JP2004210157A - ワイパ用モータの固定構造、及びワイパ用モータ - Google Patents

ワイパ用モータの固定構造、及びワイパ用モータ Download PDF

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Abstract

【課題】部品コスト及び組付コストを低減することができるワイパ用モータの固定構造を提供する。
【解決手段】ワイパ用モータ1のギヤ部3の一部を構成するハウジング5のハウジングカバー8には、2つの挿入脚8b,8cと、1つの締結脚8dとが延設される。車両のインナパネル11には、挿入脚8b,8cが挿入されて係合される被挿入部14,15と、締結脚8dが固定される被締結部16とが設けられる。挿入脚8b,8cが被挿入部14,15に係合させるとともに、締結脚8dが被締結部16に締結固定されることでワイパ用モータ1は車両に対して固定される。これにより、従来は支持が必要となる箇所全てで締結固定していたが、締結固定する箇所が少なくなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に対して固定されるワイパ用モータの固定構造に関し、特にリヤのワイパ用モータの固定構造に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両にはワイパ用モータが搭載されている。そして、特にワゴン車やワンボックス車のバックドア等には、そのドアを構成するインナパネル等(パネル部材)にワイパ用モータが固定される。このようなワイパ用モータは、一般的にブラケットを介してパネル部材に固定されている。ブラケットは、複数(一般的に3つ)の取付部を有しそれぞれ全ての取付部が締結部材(例えば、ボルトとナット)にてパネル部材に締結固定されることで、パネル部材に固定される(例えば、特許文献1参照)。よって、ワイパ用モータは、パネル部材(車両)に対して強固に支持固定される。
【0003】
【特許文献1】
特許第3169826号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなワイパ用モータの固定構造では、ワイパ用モータの支持が必要となる箇所(3箇所)全てで締結固定されるため、その締結部材(例えば、ボルトとナット)が多数必要になるとともに、締結作業工数が多いという問題がある。このことは、部品コスト及び組付コストを増大させる原因となっている。
【0005】
本発明の目的は、部品コスト及び組付コストを低減することができるワイパ用モータの固定構造及びワイパ用モータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、車両に対して固定されるワイパ用モータの固定構造であって、前記ワイパ用モータのギヤ部の一部を構成するハウジングに、少なくとも1つの係合脚と、少なくとも1つの締結脚とを延設し、前記車両のパネル部材に、前記係合脚と係合される被係合部と、前記締結脚が固定される被締結部とを設け、前記係合脚を前記被係合部に係合させるとともに、前記締結脚を前記被締結部に締結固定することで前記車両に対して固定した。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記係合脚を挿入脚とし、前記被係合部を前記挿入脚が挿入される被挿入部とした。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記係合脚の少なくとも1つを、前記ギヤ部における出力軸の直交方向に延設した。
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記ハウジングは、開口部を有するハウジング本体と、そのハウジング本体の開口部を閉塞する金属製のハウジングカバーとを含み、前記係合脚を、前記ハウジングカバーに一体に延出形成した。
【0010】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記係合脚は、前記被係合部に係合させたとき、前記パネル部材に対して前記ワイパ用モータがぶら下がる若しくは吊り下げられる方向に延出形成されている。
【0011】
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記係合脚及び前記締結脚の全てを、前記ワイパ用モータが前記パネル部材に取り付けられた状態の前記ギヤ部における出力軸に対し垂直方向の一方側に配置した。
【0012】
請求項7に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記係合脚に、周囲を被覆する弾性キャップを装着した。
【0013】
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記パネル部材は、開閉される扉に設けられるものである。
請求項9に記載の発明では、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記ワイパ用モータのモータ本体の一部を構成するヨークは、対向する2つの平面を有する扁平形状に形成され、前記平面を前記パネル部材の平面と対向させて前記ワイパ用モータを固定する。
【0014】
請求項10に記載の発明では、モータ本体とギヤ部とを有し、車両に対して固定されるワイパ用モータであって、前記ギヤ部の一部を構成するハウジングに、前記車両のパネル部材に形成された被締結部に締結固定される少なくとも1つの締結脚と、前記パネル部材に形成された被係合部に係合される少なくとも1つの係合脚とを延設した。
【0015】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ワイパ用モータは、従来は支持が必要となる箇所全てで締結固定されていたが、支持が必要となる箇所の少なくとも1つを車両のパネル部材に形成された被係合部に係合される係合脚とすることで、締結固定する箇所を少なくすることができる。よって、締結部材の点数を低減することができるとともに、締結作業工数を低減することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、係合脚は、挿入脚であり、被係合部は、前記挿入脚が挿入される被挿入部であるため、容易に係合させて迅速に支持することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、係合脚の少なくとも1つは、ギヤ部における出力軸の直交方向に延設されるため、その係合脚が、出力軸に連結されるワイパアームの揺動駆動時に受ける大きな反力(例えば、堆積した雪がワイパアームに落下するなどの落雪時の衝撃に対する反力など)を受け止め易くなり、ワイパ用モータの安定した固定を維持することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、係合脚は、開口部を有するハウジング本体の開口部を閉塞する金属製のハウジングカバーに一体に延出形成されるため、ハウジング本体やハウジングカバーに対して別体で設ける場合に比べて部品点数が低減される。しかも、ハウジング本体に一体に延出形成する場合において、ハウジング本体が樹脂製であると、その強度を強くすることが困難となるが、金属製のハウジングカバーに一体に延出形成されるため、その強度を容易に強くすることができる。又、ハウジング本体に一体に延出形成する場合において、ハウジング本体が金属製であると、ハウジング本体が複雑な形状であることから更に成形が困難となるが、金属製のハウジングカバーに一体に延出形成されるため、例えば、プレス加工にて容易に成形することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、係合脚を被係合部に係合させることでワイパ用モータが自身の重量でパネル部材に対してぶら下がる若しくは吊り下げられて保持されるので、作業者により締結脚が被締結部に締結固定されるまでの間、ワイパ用モータをパネル部材に仮保持ができ、締結脚を被締結部に締結固定する際の組付け作業が容易となる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、係合脚及び締結脚の全ては、ワイパ用モータがパネル部材に取り付けられた状態のギヤ部における出力軸に対し垂直方向の一方側に配置されるため、ワイパ用モータの出力軸を越えて他方側にパネル部材が配置されていなくてもワイパ用モータをパネル部材に固定支持できる。これにより、出力軸をパネル部材よりも突出させて配置することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、係合脚は、周囲を被覆する弾性キャップが装着されて被係合部に係合されるため、ワイパ用モータの振動がパネル部材に伝達され難くなるとともに、弾性変形により係合部分の寸法誤差をも吸収することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、前記パネル部材は、開閉される扉に設けられるものであるため、扉の開閉時、特に閉時の衝撃がワイパ用モータに伝達されることが弾性キャップにて緩和される。
【0023】
請求項9に記載の発明によれば、ワイパ用モータのモータ本体の一部を構成するヨークは、対向する2つの平面を有する扁平形状に形成され、前記平面が前記パネル部材の平面と対向されてワイパ用モータが固定されるため、パネル部材の直交方向の小型化を図ることができる。特に、車両のパネル部材が開閉される扉に設けられるものである場合等、扉の厚みの薄型化を図ることができる。
【0024】
請求項10に記載の発明によれば、ギヤ部の一部を構成するハウジングには、車両のパネル部材に形成された被締結部に締結固定される少なくとも1つの締結脚と、パネル部材に形成された被係合部に係合される少なくとも1つの係合脚とが延設される。ワイパ用モータは、従来は支持が必要となる箇所全てで締結固定されていたが、支持が必要となる箇所の少なくとも1つをパネル部材に形成された被係合部に係合される係合脚とすることで、締結固定する箇所を少なくすることができ、組付け作業を簡略化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両リヤにおけるワイパ用モータの固定構造に具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0026】
図1〜図3に示すように、ワイパ用モータ1は、モータ本体2と、ギヤ部3とを備える。モータ本体2は、対向する2つの平面を有する所謂扁平形状(有底扁平筒状)のヨーク4と、そのヨーク4内部に収容保持される図示しない電機子やマグネット等とを備える。
【0027】
ギヤ部3は、前記ヨーク4の開口部に固定されるハウジング5と、そのハウジング5内部に収容保持される図示しない減速機構やリンク機構等と、ハウジング5の外部に突出する出力軸としてのピボット軸6とを備える。ギヤ部3は、モータ本体2の回転を減速機構にて減速し、更にその回転をリンク機構にて往復回動運動(右回りと左回りの回動を所定角度で繰り返す運動)に変換してピボット軸6に伝達する。
【0028】
ハウジング5は、前記減速機構やリンク機構等を収容可能な収容部を有するハウジング本体7と、前記収容部の開口部を閉塞する金属製のハウジングカバー8とからなる。
【0029】
詳しくは、ハウジング本体7は、樹脂材よりなり、減速機構やリンク機構等を収容可能な略小判型の収容部を有するように形成され、その底部(図2中、右側端部)に前記ピボット軸6を回転可能に支持する支持筒部7aが延設されている。尚、支持筒部7aは、図2及び図3に示すように、ヨーク4の対向する2つの平面の直交方向に延設されている。又、支持筒部7aは、モータ本体2の回転軸の軸線L1方向(図1中、左右方向)において、モータ本体2が配置されない側(ヨーク4の開口方向側であって、図1中、左側、以下、反モータ本体2側という)に形成されている。又、支持筒部7aは、前記軸線L1と垂直であるとともに図示しないウォームホイールの回転軸心Zを通る直線L2方向において、前記軸線L1より前記回転軸心Zが配置される方向側(図1中、上側、以下、ウォームホイール配置側という)に形成されている。
【0030】
ハウジングカバー8は、前記ハウジング本体7の開口部を閉塞するカバー部8aと、係合脚としての挿入脚8b,8cと、締結脚8dとが金属板材を所定の形状にプレス加工して一体に形成されてなる。本実施の形態では、挿入脚8b,8cは2つ設けられ、締結脚8dは1つ設けられている。挿入脚8b,8c及び締結脚8dは、前記ピボット軸6の軸線に直交する方向(出力軸の直交方向)に延設(直交方向の平面において延出形成)されている。一方の挿入脚8bは、前記軸線L1方向(図1中、左右方向)において反モータ本体2側(図1中、左側)であって、前記直線L2方向(図1中、上下方向)においてウォームホイール配置側(図1中、上側)に形成されている。他方の挿入脚8cは、前記軸線L1方向(図1中、左右方向)においてモータ本体2側(図1中、右側)であって、前記直線L2方向(図1中、上下方向)において反ウォームホイール配置側(図1中、下側)に形成されている。締結脚8dは、前記軸線L1方向(図1中、左右方向)においてモータ本体2側(図1中、右側)であって、前記直線L2方向(図1中、上下方向)においてウォームホイール配置側(図1中、上側)に形成されている。
【0031】
挿入脚8b,8cは略板状に延設されてなる。そして挿入脚8b,8cには、その周囲を被覆する弾性キャップ9が装着されている。本実施の形態の弾性キャップ9は、ゴム材よりなり、挿入脚8b,8cに嵌着可能に形成されている。そして弾性キャップ9において挿入脚8b,8cが嵌着される開口部には嵌着直交方向に延びるフランジ部9aが形成されている。締結脚8dには、締結孔8eが形成されている。尚、締結孔8eの周囲はその厚さが厚くされることでその強度が向上されている。又、締結孔8eにゴムブッシュを装着して後述する被締結部に対してフローティング支持する好ましい構成としてもよい。
【0032】
上記のように構成されたワイパ用モータ1は、車両に対して固定される。本実施の形態では、ワイパ用モータ1は、ワゴン車やワンボックス車の開閉可能なバックドア(扉)に固定されるものであって、そのバックドアを構成するパネル部材としてのインナパネル11(図1、2、4、5参照)及びアウタパネル12(図2参照)に固定される。尚、インナパネル11は車両室内側のパネルであり、アウタパネル12は車両室外側のパネルであり、互いに固定されてバックドアを構成する。又、インナパネル11の更に室内側には図示しない装飾用の樹脂製インナトリムが固定される。
【0033】
詳しくは、インナパネル11の一部には、図4に示すように、前記ワイパ用モータ1と対応した形状の貫通孔13が形成されている。インナパネル11において貫通孔13の周囲には、前記挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)と係合可能な被係合部としての被挿入部14,15と、前記締結脚8dと締結固定可能な被締結部16とが形成されている。
【0034】
被挿入部14,15は、図1に示すように、アウタパネル12(図2参照)側に斜めに延びる一対の傾斜部14a,15aと、一対の傾斜部14a,15aの先端を繋ぐ連結部14b,15bとからなり、その中央に形成される孔が挿入孔14c,15cとされている。これら被挿入部14,15は、ワイパ用モータ1を所定の位置(図5中、実線で示す位置)から回動終端位置(図5中、2点鎖線で示す位置)まで回動させることで、挿入孔14c,15cに挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)が同時に挿入されて係合するように配設されている。尚、このとき回動させる方向は、モータ本体2を重力方向(地面方向)に向かうように回動させる方向である。そして、その回動終端位置においては挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)が被挿入部14,15の傾斜部14a,15aと更に回動する方向に当接するように設定されている。又、回動終端位置においては挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)がインナパネル11及び連結部14b,15bと出力軸6方向(図2中、左右方向)に当接するように設定されている。更に、回動終端位置においては挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)が被挿入部14,15(挿入孔14c,15c)に挿入されて係合されることでワイパ用モータ1がインナパネル11に保持(外力が加わらなければ解除されない程度の仮保持)されるように設定されている。
【0035】
被締結部16は、アウタパネル12(図2参照)側に斜めに延びる傾斜部16aと、傾斜部16aからアウタパネル12と略平行方向に延びる板部16bとからなり、板部16bの先端側には被締結孔16cが形成されている。この被締結部16は、前記回動終端位置においてその被締結孔16cが前記締結脚8dの締結孔8eと連通する(一致する)ように設定されている。そして、被締結部16は、締結部材としてのボルト21とナット22(図2参照)にて前記締結脚8dと締結固定可能とされている。詳しくは、ボルト21が締結孔8e及び被締結孔16cを貫通してナット22と螺合されることで被締結部16に締結脚8dが締結固定されるようになっている。
【0036】
上記構成によりワイパ用モータ1は、挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)が被挿入部14,15(挿入孔14c,15c)に挿入されて係合されることでインナパネル11に所定の姿勢で支持(仮保持)され、その状態で締結脚8dが被締結部16に締結固定されることでインナパネル11(車両)に位置決めされて固定される。よって、ワイパ用モータ1は、インナパネル11に対して3点支持され強固に支持固定される。尚、本実施の形態のワイパ用モータ1は、図2に示すように、支持筒部7aがグロメット23を備えた支持部材24を介してアウタパネル12に設けた挿通孔12aにフローティング支持される。又、ピボット軸6の先端には、アウタパネル12に固定された図示しないリヤガラスを払拭するためのリヤワイパ25が固定される。
【0037】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ワイパ用モータ1は、挿入脚8b,8cがインナパネル11に形成された被挿入部14,15に係合されて支持され、締結脚8dのみがインナパネル11に形成された被締結部16に締結固定される。即ち、支持が必要となる3箇所の内の2箇所が係合され、1箇所のみが締結固定される。このようにすると、従来は支持が必要となる箇所全てで締結固定されていたが、従来に比べて締結固定する箇所が少なくなる。よって、従来に比べて、ボルト21及びナット22(締結部材)の部品点数を低減することができるとともに、締結作業工数及び作業時間を低減することができる。その結果、部品コスト及び組付コストを低減することができる。
【0038】
(2)挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)を被挿入部14,15(挿入孔14c,15c)に挿入して係合させるようにしたため、容易且つ確実に係合させて迅速に支持することができる。
【0039】
(3)挿入脚8b,8cをピボット軸6の軸線に直交する方向に延設(直交方向の平面において延出形成)したため、その挿入脚8b,8cがピボット軸6に連結されるリヤワイパ(ワイパアーム)の揺動駆動時に受ける大きな反力(例えば、堆積した雪がワイパアームに落下するなどの落雪時の衝撃に対する反力など)を受け止め易くなり、ワイパ用モータ1の安定した固定を維持することができる。
【0040】
(4)挿入脚8b,8c及び締結脚8dは、ハウジング本体7の開口部を閉塞するカバー部8aと(ハウジングカバー8として)一体に(延出)形成されるため、ハウジング本体7やハウジングカバー8に対して別体で(例えば取付用ブラケットとして)設ける場合に比べて部品点数が低減される。しかも、ハウジング本体に一体に延出形成する場合でハウジング本体が樹脂製であると、その強度を強くすることが困難となるが、金属製のハウジングカバー8に一体に延出形成されるため、その強度を容易に強くすることができる。又、ハウジング本体に一体に延出形成する場合でハウジング本体が金属製であると、ハウジング本体が複雑な形状であることから更に成形が困難となるが、比較的簡単な形状のハウジングカバー8に一体に延出形成されるため、例えば、プレス加工にて容易に成形することができる。
【0041】
(5)挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)は、締結脚8dが被締結部16に締結固定されていない状態で、被挿入部14,15に係合されることで、ワイパ用モータ1がインナパネル11に対して保持(仮保持)されるように形成されている。よって、ボルト21とナット22にて締結脚8dを被締結部16に締結固定する際、例えば手でワイパ用モータ1を保持しながら作業しなくてよく、その組付け作業が容易となる。
【0042】
(6)挿入脚8b,8cは、周囲を被覆する弾性キャップ9が装着されて被挿入部14,15に係合されるため、ワイパ用モータ1の振動がインナパネル11に伝達され難くなるとともに、弾性変形により係合部分の寸法誤差をも吸収することができる。よって、インナパネル11の振動が低減され、ひいてはその騒音が低減される。
【0043】
(7)インナパネル11は、開閉可能なバックドアの一部を構成するものであるため、バックドアの開閉時、特に閉時の衝撃がワイパ用モータ1に伝達されることは弾性キャップ9にて緩和される。よって、バックドアの開閉により繰り返される衝撃により、ワイパ用モータ1の挿入脚8b,8cや締結脚8dのように強度的に弱い部位に応力が集中して亀裂などの損傷が発生することが防止される。
【0044】
(8)ワイパ用モータ1のモータ本体2の一部を構成するヨーク4は、対向する2つの平面を有する扁平形状に形成され、その平面がインナパネル11の平面と平行になるように(対向するように)ワイパ用モータ1が固定されるため、インナパネル11の直交方向の小型化を図ることができる。特に、インナパネル11は、開閉可能なバックドアの一部を構成するものであるため、バックドアの厚みの薄型化を図ることができる。
【0045】
(9)各被挿入部14,15に挿入脚8b,8cを係合させる際、回動させる方向を、モータ本体2が重力方向(地面方向)に向かうように回動させる方向とした。そして、回動終端位置においては挿入脚8b,8c(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,8c)が被挿入部14,15の傾斜部14a,15aと更に回動する方向に当接するように設定されている。よって、比較的重いモータ本体2の重力による回動方向の力を各被挿入部14,15の傾斜部14a,15aにより支持することができる。言い換えると、実施の形態の逆方向に回動させて係合させるように構成すると、モータ本体2の重力に基づく回動方向の力は、主に被締結部16と締結脚8dとの締結固定箇所のみとなってしまうが、上記実施の形態では、上記力を3点(挿入脚8b,8cと締結脚8dの箇所)にて支持することができる。
【0046】
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の挿入脚8b,8c、締結脚8d、被挿入部14,15、被締結部16は、挿入脚を被挿入部に係合させるとともに締結脚を被締結部に締結固定することでワイパ用モータを車両(インナパネル)に対して固定することができれば、その位置や形状を変更してもよい。
【0047】
・挿入脚8b,8c、締結脚8d、被挿入部14,15、被締結部16を、図6及び図7に示すように、変更してもよい。尚、この例では、上記実施の形態と同様の部分及び部材については同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。図6及び図7に示すように、他方の挿入脚31は、前記軸線L1方向(図6中、左右方向)においてモータ本体2側(図6中、右側)であって、前記直線L2方向(図6中、上下方向)においてウォームホイール配置側(図6中、上側)に形成されている。締結脚32は、前記軸線L1方向(図6中、左右方向)において中間位置であって、前記直線L2方向(図6中、上下方向)において反ウォームホイール配置側(図6中、下側)に形成されている。そして、挿入脚8b,31には、その周囲を被覆する弾性キャップ9が装着されている。又、締結脚32には、締結孔32aが形成されている。
【0048】
被挿入部33,34は、図6に示すように、アウタパネル12(図7参照)側に斜めに延びる一対の傾斜部33a,34aと、一対の傾斜部33a,34aの先端を繋ぐ連結部33b,34bとからなり、その中央に形成される孔が挿入孔33c,34cとされている。これら被挿入部33,34は、ワイパ用モータ1を所定の位置から上方に持ち上げることで(一方向に移動させることで)挿入孔33c,34cに挿入脚8b,31(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,31)が同時に挿入されて係合するように配設されている。
【0049】
被締結部35は、アウタパネル12(図7参照)側に斜めに延びる傾斜部35aと、傾斜部35aからアウタパネル12と略平行方向に延びる板部35bとからなり、板部35bの先端側には被締結孔35cが形成されている。この被締結部35は、その被締結孔35cが前記締結脚32の締結孔32aと連通する(一致する)ように設定されている。そして、被締結部35は、ボルト21とナット22(図7参照)にて前記締結脚32と締結固定可能とされている。そして、ワイパ用モータ1は、挿入脚8b,31(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚8b,31)が被挿入部33,34(挿入孔33c,34c)に挿入されて係合されるとともに、その状態で締結脚32が被締結部35に締結固定されることでインナパネル11(車両)に固定される。
【0050】
このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(4)、(6)〜(8)と同様の効果を得ることができる。
・挿入脚8b,8c、締結脚8d、被挿入部14,15、被締結部16を、図8及び図9に示すように、変更してもよい。尚、この例では、上記実施の形態と同様の部分及び部材については同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。図8及び図9に示すように、一方の挿入脚41は、前記軸線L1方向(図8中、左右方向)において反モータ本体2側(図8中、右側)であって、前記直線L2方向(図8中、上下方向)において中間位置に形成されている。他方の挿入脚42は、前記軸線L1方向(図8中、左右方向)においてモータ本体2側(図8中、左側)であって、前記直線L2方向(図8中、上下方向)において反ウォームホイール配置側(図8中、下側)に形成されている。この例の挿入脚41,42は、アウタパネル12側に延びる延設部43,44からワイパ用モータ1がインナパネル11(バックドア)に取り付けられた状態における重力方向(地面方向)に延設されている。締結脚45は、前記軸線L1方向(図8中、左右方向)において中間位置であって、前記直線L2方向(図8中、上下方向)において反ウォームホイール配置側(図8中、下側)に形成されている。これにより、締結脚45はモータ本体2の軸方向(軸線L1方向であって、図8中、左右方向)において2つの挿入脚41,42の間に配置されることになる。又、両挿入脚41,42及び締結脚45は、ワイパ用モータ1がインナパネル11(バックドア)に取り付けられた状態におけるピボット軸6に対して垂直方向の一方側(下側であって、地面側)に配置されている。又、挿入脚41,42には、その周囲を被覆する弾性キャップ9が装着されている。又、締結脚45には、締結孔45aが形成されている。
【0051】
被挿入部46,47は、図9に示すように、アウタパネル12側に延びる延設部48,49からアウタパネル12側に斜めに延びる一対の傾斜部46a,47aと、一対の傾斜部46a,47aの先端を繋ぐ連結部46b,47bとからなり、その中央に形成される孔が挿入孔46c,47cとされている。これら被挿入部46,47は、ワイパ用モータ1を所定の位置から下方に下げることで挿入孔46c,47cに挿入脚41,42(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚41,42)が挿入されて係合するように配設されている。
【0052】
被締結部50は、アウタパネル12と略平行方向に延びる板部50aからなり、板部50aの先端側には被締結孔50bが形成されている。この被締結部50は、その被締結孔50bが前記締結脚45の締結孔45aと連通する(一致する)ように設定されている。そして、被締結部50は、ボルト21とナット22(図9参照)にて前記締結脚45と締結固定可能とされている。そして、ワイパ用モータ1は、挿入脚41,42(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚41,42)が被挿入部46,47(挿入孔46c,47c)に挿入されて係合されるとともに、その状態で締結脚45が被締結部50に締結固定されることでインナパネル11(車両)に固定される。尚、この例では、ワイパ用モータ1は、図9に示すように、支持筒部7aがグロメット23を備えた支持部材24を介してアウタパネル12に固定されたリヤガラスGに設けた挿通孔Gaにフローティング支持される。
【0053】
このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(4)、(6)〜(8)と同様の効果を得ることができる。
しかも、挿入脚41,42は、ワイパ用モータ1が取り付けられた状態における重力方向(地面方向)に延設されるため、締結脚45が被締結部50に締結固定されていない状態でも、被挿入部46,47に係合された状態で、ワイパ用モータ1をインナパネル11に対して保持(仮保持)することができる。言い換えると、ワイパ用モータ1が自身の重量でインナパネル11に対してぶら下がって(吊り下げられて)保持(仮保持)される。よって、ボルト21とナット22にて締結脚45を被締結部50に締結固定する際(作業者により締結脚45が被締結部50に締結固定されるまでの間)、例えば手でワイパ用モータ1を保持しながら作業しなくてよく、その組付け作業が容易となる。
【0054】
更に、挿入脚41,42及び締結脚45の全ては、ワイパ用モータ1がインナパネル11に取り付けられた状態におけるピボット軸6に対して垂直方向の一方側(下側であって、地面側)に配置されるため、ワイパ用モータ1のピボット軸6を越えてリヤガラスG側(図9中、上側)にインナパネル11が配置されなくてもワイパ用モータ1をインナパネル11に強固に固定支持でき、ピボット軸6をインナパネル11よりも突出させて配置することができる。よって、リヤガラスG(挿通孔Ga)を貫通するようにピボット軸6を設けるガラス貫通タイプのワイパ装置において、リヤガラスGと極力対向しないようにリヤガラスGの下側にインナパネル11を配置することができ、ひいては視野及び見栄えを向上することができる。
【0055】
・上記実施の形態では、挿入脚8b,8c及び締結脚8dは、カバー部8aと(ハウジングカバー8として)一体に延出形成されるとしたが、ハウジング本体に一体に形成してもよい。例えば、図10及び図11に示すように、変更してもよい。図10及び図11に示すように、ハウジング本体51は、樹脂材よりなり、減速機構やリンク機構等を収容可能な略小判型の収容部を有するように形成され、その底部(図11中、右側端部)に前記ピボット軸6を回転可能に支持する支持筒部51aが延設されている。そして、ハウジング本体51には、挿入脚52,53と、締結脚54とが一体に形成(延設)されている。両挿入脚52,53及び締結脚54は、ワイパ用モータ1がインナパネル11(バックドア)に取り付けられた状態におけるピボット軸6に対して垂直方向の下側(地面側)に配置されている。又、この例の挿入脚52,53は、アウタパネル12側に延びる延設部55,56からワイパ用モータ1がインナパネル11(バックドア)に取り付けられた状態における重力方向(地面方向)に延設されている。そして、挿入脚52,53には、その周囲を被覆する弾性キャップ57,9が装着されている。尚、一方の挿入脚52に装着される弾性キャップ57には、フランジ部9aが形成されていない。又、締結脚54は、2つの挿入脚52,53の間に配置され、該締結脚54には、締結孔54aが形成されている。又、ハウジングカバー58は、ハウジング本体51の開口部を閉塞するカバー部のみの形状となる。
【0056】
一方の(挿入脚52に対応した)被挿入部59は、図11に示すように、インナパネル11からアウタパネル12(リヤガラスG)側に延びる延設部60からリヤガラスGと平行に延びる平行部61と、その平行部61と対向するリヤガラスGとからなる。尚、他方の(挿入脚53に対応した)被挿入部47、及び被締結部50は、上記別例(図9参照)と同様であるため、同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。そして、ワイパ用モータ1は、挿入脚52,53(詳しくは、弾性キャップ57,9が装着された挿入脚52,53)が被挿入部59,47に挿入されて係合されるとともに、その状態で締結脚54が被締結部50に締結固定されることで車両(バックドア)に固定される。尚、この例では、ワイパ用モータ1は、図11に示すように、支持筒部51aがグロメット23を備えた支持部材24を介してアウタパネル12に固定されたリヤガラスGに設けた挿通孔Gaにフローティング支持される。
【0057】
このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(3)、(6)〜(8)と同様の効果を得ることができる。
しかも、挿入脚52,53及び締結脚54は、ハウジング本体51に一体に形成(延設)されるため、ハウジング本体やハウジングカバーに対して別体で(例えば取付用ブラケットとして)設ける場合に比べて部品点数が低減される。
【0058】
又、挿入脚52,53は、ワイパ用モータ1が取り付けられた状態における重力方向(地面方向)に延設されるため、締結脚54が被締結部50に締結固定されていない状態でも、被挿入部59,47に係合された状態で、ワイパ用モータ1をインナパネル11に対して保持(仮保持)することができる。言い換えると、ワイパ用モータ1が自身の重量でインナパネル11に対してぶら下がって(吊り下げられて)保持(仮保持)される。よって、ボルト21とナット22にて締結脚54を被締結部50に締結固定する際(作業者により締結脚54が被締結部50に締結固定されるまでの間)、例えば手でワイパ用モータ1を保持しながら作業しなくてよく、その組付け作業が容易となる。
【0059】
更に、挿入脚52,53及び締結脚54の全ては、ワイパ用モータ1が車両(インナパネル11)に取り付けられた状態におけるピボット軸6に対して垂直方向の一方側(下側であって、地面側)に配置されるため、ワイパ用モータ1のピボット軸6を越えてリヤガラスG側(図9中、上側)にインナパネル11が配置されなくてもワイパ用モータ1をインナパネル11に強固に固定支持でき、ピボット軸6をインナパネル11よりも突出させて配置することができる。よって、リヤガラスG(挿通孔Ga)を貫通するようにピボット軸6を設けるガラス貫通タイプのワイパ装置において、リヤガラスGと極力対向しないようにリヤガラスGの下側にインナパネル11を配置することができ、ひいては視野及び見栄えを向上することができる。
【0060】
・挿入脚8b,8c、締結脚8d、被挿入部14,15、被締結部16を、図12及び図13に示すように、変更してもよい。尚、この例では、上記実施の形態と同様の部分及び部材については同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。図12及び図13に示すように、挿入脚71,72は、前記軸線L1方向(図12中、左右方向)において両端側(図12中、両端側)にそれぞれ形成され、前記直線L2方向(図12中、上下方向)においてウォームホイール配置側(図12中、上側)に形成されている。尚、締結脚45は、上記別例(図8参照)と同様であるため、同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。詳しくは、ハウジングカバー8には、ワイパ用モータ1がインナパネル11(バックドア)に取り付けられた状態における重力方向(地面方向)の逆方向(空方向)に延びる延設部73が形成されている。そして、両挿入脚71,72は、延設部73の上端からフック状に形成されることで、ワイパ用モータ1がインナパネル11(バックドア)に取り付けられた状態における重力方向(地面方向)に延設されている。そして、挿入脚71,72には、その周囲を被覆する弾性キャップ9が装着されている。
【0061】
被挿入部74は、図13に示すように、インナパネル11から反アウタパネル12側に斜めに延びる一対の傾斜部74aと、一対の傾斜部74aの先端を繋ぐ連結部74bとからなり、その中央に形成される孔が挿入孔74cとされている。この被挿入部74は、ワイパ用モータ1を所定の位置から下方に下げることでその挿入孔74cに挿入脚71,72(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚71,72)が挿入されて係合する(吊り下げ支持する)ように配設されている。尚、被締結部50は、上記別例(図9参照)と同様であるため、同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。そして、ワイパ用モータ1は、挿入脚71,72(詳しくは、弾性キャップ9が装着された挿入脚71,72)が被挿入部74に挿入されて係合されるとともに、その状態で締結脚45が被締結部50に締結固定されることで車両(バックドア)に固定される。
【0062】
このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(4)、(6)〜(8)と同様の効果を得ることができる。
しかも、挿入脚71,72は、ワイパ用モータ1が取り付けられた状態における重力方向(地面方向)に延設されるため、締結脚45が被締結部50に締結固定されていない状態でも、被挿入部74に係合された(吊り下げ)状態で、ワイパ用モータ1をインナパネル11に対して保持(仮保持)することができる。言い換えると、ワイパ用モータ1が自身の重量でインナパネル11に対してぶら下がって(吊り下げられて)保持(仮保持)される。よって、ボルト21とナット22にて締結脚45を被締結部50に締結固定する際(作業者により締結脚45が被締結部50に締結固定されるまでの間)、例えば手でワイパ用モータ1を保持しながら作業しなくてよく、その組付け作業が容易となる。
【0063】
・上記実施の形態では、挿入脚8b,8cは2つ設けられ締結脚8dは1つ設けられるとしたが、それぞれ少なくとも1つ設けられていれば、その個数を適宜変更してもよい。例えば、挿入脚を3つ設け、締結脚を2つ設けた構成としてもよい。このようにしても、従来は支持が必要となる箇所全てで締結固定されていたが、支持が必要となる箇所の少なくとも1つを挿入脚とすることで、締結固定する箇所を少なくすることができる。
【0064】
・上記実施の形態の挿入脚8b,8c及び被挿入部14,15は、挿入される関係以外であっても互いに係合されれば他の係合脚及び被係合部に変更してもよい。即ち、係合脚を被係合部に係合させるとともに、締結脚を被締結部に締結固定することでワイパ用モータを車両に対して固定することができれば、他の構成に変更してもよい。このようにしても、従来は支持が必要となる箇所全てで締結固定されていたが、支持が必要となる箇所の少なくとも1つを係合脚とすることで、締結固定する箇所を少なくすることができる。
【0065】
・上記実施の形態では、挿入脚8b,8cはピボット軸6の軸線に直交する方向に延設(直交方向の平面において延出形成)されるとしたが、ピボット軸6の軸線と平行に延設してもよい。
【0066】
・上記実施の形態では、挿入脚8b,8c及び締結脚8dは、カバー部8aと(ハウジングカバー8として)一体に形成されるとしたが、ワイパ用モータ1に固定されれば、別体で(例えば取付用ブラケットとして)設けてもよい。
【0067】
・上記実施の形態では、挿入脚8b,8cに弾性キャップ9を装着したが、弾性キャップを除いた構成としてもよい。尚、この場合、被挿入部14,15の挿入孔14c,15cの大きさを適宜変更する必要がある。又、被挿入部14,15側に弾性部材を設け、ワイパ用モータ1の振動をインナパネル11に伝達し難くしてもよい。
【0068】
・上記実施の形態では、ヨーク4は、対向する2つの平面を有する扁平形状に形成されるとしたが、これに限らず、例えば対向する平面を有さない真円形状に形成されたヨークに変更してもよい。
【0069】
・上記実施の形態では、ハウジングカバー8を金属製とし、ハウジング本体7を樹脂材より構成したが、それらの材料はこれに限定されず、変更してもよい。
・上記実施の形態では、ワイパ用モータ1は、ワゴン車やワンボックス車の開閉可能なバックドア(インナパネル11)に固定されるものとしたが、これに限らず、開閉不能な車両リヤのパネル部材や、車両フロントのパネル部材に固定されるものとしてもよい。
【0070】
上記実施の形態から把握できる技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至9のいずれかに記載のワイパ用モータの固定構造において、前記係合脚を2つ設け、前記締結脚を1つ設けたことを特徴とするワイパ用モータの固定構造。このようにすると、締結固定する箇所を1箇所としながら、ワイパ用モータを強固に支持固定(3点支持)することができる。
【0071】
(ロ)請求項2に記載のワイパ用モータの固定構造において、前記挿入脚を、前記ワイパ用モータが前記パネル部材に取り付けられた状態における重力方向に延設したことを特徴とするワイパ用モータの固定構造。このようにすると、締結脚が被締結部に締結固定されていない状態でも、挿入脚が被挿入部に挿入された状態でワイパ用モータがパネル部材に対して保持されるため、締結脚を被締結部に締結固定する際の組付け作業が容易となる。
【0072】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜9に記載の発明によれば、部品コスト及び組付コストを低減することができるワイパ用モータの固定構造を提供することができる。
【0073】
又、請求項10に記載の発明によれば、部品コスト及び組付コストを低減することができるワイパ用モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるワイパ用モータの固定構造の要部正面図。
【図2】本実施の形態におけるワイパ用モータの固定構造の要部側面図。
【図3】本実施の形態におけるワイパ用モータの斜視図。
【図4】本実施の形態におけるインナパネルの要部斜視図。
【図5】本実施の形態における固定構造を説明するための説明図。
【図6】別例におけるワイパ用モータの固定構造の要部正面図。
【図7】別例におけるワイパ用モータの固定構造の要部側面図。
【図8】別例におけるワイパ用モータの背面図。
【図9】別例におけるワイパ用モータの固定構造の要部側面図。
【図10】別例におけるワイパ用モータの背面図。
【図11】別例におけるワイパ用モータの固定構造の要部側面図。
【図12】別例におけるワイパ用モータの背面図。
【図13】別例におけるワイパ用モータの固定構造の要部側面図。
【符号の説明】
1…ワイパ用モータ、2…モータ本体、3…ギヤ部、4…ヨーク、5…ハウジング、6…ピボット軸(出力軸)、7…ハウジング本体、8…ハウジングカバー、8b,8c,31,41,42,52,53,71,72…挿入脚(係合脚)、8d,32,45,54…締結脚、9,57…弾性キャップ、11…インナパネル(パネル部材)、14,15,33,34,46,47,59,74…被挿入部(被係合部)、16,35,50…被締結部。

Claims (10)

  1. 車両に対して固定されるワイパ用モータの固定構造であって、
    前記ワイパ用モータのギヤ部の一部を構成するハウジングに、少なくとも1つの係合脚と、少なくとも1つの締結脚とを延設し、
    前記車両のパネル部材に、前記係合脚と係合される被係合部と、前記締結脚が固定される被締結部とを設け、
    前記係合脚を前記被係合部に係合させるとともに、前記締結脚を前記被締結部に締結固定することで前記車両に対して固定することを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  2. 請求項1に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記係合脚を、挿入脚とし、
    前記被係合部を、前記挿入脚が挿入される被挿入部としたことを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  3. 請求項1又は2に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記係合脚の少なくとも1つを、前記ギヤ部における出力軸の直交方向に延設したことを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記ハウジングは、開口部を有するハウジング本体と、そのハウジング本体の開口部を閉塞する金属製のハウジングカバーとを含み、
    前記係合脚を、前記ハウジングカバーに一体に延出形成したことを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記係合脚は、前記被係合部に係合させたとき、前記パネル部材に対して前記ワイパ用モータがぶら下がる若しくは吊り下げられる方向に延出形成されていることを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記係合脚及び前記締結脚の全てを、前記ワイパ用モータが前記パネル部材に取り付けられた状態の前記ギヤ部における出力軸に対し垂直方向の一方側に配置したことを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記係合脚に、周囲を被覆する弾性キャップを装着したことを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  8. 請求項7に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記パネル部材は、開閉される扉に設けられるものであることを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のワイパ用モータの固定構造において、
    前記ワイパ用モータのモータ本体の一部を構成するヨークは、対向する2つの平面を有する扁平形状に形成され、
    前記平面を前記パネル部材の平面と対向させて前記ワイパ用モータを固定することを特徴とするワイパ用モータの固定構造。
  10. モータ本体とギヤ部とを有し、車両に対して固定されるワイパ用モータであって、
    前記ギヤ部の一部を構成するハウジングに、前記車両のパネル部材に形成された被締結部に締結固定される少なくとも1つの締結脚と、前記パネル部材に形成された被係合部に係合される少なくとも1つの係合脚とを延設したことを特徴とするワイパ用モータ。
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