JP4442692B2 - 光ディスク装置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光ディスクの再生方法、光ディスクの再生装置、処理装置および変調装置 - Google Patents

光ディスク装置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光ディスクの再生方法、光ディスクの再生装置、処理装置および変調装置 Download PDF

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本発明は、光ディスク装置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光ディスクの再生方法光ディスクの再生装置、処理装置および変調装置に関し、例えばミニディスク(MD)、コンパクトディスク(CD)、ディジタルビデオレコーダ(DVR)等と、これらの記録再生装置に適用することができる。本発明は、ピット、マークに比して受光結果に大きな変化を与える局所的な部位を繰り返し形成して著作権に関する情報を記録する際に、この局所的な部位の円周方向における存在比率が0.3以下となるように設定することにより、例えばバーコード状に著作権に関する情報を記録する場合でも、確実に再生することができるようにする。
従来、光ディスク装置であるミニディスク装置においては、種々のコンテンツより音質の劣化を防止して簡易に音楽をコピーできることにより、近年、急速に普及するようになされている。すなわちミニディスク装置においては、インターネットにより配信される音楽情報をミニディスクに記録して試聴することもでき、また友人等から借りたコンパクトディスクの音楽をミニディスクに記録して試聴することもできる。さらに他のミニディスクから音楽をコピーすることもできる。
しかしながらこのような音質の劣化を防止した簡易なコピーにおいては、ユーザの利便性を大きく高める反面、音楽を創作した著作権者の利益を損なう恐れもある。このため例えばRIAA(Recording Industry Association of America )、SDMI(Secure Digital Music Initiative )、CPTWG(Copy Protection Technical Working Group )等の団体、フォーラムにおいて、著作権者の利益の保護を目的として種々の手法が検討されるようになされている。
このような手法の1つの方法として、記録媒体に固有の著作権保護情報により音楽情報を暗号化して記録する方法が提案されている。すなわちこの方法によれば、音楽情報を別の記録媒体にコピーした場合には、記録媒体で著作権保護情報が異なることにより暗号化を解除することが困難になり、これにより無制限のコピーを防止して著作権者の利益を保護しようとするものである。
このような著作権保護情報の記録方式については、ユーザーがアクセス困難なセクタを設け、このセクタに著作権保護情報を記録する方法、ピット列による主のデータの記録に対して反射膜を部分的に除去してバーコード状にこの種の情報を記録する方法(国際公開番号WO97/14144号)等が提案されるようになされている。
これらの方法のうち、反射膜を部分的に除去してバーコード状にこの種の情報を記録する方法においては、所定の変調信号によりレーザービームを変調して光ディスクに繰り返し照射するようになされており、記録に供するデータをPE変調(Phase Encode)してこの変調信号を生成することにより、再生信号よりクロックを生成して1ビット単位でバーコード状に記録したデータを再生できるようになされている。
ところで従来の手法によるバーコード状の記録においては、光ピックアップの動作が不安定になる問題があり、これにより著作権保護情報を再生できない恐れがある。
すなわちこの記録方式においては、レーザービームの照射により情報記録膜の光学特性を局所的にかつ不可逆的に変化させるようになされており、このようなレーザービームの照射による光学特性の不可逆的な変化においては、情報記録面の光学特性の変化が大きく、これにより再生時にレーザービームを照射して得られる戻り光の光量変化が著しい特徴がある。またこのようなバーコード状の記録においては、マーク列等による場合に比して、このような局所的な変化が光ディスクの円周方向に比較的長い距離に渡る特徴がある。これらによりこのようにして著作権保護情報が記録されてなる領域をアクセスする場合、光ディスク装置においては、十分な光量により戻り光を受光することができない期間が比較的長い時間となり、これにより正しくフォーカス制御することが困難になる可能性がある。このように正しいフォーカス制御が困難になると、光ディスク装置においては、著作権保護情報を正しく再生することも困難になると考えられる。
国際公開第97/14144号
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ピット、マークに比して受光結果に大きな変化を与える局所的な部位を繰り返し形成して著作権に関する情報を記録する場合でも、確実に著作権に関する情報を再生することができる光ディスク装置、光ディスクの記録方法、光ディスク、光ディスクの再生方法光ディスクの再生装置、処理装置および変調装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するために、本発明のある観点によれば、光ディスク装置又は光ディスクの記録方法に適用して、記録に供するデータの2ビットを、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調し、変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に対して光ビームを照射して、上記データをバーコード状にて記録する。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、光ディスクに適用して、記録に供するデータの2ビット、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調されて、変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に光学的変化が与えられてバーコード状に上記データが記録されているようにする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、光ディスクの再生方法又は光ディスクの再生装置に適用して、上記光ディスクには、データの2ビット、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調されて、上記変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に光学的変化が与えられてバーコード状に記録されており、上記データについて再生する。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、バーコード状にてデータが記録された光ディスクから再生された信号を処理する処理装置において、上記光ディスクには、上記データの2ビットが、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調されて、上記変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に光学的変化が与えられて記録されており、上記光学的変化に基づき信号を再生し、上記再生した信号に基づいて上記データを2ビット単位で再生する再生処理手段を備えることを特徴とする処理装置が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば所定のデータを光ディスクにバーコード状にて記録するデータ列に変調する変調装置において、上記所定のデータを2ビット単位で区分し、その2ビットのデータを「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調する変調手段を備えることを特徴とする変調装置が提供される。
本発明によれば、ピット、マークに比して受光結果に大きな変化を与える局所的な部位を繰り返し形成して著作権に関する情報を記録する際に、この局所的な部位の円周方向における存在比率が0.3以下となるように設定することにより、例えばバーコード状に著作権に関する情報を記録する場合でも、確実に再生することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施の形態の構成
図2は、本発明の実施の形態に係る光ディスク製造工程を示す工程図である。この実施の形態では、この光ディスク製造工程1により著作権保護情報EDを記録したミニディスク2を製造する。
ここでこの著作権保護情報EDは、ミニディスク2に記録するオーディオデータ等を暗号化し、またミニディスク2に記録したオーディオデータ等の暗号化の解除に使用される情報である。著作権保護情報EDは、例えばミニディスクに固有のID情報、製造工場に係る情報、製造年月日またはコピー可/不可を制御する情報等により構成される。なおこの実施の形態において、著作権保護情報EDは、例えば128ビットのディジタル情報により構成され、ミニディスク1枚毎に異なる値が設定される。
光ディスク製造工程1において、アドレスエンコーダ6は、アドレス情報SAをカッティングマシーン7に供給し、カッティングマシーン7は、このアドレス情報SAにより記録用レーザービームを変調してディスク原盤8に照射する。これによりカッティングマシーン7は、ディスク原盤8を露光し、グルーブの蛇行のより、又はピット列によりアドレス情報SAを記録する。なおこのようにして記録されたアドレス情報SAは、ミニディスク2のトラッキング制御、ミニディスク2のアクセスに使用される。
光ディスク製造工程1において、続く現像工程9は、このようにカッティングマシーン7により露光されたディスク原盤8を現像し、露光軌跡にピット列、グルーブに対応する微細な凹凸を形成する。
続くメッキ工程10は、このディスク原盤8をメッキ処理し、これによりマザーディスク12を作成する。光ディスク製造工程1は、このマザーディスク12よりスタンパーを作成し、射出成形工程13は、このスタンパーを射出成形機に取り付けて射出成形することにより、マザーディスク12に形成された微細な凹凸を複写してなるディスク基板14を量産する。
続く記録膜生成工程15は、スパッタリング等の手法によりこのディスク基板14に光磁気膜による情報記録膜を作成し、続く保護膜作成工程17は、情報記録膜上に保護膜を作成し、これによりミニディスク2の耐環境性を確保する。
光ディスク製造工程1では、続く工程において、信号源16から出力される著作権保護情報EDをバーコード書き込み装置18により記録し、その後、梱包等の工程を経てミニディスク2を出荷する。
ここでバーコード書き込み装置18は、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ等による高出力のレーザービームを著作権保護情報EDにより変調して、ミニディスク2の内周側領域に照射することにより、著作権保護情報EDによりミニディスク2の情報記録面を局所的に不可逆的に変化させ、これにより著作権保護情報EDを記録する。このときバーコード書き込み装置18は、半径方向に細長い形状によりレーザービームを照射して著作権保護情報EDを記録することにより、ミニディスク2の内周側、所定領域に、バーコード状に著作権保護情報EDを記録する。またこのときバーコード書き込み等18は、レーザービームの照射により情報記録膜を構成する反射膜を不可逆的に変化させ、これにより情報記録面の光学特性の変化させる。
図1(A)は、このようにして著作権保護情報EDを記録したミニディスク2を示す斜視図である。ミニディスク2は、内周側、所定領域AREDに、バーコード状に著作権保護情報EDが記録される。ここでこの著作権保護情報EDを記録する領域AREDは、半径22.1〔mm〕付近に、0.8〔mm〕の幅により設定される。
著作権保護情報EDは、ミニディスク2の1周に、4回繰り返し記録され、これにより部分的に傷等が発生した場合でも、著作権保護情報EDを確実に再生できるようになされている。著作権保護情報EDは、図1(B)に示すように、先頭にヘッダーが割り当てられ、このヘッダーにより著作権保護情報EDの記録開始を検出できるようになされている。また著作権保護情報EDは、末尾に40ビットの誤り訂正符号が割り当てられ、これによりビット誤りを防止できるようになされている。なおこの実施の形態においては、例えばリードソロモン符号による誤り訂正符号が適用される。
このように設定される各種データのうち、ヘッダーは、続く著作権保護情報ED、誤り訂正符号の記録では発生しない、例えば論理レベルにより表して、“010001000100”等のパターンが適用されるようになされている。なおここで図1(D)により示すように、この論理レベルにより表した各ビットは、著作権保護情報EDの記録領域AREDを半径方向にほぼ50〔μm〕単位で放射状に区分して作成される50〔μm〕幅の微小領域に対応し、この実施の形態では、論理1に対応する微小領域に対してレーザービームの光量を立ち上げ、この微小領域に係る情報記録面を不可逆的に変化させるようになされている。かくするにつき、この微小領域の幅である円周方向の長さ50〔μm〕は、EFM変調によりミニディスク2にユーザーデータとして記録されるマークの長さに比して格段的に長い長さである。この実施の形態では、この微小領域の円周方向の長さを50〔μm〕とすることにより、高出力のYAGレーザより出力されるレーザービームを比較的小さい開口数NAの対物レンズによりミニディスク2に照射して、十分な精度で情報記録面の光学特性を不可逆的に変化させることができるようになされている。
これに対して著作権保護情報ED及び誤り訂正符号は、2ビット単位で4−1変調され、順次同期パターンを配置して記録される。ここで同期パターンは、図1(C)に示すように、上述した微小領域が3つ連続して割り当てられ、この連続する3つの微小領域の中心の領域についてだけ、情報記録面の光学特性を不可逆的に変化させるようになされている。これによりこの実施の形態では、再生時、タイミング合わせできるようになされ、さらに2ビット単位の記録毎に同期パターンを介挿することにより、確実にタイミング合わせできるようになされている。
これに対して4−1変調は、図1(D1)〜(D4)に著作権保護情報ED及び誤り訂正符号の論理値と対応付けて示すように、著作権保護情報ED及び誤り訂正符号の論理値に応じて、同期パターンに続く4つの微小領域の1つについて、選択的に情報記録面の光学特性を不可逆的に変化させるように、著作権保護情報ED及び誤り訂正符号を2ビット単位で区分して対応するビット列を生成することにより実行される。
すなわち4−1変調は、著作権保護情報ED及び誤り訂正符号の2ビットのデータ(b1,b0)が、論理00の場合、図1(D1)に示すように、これら4つの微小領域のうちの、先頭の微小領域だけに情報記録面の変化が形成されるように、これらのデータ(b1,b0)を論理1000に変換する。またこの2ビットのデータ(b1,b0)が、論理01の場合、図1(D2)に示すように、これら4つの微小領域のうちの、先頭より2番目の微小領域だけに情報記録面の変化が形成されるように、これらのデータ(b1,b0)を論理0100に変換する。これに対してこれら2ビットのデータ(b1,b0)が、論理10の場合、図1(D3)に示すように、これら4つの微小領域のうちの、先頭より3番目の微小領域だけに情報記録面の変化が形成されるように、またデータ(b1,b0)が、論理11の場合、図1(D4)に示すように、これら4つの微小領域のうちの、最後尾の微小領域だけに情報記録面の変化が形成されるように、それぞれこれら2ビットのデータを論理0010及び0001に変換する。
これによりこの実施の形態では、局所的な情報記録面の不可逆的変化によりバーコード状に著作権保護情報EDを記録して、この光学特性が変化してなる局所的な部位の、光ディスクの円周方向における存在比率が0.3以下となるようになされている。
すなわちこのように同期パターンを割り当て、4−1変調により記録する場合、ミニディスク2においては、連続する7つの微小領域のうちの、2つの微小領域について、不可逆的な変化が形成されることにより、結局、このような部位の円周方向における存在比率は、2/7=0.285となる。これによりこの実施の形態では、このようなミニディスク2に記録されるマーク等に比して比較的長い距離により、さらにはマークに比して格段的に大きな光学的な変化により著作権保護情報EDを記録した場合でも、確実にフォーカス制御できるようになされている。かくするにつき、情報記録面より殆ど戻り光が得られないように光学的変化を与えた場合でも、この存在確率を0.3以下に設定すれば、各種の光ディスク装置において、実用上十分にフォーカス制御することができ、この実施の形態では、これよりさらに一段と余裕を持ってフォーカス制御することができる。
図3は、このような著作権保護情報EDの記録に係るバーコード書き込み装置を示すブロック図である。このバーコード書き込み装置18において、スピンドルモータ22は、スピンドルサーボ回路23の制御によりミニディスク2を所定の回転速度で回転駆動し、底部に保持したFG信号発生器より、ミニディスク2が所定の角度だけ回転する毎に信号レベルが立ち上がるFG信号FGを出力する。スピンドルサーボ回路23は、このFG信号FGを基準にしてミニディスク2が所定の回転速度により回転するように、スピンドルモータ22の動作を制御する。
レーザー光源24は、YAGレーザであり、変調信号PMに応じて、高出力のレーザービームL1を間欠的に出力する。
ミラー25は、レーザービームL1の光路を折り曲げてミニディスク2に向けて射出する。対物レンズ26は、例えばシリンドリカルレンズにより構成され、このミラー25の反射光をミニディスク2の情報記録面に集光する。これによりバーコード書き込み装置18は、変調信号PMに応じて、情報記録膜の組成の変化、情報記録膜の蒸発等により情報記録膜を半永久的に変化させ、バーコード状に著作権保護情報EDを記録する。なお半径方向に十分な幅により著作権保護情報EDを記録できない場合には、記録場所をミニディスク2の半径方向に順次移動させて記録を繰り返すことにより、バーコード状に著作権保護情報EDを記録することもできる。
ECC(Error Correcting Code)回路27は、信号源16より出力される著作権保護情報EDに図1について説明した誤り訂正符号を付加して出力し、4−1変調回路28は、このECC回路27の出力データSBより変調信号PMを生成する。
図4は、この4−1変調回路28を詳細に示すブロック図である。この4−1変調回路28において、シリアルパラレル変換回路31は、著作権保護情報ED及び誤り訂正符号による出力データSBをシリアルデータによりECC回路27から入力し、この出力データSBを2ビット単位で区切って2ビット単位のデータ(b1,b0)を出力する。
固定パターン発生回路32Aは、図示しないクロック発生回路から出力されるクロックに同期して、図1について上述したデータ(b1,b0)が論理00の場合に対応する論理1000の固定パターンを繰り返し出力する。また固定パターン発生回路32B〜32Dは、同様に、それぞれ図1について上述したデータ(b1,b0)が論理01、10、11の場合に対応する論理0100、0010及び“0001”の固定パターンを繰り返し出力する。
データセレクタ33は、データ(b1,b0)の論理値に応じて、これら固定パターン発生回路32A〜32Dの出力データを選択的に出力する。
同期パターン生成回路34は、クロックに応じて図1について上述した同期パターンに対応する論理010のビットパターンを繰り返し出力する。
データセレクタ35は、コントローラ36の制御により、データセレクタ33の出力データと、同期パターン生成回路34の出力データとを切り換えて出力する。これにより4−1変調回路28においては、著作権保護情報ED、誤り訂正符号の各2ビットの記録毎に、同期パターンを配置する。
ヘッダー生成回路37は、図1について上述したヘッダーに対応する論理“010001000100”の固定パターンを出力し、データセレクタ38は、このヘッダー生成回路37の出力データと、データセレクタ35の出力データとを選択的に出力し、これにより著作権保護情報EDの先頭にヘッダーを配置するように変調信号PMを生成する。
コントローラ36は、この4−1変調回路28全体の動作を制御する制御回路であり、図1について上述したようにヘッダー、著作権保護情報ED、誤り訂正符号、同期パターンが配置されるように、データセレクタ33等の動作を制御する。
図5は、このようにして作成されたミニディスク2を記録再生する光ディスク装置を示すブロック図である。この光ディスク装置41において、スピンドルモータ42は、サーボ回路43の制御によりこのミニディスク2を所定の回転速度で回転駆動する。
光ピックアップ44は、ミニディスク2の半径方向に可動できるように所定のスレッド機構により保持される。光ピックアップ44は、ミニディスク2にレーザービームを照射し、その戻り光を受光して受光結果を出力する。また記録時、光ピックアップ44は、再生時の光量より記録時の光量にレーザービームの光量を間欠的に立ち上げて変調磁界を印加し、これによりいわゆるパルストレインにより種々の情報を熱磁気記録する。
マトリクスアンプ(MA)45は、光ピックアップ44の出力信号を信号処理することにより、グルーブの蛇行に応じて信号レベルが変化するウォウブル信号、トラッキングエラー量に応じて信号レベルが変化するトラッキングエラー信号TK、フォーカスエラー量に応じて信号レベルが変化するフォーカスエラー信号FS、磁気カー効果の利用によりミニディスク2からの戻り光の偏光面に応じて信号レベルが変化する再生信号MO、ミニディスク2における記録膜の変化、ピット列に応じて信号レベルが変化する再生信号HFを生成して出力する。
サーボ回路43は、これらトラッキングエラー信号TK、フォーカスエラー信号FSにより光ピックアップ44をトラッキング制御、フォーカス制御する。またサーボ回路43は、ウォウブル信号より生成されるクロックが所定周波数になるようにスピンドルモータ42の回転速度を制御する。さらにウォウブル信号よりアドレス情報を取得し、中央処理ユニット(CPU)46の制御により、光ピックアップ44を所定位置にシークさせる。
ローパスフィルタ(LPF)47は、再生信号HFを帯域制限することにより、再生信号HFのノイズによる変動を抑圧して出力する。
アナログディジタル変換回路(AD)48は、このローパスフィルタ47から出力される再生信号HFを所定のサンプリングクロックによりアナログディジタル変換処理し、8ビットによるディジタル再生信号DXを出力する。
第2復号回路49は、このディジタル再生信号DXを信号処理することにより、著作権保護情報EDと誤り訂正符号による再生データSBを再生して出力し、誤り訂正回路(ECC)50は、この第2復号回路49の出力データSBを誤り訂正処理して著作権保護情報EDを出力する。
中央処理ユニット46は、この光ディスク装置41の動作を制御する制御回路を構成し、図示しないミニディスク検出機構を介してミニディスク2の装填が検出されると、通常のミニディスク装置と同様に、サーボ回路43の制御により光ピックアップ44をリードインエリアにシークさせ、ミニディスク2のアクセスに必要なTOCデータ等を取得する。また続いて光ピックアップ44を著作権保護情報EDの記録領域にシークさせ、誤り訂正回路50より著作権保護情報EDを取得する。なおこのとき中央処理ユニット46は、この著作権保護情報の記録領域AREDにおいては、バーコードにより著作権保護情報EDが記録され、トラッキング制御困難なことにより、トラッキング制御の動作を中止してフォーカス制御だけの状態によるアクセスをサーボ回路43に指示する。
中央処理ユニット46は、このようにして取得した著作権保護情報EDにより記録再生系に暗号化の処理を指示することにより、ミニディスク2に対するアクセスを制御し、これにより著作権者の利益を有効に保護する。
すなわち再生系において、復号回路51は、再生信号MOを処理してクロックを再生し、さらにこのクロックを基準にして再生信号MOをEFM(Eight to Fourteen Modulation)復調して再生データを出力する。
暗号化解除回路52は、著作権保護情報EDを基準にしてこの再生データの暗号化を解除して出力し、誤り訂正回路(ECC:Error Correcting Code)53は、この暗号化解除回路52の出力データを誤り訂正処理して出力する。なおこのような誤りは、例えばミニディスク2上のディフェクト等に起因して生じるものである。これにより光ディスク装置41では、著作権保護情報EDを基準にしたミニディスク2に固有の暗号化の処理よりオーディオデータ等を再生して出力するようになされている。
これに対して記録系において、誤り訂正回路(ECC:Error Correcting Code)55は、順次入力される入力データに誤り訂正符号を付加して出力し、続く暗号化回路56は、著作権保護情報EDを基準にしてこの誤り訂正回路55の出力データを暗号化して出力する。変調回路57は、この暗号化回路56の出力データをEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調して変調信号を生成し、この変調信号により光ピックアップ44の変調コイルを駆動する。これにより光ディスク装置41は、著作権保護情報EDを基準にしたミニディスク2に固有の暗号化の処理よりオーディオデータ等を暗号化して記録するようになされている。
図6は、第2復号回路49を示すブロック図である。この第2復号回路49において、PLL回路60は、ディジタル再生信号DXよりチャンネルクロックCKを再生して出力する。
同期検出回路61は、このチャンネルクロックCKを基準にしてディジタル再生信号DXの信号レベルを判定することにより、同期パターンを検出し、初期化パルスSYを出力する。
タイミングジェネレータ62は、この初期化パルスSYを基準にして、図1について上述した同期パターンに続く第1〜第4の微小領域について、それぞれ各微小領域のほぼ中央に対応するタイミングで信号レベルが立ち上がるサンプリングパルスT1〜T4を出力する。
フリップフロップ(FF)63A〜63Dは、それぞれサンプリングパルスT1〜T4を基準にしてディジタル再生信号DXをラッチする。これにより第2復号回路49は、著作権保護情報ED及び誤り訂正符号の各2ビットに割り当てた4つの微小領域より得られる再生信号の信号レベルを、それぞれフリップフロップ63A〜63Dにラッチして保持するようになされている。
最大値検出回路64は、これら4つのラッチ結果D1〜D4の大小判定により著作権保護情報ED及び誤り訂正符号の2ビットのデータ(b1、b0)を復号化して出力し、パラレルシリアル変換回路(PS)は、順次最大値検出回路64より出力される2ビットのデータ(b1、b0)をシリアルデータに変換して出力する。
これにより第2復号回路49においては、著作権保護情報EDの記録に割り当てた4つの微小領域について、再生信号における信号レベルの大小判定により著作権保護情報EDを復号し、低い周波数による信号レベルの変化が再生信号に含まれている場合でも、確実に著作権保護情報EDを再生するようになされている。
すなわち光ディスクにおける再生信号の処理においては、一般に、所定のしきい値を用いた2値識別の手法が適用される。従って、このように4つの微小領域の1つについて情報記録面の光学特性を選択的に変化させた場合でも、再生信号を2値識別し、2値識別結果が論理1に立ち上がるタイミング、又は論理0に立ち下がるタイミングの検出により著作権保護情報EDを復号することが考えられる。
しかしながら光ディスクにおける再生信号においては、低い周波数による信号レベルの変化が含まれており、この実施の形態のように、このような4つの微小領域がミニディスク2の半径方向に長い距離に渡っている場合、この低い周波数による信号レベルの変化が復号結果に影響を与える恐れがある。これによりこの実施の形態では、各領域に対応する信号レベルをサンプリングし、このサンプリング結果の比較により著作権保護情報EDを復号し、確実に著作権保護情報EDを復号するようになされている。またノイズによりこの大小判定に誤りが発生しないように、事前にローパスフィルタ47により帯域制限するようになされている。
すなわち図7は、この大小判定に係る最大値検出回路64を示すブロック図である。この最大値検出回路64において、ディジタルコンパレータ71は、4つのラッチ結果D1〜D4のうち、同期パターンに近い側の2つの微小領域に対応するラッチ結果D1、D2を受けて大小判定する。ディジタルコンパレータ71は、これらラッチ結果D1、D2のうち、同期パターンに近い側のラッチ結果D1の値が大きい場合に、比較結果H1の論理値を立ち上げる。
データセレクタ72は、比較結果H1に応じて、ディジタルコンパレータ71に入力されるラッチ結果D1、D2より、値の大きい側のラッチ結果を選択的に出力する。これにより比較結果H1の論理値が立ち上がっている場合には、同期パターンに近い側のラッチ結果D1を出力し、比較結果H1の論理値が立ち下がっている場合には、同期パターンより遠い側のラッチ結果D2を出力する。
ディジタルコンパレータ73は、4つのラッチ結果D1〜D4のうち、同期パターンより遠い側の2つの微小領域に対応するラッチ結果D3、D4を受けて大小判定する。ディジタルコンパレータ73は、これらラッチ結果D3、D4のうち、同期パターンに近い側のラッチ結果D3の値が大きい場合に、比較結果H2の論理値を立ち上げる。
データセレクタ74は、比較結果H2に応じて、ディジタルコンパレータ73に入力されるラッチ結果D3、D4より、値の大きい側のラッチ結果を選択的に出力する。これにより比較結果H2の論理値が立ち上がっている場合には、同期パターンに近い側のラッチ結果D3を出力し、比較結果H2の論理値が立ち下がっている場合には、同期パターンより遠い側のラッチ結果D4を出力する。
ディジタルコンパレータ75は、データセレクタ72及び74の出力データを受けて大小判定する。ディジタルコンパレータ75は、これらデータセレクタ72及び74の出力データのうち、同期パターンに近い側のラッチ結果であるデータセレクタ72の出力データの値が大きい場合に、比較結果H3の論理値を立ち上げる。
判定回路76は、このようにして得られる3つの比較結果H1〜H3に基づいて、この検出結果より2ビットのデータ(b1,b0)を復号して出力する。すなわち第3の比較結果H3が論理1の場合、第1の比較結果H1により最大値のラッチ結果D1又はD2が示されることになる。従ってこの場合、第1の比較結果H1が論理1の場合、4つの微小領域が論理1000に対応するパターンが割り当てられていると判断でき、論理00の出力データ(b1,b0)を出力する。また第1の比較結果H1が論理0の場合、4つの微小領域が論理0100に対応するパターンが割り当てられていると判断でき、論理01の出力データ(b1,b0)を出力する。
これに対して第3の比較結果H3が論理0の場合、第2の比較結果H2により最大値のラッチ結果D3又はD4が示されることになる。これによりこの場合に、第2の比較結果H2が論理1の場合、4つの微小領域が論理0010に対応するパターンが割り当てられていると判断でき、論理10の出力データ(b1,b0)を出力する。また第2の比較結果H2が論理0の場合、4つの微小領域が論理0001に対応するパターンが割り当てられていると判断でき、論理11の出力データ(b1,b0)を出力する。なお、これらの関係を纏めると、次式の関係となる。
Figure 0004442692
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、ミニディスク2は(図2)、ディスク原盤8がカッティングマシーン7により露光された後、現像工程9、メッキ工程10を経てマザーディスク12が作成され、このマザーディスク12より作成されたスタンパーによりディスク基板14が量産される。さらにこのディスク基板14に光磁気膜による記録膜、保護膜が作成され、バーコード書き込み装置18により著作権保護情報EDがバーコード状に記録されて出荷される。
このバーコード書き込み装置18において、ミニディスク2は(図3)、信号源16より出力される著作権保護情報EDにECC回路27で誤り訂正符号が付加された後、4−1変調回路28により所定の変調信号PMが生成され、レーザー光源24から出射されるレーザービームL1がこの変調信号PMに応じて間欠的に立ち上げられて照射される。これによりミニディスク2は、反射膜の不可逆的な変化により、又は反射膜の部分的な除去により、内周側の所定領域AREDに、局所的で、かつ不可逆的な情報記録膜の変化として著作権保護情報EDが記録される。すなわちミニディスク2は、ピット又はマークに比して再生時の受光結果に大きな変化を与える局所的な部位の繰り返しにより、著作権保護情報が記録される。またレーザービームL1を集光する対物レンズ26がシリンドリカルレンズであることにより、半径方向に細長いビーム形状によりレーザービームL1が照射され、これによりバーコード状に著作権保護情報EDが記録される。
ミニディスク2は(図1)、この著作権保護情報EDを記録する領域AREDが、円周方向に約50〔μm〕のピッチで区切られて微小領域が設定され、ヘッダーにおいては、続く著作権保護情報ED、誤り訂正符号の記録では発生しないパターンにより、12個の連続する微小領域のうちの、3個の微小領域について、情報記録面の局所的な変化が形成されて記録される。
これに対して著作権保護情報ED及び誤り訂正符号においては、ヘッダーに続いて連続する微小領域が7個単位で区切られ、この7個の微小領域に同期パターン、著作権保護情報ED又は誤り訂正符号の2ビットが記録される。すなわち7個の連続する微小領域のうち、先頭3個の微小領域の中の真ん中の微小領域について、局所的な変化が形成されて同期パターンが記録される。また残る4つの微小領域のより、著作権保護情報ED又は誤り訂正符号に応じて、1つの微小領域が選択され、この選択された微小領域に局所的な変化が形成されて著作権保護情報ED又は誤り訂正符号の2ビットが記録される。
これによりミニディスク2においては、著作権保護情報EDの記録領域AREDを半径方向に見たとき、局所的な変化が形成されてなる部位が全体の0.3以下である0.285となるように設定されて著作権保護情報EDが記録され、ピット、マークに比して受光結果に大きな変化を与える局所的な部位の繰り返しにより著作権保護情報を記録した場合でも、確実にフォーカス制御して著作権保護情報を再生することができる。また連続する4つの微小領域毎に、3つの微小領域による同期パターンを配置したことにより、回転ムラ等が発生した場合でも、確実に著作権保護情報EDを再生することが可能となる。
すなわち従来のバーコード状の記録においては、記録に供するデータをPE変調して変調信号を生成し、この変調信号に応じてレーザービームを照射していることにより、結局、光ディスクの円周方向には、局所的な変化が存在比率0.5により形成されることになる。ところがこの実施の形態では、この比率が0.3以下の0.285であることにより、十分な光量により戻り光を検出できない期間の割合を従来に比して少なくすることができ、その分フォーカスサーボ等への悪影響を少なくして著作権保護情報をミニディスク2に記録することが可能となる。この結果、再生時、フォーカスサーボ等を安定に動作させることが可能となり、また場合によっては再生装置のフォーカスサーボ等の設計をより簡略化して構成することが可能となる。
このようにして著作権保護情報EDが記録されて出荷されたミニディスク2は(図5)、光ディスク装置41において、レーザービームを照射して得られる戻り光の受光結果である再生信号HFがアナログディジタル変換回路48によりディジタル再生信号DXに変換された後、第2復号回路49により処理され、これにより著作権保護情報EDが再生される。さらにこの再生した著作権保護情報EDによりオーディオデータ等が暗号化されて記録され、また再生されたオーディオデータ等の暗号化が解除される。
これらの処理により、著作権保護情報EDが正しく記録されているミニディスク2においては、正しく暗号化を解除することができ、ユーザにおいてミニディスク2に記録された音楽演奏を何ら支障なく楽しむことができる。これに対して著作権保護情報EDが正しく記録されていないミニディスク(即ち海賊版ディスク)においては、正しく暗号化を解除できないことにより、ミニディスク2に記録された音楽を楽しむことが困難になり、海賊版ディスクの価値を著しく下げることができる。これによりミニディスク2においては、海賊版ディスクの普及を妨げ、その分著作権者の利益を保護することができる。
またユーザデータを新たに記録する場合においては、著作権保護情報EDにより暗号化されて記録されることにより、万が一海賊版ディスク等にデータが違法コピーされることも防ぐことができる。
ミニディスク2においては、この第2復号回路49において(図6)、同期検出回路61で同期パターンが検出され、この同期パターンの検出を基準にしたサンプリングパルスT1〜T4によりディジタル再生信号DXがフリップフロップ63A〜63Dで順次サンプリングされ、これにより著作権保護情報ED及び誤り訂正符号の記録に割り当てた4つの微小領域について、それぞれ再生信号HFの信号レベルが検出される。さらに最大値検出回路64において(図7)、これら4つのサンプリング結果が順次比較されて4つの微小領域の何れの微小領域が局所的な変化の部位に割り当てられたか判定され、この判定結果により著作権保護情報ED及び誤り訂正符号が順次復号される。
これによりミニディスク2においては、単なる2値識別により著作権保護情報EDを復号する場合のような、直流レベルの変動による誤った復号が有効に回避され、比較的遅い伝送速度によりバーコード状に著作権保護情報EDを記録した場合でも、確実に著作権保護情報EDを再生することが可能となる。
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、ピット、マークに比して受光結果に大きな変化を与える局所的な部位の繰り返しにより著作権に関する情報を記録する際に、この局所的な部位の円周方向における存在比率が0.3以下となるように設定することにより、例えばバーコード状に著作権に関する情報を記録する場合でも、フォーカスサーボ等の動作の異常を有効に回避して、確実に著作権保護情報EDを再生することができる。
さらに4つの連続する微小領域による各2ビットを単位とした記録において、それぞれ同期パターンを配置することにより、回転ムラ等が発生した場合でも、確実に著作権保護情報EDを再生することが可能となる。
また受光結果を所定のタイミングでサンプリングして得られるサンプリング結果の比較により、ミニディスクに記録された著作権に関する情報を再生することにより、単なる2値識別により著作権保護情報EDを復号の場合のような、直流レベルの変動による誤った復号を有効に回避して、比較的遅い伝送速度によりバーコード状に著作権保護情報EDを記録した場合でも、確実に著作権保護情報EDを再生することができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、連続する4つの微小領域に著作権保護情報EDの2ビットを割り当て、この4つの微小領域の1つを選択して情報記録膜に変化を与える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらの数値は、必要に応じて種々に変更することができる。
また上述の実施の形態においては、1つの微小領域を全体として変化させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1つの微小領域の一部を部分的に変化させるようにしてもよい。このようにすれば、フォーカスサーボ等への影響を一段と小さくすることができる。
また上述の実施の形態においては、反射膜の変化、除去により局所的な変化を形成して著作権保護情報EDを記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばディスク基板14の表面を局所的に粗面化し、またピット列等を局所的に除去し、これにより情報記録面を光学的に変化させ、バーコード状に著作権保護情報EDを記録するようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、YAGレーザの照射により著作権保護情報EDを記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、炭酸ガス(CO2 )レーザ、高出力半導体レーザ等を使用することもできる。
また上述の実施の形態においては、反射膜に変化を与えた部位で再生信号HFの信号レベルが立ち上がる再生システムを前提として、最大値検出回路64により最大値を検出して著作権保護情報EDを復号する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、再生システムにおいては、これとは逆に反射膜に変化を与えた部位で再生信号HFの信号レベルが立ち下がる場合もあることにより、この場合は最大値検出回路における最大値の検出に代えて最小値を検出することにより、又は再生信号の処理系に反転増幅回路を介挿することにより、著作権保護情報EDを確実に再生することができる。
また上述の実施の形態においては、本発明を記録再生可能な光ディスクであるミニディスクに適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、同様の記録再生可能な光ディスクである光磁気ディスク、相変化型光ディスクに適用することもでき、さらにはライトワンス型の光ディスク、再生専用の光ディスクにも適用することができる。
また上述の実施の形態においては、著作権に関する情報を用いた暗号化の処理により光ディスクへのアクセスを制御する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記録再生系の動作を停止制御することにより光ディスクへのアクセスを制御する場合、さらには再生信号の出力の停止により光ディスクへのアクセスを制御する場合等に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、著作権に関する情報として光ディスクに固有の情報を割り当てる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばオーディオデータ等を記録して販売する場合には、アーティストに固有の情報等により著作権に関する情報を構成してもよい。
本発明は、例えばミニディスク(MD)、コンパクトディスク(CD)、ディジタルビデオレコーダ(DVR)等と、これらの記録再生装置に適用することができる。
本発明によるミニディスクの説明に供する略線図である。 図1のミニディスクの製造工程を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係るバーコード書き込み装置を示すブロック図である。 図1のバーコード書き込み装置における4−1変調回路を示すブロック図である。 図1のミニディスクをアクセスする光ディスク装置を示すブロック図である。 図5の光ディスク装置の第2復号回路を示すブロック図である。 図6の第2復号回路の最大値検出回路を示すブロック図である。
符号の説明
2……ミニディスク、18……バーコード書き込み装置、28……4−1変調回路、41……光ディスク装置、44……光ピックアップ、49……第2復号回路、64……最大値検出回路

Claims (10)

  1. バーコード状にてデータを光ディスクに記録する光ディスク装置において、
    上記データの2ビットを、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調する変調手段を備え、
    上記変調手段により変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に対して光ビームを照射してバーコード状でデータを記録する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 上記バーコード状にて記録されたデータは、著作権保護情報であることを特徴とする、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 上記光ビームは、YAGレーザであることを特徴とする、請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. バーコード状にてデータを光ディスクに記録する光ディスクの記録方法において、
    上記データの2ビットを、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調する変調のステップと、
    上記変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に対して光ビームを照射してバーコード状でデータを記録する記録のステップと、
    を有することを特徴とする光ディスクの記録方法。
  5. バーコード状にてデータが記録された光ディスクにおいて、
    上記データの2ビットが、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調されて、上記変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に光学的変化が与えられてデータが記録されている
    ことを特徴とする光ディスク。
  6. バーコード状にてデータが記録された光ディスクからデータを再生する光ディスクの再生方法において、
    上記光ディスクには、上記データの2ビットが、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調されて、上記変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に光学的変化が与えられて記録されており、
    上記データについて再生する
    ことを特徴とする光ディスクの再生方法。
  7. バーコード状にてデータが記録された光ディスクからデータを再生する光ディスクの再生装置において、
    上記光ディスクには、上記データの2ビットが、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調されて、上記変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に光学的変化が与えられて記録されており、
    上記データについて再生する
    ことを特徴とする光ディスクの再生装置。
  8. 上記光ディスクの再生装置は、
    上記光ディスクに対してレーザ光を照射するレーザービーム照射手段と、
    上記レーザービーム照射手段により照射されたレーザ光の反射光に基づく信号を検出する光信号検出手段と、
    を備え、
    上記光信号検出手段により検出された信号から、上記「010」の同期パターンを検出し、さらに上記検出された同期パターンに基づいて前記固定パターンを検出して、上記2ビットのデータを再生する
    ことを特徴とする請求項7に記載の光ディスクの再生装置。
  9. バーコード状にてデータが記録された光ディスクから再生された信号を処理する処理装置において、
    上記光ディスクには、上記データの2ビットが、「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調されて、上記変調されたデータ列のうち上記「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に光学的変化が与えられて記録されており、
    上記光学的変化に基づき信号を再生し、上記再生した信号に基づいて上記データを2ビット単位で再生する再生処理手段を備える
    ことを特徴とする処理装置。
  10. 「0」および「1」からなるデータ列のうち「1」に対応する記録領域の少なくとも一部に対して光ビームを照射してバーコード状で光ディスクに記録する記録装置に上記データ列を供給するために、所定のデータを上記データ列に変調する変調装置において、
    上記所定のデータを2ビット単位で区分し、その2ビットのデータを「010」の同期パターンと「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」の何れかの固定パターンの組み合わせによるデータ列に変調する変調手段を備える
    ことを特徴とする変調装置。
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