JP2004207924A - Rf出力チャンネル設定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リモコンの数値キーに対して通常とは異なる操作として、3秒以上長押しする。制御部が、この長押しによって発生した設定信号を検出すると、操作された数値キーのチャンネルが空きチャンネルであるか確認する。空きチャンネルであると、そのチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。数値キーのチャンネルが空きチャンネルでないとき、空きチャンネルを捜す。空きチャンネルがあれば、そのチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。電源がオフのときに、制御部が、リモコンから送信された信号を受信し、長押しによって発生した設定信号であると判断すると、電源をオンして、設定可能な状態にする。設定が終了すると、電源をオフする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオ機器等の映像機器におけるRFコンバータのRF出力チャンネルを設定するためのRF出力チャンネル設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオ機器は、ビデオ信号と音声信号をテレビジョン信号に変換して、テレビ、モニタ等の外部表示装置に出力するRF(Radio Frequency)コンバータを搭載している。RFコンバータの出力チャンネルは、放送のない空きチャンネルに設定される。例えば1チャンネルと2チャンネルのいずれか、あるいは3チャンネルと4チャンネルのいずれかとされる。
【0003】
このRF出力チャンネルの設定方法として、ビデオ機器の背面に設置されたチャンネル切替スイッチを操作して、チャンネルを設定する。この場合、ユーザの操作ミスによって、間違って設定されるおそれがある。しかも、チャンネル切替スイッチは操作しにくい位置にあるので、修正する場合、ユーザに負担をかける。
【0004】
そこで、より簡単に設定できるように、特許文献1では、ビデオ機器に設けられた特定の2つの操作キーを同時に押すと、予め用意されたチャンネルを切り替えて設定する。特許文献2では、地域コードに対応するチャンネルプランに基づいて空きチャンネルを検知し、空きチャンネルにRF出力チャンネルを設定する。特許文献3では、ビデオ機器の前方に配された既存のタクトスイッチやリモコンによりRF出力切替モードにして、RF出力チャンネルを切り替え、設定されたチャンネルをEEPROMに書き込む。
【0005】
【特許文献1】
登録実用新案第3088158(段落0010)
【特許文献2】
特開平11−69243(段落0005)
【特許文献3】
特開平6−133231(段落0014、0019)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
2つの操作キーによって設定する場合、特定の操作キーを忘れると、設定できなくなる。また、押すタイミングがずれると設定できず、ユーザにとって操作しにくい。空きチャンネルを検知して、設定する場合、チャンネルのプリセット時にしか設定できない。そのため、テレビを交換することによって、途中からRF出力を利用しなければならなくなったとき、再度チャンネルのプリセットを行わなければならず、面倒である。タクトスイッチやリモコンにより設定する場合、RF出力切替モードにしてからでないと設定できず、時間がかかる。
【0007】
そこで、本発明は、上記に鑑み、簡単な操作でRF出力チャンネルを設定できるRF出力チャンネル設定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、RFコンバータを備えた映像機器用の操作キーを利用したRF出力チャンネル設定装置であって、特定の操作キーに対して通常とは異なる操作によって発生した設定信号を受け付ける入力手段と、前記設定信号に基づき前記操作キーによって選定されたチャンネルをRF出力チャンネルに設定する設定手段とを備えたものである。
【0009】
操作キーに対する通常とは異なる操作とは、操作キーを所定時間以上連続して操作することである。このとき、RF出力チャンネルを設定するための設定信号が発生する。通常、このような操作によって発生した信号は、誤動作の原因となるので、無効なものとして受け付けない。しかし、ソフトウェア上、上記の設定信号を受け付け可能とすることにより、既存の操作キーに複数の機能を有せしめれる。このようにして、特定の操作キーにおいて、通常とは異なる操作によって発生する信号を設定信号として利用する。入力手段によって、設定信号を認識すると、設定手段により、操作キーによって決められたチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。あるいは、RF出力チャンネルの設定用に予め割り振られたチャンネルの中から設定信号に基づいて1つを選択して設定する。
【0010】
特定の操作キーとして、チャンネルを選択するための数値キーを使用するとよい。数値キーによって指定されたチャンネルがそのままRF出力チャンネルに設定できるので、ユーザには設定が非常にわかりやすくなる。
【0011】
そして、電源がオフのときに設定信号を受信したとき、電源をオンする起動手段と、RF出力チャンネルの設定後に電源をオフする停止手段とを備える。通常、電源がオフであっても、電源キーのような特定の操作キーからの信号は受信可能であるので、設定信号も受信可能としておく。これによって、電源のオンオフに関係なく、いつでも設定することができる。設定が終了すれば、電源をオフにするので、消費電力の増大にはならない。
【0012】
また、設定されるチャンネルがすでに使用されているチャンネルであるとき、空きチャンネルを捜す検索手段を備え、設定手段は、検出された空きチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。これによって、設定しようとしたチャンネルがすでに使用されている場合、他のチャンネルに設定されるので、必ずRF出力チャンネルを設定することができる。したがって、設定のための操作が無効になることはなく、映像機器からの映像を出力することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態のビデオ機器を図1に示す。本ビデオ機器は、チューナ1と、受信した番組の映像信号をハードディスク、DVD、ビデオテープ等の記録媒体に記録し、記録媒体から映像信号を再生する記録再生部2と、映像信号を処理するY/C IC等の映像信号処理部3と、各種の設定、チャンネルの選択等を行うためのリモコン4と、リモコンか4ら送信された信号を受信する受信部5と、RFコンバータ6と、これらを駆動制御する制御部7とを備えている。RFコンバータ6の出力端子が、テレビ、モニタ等の外部表示装置8のアンテナ入力端子にケーブルを介して接続される。なお、ここでの映像信号は、音声信号を含むものとする。
【0014】
リモコン4によってチャンネルが選局されると、チューナ1は、選局されたチャンネルにおける地上波放送や衛星放送からの信号をアンテナ9を通じて受信する、あるいはケーブルネットワークからの信号を受信する。受信した映像信号は、映像信号処理部3からRFコンバータ6を通じて外部表示装置8に出力される。また、番組を録画するとき、受信した映像信号が映像信号処理部3を通じて記録再生部2に出力され、映像信号が記録媒体に記録される。再生するとき、読み取られた映像信号は、映像信号処理部3からRFコンバータ6に出力される。RFコンバータ6では、映像信号をRF出力チャンネルに応じた周波数のテレビジョン信号に変換する。このテレビジョン信号が外部表示装置8に出力される。このようにして、外部表示装置8の画面やスピーカにより、受信あるいは記録された番組の視聴が可能となる。
【0015】
RF出力チャンネルは、ビデオ機器と外部表示装置8を接続したときに設定される。CPU、ROM、RAMを有するマイコンからなる制御部7は、任意の数値キー10に対して通常とは異なる操作を行ったときに発生する設定信号を受け付ける入力手段と、設定信号に基づき操作された数値キー10に割り当てられたチャンネルをRF出力チャンネルに設定する設定手段とを有する。また、電源がオフのときに設定信号を受信したとき、電源をオンする起動手段と、RF出力チャンネルの設定後に電源をオフする停止手段とを有する。すなわち、制御部7は、リモコン4の数値キー10を利用してRF出力チャンネルを設定するためのRF出力チャンネル設定装置として機能する。なお、RF出力チャンネルは、1チャンネルと2チャンネルのいずれかに限定されず、ユーザの希望に応じたチャンネルに設定してもよい。
【0016】
リモコン4は、数値キー10、動作キー11等の操作キーを備えており、操作キーの操作によって発生した信号を送信する。リモコン4から送信された信号は、受信部5を通じて制御部7に入力される。入力手段では、操作キーに対する通常の操作、すなわち操作キーを1回だけ短時間押すといった操作によって発生した信号を受け付ける。この信号を受け付けると、制御部7は、その操作キーに設定された機能を実行するように各部を駆動制御する。
【0017】
入力手段は、数値キー10の操作による信号に対しては、通常とは異なる操作によって発生した信号も受け付ける。数値キー10以外の操作キーに対する通常とは異なる操作によって発生した信号を受信したときには、この信号は無効であると見なして、受け付けない。数値キー10に対する通常とは異なる操作としては、長押しすることである。長押しによって発生した信号が設定信号とされる。
【0018】
リモコン4から送信される信号は、送信開始のためのスタートコードであるリーダコードと、メーカや機種を識別するためのカスタムコードと、操作された操作キーの機能を示すデータコードとから構成される。操作キーを1回押すと、所定時間内、例えば108ms内に各コードが送信される。操作キーを長押しすると、同じコードが連続して送信される。入力手段は、最初のリーダコードの入力から一定時間以内、例えば120ms±5ms以内に同じコードを検出したとき、長押しされたと判断する。一定時間以上、次のリーダコードを検出しなかったとき、1回だけ操作されたと判断する。したがって、長押しは、少なくとも一定時間以上押し続ける操作となり、このような操作によって設定信号が発生する。
【0019】
ところで、ユーザが誤って数値キー10を長く押してしまう場合があり、これを設定信号とすることはできない。そこで、入力手段では、一定時間よりも長い規定時間を設定し、この規定時間に基づいて設定信号が否か判断する。規定時間を例えば3秒とし、3秒以上連続してコードが送信されてきたときに、設定信号として受け付ける。規定時間より短い時間しかコードが送信されなかった場合、設定信号とみなさず、通常の操作による信号あるいは無効な信号と判断する。なお、リモコン4の上に物が置かれて、数値キー10が押され続けるといった事態があり得るので、規定時間の上限を適宜設定しておくとよい。入力手段は、上限以上の長時間送信される信号を設定信号として受け付けない。これによって、意図しない長押しによって発生した信号が長時間送信されても、設定信号として受け付けないので、誤動作を防止できる。
【0020】
設定手段では、数値キー10の長押しによって発生した信号を受け付けると、この信号をRF出力チャンネルを設定するための設定信号であると認識する。そして、数値キー10によって指定された数字に一致したチャンネルが使用されているか否かを調べて、空きチャンネルである、すなわち無局である場合には、指定されたチャンネルをRF出力チャンネルとして設定する。設定されたRF出力チャンネルはEEPROM等の不揮発性メモリに記憶される。指定されたチャンネルが使用されている、すなわち有局である場合のために、制御部7に、空きチャンネルを捜す検索手段を設けておく。検索手段では、すべてのチャンネルの中から空きチャンネルを捜し出す。空きチャンネルがあった場合、設定手段では、そのチャンネルにRF出力チャンネルを設定する。なお、RF出力チャンネルに割り当てられたチャンネルが2つである場合、検索手段は、2つのチャンネルに絞って、どちらが空いているか検出してもよい。
【0021】
起動手段では、設定信号を受信したときに電源をオンする。ここで、ビデオ機器では、商用電源が電源プラグを通じて供給されている。電源がオフしている待機状態であっても、制御部7や受信部5は動作しているので、リモコン4からの信号を受信可能である。待機状態のときには、通常、電源キーを操作したときの信号が受け付けられて、電源がオンとなる。これ以外に、数値キー10の長押しによって発生した設定信号も受け付けるようにする。そして、停止手段では、RF出力チャンネルの設定が完了した後に電源をオフして、待機状態にする。
【0022】
次に、RF出力チャンネルの設定手順を図2に基づいて説明する。まず、ユーザは、RF出力チャンネルに設定したいチャンネルに相当する数値キー10を長押しする。リモコン4から信号が送信され、受信部5が受信した信号が制御部7に入力される。このとき、電源がオンされている場合、入力手段により、受信した信号のコードを検出する。一定時間以内に同じコードを検出したとき、連続してコードが送信されたと判断して、この信号を長押しによるものとみなす。そして、規定の3秒以上連続してコードを検出したとき、この信号を設定信号と判断して、受け付ける。3秒未満のときは、制御部7は、通常の操作による信号と判断して、数値キー10の数字に一致したチャンネルに切り替える動作を行う。
【0023】
電源がオフのとき、リモコン4から信号が送信されると、この信号を受信部5から入力された制御部7は、規定の3秒以上連続してコードが検出されるかチェックする。3秒未満であれば、入力された信号は無効と判断して、何も動作しない。3秒以上であれば、設定信号の入力であると判断して、電源をオンするとともに、パワーフラグをオンする。
【0024】
設定信号が入力されると、設定手段により、指定されたチャンネルが空きチャンネルか使用されているチャンネルかを判断する。空きチャンネルであると、操作された数値キー10に一致するチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。空きチャンネルでない場合、検索手段により、空きチャンネルを捜す。空きチャンネルが見つかると、そのチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。なお、空きチャンネルが複数ある場合、ユーザは好きなチャンネルを選択でき、選択されたチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。
【0025】
RF出力チャンネルを設定するとき、外部表示装置8の画面あるいはビデオ機器に設置された表示部にチャンネルを表示して報知する。あるいは、チャンネルを音声で出力して、報知する。
【0026】
指定されたチャンネルが空きチャンネルでなかった場合、すべてのチャンネルを捜す。その結果、空きチャンネルがないとき、表示あるいは音声によって、空きチャンネルがなくて、RF出力チャンネルを設定できない旨の報知を行う。
【0027】
報知後、制御部7は、パワーフラグのオンをチェックする。オンでないとき、RF出力チャンネルの設定動作を終了して、通常の動作に戻る。パワーフラグがオンのとき、オフした後、電源をオフして、設定動作を終了する。
【0028】
このように、ユーザは、通常とは異なる操作をするだけで、簡単にRF出力チャンネルを設定することができる。しかも、希望するチャンネルの数値キーを押せばよいので、マニュアルを読まなくても設定でき、操作性の向上を図れる。
【0029】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。映像機器としては、ゲーム機、ビデオカメラがあり、これらにRF出力チャンネル設定装置を設けてもよい。また、リモコン以外に、映像機器の本体に設置された操作パネルの操作キーを利用してもよい。映像機器がネットワークに接続されている場合には、このネットワークに接続されるパソコン、携帯情報端末等を操作キーとして機能させることもできる。
【0030】
数値キーに限らず、特定の操作キーを利用して、RF出力チャンネルを設定する。特定の操作キーとして、一対になった操作キーを用いるのが好ましい。例えば、早送りキーおよび巻戻しキーを用い、一方のキーを長押ししたときに、このキーに割り当てられたチャンネルをRF出力チャンネルに設定する。RF出力チャンネルを1チャンネルと2チャンネルの2つのチャンネルから選択する場合に好適である。あるいは、特定の操作キーを1つに限定して、この操作キーを長押しすることにより、操作時間に応じてチャンネルを切り替えていき、希望のチャンネルになったら操作を止めて、設定する。また、数値キーの通常とは異なる操作として、規定回数以上の連続押しとしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、操作キーを操作することによって、RF出力チャンネルを簡単に設定することができる。そのため、設定専用のスイッチを設けたり、複雑な操作を強いる必要がなくなり、ユーザフレンドリな機器を提供できる。また、特定の操作キーを数値キーにすれば、操作したチャンネルがそのままRF出力チャンネルに設定されるので、ユーザにとっては、どのチャンネルに設定したのかわかり易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のビデオ機器の概略ブロック図
【図2】RF出力チャンネル設定のフローチャート
【符号の説明】
1 チューナ
2 記録再生部
3 映像信号処理部
4 リモコン
5 受信部
6 RFコンバータ
7 制御部
8 外部表示装置
10 数値キー
Claims (6)
- RFコンバータを備えた映像機器用の数値キーを利用したRF出力チャンネル設定装置であって、前記数値キーに対して通常とは異なる操作によって発生した設定信号を受け付ける入力手段と、前記設定信号に基づき前記数値キーに割り当てられたチャンネルをRF出力チャンネルに設定する設定手段とを備えたことを特徴とするRF出力チャンネル設定装置。
- 数値キーが所定時間以上連続して操作されたとき、設定信号が発生することを特徴とする請求項1記載のRF出力チャンネル設定装置。
- RFコンバータを備えた映像機器用の操作キーを利用したRF出力チャンネル設定装置であって、特定の操作キーに対して通常とは異なる操作によって発生した設定信号を受け付ける入力手段と、前記設定信号に基づきチャンネルを選定してRF出力チャンネルを設定する設定手段とを備えたことを特徴とするRF出力チャンネル設定装置。
- 電源がオフのときに設定信号を受信したとき、電源をオンする起動手段と、RF出力チャンネルの設定後に電源をオフする停止手段とを備えたことを特徴とする請求項1または3記載のRF出力チャンネル設定装置。
- 設定されるチャンネルがすでに使用されているチャンネルであるとき、空きチャンネルを捜す検索手段を備え、設定手段は、検出された空きチャンネルをRF出力チャンネルに設定することを特徴とする請求項1または3記載のRF出力チャンネル設定装置。
- RFコンバータと、数値キーによって選択されたチャンネルに応じて前記RFコンバータを駆動する制御装置とを備え、該制御装置は、前記数値キーに対して通常とは異なる操作によって発生した設定信号を受け付ける入力手段と、前記設定信号に基づき前記数値キーに割り当てられたチャンネルをRF出力チャンネルに設定する設定手段とを有することを特徴とする映像機器。
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