JP2004208072A - ダイバーシティ受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンテナ1と第一ミキサ3の間には、アナログTV信号の受信時にアンテナ1のいずれか一つを選択すると共に、選択されたアンテナからの放送信号を特定の第一ミキサ3aに入力し、デジタルTV信号の受信時に各アンテナ1からの放送信号をそれぞれ各第一ミキサ3に入力するアンテナ切替手段2を設け、特定の第一ミキサ3aの後段にアナログTV信号を受信するためのアナログ受信部6を設けた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレビジョン信号等を受信するダイバーシティ受信装置に関し、特に車載用として好適なダイバーシティ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は例えばアナログTV信号等を受信する従来のダイバーシティ受信装置の構成を示し、複数の受信アンテナ57と、アンテナ切替部55と、受信機56と、受信状態検知回路53と、切替制御回路54と、受信機56から得られる電界強度信号の電界強度を検出する電界強度検出回路51と、電界強度検出回路51からの出力信号に基づいて切替閾値を制御する閾値制御回路52とを有している。
【0003】
そして、電界強度検出回路51は、受信機56から得られる電界強度信号に応じて電界強度を検出して、電界強度信号を閾値制御回路52に供給する。閾値制御回路52は、電界強度検出信号に基づいて切替閾値を設定して、閾値設定信号を切替切替制御回路54の一方の入力に供給する。閾値制御回路52は、受信電界強度が弱くなるにつれて連続的に切替閾値を上昇させる。
【0004】
また、受信状態検出回路53は受信状態を検知して受信状態検知信号を切替制御回路54の他方の入力に供給する。
切替制御回路54は、閾値設定信号及び受信状態検知信号に基づいて切替制御信号を生成し、切替制御信号をアンテナ切替部55に供給する。アンテナ切替部55は切替制御信号に応じて複数の受信アンテナ57から択一する(例えば、特許文献1。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平07−170220号公報(図1)
【0006】
一方、図8はデジタルTV信号を受信する従来のダイバーシティ受信装置を示し、複数のアンテナ61のいずれかがアンテナ切替部62によって選択され、選択されたアンテナからのデジタルTV信号はチューナ63で同調をとる。その出力はIF部64を介して同期再生部65に送られて、その出力はOFDMデコーダ66に加えられる。OFDMデコーダ66の復調出力はMPEGデコーダ67に加えられて、これにより得られたビデオ信号で表示部68に画像が表示される。
【0007】
ここで、OFDMデコーダ66及びMPEGデコーダ67から出力されるエラー率(BER)を制御部69に入力する。そして、出力されたエラー率が、受信した映像の劣化が始まる時のエラー率(閾値)より大きくなったとき、受信状態が悪化したと判断し、制御部69はダイバー動作を開始してアンテナ61の切替を行うためのダイバー制御信号を発生し、この信号をアンテナ切替部62に与えて、アンテナ61の切り替えを行うようになっている。
【0008】
そして、アンテナ切替については、OFDM信号の有効シンボル内でアンテナ切替をすると、データの欠落を招き、再生条件が悪化するので、有効シンボル間に設けられているガードインターバルの受信中で切り替えるようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
【特許文献2】
特開2002−33688号公報(図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来は上記のようにアナログTV信号を受信するダイバーシティ受信装置とデジタルTV信号を受信するダイバーシティ受信装置とが独立して構成されていたので、アナログTV信号とデジタルTV信号とを受信する場合には二つのダイバーシティ受信装置が必要となりコスト高になると共に形状的にも大きくなるという欠点があった。
【0011】
また、デジタルTV信号を受信する図8の構成では、アンテナの切替はガードインターバルの期間で行っているが、ガードインターバルには、自己相関を検出するために有効シンボル内の一部の信号と同じ信号を挿入しているので、アンテナ切替時にガードインターバル内の信号が乱され、自己相関が検出不可能となるおそれがある。その結果、復調時にデジタル信号の同期がとれず受信障害を招くという問題が発生する。
【0012】
本発明は、デジタルTV信号とアナログTV信号とを受信するのに回路の一部を共用して構成を簡素化し、しかもデジタルTV信号を受信する場合にアンテナ切替による同期はずれを防止したダイバーシティ受信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対して、本発明は、特定のアンテナを含む複数のアンテナで受信した放送信号をそれぞれ第一中間周波信号に変換する複数の第一ミキサと、前記第一ミキサからそれぞれ出力される前記第一中間周波信号の位相を相対的に制御すると共に合成するダイバーシティ合成型のデジタル受信部とを備え、前記アンテナと前記第一ミキサとの間には、アナログTV信号の受信時に前記アンテナのいずれか一つを選択すると共に、選択されたアンテナからの放送信号を特定の前記第一ミキサに入力し、デジタルTV信号の受信時に前記各アンテナからの放送信号をそれぞれ前記各第一ミキサに入力するアンテナ切替手段を設け、前記特定の第一ミキサの後段にアナログTV信号を受信するためのアナログ受信部を設けた。
【0014】
また、前記アンテナ切替手段は一つの多入力1出力スイッチ手段と、前記アンテナの数から1を減じた数の単極双投型の1入力2出力スイッチ手段とを有し、前記特定のアンテナを前記多入力1出力スイッチ手段の特定の入力端に接続すると共に残りのアンテナをそれぞれ前記各1入力2出力スイッチ手段の入力端に接続し、前記1入力2出力スイッチ手段の各一方の出力端をそれぞれ前記多入力1出力スイッチ手段の残りの入力端に接続し、前記アナログTV信号の受信時には前記1入力2出力スイッチ手段における各入力端を前記各一方の出力端に接続すると共に、前記多入力1出力スイッチ手段における出力端をいずれかの入力端に接続し、前記デジタルTV信号の受信時には前記多入力1出力スイッチ手段における前記特定の入力端を出力端に接続すると共に、前記1入力2出力スイッチ手段における各入力端を各他方の出力端に接続した。
【0015】
また、前記アナログ受信部には前記アナログTV信号の受信状態を検知する受信状態検知手段を設け、前記受信状態検知手段から出力される受信状態検知信号によって切替制御信号を出力する切替制御手段を設け、前記切替制御信号を前記多入力1出力スイッチ手段に入力した。
【0016】
また、前記デジタル受信部は前記第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号を加算する中間周波加算手段と、前記中間周波加算手段から出力される第一中間周波信号のうちのデジタルTV信号を第二中間周波信号に変換する第二ミキサと、前記第二の中間周波信号を復調するOFDM復調手段と、前記各第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号の位相を制御する位相制御手段とを有し、前記デジタルTV信号の受信時には前記中間周波加算手段に入力される前記一中間周波信号の互いの位相をほぼ同相とした。
【0017】
また、前記位相制御手段は前記第一ミキサに供給される局部発振信号の位相を相対的に制御する移相手段と、前記第二中間周波信号が入力され、前記第二中間周波信号がピーク値に達するまで前記移相手段に移相信号を出力する移相信号発生手段とから構成した。
【0018】
また、前記アンテナの数を4とし、前記中間周波加算手段は2対の前記第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号を1対毎に加算する第一及び第二の中間周波加算手段と前記第一及び第二の中間周波加算手段から出力される前記第一中間周波信号を加算する第三の中間周波加算手段とからなり、前記第三の中間周波加算手段の後段に前記第二ミキサを設けた。
【0019】
また、前記アンテナの数を4とし、前記中間周波加算手段は2対の前記第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号を1対毎に加算する第一及び第二の中間周波加算手段を有し、前記第一及び第二の中間周波加算手段の後段にそれぞれ前記第二ミキサを設け、前記各第二ミキサの後段にそれぞれ前記OFDM復調手段を設けた。
【0020】
また、前記二つのOFDM復調手段から出力されるベースバンド信号同士の位相を比較して移相信号を出力する第二の移相信号発生手段と、前記各OFDM復調手段から出力されるベースバンド信号同士を加算するベースバンド加算手段と、一方の前記OFDM復調手段と前記ベースバンド加算手段との間に介挿された第二の移相手段とを設け、前記第二の移相信号発生手段から出力された前記移相信号を前記第二の移相手段に入力した。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のダイバーシティ受信装置を図面に従って説明する。図1は第一の実施形態の構成を示す回路図、図2はそれに使用される移相信号発生手段の回路図、図3は第二の実施形態の構成を示す回路図、図4はそれに使用される移相信号発生手段の回路図である。
【0022】
先ず、図1において、一つの特定のアンテナ1aを含む複数のアンテナ1(この実施形態では4個)はアナログTV信号とデジタルTV信号との2種の放送信号を受信し、アンテナ切替手段2に接続される。アンテナ切替手段2は1個の多入力1出力スイッチ手段(図では4入力1出力)2aと、アンテナ1の数から1を減じた数の単極双投型の1入力2出力スイッチ手段2b(図では2b1〜2b3の3個)とを有し、特定のアンテナ1aを多入力1出力スイッチ手段2aの特定の一つの入力端に接続すると共に残りのアンテナ1をそれぞれ各1入力2出力スイッチ手段2bの入力端に接続する。そして、各1入力2出力スイッチ手段2bの一方の出力端がそれぞれ多入力1出力スイッチ手段2aの残りの入力端に接続される。
【0023】
第一ミキサ3はアンテナ1の数と同じ数(4個)だけ設けられ、多入力1出力スイッチ手段2aの出力端と1入力2出力スイッチ手段2bの各他方の出力端は第一ミキサ3に結合されるが、多入力1出力スイッチ手段2aの出力端は特定の第一ミキサ3aに結合され、1入力2出力スイッチ手段2bの他方の出力端はそれぞれ残りの第一ミキサ3b〜3dに結合される。
【0024】
そして、アナログTV信号の受信時には、外部からの切替制御信号SW1によって前記1入力2出力スイッチ手段2bにおける各入力端を各一方の出力端に接続し、デジタルTV信号の受信時には多入力1出力スイッチ手段2aにおける特定の入力端を出力端に接続すると共に、1入力2出力スイッチ手段2bにおける各入力端を各他方の出力端に接続する。
【0025】
各第一ミキサ3には発振器4から局部発振信号が供給されるが、一つのミキサを除いた他のミキサ(たとえば3a〜3c)にはそれぞれ第一の移相手段5(5a〜5c)を介して供給される。そして、第一ミキサ3に入力された放送信号はそれぞれ第一中間周波信号に変換される。このうち、特定の第一ミキサ3aから出力される第一中間周波信号がアナログ受信部6に入力される。
【0026】
アナログ受信部6はアナログTV信号を復調して映像信号及び音声信号を出力する映像/音声復調手段(図示せず)と、アナログTV信号の受信状態を検知する受信状態検知手段6aを有し、受信状態検知手段6aから出力される受信状態検知信号は多入力1出力スイッチ手段2aの切替動作を制御するための切替制御手段7に入力される。切替制御手段7は受信状態検出信号に基づいて切替制御信号SW2を出力する。これによって、多入力1出力スイッチ手段2aはアナログTV信号の受信に最適な一つのアンテナ1を選択する。
【0027】
第一ミキサ3から出力される第一中間周波信号はデジタル受信部8に入力される。デジタル受信部8は第一中間周波信号同士を加算する中間周波加算手段9、第一中間周波信号を第二中間周波信号に変換する第二ミキサ10、OFDM復調手段11、誤り訂正手段12等を有する。
【0028】
第一ミキサ3は複数の対(図1では2対)にグループ分けされ、一方の対の第一ミキサ3a、3bからそれぞれ出力された第一中間周波信号は第一の中間周波加算手段9aによって加算され、他方の対の第一ミキサ3c、3dから出力される第一中間周波信号は第二の中間周波加算手段9bよって加算される。さらに、第一の中間周波加算手段9aから出力される第一中間周波信号と第二の中間周波加算手段9bから出力される第一中間周波信号が第三の中間周波加算手段9cによって加算される。そして加算後の第一中間周波信号は第二ミキサ10に入力される。
【0029】
第二ミキサ10から出力された第二中間周波信号IF2はOFDM復調手段11によって復調され、OFDM復調手段11からはデジタルのベースバンド信号が出力される。ベースバンド信号は誤り訂正手段12よってビットエラーが訂正される。
また、OFDM復調手段11はデジタルTV信号のスペクトラム歪みを検出してスペクトラム歪み信号Sを出力する。そして、第二中間周波信号IF2(デジタルTV信号)とスペクトラム歪み信号Sとが第一の移相信号発生手段13に入力される。この第一の移相信号発生手段13と第一の移相手段5とによって位相制御手段14が構成される。
【0030】
第一の移相信号発生手段13は図2に示すように、第二中間周波信号IF2が入力される電力判定手段131と、スペクトラム歪み信号Sが入力される歪み判定手段132と、移相信号出力手段133とを有する。電力判定手段131は第二中間周波信号IF2がピーク値以下の間では制御信号を出力し、歪み判定手段132はスペクトラム歪みが所定レベル以上のときに制御信号を出力する。そして、移相信号出力手段133は電力判定手段131、歪み判定手段132のいずれかから制御信号が入力されている間は移相信号Φを出力する。移相信号Φは三つの出力端に順に移相信号Φ1〜Φ3として出力され、移相信号Φ1〜Φ3はそれぞれ第一の移相手段5a〜5cに入力される。その結果、第一ミキサ3a〜3cから出力される第一中間周波信号の位相が第一ミキサ3dから出力される第一中間周波信号の位相と同相となるように変えられる。
【0031】
そして、アナログTV信号の受信時には、切替制御信号SW1によって1入力2出力スイッチ手段2b1〜2b3の各入力端が各一方の出力端に接続される。此によって全てのアンテナ1で受信された放送信号が多入力1出力スイッチ手段2aに入力される。また、切替制御手段7からの切替制御信号SW2が多入力1出力スイッチ手段2aに入力されることで、多入力1出力スイッチ手段2aは受信状態が最も適切なアンテナを選択する。よって選択されたアンテナからの放送信号が特定の第一ミキサ3aに入力される。
【0032】
また、デジタルTV信号の受信時では、切替制御信号SW1によって1入力2出力スイッチ手段2b1〜2b3の各入力端が各他方の出力端に接続され、また、多入力1出力スイッチ手段2aの特定の入力端が出力端に接続される。よって、各アンテナ1で受信した放送信号がそれぞれ各第一ミキサ3a〜3dに入力される。
【0033】
この結果、第一の移相信号発生手段13から出力される移相信号によって一方の対の第一ミキサ3a、3bからそれぞれ出力される第一中間周波信号の位相がほぼ同相となると共に、他方の対の第一ミキサ3c、3dからそれぞれ出力される第一中間周波信号の位相がほぼ同相となり、さらに、第一の中間周波加算手段9aから出力される第一中間周波信号の位相と第二の中間周波加算手段9bから出力される第一中間周波信号の位相とがほぼ同相となる。よって、第二中間周波信号IF2の電力がピークとなる。さらに、スペクトラム歪みも軽減される。
【0034】
図3に示す第二の実施形態においては、デジタル受信部8と位相制御手段14との構成が図1に示すものとは異なる。
【0035】
図3において、各第一ミキサ3には発振器4から局部発振信号が供給されるが、対となる2個の第一ミキサ3a、3bの一方(3a)と、対となる2個のミキサ3c、3dの一方(3c)にはそれぞれ第一の移相手段5a、5cを介して供給される。
【0036】
一方の対の第一ミキサ3a、3bからそれぞれ出力される第一中間周波信号は第一の中間周波加算手段9aよって加算され、他方の対の第一ミキサ3c、3dからそれぞれ出力される第一中間周波信号は第二の中間周波加算手段9bよって加算される。加算されたそれぞれの第一中間周波信号は第二中間周波信号に変換する第二ミキサ10a、10bに入力される。二つの第二ミキサ10a、10bには別の発振器(図示せず)から局部発振信号が供給されている。
【0037】
一方の第二ミキサ10aから出力された第二中間周波信号は一方のOFDM復調手段11aによって復調され、また、他方の第二ミキサ10bから出力された第二中間周波信号は他方のOFDM復調手段11bによって復調される。ここで、二つの第二ミキサ10a、10bからそれぞれ出力された第二中間周波信号IF2は第一の移相信号発生手段13a、13bに入力される。さらに、二つのOFDM復調手段11a、11bはそれぞれデジタルTV信号のスペクトラム歪みを検出してその検出信号を出力する。そして、スペクトラム歪み信号もそれぞれ第一の移相信号発生手段13a、13bに入力される。
【0038】
第一の移相信号発生手段13a、13bは同じ構成であり、図4に示すように、第二中間周波信号IF2が入力される電力判定手段13a1(13b1)と、スペクトラム歪み検出信号Sが入力される歪み判定手段13a2(13b2)と、移相信号出力手段13a3(13b3)とを有する。電力判定手段13a1(13b1)及び歪み判定手段13a2(13b2)は図2に示すものと同一構成である。そして、電力判定手段13a1(13b1)は第二中間周波信号がピーク値に達するまで制御信号を出力し、歪み判定手段13a2(13b2)は歪み信号が所定レベル以下になるまで制御信号を出力する。
【0039】
そして、移相信号出力手段13a3(13b3)は電力判定手段13a1(13b1)、歪み判定手段13a2(13b2)のいずれかから制御信号が入力されている間は移相信号Φを出力する。移相信号Φはそれぞれ第一の移相手段5a、5cに入力される。その結果、第一ミキサ3a、3bから出力される第一中間周波信号の位相が同相となり、第一ミキサ3c、3ddから出力される第一中間周波信号の位相が同相となるように変えられる。上記の第一の移相信号発生手段13aと第一の移相手段5aとによって第一の位相制御手段14aが構成され、同様に第一の移相信号発生手段13bと第一の移相手段5cとによって第一の位相制御手段14bが構成される。
【0040】
二つのOFDM復調手段11a、11bの各出力端間には第二の移相信号発生手段15が接続される。第二の移相信号発生手段15は各OFDM復調手段11a、11bから出力されるベースバンド信号の周波数軸の移相を検出してそれらの差を示す移相信号を出力する。また、一方のOFDM復調手段11aから出力されるベースバンド信号はベースバンド加算手段16に入力され、他方のOFDM復調手段11bから出力されるベースバンド信号は第二の移相手段17を介してベースバンド加算手段16に入力される。そして、第二の移相信号発生手段15からの移相信号によって第二の移相手段17が制御され、ベースバンド加算手段16に入力される二つのベースバンド信号の周波数軸の位相が一致する。
【0041】
これによって、ベースバンド加算手段16からはビットエラーの少ないベースバンド信号が出力されるが、ビットエラーが有れば誤り訂正手段12によって訂正される。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、複数のアンテナで受信した放送信号をそれぞれ第一中間周波信号に変換する複数の第一ミキサと、第一ミキサからそれぞれ出力される第一中間周波信号の位相を相対的に制御すると共に合成するダイバーシティ合成型のデジタル受信部とを備え、アンテナと第一ミキサとの間には、アナログTV信号の受信時にアンテナのいずれか一つを選択すると共に、選択されたアンテナからの放送信号を特定の第一ミキサに入力し、デジタルTV信号の受信時に各アンテナからの放送信号をそれぞれ各第一ミキサに入力するアンテナ切替手段を設け、特定の第一ミキサの後段にアナログTV信号を受信するためのアナログ受信部を設けたので、デジタルTV信号とアナログTV信号とを受信するのに回路の一部を共用して構成を簡素化し、しかもデジタルTV信号を受信する場合にアンテナ切替による同期はずれを防止したダイバーシティ受信装置が構成できる。
【0043】
また、前記アンテナ切替手段は一つの多入力1出力スイッチ手段と、前記アンテナの数から1を減じた数の単極双投型の1入力2出力スイッチ手段とを有し、アナログTV信号の受信時には1入力2出力スイッチ手段における各入力端を各一方の出力端に接続すると共に、多入力1出力スイッチ手段における出力端をいずれかの入力端に接続し、デジタルTV信号の受信時には多入力1出力スイッチ手段における特定の入力端を出力端に接続すると共に、1入力2出力スイッチ手段における各入力端を各他方の出力端に接続したので、アナログTV信号の受信時にアンテナのいずれか一つを選択すると共に、選択されたアンテナからの放送信号を特定の第一ミキサに入力し、アデジタルTV信号の受信時に各アンテナからの放送信号をそれぞれ各第一ミキサに入力することができる。
【0044】
また、アナログ受信部にはアナログTV信号の受信状態を検知する受信状態検知手段を設け、受信状態検知手段から出力される受信状態検知信号によって切替制御信号を出力する切替制御手段を設け、切替制御信号を多入力1出力スイッチ手段に入力したので、アナログTV信号の受信時にアンテナのいずれか一つを選択すると共に、選択されたアンテナからの放送信号を特定の第一ミキサに入力することができる。
【0045】
また、デジタル受信部は第一ミキサから出力される第一中間周波信号を加算する中間周波加算手段と、中間周波加算手段から出力される第一中間周波信号のうちのデジタルTV信号を第二中間周波信号に変換する第二ミキサと、第二の中間周波信号を復調するOFDM復調手段と、各第一ミキサから出力される第一中間周波信号の位相を制御する位相制御手段とを有し、デジタルTV信号の受信時には中間周波加算手段に入力される前記一中間周波信号の互いの位相をほぼ同相としたので、デジタルTV信号をダイバーシティ合成できる。
【0046】
また、位相制御手段は第一ミキサに供給される局部発振信号の位相を相対的に制御する移相手段と、第二中間周波信号が入力され、第二中間周波信号がピーク値に達するまで移相手段に移相信号を出力する移相信号発生手段とから構成したので、第一中間周波信号の各位相を同相にできる。
【0047】
また、アンテナの数を4とし、中間周波加算手段は2対の第一ミキサから出力される第一中間周波信号を1対毎に加算する第一及び第二の中間周波加算手段と第一及び第二の中間周波加算手段から出力される第一中間周波信号を加算する第三の中間周波加算手段とからなり、第三の中間周波加算手段の後段に第二ミキサを設けたので、デジタル受信部が1系統で構成できる。
【0048】
また、アンテナの数を4とし、中間周波加算手段は2対の第一ミキサから出力される第一中間周波信号を1対毎に加算する第一及び第二の中間周波加算手段を有し、第一及び第二の中間周波加算手段の後段にそれぞれ第二ミキサを設け、各第二ミキサの後段にそれぞれOFDM復調手段を設けたので、2系統のOFDM復調手段にそれぞれ入力される第二中間周波信号を最大レベルにできる。
【0049】
また、二つのOFDM復調手段から出力されるベースバンド信号同士の位相を比較して移相信号を出力する第二の移相信号発生手段と、各OFDM復調手段から出力されるベースバンド信号同士を加算するベースバンド加算手段と、一方のOFDM復調手段とベースバンド加算手段との間に介挿された第二の移相手段とを設け、第二の移相信号発生手段から出力された移相信号を第二の移相手段に入力したので、ベースバンド加算手段に入力されるベースバンド信号の周波数軸の位相を同相とすることができてビットエラーを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイバーシティ受信装置の第一の実施形態の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に使用される第一の移相信号発生手段の回路図である。
【図3】本発明のダイバーシティ受信装置の第二の実施形態の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第二の実施形態に使用される第一の移相信号発生手段の回路図である。
【図5】従来のダイバーシティ受信装置の構成を示す回路図である。
【図6】従来のダイバーシティ受信装置の他の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 アンテナ切替手段
2a 多入力1出力スイッチ手段
2b 1入力2出力スイッチ手段
3(3a〜3d) 第一ミキサ
4 発振器
5(5a〜5c) 第一の移相手段
6 アナログ受信部
6a 受信状態検知手段
7 切替制御手段
8 デジタル受信部
9 中間周波加算手段
9a 第一の中間周波加算手段
9b 第二の中間周波加算手段
9c 第三の中間周波加算手段
10(10a、10b) 第二ミキサ
11(11a、11b) OFDM復調手段
12 誤り訂正手段
13(13a、13b) 第一の移相信号発生手段
14(14a、14b) 位相制御手段
15 第二の移相信号発生手段
16 ベースバンド加算手段
17 第二の移相手段
Φ(Φ1〜Φ3) 移相信号
SW1、SW2 切替制御信号
Claims (8)
- 特定のアンテナを含む複数のアンテナで受信した放送信号をそれぞれ第一中間周波信号に変換する複数の第一ミキサと、前記第一ミキサからそれぞれ出力される前記第一中間周波信号の位相を相対的に制御すると共に合成するダイバーシティ合成型のデジタル受信部とを備え、前記アンテナと前記第一ミキサとの間には、アナログTV信号の受信時に前記アンテナのいずれか一つを選択すると共に、選択されたアンテナからの放送信号を特定の前記第一ミキサに入力し、デジタルTV信号の受信時に前記各アンテナからの放送信号をそれぞれ前記各第一ミキサに入力するアンテナ切替手段を設け、前記特定の第一ミキサの後段にアナログTV信号を受信するためのアナログ受信部を設けたことを特徴とするダイバーシティ受信装置。
- 前記アンテナ切替手段は一つの多入力1出力スイッチ手段と、前記アンテナの数から1を減じた数の単極双投型の1入力2出力スイッチ手段とを有し、前記特定のアンテナを前記多入力1出力スイッチ手段の特定の入力端に接続すると共に残りのアンテナをそれぞれ前記各1入力2出力スイッチ手段の入力端に接続し、前記1入力2出力スイッチ手段の各一方の出力端をそれぞれ前記多入力1出力スイッチ手段の残りの入力端に接続し、前記アナログTV信号の受信時には前記1入力2出力スイッチ手段における各入力端を前記各一方の出力端に接続すると共に、前記多入力1出力スイッチ手段における出力端をいずれかの入力端に接続し、前記デジタルTV信号の受信時には前記多入力1出力スイッチ手段における前記特定の入力端を出力端に接続すると共に、前記1入力2出力スイッチ手段における各入力端を各他方の出力端に接続したことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信装置。
- 前記アナログ受信部には前記アナログTV信号の受信状態を検知する受信状態検知手段を設け、前記受信状態検知手段から出力される受信状態検知信号によって切替制御信号を出力する切替制御手段を設け、前記切替制御信号を前記多入力1出力スイッチ手段に入力したことを特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信装置。
- 前記デジタル受信部は前記第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号を加算する中間周波加算手段と、前記中間周波加算手段から出力される第一中間周波信号のうちのデジタルTV信号を第二中間周波信号に変換する第二ミキサと、前記第二の中間周波信号を復調するOFDM復調手段と、前記各第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号の位相を制御する位相制御手段とを有し、前記デジタルTV信号の受信時には前記中間周波加算手段に入力される前記一中間周波信号の互いの位相をほぼ同相としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のダイバーシティ受信装置。
- 前記位相制御手段は前記第一ミキサに供給される局部発振信号の位相を相対的に制御する移相手段と、前記第二中間周波信号が入力され、前記第二中間周波信号がピーク値に達するまで前記移相手段に移相信号を出力する移相信号発生手段とから構成したことを特徴とする請求項4に記載のダイバーシティ受信装置。
- 前記アンテナの数を4とし、前記中間周波加算手段は2対の前記第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号を1対毎に加算する第一及び第二の中間周波加算手段と前記第一及び第二の中間周波加算手段から出力される前記第一中間周波信号を加算する第三の中間周波加算手段とからなり、前記第三の中間周波加算手段の後段に前記第二ミキサを設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載のダイバーシティ受信装置。
- 前記アンテナの数を4とし、前記中間周波加算手段は2対の前記第一ミキサから出力される前記第一中間周波信号を1対毎に加算する第一及び第二の中間周波加算手段を有し、前記第一及び第二の中間周波加算手段の後段にそれぞれ前記第二ミキサを設け、前記各第二ミキサの後段にそれぞれ前記OFDM復調手段を設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載のダイバーシティ受信装置。
- 前記二つのOFDM復調手段から出力されるベースバンド信号同士の位相を比較して移相信号を出力する第二の移相信号発生手段と、前記各OFDM復調手段から出力されるベースバンド信号同士を加算するベースバンド加算手段と、一方の前記OFDM復調手段と前記ベースバンド加算手段との間に介挿された第二の移相手段とを設け、前記第二の移相信号発生手段から出力された前記移相信号を前記第二の移相手段に入力したことを特徴とする請求項7に記載のダイバーシティ受信装置。
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