JP2006329452A - 二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷暖房負荷側に連通する冷温水ライン(Lw)と、温水を貯蔵する貯湯タンク(1)と、冷媒である二酸化炭素が循環する循環系統(50)とを備え、圧縮機(2)から吐出された超臨界状態の高圧冷媒と貯湯タンク(1)に連通するライン(Lt)を流れる水との間で熱交換を行う第1の熱交換器(3)と、冷媒と大気との間で熱交換を行う第2の熱交換器(4)と、冷媒と冷温水ライン(Lw)を流れる冷温水との間で熱交換を行う第3の熱交換器(5)と、第2の熱交換器(4)から第3の熱交換器(5)に向う冷媒と第3の熱交換器(5)で熱交換を行った後の冷媒との間で熱交換を行う第4の熱交換器(6)とを有し、第1のバイパスライン(Lb1)と、第2のバイパスライン(Lb2)とを有した構成。
【選択図】図1
Description
ここで、CO2を冷媒とするヒートポンプサイクルの場合は、冷却装置を出た冷媒の流体が、液体にならない場合(CO2が超臨界状態のままである場合)がある。その意味で、本明細書では、CO2を冷媒とするヒートポンプ冷凍サイクルにおいて、(フロン圧縮冷凍サイクルにおける凝縮器に相当する)当該冷却装置は、「凝縮器」とは言わずに「ガスクーラー」と記載している。
(A) オゾン層破壊係数は新フロンとは変わらないが、地球温暖化係数が新フロンよりもCO2の方が小さい、
(B) ガスクーラーにおける温度がフロンよりも高いので、ガスクーラーを水冷にすれば、給湯機能(80℃程度の温水が得られる)が得られる、
という利点がある。
なお、冷媒としてフロンを用いた圧縮冷凍サイクルの場合、凝縮器を水冷にしても、ぬるま湯程度(50℃程度)の温水しか得られない。
冷房の方式は、蒸発器の冷熱で空気を直接冷却する直接膨張式か、又は、蒸発器の冷熱で冷水を作るチラー式(図42)が選択出来る。何れの方式の場合でも、被冷却部を家屋の外壁、又は屋根の中に隠蔽することにより居室内に冷風を吹き出さないようにして、就寝時に適した冷房が行える。
係るシステムでは、冷房は、蒸発器の冷熱で冷水を作り、その冷水を(チラー式の)配管によって空調ユニットに導いて行う。一方、暖房は(圧縮機からの超臨界状態の)吐出ガスのガスクーラーからの放熱を利用して水を加熱して、その温水を配管によって空調ユニットに導いて行うように構成されている。
冷房単独運転の場合、ガスクーラーの放熱先は外気だけに限られているので、CO2冷媒の場合、臨界温度が31.1℃と比較的低いため、それよりも外気温が高い場合は、超臨界状態のCO2が冷却されないので、十分な冷房効果が得られない。このことを図15のモリエル線図(装置の構成は図示を省略)に基づいて詳しく説明する。
次の点Dから点Aでは、気液2相流のCO2の液相部分のみが蒸発する。点Dから点Aの(蒸発行程の)長さ、すなわちエンタルピの差が冷房能力(冷房出力)を示している。
点Bから点Cの放熱工程において、仮に、点Cが、点Eまで延長されれば、以降、点Eから点Fの減圧工程、を経て、膨張行程点Fから点Aが得られる。
然るに、このシステムではCO2の臨界温度31.1℃よりも低くはならないので、低い冷房能力に甘んじることとなる。
ここで、点Eは、レシーバタンク(液相の冷媒が減圧弁に確実に行くようにする)が機能を発揮する冷媒温度を示すポイントである。
しかるに、35℃程度までしか冷媒温度が低下しない(点C)のであれば、(液相の冷媒が減圧弁に確実に行くようにするという)レシーバタンクの機能は発揮されない。
また本発明において、前記循環系統(熱源ユニット50)は、バイパス弁(Vb3(図7)、Vb4(図30))が介装されて前記第3の熱交換器(冷房蒸発器5)及び第4の熱交換器(補助ガスクーラー6)(それに加えて、受液器8及び冷房膨張弁9)をバイパスする第4のバイパスライン(Lb5(図7)、Lb6(図30))とを有しているのが好ましい(図7、図30:請求項5)。
そして、第4のバイパスライン(Lb5)と第5のバイパスライン(Lb10)とを設ける様に構成しても良い(図19〜図24)。
また、輻射パネル(12,13)へ供給する液体は、冷温水に代えて、不凍液等にすることも可能である。
そして、外気温が31.1℃を超えており、冷媒が第2の熱交換器(空冷ガスクーラー4)では完全に液相になる程度まで冷却されなかった場合にも、第4の熱交換器(補助ガスクーラー6)で、冷温水ライン(Lw)の戻りラインを流れる冷水を用いてさらに冷却しているので、第4の熱交換器(補助ガスクーラー6)を出た段階で冷媒は液相状態となり、十分な冷房能力を得ることが出来る。
その様な状態において、第1の熱交換器(水冷ガスクーラー3)により、圧縮機(2)から吐出された超臨界状態の高圧冷媒(超臨界状態のCO2)が保有する熱量を、貯湯タンク(1)に連通するライン(Lt)を流れる水に投入すれば、高温の温水(約80℃)が貯湯タンク(1)に貯蔵されるのである。
第1の熱交換器(水冷ガスクーラー3)で冷却された冷媒は、第2の熱交換器(空冷ガスクーラー4)で外気と熱交換を行うことで蒸発し、その後、第3の熱交換器(冷媒蒸発器5)及び第4の熱交換器(補助ガスクーラー6)を、いわゆる「素通り」して圧縮機(2)の吸込口側(2i)に戻されるのである。
圧縮機(2)から吐出された高圧冷媒は、第1の熱交換器(水冷ガスクーラー3)で、その保有する熱量を、貯湯タンク(1)に連通するライン(Lt)を流れる水に投入し、以って、高温の温水(約80℃)を貯湯タンク(1)に貯蔵せしめる。
第1の熱交換器(水冷ガスクーラー3)で十分に冷却された冷媒は、冷房膨張弁(9)で低圧液相冷媒となって、第3の熱交換器(冷媒蒸発器5)で冷水から蒸発熱を奪って冷却するのである。
(方式一)熱源ユニット内の冷媒蒸発器で生成した冷水を、輻射パネルに導いて、輻射をする。
(方式二)熱源ユニット内の冷媒蒸発器で生成した冷水を、対流式室内機に導いて、室内機から冷風を吹き出させる(通常のエアコンの方式)。
ここで、輻射パネルは、温熱或いは冷熱を居室内に与えるために、天井及び床に設けられたパネルを示し、「輻射」の形態で温熱或いは冷熱を投入するので、「輻射パネル」と称する。
輻射パネルにすれば、次の様なメリットがある。
冷房の場合、冷水温度が多少高くても、冷房が可能である。具体的には、冷水温度が13℃程度でも冷房が可能である(通常は、冷水温度が7℃)。
パネルであるので、広い面積を同時に冷却或いは加熱できる。
又、第2の三方弁Vb2と第4の分岐点B4とは第2のバイパスLb2で、補助ガスクーラー6を迂回するように接続されている。
かくして、各ユニットは上記配管類Lc1〜Lc11によって循環可能に連通している。
図1の冷暖房装置では、上述の様に構成されており、開閉弁(電磁弁)Vb1或いは三方弁Vc1、Vc2を適宜切り換えて、且つ、貯湯タンク1や冷温水ラインLw、冷温水ラインLwに介装された冷温水循環ポンプP2や三方弁Vw1、Vw2、空調負荷として設けられた輻射パネル12,13と適宜組み合わせることにより、図2〜図5で示す様な、「冷房単独運転(図2及び図3)」、「貯湯(或いは給湯)のみの運転(図4)」、「冷房及び貯湯運転(図5)」、「暖房及び貯湯運転(図6)」を自在に切り換えることが出来る。
すなわち、外気温が31.1℃以上あり、冷房蒸発器5では冷媒が外気+α℃(図3における温度T1℃:点「D」)までしか冷却できなくても、補助ガスクーラー6において、低圧気相冷媒と熱交換することにより、図3における点「E」で示す状態まで冷却される。
その結果、図3のモリエル線図において、点「F」と点「A」のエンタルピ差を大きくして、所望の冷房能力を得ることが出来る。
これにより、給湯需要が存在しないにも拘らず給湯運転が為されてしまう、という事態は防止できる。
開閉弁Vb1は閉鎖し、空冷ガスクーラー4上流の膨張弁7は、膨張弁として、流量を調整しつつ、所定の開度で開いている。冷温水ラインLw循環用ポンプP2はOFF(不作動)である。
冷温水ラインLwに介装された三方弁Vw1、Vw2は、蒸発器5に連通する側が開放されていても、貯湯タンク1に連通する側が開放されていても、どちらでも可能である(どちらでも良い)。
水冷ガスクーラー3で放熱された冷媒は、冷媒配管Lc2、Lc4を経由して空冷ガスクーラー4に入り、空冷ガスクーラー4で外気から熱を貰い、低圧気相冷媒となる。ここで、空冷ガスクーラー4は蒸発器として作用している。
空冷ガスクーラー4で外気から熱を奪った低圧気相冷媒は、冷媒配管Lcの受液器8、冷房膨張弁9、蒸発器5、補助ガスクーラー6を素通り(熱交換や相変化を起こすこと無く通過すること)して、冷媒配管Lc11を経由して圧縮機2の吸い込み側に戻る。
換言すれば、冷暖房を行わなくても高温の温水は得られる。
貯湯ポンプP1及び冷温水循環用ポンプP2は、共にON(作動)であり、冷温水ラインLwに介装された三方弁Lw1、Lw2は、空調負荷側40から蒸発器5に連通する側に開放している。
水冷ガスクーラー3から出た液相冷媒は、バイパスLb1を経由した後、冷媒配管Lc6、バイパスLb2を経由し、冷媒配管Lc9の受液器8に導かれた後、冷房膨張弁9で膨張させられ、蒸発器5で冷温水ラインLwの冷水を冷却する。蒸発器5を出た冷媒は、冷媒配管Lc10及び補助ガスクーラー6を経由し、冷媒配管Lc11から圧縮機2に戻る。
CO2冷媒の流れについては、図4に対して、空冷ガスクーラー4から蒸発器5に向う過程において、三方弁Vc2の補助ガスクーラー6に連通するポートが閉じているためバイパスLb2を経由する。
なお、水冷ガスクーラー3において加熱されたお湯は、貯湯タンク1に貯められるが、輻射パネル12,13側の2次温水は、温水加熱熱交換機において、貯湯タンク1内の温水で加熱されて、輻射暖房の熱源となる。
すなわち、水冷ガスクーラー3をバイパスするならばバイパス弁Vb2を開き、
受液器8、冷房膨張弁9、蒸発器5、補助ガスクーラー6をバイパスするならばバイパス弁Vb3を開く。
図8〜図12の第3実施形態は、図8に全体構成を示すように、図1〜図6の第1実施形態に対して、第1及び第2のバイパスラインLb1、Lb2を廃止した実施形態である。
それ以外の構成については第1実施形態と同様である。
先ず、圧縮機2により高温高圧にされた冷媒は、冷媒配管Lc1を経由して水冷クーラ3に至る。貯湯ポンプP1が不作動であるので貯湯ラインLtでは温水(水)は循環せず、水冷クーラ3では放熱しないで、素通りする。その後、冷媒はバイパスLb3の開閉弁Vb1が全開状態であるので、冷媒配管Lc23からバイパスLb3を経由して、空冷ガスクーラー4に導入され、空気によって冷却され、中温高圧の冷媒と化す。空冷ガスクーラー4から出た冷媒は、冷媒配管Lc57を経由して、補助ガスクーラー6に導入されて低温冷媒と熱交換されて液相となって、冷媒配管Lc89を経由して冷房蒸発器5に向う。途中、液相冷媒は受液器8に一端溜められた後、次の冷房膨張弁9で膨張させられ、冷房蒸発器5で冷水(冷媒)を冷却する。冷房蒸発器5を出た冷媒は、冷媒配管Lc10を経由した後、補助ガスクーラー6で空冷ガスクーラー4から冷房所蒸発器5に向う冷媒と熱交換した後、冷媒配管Lc10を経由して圧縮機2に戻る。
一方、冷温水ラインLw循環用ポンプP2はOFF(不作動)であって冷温水ラインLw内では例温水の流れはない。
水冷ガスクーラーで外気から熱を奪った低圧気相冷媒は、冷媒配管Lc89の受液器8、冷房膨張弁9、蒸発器5、補助ガスクーラー6を素通り(熱交換や相変化を起こすこと無く通過すること)して、冷媒配管Lc11を経由して圧縮機2の吸い込み側に戻る。
空冷ガスクーラー4を素通りした高圧液相冷媒は冷媒配管Lc57を流れ、補助ガスクーラー6で蒸発器5を流過した冷媒から熱を受ける。その後、冷媒配管Lc89の受液器8に導かれた後、冷房膨張弁9で膨張させられ、減圧する。
減圧した低圧液相冷媒は、蒸発器5で気化する際の気化熱(蒸発熱)で冷温水ラインLwの冷水を冷却する。蒸発器5を出た気相冷媒は、冷媒配管Lc10及び補助ガスクーラー6を経由し、冷媒配管Lc11から圧縮機2に戻る。
なお、水冷ガスクーラー3において加熱されたお湯は、貯湯タンク1に貯められるが、輻射パネル12,13側の2次温水(冷温水ラインLwを流れる温水)は、貯湯タンク1内の温水で加熱されて、輻射暖房の熱源となる。
構成における以上の変更点を除いては、図8〜図12の第3実施形態と同様である。
尚、当該条件の運転は前述の第3実施形態の冷房単独運転と同様であるので、以降の説明は省略する。
図14の外気温が比較的高い場合に比べ、蒸発器5を出た冷媒は補助ガスクーラー6を経由しないため、冷媒循環系における管内抵抗が減少し、圧縮機2に投入するエネルギー(電力)の削減につながる。
第4実施形態の貯湯運転では、三方弁Vc10は補助ガスクーラー6に連通するポートが閉じている。蒸発器5を出た冷媒は補助ガスクーラー6を経由することなく圧縮機2に戻される。
従って、第3実施形態に対して、同運転条件下における冷媒循環系の管内抵抗が減少し、圧縮機2に投入するエネルギー(電力)の削減につながる。それ以外は第3実施形態の作動と同じである。
第4実施形態の冷房及び貯湯運転では、三方弁Vc10は補助ガスクーラー6に連通するポートが閉じている。蒸発器5を出た冷媒は補助ガスクーラー6を経由することなく圧縮機2に戻される。
従って、第3実施形態に対して、同運転条件下における冷媒循環系の管内抵抗が減少し、圧縮機2に投入するエネルギー(電力)の削減につながる。それ以外は第3実施形態の作動と同じである。
第4実施形態の暖房及び貯湯運転では、三方弁Vc10は補助ガスクーラーに連通するポートが閉じている。蒸発器5を出た冷媒は補助ガスクーラー6を経由することなく圧縮機2に戻される。それ以外の冷媒の流れは第3実施形態の暖房及び貯湯運転(図12)と同じである。
従って、第3実施形態(図12)に対して、同運転条件における冷媒循環系の管内抵抗が減少し、圧縮機2に投入するエネルギー(電力)の削減につながる。それ以外は第3実施形態の作動と同じである。
以上を除けば、図13から図18の第4実施形態と同様である。
図20と、図14とを比較しても明らかな通り、第5実施形態における外気温が比較的高く(例えば、30℃以上)、第2の熱交換器4の出口温度が31.1℃以上である場合の冷房単独運転状態は、第4実施形態における同様条件の場合の冷房単独運転と同じである。
図21と、図15とを比較しても明らかな通り、第5実施形態における外気温が比較的低く(例えば、30℃未満)、第2の熱交換器4の出口温度が31.1℃未満である場合の冷房単独運転状態は、第4実施形態における同様条件の場合の冷房単独運転(図15)と同じである。
第5実施形態の貯湯運転では、三方弁Vc10は第5のバイパスラインLb10に連通するポートが閉じ、バイパス弁Vb3は開いている。従って、空冷ガスクーラー4を出た冷媒は蒸発器5及び補助ガスクーラー6を経由することなく圧縮機2に戻される。
従って、図3の実施形態はもとより、第4実施形態に対しても、同運転条件下における冷媒循環系の管内抵抗が大幅に減少し、圧縮機2に投入するエネルギー(電力)の削減につながる。
第5実施形態の暖房及び貯湯運転では、三方弁Vc10はバイパスラインLb10に連通するポートが閉塞し、バイパス弁Vb3は開いている。その他のバルブ類の開閉状態及びポンプP1、P2の作動、非作動は、第4実施形態の暖房及び貯湯運転時(図18)と同じである。
従って、第3実施形態はもとより、第4実施形態に対しても、同運転条件における冷媒循環系の管内抵抗が大幅に減少し、圧縮機2に投入するエネルギー(電力)の削減につながる。
すなわち、図25では、冷温水の戻りラインが補助ガスクーラー6に連通し、それから、蒸発器5に戻っている。そして、冷媒ラインLcは蒸発器5から圧縮機2の吸い込み側2iへ直接連通している。
その他については、図1の第1実施形態と同様である。
補助ガスクーラー6には空調負荷から戻った冷水が流れているので、外気温が31℃を超えており、空冷ガスクーラー3で十分に高圧冷媒を冷却できなくても、補助クーラ6により、確実に冷却される。
その他については、図2、図3(何れも第1実施形態)で示すのと同様である。
そして、外気温が31.1℃を超えて、冷媒が空冷ガスクーラー4では完全に液相になる程度まで冷却されなかった場合にも、補助ガスクーラー6で、冷温水ラインLwの戻りラインを流れる冷水を用いてさらに冷却しているので、補助ガスクーラー6を出た段階で冷媒は液相状態となり、十分な冷房能力を得ることが出来る。
水冷ガスクーラー3で放熱された冷媒は、空冷ガスクーラー4で外気から熱を貰い、低圧気相冷媒となる。
その他については、図4で示すのと同様である。
水冷ガスクーラー3から出た液相冷媒は、バイパスLb1を経由した後、更にバイパスLb2を経由して、冷媒配管Lc9の受液器8に導かれた後、冷房膨張弁9で膨張させられ、蒸発器5で冷温水ラインLwの冷水を冷却する。蒸発器5を出た冷媒は、冷媒配管Lc12を経由し、圧縮機2に戻る。
その他については、第1実施形態における図5で示すのと同様である。
一方、水冷ガスクーラー3において加熱されたお湯は、貯湯タンク1に貯められるが、輻射パネル12,13側の2次温水は、温水加熱熱交換器において、貯湯タンク1内の温水で加熱されて、輻射暖房の熱源となる。
その他については、第1実施形態における図6で示すのと同様である。
図26、図28、図29において、冷媒が水冷ガスクーラー3を素通り(図26)せしめ、或いは、受液器8、冷房膨張弁9、蒸発器5を素通り(図27、図28)せしめるためには、図7で示す様に、開閉弁(バイパス弁)Vb2を介装した第3のバイパスラインLb4を設けても良い。その様な第3のバイパスラインLb4を設けた構成が、図30で示す第7実施形態の変形例である。
すなわち、水冷ガスクーラー3をバイパスするならばバイパス弁Vb2を開き、
受液器8、冷房膨張9弁、蒸発器5、補助ガスクーラー6をバイパスするならばバイパス弁Vb4を開く。
それ以外の構成については第6実施形態と同様である。
補助ガスクーラー6には空調負荷から戻った冷水が流れているので、外気温が31℃を超えており、空冷ガスクーラー3で十分に高圧冷媒を冷却できなくても、補助クーラ6により、確実に冷却される。
その他については、図2、図3(何れも第1実施形態)で示すのと同様である。
そして、外気温が31.1℃を超えて、冷媒が空冷ガスクーラー4では完全に液相になる程度まで冷却されなかった場合にも、補助ガスクーラー6で、冷温水ラインLwの戻りラインを流れる冷水を用いてさらに冷却しているので、補助ガスクーラー6を出た段階で冷媒は液相状態となり、十分な冷房能力を得ることが出来る。
水冷ガスクーラー3で放熱された冷媒は、空冷ガスクーラー4で外気から熱を貰い、低圧気相冷媒となる。
空冷ガスクーラー4で外気から熱を奪った低圧気相冷媒は、受液器8、冷房膨張弁9、蒸発器5を素通り(熱交換や相変化を起こすこと無く通過すること)して、冷媒配管Lc12を介して圧縮機2の吸い込み側2iに戻る。
水冷ガスクーラー3から出た液相冷媒は、冷媒配管Lc23、Lc4を経由して空冷ガスクーラー4を素通りして、補助ガスクーラー6に至る。
冷媒は補助ガスクーラー6で冷温水ラインLw7の冷水に冷熱を与え、その後、冷媒配冷媒配管Lc89の受液器8に導かれた後、冷房膨張弁9で膨張させられ、蒸発器5で再度冷温水ラインLw8の冷水を冷却する。蒸発器5を出た冷媒は、冷媒配管Lc12を経由し、圧縮機2に戻る。
空冷ガスクーラー4で外気によって加熱された冷媒は、その後、冷媒配管Lc57、補助ガスクーラー6、冷媒配管Lc89の受液器8、膨張弁9、蒸発器5を素通りして冷媒配管Lc12を介して圧縮機2に戻る。
一方、水冷ガスクーラー3において加熱されたお湯は、貯湯タンク1に貯められるが、輻射パネル12,13側の2次温水は、温水加熱熱交換器において、貯湯タンク1内の温水で加熱されて、輻射暖房の熱源となる。
その他については、第6実施形態における図29で示すのと同様である。
図36〜図41の第9実施形態は、図31から図35の第8実施形態に対して、冷温水ラインLwに補助ガスクーラー6を迂回するバイパスラインを設けた実施形態である。
即ち、冷温水は、戻りの冷温水配管Lw7からバイパスラインLwb経由で、直接蒸発器5に入り、蒸発器5で冷媒と熱の授受を行っている。冷房の能力は、外気温が比較的高く(例えば、30℃以上)、第2の熱交換器4の出口温度が31.1℃以上である場合(図37)に比べて下回るが、流路抵抗が減り、運転コストは低減出来る。
即ち、冷温水は、戻りの冷温水配管Lw7からバイパスラインLwb経由で、直接蒸発器5に入り、蒸発器5で冷媒と熱の授受を行っている。冷房の能力は、外気温が比較的高く(例えば、30℃以上)、第2の熱交換器4の出口温度が31.1℃以上である場合(図37)に比べて下回るが、流路抵抗が減り、運転コストは低減出来る。
2・・・圧縮機
3・・・第1の熱交換器/水冷ガスクーラー
4・・・第2の熱交換器/空冷熱交換器
5・・・第3の熱交換器/冷房蒸発器
6・・・第4の熱交換器/補助ガスクーラー
7、9・・・膨張弁
8・・・受液器
40・・・空調負荷
50・・・循環系統/熱源ユニット
Lc・・・冷媒ライン
Ld・・・温水ライン
Lt・・・貯湯ライン
Lw・・・冷温水ライン
P1・・・貯湯ポンプ
P2・・・循環ポンプ
Vb1・・・開閉弁
Vc1、Vc2・・・三方弁
Vw1、Vw2・・・三方弁
Claims (7)
- 冷暖房負荷側に連通する冷温水ラインと、温水を貯蔵する貯湯タンクと、冷媒である二酸化炭素が循環する循環系統とを備え、該循環系統は、低圧気相冷媒を圧縮して超臨界状態の高圧冷媒として吐出する圧縮機と、圧縮機から吐出された超臨界状態の高圧冷媒と貯湯タンクに連通するラインを流れる水との間で熱交換を行う第1の熱交換器と、冷媒と大気との間で熱交換を行う第2の熱交換器と、冷媒と冷温水ラインを流れる冷温水との間で熱交換を行う第3の熱交換器と、第2の熱交換器から第3の熱交換器に向う冷媒と第3の熱交換器で熱交換を行った後の冷媒との間で熱交換を行う第4の熱交換器とを有し、圧縮機の吐出口と第1の熱交換器とを連通し、第4の熱交換器を経由して第2の熱交換器と第3の熱交換器とを連通し、第4の熱交換器を経由して第3の熱交換器と圧縮機の吸込口とを連通する冷媒ラインを有しており、前記冷温水ラインは貯湯タンク或いは第3の熱交換器と選択的に連通する様に構成されていることを特徴とする二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム。
- 冷暖房負荷側に連通する冷温水ラインと、温水を貯蔵する貯湯タンクと、冷媒である二酸化炭素が循環する循環系統とを備え、該循環系統は、低圧気相冷媒を圧縮して超臨界状態の高圧冷媒として吐出する圧縮機と、圧縮機から吐出された超臨界状態の高圧冷媒と貯湯タンクに連通するラインを流れる水との間で熱交換を行う第1の熱交換器と、冷媒と大気との間で熱交換を行う第2の熱交換器と、冷媒と冷温水ラインを流れる冷温水との間で熱交換を行う第3の熱交換器と、第2の熱交換器から第3の熱交換器に向う冷媒と冷温水ラインを流れる冷温水との間で熱交換を行う第4の熱交換器とを有し、圧縮機の吐出口と第1の熱交換器とを連通し、第4の熱交換器を経由して第2の熱交換器と第3の熱交換器とを連通し、第3の熱交換器と圧縮機の吸込口とを連通する冷媒ラインを有し、前記冷温水ラインは貯湯タンク或いは第3の熱交換器と選択的に連通し且つ戻りラインは第4の熱交換器を経由してから第3の熱交換器に連通するように配置されていることを特徴とする二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム。
- 圧縮機の吐出口と第1の熱交換器とを連通する冷媒ラインから分岐して第2の熱交換器をバイパスする第1のバイパスラインと、第2の熱交換器と第3の熱交換器とを連通する冷媒ラインから分岐して第4の熱交換器をバイパスする第2のバイパスラインとを有する請求項1、2の何れかの二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム。
- 前記循環系統は、バイパス弁が介送されて前記第1の熱交換器をバイパスする第3のバイパスラインを有している請求項1〜3の何れか1項の二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム。
- 前記循環系統は、バイパス弁が介送されて前記第3の熱交換器及び第4の熱交換器をバイパスする第4のバイパスラインとを有している請求項1〜4の何れか1項の二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム。
- 第3の熱交換器と第4の熱交換器とを連通する冷媒ラインから分岐して第4の熱交換器をバイパスし、第4の熱交換器と圧縮機の吸込口とを連通するラインと合流する第5のバイパスラインを設ける請求項1の二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム。
- 第4の熱交換器に向う冷温水ラインから分岐して、第4の熱交換器と第3の熱交換器とを連通する冷温水ラインに合流する第6のバイパスラインを設けている請求項2の二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム。
Priority Applications (1)
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