JP2004179862A - 赤外線内蔵携帯電話機及びこれを用いた家電操作方法 - Google Patents

赤外線内蔵携帯電話機及びこれを用いた家電操作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】テレビ視聴中の場合に電話をかける或いは電話を受ける場合、自動的にテレビの音声消音やVTR録画等の電化製品への操作を自動的に行う赤外線内蔵携帯電話機を提供する。
【解決手段】赤外線内蔵携帯電話機10はテレビ20の操作指令を行う。操作部101は各種の操作を行う。赤外線インターフェイス102はテレビ20と赤外線104によるデータ通信を行う。読出専用メモリ105は各メーカーのテレビやVTRのリモコン用信号フォーマットを記憶する。書換可能メモリ106は選択したテレビメーカー等の情報を記憶する。制御部103はこれら各ブロックの制御を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は赤外線内蔵携帯電話機及びこれを用いた家電操作方法に関し、特にテレビ視聴中に電話の発信や着信があると自動的にテレビの音声をミュートし、あるいはビデオテープレコーダ(VTR)等に視聴中の番組の録画を指示する赤外線内蔵携帯電話機及びこれを用いた家電操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ視聴中に電話をかける或いは電話を受ける場合には、リモコン等によりテレビの音声ミュート(消音)を行うか、またはVTRに視聴中のテレビ番組の録画を行う等の煩雑な操作が緊急に必要であった。
【0003】
一方、最近の携帯電話機の普及は極めて著しく、現在では携帯電話機に赤外線インターフェイスが内蔵され、他の携帯電話機やパソコン等とデータ通信可能なものがある。
【0004】
例えば従来の赤外線内蔵携帯電話機は、コードレス電話機またはPHSからの指令部からの作動制御信号を、クーラー等の電化製品に向けて赤外線送光することでリモコン操作の代用にしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、携帯電話機に赤外線発信装置を設け、クーラー、照明等の動作調整をリモコンとして行っているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−155030号公報(第2−3頁、図1、図2)
【特許文献2】
特開2000−253123号公報(第2−3頁、図1、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の赤外線内蔵携帯電話機は、いずれも携帯電話機を単に電化製品付属のリモコン機器として代替的に使用しているだけで、携帯電話機保持者が着信や発信時にテレビ等の消音やVTR等録画を行いたい場合、即座に通話中の携帯電話機を使用して操作指令を電化製品に向けて送信しなければならず、操作が煩雑になりかつ誤操作する可能性があるという欠点を有している。
【0008】
また、緊急時にリモコンとしての携帯電話機を探して操作する場合、即座に対応ができないという欠点を有している。
【0009】
本発明の目的は、大音量でテレビ視聴中の場合に電話をかける或いは電話を受ける場合、自動的にテレビの音声消音やVTR録画等の電化製品への操作を自動的に行うことで煩雑な操作を不要にする赤外線内蔵携帯電話機及びこれを用いた家電操作方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の赤外線内蔵携帯電話機は、携帯電話機であって、
複数の通信プロトコルを記憶しておく読出専用メモリと、この読出専用メモリから1つの通信プロトコルを選択する切替手段と、選択した特定の前記通信プロトコルの情報を保持するための書換可能メモリとを有し、
前記携帯電話機の通話開始時に、自動的に家電製品の動作状態の制御を前記選択した通信プロトコルによる赤外線の送光により行うことを特徴としている。
【0011】
本発明の第2の赤外線内蔵携帯電話機は、前記第1の赤外線内蔵携帯電話機において、
前記書換可能メモリに少なくとも1つの前記通信プロトコルの情報を書き込み、少なくとも1つの前記家電製品の制御を行うことを特徴としている。
【0012】
本発明の第3の赤外線内蔵携帯電話機は、前記第1または第2の赤外線内蔵携帯電話機において、
通話終了時、前記家電製品の動作状態を通話前の状態に自動的に戻すことを特徴としている。
【0013】
本発明の第4の赤外線内蔵携帯電話機は、前記第1〜第3のいずれかの赤外線内蔵携帯電話機において、
前記家電製品のメーカー名を選択する操作手段を有することを特徴としている。
【0014】
本発明の第5の赤外線内蔵携帯電話機は、
赤外線内蔵携帯電話機と、この赤外線により操作されるテレビとから成り、
前記赤外線内蔵携帯電話機は、各種操作を行う操作部と、前記テレビと赤外線によるデータ通信を行う赤外線インターフェイスと、各メーカーのテレビやビデオテープレコーダ(VTR)のリモコン用信号フォーマットが記憶されている読出専用メモリと、選択した前記テレビメーカーの情報を記憶しておく書換可能メモリと、これら各ブロックの制御を行う制御部とを備えたことを特徴としている。
【0015】
本発明の第6の赤外線内蔵携帯電話機は、前記第5の赤外線内蔵携帯電話機において、
前記赤外線内蔵携帯電話機の操作部には、電話をかける時や受ける時に使用する開始ボタン、通話を終了する時に使用する終了ボタンが設けられ、前記開始ボタンにより消音や録画開始の操作指令を赤外線送光し、前記終了ボタンにより前記消音や録画開始の解除の操作指令を赤外線送光することを特徴としている。
【0016】
本発明の第7の赤外線内蔵携帯電話機を用いた家電操作方法は、前記第5の赤外線内蔵携帯電話機において、
前記赤外線内蔵携帯電話機内の前記読出専用メモリには各メーカーのテレビのリモコン用信号フォーマットが記憶されており、最初に前記操作部によりテレビメーカー名が選択されているかどうかの判定を行うテレビメーカー名判定ステップと;
選択されていなければ、前記操作部で前記テレビメーカー名を選択するテレビメーカー名選択ステップと;
選択すると選択情報が前記書換可能メモリに書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのテレビが前記赤外線内蔵携帯電話機により制御可能となり、テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、前記操作部にある開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する開始ボタン押下判定ステップと;
前記開始ボタンが押下された場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスにより前記テレビに対して、音声ミュートを行う制御信号を前記赤外線により送出し、テレビの音声を消去する音声消去ステップと;
通話を終了させるため、前記操作部にある終了ボタンを押下し、前記終了ボタンが押下されたかどうかを判定する終了ボタン押下判定ステップと;
前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを解除する制御信号を前記赤外線により送出し、再び前記テレビの音声を出力させる音声消去解除ステップと;
を備えた方法を特徴としている。
【0017】
本発明の第8の赤外線内蔵携帯電話機を用いた家電操作方法は、前記第5の赤外線内蔵携帯電話機において、
前記赤外線内蔵携帯電話機内の前記読出専用メモリには各メーカーのビデオテープレコーダ(VTR)のリモコン用信号フォーマットが記憶されており、最初に前記操作部によりVTRメーカー名が選択されているかどうかの判定を行うVTRメーカー名判定ステップと;
選択されていなければ、前記操作部で前記VTRメーカー名を選択するVTRメーカー名選択ステップと;
選択すると選択情報が前記書換可能メモリに書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのVTRが前記赤外線内蔵携帯電話機により制御可能となり、テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、前記操作部にある開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する開始ボタン押下判定ステップと;
前記開始ボタンが押下された場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスにより前記VTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を行う制御信号を前記赤外線により送出し、録画を開始させる録画開始ステップと;
通話を終了させるため、前記操作部にある終了ボタンを押下し、前記終了ボタンが押下されたかどうかを判定する終了ボタン押下判定ステップと;
前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記VTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を停止する制御信号を前記赤外線により送出し、録画を終了させる録画終了ステップと;
を備えた方法を特徴としている。
【0018】
本発明の第9の赤外線内蔵携帯電話機を用いた家電の操作方法は、前記第5の赤外線内蔵携帯電話機において、
前記赤外線内蔵携帯電話機内の前記読出専用メモリには各メーカーのテレビとVTRのリモコン用信号フォーマットが記憶されており、最初に前記操作部によりテレビメーカー名とVTRメーカー名が選択されているかどうかの判定を行うメーカー名判定ステップと;
選択されていなければ、前記操作部で前記テレビメーカー名及び前記VTRメーカー名を選択するメーカー名選択ステップと;
選択すると選択情報が前記書換可能メモリに書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのテレビ及びVTRが前記赤外線内蔵携帯電話機により制御可能となり、テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、前記操作部にある開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する第1の開始ボタン押下判定ステップと;
前記開始ボタンが押下された場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを行う制御信号を前記赤外線により送出し、テレビの音声を消去する音声消去ステップと;
通話を終了させるため、前記操作部にある終了ボタンを押下し、前記終了ボタンの押下の有無を判定する第1の終了ボタン押下判定ステップと;
前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを解除する制御信号を前記赤外線により送出し、再び前記テレビの音声を出力させる音声消去解除ステップと;
前記終了ボタン押下判定ステップで、前記終了ボタンが押下されずに、もし通話中に視聴中のテレビ番組を録画したい場合には、前記操作部にある前記開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する第2の開始ボタン押下判定ステップと;
前記開始ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記VTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を行う制御信号を前記赤外線により送出し、録画を開始させる録画開始ステップと;
通話を終了させるため、前記操作部にある前記終了ボタンを押下し、前記終了ボタンの押下の有無を判定する第2の終了ボタン押下判定ステップと;
前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを解除する制御信号を前記赤外線により送出し再び前記テレビの音声を出力させると共に、前記VTRに対して視聴中のテレビ番組の録画を停止する制御信号を前記赤外線により送出し、録画を終了させる音声消去解除及び録画終了ステップと;
を備えた方法を特徴としている。
【0019】
本発明の第10の赤外線内蔵携帯電話機は、前記第5または第6の赤外線内蔵携帯電話機において、
前記読出専用メモリに記憶されている前記リモコン用信号フォーマットは、「リーダ」ブロック、「カスタムコード」ブロック、「パリティ」ブロック、「データコード」ブロック、「トレーラ」ブロックから構成され、送信コード0と1の区別は、送信信号のパルス間隔を変えることにより行うPPM方式を用いたことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の赤外線内蔵携帯電話機の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0022】
図1に示す本実施の形態は、赤外線内蔵携帯電話機10と、赤外線104により操作されるテレビ20とから構成されている。
【0023】
赤外線内蔵携帯電話機10は、各種操作を行う操作部101と、テレビ20と赤外線104によるデータ通信を行う赤外線インターフェイス102と、各メーカーのテレビやVTRのリモコン用信号フォーマットが記憶されている読出専用メモリ105と、選択したテレビメーカーの情報を記憶しておく書換可能メモリ106と、これら各ブロックの制御を行う制御部103とを有している。
【0024】
図2は赤外線内蔵携帯電話機を用いた利用形態の図である。
【0025】
なお、図2において図1に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略する。
【0026】
図2に示すように、赤外線内蔵携帯電話機10の操作部101には、電話をかける時や受ける時に使用する開始ボタン301、通話を終了する時に使用する終了ボタン302が設けられている。テレビ20は、赤外線内蔵携帯電話機10からの赤外線104により操作指令を受信する。
【0027】
図3は本発明の赤外線内蔵携帯電話機の動作を説明するフローチャートである。
【0028】
次に、図1、図2および図3を参照して本実施の形態の動作をより詳細に説明する。
【0029】
赤外線内蔵携帯電話機10内の読出専用メモリ105には各メーカーのテレビのリモコン用信号フォーマットが記憶されている。最初に操作部101によりテレビメーカー名選択操作を行う。ステップA1でテレビメーカー名が選択されているかどうかの判定が行われる(ステップA1)。
【0030】
選択されていなければ、操作部101でテレビメーカー名を選択する(ステップA2)。選択すると、その情報が書換可能メモリ106に書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのテレビが赤外線内蔵携帯電話機10により制御可能となる。
【0031】
テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、操作部101にある開始ボタン301を押下すると、ステップA3で開始ボタンの押下の有無を判定する(ステップA3)。開始ボタン301が押下された場合、制御部103は赤外線インターフェイス102によりテレビ20に対して、音声ミュートを行う制御信号を赤外線104により送出し、テレビ20の音声を消去する(ステップA4)。
【0032】
次に、通話を終了させるため、操作部101にある終了ボタン302を押下する。ステップA5で終了ボタン302が押下されたかどうかを判定する(ステップA5)。終了ボタン302押下の場合、制御部103は赤外線インターフェイス102より、テレビ20に対して音声ミュートを解除する制御信号を赤外線104により送出し、再びテレビ20の音声を出力させる(ステップA6)。
【0033】
図4はリモコン信号フォーマットの一例を示す図である。
【0034】
図4によると、リモコン信号フォーマットは、「リーダ」ブロック、「カスタムコード」ブロック、「パリティ」ブロック、「データコード」ブロック、「トレーラ」ブロックから構成されている。リーダは同期パターンコードであり、カスタムコードはメーカー毎、システム毎(テレビ、ビデオ、オーディオ、その他)に異なっている。パリティはエラー検出コードであり、データコードは操作指令を示す。また、トレーラは次の信号フォーマットとの間隔を示す空きビットを示す。なお、送信コード0と1の区別は、送信信号のパルス間隔を変えることにより行うPPM方式を用いている。
【0035】
図5は本発明の赤外線内蔵携帯電話機の第二の動作を説明するフローチャートである。
【0036】
次に図1、図2および図5を参照して動作を説明する。
【0037】
赤外線内蔵携帯電話機10内の読出専用メモリ105には各メーカーのVTR(図示せず)のリモコン用信号フォーマットが記憶されている。最初に操作部101によりVTR名選択操作を行う。ステップB1でVTRメーカー名が選択されているかどうかの判定が行われる(ステップB1)。
【0038】
選択されていなければ、操作部101でVTRメーカー名を選択する(ステップB2)。選択すると、その情報が書換可能メモリ106に書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのVTRが赤外線内蔵携帯電話機10により制御可能となる。
【0039】
テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、操作部101にある開始ボタン301を押下する。ステップB3で開始ボタン301の押下の有無を判定する(ステップB3)。開始ボタン301が押下された場合、制御部103は赤外線インターフェイス102によりVTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を行う制御信号を赤外線104により送出し、録画を開始させる(ステップB4)。
【0040】
次に、通話を終了させるため、操作部101にある終了ボタン302を押下する。ステップB5で終了ボタン302が押下されたかどうかを判定する(ステップB5)。終了ボタン302押下の場合、制御部103は赤外線インターフェイス102よりVTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を停止する制御信号を赤外線104により送出し、録画を終了させる(ステップB6)。
【0041】
以上説明したように、テレビ視聴中に電話をかける或いは電話を受けると、自動的にVTRに視聴中のテレビ番組を録画するため、大切なテレビ番組を見逃すことがなくなる。また、VTRのリモコンを探して、録画ボタンを押すというような煩雑な操作も不要となる。
【0042】
図6は本発明の赤外線内蔵携帯電話機の第三の動作を説明するフローチャートである。
【0043】
次に図1、図2および図6を参照して動作を説明する。
【0044】
赤外線内蔵携帯電話機10内の読出専用メモリ105には各メーカーのテレビとVTRのリモコン用信号フォーマットが記憶されている。最初に操作部101によりテレビメーカー名とVTRメーカー名の選択操作を行う。ステップS1で、テレビメーカー名とVTRメーカー名が選択されているかどうかの判定が行われる(ステップS1)。
【0045】
選択されていなければ、操作部101でテレビメーカー名とVTRメーカー名を選択する(ステップS2)。選択すると、その情報が書換可能メモリ106に書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのテレビおよびVTRが赤外線内蔵携帯電話機10により制御可能となる。
【0046】
テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、操作部101にある開始ボタン301を押下する。ステップS3で、開始ボタン301の押下の有無を判定する(ステップS3)。開始ボタン301が押下された場合、制御部103は赤外線インターフェイス102よりテレビ20に対して、音声ミュートを行う制御信号を赤外線により送出し、テレビ20の音声を消去する(ステップS4)。
【0047】
次に、通話を終了させたい場合には、操作部101にある終了ボタン302を押下する。ステップS5で、終了ボタン302の押下の有無を判定する(ステップS5)。終了ボタン302が押下された場合、制御部103は赤外線インターフェイス102よりテレビ20に対して、音声ミュートを解除する制御信号を赤外線104により送出し、再びテレビ20の音声を出力させる(ステップS6)。
【0048】
ステップS5で終了ボタン302が押下されずに、もし通話中に視聴中のテレビ番組を録画したい場合には、操作部101にある開始ボタン301を押下する。ステップS7で、開始ボタン301の押下の有無を判定する(ステップS7)。開始ボタン301押下の場合、制御部103は赤外線インターフェイス102よりVTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を行う制御信号を赤外線104により送出し、録画を開始させる(ステップS8)。
【0049】
次に通話を終了させるため、操作部101にある終了ボタン302を押下する。終了ボタン302の押下の有無を判定する(ステップS9)。終了ボタン302の押下の場合、制御部103は赤外線インターフェイス102よりテレビ20に対して、音声ミュートを解除する制御信号を赤外線104により送出し再びテレビ20の音声を出力させると共に、VTRに対して視聴中のテレビ番組の録画を停止する制御信号を赤外線104により送出し、録画を終了させる(ステップS10)。
【0050】
以上説明したように、赤外線内蔵携帯電話機10は、テレビ20の視聴中に電話をかける或いは電話を受けると、自動的にテレビ20の音声をミュートし、またはビデオテープレコーダ(VTR)等に視聴中の番組の録画を指示することができるので、例えば、大音量でテレビ視聴中の場合でも、電話の発信或いは電話の着信があると、自動的にテレビの音声ミュートを行うため相手の声が聞き取りやすくなる。また、簡単な操作で、VTRに視聴中のテレビ番組を録画することも可能ため、大切なテレビ番組を見逃すことがなくなる。
【0051】
なお、本発明はテレビの消音やVTRの録画に制限されるものではなく、他の家電製品(例えば、ステレオ、ラジオ、カセット、DVD、クーラー等)に対しての自動操作にも適用可能である。
【0052】
すなわち、一般的に複数の通信プロトコルを読出専用メモリ105に記憶しておき、この読出専用メモリ105から1つの通信プロトコルを切替手段としての制御部103により選択すると、選択した特定の通信プロトコルの情報を書換可能メモリ106に保持する。赤外線内蔵携帯電話機10の通話開始時には、自動的に家電製品の動作状態の制御を赤外線104の送光により行うことになる。
【0053】
この書換可能メモリ106に少なくとも1つの通信プロトコルの情報を書き込み、少なくとも1つの家電製品の制御を行うことができる。そして通話終了時には、家電製品の動作状態を通話前の状態に自動的に戻すことになる。
【0054】
既述のとおり、家電製品のメーカー名は操作部101により選択することになる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の赤外線内蔵携帯電話機及びこれを用いた家電操作方法は、大音量でテレビ視聴中の場合でも電話をかける或いは電話を受けると自動的にテレビの音声ミュート(音声消去)を行うことができるので、相手の声が聞き取りやすくなり、またテレビのリモコンを探してミュートボタンを押すというような煩雑な操作が不要になるという効果を有している。
【0056】
さらに、テレビ視聴中に電話をかける或いは電話を受けると、自動的にVTRに視聴中のテレビ番組を録画するため、大切なテレビ番組を見逃すことがなくなり、またVTRのリモコンを探して録画ボタンを押すというような煩雑な操作も不要となるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線内蔵携帯電話機の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】赤外線内蔵携帯電話機を用いた利用形態の図である。
【図3】本発明の赤外線内蔵携帯電話機の動作を説明するフローチャートである。
【図4】リモコン信号フォーマットの一例を示す図である。
【図5】本発明の赤外線内蔵携帯電話機の第二の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の赤外線内蔵携帯電話機の第三の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 赤外線内蔵携帯電話機
20 テレビ
101 操作部
102 赤外線インターフェイス
103 制御部
104 赤外線
105 読出専用メモリ
106 書換可能メモリ
301 開始ボタン
302 終了ボタン

Claims (10)

  1. 携帯電話機であって、
    複数の通信プロトコルを記憶しておく読出専用メモリと、この読出専用メモリから1つの通信プロトコルを選択する切替手段と、選択した特定の前記通信プロトコルの情報を保持するための書換可能メモリとを有し、
    前記携帯電話機の通話開始時に、自動的に家電製品の動作状態の制御を前記選択した通信プロトコルによる赤外線の送光により行うことを特徴とする赤外線内蔵携帯電話機。
  2. 前記書換可能メモリに少なくとも1つの前記通信プロトコルの情報を書き込み、少なくとも1つの前記家電製品の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の赤外線内蔵携帯電話機。
  3. 通話終了時、前記家電製品の動作状態を通話前の状態に自動的に戻すことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の赤外線内蔵携帯電話機。
  4. 前記家電製品のメーカー名を選択する操作手段を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の赤外線内蔵携帯電話機。
  5. 赤外線内蔵携帯電話機と、この赤外線により操作されるテレビとから成り、
    前記赤外線内蔵携帯電話機は、各種操作を行う操作部と、前記テレビと赤外線によるデータ通信を行う赤外線インターフェイスと、各メーカーのテレビやビデオテープレコーダ(VTR)のリモコン用信号フォーマットが記憶されている読出専用メモリと、選択した前記テレビメーカーの情報を記憶しておく書換可能メモリと、これら各ブロックの制御を行う制御部とを備えたことを特徴とする赤外線内蔵携帯電話機。
  6. 前記赤外線内蔵携帯電話機の操作部には、電話をかける時や受ける時に使用する開始ボタン、通話を終了する時に使用する終了ボタンが設けられ、前記開始ボタンにより消音や録画開始の操作指令を赤外線送光し、前記終了ボタンにより前記消音や録画開始の解除の操作指令を赤外線送光することを特徴とする請求項5記載の赤外線内蔵携帯電話機。
  7. 請求項5記載の赤外線内蔵携帯電話機であって、
    前記赤外線内蔵携帯電話機内の前記読出専用メモリには各メーカーのテレビのリモコン用信号フォーマットが記憶されており、最初に前記操作部によりテレビメーカー名が選択されているかどうかの判定を行うテレビメーカー名判定ステップと;
    選択されていなければ、前記操作部で前記テレビメーカー名を選択するテレビメーカー名選択ステップと;
    選択すると選択情報が前記書換可能メモリに書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのテレビが前記赤外線内蔵携帯電話機により制御可能となり、テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、前記操作部にある開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する開始ボタン押下判定ステップと;
    前記開始ボタンが押下された場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスにより前記テレビに対して、音声ミュートを行う制御信号を前記赤外線により送出し、テレビの音声を消去する音声消去ステップと;
    通話を終了させるため、前記操作部にある終了ボタンを押下し、前記終了ボタンが押下されたかどうかを判定する終了ボタン押下判定ステップと;
    前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを解除する制御信号を前記赤外線により送出し、再び前記テレビの音声を出力させる音声消去解除ステップと;
    を備えたことを特徴とする赤外線内蔵携帯電話機を用いた家電操作方法。
  8. 請求項5記載の赤外線内蔵携帯電話機であって、
    前記赤外線内蔵携帯電話機内の前記読出専用メモリには各メーカーのビデオテープレコーダ(VTR)のリモコン用信号フォーマットが記憶されており、最初に前記操作部によりVTRメーカー名が選択されているかどうかの判定を行うVTRメーカー名判定ステップと;
    選択されていなければ、前記操作部で前記VTRメーカー名を選択するVTRメーカー名選択ステップと;
    選択すると選択情報が前記書換可能メモリに書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのVTRが前記赤外線内蔵携帯電話機により制御可能となり、テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、前記操作部にある開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する開始ボタン押下判定ステップと;
    前記開始ボタンが押下された場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスにより前記VTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を行う制御信号を前記赤外線により送出し、録画を開始させる録画開始ステップと;
    通話を終了させるため、前記操作部にある終了ボタンを押下し、前記終了ボタンが押下されたかどうかを判定する終了ボタン押下判定ステップと;
    前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記VTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を停止する制御信号を前記赤外線により送出し、録画を終了させる録画終了ステップと;
    を備えたことを特徴とする赤外線内蔵携帯電話機を用いた家電操作方法。
  9. 請求項5記載の赤外線内蔵携帯電話機であって、
    前記赤外線内蔵携帯電話機内の前記読出専用メモリには各メーカーのテレビとVTRのリモコン用信号フォーマットが記憶されており、最初に前記操作部によりテレビメーカー名とVTRメーカー名が選択されているかどうかの判定を行うメーカー名判定ステップと;
    選択されていなければ、前記操作部で前記テレビメーカー名及び前記VTRメーカー名を選択するメーカー名選択ステップと;
    選択すると選択情報が前記書換可能メモリに書き込まれ、次回からは選択されたメーカーのテレビ及びVTRが前記赤外線内蔵携帯電話機により制御可能となり、テレビ視聴中、電話をかけるため或いは電話を受けるために、前記操作部にある開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する第1の開始ボタン押下判定ステップと;
    前記開始ボタンが押下された場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを行う制御信号を前記赤外線により送出し、テレビの音声を消去する音声消去ステップと;
    通話を終了させるため、前記操作部にある終了ボタンを押下し、前記終了ボタンの押下の有無を判定する第1の終了ボタン押下判定ステップと;
    前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを解除する制御信号を前記赤外線により送出し、再び前記テレビの音声を出力させる音声消去解除ステップと;
    前記終了ボタン押下判定ステップで、前記終了ボタンが押下されずに、もし通話中に視聴中のテレビ番組を録画したい場合には、前記操作部にある前記開始ボタンを押下し、前記開始ボタンの押下の有無を判定する第2の開始ボタン押下判定ステップと;
    前記開始ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記VTRに対して、視聴中のテレビ番組の録画を行う制御信号を前記赤外線により送出し、録画を開始させる録画開始ステップと;
    通話を終了させるため、前記操作部にある前記終了ボタンを押下し、前記終了ボタンの押下の有無を判定する第2の終了ボタン押下判定ステップと;
    前記終了ボタン押下の場合、前記制御部は前記赤外線インターフェイスより前記テレビに対して、音声ミュートを解除する制御信号を前記赤外線により送出し再び前記テレビの音声を出力させると共に、前記VTRに対して視聴中のテレビ番組の録画を停止する制御信号を前記赤外線により送出し、録画を終了させる音声消去解除及び録画終了ステップと;
    を備えたことを特徴とする赤外線内蔵携帯電話機を用いた家電操作方法。
  10. 前記読出専用メモリに記憶されている前記リモコン用信号フォーマットは、「リーダ」ブロック、「カスタムコード」ブロック、「パリティ」ブロック、「データコード」ブロック、「トレーラ」ブロックから構成され、送信コード0と1の区別は、送信信号のパルス間隔を変えることにより行うPPM方式を用いたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の赤外線内蔵携帯電話機。
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