JP2004204823A - 内燃機関の冷却水循環装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の冷却水循環装置は、エンジン1の冷却水の一部を空調用ヒータ12へ流入させる電動式ウォータポンプ13を、冷却水が所定温度値以下となるエンジン1の暖機運転時に逆転運転させて、機関駆動式ウォータポンプ5による空調用ヒータ12へ向かう冷却水の供給流に対し、電動式ウォータポンプ13からの吐出流を衝突させて、エンジン1から空調用ヒータ12へ向かう冷却水の流れを減少させ、空調用ヒータ12から熱が逃げるのを防ぐようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の軸出力で駆動される機関駆動式ウォータポンプと電動式ウォータポンプとを有して構成される内燃機関の冷却水循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンといった水冷式のエンジン(内燃機関)を搭載した車両では、エンジンの軸出力で駆動、例えば無端状のベルトなどでクランク軸の回転を受けて駆動されるウォータポンプを用いて、冷却水をエンジンへ供給してエンジン本体を冷却するほか、車室内の暖房のために、エンジン本体と熱交換した冷却水の一部を車両用空気調和機のヒータ(空調用ヒータ)へ導くようにした冷却水循環装置が装備されている(例えば引用文献1を参照)。
【0003】
一方、排ガスの排出を抑えるために、エンジンのアイドリング運転時、エンジンの運転をストップさせるアイドリングストップ機能が付いた車両もある。
【0004】
ところが、ウォータポンプとエンジンのクランク軸とは直結されているためにアイドリングストップ機能が付いた車両は、アイドルストップ機能によりエンジンの運転が停止するとウォータポンプも停止する。このため、車両が暖房中であれば、エンジンの運転停止により、冷却水がヒータへ供給されなくなり、エンジンの排熱を用いた暖房が行えなくなる。
【0005】
そのため、アイドリングストップのような運転の途中で一時的にエンジンの運転停止制御が行われる車両では、暖房能力の低下を防ぐために、エンジン本体からヒータへ冷却水を流入させるヒータ用導入路に、別途、電動式ウォータポンプを設けて、エンジンが停止した期間のヒータ性能を確保する技術が提案されている。これは、車室内の暖房中、例えばアイドルストップにより、エンジンが停止すると、止まるウォータポンプの代わりに電動式ウォータポンプを運転させて、エンジン排熱による暖房を続けようとする技術である(例えば引用文献1を参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−179339号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アイドリングストップ機能が付いたエンジンでも、他の車両のエンジンと同様、暖機運転の際は、早期に暖機が終えることが求められる。
【0008】
ところが、冷態始動時、暖まるエンジン内部の冷却水は、エンジンの始動に追従して始まるウォータポンプの運転によりヒータへ流入してしまう。このため、暖機のための熱がヒータから逃げて、暖機が効果的に進まない傾向にある。特に冷却水温が極低温のときは、かなり暖機の時間を費やしやすい。こうした問題は、アイドルストップ機能を有する車両だけでなく、エンジンの運転の一時的な停止が求められるエンジンとモータとを組合わせたハイブリッド車両などでも同様に起こりうる。
【0009】
そこで、この対策として、ヒータ用導入路に例えば電磁弁など、別途、開閉弁を設けて、ヒータへ冷却水が流れないようにする手段を講じることが考えられるが、電動式ウォータポンプに加え、別途、開閉弁を設置するために、かなりコスト的な負担が強いられる。
【0010】
そのため、本発明の目的は、既に有る電動式ウォータポンプを活用して、エンジンの暖機運転の促進が図れるようにした内燃機関の冷却水循環装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、内燃機関の冷却水の一部を空調用ヒータへ流出させる電動式ウォータポンプを、冷却水が所定温度値以下となる内燃機関の暖機運転時、内燃機関から空調用ヒータへ流出する冷却水が抑制されるよう、逆向きに運転させるようにした。
【0012】
同構成により、暖機運転時は、機関駆動式ウォータポンプの作動により空調用ヒータへ向かう冷却水の供給流に対し、逆向きの運転、すなわち逆転運転により反対の内燃機関に向きへ吐出する電動式ウォータポンプからの吐出流が衝突する。これにより、内燃機関から空調用ヒータへ向かう冷却水の流れは減少または0となり、暖機の熱が空調用ヒータから逃げるのを抑制する。しかも、既存の電動式ウォータポンプを逆転運転するという、電動式ウォータポンプを活用して、空調用ヒータへの冷却水の流出を抑えるので、コスト的にも安価ですむ。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記目的に加え、さらに効果的に暖機が行われるよう、冷却水流通手段には、内燃機関で熱交換をした冷却水を、所定温度を上回るときはラジエータを通じて機関駆動式ウォータポンプの吸込部へ戻し、所定温度以下のときはラジエータを通らずに機関駆動式ウォータポンプの吸込部へバイパスさせて戻す複数の系統を有する構造を用いて、内燃機関の暖機運転時、ラジエータを通らない経路も活用して、暖機性能を高めるようにした。
【0014】
請求項3に記載の発明は、上記目的に加え、キャビテーションの発生を防ぐよう、電動式ウォータポンプの逆転運転時、内燃機関が所定回転数以上になるとき、電動式ウォータポンプの運転を停止させるようにした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1および図3に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0016】
図1は、水冷式の内燃機関、例えばアイドルストップ機能が付いた車両に搭載される走行用の水冷式エンジン1(以下、単にエンジン1という)の冷却水循環装置を示していて、図中1aはエンジン1のエンジン本体を示している。
【0017】
ここで、例えばエンジン本体1には、ウォータジャケット2で周囲が囲まれた例えば直列に並んだ3つの気筒3a〜3cを有した構造が用いてある。すなわち、例えば各気筒3a〜3cには、ピストン(図示しない)が往復可能に収めてある。また例えば各気筒3a〜3cの上部には、気筒毎に例えばインジェクタ、点火プラグ、吸気弁が付いた吸気ポート、排気弁が付いた排気ポート(いずれも図示しない)が設けてあり、気筒毎に所定のタイミングで、吸・排動作、燃料の噴射動作、点火動作が行われると、各気筒3a〜3cで、所定の燃焼サイクル、例えば吸気、圧縮、爆発燃焼、排気の工程が繰り返されるようにしてある。
【0018】
エンジン本体1の前・後端部の一方には、ウォータジャケット2がなす水路の入口部4aが形成してある。また他方には、同じく出口部4bが形成してある。このうち入口部4aには、エンジン本体1のクランク出力で駆動される機関駆動式ウォータポンプ5(以下、単にウォータポンプ5という)が取付けてある。ウォータポンプ5には、エンジン1と直結した構造、例えばエンジン本体1のクランク軸からの回転力を無端状のベルトを介して受けて回転する羽根車(いずれも図示しない)を有した構造が用いてある。このウォータポンプ5の吐出部5aが水路(ウォータジャケット2)の入口部4aに接続してある。これにより、ウォータポンプ5の羽根車が回転すると、冷却水がエンジン本体1の内部、すなわちウォータジャケット2内を流れる構造にしてある(本願の冷却水流通手段に相当)。また水路(ウォータジャケット2)の出口部4bには、冷却水の温度に応じて流路を切換える切換部、例えばサーモスタット6が据付けてある。サーモスタット6は、例えば2つの入口部6a,6bと、1つの出口部6cとを有した構造が用いてある。またサーモスタット6は、例えば冷却水の温度に応じて膨張・伸縮するワックスで弁体を作動させる構造を有していて、冷却水が所定温度(例えば50℃〜80℃位)を上回るときは、入口部6bと出口部6cとの間を連通させ、該所定温度以下のときは、入口部6aと出口部6cとの間を連通させるようにしてある。そして、入口部6aが出口部4bに接続される。また入口部6bは、例えばウォータジャケット2がなす水路の出口側部分から分岐されたラジエータ用戻り路7(以下、単に戻り路7という)の端部が接続してある。この戻り路7の途中にラジエータ8が設けてある。また出口部6cは、バイパス用戻り路9(以下、単に戻り路9という)を介して、ウォータポンプ5の吸込部5bに接続してある。すなわち、サーモスタット6の切換動作により、エンジン1と熱交換した冷却水が所定温度を上回るときは、該冷却水をラジエータ8を通じてウォータポンプ5へ戻し、所定温度以下のときは、ラジエータ8を通らずにバイパスさせて、ウォータポンプ5へ戻せるようにしている。つまり、図2中の一点鎖線の矢印Aで示されるようにエンジン1の暖機を終えるまでは、ラジエータ8をバイパスするバイパス系統で冷却水を循環させ、暖機を終えると、図1中の実線の矢印Bで示されるようにラジエータ8を通るラジエータ系統で循環させるという、2系統の経路(複数系統の戻り経路)で冷却水が流れるようにしている。
【0019】
またウォータジャケット2がなす水路の出口側部分からは、ヒータ用導入路10が分岐している。またウォータポンプ5の吸込側の流路部分、例えば戻り路9の途中からは、ヒータ用導出路11が分岐している。これら各導入・出路10,11の端部は、車両用空調機16に内蔵されているヒータ12(熱交換器で構成されるもので、本願の空調用ヒータに相当)の入口部12a,出口部12bに接続してある。これにより、ウォータポンプ5の作動を利用して、熱交換した冷却水の一部がヒータ12へ導入、すなわち循環されるようにしてある。またヒータ導入路10には、電動式ウォータポンプ13が設けてある。電動式ウォータポンプ13は、例えば電動モータに、羽根車内蔵のポンプ部(いずれも図示しない)を直結した構造が用いられる。また同ポンプ13のポンプ部には、例えば電動モータが正転方向に作動すると、エンジン1からの冷却水がヒータ12へ向かって吐出され、電動モータが逆転方向に作動すると反対にヒータ12からの冷却水がエンジン1へ向かって吐出されるという、吐出方向が羽根車の回転方向の変化(正・逆回転)で切換わる構造が用いてある。
【0020】
一方、14はECU(例えばマイクロコンピュータで構成されるもの)である。このECU14には、電動式ウォータポンプ13が接続されている。ECU14には、この他、エンジン1の運転状態を検出する各種センサとして、例えばエンジン1のサーモスタット6に設けてある水温センサ15(エンジン1の出口水温を検出するセンサ)、ブレーキの有無を検出するブレーキセンサ(図示しない)、シフトレバーのシフトポジションを検出するシフトセンサ(図示しない)、車速を検出する車速センサ(図示しない)が接続してある。さらにECU14には、例えば空調信号を入力するために空調操作パネルのスイッチ類が接続してある。
【0021】
またECU14には、例えばアイドルストップの機能として、車両運転中、アイドリング運転に入る状況、例えば車速がゼロ、シフトポジションがニュートラル位置、ブレーキがオンになるときにエンジン1の運転を停止する機能と、走行体制に入る状況、例えばシフトポジションが走行ポジション、例えばDレンジ位置、ブレーキがオフになるときにエンジン1を始動する機能とが設定してある。さらにECU14には、アイドルストップが実行される時点で、ヒータ12の作動が求められる空調状態時(ヒータ12の作動要求時)、例えば暖房時には、停止するウォータポンプ5の代わりに電動式ウォータポンプ13を作動(正転回転)させる機能が設定してある。これにより、暖房が求められるアイドルストップ時は、電動式ウォータポンプ13の運転により、図1中の破線で示す矢印Cに示されるようにエンジン1の熱で暖まった冷却水がヒータ12を流れるようにしている。つまり、ウォータポンプ5の代わりに稼動する電動式ウォータポンプ13により、エンジン1が停止しているアイドルストップ期間、暖房能力が確保されるようにしている。
【0022】
加えてECU14には、例えばエンジン1を冷態で始動するときなど、エンジン1の暖機が要求される暖機運転時、電動式ウォータポンプ13を逆向きに運転、すなわち逆転運転させる機能が設定してある。これには、例えばイグニションキー信号からエンジン始動時であることが検出され、水温センサ15から冷却水温(エンジン出口水温)が所定温度値以下、例えば50℃以下であることが検出されると、電動式ウォータポンプ13のモータを逆回転で運転する機能と、例えば同モータを予め設定されたポンプ吐出性能にしたがって制御する機能とが用いられる。なお、ポンプ吐出性能には、例えばヒータ13へ向かう冷却水の供給流(ウォータポンプ5による)と対抗する吐出流を発生させるのに必要な特性が与えられる。これにより、エンジン1の冷態始動時、冷却水が50℃を超えるまでは、電動式ウォータポンプ13からの吐出流とウォータポンプ5からの供給流との衝突から、ヒータ12へ流入する冷却水の流れが抑えられるようにしてある。なお、冷却水が所定温度、例えば50℃を上回ると、電動式ウォータポンプ13の逆転運転が停止するようにしてある。さらにECU14には、暖機運転時、エンジン1の回転数が所定回転数以上、すなわちキャビテーションが起こりうる冷却水の流れが発生するおそれがあるエンジン回転数値以上になるとき、電動ウォータポンプ13の運転を止める機能が設定してある。
【0023】
こうした電動式ウォータポンプ13の逆転運転制御がもたらすエンジン1の暖機性能について、図3に示すフローチャートに基づき説明すれば、今、ステップS1に示されるように例えば冷却水温が摂氏零度以下となる冷態状態から、イグニションキー操作でエンジン1を始動したとする。すると、エンジン1のクランク軸に接続されているウォータポンプ5が運転を始める。
【0024】
ここで、サーモスタット6は、冷却水温が50℃以下と低いので、ステップS2の判断により、バイパス側の経路に切換わる。これにより、冷却水温がサーモスタット6の流路を切換える温度に上昇するまでは、暖機に備えるべく図2中の一点鎖線の矢印Aに示されるようにエンジン1の冷却水は、ラジエータ8をバイパスする経路、すなわちウォータポンプ5、エンジン1のウォータジャケット2、サーモスタット5、バイパス用戻り路9を通る経路を循環する。このとき、エンジン内部を流れる、エンジン1の熱で暖められた冷却水の一部が、ヒータ用導入路11からヒータ12へ向かう。
【0025】
一方、このとき冷却水温は所定温度値以下、例えば50℃以下で、エンジン1の回転数はキャビテーションの発生の無いしきい回転数なので、ステップS2およびステップS3に示されるように電動式ウォータポンプ13はエンジン1の始動に伴い逆回転で作動する。すると、電動式ウォータポンプ13は逆向き運転、すなわち正転のときとは逆にヒータ用導入路10へ冷却水を吐出させる運転を始める。これにより、図2に示されるようにヒータ用導入路10上で、ウォータポンプ5がもたらす冷却水の供給流(破線で示す矢印C)に対し、電動式ウォータポンプ12から吐出される吐出流(二点鎖線Dで示す矢印)が衝突する。このとき、吐出性能の制御により電動式ウォータポンプ12からは、供給流の勢いを打ち消しあうのに適した勢いの吐出流が吐出されるから、衝突の挙動により、エンジン1からヒータ12へ向かう冷却水の流れは減少(含む停滞)する。この暖機運転が、冷却水温が所定温度、例えば50℃を上回るまで続く。
【0026】
これにより、暖機運転中は、アイドルストップで使用される電動式ウォータポンプ5を活用して、暖機の熱がヒータ12から外部へ逃げるのを防ぐことができる。それ故、安価なコストでエンジン1の暖機の促進を図ることができる。
【0027】
しかも、ラジエータ8をバイパスさせる経路でエンジン1を暖機する構造だと、ヒータ12へ流出する冷却水の減少でエンジン1の内部を流通する冷却水の流れが遅くなる挙動を利用して、一層、効果的に暖機を行うことができる。
【0028】
そのうえ、エンジン1がキャビテーションが発生するしきい値となる設定回転数以上になると、電動式ウォータポンプ12の運転が停止するようにしてあるので、流れが速くなる(通水抵抗の低減)ことによるキャビテーションの発生を回避することができ、エンジン1の損傷を回避することができる。すなわち、暖機運転時、ヒータ12へ流出する冷却水を減少させると、ウォータポンプ5へ戻る冷却水の流れが遅くなる。このため、エンジン1の運転状態(例えば暖機中、車両を走行させるなど)によっては、機関駆動式ウォータポンプ5の流れが速まり、ウォータポンプ前圧力が低下してキャビテーションを引き起こすことがある。そのため、キャビテーション発生のおそれのある流れをもたらすエンジン1の回転数値以上のときは、ステップS3の判断により電動式ウォータポンプ12の運転を停止させて、冷却水の流れを遅くした。
【0029】
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、本発明をアイドルストップ機能が付いた車両に適用したが、これに限らず、エンジンの運転の一時的な停止が求められるエンジンとモータとを組合わせたハイブリッド車両やアイドル付近でヒータ流量が確保できないときに電動式ウォータポンプの運転によってアシストする構成等でもよく、要は電動式ウォータポンプを用いてエンジン停止時にヒータ性能を確保するようにした構造であればよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、暖機運転時、電動式ウォータポンプの逆転運転により、空調用ヒータへ向かう機関駆動式ウォータポンプからの冷却水の供給流に、電動式ウォータポンプからの吐出流を衝突させて、内燃機関から空調用ヒータへ向かう冷却水を減少させることができ、暖機の熱が空調用ヒータから逃げるのを防ぐことができる。
【0031】
それ故、エンジンの暖機の促進を図ることができる。しかも、暖機の促進には、別途、開閉弁を設けるのではなく、ヒータ性能を確保するのに用いられる電動式ウォータポンプをそのまま活用するので、コスト的にも安価である。
【0032】
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、空調用ヒータへ流出する冷却水が減少すると内燃機関内を流れる冷却水の流れを遅くなることを利用して、一層、効果的に暖機を行うことができる。
【0033】
請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加え、冷却水の流れが速くなる(通水抵抗の低減)ことを要因としたキャビテーションの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の冷却水循環装置の構成を示す図。
【図2】同装置における冷態始動時の冷却水の流れを示す図。
【図3】同冷態始動時における電動式ウォータポンプの制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン(内燃機関)、5…機関駆動式ウォータポンプ、6…サーモスタット、7…ラジエータ用戻り路、8…ラジエータ、9…バイパス用戻り路、10…ヒータ用導入路、11…ヒータ用導出路、12…ヒータ、13…電動式ウォータポンプ、14…ECU(逆転運転手段)、15…水温センサ。
Claims (3)
- 内燃機関の軸出力で駆動される機関駆動式ウォータポンプにより冷却水を当該内燃機関内へ流通させて該内燃機関と熱交換させる冷却水流通手段と、
前記内燃機関で熱交換した冷却水の一部を空調用ヒータへ導くヒータ用導入路と、
前記ヒータ用導入路に設けられ、前記内燃機関の停止時、前記空調用ヒータの作動要求時において、前記機関駆動式ウォータポンプの代わりに前記空調用ヒータへ冷却水を流入させる電動式ウォータポンプと、
前記冷却水が所定温度値以下となる前記内燃機関の暖機運転時、前記内燃機関から前記空調用ヒータへ流出する冷却水が抑制されるように、前記電動式ウォータポンプを逆向きに運転させる逆転運転手段と
を具備することを特徴とする内燃機関の冷却水循環装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の冷却水循環装置において、前記冷却水流通手段は、前記内燃機関で熱交換した冷却水を、所定温度を上回るときはラジエータを通じて前記機関駆動式ウォータポンプの吸込部へ戻し、所定温度以下のときは前記ラジエータを通らずに前記機関駆動式ウォータポンプの吸込部へバイパスさせて戻す複数の系統を有して構成してあることを特徴とする内燃機関の冷却水循環装置。
- 請求項1または請求項2に記載の内燃機関の冷却水循環装置において、前記逆転運転手段は、さらに前記電動式ウォータポンプの逆転運転時、前記内燃機関が所定回転数以上になるとき、該電動式ウォータポンプの運転を停止するように構成してあることを特徴とする内燃機関の冷却水循環装置。
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