JP2004218921A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヒートポンプユニットと、給湯ユニットと、空調ユニットとを備え、第1の給湯用熱交換器と、第2の給湯用熱交換器とを有し、ヒートポンプユニットに、給湯タンクの温水を利用して空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備え、第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転するとともに、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有するヒートポンプ式給湯機。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた空調機器からなる空調ユニットとを備え、給湯用熱交換器として、給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器を有するヒートポンプ式給湯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷凍サイクルを用いたヒートポンプ式給湯機が提案されており、例えば冷凍サイクルを利用して給湯タンク内に温水を貯留するものや、浴槽への給湯を行うものが提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−130819号公報
【特許文献2】
特開2002−243274号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、近年二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍サイクルが提案されはじめ、二酸化炭素を冷媒として用い、臨界圧を越える圧力で運転することで、高温の熱を利用することができるようになり、貯湯や給湯だけでなく暖房機器の熱源としての利用が望まれている。
しかし、貯湯や給湯機能以外に、暖房機器の熱源として利用するためには、冷凍サイクルの負担が大きく、安定した熱源の供給は困難である。
【0005】
そこで、本発明は、暖房運転を安定して継続できるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
特に本発明は、暖房運転に給湯タンク内の温水を利用するとともに、給湯タンク内に必要量の温水が貯留していない場合でも、暖房運転を継続することができるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
また本発明は、給湯用熱交換器を利用した暖房運転を行いながら、給湯用タンク内に温水を貯留することができる給湯機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、前記第1の給湯用熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転するとともに、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、前記第1の給湯用熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、前記第1の暖房運転モード及び前記第3の暖房運転モードでは、前記給湯タンクの中間部から温水を流出させ、前記第1の給湯用熱交換器又は前記利用側熱交換器で放熱させた温水を、前記給湯タンクの下部から流入させることを特徴とする。
請求項3記載の本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、前記第1の給湯用熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、前記給湯タンク内の高温水が所定量以上又は前記給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合には前記第3の暖房運転モードで運転することを特徴とする。
請求項4記載の本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、前記給湯タンク内の高温水が所定量以上又は前記給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合には前記第3の暖房運転モードで運転することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機において、前記第1の暖房運転モードでは、前記給湯タンクから前記第1の給湯用熱交換器に流入させる温水の温度を、所定の温度範囲となるように制御することを特徴とする。
請求項6記載の本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転するとともに、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有し、前記給湯タンク内の温水温度が所定値よりも低い場合に、前記暖房貯湯運転モードを行うことを特徴とする。
請求項7記載の本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転するとともに、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有し、前記暖房貯湯運転モードでは、前記第2の給湯用熱交換器の出口側の冷媒温度を所定温度に維持するように、前記第2の給湯用熱交換器の利用側配管を流れる水の流量を変更することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機において、外気温度が所定値よりも低い場合に、前記第1の暖房運転モードを行うことを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項3、請求項6、及び請求項7のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機において、前記貯湯運転モードでは、前記第2の給湯用熱交換器に冷凍サイクルの冷媒を流さないことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1又は請求項4に記載のヒートポンプ式給湯機において、前記第2の暖房運転モードでは、前記第1の給湯用熱交換器に冷凍サイクルの冷媒を流さないことを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項1又は請求項4に記載のヒートポンプ式給湯機において、前記第3の暖房運転モードにおいて、前記利用側熱交換器に導く温水温度が所定温度以下となった場合には、前記第2の暖房運転モードに切り替えることを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機において、前記第3の暖房運転モードにおいて、前記利用側熱交換器に導く温水温度が所定温度以下となった場合には、前記第1の暖房運転モードに切り替えることを特徴とする。
請求項13記載の本発明のヒートポンプ式給湯機は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、前記ヒートポンプユニットと前記給湯ユニットとを給湯用配管で接続し、前記ヒートポンプユニットと前記空調ユニットとを利用側配管で接続し、前記利用側熱交換器の一方の配管を、前記ヒートポンプユニット内において前記給湯用配管と接続し、前記利用側熱交換器の他方の配管を、前記ヒートポンプユニット内において前記利用側配管と接続したことを特徴とする。
請求項14記載の本発明は、請求項1から請求項4、請求項6、請求項7、及び請求項13のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機において、浴槽内の浴槽水を加熱する沸上手段を設け、前記沸上手段を、前記浴槽内の浴槽水を浴槽用熱交換器に導き前記浴槽用熱交換器で加熱された温水を前記浴槽に導く浴槽用配管と、前記浴槽用配管内の温水を循環させる循環ポンプとによって構成したことを特徴とする。
請求項15記載の本発明は、請求項1から請求項4、請求項6、請求項7、及び請求項13のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機において、前記冷凍サイクルに用いる冷媒を二酸化炭素とし、高圧側では臨界圧を越える状態で運転することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明による第1の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機は、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、第1の給湯用熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転するとともに、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有するものである。本実施の形態によれば、貯湯運転モードと、第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用いる第1の暖房運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用いる第2の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第3の暖房運転モードと、第2の給湯用熱交換器及び第1の給湯用熱交換器を用いる暖房貯湯運転モードとを行うことができる。
本発明による第2の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機は、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、第1の給湯用熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、第1の暖房運転モード及び第3の暖房運転モードでは、給湯タンクの中間部から温水を流出させ、第1の給湯用熱交換器で放熱させた温水を、給湯タンクの下部から流入させるものである。本実施の形態によれば、貯湯運転モードと、第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用いる第1の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第3の暖房運転モードを行うことができる。また、本実施の形態によれば、第1の暖房運転モード及び第3の暖房運転モードでは、給湯タンクの中間部から温水を流出させることで給湯タンクの上部に常に高温水を蓄えておくことができ、第1の給湯用熱交換器又は利用側熱交換器で放熱させた温水を給湯タンクの下部から流入させることで、給湯タンク内で低温水が混ざり合うことを防止できる。
本発明による第3の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機は、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、第1の給湯用熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、給湯タンク内の高温水が所定量以上又は給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合には第3の暖房運転モードで運転するものである。本実施の形態によれば、貯湯運転モードと、第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用いる第1の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第3の暖房運転モードを行うことができる。また、本実施の形態によれば、給湯タンク内の高温水が所定量以上又は給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合に第3の暖房運転モードで運転することで、給湯タンクに貯留した温水を有効に利用して暖房を行うことができる。
本発明による第4の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機は、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、給湯タンク内の高温水が所定量以上又は給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合には第3の暖房運転モードで運転するものである。本実施の形態によれば、貯湯運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第3の暖房運転モードを行うことができる。また、本実施の形態によれば、給湯タンク内の高温水が所定量以上又は給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合に第3の暖房運転モードで運転することで、給湯タンクに貯留した温水を有効に利用して暖房を行うことができる。
本発明による第5の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、第1の暖房運転モードでは、給湯タンクから第1の給湯用熱交換器に流入させる温水の温度を、所定の温度範囲となるように制御するものである。本実施の形態によれば、第1の暖房運転モードでは、給湯タンクから第1の給湯用熱交換器に流入させる温水の温度を、所定の温度範囲となるように制御することで、第1の給湯用熱交換器で高い熱交換効率を維持することができる。
本発明による第6の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機は、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転するとともに、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有し、給湯タンク内の温水温度が所定値よりも低い場合に、暖房貯湯運転モードを行うものである。本実施の形態によれば、貯湯運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第3の暖房運転モードと、第2の給湯用熱交換器及び第1の給湯用熱交換器を用いる暖房貯湯運転モードとを行うことができる。また、本実施の形態によれば、給湯タンク内の温水温度が低い場合に、暖房運転を行いながら給湯タンク内にも温水を蓄えることができる。
本発明による第7の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機は、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導いて空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、熱源側熱交換器を蒸発器として用い、第2の給湯用熱交換器を用いて空調ユニットを運転するとともに、第1の給湯用熱交換器を用いて給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有し、暖房貯湯運転モードでは、第2の給湯用熱交換器の出口側の冷媒温度を所定温度に維持するように、第2の給湯用熱交換器の利用側配管を流れる水の流量を変更するものである。本実施の形態によれば、貯湯運転モードと、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第3の暖房運転モードと、第2の給湯用熱交換器及び第1の給湯用熱交換器を用いる暖房貯湯運転モードとを行うことができる。また、本実施の形態によれば、第2の給湯用熱交換器の利用側配管を流れる水の流量を変更することで、給湯タンクへの温水蓄積を安定して行える。
本発明による第8の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、外気温度が所定値よりも低い場合に、第1の暖房運転モードを行うものである。本実施の形態によれば、外気温度が低い場合に、給湯タンク内の温水を利用した第1の暖房運転モードを優先するために、高い暖房効率で運転することができる。
本発明による第9の実施の形態は、第1から第3、第6、第7の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、貯湯運転モードでは、第2の給湯用熱交換器に冷凍サイクルの冷媒を流さないものである。本実施の形態によれば、第2の給湯用熱交換器の利用側配管でスケールが生じることを防止することができる。
本発明による第10の実施の形態は、第1又は第4の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、第2の暖房運転モードでは、第1の給湯用熱交換器に冷凍サイクルの冷媒を流さないものである。本実施の形態によれば、第1の給湯用熱交換器の利用側配管でスケールが生じることを防止することができる。
本発明による第11の実施の形態は、第1又は第4の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、第1の暖房運転モードにおいて、利用側熱交換器に導く温水温度が所定温度以下となった場合には、第2の暖房運転モードに切り替えるものである。本実施の形態によれば、給湯タンク内の温水を利用した暖房運転を優先しつつ、給湯タンク内の温水が不足した場合にも暖房運転を継続することができる。
本発明による第12の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、第3の暖房運転モードにおいて、利用側熱交換器に導く温水温度が所定温度以下となった場合には、第1の暖房運転モードに切り替えるものである。本実施の形態によれば、給湯タンク内の温水の温度に応じた暖房運転を行うことができ、給湯タンク内の温水を有効に利用することができる。
本発明による第13の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機は、ヒートポンプユニットと給湯ユニットとを給湯用配管で接続し、ヒートポンプユニットと空調ユニットとを利用側配管で接続し、利用側熱交換器の一方の配管を、ヒートポンプユニット内において給湯用配管と接続し、利用側熱交換器の他方の配管を、ヒートポンプユニット内において利用側配管と接続したものである。本実施の形態によれば、ヒートポンプユニットと給湯ユニットと空調ユニットとの間の接続配管の数を増やすことなく利用側熱交換器を利用することができ施工性がよい。
本発明による第14の実施の形態は、第1から第4、第6、第7、及び第13の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、浴槽内の浴槽水を加熱する沸上手段を設け、沸上手段を、浴槽内の浴槽水を浴槽用熱交換器に導き、浴槽用熱交換器で加熱された温水を浴槽に導く浴槽用配管と、浴槽用配管内の温水を循環させる循環ポンプとによって構成したものである。本実施の形態によれば、暖房用熱交換器を用いた暖房運転中に、浴槽の沸き上げを行うことができる。
本発明による第15の実施の形態は、第1から第4、第6、第7、第13の実施の形態によるヒートポンプ式給湯機において、冷凍サイクルに用いる冷媒を二酸化炭素とし、高圧側では臨界圧を越える状態で運転するものである。本実施の形態によれば、二酸化炭素を冷媒として用いることで給湯機を高温で利用することができ、貯湯機能や沸上機能を向上することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例によるヒートポンプ式給湯機について図面を用いて説明する。
図1から図10は、本実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図である。
本実施例によるヒートポンプ式給湯機は、給湯ユニット10と、ヒートポンプユニット60と、空調ユニット80とから構成される。
給湯ユニット10は、温水を貯留する給湯タンク11と、給湯タンク11の低温水をヒートポンプユニット60に導き、このヒートポンプユニット60で加熱した温水を給湯タンク11に戻すための循環ポンプ12とを備えている。
ヒートポンプユニット60は、圧縮機61、第1の給湯用熱交換器62A、第2の給湯用熱交換器62B、制御弁66、熱源側熱交換器64を配管にて接続し、冷凍サイクルを構成している。また、ヒートポンプユニット60は、利用側熱交換器62Cを備えている。
第1の給湯用熱交換器62Aは、冷凍サイクルを構成する熱源側配管と給湯ユニット10を構成する利用側配管との間で熱交換を行う。第2の給湯用熱交換器62Bは、冷凍サイクルを構成する熱源側配管と空調ユニット80を構成する利用側配管との間で熱交換を行う。
制御弁66Aは圧縮機61の吐出側と第2の給湯用熱交換器62Bとの間の配管に、制御弁66Bは第2の給湯用熱交換器62Bと第1の給湯用熱交換器62Aとの間の配管に、制御弁66Cは第1の給湯用熱交換器62Aと熱源側熱交換器64との間の配管に、制御弁66Dは熱源側熱交換器64と圧縮機61の吸入側との間の配管にそれぞれ設けられている。制御弁66Eは、一端が制御弁66Dと圧縮機61の吸入側との間の配管に、他端が制御弁66Aと第2の給湯用熱交換器62Bとの間の配管に、それぞれが接続された配管に設けられている。制御弁66Fと制御弁66Gとは、一端が第2の給湯用熱交換器62Bと制御弁66Bとの間の配管に、他端が第1の給湯用熱交換器62Aと制御弁66Cとの間の配管に、それぞれが接続された配管に設けられている。制御弁66Hは、一端が圧縮機61の吐出側と制御弁66Aとの間の配管に、他端が制御弁66Bと第1の給湯用熱交換器62Aとの間の配管に、それぞれが接続された配管に設けられている。制御弁66Iは、一端が制御弁66Fと制御弁66Gとの間の配管に、他端が熱源側熱交換器64と制御弁66Dとの間の配管に、それぞれが接続された配管に設けられている。これら制御弁60は、それぞれの配管を流れる冷媒の流通を阻止する機能とともに膨張弁として機能する場合もある。
また、利用側熱交換器62Cの一方の配管101は、ヒートポンプユニット60内において三方弁37を介して給湯用配管41と接続され、利用側熱交換器62Cの他方の配管102は、ヒートポンプユニット60内において三方弁79を介して利用側配管49と接続されている。
また、圧縮機61の吐出側配管には温度センサ96Aが、第2の給湯用熱交換器62Bと制御弁66Bとの間の配管には温度センサ96Bが設けられている。また、利用側熱交換器62Cの流入側の配管101には温度センサ98Aが、利用側熱交換器62Cの流出側の配管101には温度センサ98Bが設けられている。また、利用側熱交換器62Cの配管101には流量センサ98Cが設けられている。
第1の給湯用熱交換器62Aや第2の給湯用熱交換器62Bの利用側配管側で高温水を得るためには、冷凍サイクルは、冷媒として二酸化炭素を用い、臨界圧を越える圧力で運転することが好ましい。
空調ユニット80は、例えば温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置など主に暖房機能を備えた空調機器からなるユニットである。空調ユニット80は、第2の給湯用熱交換器62Bの利用側配管と循環ポンプ14とともに、利用側配管49にて環状に接続した温水回路を備えている。利用側配管49には、第2の給湯用熱交換器62Bをバイパスするバイパス配管を有し、このバイパス配管に混合弁77Aを設けている。また利用側配管49には、第2の給湯用熱交換器62Bへの流量を制御する流量制御弁78と、温度センサ97Aが設けられている。
【0009】
給湯ユニット10は、給湯タンク11を備えている。
給湯用配管41は、一端が給湯タンク11の底部に接続され、第1の給湯用熱交換器62Aの利用側配管を構成し、他端が給湯タンク11の上部に接続され、管路中に循環ポンプ12を備えている。給湯用配管41の給湯タンク11との接続部から循環ポンプ12までの配管には、混合弁の機能を備えた三方弁35が設けられている。この三方弁35の流入側接続口には、給湯タンク11の中間部を接続部とした配管58が接続されている。一方、給湯用配管41の他端側には、三方弁34が設けられ、この三方弁34の流出側接続口には、給湯タンク11の下部を接続部とした下部戻し管57が接続されている。
二方弁24は、一方に水道管等の水供給配管を接続し、他方に給湯ユニット10内の出水配管43を接続している。
混合弁25は、一方の流入側接続口に出湯配管42を接続し、他方の流入側接続口に出水配管43を接続し、流出側接続口に第1利用側配管44を接続している。
なお、出湯配管42の一端は、給湯タンク11の上部に接続されている。また第1利用側配管44の一端は、浴室、キッチン、又は洗面所等の給湯用の蛇口に接続されている。給水配管45は、出水配管43の途中から分岐し、給湯タンク11の底部に接続されている。
【0010】
まず、図2を用いて給湯タンクの沸き上げ運転である貯湯運転モードについて説明する。
貯湯運転モードでは、三方弁35の流入側接続口は給湯用配管41側を連通させ、三方弁34の流出側接続口は給湯用配管41側を連通させる。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、給湯タンク11の下部から流出する水は、三方弁35、循環ポンプ12、第1の給湯用熱交換器62A、三方弁34を順に通り、再び給湯タンク11の上部から流入する。
一方、ヒートポンプユニット60も運転を行う。圧縮機61で圧縮された冷媒は、制御弁66Hを通って第1の給湯用熱交換器62Aに流入し、この第1の給湯用熱交換器62Aで放熱する。そして第1の給湯用熱交換器62Aから流出した冷媒は、制御弁66Cで減圧された後、熱源側熱交換器64にて吸熱し、制御弁66Dを経由してガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、第1の給湯用熱交換器62Aでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が給湯用配管41を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となり給湯タンク11内に蓄えられる。このとき、温水は給湯タンク11の上部から流入させ、冷水は給湯タンク11の下部から流出させるため、給湯タンク11内では、上層部に温水が蓄えられ、この温水層が徐々に厚くなる。そして給湯タンク11の下部側に設けた温度センサ(図示しない)によって、給湯タンク11内に十分な温水が蓄積された状態を検知し、沸き上げ運転を終了する。
【0011】
次に、図3、図4を用いて給湯タンク内の温水を利用して空調ユニットを運転する暖房運転モードについて説明する。
図3に示すように、給湯タンク11内の高温水が所定量以上又は給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合には、利用側熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第3の暖房運転モードを行う。
第3の暖房運転モードでは、三方弁35の流入側接続口は配管58側を連通させ、三方弁34の流出側接続口は下部戻し管57側を連通させる。また、三方弁37の流出側接続口は配管101側を連通させ、三方弁79の流入側接続口は配管102側を連通させる。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、給湯タンク11の中間部から流出する水は、三方弁35、循環ポンプ12、三方弁37、利用側熱交換器62C、三方弁34を順に通り、再び給湯タンク11の下部から流入する。
この場合、ヒートポンプユニット60は運転を行わない。
従って、利用側熱交換器62Cでは、配管101を流れる温水の熱が配管102を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となって配管102と利用側配管49とを循環し、空調ユニット80で暖房を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された温水の一部は、利用側熱交換器62Cを通ることなく、利用側熱交換器62Cから流出した温水と混合され、空調ユニット80に流れる。このとき、利用側熱交換器62Cへの温水の流量は、温度センサ97Aによって検出した温度と設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97Aによって検出した温度が設定温度に近くと、流量制御弁78の開度を絞り、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させる。このように、流量制御弁78によって第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させ、空調ユニット80側の温度制御を行うことで、利用側熱交換器62Cでの温水の放熱量を抑えることができる。
【0012】
また、利用側熱交換器62Cへの給湯タンク11からの温水の流量は、温度センサ98Aによって検出した温度と温度センサ98Bによって検出した温度との差を比較し、温度差が小さければ、循環ポンプ12の能力を低下させ、利用側熱交換器62Cに流れる温水量を減少させる。このように、循環ポンプ12の能力を変更し、利用側熱交換器62Cに流れる温水量を減少させることで、給湯タンク11内の温水の放熱量を抑えることができる。なお、温度センサ98Aによって検出した温度と温度センサ98Bによって検出した温度との差から適正流量を決定し、流量センサ98Cで検出する流量が決定流量となるように循環ポンプ12を制御することもできる。
給湯ユニット10では、給湯タンク11の中間部から温水を流出させ、給湯タンク11の下部から冷水を流入させるため、給湯タンク11内では、上層部に温水を蓄えた状態で、中間部よりも下方の温水層が徐々に薄くなる。そして給湯タンク11の中間部に設けた温度センサ(図示しない)によって、給湯タンク11内に暖房用の温水が足りなくなった状態、例えば給湯タンク11内の中間部での温水温度が所定値よりも低くなったことを検知することで、第3の暖房運転を終了する。なお、利用側熱交換器62Cに導く温水温度が所定温度以下となった場合を、温度センサ98Aによって検知し、第3の暖房運転を終了してもよい。また、第3の暖房運転を終了する場合には、第1の暖房運転モードに切り替える。なお、第3の暖房運転を終了する場合に、第2の暖房運転モードに切り替えてもよい。通常は空調ユニット80側では暖房運転を継続するため、第3の暖房運転状態の終了とともに第1又は第2の暖房運転モードによって暖房運転を継続する。
【0013】
なお、第3の暖房運転モードでは、給湯タンク11から第1の給湯用熱交換器62Aに流入させる温水の温度を、所定の温度以上となるように制御する。ただし、給湯タンク11からの不必要な高温水を流さないために、循環ポンプ12を間欠運転させたり、循環ポンプ12の能力制御によって流量を減少させることが好ましい。
なお、第3の暖房運転モードは、外気温度を検出し、外気温度が所定値よりも低い場合であって、給湯タンク11内の温水温度が十分な温度にある場合に行うように制御することが好ましい。
【0014】
図4に示すように、給湯タンク11内の高温水が所定量以下又は給湯タンク内の温水が所定温度以下の場合には、第1の給湯用熱交換器に給湯タンク内の温水を導く第1の暖房運転モードを行う。この第1の暖房運転モードは、特に第3の暖房運転モードの運転によって給湯タンク11内の高温水が所定量以下又は給湯タンク内の温水が所定温度以下となり、利用側熱交換器に暖房に必要な温度の温水を供給できなくなった場合に行うモードである。
第1の暖房運転モードでは、三方弁35の流入側接続口は配管58側を連通させ、三方弁34の流出側接続口は下部戻し管57側を連通させる。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、給湯タンク11の中間部から流出する水は、三方弁35、循環ポンプ12、第1の給湯用熱交換器62A、三方弁34を順に通り、再び給湯タンク11の下部から流入する。
一方、ヒートポンプユニット60も運転を行う。圧縮機61で圧縮された冷媒は、制御弁66Aを通って第2の給湯用熱交換器62Bに流入し、この第2の給湯用熱交換器62Bで放熱する。そして第2の給湯用熱交換器62Bから流出した冷媒は、制御弁66Bで減圧された後、第1の給湯用熱交換器62Aにて吸熱し、制御弁66G、66I、66Dを経由してガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、第2の給湯用熱交換器62Bでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が利用側配管49を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となって利用側配管49を循環し、空調ユニット80で暖房を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された温水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した温水と混合され、空調ユニット80に流れる。このとき、第2の給湯用熱交換器62Bへの温水の流量は、温度センサ97Aによって検出した温度と設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97Aによって検出した温度が設定温度に近くと、流量制御弁78の開度を絞り、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させる。このように、流量制御弁78によって第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させ、空調ユニット80側の温度制御を行うことで、第2の給湯用熱交換器62Bでの冷媒の放熱量を抑えることができる。
【0015】
また、第1の給湯用熱交換器62Aでは、給湯用配管41を流れる温水の熱が冷凍サイクルを流れる冷媒に伝達する。
このとき、温水は給湯タンク11の中間部から流出させ、冷水は給湯タンク11の下部から流入させるため、給湯タンク11内では、上層部に温水を蓄えた状態で、中間部よりも下方の温水層が徐々に薄くなる。そして給湯タンク11の中間部に設けた温度センサ(図示しない)によって、給湯タンク11内に暖房用の温水が足りなくなった状態、例えば給湯タンク11内の中間部での温水温度が所定値よりも低くなったことを検知することで、第1の暖房運転を終了する。なお、第1の給湯用熱交換器62Aに導く温水温度が所定温度以下となった場合を検知して、第1の暖房運転を終了してもよい。また、第1の暖房運転を終了する場合には、第2の暖房運転モードに切り替える。通常は空調ユニット80側では暖房運転を継続するため、第1の暖房運転状態の終了とともに冷凍サイクルを切り替えて第2の暖房運転モードによって暖房運転を継続する。
【0016】
なお、第1の暖房運転モードでは、給湯タンク11から第1の給湯用熱交換器62Aに流入させる温水の温度を、所定の温度範囲となるように制御する。
所定の温度範囲を維持する一つの制御方法として、三方弁35を混合弁として機能させ、給湯タンク11の中間部から配管58によって中温水を流出させ、給湯タンク11の下部から給湯用配管41によって低温水を流出させ、三方弁35にて中温水と低温水とを混合する。本制御方法は、給湯タンク11の中間部と下部とで温度差を生じている場合に有効である。
所定の温度範囲を維持する他の制御方法として、給湯タンク11の下部から給湯用配管41によって低温水を流出させ、第1の給湯用熱交換器62Aで放熱させた低温水を、給湯タンク11の下部から下部戻し管57によって流入させる。本制御方法は、給湯タンク11内の温度が下部層を除いてほとんどが高温状態にある場合に有効である。
所定の温度範囲を維持する更に他の制御方法として、給湯タンク11から第1の給湯用熱交換器62Aに流入させる温水の流量を、循環ポンプ12を間欠運転させたり、循環ポンプ12の能力制御によって変更する。本制御方法は、給湯タンク11内の温度がほとんど高温状態にある場合に有効である。
所定の温度範囲を維持する更に他の制御方法として、給湯タンク11からの流出位置を変更するものであってもよい。図示の場合には、中間部と底部の2個所での流出位置を変更することが可能であるが、更に中間部に高さが異なる複数の流出口を備えることで、更に精度のよい制御を行うことが可能となる。
以上、所定の温度範囲を維持するいくつかの制御方法を示したが、これらの制御方法は単独でも、またいくつかの異なる制御方法を組み合わせてもよい。
なお、第1の暖房運転モードは、外気温度を検出し、外気温度が所定値よりも低い場合であって、給湯タンク11内の温水温度が十分な温度にある場合に行うように制御することが好ましい。
【0017】
次に、図5を用いて第2の暖房運転モードについて説明する。
ヒートポンプユニット60では、圧縮機61で圧縮された冷媒は、制御弁66Aを通って第2の給湯用熱交換器62Bに流入し、この第2の給湯用熱交換器62Bで放熱する。そして第2の給湯用熱交換器62Bから流出した冷媒は、第1の給湯用熱交換器62Aをバイパスし、制御弁66F、66Gを経由して、制御弁66Cで減圧された後、熱源側熱交換器64にて吸熱し、制御弁66Dを経由してガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、第2の給湯用熱交換器62Bでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が利用側配管49を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となって利用側配管49を循環し、空調ユニット80で暖房を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された温水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した温水と混合され、空調ユニット80に流れる。このとき、第2の給湯用熱交換器62Bへの温水の流量は、温度センサ97Aによって検出した温度と設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97Aによって検出した温度が設定温度に近くと、流量制御弁78の開度を絞り、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させる。このように、流量制御弁78によって第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させ、空調ユニット80側の温度制御を行うことで、第2の給湯用熱交換器62Bでの冷媒の放熱量を抑えることができる。
なお、本実施例に示すように、第2の暖房運転モードでは、第1の給湯用熱交換器62Aに冷凍サイクルの冷媒を流さないことが好ましい。
外気温が所定温度よりも高くなった場合や、空調ユニット80での暖房負荷が低下した場合で、冷凍能力に余力を生じた場合には、第2の暖房運転を終了し、暖房貯湯運転モードに切り替える。この第2の暖房運転モードから暖房貯湯運転モードへの切り替えは、温度センサ96A、96Bでの高圧側冷媒温度を検知し、所定温度よりも高い温度を検知した場合に行う。
【0018】
次に、図6を用いて暖房貯湯運転モードについて説明する。
三方弁35の流入側接続口は給湯用配管41側を連通させ、三方弁34の流出側接続口は給湯用配管41側を連通させ、三方弁37の流出側接続口は給湯用配管41側を連通させる。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、給湯タンク11の下部から流出する水は、三方弁35、循環ポンプ12、三方弁37、第1の給湯用熱交換器62A、三方弁34を順に通り、再び給湯タンク11の上部から流入する。
一方、ヒートポンプユニット60も運転を行う。圧縮機61で圧縮された冷媒は、制御弁66Aを通って第2の給湯用熱交換器62Bに流入し、この第2の給湯用熱交換器62Bで放熱する。そして第2の給湯用熱交換器62Bから流出した冷媒は、制御弁66Bを通って第1の給湯用熱交換器62Aに流入し、この第1の給湯用熱交換器62Aで更に放熱する。そして第1の給湯用熱交換器62Aから流出した冷媒は、制御弁66Cで減圧された後、熱源側熱交換器64にて吸熱し、制御弁66Dを経由してガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、第2の給湯用熱交換器62Bでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が利用側配管49を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となって利用側配管49を循環し、空調ユニット80で暖房を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された温水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した温水と混合され、空調ユニット80に流れる。このとき、第2の給湯用熱交換器62Bへの温水の流量は、温度センサ97Aによって検出した温度と設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97Aによって検出した温度が設定温度に近くと、流量制御弁78の開度を絞り、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させる。このように、流量制御弁78によって第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させ、空調ユニット80側の温度制御を行うことで、第2の給湯用熱交換器62Bでの冷媒の放熱量を抑えることができる。従って、第1の給湯用熱交換器62Aでの放熱量を確保することができる。
【0019】
また、第1の給湯用熱交換器62Aでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が給湯用配管41を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となり給湯タンク11内に蓄えられる。このとき、温水は給湯タンク11の上部から流入させ、冷水は給湯タンク11の下部から流出させるため、給湯タンク11内では、上層部に温水が蓄えられ、この温水層が徐々に厚くなる。そして給湯タンク11の下部側に設けた温度センサ(図示しない)によって、給湯タンク11内に十分な温水が蓄積された状態を検知し、暖房貯湯運転モードを終了する。この暖房貯湯運転モードの終了後には、第2の暖房運転モードに、又は第1の暖房運転モードに切り替えることができる。
【0020】
次に、図7を用いて給湯タンク内の温水を給湯用として利用する場合の給湯運転について説明する。なお、図7は第1の暖房運転モード時での給湯運転を示している。
第1利用側配管44に接続された蛇口を開くことで給湯水を利用することができる。給湯温度は、混合弁25の流入側流路の混合比を変更することで調整される。給湯温度を高くする場合には、出湯配管42からの流入量を増加させ、給湯温度を低くする場合には、出水配管43からの流入量を増加させる。
給湯タンク11内は、出湯配管42から温水が流出することで圧力が低下する。従って、出湯配管42からの温水の流出量だけ、給水配管45から給湯タンク11内に水が流入する。そして、温度センサによって給湯タンク11内の温水量が所定量よりも少なくなったことを検知した場合には、沸き上げ運転である貯湯運転モードを再開する。
【0021】
次に、図8を用いて第1の暖房運転モードの他の運転方法について説明する。
三方弁35の流入側接続口は配管58側を連通させ、三方弁34の流出側接続口は下部戻し管57側を連通させ、三方弁37の流出側接続口は給湯用配管41側を連通させる。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、給湯タンク11の中間部から流出する水は、三方弁35、循環ポンプ12、三方弁37、第1の給湯用熱交換器62A、三方弁34を順に通り、再び給湯タンク11の下部から流入する。
一方、ヒートポンプユニット60も運転を行う。圧縮機61で圧縮された冷媒は、制御弁66Aを通って第2の給湯用熱交換器62Bに流入し、この第2の給湯用熱交換器62Bで放熱する。そして第2の給湯用熱交換器62Bから流出した冷媒は、制御弁66Bで減圧された後、第1の給湯用熱交換器62Aにて吸熱し、制御弁66Cを経由して熱源側熱交換器64にて更に吸熱し、制御弁66Dを経由してガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、第2の給湯用熱交換器62Bでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が利用側配管49を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となって利用側配管49を循環し、空調ユニット80で暖房を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された温水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した温水と混合され、空調ユニット80に流れる。このとき、第2の給湯用熱交換器62Bへの温水の流量は、温度センサ97Aによって検出した温度と設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97Aによって検出した温度が設定温度に近くと、流量制御弁78の開度を絞り、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させる。このように、流量制御弁78によって第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させ、空調ユニット80側の温度制御を行うことで、第2の給湯用熱交換器62Bでの冷媒の放熱量を抑えることができる。
【0022】
また、第1の給湯用熱交換器62Aでは、給湯用配管41を流れる温水の熱が冷凍サイクルを流れる冷媒に伝達する。また、熱源側熱交換器64においても冷媒は大気から吸熱を行う。
このとき、温水は給湯タンク11の中間部から流出させ、冷水は給湯タンク11の下部から流入させるため、給湯タンク11内では、上層部に温水を蓄えた状態で、中間部よりも下方の温水層が徐々に薄くなる。そして給湯タンク11の中間部に設けた温度センサ(図示しない)によって、給湯タンク11内に暖房用の温水が足りなくなった状態、例えば給湯タンク11内の中間部での温水温度が所定値よりも低くなったことを検知することで、第1の暖房運転を終了する。なお、第1の給湯用熱交換器62Aに導く温水温度が所定温度以下となった場合を検知して第1の暖房運転を終了してもよい。なお、第1の暖房運転を終了する場合には、第2の暖房運転モードに切り替える。通常は空調ユニット80側では暖房運転を継続するため、第1の暖房運転状態の終了とともに冷凍サイクルを切り替えて第2の暖房運転モードによって暖房運転を継続する。
【0023】
なお、本実施例においても、既に図3を用いて説明した第1の暖房運転モードと同様に、給湯タンク11から第1の給湯用熱交換器62Aに流入させる温水の温度を、所定の温度範囲となるように制御する。
なお、本実施例による第1の暖房運転モードは、外気温度を検出し、外気温度が所定値よりも高い場合に行うように制御することが好ましい。
【0024】
次に、図9を用いて冷房運転と給湯タンクの沸き上げ運転を行う冷房貯湯運転モードについて説明する。
冷房貯湯運転モードでは、三方弁35の流入側接続口は給湯用配管41側を連通させ、三方弁34の流出側接続口は給湯用配管41側を連通させ、三方弁37の流出側接続口は給湯用配管41側を連通させる。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、給湯タンク11の下部から流出する水は、三方弁35、循環ポンプ12、三方弁37、第1の給湯用熱交換器62A、三方弁34を順に通り、再び給湯タンク11の上部から流入する。
一方、ヒートポンプユニット60も運転を行う。圧縮機61で圧縮された冷媒は、制御弁66Hを通って第1の給湯用熱交換器62Aに流入し、この第1の給湯用熱交換器62Aで放熱する。そして第1の給湯用熱交換器62Aから流出した冷媒は、制御弁66Gで減圧された後、制御弁66Fを経由して第2の給湯用熱交換器62Bにて吸熱し、制御弁66Eを経由してガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、第1の給湯用熱交換器62Aでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が給湯用配管41を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となり給湯タンク11内に蓄えられる。このとき、温水は給湯タンク11の上部から流入させ、冷水は給湯タンク11の下部から流出させるため、給湯タンク11内では、上層部に温水が蓄えられ、この温水層が徐々に厚くなる。そして給湯タンク11の下部側に設けた温度センサ(図示しない)によって、給湯タンク11内に十分な温水が蓄積された状態を検知し、沸き上げ運転を終了する。
【0025】
また、第2の給湯用熱交換器62Bでは、冷凍サイクルを流れる冷媒は、利用側配管49を流れる水から吸熱し、冷却された水は冷水となって利用側配管49を循環し、空調ユニット80で冷房を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された冷水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した冷水と混合され、空調ユニット80に流れる。このとき、第2の給湯用熱交換器62Bへの冷水の流量は、温度センサ97Aによって検出した温度と設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97Aによって検出した温度が設定温度から遠いと、流量制御弁78の開度を開き、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる水量を増加させる。
【0026】
次に、図10を用いて冷房運転モードについて説明する。なお、冷房運転を行う場合に、給湯タンク内の温水状態を検出し、給湯タンクの沸き上げ運転が必要と判断した場合には、図9に示す冷房貯湯運転モードを優先して行い、冷房貯湯運転モード終了後や給湯タンクの沸き上げ運転が不要と判断した場合には、図10に示すモードを行う。
冷房運転モードでは、給湯ユニット10は運転しない。
ヒートポンプユニット60は運転を行う。圧縮機61で圧縮された冷媒は、制御弁66H、第1の給湯用熱交換器62A、制御弁66Cを経由して熱源側熱交換器64に流入し、この熱源側熱交換器64で放熱する。そして熱源側熱交換器64から流出した冷媒は、制御弁66Iで減圧された後、制御弁66Fを経由して第2の給湯用熱交換器62Bにて吸熱し、制御弁66Eを経由してガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、第2の給湯用熱交換器62Bでは、冷凍サイクルを流れる冷媒が、利用側配管49を流れる水を吸熱し、冷却された水は冷水となって利用側配管49を循環し、空調ユニット80で冷房を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された冷水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した冷水と混合され、空調ユニット80に流れる。このとき、第2の給湯用熱交換器62Bへの冷水の流量は、温度センサ97Aによって検出した温度と設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97Aによって検出した温度が設定温度から遠いと、流量制御弁78の開度を開き、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる水量を増加させる。
【0027】
以下、本発明の他の実施例によるヒートポンプ式給湯機について図面を用いて説明する。なお、同一機能を有する部材には同一番号を付して説明を省略する。
図11は、他の実施例によるヒートポンプ給湯機の回路構成図である。
本実施例によるヒートポンプ式給湯機は、上記実施例に、更に浴槽70内の浴槽水を加熱する沸上機能と、浴槽70内に注湯する注湯機能を設けたものである。
浴槽70内の浴槽水を加熱する沸上機能は、浴槽70内の浴槽水を給湯タンク11内に配置した浴槽用熱交換器15に導き、浴槽用熱交換器15で加熱された温水を浴槽70に導く浴槽用配管72と、この浴槽用配管72内の温水を循環させる循環ポンプ71とによって構成されている。なお、浴槽用配管72には、浴槽用熱交換器15をバイパスする配管が設けられ、このバイパス配管には混合弁73を設けている。この混合弁73によって、循環ポンプ71から吐出された温水の一部は、浴槽用熱交換器15を通ることなく、浴槽用熱交換器15から流出した温水と混合され、浴槽70に流れる。
浴槽70内に注湯する注湯機能は、出水配管43から分岐させた冷水側注湯用配管54Aと、出湯配管42から分岐させた温水側注湯用配管54Bと、冷水側注湯用配管54Aと温水側注湯用配管54Bとを流入側接続口に接続する混合弁53と、混合弁53の流出側接続口に接続される注湯用配管55と、この注湯用配管55に設けた開閉弁56とから構成され、注湯用配管55は浴槽用配管72に接続している。
本実施例によれば、上記実施例で説明した第1の暖房運転モード、第2の暖房運転モード、第3の暖房運転モードで運転することができるとともに、浴槽70の沸き上げや注湯を行うことができる。
【0028】
図12は、更に他の実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図である。
本実施例によるヒートポンプ式給湯機は、給湯ユニット10の構成を変更したものであり、ヒートポンプユニット60についての構成と動作は上記実施例と同様であるので説明を省略する。
給湯用配管41は、一端が給湯タンク11の底部に接続され、第1の給湯用熱交換器62Aの利用側配管を構成し、他端が給湯タンク11の上部に接続され、管路中に循環ポンプ12を備えている。給湯用配管41の一端側には、給湯タンク11内の貯留水の流出を制御する三方弁33が設けられている。この三方弁33と第1の給湯用熱交換器62Aとの間の給湯用配管41には、循環ポンプ12が設けられている。一方、給湯用配管41の他端側、すなわち第1の給湯用熱交換器62Aと給湯用タンク11との間の給湯用配管41には、三方弁34が設けられている。そしてこの三方弁34の他方の流出側開口には、給湯タンク11の下部に接続される下部戻し管57が設けられている。また、給湯用配管41の他端は、三方弁23を介してタンク11の上部に接続されている。また、三方弁36は、循環ポンプ12の流出側配管であって、給湯ユニット10内に配置される給湯用配管41に設けられている。そして、この三方弁36の他方の流出側開口には、配管58が設けられ、この配管58の他端は、三方弁34の流入側配管であって、給湯ユニット10内に配置される給湯用配管41に設けられている。
【0029】
熱源側配管46は、一端が三方弁23の流出側接続口に接続され、浴槽用熱交換器13Bの熱源側配管を構成し、他端が三方弁33の流入側接続口に接続されている。熱源側配管46には、流量制御弁26が設けられている。
また、熱源側配管46は、浴槽用熱交換器13Bの上流側に温度センサ91を、浴槽用熱交換器13Bの下流側に温度センサ92を設けている。また、浴槽用配管72は、浴槽用熱交換器13Bの上流側に温度センサ93を設けている。また熱源側配管46は、流量センサ94を設けている。
本実施例では、給湯タンク11内の温水を利用した浴槽水沸き上げ運転では、三方弁33は、給湯タンク11との接続配管を閉とし、熱源側配管46と給湯用配管41とを連通させる。また、三方弁34は、下部戻し管57への流出側接続口を開とし、給湯タンク11の上部への流れを阻止する。また、三方弁36は、配管58への流出側接続口を開とし、第1の給湯用熱交換器62Aにつながる給湯用配管41への流出側接続口を閉とする。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、給湯タンク11の上部から流出する温水は、三方弁23、浴槽用熱交換器13B、三方弁33、循環ポンプ12、三方弁36、三方弁34、下部戻し管57を順に通り、給湯タンク11の下部から流入する。
本実施例によれば、上記実施例で説明した貯湯運転モード、第1の暖房運転モード、第2の暖房運転モード、及び第3の暖房運転モードで用いる循環ポンプ12を用いて、浴槽水沸き上げ運転を行うことができる。また、給湯ユニット10内での循環系路とすることで、無駄な放熱を防止することができる。
【0030】
また、本実施例によれば、第1の給湯用熱交換器62Aを利用した浴槽水沸き上げ運転を行うこともできる。
この第1の給湯用熱交換器62Aを利用した浴槽水沸き上げ運転では、三方弁36の流出側接続口を給湯用配管41とし、配管58への流出側接続口を閉とする。また、三方弁23の流入側接続口を給湯用配管41、流出側接続口を熱源側配管46として、給湯用配管41と熱源側配管46とを連通させる。
この場合の運転では、ヒートポンプユニット60も運転を行う。圧縮機61で圧縮された冷媒は、第1の給湯用熱交換器62Aで放熱し、制御弁66Cで減圧された後、熱源側熱交換器64にて吸熱し、ガス状態で圧縮機61に吸入される。
従って、循環ポンプ12を運転することにより、浴槽用熱交換器13Bを通った低温水は、三方弁33、循環ポンプ12を通って第1の給湯用熱交換器62Aに流入する。そして、第1の給湯用熱交換器62Aで加熱された高温水は、三方弁34、三方弁23を経由して、再び浴槽用熱交換器13Bに流入する。
【0031】
なお、この運転モードにおいて、第1の給湯用熱交換器62Aでの能力が浴槽70での負荷を上回る場合には、給湯タンク11の沸き上げ運転を同時に行うこともできる。
この運転モードでは、三方弁23の他の流出側開口となる給湯タンク11に接続されている給湯用配管41に、一部の高温水を流出させるものである。なお、三方弁33の開度を調整し、給湯タンク11内の低温水を流出させる。
このように、一部の高温水を給湯タンク11内に戻すことで、浴槽水の沸き上げ運転を継続しつつ、給湯タンク11内にも温水を蓄積することができる。
なお、この場合の第1の給湯用熱交換器62Aでの能力と浴槽70での負荷との関係は、温度センサ92での検出温度で判定できる他、温度センサ91と温度センサ92との検出温度から更に正確に判定することができる。また、給湯タンク11への高温水の分配量は、三方弁23や三方弁33によっても調整は可能であるが、熱源側配管46を流れる温水量を流量センサ94にて検出し、流量制御弁26で制御することによっても調整することができる。
【0032】
図13は、更に他の実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図である。
本実施例では、給湯ユニット10の構成は図9に示す実施例と同様であり、またヒートポンプユニット60についての基本構成と動作については図1に示す実施例と同様であるので説明を省略する。
本実施例によるヒートポンプ式給湯機は、空調ユニット80に、更に浴室乾燥ユニット90を加えたものである。浴室乾燥ユニット90は、空調ユニット80と並列に設けられており、第2の給湯用熱交換器62Bの利用側配管と循環ポンプ14とともに、第2利用側配管52にて環状に接続して構成されている。第2利用側配管52には、第2の給湯用熱交換器62Bをバイパスするバイパス配管を有し、このバイパス配管に混合弁77Bを設けている。また第2利用側配管52は、利用側配管49と流路の一部を共有し、第2の給湯用熱交換器62Bへの流量を制御する流量制御弁78を有し、また温度センサ97Bが設けられている。
第2の給湯用熱交換器62Bでは、冷凍サイクルを流れる冷媒の熱が利用側配管49及び第2利用側配管52を流れる水に伝達し、加熱された水は温水となって利用側配管49及び第2利用側配管52を循環し、空調ユニット80で暖房を行い、また浴室乾燥ユニット90で浴室乾燥を行うことができる。なお、利用側配管49に設けられている混合弁77Aによって、循環ポンプ14から吐出された温水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した温水と混合され、空調ユニット80に流れる。また、第2利用側配管52に設けられている混合弁77Bによって、循環ポンプ14から吐出された温水の一部は、第2の給湯用熱交換器62Bを通ることなく、第2の給湯用熱交換器62Bから流出した温水と混合され、浴室乾燥ユニット90に流れる。このとき、第2の給湯用熱交換器62Bへの温水の流量は、温度センサ97A、97Bによって検出したそれぞれの温度とそれぞれの設定温度とを比較し、設定温度に近づけるように流量制御弁78で制御する。例えば温度センサ97A、97Bによって検出した温度が設定温度に近くと、流量制御弁78の開度を絞り、第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させる。このように、流量制御弁78によって第2の給湯用熱交換器62Bに流れる温水量を減少させ、空調ユニット80側の温度制御を行うことで、第2の給湯用熱交換器62Bでの冷媒の放熱量を抑えることができる。また、空調ユニット80と浴室乾燥ユニット90への温水量の調整は、混合弁77Aと混合弁77Bとによって行う。
本実施例によれば、第2の給湯用熱交換器62Bや利用側熱交換器62Cを用いて浴室乾燥ユニット90を運転することができる。
【0033】
図14は、更に他の実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図である。
本実施例では、給湯ユニット10の構成と動作は図10に示す実施例と同様であり、またヒートポンプユニット60についての構成と動作については図11に示す実施例と同様であるので説明を省略する。
本実施例によれば、浴槽70の沸き上げや浴室乾燥ユニット90を、空調ユニット80とともに利用することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、暖房運転に給湯タンク内の温水を利用するとともに、給湯タンク内に必要量の温水が貯留していない場合でも暖房運転を継続することができる。
また本発明によれば、給湯用熱交換器を利用した暖房運転を行いながら、給湯用タンク内に温水を貯留することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図
【図2】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の貯湯運転モードを示す回路構成図
【図3】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の第3の暖房運転モードを示す回路構成図
【図4】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の第1の暖房運転モードを示す回路構成図
【図5】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の第2の暖房運転モードを示す回路構成図
【図6】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の暖房貯湯運転モードを示す回路構成図
【図7】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の第1の暖房運転モード時での給湯運転を示す回路構成図
【図8】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の他の第1の暖房運転モードを示す回路構成図
【図9】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の冷房貯湯運転モード時での給湯運転を示す回路構成図
【図10】本実施例によるヒートポンプ式給湯機の冷房運転モード時での給湯運転を示す回路構成図
【図11】本発明の他の実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図
【図12】本発明の更に他の実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図
【図13】本発明の更に他の実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図
【図14】本発明の更に他の実施例によるヒートポンプ式給湯機の回路構成図
【符号の説明】
10 給湯ユニット
11 給湯タンク
12 循環ポンプ
13 暖房用熱交換器
14 循環ポンプ
60 ヒートポンプユニット
80 空調ユニット
Claims (15)
- 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、
前記第1の給湯用熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、
前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転するとともに、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、
前記第1の給湯用熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、
前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、
前記第1の暖房運転モード及び前記第3の暖房運転モードでは、前記給湯タンクの中間部から温水を流出させ、前記第1の給湯用熱交換器又は前記利用側熱交換器で放熱させた温水を、前記給湯タンクの下部から流入させることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、
前記第1の給湯用熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記第1の給湯用熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第1の暖房運転モードと、
前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、
前記給湯タンク内の高温水が所定量以上又は前記給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合には前記第3の暖房運転モードで運転することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転する第2の暖房運転モードと、
前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードとを有し、
前記給湯タンク内の高温水が所定量以上又は前記給湯タンク内の温水が所定温度以上の場合には前記第3の暖房運転モードで運転することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 前記第1の暖房運転モードでは、前記給湯タンクから前記第1の給湯用熱交換器に流入させる温水の温度を、所定の温度範囲となるように制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
- 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、
前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転するとともに、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有し、
前記給湯タンク内の温水温度が所定値よりも低い場合に、前記暖房貯湯運転モードを行うことを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する貯湯運転モードと、
前記利用側熱交換器に前記給湯タンク内の温水を導いて前記空調ユニットを運転する第3の暖房運転モードと、
前記熱源側熱交換器を蒸発器として用い、前記第2の給湯用熱交換器を用いて前記空調ユニットを運転するとともに、前記第1の給湯用熱交換器を用いて前記給湯タンク内に温水を貯留する暖房貯湯運転モードとを有し、
前記暖房貯湯運転モードでは、前記第2の給湯用熱交換器の出口側の冷媒温度を所定温度に維持するように、前記第2の給湯用熱交換器の利用側配管を流れる水の流量を変更することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 外気温度が所定値よりも低い場合に、前記第1の暖房運転モードを行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
- 前記貯湯運転モードでは、前記第2の給湯用熱交換器に冷凍サイクルの冷媒を流さないことを特徴とする請求項1から請求項3、請求項6、及び請求項7のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
- 前記第2の暖房運転モードでは、前記第1の給湯用熱交換器に冷凍サイクルの冷媒を流さないことを特徴とする請求項1又は請求項4に記載のヒートポンプ式給湯機。
- 前記第3の暖房運転モードにおいて、前記利用側熱交換器に導く温水温度が所定温度以下となった場合には、前記第2の暖房運転モードに切り替えることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載のヒートポンプ式給湯機。
- 前記第3の暖房運転モードにおいて、前記利用側熱交換器に導く温水温度が所定温度以下となった場合には、前記第1の暖房運転モードに切り替えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
- 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、及び熱源側熱交換器を配管で接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプユニットと、給湯タンクを有する給湯ユニットと、温水配管を備えた床暖房装置、温風装置、乾燥装置、又は除湿装置などの空調機器からなる空調ユニットとを備え、前記給湯用熱交換器として、前記給湯タンクの水と熱交換する第1の給湯用熱交換器と、前記空調ユニットの熱源側熱交換器として用いる第2の給湯用熱交換器とを有し、前記ヒートポンプユニットに、前記給湯タンクの温水を利用して前記空調ユニットの暖房を行う利用側熱交換器を備えたヒートポンプ式給湯機であって、
前記ヒートポンプユニットと前記給湯ユニットとを給湯用配管で接続し、
前記ヒートポンプユニットと前記空調ユニットとを利用側配管で接続し、
前記利用側熱交換器の一方の配管を、前記ヒートポンプユニット内において前記給湯用配管と接続し、
前記利用側熱交換器の他方の配管を、前記ヒートポンプユニット内において前記利用側配管と接続したことを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 浴槽内の浴槽水を加熱する沸上手段を設け、前記沸上手段を、前記浴槽内の浴槽水を浴槽用熱交換器に導き前記浴槽用熱交換器で加熱された温水を前記浴槽に導く浴槽用配管と、前記浴槽用配管内の温水を循環させる循環ポンプとによって構成したことを特徴とする請求項1から請求項4、請求項6、請求項7、及び請求項13のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
- 前記冷凍サイクルに用いる冷媒を二酸化炭素とし、高圧側では臨界圧を越える状態で運転することを特徴とする請求項1から請求項4、請求項6、請求項7、及び請求項13のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
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