JP2004205943A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004205943A JP2004205943A JP2002377012A JP2002377012A JP2004205943A JP 2004205943 A JP2004205943 A JP 2004205943A JP 2002377012 A JP2002377012 A JP 2002377012A JP 2002377012 A JP2002377012 A JP 2002377012A JP 2004205943 A JP2004205943 A JP 2004205943A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image forming
- recording paper
- image
- transfer
- black
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】黒色画像形成部用に別個の給紙カセットを必要とすることなく、給紙カセットから排紙部までの距離を短くすることができ、モノクロプリント時のプリント時間を短縮できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】黒色の画像形成部2Kからは直接転写方式で記録紙にトナー画像が転写され、他色の各画像形成部2Y,2M,2Cで形成された各トナー画像は間接転写方式で各色トナー画像が重ね合わされた後に記録紙に転写され、給紙カセット131等から記録紙排出部14までを繋ぐ記録紙搬送路15に、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置と、他色の各画像形成部2Y,2M,2Cからのトナー画像転写位置とが配置されるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】黒色の画像形成部2Kからは直接転写方式で記録紙にトナー画像が転写され、他色の各画像形成部2Y,2M,2Cで形成された各トナー画像は間接転写方式で各色トナー画像が重ね合わされた後に記録紙に転写され、給紙カセット131等から記録紙排出部14までを繋ぐ記録紙搬送路15に、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置と、他色の各画像形成部2Y,2M,2Cからのトナー画像転写位置とが配置されるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各色毎に設けられた画像形成部によって形成された画像を転写して重ね合わせ、記録紙上にカラー画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、転写ベルトに対向させて各色用の画像形成部が並設されたタンデム型のカラー画像形成装置において、モノクロ記録時のプリント時間を短縮するために、黒画像形成ユニットのトナー画像転写位置に向かう給紙径路を別個に設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。このカラー画像形成装置は、記録紙の搬送方向最下流の画像形成ユニット8を黒画像形成ユニット8Kとして、給紙経路15a,15bの2カ所から記録紙を転写ベルト7に導き入れるようになっており、給紙経路15aは、記録紙搬送方向最上流の画像形成ユニット8Yの上流位置に配設され、給紙径路15bは、黒画像形成ユニット8Kの上流直近に配設される。これによれば、モノクロプリント時における給紙カセットから排紙部3までの距離が短くなるので、モノクロプリント時間を短縮することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−239938号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のカラー画像形成装置は、転写ベルトに向かう給紙径路が2つもあるために、それぞれの給紙径路に記録紙を給送するための給紙カセットが別個に必要となる(カラー記録とモノクロ記録とで別個の給紙カセットが必要になる)。他種類のサイズや材質の記録紙にプリントを行うためには、それぞれのサイズや材質毎に給紙カセットを備える必要があるが、上記画像形成装置の場合は、各給紙径路別に必要な数の給紙カセットを配設しなければならなくなる。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、黒色画像形成部用に別個の給紙カセットを必要とすることなく、給紙カセットから排紙部までの距離を短くすることができ、モノクロプリント時のプリント時間を短縮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、各色毎に設けられた画像形成部で形成された画像を、記録紙搬送路を搬送中の記録紙上に重ね合わせて転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記黒色の画像形成部は画像を記録紙に直接転写する直接転写方式とされ、
前記他色の各画像形成部は、各画像形成部で形成された各画像が重ね合わされた後に記録紙に転写される間接転写方式とされ、
前記記録紙搬送路に、前記黒色画像形成部の直接転写方式による画像転写位置と、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による画像転写位置とが配置されているものである。
【0007】
この構成によれば、記録紙搬送路における画像転写ポイントが2カ所のみになるので、給紙カセットから、画像形成後の記録紙が排出される記録紙排出部までの記録紙搬送路の長さを、各色全ての画像を直接転写方式で記録紙に転写する場合よりも短縮することができる。これにより、給紙カセットから黒色画像転写位置までの径路を短縮することが可能であるため、他色の画像形成部で形成された画像の転写を行わないモノクロプリント時のプリント時間を、従来の直接転写方式によるカラー画像形成装置よりも短縮することができる。
【0008】
また、黒色画像形成部からの画像転写位置と、他色画像形成部からの画像転写位置とが記録紙搬送路に並設されているので、1つの給紙カセットから記録紙搬送路に給送する記録紙を、黒色画像形成部による画像転写位置と、他色の画像形成部で形成された画像の転写位置の両方に搬送することができる。
【0009】
なお、従来の間接転写方式でモノクロプリントを行う場合は、黒色画像形成部のみを使用して黒色画像を記録紙に転写する場合であっても、黒色画像を黒色画像形成部から中間転写体を介して記録紙に転写する必要があるためにプリント時間が長くなっていたが、上記構成によれば、黒色画像は黒色画像形成部から記録紙に直接転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間が、従来の間接転写方式のカラー画像形成装置よりも短縮される。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記記録紙搬送路に、前記黒色画像形成部による画像転写位置が、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による記録紙への画像転写位置よりも、記録紙搬送方向下流側に配置されているものである。
【0011】
この構成によれば、黒色の画像形成部からの画像転写位置が、他色画像形成部からの画像転写位置よりも、記録紙搬送方向下流側に配置されていることにより、黒色の画像が他色の画像の上に転写されるので、各色画像を重ねた時の発色性に、黒色画像が与える影響を少なくすることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、前記黒色画像形成部による画像転写のみが行われる場合には、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による記録紙への画像転写位置に設けられている2次転写ローラが、記録紙搬送路から退避するように構成されているものである。
【0013】
この構成によれば、黒色用の画像形成部のみによる画像転写時には、他色の各画像形成部で形成された画像の転写位置に設けられている2次転写ローラが記録紙搬送路から退避するので、記録紙搬送中に記録紙が2次転写ローラに接触することをなくし、また、2次転写ローラに対向して設けられている中間転写体への記録紙の接触も低減する。これにより、2次転写ローラや中間転写体の寿命を延ばすことができる。また、2次転写ローラ、中間転写体及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記他色の各画像形成部は中間転写ベルトに対向して並設され、これら各画像形成部によって形成された画像は当該中間転写ベルトを介して記録紙に転写されるものである。
【0015】
この構成によれば、黒色以外の画像形成部による中間転写ベルトへの画像転写がタンデム方式により行われるので、例えば、中間転写ドラムを使用して黒色以外の画像の重ね合わせを行う場合よりも、各色画像の重ね合わせに要する時間が短縮され、カラープリント時間が短縮される。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置であって、前記2次転写ローラが記録紙搬送路から退避した状態では、前記中間転写ベルト及び他色の各画像形成部の駆動が停止されるものである。
【0017】
この構成によれば、2次転写ローラ、中間転写ベルト及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。図1に示すように、プリンタ(画像形成装置の一例)1では、プリンタ本体内にシアン,マゼンタ,イエロー,黒色の各色別に画像形成部2Y,2M,2C,2Kが設けられている。画像形成部2Kには、現像装置3と、感光体ドラム4と、帯電部5と、露光部(LEDプリントヘッドユニット等)6と、トナー供給部7と、クリーニング部8と、黒色用転写ローラ18とが備えられている。各画像形成部2Y,2M,2C内には、それぞれ現像装置3と、感光体ドラム4と、帯電部5と、露光部(LEDプリントヘッドユニット等)6と、トナー供給部7と、クリーニング部8と、転写ローラ10とがそれぞれ備えられている。
【0019】
画像形成部2Y,2M,2Cが並設されている下方には中間転写ベルト9が配設されている。この中間転写ベルト9は、転写ローラ10によって各感光体ドラム4に押し付けられた状態とされ、図外のモータ等によって回転駆動される駆動ローラ11,12によって、各感光体ドラム4の回転方向の順方向に無端回転するようになっている。
【0020】
駆動ローラ12は、給紙カセット131,132,133から記録紙排出部14までを繋ぐ記録紙搬送路15に配設されている。記録紙搬送路15には、駆動ローラ12に対向する位置に、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9を介して駆動ローラ12に接離自在に設けられている。この2次転写ローラ16は、後述する転写バイアス部からの転写バイアスによって、中間転写ベルト9上のトナー画像(シアン,マゼンタ,イエロー各色のトナー画像が重ね合わされたもの)を、記録紙搬送路15を搬送されてくる記録紙に転写させる。すなわち、画像形成部2Y,2M,2Cで形成されたトナー画像が間接転写方式により記録紙に転写されるようになっている。
【0021】
記録紙搬送路15には、2次転写ローラ16及び駆動ローラ12の配設位置(間接転写方式による画像形成部2Y,2M,2Cから記録紙へのトナー画像転写位置)よりも記録紙搬送方向下流側に、黒色用の画像形成部2Kが配設されている。この画像形成部2Kの感光体ドラム4は記録紙搬送路15上に設けられている。記録紙搬送路15には、当該感光体ドラム4に対向する位置に、黒色用転写ローラ18が感光体ドラム4に当接させた状態で設けられている。この黒色用転写ローラ18は、転写バイアス部(後述)からの転写バイアスによって、感光体ドラム4上の黒色トナー画像を記録紙に転写させるものである。すなわち、画像形成部2Kで形成されたトナー画像は直接転写方式により記録紙に転写されるようになっている。記録紙搬送路15の画像形成部2Kよりも更に下流側には、定着ローラ対等からなる定着装置19が設けられている。
【0022】
カラープリント時には、画像形成部2Y,2M,2Cの各感光体ドラム4上に形成されたトナー画像は、それぞれの感光体ドラム4から一旦中間転写ベルト9に転写され、中間転写ベルト9上で各色のトナー画像がタイミングを合わせて重ね合わされた後、中間転写ベルト9によって駆動ローラ12まで搬送されて、2次転写ローラ16によって記録紙に転写される。
【0023】
上記3色のトナー画像が転写された記録紙が、黒色用の画像形成部2Kまで搬送されてくると、黒色用の感光体ドラム4及び黒色用転写ローラ18のニップ部において、黒色のトナー画像が上記3色のトナー画像の上に重ねて転写される。この後、記録紙は定着装置19に搬送されてトナー像が定着される。これにより、記録紙上にシアン,マゼンタ,イエロー,黒色成分からなるカラー画像が形成される。定着装置19を通過した記録紙は記録紙排出部14に排出される。
【0024】
モノクロプリント時には、画像形成部2Y,2M,2Cによるトナー画像形成、及び中間転写ベルト9と2次転写ローラ16のニップ部における記録紙へのトナー画像転写は行われず、トナー画像が転写されていない状態の記録紙が黒色の画像形成部2Kに搬送される。記録紙が黒色用の感光体ドラム4及び黒色用転写ローラ18のニップ部に搬送されてくると、このニップ部で黒色のトナー画像が記録紙に転写され、黒色トナー画像転写後の記録紙は定着装置19に搬送されてトナー画像が定着される。これにより、記録紙上に黒色成分のみのモノクロ画像が形成される。定着装置19を通過した記録紙は記録紙排出部14に排出される。
【0025】
図2は上記プリンタ1の概略構成を示すブロック図である。プリンタ1には、プリンタ1全体の制御を司る制御部100が備えられている。制御部100には、装置全体の動作プログラム等を記憶したROM101が接続され、画像データ等を一時的に格納すると共に作業領域等として機能するRAM102が接続されている。また、制御部100には、各色用の画像形成部2Y,2M,2C,2Kが接続されている。
【0026】
制御部100は、画像形成部2Y,2M,2C,2Kにそれぞれ備えられている現像装置3、帯電部5、露光部6、及び感光体ドラム4の駆動源であるドラムモータ103又はドラムモータ106を制御すると共に、画像形成部2Kでは、感光体ドラム4上のトナー画像を記録紙に転写するための転写バイアスを黒色用転写ローラ18に印加する転写バイアス部104を制御し、画像形成部2Y,2M,2C,2Kでは、感光体ドラム4上のトナー画像を中間転写ベルト9に転写するための転写バイアスを転写ローラ10に印加する転写バイアス部105を制御する。なお、図2では、イエロー,マゼンタ,シアン用の各画像形成部を1つの画像形成部で示しているが、実際には各色用にそれぞれの画像形成部が制御部100に接続されて制御されている。
【0027】
また、制御部100は、黒色の感光体ドラム4に対向して設けられている黒色用転写ローラ18を回転駆動する黒色用転写ローラ駆動モータ107を制御し、他色の画像形成部2Y,2M,2Cの各感光体ドラム4に対向して設けられている転写ローラ10の駆動源である転写ローラ駆動モータ108とを制御する。
【0028】
また、制御部100はベルト駆動モータ109を制御する。このベルト駆動モータ109は、中間転写ベルト9を走行させる駆動ローラ11,12の駆動源である。操作部110は、ユーザからの印刷指示等が入力される操作パネルと各種メッセージを表示する表示部等からなる。
【0029】
また、制御部100は、インタフェイス(I/F)111を介して、外部のPC(パーソナルコンピュータ)112と接続されている。プリンタ1はこのPC112から入力される画像データ等に基づいて画像形成を行う。
【0030】
制御部100には、記録紙を給紙カセット131,132,133から記録紙排出部14まで搬送するために記録紙搬送路に設けられている搬送ローラを回転駆動する用紙搬送モータ113が接続されている。さらに、制御部100には、定着装置19が接続されており、定着装置19の定着ローラ対を回転駆動する駆動モータ、及び定着ローラ対の一方の熱ローラ内に設けられているヒータの制御等が行われる。
【0031】
また、制御部100には、2次転写ローラ16の駆動源である2次転写ローラ駆動モータ114も接続されている。2次転写ローラ16に転写バイアスを印加する2次転写バイアス部115、及び2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に対して接離自在に動作させる2次転写ローラ退避ソレノイド116も制御部100に制御される。この2次転写ローラ退避ソレノイド116は、2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に対して接離方向に移動させるものであり、モノクロプリント又はカラープリントの別に応じて、制御部100によってオン・オフが制御される。
【0032】
なお、このプリンタ1の構成は、あくまで一例に過ぎず、例えば、各画像形成部2Y,2M,2Cに備えられているドラムモータ106又は転写バイアス部105は、各画像形成部で1つのドラムモータ又は転写バイアス部を共用してもよい。また、転写ローラ10、2次転写ローラ16、黒色用転写ローラ18の駆動源として黒色用転写ローラ駆動モータ107、転写ローラ駆動モータ108及び2次転写ローラ駆動モータ114を有さず、他の駆動源から駆動力の付与を受けて、転写ローラ10、2次転写ローラ16、黒色用転写ローラ18が駆動される構成としたり、1つの駆動源を各ローラの駆動源として共用する等、適宜変更が可能である。
【0033】
上記プリンタ1によれば、記録紙搬送路15におけるトナー画像転写ポイントが2カ所のみなので、給紙カセット131等から記録紙排出部14までの記録紙搬送路15の長さを、各色全ての画像を直接転写方式で記録紙に転写する場合よりも短縮することができる。これにより、給紙カセット131等から黒色画像転写位置までの径路を短縮することが可能であるため、他色の画像形成部2Y,2M,2Cで形成された画像の転写を行わないモノクロプリント時のプリント時間を短縮することができる。
【0034】
また、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置と、他色の画像形成部2Y,2M,2Cで形成されたトナー画像のトナー画像転写位置とが記録紙搬送路15に並設されているので、給紙カセット131,132,133のいずれから記録紙を記録紙搬送路に給送する場合であっても、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置と、他色の画像形成部2Y,2M,2Cで形成されたトナー画像のトナー画像転写位置の両方に搬送することができる。そのため、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置に記録紙を搬送するためだけに給紙カセットを別個に設ける必要がない。
【0035】
なお、従来の間接転写方式でモノクロプリントを行う場合は、黒色画像形成部のみから黒色トナー画像を記録紙に転写する場合であっても、黒色画像形成部から中間転写体を介して黒色トナー画像を記録紙に転写する必要があるためにプリント時間が長くなっていたが、上記プリンタ1によれば、黒色トナー画像は画像形成部2Kから記録紙に直接転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間が従来の間接転写方式の画像形成装置よりも短縮される。
【0036】
図3は2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に対して接離自在に駆動する機構を示す斜視図である。2次転写ローラ16は、その回転軸161が揺動部材20に回転可能に支持されており、この揺動部材20はプリンタ1の本体ケーシング1aに取り付けられた支持軸21に回動可能に軸支されている。2次転写ローラ16には、2次転写ローラ16の回転軸161と同軸で回転するギヤ(図外)が設けられており、このギヤに図外の2次転写ローラ駆動モータ114(図2)から回転駆動力が伝達される。
【0037】
揺動部材20は、2次転写ローラ16の回転軸方向に延びる形状とされ、揺動部材20の長さ方向端部には、下方に延びる垂下部22が形成されている。この垂下部22に2次転写ローラ16の回転軸161の両端部が取り付けられている。
【0038】
さらに、揺動部材20は、その長さ方向の一端部に、2次転写ローラ16の回転軸方向に直交する方向に延びる支持部23が設けられている。支持部23の端部には、支持部23を下方向に引っ張るコイルバネ24と、支持部23を上方向に移動させるための2次転写ローラ退避ソレノイド116が取り付けられている。これらコイルバネ24及び2次転写ローラ退避ソレノイド116によって、揺動部材20の支持部23端部が上下方向に移動するようになっている。この支持部23端部の上下動に伴って、揺動部材20が支持軸21を支点として回動し、2次転写ローラ16が図3の矢印方向に移動することで、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12の接離方向に移動可能とされている。
【0039】
図4は2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に当接した状態を示す側面図、図5は2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12から離れた状態を示す側面図である。カラープリント時は、2次転写ローラ退避ソレノイド116がオフとされ、コイルバネ24の引張力によって、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9(及び駆動ローラ12)に当接した状態とされている(図4)。
【0040】
モノクロプリント時は、イエロー,マゼンタ,シアンの各色トナー画像を中間転写ベルト9から記録紙に転写する必要がなく、黒色の画像形成部2Kで黒色トナー画像のみを記録紙に転写するため、2次転写ローラ16は中間転写ベルト9から退避させる。この場合、2次転写ローラ退避ソレノイド116をオンにして、コイルバネ24の引張力に抗して揺動部材20の支持部23端部を上方向に引き上げ、揺動部材20を支持軸21を支点として回動させることにより、2次転写ローラ16を中間転写ベルト9から退避した状態にする(図5)。
【0041】
また、カラープリント時であっても、イエロー,マゼンタ,シアンの画像形成部2Y,2M,2Cによるトナー画像形成及び転写が行われず、黒色の画像形成部2Kのみによってトナー画像が形成及び転写されるような状況である場合には、2次転写ローラ退避ソレノイド116をオンにして、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12から退避するようにしてもよい。
【0042】
このように、モノクロプリント時等に、2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12から退避させると、記録紙搬送路15を搬送される記録紙は、2次転写ローラ16に接触せず、中間転写ベルト9への接触も少なくなる。これにより、2次転写ローラ16や中間転写ベルト9の寿命を延ばすことができる。また、2次転写ローラ16、中間転写ベルト9及び各色の画像形成部2Y,2M,2Cを駆動することなく、記録紙を黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置まで搬送できるので、2次転写ローラ16、中間転写ベルト9及び各色の画像形成部2Y,2M,2Cを駆動しないようにすることによって、モノクロプリント時におけるプリンタ1の各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0043】
さらに、上記2次転写ローラ16及び中間転写ベルト9の配設場所の近傍に、別途記録紙搬送ローラを設けるようにしてもよい。この場合には、2次転写ローラ16を記録搬送路15から退避させた状態での記録搬送路15における記録紙の流れをより円滑にすることができる。
【0044】
なお、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9の接離方向に移動する上記機構を備えず、モノクロプリント時も2次転写ローラ16が中間転写ベルト9に当接して回転する構成を採用することも可能である。この場合には、2次転写ローラ16及び中間転写ベルト9(及び駆動ローラ12)を記録紙搬送機構として用いることができる。
【0045】
本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、イエロー,マゼンタ,シアンの画像形成部2Y,2M,2Cが、中間転写ベルト9に対向する位置に並設された構成としているが、他の構成を採用することも可能である。
【0046】
例えば、図6(a)に示すように、イエロー,マゼンタ,シアンの各現像装置を1つの感光体ドラム41の周りに配設して、イエロー,マゼンタ,シアンのトナー画像を間接転写方式により記録紙に転写し、このイエロー,マゼンタ,シアンのトナー画像の転写位置よりも記録紙搬送方向下流側となる記録紙搬送路15に、直接転写方式の黒色用画像形成部2Kを配設することも可能である。
【0047】
また、図6(b)に示すように、イエロー,マゼンタ,シアンの各現像装置がいわゆるリボルバー方式によって回転して順次感光体ドラム41に対して現像を行って、これら各色トナー画像を間接転写方式で記録紙に転写し、このイエロー,マゼンタ,シアンのトナー画像の転写位置よりも記録紙搬送方向下流側の記録紙搬送路15に、直接転写方式の黒色用画像形成部2Kを配設することも可能である。
【0048】
これらの場合、カラープリント時には、イエロー,マゼンタ,シアン用の現像装置が配設されている方の感光体ドラム41及び中間転写ドラム91は3回転させれば済むので、カラープリント時間が短縮される。また、モノクロプリント時には、感光体ドラム41及び中間転写ドラム91によらず、黒色の画像形成部2Kからの直接転写のみによって、黒色のトナー画像が転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間の短縮効果も得られる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明によれば、記録紙搬送路における画像転写ポイントが2カ所のみになるので、給紙カセットから、画像形成後の記録紙が排出される記録紙排出部までの記録紙搬送路の長さを、各色全ての画像を直接転写方式で記録紙に転写する場合よりも短縮することができる。これにより、給紙カセットから黒色画像転写位置までの径路を短縮することが可能であるため、他色の画像形成部で形成された画像の転写を行わないモノクロプリント時のプリント時間を、従来の直接転写方式によるカラー画像形成装置よりも短縮することができる。
【0050】
さらに、黒色画像形成部からの画像転写位置と、他色画像形成部からの画像転写位置とが記録紙搬送路に並設されているので、1つの給紙カセットから記録紙搬送路に給送する記録紙を、黒色画像形成部による画像転写位置と、他色の画像形成部で形成された画像の転写位置の両方に搬送することができる。
【0051】
なお、従来の間接転写方式でモノクロプリントを行う場合は、黒色画像形成部のみを使用して黒色画像を記録紙に転写する場合であっても、黒色画像を黒色画像形成部から中間転写体を介して記録紙に転写する必要があるためにプリント時間が長くなっていたが、上記構成によれば、黒色画像は黒色画像形成部から記録紙に直接転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間が従来の間接転写方式のカラー画像形成装置よりも短縮される。
【0052】
また、請求項2に記載の発明によれば、黒色の画像形成部からの画像転写位置が、他色画像形成部からの画像転写位置よりも、記録紙搬送方向下流側に配置されていることにより、黒色の画像が他色の画像の上に転写されるので、各色の画像を重ねた時の発色性に、黒色画像が与える影響を少なくすることができる。
【0053】
また、請求項3に記載の発明によれば、黒色用の画像形成部のみによる画像転写時には、他色の各画像形成部で形成された画像の転写位置に設けられている2次転写ローラが記録紙搬送路から退避するので、記録紙搬送中に記録紙が2次転写ローラに接触することをなくし、また、2次転写ローラに対向して設けられている中間転写体への記録紙の接触も低減する。これにより、2次転写ローラや中間転写体の寿命を延ばすことができる。また、2次転写ローラ、中間転写体及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0054】
また、請求項4に記載の発明によれば、黒色以外の画像形成部による中間転写ベルトへの画像転写がタンデム方式により行われるので、例えば、中間転写ドラムを使用して黒色以外の画像の重ね合わせを行う場合よりも、各色画像の重ね合わせに要する時間が短縮され、カラープリント時間が短縮される。
【0055】
また、請求項5に記載の発明によれば、2次転写ローラ、中間転写ベルト及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】2次転写ローラを中間転写ベルト及び駆動ローラに対して接離自在に駆動する機構を示す斜視図である。
【図4】2次転写ローラが中間転写ベルト及び駆動ローラに当接した状態を示す側面図である。
【図5】2次転写ローラが中間転写ベルト及び駆動ローラから離れた状態を示す側面図である。
【図6】(a)(b)は本発明に係る画像形成装置の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ(画像形成装置)
2Y,2M,2C,2K 画像形成部
3 現像装置
4,41 感光体ドラム
5 帯電部
6 露光部
7 トナー供給部
8 クリーニング部
9 中間転写ベルト
91 中間転写ドラム
12 駆動ローラ
131,132,133 給紙カセット
14 記録紙排出部
15 記録紙搬送路
16 2次転写ローラ
18 黒色用転写ローラ
22 垂下部
23 支持部
24 コイルバネ
116 2次転写ローラ退避ソレノイド
【発明の属する技術分野】
本発明は、各色毎に設けられた画像形成部によって形成された画像を転写して重ね合わせ、記録紙上にカラー画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、転写ベルトに対向させて各色用の画像形成部が並設されたタンデム型のカラー画像形成装置において、モノクロ記録時のプリント時間を短縮するために、黒画像形成ユニットのトナー画像転写位置に向かう給紙径路を別個に設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。このカラー画像形成装置は、記録紙の搬送方向最下流の画像形成ユニット8を黒画像形成ユニット8Kとして、給紙経路15a,15bの2カ所から記録紙を転写ベルト7に導き入れるようになっており、給紙経路15aは、記録紙搬送方向最上流の画像形成ユニット8Yの上流位置に配設され、給紙径路15bは、黒画像形成ユニット8Kの上流直近に配設される。これによれば、モノクロプリント時における給紙カセットから排紙部3までの距離が短くなるので、モノクロプリント時間を短縮することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−239938号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のカラー画像形成装置は、転写ベルトに向かう給紙径路が2つもあるために、それぞれの給紙径路に記録紙を給送するための給紙カセットが別個に必要となる(カラー記録とモノクロ記録とで別個の給紙カセットが必要になる)。他種類のサイズや材質の記録紙にプリントを行うためには、それぞれのサイズや材質毎に給紙カセットを備える必要があるが、上記画像形成装置の場合は、各給紙径路別に必要な数の給紙カセットを配設しなければならなくなる。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、黒色画像形成部用に別個の給紙カセットを必要とすることなく、給紙カセットから排紙部までの距離を短くすることができ、モノクロプリント時のプリント時間を短縮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、各色毎に設けられた画像形成部で形成された画像を、記録紙搬送路を搬送中の記録紙上に重ね合わせて転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記黒色の画像形成部は画像を記録紙に直接転写する直接転写方式とされ、
前記他色の各画像形成部は、各画像形成部で形成された各画像が重ね合わされた後に記録紙に転写される間接転写方式とされ、
前記記録紙搬送路に、前記黒色画像形成部の直接転写方式による画像転写位置と、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による画像転写位置とが配置されているものである。
【0007】
この構成によれば、記録紙搬送路における画像転写ポイントが2カ所のみになるので、給紙カセットから、画像形成後の記録紙が排出される記録紙排出部までの記録紙搬送路の長さを、各色全ての画像を直接転写方式で記録紙に転写する場合よりも短縮することができる。これにより、給紙カセットから黒色画像転写位置までの径路を短縮することが可能であるため、他色の画像形成部で形成された画像の転写を行わないモノクロプリント時のプリント時間を、従来の直接転写方式によるカラー画像形成装置よりも短縮することができる。
【0008】
また、黒色画像形成部からの画像転写位置と、他色画像形成部からの画像転写位置とが記録紙搬送路に並設されているので、1つの給紙カセットから記録紙搬送路に給送する記録紙を、黒色画像形成部による画像転写位置と、他色の画像形成部で形成された画像の転写位置の両方に搬送することができる。
【0009】
なお、従来の間接転写方式でモノクロプリントを行う場合は、黒色画像形成部のみを使用して黒色画像を記録紙に転写する場合であっても、黒色画像を黒色画像形成部から中間転写体を介して記録紙に転写する必要があるためにプリント時間が長くなっていたが、上記構成によれば、黒色画像は黒色画像形成部から記録紙に直接転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間が、従来の間接転写方式のカラー画像形成装置よりも短縮される。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記記録紙搬送路に、前記黒色画像形成部による画像転写位置が、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による記録紙への画像転写位置よりも、記録紙搬送方向下流側に配置されているものである。
【0011】
この構成によれば、黒色の画像形成部からの画像転写位置が、他色画像形成部からの画像転写位置よりも、記録紙搬送方向下流側に配置されていることにより、黒色の画像が他色の画像の上に転写されるので、各色画像を重ねた時の発色性に、黒色画像が与える影響を少なくすることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、前記黒色画像形成部による画像転写のみが行われる場合には、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による記録紙への画像転写位置に設けられている2次転写ローラが、記録紙搬送路から退避するように構成されているものである。
【0013】
この構成によれば、黒色用の画像形成部のみによる画像転写時には、他色の各画像形成部で形成された画像の転写位置に設けられている2次転写ローラが記録紙搬送路から退避するので、記録紙搬送中に記録紙が2次転写ローラに接触することをなくし、また、2次転写ローラに対向して設けられている中間転写体への記録紙の接触も低減する。これにより、2次転写ローラや中間転写体の寿命を延ばすことができる。また、2次転写ローラ、中間転写体及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記他色の各画像形成部は中間転写ベルトに対向して並設され、これら各画像形成部によって形成された画像は当該中間転写ベルトを介して記録紙に転写されるものである。
【0015】
この構成によれば、黒色以外の画像形成部による中間転写ベルトへの画像転写がタンデム方式により行われるので、例えば、中間転写ドラムを使用して黒色以外の画像の重ね合わせを行う場合よりも、各色画像の重ね合わせに要する時間が短縮され、カラープリント時間が短縮される。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置であって、前記2次転写ローラが記録紙搬送路から退避した状態では、前記中間転写ベルト及び他色の各画像形成部の駆動が停止されるものである。
【0017】
この構成によれば、2次転写ローラ、中間転写ベルト及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。図1に示すように、プリンタ(画像形成装置の一例)1では、プリンタ本体内にシアン,マゼンタ,イエロー,黒色の各色別に画像形成部2Y,2M,2C,2Kが設けられている。画像形成部2Kには、現像装置3と、感光体ドラム4と、帯電部5と、露光部(LEDプリントヘッドユニット等)6と、トナー供給部7と、クリーニング部8と、黒色用転写ローラ18とが備えられている。各画像形成部2Y,2M,2C内には、それぞれ現像装置3と、感光体ドラム4と、帯電部5と、露光部(LEDプリントヘッドユニット等)6と、トナー供給部7と、クリーニング部8と、転写ローラ10とがそれぞれ備えられている。
【0019】
画像形成部2Y,2M,2Cが並設されている下方には中間転写ベルト9が配設されている。この中間転写ベルト9は、転写ローラ10によって各感光体ドラム4に押し付けられた状態とされ、図外のモータ等によって回転駆動される駆動ローラ11,12によって、各感光体ドラム4の回転方向の順方向に無端回転するようになっている。
【0020】
駆動ローラ12は、給紙カセット131,132,133から記録紙排出部14までを繋ぐ記録紙搬送路15に配設されている。記録紙搬送路15には、駆動ローラ12に対向する位置に、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9を介して駆動ローラ12に接離自在に設けられている。この2次転写ローラ16は、後述する転写バイアス部からの転写バイアスによって、中間転写ベルト9上のトナー画像(シアン,マゼンタ,イエロー各色のトナー画像が重ね合わされたもの)を、記録紙搬送路15を搬送されてくる記録紙に転写させる。すなわち、画像形成部2Y,2M,2Cで形成されたトナー画像が間接転写方式により記録紙に転写されるようになっている。
【0021】
記録紙搬送路15には、2次転写ローラ16及び駆動ローラ12の配設位置(間接転写方式による画像形成部2Y,2M,2Cから記録紙へのトナー画像転写位置)よりも記録紙搬送方向下流側に、黒色用の画像形成部2Kが配設されている。この画像形成部2Kの感光体ドラム4は記録紙搬送路15上に設けられている。記録紙搬送路15には、当該感光体ドラム4に対向する位置に、黒色用転写ローラ18が感光体ドラム4に当接させた状態で設けられている。この黒色用転写ローラ18は、転写バイアス部(後述)からの転写バイアスによって、感光体ドラム4上の黒色トナー画像を記録紙に転写させるものである。すなわち、画像形成部2Kで形成されたトナー画像は直接転写方式により記録紙に転写されるようになっている。記録紙搬送路15の画像形成部2Kよりも更に下流側には、定着ローラ対等からなる定着装置19が設けられている。
【0022】
カラープリント時には、画像形成部2Y,2M,2Cの各感光体ドラム4上に形成されたトナー画像は、それぞれの感光体ドラム4から一旦中間転写ベルト9に転写され、中間転写ベルト9上で各色のトナー画像がタイミングを合わせて重ね合わされた後、中間転写ベルト9によって駆動ローラ12まで搬送されて、2次転写ローラ16によって記録紙に転写される。
【0023】
上記3色のトナー画像が転写された記録紙が、黒色用の画像形成部2Kまで搬送されてくると、黒色用の感光体ドラム4及び黒色用転写ローラ18のニップ部において、黒色のトナー画像が上記3色のトナー画像の上に重ねて転写される。この後、記録紙は定着装置19に搬送されてトナー像が定着される。これにより、記録紙上にシアン,マゼンタ,イエロー,黒色成分からなるカラー画像が形成される。定着装置19を通過した記録紙は記録紙排出部14に排出される。
【0024】
モノクロプリント時には、画像形成部2Y,2M,2Cによるトナー画像形成、及び中間転写ベルト9と2次転写ローラ16のニップ部における記録紙へのトナー画像転写は行われず、トナー画像が転写されていない状態の記録紙が黒色の画像形成部2Kに搬送される。記録紙が黒色用の感光体ドラム4及び黒色用転写ローラ18のニップ部に搬送されてくると、このニップ部で黒色のトナー画像が記録紙に転写され、黒色トナー画像転写後の記録紙は定着装置19に搬送されてトナー画像が定着される。これにより、記録紙上に黒色成分のみのモノクロ画像が形成される。定着装置19を通過した記録紙は記録紙排出部14に排出される。
【0025】
図2は上記プリンタ1の概略構成を示すブロック図である。プリンタ1には、プリンタ1全体の制御を司る制御部100が備えられている。制御部100には、装置全体の動作プログラム等を記憶したROM101が接続され、画像データ等を一時的に格納すると共に作業領域等として機能するRAM102が接続されている。また、制御部100には、各色用の画像形成部2Y,2M,2C,2Kが接続されている。
【0026】
制御部100は、画像形成部2Y,2M,2C,2Kにそれぞれ備えられている現像装置3、帯電部5、露光部6、及び感光体ドラム4の駆動源であるドラムモータ103又はドラムモータ106を制御すると共に、画像形成部2Kでは、感光体ドラム4上のトナー画像を記録紙に転写するための転写バイアスを黒色用転写ローラ18に印加する転写バイアス部104を制御し、画像形成部2Y,2M,2C,2Kでは、感光体ドラム4上のトナー画像を中間転写ベルト9に転写するための転写バイアスを転写ローラ10に印加する転写バイアス部105を制御する。なお、図2では、イエロー,マゼンタ,シアン用の各画像形成部を1つの画像形成部で示しているが、実際には各色用にそれぞれの画像形成部が制御部100に接続されて制御されている。
【0027】
また、制御部100は、黒色の感光体ドラム4に対向して設けられている黒色用転写ローラ18を回転駆動する黒色用転写ローラ駆動モータ107を制御し、他色の画像形成部2Y,2M,2Cの各感光体ドラム4に対向して設けられている転写ローラ10の駆動源である転写ローラ駆動モータ108とを制御する。
【0028】
また、制御部100はベルト駆動モータ109を制御する。このベルト駆動モータ109は、中間転写ベルト9を走行させる駆動ローラ11,12の駆動源である。操作部110は、ユーザからの印刷指示等が入力される操作パネルと各種メッセージを表示する表示部等からなる。
【0029】
また、制御部100は、インタフェイス(I/F)111を介して、外部のPC(パーソナルコンピュータ)112と接続されている。プリンタ1はこのPC112から入力される画像データ等に基づいて画像形成を行う。
【0030】
制御部100には、記録紙を給紙カセット131,132,133から記録紙排出部14まで搬送するために記録紙搬送路に設けられている搬送ローラを回転駆動する用紙搬送モータ113が接続されている。さらに、制御部100には、定着装置19が接続されており、定着装置19の定着ローラ対を回転駆動する駆動モータ、及び定着ローラ対の一方の熱ローラ内に設けられているヒータの制御等が行われる。
【0031】
また、制御部100には、2次転写ローラ16の駆動源である2次転写ローラ駆動モータ114も接続されている。2次転写ローラ16に転写バイアスを印加する2次転写バイアス部115、及び2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に対して接離自在に動作させる2次転写ローラ退避ソレノイド116も制御部100に制御される。この2次転写ローラ退避ソレノイド116は、2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に対して接離方向に移動させるものであり、モノクロプリント又はカラープリントの別に応じて、制御部100によってオン・オフが制御される。
【0032】
なお、このプリンタ1の構成は、あくまで一例に過ぎず、例えば、各画像形成部2Y,2M,2Cに備えられているドラムモータ106又は転写バイアス部105は、各画像形成部で1つのドラムモータ又は転写バイアス部を共用してもよい。また、転写ローラ10、2次転写ローラ16、黒色用転写ローラ18の駆動源として黒色用転写ローラ駆動モータ107、転写ローラ駆動モータ108及び2次転写ローラ駆動モータ114を有さず、他の駆動源から駆動力の付与を受けて、転写ローラ10、2次転写ローラ16、黒色用転写ローラ18が駆動される構成としたり、1つの駆動源を各ローラの駆動源として共用する等、適宜変更が可能である。
【0033】
上記プリンタ1によれば、記録紙搬送路15におけるトナー画像転写ポイントが2カ所のみなので、給紙カセット131等から記録紙排出部14までの記録紙搬送路15の長さを、各色全ての画像を直接転写方式で記録紙に転写する場合よりも短縮することができる。これにより、給紙カセット131等から黒色画像転写位置までの径路を短縮することが可能であるため、他色の画像形成部2Y,2M,2Cで形成された画像の転写を行わないモノクロプリント時のプリント時間を短縮することができる。
【0034】
また、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置と、他色の画像形成部2Y,2M,2Cで形成されたトナー画像のトナー画像転写位置とが記録紙搬送路15に並設されているので、給紙カセット131,132,133のいずれから記録紙を記録紙搬送路に給送する場合であっても、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置と、他色の画像形成部2Y,2M,2Cで形成されたトナー画像のトナー画像転写位置の両方に搬送することができる。そのため、黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置に記録紙を搬送するためだけに給紙カセットを別個に設ける必要がない。
【0035】
なお、従来の間接転写方式でモノクロプリントを行う場合は、黒色画像形成部のみから黒色トナー画像を記録紙に転写する場合であっても、黒色画像形成部から中間転写体を介して黒色トナー画像を記録紙に転写する必要があるためにプリント時間が長くなっていたが、上記プリンタ1によれば、黒色トナー画像は画像形成部2Kから記録紙に直接転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間が従来の間接転写方式の画像形成装置よりも短縮される。
【0036】
図3は2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に対して接離自在に駆動する機構を示す斜視図である。2次転写ローラ16は、その回転軸161が揺動部材20に回転可能に支持されており、この揺動部材20はプリンタ1の本体ケーシング1aに取り付けられた支持軸21に回動可能に軸支されている。2次転写ローラ16には、2次転写ローラ16の回転軸161と同軸で回転するギヤ(図外)が設けられており、このギヤに図外の2次転写ローラ駆動モータ114(図2)から回転駆動力が伝達される。
【0037】
揺動部材20は、2次転写ローラ16の回転軸方向に延びる形状とされ、揺動部材20の長さ方向端部には、下方に延びる垂下部22が形成されている。この垂下部22に2次転写ローラ16の回転軸161の両端部が取り付けられている。
【0038】
さらに、揺動部材20は、その長さ方向の一端部に、2次転写ローラ16の回転軸方向に直交する方向に延びる支持部23が設けられている。支持部23の端部には、支持部23を下方向に引っ張るコイルバネ24と、支持部23を上方向に移動させるための2次転写ローラ退避ソレノイド116が取り付けられている。これらコイルバネ24及び2次転写ローラ退避ソレノイド116によって、揺動部材20の支持部23端部が上下方向に移動するようになっている。この支持部23端部の上下動に伴って、揺動部材20が支持軸21を支点として回動し、2次転写ローラ16が図3の矢印方向に移動することで、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12の接離方向に移動可能とされている。
【0039】
図4は2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12に当接した状態を示す側面図、図5は2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12から離れた状態を示す側面図である。カラープリント時は、2次転写ローラ退避ソレノイド116がオフとされ、コイルバネ24の引張力によって、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9(及び駆動ローラ12)に当接した状態とされている(図4)。
【0040】
モノクロプリント時は、イエロー,マゼンタ,シアンの各色トナー画像を中間転写ベルト9から記録紙に転写する必要がなく、黒色の画像形成部2Kで黒色トナー画像のみを記録紙に転写するため、2次転写ローラ16は中間転写ベルト9から退避させる。この場合、2次転写ローラ退避ソレノイド116をオンにして、コイルバネ24の引張力に抗して揺動部材20の支持部23端部を上方向に引き上げ、揺動部材20を支持軸21を支点として回動させることにより、2次転写ローラ16を中間転写ベルト9から退避した状態にする(図5)。
【0041】
また、カラープリント時であっても、イエロー,マゼンタ,シアンの画像形成部2Y,2M,2Cによるトナー画像形成及び転写が行われず、黒色の画像形成部2Kのみによってトナー画像が形成及び転写されるような状況である場合には、2次転写ローラ退避ソレノイド116をオンにして、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9及び駆動ローラ12から退避するようにしてもよい。
【0042】
このように、モノクロプリント時等に、2次転写ローラ16を中間転写ベルト9及び駆動ローラ12から退避させると、記録紙搬送路15を搬送される記録紙は、2次転写ローラ16に接触せず、中間転写ベルト9への接触も少なくなる。これにより、2次転写ローラ16や中間転写ベルト9の寿命を延ばすことができる。また、2次転写ローラ16、中間転写ベルト9及び各色の画像形成部2Y,2M,2Cを駆動することなく、記録紙を黒色の画像形成部2Kによるトナー画像転写位置まで搬送できるので、2次転写ローラ16、中間転写ベルト9及び各色の画像形成部2Y,2M,2Cを駆動しないようにすることによって、モノクロプリント時におけるプリンタ1の各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0043】
さらに、上記2次転写ローラ16及び中間転写ベルト9の配設場所の近傍に、別途記録紙搬送ローラを設けるようにしてもよい。この場合には、2次転写ローラ16を記録搬送路15から退避させた状態での記録搬送路15における記録紙の流れをより円滑にすることができる。
【0044】
なお、2次転写ローラ16が中間転写ベルト9の接離方向に移動する上記機構を備えず、モノクロプリント時も2次転写ローラ16が中間転写ベルト9に当接して回転する構成を採用することも可能である。この場合には、2次転写ローラ16及び中間転写ベルト9(及び駆動ローラ12)を記録紙搬送機構として用いることができる。
【0045】
本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、イエロー,マゼンタ,シアンの画像形成部2Y,2M,2Cが、中間転写ベルト9に対向する位置に並設された構成としているが、他の構成を採用することも可能である。
【0046】
例えば、図6(a)に示すように、イエロー,マゼンタ,シアンの各現像装置を1つの感光体ドラム41の周りに配設して、イエロー,マゼンタ,シアンのトナー画像を間接転写方式により記録紙に転写し、このイエロー,マゼンタ,シアンのトナー画像の転写位置よりも記録紙搬送方向下流側となる記録紙搬送路15に、直接転写方式の黒色用画像形成部2Kを配設することも可能である。
【0047】
また、図6(b)に示すように、イエロー,マゼンタ,シアンの各現像装置がいわゆるリボルバー方式によって回転して順次感光体ドラム41に対して現像を行って、これら各色トナー画像を間接転写方式で記録紙に転写し、このイエロー,マゼンタ,シアンのトナー画像の転写位置よりも記録紙搬送方向下流側の記録紙搬送路15に、直接転写方式の黒色用画像形成部2Kを配設することも可能である。
【0048】
これらの場合、カラープリント時には、イエロー,マゼンタ,シアン用の現像装置が配設されている方の感光体ドラム41及び中間転写ドラム91は3回転させれば済むので、カラープリント時間が短縮される。また、モノクロプリント時には、感光体ドラム41及び中間転写ドラム91によらず、黒色の画像形成部2Kからの直接転写のみによって、黒色のトナー画像が転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間の短縮効果も得られる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明によれば、記録紙搬送路における画像転写ポイントが2カ所のみになるので、給紙カセットから、画像形成後の記録紙が排出される記録紙排出部までの記録紙搬送路の長さを、各色全ての画像を直接転写方式で記録紙に転写する場合よりも短縮することができる。これにより、給紙カセットから黒色画像転写位置までの径路を短縮することが可能であるため、他色の画像形成部で形成された画像の転写を行わないモノクロプリント時のプリント時間を、従来の直接転写方式によるカラー画像形成装置よりも短縮することができる。
【0050】
さらに、黒色画像形成部からの画像転写位置と、他色画像形成部からの画像転写位置とが記録紙搬送路に並設されているので、1つの給紙カセットから記録紙搬送路に給送する記録紙を、黒色画像形成部による画像転写位置と、他色の画像形成部で形成された画像の転写位置の両方に搬送することができる。
【0051】
なお、従来の間接転写方式でモノクロプリントを行う場合は、黒色画像形成部のみを使用して黒色画像を記録紙に転写する場合であっても、黒色画像を黒色画像形成部から中間転写体を介して記録紙に転写する必要があるためにプリント時間が長くなっていたが、上記構成によれば、黒色画像は黒色画像形成部から記録紙に直接転写されるので、モノクロプリント時のプリント時間が従来の間接転写方式のカラー画像形成装置よりも短縮される。
【0052】
また、請求項2に記載の発明によれば、黒色の画像形成部からの画像転写位置が、他色画像形成部からの画像転写位置よりも、記録紙搬送方向下流側に配置されていることにより、黒色の画像が他色の画像の上に転写されるので、各色の画像を重ねた時の発色性に、黒色画像が与える影響を少なくすることができる。
【0053】
また、請求項3に記載の発明によれば、黒色用の画像形成部のみによる画像転写時には、他色の各画像形成部で形成された画像の転写位置に設けられている2次転写ローラが記録紙搬送路から退避するので、記録紙搬送中に記録紙が2次転写ローラに接触することをなくし、また、2次転写ローラに対向して設けられている中間転写体への記録紙の接触も低減する。これにより、2次転写ローラや中間転写体の寿命を延ばすことができる。また、2次転写ローラ、中間転写体及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【0054】
また、請求項4に記載の発明によれば、黒色以外の画像形成部による中間転写ベルトへの画像転写がタンデム方式により行われるので、例えば、中間転写ドラムを使用して黒色以外の画像の重ね合わせを行う場合よりも、各色画像の重ね合わせに要する時間が短縮され、カラープリント時間が短縮される。
【0055】
また、請求項5に記載の発明によれば、2次転写ローラ、中間転写ベルト及び他色の各画像形成部の駆動を全て止めた状態で、記録紙を黒色画像形成部の画像転写位置まで搬送可能となるので、モノクロプリント時における画像形成装置各部の駆動制御が簡単になり、消費電力や機械騒音等を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】2次転写ローラを中間転写ベルト及び駆動ローラに対して接離自在に駆動する機構を示す斜視図である。
【図4】2次転写ローラが中間転写ベルト及び駆動ローラに当接した状態を示す側面図である。
【図5】2次転写ローラが中間転写ベルト及び駆動ローラから離れた状態を示す側面図である。
【図6】(a)(b)は本発明に係る画像形成装置の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ(画像形成装置)
2Y,2M,2C,2K 画像形成部
3 現像装置
4,41 感光体ドラム
5 帯電部
6 露光部
7 トナー供給部
8 クリーニング部
9 中間転写ベルト
91 中間転写ドラム
12 駆動ローラ
131,132,133 給紙カセット
14 記録紙排出部
15 記録紙搬送路
16 2次転写ローラ
18 黒色用転写ローラ
22 垂下部
23 支持部
24 コイルバネ
116 2次転写ローラ退避ソレノイド
Claims (5)
- 各色毎に設けられた画像形成部で形成された画像を、記録紙搬送路を搬送中の記録紙上に重ね合わせて転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記黒色の画像形成部は画像を記録紙に直接転写する直接転写方式とされ、
前記他色の各画像形成部は、各画像形成部で形成された各画像が重ね合わされた後に記録紙に転写される間接転写方式とされ、
前記記録紙搬送路に、前記黒色画像形成部の直接転写方式による画像転写位置と、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による画像転写位置とが配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録紙搬送路に、前記黒色画像形成部による画像転写位置が、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による記録紙への画像転写位置よりも、記録紙搬送方向下流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記黒色画像形成部による画像転写のみが行われる場合には、前記他色の各画像形成部の間接転写方式による記録紙への画像転写位置に設けられている2次転写ローラが、記録紙搬送路から退避するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記他色の各画像形成部は中間転写ベルトに対向して並設され、これら各画像形成部によって形成された画像は当該中間転写ベルトを介して記録紙に転写されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記2次転写ローラが記録紙搬送路から退避した状態では、前記中間転写ベルト及び他色の各画像形成部の駆動が停止されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002377012A JP2004205943A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002377012A JP2004205943A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004205943A true JP2004205943A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32814316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002377012A Pending JP2004205943A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004205943A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7274900B2 (en) * | 2004-09-20 | 2007-09-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color image forming apparatus and image forming method |
JP2009080325A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Oki Data Corp | 画像形成装置 |
JP2010175993A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
JP2011085683A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム |
US8229335B2 (en) | 2009-07-30 | 2012-07-24 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, image forming method, and image forming program product |
US8331836B2 (en) | 2009-05-26 | 2012-12-11 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, image forming method, and program |
US8335446B2 (en) | 2009-06-18 | 2012-12-18 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, and method and computer program product for image forming |
US8437671B2 (en) | 2009-06-02 | 2013-05-07 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, image forming method for image forming apparatus, and computer program product |
US8446597B2 (en) | 2009-05-26 | 2013-05-21 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, image forming method, and computer program product including a secondary-transfer control unit that transfers a single-color image onto the intermediate transfer medium |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002377012A patent/JP2004205943A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7274900B2 (en) * | 2004-09-20 | 2007-09-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color image forming apparatus and image forming method |
US7463855B2 (en) | 2004-09-20 | 2008-12-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color image forming apparatus and image forming method |
JP2009080325A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Oki Data Corp | 画像形成装置 |
JP4562147B2 (ja) * | 2007-09-26 | 2010-10-13 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
US8126380B2 (en) | 2007-09-26 | 2012-02-28 | Oki Data Corporation | Image forming apparatus |
JP2010175993A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
US8331836B2 (en) | 2009-05-26 | 2012-12-11 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, image forming method, and program |
US8446597B2 (en) | 2009-05-26 | 2013-05-21 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, image forming method, and computer program product including a secondary-transfer control unit that transfers a single-color image onto the intermediate transfer medium |
US8437671B2 (en) | 2009-06-02 | 2013-05-07 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus, image forming method for image forming apparatus, and computer program product |
US8335446B2 (en) | 2009-06-18 | 2012-12-18 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, and method and computer program product for image forming |
US8229335B2 (en) | 2009-07-30 | 2012-07-24 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, image forming method, and image forming program product |
JP2011085683A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7643781B2 (en) | Transfer device and image forming apparatus | |
JP6222152B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004099293A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004205943A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002169447A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2004251977A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008216619A (ja) | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP6780418B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005215459A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007003645A (ja) | 画像形成装置及びこれに用いられる反転搬送ユニット | |
JP2011039378A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4396462B2 (ja) | ウェブガイド機構、及び画像形成装置 | |
JP2004205944A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004053819A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000026002A (ja) | 両面印字機構を備えた画像形成装置 | |
JP2020052201A (ja) | 画像形成装置 | |
US7113714B2 (en) | Image forming apparatus and method having multiple print modes | |
JP4408155B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10260593A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4821133B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7158911B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3848330B2 (ja) | 転写装置 | |
JPH10142932A (ja) | 電子写真装置 | |
JP3692892B2 (ja) | 両面印刷ユニット及び当該ユニットを内蔵する画像形成装置 | |
JP2006184885A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060530 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |