JP2004213051A - 印刷物及びその検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】付与された識別情報の読み取り精度を一定とすることができ、かつ、異なる種類の印刷物を識別情報によって選択的に重ね合わせる場合、重ね合わせた後に識別情報を用いてそのマッチング確認を行う。
【解決手段】印刷物を識別するための識別情報3を、レーザ光の照射によって複数の穴5が識別情報に基づくパターンで形成されることにより印刷物に付与しておき、この識別情報3を検出する場合は、識別情報3が付与された領域に光を照射し、光が印刷物を透過した透過パターンを検出することにより、印刷物に付与された識別情報3を検出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帳票等の印刷物、並びにその印刷物を重ね合わせる工程における印刷物の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、クレジットカードの入会申込書やクレジットカードの利用明細書あるいは請求書、その他、例えば、宅配便の貼付シート等に代表される帳票においては、様々な分野で利用されており、発行元やその目的の違いによって様々な種類が設定されている。
【0003】
図4は、一般的な帳票の一例を示す図である。
【0004】
図4に示すように一般的な帳票においては、所定の情報が予め印刷されているプレ印刷領域201と、送付先毎に個別な情報が印刷されている可変情報印刷領域202とが設けられており、可変情報印刷領域202は、プレ印刷領域201とともに予め印刷された枠204内に設けられている。また、送付先あるいは帳票を識別可能な識別情報203がバーコード等によって印刷されている。
【0005】
上記のように構成された帳票においては、識別情報203によって帳票の送付先あるいは帳票自体が識別可能であるため、この識別情報203を読み取ることにより、例えば、帳票の送付作業や、返信されてきた帳票の管理を行うことができる。
【0006】
例えば、帳票の送付作業の管理を行う場合は、帳票にバーコード等によって印刷された識別情報203を読み取り、この識別情報203によって識別される送付先毎に帳票を振り分けたり、異なる種類の帳票を送付先毎に重ね合わせたりする等といった作業を管理することができる。
【0007】
帳票に印刷された識別情報203を用いて、異なる種類の帳票を送付先毎に重ね合わせる場合は、重ね合わされる帳票のそれぞれに、1つの送付先に対して同一の識別情報203を印刷しておき、同一の識別情報203が印刷された帳票を重ね合わせることになる。
【0008】
図5は、図4に示したような帳票を重ね合わせる工程を説明するための図である。
【0009】
キー帳票ディタッチャー210から、例えば、宛先情報が記載された帳票がコンベヤー240上に供給されると、まず、バーコードリーダー221において、コンベヤー240上に供給された帳票に印刷された識別情報203となるバーコード情報が読み取られ、読み取られたバーコード情報がホストコンピュータ250に送られる。
【0010】
ホストコンピュータ250においては、帳票の送付先毎に、フォームディタッチャー230−1〜230−nから供給される互いに異なる種類の帳票のうち、どの帳票をキー帳票ディタッチャー210からコンベヤー240上に供給された帳票に組み合わせて送付するかが予め登録されており、バーコードリーダー221にて帳票から読み取られたバーコード情報に基づいて、フォームディタッチャー230−1〜230−nの動作が制御される。
【0011】
ホストコンピュータ250において、バーコードリーダー221にて帳票から読み取られたバーコード情報に基づいて、フォームディタッチャー230−1〜230−nのうちどのフォームディタッチャーから供給される帳票を、コンベヤー240上を搬送される帳票に組み合わせるかが判断され、コンベヤー240上を搬送される帳票に組み合わせる帳票を供給するフォームディタッチャーに対して帳票を供給するための信号が出力される。
【0012】
すると、帳票を供給するための信号をホストコンピュータ250から受け取ったフォームディタッチャーから、コンベヤー240上に帳票が供給されるが、その際、バーコードリーダー222−1〜222−nにおいて、フォームディタッチャー230−1〜230−nからコンベヤー240上に供給される帳票に印刷されたバーコード情報が読み取られ、ホストコンピュータ250において、コンベヤー240上を搬送される帳票から読み取られたバーコード情報とフォームディタッチャー230−1〜230−nからコンベヤー240上に供給される帳票に印刷されたバーコード情報とが一致しているかどうかが判断される。
【0013】
ここで、コンベヤー240上にて重ね合わされる帳票には、それぞれ同一のバーコード情報が印刷されているはずであるため、コンベヤー240上を搬送される帳票から読み取られたバーコード情報とフォームディタッチャー230−1〜230−nからコンベヤー240上に供給される帳票に印刷されたバーコード情報とが一致しない場合は、エラーが出力される。
【0014】
また、コンベヤー240上を搬送される帳票から読み取られたバーコード情報とフォームディタッチャー230−1〜230−nからコンベヤー240上に供給される帳票に印刷されたバーコード情報とが一致する場合は、フォームディタッチャー230−1〜230−nからコンベヤー240上に帳票が供給され、コンベヤー240上にて帳票が重ね合わされて搬送されていく。
【0015】
このように、複数の帳票が送付先毎に重ね合わされる場合は、重ね合わせる直前にて、帳票に印刷されたバーコード情報が読み取られ、帳票どうしのマッチング確認が行われている。
【0016】
また、帳票に印刷された識別情報203を用いて、返信されてきた帳票の管理を行う場合は、返信されてきた帳票に印刷された識別情報203を読み取ることにより、この帳票の送付先が識別され、識別された送付先に送付された帳票が返信されたことが認識されることになる。
【0017】
しかしながら、上述したような従来の帳票においては、帳票あるいは帳票の送付先を識別するための識別情報がバーコード情報等によって帳票に印字されているため、帳票のデザインを損ねてしまうという問題点がある。また、バーコード情報等を印刷する際のインクの色によって読み取り光の反射率が異なるため、バーコード情報等の印刷色によって読み取り精度が異なってしまうという問題点がある。また、バーコード情報の背景となる用紙の色や、バーコード情報が印刷された領域の背景部分の印刷色(地紋や背景の模様)、用紙の材質(光沢の有無等)によっては、白色の用紙にバーコード情報が印刷された場合と比べて読み取り光の反射率が低くなり、読み取り精度が低下してしまうという問題点もある。
【0018】
そこで、バーコード情報等の識別情報を、通常は視認不可能であり、励起光を照射することにより視認可能となるステルスインクを用いて帳票に印刷しておく技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0019】
【特許文献1】
特開2001−188870号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような、バーコード情報等により識別情報が印刷されている帳票等の印刷物においては、異なる種類の印刷物を識別情報によって選択的に重ね合わせる場合、重ね合わせた後に識別情報を用いてそのマッチング確認を行うことができないという問題点がある。
【0021】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、付与された識別情報の読み取り精度を一定とすることができ、かつ、異なる種類の印刷物を識別情報によって選択的に重ね合わせる場合、重ね合わせた後に識別情報を用いてそのマッチング確認を行うことができる印刷物及びその検査方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
識別情報が付与された印刷物であって、
前記識別情報が、複数の穴が該識別情報に基づくパターンで形成されることにより付与されていることを特徴とする。
【0023】
また、前記識別情報は、前記穴の位置、穴の大きさ、2つの穴の距離、3つの穴により形成される角度の組み合わせの少なくとも1つによって付与されていることを特徴とする。
【0024】
また、前記複数の穴は、用紙を切り離すためのミシン目の一部であることを特徴とする。
【0025】
また、前記複数の穴間が、選択的に削り取られていることを特徴とする。
【0026】
また、前記穴は、レーザ光の照射によって形成されていることを特徴とする。
【0027】
また、前記印刷物を重ね合わせる工程における印刷物の検査方法であって、
前記重ね合わせる印刷物のそれぞれに同一の識別情報を同一の領域に付与する処理と、
前記印刷物を重ね合わせる処理と、
前記重ね合わされた印刷物に光を照射する処理と、
前記光が前記印刷物を透過した透過パターンと、該印刷物に付与された識別情報を形成するパターンとを比較する処理とを有することを特徴とする。
【0028】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、印刷物を識別するための識別情報が、複数の穴が識別情報に基づくパターンで形成されることにより印刷物に付与されているので、この識別情報を検出する場合は、識別情報が付与された領域に光を照射し、光が印刷物を透過した透過パターンを検出すれば、印刷物に付与された識別情報が検出されることになる。
【0029】
このように、識別情報を表現するために印刷物に形成された穴を透過した光のパターンによって識別情報が検出されるので、印刷物に付与された識別情報の読み取り精度が一定となる。
【0030】
また、このような印刷物を重ね合わせてそのマッチング確認を行う場合は、重ね合わせた印刷物の識別情報が付与された領域に光を照射し、光が印刷物を透過した透過パターンと、印刷物に付与された識別情報を形成するパターンとを比較することにより、重ね合わせた印刷物のマッチング確認が行われるので、印刷物を重ね合わせた後にて識別情報を用いてそのマッチング確認を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0032】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の印刷物の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示した識別情報3が形成された周辺の拡大図である。
【0033】
図1に示すように本形態においては、所定の情報が予め印刷されているプレ印刷領域1と、送付先毎に個別な情報が印刷されている可変情報印刷領域2とが設けられており、可変情報印刷領域2は、プレ印刷領域1とともに予め印刷された枠4内に設けられている。また、送付先あるいは帳票を識別可能な識別情報3が、複数の穴5が所定のパターンで形成されることにより表現されている。この識別情報3は、穴5の羅列方向の長さと穴5の間隔とによって識別情報3が表現されており、レーザ光の照射によって形成されている。また、穴5の羅列方向に対して垂直方向の幅Wは、穴5を形成した後、穴5に光を照射した場合に光が穴5を透過することができる程度のものとする。
【0034】
上記のように構成された帳票においては、識別情報3によって帳票の送付先あるいは帳票自体が識別可能であるため、この識別情報3が形成された領域に光を照射し、その光の透過パターンを検出することにより、例えば、帳票の送付作業や、返信されてきた帳票の管理を行うことができる。
【0035】
例えば、帳票の送付作業の管理を行う場合は、帳票に形成された複数の穴5の羅列方向の長さやその間隔からなるパターンで表現される識別情報3を検出し、この識別情報3によって識別される送付先毎に帳票を振り分けたり、異なる種類の帳票を送付先毎に重ね合わせたりする等といった作業を管理することができる。
【0036】
帳票に形成された複数の穴5の羅列方向の長さやその間隔からなるパターンで表現される識別情報3を用いて、異なる種類の帳票を送付先毎に重ね合わせる場合は、重ね合わされる帳票のそれぞれに、1つの送付先に対して同一の識別情報3を、複数の穴5の羅列方向の長さやその間隔からなるパターンで表現しておき、同一の識別情報3が付与された帳票を重ね合わせることになる。
【0037】
図2は、図1に示したような帳票を重ね合わせる場合の検査方法を説明するための図である。
【0038】
キー帳票ディタッチャー10から、例えば、宛先情報が記載された帳票がコンベヤー40上に供給されると、まず、検出器21において、コンベヤー40上に供給された帳票に付与された識別情報3が検出され、検出された識別情報3がホストコンピュータ50に送られる。ここで、識別情報3は、帳票上に形成された複数の穴5の羅列方向の長さとそれらの穴5の間隔とからなるパターンによって表現されているため、この識別情報3が付与された領域に光を照射し、その光の透過パターンを検出することにより、帳票に付与された識別情報3が検出される。
【0039】
ホストコンピュータ50においては、帳票の送付先毎に、フォームディタッチャー30−1〜30−nから供給される互いに異なる種類の帳票のうち、どの帳票をキー帳票ディタッチャー10からコンベヤー40上に供給された帳票に組み合わせて送付するかが予め登録されており、検出器21にて帳票から検出された識別情報3に基づいて、フォームディタッチャー30−1〜30−nの動作が制御される。なお、フォームディタッチャー30−1〜30−nから供給される帳票には、1つの送付先に対して同一の識別情報3が、同一の領域に付与されており、また、この識別情報3は、キー帳票ディタッチャー10から供給される帳票に対して、同一の送付先であれば、同一の識別情報3が同一の領域に付与されているものとする。
【0040】
ホストコンピュータ50において、検出器21にて帳票から検出された識別情報3に基づいて、フォームディタッチャー30−1〜30−nのうちどのフォームディタッチャーから供給される帳票を、コンベヤー40上を搬送される帳票に組み合わせるかが判断され、コンベヤー40上を搬送される帳票に組み合わせる帳票を供給するフォームディタッチャーに対して帳票を供給するための信号が出力される。
【0041】
すると、帳票を供給するための信号をホストコンピュータ50から受け取ったフォームディタッチャーから、コンベヤー40上に帳票が供給され、コンベヤー40上にて帳票が重ね合わされて搬送されていく。
【0042】
その後、検出器22において、コンベヤー40上を重ね合わされた状態で搬送されてきた帳票に付与された識別情報3が検出され、その検出結果に基づいて、コンベヤー40上を搬送されてきた帳票について、同一の送付先に送付される帳票が重ね合わされているかどうかが判断されることになる。
【0043】
キー帳票ディタッチャー10及びフォームディタッチャー30−1〜30−nから供給される帳票においては、それぞれ、送付先を識別可能な識別情報3が、帳票上の所定の領域に形成された複数の穴5の羅列方向の長さとそれらの穴5の間隔とからなるパターンによって表現されているため、この識別情報3が付与された領域に光を照射し、その光の透過パターンを検出することにより、帳票に付与された識別情報3が検出される。コンベヤー40上を重ね合わされて搬送されてきた帳票が同一の送付先に送付されるものである場合は、識別情報3が同一であるため、識別情報3を表現するための穴5の大きさ及び間隔は互いに同一のものである。そのため、ホストコンピュータ50にて管理される識別情報と検出器22にて検出された識別情報3とが照合され、両者が一致した場合は、コンベヤー40上を搬送されてきた帳票が、同一の送付先に送付される帳票が重ね合わされていると判断され、また、両者が一致しない場合は、コンベヤー40上を搬送されてきた帳票が、同一の送付先に送付される帳票以外のものが重ね合わされていると判断されることになる。
【0044】
なお、光の透過パターンの検出においては、穴5が形成されている領域と穴5が形成されていない領域との違いで検出する以外にも、複数の帳票が重ね合わされた場合、帳票を透過した光のパワーの違いによっても透過パターンを検出することも考えられる。
【0045】
このように、本形態においては、複数の帳票が送付先毎に重ね合わされる場合は、複数の帳票が重ね合わされた後にて、重ね合わされた帳票に付与された識別情報3が検出され、帳票どうしのマッチング確認が行われている。
【0046】
また、帳票に付与された識別情報3を用いて、返信されてきた帳票の管理を行う場合は、返信されてきた帳票に付与された識別情報3を、上記同様の方法によって検出することにより、この帳票の送付先が識別され、識別された送付先に送付された帳票が返信されたことが認識されることになる。
【0047】
なお、本形態においては、プレ印刷領域1及び可変情報印刷領域2が設けられた帳票に、送付先あるいは帳票を識別可能な識別情報3が、複数の穴5が所定のパターンで形成されることにより表現されているものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、複数の穴5が所定のパターンで形成されることにより識別情報3が表現されたものであればよく、例えば、直線的に穴5を形成するのではなく、2次元コードのような形態に穴5を形成したり、用紙の周辺に穴5を点在させたりすることによって識別情報3を表現することも考えられる。その場合、穴5の位置、穴5の大きさ、2つの穴5の距離、3つの穴5により形成される角度等の組み合わせにより、識別情報3が表現されることになる。
【0048】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の印刷物の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示した識別情報103aが形成された周辺の拡大図、(c)は(b)に示したA−A’断面図である。
【0049】
図3に示すように本形態においては、所定の情報が予め印刷されているプレ印刷領域101と、送付先毎に個別な情報が印刷されている可変情報印刷領域102と、利用者が情報を記入するための情報記入領域106とが設けられており、可変情報印刷領域102は、プレ印刷領域101とともに予め印刷された枠104内に設けられている。また、所定の領域にミシン目103が形成されており、このミシン目103によって切り離し可能に構成されている。ここで、本形態におけるミシン目103においては、レーザ光の照射によって所定のパターンで形成された複数の穴105の羅列方向のそれぞれの長さと穴105どうしの間隔とによって表現され、帳票の種類あるいは帳票の送付先を識別可能な識別情報103aが含まれている。また、穴105の羅列方向に対して垂直方向の幅Wは、穴105を形成した後、穴105に光を照射した場合に光が穴105を透過することができる程度のものとする。さらに、穴105の間隔が所定の広さ以上である領域は、レーザ光の照射によって、その表面が燃焼あるいは昇華して削り取られており、その厚さt2は、他の領域の厚さt1よりも薄くなっている。これにより、識別情報を表現するために穴105の間隔が広い領域においても、ミシン目103が切り離しやすくなっている。
【0050】
上記のように構成された帳票においては、ミシン目103の一部によって表現される識別情報103aにより帳票の送付先あるいは帳票自体が識別可能であるため、この識別情報103aが形成された領域に光を照射し、その光の透過パターンを検出することにより、例えば、帳票の送付作業や、返信されてきた帳票の管理を行うことができる。
【0051】
例えば、帳票の送付作業の管理を行う場合は、第1の実施の形態にて説明したような方法で、帳票に形成されたミシン目103の一部を構成する複数の穴105の羅列方向の長さやその間隔からなるパターンで表現される識別情報103aを検出し、この識別情報によって識別される送付先毎に帳票を振り分けたり、異なる種類の帳票を送付先毎に重ね合わせたりする等といった作業を管理する。
【0052】
また、帳票に形成されたミシン目103の一部を構成する複数の穴105の羅列方向の長さやその間隔からなるパターンで表現される識別情報103aを用いて、返信されてきた帳票の管理を行う場合は、返信されてきた帳票に形成されたミシン目103の一部を構成する複数の穴105の羅列方向の長さやその間隔からなるパターンで表現される識別情報103aを、第1の実施の形態にて説明した方法によって検出することにより、この帳票の送付先が識別され、識別された送付先に送付された帳票が返信されたことが認識されることになるが、図3に示したような帳票のように、ミシン目103によって切り離された一方の片が返信用とされる場合、切り離された辺において、所定の方向にずれている領域とそれとは反対方向にずれている領域とを検出し、その領域のパターンから識別情報を認識することになる。
【0053】
なお、本形態においては、プレ印刷領域101、可変情報印刷領域102及び情報記入領域106が設けられた帳票に、送付先あるいは帳票を識別可能な識別情報103aが、複数の穴105が所定のパターンで形成されて構成されたミシン目103の一部として表現されているものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、複数の穴105が所定のパターンで形成されて構成されたミシン目103の一部によって識別情報103aが表現されたものであればよい。
【0054】
また、上述した2つの実施の形態においては、識別情報3,103aを表現するための穴5,105が、レーザ光の照射によって形成されているものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、識別情報3,103aを表現する所定のパターンに穴5,105を形成可能な装置を用いて穴5,105を形成することも考えられる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、識別情報が付与された印刷物であって、識別情報が、複数の穴が該識別情報に基づくパターンで形成されることにより付与されている構成としたため、識別情報が付与された領域に光を照射し、光が印刷物を透過した透過パターンを検出すれば、印刷物に付与された識別情報が検出されることになり、それにより、印刷物に付与された識別情報の読み取り精度を一定とすることができる。
【0056】
また、識別情報が、穴の位置、穴の大きさ、2つの穴の距離、3つの穴により形成される角度の組み合わせの少なくとも1つによって付与されているものにおいては、印刷物に識別情報が付与されていることを認識されにくくすることができる。
【0057】
また、複数の穴が、用紙を切り離すためのミシン目の一部であるものにおいては、識別情報によって帳票のデザインを損ねることがなくなる。
【0058】
また、ミシン目を構成する複数の穴間が、選択的に削り取られているものにおいては、識別情報によって穴の間隔が広い領域においても、ミシン目を切り離しやすくすることができる。
【0059】
また、上述した印刷物を重ね合わせる工程における印刷物の検査方法であって、重ね合わせる印刷物のそれぞれに同一の識別情報を同一の領域に付与する処理と、印刷物を重ね合わせる処理と、重ね合わされた印刷物に光を照射する処理と、光が印刷物を透過した透過パターンと、該印刷物に付与された識別情報を形成するパターンとを比較する処理とを行うものにおいては、印刷物を重ね合わせた後にて識別情報を用いてそのマッチング確認を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷物の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示した識別情報が形成された周辺の拡大図である。
【図2】図1に示したような帳票を重ね合わせる場合の検査方法を説明するための図である。
【図3】本発明の印刷物の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)に示した識別情報が形成された周辺の拡大図、(c)は(b)に示したA−A’断面図である。
【図4】一般的な帳票の一例を示す図である。
【図5】図4に示したような帳票を重ね合わせる工程を説明するための図である。
【符号の説明】
1,101 プレ印刷領域
2,102 可変情報印刷領域
3,103a 識別情報
4,104 枠
5,105 穴
10 キー帳票ディタッチャー
21,22 検出器
30−1〜30−n フォームディタッチャー
40 コンベヤー
50 ホストコンピュータ
103 ミシン目
106 情報記入領域

Claims (6)

  1. 識別情報が付与された印刷物であって、
    前記識別情報が、複数の穴が該識別情報に基づくパターンで形成されることにより付与されていることを特徴とする印刷物。
  2. 請求項1に記載の印刷物において、
    前記識別情報は、前記穴の位置、穴の大きさ、2つの穴の距離、3つの穴により形成される角度の組み合わせの少なくとも1つによって付与されていることを特徴とする印刷物。
  3. 請求項1に記載の印刷物において、
    前記複数の穴は、用紙を切り離すためのミシン目の一部であることを特徴とする印刷物。
  4. 請求項3に記載の印刷物において、
    前記複数の穴間が、選択的に削り取られていることを特徴とする印刷物。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷物において、
    前記穴は、レーザ光の照射によって形成されていることを特徴とする印刷物。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷物を重ね合わせる工程における印刷物の検査方法であって、
    前記重ね合わせる印刷物のそれぞれに同一の識別情報を同一の領域に付与する処理と、
    前記印刷物を重ね合わせる処理と、
    前記重ね合わされた印刷物に光を照射する処理と、
    前記光が前記印刷物を透過した透過パターンと、該印刷物に付与された識別情報を形成するパターンとを比較する処理とを有することを特徴とする印刷物の検査方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012118187A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute ラベル集合体およびラベル

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JP2012118187A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute ラベル集合体およびラベル

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