JP2011063164A - タイヤの滑り止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車の高速走行時に、嵌め込み式の滑り止め装置がタイヤから外れ難くする。
【解決手段】 数個のU形状断面の滑り止め体をタイヤにその外周側から内周側のリムに向かって嵌め込んで配列し、滑り止め体の外側部同士を連結する構成にし、滑り止め体は前側と後側のU形状部材及び内側の線状部材を備え、前側と後側のU形状部材は内側部同士を内側の線状部材で連結し、滑り止め体は外側部に前側と後側の連結部材を取り付け、滑り止め体の後側の連結部材と後隣の滑り止め体の前側の連結部材を連結する構成にした滑り止め装置において、滑り止め体は、タイヤTの内側面に沿う内側部4又はタイヤの外側面に沿う外側部に引っ掛け部材26を取り付け、引っ掛け部材をタイヤのリムR又はリム内周側のディスクDに引っ掛ける構成にし、滑り止め体がタイヤからその外周側に抜け出るのを防ぐ抜け止め機構26、27を設けた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、自動車のタイヤに装着する滑り止め装置に関する。
特許文献に例示される滑り止め装置は、自動車のタイヤにその外周側からU形状断面の滑り止め体を嵌め込む。滑り止め体は、数個をタイヤの全周にほぼ等間隔に配列し、隣同士を連結する。数個の滑り止め体は、輪になってタイヤの外周に嵌合し、タイヤに装着される。滑り止め装置をタイヤから取り外すときには、滑り止め体の隣同士を分離し、滑り止め体をタイヤから抜き取る。
U形状断面の滑り止め体は、自動車前進時のタイヤ回転方向の前側のU形状部材と後側のU形状部材、及び、タイヤの内側面に沿う内側の線状部材を備えている。前側と後側のU形状部材は、U形状に湾曲した棒にし、タイヤの接地面を横断する横断部、タイヤの外側面に沿う外側部とタイヤの内側面に沿う内側部を有する。内側の線状部材は、鎖にし、前側のU形状部材と後側のU形状部材の内側部同士を連結している。
滑り止め体の外側部は、タイヤの周方向の前端と後端にそれぞれ連結部材を取り付けている。連結部材は、鎖にし、連結具を取り付けている。タイヤの周方向に配列した滑り止め体を連結する際、滑り止め体の後側の連結部材を、後隣の滑り止め体の前側の連結部材に連結具で分離可能に連結する。
特許第3557464号公報 特許第3718779号公報
[課 題]
タイヤに滑り止め装置を装着した自動車は、走行に最大許容速度が設定される。最大許容速度を超えると、タイヤの滑り止め装置に作用する遠心力が過大になり、滑り止め装置がタイヤから外れることがある。最大許容速度は、時速30km程度のようである。
自動車は、雪道と言えども、走行速度が時速30km程度では低速度である。最大許容速度は、高速度が望まれる。例えば、時速50〜70km程度が望まれる。
[着 想]
上記のような滑り止め装置は、U形状断面の滑り止め体をタイヤにその外周側から内周側のリムに向かって嵌め込んでいる。滑り止め体は、これに加わる遠心力が大きくなると、タイヤのリムと反対側、外周側にずれる。そのずれ量が多くなると、タイヤから抜け出る。
タイヤは、内周側に円輪形状のリムがあり、リムの内周側に円盤形状のディスクがある。ディスクには、軽量化のため、複数の孔が貫通している。リムとディスクでホイールを構成している。
滑り止め体は、タイヤの内側面に沿う内側部又はタイヤの外側面に沿う外側部に引っ掛け部材を取り付け、引っ掛け部材をタイヤのリム又はディスクに引っ掛け、タイヤからその外周側に抜け出るのを防ぐことにした。滑り止め体の抜け止め機構を設けることにした。
具体例は、次の通りである。
リムは、タイヤの内側と外側で、それぞれ、内周面が露出している。ディスクは、タイヤの内側と外側で、それぞれ、軽量化用の孔が露出している。
滑り止め体は、タイヤの内側で、内側の線状部材がタイヤのリム又はディスクの孔の外周側に位置する構成にする。内側の線状部材には、引っ掛け部材をタイヤの中心側に突出して取り付け、引っ掛け部材の端部をタイヤの外側向きに突出してリムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる構成にした。
また、滑り止め体は、タイヤの外側で、前側の連結部材と後側の連結部材がタイヤのリム又はディスクの孔の外周側に位置する構成にする。前側の連結部材又は後側の連結部材には、引っ掛け部材をタイヤの中心側に突出して取り付け、引っ掛け部材の端部をタイヤの内側向きに突出してリムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる構成にした。
1)数個のU形状断面の滑り止め体を自動車のタイヤにその外周側から内周側のリムに向かって嵌め込んでタイヤの全周にほぼ等間隔に配列し、各滑り止め体の外側部をそれぞれ隣の滑り止め体の外側部に連結する構成にし、
滑り止め体は、自動車前進時のタイヤ回転方向の前側のU形状部材と後側のU形状部材、及び、タイヤの内側面に沿う内側の線状部材を備え、
前側のU形状部材と後側のU形状部材は、内側部同士を内側の線状部材で連結し、外側部に前側と後側の連結部材を取り付け、タイヤの周方向に配列した滑り止め体の後側の連結部材を、後隣の滑り止め体の前側の連結部材に連結する構成にした滑り止め装置において、
滑り止め体は、タイヤの内側面に沿う内側部又はタイヤの外側面に沿う外側部に引っ掛け部材を取り付け、引っ掛け部材をタイヤのリム又はリム内周側のディスクに引っ掛ける構成にし、滑り止め体がタイヤからその外周側に抜け出るのを防ぐ抜け止め機構を設けたことを特徴とする。
2)上記の滑り止め装置において、
滑り止め体は、内側の線状部材がタイヤのリム又はディスクの孔の外周側に位置する構成にし、内側の線状部材に引っ掛け部材をタイヤの中心側に突出して取り付け、引っ掛け部材の端部をタイヤの外側向きに突出してリムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる構成にしたことを特徴とする。
3)上記の滑り止め装置において、
滑り止め体は、前側の連結部材又は後側の連結部材がタイヤのリム又はディスクの孔の外周側に位置する構成にし、前側の連結部材又は後側の連結部材に引っ掛け部材をタイヤの中心側に突出して取り付け、引っ掛け部材の端部をタイヤの内側向きに突出してリムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる構成にしたことを特徴とする。
4)上記2)又は3)の滑り止め装置において、
引っ掛け部材は、内側の線状部材、前側の連結部材又は後側の連結部材にタイヤの中心側に突出して取り付けた基部と、リムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる当て部を有し、基部の端部に当て部を取り付け、当て部をタイヤの外側向き又は内側向きに突出する抜け止め位置に配置し、
滑り止め体のタイヤへの嵌め込み時、当て部は、抜け止め位置から内側の線状部材、前側の連結部材又は後側の連結部材に沿う待避位置に待避可能にしたことを特徴とする。
5)上記4)の滑り止め装置において、
当て部は、抜け止め位置に弾性力で保持する構成にし、弾性力に抗して待避位置に待避可能にしたことを特徴とする。
滑り止め体は、引っ掛け部材がタイヤのリム又はディスクに引っ掛かる。引っ掛け部材が滑り止め体の外周側へのずれを抑制する。
滑り止め体は、これに加わる遠心力が大きくなっても、タイヤから抜け出し難い。滑り止め装置は、自動車の高速走行時に、タイヤから外れ難い。
本発明の実施形態の第1例における滑り止め装置のタイヤ装着状態の正面図。 同装置のタイヤ装着状態の背面図。 図1中の第1滑り止め体の拡大正面図。 図1中の第1滑り止め体の拡大平面図 図3のA−A線断面拡大図。 図3のB−B線断面拡大図。 実施形態の第2例における滑り止め装置の抜け止め機構の図であり、図6と同様な断面図。 第3例における滑り止め装置の抜け止め機構の図であり、図6と同様な断面図。 図8のC−C線断面図。 同抜け止め機構の平面図 第4例における滑り止め装置のタイヤ装着状態の正面図。 図11中の第1滑り止め体の拡大正面図。 図12のD−D線断面拡大図。
[第1例(図1〜図6参照)]
本例のタイヤの滑り止め装置は、自動車のタイヤTに装着した状態を自動車の外側から視た正面を図1に、自動車の内側から視た背面を図2に示す。この滑り止め装置は、第1、第2、第3滑り止め体1a、1b、1cをタイヤTの周方向に等間隔に連結している。3個の滑り止め体1a〜1c、1は、同一構造にしている。第1滑り止め体1aについて説明する。
第1滑り止め体1、1aは、タイヤTの上部に装着した時の姿態で図3と図4に拡大して示す。図3は、自動車の外側から視た正面である。図4は、上側から視た平面である。図5は、図3のA−A線断面拡大図である。 図6は、図3のB−B線断面拡大図である。
第1滑り止め体1、1aは、前側のU形状部材2と後側のU形状部材3及び自動車の内側の線状部材4を備えている。ここで、前側とは、図1に矢印で示す自動車前進時のタイヤTの正回転方向の前側、図1、図3と図4の左側である。後側とは、タイヤTの正回転方向の後側、図1、図3と図4の右側である。
前側と後側のU形状部材2、3は、同一構造にし、鋼棒をタイヤTの外周側に嵌合するU形状に湾曲している。U形状部材2、3は、タイヤTの接地面を横断する横断部2a、3a、タイヤTの外側面に沿う外側部2b、3bとタイヤTの内側面に沿う内側部2c、3cを有している。前側と後側のU形状部材2、3は、タイヤTに60度位の中心角をなして嵌合する。
前側のU形状部材2は、外側部2bの端に連結板11をピンで回転可能に取り付け、連結板11を前側に突出している。また、前側のU形状部材2は、内側部2cの端に連結板12をピンで回転可能に取り付け、連結板12を後側に突出している。後側のU形状部材3は、外側部3bの端に連結板13をピンで回転可能に取り付け、連結板13を後側に突出している。また、後側のU形状部材3は、内側部3cの端に連結板14をピンで回転可能に取り付け、連結板14を前側に突出している。
内側の線状部材4は、鎖にしている。この鎖4は、複数の板状リンクをピンで回転可能に繋いで紐状にしている。内側の線状部材4は、前端を前側の内側の連結板12にピンで回転可能に取り付け、後端を後側の内側の連結板14にピンで回転可能に取り付けている。内側の線状部材4は、内側の連結板12、14を介して、前側のU形状部材2の内側部2cと後側のU形状部材3の内側部3cを連結している。
即ち、滑り止め体1は、タイヤTに嵌合するU形状断面の構造にしている。U形状断面の滑り止め体1は、前側と後側のU形状部材2、3の横断部2a、3aで、タイヤTの接地面を横断する横断部を構成している。前側と後側のU形状部材2、3の外側部2b、3bと外側の連結板11、13で、タイヤTの外側面に沿う外側部を構成している。前側と後側のU形状部材2、3の内側部2c、3c、内側の線状部材4と内側の連結板12、14で、タイヤTの内側面に沿う内側部を構成している。また、滑り止め体1は、前側のU形状部材2と前側の連結板11、12で、前部を構成し、後側のU形状部材3と後側の連結板13、14で、後部を構成している。
滑り止め体1の外側部は、図3に示すように、タイヤTの周方向の前端と後端にそれぞれ連結部材21、22を取り付けている。前側と後側の連結部材21、22は、鎖にしている。この鎖21、22は、複数のリンクを回転可能に繋いで紐状にしている。前側の連結部材21は、後端のリンクを前側の連結板11に回転可能に取り付けている。後側の連結部材22は、前端のリンクを後側の連結板13に回転可能に取り付けている。
前側の連結部材21は、前端に雄型の連結具を設けている。後側の連結部材22は、後端に雌型の連結具を設けている。雄型と雌型の連結具は、連結可能で分離可能にしている。
滑り止め体1の前部は、図3〜図5に示すように、外側の連結板11に、タイヤTの外側面に当る外側の当て部材16を取り付け、内側の連結板12に、タイヤTの内側面に当る内側の当て部材17を取り付けている。外側と内側の当て部材16、17は、それぞれ、円盤状に形成し、タイヤTの外側面の内周側、内側面の内周側に当る位置に配置している。
外側の連結板11と内側の連結板12には、それぞれ、取付孔51を貫通し、螺孔の取付孔51に螺軸の軸部材52を螺合している。軸部材52は、連結板11、12を滑り止め体1の幅方向に貫通し、内端に当て部材16、17を取り付け、外端側部分にロックナット54を螺合している。
滑り止め体1の後部も、前部と同様に、外側の連結板13に、タイヤTの外側面に当る外側の当て部材18を取り付け、内側の連結板14に、タイヤTの内側面に当る内側の当て部材19を取り付けている。外側と内側の当て部材18、19は、それぞれ、円盤状に形成し、タイヤTの外側面の内周側、内側面の内周側に当る位置に配置している。
滑り止め体1の内側部は、図2に示すように、引っ掛け部材26を取り付け、引っ掛け部材26をタイヤTのリムRに引っ掛ける構成にしている。滑り止め体1がタイヤTからその外周側に抜け出るのを防ぐ抜け止め機構を設けている。
滑り止め体1は、内側の線状部材4がタイヤTのリムRの外周側に位置する構成にしている。内側の線状部材4には、引っ掛け部材26をピンで取り付けている。引っ掛け部材26は、帯状板にし、内側の線状部材4の中央部分からタイヤTの中心側に突出している。この引っ掛け部材26は、図6に示すように、4分円弧状に湾曲し、端部をタイヤTの外側向き、タイヤTのディスクD向きに突出している。引っ掛け部材26の端部は、タイヤTのディスクDの内側でリムRの内周側に位置する構成にしている。引っ掛け部材26の端部には、ゴムのような滑り止め兼用の緩衝材27を固着している。引っ掛け部材26の端部は、滑り止め兼緩衝材27を介してリムRの内周側に当たる構成にしている。
タイヤTの全周に配列して輪にした滑り止め体1a〜1cに取り付ける引張具を設けている。引張具は、図1に示すように、滑り止め体1a〜1cと同数の螺旋ばね41を放射状に結合し、3本の同長の螺旋ばね41の端をそれぞれフック状の留め部42にしている。この引張具41、42は、滑り止め体1a〜1cに取り付けるときに、各フック状留め部42を、それぞれ、前側と後側の連結した連結部材21、22の中央部分に引っ掛け、3本の螺旋ばね41をタイヤTの中心位置から3方に向けて放射状に伸ばす。
滑り止め体1a〜1cに引張具41、42を取り付けると、連結部材21、22と連結板11、13は、緊張する。また、内側の線状部材4と連結板12、14は、緊張する。輪にした滑り止め体1a〜1cは、輪が縮小する力を受け、タイヤTの外周に押し付けられる。
滑り止め装置をタイヤTに装着するときには、滑り止め体1a〜1cをタイヤTの外周側に嵌め込んでタイヤTの全周にほぼ等間隔に配列する。その際、各滑り止め体1a〜1cは、それぞれ、引っ掛け部材26の滑り止め兼緩衝材27付き端部をリムRの内周側に配置する。滑り止め体の後側の連結部材22は、後隣の滑り止め体の前側の連結部材21に雌型と雄型の連結具で連結する。滑り止め体1a〜1cを輪にした後、引張具41、42は、各留め部42をそれぞれ連結部材21、22の中央部分に引っ掛ける。
タイヤTが高速回転しても、各滑り止め体1a〜1cは、引っ掛け部材26がタイヤTのリムRに引っ掛かっていて、外周側へずれ難い。タイヤTから外れ難い。
[第2例(図7参照)]
本例のタイヤの滑り止め装置は、第1例における抜け止め機構26、27を変更している。引っ掛け部材26は、滑り止め兼緩衝材27付き端部を、第1例におけるリムRに替えて、ディスクDに引っ掛ける。
引っ掛け部材26は、図7に示すように、タイヤTの中心側に突出する長さを延ばし、滑り止め兼緩衝材27付き端部がディスクDの孔hに達する長さにしている。滑り止め兼緩衝材27付き端部は、ディスクDの孔hに差し込んで孔hの開口縁に当てる構成にしている。
その他の点は、第1例におけるのと同様にしている。
[第3例(図8〜図10参照)]
本例のタイヤの滑り止め装置は、第1例における抜け止め機構26、27を改良している。滑り止め体1をタイヤTに嵌め込む際、その嵌め込み作業を容易にするため、引っ掛け部材26の滑り止め兼緩衝材27付き端部を待避可能にしている。
引っ掛け部材26は、第1例における一体構造から二体構造にしている。二体構造の引っ掛け部材26は、図8〜図10に示すように、内側の線状部材4にタイヤTの中心側に突出して取り付けた基部31と、リムRの内周面に当てる当て部32を有している。基部31は、帯状板をL形状に折り曲げ、折曲端部に当て部32をピン33で回転可能に取り付けている。当て部32は、帯状板にし、タイヤTの外側向きに突出する抜け止め位置と、内側の線状部材4に沿う待避位置の間を旋回可能にしている。
ピン33には、ばね線34の中央部分を巻き付けている。ばね線34は、両側の棒状部の端を折り曲げている。片側の棒状部の折曲端は基部31の折曲端部の側面に当て、他の棒状部の折曲端は当て部32の側面に当てている。当て部32は、ばね線34で一方向に旋回する力を受けている。基部31の折曲端部は、当て部32の側面が当たる止め片35を設けている。当て部32は、ばね線34の弾性力で止め片35に当て、抜け止め位置に弾性力で保持している。この当て部32は、ばね線34の弾性力に抗して待避位置に旋回可能にしている。当て部32の端部には、滑り止め兼緩衝材27を固着している。
滑り止め体1のタイヤTへの嵌め込み時、作業者は、指で抜け止め位置の当て部32を旋回して待避位置に保持する。この状態で、滑り止め体1の内側部をタイヤTの外側からタイヤTの接地面を越えてタイヤTの内側に入れる。当て部32は、内側の線状部材4に沿う待避状態で、リムRの内周側に配置し、指を離す。すると、当て部32は、ばね線34の弾性力で待避位置から抜け止め位置に戻り、タイヤTの外側向きに突出する。滑り止め兼緩衝材27付き端部は、リムRの内周面に対面する。
その他の点は、第1例におけるのと同様にしている。
第3例の変形例
引っ掛け部材26は、ディスクDに引っ掛ける構成にする。基部31は、タイヤTの中心側に突出する長さを延ばし、当て部32がディスクDの孔hに達する長さにする。当て部32は、滑り止め兼緩衝材27付き端部を、ディスクDの孔hに差し込んで孔hの開口縁に当てる構成にする。その他の点は、第3例におけるのと同様にする。
[第4例(図11〜図13参照)]
本例のタイヤの滑り止め装置は、抜け止め機構26、27を、第1例におけるのと同様に、滑り止め体1の内側部に設けている。その上、第1例におけるのと異なり、滑り止め体1の外側部にも設けている。
滑り止め体1の内側部に設ける抜け止め機構と、滑り止め体1の外側部に設ける抜け止め機構は、引っ掛け部材26を取り付ける部材と、引っ掛け部材26の滑り止め兼緩衝材27付き端部を突出する向きが異なる。
滑り止め体1は、外側部の前側と後側の連結部材21、22がタイヤTのリムRの外周側に位置する構成にしている。前側と後側の連結部材21、22は、内側の線状部材4と同様に板状リンクの鎖にしている。この鎖は、複数の板状リンクをピンで回転可能に繋いで紐状にしている。後側の連結部材22は、前側の連結部材21より長くしている。
後側の連結部材22の途中には、図11〜図13に示すように、引っ掛け部材26をピンで取り付けている。引っ掛け部材26は、帯状板にし、後側の連結部材22の途中からタイヤTの中心側に突出している。この引っ掛け部材26は、4分円弧状に湾曲し、端部をタイヤTの内側向きに突出している。引っ掛け部材26の端部は、タイヤTのディスクDの外側でリムRの内周側に位置する構成にしている。引っ掛け部材26の端部には、滑り止め兼緩衝材27を固着している。引っ掛け部材26の端部は、滑り止め兼緩衝材27を介してリムRの内周側に当たる構成にしている。
タイヤTが高速回転しても、滑り止め体1は、内側部の抜け止め機構26、27と外側部の抜け止め機構26、27がそれぞれタイヤTのリムRに引っ掛かっていて、タイヤTから外れ難い。
その他の点は、第1例におけるのと同様にしている。図には、第1例におけるのと同じ部分に、第1例におけるのと同じ符号を付けている。
[第5例]
本例のタイヤの滑り止め装置は、第4例における抜け止め機構26、27を変更している。
滑り止め体1の内側部に設ける抜け止め機構26、27は、引っ掛け部材26をディスクDに引っ掛ける第2例の構成にする。又は、滑り止め兼緩衝材27付き端部を待避可能にした第3例の構成にする。
また、滑り止め体1の外側部に設ける抜け止め機構26、27は、引っ掛け部材26をディスクDに引っ掛ける第2例の構成にする。又は、滑り止め兼緩衝材27付き端部を待避可能にした第3例の構成にする。
[変形例]
1)上記の実施形態において、各滑り止め体1の内側部に設ける抜け止め機構26、27は、1個にしているが、複数個にする。また、各滑り止め体1の外側部に設ける抜け止め機構26、27は、1個にしているが、複数個にする。
2)上記の実施形態において、滑り止め体1の内側部に設ける抜け止め機構26、27は、内側の線状部材4に取り付けているが、前側のU形状部材2の内側部2c又は後側のU形状部材3の内側部3c、若しくは、前側の内側の連結板12又は後側の内側の連結板14に取り付ける。
また、滑り止め体1の外側部に設ける抜け止め機構26、27は、後側の連結部材22に取り付けているが、前側の連結部材21、前側のU形状部材2の外側部2b又は後側のU形状部材3の外側部3b、若しくは、前側の外側の連結板11又は後側の外側の連結板13に取り付ける。
3)上記の実施形態において、抜け止め機構26、27を取り付ける内側の線状部材4又は後側の連結部材22は、板状リンクの鎖にしているが、複数の環状リンクを回転可能に繋いで紐状にした環状リンクの鎖にする。又は、棒にする。
4)上記の実施形態において、滑り止め体1の前後のU形状部材2、3は、それぞれ、1本のU形状の棒で構成しているが、2本のU形状の棒を並べた構成にする。
5)上記の実施形態において、滑り止め体1は、前後のU形状部材2、3を連結する部材を内側の線状部材4のみにしているが、内側の線状部材4と外側の線状部材にする。外側の線状部材は、前側のU形状部材2と後側のU形状部材3の外側部同士を連結する。外側の線状部材は、内側の線状部材4と同様に、鎖又は棒の構成にする。
6)上記の実施形態において、滑り止め体1は、3個にしているが、2個又は4個にする。
本発明のタイヤの滑り止め装置は、小型、中型、大型の乗用自動車や貨物自動車などの各種の自動車に使用される。
T 自動車のタイヤ
1、1a〜1c 滑り止め体
1a 第1滑り止め体
1b 第2滑り止め体
1c 第3滑り止め体
2 前側のU形状部材
2a 横断部
2b 外側部
2c 内側部
3 後側のU形状部材
3a 横断部
3b 外側部
3c 内側部
4 内側の線状部材、鎖
11 前側の外側の連結板
12 前側の内側の連結板
13 後側の外側の連結板
14 後側の内側の連結板
2a、3a 滑り止め体の横断部
2b、3b、11、13 滑り止め体の外側部
2c、3c、4、12、14 滑り止め体の内側部
2、11、12 滑り止め体の前部
3、13、14 滑り止め体の後部
16 前側の外側の当て部材
17 前側の内側の当て部材
18 後側の外側の当て部材
19 後側の内側の当て部材
21 前側の連結部材
22 後側の連結部材
26、27 抜け止め機構
26 引っ掛け部材
27 滑り止め兼緩衝材
31 引っ掛け部材の基部
32 引っ掛け部材の当て部
33 ピン
34 ばね線
35 止め片
41 螺旋ばね
42 フック状留め部
41、42 引張具
51 螺孔の取付孔
52 螺軸の軸部材
54 ロックナット

Claims (5)

  1. 数個のU形状断面の滑り止め体を自動車のタイヤにその外周側から内周側のリムに向かって嵌め込んでタイヤの全周にほぼ等間隔に配列し、各滑り止め体の外側部をそれぞれ隣の滑り止め体の外側部に連結する構成にし、
    滑り止め体は、自動車前進時のタイヤ回転方向の前側のU形状部材と後側のU形状部材、及び、タイヤの内側面に沿う内側の線状部材を備え、
    前側のU形状部材と後側のU形状部材は、内側部同士を内側の線状部材で連結し、外側部に前側と後側の連結部材を取り付け、タイヤの周方向に配列した滑り止め体の後側の連結部材を、後隣の滑り止め体の前側の連結部材に連結する構成にした滑り止め装置において、
    滑り止め体は、タイヤの内側面に沿う内側部又はタイヤの外側面に沿う外側部に引っ掛け部材を取り付け、引っ掛け部材をタイヤのリム又はリム内周側のディスクに引っ掛ける構成にし、滑り止め体がタイヤからその外周側に抜け出るのを防ぐ抜け止め機構を設けたことを特徴とするタイヤの滑り止め装置。
  2. 滑り止め体は、内側の線状部材がタイヤのリム又はディスクの孔の外周側に位置する構成にし、内側の線状部材に引っ掛け部材をタイヤの中心側に突出して取り付け、引っ掛け部材の端部をタイヤの外側向きに突出してリムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる構成にしたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤの滑り止め装置。
  3. 滑り止め体は、前側の連結部材又は後側の連結部材がタイヤのリム又はディスクの孔の外周側に位置する構成にし、前側の連結部材又は後側の連結部材に引っ掛け部材をタイヤの中心側に突出して取り付け、引っ掛け部材の端部をタイヤの内側向きに突出してリムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる構成にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤの滑り止め装置。
  4. 引っ掛け部材は、内側の線状部材、前側の連結部材又は後側の連結部材にタイヤの中心側に突出して取り付けた基部と、リムの内周面又はディスクの孔の開口縁に当てる当て部を有し、基部の端部に当て部を取り付け、当て部をタイヤの外側向き又は内側向きに突出する抜け止め位置に配置し、
    滑り止め体のタイヤへの嵌め込み時、当て部は、抜け止め位置から内側の線状部材、前側の連結部材又は後側の連結部材に沿う待避位置に待避可能にしたことを特徴とする請求項2又は3に記載のタイヤの滑り止め装置。
  5. 当て部は、抜け止め位置に弾性力で保持する構成にし、弾性力に抗して待避位置に待避可能にしたことを特徴とする請求項4に記載のタイヤの滑り止め装置。
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