JP2004203439A - 緩衝包装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】上部包装材と下部包装材と補助包装材とよりなる緩衝包装材で、補助緩衝材を上下部包装材間に安定性よく支持固定でき、形状の異なる複数種類の被包装物に良好に適用できるようにする。
【解決手段】各々合成樹脂発泡体よりなる下部包装材1、上部包装材2及び補助包装材3からなる緩衝包装材として、下部包装材1の上面に被包装物の下部を挿入できる収納凹部12、上部包装材2の下面に被包装物の上部を挿入できる収納凹部22を各々形成し、別の被包装物を収容できる収容部空間を内部に有する補助包装材3を、上下部の少なくとも一方を上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合することにより支持固定するように設ける。
【選択図】 図9
【解決手段】各々合成樹脂発泡体よりなる下部包装材1、上部包装材2及び補助包装材3からなる緩衝包装材として、下部包装材1の上面に被包装物の下部を挿入できる収納凹部12、上部包装材2の下面に被包装物の上部を挿入できる収納凹部22を各々形成し、別の被包装物を収容できる収容部空間を内部に有する補助包装材3を、上下部の少なくとも一方を上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合することにより支持固定するように設ける。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として集積回路用基板であるウェファーを収納保持したケース等の被包装物を梱包する場合の緩衝包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体の薄板からなり、集積回路の基板に使用されるウェファーは、他物との接触による衝撃や汚れ等を嫌うきわめて繊細な製品であるため、その輸送等のための包装においては種々の工夫がなされている。その包装形態として、例えば、多数枚のウェファーを一定の間隔で並列して収容できるプラスチック製等の専用のケースを用い、このケースの複数を、合成樹脂発泡体よりなる緩衝包装材により保持した状態で段ボール箱等の外装箱に収容し包装している。
【0003】
前記の専用のケースは、その内部に収納するウェファーの種類、あるいは輸送先の要求等により、その形状や形態には差異がある。例えば、図11に示すように、平面が略角形をなすもの、あるいは平面略円形のもの等があり、また平面が略同形のものでもサイズが異なっている場合もある。そのため、前記の緩衝包装材としては、形状が異なる複数種類のウェファー専用のケース等の包装に使用でき、また同時に複数種類のケース等を包装できることが望まれる。
【0004】
前記の緩衝包装材としては、通常、ウェファー専用のケース等の被包装物の形態に応じて、その上下部を保持する収納凹部を有する上部包装材と下部包装材よりなるもの、さらには、これらの上下部包装材に、形態の異なる被包装物のための補助の包装材を組み合わせたもの等が考えられている。
【0005】
例えば、下記の特許文献1には、全体が合成樹脂発泡体からなる下部包装体、上部包装体、補助包装体とからなる緩衝包装材が示されている。この特許文献1の緩衝包装材は、一組で使用する湯飲みセットのような形状の異なる複数個の被包装物品を収納するものである。
【0006】
【特許文献1】
実公平2−12223号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の緩衝包装材の補助包装体は、上部包装体の一部として配されるものであって、上下部包装体の両者間に介装されるものではなく、しかも上部包装体の一部(例えば一隅角部)の欠除部に合致する平面形をなしているだけで、該上部包装体に対して側方にずれないように支持固定される構造にはなっておらず、組み合わせ状態の安定性に改善の余地がある。また、上部包装体の欠除部の形態から、前記の補助包装体を用いない状態、すなわち上下部包装体だけでの使用は考えられないもである。
【0008】
また、前記補助包装体は、その上面側の凹部に別種の被包装物が収納されるもので、収納された被包装物の外面側の緩衝保護の効果にも改善の余地がある。また、同種、同一の被包装物を上下部包装体間に重ねた状態に安定性よく保持して包装できることを意図した構成ではないため、上記したウェファー専用のケース等の緩衝包装材としては適さないものである。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、ウェファー専用のケース等の複数種類の被包装物の包装に使用できるように、上部包装材と下部包装材と、補助包装材とを組み合わせた緩衝包装材において、補助緩衝材を上下部包装材の両者間に介装した状態で確実に安定性よく固定支持でき、形状の異なる複数種類の被包装物に良好に適用でき、しかも被包装物の緩衝保護を良好になし、また複数種類の被包装物を同時に包装することも可能な緩衝包装材を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記の課題を解決する本発明の緩衝包装材は、各々合成樹脂発泡体により成形された下部包装材、上部包装材及び該上下部包装材間に介装使用される補助包装材からなる緩衝包装材であって、前記下部包装材の上面には被包装物の下部を挿入できる収納凹部が、前記上部包装材の下面には該被包装物の上部を挿入できる収納凹部が各々形成されており、また前記補助包装材は、前記被包装物とは別種類の被包装物を収容できる収容部空間を内部に有するとともに、該補助包装材の上下部の少なくとも一方が前記上下部包装材のいずれかの収納凹部に嵌合されることにより支持固定可能に設けられてなることを特徴とする。
【0011】
この緩衝包装材によれば、例えば、ウェファー専用のケース等の被包装物を外装箱に収容して包装する場合において、前記上下部包装材の収納凹部に対応する形態の被包装物を包装するときは、前記補助包装材を使用することなく、前記被包装物の上下部をそれぞれ上下部包装材の各収納凹部に挿入することにより、該被包装物を上下部包装材により安定性よく保持できる。
【0012】
また、前記被包装物とは別種類の被包装物で、前記補助包装材に収容できる被包装物を包装するときは、前記補助包装材を使用して、これに該被包装物を収容した状態で、前記上下部包装材間に介装させるとともに、その上下部の少なくとも一方を前記上下部包装材のいずれかの収納凹部に嵌合することにより、特別の固定手段を要さずとも所定の位置に支持固定でき、該補助包装材を上下部包装材間において横ずれ等を生じさせないように安定性よく保持することができる。
【0013】
それゆえ、本発明の緩衝包装材は、前記補助包装材の使用、不使用の選択により、形状の異なる複数種類のウェファー専用のケース等の被包装物の包装に使用できる。特に、上下部包装材に複数の収納凹部を有する場合は、前記補助包装材を一部に使用することにより、複数種類の被包装物を同時に包装することも可能になる。しかも、補助包装材を使用した場合に、該補助包装材を上下部包装材の少なくととも一方に対して収納凹部を利用して支持固定でき、以て該包装材に収容した被包装物の緩衝保護を良好になし得る。
【0014】
前記の緩衝包装材において、前記上下部包装材の収納凹部が平面略角形の被包装物を収納できる平面略角形をなし、前記補助包装材は、外形が前記収納凹部に対応する平面略角形で、内部に平面円形の被包装物を積み重ね収容できる横断面円形の収容部空間を有する略筒形容器の形態をなしているものとすることができる。
【0015】
この場合、補助包装材を使用しないで平面略角形の被包装物を、また前記補助包装材を使用することにより平面円形の被包装物を収容保持でき、しかも平面円形の被包装物を補助包装材に積み重ね収容することができる。
【0016】
また、前記の緩衝包装材において、前記補助包装材が上下部材からなり、各上下部材がそれぞれ前記上下部包装材の収納凹部に嵌合されることにより支持固定可能に設けられてなるものが好適である。
【0017】
すなわち、前記のように補助包装材に複数の被包装物を積み重ね収容する場合において、前記上下部材を分離することにより、被包装物の収容操作を容易に行え、また補助包装材からの取り出しも容易になる。しかも、前記上下部材は、それぞれが上下部包装材の収納凹部に嵌合されることにより支持固定されるので、分離形成されているにも拘わらず、包装状態での安定性が確保される。特に、前記補助包装材の上下部材同士が嵌合手段により相互に係合可能に設けられている場合には、上下部材同士が横ずれ等のおそれなく係合状態に保持されるため、前記の包装状態での安定性がさらに良好に保持され、収容した被包装物の保護を良好になし得る。
【0018】
前記の緩衝包装材において、前記上下部包装材の各収納凹部には、それぞれの天井面もしくは底面に被包装物及び/又は前記補助包装材の上下面を受ける受支用凸部が突設されるとともに、各収納凹部の周側面に被包装物及び/又は前記補助包装材の側面を受ける支持用凸部が突設されてなるものが好適である。
【0019】
これにより、例えば、収納凹部に挿入される被包装物を、上下部包装材の収納凹部の天井面もしくは底面及び周側面との間に空隙を保有した状態て保持でき、被包装物に対する緩衝保護効果を高めることができる。また補助包装材も同様に支持できる。
【0020】
また、前記の緩衝包装材において、前記上下部包装材の各収納凹部の天井面もしくは底面における受支用凸部が四隅部近傍に設けられており、前記補助包装材の上下面の四隅部に前記受支用凸部が嵌合する凹欠部が設けられてなる場合、収納凹部の周側面の受支用凸部の内方に嵌合される補助包装材は、前記受支用凸部と凹欠部の嵌合により前後左右方向の動きが規制されることになり、包装状態での安定性が高められる。
【0021】
また、前記上下部包装材の収納凹部における周側面の支持用凸部が四隅部近傍の位置に設けられており、前記補助包装材の四周側面に前記各側面の支持用凸部間に嵌合する凸部が設けられている場合、前記収納凹部に嵌合される補助包装材の周方向の動きを規制できる。
【0022】
さらに、前記上下部包装材の周側面の、前記収納凹部の周側面の支持用凸部と略対応する位置に緩衝用凸部が突設されてなる場合、外装箱に収容し包装した状態において緩衝包装材との間に前記緩衝用凸部の突出高さに相当する間隔を保有し、輸送中の他物当接等による衝撃をこれによって吸収できる。また、上下部包装材の側壁に対して内外に凸部が形成されることになるため、外側の緩衝用凸部の突出高さを片側だけの場合に比して低くでき、外装箱が他物と接触した場合にも割れ難くなる。また仮に外側の緩衝用凸部が破損した場合にも、側壁の内面に有する支持用凸部により被包装物を支えるようになっているので、緩衝性を良好に維持できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0024】
図1は本発明の1実施例の緩衝包装材を分離した斜視図である。図2は同緩衝包装材の上下部包装材を分離した対向面側からの斜視図、図3は同上下部包装材それぞれの対向面側からの平面図、図4は同上下部包装材だけでの包装状態での断面図である。図5は補助包装材の上下部材を分離した斜視図、図6は同上の下方側からの斜視図、図7は補助包装材の上下部材それぞれの対向面側からの平面図、図8は同上の補助包装材の上下部材を組み合わせた状態の断面図である。図9は補助包装材を上下部包装材と組み合わせて使用する包装状態での断面図である。
【0025】
この実施例の緩衝包装材は、合成樹脂の発泡体の成形品からなる。合成樹脂の発泡体としては、熱可塑性樹脂の発泡性ビーズ(予備発泡粒子)を型内発泡成形したものが好ましい。発泡体の基材樹脂は、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等が使用できるが、特にスチレン改質ポリオレフィン系樹脂が好ましい。このスチレン改質ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られたもので、特にポリエチレンを使用したものが、緩衝特性と成形性の点から好ましい。スチレン成分とエチレン成分の重量比率は、スチレン成分:エチレン成分=50:50〜70:30が好ましい。この成形体の発泡倍率は、10〜50倍で、特に30〜50倍が好ましい。
【0026】
この実施例の緩衝包装材は、前記の合成樹脂発泡体(例えばポリスチレン系樹脂の発泡性ビーズの型内発泡成形体)により成形された下部包装材1、上部包装材2及び該上下部包装材1,2間に介装使用される補助包装材3からなる。この緩衝包装材の対象となる被包装物は、例えば、ウェファー(図示せず)を収容するプラスチック製等の専用のケースであって、図11(a)のような平面略角形のケースC1、あるいは図11の(b)のような平面円形のケースC2よりなる。前記ケースC1は、多数枚のウェファーを横に並列させて上下2段に収納するもので、その高さは後述するように前記のケースC2を二つを重ねて収容する補助包装材3と略同程度の高さになっている。また、前記ケースC2は、ウェファーを高さ方向に並列させるように保持して収容するもので、その外径は前記ケースC1の縦横の幅寸法より小さくなっている。
【0027】
前記の下部包装材1は、平面略長方形をなしており、その上面には、長辺側の中央で二分する仕切壁部11を中間にして両側部に、それぞれ前記被包装物のうちの平面略角形のケースC1の下部を挿入できる平面略角形の収納凹部12が上方に開口して設けられている。
【0028】
前記収納凹部12は、前記ケースC1の縦横の寸法よりかなり大きい開口をなしており、その底面における隅角部の近傍に、それぞれ前記被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の下面を受ける受支用凸部13が突設され、また、前記収納凹部12の四周側面には、それぞれ被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の側面を受ける縦リブ状の支持用凸部14が該凸部以外の部分が凹設されることにより突設されており、前記収納凹部12に挿入される前記ケースC1を底面及び周側面との間に所要の空隙15,16を保有した状態で支持できるようになっている。
【0029】
図の場合、前記底面の受支用凸部13は、それぞれ隅角部に向かって開放形をなす平面略L形状をなしており、平面略角形の前記ケースC1の下面(底面)における四隅部に有する凸面部C1aが前記受支用凸部13の外側に嵌合するように設けられており、これによりケースC1をずれなく所定位置に収納保持できるようになっている。もちろん、ケースC1の下面が該受支用凸部13の頂面に対し単に対接するものであってもよい。
【0030】
また、前記四周側面の支持用凸部14は、各側面における隅角部近傍に設けられており、特に、各側面の底面側に、前記支持用凸部14の頂面(内面)を結ぶ線を内形線とする段部19を残存させるように各側面が凹設されて形成されている。
【0031】
そして、前記底面における受支用凸部13は、側面の支持用凸部14の頂面(内面)および段部19の内面との間に溝状の間隔S1を保有するように形成されており、一回り小さいサイズの平面略角形のケース(図示せず)を収納する場合に、図3の鎖線のように、合成樹脂発泡体よりなる補助板Dを前記間隔S1に嵌合することにより、該ケースのガタつきを防止できるようになっている。
【0032】
さらに、前記下部包装材1の側壁部による四周側面には、前記収納凹部12の四周側面のうちの仕切壁部11の支持用凸部14aを除く他の側面の支持用凸部14との対応位置に、緩衝用凸部17が突設されており、外装箱Bに収納して包装する場合において、該外装箱Bとの間に前記緩衝用凸部17の突出高さに相当する空隙18を保有するように設けられている。
【0033】
また、上部包装材2についても、上記の下部包装材1と同様の構成をなすものであって、下部包装材1と対応する平面略長方形をなしており、その下面には、長辺側の中央で二分する仕切壁部21を介して両側部に、それぞれ前記被包装物のうちの平面略角形の前記ケースC1の上部を挿入できる平面略角形の収納凹部22が下方に開口して設けられている。
【0034】
前記収納凹部22は、前記ケースC1の縦横の寸法よりかなり大きい開口をなしており、その天井面における隅角部の近傍に、それぞれ前記被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の上面を受ける受支用凸部23が突設され、また前記収納凹部22の四周側面には、被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の側面を受ける縦リブ状の支持用凸部24が該凸部以外の部分が凹設されることにより突設されており、前記収納凹部22に挿入される前記ケースC1を、天井面及び周側面との間に所要の空隙25、26を保有した状態で支持できるようになっている。特に、前記ケースC1の上面における四隅部に有する凹面部C1bが前記受支用凸部23に嵌合することにより、ケースC1をずれなく所定位置に収納保持できるようになっている。もちろん、ケースC1の上面が該受支用凸部23の頂面(下端面)に対し単に対接するものであってもよい。
【0035】
図の場合、前記四周側面の支持用凸部24は、各側面の隅角部近傍に設けられている。また、各側面の天井面側に、前記支持用凸部24の頂面(内面)を結ぶ線を内形線とする段部29を残存させるように各側面が凹設されて形成されている。
【0036】
そして、前記天井面における受支用凸部23は、側面の支持用凸部24の頂面(内面)および段部29の内面との間に溝状の間隔S2を保有するように形成されており、一回り小さいサイズの平面略角形のケース(図示せず)を収納する場合に、図3の鎖線のように、合成樹脂発泡体よりなる補助板Dを前記間隔S2に嵌合することにより、該ケースのガタつきを防止できるようになっている。
【0037】
さらに、前記上部包装材2の四周側面には、前記収納凹部22の四周側面のうちの仕切壁部21の受支用凸部24aを除く他の側面の支持用凸部24との対応位置に、緩衝用凸部27が設けられており、外装箱Bに収納して包装する場合において、該外装箱Bとの間に前記緩衝用凸部27の突出高さに相当する空隙28を保有するように設けられている。
【0038】
なお、前記の下部包装材1および上部包装材2のいずれも、それぞれの支持用凸部14および24、並びに緩衝用凸部17および27の突出寸法(高さ)及び高さ方向の幅や厚みあるいは形状は、緩衝効果や強度等を考慮して適宜決定できる。例えば、前記緩衝用凸部17および27は必ずしも図示するように台形をなすものには限らず、種々の形態による実施が可能である。また、前記の支持用凸部14および24、並びに緩衝用凸部17および27を、図示する実施例において短辺側の側壁部の内外両側面に設けているように、二つ山状に形成しておくこともできる。
【0039】
いずれにしても、上下部包装材2,1の側壁部の内外に凸部が形成されることになるため、外側の緩衝用凸部27,17の突出高さを片側だけの場合に比して低く設定でき、外装箱Bが他物と接触した場合にも割れ難くなる。また仮に外側の緩衝用凸部27,17が破損した場合にも、側壁部の内面に有する支持用凸部24,14により被包装物を支えることができるので、緩衝性を良好に維持できる。
【0040】
前記の補助包装材3は、図1及び図5〜図9に示すように、外形が前記上下部包装材2,1の各収納凹部22,12に対応する平面略角形であって、内部に前記ケースC1とは別の被包装物である平面円形の前記ケースC2を1個もしくは複数個(主に図のように二つ)積み重ね収容できる横断面円形の収容部空間を有する開口自在な略筒形容器の形態をなしており、その上下部の少なくとも一方が、前記上下部包装材2,1の収納凹部22または12の対応する側に嵌合されることにより支持固定されるように設けられている。この補助包装材3の高さは、前記の平面略角形のケースC1の高さと略同程度に形成されている。
【0041】
図示する実施例では、前記補助包装材3は、それぞれ中央に開孔を有する有底筒形の下部材31と有天筒状の上部材32とからなり、各上下部材31,32がそれぞれ前記上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合されることにより支持固定可能に設けられている。図の30aは下部材31の底部31aに有する開孔、30bは上部材32の天板部32aに有する開孔である。
【0042】
前記補助包装材3の上下部材32,31は、相対向する開口端側の四隅部には、その一方の例えば下部材31に凹部33が形成されるとともに、他方の例えば上部材32には前記凹部33に嵌合し得る凸部34が形成されており、この凹部33と凸部34との嵌合により相互に係合連結されるようになっている。またこの係合状態により内部に所定の収納部空間が形成される。
【0043】
前記の補助包装材3の上下面、すなわち前記上下部材32,31による上下面の四隅部には、それぞれ上下部包装材2,1の収納凹部22,12における受支用凸部23,13が嵌合する凹欠部36,35が設けられている。すなわち、前記上下面の前記凹欠部36,35以外の部分が平面略十字形をなしている。そのため、前記補助包装材3を上下部包装材2,1と組み合わせ使用した包装状態において、前記凹欠部36,35が前記各受支用凸部23,13に嵌合することにより、前記ケースC1の場合と同様に、該補助包装材3を、所定の位置に安定性よく支持できるようになっている。
【0044】
また、前記補助包装材3の四周側面、すなわち該補助包装材3を構成する上下部材32および31の四周側面には、それぞれ上下部包装材2および1の収納凹部22および12の四周の各側面における受支用凸部24,24間および14,14間に嵌合する凸部38および37が設けられている。すなわち、前記凸部38および37が受支用凸部24,24間および14,14間に嵌合し、その端面が段部29および19に対接することにより、周方向等の位置ずれを規制できるようになっており、より一層安定性よく補助包装材3を保持できるようになっている。さらに、図の場合、1方の相対向側面の段部29又は19の中央部が切欠形成されて、該切欠部29a,19aに前記補助包装材3の上下面の凹欠部以外の前記十字形部分40,39の端部40a,39aが嵌合するようになっている。
【0045】
なお、前記補助包装材3は、その上下部を上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合し、前記収納凹部22,12の天井面もしくは底面の受支用凸部23,13に、前記凹欠部36,35を嵌合して支持固定した状態において、該補助包装材3の上下面における凹欠部以外の十字形部分40,39が前記収納凹部22,12の天井面もしくは底面に略当接するか、もしくは僅かに間隙を存するように、その高さ方向寸法を設定しておく。
【0046】
また、補助包装材3としては、図のような高さ方向の略中央で2分した上下部材31,32よりなるものには限らず、図示はしていないが、二つのケースを積み重ね収容できる下部本体部材と、該下部本体部材の上端開口部に対して被着自在な蓋部材との組合わせによるもの、また縦割りして二分割した左右部材の組み合わせにして、該左右部材を嵌合構造により係合自在に構成する等、二つのケースを積み重ね収容できる種々の形態による実施が可能である。
【0047】
いずれも、その外形形状及び上下部包装材の収納凹部に対する嵌合構造による支持固定の手段は上記と同様の構成を採用して実施できる。
【0048】
また、下部包装材1の下面及び上部包装材2の上面は、図のように平面に形成しておくほか、外装箱Bの内面に当接する緩衝用あるいは脚部となるの凸部を形成する等、必要な凹部や凸部を形成して実施することができる。
【0049】
上記した実施例の緩衝包装材の使用例について説明する。
【0050】
被包装物としてウェファー専用の平面略角形のケースC1を包装する場合は、前記補助包装材3を使用することなく、ウェファーを収納した前記ケースC1の下部を、それぞれ下部包装材1の各収納凹部12に対しの四周側面の支持用凸部14の内側に嵌合するように挿入するとともに、下面四隅部の凸面部C1aを底面における平面略L形状の受支用凸部13の外側に嵌合するようにして受支させる。この後、上部包装材2を、前記のケースC1の上部に被せ、上部包装材2の下面に有する収納凹部22に前記ケースC1の上部を挿入して四周側面の支持用凸部24の内側に嵌合させ、その上面を天井面に有する受支用凸部23に当接させる(図4の鎖線)。これにより、被包装物としての平面角形のケースC1を上下部包装材2,1により上下部をそれぞれ支持固定した状態に保持できる。
【0051】
この包装状態においては、平面略角形の前記ケースC1の上下面が、それぞれ上下部包装材2,1の受支用凸部23,13により受支され、また上下部の四周側面が収納凹部22,12の四周側面に有する支持用凸部24,14により支持されて、それぞれ上下部包装材2,1の収納凹部22,12の天井面もしくは底面との間、及び周側面との間に、空隙25,26および15,16を保有した状態で支持され、これらの空隙25,26および15,16が緩衝空間として作用する。特に、上下部包装材2,1の外周側面に緩衝用凸部27,17が設けられている場合、外装箱Bに収容した包装状態(図4の鎖線参照)において、外装箱Bの内面に前記緩衝用凸部27,17が当接することになり、記緩衝用凸部27,17の突出高さに相当する空隙28,18を保有し、輸送中の他物当接等による衝撃をこれによって吸収できる。
【0052】
また、前記のケースC1とは別種類の被包装物であるケースC2を前記補助包装材3を使用して包装するときは、前記補助包装材3に前記ケースC2を収容した状態で、上下部の少なくとも一方、例えば双方を、対応する前記上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合させて、該上下部包装材2,1間に介装させる。
【0053】
この際、補助包装材3を構成する上下部材32,31のうち、下部材31をまず下部包装材1の収納凹部12に嵌合し、この下部材31に対しケースC2を収容するとともに、該ケースC2を二段に重ねるように収容した状態で、その上に上部材32を被せて、該上下部材32,31の開口端側の凸部34と凹部33とを嵌合することにより係合させ、この上に上部包装材2を被せて、収納凹部22を上部材32の上部に嵌合させ、図9のように組み合わせる。
【0054】
また、補助包装材3を構成する上下部材32,31を分離した状態で前記ケースC2を収容して、該上下部材32,31を開口端側の凸部34と凹部33の嵌合により相互に係合連結して、その内部に前記ケースC2を保持した状態で、下部包装材1の収納凹部12に嵌合し、さらにこの補助包装材3の上部に上部包装材2を被せ収納凹部22を嵌合させるようにしてもよい。
【0055】
こうして、図9において鎖線で示す外装箱Bに収容し包装した状態においては、補助包装材3の上下面の凹欠部36,35が上下部包装材2,1の各収納凹部22,12の天井面もしくは底面における受支用凸部23,13に嵌合することにより、前後左右方向の動きが規制されて、横ずれやガタつきのおそれなく安定性よく支持固定される。それゆえ、該補助包装材3内部の被包装材であるケースC2の緩衝保護を良好になし得る。
【0056】
また、前記の補助包装材3を利用することにより、例えば図10に例示するように、上下部包装材2,1の二つ収納凹部22,12のうちの一方で平面略角形のケースC1を支持し、他方で平面円形のケースC2を収容した補助包装材3を支持することにより、別種類の被包装物を同時に支持し包装することも可能になる。
【0057】
【発明の効果】
上記したように、本発明の緩衝包装材によれば、上部包装材と下部包装材と、補助包装材とを組み合わせた緩衝包装材において、補助包装材の使用、不使用の選択により、形状の異なる複数種類のウェファー専用のケース等の被包装物の包装に使用できる。特に、上下部包装材に複数の収納凹部を有する場合は、前記補助包装材を一部に使用することにより、複数種類の被包装物を同時に包装することも可能になる。
【0058】
しかも、補助包装材を使用した場合に、該補助包装材を上下部包装材のそれぞれに有する収納凹部を利用して、少なくとも一方の収納凹部に対して嵌合することにより、上下部包装材の両者間に介装した状態で横ずれ等のおそれなく安定性よく支持固定できる。それゆえ、以て該包装材に収容した被包装物の緩衝保護を良好になし得る。また、補助包装材のための特別の支持固定の手段を設ける必要がないため、製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の緩衝包装材を分離した斜視図である。
【図2】同上の緩衝包装材の上下部包装材を分離した対向面側からの斜視図である。
【図3】同上の上下部包装材(a)と下部包装材(b)のそれぞれの対向面側からの平面図である。
【図4】同上の上下部包装材だけでの包装状態での断面図である。
【図5】同上の緩衝包装材の補助包装材の上下部材を分離した斜視図である。
【図6】同上の下方側からの斜視図である。
【図7】同上の補助包装材の上部材(a)と下部材(b)のそれぞれの対向面側からの平面図である。
【図8】同上の補助包装材の上下部材を組み合わせた状態の断面図である。
【図9】補助包装材を上下部包装材と組み合わせて使用する包装状態での断面図である。
【図10】他の使用形態を例示する断面図である。
【図11】被包装物としての平面略角形のケース(a)と平面円形のケース(b)を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 下部包装材
11 仕切壁部
12 収納凹部
13 受支用凸部
14,14a 支持用凸部
15,16,18 空隙
17 緩衝用凸部
19 段部
2 上部包装材
21 仕切壁部
22 収納凹部
23 受支用凸部
24,24a 支持用凸部
25,26,28 空隙
27 緩衝用凸部
29 段部
3 補助包装材
31 下部材
32 上部材
33 凹部
34 凸部
35,36 凹欠部
37 凸部
38 凸部
C1 平面略角形のケース
C2 平面円形のケース
C1a 凸面部
C1b 凹面部
S1,S2 間隔
D 補助板
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として集積回路用基板であるウェファーを収納保持したケース等の被包装物を梱包する場合の緩衝包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体の薄板からなり、集積回路の基板に使用されるウェファーは、他物との接触による衝撃や汚れ等を嫌うきわめて繊細な製品であるため、その輸送等のための包装においては種々の工夫がなされている。その包装形態として、例えば、多数枚のウェファーを一定の間隔で並列して収容できるプラスチック製等の専用のケースを用い、このケースの複数を、合成樹脂発泡体よりなる緩衝包装材により保持した状態で段ボール箱等の外装箱に収容し包装している。
【0003】
前記の専用のケースは、その内部に収納するウェファーの種類、あるいは輸送先の要求等により、その形状や形態には差異がある。例えば、図11に示すように、平面が略角形をなすもの、あるいは平面略円形のもの等があり、また平面が略同形のものでもサイズが異なっている場合もある。そのため、前記の緩衝包装材としては、形状が異なる複数種類のウェファー専用のケース等の包装に使用でき、また同時に複数種類のケース等を包装できることが望まれる。
【0004】
前記の緩衝包装材としては、通常、ウェファー専用のケース等の被包装物の形態に応じて、その上下部を保持する収納凹部を有する上部包装材と下部包装材よりなるもの、さらには、これらの上下部包装材に、形態の異なる被包装物のための補助の包装材を組み合わせたもの等が考えられている。
【0005】
例えば、下記の特許文献1には、全体が合成樹脂発泡体からなる下部包装体、上部包装体、補助包装体とからなる緩衝包装材が示されている。この特許文献1の緩衝包装材は、一組で使用する湯飲みセットのような形状の異なる複数個の被包装物品を収納するものである。
【0006】
【特許文献1】
実公平2−12223号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の緩衝包装材の補助包装体は、上部包装体の一部として配されるものであって、上下部包装体の両者間に介装されるものではなく、しかも上部包装体の一部(例えば一隅角部)の欠除部に合致する平面形をなしているだけで、該上部包装体に対して側方にずれないように支持固定される構造にはなっておらず、組み合わせ状態の安定性に改善の余地がある。また、上部包装体の欠除部の形態から、前記の補助包装体を用いない状態、すなわち上下部包装体だけでの使用は考えられないもである。
【0008】
また、前記補助包装体は、その上面側の凹部に別種の被包装物が収納されるもので、収納された被包装物の外面側の緩衝保護の効果にも改善の余地がある。また、同種、同一の被包装物を上下部包装体間に重ねた状態に安定性よく保持して包装できることを意図した構成ではないため、上記したウェファー専用のケース等の緩衝包装材としては適さないものである。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、ウェファー専用のケース等の複数種類の被包装物の包装に使用できるように、上部包装材と下部包装材と、補助包装材とを組み合わせた緩衝包装材において、補助緩衝材を上下部包装材の両者間に介装した状態で確実に安定性よく固定支持でき、形状の異なる複数種類の被包装物に良好に適用でき、しかも被包装物の緩衝保護を良好になし、また複数種類の被包装物を同時に包装することも可能な緩衝包装材を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記の課題を解決する本発明の緩衝包装材は、各々合成樹脂発泡体により成形された下部包装材、上部包装材及び該上下部包装材間に介装使用される補助包装材からなる緩衝包装材であって、前記下部包装材の上面には被包装物の下部を挿入できる収納凹部が、前記上部包装材の下面には該被包装物の上部を挿入できる収納凹部が各々形成されており、また前記補助包装材は、前記被包装物とは別種類の被包装物を収容できる収容部空間を内部に有するとともに、該補助包装材の上下部の少なくとも一方が前記上下部包装材のいずれかの収納凹部に嵌合されることにより支持固定可能に設けられてなることを特徴とする。
【0011】
この緩衝包装材によれば、例えば、ウェファー専用のケース等の被包装物を外装箱に収容して包装する場合において、前記上下部包装材の収納凹部に対応する形態の被包装物を包装するときは、前記補助包装材を使用することなく、前記被包装物の上下部をそれぞれ上下部包装材の各収納凹部に挿入することにより、該被包装物を上下部包装材により安定性よく保持できる。
【0012】
また、前記被包装物とは別種類の被包装物で、前記補助包装材に収容できる被包装物を包装するときは、前記補助包装材を使用して、これに該被包装物を収容した状態で、前記上下部包装材間に介装させるとともに、その上下部の少なくとも一方を前記上下部包装材のいずれかの収納凹部に嵌合することにより、特別の固定手段を要さずとも所定の位置に支持固定でき、該補助包装材を上下部包装材間において横ずれ等を生じさせないように安定性よく保持することができる。
【0013】
それゆえ、本発明の緩衝包装材は、前記補助包装材の使用、不使用の選択により、形状の異なる複数種類のウェファー専用のケース等の被包装物の包装に使用できる。特に、上下部包装材に複数の収納凹部を有する場合は、前記補助包装材を一部に使用することにより、複数種類の被包装物を同時に包装することも可能になる。しかも、補助包装材を使用した場合に、該補助包装材を上下部包装材の少なくととも一方に対して収納凹部を利用して支持固定でき、以て該包装材に収容した被包装物の緩衝保護を良好になし得る。
【0014】
前記の緩衝包装材において、前記上下部包装材の収納凹部が平面略角形の被包装物を収納できる平面略角形をなし、前記補助包装材は、外形が前記収納凹部に対応する平面略角形で、内部に平面円形の被包装物を積み重ね収容できる横断面円形の収容部空間を有する略筒形容器の形態をなしているものとすることができる。
【0015】
この場合、補助包装材を使用しないで平面略角形の被包装物を、また前記補助包装材を使用することにより平面円形の被包装物を収容保持でき、しかも平面円形の被包装物を補助包装材に積み重ね収容することができる。
【0016】
また、前記の緩衝包装材において、前記補助包装材が上下部材からなり、各上下部材がそれぞれ前記上下部包装材の収納凹部に嵌合されることにより支持固定可能に設けられてなるものが好適である。
【0017】
すなわち、前記のように補助包装材に複数の被包装物を積み重ね収容する場合において、前記上下部材を分離することにより、被包装物の収容操作を容易に行え、また補助包装材からの取り出しも容易になる。しかも、前記上下部材は、それぞれが上下部包装材の収納凹部に嵌合されることにより支持固定されるので、分離形成されているにも拘わらず、包装状態での安定性が確保される。特に、前記補助包装材の上下部材同士が嵌合手段により相互に係合可能に設けられている場合には、上下部材同士が横ずれ等のおそれなく係合状態に保持されるため、前記の包装状態での安定性がさらに良好に保持され、収容した被包装物の保護を良好になし得る。
【0018】
前記の緩衝包装材において、前記上下部包装材の各収納凹部には、それぞれの天井面もしくは底面に被包装物及び/又は前記補助包装材の上下面を受ける受支用凸部が突設されるとともに、各収納凹部の周側面に被包装物及び/又は前記補助包装材の側面を受ける支持用凸部が突設されてなるものが好適である。
【0019】
これにより、例えば、収納凹部に挿入される被包装物を、上下部包装材の収納凹部の天井面もしくは底面及び周側面との間に空隙を保有した状態て保持でき、被包装物に対する緩衝保護効果を高めることができる。また補助包装材も同様に支持できる。
【0020】
また、前記の緩衝包装材において、前記上下部包装材の各収納凹部の天井面もしくは底面における受支用凸部が四隅部近傍に設けられており、前記補助包装材の上下面の四隅部に前記受支用凸部が嵌合する凹欠部が設けられてなる場合、収納凹部の周側面の受支用凸部の内方に嵌合される補助包装材は、前記受支用凸部と凹欠部の嵌合により前後左右方向の動きが規制されることになり、包装状態での安定性が高められる。
【0021】
また、前記上下部包装材の収納凹部における周側面の支持用凸部が四隅部近傍の位置に設けられており、前記補助包装材の四周側面に前記各側面の支持用凸部間に嵌合する凸部が設けられている場合、前記収納凹部に嵌合される補助包装材の周方向の動きを規制できる。
【0022】
さらに、前記上下部包装材の周側面の、前記収納凹部の周側面の支持用凸部と略対応する位置に緩衝用凸部が突設されてなる場合、外装箱に収容し包装した状態において緩衝包装材との間に前記緩衝用凸部の突出高さに相当する間隔を保有し、輸送中の他物当接等による衝撃をこれによって吸収できる。また、上下部包装材の側壁に対して内外に凸部が形成されることになるため、外側の緩衝用凸部の突出高さを片側だけの場合に比して低くでき、外装箱が他物と接触した場合にも割れ難くなる。また仮に外側の緩衝用凸部が破損した場合にも、側壁の内面に有する支持用凸部により被包装物を支えるようになっているので、緩衝性を良好に維持できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0024】
図1は本発明の1実施例の緩衝包装材を分離した斜視図である。図2は同緩衝包装材の上下部包装材を分離した対向面側からの斜視図、図3は同上下部包装材それぞれの対向面側からの平面図、図4は同上下部包装材だけでの包装状態での断面図である。図5は補助包装材の上下部材を分離した斜視図、図6は同上の下方側からの斜視図、図7は補助包装材の上下部材それぞれの対向面側からの平面図、図8は同上の補助包装材の上下部材を組み合わせた状態の断面図である。図9は補助包装材を上下部包装材と組み合わせて使用する包装状態での断面図である。
【0025】
この実施例の緩衝包装材は、合成樹脂の発泡体の成形品からなる。合成樹脂の発泡体としては、熱可塑性樹脂の発泡性ビーズ(予備発泡粒子)を型内発泡成形したものが好ましい。発泡体の基材樹脂は、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等が使用できるが、特にスチレン改質ポリオレフィン系樹脂が好ましい。このスチレン改質ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られたもので、特にポリエチレンを使用したものが、緩衝特性と成形性の点から好ましい。スチレン成分とエチレン成分の重量比率は、スチレン成分:エチレン成分=50:50〜70:30が好ましい。この成形体の発泡倍率は、10〜50倍で、特に30〜50倍が好ましい。
【0026】
この実施例の緩衝包装材は、前記の合成樹脂発泡体(例えばポリスチレン系樹脂の発泡性ビーズの型内発泡成形体)により成形された下部包装材1、上部包装材2及び該上下部包装材1,2間に介装使用される補助包装材3からなる。この緩衝包装材の対象となる被包装物は、例えば、ウェファー(図示せず)を収容するプラスチック製等の専用のケースであって、図11(a)のような平面略角形のケースC1、あるいは図11の(b)のような平面円形のケースC2よりなる。前記ケースC1は、多数枚のウェファーを横に並列させて上下2段に収納するもので、その高さは後述するように前記のケースC2を二つを重ねて収容する補助包装材3と略同程度の高さになっている。また、前記ケースC2は、ウェファーを高さ方向に並列させるように保持して収容するもので、その外径は前記ケースC1の縦横の幅寸法より小さくなっている。
【0027】
前記の下部包装材1は、平面略長方形をなしており、その上面には、長辺側の中央で二分する仕切壁部11を中間にして両側部に、それぞれ前記被包装物のうちの平面略角形のケースC1の下部を挿入できる平面略角形の収納凹部12が上方に開口して設けられている。
【0028】
前記収納凹部12は、前記ケースC1の縦横の寸法よりかなり大きい開口をなしており、その底面における隅角部の近傍に、それぞれ前記被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の下面を受ける受支用凸部13が突設され、また、前記収納凹部12の四周側面には、それぞれ被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の側面を受ける縦リブ状の支持用凸部14が該凸部以外の部分が凹設されることにより突設されており、前記収納凹部12に挿入される前記ケースC1を底面及び周側面との間に所要の空隙15,16を保有した状態で支持できるようになっている。
【0029】
図の場合、前記底面の受支用凸部13は、それぞれ隅角部に向かって開放形をなす平面略L形状をなしており、平面略角形の前記ケースC1の下面(底面)における四隅部に有する凸面部C1aが前記受支用凸部13の外側に嵌合するように設けられており、これによりケースC1をずれなく所定位置に収納保持できるようになっている。もちろん、ケースC1の下面が該受支用凸部13の頂面に対し単に対接するものであってもよい。
【0030】
また、前記四周側面の支持用凸部14は、各側面における隅角部近傍に設けられており、特に、各側面の底面側に、前記支持用凸部14の頂面(内面)を結ぶ線を内形線とする段部19を残存させるように各側面が凹設されて形成されている。
【0031】
そして、前記底面における受支用凸部13は、側面の支持用凸部14の頂面(内面)および段部19の内面との間に溝状の間隔S1を保有するように形成されており、一回り小さいサイズの平面略角形のケース(図示せず)を収納する場合に、図3の鎖線のように、合成樹脂発泡体よりなる補助板Dを前記間隔S1に嵌合することにより、該ケースのガタつきを防止できるようになっている。
【0032】
さらに、前記下部包装材1の側壁部による四周側面には、前記収納凹部12の四周側面のうちの仕切壁部11の支持用凸部14aを除く他の側面の支持用凸部14との対応位置に、緩衝用凸部17が突設されており、外装箱Bに収納して包装する場合において、該外装箱Bとの間に前記緩衝用凸部17の突出高さに相当する空隙18を保有するように設けられている。
【0033】
また、上部包装材2についても、上記の下部包装材1と同様の構成をなすものであって、下部包装材1と対応する平面略長方形をなしており、その下面には、長辺側の中央で二分する仕切壁部21を介して両側部に、それぞれ前記被包装物のうちの平面略角形の前記ケースC1の上部を挿入できる平面略角形の収納凹部22が下方に開口して設けられている。
【0034】
前記収納凹部22は、前記ケースC1の縦横の寸法よりかなり大きい開口をなしており、その天井面における隅角部の近傍に、それぞれ前記被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の上面を受ける受支用凸部23が突設され、また前記収納凹部22の四周側面には、被包装物である前記ケースC1及び/又は前記補助包装材3の側面を受ける縦リブ状の支持用凸部24が該凸部以外の部分が凹設されることにより突設されており、前記収納凹部22に挿入される前記ケースC1を、天井面及び周側面との間に所要の空隙25、26を保有した状態で支持できるようになっている。特に、前記ケースC1の上面における四隅部に有する凹面部C1bが前記受支用凸部23に嵌合することにより、ケースC1をずれなく所定位置に収納保持できるようになっている。もちろん、ケースC1の上面が該受支用凸部23の頂面(下端面)に対し単に対接するものであってもよい。
【0035】
図の場合、前記四周側面の支持用凸部24は、各側面の隅角部近傍に設けられている。また、各側面の天井面側に、前記支持用凸部24の頂面(内面)を結ぶ線を内形線とする段部29を残存させるように各側面が凹設されて形成されている。
【0036】
そして、前記天井面における受支用凸部23は、側面の支持用凸部24の頂面(内面)および段部29の内面との間に溝状の間隔S2を保有するように形成されており、一回り小さいサイズの平面略角形のケース(図示せず)を収納する場合に、図3の鎖線のように、合成樹脂発泡体よりなる補助板Dを前記間隔S2に嵌合することにより、該ケースのガタつきを防止できるようになっている。
【0037】
さらに、前記上部包装材2の四周側面には、前記収納凹部22の四周側面のうちの仕切壁部21の受支用凸部24aを除く他の側面の支持用凸部24との対応位置に、緩衝用凸部27が設けられており、外装箱Bに収納して包装する場合において、該外装箱Bとの間に前記緩衝用凸部27の突出高さに相当する空隙28を保有するように設けられている。
【0038】
なお、前記の下部包装材1および上部包装材2のいずれも、それぞれの支持用凸部14および24、並びに緩衝用凸部17および27の突出寸法(高さ)及び高さ方向の幅や厚みあるいは形状は、緩衝効果や強度等を考慮して適宜決定できる。例えば、前記緩衝用凸部17および27は必ずしも図示するように台形をなすものには限らず、種々の形態による実施が可能である。また、前記の支持用凸部14および24、並びに緩衝用凸部17および27を、図示する実施例において短辺側の側壁部の内外両側面に設けているように、二つ山状に形成しておくこともできる。
【0039】
いずれにしても、上下部包装材2,1の側壁部の内外に凸部が形成されることになるため、外側の緩衝用凸部27,17の突出高さを片側だけの場合に比して低く設定でき、外装箱Bが他物と接触した場合にも割れ難くなる。また仮に外側の緩衝用凸部27,17が破損した場合にも、側壁部の内面に有する支持用凸部24,14により被包装物を支えることができるので、緩衝性を良好に維持できる。
【0040】
前記の補助包装材3は、図1及び図5〜図9に示すように、外形が前記上下部包装材2,1の各収納凹部22,12に対応する平面略角形であって、内部に前記ケースC1とは別の被包装物である平面円形の前記ケースC2を1個もしくは複数個(主に図のように二つ)積み重ね収容できる横断面円形の収容部空間を有する開口自在な略筒形容器の形態をなしており、その上下部の少なくとも一方が、前記上下部包装材2,1の収納凹部22または12の対応する側に嵌合されることにより支持固定されるように設けられている。この補助包装材3の高さは、前記の平面略角形のケースC1の高さと略同程度に形成されている。
【0041】
図示する実施例では、前記補助包装材3は、それぞれ中央に開孔を有する有底筒形の下部材31と有天筒状の上部材32とからなり、各上下部材31,32がそれぞれ前記上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合されることにより支持固定可能に設けられている。図の30aは下部材31の底部31aに有する開孔、30bは上部材32の天板部32aに有する開孔である。
【0042】
前記補助包装材3の上下部材32,31は、相対向する開口端側の四隅部には、その一方の例えば下部材31に凹部33が形成されるとともに、他方の例えば上部材32には前記凹部33に嵌合し得る凸部34が形成されており、この凹部33と凸部34との嵌合により相互に係合連結されるようになっている。またこの係合状態により内部に所定の収納部空間が形成される。
【0043】
前記の補助包装材3の上下面、すなわち前記上下部材32,31による上下面の四隅部には、それぞれ上下部包装材2,1の収納凹部22,12における受支用凸部23,13が嵌合する凹欠部36,35が設けられている。すなわち、前記上下面の前記凹欠部36,35以外の部分が平面略十字形をなしている。そのため、前記補助包装材3を上下部包装材2,1と組み合わせ使用した包装状態において、前記凹欠部36,35が前記各受支用凸部23,13に嵌合することにより、前記ケースC1の場合と同様に、該補助包装材3を、所定の位置に安定性よく支持できるようになっている。
【0044】
また、前記補助包装材3の四周側面、すなわち該補助包装材3を構成する上下部材32および31の四周側面には、それぞれ上下部包装材2および1の収納凹部22および12の四周の各側面における受支用凸部24,24間および14,14間に嵌合する凸部38および37が設けられている。すなわち、前記凸部38および37が受支用凸部24,24間および14,14間に嵌合し、その端面が段部29および19に対接することにより、周方向等の位置ずれを規制できるようになっており、より一層安定性よく補助包装材3を保持できるようになっている。さらに、図の場合、1方の相対向側面の段部29又は19の中央部が切欠形成されて、該切欠部29a,19aに前記補助包装材3の上下面の凹欠部以外の前記十字形部分40,39の端部40a,39aが嵌合するようになっている。
【0045】
なお、前記補助包装材3は、その上下部を上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合し、前記収納凹部22,12の天井面もしくは底面の受支用凸部23,13に、前記凹欠部36,35を嵌合して支持固定した状態において、該補助包装材3の上下面における凹欠部以外の十字形部分40,39が前記収納凹部22,12の天井面もしくは底面に略当接するか、もしくは僅かに間隙を存するように、その高さ方向寸法を設定しておく。
【0046】
また、補助包装材3としては、図のような高さ方向の略中央で2分した上下部材31,32よりなるものには限らず、図示はしていないが、二つのケースを積み重ね収容できる下部本体部材と、該下部本体部材の上端開口部に対して被着自在な蓋部材との組合わせによるもの、また縦割りして二分割した左右部材の組み合わせにして、該左右部材を嵌合構造により係合自在に構成する等、二つのケースを積み重ね収容できる種々の形態による実施が可能である。
【0047】
いずれも、その外形形状及び上下部包装材の収納凹部に対する嵌合構造による支持固定の手段は上記と同様の構成を採用して実施できる。
【0048】
また、下部包装材1の下面及び上部包装材2の上面は、図のように平面に形成しておくほか、外装箱Bの内面に当接する緩衝用あるいは脚部となるの凸部を形成する等、必要な凹部や凸部を形成して実施することができる。
【0049】
上記した実施例の緩衝包装材の使用例について説明する。
【0050】
被包装物としてウェファー専用の平面略角形のケースC1を包装する場合は、前記補助包装材3を使用することなく、ウェファーを収納した前記ケースC1の下部を、それぞれ下部包装材1の各収納凹部12に対しの四周側面の支持用凸部14の内側に嵌合するように挿入するとともに、下面四隅部の凸面部C1aを底面における平面略L形状の受支用凸部13の外側に嵌合するようにして受支させる。この後、上部包装材2を、前記のケースC1の上部に被せ、上部包装材2の下面に有する収納凹部22に前記ケースC1の上部を挿入して四周側面の支持用凸部24の内側に嵌合させ、その上面を天井面に有する受支用凸部23に当接させる(図4の鎖線)。これにより、被包装物としての平面角形のケースC1を上下部包装材2,1により上下部をそれぞれ支持固定した状態に保持できる。
【0051】
この包装状態においては、平面略角形の前記ケースC1の上下面が、それぞれ上下部包装材2,1の受支用凸部23,13により受支され、また上下部の四周側面が収納凹部22,12の四周側面に有する支持用凸部24,14により支持されて、それぞれ上下部包装材2,1の収納凹部22,12の天井面もしくは底面との間、及び周側面との間に、空隙25,26および15,16を保有した状態で支持され、これらの空隙25,26および15,16が緩衝空間として作用する。特に、上下部包装材2,1の外周側面に緩衝用凸部27,17が設けられている場合、外装箱Bに収容した包装状態(図4の鎖線参照)において、外装箱Bの内面に前記緩衝用凸部27,17が当接することになり、記緩衝用凸部27,17の突出高さに相当する空隙28,18を保有し、輸送中の他物当接等による衝撃をこれによって吸収できる。
【0052】
また、前記のケースC1とは別種類の被包装物であるケースC2を前記補助包装材3を使用して包装するときは、前記補助包装材3に前記ケースC2を収容した状態で、上下部の少なくとも一方、例えば双方を、対応する前記上下部包装材2,1の収納凹部22,12に嵌合させて、該上下部包装材2,1間に介装させる。
【0053】
この際、補助包装材3を構成する上下部材32,31のうち、下部材31をまず下部包装材1の収納凹部12に嵌合し、この下部材31に対しケースC2を収容するとともに、該ケースC2を二段に重ねるように収容した状態で、その上に上部材32を被せて、該上下部材32,31の開口端側の凸部34と凹部33とを嵌合することにより係合させ、この上に上部包装材2を被せて、収納凹部22を上部材32の上部に嵌合させ、図9のように組み合わせる。
【0054】
また、補助包装材3を構成する上下部材32,31を分離した状態で前記ケースC2を収容して、該上下部材32,31を開口端側の凸部34と凹部33の嵌合により相互に係合連結して、その内部に前記ケースC2を保持した状態で、下部包装材1の収納凹部12に嵌合し、さらにこの補助包装材3の上部に上部包装材2を被せ収納凹部22を嵌合させるようにしてもよい。
【0055】
こうして、図9において鎖線で示す外装箱Bに収容し包装した状態においては、補助包装材3の上下面の凹欠部36,35が上下部包装材2,1の各収納凹部22,12の天井面もしくは底面における受支用凸部23,13に嵌合することにより、前後左右方向の動きが規制されて、横ずれやガタつきのおそれなく安定性よく支持固定される。それゆえ、該補助包装材3内部の被包装材であるケースC2の緩衝保護を良好になし得る。
【0056】
また、前記の補助包装材3を利用することにより、例えば図10に例示するように、上下部包装材2,1の二つ収納凹部22,12のうちの一方で平面略角形のケースC1を支持し、他方で平面円形のケースC2を収容した補助包装材3を支持することにより、別種類の被包装物を同時に支持し包装することも可能になる。
【0057】
【発明の効果】
上記したように、本発明の緩衝包装材によれば、上部包装材と下部包装材と、補助包装材とを組み合わせた緩衝包装材において、補助包装材の使用、不使用の選択により、形状の異なる複数種類のウェファー専用のケース等の被包装物の包装に使用できる。特に、上下部包装材に複数の収納凹部を有する場合は、前記補助包装材を一部に使用することにより、複数種類の被包装物を同時に包装することも可能になる。
【0058】
しかも、補助包装材を使用した場合に、該補助包装材を上下部包装材のそれぞれに有する収納凹部を利用して、少なくとも一方の収納凹部に対して嵌合することにより、上下部包装材の両者間に介装した状態で横ずれ等のおそれなく安定性よく支持固定できる。それゆえ、以て該包装材に収容した被包装物の緩衝保護を良好になし得る。また、補助包装材のための特別の支持固定の手段を設ける必要がないため、製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の緩衝包装材を分離した斜視図である。
【図2】同上の緩衝包装材の上下部包装材を分離した対向面側からの斜視図である。
【図3】同上の上下部包装材(a)と下部包装材(b)のそれぞれの対向面側からの平面図である。
【図4】同上の上下部包装材だけでの包装状態での断面図である。
【図5】同上の緩衝包装材の補助包装材の上下部材を分離した斜視図である。
【図6】同上の下方側からの斜視図である。
【図7】同上の補助包装材の上部材(a)と下部材(b)のそれぞれの対向面側からの平面図である。
【図8】同上の補助包装材の上下部材を組み合わせた状態の断面図である。
【図9】補助包装材を上下部包装材と組み合わせて使用する包装状態での断面図である。
【図10】他の使用形態を例示する断面図である。
【図11】被包装物としての平面略角形のケース(a)と平面円形のケース(b)を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 下部包装材
11 仕切壁部
12 収納凹部
13 受支用凸部
14,14a 支持用凸部
15,16,18 空隙
17 緩衝用凸部
19 段部
2 上部包装材
21 仕切壁部
22 収納凹部
23 受支用凸部
24,24a 支持用凸部
25,26,28 空隙
27 緩衝用凸部
29 段部
3 補助包装材
31 下部材
32 上部材
33 凹部
34 凸部
35,36 凹欠部
37 凸部
38 凸部
C1 平面略角形のケース
C2 平面円形のケース
C1a 凸面部
C1b 凹面部
S1,S2 間隔
D 補助板
Claims (8)
- 各々合成樹脂発泡体により成形された下部包装材、上部包装材及び該上下部包装材間に介装使用される補助包装材からなる緩衝包装材であって、
前記下部包装材の上面には被包装物の下部を挿入できる収納凹部が、前記上部包装材の下面には該被包装物の上部を挿入できる収納凹部が各々形成されており、また前記補助包装材は、その内部に前記被包装物とは別種類の被包装物を収容できる収容部空間を有し、該補助包装材の上下部の少なくとも一方が前記上下部包装材のいずれかの収納凹部に嵌合されることにより支持固定可能に設けられてなることを特徴とする緩衝包装材。 - 前記上下部包装材の収納凹部が平面略角形の被包装物を収納できる平面略角形をなし、前記補助包装材は、外形が前記収納凹部に対応する平面略角形で、内部に平面円形の被包装物を積み重ね収容できる横断面円形の収容部空間を有する略筒形容器の形態をなしていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝包装材。
- 前記補助包装材が上下部材からなり、各上下部材がそれぞれ前記上下部包装材の収納凹部に嵌合されることにより支持固定可能に設けられてなる請求項1または2に記載の緩衝包装材。
- 前記補助包装材の上下部材同士が嵌合手段により相互に係合可能に設けられてなる請求項3に記載の緩衝包装材。
- 前記上下部包装材の各収納凹部には、それぞれの天井面もしくは底面に被包装物及び/又は前記補助包装材の上下面を受ける受支用凸部が突設されるとともに、各収納凹部の周側面に被包装物及び/又は前記補助包装材の側面を受ける支持用凸部が突設されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の緩衝包装材。
- 前記上下部包装材の各収納凹部の天井面もしくは底面における受支用凸部が四隅部近傍に設けられており、前記補助包装材の上下面の四隅部に前記受支用凸部が嵌合する凹欠部が設けられてなる請求項5に記載の緩衝包装材。
- 前記上下部包装材の収納凹部における周側面の支持用凸部が四隅部近傍の位置に設けられており、前記補助包装材の四周側面に前記各側面の支持用凸部間に嵌合する凸部が設けられてなる請求項5または6に記載の緩衝包装材。
- 前記上下部包装材の周側面には、前記収納凹部の周側面の支持用凸部と略対応する位置に緩衝用凸部が突設されてなる請求項5または7に記載の緩衝包装材。
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JP2010132331A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Miraial Kk | 半導体収納容器用梱包箱 |
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- 2002-12-25 JP JP2002375623A patent/JP2004203439A/ja active Pending
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