JP2004206506A - タッチパネル及びそれを備えた画面入力型表示装置 - Google Patents

タッチパネル及びそれを備えた画面入力型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネルのアクティブエリアを広くすると共に、画面全体への均一な押圧力を実現する。
【解決手段】透明絶縁基板12の下面に透明電極13と引き回し電極14、1とを設けた上基板11と、透明絶縁基板2の上面に透明電極3と引き回し電極4、5と透明電極3上に形成した複数のドットスペーサ48とを設けた下基板41と、を対向配置してシール材17を介して接合したタッチパネル40において、前記ドットスペーサ48を千鳥配列にする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM、カーナビゲーション、自動販売機、複写機、各種端末機等の機器において、液晶ディスプレイ等の表示画面上に配置し、透視した画面の指示に従って使用者が情報の表示画面を指やペンで直接押してデータの入力が行われるタッチパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における抵抗膜式タッチパネルは、可撓性を有する透明絶縁基板の下面に透明電極とこの透明電極に接続する引き回し電極を形成した上基板と、同じく上面に透明電極とこの透明電極に接続する引き回し電極を形成し、前記透明電極の上面にドットスペーサを一定間隔に配設した下基板とが、所定の隙間を持って透明電極同士が対面するような配置構造を取っている。そして、このタッチパネルを液晶表示装置等の表示装置の上面側に配置して使用される。表示装置の表示部分に位置する所のタッチパネルを指又はペンで押すことによって、タッチパネルの上基板が撓んでその押した所の透明電極が下基板の透明電極に接触し、そして、その接触点の位置が電気抵抗の測定によって検知されて入力情報が読みとられる。
【0003】
以下、従来例を図7〜11を用いて説明する。図7は従来技術におけるタッチパネルの平面図、図8は図7におけるE−E断面図、図9は図7における下基板の平面図、図10は図7における上基板の平面図、図11は図8におけるC部拡大図を示している。
【0004】
図7、図8、図9、図10に示すように、従来例のタッチパネル20は形状が長方形をなす下基板1と可撓性を有する上基板11とを備えている。下基板1は、板厚が1.1mmの透明なガラスからなる透明絶縁基板2と、この透明絶縁基板2の上面に形成された透明電極3と、この透明電極3の両端部に沿って接続形成されて透明絶縁基板2の片方端にあるFPC取付部Sまで延設した引き回し電極4及び5と、FPC取付部S近辺に形成された接続電極6、7と、透明電極3上にマトリックス状に配置したドットスペーサ8とで構成されている。上記接続電極6、7は、上基板11の引き回し電極14、15に導通接続を行うために設けるもので、FPC取付部S近辺に設けており、組立時に上基板11の引き回し電極14、15と接続される。
【0005】
上基板11は、板厚が0.2mmの可撓性のある透明なマイクロガラスからなる透明絶縁基板12と、この透明絶縁基板12の下面に形成されている透明電極13と、この透明電極13の両端部に沿って接続形成されてFPC取付部S方向に向かって延設された引き回し電極14、15とで構成されている。
【0006】
そして、シール材17を介して下基板1と上基板11とが所定の隙間を有して接合されている。また、上基板11に設けられた引き回し電極14及び15はその接続部B及びAにおいて下基板1に設けた接続電極6、7と導電性接着剤を介して接続され導通がとられている。
【0007】
また、防眩性を高めて透視性や品質表示を良くするために、上基板11の上面には偏光板18、下基板1の下面には位相差板19が貼付けられている。また、下基板1のFPC取付部SにはFPC9が取り付けられて外部との導通が図られるようになっている。
【0008】
上記構造を成すタッチパネル20の各構成要素部品は次のようになっている。下基板1を構成する透明絶縁基板2は透明なガラスが用いられる。このガラスはソーダガラスや石英ガラス、アルカリガラス、ほうけい酸ガラス、普通板ガラス等が利用でき、反り等が起きない程度の厚さのものが使われる。多くは0.7〜1.1mmのものが選択される。上基板11を構成する透明絶縁基板12は可撓性を必要とするところなので透明な薄板ガラスや透明なプラスチックフイルムが用いられる。一般的に、耐熱性が求められる機器(例えば、カーナビゲーション等)にはガラスが使用される。上記従来例は耐熱性や衝撃性にも強く、且つ可撓性も有する0.2mm厚みのマイクロガラスを使っている。
【0009】
下基板1を構成する透明電極3及び上基板11を構成する透明電極13は錫をドープした酸化インジウムのITO(Indium Tin Oxide)膜で、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、印刷法等で形成する。この透明電極3及び13は高抵抗値であることが求められるため250〜500オングストロームの範囲で非常に薄く形成する。このITO膜は、基板全面に形成したものをフォトリソグラフィにより不要部分を除去し、必要な部分を残して形成する。
【0010】
下基板1を構成する引き回し電極4、5、接続電極6、7、及び上基板11を構成する引き回し電極14、15は、透明電極3、13に電圧を印加するために設けるもので、銀粉や銅粉等の高導電性金属粉を熱硬化性のエポキシ樹脂等に混ぜ合わせてインク化したものをスクリーン印刷等の印刷方法で形成する。タッチパネルの性能上、これらの電極の抵抗値が低ければ低いほど良いものであり、一般に、透明電極のシート抵抗値に対してこれらの電極のシート抵抗値は100分の1以下であることが必要とされている。そこで、これらの電極の印刷の厚さを増したり、幅を広くしたりして抵抗値を小さく押さえる設計がなされている。厚さと幅はタッチパネルの大きさによっても異なるが、一般に厚さは10〜30μm、幅は0.5〜10mmの範囲で設計されている。また、これらの電極は加熱処理して硬化処理が施される。また、これらの電極はそれぞれ接触しないように十分な間隔を取って設計される。
【0011】
下基板1を構成するドットスペーサ8は、押圧した部分以外の部分の透明電極同士が接触しないために設けるもので、透明なアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、その他の透明な樹脂材料をスクリーン印刷等の方法でドットマトリックス状に一定間隔に形成し、その後、熱または紫外線で硬化処理を施して形成する。このドットスペーサ8は目に見えない大きさであることが求められることから、直径30〜60μm、厚みは2〜5μm、ドット間隔は1〜8mmの範囲で設計される。
【0012】
シール材17は、スペーサ粒子を分散させたエポキシ樹脂接着剤やアクリル樹脂接着剤等をスクリーン印刷等の方法で印刷して形成する。ここで使われるスペーサ粒子は上基板11と下基板1との隙間を一定隙間に保持するために設けられるもので、所定の大きさのプラスチックボールやファイバーガラス等が利用される。このプラスチックボールやファイバーガラスの大きさは、上基板11の透明絶縁基板12の材質や厚さによって異なるが、0.2mmのマイクロガラスを使用した場合は概ね10μm前後の大きさのものが選択される。このシール材17は上基板11または下基板1の何れか一方に印刷した後、上基板11と下基板1とを位置を合わせて貼合わせ、加圧の下で加熱処理を施して硬化させ、接合を行っている。
【0013】
偏光板18と位相差板19は防眩性を高めて透視性や表示品質を良くするために設けている。偏光板18は、様々なものが使用されているが一例をあげると、ポリビニールアルコールフイルムを常法により一軸延伸することによって厚さが20μmの偏光フイルムを作成し、この両面に厚さが80μmのセルロース系フイルムを張り合わせて厚さ180μmの偏光板としたもの等が利用できる。また、位相差板19は、ポリカーボネイトを素材として形成され、厚さ80μm程度である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
図11は図8におけるC部拡大図である。ドットマトリックス状に設ける複数のドットスペーサ8のピッチ間隔pは、0.2mm厚のマイクロガラスからなる透明絶縁基板12を用いて上下基板1、11のギャップ(隙間)量を10μm位に設定した場合、概ね5〜6mmの範囲に設定される。これは、ガラスの材質、形状、厚み、押圧力などの要素を考慮して設定されている。また、押圧力は通常300g/cm2以下が要求されている。
【0015】
上基板1の引き回し電極4、5(上基板11の引き回し電極14、15も同様)は、厚み10〜13μmの範囲に印刷形成された後、上下基板1、11を接合したときにギャップ量10μm位にまで押しつぶされる。そして、上下基板1、11の透明絶縁基板2、12に固着する。従って、上基板11を指などで押圧したとき、上基板11の撓みはそれぞれの引き回し電極を基点にして、基点の外側は平らであるという固定支持となって撓む。
【0016】
引き回し電極4、5の内側で(図中では引き回し電極5のみを示しているが引き回し電極4、及び上基板11の引き回し電極14、15も同様)、しかもそれらの電極に沿った領域幅Mは、押圧力を加えたとき引き回し電極部が固定支持端であるするので、所定の押圧力では上基板11の撓み量が小さく、上基板11の透明13と下基板2の透明電極電極3とが接触するまでに至らない。従って、この領域幅Mはアクティブエリア(入力エリア)としては使用できない。領域幅Mを除いた領域幅Nは上基板11を所定の押圧力で押すと上基板11が変形し、上基板11の透明電極13と下基板2の透明電極3とが接触可能なアクティブエリアとなっている。また通常、上記の領域幅Mは2〜4mm必要とされている。
【0017】
このため、引き回し電極5から一番近い列のドットスペーサ8との距離Lは、上記使用できない領域幅Mを計算に入れて、ピッチ間隔pの1.3〜1.5倍以上の距離に設計している。これは、引き回し電極4や上基板11の引き回し電極14、15の所も同様である。
【0018】
上記構造の下では、ドットスペーサの最外列から引き回し電極までの距離Lをどの部位も一定距離保有せねばならず、タッチパネルの外形寸法が決まっている下ではアクティブエリアを広げることはなかなかできなかった。また、アクティブエリアの広さが決まっている下ではタッチパネルの外形を小さくすることはなかなかできなかった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の請求項1記載に係る発明は、透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極とを設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板と、を対向配置してシール材を介して接合したタッチパネルにおいて、前記ドットスペーサを千鳥配列にしたことを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明の請求項2記載に係る発明は、透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極とを設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板と、を対向配置してシール材を介して接合したタッチパネルにおいて、前記ドットスペーサを千鳥配列にすると共に表示画面のアクティブエリアの4隅のコーナ部のドットスペーサをなくしたことを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明の請求項3記載に係る発明は、前記請求項1又は2記載のタッチパネルを備えて、画面入力型表示装置のタッチパネルのアクティブエリアを広くしたことを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明の請求項4記載に係る発明は、前記請求項1又は2記載のタッチパネルを備えて、画面入力型表示装置のタッチパネルの大きさを小さくしたことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のタッチパネル及びそれを備えた画面入力型表示装置の実施の形態を図をもって説明する。図1は本発明の実施の形態に係り、タッチパネルの平面図、図2は図1におけるE−E断面図、図3は図1における下基板の平面図、図4は図1における上基板の平面図、図5は図1におけるドットスペーサの配列図、図6は比較例としての従来技術のドットスペーサの配列図を示している。尚、従来技術で説明した従来例と全く同じ構成要素部品は同一符号を付して説明する。
【0024】
図1、図2、図3、図4より、本発明のタッチパネル40は上基板11と下基板41とを対向に配置してシール材17を介して接合し、更に、上基板11の上面に偏光板18、下基板41の下面に位相差板19を設けたものである。また、上基板11は、従来例と同様に、透明絶縁基板12の下面に設けた透明電極13と、この透明電極13の両端部に沿って接続形成された2本の引き回し電極14、15とからなっている。また、下基板41は、透明絶縁基板2の上面に設けた透明電極3と、この透明電極3上に千鳥配列で形成した複数のドットスペーサ48と、透明電極3の両端部に沿って接続形成されて透明絶縁基板2の片方端にあるFPC取付部Sまで延設した引き回し電極4、5と、上記上基板11の引き回し電極14、15に導通接続を図るためにFPC取付部S近辺に設けた2本の接続電極6、7とからなっている。また、図示はしていないが従来例と同様に、FPC取付部Sの所でFPCケーブルが引き回し電極4、5及び接続電極6、7に異方性導電接着剤を介して取り付けられ外部と導通が取られるようになっている。尚、ここでの上基板11の透明絶縁基板12は厚さ0.2mmのマイクロガラス、下基板41の透明絶縁基板2は厚さ1.1mmのガラスが使われている。また、上下の基板11、41はギャップ(隙間)量略10μmを有して対向に配置されている。また、上基板11の2本の引き回し電極14、15は接続部B及びAの所で下基板の41の接続電極6、7と導電性接着剤を介して接続されている。
【0025】
複数のドットスペーサ48は透明なアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などを用いてスクリーン印刷法などで一定間隔に千鳥配列で形成されている。また、このドットスペーサ48は、従来例と同様に、直径30〜60μm、厚み2〜5μmの範囲で形成される。また、上基板11の引き回し電極14及び15と下基板41の引き回し電極4及び5とで囲まれた4隅の端にはドットスペーサを設けていない。
【0026】
尚ここで、従来例と同一符号を付した構成要素部品は従来例で説明した仕様とと同じであるのでここでの詳細説明は省略する。
【0027】
図5は図1におけるドットスペーサの配列図で、図6は比較例として従来技術のドットスペーサ8の配列図を示している。尚、見やすくするために、ドットスペーサは黒点で表示している。また、引き回し電極はパターンの途中で省略してある。
【0028】
図5、図6より、本発明のドットスペーサは千鳥に配列してある。この千鳥配列は従来のドットマトリックス配列(格子配列)を丁度45度傾けた配列となっている。ドットスペーサ48の最隣接距離はrで、これは従来例と同じ距離になっている。従来のドットマトリックス配列ではドットスペーサ8のピッチ間隔p2はp2=rとなっていて、丁度隣接距離の長さになっている。しかし、本発明の千鳥配列でのドットスペーサ48のピッチ間隔p1はp1=0.71rとなっていて略0.7r倍となっている。即ち、3割近く従来のピッチ間隔より短くなっている。
【0029】
引き回し電極の縁にあるドットスペーサの配列(引き回し電極に一番近いドットスペーサの配列)と引き回し電極との距離Lは1.3p(pはピッチ間隔)以上必要とされている。これから見ると、従来のドットマトリックス配列ではL=1.3p2、即ち、L=1.3r以上の距離が必要とされていた。しかし、本発明の千鳥配列ではL=1.3p1、即ち、略0.9r以上の距離で良い。以上のことから、千鳥配列では従来のドットマトリックス配列より略3割、縁との配列距離(L)を短くすることができる。
【0030】
このことは、アクティブエリア(入力エリア)をその分広げられることを意味する。従って、タッチパネルの大きさが一定の下ではアクティブエリアを広く取ることができる。また、逆にアクティブエリアが一定の下ではタッチパネルの大きさを小さくすることができるものである。
【0031】
以上のことを更に解り易くするために図5と図6を対比して説明する。図5、図6共に、引き回し電極14、15の内測横距離、引き回し電極4、5の内測縦距離、透明電極3の横幅、縦幅は全く同一寸法で同じ大きさのものである。ドットスペーサの最隣接距離は略5.5mmで、図5は千鳥配列で、図6はドットマトリックス(格子)配列していて、透明電極3上に図5は67個、図6は77個ドットスペーサを形成している。透明電極の面積からみてこれ以上の個数は形成できない。そして、図5のドットスペーサ48のピッチ間隔p1は略4mm、図6でのピッチ間隔p2は略5.5mmになっている。
【0032】
図6に示す従来のドットマトリックス配列では、ドットスペーサ8の最外列からそれぞれの引き回し電極4、5、14、15の縁までの領域は、その距離Lは1.3p2以上を満たすことができず、この領域はタッチポイントとして使用することができない。尚ここで、タッチポイントとは通常の指圧力で指圧することによって上基板11が撓み、上下基板11、41双方の透明電極3、13が接触して正常に機能が働くエリアと定義する。いま、図6に示すドットマトリックス配列での隣接するドットスペーサを線で結んで格子状にそれぞれのタッチポイントを区切れば、太く枠取りされた内側の領域がタッチポイント領域となって、有効なタッチポイント(隣接する4点に囲まれた格子領域)の数は60ポイントを数えることができる。
【0033】
一方、図5に示す本発明の千鳥配列では、図6と同じ方法でタッチポイント領域を区切って考えれば、太い枠取りされた内側の領域がタッチポイント領域になり、タッチポイントとして68ポイントを数えることができる。明らかに図6に示す従来のタッチポイントより多い。ここで、Gのタッチポイントは48a、48b、48cの3点のドットスペーサで規制された領域になる訳であるが、48b及び48cからの引き回し電極15の縁までの距離Lが1.3p1を満たしていないが、48aからの引き回し電極15の縁までの距離Lが1.3p1以上の範囲を十分満たすものであるから、このGのエリアは有効なタッチポイントとして使用することができる。Gと同じタッチポイントがドットスペーサ48の最外域ピッチのながで数多く現れ、これらが有効なタッチポイントとして使用できることから入力エリア、即ち、アクティブエリアを広く取れることになる。
【0034】
次に、ドットスペーサ48を千鳥配列したタッチパネル40は、引き回し電極4、5及び14、15に囲まれた4隅のコーナ部、即ち、図5の中でのa、b、c、dのコーナ部にドットスペーサを設けない設計を取ることができる。この4隅のコーナ部は上基板11を押圧したとき、その押圧力に対してこのコーナ部を囲う2つの引き回し電極を基点として、基点の外側は平坦である、という固定支持となっていることから、所定の押圧力を加えた時の、上基板11の撓み量は非常に小さい。従って、所要の撓み量を得るには少し大きめの押圧力を必要とする。
【0035】
この4隅のコーナ部にドットスペーサを配設しない構造はタッチポイントを少し内側に持っていくことができると同時にそのタッチポイント領域を広めに取ることができる。このことは、所定の押圧力でタッチスイッチとして機能する他の場所とさほど変わりない押圧力で機能さすことができる。押圧力の均一化を図る上で大変効果を生む。
【0036】
本発明のタッチパネルを液晶表示装置などの表示装置の上面に配設して画面入力型表示装置に組み込むことができる。そして、画面入力型表示装置に本発明のタッチパネルを使用すれば、アクティブエリア(入力エリア)を広くして入力し易く、或いはまた見易くすることができる。或いはまた、アクティブエリアを同じ大きさの表示装置の場合はタッチパネルを小型にすることができる。
【0037】
例えば、車載のカーナビゲーションなどはかぎ限られたスペースの中で搭載する。アクティブエリアは変えないでもう少し小型にしたいと云う場合には本発明のタッチパネルが有効に使用できる。また、大きさは同じでもアクティブエリアを広くして広い範囲で地図を見たいとか、入力し易いようにしたいとかの場合も有効に使用できる。また、レストランなどでは、店員がハンディタイプの画面入力型表示装置を使ってお客の注文を聞き取っている。このハンディタイプの画面入力型表示装置は手で持ったり、ポケットなどに納めたりして常時身に付けて使用される。この場合などは、小型になれば手に持ち易いし、またポケットにも収納し易い。本発明のタッチパネルを使えばアクティブエリアを変えないで小型にすることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、ドットスペーサを千鳥配列することによって、一定の大きさの下ではアクティブエリアを広くすることができる。また、一定のアクティブエリアの下では大きさを小さく(小型)にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタッチパネルの平面図である。
【図2】図1におけるE−E断面図である。
【図3】図1における下基板の平面図である。
【図4】図1における上基板の平面図である。
【図5】図1におけるドットスペーサの配列図である。
【図6】比較例として示した従来技術のドットスペーサの配列図である。
【図7】従来技術におけるタッチパネルの平面図である。
【図8】図7におけるE−E断面図である。
【図9】図7における下基板の平面図である。
【図10】図7における上基板の平面図である。
【図11】図8におけるC部拡大図である。
【符号の説明】
2 透明絶縁基板
3 透明電極
4 引き回し電極
5 引き回し電極
12 透明絶縁基板
13 透明電極
14 引き回し電極
15 引き回し電極
17 シール材
40 タッチパネル
48 ドットスペーサ

Claims (4)

  1. 透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極とを設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板と、を対向配置してシール材を介して接合したタッチパネルにおいて、前記ドットスペーサを千鳥配列にしたことを特徴とするタッチパネル。
  2. 透明絶縁基板の下面に透明電極と引き回し電極とを設けた上基板と、透明絶縁基板の上面に透明電極と引き回し電極と透明電極上に形成した複数のドットスペーサとを設けた下基板と、を対向配置してシール材を介して接合したタッチパネルにおいて、前記ドットスペーサを千鳥配列にすると共に表示画面のアクティブエリアの4隅のコーナ部のドットスペーサをなくしたことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記請求項1又は2記載のタッチパネルを備えて、タッチパネルのアクティブエリアを広くしたことを特徴とする画面入力型表示装置。
  4. 前記請求項1又は2記載のタッチパネルを備えて、タッチパネルの大きさを小さくしたことを特徴とする画面入力型表示装置。
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