JP2004202853A - ボールペン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンであって、前記軸筒の出没口近傍の内面に多角形部を形成したボールペン。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
球状塗布体の一部がチップ3先端開口から露出した状態で回転可能に保持されるとともに、その先端開口に前記球状塗布体を覆うようにホットメルト樹脂でシールされたボールペンが知られている。球状塗布体をシールすることによって、ユーザーの手に渡るまでの内部の塗布液の固化を防止しているのである(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−222950号(段落0007、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術の図2に示されるようなシール付着方法であっては、そのシールが薄いためにユーザーにとっては剥離しにくく、不愉快な思いをしてしまうことがあった。
そこで、前記シールを球状に付着させ、取り除きやすくしたものが考えられたが、些か問題が発せしてしまった。メーカー出荷時においては、ボールペン体の出没動作の検査を行うが、この際、ボールペン体の中心軸線が軸体の中心軸線に対して少しでもずれていると、前記シールが軸体の先端開口部に接触してしまい外れてしまうのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンであって、前記軸筒の出没口近傍の内面に多角形部を形成したことを第1の要旨とし、軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンであって、前記軸筒の出没口の先端内面に面取り加工を施したことを第2の要旨とする。
【0006】
【作用】
ゴム状パッキンが付着したボールペン体が多角形部によって案内され、或いは、面取り部によって引っ掛かりが阻止されると共に、ゴム状パッキンの面取り部への接触によってボールペン体の軸線が矯正される。
【0007】
【実施例】
軸筒1は、前軸2と後軸3とから構成されているが一体成形しても良い。その前軸1の外周部にはゴム状グリップ4が挿着されている。又、軸筒1の内部には、ボールペン体5が前後動自在に配置されているが、そのボールペン体5はコイルスプリングなどの弾撥部材6によって後方に付勢されている。そのボールペン体5は、インキタンク7とそのインキタンク7の前端に圧入固定された継ぎ手8,並びに、その継ぎ手8の前端に固定されたチップ9とから構成されている。そのチップ9の先端開口部には、ボール10が回転自在に配置されているが、そのボール10はコイルスプリング11によって前方に付勢されている。そして、そのチップ9の前端には、ボール10を覆うようにゴム状パッキン12が付着されている。そのゴム状パッキン12は、ユーザーの手に渡るまでの塗布液の固化を防止している。尚、ゴム状パッキンの材質の代表例としては、エチレン酢酸ビニル共重合体やポリアミド、シリコン類などがある。
【0008】
前記前軸1の前方内面には、八角形部13が形成されているが、これに限定されることなく六角形部であって良く、十角形や十二角形部であっても良い。その八角形部13の内接円径は前記チップ9の外径とほぼ同等か若干大径となっている。つまり、チップ9(ボールペン体5)の案内部となっており、ボールペン体5の軸線と軸筒1の軸線とを合致させるものとなっている。又、八角形部13の前方には、チップ9が出没する開口部14が形成されており、その開口部14の内径は前記ゴム状パッキン12の外径よりも若干大径となっている。具体的には、ゴム状パッキン12の寸法バラツキの最大外径とほぼ同等となっている。
【0009】
前記軸筒1の後方内面にはカム溝15形成されており、そのカム溝15には回転子16が摺動自在に配置されている。その回転子16の前端部には前記ボールペン体5の後端部が当接している。又、その回転子16の後部にはノック部材17が配置されているが、そのノック部材17も前記カム溝15に係合している。所謂、出没機構の代表的な例であるデビットカム機構が配置されている。符合18はクリップ19が形成された尾冠であって、前記軸筒1の後端部に圧入・固定されている。
【0010】
変形例を図6に示し説明する。前記開口部14の先端内面に円錐状の傾斜面20を設けた例である。この開口部14も前記例と同様に、ゴム状パッキンの外径と同様な内径を有している。該構成によると、ボールペン体5の軸線が軸筒1の軸線に対して偏心していると、ゴム状パッキンは傾斜面20に当接するが、その傾斜面20の傾斜に沿ってボールペン体5が矯正され、前記軸筒1の軸線と合致するのである。
【0011】
【発明の効果】
本発明は、軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンであって、前記軸筒の出没口近傍の内面に多角形部を形成したことを第1の要旨とし、軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンであって、前記軸筒の出没口の先端内面に面取り加工を施したことを第2の要旨としたので、メーカ検査時には外れにくく、又、ユーザーにとっては外しやすいボールペンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す縦断面図。
【図2】図1のボールペン体を除いた拡大図。
【図3】図2の横断面図。
【図4】図1の外観図。
【図5】ボールペン体の収納状態を示す縦断面図。
【図6】変形例を示す要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 軸筒
2 前軸
3 後軸
4 グリップ
5 ボールペン体
6 弾撥部材
7 インキタンク
8 継ぎ手
9 チップ
10 ボール
11 コイルスプリング
12 ゴム状パッキン
13 八角形部
14 開口部
15 カム溝
16 回転子
17 ノック部材
18 尾冠
19 クリップ
20 傾斜面
Claims (2)
- 軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンであって、前記軸筒の出没口近傍の内面に多角形部を形成したことを特徴とするボールペン。
- 軸筒の先端から出没するボールペン体を備えてなり、そのボールペン体の先端にゴム状パッキンが付着されたボールペンであって、前記軸筒の出没口の先端内面に面取り加工を施したことを特徴とするボールペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374689A JP2004202853A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | ボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002374689A JP2004202853A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | ボールペン |
Publications (1)
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---|---|
JP2004202853A true JP2004202853A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32812634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002374689A Pending JP2004202853A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | ボールペン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004202853A (ja) |
Cited By (1)
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2002
- 2002-12-25 JP JP2002374689A patent/JP2004202853A/ja active Pending
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