JP2004207005A - 放電灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】放電灯において、外球に内蔵されるグロー管の確実な保持と発光管の発熱からの保護を確保しながら、放電灯の組立て作業を簡単化し、且つ、グロー管の損傷を可及的に防止する。
【解決手段】発光管1と、その発光管1を点灯させるためのグロー管6とが、外球4内に備えられた放電灯において、前記グロー管6の外周にコイルスプリング10が巻回されて、縮径作用する前記コイルスプリング10が前記グロー管6に圧着するように配置され、前記コイルスプリング10が支持部材HMに固定されて構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】発光管1と、その発光管1を点灯させるためのグロー管6とが、外球4内に備えられた放電灯において、前記グロー管6の外周にコイルスプリング10が巻回されて、縮径作用する前記コイルスプリング10が前記グロー管6に圧着するように配置され、前記コイルスプリング10が支持部材HMに固定されて構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光管と、その発光管を点灯させるためのグロー管とが、外球内に備えられた放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる放電灯は、放電灯の外球内に内蔵されたグロー管によって発生するパルス電圧を利用して発光管の点灯を開始させる形式の放電灯である。
このような形式の放電灯では、例えば下記特許文献1に記載されているように、グロー管(点灯管)のリード線自体によってグロー管を支持する構成や、あるいは、図4に示すように、グロー管50の外周にNi等の薄い金属板51を巻回すると共に、その金属板51同士の接合部をスポット溶接にて固定してグロー管を保持させ、その金属板51の接合部を溶接等によって支持部材に固定する手法も考えられている。
このような形式のグロー管50の保持構成では、グロー管50の電極から引き出されたリード線のうちの一本のリード線50aの先端にスリーブ52を圧着し、そのスリーブ52を前記金属板51の接合部にスポット溶接することで、前記金属板51及びそれを支持する支持部材を回路の配線の一部として利用する場合も多い。
このように、薄い金属板51を巻回することによってグロー管を保持する構成では、下記特許文献1に記載の構成に比べて、より強固にグロー管を保持させることができると共に、更に、発光管点灯時の発熱からグロー管を保護できるものとなっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−111776号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記金属板にてグロー管を保持させる方法では、グロー管の強固な保持やグロー管の保護の面では優れているものの、前記金属板同士の溶接作業が必要となって放電灯の組立てコストが上昇してしまう不都合がある。
しかも、前記金属板にてグロー管を強固に保持させるには、極力グロー管に近い位置で金属板同士を溶接する必要があり、この溶接作業で発生する火花でグロー管を損傷してしまう場合もあった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、グロー管の確実な保持と発光管の発熱からの保護を確保しながら、放電灯の組立て作業を簡単化し、且つ、グロー管の損傷を可及的に防止する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記請求項1記載の構成を備えることにより、発光管と、その発光管を点灯させるためのグロー管とが、外球内に備えられた放電灯であって、前記グロー管の外周に縮径作用を有する部材が巻回されて、前記グロー管に圧着するように配置され、前記縮径作用を有する部材が支持部材に固定されて構成されている。
すなわち、自然状態の最も縮径した状態での内径が、グロー管に外嵌させた状態での内径よりも若干量だけ小となる前記縮径作用を有する部材にて、グロー管の外周を保持するのである。
グロー管と前記縮径作用を有する部材との組立て時には、前記縮径作用を有する部材が拡径する側に軸芯周りの回転力を作用させながら、グロー管に前記縮径作用を有する部材が外嵌するように何れかあるいは双方を押し込むことで、極めて容易にグロー管を前記縮径作用を有する部材に保持させることができる。
【0006】
グロー管に前記縮径作用を有する部材を外嵌させて、グロー管の外周に前記縮径作用を有する部材が巻回される状態とすることで、グロー管に対して前記縮径作用を有する部材が縮径側へ姿勢変化しようとする力が作用し、溶接を要することなく前記縮径作用を有する部材にグロー管が確実に保持される。
又、前記縮径作用を有する部材の線材の間隔をある程度密にすることで、発光管を点灯させたときの発熱からグロー管を保護することもできる。
もって、グロー管の確実な保持と発光管の発熱からの保護を確保しながら、放電灯の組立て作業を簡単化し、且つ、グロー管の損傷を可及的に防止できるものとなった。
【0007】
又、上記請求項2記載の構成を備えることにより、前記縮径作用を有する部材が金属にて形成され、前記グロー管の電極から引き出されたリード線が、前記グロー管の外周と前記縮径作用を有する部材との間に挿入されると共に、前記支持部材が、前記発光管を点灯させるための回路の配線の一部を構成している。
すなわち、上述のように前記縮径作用を有する部材をグロー管に外嵌させるときに、前記縮径作用を有する部材の内径側とグロー管の外周との間にグロー管のリード線が挟み込まれるようにしておくだけの簡単な作業で、グロー管の一方のリード線についての配線を完了させてしまうことができ、放電灯の組立て作業をより一層簡単化することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放電灯の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔放電灯LPの全体構成〕
本実施の形態の放電灯LPは、いわゆる高圧放電灯であり、図1に示すように、ガラス製(より具体的には硬質ガラス製)の外球4と、外球4の一端を封着するステム11と、放電灯LPを保持具(図示を省略)に取付けるための口金5とが備えられ、更に、外球4内に発光管1及び点灯回路STが配置されている。
【0009】
発光管1は、透光性セラミックにて形成された外囲器1aにろう材にて一対の電極1b,1cを気密封着して構成され、外囲器1aの内部にはタリウム,ディスプロシウム等の金属のハロゲン化物あるいはナトリウム等が発光物質として封入され、いわゆるメタルハライドランプあるいは高圧ナトリウムランプ等として構成されている。
発光管1の一方の電極1bは支持フレーム2の上部側に固定され、他方の電極1cは、支持フレーム2の下方寄りの位置に取付けられているセラミック基板3上に固定されている。金属棒にて形成される支持フレーム2は、点灯回路STの配線の一部をなし、ステム11に支持されている。
外球4内における発光管1の周囲の空間は真空もしくは窒素等の不活性な気体が封入された状態となっている。
【0010】
〔点灯回路STの構成〕
点灯回路STは、図3に示すように、グロー管(点灯管)6と、抵抗7と、常閉のバイメタルスイッチ8とが直列に接続されて構成され、更に、これらと発光管1とが並列接続されて、その接続箇所に対して安定器20から電力が供給される。
図1に示すように、抵抗7は、セラミック基板3の下方に配置されている下部基板9上に配置され、バイメタルスイッチ8は、セラミック基板3上の発光管1側に配置されている。
グロー管6は、図1に示すように、支持フレーム2の下端付近の取付けられている。
【0011】
〔グロー管6の取付け構成〕
グロー管6は、図2(b)に示すように、それの外周に縮径作用を有する部材の一例であるコイルスプリング10が巻回されて、縮径作用するコイルスプリング10がグロー管6に圧着するように配置されている。
コイルスプリング10は、金属製(より具体的にはステンレス製)の線材を密状態に巻回して形成したものであり、それの一方の端部が径方向に延出するように形成されている。
その径方向に延出する先端部10aが支持部材HMとしての支持フレーム2に固定されている。
前記先端部10aを支持フレーム2に固定するについては、前記先端部10aを支持フレーム2にスポット溶接等によって直接に固定しても良いし、コイルスプリング10を構成する線材の径が細いためにそのような取付け加工に適していないときは、前記先端部10aにスリーブを圧着して、そのスリーブを支持フレーム2にスポット溶接等によって固定しても良い。
【0012】
グロー管6とコイルスプリング10との組み付け作業は極めて簡単に行うことができ、しかも、その組み付け工程において、グロー管6の電極から引き出された2本のリード線6a,6bのうちの一方のリード線6aの配線作業をも併せて一挙に行うことができる。
すなわち、コイルスプリング10の内径は、自然状態すなわちコイルスプリング10が最も縮径した状態では、グロー管6の外径とリード線6aの外径とを加えたものよりわずかに小さくなるように設定してあり、グロー管6にコイルスプリング10を組み付けるときは、コイルスプリング10の先端をグロー管6の後端(リード線6a,6bの引き出し側)に押し当てた状態で、コイルスプリング10を、軸芯α周りで拡径する方向(図2(a)において、矢印Aで示す方向)に力を作用させながら押し込む。
【0013】
この組み付けの際に、図2(a)に示すように、グロー管6のリード線6a,6bのうちの一方のリード線6bのみをコイルスプリング10内を挿通させておく。
そうすると、コイルスプリング10をグロー管6に外嵌させたときに、図2(b)に示すように、リード線6aは、グロー管6の外周面とコイルスプリング10の内周側とに挟持されることになる。
この状態で、コイルスプリング10はグロー管6の外周に圧着する状態となっているので、コイルスプリング10とリード線6aの電気的な接続が確保される。
【0014】
〔放電灯LPの発光動作〕
上記構成の放電灯LPは、図3に示すように交流電力21が接続されて、図示を省略する点灯スイッチが入り操作されると、安定器20から供給される電圧によってグロー管6が繰返し開閉動作し、それによって発生するパルス電圧によって発光管1が点灯始動する。
この発光管1の点灯始動によってバイメタルスイッチ8が加熱され、バイメタルスイッチ8が開き動作して、グロー管6への電圧の印加が停止される。
【0015】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、グロー管6のリード線6a,6bのうちの一方のリード線6aを、グロー管6の外周とコイルスプリング10との間に位置させて、コイルスプリング10を点灯回路STの配線の一部とする場合を例示しているが、何れのリード線6a,6bについても、コイルスプリング10を利用せずに独立して配線するようにしても良い。
(2)上記実施の形態では、外球4に口金5を連設した形式の放電灯LPを例示しているが、点灯回路STと外部回路との電気接続のための具体構成は種々変更可能であり、又、外球4や発光管1の形状及び種類も種々に変更可能である。
(3)上記実施の形態では、縮径作用を有する部材の一例としてコイルスプリング10を例示しているが、縮径作用を有する種々の形状の弾性部材を前記縮径作用を有する部材として利用することができる。
【0016】
【発明の効果】
上記請求項1記載の構成によれば、グロー管に前記縮径作用を有する部材を外嵌させて、グロー管の外周に前記縮径作用を有する部材が巻回される状態とすることで、グロー管に対して前記縮径作用を有する部材が縮径側へ姿勢変化しようとする力が作用し、溶接を要することなく前記縮径作用を有する部材にグロー管が確実に保持される。
又、前記縮径作用を有する部材の線材の間隔をある程度密にすることで、発光管を点灯させたときの発熱からグロー管を保護することもできる。
もって、グロー管の確実に保持と発光管の発熱からの保護を確保しながら、放電灯の組立て作業を簡単化し、且つ、グロー管の損傷を可及的に防止できるものとなった。
【0017】
又、上記請求項2記載の構成によれば、上述のように前記縮径作用を有する部材をグロー管に外嵌させるときに、前記縮径作用を有する部材の内径側とグロー管の外周との間にグロー管のリード線が挟み込まれるようにしておくだけの簡単な作業で、グロー管の一方のリード線についての配線を完了させてしまうことができ、放電灯の組立て作業をより一層簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる放電灯の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態にかかるグロー管とコイルスプリングとの組み付けを示す図
【図3】本発明の実施の形態にかかる点灯回路の回路図
【図4】従来のグロー管の支持構造を説明する図
【符号の説明】
1 発光管
4 外球
6 グロー管
6a リード線
10 コイルスプリング(縮径作用を有する部材の一例)
HM 支持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光管と、その発光管を点灯させるためのグロー管とが、外球内に備えられた放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる放電灯は、放電灯の外球内に内蔵されたグロー管によって発生するパルス電圧を利用して発光管の点灯を開始させる形式の放電灯である。
このような形式の放電灯では、例えば下記特許文献1に記載されているように、グロー管(点灯管)のリード線自体によってグロー管を支持する構成や、あるいは、図4に示すように、グロー管50の外周にNi等の薄い金属板51を巻回すると共に、その金属板51同士の接合部をスポット溶接にて固定してグロー管を保持させ、その金属板51の接合部を溶接等によって支持部材に固定する手法も考えられている。
このような形式のグロー管50の保持構成では、グロー管50の電極から引き出されたリード線のうちの一本のリード線50aの先端にスリーブ52を圧着し、そのスリーブ52を前記金属板51の接合部にスポット溶接することで、前記金属板51及びそれを支持する支持部材を回路の配線の一部として利用する場合も多い。
このように、薄い金属板51を巻回することによってグロー管を保持する構成では、下記特許文献1に記載の構成に比べて、より強固にグロー管を保持させることができると共に、更に、発光管点灯時の発熱からグロー管を保護できるものとなっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−111776号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記金属板にてグロー管を保持させる方法では、グロー管の強固な保持やグロー管の保護の面では優れているものの、前記金属板同士の溶接作業が必要となって放電灯の組立てコストが上昇してしまう不都合がある。
しかも、前記金属板にてグロー管を強固に保持させるには、極力グロー管に近い位置で金属板同士を溶接する必要があり、この溶接作業で発生する火花でグロー管を損傷してしまう場合もあった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、グロー管の確実な保持と発光管の発熱からの保護を確保しながら、放電灯の組立て作業を簡単化し、且つ、グロー管の損傷を可及的に防止する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記請求項1記載の構成を備えることにより、発光管と、その発光管を点灯させるためのグロー管とが、外球内に備えられた放電灯であって、前記グロー管の外周に縮径作用を有する部材が巻回されて、前記グロー管に圧着するように配置され、前記縮径作用を有する部材が支持部材に固定されて構成されている。
すなわち、自然状態の最も縮径した状態での内径が、グロー管に外嵌させた状態での内径よりも若干量だけ小となる前記縮径作用を有する部材にて、グロー管の外周を保持するのである。
グロー管と前記縮径作用を有する部材との組立て時には、前記縮径作用を有する部材が拡径する側に軸芯周りの回転力を作用させながら、グロー管に前記縮径作用を有する部材が外嵌するように何れかあるいは双方を押し込むことで、極めて容易にグロー管を前記縮径作用を有する部材に保持させることができる。
【0006】
グロー管に前記縮径作用を有する部材を外嵌させて、グロー管の外周に前記縮径作用を有する部材が巻回される状態とすることで、グロー管に対して前記縮径作用を有する部材が縮径側へ姿勢変化しようとする力が作用し、溶接を要することなく前記縮径作用を有する部材にグロー管が確実に保持される。
又、前記縮径作用を有する部材の線材の間隔をある程度密にすることで、発光管を点灯させたときの発熱からグロー管を保護することもできる。
もって、グロー管の確実な保持と発光管の発熱からの保護を確保しながら、放電灯の組立て作業を簡単化し、且つ、グロー管の損傷を可及的に防止できるものとなった。
【0007】
又、上記請求項2記載の構成を備えることにより、前記縮径作用を有する部材が金属にて形成され、前記グロー管の電極から引き出されたリード線が、前記グロー管の外周と前記縮径作用を有する部材との間に挿入されると共に、前記支持部材が、前記発光管を点灯させるための回路の配線の一部を構成している。
すなわち、上述のように前記縮径作用を有する部材をグロー管に外嵌させるときに、前記縮径作用を有する部材の内径側とグロー管の外周との間にグロー管のリード線が挟み込まれるようにしておくだけの簡単な作業で、グロー管の一方のリード線についての配線を完了させてしまうことができ、放電灯の組立て作業をより一層簡単化することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放電灯の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔放電灯LPの全体構成〕
本実施の形態の放電灯LPは、いわゆる高圧放電灯であり、図1に示すように、ガラス製(より具体的には硬質ガラス製)の外球4と、外球4の一端を封着するステム11と、放電灯LPを保持具(図示を省略)に取付けるための口金5とが備えられ、更に、外球4内に発光管1及び点灯回路STが配置されている。
【0009】
発光管1は、透光性セラミックにて形成された外囲器1aにろう材にて一対の電極1b,1cを気密封着して構成され、外囲器1aの内部にはタリウム,ディスプロシウム等の金属のハロゲン化物あるいはナトリウム等が発光物質として封入され、いわゆるメタルハライドランプあるいは高圧ナトリウムランプ等として構成されている。
発光管1の一方の電極1bは支持フレーム2の上部側に固定され、他方の電極1cは、支持フレーム2の下方寄りの位置に取付けられているセラミック基板3上に固定されている。金属棒にて形成される支持フレーム2は、点灯回路STの配線の一部をなし、ステム11に支持されている。
外球4内における発光管1の周囲の空間は真空もしくは窒素等の不活性な気体が封入された状態となっている。
【0010】
〔点灯回路STの構成〕
点灯回路STは、図3に示すように、グロー管(点灯管)6と、抵抗7と、常閉のバイメタルスイッチ8とが直列に接続されて構成され、更に、これらと発光管1とが並列接続されて、その接続箇所に対して安定器20から電力が供給される。
図1に示すように、抵抗7は、セラミック基板3の下方に配置されている下部基板9上に配置され、バイメタルスイッチ8は、セラミック基板3上の発光管1側に配置されている。
グロー管6は、図1に示すように、支持フレーム2の下端付近の取付けられている。
【0011】
〔グロー管6の取付け構成〕
グロー管6は、図2(b)に示すように、それの外周に縮径作用を有する部材の一例であるコイルスプリング10が巻回されて、縮径作用するコイルスプリング10がグロー管6に圧着するように配置されている。
コイルスプリング10は、金属製(より具体的にはステンレス製)の線材を密状態に巻回して形成したものであり、それの一方の端部が径方向に延出するように形成されている。
その径方向に延出する先端部10aが支持部材HMとしての支持フレーム2に固定されている。
前記先端部10aを支持フレーム2に固定するについては、前記先端部10aを支持フレーム2にスポット溶接等によって直接に固定しても良いし、コイルスプリング10を構成する線材の径が細いためにそのような取付け加工に適していないときは、前記先端部10aにスリーブを圧着して、そのスリーブを支持フレーム2にスポット溶接等によって固定しても良い。
【0012】
グロー管6とコイルスプリング10との組み付け作業は極めて簡単に行うことができ、しかも、その組み付け工程において、グロー管6の電極から引き出された2本のリード線6a,6bのうちの一方のリード線6aの配線作業をも併せて一挙に行うことができる。
すなわち、コイルスプリング10の内径は、自然状態すなわちコイルスプリング10が最も縮径した状態では、グロー管6の外径とリード線6aの外径とを加えたものよりわずかに小さくなるように設定してあり、グロー管6にコイルスプリング10を組み付けるときは、コイルスプリング10の先端をグロー管6の後端(リード線6a,6bの引き出し側)に押し当てた状態で、コイルスプリング10を、軸芯α周りで拡径する方向(図2(a)において、矢印Aで示す方向)に力を作用させながら押し込む。
【0013】
この組み付けの際に、図2(a)に示すように、グロー管6のリード線6a,6bのうちの一方のリード線6bのみをコイルスプリング10内を挿通させておく。
そうすると、コイルスプリング10をグロー管6に外嵌させたときに、図2(b)に示すように、リード線6aは、グロー管6の外周面とコイルスプリング10の内周側とに挟持されることになる。
この状態で、コイルスプリング10はグロー管6の外周に圧着する状態となっているので、コイルスプリング10とリード線6aの電気的な接続が確保される。
【0014】
〔放電灯LPの発光動作〕
上記構成の放電灯LPは、図3に示すように交流電力21が接続されて、図示を省略する点灯スイッチが入り操作されると、安定器20から供給される電圧によってグロー管6が繰返し開閉動作し、それによって発生するパルス電圧によって発光管1が点灯始動する。
この発光管1の点灯始動によってバイメタルスイッチ8が加熱され、バイメタルスイッチ8が開き動作して、グロー管6への電圧の印加が停止される。
【0015】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、グロー管6のリード線6a,6bのうちの一方のリード線6aを、グロー管6の外周とコイルスプリング10との間に位置させて、コイルスプリング10を点灯回路STの配線の一部とする場合を例示しているが、何れのリード線6a,6bについても、コイルスプリング10を利用せずに独立して配線するようにしても良い。
(2)上記実施の形態では、外球4に口金5を連設した形式の放電灯LPを例示しているが、点灯回路STと外部回路との電気接続のための具体構成は種々変更可能であり、又、外球4や発光管1の形状及び種類も種々に変更可能である。
(3)上記実施の形態では、縮径作用を有する部材の一例としてコイルスプリング10を例示しているが、縮径作用を有する種々の形状の弾性部材を前記縮径作用を有する部材として利用することができる。
【0016】
【発明の効果】
上記請求項1記載の構成によれば、グロー管に前記縮径作用を有する部材を外嵌させて、グロー管の外周に前記縮径作用を有する部材が巻回される状態とすることで、グロー管に対して前記縮径作用を有する部材が縮径側へ姿勢変化しようとする力が作用し、溶接を要することなく前記縮径作用を有する部材にグロー管が確実に保持される。
又、前記縮径作用を有する部材の線材の間隔をある程度密にすることで、発光管を点灯させたときの発熱からグロー管を保護することもできる。
もって、グロー管の確実に保持と発光管の発熱からの保護を確保しながら、放電灯の組立て作業を簡単化し、且つ、グロー管の損傷を可及的に防止できるものとなった。
【0017】
又、上記請求項2記載の構成によれば、上述のように前記縮径作用を有する部材をグロー管に外嵌させるときに、前記縮径作用を有する部材の内径側とグロー管の外周との間にグロー管のリード線が挟み込まれるようにしておくだけの簡単な作業で、グロー管の一方のリード線についての配線を完了させてしまうことができ、放電灯の組立て作業をより一層簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる放電灯の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態にかかるグロー管とコイルスプリングとの組み付けを示す図
【図3】本発明の実施の形態にかかる点灯回路の回路図
【図4】従来のグロー管の支持構造を説明する図
【符号の説明】
1 発光管
4 外球
6 グロー管
6a リード線
10 コイルスプリング(縮径作用を有する部材の一例)
HM 支持部材
Claims (2)
- 発光管と、その発光管を点灯させるためのグロー管とが、外球内に備えられた放電灯であって、
前記グロー管の外周に縮径作用を有する部材が巻回されて、前記グロー管に圧着するように配置され、
前記縮径作用を有する部材が支持部材に固定されて構成されている放電灯。 - 前記縮径作用を有する部材が金属にて形成され、
前記グロー管の電極から引き出されたリード線が、前記グロー管の外周と前記縮径作用を有する部材との間に挿入されると共に、
前記支持部材が、前記発光管を点灯させるための回路の配線の一部を構成している請求項1記載の放電灯。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002373937A JP2004207005A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 放電灯 |
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JP2002373937A JP2004207005A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 放電灯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004207005A true JP2004207005A (ja) | 2004-07-22 |
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Family Applications (1)
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JP2002373937A Pending JP2004207005A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 放電灯 |
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2002
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20051213 |