JP2004215680A - サイクロン式掃除機およびサイクロン式掃除機用補助捕塵装置 - Google Patents

サイクロン式掃除機およびサイクロン式掃除機用補助捕塵装置 Download PDF

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浩 友岡
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Abstract

【課題】ランニングコストがかからず、かつ吸塵力等の性能低下の生じないサイクロン式掃除機を提供する。
【解決手段】サイクロン式掃除機は、吸引経路においてサイクロン集塵装置よりも下流側でかつ送風機よりも上流側に配置された補助捕塵装置20を備える。補助捕塵装置20は、掃除機本体10に着脱自在に取付け可能に構成されており、前カバー21と後カバー22とからなる中空の箱形状のケーシングと、後カバー22の中空部分に嵌め込まれたフィルタ26とを有する。フィルタ26の主面は、送風機によって吸引される吸気の進行方向と交差するように配置されており、フィルタ26の端面と後カバー22との間に位置する隙間が接着剤31にて全周にわたって固着されており、前カバー21と後カバー22との間に位置する隙間にはシール材32が介在している。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイクロン集塵装置を備えたサイクロン式掃除機およびこのサイクロン式掃除機の吸引経路に着脱自在に取付けられるサイクロン式掃除機用補助捕塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、いわゆるサイクロン集塵装置を搭載したサイクロン式掃除機(たとえば、特許文献1参照)が普及しつつある。サイクロン集塵装置は、塵埃を含んだ空気を竜巻状に旋回させることにより、塵埃を遠心分離して集塵する装置である。このサイクロン集塵装置を搭載した掃除機にあっては、従来の掃除機において問題となっていたフィルタ等の目詰まりによる吸塵力の低下が起こり難いため、優れた集塵能力を持続して発揮することが可能になる。
【0003】
サイクロン集塵装置は、上述の通り、竜巻状に吸気を旋回させることにより、吸気中に含まれた殆どの塵埃を遠心分離し、サイクロン集塵装置の下部に設けられたダストカップ内へと集塵する。しかしながら、吸気中に含まれる非常に微細な塵埃の一部はサイクロン集塵装置を通過し、サイクロン集塵装置の下流側に位置する送風機へと達する。
【0004】
このサイクロン集塵装置を通過した微細な塵埃は、送風機のファン駆動部等に付着し悪影響を及ぼすばかりでなく、送風機のさらに下流に位置する排気口に設けられた排気フィルタの目詰まりを起こし、吸塵力の低下や本体温度の上昇を引き起こす。このため、サイクロン集塵装置を備えたサイクロン式掃除機においては、この微細な塵埃を捕塵するための補助捕塵装置が必要となる。
【0005】
以下においては、従来のサイクロン式掃除機の構造について、図を参照して説明する。図9は、従来のサイクロン式掃除機の構造を示す掃除機本体の一部破断側面図である。また、図10は、従来のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置の構造を示す概略斜視図である。
【0006】
図9に示すように、ノズル体(図示せず)に設けられた吸引口から吸引された吸気は、延長管(図示せず)、サイクロン集塵装置(図示せず)、ホース7および接続管18を経由して掃除機本体10内部へと導入される。掃除機本体10の前部には集塵室11が形成されており、この集塵室11内において紙袋式の補助捕塵装置40が接続管18の端部に取付けられている。掃除機本体10の後部には駆動室12が設けられており、この駆動室12内に送風機17が配置されている。なお、送風機17のさらに下流には、排気をクリーンにするための排気フィルタ(図示しない)が組付けられている。
【0007】
図10に示すように、紙袋式の補助捕塵装置40は、掃除機本体10に設けられた係止部14,15に係止される被係止部である台紙43と、紙袋からなる集塵袋49とによって構成されており、接続管18の端部が台紙43に設けられた流入口44に差し込まれた状態にて掃除機本体10に取付けられる。
【0008】
この紙袋式の補助捕塵装置40を吸引経路に設けることにより、サイクロン集塵装置を通過した微細な塵埃を紙袋式の補助捕塵装置40にて捕塵することが可能になるため、補助捕塵装置40を通過した空気流は、塵埃を含まない清浄な空気流となる。この結果、微細な塵埃が送風機17に悪影響を及ぼしたり、排気フィルタ(図示せず)に目詰まりを生じさせたりすることがなくなるため、性能低下の生じないサイクロン式掃除機とすることが可能になる。
【0009】
しかしながら、上述の紙袋式の補助捕塵装置を用いた場合には、ランニングコストが多くかかるという問題がある。これは、上述の紙袋式の補助捕塵装置が再利用できないためであり、定期的に交換する必要が生じるためである。また、紙袋式の補助捕塵装置を用いた場合には、生産者側においても紙袋式の補助捕塵装置を随時供給できる体制を準備する必要があり、負担を強いるものであった。
【0010】
そこで、紙袋式の補助捕塵装置に替え、図11に示すようなケーシングとフィルタとからなる補助捕塵装置が考案されている。図11に示すように、この補助捕塵装置50は、ケーシングである一対のケース体51,52と、フィルタ56とからなり、フィルタ56は一対のケース体51,52のうちの後カバー52に嵌め込まれて組付けられている。前カバー51は被係止部53を有しており、この被係止部53に流入口54が形成されている。後カバー52の主面には、流出口57が形成されている。また、一対のケース体51,52は、ヒンジ58によって開閉自在となっており、開閉操作部55を操作することにより、ユーザが簡便に開閉できるように構成されている。
【0011】
このケーシングとフィルタとからなる補助捕塵装置50を用いることにより、フィルタ56を清掃することによって繰り返し補助捕塵装置50を再利用することが可能になるため、ランニングコストを削減することが可能になる。また、生産者側における補助捕塵装置の供給体制も不要になる。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−85159号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のケーシングとフィルタとからなる補助捕塵装置を用いた場合には、微細な塵埃を含む空気流が一対のケース体の間に位置する隙間から漏れ出したり、フィルタと後カバーとの間に位置する隙間から漏れ出したりすることがあり、完全に微細な塵埃を捕塵することが困難であった。このため、微細な塵埃が送風機のファン駆動部等に付着して悪影響が出たり、排気フィルタの目詰まりを起こし、吸塵力の低下や本体温度の上昇を引き起こしたりする問題が完全には解消されていなかった。
【0014】
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、ランニングコストがかからず、かつ吸塵力等の性能低下の生じないサイクロン式掃除機を提供することを目的とする。
【0015】
また、他の目的としては、ランニングコストがかからず、かつサイクロン式掃除機の吸塵力等の性能低下を生じないサイクロン式掃除機用補助捕塵装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づくサイクロン式掃除機は、送風機と、吸引経路と、サイクロン集塵装置と、補助捕塵装置とを備える。吸引経路は、吸引口から送風機に至る通気経路である。サイクロン集塵装置は、吸引経路に配置される。補助捕塵装置は、吸引経路において、サイクロン集塵装置よりも下流側でかつ送風機よりも上流側に配置される。また、補助捕塵装置は、吸引経路に着脱自在に取付け可能な構造となっている。この補助捕塵装置は、中空の箱形状のケーシングと、ケーシング内部に組付けられたフィルタとを含む。フィルタの主面は、送風機によって吸引される吸気の進行方向と交差するように配置される。フィルタの端面とケーシングとの間に位置する隙間には、封止材が充填されている。
【0017】
本構成のように、フィルタの端面とケーシングとの間を封止材にて充填することにより、フィルタの端面とケーシングとの間から微細な塵埃を含んだ空気が漏れ出ることがなくなるため、フィルタによって確実に微細な塵埃が捕塵される。このため、補助捕塵装置よりも下流側に塵埃を含んだ空気が流れ込むことがなくなる。この結果、送風機に微細な塵埃が付着することによる不具合や、送風機よりもさらに下流に位置する排気フィルタの目詰まりが防止されるため、吸塵力が低下することもなく、恒久的に高い性能が維持されるサイクロン式掃除機を提供することが可能になる。また、ケーシングとフィルタとを用いた補助捕塵装置を用いているため、補助捕塵装置の再利用が可能であり、ランニングコストを削減することも可能になる。
【0018】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機にあっては、たとえば、封止材がフィルタとケーシングとを固着する接着剤であることが好ましい。このように、フィルタの端面とケーシングとの間に位置する隙間に充填される封止材として接着剤を用いることにより、フィルタとケーシングとを固着すると同時に隙間を充填することが可能である。
【0019】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機にあっては、たとえば、ケーシングが開閉自在に構成された一対のケース体からなり、フィルタがこの一対のケース体のうちの一方に組付けられていることが好ましい。このように、ケーシングを分割し、一対のケース体によって構成することにより、ケーシングを開閉自在に構成することが可能になる。これにより、ケーシングを開いた状態にてフィルタに付着した塵埃を除去する清掃作業を行なうことが可能になるため、利便性に優れたサイクロン式掃除機とすることが可能になる。
【0020】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機にあっては、たとえば、一対のケース体を閉じた状態において、一対のケース体の間に位置する隙間にシール材が介在していることが好ましい。このように、一対のケース体の間に位置する隙間を塞ぐようにシール材を配置することにより、この隙間から微細な塵埃を含んだ空気が漏れ出るおそれがなくなるため、フィルタによって完全に微細な塵埃を捕塵することが可能になる。この結果、吸塵力が低下することのない高性能のサイクロン式掃除機を提供することが可能になる。
【0021】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機にあっては、たとえば、フィルタが合成樹脂からなるスポンジ部材であることが好ましい。また、上記本発明に基づくサイクロン式掃除機にあっては、たとえば、フィルタが合成樹脂または天然繊維のうちの少なくとも一方を含む織布または不織布であることが好ましい。このように、フィルタとしてスポンジ部材や織布、不織布を用いることにより、フィルタを直接水洗いしても捕塵機能が失われることがないため、恒久的に補助捕塵装置を再利用することが可能になり、ランニングコストの削減に大きく寄与することになる。
【0022】
本発明に基づくサイクロン式掃除機用補助捕塵装置は、サイクロン式掃除機の吸引経路に着脱自在に取付けられる補助捕塵装置であり、ケーシングとフィルタとを備える。ケーシングは、中空の箱形状を有しており、フィルタは、ケーシング内部に組付けられる。フィルタの主面は、ケーシング内を通過する吸気の進行方向と交差するように配置されており、フィルタの端面とケーシングとの間に位置する隙間が封止材にて充填されている。
【0023】
本構成のように、フィルタの端面とケーシングとの間を封止材にて充填することにより、フィルタの端面とケーシングとの間から微細な塵埃を含んだ空気が漏れ出ることがなくなるため、フィルタによって確実に塵埃が捕塵される。この結果、補助捕塵装置を通過して排出される空気を非常に清浄な空気とすることが可能になる。また、ケーシングとフィルタとを用いた補助捕塵装置を用いるため、補助捕塵装置の再利用が可能であり、ランニングコストを削減することが可能になる。
【0024】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機用補助捕塵装置にあっては、たとえば、封止材がフィルタとケーシングとを固着する接着剤であることが好ましい。このように、フィルタの端面とケーシングとの間に位置する隙間に充填される封止材として接着剤を用いることにより、フィルタとケーシングとを固着すると同時に隙間を充填することが可能になる。
【0025】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機用補助捕塵装置にあっては、たとえば、ケーシングが開閉自在に構成された一対のケース体からなり、フィルタがこの一対のケース体のうちの一方に組付けられていることが好ましい。このように、ケーシングを分割し、一対のケース体によって構成することにより、ケーシングを開閉自在に構成することが可能になる。これにより、ケーシングを開いた状態にてフィルタに付着した塵埃を除去する清掃作業を行なうことが可能になるため、利便性に優れた補助捕塵装置とすることが可能になる。
【0026】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機用補助捕塵装置にあっては、たとえば、一対のケース体を閉じた状態において、一対のケース体の間に位置する隙間にシール材が介在していることが好ましい。このように、一対のケース体の間に位置する隙間を塞ぐようにシール材を配置することにより、この隙間から微細な塵埃を含んだ空気が漏れ出るおそれがなくなるため、補助捕塵装置によって完全に微細な塵埃を捕塵することが可能になる。
【0027】
上記本発明に基づくサイクロン式掃除機用補助捕塵装置にあっては、たとえば、フィルタが合成樹脂からなるスポンジ部材であることが好ましい。また、上記本発明に基づくサイクロン式掃除機用補助捕塵装置にあっては、たとえば、フィルタが合成樹脂または天然繊維のうちの少なくとも一方を含む織布または不織布であることが好ましい。このように、フィルタとしてスポンジ部材や織布、不織布を用いることにより、フィルタを直接水洗いしても捕塵機能が失われることがないため、恒久的に補助捕塵装置を再利用することが可能になり、ランニングコストの削減に大きく寄与することになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図を参照して説明する。
【0029】
(サイクロン式掃除機の全体構造)
まず、本実施の形態におけるサイクロン式掃除機の全体構造について説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるサイクロン式掃除機の構造を示す概略側面図である。図1に示すように、本実施の形態におけるサイクロン式掃除機1は、ノズル体2と、延長管4と、サイクロン集塵装置5と、ホース7と、掃除機本体10とを主に備えている。ノズル体2の下面には、吸引口3が設けられている。吸引口3から吸気された空気は、延長管4内を経由してサイクロン集塵装置5へと導入される。サイクロン集塵装置5内に導入された吸気は、竜巻状に旋回させられ、その後ホース7へと吸い上げられる。サイクロン集塵装置5の下方にはダストカップ6が着脱自在に設けられており、サイクロン集塵装置5によって遠心分離された塵埃が、ダストカップ6内に集塵される。
【0030】
(掃除機本体の内部構造)
次に、掃除機本体の内部構造について説明する。図2は、図1に示すサイクロン式掃除機の掃除機本体の一部破断側面図である。図2に示すように、掃除機本体10内部は、前部に位置する集塵室11と後部に位置する駆動室12とに区画されている。集塵室11の前方には、接続管18が位置している。集塵室11内の接続管18の近傍には、補助捕塵装置20を係止するための係止部14,15が設けられており、この係止部14,15によって補助捕塵装置20が集塵室11内に取付けられている。なお、補助捕塵装置20は、接続管18の下流側の端部が補助捕塵装置20の内部に差し込まれた状態となるように、掃除機本体10に取付けられている。補助捕塵装置20は、係止部14,15によって掃除機本体10に着脱自在に取付けられる。このため、掃除機本体10の集塵室11の上部には、補助捕塵装置20の出し入れが可能となるように、開閉蓋13が設けられている。
【0031】
駆動室12には、送風機17が配設されている。送風機17としては、通常電動送風機が用いられる。送風機17を駆動させることにより、送風機17よりも上流側に位置する吸引経路内に負圧が発生するため、吸引口3より塵埃を含んだ空気がサイクロン式掃除機1内部へと吸い込まれることになる。なお、集塵室11と駆動室12との間には、補助フィルタ16が配置されている。補助フィルタ16は、万が一、補助捕塵装置20が破損した場合に送風機17へ塵埃が流入することを防止するための補助的な役割を果たすフィルタである。
【0032】
(サイクロン式掃除機用補助捕塵装置の構造)
次に、補助捕塵装置の構造について詳説する。図3は、本実施の形態におけるサイクロン式掃除機用補助捕塵装置の概略斜視図であり、図4は、図3に示す補助捕塵装置を他の方向から見た概略斜視図である。また、図5は、ケーシングを開いた状態における補助捕塵装置の概略斜視図である。また、図6は、本実施の形態における補助捕塵装置の図3および図4中におけるVI−VI線に沿う模式断面図であり、図7は、開いた状態における補助捕塵装置の図5中におけるVII−VII線に沿う模式断面図である。
【0033】
まず、図3および図4を参照して、ケーシングを閉じた状態における補助捕塵装置の外観構造について説明する。図3および図4に示すように、本実施の形態における補助捕塵装置20のケーシングは、一対のケース体である前カバー21と後カバー22とから構成されている。前カバー21と後カバー22は、それぞれ下端が閉塞し上端が開口した有底箱状の樹脂部材からなり、これらの開口端同士が向き合うように嵌め合わされることにより、内部が中空に構成されている。
【0034】
前カバー21の主表面の所定位置には、流入口24が設けられた被係止部23が形成されている。流入口24は、補助捕塵装置20の外部と内部とを連通する孔である。後カバー22の主表面の所定位置には、流出口27が設けられている。流出口27は、補助捕塵装置20の内部と外部とを連通する孔である。
【0035】
前カバー21と後カバー22からなるケーシングの内部には、フィルタ26が配置されている。フィルタ26は、後カバー22に設けられた流出口27の全域を覆うように配置されている。フィルタ26としては、たとえば、合成樹脂からなるスポンジ部材が用いられる。なお、スポンジ部材とは、内部に無数の微細孔を有する海綿状の部材である。また、フィルタ26として、合成樹脂や天然繊維を原料とする織布や不織布を用いることも可能である。
【0036】
前カバー21と後カバー22とは、ヒンジ28(図6参照)によって開閉自在に組付けられている。補助捕塵装置20のヒンジ28が設けられた面とは反対側の面には、ケーシングが閉じた状態を維持するための係止部29が設けられている。なお、前カバー21と後カバー22との係止を解除するには、後カバー22に設けられた開閉操作部25を用いることにより、簡便に係止が解除されるように構成されている。
【0037】
次に、図5を参照して、ケーシングを開けた状態における補助捕塵装置の外観構造について説明する。図5に示すように、本実施の形態における補助捕塵装置20にあっては、ヒンジ28によって後カバー22に対して前カバー21が回動することにより、ケーシングを開閉することが可能なように構成されている。ケーシングを開けた状態において、後カバー22の中空部にはフィルタ26が嵌め込まれている。フィルタ26は、フィルタ26の主面が吸気の進行方向と交差するように配置されている。後カバー22の側壁には、前カバー21との嵌め合いを確保するために、段差面が設けられている。この段差面には、シール材32が貼付されている。シール材32としては、たとえば、塩化ビニルからなるシールパッキンが用いられる。
【0038】
次に、図6を参照して、ケーシングを閉じた状態における補助捕塵装置の内部構造について詳細に説明する。図6に示すように、前カバー21と後カバー22との間に位置する隙間には、シール材32が介在している。すなわち、前カバー21と後カバー22とによってシール材32が挟持されることにより、この隙間から空気が補助捕塵装置20外部へと漏れ出すことが防止されている。これにより、補助捕塵装置20の内部は、流入口24および流出口27を除く部分において、密閉された状態となっている。
【0039】
また、後カバー22の中空部分には、フィルタ26が嵌め込まれている。フィルタ26の端面と後カバー22との間に位置する隙間には、全周にわたって接着剤31が充填されている。接着剤31は、フィルタ26と後カバー22とを固着するとともに、これらの隙間を充填している。すなわち、フィルタ26と後カバー22との隙間を空気が通過することが接着剤31によって防止されている。これにより、流入口24からケーシング内部に流入した空気は、すべてフィルタ26内を通過して流出口27から外部へと流出することになる。
【0040】
次に、図7を参照して、ケーシングを開けた状態における補助捕塵装置の構造について説明する。図7に示すように、補助捕塵装置20のケーシングを開けた状態においては、フィルタ26の主面が露出した状態となる。上述の如く、フィルタ26は、たとえば、合成樹脂や天然繊維からなるスポンジ部材や織布、不織布から構成されているため、直接水洗いすることが可能である。これにより、フィルタ26に付着した微細な塵埃を水を用いて簡便に洗い流せるため、この補助捕塵装置を恒久的に再利用することが可能になっている。
【0041】
(補助捕塵装置の掃除機本体への取付け構造)
次に、補助捕塵装置の掃除機本体への取付け構造についてより詳細に説明する。図8は、補助捕塵装置の掃除機本体への取付け構造を説明するための拡大断面図である。図8に示すように、掃除機本体10の接続管18近傍の下方には、窪みを有する下部係止部15が形成されている。一方、掃除機本体10の接続管18近傍の上方には、フック状の上部係止部14が取付けられている。また、掃除機本体10の接続管18の近傍には、弾性付勢部19が設けられている。
【0042】
補助捕塵装置20の掃除機本体10への取付けの際には、まず、掃除機本体10の開閉蓋13を開け、補助捕塵装置20を集塵室11内に挿入する。次に、補助捕塵装置20の被係止部23の下端を下部係止部15の窪みに挿入し、補助捕塵装置20の被係止部23の上端を上部係止部14のフック状の爪部分によって係止する。これにより、補助捕塵装置20が掃除機本体10へと取付けられる。
【0043】
掃除機本体10に補助捕塵装置20が取付けられた状態においては、接続管18の近傍に設けられた弾性付勢部19により、補助捕塵装置20の被係止部23の流入口24近傍が後方に向かって押圧付勢されている。これにより、補助捕塵装置20が掃除機本体10に確実に固定されるようになる。
【0044】
掃除機本体10から補助捕塵装置20を取外す際には、まず、掃除機本体10の開閉蓋13を開けてフック状の上部係止部14による係止を解除する。つづいて、補助捕塵装置20を集塵室11から取出す。これにより、補助捕塵装置20を掃除機本体10から取外すことが可能になる。
【0045】
(作用・効果)
以上において説明したように、サイクロン式掃除機用補助捕塵装置をケーシングとフィルタとからなる補助捕塵装置とし、フィルタの端面とケーシングとを接着剤にて固着し、これらの隙間を充填することにより、フィルタの端面とケーシングとの間から微細の塵埃を含んだ空気が漏れ出ることがなくなるため、フィルタによって確実に微細な塵埃が捕塵されるようになる。また、ケーシングを構成する一対のケース体の隙間をシール材によって埋めることにより、この隙間から微細な塵埃を含んだ空気が漏れ出るおそれがなくなるため、補助捕塵装置によって完全に微細な塵埃を捕塵することが可能になる。
【0046】
これにより、補助捕塵装置を通過して排出される空気を非常に清浄な空気とすることが可能になる。この結果、送風機に微細な塵埃が付着することによる不具合や、送風機よりもさらに下流に位置する排気フィルタの目詰まりが防止されるため、吸塵力が低下することもなく、長期にわたって高い性能が維持されたサイクロン式掃除機を提供することが可能になる。
【0047】
なお、上述のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置の掃除機本体への係止機構を既存の紙袋式の補助捕塵装置の掃除機本体への係止機構と同様の構造にすることにより、既存のサイクロン式掃除機にも本発明に基づくサイクロン式掃除機用補助捕塵装置を装着することが可能になる。具体的には、上述のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置の被係止部の形状を、従来の紙袋式の補助捕塵装置の被係止部である台紙の形状と同様の形状にする。これにより、ユーザーの利便性に資することが可能になる。
【0048】
上述の実施の形態においては、サイクロン集塵装置が、延長管に配設されているサイクロン式掃除機を例示して説明を行なったが、掃除機本体にサイクロン集塵装置が配設されたサイクロン式掃除機においても当然に本発明を適用することが可能である。ただし、補助捕塵装置は、この場合においても吸引経路においてサイクロン集塵装置よりも下流側でかつ送風機よりも上流側に配置される必要がある。
【0049】
また、上述の実施の形態においては、いわゆる床移動型のサイクロン式掃除機を例示して説明を行なったが、特にこれに限定されるものではなく、縦型(アップライト型)やスティックショルダー型のサイクロン式掃除機など、どのようなタイプのサイクロン式掃除機にも適用可能である。
【0050】
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、ランニングコストがかからず、かつ性能低下の生じないサイクロン式掃除機を提供することが可能になる。
【0052】
また、ランニングコストがかからず、かつサイクロン式掃除機の性能低下を生じ難いサイクロン式掃除機用補助捕塵装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるサイクロン式掃除機の概略側面図である。
【図2】図1に示すサイクロン式掃除機の掃除機本体内部の構造を示す一部破断側面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるサイクロン式掃除機用補助捕塵装置の概略斜視図である。
【図4】図3に示すサイクロン式掃除機用補助捕塵装置を他の方向から見た概略斜視図である。
【図5】図3および図4に示すサイクロン式掃除機用補助捕塵装置において、ケーシングを開けた状態を示す概略斜視図である。
【図6】本実施の形態におけるサイクロン式掃除機用補助捕塵装置のケーシングを閉じた状態における模式断面図である。
【図7】本実施の形態におけるサイクロン式掃除機用補助捕塵装置のケーシングを開けた状態における模式断面図である。
【図8】図2に示すサイクロン式掃除機における補助捕塵装置の取付け構造を詳細に説明するための拡大断面図である。
【図9】従来におけるサイクロン式掃除機の掃除機本体内部の構造を示す一部破断側面図である。
【図10】従来におけるサイクロン式掃除機用補助捕塵装置の構造を示す概略斜視図である。
【図11】従来における他のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置の構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 サイクロン式掃除機、2 ノズル体、3 吸引口、4 延長管、5 サイクロン集塵装置、6 ダストカップ、7 ホース、10 掃除機本体、11 集塵室、12 駆動室、13 開閉蓋、14 上部係止部、15 下部係止部、16 集塵フィルタ、17 送風機、18 接続管、19 弾性付勢部、20 補助捕塵装置、21 前カバー、22 後カバー、23 被係止部、24 流入口、25 開閉操作部、26 フィルタ、27 流出口、28 ヒンジ、29 (ケーシングの閉状態を維持するための)係止部、31 接着剤、32 シール材。

Claims (12)

  1. 送風機と、
    吸引口から前記送風機にまで至る吸引経路と、
    前記吸引経路に配置されたサイクロン集塵装置と、
    前記吸引経路において、前記サイクロン集塵装置よりも下流側でかつ前記送風機よりも上流側に配置され、着脱自在に取付け可能な補助捕塵装置とを備え、
    前記補助捕塵装置は、中空の箱形状のケーシングと、前記ケーシング内部に組付けられたフィルタとを含み、
    前記フィルタの主面は、前記送風機によって吸引される吸気の進行方向と交差するように配置され、
    前記フィルタの端面と前記ケーシングとの間に位置する隙間が、封止材にて充填されている、サイクロン式掃除機。
  2. 前記封止材は、前記フィルタと前記ケーシングとを固着する接着剤である、請求項1に記載のサイクロン式掃除機。
  3. 前記ケーシングは、開閉自在に構成された一対のケース体からなり、前記フィルタは、前記一対のケース体の一方に組付けられている、請求項1または2に記載のサイクロン式掃除機。
  4. 前記一対のケース体を閉じた状態において、前記一対のケース体の間に位置する隙間にシール材が介在している、請求項3に記載のサイクロン式掃除機。
  5. 前記フィルタは、合成樹脂からなるスポンジ部材である、請求項1から4のいずれかに記載のサイクロン式掃除機。
  6. 前記フィルタは、合成樹脂または天然繊維のうちの少なくとも一方を含む織布または不織布である、請求項1から4のいずれかに記載のサイクロン式掃除機。
  7. サイクロン式掃除機の吸引経路に着脱自在に取付けられるサイクロン式掃除機用補助捕塵装置であって、
    中空の箱形状のケーシングと、
    前記ケーシング内部に組付けられたフィルタとを備え、
    前記フィルタの主面は、ケーシング内を通過する吸気の進行方向と交差するように配置され、
    前記フィルタの端面と前記ケーシングとの間に位置する隙間が、封止材にて充填されている、サイクロン式掃除機用補助捕塵装置。
  8. 前記封止材は、前記フィルタと前記ケーシングとを固着する接着剤である、請求項7に記載のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置。
  9. 前記ケーシングは、開閉自在に構成された一対のケース体からなり、前記フィルタは、前記一対のケース体の一方に組付けられている、請求項7または8に記載のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置。
  10. 前記一対のケース体を閉じた状態において、前記一対のケース体の間に位置する隙間にシール材が介在している、請求項9に記載のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置。
  11. 前記フィルタは、合成樹脂からなるスポンジ部材である、請求項7から10のいずれかに記載のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置。
  12. 前記フィルタは、合成樹脂または天然繊維のうちの少なくとも一方を含む織布または不織布である、請求項7から10のいずれかに記載のサイクロン式掃除機用補助捕塵装置。
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