JP2004213788A - データ処理装置、データ処理方法及び光ディスクの評価方法 - Google Patents
データ処理装置、データ処理方法及び光ディスクの評価方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】データ処理装置、データ処理方法及び光ディスクの評価方法に関し、過去に作成した光ディスクと同一の光ディスクを作成することが可能なディスク原盤を処理することができるようにする。
【解決手段】コンパクトディスク、およびCD−ROMに適用することができるデータ処理装置は、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列DEFMをデータ記録手段に記録して保持し、データ処理手段より出力されるシリアルデータ列に代えてデータ記録手段に記録したシリアルデータをカッティング装置に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】コンパクトディスク、およびCD−ROMに適用することができるデータ処理装置は、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列DEFMをデータ記録手段に記録して保持し、データ処理手段より出力されるシリアルデータ列に代えてデータ記録手段に記録したシリアルデータをカッティング装置に出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ処理装置、データ処理方法及び光ディスクの評価方法に関し、例えばコンパクトディスク(Compact Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )に適用することができる。本発明は、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持することにより、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンパクトディスクの作成工程においては、記録に供するデータをEFM変調(Eight to Fourteen Modulation)してディスク原盤を露光することによりマザーディスクを作成し、このマザーディスクからコンパクトディスク等を作成するようになされている。
【0003】
すなわち図5に示すように、従来のコンパクトディスク1の作成工程において、フォーマッタ2は、順次入力されるコンテンツのデータ(以下コンテンツデータと呼ぶ)D1に誤り訂正符号を付加してインターリーブ処理した後、EFM変調回路3によりEFM変調する。さらにフォーマッタ2は、このEFM変調したデータに同期信号等を付加した後、パラレルシリアル変換回路(P/S変換)4によりパラレルシリアル変換処理する。これによりフォーマッタ2は、コンパクトディスクに作成するピット列のエッジに対応するタイミングで論理レベルが立ち上がるシリアルデータ列によるEFM信号EFMを生成する。
【0004】
コンパクトディスクの作成工程では、このEFM信号EFMをカッティング装置5に供給し、カッティング装置5では、このEFM信号EFMをNRZI(Non Return to Zero Inverted )変調し、ピット列に対応して信号レベルが切り換わる駆動信号を生成し、ディスク原盤に照射するレーザービームをこの駆動信号によりオンオフ制御する。これによりコンパクトディスクの製造工程では、ディスク原盤にピット列による潜像を作成し、このディスク原盤を現像した後、電鋳処理してマスターディスクを作成する。またこのマスターディスクよりスタンパを作成し、このスタンパよりコンパクトディスクを製造するようになされている。
【0005】
このようなコンパクトディスクに代表される光ディスクの作成方法においては、コンテンツのデータを暗号化して処理する等により不正コピーを防止する方法が種々に提案されるようになされている。またこのような光ディスクの作成工程に関して、例えば特開平10−69637号公報においては、このようなディスク原盤の露光に供するレーザービームを最適化する方法が提案されるようになされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−69637号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところでコンパクトディスクにおいては、例えば過去に発売したアルバムを改めてマザーディスクより作成する場合があり、このような場合、従来、改めてコンテンツデータD1をフォーマッタ2で処理してディスク原盤を露光することになる。
【0008】
このような場合に、過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成することができれば、便利であると考えられる。すなわちこのように過去に作成したものと同一に作成することができれば、過去に作成したコンパクトディスクの評価を新たに作成したコンパクトディスクの評価に役立てることができ、例えば不正コピーの防止に係る仕組みの確認等を簡略化し得る。
【0009】
しかしながら実際上、記録に供するデータの処理においては、ランダムな処理もあり、さらにはノイズの影響も完全には無視し得ないことにより、新たに作成するコンパクトディスクにあっては、過去に作成したものとは同一に作成できない問題があった。
【0010】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができるデータ処理装置及びデータ処理方法、これらを利用した光ディスクの評価方法を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理装置に適用して、記録に供するデータをデータ処理してシリアルデータ列を生成するデータ処理手段と、シリアルデータ列を記録するデータ記録手段とを備えるようにする。
【0012】
また請求項3の発明においては、データ処理装置に適用して、ディスク原盤より作成された光ディスクにレーザービームを照射して戻り光を処理することにより、光ディスクに形成されたピット列に対応する再生信号を生成する再生信号検出手段と、再生信号を信号処理して、ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列を生成する再生信号処理手段と、再生信号処理手段で生成されたシリアルデータ列と、記録媒体に記録したディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列とを比較するデータ比較手段とを備えるようにする。
【0013】
また請求項4の発明においては、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理方法に適用して、シリアルデータ列を記録して保持し、該記録して保持したシリアルデータ列によりディスク原盤をカッティングするようにする。
【0014】
また請求項5の発明においては、光ディスクの評価方法に適用して、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持し、シリアルデータ列によりカッティングされたディスク原盤より作成された光ディスクより検出されるシリアルデータ列と、記録して保持したシリアルデータ列との比較により、光ディスクを評価する。
【0015】
請求項1の構成によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理装置に適用して、記録に供するデータをデータ処理してシリアルデータ列を生成するデータ処理手段と、シリアルデータ列を記録するデータ記録手段とを備えることにより、データ記録手段に記録して保持したシリアルデータ列を利用して過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティングすることができ、これにより過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【0016】
また請求項3の構成によれば、データ処理装置に適用して、ディスク原盤より作成された光ディスクにレーザービームを照射して戻り光を処理することにより、光ディスクに形成されたピット列に対応する再生信号を生成する再生信号検出手段と、再生信号を信号処理して、ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列を生成する再生信号処理手段と、再生信号処理手段で生成されたシリアルデータ列と、記録媒体に記録したディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列とを比較するデータ比較手段とを備えることにより、過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティング可能なデータ列を有効に利用して、光ディスクを評価することができる。
【0017】
また請求項4の構成によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理方法に適用して、シリアルデータ列を記録して保持し、該記録して保持したシリアルデータ列によりディスク原盤をカッティングすることにより、過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティングすることができ、これにより過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【0018】
また請求項5の構成によれば、光ディスクの評価方法に適用して、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持し、シリアルデータ列によりカッティングされたディスク原盤より作成された光ディスクより検出されるシリアルデータ列と、記録して保持したシリアルデータ列との比較により、光ディスクを評価することにより、過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティング可能なデータ列を有効に利用して、光ディスクを評価することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0020】
(1−1)第1の実施の形態
図1は、図5との対比により本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクの製造工程を示すブロック図である。この図1に示す構成において、図5と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0021】
この図1の構成において、フォーマッタ12は、記録に供するデータであるコンテンツデータD1をデータ処理して、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列EFMを生成する。すなわちこのフォーマッタ12において、EFM変調回路13は、順次入力されるコンテンツデータD1、このコンテンツデータD1の管理データ等をコンパクトディスクのフォーマットに従って順次処理した後、EFM変調する。さらにこのEFM変調による変調データに同期信号等を付加し、EFM変調データDEFMを生成する。かくするにつきこのEFM変調データDEFMは、続くパラレルシリアル変換回路(P/S変換)4によりパラレルシリアル変換処理して、その処理結果であるシリアルデータ列が、コンパクトディスクに作成するピット列のエッジに対応するタイミングで論理レベルが立ち上がるEFM信号EFMを構成するようになされている。
【0022】
EFM信号保存機構14は、このEFM変調データDEFMを記録するハードディスク装置等の記録手段であり、オペレータの操作により、EFM変調回路13からパラレルシリアル変換回路4に出力されるEFM変調データDEFMを記録して保持するようになされている。これによりこのフォーマッタ12において、EFM信号保存機構14は、ディスク原盤の露光に供するシリアルデータ列を、パラレルデータの形式により保存するようになされている。なおこの実施の形態においては、少なくともコンパクトディスクのプログラムエリアの全てについて、このようにしてシリアルデータ列が連続して記録保存されるようになされている。
【0023】
またEFM信号保存機構14は、オペレータによる操作により、EFM変調回路13から出力されるEFM変調データDEFMに代えて、このようにして保存したEFM変調データDEFMをパラレルシリアル変換回路4に出力する。これによりこのフォーマッタ12では、記録に供するコンテンツデータD1をデータ処理してカッティングに供するシリアルデータ列EFMを生成するデータ処理手段をEFM変調回路13により構成して、このデータ処理手段から出力されるシリアルデータ列に代えて、データ記録手段に記録したシリアルデータ列を、カッティング装置5に出力するようになされている。
【0024】
(1−2)第1の実施の形態の動作
以上の構成において、この実施の形態に係るコンパクトディスクの製造工程においては、フォーマッタ12によりコンテンツデータD1を順次処理することにより、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列であるEFM信号EFMが生成される。この工程では、このEFM信号EFMがカッティング装置5に供給され、このカッティング装置5において、このEFM信号EFMがNRZI変調された後、ディスク原盤を露光するレーザービームがこのNRZI変調による変調信号によりオンオフ制御され、これによりディスク原盤にピット列による潜像が形成される。この製造工程では、このディスク原盤が現像された後、電鋳処理されてマスターディスクが作成され、このマスターディスクよりスタンパが作成されてコンパクトディスク1が作成される。
【0025】
この製造工程では、このようなディスク原盤の露光によるカッティングの処理において、シリアルデータ列に変換する前段階のEFM信号EFMであるEFM変調データDEFMがEFM信号保存機構14により記録されて保存される。これによりこの製造工程では、コンパクトディスクのピット列を忠実に再現することができるEFMイメージデータDEFMが保存され、このEFMイメージデータDEFMにより過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することが可能となる。
【0026】
すなわち図2に示すように、過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成する場合にあっては、EFM信号保存機構14に保存したEFMイメージデータDEFMをパラレルシリアル変換回路4に出力してEFM信号EFMを生成し、このEFM信号EFMによりカッティング装置5を駆動することにより、過去に作成したと同一にディスク原盤を露光し得、これにより過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成することができる。
【0027】
またこのようにして保存したEFMイメージデータDEFMをCD−R等の記録媒体を介して同様の構成に係る他のフォーマッタに提供し、同様にしてカッティング装置5を駆動することによっても、過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成することができる。
【0028】
(1−3)第1の実施の形態の効果
以上の構成によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持することにより、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【0029】
(2)第2の実施の形態
図3は、図5との対比により本発明の第2の実施の形態に係る構成を示すブロック図である。この実施の形態においては、カッティング装置5に出力するEFM信号EFMをEFM信号記録装置21により記録する。なおこの図3に示す構成において、図5と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0030】
すなわちこのEFM信号記録装置21において、シリアルパラレル変換回路(S/P変換)22は、EFM信号EFMからチャンネルクロックを再生し、このチャンネルクロックにより順次EFM信号EFMをラッチしてパラレルデータに変換する。この処理においてシリアルパラレル変換回路22は、続くEFM信号保存機構24の処理に適したビット幅によりEFM信号EFMをパラレルデータに変換して出力する。
【0031】
EFM信号保存機構24は、ハードディスク装置等の記録手段であり、このシリアルパラレル変換回路から出力されるパラレルデータを順次記録して保持する。これによりこの実施の形態では、フォーマッタ2の外付けの記録装置によりディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録するようになされ、この記録したデータを図示しないパラレルシリアル変換回路によりシルアルデータ列に変換してEFM信号EFMを生成し、このEFM信号EFMをカッティング装置5に別途提供できるようになされている。
【0032】
図3に示すように、フォーマッタ2の外付けの記録装置によりディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録するようにしても、第1の実施の形態と同一の効果を得ることができる。
【0033】
(3)第3の実施の形態
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク評価装置を示すブロック図である。この光ディスク評価装置31において、スピンドルモータ32は、コンパクトディスク1を所定の回転速度により回転駆動し、サーボ回路33は、このスピンドルモータ32、光ピックアップ34に係るトラッキング制御、フォーカス制御の処理を実行し、また光ピックアップ34をシークさせる。
【0034】
光ピックアップ34は、コンパクトディスク1にレーザービームを照射して戻り光を受光し、その受光結果を処理することにより、トラッキング制御、フォーカス制御に必要なエラー信号を生成してサーボ回路33に出力する。また光ピックアップ34は、この受光結果の処理により、コンパクトディスク1に形成されたピット列に応じて信号レベルが変化する再生信号RFを生成する。
【0035】
EFM復調回路35は、この再生信号RFからEFM信号EFMを再生する。すなわちEFM復調回路35は、この再生信号RFを2値化して2値化信号を生成し、この2値化信号よりクロックを再生する。EFM復調回路35は、このクロックCKにより2値化信号を順次ラッチした後、NRZI復調することにより、EFM信号EFMに対応するシリアルデータ列EFM1を再生する。
【0036】
データ処理回路36は、このシリアルデータ列EFM1より同期信号を検出し、この同期信号を基準にしてシリアルデータ列EFM1を順次処理することにより、コンテンツデータD1を再生して出力する。
【0037】
コントローラ37は、この光ディスク評価装置31全体の動作を制御するコンピュータであり、オペレータの指示により所定の処理手順の実行することにより、サーボ回路33に光ピックアップ34のシークを指示し、コンパクトディスク1のプログラムエリアについて、先頭領域から順次コンパクトディスク1を再生し、EFM復調回路35からシリアルデータ列EFM1を取得する。またこのコンパクトディスク1の作成時に保存したEFMイメージデータDEFMと、EFM復調回路35から得られるシリアルデータ列EFM1と順次比較し、比較結果COMを出力する。なおこのコンパクトディスク1の作成時に保存したEFMイメージデータDEFMにおいては、第1又は第2の実施の形態に係る構成により提供される。コントローラ37は、この比較結果COMを所定のインターフェース(I/F)38を介して、外部のコンピュータに出力する。
【0038】
これによりこの実施の形態においては、この比較結果COMを出力するコンピュータでコンパクトディスク1を評価できるようになされている。
【0039】
これによりこの実施の形態において、光ピックアップ34は、ディスク原盤より作成された光ディスクにレーザービームを照射して戻り光を処理することにより、光ディスクに形成されたピット列に対応する再生信号を生成する再生信号検出手段を構成するのに対し、EFM復調回路35は、この再生信号を信号処理して、ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列を生成する再生信号処理手段を構成するようになされている。またコントローラ37は、この再生信号処理手段で生成されたシリアルデータ列と、記録媒体に記録したディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列とを比較するデータ比較手段を構成するようになされている。
【0040】
かくするにつきカッティング時に記録したシリアルデータ列においては、光ディスクに形成されるピット列のエッジのタイミングを示すことにより、コンパクトディスクに形成されるエッジのタイミングについて、作成目標のタイミングを示すことになる。これによりこの実施の形態により得られる比較結果においては、このようなピットの作成目標に対して、実際に光ディスクに形成されたピット列についてのタイミングを示すことになる。これによりこのようにして得られる比較結果においては、例えばディスク原盤露光時におけるレーザービームの光量の最適化、スタンパよりコンパクトディスクを作成する際の成形条件等の最適化等に利用することができる。
【0041】
この図4に示す構成によれば、記録して保持したディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列に基づいて、光ディスクを評価することにより、カッティング時の記録を有効に利用して簡易に光ディスクを評価することができる。
【0042】
(4)他の実施の形態
なお上述の第1の実施の形態においては、パラレルシリアル変換前の段階によりシリアルデータ列を記録したことにより、EFM変調した14ビットパラレルのデータに3ビットの結合ビットを付加して17ビットパラレルによりシリアルデータ列を記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、結合ビットを除いた形式により記録するようにし、このようにして記録したデータを再利用してEFM信号を生成する際に、結合ビットを付加するようにしてもよい。
【0043】
また上述の実施の形態においては、カッティング装置によりEFM信号をNRZI変調する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フォーマッタによりNRZI変調するようにしてもよく、またこれに対応してNRZI変調データの形式でシリアルデータ列を記録保存するようにしてもよい。
【0044】
また上述の実施の形態においては、本発明によりコンパクトディスクを作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CD−ROMを作成する場合、DVD、自世代の光ディスクを作成する場合等に広く適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持することにより、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクの製造工程を示すブロック図である。
【図2】図1のフォーマッタで記録したシリアルデータの処理の説明に供するブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る光ディスクの製造工程を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク評価装置を示すブロック図である。
【図5】従来の光ディスクの製造工程を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……コンパクトディスク、2、12……フォーマッタ、3、13……EFM変調回路、4……パラレルシリアル変換回路、5……カッティング装置、14、24……EFM信号保存機構、22……シリアルパラレル変換回路、31……光ディスク評価装置、35……EFM復調回路、37……コントローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ処理装置、データ処理方法及び光ディスクの評価方法に関し、例えばコンパクトディスク(Compact Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )に適用することができる。本発明は、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持することにより、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンパクトディスクの作成工程においては、記録に供するデータをEFM変調(Eight to Fourteen Modulation)してディスク原盤を露光することによりマザーディスクを作成し、このマザーディスクからコンパクトディスク等を作成するようになされている。
【0003】
すなわち図5に示すように、従来のコンパクトディスク1の作成工程において、フォーマッタ2は、順次入力されるコンテンツのデータ(以下コンテンツデータと呼ぶ)D1に誤り訂正符号を付加してインターリーブ処理した後、EFM変調回路3によりEFM変調する。さらにフォーマッタ2は、このEFM変調したデータに同期信号等を付加した後、パラレルシリアル変換回路(P/S変換)4によりパラレルシリアル変換処理する。これによりフォーマッタ2は、コンパクトディスクに作成するピット列のエッジに対応するタイミングで論理レベルが立ち上がるシリアルデータ列によるEFM信号EFMを生成する。
【0004】
コンパクトディスクの作成工程では、このEFM信号EFMをカッティング装置5に供給し、カッティング装置5では、このEFM信号EFMをNRZI(Non Return to Zero Inverted )変調し、ピット列に対応して信号レベルが切り換わる駆動信号を生成し、ディスク原盤に照射するレーザービームをこの駆動信号によりオンオフ制御する。これによりコンパクトディスクの製造工程では、ディスク原盤にピット列による潜像を作成し、このディスク原盤を現像した後、電鋳処理してマスターディスクを作成する。またこのマスターディスクよりスタンパを作成し、このスタンパよりコンパクトディスクを製造するようになされている。
【0005】
このようなコンパクトディスクに代表される光ディスクの作成方法においては、コンテンツのデータを暗号化して処理する等により不正コピーを防止する方法が種々に提案されるようになされている。またこのような光ディスクの作成工程に関して、例えば特開平10−69637号公報においては、このようなディスク原盤の露光に供するレーザービームを最適化する方法が提案されるようになされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−69637号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところでコンパクトディスクにおいては、例えば過去に発売したアルバムを改めてマザーディスクより作成する場合があり、このような場合、従来、改めてコンテンツデータD1をフォーマッタ2で処理してディスク原盤を露光することになる。
【0008】
このような場合に、過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成することができれば、便利であると考えられる。すなわちこのように過去に作成したものと同一に作成することができれば、過去に作成したコンパクトディスクの評価を新たに作成したコンパクトディスクの評価に役立てることができ、例えば不正コピーの防止に係る仕組みの確認等を簡略化し得る。
【0009】
しかしながら実際上、記録に供するデータの処理においては、ランダムな処理もあり、さらにはノイズの影響も完全には無視し得ないことにより、新たに作成するコンパクトディスクにあっては、過去に作成したものとは同一に作成できない問題があった。
【0010】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができるデータ処理装置及びデータ処理方法、これらを利用した光ディスクの評価方法を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理装置に適用して、記録に供するデータをデータ処理してシリアルデータ列を生成するデータ処理手段と、シリアルデータ列を記録するデータ記録手段とを備えるようにする。
【0012】
また請求項3の発明においては、データ処理装置に適用して、ディスク原盤より作成された光ディスクにレーザービームを照射して戻り光を処理することにより、光ディスクに形成されたピット列に対応する再生信号を生成する再生信号検出手段と、再生信号を信号処理して、ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列を生成する再生信号処理手段と、再生信号処理手段で生成されたシリアルデータ列と、記録媒体に記録したディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列とを比較するデータ比較手段とを備えるようにする。
【0013】
また請求項4の発明においては、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理方法に適用して、シリアルデータ列を記録して保持し、該記録して保持したシリアルデータ列によりディスク原盤をカッティングするようにする。
【0014】
また請求項5の発明においては、光ディスクの評価方法に適用して、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持し、シリアルデータ列によりカッティングされたディスク原盤より作成された光ディスクより検出されるシリアルデータ列と、記録して保持したシリアルデータ列との比較により、光ディスクを評価する。
【0015】
請求項1の構成によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理装置に適用して、記録に供するデータをデータ処理してシリアルデータ列を生成するデータ処理手段と、シリアルデータ列を記録するデータ記録手段とを備えることにより、データ記録手段に記録して保持したシリアルデータ列を利用して過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティングすることができ、これにより過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【0016】
また請求項3の構成によれば、データ処理装置に適用して、ディスク原盤より作成された光ディスクにレーザービームを照射して戻り光を処理することにより、光ディスクに形成されたピット列に対応する再生信号を生成する再生信号検出手段と、再生信号を信号処理して、ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列を生成する再生信号処理手段と、再生信号処理手段で生成されたシリアルデータ列と、記録媒体に記録したディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列とを比較するデータ比較手段とを備えることにより、過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティング可能なデータ列を有効に利用して、光ディスクを評価することができる。
【0017】
また請求項4の構成によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理方法に適用して、シリアルデータ列を記録して保持し、該記録して保持したシリアルデータ列によりディスク原盤をカッティングすることにより、過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティングすることができ、これにより過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【0018】
また請求項5の構成によれば、光ディスクの評価方法に適用して、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持し、シリアルデータ列によりカッティングされたディスク原盤より作成された光ディスクより検出されるシリアルデータ列と、記録して保持したシリアルデータ列との比較により、光ディスクを評価することにより、過去に作成した光ディスクのディスク原盤と同一にディスク原盤をカッティング可能なデータ列を有効に利用して、光ディスクを評価することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0020】
(1−1)第1の実施の形態
図1は、図5との対比により本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクの製造工程を示すブロック図である。この図1に示す構成において、図5と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0021】
この図1の構成において、フォーマッタ12は、記録に供するデータであるコンテンツデータD1をデータ処理して、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列EFMを生成する。すなわちこのフォーマッタ12において、EFM変調回路13は、順次入力されるコンテンツデータD1、このコンテンツデータD1の管理データ等をコンパクトディスクのフォーマットに従って順次処理した後、EFM変調する。さらにこのEFM変調による変調データに同期信号等を付加し、EFM変調データDEFMを生成する。かくするにつきこのEFM変調データDEFMは、続くパラレルシリアル変換回路(P/S変換)4によりパラレルシリアル変換処理して、その処理結果であるシリアルデータ列が、コンパクトディスクに作成するピット列のエッジに対応するタイミングで論理レベルが立ち上がるEFM信号EFMを構成するようになされている。
【0022】
EFM信号保存機構14は、このEFM変調データDEFMを記録するハードディスク装置等の記録手段であり、オペレータの操作により、EFM変調回路13からパラレルシリアル変換回路4に出力されるEFM変調データDEFMを記録して保持するようになされている。これによりこのフォーマッタ12において、EFM信号保存機構14は、ディスク原盤の露光に供するシリアルデータ列を、パラレルデータの形式により保存するようになされている。なおこの実施の形態においては、少なくともコンパクトディスクのプログラムエリアの全てについて、このようにしてシリアルデータ列が連続して記録保存されるようになされている。
【0023】
またEFM信号保存機構14は、オペレータによる操作により、EFM変調回路13から出力されるEFM変調データDEFMに代えて、このようにして保存したEFM変調データDEFMをパラレルシリアル変換回路4に出力する。これによりこのフォーマッタ12では、記録に供するコンテンツデータD1をデータ処理してカッティングに供するシリアルデータ列EFMを生成するデータ処理手段をEFM変調回路13により構成して、このデータ処理手段から出力されるシリアルデータ列に代えて、データ記録手段に記録したシリアルデータ列を、カッティング装置5に出力するようになされている。
【0024】
(1−2)第1の実施の形態の動作
以上の構成において、この実施の形態に係るコンパクトディスクの製造工程においては、フォーマッタ12によりコンテンツデータD1を順次処理することにより、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列であるEFM信号EFMが生成される。この工程では、このEFM信号EFMがカッティング装置5に供給され、このカッティング装置5において、このEFM信号EFMがNRZI変調された後、ディスク原盤を露光するレーザービームがこのNRZI変調による変調信号によりオンオフ制御され、これによりディスク原盤にピット列による潜像が形成される。この製造工程では、このディスク原盤が現像された後、電鋳処理されてマスターディスクが作成され、このマスターディスクよりスタンパが作成されてコンパクトディスク1が作成される。
【0025】
この製造工程では、このようなディスク原盤の露光によるカッティングの処理において、シリアルデータ列に変換する前段階のEFM信号EFMであるEFM変調データDEFMがEFM信号保存機構14により記録されて保存される。これによりこの製造工程では、コンパクトディスクのピット列を忠実に再現することができるEFMイメージデータDEFMが保存され、このEFMイメージデータDEFMにより過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することが可能となる。
【0026】
すなわち図2に示すように、過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成する場合にあっては、EFM信号保存機構14に保存したEFMイメージデータDEFMをパラレルシリアル変換回路4に出力してEFM信号EFMを生成し、このEFM信号EFMによりカッティング装置5を駆動することにより、過去に作成したと同一にディスク原盤を露光し得、これにより過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成することができる。
【0027】
またこのようにして保存したEFMイメージデータDEFMをCD−R等の記録媒体を介して同様の構成に係る他のフォーマッタに提供し、同様にしてカッティング装置5を駆動することによっても、過去に作成したコンパクトディスクと同一にコンパクトディスクを作成することができる。
【0028】
(1−3)第1の実施の形態の効果
以上の構成によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持することにより、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【0029】
(2)第2の実施の形態
図3は、図5との対比により本発明の第2の実施の形態に係る構成を示すブロック図である。この実施の形態においては、カッティング装置5に出力するEFM信号EFMをEFM信号記録装置21により記録する。なおこの図3に示す構成において、図5と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0030】
すなわちこのEFM信号記録装置21において、シリアルパラレル変換回路(S/P変換)22は、EFM信号EFMからチャンネルクロックを再生し、このチャンネルクロックにより順次EFM信号EFMをラッチしてパラレルデータに変換する。この処理においてシリアルパラレル変換回路22は、続くEFM信号保存機構24の処理に適したビット幅によりEFM信号EFMをパラレルデータに変換して出力する。
【0031】
EFM信号保存機構24は、ハードディスク装置等の記録手段であり、このシリアルパラレル変換回路から出力されるパラレルデータを順次記録して保持する。これによりこの実施の形態では、フォーマッタ2の外付けの記録装置によりディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録するようになされ、この記録したデータを図示しないパラレルシリアル変換回路によりシルアルデータ列に変換してEFM信号EFMを生成し、このEFM信号EFMをカッティング装置5に別途提供できるようになされている。
【0032】
図3に示すように、フォーマッタ2の外付けの記録装置によりディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録するようにしても、第1の実施の形態と同一の効果を得ることができる。
【0033】
(3)第3の実施の形態
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク評価装置を示すブロック図である。この光ディスク評価装置31において、スピンドルモータ32は、コンパクトディスク1を所定の回転速度により回転駆動し、サーボ回路33は、このスピンドルモータ32、光ピックアップ34に係るトラッキング制御、フォーカス制御の処理を実行し、また光ピックアップ34をシークさせる。
【0034】
光ピックアップ34は、コンパクトディスク1にレーザービームを照射して戻り光を受光し、その受光結果を処理することにより、トラッキング制御、フォーカス制御に必要なエラー信号を生成してサーボ回路33に出力する。また光ピックアップ34は、この受光結果の処理により、コンパクトディスク1に形成されたピット列に応じて信号レベルが変化する再生信号RFを生成する。
【0035】
EFM復調回路35は、この再生信号RFからEFM信号EFMを再生する。すなわちEFM復調回路35は、この再生信号RFを2値化して2値化信号を生成し、この2値化信号よりクロックを再生する。EFM復調回路35は、このクロックCKにより2値化信号を順次ラッチした後、NRZI復調することにより、EFM信号EFMに対応するシリアルデータ列EFM1を再生する。
【0036】
データ処理回路36は、このシリアルデータ列EFM1より同期信号を検出し、この同期信号を基準にしてシリアルデータ列EFM1を順次処理することにより、コンテンツデータD1を再生して出力する。
【0037】
コントローラ37は、この光ディスク評価装置31全体の動作を制御するコンピュータであり、オペレータの指示により所定の処理手順の実行することにより、サーボ回路33に光ピックアップ34のシークを指示し、コンパクトディスク1のプログラムエリアについて、先頭領域から順次コンパクトディスク1を再生し、EFM復調回路35からシリアルデータ列EFM1を取得する。またこのコンパクトディスク1の作成時に保存したEFMイメージデータDEFMと、EFM復調回路35から得られるシリアルデータ列EFM1と順次比較し、比較結果COMを出力する。なおこのコンパクトディスク1の作成時に保存したEFMイメージデータDEFMにおいては、第1又は第2の実施の形態に係る構成により提供される。コントローラ37は、この比較結果COMを所定のインターフェース(I/F)38を介して、外部のコンピュータに出力する。
【0038】
これによりこの実施の形態においては、この比較結果COMを出力するコンピュータでコンパクトディスク1を評価できるようになされている。
【0039】
これによりこの実施の形態において、光ピックアップ34は、ディスク原盤より作成された光ディスクにレーザービームを照射して戻り光を処理することにより、光ディスクに形成されたピット列に対応する再生信号を生成する再生信号検出手段を構成するのに対し、EFM復調回路35は、この再生信号を信号処理して、ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列を生成する再生信号処理手段を構成するようになされている。またコントローラ37は、この再生信号処理手段で生成されたシリアルデータ列と、記録媒体に記録したディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列とを比較するデータ比較手段を構成するようになされている。
【0040】
かくするにつきカッティング時に記録したシリアルデータ列においては、光ディスクに形成されるピット列のエッジのタイミングを示すことにより、コンパクトディスクに形成されるエッジのタイミングについて、作成目標のタイミングを示すことになる。これによりこの実施の形態により得られる比較結果においては、このようなピットの作成目標に対して、実際に光ディスクに形成されたピット列についてのタイミングを示すことになる。これによりこのようにして得られる比較結果においては、例えばディスク原盤露光時におけるレーザービームの光量の最適化、スタンパよりコンパクトディスクを作成する際の成形条件等の最適化等に利用することができる。
【0041】
この図4に示す構成によれば、記録して保持したディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列に基づいて、光ディスクを評価することにより、カッティング時の記録を有効に利用して簡易に光ディスクを評価することができる。
【0042】
(4)他の実施の形態
なお上述の第1の実施の形態においては、パラレルシリアル変換前の段階によりシリアルデータ列を記録したことにより、EFM変調した14ビットパラレルのデータに3ビットの結合ビットを付加して17ビットパラレルによりシリアルデータ列を記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、結合ビットを除いた形式により記録するようにし、このようにして記録したデータを再利用してEFM信号を生成する際に、結合ビットを付加するようにしてもよい。
【0043】
また上述の実施の形態においては、カッティング装置によりEFM信号をNRZI変調する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フォーマッタによりNRZI変調するようにしてもよく、またこれに対応してNRZI変調データの形式でシリアルデータ列を記録保存するようにしてもよい。
【0044】
また上述の実施の形態においては、本発明によりコンパクトディスクを作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CD−ROMを作成する場合、DVD、自世代の光ディスクを作成する場合等に広く適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持することにより、過去に作成した光ディスクと同一に光ディスクを作成することが可能にディスク原盤を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスクの製造工程を示すブロック図である。
【図2】図1のフォーマッタで記録したシリアルデータの処理の説明に供するブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る光ディスクの製造工程を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク評価装置を示すブロック図である。
【図5】従来の光ディスクの製造工程を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……コンパクトディスク、2、12……フォーマッタ、3、13……EFM変調回路、4……パラレルシリアル変換回路、5……カッティング装置、14、24……EFM信号保存機構、22……シリアルパラレル変換回路、31……光ディスク評価装置、35……EFM復調回路、37……コントローラ
Claims (5)
- ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理装置において、
記録に供するデータをデータ処理して前記シリアルデータ列を生成するデータ処理手段と、
前記シリアルデータ列を記録するデータ記録手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記データ処理手段より出力される前記シリアルデータ列に代えて、
前記データ記録手段に記録した前記シリアルデータ列を、カッティング装置に出力する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。 - ディスク原盤より作成された光ディスクにレーザービームを照射して戻り光を処理することにより、前記光ディスクに形成されたピット列に対応する再生信号を生成する再生信号検出手段と、
前記再生信号を信号処理して、前記ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列を生成する再生信号処理手段と、
前記再生信号処理手段で生成された前記シリアルデータ列と、記録媒体に記録した前記ディスク原盤のカッティングに供したシリアルデータ列とを比較するデータ比較手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を生成するデータ処理方法において、
前記シリアルデータ列を記録して保持し、
該記録して保持した前記シリアルデータ列により前記ディスク原盤をカッティングする
ことを特徴とするデータ処理方法。 - ディスク原盤のカッティングに供するシリアルデータ列を記録して保持し、
前記シリアルデータ列によりカッティングされたディスク原盤より作成された光ディスクより検出される前記シリアルデータ列と、前記記録して保持した前記シリアルデータ列との比較により、前記光ディスクを評価する
ことを特徴とする光ディスクの評価方法。
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