JP2004203597A - エレベータ装置及びそのレール連結装置 - Google Patents

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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/022Guideways; Guides with a special shape

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Abstract

【課題】本発明は、ガイドレールのコストを低減することができるエレベータ装置及びそのレール連結装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】ガイドレール2は、かご及び釣合おもりの昇降方向に沿って継ぎ合わされている複数本の通常レール部材4と少なくとも1本の支持レール部材5とを有しており、支持レール部材5の断面積は、通常レール部材4の断面積よりも大きくなっている。支持レール部材5には、綱止め装置13を支持する支持部材14が取り付けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば主索の端部が接続される綱止め装置などの機器を支持する支持部材がガイドレールに取り付けられているエレベータ装置、及びそのエレベータ装置に用いられるレール連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガイドレールに取り付けた支持部材により、主索の端部が接続される綱止め、又は主索が巻き掛けられるプーリを支持するエレベータ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年増加している機械室レスエレベータでは、かご及び釣合おもりを昇降させる駆動装置の荷重をガイドレールで支持する場合がある。
【0003】
【特許文献1】
国際公開WO99/48789号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来のエレベータ装置では、ガイドレールに荷重を負担させない場合に比べて、ガイドレールの強度を高くしておく必要がある。特に、支持部材が直接取り付けられる部分には、圧縮荷重(座屈荷重)だけでなく、曲げモーメントが作用するので、十分な強度を確保する必要がある。このため、従来は、その他の比較的強度を必要としない部分も含め、昇降路全高にわたって断面積の大きなガイドレールが用いられており、コストが高くなっていた。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、ガイドレールのコストを低減することができるエレベータ装置、及びそのエレベータ装置に用いられるレール連結装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータ装置では、ガイドレールは、昇降体の昇降方向に沿って継ぎ合わされている複数本の通常レール部材と少なくとも1本の支持レール部材とを有しており、支持レール部材の断面積は、通常レール部材の断面積よりも大きくなっており、支持レール部材には、昇降路内に配置される機器を支持する支持部材が取り付けられている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態の一例によるエレベータ装置(機械室レスエレベータ)の要部を示す正面図、図2は図1に示された部分を示す側面図である。
【0008】
図において、昇降路1内には、複数(図では1本のみ示す)のガイドレール2が設置されている。これらのガイドレール2は、一対のかごガイドレールと一対の釣合おもりガイドレールとを含んでいる。昇降体であるかご(図示せず)は、かごガイドレールにより案内されて昇降路1内を昇降される。また、昇降体である釣合おもり(図示せず)は、釣合おもりガイドレールにより案内されて昇降路1内を昇降される。
【0009】
昇降路1内には、かご及び釣合おもりを昇降させる駆動装置(図示せず)が配置されている。駆動装置は駆動シーブを有しており、駆動シーブには複数本の主索3が巻き掛けられている。かご及び釣合おもりは、主索3により昇降路1内に吊り下げられている。
【0010】
各ガイドレール2は、かご及び釣合おもりの昇降方向(上下方向)に沿って継ぎ合わされている複数本の通常レール部材4と1本の支持レール部材5とを有している。この例では、ガイドレール2の最上部に支持レール部材5が配置されている。通常レール部材4及び支持レール部材5は、それぞれ複数のレールブラケット6及び複数のレールクリップ7を介して昇降路1内に固定されている。
【0011】
レールクリップ7は、レール部材4,5の上下方向への変位を許容する。従って、レール部材4,5に作用する上下方向への荷重は、隣接するレール部材4,5に伝達され、レールブラケット6では殆ど支持されない。
【0012】
支持レール部材5の断面積は、通常レール部材4の断面積よりも大きくなっている。各通常レール部材4の断面形状は、レールブラケット6及びレールクリップ7に係合するフランジ部4aと、フランジ部4aから直角に延びる刃部4bとを持つT字形である。各支持レール部材5の断面形状は、レールブラケット6及びレールクリップ7に係合するフランジ部5aと、フランジ部5aから直角に延びる刃部5bとを持つT字形である。
【0013】
支持レール部材5の刃部5bの幅寸法(図1の左右方向寸法)は、通常レール部材4の刃部4bの幅寸法と同じである。刃部4b,5bには、かご及び釣合おもりのガイドシュー(図示せず)が係合する。即ち、かご及び釣合おもりの昇降は、刃部4b,5bにより案内される。
【0014】
支持レール部材5のフランジ部5aの幅寸法は、通常レール部材4のフランジ部4aの幅寸法よりも大きくなっており、かつ支持レール部材5の刃部5bの高さ寸法(図2の左右方向寸法)は、通常レール部材4の刃部4bの高さ寸法よりも大きくなっている。また、刃部4b,5bの先端面は、互いに面一となっている。これにより、フランジ部4aの背面4cとフランジ部5aの背面5cとの間には、段差が生じている。
【0015】
互いに隣接する通常レール部材4と支持レール部材5とは、レール連結装置8により互いに連結されている。レール連結装置8は、継ぎ目板9と、継ぎ目板9を通常レール部材4及び支持レール部材5に固定する複数の締結具10とを有している。締結具10としては、例えばボルト及びナットが用いられている。
【0016】
図3は図1の継ぎ目板9を示す斜視図である。継ぎ目板9は、第1のプレート11と、第1のプレート11上に重ねられた第2のプレート12とを有している。第1のプレート11には、支持レール部材5の背面5cに接合される第1の接合面11aが形成されている。
【0017】
第2のプレート12には、第1の接合面11aに対して平行であり通常レール部材4の背面4cに接合される第2の接合面12aが形成されている。第2のプレート12は、支持レール部材5の背面5cと通常レール部材4の背面4cとの段差に対応した厚さ寸法を有している。
【0018】
第1の接合面11aと第2の接合面12aとには、締結具10(ボルト)が挿入される複数の挿通孔11b,12bが幅方向に互いに異なる間隔で設けられている。
【0019】
図1及び図2において、支持レール部材5には、昇降路1内に配置される機器である綱止め装置13を支持する支持部材14が取り付けられている。支持部材14は、複数本のボルト15により支持レール部材5に固定されている。綱止め装置13は、主索3の端部に接続された複数本のシャックルロッド16、及びシャックルロッド16と支持部材14との間に設けられたシャックルばね17を有している。
【0020】
このようなエレベータ装置では、綱止め装置13が取り付けられた支持部材14にかご又は釣合おもりの荷重が作用する。また、支持部材14への荷重の作用点は、支持部材14の支持レール部材5への固定部(支点)から離れている。従って、支持部材14が取り付けられた支持レール部材5には、座屈荷重だけでなく曲げモーメントが作用する。
【0021】
しかし、支持レール部材5は、その断面積が通常レール部材4よりも大きくされており、機械的強度が高くされているため、曲げモーメントを十分に支持することができる。逆に言えば、支持レール部材5は、曲げモーメントに十分に耐えられるように設計されている。
【0022】
また、支持部材4が取り付けられていない通常レール部材4は、その断面積が支持レール部材5よりも小さいため、ガイドレール2全体としてのコストを低減することができる。さらに、ガイドレール2の大半を占める通常レール部材4を軽量化できるため、運搬費及び据付作業費を低減することができる。さらにまた、ガイドレール2の設置スペースを小さくすることができる。
【0023】
さらに、支持レール部材5の刃部5bの幅寸法は、通常レール部材4の刃部4bの幅寸法と同じであるため、支持レール部材5の断面積を通常レール部材4の断面積よりも大きくしつつ、かご及び釣合おもりをスムーズに昇降させることができる。
【0024】
さらにまた、支持レール部材5のフランジ部5aの幅寸法は、通常レール部材4のフランジ部4aの幅寸法よりも大きくなっており、かつ支持レール部材5の刃部5bの高さ寸法は、通常レール部材4の刃部4bの高さ寸法よりも大きくなっているため、支持レール部材5の強度を通常レール部材4の強度よりも容易に大きくすることができる。
【0025】
また、レール連結装置8は、支持レール部材5の背面5cに接合される第1の接合面11aと、第1の接合面11aに対して平行であり通常レール部材4の背面4cに接合される第2の接合面12aとを持つ継ぎ目板9を有しているので、背面4c,5c間に段差があっても、支持レール部材5と通常レール部材4とを容易に連結することができる。
【0026】
さらに、第1の接合面11aと第2の接合面12aとには、締結具10が挿入される複数の挿通孔11b,12bが幅方向に互いに異なる間隔で設けられているので、フランジ部4a,5aの幅寸法の差に対応して支持レール部材5と通常レール部材4とを連結することができる。
【0027】
さらにまた、継ぎ目板9は、第1のプレート11と、第1のプレート11上に重ねられた第2のプレート12とを有し、第2のプレート12は、背面4c,5c間の段差に対応した厚さ寸法を有しているので、段差に対応して継ぎ目板9を安価に構成することができる。また、異なる厚さを持つ複数種類の第2のプレートを予め用意しておけば、段差の変化にも容易に対応できる。
【0028】
なお、第1のプレート11と第2のプレート12とは、予め一体物として製作しても2枚の板を互いに固定して製作してもよい。また、第2のプレート12を第1のプレート11に固定せず、単に重ねて配置してもよい。
【0029】
また、機械室レスエレベータでは、ガイドレールにより機器が支持されることが多いため、この発明を特に有効に適用できるが、ガイドレールにより機器が支持されるエレベータ装置であれば、機械室を持つエレベータ装置であっても、この発明を適用できる。
【0030】
さらに、上記の例では、ガイドレール2の最上部に支持レール部材5が配置されたが、中間部や最下部に配置される場合であっても、この発明は適用できる。
さらにまた、上記の例では1本のガイドレール2に1本の支持レール部材5を設けたが、1本のガイドレール2に複数本の支持レール部材5が設けられてもよい。
【0031】
また、上記の例では、昇降路1内に配置される機器として綱止め装置13を示したが、これに限定されるものではなく、例えば駆動装置、制御盤、返し車、方向転換プーリ、又はそらせ車等であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のエレベータ装置では、ガイドレールは、昇降体の昇降方向に沿って継ぎ合わされている複数本の通常レール部材と少なくとも1本の支持レール部材とを有しており、支持レール部材の断面積は、通常レール部材の断面積よりも大きくなっており、支持レール部材には、昇降路内に配置される機器を支持する支持部材が取り付けられているので、ガイドレールのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例によるエレベータ装置の要部を示す正面図である。
【図2】図2は図1に示された部分を示す側面図である。
【図3】図1の継ぎ目板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 昇降路、2 ガイドレール、3 主索、4 通常レール部材、5 支持レール部材、4a,5a フランジ部、4b,5b 刃部、4c,5c 背面、8レール連結装置、9 継ぎ目板、10 締結具、11 第1のプレート、11a 第1の接合面、12 第2のプレート、12a 第2のプレート、13 綱止め装置(機器)、14 支持部材。

Claims (7)

  1. 昇降路内を昇降される昇降体、及び
    上記昇降路内に設置され、上記昇降体の昇降を案内するガイドレール
    を備え、
    上記ガイドレールは、上記昇降体の昇降方向に沿って継ぎ合わされている複数本の通常レール部材と少なくとも1本の支持レール部材とを有しており、
    上記支持レール部材の断面積は、上記通常レール部材の断面積よりも大きくなっており、
    上記支持レール部材には、上記昇降路内に配置される機器を支持する支持部材が取り付けられていることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記通常レール部材及び上記支持レール部材の断面形状は、それぞれフランジ部と上記フランジ部から直角に延びる刃部とを持つT字形であり、上記支持レール部材の上記刃部の幅寸法は、上記通常レール部材の上記刃部の幅寸法と同じであることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 上記支持レール部材の上記フランジ部の幅寸法は、上記通常レール部材の上記フランジ部の幅寸法よりも大きくなっており、かつ上記支持レール部材の上記刃部の高さ寸法は、上記通常レール部材の上記刃部の高さ寸法よりも大きくなっていることを特徴とする請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 上記支持レール部材の上記刃部の高さ寸法は、上記通常レール部材の上記刃部の高さ寸法よりも大きくなっており、
    上記支持レール部材の背面に接合される第1の接合面と、上記第1の接合面に対して平行であり上記通常レール部材の背面に接合される第2の接合面とを持つ継ぎ目板と、
    上記継ぎ目板を上記支持レール部材及び上記通常レール部材に固定する複数の締結具と
    を有し、互いに隣接する上記支持レール部材と上記通常レール部材とを連結するレール連結装置をさらに備えていることを特徴とする請求項2記載のエレベータ装置。
  5. フランジ部と上記フランジ部から直角に延びる刃部とを持つT字形の断面をそれぞれ有し、かつ上記フランジ部の背面間に段差がある通常レールと支持レールとを互いに連結するためのエレベータ装置のレール連結装置であって、
    上記支持レール部材の上記背面に接合される第1の接合面と、上記第1の接合面に対して平行であり上記通常レール部材の上記背面に接合される第2の接合面とを持ち、上記支持レール部材及び上記通常レール部材に固定される継ぎ目板を備えていることを特徴とするエレベータ装置のレール連結装置。
  6. 上記継ぎ目板を上記支持レール部材及び上記通常レール部材に固定する複数の締結具をさらに備え、
    上記第1の接合面と上記第2の接合面とには、上記締結具が挿入される複数の挿入孔が幅方向に互いに異なる間隔で設けられていることを特徴とする請求項5記載のエレベータ装置のレール連結装置。
  7. 上記継ぎ目板は、上記第1の接合面が形成された第1のプレートと、上記第1のプレート上に重ねられ、上記第2の接合面が形成された第2のプレートとを有し、上記第2のプレートは、上記支持レール部材の上記背面と上記通常レール部材の上記背面との段差に対応した厚さ寸法を有していることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のエレベータ装置のレール連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064828A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Fujitec Co Ltd エレベータ装置

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