JP2004202837A - インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004202837A JP2004202837A JP2002374245A JP2002374245A JP2004202837A JP 2004202837 A JP2004202837 A JP 2004202837A JP 2002374245 A JP2002374245 A JP 2002374245A JP 2002374245 A JP2002374245 A JP 2002374245A JP 2004202837 A JP2004202837 A JP 2004202837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- blade
- recording head
- cleaning
- suction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】記録ヘッドのメンテナンスを行う位置に容量の大きなインク受けを設置する必要がなく、クリーニングにより記録ヘッドから除去されたインクの周囲への飛散やあふれを防止できるインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】記録ヘッド3のノズルを覆うためのキャップ手段16と、該キャップ手段16を介して前記ノズル内のインクを吸引するための吸引手段と、吸引したインクを溜める廃インクタンク22と、前記記録ヘッド3のノズル面をクリーニングするブレード17とを有し、前記キャップ手段16及び前記ブレード17を共に同一のインク受け台100で支持すると共に、該インク受け台100に回収されたインクを前記廃インクタンク22に排出させるように構成したインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置。
【選択図】 図1
【解決手段】記録ヘッド3のノズルを覆うためのキャップ手段16と、該キャップ手段16を介して前記ノズル内のインクを吸引するための吸引手段と、吸引したインクを溜める廃インクタンク22と、前記記録ヘッド3のノズル面をクリーニングするブレード17とを有し、前記キャップ手段16及び前記ブレード17を共に同一のインク受け台100で支持すると共に、該インク受け台100に回収されたインクを前記廃インクタンク22に排出させるように構成したインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクを微小液滴状のインク滴として記録媒体に向けて連続して吐出することにより所望の画像を形成するインクジェット記録装置では、ノズル詰まり等が原因で発生する不吐出状態や、ノズル出口付近に付着する残留インクによって引き起こされる吐出曲がり等を防止するため、所定のタイミングで記録ヘッドのノズルに吸引キャップを密着させてインクを吸引し、また、記録ヘッドのノズル面をゴム等の弾性を有するブレードでクリーニング(ワイピング)することにより、常に正常な状態で画像記録が行えるようにするためのメンテナンス装置が設けられている(特許文献1)。なお、本明細書では、ノズルからのインクの吸引作業及びブレードによってノズル面をワイピングすることによるクリーニング作業をまとめて「クリーニング」と表現する場合がある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−127463号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなメンテナンス装置では、吸引後に吸引キャップを記録ヘッドから外す際に、吸引キャップ内に溜まったインクがあふれたり、ブレードにより記録ヘッドのノズル面をクリーニングした後にブレードからインクが流れ出たり、また、ブレードが弾性により元の状態に戻る際に、ブレードに付着したインクが飛散したりすることにより装置内を汚染してしまう問題があった。近年、インクジェット記録装置の高画質化により、ブレードによるクリーニング動作や吸引キャップによる吸引動作を頻繁に行う場合や、吸引後等にノズル面に多くのインクが付着した状態でクリーニングする場合には、汚染の問題がより顕著になる。
【0005】
また、インクジェット記録装置内において、メンテナンスを行う位置ではスペース的に容量の大きなインク受けを設置することは不可能であり、インクのあふれを防止することは困難である。
【0006】
そこで、本発明の課題は、記録ヘッドのメンテナンスを行う位置に容量の大きなインク受けを設置する必要がなく、クリーニングにより記録ヘッドから除去されたインクの周囲への飛散やあふれを防止することのできるインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の各発明によって解決される。
【0008】
請求項1記載の発明は、記録ヘッドのノズルを覆うためのキャップ手段と、該キャップ手段を介して前記ノズル内のインクを吸引するための吸引手段と、吸引したインクを溜める廃インクタンクと、前記記録ヘッドのノズル面をクリーニングするブレードとを有するインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置において、前記キャップ手段及び前記ブレードを共に同一のインク受け台で支持すると共に、該インク受け台に回収されたインクを前記廃インクタンクに排出させるように構成したことを特徴とするインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記インク受け台が凹部を有し、前記キャップ手段及び前記ブレードは、該凹部内に支持されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記凹部の容積は、廃インクタンクの容積より小さいことを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記ブレードは、撥インク性を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記吸引手段による吸引が行われた後に前記ブレードによりクリーニングを行うように構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0013】
請求項6記載の発明は、前記廃インクタンクは取り外し可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0014】
請求項7記載の発明は、記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置を備えてなることを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態の一例を図面を参照して説明する。
【0016】
図1はインクジェット記録装置の主要構成の一例を示す概略図である。インクジェット記録装置1は、記録紙にインクを吐出し印刷を行うものであり、その印刷を行う部分の主要構成として、図1に示すように、記録紙2を印刷時に前方へ搬送させる搬送手段(図示省略)と、前記記録紙2にインクを吐出する記録ヘッド3と、複数色毎の記録ヘッド3を収納するキャリッジ4と、前記記録ヘッド3のクリーニングを行う吸引キャップ(キャップ手段)16、ブレード17、廃インクタンク22及び廃インクホース200等を有するメンテナンス装置5と、印刷時或いはメンテナンス時などにキャリッジ4を水平方向(矢印A)に沿って案内するガイドレール6と、前記キャリッジ4の待機場所となる保湿キャップ8を有するホームポジション7と、これら各部の制御を行う制御部(図示省略)とを備えている。Cはインクカートリッジであり、このインクカートリッジCから送られた各インクは、供給弁Vを通して一旦サブタンクTに蓄えられたうえ、インク供給路Pを通って記録ヘッド3に送られる構成となっている。
【0017】
記録紙2の搬送手段は、印刷時において、キャリッジ4の動作にタイミングを合わせて、記録紙2を印字領域9上で搬送し、印刷の終了に応じて、記録紙2は印字領域から下方(矢印B)に向かって搬送される。
【0018】
図2は記録ヘッド3の構成例を示す概略図である。記録ヘッド3は、ヘッド基板10に、インクを吐出するインク吐出本体部11と、該インク吐出本体部11近傍で温度を測る温度センサー12と、フレキシブルケーブルが接続され、これらインク吐出部本体部11と温度センサー12に信号の入出力を行うフレキシブルケーブル接続部13等を設置した構成となっている。そして、インク吐出本体部11には、インクを吐出するノズル14が、記録紙2に対向する面(ノズル面15)のセンターラインに沿って複数設けられており、このノズル14は、インク流路に連通している。
【0019】
また、記録ヘッド3は、ノズル面15の一端が他端よりも下となるように傾いた状態でキャリッジ4に設置され、インク吐出を略下向き(水平から垂直までの範囲)に行うようになっている。これは、後述するインク受け台100がインクを受け易くなるために好ましい態様である。
【0020】
温度センサー12は、インク吐出本体部11近傍の気温或いは、ヘッド基板10の温度を測定するものであり、フレキシブルケーブル接続部13を通して、制御部と電気的に接続している。キャリッジ4には、図1に示すように、記録ヘッド3が、各色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)に応じて複数設けられている。
【0021】
メンテナンス装置5は、インク受け台100と、ノズル14を覆って該ノズル14からインクを吸引するキャップ手段である吸引キャップ16と、ノズル面15に残るインク等を拭き取るゴム等の弾性を有するブレード17と、廃インクタンク22と、廃インクホース200と、図1には示していないが、ブレード17の清掃を行うブレード清掃部とを備えている。上記インク受け台100は、吸引キャップ16及びブレード17を、それらが記録ヘッド3のノズル面15に対向して配置するように共に支持している。
【0022】
本発明は、このインク受け台100がクリーニング時に飛散したインクや吸引キャップ16からあふれたインクやブレード17から流れ出たインクを受け入れて回収する手段と、吸引キャップ16及びブレード17を共に支持する手段を兼ねており、さらにインク受け台100により回収されたインクを廃インクタンク22に排出させるように構成されていることに特徴がある。ここで「支持する」とは、吸引キャップ16及びブレード17をそれぞれ機能するように配置させることをいう。
【0023】
このインク受け台100の詳細を図3に示す。インク受け台100は、吸引キャップ16(本実施形態では2個並設した例を示している)やブレード17等を支持する底壁部101と、この底壁部101の周囲から上記吸引キャップ16、ブレード17、ブレード清掃部30の全てを包囲して立ち上がる側壁部102とを有して構成されており、これによりインク受け台100には凹部103が形成されており、上記吸引キャップ16及びブレード17はこの凹部103内に支持されている。
【0024】
インク受け台100の底壁部101には開口201が形成され、この開口201と連通して可撓管等からなる可撓性を有する廃インクホース200の一端が連結されている。廃インクホース200の他端は廃インクタンク22(図1参照)へと繋がっており、上記インク受け台100で回収したインクを、底壁部101の開口201から、この廃インクホース200を通って廃インクタンク22へ排出することができるように構成されている。なお、開口201の位置及びその数は、廃インクホース200を底壁部101に連結可能で、インク受け台100上面のインクを廃インクホース200を通して廃インクタンク22に排出可能であれば特に問わず、図示するものに限定されない。
【0025】
このように吸引キャップ16とブレード17を1つのインク受け台100で支持し、インクを回収可能とすることで吸引キャップ16とブレード17の両方からのインク受けを兼ねることができるので、部品点数を減らすことができる。
【0026】
本実施形態では、インク受け台100に構成される凹部103の容積は、廃インクタンク22の容積よりも小さく形成されており、これにより凹部103により回収されたインクを廃インクホース200を介して廃インクタンク22に排出しても、廃インクタンク22があふれることがなく、且つメンテナンス位置においてメンテナンス装置5が大型化することがないため、装置スペースの有効利用が可能になる。
【0027】
また、特に図示しないが、インク受け台100の底壁部101を傾斜状に設け、その最下端に廃インクホース200の一端が連結された開口201を配置させることにより、凹部103内のインクの排出性を上げるようにしたり、廃インクホース200にポンプ等の強制排出手段を設ける構成とすることも好ましい。後者の場合は、吸引キャップ16から記録ヘッド3のインクを吸引するための後述する吸引手段(吸引ポンプ)20を強制排出手段として兼用させれば、部品点数を減らすことができるためにより好ましい。
【0028】
更に、図示しないが、底壁部101の上部にスポンジ等のインク吸収体を設けてもよい。
【0029】
インク受け台100には、図3に示したように、吸引キャップ16が複数並んで設けられており、メンテナンス時において、一度に複数個の記録ヘッド3の吸引を行うことを可能としている。図4(a)〜(c)は、吸引手段を含むメンテナンス装置5の概略を示す構成図である。特にここでは吸引キャップ16と記録ヘッド3との配置関係を示しており、記録ヘッド3の走査方向と平行な方向から該記録ヘッド3及びインク受け台100を含むメンテナンス装置5を見た状態を示している。従って、記録ヘッド3の走査方向(主走査方向)は図面に対して垂直方向となる。
【0030】
同図に示すように、吸引キャップ16には記録ヘッド3のノズル14の周囲を覆うと共に、密閉性を保つために弾性を有するリップ部19が備えられている。更に、この吸引キャップ16の背面側には、リップ部19、吸引キャップ16及びノズル面15により形成された空間内部を吸引する吸引ポンプ(吸引手段)20及び大気連通弁21が連結されており、この吸引ポンプ20が、吸引キャップ16により覆われて密閉された状態のノズル面15を、吸引キャップ16を介して吸引し、廃インクタンク22に排出されるようになっている。なお、ここでは、吸引手段として吸引ポンプ20を例示しているが、ノズル14からインクを吸引し得るものであれば如何なるものでもよく、この他には、例えばピストンやシリンダ等が挙げられる。
【0031】
この吸引キャップ16は、吸引後にノズル面15から離間する際において、一方の端部側から先に離間させて徐々に他方の端部まで離間させる構成となっている。すなわち、この吸引キャップ16やブレード17等を支持するインク受け台100は、側面において略L字状の支持片18により回動可能に支持され、記録ヘッド3のノズル面15とほぼ対向された状態に配置されている。
【0032】
支持片18は、インク受け台100を支持する本体部23と、該本体部23の下端から直角に延出する延出部24とから構成されており、本体部23と延出部24の接合部分で回動可能に軸支されている。そして、延出部24には、略楕円形のカム26が接触している。カム26は、回動することで支持片18を回動させ、それに伴ってインク受け台100の吸引キャップ16を記録ヘッド3のノズル面15に着脱させる。
【0033】
このカム26のカム駆動軸27は、モータ等のカム駆動部(図示せず)に接続されており、このカム駆動部の制御で回転し、インク受け台100を、記録ヘッド3から離間した所定の位置(待機位置;図4(c))と、吸引キャップ16がノズル面15を覆って密閉した位置(図4(a))との間で移動可能としている。
【0034】
図5はインク受け台100に設けられたブレード17及びブレード清掃部30の構成を示す概略図である。ノズル面15のクリーニングは、インク受け台100のブレード17の先端と記録ヘッド3のノズル面15とが摺動することにより行われる。
【0035】
ブレード17は、ノズル面15に残留するインクを拭き取るゴム等の弾性体で形成され、インク受け台100において図示しない駆動手段よって上下動(矢印E)されるブレード可動部17aにより支持されることで、インク受け台100において上下、すなわち記録ヘッド3のノズル面1に向けて接離移動可能とされている。ブレード17とブレード可動部17aとは螺子等により着脱可能に接続されており、ブレード17の交換は、使用者により容易に行うことが可能である。メンテナンスマンが行っても良いことはいうまでもない。
【0036】
また、ブレード清掃部30はインク受け台100にブレード17及び吸引キャップ16と共に設置されており、ブレード17に付着したインクを吸収して拭き取るインク吸収体31と、該インク吸収体31を保持する吸収体保持部32とを備えている。
【0037】
更に、図1に示すように、ホームポジション7には、ノズル面15を保湿する保湿キャップ8が、記録ヘッド3と同数設けられており、キャリッジ4の待機中においては、記録ヘッド3のノズル面15を覆って密閉している。
【0038】
次に、かかるインクジェット記録装置1におけるメンテナンス装置5によるメンテナンス動作について説明する。なお、ブレード17によるクリーニングは、吸引が行われた後のタイミングや、記録中の所定のタイミングで行うことができるが、吸引が行われた後は、記録ヘッド3のノズル面が多くのインクで濡れた状態になっているので、この吸引が行われた後のタイミングでブレード17によってクリーニングした場合は、ブレード17に多くのインクが付着し、インクの飛散や流れ出るインクの量が多くなるので、本発明の効果が顕著に得られるようになるために好ましい。ここでは吸引が行われた後のタイミングでブレード17によるクリーニングを行うものについて説明する。
【0039】
メンテナンスが開始されると、先ず、キャリッジ4の移動により、記録ヘッド3がインク受け台100の吸引キャップ16の位置まで移動し、インクの吸引を行う。キャリッジ4の移動は、キャリッジ駆動部(図示せず)の駆動によって行われ、キャリッジセンサー(図示せず)によりキャリッジ4が吸引位置まで移動したことを検知すると、キャリッジ駆動部が停止し、キャリッジ4が停止する。
【0040】
キャリッジ4が吸引位置で停止すると、カム駆動部によりカム26が回動することで支持片18が回動してインク受け台100が記録ヘッド3のノズル面15まで移動し、吸引キャップ16がノズル面15を密閉してノズル14を覆う(図4(a)の状態)。この状態で吸引ポンプ20の作動が開始され、ノズル14からインクの吸引を行う。この吸引は所定時間経過するまで行われ、更に所定回数繰り返される。吸引ポンプ20が停止すると、その後、大気連通弁21が開かれて、吸引キャップ16とノズル面15とを離間し易い状態にした上で、インク受け台100をノズル面15から若干離間する位置まで移動させる(図4(b)の状態)。
【0041】
このとき、吸引キャップ16からインクがあふれると、あふれたインクは吸引キャップ16の周囲に流れ出すが、吸引キャップ16はインク受け台16に支持されており、このインク受け台100の底壁部101に廃インクホース200が廃インクタンク22とインク流通可能に連結されているため、別途新たな回収手段を設けることなく、また、あふれたインクがインクジェット記録装置内の周囲にあふれ出すことなく、吸引キャップ16からあふれたインクを回収し、速やかに廃インクタンク22に排出することが可能になる。特に本実施形態に示すインク受け台100は、吸引キャップ16及びブレード17の全てを包囲するように側壁部102を立ち上げていることにより凹部103を有しており、この凹部103内に吸引キャップ16及びブレード17が支持されているため、吸引キャップ16をノズル面15から離間させた際等にインクが周囲へ飛散しても、飛散したインクを側壁部102で阻止し得るので、インクを凹部103内に効果的に回収し得て、装置内の周囲を汚染する心配もないために好ましい態様である。
【0042】
ここでインク受け台100の移動を停止させると、大気連通弁21を閉め、次いでノズル面15をブレード17によってクリーニングする。ノズル面15のクリーニングは、インク受け台100上のブレード17がブレード可動部17aによって記録ヘッド3のノズル面15に向けて上動することにより該ノズル面15と接触した状態で、キャリッジ4をキャリッジ駆動部によりガイドレール6上を一定速度で主走査方向に移動させて記録ヘッド3のノズル面15をブレード17に対して相対的に移動させることにより行われる。これによりブレード17は、記録ヘッド3のノズル面15を適度な押圧で(ノズル面15とブレード17先端の重なりによって調整される)、且つ一定の速度で掃引してクリーニングし、ノズル面15に付着したインク滴を除去する。
【0043】
ブレード17によるクリーニングが終了すると、支持片18を更に回動させてインク受け台100をノズル面15から更に離間する待機位置まで移動させて停止させる(図4(C)の状態)。その後、キャリッジ4は、記録ヘッド3をその待機位置であるホームポジション7まで移動させて停止する。
【0044】
このブレード17によるクリーニングに際しては、吸引キャップ16を支持している同一のインク受け台100によってブレード17も支持されているため、吸引動作に引き続いて速やかにブレード17によるクリーニング動作に移行することができ、クリーニング時間の短縮化に有効である。
【0045】
また、クリーニング後にブレード17に付着したインクが該ブレード17を流れ落ちても、インク受け台100の底壁部101から廃インクホース200を通って廃インクタンク22に排出されるため、装置内を汚染する心配はない。その上、記録ヘッド3からブレード17が離れて、撓んだ状態から元の状態に復帰する際にインクが飛散しても、飛散したインクはインク受け台100の側壁部102によって周囲への飛散が阻止され、凹部103により回収され、同様に廃インクホース200を通って廃インクタンク22に排出されるため、飛散インクによる汚染の心配もない。
【0046】
ブレード17は、クリーニングを行わない時には、図5(a)に示すように、ブレード清掃部30のインク吸収体31よりも下方で待機している。そして、ノズル面15のクリーニングを行う際、ブレード可動部17aはインク受け台100上を上方に向かって移動することで、ブレード17をノズル面15に向けて上方に移動させる。この移動の際に、ブレード17の先端側の上面とインク吸収体31とが接触する。つまり、ブレード17に残っていたインクは、この動作によりインク吸収体31に吸収される。これによりブレード17は、記録ヘッド3のクリーニングを行う毎に清掃される。
【0047】
インク吸収体31は使用回数の増加とともに、付着インクによる汚れ等により劣化するので、ブレード17の交換の報知時に、インク吸収体31の交換も報知し、一緒に交換するのが好ましい。
【0048】
更に、ブレード可動部17aが上昇し、図5に示すように、ブレード17の先端がノズル面15通過位置Fにまで達すると、キャリッジ4が作動し、このブレード17の先端と記録ヘッド3のノズル面15とが接触し、ブレード17が弾性的に撓んだ状態で、ノズル面15に残るインクが拭き取られる。本実施形態では、ブレード17の先端上面とノズル面15とが接触することで、ノズル面15に残留するインクを拭き取る構成であるので、ブレード17の清掃を行う際には、このブレード17の上面側を拭き取るように構成される。
【0049】
この後、記録ヘッド3からブレード17が離れて、撓んだ状態から元の状態に復帰する際にインクが飛散するが、飛散したインクはインク受け台100の側壁部102によって周囲への飛散が阻止され、凹部103により回収される。回収されたインクは、廃インクホース200を通って廃インクタンク22に排出されて集められる。
【0050】
ブレード17は、図6に示すように、ブレード可動部17aに回動軸17bを設け、この回動軸17bを中心にして、記録ヘッド3の走査方向に沿ってブレード17が記録ヘッド3をクリーニングする位置(図6(a))とクリーニングを行わない待機位置(図6(b))との間を回動可能に設けるようにしてもよい。この場合、ブレード17は、クリーニング位置から待機位置へと回動する過程で、その回動途中に設けられたブレード清掃部30のインク吸収体31に先端が接触するように構成されることで、ブレード17の上面側に付着したインクを拭き取ることができる。
【0051】
この態様では、ブレード17が更に回動してインク吸収体31との接触が終了し、弾性で元に戻る際にインクが飛散しても、その飛散方向が下方向となるため、インク受け台100によって確実に回収することができる利点がある。
【0052】
廃インクタンク22には不図示の残量検知手段が設けられており、満タンになるとインク交換の指示を使用者又はサービスマンに報知するようになっている。このとき廃インクタンク22を交換可能とすることで、長期に亘る使用の結果、廃インクタンク22の容量を越えてインクが貯留されてしまうことによるインクのあふれを防止することが可能になる。また、廃インクタンク22の設置場所は特に制限がないので、容量の大きなタンクを用いることができ、その場合、交換頻度は少なくて済むので好ましい。
【0053】
このような構成を備えたインクジェット記録装置において、記録ヘッド3のノズル面15のクリーニングを行うブレード17は、例えばブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム等の各種のゴム等の弾性を有する材料から選ばれる。
【0054】
ブレード17のインクに対する性質としては、親インク性(親水性)と撥インク性(撥水性)とがあり、親インク性の場合は、インクに対する後退接触角として40度以下の親インク性(親水性)の材料であるウレタンゴム又はブチルゴム等のブレード素材にシラン化合物をコーティングしたり、親水性のポリマー(例えばナイロン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール等)をコーティングしたり、ゴム表面に予めプラズマ処理を行ったりする、所謂表面改質によって親水化したものが例として挙げられる。
【0055】
また、撥インク性の場合、インクに対する接触角として40度以上の撥インク性、撥水性の表面を有するブレード材料としては、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、または弾性を有するプラスチック基材表面に、疎水性材料、例えばポリテトラフルオロエチレン等の撥水性高分子樹脂製或いはこれらの樹脂をコーティングした材料等が挙げられる。
【0056】
ウレタンゴム等の比較的親水性のブレードを用いる場合には、その親和性によりインクを引きつけてこれを拭き取ることができる。しかしながら、その親水性により、クリーニングしたノズル面15に再度インク滴を(ノズル14から)引き出してしまうことがあり、ブレード17は親インク性の弱い、撥インク性を有することが、インク滴をノズルから引き出すことがないので好ましい。従って、ブレード材料としてはシリコーンゴム系材料が好ましい。インクに対する後退接触角で評価した場合、50度以上の材料が好ましい。また、ブレードが撥インク性を有する場合は、インク保持力が低く、飛散や流れ出るインクが多くなるので、本発明の効果が大きいために好ましい態様である。
【0057】
なお、以上説明した実施形態においては、圧電素子利用のシリアルタイプのインクジェット記録装置の一例を示したが、いわゆる気泡破裂方式等の他の方式のインクジェット記録装置にも適用でき、また、記録ヘッドとしてラインヘッドを用いたインクジェット記録装置にも適用できる。
【0058】
また、ブレード17によるクリーニングの方向については、記録ヘッド3がブレード17に対して主走査方向に移動することで行われことで、該記録ヘッド3の走査方向と同じ方向の例を示したが、例えばインク受け台100を記録ヘッド3の走査方向に垂直な方向に移動可能に構成することにより、クリーニング方向も記録ヘッド3の走査方向と垂直な方向としても良いことは無論のことである。
【0059】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、記録ヘッドのメンテナンスを行う位置に容量の大きなインク受けを設置する必要がなく、クリーニングにより記録ヘッドから除去されたインクの周囲への飛散やあふれを防止することのできるインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置を提供ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の主要構成の一例を示す概略図
【図2】記録ヘッドの構成例を示す概略斜視図
【図3】インク受け台の構成例を示す概略斜視図
【図4】(a)〜(c)はメンテナンス装置の構成を示す概略図
【図5】(a)〜(c)はブレード及びブレード清掃部の構成を示す概略図
【図6】(a)(b)はブレード及びブレード清掃部の他の構成を示す概略図
【符号の説明】
1:インクジェット記録装置
2:記録紙
3:記録ヘッド
4:キャリッジ
5メンテナンス装置
6:ガイドレール
7:ホームポジション
8:保湿キャップ
16:吸引キャップ
17:ブレード
22:廃インクタンク
100:インク受け台
103:凹部
200:廃インクホース
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクを微小液滴状のインク滴として記録媒体に向けて連続して吐出することにより所望の画像を形成するインクジェット記録装置では、ノズル詰まり等が原因で発生する不吐出状態や、ノズル出口付近に付着する残留インクによって引き起こされる吐出曲がり等を防止するため、所定のタイミングで記録ヘッドのノズルに吸引キャップを密着させてインクを吸引し、また、記録ヘッドのノズル面をゴム等の弾性を有するブレードでクリーニング(ワイピング)することにより、常に正常な状態で画像記録が行えるようにするためのメンテナンス装置が設けられている(特許文献1)。なお、本明細書では、ノズルからのインクの吸引作業及びブレードによってノズル面をワイピングすることによるクリーニング作業をまとめて「クリーニング」と表現する場合がある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−127463号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなメンテナンス装置では、吸引後に吸引キャップを記録ヘッドから外す際に、吸引キャップ内に溜まったインクがあふれたり、ブレードにより記録ヘッドのノズル面をクリーニングした後にブレードからインクが流れ出たり、また、ブレードが弾性により元の状態に戻る際に、ブレードに付着したインクが飛散したりすることにより装置内を汚染してしまう問題があった。近年、インクジェット記録装置の高画質化により、ブレードによるクリーニング動作や吸引キャップによる吸引動作を頻繁に行う場合や、吸引後等にノズル面に多くのインクが付着した状態でクリーニングする場合には、汚染の問題がより顕著になる。
【0005】
また、インクジェット記録装置内において、メンテナンスを行う位置ではスペース的に容量の大きなインク受けを設置することは不可能であり、インクのあふれを防止することは困難である。
【0006】
そこで、本発明の課題は、記録ヘッドのメンテナンスを行う位置に容量の大きなインク受けを設置する必要がなく、クリーニングにより記録ヘッドから除去されたインクの周囲への飛散やあふれを防止することのできるインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の各発明によって解決される。
【0008】
請求項1記載の発明は、記録ヘッドのノズルを覆うためのキャップ手段と、該キャップ手段を介して前記ノズル内のインクを吸引するための吸引手段と、吸引したインクを溜める廃インクタンクと、前記記録ヘッドのノズル面をクリーニングするブレードとを有するインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置において、前記キャップ手段及び前記ブレードを共に同一のインク受け台で支持すると共に、該インク受け台に回収されたインクを前記廃インクタンクに排出させるように構成したことを特徴とするインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記インク受け台が凹部を有し、前記キャップ手段及び前記ブレードは、該凹部内に支持されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記凹部の容積は、廃インクタンクの容積より小さいことを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記ブレードは、撥インク性を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記吸引手段による吸引が行われた後に前記ブレードによりクリーニングを行うように構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0013】
請求項6記載の発明は、前記廃インクタンクは取り外し可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置である。
【0014】
請求項7記載の発明は、記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置を備えてなることを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態の一例を図面を参照して説明する。
【0016】
図1はインクジェット記録装置の主要構成の一例を示す概略図である。インクジェット記録装置1は、記録紙にインクを吐出し印刷を行うものであり、その印刷を行う部分の主要構成として、図1に示すように、記録紙2を印刷時に前方へ搬送させる搬送手段(図示省略)と、前記記録紙2にインクを吐出する記録ヘッド3と、複数色毎の記録ヘッド3を収納するキャリッジ4と、前記記録ヘッド3のクリーニングを行う吸引キャップ(キャップ手段)16、ブレード17、廃インクタンク22及び廃インクホース200等を有するメンテナンス装置5と、印刷時或いはメンテナンス時などにキャリッジ4を水平方向(矢印A)に沿って案内するガイドレール6と、前記キャリッジ4の待機場所となる保湿キャップ8を有するホームポジション7と、これら各部の制御を行う制御部(図示省略)とを備えている。Cはインクカートリッジであり、このインクカートリッジCから送られた各インクは、供給弁Vを通して一旦サブタンクTに蓄えられたうえ、インク供給路Pを通って記録ヘッド3に送られる構成となっている。
【0017】
記録紙2の搬送手段は、印刷時において、キャリッジ4の動作にタイミングを合わせて、記録紙2を印字領域9上で搬送し、印刷の終了に応じて、記録紙2は印字領域から下方(矢印B)に向かって搬送される。
【0018】
図2は記録ヘッド3の構成例を示す概略図である。記録ヘッド3は、ヘッド基板10に、インクを吐出するインク吐出本体部11と、該インク吐出本体部11近傍で温度を測る温度センサー12と、フレキシブルケーブルが接続され、これらインク吐出部本体部11と温度センサー12に信号の入出力を行うフレキシブルケーブル接続部13等を設置した構成となっている。そして、インク吐出本体部11には、インクを吐出するノズル14が、記録紙2に対向する面(ノズル面15)のセンターラインに沿って複数設けられており、このノズル14は、インク流路に連通している。
【0019】
また、記録ヘッド3は、ノズル面15の一端が他端よりも下となるように傾いた状態でキャリッジ4に設置され、インク吐出を略下向き(水平から垂直までの範囲)に行うようになっている。これは、後述するインク受け台100がインクを受け易くなるために好ましい態様である。
【0020】
温度センサー12は、インク吐出本体部11近傍の気温或いは、ヘッド基板10の温度を測定するものであり、フレキシブルケーブル接続部13を通して、制御部と電気的に接続している。キャリッジ4には、図1に示すように、記録ヘッド3が、各色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)に応じて複数設けられている。
【0021】
メンテナンス装置5は、インク受け台100と、ノズル14を覆って該ノズル14からインクを吸引するキャップ手段である吸引キャップ16と、ノズル面15に残るインク等を拭き取るゴム等の弾性を有するブレード17と、廃インクタンク22と、廃インクホース200と、図1には示していないが、ブレード17の清掃を行うブレード清掃部とを備えている。上記インク受け台100は、吸引キャップ16及びブレード17を、それらが記録ヘッド3のノズル面15に対向して配置するように共に支持している。
【0022】
本発明は、このインク受け台100がクリーニング時に飛散したインクや吸引キャップ16からあふれたインクやブレード17から流れ出たインクを受け入れて回収する手段と、吸引キャップ16及びブレード17を共に支持する手段を兼ねており、さらにインク受け台100により回収されたインクを廃インクタンク22に排出させるように構成されていることに特徴がある。ここで「支持する」とは、吸引キャップ16及びブレード17をそれぞれ機能するように配置させることをいう。
【0023】
このインク受け台100の詳細を図3に示す。インク受け台100は、吸引キャップ16(本実施形態では2個並設した例を示している)やブレード17等を支持する底壁部101と、この底壁部101の周囲から上記吸引キャップ16、ブレード17、ブレード清掃部30の全てを包囲して立ち上がる側壁部102とを有して構成されており、これによりインク受け台100には凹部103が形成されており、上記吸引キャップ16及びブレード17はこの凹部103内に支持されている。
【0024】
インク受け台100の底壁部101には開口201が形成され、この開口201と連通して可撓管等からなる可撓性を有する廃インクホース200の一端が連結されている。廃インクホース200の他端は廃インクタンク22(図1参照)へと繋がっており、上記インク受け台100で回収したインクを、底壁部101の開口201から、この廃インクホース200を通って廃インクタンク22へ排出することができるように構成されている。なお、開口201の位置及びその数は、廃インクホース200を底壁部101に連結可能で、インク受け台100上面のインクを廃インクホース200を通して廃インクタンク22に排出可能であれば特に問わず、図示するものに限定されない。
【0025】
このように吸引キャップ16とブレード17を1つのインク受け台100で支持し、インクを回収可能とすることで吸引キャップ16とブレード17の両方からのインク受けを兼ねることができるので、部品点数を減らすことができる。
【0026】
本実施形態では、インク受け台100に構成される凹部103の容積は、廃インクタンク22の容積よりも小さく形成されており、これにより凹部103により回収されたインクを廃インクホース200を介して廃インクタンク22に排出しても、廃インクタンク22があふれることがなく、且つメンテナンス位置においてメンテナンス装置5が大型化することがないため、装置スペースの有効利用が可能になる。
【0027】
また、特に図示しないが、インク受け台100の底壁部101を傾斜状に設け、その最下端に廃インクホース200の一端が連結された開口201を配置させることにより、凹部103内のインクの排出性を上げるようにしたり、廃インクホース200にポンプ等の強制排出手段を設ける構成とすることも好ましい。後者の場合は、吸引キャップ16から記録ヘッド3のインクを吸引するための後述する吸引手段(吸引ポンプ)20を強制排出手段として兼用させれば、部品点数を減らすことができるためにより好ましい。
【0028】
更に、図示しないが、底壁部101の上部にスポンジ等のインク吸収体を設けてもよい。
【0029】
インク受け台100には、図3に示したように、吸引キャップ16が複数並んで設けられており、メンテナンス時において、一度に複数個の記録ヘッド3の吸引を行うことを可能としている。図4(a)〜(c)は、吸引手段を含むメンテナンス装置5の概略を示す構成図である。特にここでは吸引キャップ16と記録ヘッド3との配置関係を示しており、記録ヘッド3の走査方向と平行な方向から該記録ヘッド3及びインク受け台100を含むメンテナンス装置5を見た状態を示している。従って、記録ヘッド3の走査方向(主走査方向)は図面に対して垂直方向となる。
【0030】
同図に示すように、吸引キャップ16には記録ヘッド3のノズル14の周囲を覆うと共に、密閉性を保つために弾性を有するリップ部19が備えられている。更に、この吸引キャップ16の背面側には、リップ部19、吸引キャップ16及びノズル面15により形成された空間内部を吸引する吸引ポンプ(吸引手段)20及び大気連通弁21が連結されており、この吸引ポンプ20が、吸引キャップ16により覆われて密閉された状態のノズル面15を、吸引キャップ16を介して吸引し、廃インクタンク22に排出されるようになっている。なお、ここでは、吸引手段として吸引ポンプ20を例示しているが、ノズル14からインクを吸引し得るものであれば如何なるものでもよく、この他には、例えばピストンやシリンダ等が挙げられる。
【0031】
この吸引キャップ16は、吸引後にノズル面15から離間する際において、一方の端部側から先に離間させて徐々に他方の端部まで離間させる構成となっている。すなわち、この吸引キャップ16やブレード17等を支持するインク受け台100は、側面において略L字状の支持片18により回動可能に支持され、記録ヘッド3のノズル面15とほぼ対向された状態に配置されている。
【0032】
支持片18は、インク受け台100を支持する本体部23と、該本体部23の下端から直角に延出する延出部24とから構成されており、本体部23と延出部24の接合部分で回動可能に軸支されている。そして、延出部24には、略楕円形のカム26が接触している。カム26は、回動することで支持片18を回動させ、それに伴ってインク受け台100の吸引キャップ16を記録ヘッド3のノズル面15に着脱させる。
【0033】
このカム26のカム駆動軸27は、モータ等のカム駆動部(図示せず)に接続されており、このカム駆動部の制御で回転し、インク受け台100を、記録ヘッド3から離間した所定の位置(待機位置;図4(c))と、吸引キャップ16がノズル面15を覆って密閉した位置(図4(a))との間で移動可能としている。
【0034】
図5はインク受け台100に設けられたブレード17及びブレード清掃部30の構成を示す概略図である。ノズル面15のクリーニングは、インク受け台100のブレード17の先端と記録ヘッド3のノズル面15とが摺動することにより行われる。
【0035】
ブレード17は、ノズル面15に残留するインクを拭き取るゴム等の弾性体で形成され、インク受け台100において図示しない駆動手段よって上下動(矢印E)されるブレード可動部17aにより支持されることで、インク受け台100において上下、すなわち記録ヘッド3のノズル面1に向けて接離移動可能とされている。ブレード17とブレード可動部17aとは螺子等により着脱可能に接続されており、ブレード17の交換は、使用者により容易に行うことが可能である。メンテナンスマンが行っても良いことはいうまでもない。
【0036】
また、ブレード清掃部30はインク受け台100にブレード17及び吸引キャップ16と共に設置されており、ブレード17に付着したインクを吸収して拭き取るインク吸収体31と、該インク吸収体31を保持する吸収体保持部32とを備えている。
【0037】
更に、図1に示すように、ホームポジション7には、ノズル面15を保湿する保湿キャップ8が、記録ヘッド3と同数設けられており、キャリッジ4の待機中においては、記録ヘッド3のノズル面15を覆って密閉している。
【0038】
次に、かかるインクジェット記録装置1におけるメンテナンス装置5によるメンテナンス動作について説明する。なお、ブレード17によるクリーニングは、吸引が行われた後のタイミングや、記録中の所定のタイミングで行うことができるが、吸引が行われた後は、記録ヘッド3のノズル面が多くのインクで濡れた状態になっているので、この吸引が行われた後のタイミングでブレード17によってクリーニングした場合は、ブレード17に多くのインクが付着し、インクの飛散や流れ出るインクの量が多くなるので、本発明の効果が顕著に得られるようになるために好ましい。ここでは吸引が行われた後のタイミングでブレード17によるクリーニングを行うものについて説明する。
【0039】
メンテナンスが開始されると、先ず、キャリッジ4の移動により、記録ヘッド3がインク受け台100の吸引キャップ16の位置まで移動し、インクの吸引を行う。キャリッジ4の移動は、キャリッジ駆動部(図示せず)の駆動によって行われ、キャリッジセンサー(図示せず)によりキャリッジ4が吸引位置まで移動したことを検知すると、キャリッジ駆動部が停止し、キャリッジ4が停止する。
【0040】
キャリッジ4が吸引位置で停止すると、カム駆動部によりカム26が回動することで支持片18が回動してインク受け台100が記録ヘッド3のノズル面15まで移動し、吸引キャップ16がノズル面15を密閉してノズル14を覆う(図4(a)の状態)。この状態で吸引ポンプ20の作動が開始され、ノズル14からインクの吸引を行う。この吸引は所定時間経過するまで行われ、更に所定回数繰り返される。吸引ポンプ20が停止すると、その後、大気連通弁21が開かれて、吸引キャップ16とノズル面15とを離間し易い状態にした上で、インク受け台100をノズル面15から若干離間する位置まで移動させる(図4(b)の状態)。
【0041】
このとき、吸引キャップ16からインクがあふれると、あふれたインクは吸引キャップ16の周囲に流れ出すが、吸引キャップ16はインク受け台16に支持されており、このインク受け台100の底壁部101に廃インクホース200が廃インクタンク22とインク流通可能に連結されているため、別途新たな回収手段を設けることなく、また、あふれたインクがインクジェット記録装置内の周囲にあふれ出すことなく、吸引キャップ16からあふれたインクを回収し、速やかに廃インクタンク22に排出することが可能になる。特に本実施形態に示すインク受け台100は、吸引キャップ16及びブレード17の全てを包囲するように側壁部102を立ち上げていることにより凹部103を有しており、この凹部103内に吸引キャップ16及びブレード17が支持されているため、吸引キャップ16をノズル面15から離間させた際等にインクが周囲へ飛散しても、飛散したインクを側壁部102で阻止し得るので、インクを凹部103内に効果的に回収し得て、装置内の周囲を汚染する心配もないために好ましい態様である。
【0042】
ここでインク受け台100の移動を停止させると、大気連通弁21を閉め、次いでノズル面15をブレード17によってクリーニングする。ノズル面15のクリーニングは、インク受け台100上のブレード17がブレード可動部17aによって記録ヘッド3のノズル面15に向けて上動することにより該ノズル面15と接触した状態で、キャリッジ4をキャリッジ駆動部によりガイドレール6上を一定速度で主走査方向に移動させて記録ヘッド3のノズル面15をブレード17に対して相対的に移動させることにより行われる。これによりブレード17は、記録ヘッド3のノズル面15を適度な押圧で(ノズル面15とブレード17先端の重なりによって調整される)、且つ一定の速度で掃引してクリーニングし、ノズル面15に付着したインク滴を除去する。
【0043】
ブレード17によるクリーニングが終了すると、支持片18を更に回動させてインク受け台100をノズル面15から更に離間する待機位置まで移動させて停止させる(図4(C)の状態)。その後、キャリッジ4は、記録ヘッド3をその待機位置であるホームポジション7まで移動させて停止する。
【0044】
このブレード17によるクリーニングに際しては、吸引キャップ16を支持している同一のインク受け台100によってブレード17も支持されているため、吸引動作に引き続いて速やかにブレード17によるクリーニング動作に移行することができ、クリーニング時間の短縮化に有効である。
【0045】
また、クリーニング後にブレード17に付着したインクが該ブレード17を流れ落ちても、インク受け台100の底壁部101から廃インクホース200を通って廃インクタンク22に排出されるため、装置内を汚染する心配はない。その上、記録ヘッド3からブレード17が離れて、撓んだ状態から元の状態に復帰する際にインクが飛散しても、飛散したインクはインク受け台100の側壁部102によって周囲への飛散が阻止され、凹部103により回収され、同様に廃インクホース200を通って廃インクタンク22に排出されるため、飛散インクによる汚染の心配もない。
【0046】
ブレード17は、クリーニングを行わない時には、図5(a)に示すように、ブレード清掃部30のインク吸収体31よりも下方で待機している。そして、ノズル面15のクリーニングを行う際、ブレード可動部17aはインク受け台100上を上方に向かって移動することで、ブレード17をノズル面15に向けて上方に移動させる。この移動の際に、ブレード17の先端側の上面とインク吸収体31とが接触する。つまり、ブレード17に残っていたインクは、この動作によりインク吸収体31に吸収される。これによりブレード17は、記録ヘッド3のクリーニングを行う毎に清掃される。
【0047】
インク吸収体31は使用回数の増加とともに、付着インクによる汚れ等により劣化するので、ブレード17の交換の報知時に、インク吸収体31の交換も報知し、一緒に交換するのが好ましい。
【0048】
更に、ブレード可動部17aが上昇し、図5に示すように、ブレード17の先端がノズル面15通過位置Fにまで達すると、キャリッジ4が作動し、このブレード17の先端と記録ヘッド3のノズル面15とが接触し、ブレード17が弾性的に撓んだ状態で、ノズル面15に残るインクが拭き取られる。本実施形態では、ブレード17の先端上面とノズル面15とが接触することで、ノズル面15に残留するインクを拭き取る構成であるので、ブレード17の清掃を行う際には、このブレード17の上面側を拭き取るように構成される。
【0049】
この後、記録ヘッド3からブレード17が離れて、撓んだ状態から元の状態に復帰する際にインクが飛散するが、飛散したインクはインク受け台100の側壁部102によって周囲への飛散が阻止され、凹部103により回収される。回収されたインクは、廃インクホース200を通って廃インクタンク22に排出されて集められる。
【0050】
ブレード17は、図6に示すように、ブレード可動部17aに回動軸17bを設け、この回動軸17bを中心にして、記録ヘッド3の走査方向に沿ってブレード17が記録ヘッド3をクリーニングする位置(図6(a))とクリーニングを行わない待機位置(図6(b))との間を回動可能に設けるようにしてもよい。この場合、ブレード17は、クリーニング位置から待機位置へと回動する過程で、その回動途中に設けられたブレード清掃部30のインク吸収体31に先端が接触するように構成されることで、ブレード17の上面側に付着したインクを拭き取ることができる。
【0051】
この態様では、ブレード17が更に回動してインク吸収体31との接触が終了し、弾性で元に戻る際にインクが飛散しても、その飛散方向が下方向となるため、インク受け台100によって確実に回収することができる利点がある。
【0052】
廃インクタンク22には不図示の残量検知手段が設けられており、満タンになるとインク交換の指示を使用者又はサービスマンに報知するようになっている。このとき廃インクタンク22を交換可能とすることで、長期に亘る使用の結果、廃インクタンク22の容量を越えてインクが貯留されてしまうことによるインクのあふれを防止することが可能になる。また、廃インクタンク22の設置場所は特に制限がないので、容量の大きなタンクを用いることができ、その場合、交換頻度は少なくて済むので好ましい。
【0053】
このような構成を備えたインクジェット記録装置において、記録ヘッド3のノズル面15のクリーニングを行うブレード17は、例えばブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム等の各種のゴム等の弾性を有する材料から選ばれる。
【0054】
ブレード17のインクに対する性質としては、親インク性(親水性)と撥インク性(撥水性)とがあり、親インク性の場合は、インクに対する後退接触角として40度以下の親インク性(親水性)の材料であるウレタンゴム又はブチルゴム等のブレード素材にシラン化合物をコーティングしたり、親水性のポリマー(例えばナイロン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール等)をコーティングしたり、ゴム表面に予めプラズマ処理を行ったりする、所謂表面改質によって親水化したものが例として挙げられる。
【0055】
また、撥インク性の場合、インクに対する接触角として40度以上の撥インク性、撥水性の表面を有するブレード材料としては、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、または弾性を有するプラスチック基材表面に、疎水性材料、例えばポリテトラフルオロエチレン等の撥水性高分子樹脂製或いはこれらの樹脂をコーティングした材料等が挙げられる。
【0056】
ウレタンゴム等の比較的親水性のブレードを用いる場合には、その親和性によりインクを引きつけてこれを拭き取ることができる。しかしながら、その親水性により、クリーニングしたノズル面15に再度インク滴を(ノズル14から)引き出してしまうことがあり、ブレード17は親インク性の弱い、撥インク性を有することが、インク滴をノズルから引き出すことがないので好ましい。従って、ブレード材料としてはシリコーンゴム系材料が好ましい。インクに対する後退接触角で評価した場合、50度以上の材料が好ましい。また、ブレードが撥インク性を有する場合は、インク保持力が低く、飛散や流れ出るインクが多くなるので、本発明の効果が大きいために好ましい態様である。
【0057】
なお、以上説明した実施形態においては、圧電素子利用のシリアルタイプのインクジェット記録装置の一例を示したが、いわゆる気泡破裂方式等の他の方式のインクジェット記録装置にも適用でき、また、記録ヘッドとしてラインヘッドを用いたインクジェット記録装置にも適用できる。
【0058】
また、ブレード17によるクリーニングの方向については、記録ヘッド3がブレード17に対して主走査方向に移動することで行われことで、該記録ヘッド3の走査方向と同じ方向の例を示したが、例えばインク受け台100を記録ヘッド3の走査方向に垂直な方向に移動可能に構成することにより、クリーニング方向も記録ヘッド3の走査方向と垂直な方向としても良いことは無論のことである。
【0059】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、記録ヘッドのメンテナンスを行う位置に容量の大きなインク受けを設置する必要がなく、クリーニングにより記録ヘッドから除去されたインクの周囲への飛散やあふれを防止することのできるインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びこれを備えたインクジェット記録装置を提供ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の主要構成の一例を示す概略図
【図2】記録ヘッドの構成例を示す概略斜視図
【図3】インク受け台の構成例を示す概略斜視図
【図4】(a)〜(c)はメンテナンス装置の構成を示す概略図
【図5】(a)〜(c)はブレード及びブレード清掃部の構成を示す概略図
【図6】(a)(b)はブレード及びブレード清掃部の他の構成を示す概略図
【符号の説明】
1:インクジェット記録装置
2:記録紙
3:記録ヘッド
4:キャリッジ
5メンテナンス装置
6:ガイドレール
7:ホームポジション
8:保湿キャップ
16:吸引キャップ
17:ブレード
22:廃インクタンク
100:インク受け台
103:凹部
200:廃インクホース
Claims (7)
- 記録ヘッドのノズルを覆うためのキャップ手段と、該キャップ手段を介して前記ノズル内のインクを吸引するための吸引手段と、吸引したインクを溜める廃インクタンクと、前記記録ヘッドのノズル面をクリーニングするブレードとを有するインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置において、
前記キャップ手段及び前記ブレードを共に同一のインク受け台で支持すると共に、該インク受け台に回収されたインクを前記廃インクタンクに排出させるように構成したことを特徴とするインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置。 - 前記インク受け台が凹部を有し、前記キャップ手段及び前記ブレードは、該凹部内に支持されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置。
- 前記凹部の容積は、廃インクタンクの容積より小さいことを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置。
- 前記ブレードは、撥インク性を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置。
- 前記吸引手段による吸引が行われた後に前記ブレードによりクリーニングを行うように構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置。
- 前記廃インクタンクは取り外し可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置。
- 記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置を備えてなることを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374245A JP2004202837A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002374245A JP2004202837A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004202837A true JP2004202837A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32812321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002374245A Pending JP2004202837A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004202837A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083245A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Kyocera Mita Corp | 廃液回収装置、及びこれを備えたインクジェット記録装置 |
JP2012035503A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
CN107279094A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-10-24 | 新疆农业大学 | 一种易固定清洁黄板装置及其在枣实蝇防治中的应用 |
JP2018001663A (ja) * | 2016-07-06 | 2018-01-11 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
JP2018058276A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 日立造船株式会社 | インクジェットプリンタのクリーニング部およびインクジェットプリンタ |
WO2020153326A1 (ja) * | 2019-01-24 | 2020-07-30 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002374245A patent/JP2004202837A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083245A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Kyocera Mita Corp | 廃液回収装置、及びこれを備えたインクジェット記録装置 |
JP2012035503A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2018001663A (ja) * | 2016-07-06 | 2018-01-11 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
JP2018058276A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 日立造船株式会社 | インクジェットプリンタのクリーニング部およびインクジェットプリンタ |
CN107279094A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-10-24 | 新疆农业大学 | 一种易固定清洁黄板装置及其在枣实蝇防治中的应用 |
CN107279094B (zh) * | 2017-07-31 | 2023-05-12 | 新疆农业大学 | 一种易固定清洁黄板装置及其在枣实蝇防治中的应用 |
WO2020153326A1 (ja) * | 2019-01-24 | 2020-07-30 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
JP2020116855A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
JP7255199B2 (ja) | 2019-01-24 | 2023-04-11 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
US11813870B2 (en) | 2019-01-24 | 2023-11-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid discharge apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6561637B2 (en) | Ink jet head having buffer tank in fluid communication with ink circulation pathway | |
US6631974B2 (en) | Ink jet recording apparatus having wiping mechanism | |
KR100314876B1 (ko) | 잉크젯프린터 | |
EP2060395B1 (en) | Wiping unit and inkjet printer | |
US11396184B2 (en) | Ink jet recording apparatus | |
JP2016155279A (ja) | インクジェット印刷装置のメンテナンス機構 | |
JP6085092B2 (ja) | インクジェット記録装置及び記録ヘッド保管方法 | |
KR20080099498A (ko) | 잉크젯 화상형성장치 | |
JP6393519B2 (ja) | 液体払拭装置およびインクジェット記録装置 | |
JP2004202837A (ja) | インクジェット記録ヘッドのメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 | |
JP4186557B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007050602A (ja) | ヘッドメンテナンス装置及びそれを備えたインクジェット記録装置 | |
JP2015217593A (ja) | インクジェットプリンター | |
JP2015231729A (ja) | インクジェットプリンター | |
JP5750836B2 (ja) | 流体噴射装置 | |
US6595616B2 (en) | Ink jet type recording apparatus | |
JP2005111939A (ja) | インクヘッドのメンテナンス装置 | |
JP2001310476A (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP2006051679A (ja) | インクヘッドのメンテナンス装置 | |
JP6368565B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP6922611B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4691772B2 (ja) | 吸引ユニット | |
JP4857510B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2006264205A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2016159526A (ja) | インクジェットプリンター |