JP2004208030A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにすることを可能にする。
【解決手段】サービス提供サーバ19は、悪意のある発信をすると判別された発信者の電話番号が登録された電話番号リストを作成して、インターネット18、電話回線網14などを通じて電話機10に提供する。電話機10は、サービス提供サーバ19から取得した電話番号リストを記憶し、着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの電話番号を扱う処理動作の実行時に、対象とする電話番号が電話番号リストに登録されているか確認し、該当する電話番号が登録されていれば警告出力あるいは処理動作を禁止状態にする。
【選択図】 図1
【解決手段】サービス提供サーバ19は、悪意のある発信をすると判別された発信者の電話番号が登録された電話番号リストを作成して、インターネット18、電話回線網14などを通じて電話機10に提供する。電話機10は、サービス提供サーバ19から取得した電話番号リストを記憶し、着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの電話番号を扱う処理動作の実行時に、対象とする電話番号が電話番号リストに登録されているか確認し、該当する電話番号が登録されていれば警告出力あるいは処理動作を禁止状態にする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信相手を電話番号などの記号列によって特定して通信を行なう電話機などの通信端末と、そのような通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電話機に着信履歴機能を設け、発信者の電話番号を履歴として記録しておき任意に表示させることができる技術が公開されていた(例えば、特許文献1参照)。そして、この着信履歴機能を利用することで、発信者の電話番号を表示させて発信操作するだけで簡単に相手に折り返しの電話を掛けることができるようになっていた。
【0003】
ところで、近年では、着信履歴機能を利用して、1回だけ呼び出し音を鳴らし、相手が電話に出る前に切ってしまう、いわゆるワンギリと呼ばれる利用をする発信者が出てきている。このような発信者は、発信者番号を通知する設定にした上で電話を掛け、1回だけ呼び出し音を鳴らした後に相手が出る前に電話を切ってしまう。すると受信者は、着信履歴を見て、自信の電話機に登録されていない相手から電話があったことを知ることになるが、発信者が誰であるかは、かけ直してみなくては分からない。このため受信者は着信履歴に残されている発信者番号を頼りに、相手に折り返しの電話を掛け直してしまう場合が多いが、受信者が折り返して電話をしてしまうと、例えば自動応答テープの音声が流れる先に接続され、そのテープの音声をしばらく聞くことで、後から法外な情報提供料を請求されてしまうといった問題が起きていた。
【0004】
現状では前述したようなワンギリの被害を未然に防ぐ方法として、着信履歴に自分の知らない発信者の電話番号が記録されていても、折り返し電話をしないという方法がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−174891号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、迷惑電話等の被害を未然に防ぐ方法としては、着信履歴に自分が知らない電話番号が記録されている場合には折り返して電話を掛けないという方法が採られており、これによって悪意のある発信者に対しては対処することができた。しかし、自分が知らない電話番号であっても、それが電話機に電話番号を登録していない友人や知人からの着信による場合もあるため、全ての自分が知らない電話番号に折り返して電話を掛けないのも問題がある。すなわち、着信履歴に知らない電話番号が記録されている場合には折り返して電話を掛けないという方法では、悪意のある発信者に電話をすることになる危険を承知で折り返し電話を掛けてみない限り、発信者が友人や知人であるか、悪意のある発信者なのかを判別することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにすることが可能な通信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信相手を記号列によって特定して通信を行なう通信端末と前記通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムであって、前記サーバは、前記記号列が登録された記号列リストを記憶する第1リスト記憶手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録される記号列を更新するリスト更新手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストを前記通信端末に対して提供する記号列リスト提供手段を有し、前記通信端末は、前記記号列リスト提供手段によって提供された前記記号列リストを記憶する第2リスト記憶手段と、前記記号列を扱う処理動作を実行する処理手段と、前記処理手段により実行される処理動作の対象となる記号列が、前記第2リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録されているか確認する確認手段と、前記確認手段によって前記処理対象とする記号列が前記第2リスト記憶手段に登録されていることが確認された場合に警告出力する警告出力手段とを有したことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、通信相手を記号列によって特定して通信を行なう通信端末と前記通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムであって、前記サーバは、前記記号列が登録された記号列リストを記憶する第1リスト記憶手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録される記号列を更新するリスト更新手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストを前記通信端末に対して提供する記号列リスト提供手段を有し、前記通信端末は、前記記号列リスト提供手段によって提供された前記記号列リストを記憶する第2リスト記憶手段と、前記記号列を扱う処理動作を実行する処理手段と、前記処理手段により実行される処理動作の対象となる記号列が、前記第2リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録されているか確認する確認手段と、前記確認手段によって前記処理対象とする記号列が前記第2リスト記憶手段に登録されていることが確認された場合に、前記処理手段による処理動作を禁止状態にする処理禁止手段とを有したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態における通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、電話機10は、例えば携帯電話機であり、無線通信により基地局12を介して電話回線網14と接続することができる。なお、この電話機10としては、FAXや固定電話機、IP電話やケーブルテレビ他の種々の機器を用いることが可能であり、それぞれの機器に応じた方法で、電話回線網14に直接ないし他の機器等を介して接続される。また、電話回線網14は、アクセスサービスプロバイダ16を介してインターネット18と接続される。インターネット18には、本実施形態におけるメッセージ通知サービスを提供するサービス提供サーバ19が接続されている。電話機10は、基地局12、電話回線網14、アクセスサービスプロバイダ16、及びインターネット18を通じて、サービス提供サーバ19が提供するメッセージ通知サービスを利用することができる。
【0011】
メッセージ通知サービスでは、悪意のある発信をする相手(例えば迷惑電話を発信する発信元)の電話番号(記号列)が記録された電話番号リスト(記号列リスト)を電話機10に対して提供する。電話機10は、サービス提供サーバ19のメッセージ通知サービスを利用して取得された電話番号リストをもとに、利用者が悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにする機能が設けられている。
【0012】
図2は、本実施形態における電話機10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電話機10は、CPU20が記憶装置22、通信装置24、出力装置26、入力装置28、及び電源29と相互に接続されている。
【0013】
CPU20は、電話機10全体の制御を司るもので、記憶装置22に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU20は、制御プログラムを実行することで、電話機10に設けられた各種の機能を実現する。例えば、基本的な通信を実現するための着信通話機能、発信通話機能の他、指定番号着信拒否機能、着信履歴機能、電話帳登録機能、発信元表示機能などの電話番号を扱う各種処理動作を実行する機能が設けられている。また、記憶装置22にインストールされた通知サービスプログラム22aを実行することにより、サービス提供サーバ19が提供しているメッセージ通知サービスを利用するための機能を実行する。
【0014】
記憶装置22は、CPU20によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録されるもので、RAM、書き換え可能ROM、読み出し専用ROMやハードディスクなどの種々の記憶装置によって構成することができる。読み出し専用ROMには、例えば電話機10に設けられた各種の機能を実現するための制御プログラムが記憶されている。書き換え可能ROMには、インストールされた通知サービスプログラム22aや、メッセージ通知サービスの利用によってサービス提供サーバ19から取得した電話番号リスト22b、電話帳登録機能によって登録される電話番号、指定番号着信拒否機能によって登録される着信拒否の対象とする電話番号、着信履歴機能によって記録される発信元の電話番号などが記憶される。RAMは、例えば、各種機能を実行する際に作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどに用いられる。
【0015】
なお、記憶装置22に記録されるプログラム、データ等は、通信装置24を通じて、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録しても良い。また、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録装置を設け、この記録装置に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して必要な時のみに使用する構成にしても良い。
【0016】
通信装置24は、CPU20の制御のもとで、基地局12との間の無線通信を介して電話回線網14に接続し、電話回線網14、インターネット18を経由してサービス提供サーバ19から受信した情報を、電話機10で使用できる形式へ変化したり、電話機10の情報をサービス提供サーバ19へ送信できる形式へ変換するなどの通信制御を実行する。
【0017】
出力装置26は、各種情報を出力するためのもので、例えばLCDなど、記憶装置22に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する表示装置や、音声出力用のスピーカなどを含む。
【0018】
入力装置28は、ハードウェアキーやボタン、マイクロフォン、タッチパネルなどにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
電源29は、電話機10を構成する各部への電源供給を行なう。
【0019】
図3は、本実施形態におけるサービス提供サーバ19の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サービス提供サーバ19は、CPU30が記憶装置32、通信装置34、出力装置36、入力装置38、及び電源39と相互に接続されている。
【0020】
CPU30は、サービス提供サーバ19全体の制御を司るもので、記憶装置32に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU30は、制御プログラムを実行することで、サービス提供サーバ19に設けられた各種の機能を実現する。また、記憶装置32にインストールされた通知サービスプログラム32aを実行することにより、メッセージ通知サービスを提供するための機能を実行する。
【0021】
記憶装置32は、CPU30によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録されるもので、RAM、ハードディスク装置(HDD)などを含む。記憶装置32には、例えばサービス提供サーバ19に設けられた各種の機能を実現するための制御プログラムや、メッセージ通知サービスを実現するための通知サービスプログラム32a、メッセージ通知サービスを提供するために設けた電話番号リスト32b(ブラックリスト)及び指定回数データベース32cなどが記憶される。電話番号リスト32bと指定回数データベース32cに登録される情報の詳細については後述する(図4、図5)。RAMは、例えば、各種機能を実行する際に作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどに用いられる。
【0022】
なお、記憶装置32に記録されるプログラム、データ等は、通信装置34を通じて、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録しても良い。また、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録装置を設け、この記録装置に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して必要な時のみに使用する構成にしても良い。
【0023】
通信装置34は、CPU30の制御のもとで、電話回線網14及びインターネット18を経由して電話機10から受信した情報をサービス提供サーバ19で処理できる形式へ変換したり、サービス提供サーバ19の記憶装置32に記憶された情報を電話機10に送信することができる形式へ変換するなどの通信制御を実行する。
出力装置36は、各種情報を出力するためのもので、例えばCRTディスプレイなどによる表示装置、音声出力用のスピーカなどを含む。
入力装置38は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
電源39は、サービス提供サーバ19を構成する各部への電源供給を行なう。
【0024】
図4は、本実施形態における電話番号リスト22b(32b)のデータ構造の一例を示す図である。なお、本実施形態では、サーバ側と端末側で、ともに図4に示す共通のデータ構造を用いることとし、このときのデータ構造を図4に示している。電話番号リスト32bは、サービス提供サーバ19において集計され、メッセージ通知サービスを利用する電話機10に提供され、電話番号リスト22bとして記憶される。
【0025】
図4に示すように、電話番号リスト22b(32b)には、所定の条件に基づいて悪意のある発信をすると判別された発信者の電話番号が順次登録される。それぞれの電話番号に対しては管理番号としてシリアル番号(001,002,003…)が順次付される。電話番号リスト32b(22b)に登録された電話番号は、所定の条件に基づいて削除することができる。電話番号リスト32bに対する電話番号の登録と削除の処理の詳細については後述する。
【0026】
図5は、本実施形態におけるサービス提供サーバ19によって管理される指定回数データベース32cのデータ構造の一例を示す図である。指定回数データベース32cには、電話番号リスト32bに登録すべき電話番号の候補が記録されており、悪意のある発信をする発信者を判別するために用いられる。具体的には、指定番号(電話番号)、指定回数、指定要求元数についての情報が、それぞれの指定番号毎に対応づけて登録されている。
【0027】
このうち指定番号(電話番号)は、あるユーザの電話機10から電話番号リスト32bへ登録すべきであると登録希望通知(登録希望番号通知)があった電話番号、すなわちあるユーザによって悪意のある発信者であると指定された発信元の電話番号である。
【0028】
また、指定回数は、それぞれの指定番号に対して、登録希望番号通知があった回数が加算された累積値である。また、指定要求元数は、登録希望番号通知を送信した指定要求元(電話機10)の数である。
【0029】
また、電話番号リスト32bに登録された指定回数は、あるユーザによって、電話番号リスト32bから削除すべきであるとの登録非希望通知(登録非希望番号通知)がなされた場合には、その登録非希望通知がなされた電話番号について減算される。図5に示す例では、指定番号「03−****−@@@@」に対して、異なる3つの指定要求元から、それぞれ1回の登録希望番号通知(累積された指定回数が3回)があったことを示している。
【0030】
次に、本実施形態における通信システムの動作について説明する。
まず、本実施形態における通信システムの電話機10とサービス提供サーバ19の動作の概略について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】
サービス提供サーバ19は、例えば電話回線網14、インターネット18を経由して、電話機10から受信される登録希望番号通知あるいは登録非希望番号通知をもとに、電話番号リスト32bに対する更新処理を実行する(ステップS1)。サービス提供サーバ19は、登録希望番号通知あるいは登録非希望番号通知に応じて、指定回数データベース32cに登録した指定番号に対する指定回数を加減算するなどし、この指定回数が所定の条件に該当する場合に、該当する電話番号を電話番号リスト32bへ登録あるいは削除する。
【0032】
サービス提供サーバ19によって更新処理される電話番号リスト32bは、予め決められた所定の更新タイミングで電話機10に提供される。電話機10は、サービス提供サーバ19から提供された電話番号リスト22b(32b)を記憶することでリストの内容を更新する(ステップS2)。所定の更新タイミングとしては、例えば一定時間毎に実行する第1の方法、サービス提供サーバ19における電話番号リスト32bの更新と同期して実行する第2の方法、電話機10での入力操作に応じて、電話機10からサービス提供サーバ19に対して更新を要求して実行する第3の方法などがある。各方法の詳細については後述する。
【0033】
電話機10は、着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの電話番号を扱う処理動作の実行時に(ステップS3)、電話番号リスト22bをもとにして、ユーザが悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにするための処理を実行する(ステップS4〜S6)。
【0034】
例えば、電話機10は、着信があった場合に、その電話を掛けてきた発信元を特定する番号(例えば相手の電話番号)が通知されていれば、この電話番号が電話番号リスト22bに登録されているかを確認し、該当する電話番号が登録されている場合には、警告出力あるいは着信禁止の処理等の処理を実行する(ステップS4)。ここで、警告出力としては、例えば、画面にメッセージを表示したり、所定の記号などを表示するなどのほか、音声による警告出力や画像ないし動画、立体映像などによる警告出力が可能である。
【0035】
また、電話機10は、着信履歴の閲覧操作の際に、着信履歴として記録された電話番号の中に電話番号リスト22bに登録された電話番号があるかを確認し、該当する電話番号が登録されている場合に、警告出力の処理を実行する(ステップS5)。
【0036】
また、電話機10は、発信操作(相手先電話番号入力)の際に、入力された相手先電話番号が電話番号リスト22bに登録されているかを確認し、該当する電話番号が登録されている場合に、警告出力あるいは発信禁止の処理を実行する(ステップS6)。
【0037】
以下、図6に示した各ステップS1〜S6における処理の詳細について説明する。
まず、サービス提供サーバ19における電話番号リスト32b(ブラックリスト)の更新処理(ステップS1)と、電話機10における電話番号リスト22bの更新処理(ステップS2)の詳細について、図7は乃至図9を参照しながら説明する。
【0038】
図7は、電話機10とサービス提供サーバ19のそれぞれの処理動作について示すフローチャートである。
まず、電話機10は、サービス提供サーバ19が提供しているメッセージ通知サービスを利用できるように、メッセージ通知サービス用のアプリケーションプログラム(通知サービスプログラム22a)をインストールする(ステップA1)。本実施形態では、例えば電話機10は、ユーザからの入力操作に応じて、インターネット18に接続されたサービス提供サーバ19にアクセスし、サービス提供サーバ19から通知サービスプログラム22aをダウンロードする。電話機10は、サービス提供サーバ19からダウンロードした通知サービスプログラム22aをインストールし、メッセージ通知サービスの利用が可能な状態にする。なお、この通知サービスプログラム22aの書き込みないしインストール等は、製品製造時に工場で行うようにすることも可能である。
【0039】
一方、サービス提供サーバ19は、電話機10に対してメッセージ通知サービスにより提供する電話番号リスト32bの内容を、例えば以下に説明するようにして随時更新している(ステップB1)。
【0040】
図8は、サービス提供サーバ19における電話番号リスト32bの更新処理について示すフローチャートである。
【0041】
サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bに対する更新処理の初期設定として、指定回数データベース32cを全てクリアする(ステップC1)。この処理は、原則としてサーバの初回起動時にのみ実行される処理である。
【0042】
その後、サービス提供サーバ19は、インターネット18を通じて、電話機10からの登録希望番号通知あるいは登録非希望番号通知に応じて、指定回数データベース32cを更新し、さらには指定回数データベース32cに登録された情報に応じて電話番号リスト32bの更新を実行する(ステップC2〜C12)。登録希望番号通知は、電話番号の指定と共に、この電話番号を電話番号リスト32bへ登録することを要求する通知であり、あるユーザが、その電話番号を迷惑電話の発信者のものであると考えていることを意味している。また、登録非希望番号通知は、電話番号の指定と共に、この電話番号を電話番号リスト32bから削除することを要求する通知である。これは、例えば、個人的事由などによる嫌がらせなどによって他人に自己の番号をブラックリストに登録されてしまった場合等に、その登録を削除することができるようにするためのものである。なお、登録希望番号通知及び登録非希望番号通知には、要求元の電話機10の電話番号を共に通知することもできるものとする。
【0043】
サービス提供サーバ19は、登録希望番号通知を受信すると(ステップC2)、指定された電話番号が今までに指定されたことがある番号であるか否かを、指定回数データベース32cに指定番号として登録された電話番号をもとに判別する(ステップC3)。
【0044】
サービス提供サーバ19は、指定された電話番号が指定回数データベース32cに登録されていなかった場合(ステップC3,No)、新たな番号として指定回数データベース32cに指定番号として登録し、指定回数を1とする(ステップC7)。なお、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cの指定要求元数を1とし、指定回数データベース32cとは別に要求元の電話番号を記憶しておく。なお、ここで「指定回数」とは、ある電話番号が、ブラックリストに登録すべき番号として指定された回数をいい、「指定要求元数」とは、ある電話番号をブラックリストに登録すべき番号として指定してきた、その要求してきた者(電話番号)の数である。
【0045】
一方、指定された電話番号が指定回数データベース32cにすでに登録されていた場合(ステップC3,Yes)、サービス提供サーバ19は、指定回数データベース32cに登録されている登録番号のうち、該当する電話番号に対応する指定回数データを+1する(ステップC4)。なお、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cとは別に記憶されている要求元の電話番号を検索し、該当する電話番号が記憶されていなければ、指定回数データベース32cの指定要求元数を+1として新たに登録し、別途、要求元の電話番号を記憶しておく。
【0046】
なお、該当する要求元の電話番号がすでに記憶されている、すなわち、過去に同じ者から同じ番号が登録されていた場合には、同一人からの重複した登録を避けるために、指定要求元数を更新しないこととするのが望ましい。また、指定回数と指定要求元数は、必ずしも両方を備えていなくてはならないわけではなく、どちらか一方のみで本発明を実施することも可能である。例えば、過去に同じ者から同じ番号が登録されていた場合に、指定要求元数を更新しないこととした場合には、指定回数と指定要求元数は同じ値となるので、一方を省略する事が可能である。
【0047】
そして、サービス提供サーバ19は、指定回数が予め設定された所定回数を超えたか否か、すなわち電話番号リスト32bに登録すべき条件に該当する状態となったかを判別する(ステップC5)。なお、上記判断の基準とする「所定回数」としては、例えば、個人的な嫌がらせなどによってブラックリストに登録されてしまう場合を避けるために、あまりに少ない回数を定めることは望ましくない。この場合、ある程度の回数あるいはある程度の人数からの同一番号の登録要求をもって、電話番号リスト32bに登録することとするのが望ましい。
【0048】
ここで、指定回数が所定回数を超えていない場合には、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bに登録すべき条件に該当しないとして、登録希望番号通知に対する処理を終了する。
【0049】
一方、指定回数が所定回数を超えていた場合には、サービス提供サーバ19は、該当する指定番号を電話番号リスト32b(ブラックリスト)に管理番号とともに登録し(電話番号を電話番号リスト32bに追加する)、登録希望番号通知に対する処理を終了する(ステップC6)。
【0050】
こうして、登録希望番号通知があった場合には、指定回数データベース32cに指定回数を登録し、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を超えた(電話番号リスト32bに登録すべき条件に該当する)時には、通知された電話番号を電話番号リスト32bに登録する。
【0051】
指定回数データベース32cを用いることで、電話機10から登録希望番号通知があっても、この登録希望番号通知に応じて単純に電話番号リスト32bへの電話を行わない。従って、不用意に悪意のある発信者の電話番号として電話番号リスト32bに登録されることがない。
【0052】
ところで、サービス提供サーバ19は、登録非希望番号通知を受信すると(ステップC8)、指定された電話番号が今までにすでに指定されたことがある番号かどうかを、指定回数データベース32cに登録されている指定番号(電話番号)をもとに判別する(ステップC9)。
【0053】
サービス提供サーバ19は、指定された電話番号が指定回数データベース32cに登録されていなかった場合(ステップC9,No)、電話番号指定回数データベース32cに対して何の登録もせずにステップC2に戻り、再び登録希望通知ないし登録非希望通知の待ち状態となる。
【0054】
なお、登録非希望番号通知によって指定された電話番号が指定回数データベース32cに登録されていなかった場合に、指定回数の値を−1とした新たな指定番号として、指定回数データベース32cに登録することとしても良い。また、その際、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cの指定要求元数を−1として、指定回数データベース32cとは別に要求元の電話番号を記憶しておくこととしても良い。
【0055】
一方、指定された電話番号がすでに指定回数データベース32cに登録されていた場合(ステップC9,Yes)、サービス提供サーバ19は、指定回数データベース32cに登録されている指定番号のうち、該当する電話番号に対応する指定回数データを−1する(ステップC10)。なお、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cとは別に記憶されている要求元の電話番号を検索し、該当する要求元の電話番号が記憶されていなければ、指定回数データベース32cの指定要求元数を−1し、別途、要求元の電話番号を記憶しておく。なお、該当する要求元の電話番号がすでに記憶されている、すなわち、過去に同じ者から同じ番号が登録されていた場合には、同一人からの重複した登録を避けるために、指定要求元数を更新しないこととするのが望ましい。
【0056】
そして、サービス提供サーバ19は、指定回数が予め設定された所定回数を下回ったか、すなわち電話番号リスト32bから登録を削除すべき条件を満足する状態となったかを判別する(ステップC11)。
【0057】
ここで、指定回数が所定回数を下回っていない場合には、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bから登録を削除すべき条件に該当していないとして、登録非希望番号通知に対する処理を終了し、ステップC2へ戻って、再び登録希望通知ないし登録非希望通知の待ち状態となる。
【0058】
一方、サービス提供サーバ19は、指定回数が所定回数を下回っていた場合には、該当する指定番号を電話番号リスト32b(ブラックリスト)から削除、すなわち、電話番号を電話番号リスト32bから削除し、登録非希望番号通知に対する処理を終了する(ステップC12)。
【0059】
このように、登録非希望番号通知があった場合には、指定回数データベース32cに記憶されている指定回数から回数を減じ、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を下回った(電話番号リスト32bから登録を削除すべき条件に該当した)時には、通知された電話番号を電話番号リスト32bから削除する。
【0060】
指定回数データベース32cを用いることで、電話機10から登録非希望番号通知があっても、この登録非希望番号通知に応じて単純に電話番号リスト32bからの電話番号の削除を行わない。従って、悪意のある発信者が、自分自身で自己の番号の登録を削除しようとしても、指定回数が多い場合(すなわち、多数の者が「迷惑電話発信者」との評価を下した場合)には、電話番号リスト32bの登録を抹消することができないようにすることができる。
【0061】
なお、前述した説明では、電話番号リスト32bに電話番号を登録または削除すべき条件として、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を超えた場合または下回った場合を対象としているが、指定回数と指定要求元数との組み合わせによって、電話番号リスト32bに登録または削除すべき電話番号を判別しても良い。
【0062】
例えば、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を超えると共に指定要求元数も所定数を超えた場合にのみ、電話番号リスト32bに電話番号を登録する条件とすることも可能である。これにより、例えば、所定数を超える多くのユーザから同じ発信者について電話番号リスト32bに登録すべきであることが登録希望番号通知により通知されている場合に、この発信者の電話番号を電話番号リスト32bに登録することもできる。
【0063】
また、指定回数データベース32cに登録された指定番号を電話番号リスト32bに登録すべきと判別するための所定回数と、電話番号リスト32bに登録された電話番号を削除すべきと判別するための所定回数は異なっていても良い。例えば、電話番号リスト32bへの登録を判別するための所定回数の方を小さい値とすることで、登録希望番号通知によって要求された電話番号は電話番号リスト32bに登録されやすくなり、電話番号リスト32bから削除されにくくすることができる。
【0064】
また、指定回数データベース32cに登録される指定回数については、指定要求元毎に記憶しておくようにしても良い。この場合、登録非希望番号通知の際に要求元の電話番号が通知された時、この電話番号が示す指定要求元からの指定回数分を、ステップC10において、指定回数から減算するようにしても良い。
【0065】
次に、電話機10がサービス提供サーバ19から電話番号リスト32b(22b)を取得する処理について説明する。
電話機10は、通知サービスプログラム22aがインストールされると(ステップA1)、電話番号リスト22bが前回更新されてから予め決められた一定期間が経過したかを監視している(ステップA2)。電話機10は、一定期間が過ぎたことを検知すると、自動的にサービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信する(ステップA3)(図9(1))。このリスト取得要求は送信する際に必要に応じてインターネット18で送受信可能な形式に変換される。変換されたリスト取得要求は、電話機10が接続する基地局12あるいは管轄の電話局に電話回線網14を通して送信された後、アクセスサービスプロバイダ16を介して、要求先であるサービス提供サーバ19へ送信される(図9(2))。
【0066】
サービス提供サーバ19は、電話機10からのリスト取得要求を受信すると(ステップB2)(図9(3))、要求元の電話機10との間でユーザ認証処理を実行し、サービス提供の対象としているユーザであるかを確認する(ステップB3)。ここでサービス対象ユーザではないと確認された場合(ステップB3,No)、サービス提供サーバ19は、不正ユーザからのアクセスであるとして、そのまま何もしなくても良い。また、何らかの方法でメッセージ等を送信する事が可能であれば、電話機10に対してサービス対象ユーザではないことを通知するエラーメッセージを送信し、電話機10で、サービス提供サーバ19から通知されたエラーメッセージを表示して、ユーザに通知するようにしても良い(ステップA4)。
【0067】
一方、サービス対象ユーザであることが確認されると(ステップB3、Yes)、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32b(ブラックリスト)を、必要に応じてインターネット18で送信可能な形式に変換して、インターネット18及び電話回線網14を通じて電話機10へ送信する(ステップB4)(図9(4)(5))。
【0068】
電話機10は、サービス提供サーバ19から受信した電話番号リスト32bを、通知サービスプログラム22aによって、電話機10において利用可能な形式に変換してから記憶装置22に電話番号リスト22bとして保存する(ステップA5)(図9(6)(7))。
【0069】
なお、前述した説明では、電話機10において一定時間が経過した場合に、サービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信しているが、これ以外のタイミングによって電話番号リスト22bを更新するようにしても良い。
【0070】
例えば、サービス提供サーバ19において、電話番号リスト22bの更新が行われた時に、電話機10における電話番号リスト22bが更新されるようにしても良い。この場合、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bを更新した際に、例えば、更新されたことを通知する電子メール(更新通知メール)を電話機10に対して送信する。電話機10で更新通知メールがユーザによって確認され、ユーザからの指示に応じて、サービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信することで、前述と同様にしてサービス提供サーバ19から電話番号リスト22bを取得することができる。また、ユーザによって確認される工程を経ずとも、上記サービス提供サーバ19から送信された更新通知メールの着信を、自動巡回により端末が自動的に着信判別し、これにより自動的にサービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信するようにしても良い。
【0071】
また、サービス提供サーバ19は、電話機10からの電話番号リスト22bの取得要求の受信を待つことなく、電話番号リスト32bに対する更新を実行した際に、直ちに更新後の電話番号リスト32bを電話機10に対して送信し、通知サービスプログラム22aによって記憶装置22に記憶させるようにしても良い。
【0072】
なお、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bに対して更新があった場合に、逐次、電話番号リスト32bを電話機10に対して送信するのではなく、予め決められた数(複数)の電話番号の更新が実行された場合に、電話機10における電話番号リスト22bを更新すべきタイミングであると判別して、電話番号リスト32bを送信しても良い。これにより、サービス提供サーバ19から電話機10に対する電話番号リスト32bの送信回数を、更新された電話番号の数を任意に決めることで調整することができる。
【0073】
こうして、電話機10では、サービス提供サーバ19から電話番号リスト22bを取得して更新することができるので、悪意のある発信者の電話番号を逐次登録する作業が不要となる。また、他の電話機10のユーザからの登録希望番号通知によって登録された電話番号を含む電話番号リスト32bを取得するので、1度も着信したことがない相手についての電話番号であっても、電話番号リスト(ブラックリスト)22bとして予め用意しておくことができる。
【0074】
次に、電話機10における着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの各種動作における(ステップS4、S5、S6)、電話番号リスト22bをもとにして、ユーザが悪意のある相手に対して不用意に電話をかけないようにするための処理について説明する。
【0075】
まず、図10に示すフローチャートを参照しながら、着信があった場合の動作について説明する。
電話機10は、着信があった場合(図9(8))、その電話を掛けてきた相手の発信者番号が通知されているかどうかを判別し(ステップD1)、発信者番号が通知されていれば、その発信者番号を記憶装置22に保存された電話番号リスト22bに登録されている電話番号と照合する(ステップD2)(図9(9))。ここで、電話番号リスト22bに発信者番号と一致する電話番号が登録されていることを確認できた場合(ステップD3)、電話機10は、出力装置26から警告出力を行う(ステップD4)。例えば、電話機10は、表示装置において警告メッセージを表示させる、またはスピーカから特定の音声を出力させる等の警告を出力する。これによって、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている、悪意をもった発信を行う可能性のある発信者からの着信であることをユーザに対して通知し、注意を促す。図9(10)には、電話機10において表示される警告メッセージの一例を示している。
【0076】
さらに、ユーザが電話に出る前に呼び出しが終了された場合は(ステップD6、Yes)、電話機10は、着信履歴として記憶される発信者番号に、ユーザに対して注意を促すためのデータ(警告マーク)を付加する(ステップD7)。これにより、ユーザが後から着信履歴を閲覧した際にも、注意を促すべき番号を一目で認識できるような警告表示などを行うことが可能である。
【0077】
なお、呼び出しが終了する前に電話を受ける操作がされた場合には(ステップD8)、通話開始状態にする(ステップD9)。
【0078】
なお、前述した説明では、発信元の電話番号が電話番号リスト22bに登録されている場合には警告出力を行うものとして説明しているが、この場合、着信を受けるべきではなかったにもかかわらず着信操作をしてしまう可能性がある。従って、これを防止するために、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている発信元からの着信については、着信禁止状態にするようにしても良い(ステップD5)。着信禁止状態としては、着信があったことを出力しない、さらには着信履歴を残さない等のようにすることができる。これにより電話機10のユーザは、電話番号リスト(ブラックリスト)22bに電話番号が登録されている相手からの着信があったことさえも認識しないで済む。
【0079】
なお、電話機10に対しては、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている相手からの着信があった場合に、警告出力した上で呼び出しを実行するか、あるいは着信禁止状態にするかは、予めユーザによる操作によって設定できるようにしても良い。
【0080】
このようにして、サービス提供サーバ19から電話番号リスト22bを取得した電話機10では、着信があった際に、その電話を掛けてきた発信者番号が取得可能であれば、この発信者番号を取得して、電話番号リスト22bに登録されているかどうかを調べることができる。そして、その電話を掛けてきた発信者番号が、電話番号リスト22bに登録されていれば、電話機10のユーザに対して注意を促す警告出力をしたり、あるいは着信禁止の処理によって着信不能状態にすることで、ユーザが不用意に折り返し電話を掛けないようにし、あるいはユーザに対して着信があったことを意識させないようにすることができる。
【0081】
次に、着信履歴の閲覧操作があった場合の動作について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、電話機10は、着信履歴機能により着信履歴の表示を要求された場合、着信履歴として記憶されている電話番号をまず1つ読み出し(ステップE1)、記憶装置22の電話番号リスト(ブラックリスト)22bに登録されている電話番号と照合する(ステップE2)。
【0082】
ここで、着信履歴の電話番号と同じ電話番号が電話番号リスト22bに登録されていることが確認された場合(ステップE3)、電話機10は、着信履歴の該当する電話番号に対して警告マークを付加する(ステップE4)。
【0083】
電話機10は、着信履歴として記憶された全ての電話番号について読み出しが完了していなければ(ステップE5)、着信履歴の次の電話番号を読み出し、前述のようにして電話番号のリスト22bに登録された電話番号との照合を行い、一致する電話番号であれば警告マークを付加する(ステップE2〜E4)。なお、ステップE5では、必ずしも総ての読み出しが完了していなくとも、例えば、画面に表示できる数の履歴を読んだら直ちにステップE6に進んで表示を行う等の構成としても良い。
【0084】
こうして、全ての着信履歴の電話番号について照合完了すると、電話機10は、着信履歴とする電話番号を出力装置26によって例えば一覧表示したり、画面に総ての番号を表示できない場合はスクロール表示等をする(ステップE6)。
【0085】
図12には、着信履歴として電話番号を一覧表示している画面の一例を示している。図12においては、3月10日(日)10:08と3月14日(木)14:23に着信した電話の発信元の電話番号「03−5×××−××××」「03−3×××−××××」のそれぞれに警告マークが付されている。これにより、悪意を持った発信元である可能性がある電話番号からの着信を、画面上の警告マークによって容易に判別することができる。
【0086】
なお、着信時に警告マークが付加された電話番号に対しては、無条件に警告マークを付して着信履歴を表示するものとしても良い。本実施例で示したように、着信履歴の閲覧時ごとに電話番号のリスト(ブラックリスト)22bとの照合を毎回行うことにより、着信時には警告マークを付していなくても、電話番号リスト22bが更新されることによって、新たに警告を出力すべきと判定された電話番号について警告マークを付して表示することができるので、ユーザに対して適切に注意を促すことができる。
【0087】
ところで、前述した説明では、電話機10はサービス提供サーバ19からあらかじめ電話番号リスト22bを取得して記憶し、この電話番号リスト22bと着信履歴として記憶された電話番号との照合を行っている。これに対して、着信履歴の閲覧操作時に、電話機10がサービス提供サーバ19に問い合わせて、サービス提供サーバ19に記憶された電話番号リスト32bとの照合によって、着信履歴として記憶された電話番号が悪意を持った発信者からのものであるかを判別するようにもできる。
【0088】
この場合、例えば電話機10は、着信履歴の閲覧操作がされると、着信履歴として記憶している全ての電話番号をサービス提供サーバ19に通知する。サービス提供サーバ19は、電話機10から取得した着信履歴の電話番号について、電話番号リスト32bを用いた図11に示すフローチャートと同様の処理を実行し、その結果を電話機10に対して返送する。電話機10は、サービス提供サーバ19における処理によって警告マークが付加された電話番号があった場合には、図12に示すように、該当する電話番号に警告マークを付して着信履歴の電話番号を一覧表示する。
【0089】
こうして、サービス提供サーバ19の電話番号リスト32bを用いて、着信履歴の電話番号についての照合を行なうことで、電話機10において処理する場合と同様にして、着信履歴として記憶された電話番号のうち、何れの電話番号に注意が必要であるか容易に判断できる。なお、着信時や発信操作時においても(ステップS4,S6)、前述した着信履歴の閲覧操作と同様にしてサービス提供サーバ19に記憶された電話番号リスト32bを利用することとしても良く、このようにすることにより、常に、サーバで更新された最新のデータを用いることができる。また、電話番号リスト22bを電話機10において記憶せずに済むため、記憶装置22の記憶領域を他に利用することができ、また電話機10の処理負担が少なくなることから、電話機10の構成を簡単化することができる。
【0090】
また、前述した説明では、着信履歴として記憶された電話番号が電話番号リスト22b(32b)に登録された電話番号と一致する場合には、該当する電話番号に警告マークを付して表示するものとしているが、該当する電話番号を着信履歴として表示しないようにしても良い。
【0091】
これにより、不用意に折り返し電話を掛けないようにすべき電話番号については予め着信履歴として表示させずに済み、着信履歴機能を利用して誤って発信をしてしまうこともない。また、該当する電話番号を着信履歴から削除してしまうことで、着信履歴として記憶可能な電話番号の数に制限がある場合には、他の必要とする着信履歴を残すことができるようになる。
【0092】
なお、電話機10では、着信履歴として記憶された電話番号が電話番号リスト22b(32b)に登録された電話番号と一致する場合に、前述したように着信履歴として該当する電話番号に警告マークを付して表示させるか、あるいは着信履歴として該当する電話番号を表示させないようにするかを、予めユーザからの指示に応じて任意に設定できるようにしても良い。電話機10は、着信履歴の閲覧操作がされた場合に、この設定に応じて着信履歴についての電話番号の表示を実行する。
【0093】
次に、発信操作時の動作について、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
電話機10は、発信先の相手先電話番号が入力されると(ステップF1)、入力された電話番号と記憶装置22に保存された電話番号リスト(ブラックリスト)22bに登録された電話番号とを照合する(ステップF2)。
【0094】
ここで、入力された相手先電話番号と一致する電話番号が電話番号リスト22bに登録されていなかった場合には(ステップF3、No)、電話機10は、発信ボタンの押下などによる発信操作がされると(ステップF4)、入力された電話番号を接続先とする発信処理を実行する(ステップF5)。
【0095】
一方、入力された相手先電話番号と一致する電話番号が電話番号リスト22bに登録されていることが確認された場合には(ステップF3、Yes)、電話機10は、出力装置26から警告出力を行う(ステップF7)。例えば、電話機10は、表示装置において警告メッセージを表示させる、またはスピーカから特定の音声を出力させる。これによって、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている、悪意をもっている可能性のある相手に対して発信をしようとしていることをユーザに対して通知し、注意を促す。
【0096】
ここで、敢えて発信操作がされた場合には(ステップF4)、電話機10は、入力された電話番号を接続先とする発信処理を実行する(ステップF5)。また、発信操作の終了が指示された場合には(ステップF6、Yes)、電話機10は、入力された電話番号を無効として発信操作に対する処理を終了する。
【0097】
こうして、発信のために入力された相手先電話番号について、電話番号リスト22bに登録された電話番号と照合し、該当する電話番号である場合には警告出力することができるので、不用意に悪意のある可能性のある相手に対して電話しないで済む。
【0098】
なお、前述した説明では、入力された接続相手先の電話番号が電話番号リスト22bに登録されていた場合には、警告出力してユーザに注意を促すことができるが、そのまま発信操作がされた場合には発信処理を実行してしまう。これを回避するため、電話機10は、警告出力をすると共に(ステップF7)、発信操作を受け付けない発信禁止の状態にしても良い(ステップF8)。
【0099】
これにより、相手先電話番号を入力することで警告出力されたにもかかわらず、誤って発信ボタンに対する操作してしまったとしても、発信処理が実行されないので、不用意に悪意のある可能性のある相手に対して電話をしないで済む。
【0100】
なお、電話機10では、発信先として入力された相手先電話番号が電話番号リスト22bに登録された電話番号と一致する場合に、前述したように警告出力のみを出力するか(発信処理の実行は可能)、あるいは警告出力と共に発信禁止とするかを、予めユーザからの指示に応じて任意に設定できるようにしても良い。電話機10は、発信先の相手先電話番号が入力された場合に、この設定に応じた処理を実行する。
【0101】
また、前述した説明では、いわゆるワンギリと呼ばれる発信を行う発信者を対象としているが、他の悪質と考えられる発信者、例えば悪質なセールス業者や、いたずら電話の発信者などを対象として電話番号リストへ電話番号を登録するようにしても良い。例えば、発信元の電話番号を通知してくる発信者であれば、この発信者に悪意があると感じた電話機10のユーザが発信元の電話番号をサービス提供サーバ19に通知すれば良い。
【0102】
また、前述した説明では、サービス提供サーバ19がメッセージ通知サービスを電話機10のユーザに対して提供する際に、課金などを行なうことについては説明していないが、通知サービスプログラム22aのダウンロード時に有償で配布したり、メッセージ通知サービスを継続利用するために一定期間毎(例えば各月)に課金したり、あるいはリスト取得要求に応じて電話番号リスト32bを電話機10に対して送信する毎に課金を行なうようにしても良い。サービス提供サーバ19では、メッセージ通知サービスの提供先毎に課金金額を管理し、例えばインターネット18を介して接続された金融機関(銀行、クレジット会社など)のサーバとの間で決済を行うようにする。
【0103】
また、インターネット18により接続されるサービス提供サーバ19によってメッセージ通知サービスを提供するものとしているが、電話回線網14における交換局にサービス提供サーバ19と同様の機能を搭載し、交換局によってメッセージ通知サービスを提供するようにしても良い。
【0104】
また、本実施形態では、通信端末として電話機10を対象としているが、その他の通信機能を搭載した各種の情報機器、例えばパーソナルコンピュータ、PDA(personal digital assistant)、カーナビゲーションシステムやIP電話、ケーブルTV、デジタルTVなどの種々の機器を対象とすることもできる。また、電話機10を対象としているために電話番号によってそれぞれが特定されるが、通信方式の違いによって他の記号列によって通信相手が特定される場合にも適用することができる。例えば、記号列としては、IPアドレス、URL(uniform resource locator)、MACアドレス、メールアドレス、チャンネルなどを対象とすることもできる。
【0105】
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、あるいはまた部分的に処理の順番が入れ替わっても、同様の効果が得られるのであれば、そのように、構成要件が削除され、若しくは交換された構成が発明として抽出され得る。
【0106】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできる通知サービスプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録された通知サービスプログラムを読み込み、または通信媒体を介して通知サービスプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、サーバにおいては通信端末から登録するよう要求された通信端末の記号列が登録された記号列リストを作成して通信端末に提供し、通信端末では、サーバから取得した記号列リストを記憶し、着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの記号列を扱う処理動作の実行時に、対象とする記号列が記号列リストに登録されているか確認し、該当する記号列が登録されていれば所定の表示や処理動作を禁止状態にすることができるので、悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における通信システムの構成を示す図。
【図2】本実施形態における電話機10の構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態におけるサービス提供サーバ19の構成を示すブロック図。
【図4】本実施形態における電話番号リスト22b(32b)のデータ構造の一例を示す図。
【図5】本実施形態におけるサービス提供サーバ19によって管理される指定回数データベース32cのデータ構造の一例を示す図。
【図6】本実施形態における通信システムの電話機10とサービス提供サーバ19の動作の概略について説明するためのフローチャート。
【図7】本実施形態における電話機10とサービス提供サーバ19のそれぞれの処理動作について示すフローチャート。
【図8】本実施形態におけるサービス提供サーバ19における電話番号リスト32bの更新処理について示すフローチャート。
【図9】本実施形態における電話機10とサービス提供サーバ19との間の電話番号リストの流れを説明するための図。
【図10】本実施形態における着信があった場合の動作について説明するためのフローチャート。
【図11】本実施形態における着信履歴の閲覧操作があった場合の動作について説明するためのフローチャート。
【図12】本実施形態における着信履歴として電話番号を一覧表示している画面の一例を示す図。
【図13】本実施形態における発信操作時の動作について説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
10…電話機
12…基地局
14…電話回線網
16…アクセスサービスプロバイダ
18…インターネット
19…サービス提供サーバ
20,30…CPU
22,32…記憶装置
22a,32a…通知サービスプログラム
22b,32b…電話番号リスト
32c…指定回数データベース
24,34…通信装置
26,36…出力装置
28,38…入力装置
29,39…電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信相手を電話番号などの記号列によって特定して通信を行なう電話機などの通信端末と、そのような通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電話機に着信履歴機能を設け、発信者の電話番号を履歴として記録しておき任意に表示させることができる技術が公開されていた(例えば、特許文献1参照)。そして、この着信履歴機能を利用することで、発信者の電話番号を表示させて発信操作するだけで簡単に相手に折り返しの電話を掛けることができるようになっていた。
【0003】
ところで、近年では、着信履歴機能を利用して、1回だけ呼び出し音を鳴らし、相手が電話に出る前に切ってしまう、いわゆるワンギリと呼ばれる利用をする発信者が出てきている。このような発信者は、発信者番号を通知する設定にした上で電話を掛け、1回だけ呼び出し音を鳴らした後に相手が出る前に電話を切ってしまう。すると受信者は、着信履歴を見て、自信の電話機に登録されていない相手から電話があったことを知ることになるが、発信者が誰であるかは、かけ直してみなくては分からない。このため受信者は着信履歴に残されている発信者番号を頼りに、相手に折り返しの電話を掛け直してしまう場合が多いが、受信者が折り返して電話をしてしまうと、例えば自動応答テープの音声が流れる先に接続され、そのテープの音声をしばらく聞くことで、後から法外な情報提供料を請求されてしまうといった問題が起きていた。
【0004】
現状では前述したようなワンギリの被害を未然に防ぐ方法として、着信履歴に自分の知らない発信者の電話番号が記録されていても、折り返し電話をしないという方法がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−174891号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、迷惑電話等の被害を未然に防ぐ方法としては、着信履歴に自分が知らない電話番号が記録されている場合には折り返して電話を掛けないという方法が採られており、これによって悪意のある発信者に対しては対処することができた。しかし、自分が知らない電話番号であっても、それが電話機に電話番号を登録していない友人や知人からの着信による場合もあるため、全ての自分が知らない電話番号に折り返して電話を掛けないのも問題がある。すなわち、着信履歴に知らない電話番号が記録されている場合には折り返して電話を掛けないという方法では、悪意のある発信者に電話をすることになる危険を承知で折り返し電話を掛けてみない限り、発信者が友人や知人であるか、悪意のある発信者なのかを判別することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにすることが可能な通信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信相手を記号列によって特定して通信を行なう通信端末と前記通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムであって、前記サーバは、前記記号列が登録された記号列リストを記憶する第1リスト記憶手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録される記号列を更新するリスト更新手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストを前記通信端末に対して提供する記号列リスト提供手段を有し、前記通信端末は、前記記号列リスト提供手段によって提供された前記記号列リストを記憶する第2リスト記憶手段と、前記記号列を扱う処理動作を実行する処理手段と、前記処理手段により実行される処理動作の対象となる記号列が、前記第2リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録されているか確認する確認手段と、前記確認手段によって前記処理対象とする記号列が前記第2リスト記憶手段に登録されていることが確認された場合に警告出力する警告出力手段とを有したことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、通信相手を記号列によって特定して通信を行なう通信端末と前記通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムであって、前記サーバは、前記記号列が登録された記号列リストを記憶する第1リスト記憶手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録される記号列を更新するリスト更新手段と、前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストを前記通信端末に対して提供する記号列リスト提供手段を有し、前記通信端末は、前記記号列リスト提供手段によって提供された前記記号列リストを記憶する第2リスト記憶手段と、前記記号列を扱う処理動作を実行する処理手段と、前記処理手段により実行される処理動作の対象となる記号列が、前記第2リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録されているか確認する確認手段と、前記確認手段によって前記処理対象とする記号列が前記第2リスト記憶手段に登録されていることが確認された場合に、前記処理手段による処理動作を禁止状態にする処理禁止手段とを有したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態における通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、電話機10は、例えば携帯電話機であり、無線通信により基地局12を介して電話回線網14と接続することができる。なお、この電話機10としては、FAXや固定電話機、IP電話やケーブルテレビ他の種々の機器を用いることが可能であり、それぞれの機器に応じた方法で、電話回線網14に直接ないし他の機器等を介して接続される。また、電話回線網14は、アクセスサービスプロバイダ16を介してインターネット18と接続される。インターネット18には、本実施形態におけるメッセージ通知サービスを提供するサービス提供サーバ19が接続されている。電話機10は、基地局12、電話回線網14、アクセスサービスプロバイダ16、及びインターネット18を通じて、サービス提供サーバ19が提供するメッセージ通知サービスを利用することができる。
【0011】
メッセージ通知サービスでは、悪意のある発信をする相手(例えば迷惑電話を発信する発信元)の電話番号(記号列)が記録された電話番号リスト(記号列リスト)を電話機10に対して提供する。電話機10は、サービス提供サーバ19のメッセージ通知サービスを利用して取得された電話番号リストをもとに、利用者が悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにする機能が設けられている。
【0012】
図2は、本実施形態における電話機10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電話機10は、CPU20が記憶装置22、通信装置24、出力装置26、入力装置28、及び電源29と相互に接続されている。
【0013】
CPU20は、電話機10全体の制御を司るもので、記憶装置22に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU20は、制御プログラムを実行することで、電話機10に設けられた各種の機能を実現する。例えば、基本的な通信を実現するための着信通話機能、発信通話機能の他、指定番号着信拒否機能、着信履歴機能、電話帳登録機能、発信元表示機能などの電話番号を扱う各種処理動作を実行する機能が設けられている。また、記憶装置22にインストールされた通知サービスプログラム22aを実行することにより、サービス提供サーバ19が提供しているメッセージ通知サービスを利用するための機能を実行する。
【0014】
記憶装置22は、CPU20によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録されるもので、RAM、書き換え可能ROM、読み出し専用ROMやハードディスクなどの種々の記憶装置によって構成することができる。読み出し専用ROMには、例えば電話機10に設けられた各種の機能を実現するための制御プログラムが記憶されている。書き換え可能ROMには、インストールされた通知サービスプログラム22aや、メッセージ通知サービスの利用によってサービス提供サーバ19から取得した電話番号リスト22b、電話帳登録機能によって登録される電話番号、指定番号着信拒否機能によって登録される着信拒否の対象とする電話番号、着信履歴機能によって記録される発信元の電話番号などが記憶される。RAMは、例えば、各種機能を実行する際に作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどに用いられる。
【0015】
なお、記憶装置22に記録されるプログラム、データ等は、通信装置24を通じて、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録しても良い。また、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録装置を設け、この記録装置に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して必要な時のみに使用する構成にしても良い。
【0016】
通信装置24は、CPU20の制御のもとで、基地局12との間の無線通信を介して電話回線網14に接続し、電話回線網14、インターネット18を経由してサービス提供サーバ19から受信した情報を、電話機10で使用できる形式へ変化したり、電話機10の情報をサービス提供サーバ19へ送信できる形式へ変換するなどの通信制御を実行する。
【0017】
出力装置26は、各種情報を出力するためのもので、例えばLCDなど、記憶装置22に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する表示装置や、音声出力用のスピーカなどを含む。
【0018】
入力装置28は、ハードウェアキーやボタン、マイクロフォン、タッチパネルなどにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
電源29は、電話機10を構成する各部への電源供給を行なう。
【0019】
図3は、本実施形態におけるサービス提供サーバ19の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サービス提供サーバ19は、CPU30が記憶装置32、通信装置34、出力装置36、入力装置38、及び電源39と相互に接続されている。
【0020】
CPU30は、サービス提供サーバ19全体の制御を司るもので、記憶装置32に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU30は、制御プログラムを実行することで、サービス提供サーバ19に設けられた各種の機能を実現する。また、記憶装置32にインストールされた通知サービスプログラム32aを実行することにより、メッセージ通知サービスを提供するための機能を実行する。
【0021】
記憶装置32は、CPU30によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録されるもので、RAM、ハードディスク装置(HDD)などを含む。記憶装置32には、例えばサービス提供サーバ19に設けられた各種の機能を実現するための制御プログラムや、メッセージ通知サービスを実現するための通知サービスプログラム32a、メッセージ通知サービスを提供するために設けた電話番号リスト32b(ブラックリスト)及び指定回数データベース32cなどが記憶される。電話番号リスト32bと指定回数データベース32cに登録される情報の詳細については後述する(図4、図5)。RAMは、例えば、各種機能を実行する際に作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどに用いられる。
【0022】
なお、記憶装置32に記録されるプログラム、データ等は、通信装置34を通じて、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録しても良い。また、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録装置を設け、この記録装置に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して必要な時のみに使用する構成にしても良い。
【0023】
通信装置34は、CPU30の制御のもとで、電話回線網14及びインターネット18を経由して電話機10から受信した情報をサービス提供サーバ19で処理できる形式へ変換したり、サービス提供サーバ19の記憶装置32に記憶された情報を電話機10に送信することができる形式へ変換するなどの通信制御を実行する。
出力装置36は、各種情報を出力するためのもので、例えばCRTディスプレイなどによる表示装置、音声出力用のスピーカなどを含む。
入力装置38は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
電源39は、サービス提供サーバ19を構成する各部への電源供給を行なう。
【0024】
図4は、本実施形態における電話番号リスト22b(32b)のデータ構造の一例を示す図である。なお、本実施形態では、サーバ側と端末側で、ともに図4に示す共通のデータ構造を用いることとし、このときのデータ構造を図4に示している。電話番号リスト32bは、サービス提供サーバ19において集計され、メッセージ通知サービスを利用する電話機10に提供され、電話番号リスト22bとして記憶される。
【0025】
図4に示すように、電話番号リスト22b(32b)には、所定の条件に基づいて悪意のある発信をすると判別された発信者の電話番号が順次登録される。それぞれの電話番号に対しては管理番号としてシリアル番号(001,002,003…)が順次付される。電話番号リスト32b(22b)に登録された電話番号は、所定の条件に基づいて削除することができる。電話番号リスト32bに対する電話番号の登録と削除の処理の詳細については後述する。
【0026】
図5は、本実施形態におけるサービス提供サーバ19によって管理される指定回数データベース32cのデータ構造の一例を示す図である。指定回数データベース32cには、電話番号リスト32bに登録すべき電話番号の候補が記録されており、悪意のある発信をする発信者を判別するために用いられる。具体的には、指定番号(電話番号)、指定回数、指定要求元数についての情報が、それぞれの指定番号毎に対応づけて登録されている。
【0027】
このうち指定番号(電話番号)は、あるユーザの電話機10から電話番号リスト32bへ登録すべきであると登録希望通知(登録希望番号通知)があった電話番号、すなわちあるユーザによって悪意のある発信者であると指定された発信元の電話番号である。
【0028】
また、指定回数は、それぞれの指定番号に対して、登録希望番号通知があった回数が加算された累積値である。また、指定要求元数は、登録希望番号通知を送信した指定要求元(電話機10)の数である。
【0029】
また、電話番号リスト32bに登録された指定回数は、あるユーザによって、電話番号リスト32bから削除すべきであるとの登録非希望通知(登録非希望番号通知)がなされた場合には、その登録非希望通知がなされた電話番号について減算される。図5に示す例では、指定番号「03−****−@@@@」に対して、異なる3つの指定要求元から、それぞれ1回の登録希望番号通知(累積された指定回数が3回)があったことを示している。
【0030】
次に、本実施形態における通信システムの動作について説明する。
まず、本実施形態における通信システムの電話機10とサービス提供サーバ19の動作の概略について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】
サービス提供サーバ19は、例えば電話回線網14、インターネット18を経由して、電話機10から受信される登録希望番号通知あるいは登録非希望番号通知をもとに、電話番号リスト32bに対する更新処理を実行する(ステップS1)。サービス提供サーバ19は、登録希望番号通知あるいは登録非希望番号通知に応じて、指定回数データベース32cに登録した指定番号に対する指定回数を加減算するなどし、この指定回数が所定の条件に該当する場合に、該当する電話番号を電話番号リスト32bへ登録あるいは削除する。
【0032】
サービス提供サーバ19によって更新処理される電話番号リスト32bは、予め決められた所定の更新タイミングで電話機10に提供される。電話機10は、サービス提供サーバ19から提供された電話番号リスト22b(32b)を記憶することでリストの内容を更新する(ステップS2)。所定の更新タイミングとしては、例えば一定時間毎に実行する第1の方法、サービス提供サーバ19における電話番号リスト32bの更新と同期して実行する第2の方法、電話機10での入力操作に応じて、電話機10からサービス提供サーバ19に対して更新を要求して実行する第3の方法などがある。各方法の詳細については後述する。
【0033】
電話機10は、着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの電話番号を扱う処理動作の実行時に(ステップS3)、電話番号リスト22bをもとにして、ユーザが悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにするための処理を実行する(ステップS4〜S6)。
【0034】
例えば、電話機10は、着信があった場合に、その電話を掛けてきた発信元を特定する番号(例えば相手の電話番号)が通知されていれば、この電話番号が電話番号リスト22bに登録されているかを確認し、該当する電話番号が登録されている場合には、警告出力あるいは着信禁止の処理等の処理を実行する(ステップS4)。ここで、警告出力としては、例えば、画面にメッセージを表示したり、所定の記号などを表示するなどのほか、音声による警告出力や画像ないし動画、立体映像などによる警告出力が可能である。
【0035】
また、電話機10は、着信履歴の閲覧操作の際に、着信履歴として記録された電話番号の中に電話番号リスト22bに登録された電話番号があるかを確認し、該当する電話番号が登録されている場合に、警告出力の処理を実行する(ステップS5)。
【0036】
また、電話機10は、発信操作(相手先電話番号入力)の際に、入力された相手先電話番号が電話番号リスト22bに登録されているかを確認し、該当する電話番号が登録されている場合に、警告出力あるいは発信禁止の処理を実行する(ステップS6)。
【0037】
以下、図6に示した各ステップS1〜S6における処理の詳細について説明する。
まず、サービス提供サーバ19における電話番号リスト32b(ブラックリスト)の更新処理(ステップS1)と、電話機10における電話番号リスト22bの更新処理(ステップS2)の詳細について、図7は乃至図9を参照しながら説明する。
【0038】
図7は、電話機10とサービス提供サーバ19のそれぞれの処理動作について示すフローチャートである。
まず、電話機10は、サービス提供サーバ19が提供しているメッセージ通知サービスを利用できるように、メッセージ通知サービス用のアプリケーションプログラム(通知サービスプログラム22a)をインストールする(ステップA1)。本実施形態では、例えば電話機10は、ユーザからの入力操作に応じて、インターネット18に接続されたサービス提供サーバ19にアクセスし、サービス提供サーバ19から通知サービスプログラム22aをダウンロードする。電話機10は、サービス提供サーバ19からダウンロードした通知サービスプログラム22aをインストールし、メッセージ通知サービスの利用が可能な状態にする。なお、この通知サービスプログラム22aの書き込みないしインストール等は、製品製造時に工場で行うようにすることも可能である。
【0039】
一方、サービス提供サーバ19は、電話機10に対してメッセージ通知サービスにより提供する電話番号リスト32bの内容を、例えば以下に説明するようにして随時更新している(ステップB1)。
【0040】
図8は、サービス提供サーバ19における電話番号リスト32bの更新処理について示すフローチャートである。
【0041】
サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bに対する更新処理の初期設定として、指定回数データベース32cを全てクリアする(ステップC1)。この処理は、原則としてサーバの初回起動時にのみ実行される処理である。
【0042】
その後、サービス提供サーバ19は、インターネット18を通じて、電話機10からの登録希望番号通知あるいは登録非希望番号通知に応じて、指定回数データベース32cを更新し、さらには指定回数データベース32cに登録された情報に応じて電話番号リスト32bの更新を実行する(ステップC2〜C12)。登録希望番号通知は、電話番号の指定と共に、この電話番号を電話番号リスト32bへ登録することを要求する通知であり、あるユーザが、その電話番号を迷惑電話の発信者のものであると考えていることを意味している。また、登録非希望番号通知は、電話番号の指定と共に、この電話番号を電話番号リスト32bから削除することを要求する通知である。これは、例えば、個人的事由などによる嫌がらせなどによって他人に自己の番号をブラックリストに登録されてしまった場合等に、その登録を削除することができるようにするためのものである。なお、登録希望番号通知及び登録非希望番号通知には、要求元の電話機10の電話番号を共に通知することもできるものとする。
【0043】
サービス提供サーバ19は、登録希望番号通知を受信すると(ステップC2)、指定された電話番号が今までに指定されたことがある番号であるか否かを、指定回数データベース32cに指定番号として登録された電話番号をもとに判別する(ステップC3)。
【0044】
サービス提供サーバ19は、指定された電話番号が指定回数データベース32cに登録されていなかった場合(ステップC3,No)、新たな番号として指定回数データベース32cに指定番号として登録し、指定回数を1とする(ステップC7)。なお、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cの指定要求元数を1とし、指定回数データベース32cとは別に要求元の電話番号を記憶しておく。なお、ここで「指定回数」とは、ある電話番号が、ブラックリストに登録すべき番号として指定された回数をいい、「指定要求元数」とは、ある電話番号をブラックリストに登録すべき番号として指定してきた、その要求してきた者(電話番号)の数である。
【0045】
一方、指定された電話番号が指定回数データベース32cにすでに登録されていた場合(ステップC3,Yes)、サービス提供サーバ19は、指定回数データベース32cに登録されている登録番号のうち、該当する電話番号に対応する指定回数データを+1する(ステップC4)。なお、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cとは別に記憶されている要求元の電話番号を検索し、該当する電話番号が記憶されていなければ、指定回数データベース32cの指定要求元数を+1として新たに登録し、別途、要求元の電話番号を記憶しておく。
【0046】
なお、該当する要求元の電話番号がすでに記憶されている、すなわち、過去に同じ者から同じ番号が登録されていた場合には、同一人からの重複した登録を避けるために、指定要求元数を更新しないこととするのが望ましい。また、指定回数と指定要求元数は、必ずしも両方を備えていなくてはならないわけではなく、どちらか一方のみで本発明を実施することも可能である。例えば、過去に同じ者から同じ番号が登録されていた場合に、指定要求元数を更新しないこととした場合には、指定回数と指定要求元数は同じ値となるので、一方を省略する事が可能である。
【0047】
そして、サービス提供サーバ19は、指定回数が予め設定された所定回数を超えたか否か、すなわち電話番号リスト32bに登録すべき条件に該当する状態となったかを判別する(ステップC5)。なお、上記判断の基準とする「所定回数」としては、例えば、個人的な嫌がらせなどによってブラックリストに登録されてしまう場合を避けるために、あまりに少ない回数を定めることは望ましくない。この場合、ある程度の回数あるいはある程度の人数からの同一番号の登録要求をもって、電話番号リスト32bに登録することとするのが望ましい。
【0048】
ここで、指定回数が所定回数を超えていない場合には、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bに登録すべき条件に該当しないとして、登録希望番号通知に対する処理を終了する。
【0049】
一方、指定回数が所定回数を超えていた場合には、サービス提供サーバ19は、該当する指定番号を電話番号リスト32b(ブラックリスト)に管理番号とともに登録し(電話番号を電話番号リスト32bに追加する)、登録希望番号通知に対する処理を終了する(ステップC6)。
【0050】
こうして、登録希望番号通知があった場合には、指定回数データベース32cに指定回数を登録し、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を超えた(電話番号リスト32bに登録すべき条件に該当する)時には、通知された電話番号を電話番号リスト32bに登録する。
【0051】
指定回数データベース32cを用いることで、電話機10から登録希望番号通知があっても、この登録希望番号通知に応じて単純に電話番号リスト32bへの電話を行わない。従って、不用意に悪意のある発信者の電話番号として電話番号リスト32bに登録されることがない。
【0052】
ところで、サービス提供サーバ19は、登録非希望番号通知を受信すると(ステップC8)、指定された電話番号が今までにすでに指定されたことがある番号かどうかを、指定回数データベース32cに登録されている指定番号(電話番号)をもとに判別する(ステップC9)。
【0053】
サービス提供サーバ19は、指定された電話番号が指定回数データベース32cに登録されていなかった場合(ステップC9,No)、電話番号指定回数データベース32cに対して何の登録もせずにステップC2に戻り、再び登録希望通知ないし登録非希望通知の待ち状態となる。
【0054】
なお、登録非希望番号通知によって指定された電話番号が指定回数データベース32cに登録されていなかった場合に、指定回数の値を−1とした新たな指定番号として、指定回数データベース32cに登録することとしても良い。また、その際、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cの指定要求元数を−1として、指定回数データベース32cとは別に要求元の電話番号を記憶しておくこととしても良い。
【0055】
一方、指定された電話番号がすでに指定回数データベース32cに登録されていた場合(ステップC9,Yes)、サービス提供サーバ19は、指定回数データベース32cに登録されている指定番号のうち、該当する電話番号に対応する指定回数データを−1する(ステップC10)。なお、要求元の電話機10の電話番号が通知されている場合には、指定回数データベース32cとは別に記憶されている要求元の電話番号を検索し、該当する要求元の電話番号が記憶されていなければ、指定回数データベース32cの指定要求元数を−1し、別途、要求元の電話番号を記憶しておく。なお、該当する要求元の電話番号がすでに記憶されている、すなわち、過去に同じ者から同じ番号が登録されていた場合には、同一人からの重複した登録を避けるために、指定要求元数を更新しないこととするのが望ましい。
【0056】
そして、サービス提供サーバ19は、指定回数が予め設定された所定回数を下回ったか、すなわち電話番号リスト32bから登録を削除すべき条件を満足する状態となったかを判別する(ステップC11)。
【0057】
ここで、指定回数が所定回数を下回っていない場合には、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bから登録を削除すべき条件に該当していないとして、登録非希望番号通知に対する処理を終了し、ステップC2へ戻って、再び登録希望通知ないし登録非希望通知の待ち状態となる。
【0058】
一方、サービス提供サーバ19は、指定回数が所定回数を下回っていた場合には、該当する指定番号を電話番号リスト32b(ブラックリスト)から削除、すなわち、電話番号を電話番号リスト32bから削除し、登録非希望番号通知に対する処理を終了する(ステップC12)。
【0059】
このように、登録非希望番号通知があった場合には、指定回数データベース32cに記憶されている指定回数から回数を減じ、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を下回った(電話番号リスト32bから登録を削除すべき条件に該当した)時には、通知された電話番号を電話番号リスト32bから削除する。
【0060】
指定回数データベース32cを用いることで、電話機10から登録非希望番号通知があっても、この登録非希望番号通知に応じて単純に電話番号リスト32bからの電話番号の削除を行わない。従って、悪意のある発信者が、自分自身で自己の番号の登録を削除しようとしても、指定回数が多い場合(すなわち、多数の者が「迷惑電話発信者」との評価を下した場合)には、電話番号リスト32bの登録を抹消することができないようにすることができる。
【0061】
なお、前述した説明では、電話番号リスト32bに電話番号を登録または削除すべき条件として、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を超えた場合または下回った場合を対象としているが、指定回数と指定要求元数との組み合わせによって、電話番号リスト32bに登録または削除すべき電話番号を判別しても良い。
【0062】
例えば、指定回数データベース32cに登録された指定回数が所定回数を超えると共に指定要求元数も所定数を超えた場合にのみ、電話番号リスト32bに電話番号を登録する条件とすることも可能である。これにより、例えば、所定数を超える多くのユーザから同じ発信者について電話番号リスト32bに登録すべきであることが登録希望番号通知により通知されている場合に、この発信者の電話番号を電話番号リスト32bに登録することもできる。
【0063】
また、指定回数データベース32cに登録された指定番号を電話番号リスト32bに登録すべきと判別するための所定回数と、電話番号リスト32bに登録された電話番号を削除すべきと判別するための所定回数は異なっていても良い。例えば、電話番号リスト32bへの登録を判別するための所定回数の方を小さい値とすることで、登録希望番号通知によって要求された電話番号は電話番号リスト32bに登録されやすくなり、電話番号リスト32bから削除されにくくすることができる。
【0064】
また、指定回数データベース32cに登録される指定回数については、指定要求元毎に記憶しておくようにしても良い。この場合、登録非希望番号通知の際に要求元の電話番号が通知された時、この電話番号が示す指定要求元からの指定回数分を、ステップC10において、指定回数から減算するようにしても良い。
【0065】
次に、電話機10がサービス提供サーバ19から電話番号リスト32b(22b)を取得する処理について説明する。
電話機10は、通知サービスプログラム22aがインストールされると(ステップA1)、電話番号リスト22bが前回更新されてから予め決められた一定期間が経過したかを監視している(ステップA2)。電話機10は、一定期間が過ぎたことを検知すると、自動的にサービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信する(ステップA3)(図9(1))。このリスト取得要求は送信する際に必要に応じてインターネット18で送受信可能な形式に変換される。変換されたリスト取得要求は、電話機10が接続する基地局12あるいは管轄の電話局に電話回線網14を通して送信された後、アクセスサービスプロバイダ16を介して、要求先であるサービス提供サーバ19へ送信される(図9(2))。
【0066】
サービス提供サーバ19は、電話機10からのリスト取得要求を受信すると(ステップB2)(図9(3))、要求元の電話機10との間でユーザ認証処理を実行し、サービス提供の対象としているユーザであるかを確認する(ステップB3)。ここでサービス対象ユーザではないと確認された場合(ステップB3,No)、サービス提供サーバ19は、不正ユーザからのアクセスであるとして、そのまま何もしなくても良い。また、何らかの方法でメッセージ等を送信する事が可能であれば、電話機10に対してサービス対象ユーザではないことを通知するエラーメッセージを送信し、電話機10で、サービス提供サーバ19から通知されたエラーメッセージを表示して、ユーザに通知するようにしても良い(ステップA4)。
【0067】
一方、サービス対象ユーザであることが確認されると(ステップB3、Yes)、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32b(ブラックリスト)を、必要に応じてインターネット18で送信可能な形式に変換して、インターネット18及び電話回線網14を通じて電話機10へ送信する(ステップB4)(図9(4)(5))。
【0068】
電話機10は、サービス提供サーバ19から受信した電話番号リスト32bを、通知サービスプログラム22aによって、電話機10において利用可能な形式に変換してから記憶装置22に電話番号リスト22bとして保存する(ステップA5)(図9(6)(7))。
【0069】
なお、前述した説明では、電話機10において一定時間が経過した場合に、サービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信しているが、これ以外のタイミングによって電話番号リスト22bを更新するようにしても良い。
【0070】
例えば、サービス提供サーバ19において、電話番号リスト22bの更新が行われた時に、電話機10における電話番号リスト22bが更新されるようにしても良い。この場合、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bを更新した際に、例えば、更新されたことを通知する電子メール(更新通知メール)を電話機10に対して送信する。電話機10で更新通知メールがユーザによって確認され、ユーザからの指示に応じて、サービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信することで、前述と同様にしてサービス提供サーバ19から電話番号リスト22bを取得することができる。また、ユーザによって確認される工程を経ずとも、上記サービス提供サーバ19から送信された更新通知メールの着信を、自動巡回により端末が自動的に着信判別し、これにより自動的にサービス提供サーバ19に対して電話番号リスト22bの取得要求を送信するようにしても良い。
【0071】
また、サービス提供サーバ19は、電話機10からの電話番号リスト22bの取得要求の受信を待つことなく、電話番号リスト32bに対する更新を実行した際に、直ちに更新後の電話番号リスト32bを電話機10に対して送信し、通知サービスプログラム22aによって記憶装置22に記憶させるようにしても良い。
【0072】
なお、サービス提供サーバ19は、電話番号リスト32bに対して更新があった場合に、逐次、電話番号リスト32bを電話機10に対して送信するのではなく、予め決められた数(複数)の電話番号の更新が実行された場合に、電話機10における電話番号リスト22bを更新すべきタイミングであると判別して、電話番号リスト32bを送信しても良い。これにより、サービス提供サーバ19から電話機10に対する電話番号リスト32bの送信回数を、更新された電話番号の数を任意に決めることで調整することができる。
【0073】
こうして、電話機10では、サービス提供サーバ19から電話番号リスト22bを取得して更新することができるので、悪意のある発信者の電話番号を逐次登録する作業が不要となる。また、他の電話機10のユーザからの登録希望番号通知によって登録された電話番号を含む電話番号リスト32bを取得するので、1度も着信したことがない相手についての電話番号であっても、電話番号リスト(ブラックリスト)22bとして予め用意しておくことができる。
【0074】
次に、電話機10における着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの各種動作における(ステップS4、S5、S6)、電話番号リスト22bをもとにして、ユーザが悪意のある相手に対して不用意に電話をかけないようにするための処理について説明する。
【0075】
まず、図10に示すフローチャートを参照しながら、着信があった場合の動作について説明する。
電話機10は、着信があった場合(図9(8))、その電話を掛けてきた相手の発信者番号が通知されているかどうかを判別し(ステップD1)、発信者番号が通知されていれば、その発信者番号を記憶装置22に保存された電話番号リスト22bに登録されている電話番号と照合する(ステップD2)(図9(9))。ここで、電話番号リスト22bに発信者番号と一致する電話番号が登録されていることを確認できた場合(ステップD3)、電話機10は、出力装置26から警告出力を行う(ステップD4)。例えば、電話機10は、表示装置において警告メッセージを表示させる、またはスピーカから特定の音声を出力させる等の警告を出力する。これによって、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている、悪意をもった発信を行う可能性のある発信者からの着信であることをユーザに対して通知し、注意を促す。図9(10)には、電話機10において表示される警告メッセージの一例を示している。
【0076】
さらに、ユーザが電話に出る前に呼び出しが終了された場合は(ステップD6、Yes)、電話機10は、着信履歴として記憶される発信者番号に、ユーザに対して注意を促すためのデータ(警告マーク)を付加する(ステップD7)。これにより、ユーザが後から着信履歴を閲覧した際にも、注意を促すべき番号を一目で認識できるような警告表示などを行うことが可能である。
【0077】
なお、呼び出しが終了する前に電話を受ける操作がされた場合には(ステップD8)、通話開始状態にする(ステップD9)。
【0078】
なお、前述した説明では、発信元の電話番号が電話番号リスト22bに登録されている場合には警告出力を行うものとして説明しているが、この場合、着信を受けるべきではなかったにもかかわらず着信操作をしてしまう可能性がある。従って、これを防止するために、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている発信元からの着信については、着信禁止状態にするようにしても良い(ステップD5)。着信禁止状態としては、着信があったことを出力しない、さらには着信履歴を残さない等のようにすることができる。これにより電話機10のユーザは、電話番号リスト(ブラックリスト)22bに電話番号が登録されている相手からの着信があったことさえも認識しないで済む。
【0079】
なお、電話機10に対しては、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている相手からの着信があった場合に、警告出力した上で呼び出しを実行するか、あるいは着信禁止状態にするかは、予めユーザによる操作によって設定できるようにしても良い。
【0080】
このようにして、サービス提供サーバ19から電話番号リスト22bを取得した電話機10では、着信があった際に、その電話を掛けてきた発信者番号が取得可能であれば、この発信者番号を取得して、電話番号リスト22bに登録されているかどうかを調べることができる。そして、その電話を掛けてきた発信者番号が、電話番号リスト22bに登録されていれば、電話機10のユーザに対して注意を促す警告出力をしたり、あるいは着信禁止の処理によって着信不能状態にすることで、ユーザが不用意に折り返し電話を掛けないようにし、あるいはユーザに対して着信があったことを意識させないようにすることができる。
【0081】
次に、着信履歴の閲覧操作があった場合の動作について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、電話機10は、着信履歴機能により着信履歴の表示を要求された場合、着信履歴として記憶されている電話番号をまず1つ読み出し(ステップE1)、記憶装置22の電話番号リスト(ブラックリスト)22bに登録されている電話番号と照合する(ステップE2)。
【0082】
ここで、着信履歴の電話番号と同じ電話番号が電話番号リスト22bに登録されていることが確認された場合(ステップE3)、電話機10は、着信履歴の該当する電話番号に対して警告マークを付加する(ステップE4)。
【0083】
電話機10は、着信履歴として記憶された全ての電話番号について読み出しが完了していなければ(ステップE5)、着信履歴の次の電話番号を読み出し、前述のようにして電話番号のリスト22bに登録された電話番号との照合を行い、一致する電話番号であれば警告マークを付加する(ステップE2〜E4)。なお、ステップE5では、必ずしも総ての読み出しが完了していなくとも、例えば、画面に表示できる数の履歴を読んだら直ちにステップE6に進んで表示を行う等の構成としても良い。
【0084】
こうして、全ての着信履歴の電話番号について照合完了すると、電話機10は、着信履歴とする電話番号を出力装置26によって例えば一覧表示したり、画面に総ての番号を表示できない場合はスクロール表示等をする(ステップE6)。
【0085】
図12には、着信履歴として電話番号を一覧表示している画面の一例を示している。図12においては、3月10日(日)10:08と3月14日(木)14:23に着信した電話の発信元の電話番号「03−5×××−××××」「03−3×××−××××」のそれぞれに警告マークが付されている。これにより、悪意を持った発信元である可能性がある電話番号からの着信を、画面上の警告マークによって容易に判別することができる。
【0086】
なお、着信時に警告マークが付加された電話番号に対しては、無条件に警告マークを付して着信履歴を表示するものとしても良い。本実施例で示したように、着信履歴の閲覧時ごとに電話番号のリスト(ブラックリスト)22bとの照合を毎回行うことにより、着信時には警告マークを付していなくても、電話番号リスト22bが更新されることによって、新たに警告を出力すべきと判定された電話番号について警告マークを付して表示することができるので、ユーザに対して適切に注意を促すことができる。
【0087】
ところで、前述した説明では、電話機10はサービス提供サーバ19からあらかじめ電話番号リスト22bを取得して記憶し、この電話番号リスト22bと着信履歴として記憶された電話番号との照合を行っている。これに対して、着信履歴の閲覧操作時に、電話機10がサービス提供サーバ19に問い合わせて、サービス提供サーバ19に記憶された電話番号リスト32bとの照合によって、着信履歴として記憶された電話番号が悪意を持った発信者からのものであるかを判別するようにもできる。
【0088】
この場合、例えば電話機10は、着信履歴の閲覧操作がされると、着信履歴として記憶している全ての電話番号をサービス提供サーバ19に通知する。サービス提供サーバ19は、電話機10から取得した着信履歴の電話番号について、電話番号リスト32bを用いた図11に示すフローチャートと同様の処理を実行し、その結果を電話機10に対して返送する。電話機10は、サービス提供サーバ19における処理によって警告マークが付加された電話番号があった場合には、図12に示すように、該当する電話番号に警告マークを付して着信履歴の電話番号を一覧表示する。
【0089】
こうして、サービス提供サーバ19の電話番号リスト32bを用いて、着信履歴の電話番号についての照合を行なうことで、電話機10において処理する場合と同様にして、着信履歴として記憶された電話番号のうち、何れの電話番号に注意が必要であるか容易に判断できる。なお、着信時や発信操作時においても(ステップS4,S6)、前述した着信履歴の閲覧操作と同様にしてサービス提供サーバ19に記憶された電話番号リスト32bを利用することとしても良く、このようにすることにより、常に、サーバで更新された最新のデータを用いることができる。また、電話番号リスト22bを電話機10において記憶せずに済むため、記憶装置22の記憶領域を他に利用することができ、また電話機10の処理負担が少なくなることから、電話機10の構成を簡単化することができる。
【0090】
また、前述した説明では、着信履歴として記憶された電話番号が電話番号リスト22b(32b)に登録された電話番号と一致する場合には、該当する電話番号に警告マークを付して表示するものとしているが、該当する電話番号を着信履歴として表示しないようにしても良い。
【0091】
これにより、不用意に折り返し電話を掛けないようにすべき電話番号については予め着信履歴として表示させずに済み、着信履歴機能を利用して誤って発信をしてしまうこともない。また、該当する電話番号を着信履歴から削除してしまうことで、着信履歴として記憶可能な電話番号の数に制限がある場合には、他の必要とする着信履歴を残すことができるようになる。
【0092】
なお、電話機10では、着信履歴として記憶された電話番号が電話番号リスト22b(32b)に登録された電話番号と一致する場合に、前述したように着信履歴として該当する電話番号に警告マークを付して表示させるか、あるいは着信履歴として該当する電話番号を表示させないようにするかを、予めユーザからの指示に応じて任意に設定できるようにしても良い。電話機10は、着信履歴の閲覧操作がされた場合に、この設定に応じて着信履歴についての電話番号の表示を実行する。
【0093】
次に、発信操作時の動作について、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
電話機10は、発信先の相手先電話番号が入力されると(ステップF1)、入力された電話番号と記憶装置22に保存された電話番号リスト(ブラックリスト)22bに登録された電話番号とを照合する(ステップF2)。
【0094】
ここで、入力された相手先電話番号と一致する電話番号が電話番号リスト22bに登録されていなかった場合には(ステップF3、No)、電話機10は、発信ボタンの押下などによる発信操作がされると(ステップF4)、入力された電話番号を接続先とする発信処理を実行する(ステップF5)。
【0095】
一方、入力された相手先電話番号と一致する電話番号が電話番号リスト22bに登録されていることが確認された場合には(ステップF3、Yes)、電話機10は、出力装置26から警告出力を行う(ステップF7)。例えば、電話機10は、表示装置において警告メッセージを表示させる、またはスピーカから特定の音声を出力させる。これによって、電話番号リスト22bに電話番号が登録されている、悪意をもっている可能性のある相手に対して発信をしようとしていることをユーザに対して通知し、注意を促す。
【0096】
ここで、敢えて発信操作がされた場合には(ステップF4)、電話機10は、入力された電話番号を接続先とする発信処理を実行する(ステップF5)。また、発信操作の終了が指示された場合には(ステップF6、Yes)、電話機10は、入力された電話番号を無効として発信操作に対する処理を終了する。
【0097】
こうして、発信のために入力された相手先電話番号について、電話番号リスト22bに登録された電話番号と照合し、該当する電話番号である場合には警告出力することができるので、不用意に悪意のある可能性のある相手に対して電話しないで済む。
【0098】
なお、前述した説明では、入力された接続相手先の電話番号が電話番号リスト22bに登録されていた場合には、警告出力してユーザに注意を促すことができるが、そのまま発信操作がされた場合には発信処理を実行してしまう。これを回避するため、電話機10は、警告出力をすると共に(ステップF7)、発信操作を受け付けない発信禁止の状態にしても良い(ステップF8)。
【0099】
これにより、相手先電話番号を入力することで警告出力されたにもかかわらず、誤って発信ボタンに対する操作してしまったとしても、発信処理が実行されないので、不用意に悪意のある可能性のある相手に対して電話をしないで済む。
【0100】
なお、電話機10では、発信先として入力された相手先電話番号が電話番号リスト22bに登録された電話番号と一致する場合に、前述したように警告出力のみを出力するか(発信処理の実行は可能)、あるいは警告出力と共に発信禁止とするかを、予めユーザからの指示に応じて任意に設定できるようにしても良い。電話機10は、発信先の相手先電話番号が入力された場合に、この設定に応じた処理を実行する。
【0101】
また、前述した説明では、いわゆるワンギリと呼ばれる発信を行う発信者を対象としているが、他の悪質と考えられる発信者、例えば悪質なセールス業者や、いたずら電話の発信者などを対象として電話番号リストへ電話番号を登録するようにしても良い。例えば、発信元の電話番号を通知してくる発信者であれば、この発信者に悪意があると感じた電話機10のユーザが発信元の電話番号をサービス提供サーバ19に通知すれば良い。
【0102】
また、前述した説明では、サービス提供サーバ19がメッセージ通知サービスを電話機10のユーザに対して提供する際に、課金などを行なうことについては説明していないが、通知サービスプログラム22aのダウンロード時に有償で配布したり、メッセージ通知サービスを継続利用するために一定期間毎(例えば各月)に課金したり、あるいはリスト取得要求に応じて電話番号リスト32bを電話機10に対して送信する毎に課金を行なうようにしても良い。サービス提供サーバ19では、メッセージ通知サービスの提供先毎に課金金額を管理し、例えばインターネット18を介して接続された金融機関(銀行、クレジット会社など)のサーバとの間で決済を行うようにする。
【0103】
また、インターネット18により接続されるサービス提供サーバ19によってメッセージ通知サービスを提供するものとしているが、電話回線網14における交換局にサービス提供サーバ19と同様の機能を搭載し、交換局によってメッセージ通知サービスを提供するようにしても良い。
【0104】
また、本実施形態では、通信端末として電話機10を対象としているが、その他の通信機能を搭載した各種の情報機器、例えばパーソナルコンピュータ、PDA(personal digital assistant)、カーナビゲーションシステムやIP電話、ケーブルTV、デジタルTVなどの種々の機器を対象とすることもできる。また、電話機10を対象としているために電話番号によってそれぞれが特定されるが、通信方式の違いによって他の記号列によって通信相手が特定される場合にも適用することができる。例えば、記号列としては、IPアドレス、URL(uniform resource locator)、MACアドレス、メールアドレス、チャンネルなどを対象とすることもできる。
【0105】
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、あるいはまた部分的に処理の順番が入れ替わっても、同様の効果が得られるのであれば、そのように、構成要件が削除され、若しくは交換された構成が発明として抽出され得る。
【0106】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできる通知サービスプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録された通知サービスプログラムを読み込み、または通信媒体を介して通知サービスプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、サーバにおいては通信端末から登録するよう要求された通信端末の記号列が登録された記号列リストを作成して通信端末に提供し、通信端末では、サーバから取得した記号列リストを記憶し、着信、着信履歴の閲覧操作、発信操作などの記号列を扱う処理動作の実行時に、対象とする記号列が記号列リストに登録されているか確認し、該当する記号列が登録されていれば所定の表示や処理動作を禁止状態にすることができるので、悪意のある相手に対して不用意に電話を掛けないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における通信システムの構成を示す図。
【図2】本実施形態における電話機10の構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態におけるサービス提供サーバ19の構成を示すブロック図。
【図4】本実施形態における電話番号リスト22b(32b)のデータ構造の一例を示す図。
【図5】本実施形態におけるサービス提供サーバ19によって管理される指定回数データベース32cのデータ構造の一例を示す図。
【図6】本実施形態における通信システムの電話機10とサービス提供サーバ19の動作の概略について説明するためのフローチャート。
【図7】本実施形態における電話機10とサービス提供サーバ19のそれぞれの処理動作について示すフローチャート。
【図8】本実施形態におけるサービス提供サーバ19における電話番号リスト32bの更新処理について示すフローチャート。
【図9】本実施形態における電話機10とサービス提供サーバ19との間の電話番号リストの流れを説明するための図。
【図10】本実施形態における着信があった場合の動作について説明するためのフローチャート。
【図11】本実施形態における着信履歴の閲覧操作があった場合の動作について説明するためのフローチャート。
【図12】本実施形態における着信履歴として電話番号を一覧表示している画面の一例を示す図。
【図13】本実施形態における発信操作時の動作について説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
10…電話機
12…基地局
14…電話回線網
16…アクセスサービスプロバイダ
18…インターネット
19…サービス提供サーバ
20,30…CPU
22,32…記憶装置
22a,32a…通知サービスプログラム
22b,32b…電話番号リスト
32c…指定回数データベース
24,34…通信装置
26,36…出力装置
28,38…入力装置
29,39…電源
Claims (8)
- 通信相手を記号列によって特定して通信を行なう通信端末と前記通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムであって、
前記サーバは、
前記記号列が登録された記号列リストを記憶する第1リスト記憶手段と、
前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録される記号列を更新するリスト更新手段と、
前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストを前記通信端末に対して提供する記号列リスト提供手段を有し、
前記通信端末は、
前記記号列リスト提供手段によって提供された前記記号列リストを記憶する第2リスト記憶手段と、
前記記号列を扱う処理動作を実行する処理手段と、
前記処理手段により実行される処理動作の対象となる記号列が、前記第2リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録されているか確認する確認手段と、前記確認手段によって前記処理対象とする記号列が前記第2リスト記憶手段に登録されていることが確認された場合に、警告出力する警告出力手段とを有したことを特徴とする通信システム。 - 通信相手を記号列によって特定して通信を行なう通信端末と前記通信端末と通信が可能なサーバとを含む通信システムであって、
前記サーバは、
前記記号列が登録された記号列リストを記憶する第1リスト記憶手段と、
前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録される記号列を更新するリスト更新手段と、
前記第1リスト記憶手段に記憶された記号列リストを前記通信端末に対して提供する記号列リスト提供手段を有し、
前記通信端末は、
前記記号列リスト提供手段によって提供された前記記号列リストを記憶する第2リスト記憶手段と、
前記記号列を扱う処理動作を実行する処理手段と、
前記処理手段により実行される処理動作の対象となる記号列が、前記第2リスト記憶手段に記憶された記号列リストに登録されているか確認する確認手段と、前記確認手段によって前記処理対象とする記号列が前記第2リスト記憶手段に登録されていることが確認された場合に、前記処理手段による処理動作を禁止状態にする処理禁止手段とを有したことを特徴とする通信システム。 - 前記処理手段は、
他の通信端末からの発信元を特定する記号列を伴った着信に対する処理動作を実行するもので、
前記確認手段は、前記他の通信端末を特定する記号列について、前記記号列リストに登録されているか確認することを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。 - 前記処理手段は、
履歴として記憶されている、他の通信端末からの発信元を特定する記号列を伴った着信の履歴データに対する処理動作を実行するものであって、
前記確認手段は、履歴として記憶された他の通信端末を特定する記号列について、前記記号列リストに登録されているか確認することを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。 - 前記処理手段は、
通信相手を特定する記号列が入力されるとこの入力された記号列が示す他の通信端末に対して発信する処理動作を実行するもので、
前記確認手段は、通信相手を特定するために入力された記号列について、前記記号列リストに登録されているか確認することを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。 - 前記サーバは、
前記リスト更新手段によって前記記号列リストが更新された際に、前記通信端末に対して前記記号列リストが更新されたことを通知するリスト更新通知手段と、
前記リスト更新通知手段による通知に応じた、前記通信端末からの記号列リストの取得要求を受信する取得要求受信手段とをさらに有し、
前記記号列リスト提供手段は、前記取得要求受信手段によって取得要求を受信した際に、前記通信端末に対して前記記号列リストを前記通信端末に送信し、
前記通信端末は、
前記リスト更新通知手段による通知を受信する通知受信手段と、
前記通知受信手段による通知に応じて、前記サーバに対して記号列リストの取得要求を送信する要求送信手段とを有したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。 - 前記リスト更新手段は、
前記通信端末から送られる、前記記号列リストへ登録すべき記号列の指定の通知を受信する登録希望通知受信手段と、
前記登録希望通知受信手段によって受信した通知に応じて、前記記号列毎に通知を受信した回数を加算する通知加算手段と、
前記通知加算手段によって加算された回数をもとに、通知された記号列を前記記号列リストに登録すべきであるかを判別する登録判別手段と、
前記登録判別手段によって登録すべきと判別された記号列を前記記号列リストへ登録する記号列登録手段とを有したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。 - 前記リスト更新手段は、
前記通信端末から送られる、前記記号列リストから削除すべき記号列の指定の通知を受信する登録非希望通知受信手段と、
前記登録非希望通知受信手段によって受信した通知に応じて、前記通知加算手段によって加算された回数を減算する通知減算手段と、
前記通知減算手段によって減算された回数をもとに、通知された記号列を前記記号列リストから削除すべきであるかを判別する削除判別手段と、
前記削除判別手段によって削除すべきと判別された記号列を前記記号列リストから削除する記号列削除手段とを有したことを特徴とする請求項7記載の通信システム。
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