JP2004210184A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents
タイヤ滑り止め装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004210184A JP2004210184A JP2003001239A JP2003001239A JP2004210184A JP 2004210184 A JP2004210184 A JP 2004210184A JP 2003001239 A JP2003001239 A JP 2003001239A JP 2003001239 A JP2003001239 A JP 2003001239A JP 2004210184 A JP2004210184 A JP 2004210184A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- hook
- arm
- shaped
- wedge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
【課題】自動車の固定作業を容易にし、タイヤを傷つけることがなく、タイヤが上下、前後および左右の方向に対してずれることを防止することができるタイヤ滑り止め装置を提供する。
【解決手段】タイヤと地面との間に噛ませる楔形ベースユニット10と、楔形ベースユニット10と連結された鉤形アーム20とから構成され、楔形ベースユニット10は、2台が一対となってタイヤを前後から係止し、鉤形アーム20は、楔形ベースユニット10の上部に夫々連結されるアーム下部21と、タイヤの外周に沿って径方向に伸びるアーム中央部23およびアーム上部25と、タイヤ上部においてタイヤのトレッドに沿って幅方向に伸び、タイヤの内周に掛止する掛止ガイド部26とを備え、鉤形アーム20はアーム中央部23において互いに交差する。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤと地面との間に噛ませる楔形ベースユニット10と、楔形ベースユニット10と連結された鉤形アーム20とから構成され、楔形ベースユニット10は、2台が一対となってタイヤを前後から係止し、鉤形アーム20は、楔形ベースユニット10の上部に夫々連結されるアーム下部21と、タイヤの外周に沿って径方向に伸びるアーム中央部23およびアーム上部25と、タイヤ上部においてタイヤのトレッドに沿って幅方向に伸び、タイヤの内周に掛止する掛止ガイド部26とを備え、鉤形アーム20はアーム中央部23において互いに交差する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、自動車を固定するためのタイヤ滑り止め装置に関し、特にカーフェリー等に積載される自動車を固定するために用いられるタイヤ滑り止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カーフェリー等の船舶に積載された自動車においては、船の揺れで自動車がずれ動いて自動車同士が接触することによって破損してしまうことが生じうる。これを防ぐために自動車を固定する必要がある。
【0003】
従来においては、自動車を固定するために、船の床面に設けた孔と、牽引ロープをくくりつけるために自動車のバンパーに設けられた孔とをフックの付いたアンカーベルト4本で締め付けることによって固定することが行われていた。しかし、自動車一台あたり4本のアンカーベルトを連結させる作業は面倒であり、また、アンカーベルトの締め付け部は金属製であるため、アンカーベルトの運搬時に自動車の車体を傷つけてしまうおそれがあった。そのため、作業性を改善し、取り扱いの安全性を向上させたタイヤ滑り止めシートが提案されている。
【0004】
このタイヤ滑り止めシートは、タイヤのトレッド溝にはまり込むスパイクピンを合成樹脂等からなるシート本体の表面に突設し、シート本体の裏面を摩擦係数の大きい樹脂等で覆うというものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−150915号公報(明細書第1頁〜第3頁、図1および図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにタイヤのトレッド溝にスパイクピンをはめ込む構成では、船の揺れによる上下の動きを抑止することができないので、スパイクピンがトレッド溝から外れてしまう場合がある。
【0007】
また、スパイクピンが鋭利でないとしてもタイヤに食い込むことによって、スパイクピンの食い込んだ箇所からトレッド溝の底割れが生じるおそれがある。
さらに、タイヤ製造メーカやタイヤのサイズごとにトレッドパターンが異なるため、各タイヤの共通性を見出すことは難しく、スパイクピンの配置パターンを複数用意する必要があり、積載する車種が一定とは限らないカーフェリーにおいては、車種ごとに適切なスパイクピンの配置パターンを備えたタイヤ滑り止めシートを選別しなければならず、作業性を反対に悪化させてしまうおそれもある。
【0008】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、自動車の固定作業を容易にし、タイヤを傷つけることがなく、タイヤが上下、前後および左右の方向に対してずれることを確実に防止することができるタイヤ滑り止め装置を提供することを第1の目的とする。
【0009】
また、本発明は、自動車の固定作業を効率的にすることができるタイヤ滑り止め装置を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、取り扱いの安全性にも優れたタイヤ滑り止め装置を提供することを第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、タイヤを係止するタイヤ滑り止め装置であって、地面に設けられた凹凸と嵌合する溝を底面に備え、タイヤと前記地面との間に噛ませる楔形の車輪止めと、前記車輪止めに連結された鉤形アームとから構成され、前記車輪止めは、2台が一対となって前記タイヤを前後から係止し、前記鉤形アームは、前記2台の車輪止めの上部に夫々連結され前記タイヤの外周に沿って径方向に伸びるアーム部と、前記タイヤ上部において前記タイヤのトレッドに沿って幅方向に伸び、前記タイヤの内周に掛止するガイド部とを備え、前記アーム部は、前記タイヤの回転軸で交差することを特徴とする。これによって、タイヤの上部をアームによって係止し、タイヤの下部を楔形の車輪止め台によって係止し、アームを交差させて連結することで、タイヤが上下、前後および左右の方向に対してずれることを確実に防止することができる。
【0011】
また、上記第2の目的を達成するために、本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、前記ガイド部は、タイヤの幅に応じて長さを調節しうる可変長機構を有し、前記アーム部は、タイヤの径に応じて長さを調節しうる可変長機構を有し、前記車輪止めと前記アーム部とは、球状の突起と球状の凹部とを嵌め合わせて連結され、前記鉤形アームが回動自在となることを特徴とする。これによって、取り付け方向の調整ができ、また、あらゆるサイズのタイヤにも取り付けることが可能となるので、自動車の固定作業を効率化することができるという効果が発揮される。
【0012】
さらに、上記第3の目的を達成するために、本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、前記車輪止めと前記鉤形アームとは、弾性材からなることを特徴とする。これによって、取り扱いの安全性にも優れたタイヤ滑り止め装置が実現されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、これは例示を目的とするものであり、本発明は、これに限定されるものではない。
【0014】
まず、本発明の実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置の外観構成を示す斜視図である。
【0015】
このタイヤ滑り止め装置1は、カーフェリー等の船舶において、積載した自動車がずれ動かないように固定するための装置であり、楔形ベースユニット10と鉤形アーム20とから構成される。このタイヤ滑り止め装置1は、図1の破線に示すように、自動車を固定する際に2台が一対となって、タイヤの前後両側におけるタイヤ接地部に夫々配置される。
【0016】
楔形ベースユニット10は、タイヤの前後両側におけるタイヤ接地部に夫々差し込まれてタイヤの前後方向および左右方向へのずれを抑止する台であり、ゴム等の弾性材を楔形に形成したものである。
【0017】
鉤形アーム20は、楔形ベースユニット10がタイヤから外れないように定着させるとともに、タイヤの上下方向への動きを抑止する部材であり、ゴム等の弾性材からなる角柱を鉤形に形成したものである。
【0018】
ここで、楔形ベースユニット10について、図2を用いてさらに詳しく説明し、また、鉤形アーム20について、図3を用いてさらに詳しく説明することとする。
【0019】
図2は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1における楔形ベースユニット10の斜視図である。
図2に示すように、この楔形ベースユニット10は、底面にユニット底溝11を備えており、上表面に球形突起12を備えている。
【0020】
ユニット底溝11は、楔形ベースユニット10の底面に形成された凹凸の溝である。このユニット底溝11は、船床に自動車の前後方向と同一方向に設けられた溝と平行に形成され、これによって船床の凹凸とユニット底溝11の凹凸とが嵌合する。すなわち、楔形ベースユニット10の底面の凸部分が、船床に自動車の前後方向と同一方向に加工形成して設けられた溝に嵌まり込むことによって、楔形ベースユニット10自体が左右にずれ動くことを防止し、さらに、タイヤの左右方向への動きを抑止する。なお、船床に自動車の前後方向と同一方向の溝が設けられていない場合には、表面に自動車の前後方向と同一方向の溝を設け、底面を摩擦係数の大きい材質の樹脂等によって覆ったシートを加工して船床に敷設することとしてもよい。
【0021】
球形突起12は、楔形ベースユニット10の上表面に形成された凸突起部材であり、後述する鉤形アーム20の突起嵌合部22に嵌合される。この球形突起12は、凸部先端が球形状であり、後述する鉤形アーム20を縦軸回りに回転自在とし、鉤形アーム20を縦軸から倒伏させて、鉤形アーム20に所定の角度の傾斜を持たせることができる。
【0022】
図3は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1における鉤形アーム20の平面図である。
図3に示すように、この鉤形アーム20は、ゴム等の弾性材からなる角柱を鉤形に形成した部材であり、大きく分けてアーム下部21、アーム中央部23、アーム上部25および掛止ガイド部26から構成される。
【0023】
アーム下部21は、鉤形アーム20の下部分を構成し、先に述べた球形突起12が嵌合される突起嵌合部22を備える。そして、このアーム下部21は、下部スプリング28によって伸縮可能になっている。
【0024】
突起嵌合部22は、アーム下部21のうち、楔形ベースユニット10の表面に設けられた球形突起12を嵌合するための肉厚部分であり、内部に球形突起12の形状に合わせた球形状の空隙を備え、入口部分が、くびれて狭くなっている。そして、球形突起12が嵌合される突起嵌合部22は、鉤形アーム20と楔形ベースユニット10との接点となり、鉤形アーム20は、この点を中心として縦軸回りに回転自在となり、また、縦軸から倒伏して、所定の角度に傾斜することができる。
【0025】
アーム中央部23は、鉤形アーム20の中央部分を構成し、一の鉤形アーム20ともう一つの鉤形アーム20とを連結するためのピンを挿入する連結ピン挿入孔24を備える。この連結ピン挿入孔24がタイヤの中央部分である回転軸の延長線上に位置するように鉤形アーム20同士は交差することになる。また、アーム中央部23は、ばねからなる上部スプリング27および下部スプリング28を内包しており、アーム上部25およびアーム下部21を伸縮可能としている。
【0026】
アーム上部25は、鉤形アーム20の上部分を構成し、楔形ベースユニット10とタイヤとを定着させるために、タイヤと鉤形アーム20とを密着させる掛止ガイド部26を上端に備える。また、アーム上部25は、ばねからなるガイド部スプリング29を内包しており、掛止ガイド部26を伸縮可能としている。さらに、このアーム上部25は、上部スプリング27によって伸縮可能になっている。
【0027】
掛止ガイド部26は、アーム上部25の上端に備えられたL字形の部材であり、先端部をタイヤの内周側に引っ掛けてタイヤとタイヤ滑り止め装置1とを定着させる。そして、この掛止ガイド部26は、ガイド部スプリング29によって伸縮可能になっている。
【0028】
以上のように構成されたタイヤ滑り止め装置1の使用方法について、自動車の右前輪を固定する場合を想定し、図4と図5とを用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1の使用状態を示す図であり、自動車の車体右側方から見た平面図である。また、図5は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1の使用状態を示す図であり、自動車の車体正面から見た平面図である。
【0029】
図4に示すように、2つのタイヤ滑り止め装置1が一対となってタイヤ2を固定する。このとき、2つの楔形ベースユニット10を、タイヤ2と、タイヤ2の前後両側のタイヤ接地面との間に噛ませることによって、タイヤ2の前後方向へのずれを抑止する。また、楔形ベースユニット10それぞれの底面の凸部を船床5に設けられた船床溝4に嵌め込むことによって、タイヤ2の左右方向へのずれを抑止する。
【0030】
そして、2つの鉤形アーム20を、連結ピン挿入孔24が交点となるようにX字形に交差させる。このとき、2つの鉤形アーム20のいずれも車体外側に張り出すようにしていなければならないが、鉤形アーム20は楔形ベースユニット10との接点を中心として縦軸回りに回転することができるので、取り付け方向を選別する必要がない。また、鉤形アーム20は、縦軸から倒伏して所定の角度に傾斜することができるので、X字形に交差させることができる。
【0031】
次に、2つの鉤形アーム20をX字形に交差させた状態で、アーム上部25やアーム下部21を伸長させることで鉤形アーム20の縦の長さをタイヤ2の径に合わせる。また、図5に示すように、掛止ガイド部26を伸長させることで鉤形アーム20の横の長さをタイヤ2の幅に合わせて、掛止ガイド部26の先端部を夫々タイヤ2の車軸7側、すなわちタイヤ2の内周側に引っ掛ける。
【0032】
このようにして、2つのタイヤ滑り止め装置1を自動車6の右前輪に該当するタイヤ2に取り付ける。このとき、2つの掛止ガイド部26がタイヤ2の上部においてタイヤ2を係止し、2つの楔形ベースユニット10がタイヤ2の下部においてタイヤ2を係止し、2本の鉤形アーム20をX字形に交差させて連結ピン3によって連結することによって、タイヤ2の前後左右方向への動きに加えて、上下方向への動きを抑止することができる。
【0033】
すなわち、タイヤ2と船床5との間に噛ませた楔形ベースユニット10と、楔形ベースユニット10と連結された鉤形アーム20と、タイヤ2の上部内周側を掛止する掛止ガイド部26とによって、タイヤ2が前後に転動する力と上下に弾む力を打ち消す。また、楔形ベースユニット10に船床5の船床溝4と嵌合するユニット底溝11を設けることによって、タイヤ2が左右にずれる力を打ち消す。さらに、鉤形アーム20を交差して連結させることによって、タイヤ滑り止め装置1同士が結束してタイヤ2を挟持することになるので、タイヤ2をより強固に固定することができる。
【0034】
また、同様に、他の3輪にも2つずつタイヤ滑り止め装置1を取り付けることによって、自動車6を固定することができる。
このとき、鉤形アーム20におけるアーム上部25、アーム下部21および掛止ガイド部26は、それぞれスプリングによって伸縮可能になっているので、タイヤの径やタイヤの幅の変更に柔軟に対応することができる。従って、前輪と後輪とでタイヤの径や幅が異なる場合であっても、鉤形アーム20の伸縮によってタイヤ滑り止め装置1を取り付けることができる。
【0035】
このように、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1によれば、楔形ベースユニット10をタイヤの前後両側における接地部分に配置し、2本の鉤形アーム20をX字形に交差させてそれぞれをタイヤの内周側に引っ掛けるという簡単な作業によって、タイヤの前後方向、左右方向および上下方向への動きを抑止するので、簡易な取り付け手順で船室の床に自動車を確実に固定することができる。そして、楔形のタイヤストッパーとタイヤの内周側に引っ掛けるアームとにより構成されるので、タイヤを傷つけることもない。
【0036】
また、鉤形アーム20は、縦の長さと横の長さとを伸縮できるようにして様々なサイズのタイヤに取り付けることを可能としているので、タイヤの幅や径が異なる場合や車種が異なる場合であってもタイヤサイズに応じて取り付け具を選別する工程が不要となり、作業の効率化を図ることができる。
【0037】
さらに、楔形ベースユニット10および鉤形アーム20は、ゴム等の弾性材によって形成されるので、運搬時に自動車の車体を傷つけない等、取り扱いの安全性にも優れている。
【0038】
以上、本発明に係るタイヤ滑り止め装置について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、鉤形アーム20を伸縮可能とするために、ばねからなる上部スプリング27等を用いているが、これに限られるものではなく、例えば、アーム中央部にボルト孔を設けて、アーム上部等の長さをボルトの締め付けによって変更する等の長さ調節を可能とする様々なロック機構を用いることができる。
【0039】
また、上記実施の形態において、楔形ベースユニット10に球状突起12を設けて、鉤形アーム20に突起嵌合部22を設けているが、反対に、鉤形アームに球状突起を設けて、楔形ベースユニットに突起嵌合部を設けることとしてもよい。
【0040】
さらに、上記実施の形態において、鉤形アーム20は角柱を鉤形に形成して構成されることとしているが、円柱を鉤形に形成して構成されたものであってもよいことはいうまでもない。
【0041】
またさらに、上記実施の形態においては、楔形ベースユニット10と鉤形アーム20とを形成する材料としてゴム等の弾性材を用いることとしているが、樹脂や木材等を用いてもよく、また、金属製であってもよい。ただし、船舶において使用されることを想定すると塩分を多く含む外気に触れる機会が多いため防錆処理が必要となること、そして、取り扱いの安全性を考慮すれば、ゴムによって形成することが望ましい。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るタイヤ滑り止め装置によれば、タイヤの前後両側の接地部に楔形のタイヤストッパーを配置し、このタイヤストッパーと連結された鉤形のアームをタイヤの内周側に引っ掛けるという簡易な作業によって取り付けができ、タイヤを傷つけることがなく、タイヤが上下、前後および左右の方向に対してずれることを抑止することができる。
【0043】
また、タイヤストッパーとアームとを回動自在に連結し、また、アームを伸縮可能としているので、取り付け作業時に取り付け方向に注意を払ったり、タイヤサイズに応じて取り付け具を変えたりする手間を省くことができ、作業の効率化を図ることができる。
【0044】
さらに、本発明に係るタイヤ滑り止め装置の材質をゴム等の弾性材としているので、取り扱う際の安全性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】タイヤ滑り止め装置における楔形ベースユニットの斜視図である。
【図3】タイヤ滑り止め装置における鉤形アームの側面図である。
【図4】タイヤ滑り止め装置の使用状態を示す図であり、自動車の車体右側方から見た平面図である。
【図5】タイヤ滑り止め装置の使用状態を示す図であり、自動車の車体正面から見た平面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ滑り止め装置
2 タイヤ
3 連結ピン
4 船床溝
5 船床
6 自動車
7 車軸
10 楔形ベースユニット
11 ユニット底溝
12 球形突起
20 鉤形アーム
21 アーム下部
22 突起嵌合部
23 アーム中央部
24 連結ピン挿入孔
25 アーム上部
26 掛止ガイド部
27 上部スプリング
28 下部スプリング
29 ガイド部スプリング
【発明の属する技術の分野】
本発明は、自動車を固定するためのタイヤ滑り止め装置に関し、特にカーフェリー等に積載される自動車を固定するために用いられるタイヤ滑り止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カーフェリー等の船舶に積載された自動車においては、船の揺れで自動車がずれ動いて自動車同士が接触することによって破損してしまうことが生じうる。これを防ぐために自動車を固定する必要がある。
【0003】
従来においては、自動車を固定するために、船の床面に設けた孔と、牽引ロープをくくりつけるために自動車のバンパーに設けられた孔とをフックの付いたアンカーベルト4本で締め付けることによって固定することが行われていた。しかし、自動車一台あたり4本のアンカーベルトを連結させる作業は面倒であり、また、アンカーベルトの締め付け部は金属製であるため、アンカーベルトの運搬時に自動車の車体を傷つけてしまうおそれがあった。そのため、作業性を改善し、取り扱いの安全性を向上させたタイヤ滑り止めシートが提案されている。
【0004】
このタイヤ滑り止めシートは、タイヤのトレッド溝にはまり込むスパイクピンを合成樹脂等からなるシート本体の表面に突設し、シート本体の裏面を摩擦係数の大きい樹脂等で覆うというものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−150915号公報(明細書第1頁〜第3頁、図1および図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにタイヤのトレッド溝にスパイクピンをはめ込む構成では、船の揺れによる上下の動きを抑止することができないので、スパイクピンがトレッド溝から外れてしまう場合がある。
【0007】
また、スパイクピンが鋭利でないとしてもタイヤに食い込むことによって、スパイクピンの食い込んだ箇所からトレッド溝の底割れが生じるおそれがある。
さらに、タイヤ製造メーカやタイヤのサイズごとにトレッドパターンが異なるため、各タイヤの共通性を見出すことは難しく、スパイクピンの配置パターンを複数用意する必要があり、積載する車種が一定とは限らないカーフェリーにおいては、車種ごとに適切なスパイクピンの配置パターンを備えたタイヤ滑り止めシートを選別しなければならず、作業性を反対に悪化させてしまうおそれもある。
【0008】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、自動車の固定作業を容易にし、タイヤを傷つけることがなく、タイヤが上下、前後および左右の方向に対してずれることを確実に防止することができるタイヤ滑り止め装置を提供することを第1の目的とする。
【0009】
また、本発明は、自動車の固定作業を効率的にすることができるタイヤ滑り止め装置を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、取り扱いの安全性にも優れたタイヤ滑り止め装置を提供することを第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、タイヤを係止するタイヤ滑り止め装置であって、地面に設けられた凹凸と嵌合する溝を底面に備え、タイヤと前記地面との間に噛ませる楔形の車輪止めと、前記車輪止めに連結された鉤形アームとから構成され、前記車輪止めは、2台が一対となって前記タイヤを前後から係止し、前記鉤形アームは、前記2台の車輪止めの上部に夫々連結され前記タイヤの外周に沿って径方向に伸びるアーム部と、前記タイヤ上部において前記タイヤのトレッドに沿って幅方向に伸び、前記タイヤの内周に掛止するガイド部とを備え、前記アーム部は、前記タイヤの回転軸で交差することを特徴とする。これによって、タイヤの上部をアームによって係止し、タイヤの下部を楔形の車輪止め台によって係止し、アームを交差させて連結することで、タイヤが上下、前後および左右の方向に対してずれることを確実に防止することができる。
【0011】
また、上記第2の目的を達成するために、本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、前記ガイド部は、タイヤの幅に応じて長さを調節しうる可変長機構を有し、前記アーム部は、タイヤの径に応じて長さを調節しうる可変長機構を有し、前記車輪止めと前記アーム部とは、球状の突起と球状の凹部とを嵌め合わせて連結され、前記鉤形アームが回動自在となることを特徴とする。これによって、取り付け方向の調整ができ、また、あらゆるサイズのタイヤにも取り付けることが可能となるので、自動車の固定作業を効率化することができるという効果が発揮される。
【0012】
さらに、上記第3の目的を達成するために、本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、前記車輪止めと前記鉤形アームとは、弾性材からなることを特徴とする。これによって、取り扱いの安全性にも優れたタイヤ滑り止め装置が実現されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、これは例示を目的とするものであり、本発明は、これに限定されるものではない。
【0014】
まず、本発明の実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置の外観構成を示す斜視図である。
【0015】
このタイヤ滑り止め装置1は、カーフェリー等の船舶において、積載した自動車がずれ動かないように固定するための装置であり、楔形ベースユニット10と鉤形アーム20とから構成される。このタイヤ滑り止め装置1は、図1の破線に示すように、自動車を固定する際に2台が一対となって、タイヤの前後両側におけるタイヤ接地部に夫々配置される。
【0016】
楔形ベースユニット10は、タイヤの前後両側におけるタイヤ接地部に夫々差し込まれてタイヤの前後方向および左右方向へのずれを抑止する台であり、ゴム等の弾性材を楔形に形成したものである。
【0017】
鉤形アーム20は、楔形ベースユニット10がタイヤから外れないように定着させるとともに、タイヤの上下方向への動きを抑止する部材であり、ゴム等の弾性材からなる角柱を鉤形に形成したものである。
【0018】
ここで、楔形ベースユニット10について、図2を用いてさらに詳しく説明し、また、鉤形アーム20について、図3を用いてさらに詳しく説明することとする。
【0019】
図2は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1における楔形ベースユニット10の斜視図である。
図2に示すように、この楔形ベースユニット10は、底面にユニット底溝11を備えており、上表面に球形突起12を備えている。
【0020】
ユニット底溝11は、楔形ベースユニット10の底面に形成された凹凸の溝である。このユニット底溝11は、船床に自動車の前後方向と同一方向に設けられた溝と平行に形成され、これによって船床の凹凸とユニット底溝11の凹凸とが嵌合する。すなわち、楔形ベースユニット10の底面の凸部分が、船床に自動車の前後方向と同一方向に加工形成して設けられた溝に嵌まり込むことによって、楔形ベースユニット10自体が左右にずれ動くことを防止し、さらに、タイヤの左右方向への動きを抑止する。なお、船床に自動車の前後方向と同一方向の溝が設けられていない場合には、表面に自動車の前後方向と同一方向の溝を設け、底面を摩擦係数の大きい材質の樹脂等によって覆ったシートを加工して船床に敷設することとしてもよい。
【0021】
球形突起12は、楔形ベースユニット10の上表面に形成された凸突起部材であり、後述する鉤形アーム20の突起嵌合部22に嵌合される。この球形突起12は、凸部先端が球形状であり、後述する鉤形アーム20を縦軸回りに回転自在とし、鉤形アーム20を縦軸から倒伏させて、鉤形アーム20に所定の角度の傾斜を持たせることができる。
【0022】
図3は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1における鉤形アーム20の平面図である。
図3に示すように、この鉤形アーム20は、ゴム等の弾性材からなる角柱を鉤形に形成した部材であり、大きく分けてアーム下部21、アーム中央部23、アーム上部25および掛止ガイド部26から構成される。
【0023】
アーム下部21は、鉤形アーム20の下部分を構成し、先に述べた球形突起12が嵌合される突起嵌合部22を備える。そして、このアーム下部21は、下部スプリング28によって伸縮可能になっている。
【0024】
突起嵌合部22は、アーム下部21のうち、楔形ベースユニット10の表面に設けられた球形突起12を嵌合するための肉厚部分であり、内部に球形突起12の形状に合わせた球形状の空隙を備え、入口部分が、くびれて狭くなっている。そして、球形突起12が嵌合される突起嵌合部22は、鉤形アーム20と楔形ベースユニット10との接点となり、鉤形アーム20は、この点を中心として縦軸回りに回転自在となり、また、縦軸から倒伏して、所定の角度に傾斜することができる。
【0025】
アーム中央部23は、鉤形アーム20の中央部分を構成し、一の鉤形アーム20ともう一つの鉤形アーム20とを連結するためのピンを挿入する連結ピン挿入孔24を備える。この連結ピン挿入孔24がタイヤの中央部分である回転軸の延長線上に位置するように鉤形アーム20同士は交差することになる。また、アーム中央部23は、ばねからなる上部スプリング27および下部スプリング28を内包しており、アーム上部25およびアーム下部21を伸縮可能としている。
【0026】
アーム上部25は、鉤形アーム20の上部分を構成し、楔形ベースユニット10とタイヤとを定着させるために、タイヤと鉤形アーム20とを密着させる掛止ガイド部26を上端に備える。また、アーム上部25は、ばねからなるガイド部スプリング29を内包しており、掛止ガイド部26を伸縮可能としている。さらに、このアーム上部25は、上部スプリング27によって伸縮可能になっている。
【0027】
掛止ガイド部26は、アーム上部25の上端に備えられたL字形の部材であり、先端部をタイヤの内周側に引っ掛けてタイヤとタイヤ滑り止め装置1とを定着させる。そして、この掛止ガイド部26は、ガイド部スプリング29によって伸縮可能になっている。
【0028】
以上のように構成されたタイヤ滑り止め装置1の使用方法について、自動車の右前輪を固定する場合を想定し、図4と図5とを用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1の使用状態を示す図であり、自動車の車体右側方から見た平面図である。また、図5は、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1の使用状態を示す図であり、自動車の車体正面から見た平面図である。
【0029】
図4に示すように、2つのタイヤ滑り止め装置1が一対となってタイヤ2を固定する。このとき、2つの楔形ベースユニット10を、タイヤ2と、タイヤ2の前後両側のタイヤ接地面との間に噛ませることによって、タイヤ2の前後方向へのずれを抑止する。また、楔形ベースユニット10それぞれの底面の凸部を船床5に設けられた船床溝4に嵌め込むことによって、タイヤ2の左右方向へのずれを抑止する。
【0030】
そして、2つの鉤形アーム20を、連結ピン挿入孔24が交点となるようにX字形に交差させる。このとき、2つの鉤形アーム20のいずれも車体外側に張り出すようにしていなければならないが、鉤形アーム20は楔形ベースユニット10との接点を中心として縦軸回りに回転することができるので、取り付け方向を選別する必要がない。また、鉤形アーム20は、縦軸から倒伏して所定の角度に傾斜することができるので、X字形に交差させることができる。
【0031】
次に、2つの鉤形アーム20をX字形に交差させた状態で、アーム上部25やアーム下部21を伸長させることで鉤形アーム20の縦の長さをタイヤ2の径に合わせる。また、図5に示すように、掛止ガイド部26を伸長させることで鉤形アーム20の横の長さをタイヤ2の幅に合わせて、掛止ガイド部26の先端部を夫々タイヤ2の車軸7側、すなわちタイヤ2の内周側に引っ掛ける。
【0032】
このようにして、2つのタイヤ滑り止め装置1を自動車6の右前輪に該当するタイヤ2に取り付ける。このとき、2つの掛止ガイド部26がタイヤ2の上部においてタイヤ2を係止し、2つの楔形ベースユニット10がタイヤ2の下部においてタイヤ2を係止し、2本の鉤形アーム20をX字形に交差させて連結ピン3によって連結することによって、タイヤ2の前後左右方向への動きに加えて、上下方向への動きを抑止することができる。
【0033】
すなわち、タイヤ2と船床5との間に噛ませた楔形ベースユニット10と、楔形ベースユニット10と連結された鉤形アーム20と、タイヤ2の上部内周側を掛止する掛止ガイド部26とによって、タイヤ2が前後に転動する力と上下に弾む力を打ち消す。また、楔形ベースユニット10に船床5の船床溝4と嵌合するユニット底溝11を設けることによって、タイヤ2が左右にずれる力を打ち消す。さらに、鉤形アーム20を交差して連結させることによって、タイヤ滑り止め装置1同士が結束してタイヤ2を挟持することになるので、タイヤ2をより強固に固定することができる。
【0034】
また、同様に、他の3輪にも2つずつタイヤ滑り止め装置1を取り付けることによって、自動車6を固定することができる。
このとき、鉤形アーム20におけるアーム上部25、アーム下部21および掛止ガイド部26は、それぞれスプリングによって伸縮可能になっているので、タイヤの径やタイヤの幅の変更に柔軟に対応することができる。従って、前輪と後輪とでタイヤの径や幅が異なる場合であっても、鉤形アーム20の伸縮によってタイヤ滑り止め装置1を取り付けることができる。
【0035】
このように、本実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置1によれば、楔形ベースユニット10をタイヤの前後両側における接地部分に配置し、2本の鉤形アーム20をX字形に交差させてそれぞれをタイヤの内周側に引っ掛けるという簡単な作業によって、タイヤの前後方向、左右方向および上下方向への動きを抑止するので、簡易な取り付け手順で船室の床に自動車を確実に固定することができる。そして、楔形のタイヤストッパーとタイヤの内周側に引っ掛けるアームとにより構成されるので、タイヤを傷つけることもない。
【0036】
また、鉤形アーム20は、縦の長さと横の長さとを伸縮できるようにして様々なサイズのタイヤに取り付けることを可能としているので、タイヤの幅や径が異なる場合や車種が異なる場合であってもタイヤサイズに応じて取り付け具を選別する工程が不要となり、作業の効率化を図ることができる。
【0037】
さらに、楔形ベースユニット10および鉤形アーム20は、ゴム等の弾性材によって形成されるので、運搬時に自動車の車体を傷つけない等、取り扱いの安全性にも優れている。
【0038】
以上、本発明に係るタイヤ滑り止め装置について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、鉤形アーム20を伸縮可能とするために、ばねからなる上部スプリング27等を用いているが、これに限られるものではなく、例えば、アーム中央部にボルト孔を設けて、アーム上部等の長さをボルトの締め付けによって変更する等の長さ調節を可能とする様々なロック機構を用いることができる。
【0039】
また、上記実施の形態において、楔形ベースユニット10に球状突起12を設けて、鉤形アーム20に突起嵌合部22を設けているが、反対に、鉤形アームに球状突起を設けて、楔形ベースユニットに突起嵌合部を設けることとしてもよい。
【0040】
さらに、上記実施の形態において、鉤形アーム20は角柱を鉤形に形成して構成されることとしているが、円柱を鉤形に形成して構成されたものであってもよいことはいうまでもない。
【0041】
またさらに、上記実施の形態においては、楔形ベースユニット10と鉤形アーム20とを形成する材料としてゴム等の弾性材を用いることとしているが、樹脂や木材等を用いてもよく、また、金属製であってもよい。ただし、船舶において使用されることを想定すると塩分を多く含む外気に触れる機会が多いため防錆処理が必要となること、そして、取り扱いの安全性を考慮すれば、ゴムによって形成することが望ましい。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るタイヤ滑り止め装置によれば、タイヤの前後両側の接地部に楔形のタイヤストッパーを配置し、このタイヤストッパーと連結された鉤形のアームをタイヤの内周側に引っ掛けるという簡易な作業によって取り付けができ、タイヤを傷つけることがなく、タイヤが上下、前後および左右の方向に対してずれることを抑止することができる。
【0043】
また、タイヤストッパーとアームとを回動自在に連結し、また、アームを伸縮可能としているので、取り付け作業時に取り付け方向に注意を払ったり、タイヤサイズに応じて取り付け具を変えたりする手間を省くことができ、作業の効率化を図ることができる。
【0044】
さらに、本発明に係るタイヤ滑り止め装置の材質をゴム等の弾性材としているので、取り扱う際の安全性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイヤ滑り止め装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】タイヤ滑り止め装置における楔形ベースユニットの斜視図である。
【図3】タイヤ滑り止め装置における鉤形アームの側面図である。
【図4】タイヤ滑り止め装置の使用状態を示す図であり、自動車の車体右側方から見た平面図である。
【図5】タイヤ滑り止め装置の使用状態を示す図であり、自動車の車体正面から見た平面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ滑り止め装置
2 タイヤ
3 連結ピン
4 船床溝
5 船床
6 自動車
7 車軸
10 楔形ベースユニット
11 ユニット底溝
12 球形突起
20 鉤形アーム
21 アーム下部
22 突起嵌合部
23 アーム中央部
24 連結ピン挿入孔
25 アーム上部
26 掛止ガイド部
27 上部スプリング
28 下部スプリング
29 ガイド部スプリング
Claims (5)
- タイヤを係止するタイヤ滑り止め装置であって、
タイヤと地面との間に噛ませる楔形の車輪止めと、前記車輪止めに連結された鉤形アームとから構成され、
前記車輪止めは、
2台が一対となって前記タイヤを前後から係止し、
前記鉤形アームは、
前記2台の車輪止めの上部に夫々連結され前記タイヤの外周に沿って径方向に伸びるアーム部と、前記タイヤ上部において前記タイヤのトレッドに沿って幅方向に伸び、前記タイヤの内周に掛止するガイド部とを備え、
前記アーム部は、前記タイヤの回転軸で交差する
ことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。 - 前記ガイド部は、タイヤの幅に応じて長さを調節しうる可変長機構を有し、
前記アーム部は、タイヤの径に応じて長さを調節しうる可変長機構を有する
ことを特徴とする請求項1記載のタイヤ滑り止め装置。 - 前記車輪止めと前記アーム部とは、
球状の突起と球状の凹部とを嵌め合わせて連結され、
前記鉤形アームが回動自在となる
ことを特徴とする請求項1または2記載のタイヤ滑り止め装置。 - 前記車輪止めは、
前記地面に設けられた凹凸と嵌合する溝を底面に備える
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ滑り止め装置。 - 前記車輪止めと前記鉤形アームとは、
弾性材からなる
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ滑り止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001239A JP2004210184A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | タイヤ滑り止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001239A JP2004210184A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | タイヤ滑り止め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004210184A true JP2004210184A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32819315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003001239A Pending JP2004210184A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | タイヤ滑り止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004210184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101868956B1 (ko) * | 2017-07-18 | 2018-06-20 | 주식회사 비더블유 인터내셔널 | 차량용 스노우 체인 |
-
2003
- 2003-01-07 JP JP2003001239A patent/JP2004210184A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101868956B1 (ko) * | 2017-07-18 | 2018-06-20 | 주식회사 비더블유 인터내셔널 | 차량용 스노우 체인 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5011347A (en) | Universal wheel restraining cleat and strap assembly for wheel chocks | |
US20230294467A1 (en) | Multiple Hitch Assembly | |
US20160368334A1 (en) | Tire traction device | |
US20210031736A1 (en) | Wheel chock apparatus | |
CA2635809C (en) | A central tightening system for anti-skid devices and an anti-skid device having the same | |
JP5179830B2 (ja) | タイヤフック、及びこれを備えた車両ハンガー | |
JP2004210184A (ja) | タイヤ滑り止め装置 | |
JPS62155110A (ja) | 自動車車輪用滑り防止装置 | |
JP2685190B2 (ja) | タイヤ滑り止め装置 | |
JP5649686B2 (ja) | タイヤ滑止装置 | |
CN206264719U (zh) | 一种新型防滑链 | |
JP5869096B2 (ja) | タイヤ滑止装置およびタイヤ滑止装置用本体 | |
US2975815A (en) | Tire chain setup | |
CN216805036U (zh) | 防滑链 | |
JP2011063164A (ja) | タイヤの滑り止め装置 | |
US4042000A (en) | Device for tire chains | |
JP4121436B2 (ja) | タイヤ滑止め装置用の引締め具 | |
JP4017049B2 (ja) | 非金属製タイヤ滑り止め具 | |
US20020066508A1 (en) | Apparatus for installing tire chains | |
JP3479065B2 (ja) | 車両牽引用の連結装置 | |
JPH0532324Y2 (ja) | ||
JP2001151188A (ja) | 車両輸送船の床面構造 | |
JP4333977B2 (ja) | タイヤ滑り止め装置 | |
JPH01111506A (ja) | タイヤ滑り止め装置 | |
JP2001150915A (ja) | タイヤの滑り止めシート |