JP2010183198A - 着信呼分配システム、着信呼分配方法およびプログラム - Google Patents

着信呼分配システム、着信呼分配方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】着信拒否すべき発信元を自動的に登録することができるようにする。
【解決手段】
通信回線からの着信呼を通話端末に配信する着信呼分配システムであって、
着信を拒否すべき発呼元を記憶するブラックリスト記憶部と、
着呼した時点および前記発呼元を対応付けて記憶する着呼履歴記憶部と、
前記着信呼の発呼元である着信発呼元を特定する発呼元特定部と、
前記着呼履歴記憶部を参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出する着呼回数算出部と、
前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリスト記憶部に登録するブラックリスト登録部と、
前記着信発呼元が前記ブラックリスト記憶部に登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信する分配処理部と、
を備えることを特徴とする着信呼分配システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、着信呼分配システム、着信呼分配方法およびプログラムに関する。
迷惑電話などの対策として特定の相手からの着信を拒否することが行われている。例えば特許文献1では、着信拒否したい相手を登録しておくことで、特定の相手からの着信拒否を行う構内交換機が開示されている。
特開平6−244943号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構内交換機では、着信拒否をすべき相手はユーザが電話機のボタンを操作して登録する必要があり、手間がかかる。
本発明は、このような背景を鑑みてなされたものであり、着信拒否すべき発信元を自動的に登録することのできる、着信呼分配システム、着信呼分配方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、通信回線からの着信呼を通話端末に配信する着信呼分配システムであって、着信を拒否すべき発呼元を記憶するブラックリスト記憶部と、着呼した時点および前記発呼元を対応付けて記憶する着呼履歴記憶部と、前記着信呼の発呼元である着信発呼元を特定する発呼元特定部と、前記着呼履歴記憶部を参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出する着呼回数算出部と、前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリスト記憶部に登録するブラックリスト登録部と、前記着信発呼元が前記ブラックリスト記憶部に登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信する分配処理部と、を備えることとする。
本発明の着信呼分配システムによれば、同じ発呼元から直近の所定期間内に所定数以上の着信を受けた場合には、その発呼元をブラックリストに登録することができる。したがって、何度も繰り返して電話をかけてくるような迷惑電話を着信しないようにすることができる。
また、ある電話番号への着呼がされ、その電話の内容から迷惑電話だと判明したときには、短時間で電話が切られることが多いが、例えば、企業などにおいて、着信呼分配システムが処理すべき呼の着信先として複数の電話番号が割り当てられている場合に、同じ発呼元から同じ企業の複数の電話番号に対して順次電話がかけられることもあるところ、本発明の着信呼分配システムによれば、短期間に違う番号に何度も電話をかけてくる相手を自動的にブラックリストに登録することができる。
また、本発明の着信呼分配システムは、前記通話端末から発信された呼の発呼先の履歴を記憶する発呼履歴記憶部と、着信を受けるべき発呼元を記憶するホワイトリスト記憶部と、前記発呼履歴記憶部を参照して、前記着信発呼元に対する発呼回数を算出する発呼回数算出部と、前記発呼回数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ホワイトリスト記憶部に登録するホワイトリスト登録部と、を備え、前記分配処理部は、前記着信発呼元が前記ホワイトリスト記憶部に記憶されている場合には、前記着信呼を前記通話端末に配信するようにしてもよい。
この場合、通話端末側から電話を発信している相手については、一般的に信頼できる相手であると推測されるところ、そのような相手を自動的にホワイトリストに登録することができる。
また、本発明の着信呼分配システムは、前記着呼履歴記憶部を参照して、前記着信発呼元からの全着呼数を算出する全着呼数算出部と、前記着信発呼元が前記ブラックリスト記憶部に記憶されておらず、前記着信発呼元が前記ホワイトリスト記憶部に記憶されておらず、かつ、前記全着呼数が所定数以上であるときに、前記着信呼の配信に先だって、前記着信呼が拒否すべき呼の候補である旨を表すメッセージを前記通話端末に配信するメッセージ配信部と、を備えるようにしてもよい。
この場合、過去に所定回数以上の着信を受けているにもかかわらずホワイトリストに登録されていない相手からの着信呼について、ユーザに対して、着信を拒否すべき呼、すなわち迷惑電話の候補である旨を、呼の配信前に通知することができる。したがって、ユーザは、電話を受ける前に、迷惑電話の可能性があることの心構えを持っておくことができるので、冷静に迷惑電話であるか否かを判断することが可能となる。
また、本発明の着信呼分配システムでは、前記通話端末は、音声による呼の通話とともに、前記呼に係る画面を表示する表示装置を備えており、前記メッセージ配信部は、前記通話端末が備える前記表示装置に前記メッセージを表示するための画面データを前記通話端末に送信するようにしてもよい。
また、本発明の着信呼分配システムは、前記分配処理部が前記着信呼を前記通話端末に配信した場合に、通話終了後、前記発呼元からの以後の着信を拒否すべきか否かを問い合わせるための問合わせメッセージを前記通話端末に送信し、前記通話端末から前記問合わせに対する回答を受け付ける問合わせ処理部を備え、前記ブラックリスト登録部は、前記問合わせ処理部が、前記発呼元からの以後の着信を拒否すべきことを示す回答を前記通話端末から受け付けた場合に、当該発呼元を前記ブラックリスト記憶部に登録するようにしてもよい。
また、本発明の他の態様は、通信回線からの着信呼を通話端末に分配する構内交換機を制御する装置であって、着信を拒否すべき発呼元を記憶するブラックリスト記憶部と、着呼した時点および前記発呼元を対応付けて記憶する着呼履歴記憶部と、前記着信呼の発呼元である着信発呼元を前記構内交換機から取得する発呼元特定部と、前記着呼履歴記憶部を参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出する着呼回数算出部と、前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリスト記憶部に登録するブラックリスト登録部と、前記着信発呼元が前記ブラックリスト記憶部に登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信するように前記構内交換機を制御する分配処理部と、を備えることとする。
また、本発明の他の態様は、通信回線からの着信呼を通話端末に分配する方法であって、構内交換機に接続され、前記構内交換機を制御するコンピュータが、着信を拒否すべき発呼元を登録するブラックリストをメモリに記憶し、着呼した時点および前記発呼元を対応付けて前記メモリに記憶し、前記着信呼の発呼元である着信発呼元を前記構内交換機から取得し、前記メモリを参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出し、前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリストに登録し、前記着信発呼元が前記ブラックリストに登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信するように前記構内交換機を制御するようにしてもよい。
また、本発明の他の態様は、通信回線からの着信呼を通話端末に分配するためのプログラムであって、構内交換機に接続され、前記構内交換機を制御するコンピュータに、着信を拒否すべき発呼元を登録するブラックリストをメモリに記憶するステップと、着呼した時点および前記発呼元を対応付けて前記メモリに記憶するステップと、前記着信呼の発呼元である着信発呼元を前記構内交換機から取得するステップと、前記メモリを参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出するステップと、前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリストに登録するステップと、前記着信発呼元が前記ブラックリストに登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信するように前記構内交換機を制御するステップと、を実行させることとする。
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、着信拒否すべき発信元を自動的に登録することができる。
本発明の一実施形態に係る着信呼分配システムの全体構成を示す図である。 PBX制御装置20のハードウェア構成を示す図である。 PBX制御装置20のソフトウェア構成を示す図である。 ブラックリスト231の構成例を示す図である。 ホワイトリスト232の構成例を示す図である。 着信履歴記憶部233に記憶される着信情報の構成例を示す図である。 発信履歴記憶部234に記憶される発信情報の構成例を示す図である。 着信呼を通話端末10に配信する処理の流れを示す図である。 発信可否の判定処理の流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る着信呼分配システムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る着信呼分配システムの全体構成を示す図である。本実施形態の着信呼分配システムは、通話端末10、PBX(Private Branch eXchange)21およびPBX制御装置20を含んで構成される。
通話端末10はユーザが通話を行うための装置であり、本実施形態では、電話機を想定している。また、本実施形態では、通話端末10のそれぞれにダイアルイン番号が割り当てられているものとする。
PBX21は、電話回線30からの呼を着信し、着信した呼を通話端末10に分配する構内交換機である。PBX21と通話端末10とは通信回線31により接続されている。本実施形態では、通信回線31は内線用の電話回線を想定する。PBX21と通話端末10とを、例えば、LAN(Local Area Network)により接続し、TCP/IPにより音声データを交換するようにしてもよい。
PBX制御装置20は、PBX21の制御を行う、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータである。PBX制御装置20とPBX21とは通信回線32を介して接続されている。通信回線32は、例えば、シリアル通信のための通信ケーブル、TCP/IP通信のためのイーサネット(登録商標)や専用電話回線網などである。PBX制御装置20は、後述するように、予めブラックリストに登録されている発呼元からの呼は転送しないようにし、またブラックリストに登録されていない発呼元については、着信の状況に応じてブラックリストへの登録も行う。なお、PBX制御装置20の動作については後述する。
図2は、PBX制御装置20のハードウェア構成を示す図である。PBX制御装置20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、および出力装置206を備えている。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリなどである。CPU201は、記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより、各種の機能を実現する。通信インタフェース204は、PBX21と接続するためのインタフェースである。通信インタフェース204は、通信回線32に接続するためのインタフェースであり、例えば、RS232CやRS485などの規格に従ってシリアルケーブルに接続するためのインタフェースや、イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、専用電話回線網に接続するためのモデムなどである。入力装置205は、データの入力を受け付ける、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどである。出力装置206は、データを出力する、例えば、ディスプレイやプリンタなどである。
図3は、PBX制御装置20のソフトウェア構成を示す図である。PBX制御装置20は、着信情報取得部211、着呼回数算出部212、ブラックリスト登録部213、発呼回数算出部214、ホワイトリスト登録部215、メッセージ送信部216、着信可否入力部217、分配処理部218、ブラックリスト231、ホワイトリスト232、着信履歴記憶部233、発信履歴記憶部234を備えている。なお、着信情報取得部211、着呼回数算出部212、ブラックリスト登録部213、発呼回数算出部214、ホワイトリスト登録部215、メッセージ送信部216、着信可否入力部217、分配処理部218は、PBX制御装置20が備えるCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現される。また、ブラックリスト231、ホワイトリスト232、着信履歴記憶部233、発信履歴記憶部234は、PBX制御装置20が備えるメモリ202や記憶装置203が提供する記憶領域として実現される。
ブラックリスト231は、着信を拒否したい発呼元の電話番号を記憶する記憶部である。図4は、ブラックリスト231の構成例を示す図である。後述するように、ブラックリスト231に登録されている発信番号からの着信呼は、通話端末10に配信されず、着信が拒否されることになる。
ホワイトリスト232は、着信を許可したい発呼元の電話番号を記憶する記憶部である。図5は、ホワイトリスト232の構成例を示す図である。後述するように、ホワイトリスト232に登録されている発信番号からの着信呼は、通話端末10に配信される。本実施形態では、着信呼の発呼元の電話番号がブラックリスト231に登録されていても、ホワイトリスト232にも登録されている場合には、その着信呼は通話端末10に配信される。
着信情報取得部211は、PBX21に着信した呼に関する情報(以下、着信情報という。)と、通話端末10から発信された呼に関する情報(以下、発信情報という。)とをPBX21から取得する。着信情報取得部211は、一般的な手法によりPBX21から着信情報を取得するものとする。
着信履歴記憶部233、着信情報取得部211が取得した着信情報の履歴を記憶する。図6は、着信履歴記憶部233に記憶される着信情報の構成例を示す図である。着信情報には、PBX21が呼を着信した日時、呼の着信先の電話番号(以下、着信番号という。)、および発呼元の電話番号(以下、発信番号という。)が含まれる。
発信履歴記憶部234は、着信情報取得部211が取得した発信情報の履歴を記憶する。図7は、発信履歴記憶部234に記憶される発信情報の構成例を示す図である。発信情報には、PBX21が発呼処理を行った日時(発信日時)、発呼先となる着信番号、および発呼元の通話端末10に割り当てられている電話番号である発信番号が含まれる。なお、発信履歴記憶部234には、通話端末10から発呼がある度に、構内交換機の発信履歴を記録する一般的な処理によって、発信情報が登録されるものとする。
着呼回数算出部212は、着呼の回数を算出する。着呼回数算出部212は、ある発信番号について、その発信番号に対応する着信情報のうち、現在日時から過去に所定時間以内の期間(以下、直近期間という。)に含まれる日時を含むものの数を着信履歴記憶部233からカウントして、直近期間における着呼の回数(以下、直近着呼数という。)を算出する。また、着呼回数算出部212は、ある発信番号について、その発信番号に対応する全ての着信情報の数を着信履歴記憶部233からカウントして、全期間における着呼の回数(以下、全着呼数という。)を算出する。
発呼回数算出部214は、発呼の回数(以下、全発呼数という。)を算出する。発呼回数算出部214は、ある発信番号について、その発信番号を着呼先とした呼が何回呼び出されたかを求める。発呼回数算出部214は、ある発信番号について、その発信番号が着信番号として含まれている発信情報の個数を発信履歴記憶部234からカウントして全発呼数を算出する。
ブラックリスト登録部213は、着信を拒否する電話番号をブラックリスト231に登録し、ホワイトリスト登録部215は、着信を許可する電話番号をホワイトリスト232に登録する。ホワイトリスト登録部215は、ある発信番号について、その発信番号を着呼先とする全発呼数が所定の第1数(例えば1回や2回、3回など、任意の回数とすることができる。)よりも多い場合に、その発信番号をホワイトリスト232に登録する。ブラックリスト登録部213は、ある発信番号について、その発信番号からの直近着呼数が所定の第2数(例えば1回や2回、3回など、任意の回数とすることができる。)よりも多い場合に、その発信番号をブラックリスト231に登録する。ブラックリスト登録部213はまた、後述するように、呼を通話端末10に配信した後、その呼の発信番号をブラックリスト231に登録するか否かを通話端末10に問い合わせ、ユーザからの指示に応じて発信番号をブラックリスト231に登録する。なお、ブラックリスト登録部213およびホワイトリスト登録部215による処理の詳細については後述する。
メッセージ送信部216は、着信呼が所定の条件を満たす場合に、当該呼の分配に先だって、当該呼は着信拒否すべきものである可能性がある旨を示す警告メッセージを通話端末10に送信する。本実施形態では、メッセージ送信部216は、全着呼数が所定の第3数(例えば1回や2回、3回など、任意の回数とすることができる。)よりも多い場合に警告メッセージを通話端末10に送信するものとする。メッセージ送信部216はまた、呼が通話端末10に配信され、その通話が終了した後に、その発信番号をブラックリスト231に登録するか否かを問い合わせるための問合わせメッセージを通話端末10に送信する。なお、本実施形態では、警告メッセージおよび問合わせメッセージは音声信号として通話端末10に送信されるものとするが、通話端末10がディスプレイ等の表示装置を備えている場合には、その表示装置に出力するための文字列や画像などとして通話端末10に送信されてもよい。
着信可否入力部217は、通話端末10から、配信した呼の発信番号をブラックリスト231に登録するか否かの入力を受け付ける。着信可否入力部217は、例えば、通話端末10から発せられるDTMF(Dial Tone Multi Frequency)信号の入力を受け付け、入力されたDTMF信号に応じて、発信番号をブラックリスト231に登録するか否かを判断するようにしてもよいし、ユーザが「はい」または「いいえ」と発した声を音声解析により判定するようにしてもよい。
分配処理部218は、着信呼を通話端末10に配信したり、着信呼の分配を拒否して着呼しないようにしたりするように、PBX21を制御する。
図8は、着信呼を通話端末10に配信する処理の流れを示す図である。図8に示す処理は、PBX21に呼が着信したときに実行される。PBX21に呼が着信すると、着信情報取得部211が、着信した呼についての着信情報をPBX21から取得する(S401)。ここで取得した着信情報を、以下分配着信情報という。
分配処理部218は、着信情報の発信番号がホワイトリスト232に登録されているか否かを判定し(S402)、ホワイトリスト232に登録されていれば(S402:YES)、着信呼を通話端末10に配信して(S403)、処理を終了する。
発信番号がホワイトリスト232に登録されていない場合には(S402:NO)、分配処理部218は、分配着信情報の発信番号がブラックリスト231に登録されているか否かを判定する(S404)。発信番号がブラックリスト231に登録されている場合(S404:YES)、分配処理部218は、着信を拒否(例えば、着信呼を破棄して通話を終了する。)して(S405)、処理を終了する。
発信番号がブラックリスト231に登録されていない場合には(S404:NO)、図9に示す、発信可否の判定処理が行われる(S406)。
図9に示す発信可否の判定処理では、発呼回数算出部214が、発信履歴記憶部234に記憶されている発信情報のうち、発信情報の着信番号と、分配着信情報の発信番号とが一致するものの数をカウントして全発呼数を算出する(S421)。全発呼数が所定の第1数よりも多い場合には(S422:YES)、ホワイトリスト登録部215は、分配着信情報の発信番号をホワイトリスト232に登録し(S423)、分配処理部218は、着信呼を通話端末10に配信して(S424)、処理を終了する。
全発呼数が第1数以下である場合(S422:NO)、着呼回数算出部212は、着信履歴記憶部233に記憶されている着信情報のうち、発信番号が分配着信情報の発信番号と一致し、かつ、着信日時が、現在の日時から過去所定時間前までの所定期間内であるものの数をカウントして直近着呼数を算出する(S425)。直近着呼数が所定の第2数よりも多い場合(S426:YES)、ブラックリスト登録部213は、分配着信情報の発信番号をブラックリスト231に登録し(S427)、着信を拒否する(S428)。
直近着呼数が第2数以下である場合(S426:NO)、着呼回数算出部212は、着信履歴記憶部233に記憶されている着信情報のうち、発信番号が分配着信情報の発信番号であるものの数をカウントして全着呼数を算出する(S429)。全着呼数が所定の第3数よりも少ない場合には(S430:YES)、分配処理部218は、着信履歴記憶部233に分配着信情報を登録して(S431)、着信呼を通話端末10に配信する処理を行う(S432)。
全着呼数が第3数以上であった場合(S430:NO)、メッセージ送信部216は、警告メッセージを通話端末10に送信し(S433)、その後分配処理部218は、着信呼を通話端末10に配信する処理を行う(S434)。分配処理部218は、配信した着信呼の通話が終了したことを検知し(S435)、メッセージ送信部216は、通話端末10に問合わせメッセージを送信する(S436)。着信可否入力部217が、配信された着信呼の発信番号からの今後の着信を拒否すべきとの入力を受け付けた場合(S437:YES)、ブラックリスト登録部213は、分配着信情報の発信番号をブラックリスト231に登録する(S438)。
以上のようにして、着信呼の発信番号に対する過去の発呼の回数や、その発信番号からの過去の着呼の回数に応じて、その発信番号がブラックリスト231やホワイトリスト232に登録され、あるいはユーザに対して、ブラックリスト231に登録するか否かの問合わせが行われる。
本実施形態の着信呼分配システムによれば、ブラックリスト231に登録されている発信番号からの着信呼は無条件に配信が拒否されるので、迷惑電話などをかけてくる相手が判明している場合には、電話の着信を拒否したい相手をブラックリスト231に登録しておくことにより、ユーザに呼を分配する前に着信の拒否を行うことができる。
また、本実施形態の着信呼分配システムによれば、ホワイトリスト232に登録されている発信番号からの着信呼は無条件に配信が許可されるので、信頼できる相手先をホワイトリスト232に登録しておくことにより、確実に着信呼を分配することができる。
また、本実施形態の着信呼分配システムによれば、通話端末10から所定回数以上発呼されている電話番号からの着信呼については、その発信番号をホワイトリスト232に登録することができる。通話端末10を用いてユーザが電話をかけている相手については、一般的に信頼できる相手であることが推測されるため、そのような相手を自動的にホワイトリスト232に登録することが可能となる。
また、本実施形態の着信呼分配システムによれば、直近の所定期間内に所定回数以上着信を受けているにもかかわらずホワイトリスト232に登録されていない発呼元の電話番号はブラックリスト231に登録される。すなわち、ホワイトリスト232に登録されていないにもかかわらず、何度も同じ電話番号からの着呼を受けた場合には、その着呼を迷惑電話と判定し、ブラックリスト231に登録することができる。例えば、連番の複数の電話番号を1つのPBX21で受信して分配しているような場合に、ある電話番号を手がかりに、その電話番号から連番の電話番号に対して電話をかけてくるような迷惑電話が存在するところ、本実施形態の着信呼分配システムによれば、そのような迷惑電話の着信を拒否することができる。またこの場合、ある電話番号への着呼がされ、その電話の内容から迷惑電話だと判明したときには、短時間で電話が切られることが多いが、直近の所定期間を、例えば、10分や20分などの短時間と設定しておくことにより、短時間に違う番号に何度も電話をかけてくる相手を自動的にブラックリスト231に登録することができる。なお、同じ電話番号からの電話が繰り返しかかってくることが想定されている場合には、その番号をホワイトリスト232に登録しておけばよいので、想定されていない電話からの連続した着信を拒否することが可能となる。
また、本実施形態の着信呼分配システムによれば、過去に所定回数以上着信を受けているにもかかわらずホワイトリスト232に登録されていない発呼元からの着信呼については、ユーザに対して迷惑電話(着信拒否先)の候補である旨を通知することができる。したがって、ユーザは、電話を受ける前に、迷惑電話の可能性があることの心構えを持っておくことができるので、冷静に迷惑電話であるか否かを判断することが可能となる。
また、本実施形態の着信呼分配システムでは、ブラックリスト231に登録すべきか否かをユーザに問い合わせることができるので、ユーザは冷静に迷惑電話であるか否かを判定した後に、迷惑電話であれば、通話端末10を操作して容易にその発信番号をブラックリスト231に登録することができる。この場合、ユーザは発呼元の電話番号を指示しなくてもよく、自動的に当該呼の発呼元を登録すればよいので、容易にブラックリスト231に登録すべき電話番号を収集することができる。
なお、本実施形態では、直近の所定期間における着呼数が第2数を越えた場合にブラックリスト231に登録するものとしたが、これに限らず、例えば、着信パターンを登録しておき、着信パターンにマッチする場合に、ブラックリスト231に登録するようにしてもよい。着信パターンは、例えば、着信情報の着信日時や着信番号、発信番号、発信履歴情報、着信履歴情報などの統計データを指定した条件式として表現することができる。
また、本実施形態では、ブラックリスト231に登録されていたとしても、ホワイトリスト232に登録されていれば着信呼を配信するようにしたが、ホワイトリスト232に登録されていても、ブラックリスト231に登録されていれば、配信しないようにしてもよい。また、発信番号がブラックリスト231とホワイトリスト232との両方に登録されている場合には、その旨を示すメッセージを通話端末10に送信し、ユーザに呼を配信するか否かを問い合わせるようにしてもよい。
また、本実施形態では、全着個数が第3数以上である場合に、着信可否入力部217は、その呼の発信元をブラックリスト231に登録するか否かの入力を受け付けるものとしたが、その呼の発信元をホワイトリスト232に登録するか否かの入力も受け付けるようにしてもよい。この場合、例えば、ブラックリスト231に登録することを示す所定の数字と、またはホワイトリスト232に登録することを示す所定の数字とを定めておき、着信可否入力部は、通話端末10から受けたDTMF信号に応じて、発信番号を、ブラックリスト231に登録するか、ホワイトリスト232に登録するか、何もしないかを決定するようにすることができる。
また、本実施形態では、全着呼数が第3数未満である場合にのみ、着信情報を着信履歴記憶部233に登録するものとしたが、PBX21に着信がある度に、着信情報を取得して着信履歴記憶部233に登録するようにしてもよい。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
10 通話端末
20 PBX制御装置
21 PBX
30 電話回線
31 通信回線
32 通信回線
201 CPU
202 メモリ
203 記憶装置
204 通信インタフェース
205 入力装置
206 出力装置
211 着信情報取得部
212 着呼回数算出部
213 ブラックリスト登録部
214 発呼回数算出部
215 ホワイトリスト登録部
216 メッセージ送信部
217 着信可否入力部
218 分配処理部
231 ブラックリスト
232 ホワイトリスト
233 着信履歴記憶部
234 発信履歴記憶部

Claims (9)

  1. 通信回線からの着信呼を通話端末に配信する着信呼分配システムであって、
    着信を拒否すべき発呼元を記憶するブラックリスト記憶部と、
    着呼した時点および前記発呼元を対応付けて記憶する着呼履歴記憶部と、
    前記着信呼の発呼元である着信発呼元を特定する発呼元特定部と、
    前記着呼履歴記憶部を参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出する着呼回数算出部と、
    前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリスト記憶部に登録するブラックリスト登録部と、
    前記着信発呼元が前記ブラックリスト記憶部に登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信する分配処理部と、
    を備えることを特徴とする着信呼分配システム。
  2. 請求項1に記載の着信呼分配システムであって、
    前記通話端末から発信された呼の発呼先の履歴を記憶する発呼履歴記憶部と、
    着信を受けるべき発呼元を記憶するホワイトリスト記憶部と、
    前記発呼履歴記憶部を参照して、前記着信発呼元に対する発呼回数を算出する発呼回数算出部と、
    前記発呼回数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ホワイトリスト記憶部に登録するホワイトリスト登録部と、
    を備え、
    前記分配処理部は、前記着信発呼元が前記ホワイトリスト記憶部に記憶されている場合には、前記着信呼を前記通話端末に配信すること、
    を特徴とする着信呼分配システム。
  3. 請求項2に記載の着信呼分配システムであって、
    前記着呼履歴記憶部を参照して、前記着信発呼元からの全着呼数を算出する全着呼数算出部と、
    前記着信発呼元が前記ブラックリスト記憶部に記憶されておらず、前記着信発呼元が前記ホワイトリスト記憶部に記憶されておらず、かつ、前記全着呼数が所定数以上であるときに、前記着信呼の配信に先だって、前記着信呼が拒否すべき呼の候補である旨を表すメッセージを前記通話端末に配信するメッセージ配信部と、
    を備えることを特徴とする着信呼分配システム。
  4. 請求項3に記載の着信呼分配システムであって、
    前記メッセージ配信部は、前記メッセージを表す音声データを前記通話端末に送信すること、
    を特徴とする着信呼分配システム。
  5. 請求項3に記載の着信呼分配システムであって、
    前記通話端末は、音声による呼の通話とともに、前記呼に係る画面を表示する表示装置を備えており、
    前記メッセージ配信部は、前記通話端末が備える前記表示装置に前記メッセージを表示するための画面データを前記通話端末に送信すること、
    を特徴とする着信呼分配システム。
  6. 請求項1に記載の着信呼分配システムであって、
    前記分配処理部が前記着信呼を前記通話端末に配信した場合に、通話終了後、前記発呼元からの以後の着信を拒否すべきか否かを問い合わせるための問合わせメッセージを前記通話端末に送信し、前記通話端末から前記問合わせに対する回答を受け付ける問合わせ処理部を備え、
    前記ブラックリスト登録部は、前記問合わせ処理部が、前記発呼元からの以後の着信を拒否すべきことを示す回答を前記通話端末から受け付けた場合に、当該発呼元を前記ブラックリスト記憶部に登録すること、
    を特徴とする着信呼分配システム。
  7. 通信回線からの着信呼を通話端末に分配する構内交換機を制御する装置であって、
    着信を拒否すべき発呼元を記憶するブラックリスト記憶部と、
    着呼した時点および前記発呼元を対応付けて記憶する着呼履歴記憶部と、
    前記着信呼の発呼元である着信発呼元を前記構内交換機から取得する発呼元特定部と、
    前記着呼履歴記憶部を参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出する着呼回数算出部と、
    前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリスト記憶部に登録するブラックリスト登録部と、
    前記着信発呼元が前記ブラックリスト記憶部に登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信するように前記構内交換機を制御する分配処理部と、
    を備えることを特徴とする構内交換機制御装置。
  8. 通信回線からの着信呼を通話端末に分配する方法であって、
    構内交換機に接続され、前記構内交換機を制御するコンピュータが、
    着信を拒否すべき発呼元を登録するブラックリストをメモリに記憶し、
    着呼した時点および前記発呼元を対応付けて前記メモリに記憶し、
    前記着信呼の発呼元である着信発呼元を前記構内交換機から取得し、
    前記メモリを参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出し、
    前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリストに登録し、
    前記着信発呼元が前記ブラックリストに登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信するように前記構内交換機を制御すること、
    を特徴とする構内交換機制御方法。
  9. 通信回線からの着信呼を通話端末に分配するためのプログラムであって、
    構内交換機に接続され、前記構内交換機を制御するコンピュータに、
    着信を拒否すべき発呼元を登録するブラックリストをメモリに記憶するステップと、
    着呼した時点および前記発呼元を対応付けて前記メモリに記憶するステップと、
    前記着信呼の発呼元である着信発呼元を前記構内交換機から取得するステップと、
    前記メモリを参照して、現在時点から過去所定期間における前記着信発呼元からの着呼数である直近着呼数を算出するステップと、
    前記直近着呼数が所定数以上である場合に、前記着信発呼元を前記ブラックリストに登録するステップと、
    前記着信発呼元が前記ブラックリストに登録されていない場合にのみ、前記着信呼を前記通話端末に配信するように前記構内交換機を制御するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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