JP2004203805A - エステティック用のマッサージ化粧料 - Google Patents
エステティック用のマッサージ化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004203805A JP2004203805A JP2002376056A JP2002376056A JP2004203805A JP 2004203805 A JP2004203805 A JP 2004203805A JP 2002376056 A JP2002376056 A JP 2002376056A JP 2002376056 A JP2002376056 A JP 2002376056A JP 2004203805 A JP2004203805 A JP 2004203805A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- massage
- weight
- cosmetic
- parts
- eyes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】1)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル0.01〜5重量%と2)水及び/又は多価アルコール10〜90重量%を含有する、目の周囲の体液循環改善の為のマッサージ用の化粧料を提供する。該マッサージ用の化粧料を用いて、デコルテ部へマッサージの施術を行う。該マッサージはエステティシャンが行っても、自分自身で行っても良い。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、目の周囲の体液循環改善のために有用なマッサージ用の化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
マッサージは、顔を中心として、自分自身の身体への物理的刺激を与えることにより、生体のホメオスタシスを整える目的で古くより行われており、その効果については、多くの人に認められている。現代においては、代替医療の補助手段の一つに挙げられることもあり、その認知度は高まると同時に、これからマッサージが、健康の維持に果たして行くであろう役割について、大きな期待も寄せられていると言える。特に、老化制御を対象とした、顔を効果発現の対象とする分野においては、この様な期待は、他の部位に比べてより大きなものであるといえる。しかしながら、マッサージの効果については、認知がされているにもかかわらず、実証は殆ど無く、実際科学的にマッサージが生体にどの様な作用を及ぼしているかについては、客観的証明はあまり無いと言える。マッサージの効果として知られているものとしては、顔へのマッサージ施術の心臓の自律神経バランスを整え、脈拍を安定なものにする作用(特開2000−210290)、顔へのマッサージのコルチゾール等のストレス性ホルモンの分泌量を減らす作用(特開平11−23579)、顔へのマッサージの、顔の血流量を増大させ、顔の全表面の温度を高める作用(特開平9−47480)、全身を対象とするマッサージに於ける、血中酸素濃度の上昇作用、体表温度の上昇作用及び筋硬度低下作用(特開2002−224182)等が挙げられる。これら作用は何れも全身乃至は比較的広い部分或いは直接的な部分への作用であって、遠隔的な特定部位へ特異的にマッサージの効果が現れることは全く知られていないし、その様な作用発現に好適な製剤も知られていない。従って、デコルテ部へマッサージの施術を行うことにより、その結果、目の周囲の体液循環を特に改善し、この部分に於ける血流量増大、血中のヘモグロビン酸素飽和度などを上昇等の効果として現れることは知られていなかったし、この様な効果発現のために、1)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル0.01〜5重量%と2)水10〜90重量%を含有する化粧料が有用であることも全く知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この様な状況下、本発明者らは、マッサージの効果について種々研究検討を重ねた結果、これまでに知られていない、デコルテ部へのマッサージの施術による、目の周囲の体液循環の改善、その結果現れる、この部分に於ける血流量増大、血中のヘモグロビン酸素飽和度などの上昇等の効果を見出した。この様な効果は、目の周囲のクマなどの改善に有用であり、かかる効果を適切に発現させるための製剤を提供することを本発明は課題とする。
【0004】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、デコルテ部へのマッサージの施術による、目の周囲の体液循環の改善に好適なマッサージ用の化粧料製剤を求め、鋭意研究努力を重ねた結果、1)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル0.01〜5重量%と2)水及び/又は多価アルコール10〜90重量%を含有する化粧料がその様な特性を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル0.01〜5重量%と2)水及び/又は多価アルコール10〜90重量%を含有することを特徴とする、目の周囲の体液循環改善の為のマッサージ用の化粧料。
(2)マッサージ部位にデコルテ部分を含むことを特徴とする、(1)に記載のマッサージ用の化粧料。
(3)目の周囲の体液改善が、目の周囲の体温上昇及び/又はヘモグロビン酸素飽和度の上昇として観測されることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のマッサージ用の化粧料。
(4)エステティックにおいて使用されることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載のマッサージ用の化粧料。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のマッサージ用の化粧料は、1)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル0.01〜5重量%、より好ましくは、0.05〜3重量%と2)水及び/又は多価アルコール10〜90重量%、より好ましくは、20〜80重量%を含有することを特徴とする。カルボキシビニルポリマーは通常化粧料で増粘剤として使用されているものであれば特段の限定無く使用することが出来、塩の形であっても、フリー体の形であっても、塩とフリー体の混合物の形態であっても構わない。塩としては、化粧料で通常使用されているアルカリ塩であれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。尚、前記カルボキシビニルポリマーの含有量は、フリー体相当分として換算する。アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルは、化粧料の分野で、乳化作用を有する増粘剤として知られているものであれば特段の限定無く使用することが出来、塩の形であっても、フリー体の形であっても、塩とフリー体の混合物の形態であっても構わない。塩としては、化粧料で通常使用されているアルカリ塩であれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルとしては、「カーボポール1382」、「ペムレンTR−1」、「ペムレンTR−2」(何れもグッドリッチ社製)等の市販品を使用することが出来る。尚、前記アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルの含有量は、フリー体相当分として換算する。これらは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。好ましい形態としては、カルボキシビニルポリマーとアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルとをともに含有する形態であり、該カルボキシビニルポリマーとアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルの含有量の比は、1:2〜2:1が好ましく、2:3〜3:2が更に好ましい。本発明の化粧料に於いて、かかる必須成分は、水とともにゲルを形成し、デコルテ部分へのマッサージにおいて、その擦過による、ゲル構造の崩壊過程で、好ましい刺激を与え、目の周囲部の血流量を特異的に増大させ、かかる部分の体表温、ヘモグロビン酸素飽和度を上昇させる作用を発揮する。従って、ゲルを構成するもう一方の必須要素である水分も必須の成分である。尚、本発明に於ける「マッサージ」とは、化粧料を介在させて手指などによって身体を擦過する行為を意味し、該擦過行為は自分自身で行っても、他人が行っても良い。
【0006】
本発明の化粧料に於いては、前記必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を、本発明の効果を損なわない限りにおいて含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。これらの成分の内、好ましいものとしては、擦過時に皮膚に保水性を付与できる、多価アルコール類が例示できる。多価アルコール類としては、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール等が抗菌性を有するので特に好ましい。これら多価アルコール類は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明に於ける前記多価アルコールの好ましい含有量は、化粧料全量に対して、総量で3〜90重量%であり、更に好ましくは5〜10重量%である。又、多価アルコールの含有量と水の含有量とを合計した量は10〜90重量%が好ましい。本発明の化粧料はこれらの任意成分と必須成分とを常法に従って処理することにより製造できる。又、本発明の化粧料は必須成分と水や多価アルコールなどの親水性成分が作るゲル構造が、擦過崩壊過程で発生させる好ましい刺激を利用したものであるので、製剤としては、ゲル製剤であっても、乳化製剤であっても構わない。物性的に好ましい範囲は、20℃における粘度が5000センチストークス以上である。かかる粘度はB型粘度計で測定される。本発明の化粧料は、マッサージに使用されるものであって、デコルテ部のマッサージに供されるとき、目の周囲の血液やリンパ液などの体液循環を改善し、目の周囲に於ける血流量を増大させ、血中のヘモグロビン酸素飽和度を上昇させ、目の周囲の体表温度も上昇させる。これにより、滞留していたヘモグロビン酸素飽和度の低い血液を、ヘモグロビン飽和度の高い血液と置換し、皮膚色の鮮度(彩度)を上げ、くすみを軽快に目立たなくさせる作用を発揮する。勿論この時、デコルテ部とともに顔全体のマッサージを行うことも可能であり、それによる従来知られている顔全体の血流改善を組み合わせると、より快適な施術感を被施術者が感じることが出来る。この時、施術者と被施術者は同一でも良いが、異なった、所謂、「エステティック」の形態を取ると、施術の行き過ぎや不足が防げ、より大きな効果を得ることが出来る。従って、本発明の化粧料はエステティックのマッサージ用の化粧料として適用されるのが特に好ましい。又、かかるエステティックの施術としては、図1に示す手技によるものが好ましい。
【0007】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0008】
<実施例1>
女性ボランティアパネラーを用いて、下記に示すマッサージ用の化粧料1を使用して、デコルテ部へのエステティック施術を含む、マッサージを専門家のエステティシャンに行ってもらい、その施術の効果を確かめた。効果の確認はサーモグラフィーにより行った。以下に簡単に実験の手順を示す。又、施術の手順は図1に示す。この測定結果を、施術前後の図2に示す。この図より、目の周囲の温度が上昇していることがわかる。即ち、図1に示すデコルテへの施術によって、目の周囲の血行が促進され、皮膚表面の温度が上昇していることがわかる。
(測定の手技)
測定条件:室温25〜26℃、湿度50〜60%
測定機器:サーモグラフィー→ Avio Thermal Video System TVS-8000
測定フロー:洗顔後15分間安静 → 計測 → 施術 → 計測
サーモグラフィーの測定
計測目的、部位
・施術の効果測定の一貫として、皮膚温変化より血流状態の変化を類推することを目的に測定を行った。
・計測部分としては、首から上の頭部、目元とした。
解析方法
・サーモ画像の温度設定を26-36℃、及び2℃幅(温度値は各自異なる)とし、画像の色変化で血行促進状況を判断した
・主な観察部位は眼窩部、眉間、前頭部、鼻部、頬部、頚部とした。
(化粧料1)
イ
1,2−ペンタンジオール 3 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 10 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
カルボキシビニルポリマー 0.3重量部
「カーボポール1382」 0.3重量部
キサンタンガム 0.1重量部
ロ
水 28.4重量部
ハ
水酸化カリウム 0.4重量部
水 50 重量部
製法)イの成分を良く攪拌し、一様に分散させた後、攪拌下ロを加え、これを80℃に温度調整する。予め、攪拌可溶化しておいたハを80℃に温度調整した後、攪拌下徐々に加えた。攪拌冷却し、本発明のマッサージ用の化粧料1(ジェル状化粧料)を得た。
【0009】
<実施例2>
実施例1と同様に化粧料1を用いて、エステティック施術を行い、効果を目の周囲のヘモグロビン酸素飽和度およびヘモグロビン酸素飽和インデックスとして求めた。ヘモグロビン酸素飽和度は、分光光度計を用いて、下記に示す手順に従って求めた。結果を図3、4に示す。この図より、温度上昇が見られた部分において、ヘモグロビン酸素飽和度も上昇していることがわかる。即ち、デコルテへのマッサージの施術により、血液或いはリンパ液の滞留が改善されていることがわかる。又、レーザードップラー型血流量測定装置で測定した結果も図5に示す。これでも同様の傾向が見られる。
測定条件:室温25〜26℃、湿度50〜60%
測定機器:分光光度計 →ミノルタ社製 CM2002
測定フロー:洗顔後15分間安静 → 計測 → 施術 → 計測
計測部位
・計測部位は内眼角下部を測定部位とした。
測定条件
・2度視野、C光源の条件で行った。
・CM2002分光光度計を用いて、対象部位を3回測定し、その平均値を用いた。
解析方法
CM2002から得られた400〜700nmの反射率をミノルタ社製ソフト 彩チエックを用いて吸光度を算出し、Featherの式2)にあてはめ、ヘモグロビン酸素飽和インデックス及びヘモグロビン酸素酸素飽和度を算出した。本公式を下記に示すと
H=[(L544-L527.5)/16.5-(L573-L544)/29]100
OX=[(L573-L558.5)-(L558.5-L544)]100/14.5H
SaO2(酸素飽和度%)=(OX+0.821)100/1.97
但し、Lx:吸光度、H:ヘモグロビンインデックス、OX:ヘモグロビン酸素飽和インデックスとする。
【0010】
<実施例3>
実施例1と同様の手技で、化粧料1を用いて、デコルテ部への施術の7つの構成手技を1つずつ除いて、効果への影響を確かめた。効果は実施例1と同程度の効果を○、実施例1の効果よりやや低いが明確に効果が認められるものを△、効果が明確でないものを×とした。又、マッサージの効果についても、被施術者にアンケートで確認した。選択肢は気持ちが良く効果があるを○、やや効果が感じられるを△、効果が感じられないを×とした。結果を表1に示す。これより、実施例1の効果に関わる構成施術は、鎖骨下、僧帽筋及び胸鎖乳突筋への施術であることがわかる。又、目の周りの温度上昇が施術の心地よさとも相関していることがわかる。これにより、本発明の化粧料は、デコルテ部のマッサージに用いることにより、目の周囲の体液循環を改善できることがわかる。
【0011】
【表1】
【0012】
<実施例4>
化粧料1のカルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルの種類を変えて、実施例3と同様の検討を行った。結果を表2に示す。これより、カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルであれば、この様な効果が得られることがわかる。又、この両者を組み合わせることが好ましいこともわかる。
(化粧料2〜5)
イ
1,2−ペンタンジオール 3 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 10 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
増粘剤* 0.6重量部
キサンタンガム 0.1重量部
ロ
水 28.4重量部
ハ
水酸化カリウム 0.4重量部
水 50 重量部
*詳細は表2に記載する。
製法)イの成分を良く攪拌し、一様に分散させた後、攪拌下ロを加え、これを80℃に温度調整する。予め、攪拌可溶化しておいたハを80℃に温度調整した後、攪拌下徐々に加えた。攪拌冷却し、本発明のマッサージ用の化粧料2〜5(ジェル状化粧料)を得た。
【0013】
【表2】
【0014】
<実施例5>
化粧料1のカルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルの塩の種類を変えて、実施例3と同様の検討を行った。結果は、温度上昇が○であり、被施術者の効果認識も○であった。これより、塩の種類は問わず、アルカリ金属塩が好ましいことがわかる。
(化粧料6)
イ
1,2−ペンタンジオール 3 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 10 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
カルボキシビニルポリマー 0.3重量部
「カーボポール1382」 0.3重量部
キサンタンガム 0.1重量部
ロ
水 28.4重量部
ハ
水酸化ナトリウム 0.4重量部
水 50 重量部
製法)イの成分を良く攪拌し、一様に分散させた後、攪拌下ロを加え、これを80℃に温度調整する。予め、攪拌可溶化しておいたハを80℃に温度調整した後、攪拌下徐々に加えた。攪拌冷却し、本発明のマッサージ用の化粧料6(ジェル状化粧料)を得た。
【0015】
<実施例6>
化粧料の剤形を乳化剤形に変えて、実施例5と同様に検討を行った。結果は温度上昇効果が○、被施術者の効果認識も○であった。これより、本発明の効果は、必須成分を含有すれば、その剤形を問わないことがわかる。
(化粧料7)
イ
1,2−ペンタンジオール 3 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
グリセリン 2 重量部
エタノール 10 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
カルボキシビニルポリマー 0.3重量部
「カーボポール1382」 0.3重量部
キサンタンガム 0.1重量部
ロ
水 28.4重量部
ハ
マイクロクリスタリンワックス 1 重量部
流動パラフィン 10 重量部
セタノール 1 重量部
セラキルアルコール 0.5重量部
POE(20)ベヘニルエーテル 1 重量部
ニ
水酸化カリウム 0.4重量部
水 36.5重量部
製法)イの成分を良く攪拌し、一様に分散させた後、攪拌下ロを加え、これを80℃に温度調整する。予め80℃で加熱溶解しておいたハに、攪拌しながらこれを徐々に加え、更に、予め、攪拌可溶化しておいたニを80℃に温度調整した後、攪拌下徐々に加えた。ホモジナイザーで乳化粒子を整えた後、攪拌冷却し、本発明のマッサージ用の化粧料7(ジェル状化粧料)を得た。
【0016】
<実施例7>
下記に示す処方に従って、非水ゲルマッサージ料(多価アルコールゲル)を作成した。結果は温度上昇効果が○、被施術者の効果認識も○であった。これより、本発明の効果は、必須成分を含有すれば、その剤形を問わないことがわかる。
イ
カルボキシビニルポリマー 1 重量部
トウガラシ抽出物 0.05重量部
バニリルブチルエーテル 0.05重量部
グリセリン 60 重量部
ロ
トリアタノールアミン 0.8 重量部
ポリエチレングリコール400 18.1 重量部
トリグリセリン 20 重量部
製法)イ、ロをそれぞれ75℃に加温し、攪拌下、徐々にイにロを加え、攪拌冷却し、マッサージ料を得た。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、デコルテ部へのマッサージの施術による、目の周囲の体液循環の改善に好適なマッサージ用の化粧料製剤を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】施術の手順を示す図である。
【図2】施術前後のサーモグラフィーを示す図である。
【図3】ヘモグロビン酸素飽和度の変化を表す図である。
【図4】ヘモグロビン酸素飽和インデックスの変化を示す図である。
【図5】血流量の変化を示す図である。
Claims (4)
- 1)カルボキシビニルポリマー及び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキル0.01〜5重量%と2)水及び/又は多価アルコール10〜90重量%を含有することを特徴とする、目の周囲の体液循環改善の為のマッサージ用の化粧料。
- マッサージ部位にデコルテ部分を含むことを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ用の化粧料。
- 目の周囲の体液改善が、目の周囲の体温上昇及び/又はヘモグロビン酸素飽和度の上昇として観測されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマッサージ用の化粧料。
- エステティックにおいて使用されることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載のマッサージ用の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002376056A JP2004203805A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | エステティック用のマッサージ化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002376056A JP2004203805A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | エステティック用のマッサージ化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004203805A true JP2004203805A (ja) | 2004-07-22 |
JP2004203805A5 JP2004203805A5 (ja) | 2005-12-22 |
Family
ID=32813610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002376056A Pending JP2004203805A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | エステティック用のマッサージ化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004203805A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006117610A (ja) * | 2004-10-25 | 2006-05-11 | Pola Chem Ind Inc | 温感ゲル状化粧料 |
JP2006348017A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-12-28 | Shiseido Co Ltd | 美容方法 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002376056A patent/JP2004203805A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006117610A (ja) * | 2004-10-25 | 2006-05-11 | Pola Chem Ind Inc | 温感ゲル状化粧料 |
JP2006348017A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-12-28 | Shiseido Co Ltd | 美容方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101391834B1 (ko) | 피부미백용 화장품 조성물 및 그 제조방법 | |
JP6554540B2 (ja) | 皮膚状態を処置するための組成物 | |
CN108969444B (zh) | 一种去黑眼圈、抗皱紧肤修护眼霜及其制备方法 | |
US9452113B2 (en) | Method for treating oily skin | |
KR20190036341A (ko) | 유화 제형의 끈적임 저감 및 투명도 향상용 화장료 조성물 | |
KR20220068226A (ko) | 피부 결함을 예방, 감소 또는 제거하고 피부 장애를 치료하고 두피의 과지루성 상태를 예방, 치료 및 퇴치하기 위한 석신산을 포함하는 메이크업을 제거하고/하거나 클렌징하기 위한 화장용 또는 피부과용 조성물 | |
CN105687038A (zh) | 一种具有皮脂膜修复功能的护肤卸妆膏及其制备方法 | |
WO2004060340A1 (ja) | 油性皮膚外用剤 | |
JP2018095559A (ja) | メイクアップ化粧料及びメイクアップ方法 | |
CN108815010A (zh) | 一种美白祛斑的组合物及其化妆品和应用 | |
JP2017193506A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP2001072548A5 (ja) | ||
JP2004203805A (ja) | エステティック用のマッサージ化粧料 | |
CN105534815A (zh) | 一种含有荷花活性成分的护肤组合物及其制备方法 | |
EP3614995A1 (en) | Cosmetic composition showing a natural and a healthy-looking appearance | |
JP2004161709A (ja) | ムクミ改善用の化粧品キット | |
JP2003306410A (ja) | 粉末含有油中水型乳化化粧料 | |
JP2004352630A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2004203806A (ja) | エステティック用のマッサージ化粧料 | |
JP4456575B2 (ja) | 睫毛用のトリートメント | |
JP2015107953A (ja) | 植物エキスを含有するトイレタリー製品用組成物 | |
JPH08333220A (ja) | 化粧料の選択方法 | |
JP6430789B2 (ja) | 日焼け止め化粧料 | |
JP4034677B2 (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
WO2018032072A1 (pt) | Composição cosmética antissinais, uso da composição e método de tratamento antissinais |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051108 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20051108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20051108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070322 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070417 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 |