JP2004211854A - 締結確認補助具及び締結方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボルトによる締結状況の視認を簡便に達成する。
【解決手段】皿ばね座金16の第1突起17と平座金18の第2突起19とを引掛り合うように組み合わせてそれらにボルト13の軸部を通し、そのボルト13を回転させてボルト13とナット15とによって被締結体11,12を締結する。ボルト13の回転が進むと皿ばね座金16が圧縮変形して平坦に変形し、その変形によって第1突起17と第2突起19との引掛り合いが解除され、更にボルト13を回転して増し締めすると第1突起17と第2突起19との間に回転角度方向の位相差が生じる。その第1突起17と第2突起19との引掛り合いの解除や位相差を目視して締結状態を確認する。
【選択図】 図2
【解決手段】皿ばね座金16の第1突起17と平座金18の第2突起19とを引掛り合うように組み合わせてそれらにボルト13の軸部を通し、そのボルト13を回転させてボルト13とナット15とによって被締結体11,12を締結する。ボルト13の回転が進むと皿ばね座金16が圧縮変形して平坦に変形し、その変形によって第1突起17と第2突起19との引掛り合いが解除され、更にボルト13を回転して増し締めすると第1突起17と第2突起19との間に回転角度方向の位相差が生じる。その第1突起17と第2突起19との引掛り合いの解除や位相差を目視して締結状態を確認する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被締結体をボルトで締結する際の締結の状態を確認するための補助具と、その締結量の締付量の管理が容易な締結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
皿バネ座金を用いたボルト・ナットの締結力や締結状態を容易に管理及び確認する方法として、ボルトから皿バネ座金に所定の締結力が加わることによって、皿バネ座金に予め被覆した着色された皮膜が剥離する剥離現象によって締結完了状態か否かや締結力を剥離現象の視認で可能としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
他の従来例として、締結作業に用いるボルトに加わる軸力をそのボルトに螺合したナットの下に座金を介して配置したリング状の弾性体を圧縮させ、その弾性体の圧縮変形量を前記座金の外周囲へのはみ出し量として目視し、そのはみ出し量と前記軸力との関係から締結力を確認している(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
更に他の従来例として、重ねた複数の皿ばねと円筒状の座金にボルトを通して、そのボルトで締結作業する際に、ボルトの軸力をその座金と皿ばねに加え、その皿ばねのばね作用方向への変形量を座金の円筒外周面に刻印した目盛から読み取って、その変形量に対応したボルトによる締結力を確認することが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−122120号公報
【特許文献2】
特開2002−181019号公報
【特許文献3】
実開昭61−145110号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記剥離現象を目視して締結状態を確認する方法は、剥離した皮膜が散在し、その散在後の後処理が必要である上、締結力の程度を確認できない。
【0007】
また、リング状の弾性体の圧縮状態を目視する方法は、リング状の弾性体を決められた位置に精度良く置くことが必要となっているので、ナットの形状や弾性体の形状が複雑である上、ナットの真上から座金の外周囲への弾性体のはみ出し状態を見る必要性から確認方向がナットの真上の一方向に決められている。
【0008】
また、円筒状の座金の外周面に刻印した目盛を読み取ってボルトの締結状態や締結力を推察する方法は、目盛の読み間違いが起こり安く、且つ目盛を座金の外周側面側から見ると言う条件が要求されるので、正確な締結状態の確認に時間と手間がかかる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、締結後の後処理を必要とせず、締結状態の確認がし易く且つ構造が簡単な目視による締結確認の補助具、及びその補助具を用いた締結方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための各手段は、発明の実施の形態の欄に説明してあるが、その中の一手段の要点を述べれば、以下のとおりである。
【0011】
ボルトを通す穴を有する皿ばね座金の外円周端面から外方向に突き出た第1突起を備えている締結確認補助具としての皿ばね座金と、ボルトを通す穴を有する座金の外円周端面から外方向に突き出た第2突起を備えている締結確認補助具としての座金と、が用いられる。
【0012】
その座金と皿ばね座金とにボルトを通した上で皿ばね座金の第1突起と、座金の第2突起とを互いに引掛り合うように組み合わせ、しかる後に、ボルトを締める方向に回転させることによって前記皿ばね座金をばね作用方向に変形させ、その変形によって第1突起と第2突起との引掛りを外し、ボルトを更に締める方向に回転することによって第1突起と前記第2突起との間に前記回転の方向への位相差を与え、その位相差の有無で締結したか否か、及び位相差が初期の状態から少なくなったことを目視して締結力、即ちボルトの緩みが生じ始めていることの確認ができる。また、その位相差を発生させるに必要なボルトの回転量と、そのボルトによる締結力との関係を、予め計算乃至は実測して知っておくことにより、その位相差の量を目視して締結力の程度を確認できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
第1実施例は次のとおりである。図1,図2に示すように、概略円板形状の平座金18と皿ばね座金16の中央部にはボルト13の軸部分を通す穴が開けられている。その皿ばね座金16はばねの自由状態にあっては、図2に示すように中央部が低く外円周囲が上側に上がった形状を有し、その断面は逆ハの字状の断面と成っている。その皿ばね座金16の外円周端面には外側に突き出た第1突起17が形成されている。また、平座金18の外円周端面には外側に突き出た第2突起19が形成されている。
【0014】
ボルト13の軸部分の一端側に外周囲が六角形に形成された頭部14を有し、そのボルト13の軸部分の他端部分には右ネジ方向の雄ネジが形成されたネジ部が存在する。その雄ネジと螺合できる雌ネジが形成されたナット15がボルト13のネジ部に螺合できるようになっている。
【0015】
2枚の板状の被締結体11,12は、共にボルト13の軸部分が通れる穴が形成されている。その2枚の板状の被締結体11,12を締結する締結作業は、次のようにして行われる。
【0016】
まず、2枚の板状の被締結体11,12を穴を合わせて重ねる。次にボルト13の軸部分を皿ばね座金16と平座金18の穴に通して、更に被締結体11,12の穴に通す。この状態においては、まだナット15がボルト13に螺合していないので、ボルト13には軸力が発生していない。そのため、皿ばね座金16のばね状態は自由状態になっている。その状態では、図2のように、皿ばね座金16が下に、平座金18が上になって、皿ばね座金16と平座金18とが重ねられ、更には第1突起17と第2突起19とが角度を成して引掛り合っている。
【0017】
次に、被締結体11,12の下方に突き出たボルト13のネジ部に、図2のように、ナット15を螺合させる。その後に、ナット15を回転しないようにスパナ等で押えたままで、ボルト13を右回転させてボルト13を締める。ボルト13が右回転し始めると、ボルト13の頭部14と被締結体11との間隔が狭まり、ボルト13の頭部14下面に平座金18の上面が、平座金18の下面に皿ばね座金16が、それぞれボルト13の回転量に比例して強く押し当たる。そして、ボルト13が右回転することに伴って、第1突起17と第2突起19とで引掛り合っている平座金18と皿ばね座金16はボルト13と被締結体11との間でスリップしながらも右回転する。
【0018】
ボルト13の右回転が継続されて行くと、ボルト13の頭部14下面で平座金18が下方に押され、その平座金18は皿ばね座金16を下方に押す。平座金18が下方に押されると、皿ばね座金16が平座金18よりも大きな外形を有する上に、皿ばね座金16の断面が逆ハの字であるから、平座金18の中心と皿ばね座金16の中心が合う方向に調整される。且つ皿ばね座金16が下方に押されると、その皿ばね座金16は被締結体11に下方から押えられているために、皿ばね座金16は下方へ下がることができずに圧縮されて変形する。その皿ばね座金16の変形方向はボルト13の軸部の長さ方向に一致する上下方向である。その上下方向とは皿ばね座金16のばね作用方向と一致している。したがって、その皿ばね座金16の変形は弾性変形である。
【0019】
このように、皿ばね座金16が変形すると、変形に比例して発生したばね力がボルト13に加わり、ボルト13の軸力、即ち締結力になる。なお、皿ばね座金16の変形量は、皿ばね座金16のバネ定数とヤングの法則により算出が可能である。また、皿ばね座金16の変形量に基づいてボルト13の軸力、即ち締結力が求まる。また、バネ定数を変えた皿ばね座金16を用いることで締結力を変更できる。
【0020】
ボルト13の右回転量が増えるにしたがって皿ばね座金16の変形が進み、皿ばね座金16が平坦に近くなると、皿ばね座金16の下面と被締結体11との間、及び平座金18とボルト13の頭部14の下面との間で、回転方向のスリップが少なくなり始める。
【0021】
ボルト13の右回転に伴って、ついには皿ばね座金16がほぼ平坦に変形する。このときの締め付け力は、予め皿ばね座金16の変形量に基づいて算出して分かっている。
【0022】
皿ばね座金16がほぼ平坦に変形すると、平座金18と皿ばね座金16との第1突起17と第2突起19による接触角度が無くなるので、第1突起17と第2突起19との引掛り合いが解除される。その上で、更にボルト13を右回転させて増し締めすると、平座金18と皿ばね座金16との接触面で右回転方向に滑りを生じてボルト13の回転に同調して平座金18が右回転し、一方の皿ばね座金16は静止状態に保たれる。
【0023】
そのために、図3,図4のように、第1突起17から第2突起19が右回転方向に離れて、第1突起17と第2突起19との間に右回転角の位相差が生じる。その位相差は実質的にボルト13の回転量に相当するから、ボルト13の回転量と、ボルト13の軸力、即ち締結力との関係を、ボルト13のネジピッチ等のボルト13の既知の設計条件を用いて計算して予め求めておき、希望する締結力に至るには、皿ばね座金16の変形による締結力を考慮した上で、第1突起17と第2突起19との間の位相差をどの程度の位相差とすべきかを認識する。その認識した位相差に成るようにボルト13を右回転させて希望する締結力で被締結体11,12を締結する。
【0024】
このように締結したものにおいては、皿ばね座金16が平坦であること、第1突起17と第2突起19との間に位相差が生じていることを目視することによって、締結済みであるか否か確認でき、その位相差の量で希望する締結力となっているか否かを判定できる。
【0025】
第1突起17と第2突起19との間に位相差を正確且つ確実に発生しやすいように平座金18と皿ばね座金16との相互の接触面に、反対側の面よりも摩擦が少なくなる処置を施すことが好ましい。その処置とは、平座金18と皿ばね座金16との相互の接触面の平滑化や、接触面間にポリテトラフルオロエチレン性等の摩擦低減材を挿入することや、或いは接触面にポリテトラフルオロエチレン等の摩擦低減材を被覆させておく等が考えられる。
【0026】
図5に示す第2実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、皿ばね座金16と被締結体11,12との間に2枚の皿ばね座金20を断面が図5のように逆ハの字型になるように向きを設定して重ねてある。2枚の皿ばね座金20にもボルト13の通し穴が中央部に開けられていて、ボルト13の軸部がその通し穴に通されている。第2実施例において、その他の事項は第1実施例と同じである。
【0027】
このような第2実施例は、第1実施例と同じ作用効果を有する上に、2枚の皿ばね座金20と1枚の第1突起17付の皿ばね座金16との組み合わせにより、大きな締結力が得られる。
【0028】
第2実施例で例示されるように、皿ばね座金20を複数枚組み合わせることによって、全体のヤング率を調整することが出来る。換言すれば、締結力を調整することが可能となる。
【0029】
図6に示す第3実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、第1実施例の平座金18の上面に、第2突起19の突起位置を角度0度として線状の角度目盛21を刻印してある。その他の事項は第1実施例と同じである。
【0030】
この第3実施例によれば、第1実施例と同じ作用効果を達成する上に、第1突起17と第2突起19との間の位相差を角度目盛21で正確且つ容易に視認できる。また、第1突起17と第2突起19との引掛り合いが解除した後のボルト13の回転角をその角度目盛21を見ながら正確且つ確実に第1突起17と第2突起19との間の所定の位相差、即ち締結力が得られるように締結作業できる。第3実施例において、その他の作用効果は第1実施例と同じである。
【0031】
図7に示す第4実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、第1実施例の皿ばね座金16と平座金18とを上下入れ替えた配置にし、且つ皿ばね座金16の向きを天地逆にして断面がハの字型に成るようにしたものである。その他の事項は第1実施例と同じである。
【0032】
このような第4実施例においても、ボルト13を右回転させてゆくと、当所は皿ばね座金16と座金とが互いに第1突起17と第2突起19とが引掛り合いながら右回転するが、ボルト13の右回転が進むにつれて皿ばね座金16がボルト13の頭部14の下面で下方へ押されて徐々に平坦な状態に圧縮変形を受ける。その変形によって皿ばね座金16が平坦になると、第1突起17と第2突起19とが引掛り合いが解除され、ボルト13の頭部14と直接接触している皿ばね座金16の方がボルト13と同調して右回転し、平座金18は回転せずに静止して第1実施例と同様に第1突起17と第2突起19との間に位相差を生じる。第1突起17と第2突起19との間に位相差を正確且つ確実に発生しやすいように平座金18と皿ばね座金16との相互の接触面に、反対側の面よりも摩擦が少なくなる処置を施すことが好ましい。その処置とは、第1実施例と同様なことが考えられる。第4実施例において、その他の作用効果は第1実施例と同じである。
【0033】
図8,図9に示す第5実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、第1実施例の平座金18を削除し、その代りにボルト13の頭部14の外周端面から外方向に突き出た第2突起23をボルト13の頭部14に備えている。そのボルト13の頭部14に備えた第2突起23は、図8,図9のように、皿ばね座金16のばねが自由状態にあるときには、皿ばね座金16の第1突起17に引掛り合っている。その他の技術的事項は第1実施例と同じである。
【0034】
このような第5実施例においても、ボルト13を右回転させると、当初はボルト13の回転と同調するように回転していた皿ばね座金16は、ボルト13の右回転が進むにしたがってボルト13の頭部14の下面で下方へ押されて圧縮変形する。その圧縮変形が進んで皿ばね座金16がほぼ平坦に変形すると、第1突起17と第2突起23との引掛り合いが解除される。
【0035】
その後にボルト13を更に右回転させて増し締めすると、皿ばね座金16が静止している状態でボルト13が回転することになる。そのために、第1突起17と第2突起23との間に位相差を生じる。第1突起17と第2突起23との間に位相差が円滑に得られるように、皿ばね座金16とボルト13の頭部14の下面との相互の接触面に摩擦が少なくなる処置を施すことが好ましい。更には、皿ばね座金16の被締結体11に対向する面を、反対の面に比較して摩擦が大きくなる粗面に仕上げておくことが、ボルト13の回転で第1突起17と第2突起23との間に位相差を円滑に得るのに有効である。
【0036】
また、ボルト13の頭に第2突起23を付けるかわりに、ナット15の外周端面から外方向に突き出た第2突起23をナット15に付けて、そのナット15と被締結体12との間に皿ばね座金16をボルト13に通して配置させ、ボルト13を回転させずにそのナット15を回転させて締結するようにしても良い。この場合には、皿ばね座金16の被締結体11に対向する面を、反対の面に比較して摩擦が大きくなる粗面に仕上げにしておくことが、ナット15の回転で第1突起17と第2突起23との間に位相差を円滑に得るのに有効である。
【0037】
このような実施例では、座金を必要としないので締結作業に用いる部品点数が低減される。第5実施例のその他の作用効果は第1実施例と同じである。
【0038】
以上のように、本発明の各実施例によれば、第1突起17と第2突起19,23との引掛かりが解放される現象により、所定の締結力が得られたことを視認することが出来、ボルト13の回転方向における第1突起17と第2突起19,23との位相差で締結力の程度を目視で確認できる。
【0039】
また、一旦締めたボルト13が緩む(ボルト13が左方向へ逆回転する)と、ボルト13の逆転と同調して一旦締めた時の第1突起と第2突起との間の位相差が変化するので、締結後の緩みをその位相差の変化を目視して確認できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、ボルトの締結状態や締結力を視認により簡便に確認することが可能で、かつ既存の座金又はボルト又はナットに突起を付ける程度の簡単な構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態をボルト頭部上面から見た上平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】第1実施例における締結装置の締結後の上平面図である。
【図4】図3のB−B矢視断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態を見た縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例による締結装置の締結後の状態をボルト頭部上面から見た上平面図である。
【図7】本発明の第4実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態を見た縦断面図である。
【図8】本発明の第5実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態をボルトの頭部上面から見た上平面図である。
【図9】図8のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
11,12…被締結体、13…ボルト、14…頭部、15…ナット、16,20…皿ばね座金、17…第1突起、18…平座金、19,23…第2突起、21…角度目盛。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被締結体をボルトで締結する際の締結の状態を確認するための補助具と、その締結量の締付量の管理が容易な締結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
皿バネ座金を用いたボルト・ナットの締結力や締結状態を容易に管理及び確認する方法として、ボルトから皿バネ座金に所定の締結力が加わることによって、皿バネ座金に予め被覆した着色された皮膜が剥離する剥離現象によって締結完了状態か否かや締結力を剥離現象の視認で可能としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
他の従来例として、締結作業に用いるボルトに加わる軸力をそのボルトに螺合したナットの下に座金を介して配置したリング状の弾性体を圧縮させ、その弾性体の圧縮変形量を前記座金の外周囲へのはみ出し量として目視し、そのはみ出し量と前記軸力との関係から締結力を確認している(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
更に他の従来例として、重ねた複数の皿ばねと円筒状の座金にボルトを通して、そのボルトで締結作業する際に、ボルトの軸力をその座金と皿ばねに加え、その皿ばねのばね作用方向への変形量を座金の円筒外周面に刻印した目盛から読み取って、その変形量に対応したボルトによる締結力を確認することが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−122120号公報
【特許文献2】
特開2002−181019号公報
【特許文献3】
実開昭61−145110号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記剥離現象を目視して締結状態を確認する方法は、剥離した皮膜が散在し、その散在後の後処理が必要である上、締結力の程度を確認できない。
【0007】
また、リング状の弾性体の圧縮状態を目視する方法は、リング状の弾性体を決められた位置に精度良く置くことが必要となっているので、ナットの形状や弾性体の形状が複雑である上、ナットの真上から座金の外周囲への弾性体のはみ出し状態を見る必要性から確認方向がナットの真上の一方向に決められている。
【0008】
また、円筒状の座金の外周面に刻印した目盛を読み取ってボルトの締結状態や締結力を推察する方法は、目盛の読み間違いが起こり安く、且つ目盛を座金の外周側面側から見ると言う条件が要求されるので、正確な締結状態の確認に時間と手間がかかる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、締結後の後処理を必要とせず、締結状態の確認がし易く且つ構造が簡単な目視による締結確認の補助具、及びその補助具を用いた締結方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための各手段は、発明の実施の形態の欄に説明してあるが、その中の一手段の要点を述べれば、以下のとおりである。
【0011】
ボルトを通す穴を有する皿ばね座金の外円周端面から外方向に突き出た第1突起を備えている締結確認補助具としての皿ばね座金と、ボルトを通す穴を有する座金の外円周端面から外方向に突き出た第2突起を備えている締結確認補助具としての座金と、が用いられる。
【0012】
その座金と皿ばね座金とにボルトを通した上で皿ばね座金の第1突起と、座金の第2突起とを互いに引掛り合うように組み合わせ、しかる後に、ボルトを締める方向に回転させることによって前記皿ばね座金をばね作用方向に変形させ、その変形によって第1突起と第2突起との引掛りを外し、ボルトを更に締める方向に回転することによって第1突起と前記第2突起との間に前記回転の方向への位相差を与え、その位相差の有無で締結したか否か、及び位相差が初期の状態から少なくなったことを目視して締結力、即ちボルトの緩みが生じ始めていることの確認ができる。また、その位相差を発生させるに必要なボルトの回転量と、そのボルトによる締結力との関係を、予め計算乃至は実測して知っておくことにより、その位相差の量を目視して締結力の程度を確認できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
第1実施例は次のとおりである。図1,図2に示すように、概略円板形状の平座金18と皿ばね座金16の中央部にはボルト13の軸部分を通す穴が開けられている。その皿ばね座金16はばねの自由状態にあっては、図2に示すように中央部が低く外円周囲が上側に上がった形状を有し、その断面は逆ハの字状の断面と成っている。その皿ばね座金16の外円周端面には外側に突き出た第1突起17が形成されている。また、平座金18の外円周端面には外側に突き出た第2突起19が形成されている。
【0014】
ボルト13の軸部分の一端側に外周囲が六角形に形成された頭部14を有し、そのボルト13の軸部分の他端部分には右ネジ方向の雄ネジが形成されたネジ部が存在する。その雄ネジと螺合できる雌ネジが形成されたナット15がボルト13のネジ部に螺合できるようになっている。
【0015】
2枚の板状の被締結体11,12は、共にボルト13の軸部分が通れる穴が形成されている。その2枚の板状の被締結体11,12を締結する締結作業は、次のようにして行われる。
【0016】
まず、2枚の板状の被締結体11,12を穴を合わせて重ねる。次にボルト13の軸部分を皿ばね座金16と平座金18の穴に通して、更に被締結体11,12の穴に通す。この状態においては、まだナット15がボルト13に螺合していないので、ボルト13には軸力が発生していない。そのため、皿ばね座金16のばね状態は自由状態になっている。その状態では、図2のように、皿ばね座金16が下に、平座金18が上になって、皿ばね座金16と平座金18とが重ねられ、更には第1突起17と第2突起19とが角度を成して引掛り合っている。
【0017】
次に、被締結体11,12の下方に突き出たボルト13のネジ部に、図2のように、ナット15を螺合させる。その後に、ナット15を回転しないようにスパナ等で押えたままで、ボルト13を右回転させてボルト13を締める。ボルト13が右回転し始めると、ボルト13の頭部14と被締結体11との間隔が狭まり、ボルト13の頭部14下面に平座金18の上面が、平座金18の下面に皿ばね座金16が、それぞれボルト13の回転量に比例して強く押し当たる。そして、ボルト13が右回転することに伴って、第1突起17と第2突起19とで引掛り合っている平座金18と皿ばね座金16はボルト13と被締結体11との間でスリップしながらも右回転する。
【0018】
ボルト13の右回転が継続されて行くと、ボルト13の頭部14下面で平座金18が下方に押され、その平座金18は皿ばね座金16を下方に押す。平座金18が下方に押されると、皿ばね座金16が平座金18よりも大きな外形を有する上に、皿ばね座金16の断面が逆ハの字であるから、平座金18の中心と皿ばね座金16の中心が合う方向に調整される。且つ皿ばね座金16が下方に押されると、その皿ばね座金16は被締結体11に下方から押えられているために、皿ばね座金16は下方へ下がることができずに圧縮されて変形する。その皿ばね座金16の変形方向はボルト13の軸部の長さ方向に一致する上下方向である。その上下方向とは皿ばね座金16のばね作用方向と一致している。したがって、その皿ばね座金16の変形は弾性変形である。
【0019】
このように、皿ばね座金16が変形すると、変形に比例して発生したばね力がボルト13に加わり、ボルト13の軸力、即ち締結力になる。なお、皿ばね座金16の変形量は、皿ばね座金16のバネ定数とヤングの法則により算出が可能である。また、皿ばね座金16の変形量に基づいてボルト13の軸力、即ち締結力が求まる。また、バネ定数を変えた皿ばね座金16を用いることで締結力を変更できる。
【0020】
ボルト13の右回転量が増えるにしたがって皿ばね座金16の変形が進み、皿ばね座金16が平坦に近くなると、皿ばね座金16の下面と被締結体11との間、及び平座金18とボルト13の頭部14の下面との間で、回転方向のスリップが少なくなり始める。
【0021】
ボルト13の右回転に伴って、ついには皿ばね座金16がほぼ平坦に変形する。このときの締め付け力は、予め皿ばね座金16の変形量に基づいて算出して分かっている。
【0022】
皿ばね座金16がほぼ平坦に変形すると、平座金18と皿ばね座金16との第1突起17と第2突起19による接触角度が無くなるので、第1突起17と第2突起19との引掛り合いが解除される。その上で、更にボルト13を右回転させて増し締めすると、平座金18と皿ばね座金16との接触面で右回転方向に滑りを生じてボルト13の回転に同調して平座金18が右回転し、一方の皿ばね座金16は静止状態に保たれる。
【0023】
そのために、図3,図4のように、第1突起17から第2突起19が右回転方向に離れて、第1突起17と第2突起19との間に右回転角の位相差が生じる。その位相差は実質的にボルト13の回転量に相当するから、ボルト13の回転量と、ボルト13の軸力、即ち締結力との関係を、ボルト13のネジピッチ等のボルト13の既知の設計条件を用いて計算して予め求めておき、希望する締結力に至るには、皿ばね座金16の変形による締結力を考慮した上で、第1突起17と第2突起19との間の位相差をどの程度の位相差とすべきかを認識する。その認識した位相差に成るようにボルト13を右回転させて希望する締結力で被締結体11,12を締結する。
【0024】
このように締結したものにおいては、皿ばね座金16が平坦であること、第1突起17と第2突起19との間に位相差が生じていることを目視することによって、締結済みであるか否か確認でき、その位相差の量で希望する締結力となっているか否かを判定できる。
【0025】
第1突起17と第2突起19との間に位相差を正確且つ確実に発生しやすいように平座金18と皿ばね座金16との相互の接触面に、反対側の面よりも摩擦が少なくなる処置を施すことが好ましい。その処置とは、平座金18と皿ばね座金16との相互の接触面の平滑化や、接触面間にポリテトラフルオロエチレン性等の摩擦低減材を挿入することや、或いは接触面にポリテトラフルオロエチレン等の摩擦低減材を被覆させておく等が考えられる。
【0026】
図5に示す第2実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、皿ばね座金16と被締結体11,12との間に2枚の皿ばね座金20を断面が図5のように逆ハの字型になるように向きを設定して重ねてある。2枚の皿ばね座金20にもボルト13の通し穴が中央部に開けられていて、ボルト13の軸部がその通し穴に通されている。第2実施例において、その他の事項は第1実施例と同じである。
【0027】
このような第2実施例は、第1実施例と同じ作用効果を有する上に、2枚の皿ばね座金20と1枚の第1突起17付の皿ばね座金16との組み合わせにより、大きな締結力が得られる。
【0028】
第2実施例で例示されるように、皿ばね座金20を複数枚組み合わせることによって、全体のヤング率を調整することが出来る。換言すれば、締結力を調整することが可能となる。
【0029】
図6に示す第3実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、第1実施例の平座金18の上面に、第2突起19の突起位置を角度0度として線状の角度目盛21を刻印してある。その他の事項は第1実施例と同じである。
【0030】
この第3実施例によれば、第1実施例と同じ作用効果を達成する上に、第1突起17と第2突起19との間の位相差を角度目盛21で正確且つ容易に視認できる。また、第1突起17と第2突起19との引掛り合いが解除した後のボルト13の回転角をその角度目盛21を見ながら正確且つ確実に第1突起17と第2突起19との間の所定の位相差、即ち締結力が得られるように締結作業できる。第3実施例において、その他の作用効果は第1実施例と同じである。
【0031】
図7に示す第4実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、第1実施例の皿ばね座金16と平座金18とを上下入れ替えた配置にし、且つ皿ばね座金16の向きを天地逆にして断面がハの字型に成るようにしたものである。その他の事項は第1実施例と同じである。
【0032】
このような第4実施例においても、ボルト13を右回転させてゆくと、当所は皿ばね座金16と座金とが互いに第1突起17と第2突起19とが引掛り合いながら右回転するが、ボルト13の右回転が進むにつれて皿ばね座金16がボルト13の頭部14の下面で下方へ押されて徐々に平坦な状態に圧縮変形を受ける。その変形によって皿ばね座金16が平坦になると、第1突起17と第2突起19とが引掛り合いが解除され、ボルト13の頭部14と直接接触している皿ばね座金16の方がボルト13と同調して右回転し、平座金18は回転せずに静止して第1実施例と同様に第1突起17と第2突起19との間に位相差を生じる。第1突起17と第2突起19との間に位相差を正確且つ確実に発生しやすいように平座金18と皿ばね座金16との相互の接触面に、反対側の面よりも摩擦が少なくなる処置を施すことが好ましい。その処置とは、第1実施例と同様なことが考えられる。第4実施例において、その他の作用効果は第1実施例と同じである。
【0033】
図8,図9に示す第5実施例は、前述の第1実施例を改良したものである。改良点は、第1実施例の平座金18を削除し、その代りにボルト13の頭部14の外周端面から外方向に突き出た第2突起23をボルト13の頭部14に備えている。そのボルト13の頭部14に備えた第2突起23は、図8,図9のように、皿ばね座金16のばねが自由状態にあるときには、皿ばね座金16の第1突起17に引掛り合っている。その他の技術的事項は第1実施例と同じである。
【0034】
このような第5実施例においても、ボルト13を右回転させると、当初はボルト13の回転と同調するように回転していた皿ばね座金16は、ボルト13の右回転が進むにしたがってボルト13の頭部14の下面で下方へ押されて圧縮変形する。その圧縮変形が進んで皿ばね座金16がほぼ平坦に変形すると、第1突起17と第2突起23との引掛り合いが解除される。
【0035】
その後にボルト13を更に右回転させて増し締めすると、皿ばね座金16が静止している状態でボルト13が回転することになる。そのために、第1突起17と第2突起23との間に位相差を生じる。第1突起17と第2突起23との間に位相差が円滑に得られるように、皿ばね座金16とボルト13の頭部14の下面との相互の接触面に摩擦が少なくなる処置を施すことが好ましい。更には、皿ばね座金16の被締結体11に対向する面を、反対の面に比較して摩擦が大きくなる粗面に仕上げておくことが、ボルト13の回転で第1突起17と第2突起23との間に位相差を円滑に得るのに有効である。
【0036】
また、ボルト13の頭に第2突起23を付けるかわりに、ナット15の外周端面から外方向に突き出た第2突起23をナット15に付けて、そのナット15と被締結体12との間に皿ばね座金16をボルト13に通して配置させ、ボルト13を回転させずにそのナット15を回転させて締結するようにしても良い。この場合には、皿ばね座金16の被締結体11に対向する面を、反対の面に比較して摩擦が大きくなる粗面に仕上げにしておくことが、ナット15の回転で第1突起17と第2突起23との間に位相差を円滑に得るのに有効である。
【0037】
このような実施例では、座金を必要としないので締結作業に用いる部品点数が低減される。第5実施例のその他の作用効果は第1実施例と同じである。
【0038】
以上のように、本発明の各実施例によれば、第1突起17と第2突起19,23との引掛かりが解放される現象により、所定の締結力が得られたことを視認することが出来、ボルト13の回転方向における第1突起17と第2突起19,23との位相差で締結力の程度を目視で確認できる。
【0039】
また、一旦締めたボルト13が緩む(ボルト13が左方向へ逆回転する)と、ボルト13の逆転と同調して一旦締めた時の第1突起と第2突起との間の位相差が変化するので、締結後の緩みをその位相差の変化を目視して確認できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、ボルトの締結状態や締結力を視認により簡便に確認することが可能で、かつ既存の座金又はボルト又はナットに突起を付ける程度の簡単な構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態をボルト頭部上面から見た上平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】第1実施例における締結装置の締結後の上平面図である。
【図4】図3のB−B矢視断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態を見た縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例による締結装置の締結後の状態をボルト頭部上面から見た上平面図である。
【図7】本発明の第4実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態を見た縦断面図である。
【図8】本発明の第5実施例による締結装置の締結力付与開始前(皿ばね座金のばねの自由状態)の状態をボルトの頭部上面から見た上平面図である。
【図9】図8のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
11,12…被締結体、13…ボルト、14…頭部、15…ナット、16,20…皿ばね座金、17…第1突起、18…平座金、19,23…第2突起、21…角度目盛。
Claims (6)
- ボルトを通す穴を有する座金の外円周端面から外方向に突き出た突起を備えている締結確認補助具。
- ボルトを通す穴を有する皿ばね座金の外円周端面から外方向に突き出た突起を備えている締結確認補助具。
- ボルトを通す穴を有する皿ばね座金と、
前記皿ばね座金の外円周端面から外方向に突き出た第1突起と、
前記皿ばね座金と重ねられていて、前記ボルトを通す穴を有する座金と、
前記皿ばね座金のばねの自由状態において前記第1突起と引掛り合い、前記皿ばね座金がばね作用方向に圧縮変形した状態において前記引掛り合いが解除されるように前記座金の外円周端面から外方向に突き出た第2突起と、
を備えた締結確認補助具。 - ボルトの頭部又はナットと重ねられていて、前記ボルトを通す穴を有する皿ばね座金と、
前記皿ばね座金の外円周端面から外方向に突き出た第1突起と、
前記皿ばね座金のばねの自由状態において前記第1突起と引掛り合い、前記皿ばね座金がばね作用方向に圧縮変形した状態において前記引掛り合いが解除されるように前記ボルトの頭部又は前記ナットの外周端面から外方向に突き出た第2突起と、
を備えた締結確認補助具。 - 座金と皿ばね座金とにボルトを通し、
前記皿ばね座金の外円周端面から外方向に突き出た第1突起と、前記座金の外円周端面から外方向に突き出た第2突起とを互いに引掛り合うように組み合わせ、
しかる後に、前記ボルトを締める方向に回転させることによって前記皿ばね座金をばね作用方向に変形させ、
前記変形によって前記第1突起と前記第2突起との引掛りを外し、
前記ボルトを更に締める方向に回転することによって前記第1突起と前記第2突起との間に前記回転の方向への位相差を与える締結方法。 - 皿ばね座金にボルトを通し、
前記皿ばね座金の外円周端面から外方向に突き出た第1突起と、前記ボルトの頭部又は前記ボルトに螺合させたナットの外周端面から外方向に突き出た第2突起とを互いに引掛り合うように組み合わせ、
しかる後に、前記ボルト又は前記ナットを締める方向に回転させて前記皿ばね座金をばね作用方向に変形させ、
前記変形によって前記第1突起と前記第2突起との引掛りを外し、
前記ボルト又は前記ナットを更に締める方向に回転することによって前記第1突起と前記第2突起との間に前記回転の方向への位相差を与える締結方法。
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KR20150093624A (ko) * | 2014-02-07 | 2015-08-18 | 반즈 그룹 인크. | 토크 유지 장치 |
JP2018123918A (ja) * | 2017-02-02 | 2018-08-09 | いすゞ自動車株式会社 | ボルト・ナットの締結構造 |
KR102076311B1 (ko) * | 2019-07-09 | 2020-02-11 | 주식회사 테크놀로지메이컬스 | 샤워 헤드와 상부 지지플레이트의 체결력을 향상시킨 이중 구조 볼트 |
WO2021187756A1 (ko) * | 2020-03-20 | 2021-09-23 | 주식회사 티이엠 | 체결력을 향상시킨 맞물림 체결 상부 전극 조립체 및 이를 포함하는 플라즈마 장치 |
-
2003
- 2003-01-08 JP JP2003001691A patent/JP2004211854A/ja active Pending
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