JP2004211735A - ダイナミックダンパー付きフライホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの爆発力によるフライホイールの振動を抑制して、振動に起因する騒音を低減することを目的とする。
【解決手段】エンジンのクランクシャフト11に係止されたフライホイール4であって、ダンパーマス1とバネ要素2から構成されるダイナミックダンパー8を有するフライホイール4において、ダイナミックダンパー8取付部分と、ダイナミックダンパー8取付不可部分とを設け、フライホイール4上の、前記クランクシャフト11のピストンとの連結部のうちフライホイールに最も近い連結部とクランクシャフトの軸心を含む線近傍に前記ダイナミックダンパー8取付不可部分を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のエンジン等に用いるフライホイールに関し、特に、加速時等の面振れ振動を低減するためのフライホイールの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
フライホイールは、低速域でのエンジンの回転むらを防止するためにクランクシャフトシャフト端部に装着される。エンジンは各気筒での爆発力をクランクシャフトによって回転力に変換して駆動力としている。このとき、爆発力およびクランクの回転による慣性力等によってクランクシャフトには曲げ応力が発生し、これによりフライホイールは曲げ方向に振動、すなわち面振れ振動する。
【0003】
この曲げ方向の振動の反力はエンジンブロックに伝わり、さらにエンジンマウントを介して車両のボディを加振する。これが加速時騒音の発生原因となっている。
【0004】
そこで、この加速時騒音を抑制するために、フライホイールの曲げ方向の振動を低減するためのダイナミックダンパーを、フライホイールの一方の側面であるエンジン側側面に、周方向全域に渡って装着する構成が特許文献1に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−30292号公報
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】
前記曲げ方向振動において、フライホイールはクランクシャフトの軸方向を略中心として、クランクシャフトのフライホイールに最も近い気筒のピストンのコンロッドとの連結部、すなわち凸部分の凸方向と略直交する方向に、軸心を中心として振れる。
【0007】
したがって、このフライホイールの振れ面に略直交する面、すなわちクランクシャフトの前記凸部分と軸心とを通る方向については、曲げ方向振動が発生しない。そのため、フライホイール面上の、クランクシャフトのフライホイールに最も近い気筒のピストンのコンロッドとの連結部と軸心を通る方向にダイナミックダンパーを配置しても、曲げ方向振動を抑制することはできない。
【0008】
しかしながら前記従来技術ではダイナミックダンパーを周方向全域に渡って設けている。したがって前記曲げ方向振動を抑制することができない位置に設けられたダイナミックダンパーは、単にフライホイールの質量を増大させているだけであり、エンジンレスポンスを悪化させていることになる。
【0009】
そこで、本発明はダイナミックダンパーを設ける位置の適正化を図り、フライホイールの重量増加を極力抑えながら、曲げ方向振動を抑制して騒音を低下させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイナミックダンパー付きフライホイールは、ダイナミックダンパーの取付部と非取付部とを有し、フライホイール面上の、クランクシャフトとピストンとの連結部のうちフライホイールに最も近い気筒のピストンとの連結部とクランクシャフトの軸心とを結ぶ線近傍は、ダイナミックダンパーの非取付部とする。
【0011】
【作用・効果】
本発明によれば、曲げ振動による振れ量が小さくダイナミックダンパーの振動抑制効果がほとんどない領域である前記クランクシャフトのピストンとの連結部のうちフライホイールに最も近い気筒のピストンとの連結部とクランクシャフトの軸心とを結ぶ線近傍をダイナミックダンパーの非取付部とするので、フライホイールの振動による騒音を低下させつつ、ダイナミックダンパー取り付けによる重量増加、およびこれに伴うエンジンレスポンスの悪化を抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は第1実施形態に用いるフライホイール4のエンジン側側面の概要図、図2はフライホイール4のダイナミックダンパー8取付部分の断面図である。
【0014】
ダイナミックダンパー8は、ダンパーマス1、ダンパーマス1の径方向の変位を抑制するための位置決め部材6、中心をボルト5が貫通しているバネ要素2、断面形状が略L字の受け板3で構成される。本実施形態ではバネ要素2としてコイルスプリング2aを用いる。
【0015】
受け板3を、フランジ面3aとフライホイール4のエンジン側側面4aとの間に隙間7ができるようにフライホイール4に結合し、隙間7にダンパーマス1と位置決め部材6を配置して、ボルト5をフランジ面3aからフライホイール4のフランジ側側面4aまで貫通させることによってこれらを固定する。
【0016】
このとき、ダンパーマス1と位置決め部材6はコイルスプリング2aによってのみ支えており、ボルト5には荷重がかかっていない。
【0017】
ダイナミックダンパー8の取付位置は後述する範囲とし、受け板3は少なくともボルト5を貫通させる部分にあればよい。
【0018】
また、図1において位置決め部材6は円弧状であるが、ダンパーマス1の径方向変位を抑制できるものであれば、どのような形状でもかまわない。例えば、図3に示したように棒状のものでもよい。また、位置決め部材6の質量はダンパーマス1の質量に比べて極めて小さい。
【0019】
図4は4気筒エンジンの横断面の略図、図5は図4のB−B断面図、図6は図4のA−A断面図である。
【0020】
図4において、10はエンジンケース、11はクランクシャフト、12はクランクシャフト11を支持する軸受である。
【0021】
エンジン運転時に、クランクシャフト11には各気筒の爆発力等によって曲げ応力が発生し、これによりフライホイール4は、フライホイール4に最も近い気筒のピストンとクランクシャフト11の連結部(クランクアーム13aとクランクピン13b)13の凸方向に略直角な面内で軸受12を支点として曲げ振動を起こす。上記フライホイール4の振動は、軸受12からフライホイール4までの長さが短いため、図5のようにフライホイール4の上下軸Y回りの振動とみなすことができる。
【0022】
上記振動を抑制するために、一対のダイナミックダンパー8をフライホイール4の中心に対して対称の領域14、15に取り付ける。取付領域14はフライホイール4の左右軸Xを基準として、一方のダイナミックダンパー8の取付領域14の周方向角度θで表す。なお、実際には左右軸Xに対して対称な領域も含めた部分が取付領域となるので、取付領域角度はθ×2となる。また、図1〜図3との関係では、取付領域14、15はダンパーマス1を配置する位置に相当する。
【0023】
図7は250 Hz 1/1 オクターブバンドにおける、フライホイール4の横倒れ固有値とクランクシャフト11の横曲げ固有値との比に対するエンジンマウント先端部の変位レベルを測定した結果である。ここで、フライホイール4の横倒れ固有値とは、フライホイール4の上下軸Y周りの固有振動数で、フライホイール4の重量等によって定まる。クランクシャフト11の横曲げ固有値とは、クランクシャフト11に発生する横曲げ応力による曲げ振動の固有振動数であり、適用するエンジンによって決まる値である。
【0024】
固有値比が0.5〜1.0では振動変位レベルは従来のフライホイールの振動変位レベルより減少し、固有値比が1.0で最小値をとり、固有値比が1.0を超えると固有値比の増大とともに振動変位レベルも増大して従来のフライホイールの値に近づいている。
【0025】
したがって、ダイナミックダンパー8の質量およびコイルスプリング2aのバネ定数は、フライホイール4の横倒れ固有値とクランクシャフト11の横曲げ固有値とが等しくなるように決定する。
【0026】
図8は、ダイナミックダンパー8の取付領域をX軸を中心として周方向に変化させた場合の、フライホイール4の振れ量の変化を表すグラフである。
【0027】
横軸はダイナミックダンパー13の取付領域の周方向角度θ、縦軸はフライホイール4の振れ量αである。なお、このとき周方向角度θ+πの位置にはダイナミックダンパー14を取り付ける。
【0028】
振れ量αは周方向角θ=π/2、3π/2(=−π/2)の時に最大で、θ=0、πの時に最小となり、θ=−π/4、π/4、3π/4、5π/4が変曲点となっている。
【0029】
図8より、取付領域の周方向角度θが0、π、つまりX軸上の点にのみ取り付けた場合に振れ量が最小になり、振れ量抑制に最も効果的であることがわかる。
【0030】
また、θ=π/2、3π/2(=−π/2)の場合には振れ量αが大きく、振れ量抑制の効果がほとんどないことがわかる。
【0031】
以上のことから、本実施形態ではフライホイール4の振れ量αの抑制に効果のある領域、つまりθ=0を中心としてその前後の変曲点までの範囲である−π/4≦θ≦π/4の範囲内(取付範囲A)および、フライホイール4の中心に対して範囲Aと対称な3π/4≦θ≦5π/4の範囲内(取付範囲B)に、フライホイール4の中心に対して対称にダイナミックダンパー8を取り付ける。
【0032】
図9はフライホイール4の正面図で、フライホイール4の半径をR、ダイナミックダンパー8の取付位置を、取付位置の半径rで表している。
【0033】
図10〜12は取付位置の半径rを変化させた場合の各特性の変化を表したグラフである。図10はフライホイール4の左右軸周りの振動によるフライホイール4端部の変位(以下、左右倒れ変位という)の振動レベルの変化、図11は同じく左右倒れ加速度の振動レベルの変化、図12はダイナミックダンパー装着時と非装着時の、上下軸Y周りの慣性モーメントの比(慣性モーメント比)の変化を表している。各図において、横軸は取付位置rとフライホイール4の半径Rの比(r/R)である。よって、r/R=0はダイナミックダンパー非装着時である。
【0034】
図10はr/Rが0から0.35付近まではレベルが急激に減少し、0.35以上になると、ほぼ一定値となっている。
【0035】
図11はr/Rが0から0.35付近までは図9同様に急激にレベルが減少し、0.35以上になると、緩やかに減少している。
【0036】
図12は、r/Rが大きくなるにつれて二次曲線的に慣性モーメント比が大きくなっている。
【0037】
本実施形態では、r/Rが0.35から1の範囲内にダイナミックダンパー8を設けることによって、フライホイール左右倒れの変位・加速度の振動レベルをそれぞれ約3dB低下させている。なお、上下軸Y周りの慣性モーメント比は、1.05〜1.47程度となっている。
【0038】
図13はフライホイール4の正面図であり、前述したダイナミックダンパー8の取付範囲A、B内におけるダンパーマス1の取り付け領域角度をθ2で表している。なお、実際には左右軸Xに対して対称な領域も含めた部分が取付領域となるので、取付領域角度はθ2×2となる。また、ダンパーマス1の取付領域は2箇所で、フライホイール4の中心に対して対称である。
【0039】
図14は取付領域角度θ2を変化させた場合の上下軸Y周りの慣性モーメント比の変化を表している。
【0040】
0≦θ2≦π/4の領域で大きな慣性モーメント比が得られることがわかる。
【0041】
なお、ダンパーマス1はフライホイール4の外周に沿って取り付け、ダンパーマス1の質量および幅は一定とし、取付領域角度θ2の変化に応じてダンパーマス1の厚さを変化させている。
【0042】
図14では、取付領域角度が広くなるにしたがって慣性モーメント比が小さくなっているが、0〜90度では前述した1.05〜1.47程度の範囲にはいっていることがわかる。よってダンパーマス1の取付領域が0〜90度の範囲であれば、フライホイール左右倒れの変位・加速度の抑制に効果があることがわかる。
【0043】
以上により、本実施形態では、フライホイール4の振れ量の抑制に効果のある範囲にのみダイナミックダンパー8を取り付けるので、フライホイール4の振動による騒音を確実に低下させることが可能であり、また、抑制に効果のない範囲に余分な重量を付加することによるエンジンレスポンスの悪化を防止できる。
【0044】
なお、コイルスプリング2aの代わりに、図1のバネ要素2として皿バネ2bを使用することもできる。ダンパーマス1の両側に皿バネ2bを数枚ずつ重ね、重ねた皿バネ2bの中央にボルト5を通して、受け板3をフライホイール4に固定し、ダンパーマス1は皿バネ2bによってのみ支えられている状態とする。
【0045】
皿バネ2bを重ねることによって、皿バネ2bに荷重がかかった際に隣り合う皿バネ2b間には摩擦が生じる。したがって、重ねた皿バネ2bはバネ要素2としての機能の他に、減衰機能も備えることとなり、ダイナミックダンパー8はより有効に機能する。
【0046】
バネ要素2として皿バネ2bを重ね合わせて用いることで、上記した効果に加えて、皿バネ2b間に生じる摩擦による減衰効果を利用することが可能である。
【0047】
なお、本実施形態では4気筒エンジンを例に挙げたが、6気筒、8気筒など、他の多気筒エンジンに関しても同様の効果が得られる。
【0048】
次に第2実施形態について説明する。
【0049】
図15(A)は本実施形態のダイナミックダンパー8を取り付けたフライホイール4の正面図、(B)は(A)のA−A断面図である。
【0050】
本実施形態では、第1実施形態と異なり、フライホイール4のトランスミッション側の側面にダイナミックダンパー8を取り付ける。
【0051】
フライホイール4のトランスミッション側の側面4bにはクラッチカバー30を図示しないクラッチディスクを挟み込むようにボルト31によって固定する。
【0052】
ダイナミックダンパー8は第1実施形態と同様に、ダンパーマス1、バネ要素2、受け板3によって構成する。バネ要素2は本実施形態では流体バネ2cを使用し、受け板3はボルト31によってクラッチカバー30と共締めする。
【0053】
したがって、共締めする部分のボルト31には長い物を使用する必要があるが、フライホイール4は従来型をほぼそのまま利用することが可能である。
【0054】
ダンパーマス1は流体バネ2cによってのみ支持される。流体バネ2cを用いることにより、第1実施形態の皿バネ2bと同様に減衰効果を得ることができる。
【0055】
ダイナミックダンパー8の取り付け位置、範囲、ダンパーマス1重量等は第1実施形態と同様である。
【0056】
以上により、本実施形態では第1実施形態と同様の効果に加え、従来のフライホイールをほぼそのまま使用できるという効果がある。
【0057】
第3実施形態について図16を用いて説明する。
【0058】
図16(A)は本実施形態のダイナミックダンパー取り付け部の概観図、(B)はその断面図である。
【0059】
フライホイール4のエンジン側の側面4aの外周端部付近に、バネ取付部40をボルト42によって固定する。バネ取付部40のエンジン側端面40aに、フライホイール4の中心に向けて重ね板バネ2dを取り付ける。本実施形態では、ダンパーマス43によるモーメントを可能な限り最大にするために、重ね板バネ2dの取付位置はバネ取付部40の外周側端部40b付近とする。
【0060】
本実施形態では曲げ荷重が加わるのでバネ要素2として板バネが望ましく、特に摩擦減衰効果を得られる重ね板バネ2dが望ましい。ただし、ゴム、流体バネ等を使用しても問題はない。
【0061】
板バネ2dのフライホイール中心側端部にはダンパーマス43をボルト41等で取り付ける。ダンパーマス43とフライホイール4の間には、ダンパーマス43がフライホイール4の回転軸方向に振動してもフライホイール4に接触しないように充分な隙間を設ける。
【0062】
ダンパーマス43の質量、形状、取付範囲、重ね板バネ2dのバネ係数等は第1実施形態と同様の方法で設定する。
【0063】
したがって、ダンパーマス43がフライホイール4の軸方向に振動することによって、フライホイール4の曲げ方向振動を抑制することができる。また、バネ要素2として用いる重ね板バネ2dは、重なり合う板の間で摩擦が生じるため、摩擦による減衰効果を利用して、振動の抑制をより効果的に行うことが可能である。
【0064】
以上により、本実施形態は第1実施形態と同様に、フライホイール4の振れ量の抑制に効果のある範囲にのみダイナミックダンパー8を取り付けるので、フライホイール4の振動による騒音を確実に低下させることが可能であり、また、抑制に効果のない範囲に余分な重量を付加することによるエンジンレスポンスの悪化を防止できる。
バネ要素2として重ね板バネ2dを用いるので、重なり合う板の間で生じる摩擦による減衰効果を利用して、振動の抑制をより効果的に行うことが可能である。
【0065】
また、本発明においてバネ要素2とマスダンパー1の取り付け方法の組み合わせは、それぞれ自由に行うことができる。
【0066】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のダイナミックダンパー取付部の概要図である。
【図2】ダイナミックダンパー取り付け部の断面図である。
【図3】第1実施形態において異なった位置決め部材を用いた場合のダイナミックダンパー取付部の概要図である。
【図4】フライホイールおよびエンジンの横断面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】固有値比と振動変位レベルの関係を表すグラフである。
【図8】ダイナミックダンパー取付位置とフライホイール振れ量の関係を表すグラフである。
【図9】(A)はダイナミックダンパー取り付け位置を表す図、(B)は(A)の断面図である。
【図10】ダイナミックダンパー取り付け位置と振動変位レベルの関係を表すグラフである。
【図11】ダイナミックダンパー取り付け位置と加速度レベルの関係を表すグラフである。
【図12】ダイナミックダンパー取り付け位置と慣性モーメント比の関係を表すグラフである。
【図13】フライホイールのエンジン側側面のダイナミックダンパー取付領域を表す図である。
【図14】取り付け領域角度と慣性モーメント比の関係を表す図である。
【図15】(A)は第2実施形態のダイナミックダンパーを取り付けたフライホイールをミッション側、(B)は(A)の断面図である。
【図16】(A)は第3実施形態のダイナミックダンパー取付部の概要図、(B)はダイナミックダンパー取付部の断面図である。
【符号の説明】
1 ダンパーマス
2 コイルスプリング(バネ要素)
2b 皿バネ(バネ要素)
2c 流体バネ(バネ要素)
2d 重ね板バネ(バネ要素)
3 受け板
4 フライホイール
5 ボルト
6 位置決め部材
10 エンジンケース
11 クランクシャフト
12 軸受
13 フライホイールに最も近い気筒のピストンとの連結部
13a クランクアーム
13b クランクピン
14 ダイナミックダンパー取り付け位置
30 クラッチカバー
31 ボルト
40 バネ取付部
41 ボルト
42 ボルト
43 ダンパーマス

Claims (10)

  1. エンジンのクランクシャフトに係止されたフライホイールであって、
    ダンパーマスとバネ要素から構成されるダイナミックダンパーを有するフライホイールにおいて、
    フライホイールの側面の円周方向にダイナミックダンパーの取付部と、ダイナミックダンパーの非取付部とを設け、
    前記ダイナミックダンパーの取付部を、前記クランクシャフトのピストンとの連結部のうちフライホイールに最も近い気筒のピストンとの連結部とクランクシャフトの軸心とを結ぶ線に略直交する線の近傍に設けたことを特徴とするダイナミックダンパー付きフライホイール。
  2. 前記クランクシャフトのピストンとの連結部のうちフライホイールに最も近い気筒のピストンとの連結部とクランクシャフトの軸心とを結ぶ線に対して略直交する前記フライホイールの半径のうち一方を基準線、フライホイールの回転方向を正、前記基準線とフライホイールの半径のなす角をθとした場合に、−π/4≦θ≦π/4において半径およびフライホイール外周によって囲まれる取付範囲Aおよび3π/4≦θ≦5π/4において半径およびフライホイール外周によって囲まれる取付範囲Bに前記ダイナミックダンパーの取付部を設ける請求項1に記載のダイナミックダンパー付きフライホイール。
  3. 前記ダイナミックダンパーは、前記取付範囲Aおよび取付範囲Bに少なくともそれぞれ一つずつ取り付け、かつ取付範囲Aと取付範囲Bに取り付けたダイナミックダンパーの質量とバネ要素のバネ定数との比が等しい請求項2に記載のダイナミックダンパー付きフライホイール。
  4. 前記取付範囲Aのダイナミックダンパーの重心と取付範囲Bのダイナミックダンパーの重心とが、クランクシャフトの軸に対して対称な位置にある請求項2、3に記載のダイナミックダンパー付きフライホイール。
  5. 取付範囲Aおよび取付範囲Bに取り付けるダイナミックダンパーの重心は、前記基準線を含む面内にある請求項2から4に記載のダイナミックダンパー付きフライホイール。
  6. 取付範囲Aと取付範囲Bに取り付けたダイナミックダンパー同士が一体で動くように、両方のダイナミックダンパーを連結する位置決め部材を設ける請求項2から5に記載のダイナミックダンパー付きフライホイール。
  7. ダイナミックダンパーを、フライホイールのクランクシャフトと反対側の側面に係合する部材を介してフライホイールに取り付ける請求項1から6に記載のダイナミックダンパー付きフライホイール。
  8. ダイナミックダンパーの半径方向の取り付け位置は、フライホイール中心から取り付け位置までの長さをr、フライホイールの半径をRとしたときに、r/Rの値が0.35から1.0の範囲とする請求項1から7に記載のダイナミックダンパーつきフライホイール。
  9. フライホイールのエンジン側側面に、略L字断面を有する受け板をフライホイール中心側が開口するように配置し、前記受け板とフライホイールのエンジン側側面との間に、前記ダンパーマスとダンパーマスに結合させた前記位置決め部材とをバネ要素によって支持し、前記受け板を固定する為のボルト等を、前記バネ要素の中心を貫通させて前記受け板、ダンパーマス、位置決め部材をフライホイールのエンジン側側面に固定することによって構成するダイナミックダンパーを前記取付範囲Aおよび取付範囲Bに取り付ける請求項2から8に記載のダイナミックダンパーつきフライホイール。
  10. フライホイールのエンジン側側面の外周部近傍にバネ取付部を取り付け、前記バネ取付部のエンジン側端部に、フライホイールの半径方向を向いたバネ要素の外周側端部付近を取り付け、中心側端部付近にはダンパーマスを取り付けることによって構成するダイナミックダンパーを前記取付範囲Aおよび取付範囲Bに取り付ける請求項2から8に記載のダイナミックダンパー付きフライホイール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110058528A (zh) * 2019-06-04 2019-07-26 南京工业大学 飞轮储能用磁轴承传感器端扰动自适应迭代学习控制方法

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