JP2004218540A - 消音器のマルチ構造 - Google Patents

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JP2004218540A JP2003007294A JP2003007294A JP2004218540A JP 2004218540 A JP2004218540 A JP 2004218540A JP 2003007294 A JP2003007294 A JP 2003007294A JP 2003007294 A JP2003007294 A JP 2003007294A JP 2004218540 A JP2004218540 A JP 2004218540A
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Matsuo Ogoshi
松男 大越
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Yanmar Co Ltd
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Abstract

【課題】各船舶エンジン毎の消音器を1つにまとめてもコンパクトで重量も軽減化させることができるとともに、断面積の拡大による消音効果も発揮することができる消音器のマルチ構造を提供する。
【解決手段】4つの船舶エンジンから排出される排気を各船舶エンジン毎にそれぞれ個別に消音する複数の消音器21〜24を、消音器母体1の内部に収容する。消音器母体の外殻10を、真円形状の上壁11および下壁12と、この上壁および下壁を連結する円筒形状の外壁13とで構成する。消音器母体の内部に、その中心mから互いに相隣なる消音器同士を排気の流通方向に沿って仕切るように放射状に延びる隔壁14を設ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の機関から排出される排気を各機関毎にそれぞれ個別に消音する複数の消音器を1つにまとめて配置する消音器のマルチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、船舶用エンジンなどの機関から排出される排気を消音器内で膨張させることによって消音してから外部へ排出することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−117735号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、大型の船舶用エンジンなどの機関にあっては、主機用と補機用とで少なくとも2つの機関を備えており、洋上での故障を考慮してバックアップ用の機関を備えていることもある。
【0005】
その場合、これらの複数の機関から排出される排気がそれぞれ個別の消音器によって消音されるように、各機関毎にそれぞれ個別の消音器を備えている。
【0006】
しかし、船舶などでは、スペース的な制約を受けるため、各機関毎に個別の消音器を配置するだけのスペースを確保することが難しく、その対策が切望されていた。
【0007】
そこで、各機関毎の消音器を1つにまとめて配置することが考えられるが、通常、消音器は円筒形状に形成されているため、各消音器を1つにまとめると、互いの消音器同士の間に隙間が存在して非常に大径な筒状体となる上、重量も嵩み、そのままでは、到底実現させることができない。しかも、各消音器を1つにまとめて大径な筒状体となって断面積が拡大されているにも拘わらず、排気音の消音効果が全く向上しない。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各機関毎の消音器を1つにまとめてもコンパクトで重量も軽減化させることができるとともに、断面積の拡大による消音効果も発揮することができる消音器のマルチ構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、消音器のマルチ構造として、複数の機関から排出される排気を各機関毎にそれぞれ個別に消音する複数の消音器を、消音器母体の内部に収容する。そして、上記消音器母体を、外殻を覆う筒形状の外壁と、互いに相隣なる消音器同士を排気の流通方向に沿って仕切る隔壁とによって形成している。
【0010】
この特定事項により、複数の消音器を内部に収容する消音器母体は、その外殻を覆う筒形状の外壁と、互いに相隣なる消音器同士を排気の流通方向に沿って仕切る隔壁とによって形成されているので、筒状体により1つにまとめた筒状の各消音器の断面積と、消音器母体の外壁内を隔壁によって仕切った各消音器の断面積とを同一にすれば、各消音器による消音効果を犠牲にすることなく消音器母体をコンパクトにすることが可能となる。しかも、各消音器の外殻が消音器母体の共有の外壁によって覆われている上、相隣なる消音器同士が消音器母体の共有の隔壁によって仕切られているので、筒状の複数の消音器を1つにまとめた筒状体に比して、大幅な重量の軽減化を図ることが可能となる。
【0011】
一方、複数の消音器を1つにまとめた大径な筒状体の断面積と消音器母体の断面積とを同一にすれば、この消音器母体の外壁内を隔壁によって仕切った各消音器の断面積が大幅に拡大されることになり、各消音器による排気音の消音効果を向上させることが可能となる。
【0012】
特に、請求項2のもののように、消音器母体を、略円筒形状の外壁と、その消音器母体の中心から各消音器を仕切るように放射状に延びる隔壁とによって形成している場合には、外壁の周方向端部同士を溶接するだけで消音器母体の外殻が形成され、消音器母体の外殻を簡単に形成することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の実施形態に係わる消音器のマルチ構造を適用した消音器母体の平面図、図2は同じく側面一部断面図、図3は図2のA−A線における横断平面図である。
【0015】
図1〜図3において、消音器母体1の構成について説明する。
【0016】
この消音器母体1は、機関としての4つの船舶用エンジンからそれぞれ個別に排出された排気を消音するものであって、真円形状の上壁11および下壁12と、この上壁11および下壁12を連結する円筒形状の外壁13とで外殻10が構成されている。
【0017】
また、消音器母体1の内部には、4つの船舶用エンジンからそれぞれ個別に排出された排気を消音する4つの消音器21,22,23,24が収容されている。
【0018】
そして、消音器母体1の内部には、その消音器母体1の中心mから互いに相隣なる消音器21,22,23,24同士を排気の流通方向に沿って仕切るように放射状に延びる隔壁14,…が設けられている。この各隔壁14は、消音器母体1の中心mから周方向に90゜間隔で放射状に延び、消音器母体1の内部に断面略90゜に仕切られた断面扇形の消音器21〜24を構成している。この場合、各消音器21〜24に対応する外壁13の対応箇所に点検窓を設けて、内部に付着するスス量などを点検できるようにしてもよい。
【0019】
また、消音器母体1の下壁12には、4つの船舶用エンジンからそれぞれ個別に排出された排気を導入する導入口15,…が各消音器21〜24毎にそれぞれ対応して設けられている。一方、消音器母体1の上壁11には、各導入口15から導入されて消音された排気を排出する排出口16,…が各消音器21〜24毎にそれぞれ対応して設けられている。
【0020】
更に、消音器母体1の内部には、略正方形状の補強板18が設けられ、この補強板18によって、各消音器21〜24が排気の流通方向から仕切られるようになっている。上記補強板18には複数の真円形状の貫通孔18a,…が設けられ、この各貫通孔18aと、補強板18の端辺と外壁13との間の空間18bとを介して排気が各消音器21〜24内を円滑に流通できるようになっている。
【0021】
なお、図1および図2中、19は排気中のドレンを各消音器21〜24毎に排出するドレン孔である。
【0022】
ここで、図4を用いて、各消音器21〜24の断面積と同じ断面積の真円形状の消音器aを4つまとめた断面真円形状の筒状体bの断面積と、本発明の消音器母体1の断面積(各消音器21〜24の断面積)とを比較してみるに、
真円形状の消音器aの半径をrとした場合、消音器aの断面積は、
πr
となる。
【0023】
一方、本発明の消音器母体1の半径をsとした場合、消音器母体1内の各消音器21〜24の断面積は、
πs/4
となる。このとき、消音器aの断面積(πr)と消音器母体1内の各消音器21〜24の断面積(πs/4)とは同一であるから、
πr=πs/4
の関係式が成立し、
4r=s
となる。
【0024】
このとき、真円形状の消音器aの半径rを仮に「5」とすると、消音器母体1の半径sは「10」となり、消音器母体1は、その直径2sが真円形状の消音器aを4つまとめた断面真円形状の筒状体bの直径の約82%に相当し、図4に一点鎖線で示すように、真円形状の消音器aを4つまとめた断面真円形状の筒状体bに比してかなり小径の真円形状となることが判る。
【0025】
また、消音器母体1の断面積は、各消音器21〜24の断面積と同じ断面積の真円形状の消音器aを4つまとめた場合の断面真円形状の筒状体bの断面積の約67%に相当している。
【0026】
更に、消音器母体1の重量は、各消音器21〜24の断面積と同じ断面積の真円形状の消音器aを4つまとめた場合の断面真円形状の筒状体bの重量の約60%に相当している。
【0027】
したがって、上記実施形態では、4つの消音器21〜24を内部に収容する消音器母体1は、真円形状の上壁および下壁12と、円筒形状の外壁13と、消音器母体1の中心mから相隣なる消音器21〜24同士を排気の流通方向に沿って仕切るように放射状に延びる隔壁14,…とによって形成されているので、筒状体bにより1つにまとめた各消音器aの断面積と、消音器母体1の外壁内を隔壁によって4つに仕切った各消音器21〜24の断面積とを同一にすれば、各消音器21〜24による消音効果を犠牲にすることなく消音器母体1をかなりコンパクトにすることができる。しかも、各消音器21〜24の外殻10が消音器母体1の共有の外壁13によって覆われている上、相隣なる消音器21〜24同士が消音器母体1の共有の隔壁14によって仕切られているので、4つの消音器aを1つにまとめた筒状体bに比して、約60%まで大幅に重量の軽減化を図ることができる。
【0028】
一方、4つの消音器a,…を1つにまとめた大径な筒状体bの断面積と、消音器母体1の断面積(各消音器21〜24の断面積)とを同一にすれば、この消音器母体1の外壁13内を隔壁14によって仕切った各消音器21〜24の断面積が大幅に拡大されることになり、各消音器21〜24による排気音の消音効果を向上させることができる。
【0029】
また、消音器母体1が略円筒形状の外壁13によって形成されていることにより、外壁13の周方向端部同士を溶接すれば、消音器母体1の外殻10が形成されることになり、消音器母体1の外殻10を簡単に形成することができる。
【0030】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、円筒形状の外壁10により断面真円形状の消音器母体1を形成したが、外壁に四隅を付けて断面矩形状の消音器母体が形成されていてもよく、この場合、内部の消音器は機関の数量に応じた数に隔壁によって仕切られる。
【0031】
また、上記実施形態では、船舶用エンジンに適用した場合について述べたが、発電機など地上に設置される機関にも適用できるのはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1における消音器のマルチ構造によれば、複数の消音器を内部に収容する消音器母体を、外殻を覆う筒形状の外壁と、互いに相隣なる消音器同士を仕切る隔壁とによって形成することで、筒状体により1つにまとめた筒状の各消音器の断面積と、消音器母体の外壁内を隔壁によって仕切った各消音器の断面積とを同一にすれば、各消音器による消音効果を犠牲にすることなく消音器母体をコンパクトにすることができる。しかも、各消音器の外殻を消音器母体の共有の外壁によって覆っている上、相隣なる消音器同士を消音器母体の共有の隔壁によって仕切ることで、筒状の複数の消音器を1つにまとめた筒状体に比して大幅な重量の軽減化を図ることができる。
【0033】
一方、複数の消音器を1つにまとめた大径な筒状体の断面積と消音器母体の断面積とを同一にすれば、この消音器母体の外壁内を隔壁によって仕切った各消音器の断面積を大幅に拡大でき、各消音器による排気音の消音効果を向上させることができる。
【0034】
また、本発明の請求項2における消音器のマルチ構造によれば、消音器母体を略円筒形状の外壁によって形成することで、外壁の周方向端部同士を溶接するだけで消音器母体の外殻を簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる消音器のマルチ構造を適用した消音器母体の平面図である。
【図2】消音器母体の側面一部断面図である。
【図3】図2のA−A線における横断平面図である。
【図4】本発明の各消音器の断面積と同じ断面積の真円形状の消音器を4つまとめた断面真円形状の筒状体と本発明の消音器母体との大小関係を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 消音器母体
10 外殻
13 外壁
14 隔壁
21〜24 消音器
m 消音器母体の中心

Claims (2)

  1. 複数の機関から排出される排気を各機関毎にそれぞれ個別に消音する複数の消音器が、消音器母体の内部に収容されており、
    この消音器母体は、
    外殻を覆う筒形状の外壁と、
    互いに相隣なる消音器同士を排気の流通方向に沿って仕切る隔壁と
    によって形成されていることを特徴とする消音器のマルチ構造。
  2. 上記請求項1に記載の消音器のマルチ構造において、
    消音器母体は、
    略円筒形状の外壁と、
    その消音器母体の中心から各消音器を仕切るように放射状に延びる隔壁と
    によって形成されていることを特徴とする消音器のマルチ構造。
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