JP2004360934A - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

ヒートポンプ式給湯装置 Download PDF

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Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Takeji Watanabe
竹司 渡辺
Masahiro Ohama
昌宏 尾浜
Keijiro Kunimoto
啓次郎 國本
Tatsumura Mo
立群 毛
Seiichi Yasuki
誠一 安木
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
Yusuke Mochizuki
裕介 望月
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】ヒートポンプ式給湯装置の設置工事を簡潔化することを目的とする。
【解決手段】貯湯タンク40からの排水と貯湯タンク40の圧力逃がし弁91からの排水の少なくとも一方と蒸発器14、24で発生するドレン水を共通排水口97より排水している。これによって、筐体100からの排水口を削減できるため、装置設置時の排水ホース敷設等の排水工事を簡潔にできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒートポンプサイクルにより水を加熱するヒートポンプ式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のヒートポンプ式給湯装置は、貯湯タンクとヒートポンプサイクルを一体化した構成としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4は、特許文献1に記載された従来のヒートポンプ式給湯装置である。図4において1は貯湯タンクである。圧縮機2、放熱器3、減圧手段(図示せず)、吸熱器4でヒートポンプサイクルを形成している。5は吸熱器に空気を供給する送風手段である。6は注水管、7は出水管である。
【0004】
送風手段5により供給される空気より吸熱器4が吸熱し、放熱器3からの放熱により貯湯タンク1の水が加熱される。貯湯タンク1の上部に圧縮機2、吸熱器4、送風手段5を配置し、装置の小型化を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−98156号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のヒートポンプ式給湯装置は、貯湯タンクや、貯湯タンクの圧力逃がし弁から排水するための構成は開示していない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、給湯用熱交換器で加熱した水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの圧力逃がし弁と、これらを収納する筐体とを備え、前記貯湯タンクからの排水と前記圧力逃がし弁からの排水の少なくとも一方と前記蒸発器で発生するドレン水を共通排水口より排水している。
【0008】
これによって、筐体からの排水口を削減できるため、装置設置時の排水ホース敷設等の排水工事を簡潔にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルと、前記給湯用熱交換器で加熱した水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの圧力逃がし弁とを備え、前記貯湯タンクからの排水と前記圧力逃がし弁からの排水の少なくとも一方と前記蒸発器で発生するドレン水を共通排水口より排水している。
【0010】
そして、筐体からの排水口を削減できるため、装置設置時の排水ホース敷設等の排水工事を簡潔にできる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、タンク排水通路と、圧力逃がし排水通路と、蒸発器の下部にドレン水受けを備え、前記タンク排水通路と前記圧力逃がし排水通路の少なくとも一方から前記ドレン水受けに排水している。
【0012】
そして、排水通路を合流させるための部材を削減でき、構成をさらに簡潔にできる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、タンク排水口はドレン水受けよりも上方に配置した。
【0014】
そして、上方のタンク排水口からタンク水を容易に下方のドレン水受けに排水できる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の発明において、給湯用熱交換器からの温水と貯湯タンクからの温水とを混合する第一混合手段を設けている。
【0016】
そして、ヒートポンプ運転起動時の加熱能力の不足を補うことができる。また定常時においても加熱能力が不足しているときはその不足を補うことができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、第一混合手段からの温水と水道管からの冷水とを混合する第二混合手段を設けている。
【0018】
そして、第一混合手段から出湯する湯温が設定温度より高い場合には、水を混ぜて設定温度にすることができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に記載の発明において、ヒートポンプサイクルを複数備えている。
【0020】
そして、ヒートポンプサイクルを複数備えているので、能力に応じてヒートポンプサイクルの運転台数を切り換え、幅広い能力において大COPにて運転することが可能となる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に記載の発明において、ヒートポンプサイクルに用いる冷媒を二酸化炭素とし、高圧側では臨界圧を越える状態で運転している。
【0022】
そして、高温の湯を生成することができ、また貯湯タンクを併用する場合には高温の湯を貯留できるため貯湯タンクを小型化できる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0024】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例における回路構成図、図2は蒸発器、貯湯タンク等の配置図である。
【0025】
まず、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の冷凍回路について説明する。図1〜図2において、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置は、第1のヒートポンプサイクル10と、第2のヒートポンプサイクル20とを備えている。第1のヒートポンプサイクル10及び第2のヒートポンプサイクル20は、二酸化炭素を冷媒として用い、高圧側では臨界圧を越える状態で運転することが好ましい。
【0026】
第1のヒートポンプサイクル10は、圧縮機11、給湯用熱交換器12、膨張弁13、及び蒸発器14を順に配管で接続して構成されている。また、第1のヒートポンプサイクル10は、給湯用熱交換器12をバイパスするバイパス回路15を備え、このバイパス回路15には制御弁15Aを設けている。また、第1のヒートポンプサイクル10には、圧縮機11の温度を検出する温度センサ10A、圧縮機11からの吐出冷媒温度を検出する温度センサ10B、圧縮機11からの吐出冷媒圧力を検出する圧力センサ10C、蒸発器14の出口側の低圧冷媒温度を検出する温度センサ10D、蒸発器14の吸入空気を検出する温度センサ10Eを備えている。ここで、温度センサ10Aはコールドスタートの検出を、圧力センサ10Cは圧縮機11又はヒートポンプサイクル10の異常検出を行う。
【0027】
さらにヒートポンプサイクル10に対応する蒸発器14に送風するためのファン17と風路18を設けている。
【0028】
一方、第2のヒートポンプサイクル20は、圧縮機21、給湯用熱交換器22、風呂用熱交換器26、膨張弁23、及び蒸発器24を順に配管で接続して構成されている。また、第2のヒートポンプサイクル20は、給湯用熱交換器22をバイパスするバイパス回路25を備え、このバイパス回路25には制御弁25Aを設けている。また、第2のヒートポンプサイクル20には、圧縮機21の温度を検出する温度センサ20A、圧縮機21からの吐出冷媒温度を検出する温度センサ20B、圧縮機21からの吐出冷媒圧力を検出する圧力センサ20C、蒸発器24の出口側の低圧冷媒温度を検出する温度センサ20D、風呂用熱交換器26の入口冷媒温度を検出する温度センサ20Fを備えている。蒸発器24の吸入空気の検出は、温度センサ10Eで兼用している。ここで、温度センサ20Aはコールドスタートの検出を、圧力センサ20Cは圧縮機21又はヒートポンプサイクル20の異常検出を行う。さらにヒートポンプサイクル20に対応する蒸発器24に送風するためのファン27と風路28を設けている。なお風路18と風路28は互いに独立している。蒸発器14、24はいわゆるフィンチューブ式の熱交換器としており、一体化したフィンチューブ式熱交換器の上方を蒸発器14として、下方を蒸発器24として使用している。
【0029】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の出湯回路について説明する。給湯用熱交換器12の水用配管12Aと給湯用熱交換器22の水用配管22Aとは、並列に接続されている。水用配管12A及び水用配管22Aの流入側は、流量調整弁31、減圧弁32、及び逆止弁33を介して水道管等の水供給配管34に接続されている。また、水用配管22Aの流入側には、水用配管22Aへの入水を阻止する制御弁35を設けている。一方、水用配管12A及び水用配管22Aの流出側は、逆止弁36、第一混合弁37、及び第二混合弁38を介してキッチン、又は洗面所等の給湯用の蛇口39に接続されている。この出湯回路には、入水量を検出する流量センサ30A、入水温度を検出する温度センサ30B、水用配管12Aの出口温度を検出する温度センサ30C、水用配管22Aの出口温度を検出する温度センサ30D、水用配管12Aと水用配管22Aとの混合湯温を検出する温度センサ30E、第一混合弁37の出口温度を検出する温度センサ30F、及び第二混合弁38の出口温度を検出する温度センサ30G、給湯熱交換器12および給湯熱交換器22への流入流量を検出する流量センサ30Hを備えている。
【0030】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の貯湯回路について説明する。貯湯タンク40の底部配管42は、流量調整弁31、減圧弁32、及び逆止弁41を介して水道管等の水供給配管34に接続されている。この底部配管42は、循環ポンプ43を介して水用配管12Aの流入側及び水用配管22Aの流入側と接続されている。また、貯湯タンク40の上部循環用配管44は、制御弁45を介して水用配管12Aの流出側及び水用配管22Aの流出側と接続されている。なお、本実施例による貯湯タンク40は、積層式の給湯タンクであり、タンク内での撹拌が防止され、上部に高温水が底部に低温水が蓄積されるように構成されている。
【0031】
一方、貯湯タンク40の上部出湯用配管51は、第一混合弁37に接続されている。また、貯湯タンク40の底部配管42から分岐させた出水用配管52は、逆止弁53を介して第二混合弁38に接続されている。なお、貯湯タンク40には、出湯温度を検出する温度センサ40Aの他に、貯湯タンク40内の湯量を検出するための複数の温度センサ40B、40C、40Dが設けられている。また、水用配管12A及び水用配管22Aの分岐前の流入側配管には、貯湯タンク40の底部配管42から導出される湯温を検出する温度センサ40Eが設けられている。
【0032】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の浴槽加熱回路について説明する。風呂用熱交換器26の水用配管26Aは、循環ポンプ61を備えた浴槽用循環配管62と接続されている。この浴槽用循環配管62は、水用配管26Aをバイパスするバイパス配管63と、水用配管26Aとバイパス配管63とを切り換える三方弁64とを備えている。また浴槽用循環配管62には、浴槽水の循環量を検出する流量センサ60A、水用配管26Aの出口温度を検出する温度センサ60B、浴槽水の循環温度を検出する温度センサ60C、浴槽内の水位を検出する水位センサ60Dを備えている。
【0033】
なお、浴槽60への注湯は、第二混合弁38の下流側配管から分岐させた注湯用配管71を用いて行うことができる。この注湯用配管71は、浴槽用循環配管62に接続するか、又は直接浴槽60に導く。注湯用配管71には、注湯弁72及び流量を検出する流量センサ70Aが設けられている。
【0034】
リモコン81は、蛇口39からの出湯温度の指示や、浴槽60の沸き上げ温度及び沸き上げ開始などを指示し、このリモコン81からの指示に基づいて第1のヒートポンプサイクル10と第2のヒートポンプサイクル20とを制御手段82にて制御する。なお各種のセンサの検出値はこの制御手段82に入力される。
【0035】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の排水経路について説明する。異常水圧から貯湯タンク40を保護する圧力逃がし弁91を設けている。また装置の移設、メンテナンス等の時に貯湯タンク40から排水するためタンク排水口92Aにタンク排水弁92を設けている。さらに蒸発器14、24から発生するドレン水を受けるドレン水受け93を設けている。そして圧力逃がし排水通路94、タンク排水通路95、ドレン水排水通路96は共通排水口97に連通させている。なお、上記説明したヒートポンプ式給湯装置は筐体100に収納される。
【0036】
以下、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の動作について説明する。まず、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の通常の給湯運転モードについて説明する。蛇口39の開放を流量センサ30Aにて検知し、第1のヒートポンプサイクル10及び第2のヒートポンプサイクル20が運転を開始する。
【0037】
第1のヒートポンプサイクル10では、圧縮機11で圧縮された冷媒は、給湯用熱交換器12で放熱し、膨張弁13で減圧された後、蒸発器14にて吸熱し、ガス状態で圧縮機11に吸入される。このとき、制御弁16は閉状態で、バイパス回路15には冷媒は流れない。
【0038】
第2のヒートポンプサイクル20では、圧縮機21で圧縮された冷媒は、給湯用熱交換器22で放熱し、膨張弁23で減圧された後、蒸発器24にて吸熱し、ガス状態で圧縮機21に吸入される。このとき、制御弁25Aは閉状態と、バイパス回路25には冷媒は流れない。
【0039】
水供給配管34から供給される水は、流量調整弁31、減圧弁32、及び逆止弁33を順に通り、分岐して、給湯用熱交換器12の水用配管12Aと給湯用熱交換器22の水用配管22Aとにそれぞれ導かれる。水用配管12Aと水用配管22Aでそれぞれ加熱された温水は、再び合流した後に、逆止弁36、第一混合弁37、及び第二混合弁38を順に通り蛇口39に導かれる。
【0040】
圧縮機11での能力制御及び膨張弁13での開度制御は、温度センサ30Cでの検出温度がリモコン81で設定された湯温に近づくように、温度センサ10B、10D、10E、流量センサ30A、30Hからの検出値によって制御される。
【0041】
また、圧縮機21での能力制御及び膨張弁23での開度制御は、温度センサ30Dでの検出温度がリモコン81で設定された湯温に近づくように、温度センサ20B、20D、10E、流量センサ30A、30Hからの検出値によって制御される。
【0042】
なお、ヒートポンプサイクル10、20での能力制御を行っても、給湯用熱交換器12、22からの水温が設定温度よりも高い場合には、出水用配管52から第二混合弁38に冷水を導入し、第二混合弁38での出口温度が設定温度となるように制御する。
【0043】
また、ヒートポンプサイクル10、20での能力制御を行っても、給湯用熱交換器12、22からの水温が設定温度よりも低い場合には、貯湯タンク40から第一混合弁37に温水を導入し、第一混合弁37での出口温度が設定温度となるように制御する。さらに第一混合弁37での出口温度が設定温度よりも低い場合は、通常全開状態の流量調整弁31の開度を小さくし、蛇口39からの出湯流量を少なくして第一混合弁37での出口温度が設定温度となるように制御する。
【0044】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の給湯運転モードの立ち上げ制御について説明する。圧縮機11、21の起動から所定の時間は、給湯用熱交換器12、22で十分な放熱量を得られない。従って、蛇口39の開放を流量センサ30Aにて検知し、第1のヒートポンプサイクル10及び第2のヒートポンプサイクル20が運転を開始すると同時に、上部出湯用配管51から貯湯タンク40内の高温水を第一混合弁37に導く。このとき、温度センサ30Eと温度センサ40Aとの温度を検出し、温度センサ30Fでの検出温度が設定温度となるように第一混合弁37での混合割合を制御する。運転開始時には、給湯用熱交換器12、22からの水温は低いため、給湯タンク40からの温水を多く流し、その後給湯用熱交換器12、22からの水温が高まるにしたがって給湯タンク40からの温水を減少させる。そして給湯用熱交換器12、22からの水温が十分に高まった時点で給湯タンク40からの出湯を停止する。
【0045】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の給湯負荷が小さい場合の給湯運転モードについて説明する。給湯負荷が小さい場合の給湯運転モードでは、風呂用熱交換器26を備えた第2のヒートポンプサイクル20の運転を行わない。その他の動作は通常の給湯運転モードと同様であり、給湯運転モードの立ち上げ制御も行う。なお、この場合には制御弁35を閉とし、水用配管22Aへの入水を阻止することが好ましい。
【0046】
なお、本実施例では2つのヒートポンプサイクルの場合を示しているが、3つ以上のヒートポンプサイクルを備えている場合には、給湯負荷が小さい場合の給湯運転モードと同様に、風呂用熱交換器26を備えた第2のヒートポンプサイクル20を、風呂加熱運転のために待機させることが好ましい。
【0047】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の貯湯運転モードについて説明する。貯湯運転モードでは、第1のヒートポンプサイクル10及び第2のヒートポンプサイクル20を運転する。なお、複数のヒートポンプサイクルの全てを運転しない場合には、風呂用熱交換器26を備えた第2のヒートポンプサイクル20は、運転を行わず、風呂加熱運転のために待機させることが好ましい。
【0048】
貯湯運転モードでは、制御弁45を開として循環ポンプ43を運転する。循環ポンプ43の運転により、貯湯タンク40の底部配管42から冷水を導出し、分岐して、給湯用熱交換器12の水用配管12Aと給湯用熱交換器22の水用配管22Aとにそれぞれ導かれる。給湯用熱交換器12及び給湯用熱交換器22で加熱された温水は、上部循環用配管44から貯湯タンク40の上部に戻される。圧縮機11、21での能力制御は、温度センサ40Eによる給湯用熱交換器12、22の入口温度と、温度センサ30Eによる給湯用熱交換器12、22の出口温度と、流量センサ30Hによる循環流量、温度センサ10B、10D、10E、20B、20Dによって制御される。貯湯タンク40内の貯湯量は、温度センサ40B、40C、40Dによって検出し、貯湯タンク40内の貯湯量が所定以下であることを検出すると貯湯運転を開始し、貯湯タンク40内の貯湯量が所定以上であることを検出すると貯湯運転を停止する。
【0049】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の浴槽加熱運転モードについて説明する。浴槽加熱運転モードでは、風呂用熱交換器26を備えた第2のヒートポンプサイクル20の運転を行う。
【0050】
浴槽加熱運転モードでは、制御弁25Aを開放する。また、水用配管22Aへの入水を阻止する制御弁35を閉とすることが好ましい。
【0051】
圧縮機21で圧縮された冷媒は、バイパス回路25を流れ、風呂用熱交換器26で放熱し、膨張弁23で減圧された後、蒸発器24にて吸熱し、ガス状態で圧縮機21に吸入される。
【0052】
一方、循環ポンプ61を運転し、浴槽60内の浴槽水を浴槽用循環配管62を介して水用配管26Aに導き、水用配管26Aで加熱された浴槽水を浴槽60内に戻す。
【0053】
圧縮機21での能力制御及び膨張弁23での開度制御は、温度センサ60Cでの検出温度がリモコン81で設定された湯温に近づくように、温度センサ20F、60B、60C、20B、20D、20F、10Eからの検出値によって制御される。また、循環ポンプ61での循環量は、流量センサ60Aによって制御される。浴槽60内の温度を検出するためには、三方弁64の切り換えによって風呂用熱交換器26をバイパスさせ、循環ポンプ61、バイパス配管63、及び浴槽60で浴槽水を循環させ、温度センサ60Cにて検出を行う。
【0054】
一方、浴槽60に温水を補充する場合あるいは浴槽60が空の状態から湯張りする場合には、注湯弁72を開放して給湯運転モードと同様に制御し、注湯用配管71から浴槽用循環配管62を介して浴槽60に給湯する。
【0055】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の除霜運転モードについて説明する。第1のヒートポンプサイクル10での除霜運転は、制御弁16を開、膨張弁13を開放し、ファン17の動作を停止して行う。
【0056】
圧縮機11で圧縮された冷媒は、バイパス回路15を流れ、蒸発器14にて放熱し、ガス状態で圧縮機21に吸入される。このように蒸発器14にて所定時間冷媒を放熱させることで、蒸発器14の除霜を行うことができる。なお、着霜の検出は、温度センサ10Dおよび温度センサ10Eによって行う。
【0057】
第2のヒートポンプサイクル20での除霜運転は、制御弁25Aを開、膨張弁23を開放し、ファン27の動作を停止して行う。
【0058】
圧縮機21で圧縮された冷媒は、バイパス回路25を流れ、蒸発器24にて放熱し、ガス状態で圧縮機21に吸入される。このように蒸発器24にて所定時間冷媒を放熱させることで、蒸発器24の除霜を行うことができる。なお、着霜の検出は、温度センサ20Dおよび温度センサ10Eによって行う。
【0059】
次に、本実施例によるヒートポンプ式給湯装置の排水方法について説明する。ヒートポンプサイクル10、20の動作中には蒸発器14、24にてドレン水が発生する。発生したドレン水はドレン水受け93に落下し、ドレン水排水経路96を流れて、共通排水口97より排水される。また貯湯タンク40の水温が異常高温になり、貯湯タンク40の圧力が異常高圧になったとき、圧力逃がし弁91が開となり、圧力逃がし排水通路94を通じて共通排水口97より排水される。さらにまた装置の移設、メンテナンス等の時に貯湯タンク40から排水する際には、圧力逃がし弁91、タンク排水弁92を手動で開とし、圧力逃がし排水通路94、タンク排水通路95を通じて共通排水口97より排水する。共通排水口97を設けたことにより、筐体100からの排水口を削減できるため、装置設置時の排水ホース敷設等の排水工事を簡潔にできる。
【0060】
(実施例2)
本実施例において実施例1と異なる点は、圧力逃がし排水通路94とタンク排水通路95からドレン水受け93に排水するよう構成したことである。ここで圧力逃がし弁91とタンク排水口92Aはドレン水受け93よりも上方に配置している。
【0061】
これにより、排水通路を合流させるための部材を削減でき、構成をさらに簡潔にできる。またタンク排水口92Aからタンク水を容易に下方のドレン水受け93に排水できる。
【0062】
なお、上記実施例では圧力逃がし排水通路94とタンク排水通路95とドレン水排水通路96を共通排水口97と連通させた場合で説明したが、圧力逃がし排水通路94とタンク排水通路95のどちらか片方とドレン水通路96の排水口を共通化してもよい。
【0063】
また、上記実施例では冷媒として二酸化炭素を用いた場合で説明したが、冷媒として410A冷媒(フロンガス)やHC冷媒(プロパンガス、ブタンガス等)やアンモニアガス冷媒などのその他の冷媒を用いてもよい。
【0064】
また、上記実施例では、第1のヒートポンプサイクル10と第2のヒートポンプサイクル20とを備えたヒートポンプ式給湯装置を用いて説明したが、3つ以上のヒートポンプサイクルを用いてもよい。
【0065】
また、上記実施例では給湯用熱交換器12からの温水と給湯用熱交換器22からの温水を合流させて蛇口39などから出湯させたが、それぞれの給湯熱交換器からの温水を別々に出湯するように構成することもできる。この時ヒートポンプサイクルを異なる条件で運転させると2温度出湯が可能となる。
【0066】
また、上記実施例において、風呂用熱交換器26を備えた第2のヒートポンプサイクル20に、給湯用熱交換器22への冷媒流入を阻止する制御弁を設けることが更に好ましい。
【0067】
また、上記実施例では、給湯用熱交換器12及び給湯用熱交換器22で加熱された温水を、上部循環用配管44から貯湯タンク40の上部に戻す構成としたが、上部循環用配管44及び制御弁45を設けることなく、第一混合弁37を用いて給湯用熱交換器12及び給湯用熱交換器22の出口側配管と上部出湯用配管51とを連通させることで、給湯用熱交換器12及び給湯用熱交換器22で加熱された温水を貯湯タンク40の上部に戻す構成としてもよい。
【0068】
また、上記実施例では、風呂用熱交換器26を備えた第2のヒートポンプサイクル20は、給湯用熱交換器22と風呂用熱交換器26とを選択的に利用する場合を説明したが、給湯用熱交換器22及び風呂用熱交換器26を同時に利用した運転を行うこともできる。
【0069】
また、第1のヒートポンプサイクル10にも第2のヒートポンプサイクル20と同じ構成となるように風呂用熱交換器26を設けてもよく、また風呂用熱交換器26以外の利用側熱交換器としてもよい。
【0070】
また、上記説明における風呂用熱交換器26を、例えば床暖房や温風機器などの暖房用熱交換器として利用することもできる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のヒートポンプ式給湯装置は、貯湯タンクからの排水と貯湯タンクの圧力逃がし弁からの排水の少なくとも一方と蒸発器で発生するドレン水を共通排水口より排水しているので、筐体からの排水口を削減できるため、装置設置時の排水ホース敷設等の排水工事を簡潔にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるヒートポンプ式給湯装置の回路構成図
【図2】同ヒートポンプ式給湯装置の蒸発器、貯湯タンク等の配置図
【図3】本発明の実施例2におけるヒートポンプ式給湯装置の蒸発器、貯湯タンク等の配置図
【図4】従来のヒートポンプ式給湯装置を示す構成模式図
【符号の説明】
10 第1のヒートポンプサイクル
11 圧縮機
12 給湯用熱交換器
13 膨張弁
14 蒸発器
20 第2のヒートポンプサイクル
21 圧縮機
22 給湯用熱交換器
23 膨張弁
24 蒸発器
26 風呂用熱交換器
37 第一混合弁
38 第二混合弁
40 貯湯タンク
91 圧力逃がし弁
93 ドレン水受け
94 圧力逃がし排水通路
95 タンク排水通路
96 ドレン水排水通路
97 共通排水口
100 筐体

Claims (7)

  1. 圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、蒸発器を冷媒配管で接続したヒートポンプサイクルと、前記給湯用熱交換器で加熱した水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの圧力逃がし弁とを備え、前記貯湯タンクからの排水と前記圧力逃がし弁からの排水の少なくとも一方と前記蒸発器で発生するドレン水を共通排水口より排水するヒートポンプ式給湯装置。
  2. タンク排水通路と、圧力逃がし排水通路と、蒸発器の下部にドレン水受けを備え、前記タンク排水通路と前記圧力逃がし排水通路の少なくとも一方から前記ドレン水受けに排水する請求項1記載のヒートポンプ式給湯装置。
  3. タンク排水口はドレン水受けよりも上方に配置した請求項2記載のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 給湯用熱交換器からの温水と貯湯タンクからの温水とを混合する第一混合手段を設けた請求項1〜3のいずれか1項記載のヒートポンプ式給湯装置。
  5. 第一混合手段からの温水と水道管からの冷水とを混合する第二混合手段を設けた請求項4記載のヒートポンプ式給湯装置。
  6. ヒートポンプサイクルを複数備えた請求項1〜5のいずれか1項記載のヒートポンプ式給湯装置。
  7. ヒートポンプサイクルに用いる冷媒を二酸化炭素とし、高圧側では臨界圧を越える状態で運転する請求項1〜6のいずれか1項記載のヒートポンプ式給湯装置。
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