JP2004209337A - 噴射型拡散混合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】主剤と硬化剤などの複数の成分が混合された塗料を所定の圧力で供給し、その流路中に形成されたオリフィスで拡散噴射させ、各成分を微粒化して均一に混合させる際に、流量が多くなっても供給系に過大な圧力をかけることなく、また、流量が少なくなても適正に液体を微粒化させることができるようにする。
【解決手段】流量の多少にかかわらずその流入側の圧力を予め設定された目標圧力に維持することができるように、液体の流量変化に伴う流入側の圧力変化に応じてオリフィスとなるクリアランスCを変化させるクリアランス調整機構6を備えた。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の成分が混合された液体を高圧で供給することによりその流路中に形成されたオリフィスで拡散噴射させ、前記各成分を微粒化して均一に混合させる噴射型拡散混合器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では地球的規模における環境保護の観点から、塗装工程における排出有機溶剤規制や塗料のVOC規制が高まり、塗装業界においてもこのような要請にこたえるべく、有機溶剤を使用しない水性塗料が開発され、高度な塗膜品質が要求されるため従来水性化が困難とされていたクリアコート用の塗料についても水性塗料が開発されている。
【0003】この水性塗料は、主剤と硬化剤を混合して使用する水性二液混合型塗料で、水酸基を持った水溶性もしくは水分散型ポリオールを基体樹脂とする主剤に、水分散可能なポリイソシアネートを主成分とする硬化剤を混合して架橋・硬化させるもので、外観性、耐候性、耐水性、耐化学薬品性、耐酸性雨性、耐スリキズ性等においても有機溶剤系二液混合型塗料に劣らない物性を有する。
【0004】しかし、水性二液混合型塗料は主剤となる水分散型ポリオールが親水性であるのに対し、硬化剤となるポリイソシアネートが疎水性であるため、水と油のように分離し易く、有機溶剤系二液混合型塗料のように塗料供給流路中にスタティックミキサを介装するだけでは均一に混合させることが困難であった。そこで、このような水性二液混合型塗料を均一に混合させるために、ジェットディスパージョンと呼ばれる噴射型拡散混合器が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平7−331170号公報
【0006】図3はこのような噴射型拡散混合器41を示すもので、管路41を上流側と下流側に仕切るフランジ42に、下流側に開口する小径円筒43が上流側に突出形成され、その側面には上流側と下流側を連通する直径0.2〜0.5mm程度の細孔オリフィス44、44が管路41の中心軸を挟んで対向するように形成されている。
これによれば、塗料の主剤と硬化剤が不均一に混合された状態であっても、その塗料を5MPa程度の圧力で送給すれば、細孔オリフィス44、44を通過するときに噴流化されて、主剤及び硬化剤の夫々が微粒化状態となって拡散されるので、両者が均一に混合される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、塗料流量はその塗装目的によって30〜900cc/minの範囲で可変制御されるが、例えば標準の塗料流量100cc/minのときに噴射型拡散混合器41の上流側の圧力が5MPaに達するように供給圧力を設定すると、塗料流量30cc/minと少なくしたときは上流側の圧力が1.7MPaに低下するため主剤及び硬化剤を適正に微粒化することができず、したがって均一に混合されなくなるという問題がある。
また、逆に、塗料流量900cc/minと多くしたときには、上流側の圧力が45MPaと標準使用圧力の約10倍に達するため、配管類、その継手部分、ポンプなど塗料供給系の全てを高耐圧設計しなければならず、塗料供給系の設備費が嵩むという問題があった。
【0008】そこで本発明は、塗料など混合しようとする液体の流量が多くなっても供給系に過大な圧力がかからず、また、流量が少なくなっても適正に液体を微粒化させることができるようにすることを技術的課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、複数の成分が混合された液体を所定の圧力で供給し、その流路中に形成されたオリフィスで拡散噴射させることにより、前記各成分を微粒化させて均一に混合させる噴射型拡散混合器において、液体の流量変化に伴う流入側の圧力変化に応じて前記オリフィスとなるクリアランスを変化させるクリアランス調整機構を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、液体を拡散噴射させるオリフィスのクリアランスが、クリアランス調整機構により液体の流量変化に伴う流入側の圧力変化に応じて変化する。
したがって、液体の供給流量が多くなって流入側の圧力が上昇すると、クリアランスが広がってオリフィスの通過流量が増えて流入側の圧力が低下し、所定の圧力に維持されるので、流体供給系を高耐圧設計とする必要がない。
また、液体の供給流量が少なくなって流入側の圧力が低下しても、クリアランスが狭まって流入側の圧力が上昇するので、オリフィスを通過する液体が適正に微粒化されて均一に混合される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る噴射型拡散混合器の一例を示す説明図、図2は他の実施形態を示す説明図である。
【0012】図1に係る噴射型拡散混合器1は、水性二液混合型塗料の主剤及び硬化剤を予め設定された流量で供給する主剤供給流路2及び硬化剤供給流路3と、これらの混合塗料を塗装機などへ供給する塗料送給流路4からなるT字流路5の合流点に配され、所定の圧力で供給される主剤及び硬化剤が、その流路中に形成されたオリフィスとなるクリアランスCを通過する際に拡散噴射されて微粒化し、均一に混合されるようになっている。
そして、この噴射型拡散混合器1は、主剤及び硬化材の流量変化に伴う流入側の圧力変化に応じてそのクリアランスCを変化させてその流入側の圧力を予め設定された目標圧力(例えば5MPa)に維持することができるようにクリアランス調整機構6が設けられている。
【0013】クリアランス調整機構6は、塗料送給流路4に連通する流出口7の開口部に形成された凹球面状の弁座8と、これに当接される球面状の弁体9を備えると共に、該弁体9がロッド10に支持されてスプリング11により前記目標圧力で閉成方向に付勢され、そのロッド10は、流入側の圧力がスプリング11の付勢力よりも高くなったときにスプリング11の弾撥力に抗して開成方向に膨らむダイアフラム12に支持されている。
【0014】なお、弁座8と弁体9のクリアランスCは、主剤及び硬化剤をその混合比率に応じた流量比(例えば3:1)で且つ総流量が予め設定された標準供給流量(例えば100cc/min)になるように供給したときに、そのクリアランスCが0.2mmとなるように設計され、また、塗料送給流路4に連通する流出口7は内径3〜4mm程度に形成されている。
【0015】以上が本発明の構成例であって、次にその作用を説明する。
主剤及び硬化剤を主剤供給源及び硬化剤供給源(いずれも図示せず)から主剤供給流路2及び硬化剤供給流路3を介して供給すると、その合流点に形成されたクリアランスCを通過して、塗料送給流路4を通り塗装機(図示せず)に送給される。
【0016】ここで、主剤及び硬化剤をその混合比率に応じた流量比(例えば3:1)で且つ総流量が予め設定された標準供給流量(例えば100cc/min)になるように供給すると、流入側の圧力が5MPaに維持され、そのクリアランスCが0.2mmとなり、このクリアランスCを通過する際に、主剤及び硬化剤が塗料送給流路4内に向って拡散噴射されて微粒化し、これらが均一に混合されて塗装機(図示せず)に送給される。
【0017】また、主剤及び硬化剤の流量比を維持したまま総流量を増大させると、流入側の圧力が高くなってダイアフラム12がスプリング11の弾撥力に抗してバランスするまで開成方向に変位するので、弁体9が後退してクリアランスCが広がる。
これにより流入側の圧力が低下し、スプリング11の弾撥力とバランスして目標圧力に維持されるため、主剤供給系及び硬化剤供給系を高耐圧設計する必要がない。
さらに、クリアランスCが広がっても主剤及び硬化剤の総供給量が多いため、適正に微粒化されて均一に混合される。
【0018】また、主剤及び硬化剤の流量比を維持したまま総流量を減少させると、流入側の圧力が低くなってスプリング11の弾撥力により弁体9が閉成方向に押されてクリアランスCが狭まる。
これにより流入側の圧力が上昇し、スプリング11の弾撥力とバランスして目標圧力に維持されるため、適正に微粒化されて均一に混合されることとなり、圧力不足に起因する混合不良を起こすことがない。
【0019】図2は本発明の他の実施形態を示し、図1と重複する部分については同一符号を付して詳細説明を省略する。
本例の噴射型拡散混合器21では、クリアランスCの流入側の圧力を検出する圧力センサ22と、弁体9を進退させるアクチュエータ23と、前記圧力センサ22で検出された流入側の圧力が前記目標圧力と等しくなるようにモータ23aと微小ネジ送り機構23bなどからなるアクチュエータ23をコントロールする制御装置24を備えている。
【0020】本例によれば、圧力センサ22により流入側の圧力が検出されて、目標圧力と等しくなるように弁座8と弁体9のクリアランスが調整される。
例えば、主剤及び硬化剤をその混合比率に応じた流量比(例えば3:1)で且つ総流量が予め設定された標準供給流量(例えば100cc/min)になるように供給すると、流入側の圧力が5MPaに維持され、そのクリアランスCが0.2mmとなり、このクリアランスCを通過する際に、主剤及び硬化剤が塗料送給流路4内に向って拡散噴射されて微粒化し、これらが均一に混合されて塗装機(図示せず)に送給される。
【0021】また、主剤及び硬化剤の流量比を維持したまま総流量を増大させると、流入側の圧力の上昇が圧力センサ22で検出され、制御装置24からアクチュエータ23に対しクリアランスCを広げるように制御信号が出力され、これに応じてアクチュエータ23が弁体9を後退させ、流入側の圧力が目標圧力に下がるまでクリアランスCが広がる。
これにより流入側の圧力が低下して目標圧力に維持されるため、主剤供給系及び硬化剤供給系を高耐圧設計する必要がない。
さらに、クリアランスCが広がっても主剤及び硬化剤の総供給量が多いため、適正に微粒化されて均一に混合される。
【0022】また、主剤及び硬化剤の流量比を維持したまま総流量を減少させると、流入側の圧力の低下が圧力センサ22で検出され、制御装置24からアクチュエータ23に対しクリアランスCを狭めるように制御信号が出力され、これに応じてアクチュエータ23が弁体9を進出させ、流入側の圧力が目標圧力に達するまでクリアランスCが狭められる。
これにより流入側の圧力が上昇して目標圧力に維持されるため、適正に微粒化されて均一に混合されることとなり、圧力不足に起因する混合不良を起こすことがない。
【0023】なお、上述の説明では,いずれも、主剤供給配管2と硬化剤供給配管3をダイレクトに接続できるように流入ポートが二つ形成されている場合について説明したが、例えば、主剤と硬化剤を予め混合するプレミキサーを設ける場合などは,そのプレミキサーからの送給管を接続する一つの流入ポートが形成されていればよい。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、液体の供給流量変化に伴う流入側の圧力変化に応じてクリアランスが変化し、流量が多くなって流入側の圧力が高くなればクリアランスが広がってその圧力が低下するので、供給系を高耐圧設計する必要がなく設備費を低減することができ、流量が少なくなって流入側の圧力が低くなればクリアランスが狭まってその圧力を上昇させ適正に微粒化されるので均一に混合させることができるという大変優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る噴射型拡散混合器の一例を示す説明図。
【図2】他の実施形態を示す説明図。
【図3】従来装置を示す説明図。
【符号の説明】
1………噴射型拡散混合器
2………主剤供給流路
3………硬化剤供給流路
4………塗料送給流路
6………クリアランス調整機構
7………流出口
8………弁座
9………弁体
C………クリアランス
10………ロッド
11………スプリング
12………ダイアフラム
21………噴射型拡散混合器
22………圧力センサ
23………アクチュエータ
24………制御装置

Claims (3)

  1. 複数の成分が混合された液体を所定の圧力で供給し、その流路中に形成されたオリフィスで拡散噴射させることにより、前記各成分を微粒化させて均一に混合させる噴射型拡散混合器において、液体の流量変化に伴う流入側の圧力変化に応じて前記オリフィスとなるクリアランスを変化させるクリアランス調整機構を備えたことを特徴とする噴射型拡散混合器。
  2. 前記クリアランス調整機構が、流出口開口部に形成された凹球面状の弁座と、これに当接される球面状の弁体と、該弁体を目標圧力で閉成方向に付勢するスプリングと、前記弁体を支持すると共に流入側の圧力が高くなったときに開成方向に膨らむダイアフラムとを備えた請求項1記載の噴射型拡散混合器。
  3. 前記クリアランス調整機構が、流出口開口部に形成された凹球面状の弁座と、これに当接される球面状の弁体と、流入側の圧力を検出する圧力センサと、前記弁体を進退させるアクチュエータと、前記圧力センサで検出された流入側の圧力が前記目標圧力と等しくなるようにアクチュエータをコントロールする制御装置とを備えた請求項1記載の噴射型拡散混合器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006263502A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Toyota Motor Corp 潤滑剤噴射装置
JP2011088108A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Sugino Machine Ltd 衝突装置

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