18、・・・に対して一斉に、或いは相当程度の数のプローブ素子18、18、・・・単位で導電性スプリング16の弾力に抗して加工させる力を加えるようにする。すると、相対的に、ピストン部24がプローブ素子18に対して上側に移動し、その先端がプローブ素子18先端から稍突出し、その過程でプローブ素子18内周面の半田電極くずが除去される。これは例えば数千回のコンタクト(測定)に対して1回という頻度で行う。
このような動作により、より有効、確実な半田電極くずを除去することができ、各プローブ12及びそれを用いたコンタクト機器40の寿命をより長くすることができる。
【0030】
そして、コンタクト機器40によるコンタクト(測定)の繰り返し(数千回乃至数万回の繰り返し)により、半田ボール電極44とコンタクトしていた上側の各プローブ素子18が全体的に劣化し、半田ボール電極44とのコンタクトに適切な状態でなくなった場合には、各プローブ12の上下方向の向きを反対にする(これは全プローブ12を収納するプローブ収納ボード2及び可動ボード8、8を上下反対に、即ち、逆さにすることにより為し得る)。 すると、コンタクト機器40に装着された下側の芯線48にコンタクトして半田ボール電極44とのコンタクトに比較して劣化の少ない下側の各プローブ端子18を劣化し易い半田ボール電極44とコンタクトとのコンタクトに使用できる。
【0031】
従って、コンタクト機器40の各プローブ12の寿命を顕著に、具体的には2倍弱に長くすることができる。尚、半田ボール電極44とのコンタクトで劣化した各プローブ端子18は、芯線48とのコンタクトには充分に使用が可能である。
【0032】
尚、本実施例においては、導電性の筒状のケース20を有しており、該導電性筒状のケース20は、上下のプローブ素子12・12間の電気的導通性をより良くし、中央導電体14、プローブ素子18、18及び導電性スプリング16、16を一体化してプローブ収納ボード2への組付けをし易くする役割を果たすが、必ずしも不可欠ではない。
【0033】
【発明の効果】
請求項1のプローブによれば、上記各プローブ素子が無底筒状なので、非使用時に、プローブ素子をその接触端側から真空引きすることによりそのプローブ素子の接触端表面の半田等の電極くずを吸引除去することができる。
また、各プローブ素子はコイルスプリングの弾力に抗して中央導電体の中央部側に押すとそのプローブ素子に内嵌されたピストン部が相対的にプローブ素子の内周を先に向かって移動し、プローブ素子の内周面に電極のくずが多くこびりつく前に電極くずを除去することができる。
【0034】
従って、電極のくずが多くこびりついてプローブ素子と例えば半田ボール等の電極との接触面積が狭められて検査精度の低下、測定ミスが生じることを、未然に防止することが可能となる。
そして、二つのプローブ素子の接触端が共に半田電極と好適に接触し得るようにされているので、一つのプローブ素子が半田電極との接触の繰り返しによって半田電極と好適に接触し得ない形状になっても、プローブの向きを逆にして他方のプローブ素子を半田電極と接触させるようにすることにより、プローブの使用を続けることができ、プローブの寿命を長くすることができる。
【0035】
請求項2のプローブによれば、各プローブ素子の接触端がクラウン状に形成されてなるので、被コンタクト体との接触をクラウン状の先端面の尖った部分にて為し得る。従って、より接触を良好に為すことができ、延いては、プローブと被コンタクト体との電気的接続性を良好に為し得る。
【0036】
請求項3のプローブによれば、筒状のケースにより中央導電体とその両側のピストン部に外嵌されたコイルスプリングを保持できるので、プローブのプローブ保持ボードへの装着作業がやり易く、コンタクト機器の組み立てがやり易い。
【0037】
請求項4のコンタクト装置によれば、請求項1、2又は3記載のプローブを用いるので、請求項1、2又は3記載のプローブが奏する効果を享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明プローブの第1の実施例を用いた本発明コンタクト機器の第1の実施例の一部を示す断面図であり、(A)はコンタクトの前の状態を、(B)はコンタクト時の状態を示す。
【図2】コンタクト装置の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
2・・・プローブ保持ボード、4・・・プローブ収納孔、12・・・プローブ、
14・・・中央導電体、16・・・導電性コイルスプリング、
18・・・プローブ素子、20・・・筒状のケース、
22・・・中央導電体14の中央部24・・・ピストン部、
28・・・接触端、40・・・コンタクト機器。

Claims (4)

  1. 中央部から両側に該中央部より小径のピストン部を突出させた中央導電体と、
    上記各ピストン部に外嵌され、一端が上記中央導電体の中央部とそれより小径のピストン部により形成された段部に係合する2個のコイルスプリングと、
    上記各ピストン部の上記コイルスプリングから食み出した部分に外嵌され、外側の端部が半田電極と好適に接触しうる接触端とされた2個の無底筒状のプローブ素子と、
    からなり、
    上記中央導電体の上記各ピストン部は、上記各スプリングの弾力に抗して上記プローブ素子を中央導電体側に移動したとき先端がそのプローブ素子から食み出し得る長さにされてなる
    ことを特徴とするプローブ。
  2. 上記各プローブ素子の接触端がクラウン状に形成された
    ことを特徴とする請求項1記載のプローブ。
  3. 前記中央導電体の中央部とその両側のピストン部に外嵌されたコイルスプリングをカバーする筒状のケースが、上記中央導電体の中央部にて固定されて外嵌されてなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のプローブ。
  4. 請求項1、2又は3記載の複数のプローブと、
    貫設された複数の収納孔を有し、該各収納孔にて上記各プローブを脱落しないように収納するプローブ保持ボードと、
    を有し、
    上記各プローブは、前記第1及び第2のプローブ素子の接触端にて二つの被コンタクト体によって押圧されると該第1及び第2のプローブ素子間の前記スプリングが縮んで該被コンタクト体と第1及び第2のプローブ素子の接触端との電気的接続に必要な弾力を蓄えるようにされた
    ことを特徴とするコンタクト装置。
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