JP2004202008A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の客待ち報知演出の単調さを解消し、変化に富んだ客待ち報知演出を行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係るパチンコ遊技機によれば、客待ち状態以前の遊技における遊技の結果に基づいて客待ち状態における報知演出の態様を異ならせたので、従来の客待ち報知演出の単調さを解消することができ、変化に富んだ客待ち報知を行うことが可能となる。そして、遊技者は、客待ち状態における報知態様としてのサイドランプ22の点灯態様や表示器34に表示された画面内容に応じて、客待ち状態の前の遊技の結果を認識することができ、スピーカ59Sから発生する「絶好調」、「もう一丁」、「一生懸命頑張ります」等の音声によって、遊技者にパチンコ遊技機を選択する切っ掛けを与えることができる。
【選択図】 図9
【解決手段】本発明に係るパチンコ遊技機によれば、客待ち状態以前の遊技における遊技の結果に基づいて客待ち状態における報知演出の態様を異ならせたので、従来の客待ち報知演出の単調さを解消することができ、変化に富んだ客待ち報知を行うことが可能となる。そして、遊技者は、客待ち状態における報知態様としてのサイドランプ22の点灯態様や表示器34に表示された画面内容に応じて、客待ち状態の前の遊技の結果を認識することができ、スピーカ59Sから発生する「絶好調」、「もう一丁」、「一生懸命頑張ります」等の音声によって、遊技者にパチンコ遊技機を選択する切っ掛けを与えることができる。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に代表される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機では、遊技が実行されない状態が所定時間続くと、発光体や表示器によって、所謂、客待ち報知演出が行われていた(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−315912号公報(段落[0039])
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の遊技機で行われる客待ち報知演出は、一定の演出パターンを繰り返して行われていたので、客待ち報知演出が単調となっていた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来の客待ち報知演出の単調さを解消し、変化に富んだ客待ち報知演出を行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技機の状態を報知する報知手段と、報知手段を制御する報知制御手段とを備え、遊技機が遊技可能な状態で待機する客待ち状態になったときに、報知手段を制御して客待ち報知を行う遊技機において、報知制御手段は、客待ち状態になる以前に行われた遊技の結果に応じて、複数種類の客待ち報知態様のうちから一の客待ち報知態様を選択し、この一の客待ち報知態様に基づいて客待ち報知を実行するように構成したところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、報知制御手段は、遊技者が行う遊技の結果によって変化する所定の値を計数するカウント手段を備え、カウント手段によって計数された数値に基づいて客待ち報知態様を選択するところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載の遊技機において、カウント手段によって計数される所定の値は、所定の遊技結果の回数であるところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の遊技機において、報知制御手段には時間計測手段が設けられ、カウント手段は、所定の値を、時間計測手段によって計測された所定の時間の間に計数するところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機において、遊技機は、入賞領域に遊技球が入球したことに起因して遊技の当たり外れに係る当否判定を行いかつ、当否判定の結果が当たりの場合に遊技者に特典を与えるように構成され、カウント手段によって計数される所定の値は、当否判定の結果における当たり及び/又は外れの回数であるところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に記載の遊技機において、報知制御手段は、当否判定の回数における当たり及び/又は外れの回数の割合に基づいて報知態様を選択するところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機において、遊技機は図柄を変動表示させる遊技を行うものであって、カウント手段によって計数される所定の値は、図柄が変動表示された回数であるところに特徴を有する。
【0013】
請求項8の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機において、カウント手段によって計数される所定の値は、報知制御手段の外部から報知制御手段に入力した特定の電気的信号の入力回数であるところに特徴を有する。
【0014】
請求項9の発明は、請求項8に記載の遊技機において、遊技機には、報知制御手段とは異なる遊技の内容を制御する遊技内容制御手段が設けられ、特定の電気的信号は、遊技内容制御手段から報知制御手段に出力された電気的信号であるところに特徴を有する。
【0015】
請求項10の発明は、請求項8又は9に記載の遊技機において、特定の電気的信号は、遊技の当たり及び/又は外れを意味する信号であるところに特徴を有する。
【0016】
請求項11の発明は、請求項10に記載の遊技機において、報知制御手段は、報知制御手段に入力した遊技の当たりを意味する信号と、遊技の外れを意味する信号との入力回数の比率によって報知態様を選択するところに特徴を有する。
【0017】
請求項12の発明は、請求項9乃至11の何れかに記載の遊技機において、遊技機は図柄を変動表示する遊技を行うものであって、特定の電気的信号は、図柄の変動表示の開始を意味する信号であるところに特徴を有する。
【0018】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の遊技機において、報知手段が画像表示手段であり、報知制御手段が画像表示手段を制御する画像表示制御基板であるところに特徴を有する。
【0019】
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れかに記載の遊技機において、報知手段が発光体であり、報知制御手段が発光体を制御する発光体制御基板であるところに特徴を有する。
【0020】
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れかに記載の遊技機において、報知手段が音声発生手段であり、報知制御手段が音声発生手段を制御する音声制御基板であるところに特徴を有する。
【0021】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の遊技機によれば、客待ち状態になる以前に行われた遊技の結果に応じて、客待ち報知の態様が変化するので、遊技の結果を客待ち報知に反映させることができると共に、従来の客待ち報知の単調さが解消され、変化に富んだ客待ち報知を行うことができる。
【0022】
<請求項2の発明>
請求項2の遊技機では、客待ち状態になる以前の遊技の結果により変化する所定の値に基づいて客待ち報知態様を変化させることができる。
【0023】
<請求項3の発明>
請求項3の遊技機によれば、客待ち状態になる以前の遊技において、所定の遊技結果の回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0024】
<請求項4の発明>
請求項4の遊技機によれば、所定の時間内に計数された所定の値に基づいて時々刻々と変化する客待ち報知を行うことができる。
【0025】
<請求項5の発明>
請求項5の遊技機によれば、客待ち状態以前に行われた遊技における当たり及び外れの回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0026】
<請求項6の発明>
請求項6の遊技機によれば、客待ち状態以前に行われた遊技における当たりと外れの割合を客待ち報知に反映させることができる。
【0027】
<請求項7の発明>
請求項7の遊技機によれば、図柄の変動回数によって、客待ち報知態様を変化させることができると共に、図柄の変動回数を、客待ち報知に反映させることができる。
【0028】
<請求項8の発明>
請求項8の遊技機によれば、報知制御手段の外部からの電気的信号によって客待ち報知態様を変化させることができる。
【0029】
<請求項9の発明>
請求項9の遊技機によれば、遊技内容制御手段が制御する遊技の内容に応じて客待ち報知態様を変化させることができる。
【0030】
<請求項10の発明>
請求項10の遊技機によれば、遊技の当たりを意味する電気的信号と遊技の外れを意味する電気的信号との入力回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0031】
<請求項11の発明>
請求項11の遊技機によれば、遊技の当たりを意味する電気的信号と遊技の外れを意味する電気的信号との入力回数の比率が客待ち報知に反映させることができる。
【0032】
<請求項12の発明>
請求項12の遊技機によれば、図柄が変動表示された回数によって、客待ち報知態様を変化させることができると共に、図柄の変動表示回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0033】
<請求項13の発明>
請求項13の遊技機によれば、画像表示手段において客待ち報知を行うことができる。また、遊技者が行った遊技に応じて、客待ち状態時に画像表示手段で表示される画像を変化させることができる。
【0034】
<請求項14の発明>
請求項14の遊技機によれば、発光体において客待ち報知を行うことができる。また、遊技者が行った遊技に応じて、客待ち状態時の発光体の発光態様を変化させることができる。
【0035】
<請求項15の発明>
請求項15の遊技機によれば、音声発生手段において客待ち報知を行うことができる。また、遊技者が行った遊技に応じて、客待ち状態時に音声発生手段から発生される音声を変化させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成され、遊技領域R1の中央部に、表示装置13(本発明の「画像表示手段」に相当する)が備えられている。遊技領域R1のうち表示装置13の下方には、始動入賞口14(本発明の「入賞領域」に相当する)、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置13等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、一般入賞口20,21が設けられ、ガイドレール12に沿った両側端部には、サイドランプ22,22(本発明の「発光体」に相当する)が設けられている。また、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。
【0037】
図1に示すように、パチンコ遊技機のうち、遊技盤11より上方には、遊技盤11の前面側に張り出した装飾ランプ35(本発明の「発光体」に相当する)が設けられている。パチンコ遊技機のうち遊技盤11より下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。さらに、上皿27Aを挟んだ両側には、スピーカ59S(本発明の「音声発生手段」に相当する)が備えられている。
【0038】
次に所要の各部位についてさらに詳説する。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵した普通図柄始動スイッチ30(図2参照)によって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示領域24の図柄が変動表示される。
【0039】
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさになっている。そして、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されると、可動翼片14C,14Cが横に倒され、遊技球が可動翼片14Cに案内されて始動入賞口14に入り得る状態になる。
【0040】
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた特別図柄始動スイッチ31(図2参照)が遊技球を検出し、その検出信号に基づいて表示装置13が後述するように図柄を変動表示する。
【0041】
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図2参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
【0042】
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイド15Sが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた特定領域センサー32(図2を参照)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた入賞球数カウントセンサー33(図2参照)が遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
【0043】
表示装置13は、全体として枠形構造をなした表示枠体23の後端面に、図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)を組み付けてなる。液晶モジュールのうち表示枠体23によって取り囲まれた前面部分は、表示器34となっており、遊技者は、表示枠体23を通して表示器34に表示された画像を見ることができる。
【0044】
表示器34には、図1に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄80,81,82が、横並びに表示されている。これら各特別図柄80,81,82は、例えば、「1」〜「12」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄80,81,82ごと、所定の種類のものが、表示器34に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定し、各特別図柄80,81,82が、上下方向にスクロールして変動表示される。
【0045】
次いで、所定時間(後述する変動パターン決定処理(S13)で選択された変動パターンごとに定められている時間であって、本実施形態では最低5秒から最高58秒)経過後に、例えば、左特別図柄80、右特別図柄82、中特別図柄81の順で、スクロール表示が停止して所定の図柄が確定停止表示され、確定停止表示された全部の特別図柄80,81,82が、例えば、ぞろ目になった場合に大当たり遊技が実行される。大当たり遊技が実行されると、大入賞口15の可動扉15Tが開いて、大量の遊技球が大入賞口15に入賞可能になり、パチンコ遊技機が「大当たり状態」となる。
【0046】
また、中特別図柄81がスクロール表示されている状態で、先にスクロール表示を終了した左・右の特別図柄80,82が停止表示されると共に、これら停止表示された左・右の特別図柄80,82が、同じ図柄となった場合にリーチ状態が成立する。
【0047】
なお、リーチ状態とは、上記のものに限られるものではなく、遊技の当たり外れ判定結果を、複数の図柄組み合わせで表示する場合に、複数の図柄の一部が、停止表示されており、他の図柄が変動中において、停止表示されている図柄が当たりを意味する図柄組み合わせの一部を構成している状態をいう。
【0048】
また、表示器34が変動表示している間に、或いは、大当たり状態で、始動入賞口14に遊技球が入球した場合には、その入球に起因して所定の乱数が最大4つまで保留されて、一時記憶される。そして、表示器34において特別図柄80,81,82の変動表示が開始されるときに、保留記憶数が1つ減らされて、保留記憶数が0になるまでこの動作が繰り返される。なお、保留記憶数が最大の4つのときに始動入賞口14に遊技球が入賞した場合にも、特別図柄始動スイッチ31によって入賞球が検出されるが、この入賞球に起因する所定の乱数の記憶及び特別図柄80,81,82の変動表示は行われない。また、保留記憶数は、前記表示枠体23の上辺のうち表示枠体23の両側に1対ずつ配設された計4つのLED25の点灯数でもって遊技者に報知される。
【0049】
本実施形態のパチンコ遊技機は確率変動機能を備えており、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」の何れかのぞろ目であったときには、大当たり遊技の終了後に確率変動が生じ、次回の大当たり発生確率が通常遊技状態(低確率状態、1/315)に比較して高い確率変動状態(高確率状態、5/315)に移行して、次回の大当たりまでこの確率変動状態を継続するようになっている。また、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「2」、「4」、「6」、「8」、「10」、「12」の何れかのぞろ目であったときには、確率変動状態へ移行せず、次回の大当たりまで通常遊技状態を継続する。
【0050】
表示器34のうち、特別図柄80,81,82の表示領域の左下隅には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチ30(図2参照)が遊技球の通過を検出したときに当否判定して、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される(小当たり遊技)。なお、普通図柄表示領域24で表示する図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
【0051】
図2には、本実施形態のパチンコ遊技機の電気的な構成が示されている。同図において、50はメイン制御基板(本発明の「遊技内容制御手段」に相当する)であって、CPU51A、ROM51B及びRAM51Cを合わせてパッケージしたワンチップマイコン51を主要部として備える。そして、ワンチップマイコン51が、前記ROM51Bに記憶した種々のプログラムをランし、表示制御基板57(本発明の「画像表示制御基板」に相当する)、音声制御基板56、発光体制御基板55等を制御する。なお、各基板50,55,56,57は、パチンコ遊技機の裏側の別々の箇所に取り付けられている。
【0052】
表示制御基板57は、表示器34に遊技画像を表示するための制御データ等を記憶する制御データROM63と、特別図柄、背景画像、キャラクタ画像、文字画像等の画像データを記憶する画像データROM(図示せず)とを備える。そして、メイン制御基板50からのコマンド(本発明の「電気的信号」に相当する)に基づき、表示制御用CPU61が、制御データROM63から所定の表示制御データを取り出し、制御データRAM64の記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、表示制御用CPU61からの指令に基づいて画像データROMから必要なデータを読み出し、表示画像における特別図柄80,81,82、背景画像、キャラクタ画像、文字画像等のマップデータを作成し、VRAM(図示せず)に格納する。そして、格納記憶された画像データは、D/A変換回路(図示せず)にてRGB信号に変換されて、表示器34に出力される。また、VDPからは、複合同期信号SYNCが表示器34に出力される。そして、表示器34は、送信されてきたRGB信号及び複合同期信号SYNCに基づいて画像を表示する。また、表示制御基板57には、変動タイマーが備えられている。変動タイマーは、メイン制御基板50で決定された変動パターンのコマンド(図7を参照)に基づき特別図柄80,81,82をスクロール表示(変動演出)する時間をセットする。
【0053】
音声制御基板56は、スピーカ59Sから音声を発生させるための制御データ等を記憶する制御データROMと、メイン制御基板50から受信したコマンドを一時記憶する制御データRAMとを備える。そして、メイン制御基板50からの各種コマンドに基づいて、BGMや演出用の音声の選択を行い、スピーカ59Sから発生させる。より詳細には、音声制御用CPUは、メイン制御基板50からのコマンドに基づいて音声合成回路に信号を出力する。音声合成回路では、音声制御用CPUからの信号に基づいて音声データROMから必要な音声データを読み出し、音声信号を合成してアンプに出力する。そして、合成された音声信号が、アンプにおいて増幅されてスピーカ59Sへ出力され、スピーカ59Sより音声が発生される。また、音声制御基板56には、表示制御基板57と同様に、変動タイマーが備えられている。変動タイマーは、メイン制御基板50で決定された変動パターンのコマンド(図7を参照)に基づいて、変動演出用の音声及びBGMを発生させる時間を計測する。
【0054】
発光体制御基板55は、左右のサイドランプ22,22や、装飾ランプ35及び表示器34の表示枠体23に備えたLED等を発光させるための制御データ等を記憶する制御データROMと、メイン制御基板50から受信したコマンドを一時記憶する制御データRAMとを備える。そして、メイン制御基板50からのコマンドに基づき、発光パターンの選択を行い、これに基づいて各ランプ22,35及びLED等を発光させる。より詳細には、発光制御用CPUは、メイン制御基板50から受けたコマンドに基づいて発光データ制御回路に信号を出力する。信号を受信した発光データ制御回路では、発光制御用CPUからの信号に基づいて発光データROMから必要なデータを読み出し、各ランプ22,35や、LED等を発光させる。また、発光体制御基板55にも、変動タイマーが備えられている。変動タイマーは、メイン制御基板50で決定された変動パターンのコマンド(図7を参照)に基づいて、変動演出用の発光を行う時間をセットする。
【0055】
さらに、各基板55,56,57には、変動タイマーの他に客待ちタイマーが備えられている。客待ちタイマーは、変動パターンのコマンドに基づく変動演出が終了後にセットされる。そして、この客待ちタイマーによって予め設定された時間が計測されたときには、表示装置13、各ランプ22,35及びスピーカ59Sにおいて客待ち報知用の演出が実行される。また、各基板55,56,57に備えた各制御データRAMには、メイン制御基板50から入力した所定のコマンドの入力回数をカウントするカウンタ(本発明の「カウント手段」に相当する)がそれぞれ備えられている。
【0056】
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の動作を、図3〜図8に示したフローチャートを参照しつつ説明する。パチンコ遊技機の電源をオンすると(S1)、ワンチップマイコン51(図2を参照)が、所定の周期で(例えば、2.000msecごとに)、図3に示したメインプログラムMをROM51Cから取り出してランする。
【0057】
メインプログラムMがランされると、まず初期設定が行われる(S2)。初期設定(S2)では、例えば、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定や、後述する各種フラグ及びカウンタのリセット等を行う。なお、初期設定等の電源投入時のみに必要な処理は、メインプログラムMが、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0058】
初期設定(S2)に次いで、コマンド出力処理(S3)が行われる。コマンド出力処理(S3)では、後述するステップS4及びステップS10〜ステップS13において決定されたコマンドデータが、RAM51Cのコマンドバッファに格納されているか否かをチェックして、コマンドデータが格納されていた場合には、コマンドバッファ内のコマンドデータを、発光体制御基板55や表示制御基板57及び音声制御基板56等の各種制御基板に出力する(図2を参照)。
【0059】
コマンド出力処理(S3)に次いで、センサー入力処理(S4)が行われる。センサー入力処理(S4)では、各入賞口14,15,20,21や始動ゲート18に備えたセンサー及びスイッチ30〜33等による入賞球の検出情報の有無がチェックされ、センサー及びスイッチ30〜33等による検出情報がある場合には、それらセンサー検出情報をRAM51Cに保存する。
【0060】
次いで、乱数更新処理(S5)が行われる。本実施形態においては、乱数を生成するために表1に示したカウンタが設けられている。
【0061】
【表1】
【0062】
表1に示した各力ウンタは、図4に示した乱数更新処理(S5)の「XRNDX」に置き換えて更新される。具体的には、これら各カウンタは、電源投入時には「0」に設定され、乱数更新処理(S5)が実行される毎に(例えば、2msec毎に)、1インクリメントされる(S51)。また、表1における各カウンタの数値範囲の上限値は、図4における「Y」に置き換えられ、各カウンタ(XRND)が上限値(Y)を越えたか否かがチェックされる(S52)。そして、上限値を越えた場合には、「0」にリセットされて(S53)、再び「0」から1インクリメントされる。このように更新された各カウンタの数値は、前記RAM51C中に逐一記憶され(S54)、この乱数更新処理(S5)から抜ける。
【0063】
乱数更新処理(S5)から抜けると、センサー入力処理(S4)で保存したセンサー検出情報が始動入賞口14への入球によるものか否かがチェックされる(S6)。具体的には、始動入賞口14への入賞球を特別図柄始動スイッチ31にて検出したか否かをチェックする。そして、始動入賞口14への入賞球を検出した場合には(S6でYes)、乱数取得処理(S7)を実行する。一方、始動入賞口14内への入賞球を検出していない場合には、(S6でNo)、ステップS10にジャンプする。
【0064】
乱数取得処理(S7)では、前記RAM51Cのカウンタ数値記憶領域に記憶されているカウンタ(ラベル−TRND−A等)の数値を取り出して、RAM51Cに別途設定した乱数値記憶領域に記憶する。
【0065】
図3に示すように、乱数取得処理(S7)から抜けると、判定条件が成立しているか否かがチェックされる(S8)。ここで、「判定条件」とは、入賞した遊技球に対して遊技の当たり外れに係る判定を実行するために必要な条件をいう。本実施形態では、例えば、このステップS8を実行した時点で、保留記憶数が3つ以下であることを「判定条件の成立」としている。即ち、始動入賞口14に入賞した時点で、すでに保留記憶数が4つとなっているときには、その入賞球に関しては「判定条件が成立」しない。
【0066】
判定条件が成立している場合(S8でYes)には、大当たり判定処理(S9)が実行される。一方、判定条件が成立していない場合(S8でNo)、ステップS10にジャンプする。即ち、保留記憶数が4つのときに、始動入賞口14に入賞した入賞球に関しては、大当たり判定処理(S9)が行われない。
【0067】
大当たり判定処理(S9)が実行されると、図5に示すように、まず高確率フラグB1が「1」か否かがチェックされる(S71)。高確率フラグB1が「1」ではない場合(S71でNo)、すなわち低確率状態時では、大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が「5」又は「500」の2つの当たり数値の何れかと一致したか否かがチェックされ(S72)、高確率フラグB1が1である場合(S71でYes)、すなわち高確率状態時では、大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が、「5」、「50」、「100」、「200」、「300」、「350」、「400」、「450」、「500」、「600」の10個の当たり数値の何れかと一致したか否かがチェックされる(S73)。
【0068】
そして、各ステップS72,S73において、取得した大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が何れの当たり数値とも一致しなかった場合には(ステップS72,S73でNo)、この処理(S9)を抜ける。一方、各ステップS72,S73において、取得した大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が何れかの当たり数値と一致した場合には(ステップS72,S73でYes)、大当たりフラグA1を「1」にセットして(S74)、この処理(S9)を抜ける。
【0069】
大当たり判定処理(S9)に次いで、特別図柄80,81,82の変動開始条件が成立したか否かがチェックされる(S10)。ここで、「変動開始条件」とは、始動入賞口14への入賞に起因した変動演出を開始するために必要な条件をいう。本実施形態では、例えば、このステップS10を実行した時点で、以下の3つの条件が成立していることを「変動開始条件の成立」としている。具体的には、
▲1▼「大当たり遊技」が実行されている最中ではないこと。
▲2▼表示器34、各ランプ22,35、スピーカ59Sが何れも変動演出中でないこと。
▲3▼保留記憶数が1つ以上であること。
【0070】
上記▲1▼〜▲3▼の条件のうちの少なくとも1つが不成立の場合には(S10でNo)、ステップS14へジャンプする。一方、変動開始条件が成立した場合には(S10でYes)、変動開始コマンドをRAM51Cのコマンドバッファに格納してから、リーチ有無決定処理(S11)、確定停止特別図柄決定処理(S12)、変動パターン決定処理(S13)が実行される。
【0071】
上記変動開始条件が成立した場合(S10でYes)には、最初にリーチ有無判定処理(S11)が行われる。この処理(S11)が実行されると、図6に示すように、大当たりフラグA1が「1」か否かがチェックされる(S81)。大当たりフラグA1が「1」の場合(S81でYes)、即ち「大当たり状態」の場合には、リーチ有り(リーチ状態移行可)と決定して、リーチフラグBを「1」にセットし(S83)、この処理(S10)を抜ける。つまり、大当たりになった場合には、必ずリーチ状態になる。
【0072】
一方、大当たりフラグA1が「1」でない場合(S81でNo)、即ち「外れ」の場合には、リーチ有無決定乱数(ラベル−TRND−R1)が、「24」又は「49」に一致した場合(S82でYes)にのみ、リーチ有りと決定して、リーチフラグBに「1」をセットし(S83)、この処理(S10)を抜ける。また、リーチ有無決定乱数(ラベルーTRND−R1)が、「24」又は「49」に一致しなかった場合(S82でNo)には、リーチ無しと決定して、リーチフラグBを初期状態の「0」のままにする。
【0073】
次いで、確定停止特別図柄決定処理(S12)が実行される。この処理(S12)が実行されると、大当たりフラグA1が「1」か否かがチェックされ、大当たりの場合には、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)の数値に対して予め決められている図柄の組合せを、大当たり図柄組合せとして決定して、そのコマンドをコマンドバッファに格納する。即ち、例えば、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)=「1」の場合には、確定大当たり図柄組合せとして、表示器34に「1」が3つ並んだぞろ目である「1 1 1」が表示されるコマンドに決定する。また、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)=「7」の場合には、確定大当たり図柄組合せとして、表示器34に「7」が3つ並んだぞろ目である「7 7 7」が表示されるコマンドに決定する。他の大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)においても同様に、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)の数値に応じて、「1」〜「12」の数字図柄の何れかが3つ並んだぞろ目を、確定大当たり図柄組合せとして決定して、それぞれに対応するコマンドをコマンドバッファに格納する。
【0074】
一方、大当たりフラグA1の値が「1」でない場合、即ち外れの場合には、3つの特別図柄乱数(ラベル−TRND−B1,B2,B3)に基づいて、各特別図柄80,81,82がぞろ目とならない組合せに決定し、そのコマンドをコマンドバッファに格納する。ここで、リーチフラグBが「1」の場合には、左特別図柄80と右特別図柄82とが同一図柄で、中特別図柄81のみ左・右特別図柄80,82と異なる図柄組合せに決定する。具体的には、表示器34において、「1 2 1」や「3 5 3」の如く表示するコマンドを決定する。つまり、変動表示の過程でリーチ状態になるが、最終的には、外れが確定するように停止表示の図柄組み合わせをセットする
【0075】
一方、リーチフラグBが「0」の場合には、各特別図柄80,81,82が全て異なる図柄組合せに決定する。具体的には、表示器34において、「1 2 3」や「7 5 3」の如く表示するコマンドに決定する。つまり、変動表示の過程で、リーチにもならず、外れが確定するように停止表示の図柄組み合わせをセットする。
【0076】
次いで、変動パターン決定処理(S13)が実行される。この処理(S13)が実行されると、図7に示すように、大当たりフラグA1の値が「1」か否かがチェックされる(S301)。そして、大当たりフラグA1が「1」の場合(S301でYes)、つまり大当たりの場合には、変動パターン決定用乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜2の何れかであるかがチェックされ(S311)、0〜2の何れでもない場合には(S311でNo)、変動パターン決定用乱数(ラベル−TRND−T1)が、3〜15の何れかであるかがチェックされる(S313)。
【0077】
変動パターン決定用乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜2の何れかである場合には(S311でYes)、変動パターン5のメインコマンド「A05」がコマンドバッファに格納され(S312)、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、3〜15の何れかである場合には(S313でYes)、変動パターン6のコマンド「A06」がコマンドバッファに格納される(S314)。また、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜15の何れでもない場合(S311,S313で共にNo)、即ち、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、16〜35の何れかである場合には、変動パターン7のコマンド「A07」がコマンドバッファに格納される(S317)。
【0078】
一方、大当たりフラグA1の値が「1」でなかった場合(S301でNo)、つまり大当たりではない場合には、リーチフラグBが「1」であるか否か、即ちリーチ有りか無しかがチェックされる(S302)。そして、リーチ無しの場合には(S302でNo)、変動パターン1としてのリーチ無しを決定すると共にコマンド「A01」をコマンドバッファに格納して(S303)、変動パターン決定処理(S13)を抜ける。
【0079】
リーチ有りの場合には(S302でYes)、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜20の何れかであるかがチェックされ(S304)、0〜20の何れかである場合には(S304でYes)、変動パターン2のコマンド「A02」をコマンドバッファに格納する(S305)。また、0〜20の何れでもない場合には(S304でNo)、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、21〜30の何れかであるかがチェックされ(S306)、0〜30の何れでもない場合(S304,S306で共にNo)、即ち、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、31〜35の何れかである場合には、変動パターン4のコマンド「A04」がコマンドバッファに格納される(S310)。一方、21〜30の何れかである場合には変動パターン3のコマンド「A03」がコマンドバッファに格納される(S308)。そして、何れかのリーチ態様(変動パターン2〜7)のコマンドがコマンドバッファに格納された後、大当たりフラグA1及びリーチフラグBが「0」にリセットされ(S318)、この変動パターン決定処理(S13)を抜ける。
【0080】
上記変動パターン決定処理(S13)の後に実行されるその他の処理(S14)では、本発明に深く関連しない処理を実行して、メインプログラムMから抜ける。そして、2msec後に、再びメインプログラムMがランされ、ステップS1から繰り返される。以上がメインプログラムMの説明である。
【0081】
さて、表示制御基板57、音声制御基板56、発光体制御基板55では、メインプログラムMと同じ周期で(例えば、2.000msecごとに)、サブ制御プログラムがランされる。ここで、各基板55,56,57で実行されるサブ制御プログラムの内容は同じなので、音声制御基板56で実行されるサブ制御プログラムNについてのみ説明する。
【0082】
パチンコ遊技機に電源が投入され、サブ制御プログラムNが実行されると、まず初期設定(S20)が実行され、客待ちタイマーに「1」がセットされる。これにより、電源投入直後の1回目にランされたときに客待ち報知演出が実行されるようになっている。また、初期設定は、サブ制御プログラムNが、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0083】
次に、大当たり遊技実行中か否かがチェックされる(S39)。大当たり遊技実行中の場合には(S39でYes)、直ちにこのサブ制御プログラムNを抜ける。
【0084】
一方、大当たり遊技中でない場合には(S39でNo)、メイン制御基板50から変動開始コマンドを受信したか否かがチェックされる(S21)。変動開始コマンドを受信した場合には(S21でYes)、変動演出開始処理(S22)を実行して、変動タイマーを変動パターン決定処理(S13、図7を参照)で決定された変動パターン1〜7に対応した時間(5秒〜58秒)に設定する(S23)。
【0085】
次いで、大当たり判定処理(S9、図5を参照)による判定結果が当たりか否かがチェックされる(S24)。具体的には、メイン制御基板50からの変動パターンのコマンドが、「A01」〜「A07」の何れであるかがチェックされ、当たりであった場合(S24でYes)、即ち変動パターンのコマンドが「A05」〜「A07」の何れかであった場合には、制御データRAM内に備えた変動当たりカウンタを1インクリメントする(S25)。一方、外れであった場合(S24でNo)、即ち、変動パターンのコマンドが「A01」〜「A04」の何れかであった場合には、制御データRAM内に備えた変動外れカウンタを1インクリメントする(S26)。その後、メイン制御基板50からの変動パターンのコマンドに基づいて変動演出処理(S27)を実行し、サイドランプ22,22や装飾ランプ35を点灯させる。
【0086】
一方、変動開始コマンドを受信していない場合(S21でNo)には、変動タイマーが「0」か否かがチェックされる(S28)。変動タイマーが「0」ではない場合には(S28でNo)、始動入賞口14への入賞に起因した変動演出中であると判断して、変動タイマーを1ディクリメント(S29)する。そして、1ディクリメントした後の変動タイマーの値が「0」ではない場合には(S30でNo)、そのままサイドランプ22,22や装飾ランプ35による変動演出を続行する。
【0087】
1ディクリメントした後の変動タイマーの値が「0」であった場合には(S30でYes)、変動演出停止処理(S31)によってサイドランプ22,22及び装飾ランプ35による変動演出が直ちに終了され、客待ちタイマーがセットされる(S32)。本実施形態では、客待ちタイマーは30秒にセットされる。
【0088】
さて、変動パターンに基づいた変動演出が終了後、所定時間(本実施形態では30秒)に亘って、遊技が実行されなかった場合、即ち、始動入賞口14への入賞に起因してスピーカ59S、各ランプ22,35及び表示器34の変動演出が再度実行されなかった場合には、表示器34、スピーカ59S及び各ランプ22,35によって客待ち報知演出が行われる。
【0089】
具体的には、変動開始コマンドを受信しておらず(S21でNo)、変動タイマーが「0」の場合(S28でYes)、即ち、変動パターン決定処理(S13、図7参照)の結果に基づく各ランプ22,35の変動演出が終了したときに、保留記憶数が「0」であった場合には、客待ちタイマーが「0」となったか否かがチェックされる(S33)。
【0090】
客待ちタイマーが「0」の場合(S33でYes)、即ち、客待ち報知演出を実行中のときには、ステップS38へジャンプする。客待ちタイマーが「0」ではない場合(S33でNo)、即ち、変動演出が終了してから30秒が経過していない場合には、客待ちタイマーを1ディクリメントする(S34)。そして、1ディクリメントした直後の客待ちタイマーが0でなかった場合(S35でNo)には、直ちにこのプログラムNを抜ける。
【0091】
一方、1ディクリメントした直後の客待ちタイマーが0であった場合(S35でYes)には、ステップS25とステップS26とでカウントした変動当たりカウンタ値と変動外れカウンタ値とから、それらの比率(「変動当たりカウンタ値」/「変動外れカウンタ値」、以下、「変動当否比率」という)が求められる(S36)。そして、この比率から客待ち報知演出を決定して(S37)、決定した客待ち報知演出を実行する(S38)。即ち、客待ち報知演出の内容は、客待ち報知演出が開始されるまでの間に行われた大当たり判定処理(S9、図3を参照)において、当たり判定となった回数と外れ判定となった回数との割合によって決定される。なお、ステップS37が本実施形態の「報知制御手段」に相当する。
【0092】
変動当否比率と、これに応じて各ランプ22,35、スピーカ59S及び表示器34で実行される客待ち報知演出の態様は、表2に示されている。表2に示すように、サイドランプ22の点灯態様は、変動当否比率が1/1000の場合を除いて、外れ判定に対する当たり判定の割合が大きくなるに従って、激しく点灯し、スピーカ59Sからは、表示器34に表示されたメッセージが音声として発声される。
【0093】
【表2】
【0094】
本実施形態のパチンコ遊技機に関する構成は以上であり、以下動作について説明する。本実施形態のパチンコ遊技機の操作ノブ28を操作すると、複数の遊技球が遊技領域R1に弾き出され、遊技球は、ランプ風車17、風車19、表示枠体23及び障害釘等に当接しながら下方に向かって流下する。そして、遊技領域を流下する途中で、いくつかの遊技球が、始動入賞口14に入賞する。始動入賞口14に遊技球が入賞すると、変動演出が行われ、表示器34において特別図柄80,81,82がスクロール(変動)表示されると共に、サイドランプ22が点灯し、スピーカ59Sから音声が発生される。そして、所定時間(5秒〜58秒)に亘って変動演出が行われた後で、表示器34において停止表示した特別図柄80,81,82がぞろ目であった場合には、大当たり遊技が実行され、表示器34、サイドランプ22及びスピーカ59Sでは、大当たり遊技用の演出が行われる。また、大当たり遊技が終了したか、或いは特別図柄80,81,82がぞろ目でない組み合わせで停止表示した場合で、始動入賞口14への入賞による保留記憶がある場合には、その保留記憶に基づいて、表示器34、スピーカ59S及び各ランプ22,35によって再び変動演出が開始される。
【0095】
さて、遊技者が遊技を行っている場合には、通常、少なくとも30秒に1回以上は、始動入賞口14に遊技球が入賞し、上記した特別図柄80,81,82の変動表示が行われる。従って、変動演出の終了後又は大当たり遊技の終了後、30秒以内に次の変動演出が開始されなかった場合には、遊技者が遊技を行っていない状態、即ち、客待ち状態と判断することができる。
【0096】
そして、本実施形態のパチンコ遊技機では、変動演出の終了後又は大当たり遊技の終了後、30秒以内に次の変動演出が開始されなかった場合には、客待ち状態以前に行われた遊技の結果に応じて、複数種類の客待ち報知態様のうちから一の客待ち報知態様を選択し、その一の客待ち報知態様に基づいて客待ち報知を実行する。
【0097】
具体的には、客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば、1/1〜1/50又は1/1000であった場合には、表2に示すように、各ランプ22,35が1秒間に10回点灯される。また、表示器34においては、図9(A)に示すように、「絶好調」という文字と共に笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「絶好調」という音声が発生される。
【0098】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/51〜1/100の場合には、サイドランプ22が、1秒間に10回点灯してから1秒間に3回点灯する動作を繰り返す。また、表示器34においては、「いけるよ」という文字と共に図9(A)に示したものと同様の笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「好調」という音声が発生される。
【0099】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/101〜1/200の場合には、サイドランプ22が、1秒間に3回点灯される。また、表示器34においては、「いけるよ」という文字と共に図9(A)に示したものと同様の笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「いけるよ」という音声が発生される。
【0100】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/201〜1/400の場合には、サイドランプ22が、1秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、「なかなかですよ」という文字と共に図9(A)に示したものと同様の笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「なかなかですよ」という音声が発生される。
【0101】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/401〜1/600の場合には、サイドランプ22が、2秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、図9(B)に示すように、「もう一丁」という文字と共に、「もう一丁」と呼びかけているキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「もう一丁」という音声が発生される。
【0102】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/601〜1/999の場合には、サイドランプ22が、3秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、図9(C)に示すように、「がんばりますよ」という文字と共に頑張る決意を秘めた表情のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「頑張ります」という音声が発生される。
【0103】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/1001より小さい場合には、サイドランプ22が、5秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、「一生懸命がんばりますよ」という文字と共に図9(C)と同様の頑張る決意を秘めた表情のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「一生懸命頑張ります」という音声が発生される。
【0104】
ところで、遊技者は、パチンコ遊技機を観察していずれの台で遊技をするかを吟味する。このとき、本実施形態のパチンコ遊技機では、客待ち状態における報知態様によって、客待ち状態の前の遊技の結果を想像させることができる。具体的には、サイドランプ22の点灯態様や表示器34に表示された画面内容に応じて、客待ち状態の前の遊技の結果を認識又は想像させることができ、スピーカ59Sから発生する「絶好調」、「もう一丁」、「一生懸命頑張ります」等の音声によって、遊技者に本実施形態のパチンコ遊技機を選択する切っ掛けを与えることができる。
【0105】
このように本実施形態によれば、客待ち状態以前の遊技における遊技の結果に基づいて客待ち状態における報知演出の態様を異ならせたので、従来の客待ち報知演出の単調さを解消することができ、変化に富んだ客待ち報知を行うことが可能となる。また、客待ち報知演出には、客待ち状態以前の遊技における、遊技の当否結果が反映されているので、遊技者に客待ち報知演出に興味を抱かせることができると共に、そのパチンコ遊技機が、それまでに当たり判定と外れ判定とをどの位の比率で発生させたかを認識させることができる。
【0106】
<第2実施形態>
本実施形態は、図10に示されており、各基板55,56,57のサブ制御プログラムの構成が前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同じ構成の部位には、第1実施形態と同一符号を付して、重複説明は省略する。
【0107】
図10に示すように、本実施形態のサブ制御プログラムKが実行されると、ステップS20、ステップS39に次いで、入賞コマンドを受信したか否かがチェックされる(S61)。ここで、入賞コマンドは、メイン制御プログラムMのセンサー入力処理(S4、図3を参照)において、始動入賞口14に備えた特別図柄始動スイッチ31からメイン制御基板50に検出情報が入力した場合に、メイン制御基板50から各基板55,56,57に出力される。
【0108】
入賞コマンドを受信していない場合には(S61でNo)、直ちに、ステップS39が実行される。
【0109】
一方、入賞コマンドを受信した場合には(S61でYes)、その入賞球が大当たり判定処理(S9、図3を参照)において、当たり判定されたか否かがチェックされる(S62)。大当たり判定処理(S9)の結果が当たりであった場合には、制御データRAM内に備えた入賞当たりカウンタを1インクリメント(S63)してからステップS39を実行する。一方、当たり判定でなかった場合(S62でNo)、即ち、大当たり判定処理(S9)における判定結果が外れの場合又は、始動入賞口14に入賞したときの保留記憶数が4つであって、大当たり判定処理(S9)の対象とならなかった場合は、制御データRAM内の入賞外れカウンタを1インクリメント(S64)してからステップS39を実行する。
【0110】
そして、変動演出が終了後、30秒間に亘って、次の変動演出が開始されなかった場合には(S35でYes)、入賞当たりカウンタ値と入賞外れカウンタ値との比率(「入賞当たりカウンタ値」/「入賞外れカウンタ値」、以下、「入賞当たり外れ比率」という)に基づいて客待ち報知演出が選択される(S65)。なお、入賞当たり外れ比率と、それに対応する各ランプ22,35、スピーカ59S、表示器34による客待ち報知演出の態様は、表2に示されており、上記第1実施形態と同じ態様となってる。
【0111】
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果が得られると共に、大当たり判定処理(S9)が行われなかった入賞球(保留球数が4つのときに始動入賞口14に入賞した遊技球)も入賞外れとしてカウントされる(S64)ので、始動入賞口14に入賞した全ての遊技球によって、客待ち報知態様を決定することができる。これにより、入賞当たり外れ比率が頻繁に変化して、客待ち報知演出の内容を頻繁に変化させることができる。
【0112】
<第3実施形態>
本実施形態は、図11に示されており、各基板55,56,57の制御データRAM及びサブ制御プログラムの構成が前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同じ構成の部位には、第1実施形態と同一符号を付して、重複説明は省略する。
【0113】
本実施形態における各基板55,56,57には、所定時間(本実施形態では1時間)を計測する定時計測タイマー(本発明の「時間計測手段」に相当する)が備えられると共に、各基板55,56,57の制御データRAMには、メイン制御基板50からの変動開始コマンドを受信した回数をカウントする変動回数カウンタが備えられている。
【0114】
図11に示すように、本実施形態のサブ制御プログラムLが実行されると、初期設定(S20)次いで、定時計測タイマーが「0」となったか否かがチェックされる(S91)。定時計測タイマーが「0」ではない場合(S91でNo)、即ち、定時計測タイマーがセット(S94)されてから1時間が経過していない場合には、定時計測タイマーを1ディクリメントして(S95)から、ステップS39が実行される。
【0115】
一方、定時計測タイマーが「0」であった場合(S91でYes)、即ち、定時計測タイマーがセット(S94)されてから1時間が経過したときは、制御データRAMの変動回数カウンタのカウント値(変動表示が行われた回数)を、制御データRAMの別の記憶領域に保存してから(S92)、変動回数カウンタを0クリアする(S93)。そして、再び定時計測タイマーをセット(S94)してからステップS39が実行される。そして、次の1時間が経過すると、制御データRAMに保存された変動回数カウンタのカウント値が更新される。
【0116】
変動開始コマンドを受信した場合には(S21でYes)、変動回数カウンタを1インクリメントしてから(S96)、ステップS22,S23,S27を実行する。
【0117】
また、変動演出の終了から、30秒以内に、再度変動演出が実行されなかったとき(S35でYes)、ステップS92において制御データRAMに保存した変動回数カウンタ値が読み出され、この変動回数カウンタ値に基づいて、客待ち報知演出が決定される(S97)。ここで、変動回数カウンタ値と、これに対応する客待ち報知演出の態様は、表3に示されており、各ランプ22,35は、変動回数カウンタ値が「3」の場合を除いて、変動回数カウンタ値が大きくなるに従って、激しく点灯する。また、スピーカ59Sは、表示器34に表示されたメッセージを音声によって報知する。
【0118】
より具体的には、例えば、客待ち報知演出が開始されるまでに、変動表示が50回行われた場合には、各ランプ22,35が3秒間に1回点灯される。また、表示器34において「好調」という文字が表示されると共に、スピーカ59Sから「好調」という音声が発生される。また、例えば、変動表示が200回行われた場合には、書くランプ22,35が1秒間に3回点灯され、表示器34において、「もう一丁」という文字が表示されると共に、スピーカ59Sから「もう一丁」という音声が発生される。
【0119】
【表3】
【0120】
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、遊技者によって実行された変動演出の回数、即ち、大当たり判定処理(S9)が実行された回数によって、客待ち報知演出を変更させることができる。また、変動回数が客待ち報知演出に反映されるので、遊技者は客待ち報知演出から、大当たり判定処理(S9)の実行回数が多いパチンコ遊技機や少ないパチンコ遊技機を選択することができる。さらに1時間毎に制御データRAMに保存された変動回数カウンタ値が変更されるので、最新の情報に基づいて定期的に客待ち報知演出を変更することができる。
【0121】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1〜第3実施形態では、パチンコ遊技機に本発明を適用していたが、他の弾球遊技機やスロットマシン等のコイン遊技機に適用してもよい。
【0122】
(2)上記第1〜第3実施形態では、大当たり判定処理(S9)が、判定条件が成立したとき(S8でYes)に行われるように構成されていたが、乱数取得処理(S7)以降であればいつ行ってもよい。例えば、判定条件が成立(S8でYes)後、変動開始条件が成立した(S10でYes)後に行われるように構成してもよい。
【0123】
(3)上記第1実施形態では、始動入賞口14への入賞に起因した大当たり判定の結果によって客待ち報知演出を決定していたが、始動ゲート18の通過による小当たり判定の結果によって客待ち報知演出を決定するようにしてもよい。
【0124】
(4)上記第1〜第3実施形態では、所定時間(30秒)に亘って、遊技部材が作動しなかった場合(例えば、表示器34、各ランプ22,35、スピーカ59Sによる変動演出が開始されなかった場合等)に、客待ち報知演出が実行されるように構成されていたが、遊技操作手段(例えば、操作ノブ28)に操作検出手段(例えば、タッチセンサ)を備えて、遊技者が所定時間に亘って遊技操作手段を操作しなかった場合(例えば、操作ノブ28に触れなかった場合や、発射装置が所定時間に亘って遊技球を打ち出さなかった場合)や、所定の入賞口(例えば、始動入賞口14)に所定時間に亘って遊技球が入賞しなかった場合に、客待ち報知演出を行うようにしてもよい。
【0125】
(5)上記第1〜第3実施形態では、表示器34と各ランプ22,35とスピーカ59Sとによって客待ち報知が行われるように構成されていたが、表示器とランプとスピーカのうちの何れか1つ又は2つによって客待ち報知を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図
【図2】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図
【図3】メインプログラムを示すフローチャート
【図4】乱数更新処理を示すフローチャート
【図5】大当たり判定処理を示すフローチャート
【図6】リーチ有無決定処理を示すフローチャート
【図7】変動パターン決定処理を示すフローチャート
【図8】サブ制御プログラムを示すフローチャート
【図9】(A)客待ち画面の態様の一例を示した表示器の正面図
(B)客待ち画面の態様の一例を示した表示器の正面図
(C)客待ち画面の態様の一例を示した表示器の正面図
【図10】第2実施形態におけるサブ制御プログラムを示すフローチャート
【図11】第3実施形態におけるサブ制御プログラムを示すフローチャート
【符号の説明】
13…表示装置(画像表示手段)
14…始動入賞口(入賞領域)
22…サイドランプ(発光体)
35…装飾ランプ(発光体)
50…メイン制御基板(遊技内容制御手段)
55…発光体制御基板
56…音声制御基板
57…表示制御基板
59S…スピーカ(音声発生手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に代表される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機では、遊技が実行されない状態が所定時間続くと、発光体や表示器によって、所謂、客待ち報知演出が行われていた(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−315912号公報(段落[0039])
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の遊技機で行われる客待ち報知演出は、一定の演出パターンを繰り返して行われていたので、客待ち報知演出が単調となっていた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来の客待ち報知演出の単調さを解消し、変化に富んだ客待ち報知演出を行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技機の状態を報知する報知手段と、報知手段を制御する報知制御手段とを備え、遊技機が遊技可能な状態で待機する客待ち状態になったときに、報知手段を制御して客待ち報知を行う遊技機において、報知制御手段は、客待ち状態になる以前に行われた遊技の結果に応じて、複数種類の客待ち報知態様のうちから一の客待ち報知態様を選択し、この一の客待ち報知態様に基づいて客待ち報知を実行するように構成したところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、報知制御手段は、遊技者が行う遊技の結果によって変化する所定の値を計数するカウント手段を備え、カウント手段によって計数された数値に基づいて客待ち報知態様を選択するところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載の遊技機において、カウント手段によって計数される所定の値は、所定の遊技結果の回数であるところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の遊技機において、報知制御手段には時間計測手段が設けられ、カウント手段は、所定の値を、時間計測手段によって計測された所定の時間の間に計数するところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機において、遊技機は、入賞領域に遊技球が入球したことに起因して遊技の当たり外れに係る当否判定を行いかつ、当否判定の結果が当たりの場合に遊技者に特典を与えるように構成され、カウント手段によって計数される所定の値は、当否判定の結果における当たり及び/又は外れの回数であるところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に記載の遊技機において、報知制御手段は、当否判定の回数における当たり及び/又は外れの回数の割合に基づいて報知態様を選択するところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機において、遊技機は図柄を変動表示させる遊技を行うものであって、カウント手段によって計数される所定の値は、図柄が変動表示された回数であるところに特徴を有する。
【0013】
請求項8の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機において、カウント手段によって計数される所定の値は、報知制御手段の外部から報知制御手段に入力した特定の電気的信号の入力回数であるところに特徴を有する。
【0014】
請求項9の発明は、請求項8に記載の遊技機において、遊技機には、報知制御手段とは異なる遊技の内容を制御する遊技内容制御手段が設けられ、特定の電気的信号は、遊技内容制御手段から報知制御手段に出力された電気的信号であるところに特徴を有する。
【0015】
請求項10の発明は、請求項8又は9に記載の遊技機において、特定の電気的信号は、遊技の当たり及び/又は外れを意味する信号であるところに特徴を有する。
【0016】
請求項11の発明は、請求項10に記載の遊技機において、報知制御手段は、報知制御手段に入力した遊技の当たりを意味する信号と、遊技の外れを意味する信号との入力回数の比率によって報知態様を選択するところに特徴を有する。
【0017】
請求項12の発明は、請求項9乃至11の何れかに記載の遊技機において、遊技機は図柄を変動表示する遊技を行うものであって、特定の電気的信号は、図柄の変動表示の開始を意味する信号であるところに特徴を有する。
【0018】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の遊技機において、報知手段が画像表示手段であり、報知制御手段が画像表示手段を制御する画像表示制御基板であるところに特徴を有する。
【0019】
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れかに記載の遊技機において、報知手段が発光体であり、報知制御手段が発光体を制御する発光体制御基板であるところに特徴を有する。
【0020】
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れかに記載の遊技機において、報知手段が音声発生手段であり、報知制御手段が音声発生手段を制御する音声制御基板であるところに特徴を有する。
【0021】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の遊技機によれば、客待ち状態になる以前に行われた遊技の結果に応じて、客待ち報知の態様が変化するので、遊技の結果を客待ち報知に反映させることができると共に、従来の客待ち報知の単調さが解消され、変化に富んだ客待ち報知を行うことができる。
【0022】
<請求項2の発明>
請求項2の遊技機では、客待ち状態になる以前の遊技の結果により変化する所定の値に基づいて客待ち報知態様を変化させることができる。
【0023】
<請求項3の発明>
請求項3の遊技機によれば、客待ち状態になる以前の遊技において、所定の遊技結果の回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0024】
<請求項4の発明>
請求項4の遊技機によれば、所定の時間内に計数された所定の値に基づいて時々刻々と変化する客待ち報知を行うことができる。
【0025】
<請求項5の発明>
請求項5の遊技機によれば、客待ち状態以前に行われた遊技における当たり及び外れの回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0026】
<請求項6の発明>
請求項6の遊技機によれば、客待ち状態以前に行われた遊技における当たりと外れの割合を客待ち報知に反映させることができる。
【0027】
<請求項7の発明>
請求項7の遊技機によれば、図柄の変動回数によって、客待ち報知態様を変化させることができると共に、図柄の変動回数を、客待ち報知に反映させることができる。
【0028】
<請求項8の発明>
請求項8の遊技機によれば、報知制御手段の外部からの電気的信号によって客待ち報知態様を変化させることができる。
【0029】
<請求項9の発明>
請求項9の遊技機によれば、遊技内容制御手段が制御する遊技の内容に応じて客待ち報知態様を変化させることができる。
【0030】
<請求項10の発明>
請求項10の遊技機によれば、遊技の当たりを意味する電気的信号と遊技の外れを意味する電気的信号との入力回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0031】
<請求項11の発明>
請求項11の遊技機によれば、遊技の当たりを意味する電気的信号と遊技の外れを意味する電気的信号との入力回数の比率が客待ち報知に反映させることができる。
【0032】
<請求項12の発明>
請求項12の遊技機によれば、図柄が変動表示された回数によって、客待ち報知態様を変化させることができると共に、図柄の変動表示回数を客待ち報知に反映させることができる。
【0033】
<請求項13の発明>
請求項13の遊技機によれば、画像表示手段において客待ち報知を行うことができる。また、遊技者が行った遊技に応じて、客待ち状態時に画像表示手段で表示される画像を変化させることができる。
【0034】
<請求項14の発明>
請求項14の遊技機によれば、発光体において客待ち報知を行うことができる。また、遊技者が行った遊技に応じて、客待ち状態時の発光体の発光態様を変化させることができる。
【0035】
<請求項15の発明>
請求項15の遊技機によれば、音声発生手段において客待ち報知を行うことができる。また、遊技者が行った遊技に応じて、客待ち状態時に音声発生手段から発生される音声を変化させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成され、遊技領域R1の中央部に、表示装置13(本発明の「画像表示手段」に相当する)が備えられている。遊技領域R1のうち表示装置13の下方には、始動入賞口14(本発明の「入賞領域」に相当する)、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置13等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、一般入賞口20,21が設けられ、ガイドレール12に沿った両側端部には、サイドランプ22,22(本発明の「発光体」に相当する)が設けられている。また、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。
【0037】
図1に示すように、パチンコ遊技機のうち、遊技盤11より上方には、遊技盤11の前面側に張り出した装飾ランプ35(本発明の「発光体」に相当する)が設けられている。パチンコ遊技機のうち遊技盤11より下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。さらに、上皿27Aを挟んだ両側には、スピーカ59S(本発明の「音声発生手段」に相当する)が備えられている。
【0038】
次に所要の各部位についてさらに詳説する。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵した普通図柄始動スイッチ30(図2参照)によって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示領域24の図柄が変動表示される。
【0039】
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさになっている。そして、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されると、可動翼片14C,14Cが横に倒され、遊技球が可動翼片14Cに案内されて始動入賞口14に入り得る状態になる。
【0040】
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた特別図柄始動スイッチ31(図2参照)が遊技球を検出し、その検出信号に基づいて表示装置13が後述するように図柄を変動表示する。
【0041】
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図2参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
【0042】
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイド15Sが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた特定領域センサー32(図2を参照)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた入賞球数カウントセンサー33(図2参照)が遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
【0043】
表示装置13は、全体として枠形構造をなした表示枠体23の後端面に、図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)を組み付けてなる。液晶モジュールのうち表示枠体23によって取り囲まれた前面部分は、表示器34となっており、遊技者は、表示枠体23を通して表示器34に表示された画像を見ることができる。
【0044】
表示器34には、図1に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄80,81,82が、横並びに表示されている。これら各特別図柄80,81,82は、例えば、「1」〜「12」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄80,81,82ごと、所定の種類のものが、表示器34に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定し、各特別図柄80,81,82が、上下方向にスクロールして変動表示される。
【0045】
次いで、所定時間(後述する変動パターン決定処理(S13)で選択された変動パターンごとに定められている時間であって、本実施形態では最低5秒から最高58秒)経過後に、例えば、左特別図柄80、右特別図柄82、中特別図柄81の順で、スクロール表示が停止して所定の図柄が確定停止表示され、確定停止表示された全部の特別図柄80,81,82が、例えば、ぞろ目になった場合に大当たり遊技が実行される。大当たり遊技が実行されると、大入賞口15の可動扉15Tが開いて、大量の遊技球が大入賞口15に入賞可能になり、パチンコ遊技機が「大当たり状態」となる。
【0046】
また、中特別図柄81がスクロール表示されている状態で、先にスクロール表示を終了した左・右の特別図柄80,82が停止表示されると共に、これら停止表示された左・右の特別図柄80,82が、同じ図柄となった場合にリーチ状態が成立する。
【0047】
なお、リーチ状態とは、上記のものに限られるものではなく、遊技の当たり外れ判定結果を、複数の図柄組み合わせで表示する場合に、複数の図柄の一部が、停止表示されており、他の図柄が変動中において、停止表示されている図柄が当たりを意味する図柄組み合わせの一部を構成している状態をいう。
【0048】
また、表示器34が変動表示している間に、或いは、大当たり状態で、始動入賞口14に遊技球が入球した場合には、その入球に起因して所定の乱数が最大4つまで保留されて、一時記憶される。そして、表示器34において特別図柄80,81,82の変動表示が開始されるときに、保留記憶数が1つ減らされて、保留記憶数が0になるまでこの動作が繰り返される。なお、保留記憶数が最大の4つのときに始動入賞口14に遊技球が入賞した場合にも、特別図柄始動スイッチ31によって入賞球が検出されるが、この入賞球に起因する所定の乱数の記憶及び特別図柄80,81,82の変動表示は行われない。また、保留記憶数は、前記表示枠体23の上辺のうち表示枠体23の両側に1対ずつ配設された計4つのLED25の点灯数でもって遊技者に報知される。
【0049】
本実施形態のパチンコ遊技機は確率変動機能を備えており、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」の何れかのぞろ目であったときには、大当たり遊技の終了後に確率変動が生じ、次回の大当たり発生確率が通常遊技状態(低確率状態、1/315)に比較して高い確率変動状態(高確率状態、5/315)に移行して、次回の大当たりまでこの確率変動状態を継続するようになっている。また、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「2」、「4」、「6」、「8」、「10」、「12」の何れかのぞろ目であったときには、確率変動状態へ移行せず、次回の大当たりまで通常遊技状態を継続する。
【0050】
表示器34のうち、特別図柄80,81,82の表示領域の左下隅には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチ30(図2参照)が遊技球の通過を検出したときに当否判定して、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される(小当たり遊技)。なお、普通図柄表示領域24で表示する図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
【0051】
図2には、本実施形態のパチンコ遊技機の電気的な構成が示されている。同図において、50はメイン制御基板(本発明の「遊技内容制御手段」に相当する)であって、CPU51A、ROM51B及びRAM51Cを合わせてパッケージしたワンチップマイコン51を主要部として備える。そして、ワンチップマイコン51が、前記ROM51Bに記憶した種々のプログラムをランし、表示制御基板57(本発明の「画像表示制御基板」に相当する)、音声制御基板56、発光体制御基板55等を制御する。なお、各基板50,55,56,57は、パチンコ遊技機の裏側の別々の箇所に取り付けられている。
【0052】
表示制御基板57は、表示器34に遊技画像を表示するための制御データ等を記憶する制御データROM63と、特別図柄、背景画像、キャラクタ画像、文字画像等の画像データを記憶する画像データROM(図示せず)とを備える。そして、メイン制御基板50からのコマンド(本発明の「電気的信号」に相当する)に基づき、表示制御用CPU61が、制御データROM63から所定の表示制御データを取り出し、制御データRAM64の記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、表示制御用CPU61からの指令に基づいて画像データROMから必要なデータを読み出し、表示画像における特別図柄80,81,82、背景画像、キャラクタ画像、文字画像等のマップデータを作成し、VRAM(図示せず)に格納する。そして、格納記憶された画像データは、D/A変換回路(図示せず)にてRGB信号に変換されて、表示器34に出力される。また、VDPからは、複合同期信号SYNCが表示器34に出力される。そして、表示器34は、送信されてきたRGB信号及び複合同期信号SYNCに基づいて画像を表示する。また、表示制御基板57には、変動タイマーが備えられている。変動タイマーは、メイン制御基板50で決定された変動パターンのコマンド(図7を参照)に基づき特別図柄80,81,82をスクロール表示(変動演出)する時間をセットする。
【0053】
音声制御基板56は、スピーカ59Sから音声を発生させるための制御データ等を記憶する制御データROMと、メイン制御基板50から受信したコマンドを一時記憶する制御データRAMとを備える。そして、メイン制御基板50からの各種コマンドに基づいて、BGMや演出用の音声の選択を行い、スピーカ59Sから発生させる。より詳細には、音声制御用CPUは、メイン制御基板50からのコマンドに基づいて音声合成回路に信号を出力する。音声合成回路では、音声制御用CPUからの信号に基づいて音声データROMから必要な音声データを読み出し、音声信号を合成してアンプに出力する。そして、合成された音声信号が、アンプにおいて増幅されてスピーカ59Sへ出力され、スピーカ59Sより音声が発生される。また、音声制御基板56には、表示制御基板57と同様に、変動タイマーが備えられている。変動タイマーは、メイン制御基板50で決定された変動パターンのコマンド(図7を参照)に基づいて、変動演出用の音声及びBGMを発生させる時間を計測する。
【0054】
発光体制御基板55は、左右のサイドランプ22,22や、装飾ランプ35及び表示器34の表示枠体23に備えたLED等を発光させるための制御データ等を記憶する制御データROMと、メイン制御基板50から受信したコマンドを一時記憶する制御データRAMとを備える。そして、メイン制御基板50からのコマンドに基づき、発光パターンの選択を行い、これに基づいて各ランプ22,35及びLED等を発光させる。より詳細には、発光制御用CPUは、メイン制御基板50から受けたコマンドに基づいて発光データ制御回路に信号を出力する。信号を受信した発光データ制御回路では、発光制御用CPUからの信号に基づいて発光データROMから必要なデータを読み出し、各ランプ22,35や、LED等を発光させる。また、発光体制御基板55にも、変動タイマーが備えられている。変動タイマーは、メイン制御基板50で決定された変動パターンのコマンド(図7を参照)に基づいて、変動演出用の発光を行う時間をセットする。
【0055】
さらに、各基板55,56,57には、変動タイマーの他に客待ちタイマーが備えられている。客待ちタイマーは、変動パターンのコマンドに基づく変動演出が終了後にセットされる。そして、この客待ちタイマーによって予め設定された時間が計測されたときには、表示装置13、各ランプ22,35及びスピーカ59Sにおいて客待ち報知用の演出が実行される。また、各基板55,56,57に備えた各制御データRAMには、メイン制御基板50から入力した所定のコマンドの入力回数をカウントするカウンタ(本発明の「カウント手段」に相当する)がそれぞれ備えられている。
【0056】
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の動作を、図3〜図8に示したフローチャートを参照しつつ説明する。パチンコ遊技機の電源をオンすると(S1)、ワンチップマイコン51(図2を参照)が、所定の周期で(例えば、2.000msecごとに)、図3に示したメインプログラムMをROM51Cから取り出してランする。
【0057】
メインプログラムMがランされると、まず初期設定が行われる(S2)。初期設定(S2)では、例えば、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定や、後述する各種フラグ及びカウンタのリセット等を行う。なお、初期設定等の電源投入時のみに必要な処理は、メインプログラムMが、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0058】
初期設定(S2)に次いで、コマンド出力処理(S3)が行われる。コマンド出力処理(S3)では、後述するステップS4及びステップS10〜ステップS13において決定されたコマンドデータが、RAM51Cのコマンドバッファに格納されているか否かをチェックして、コマンドデータが格納されていた場合には、コマンドバッファ内のコマンドデータを、発光体制御基板55や表示制御基板57及び音声制御基板56等の各種制御基板に出力する(図2を参照)。
【0059】
コマンド出力処理(S3)に次いで、センサー入力処理(S4)が行われる。センサー入力処理(S4)では、各入賞口14,15,20,21や始動ゲート18に備えたセンサー及びスイッチ30〜33等による入賞球の検出情報の有無がチェックされ、センサー及びスイッチ30〜33等による検出情報がある場合には、それらセンサー検出情報をRAM51Cに保存する。
【0060】
次いで、乱数更新処理(S5)が行われる。本実施形態においては、乱数を生成するために表1に示したカウンタが設けられている。
【0061】
【表1】
【0062】
表1に示した各力ウンタは、図4に示した乱数更新処理(S5)の「XRNDX」に置き換えて更新される。具体的には、これら各カウンタは、電源投入時には「0」に設定され、乱数更新処理(S5)が実行される毎に(例えば、2msec毎に)、1インクリメントされる(S51)。また、表1における各カウンタの数値範囲の上限値は、図4における「Y」に置き換えられ、各カウンタ(XRND)が上限値(Y)を越えたか否かがチェックされる(S52)。そして、上限値を越えた場合には、「0」にリセットされて(S53)、再び「0」から1インクリメントされる。このように更新された各カウンタの数値は、前記RAM51C中に逐一記憶され(S54)、この乱数更新処理(S5)から抜ける。
【0063】
乱数更新処理(S5)から抜けると、センサー入力処理(S4)で保存したセンサー検出情報が始動入賞口14への入球によるものか否かがチェックされる(S6)。具体的には、始動入賞口14への入賞球を特別図柄始動スイッチ31にて検出したか否かをチェックする。そして、始動入賞口14への入賞球を検出した場合には(S6でYes)、乱数取得処理(S7)を実行する。一方、始動入賞口14内への入賞球を検出していない場合には、(S6でNo)、ステップS10にジャンプする。
【0064】
乱数取得処理(S7)では、前記RAM51Cのカウンタ数値記憶領域に記憶されているカウンタ(ラベル−TRND−A等)の数値を取り出して、RAM51Cに別途設定した乱数値記憶領域に記憶する。
【0065】
図3に示すように、乱数取得処理(S7)から抜けると、判定条件が成立しているか否かがチェックされる(S8)。ここで、「判定条件」とは、入賞した遊技球に対して遊技の当たり外れに係る判定を実行するために必要な条件をいう。本実施形態では、例えば、このステップS8を実行した時点で、保留記憶数が3つ以下であることを「判定条件の成立」としている。即ち、始動入賞口14に入賞した時点で、すでに保留記憶数が4つとなっているときには、その入賞球に関しては「判定条件が成立」しない。
【0066】
判定条件が成立している場合(S8でYes)には、大当たり判定処理(S9)が実行される。一方、判定条件が成立していない場合(S8でNo)、ステップS10にジャンプする。即ち、保留記憶数が4つのときに、始動入賞口14に入賞した入賞球に関しては、大当たり判定処理(S9)が行われない。
【0067】
大当たり判定処理(S9)が実行されると、図5に示すように、まず高確率フラグB1が「1」か否かがチェックされる(S71)。高確率フラグB1が「1」ではない場合(S71でNo)、すなわち低確率状態時では、大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が「5」又は「500」の2つの当たり数値の何れかと一致したか否かがチェックされ(S72)、高確率フラグB1が1である場合(S71でYes)、すなわち高確率状態時では、大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が、「5」、「50」、「100」、「200」、「300」、「350」、「400」、「450」、「500」、「600」の10個の当たり数値の何れかと一致したか否かがチェックされる(S73)。
【0068】
そして、各ステップS72,S73において、取得した大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が何れの当たり数値とも一致しなかった場合には(ステップS72,S73でNo)、この処理(S9)を抜ける。一方、各ステップS72,S73において、取得した大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が何れかの当たり数値と一致した場合には(ステップS72,S73でYes)、大当たりフラグA1を「1」にセットして(S74)、この処理(S9)を抜ける。
【0069】
大当たり判定処理(S9)に次いで、特別図柄80,81,82の変動開始条件が成立したか否かがチェックされる(S10)。ここで、「変動開始条件」とは、始動入賞口14への入賞に起因した変動演出を開始するために必要な条件をいう。本実施形態では、例えば、このステップS10を実行した時点で、以下の3つの条件が成立していることを「変動開始条件の成立」としている。具体的には、
▲1▼「大当たり遊技」が実行されている最中ではないこと。
▲2▼表示器34、各ランプ22,35、スピーカ59Sが何れも変動演出中でないこと。
▲3▼保留記憶数が1つ以上であること。
【0070】
上記▲1▼〜▲3▼の条件のうちの少なくとも1つが不成立の場合には(S10でNo)、ステップS14へジャンプする。一方、変動開始条件が成立した場合には(S10でYes)、変動開始コマンドをRAM51Cのコマンドバッファに格納してから、リーチ有無決定処理(S11)、確定停止特別図柄決定処理(S12)、変動パターン決定処理(S13)が実行される。
【0071】
上記変動開始条件が成立した場合(S10でYes)には、最初にリーチ有無判定処理(S11)が行われる。この処理(S11)が実行されると、図6に示すように、大当たりフラグA1が「1」か否かがチェックされる(S81)。大当たりフラグA1が「1」の場合(S81でYes)、即ち「大当たり状態」の場合には、リーチ有り(リーチ状態移行可)と決定して、リーチフラグBを「1」にセットし(S83)、この処理(S10)を抜ける。つまり、大当たりになった場合には、必ずリーチ状態になる。
【0072】
一方、大当たりフラグA1が「1」でない場合(S81でNo)、即ち「外れ」の場合には、リーチ有無決定乱数(ラベル−TRND−R1)が、「24」又は「49」に一致した場合(S82でYes)にのみ、リーチ有りと決定して、リーチフラグBに「1」をセットし(S83)、この処理(S10)を抜ける。また、リーチ有無決定乱数(ラベルーTRND−R1)が、「24」又は「49」に一致しなかった場合(S82でNo)には、リーチ無しと決定して、リーチフラグBを初期状態の「0」のままにする。
【0073】
次いで、確定停止特別図柄決定処理(S12)が実行される。この処理(S12)が実行されると、大当たりフラグA1が「1」か否かがチェックされ、大当たりの場合には、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)の数値に対して予め決められている図柄の組合せを、大当たり図柄組合せとして決定して、そのコマンドをコマンドバッファに格納する。即ち、例えば、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)=「1」の場合には、確定大当たり図柄組合せとして、表示器34に「1」が3つ並んだぞろ目である「1 1 1」が表示されるコマンドに決定する。また、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)=「7」の場合には、確定大当たり図柄組合せとして、表示器34に「7」が3つ並んだぞろ目である「7 7 7」が表示されるコマンドに決定する。他の大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)においても同様に、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)の数値に応じて、「1」〜「12」の数字図柄の何れかが3つ並んだぞろ目を、確定大当たり図柄組合せとして決定して、それぞれに対応するコマンドをコマンドバッファに格納する。
【0074】
一方、大当たりフラグA1の値が「1」でない場合、即ち外れの場合には、3つの特別図柄乱数(ラベル−TRND−B1,B2,B3)に基づいて、各特別図柄80,81,82がぞろ目とならない組合せに決定し、そのコマンドをコマンドバッファに格納する。ここで、リーチフラグBが「1」の場合には、左特別図柄80と右特別図柄82とが同一図柄で、中特別図柄81のみ左・右特別図柄80,82と異なる図柄組合せに決定する。具体的には、表示器34において、「1 2 1」や「3 5 3」の如く表示するコマンドを決定する。つまり、変動表示の過程でリーチ状態になるが、最終的には、外れが確定するように停止表示の図柄組み合わせをセットする
【0075】
一方、リーチフラグBが「0」の場合には、各特別図柄80,81,82が全て異なる図柄組合せに決定する。具体的には、表示器34において、「1 2 3」や「7 5 3」の如く表示するコマンドに決定する。つまり、変動表示の過程で、リーチにもならず、外れが確定するように停止表示の図柄組み合わせをセットする。
【0076】
次いで、変動パターン決定処理(S13)が実行される。この処理(S13)が実行されると、図7に示すように、大当たりフラグA1の値が「1」か否かがチェックされる(S301)。そして、大当たりフラグA1が「1」の場合(S301でYes)、つまり大当たりの場合には、変動パターン決定用乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜2の何れかであるかがチェックされ(S311)、0〜2の何れでもない場合には(S311でNo)、変動パターン決定用乱数(ラベル−TRND−T1)が、3〜15の何れかであるかがチェックされる(S313)。
【0077】
変動パターン決定用乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜2の何れかである場合には(S311でYes)、変動パターン5のメインコマンド「A05」がコマンドバッファに格納され(S312)、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、3〜15の何れかである場合には(S313でYes)、変動パターン6のコマンド「A06」がコマンドバッファに格納される(S314)。また、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜15の何れでもない場合(S311,S313で共にNo)、即ち、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、16〜35の何れかである場合には、変動パターン7のコマンド「A07」がコマンドバッファに格納される(S317)。
【0078】
一方、大当たりフラグA1の値が「1」でなかった場合(S301でNo)、つまり大当たりではない場合には、リーチフラグBが「1」であるか否か、即ちリーチ有りか無しかがチェックされる(S302)。そして、リーチ無しの場合には(S302でNo)、変動パターン1としてのリーチ無しを決定すると共にコマンド「A01」をコマンドバッファに格納して(S303)、変動パターン決定処理(S13)を抜ける。
【0079】
リーチ有りの場合には(S302でYes)、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、0〜20の何れかであるかがチェックされ(S304)、0〜20の何れかである場合には(S304でYes)、変動パターン2のコマンド「A02」をコマンドバッファに格納する(S305)。また、0〜20の何れでもない場合には(S304でNo)、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、21〜30の何れかであるかがチェックされ(S306)、0〜30の何れでもない場合(S304,S306で共にNo)、即ち、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)が、31〜35の何れかである場合には、変動パターン4のコマンド「A04」がコマンドバッファに格納される(S310)。一方、21〜30の何れかである場合には変動パターン3のコマンド「A03」がコマンドバッファに格納される(S308)。そして、何れかのリーチ態様(変動パターン2〜7)のコマンドがコマンドバッファに格納された後、大当たりフラグA1及びリーチフラグBが「0」にリセットされ(S318)、この変動パターン決定処理(S13)を抜ける。
【0080】
上記変動パターン決定処理(S13)の後に実行されるその他の処理(S14)では、本発明に深く関連しない処理を実行して、メインプログラムMから抜ける。そして、2msec後に、再びメインプログラムMがランされ、ステップS1から繰り返される。以上がメインプログラムMの説明である。
【0081】
さて、表示制御基板57、音声制御基板56、発光体制御基板55では、メインプログラムMと同じ周期で(例えば、2.000msecごとに)、サブ制御プログラムがランされる。ここで、各基板55,56,57で実行されるサブ制御プログラムの内容は同じなので、音声制御基板56で実行されるサブ制御プログラムNについてのみ説明する。
【0082】
パチンコ遊技機に電源が投入され、サブ制御プログラムNが実行されると、まず初期設定(S20)が実行され、客待ちタイマーに「1」がセットされる。これにより、電源投入直後の1回目にランされたときに客待ち報知演出が実行されるようになっている。また、初期設定は、サブ制御プログラムNが、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0083】
次に、大当たり遊技実行中か否かがチェックされる(S39)。大当たり遊技実行中の場合には(S39でYes)、直ちにこのサブ制御プログラムNを抜ける。
【0084】
一方、大当たり遊技中でない場合には(S39でNo)、メイン制御基板50から変動開始コマンドを受信したか否かがチェックされる(S21)。変動開始コマンドを受信した場合には(S21でYes)、変動演出開始処理(S22)を実行して、変動タイマーを変動パターン決定処理(S13、図7を参照)で決定された変動パターン1〜7に対応した時間(5秒〜58秒)に設定する(S23)。
【0085】
次いで、大当たり判定処理(S9、図5を参照)による判定結果が当たりか否かがチェックされる(S24)。具体的には、メイン制御基板50からの変動パターンのコマンドが、「A01」〜「A07」の何れであるかがチェックされ、当たりであった場合(S24でYes)、即ち変動パターンのコマンドが「A05」〜「A07」の何れかであった場合には、制御データRAM内に備えた変動当たりカウンタを1インクリメントする(S25)。一方、外れであった場合(S24でNo)、即ち、変動パターンのコマンドが「A01」〜「A04」の何れかであった場合には、制御データRAM内に備えた変動外れカウンタを1インクリメントする(S26)。その後、メイン制御基板50からの変動パターンのコマンドに基づいて変動演出処理(S27)を実行し、サイドランプ22,22や装飾ランプ35を点灯させる。
【0086】
一方、変動開始コマンドを受信していない場合(S21でNo)には、変動タイマーが「0」か否かがチェックされる(S28)。変動タイマーが「0」ではない場合には(S28でNo)、始動入賞口14への入賞に起因した変動演出中であると判断して、変動タイマーを1ディクリメント(S29)する。そして、1ディクリメントした後の変動タイマーの値が「0」ではない場合には(S30でNo)、そのままサイドランプ22,22や装飾ランプ35による変動演出を続行する。
【0087】
1ディクリメントした後の変動タイマーの値が「0」であった場合には(S30でYes)、変動演出停止処理(S31)によってサイドランプ22,22及び装飾ランプ35による変動演出が直ちに終了され、客待ちタイマーがセットされる(S32)。本実施形態では、客待ちタイマーは30秒にセットされる。
【0088】
さて、変動パターンに基づいた変動演出が終了後、所定時間(本実施形態では30秒)に亘って、遊技が実行されなかった場合、即ち、始動入賞口14への入賞に起因してスピーカ59S、各ランプ22,35及び表示器34の変動演出が再度実行されなかった場合には、表示器34、スピーカ59S及び各ランプ22,35によって客待ち報知演出が行われる。
【0089】
具体的には、変動開始コマンドを受信しておらず(S21でNo)、変動タイマーが「0」の場合(S28でYes)、即ち、変動パターン決定処理(S13、図7参照)の結果に基づく各ランプ22,35の変動演出が終了したときに、保留記憶数が「0」であった場合には、客待ちタイマーが「0」となったか否かがチェックされる(S33)。
【0090】
客待ちタイマーが「0」の場合(S33でYes)、即ち、客待ち報知演出を実行中のときには、ステップS38へジャンプする。客待ちタイマーが「0」ではない場合(S33でNo)、即ち、変動演出が終了してから30秒が経過していない場合には、客待ちタイマーを1ディクリメントする(S34)。そして、1ディクリメントした直後の客待ちタイマーが0でなかった場合(S35でNo)には、直ちにこのプログラムNを抜ける。
【0091】
一方、1ディクリメントした直後の客待ちタイマーが0であった場合(S35でYes)には、ステップS25とステップS26とでカウントした変動当たりカウンタ値と変動外れカウンタ値とから、それらの比率(「変動当たりカウンタ値」/「変動外れカウンタ値」、以下、「変動当否比率」という)が求められる(S36)。そして、この比率から客待ち報知演出を決定して(S37)、決定した客待ち報知演出を実行する(S38)。即ち、客待ち報知演出の内容は、客待ち報知演出が開始されるまでの間に行われた大当たり判定処理(S9、図3を参照)において、当たり判定となった回数と外れ判定となった回数との割合によって決定される。なお、ステップS37が本実施形態の「報知制御手段」に相当する。
【0092】
変動当否比率と、これに応じて各ランプ22,35、スピーカ59S及び表示器34で実行される客待ち報知演出の態様は、表2に示されている。表2に示すように、サイドランプ22の点灯態様は、変動当否比率が1/1000の場合を除いて、外れ判定に対する当たり判定の割合が大きくなるに従って、激しく点灯し、スピーカ59Sからは、表示器34に表示されたメッセージが音声として発声される。
【0093】
【表2】
【0094】
本実施形態のパチンコ遊技機に関する構成は以上であり、以下動作について説明する。本実施形態のパチンコ遊技機の操作ノブ28を操作すると、複数の遊技球が遊技領域R1に弾き出され、遊技球は、ランプ風車17、風車19、表示枠体23及び障害釘等に当接しながら下方に向かって流下する。そして、遊技領域を流下する途中で、いくつかの遊技球が、始動入賞口14に入賞する。始動入賞口14に遊技球が入賞すると、変動演出が行われ、表示器34において特別図柄80,81,82がスクロール(変動)表示されると共に、サイドランプ22が点灯し、スピーカ59Sから音声が発生される。そして、所定時間(5秒〜58秒)に亘って変動演出が行われた後で、表示器34において停止表示した特別図柄80,81,82がぞろ目であった場合には、大当たり遊技が実行され、表示器34、サイドランプ22及びスピーカ59Sでは、大当たり遊技用の演出が行われる。また、大当たり遊技が終了したか、或いは特別図柄80,81,82がぞろ目でない組み合わせで停止表示した場合で、始動入賞口14への入賞による保留記憶がある場合には、その保留記憶に基づいて、表示器34、スピーカ59S及び各ランプ22,35によって再び変動演出が開始される。
【0095】
さて、遊技者が遊技を行っている場合には、通常、少なくとも30秒に1回以上は、始動入賞口14に遊技球が入賞し、上記した特別図柄80,81,82の変動表示が行われる。従って、変動演出の終了後又は大当たり遊技の終了後、30秒以内に次の変動演出が開始されなかった場合には、遊技者が遊技を行っていない状態、即ち、客待ち状態と判断することができる。
【0096】
そして、本実施形態のパチンコ遊技機では、変動演出の終了後又は大当たり遊技の終了後、30秒以内に次の変動演出が開始されなかった場合には、客待ち状態以前に行われた遊技の結果に応じて、複数種類の客待ち報知態様のうちから一の客待ち報知態様を選択し、その一の客待ち報知態様に基づいて客待ち報知を実行する。
【0097】
具体的には、客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば、1/1〜1/50又は1/1000であった場合には、表2に示すように、各ランプ22,35が1秒間に10回点灯される。また、表示器34においては、図9(A)に示すように、「絶好調」という文字と共に笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「絶好調」という音声が発生される。
【0098】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/51〜1/100の場合には、サイドランプ22が、1秒間に10回点灯してから1秒間に3回点灯する動作を繰り返す。また、表示器34においては、「いけるよ」という文字と共に図9(A)に示したものと同様の笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「好調」という音声が発生される。
【0099】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/101〜1/200の場合には、サイドランプ22が、1秒間に3回点灯される。また、表示器34においては、「いけるよ」という文字と共に図9(A)に示したものと同様の笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「いけるよ」という音声が発生される。
【0100】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/201〜1/400の場合には、サイドランプ22が、1秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、「なかなかですよ」という文字と共に図9(A)に示したものと同様の笑顔のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「なかなかですよ」という音声が発生される。
【0101】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/401〜1/600の場合には、サイドランプ22が、2秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、図9(B)に示すように、「もう一丁」という文字と共に、「もう一丁」と呼びかけているキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「もう一丁」という音声が発生される。
【0102】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/601〜1/999の場合には、サイドランプ22が、3秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、図9(C)に示すように、「がんばりますよ」という文字と共に頑張る決意を秘めた表情のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「頑張ります」という音声が発生される。
【0103】
客待ち状態以前の遊技における変動当否比率が、例えば1/1001より小さい場合には、サイドランプ22が、5秒間に1回点灯される。また、表示器34においては、「一生懸命がんばりますよ」という文字と共に図9(C)と同様の頑張る決意を秘めた表情のキャラクター34Fが表示される。さらにスピーカ59Sから「一生懸命頑張ります」という音声が発生される。
【0104】
ところで、遊技者は、パチンコ遊技機を観察していずれの台で遊技をするかを吟味する。このとき、本実施形態のパチンコ遊技機では、客待ち状態における報知態様によって、客待ち状態の前の遊技の結果を想像させることができる。具体的には、サイドランプ22の点灯態様や表示器34に表示された画面内容に応じて、客待ち状態の前の遊技の結果を認識又は想像させることができ、スピーカ59Sから発生する「絶好調」、「もう一丁」、「一生懸命頑張ります」等の音声によって、遊技者に本実施形態のパチンコ遊技機を選択する切っ掛けを与えることができる。
【0105】
このように本実施形態によれば、客待ち状態以前の遊技における遊技の結果に基づいて客待ち状態における報知演出の態様を異ならせたので、従来の客待ち報知演出の単調さを解消することができ、変化に富んだ客待ち報知を行うことが可能となる。また、客待ち報知演出には、客待ち状態以前の遊技における、遊技の当否結果が反映されているので、遊技者に客待ち報知演出に興味を抱かせることができると共に、そのパチンコ遊技機が、それまでに当たり判定と外れ判定とをどの位の比率で発生させたかを認識させることができる。
【0106】
<第2実施形態>
本実施形態は、図10に示されており、各基板55,56,57のサブ制御プログラムの構成が前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同じ構成の部位には、第1実施形態と同一符号を付して、重複説明は省略する。
【0107】
図10に示すように、本実施形態のサブ制御プログラムKが実行されると、ステップS20、ステップS39に次いで、入賞コマンドを受信したか否かがチェックされる(S61)。ここで、入賞コマンドは、メイン制御プログラムMのセンサー入力処理(S4、図3を参照)において、始動入賞口14に備えた特別図柄始動スイッチ31からメイン制御基板50に検出情報が入力した場合に、メイン制御基板50から各基板55,56,57に出力される。
【0108】
入賞コマンドを受信していない場合には(S61でNo)、直ちに、ステップS39が実行される。
【0109】
一方、入賞コマンドを受信した場合には(S61でYes)、その入賞球が大当たり判定処理(S9、図3を参照)において、当たり判定されたか否かがチェックされる(S62)。大当たり判定処理(S9)の結果が当たりであった場合には、制御データRAM内に備えた入賞当たりカウンタを1インクリメント(S63)してからステップS39を実行する。一方、当たり判定でなかった場合(S62でNo)、即ち、大当たり判定処理(S9)における判定結果が外れの場合又は、始動入賞口14に入賞したときの保留記憶数が4つであって、大当たり判定処理(S9)の対象とならなかった場合は、制御データRAM内の入賞外れカウンタを1インクリメント(S64)してからステップS39を実行する。
【0110】
そして、変動演出が終了後、30秒間に亘って、次の変動演出が開始されなかった場合には(S35でYes)、入賞当たりカウンタ値と入賞外れカウンタ値との比率(「入賞当たりカウンタ値」/「入賞外れカウンタ値」、以下、「入賞当たり外れ比率」という)に基づいて客待ち報知演出が選択される(S65)。なお、入賞当たり外れ比率と、それに対応する各ランプ22,35、スピーカ59S、表示器34による客待ち報知演出の態様は、表2に示されており、上記第1実施形態と同じ態様となってる。
【0111】
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果が得られると共に、大当たり判定処理(S9)が行われなかった入賞球(保留球数が4つのときに始動入賞口14に入賞した遊技球)も入賞外れとしてカウントされる(S64)ので、始動入賞口14に入賞した全ての遊技球によって、客待ち報知態様を決定することができる。これにより、入賞当たり外れ比率が頻繁に変化して、客待ち報知演出の内容を頻繁に変化させることができる。
【0112】
<第3実施形態>
本実施形態は、図11に示されており、各基板55,56,57の制御データRAM及びサブ制御プログラムの構成が前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同じ構成の部位には、第1実施形態と同一符号を付して、重複説明は省略する。
【0113】
本実施形態における各基板55,56,57には、所定時間(本実施形態では1時間)を計測する定時計測タイマー(本発明の「時間計測手段」に相当する)が備えられると共に、各基板55,56,57の制御データRAMには、メイン制御基板50からの変動開始コマンドを受信した回数をカウントする変動回数カウンタが備えられている。
【0114】
図11に示すように、本実施形態のサブ制御プログラムLが実行されると、初期設定(S20)次いで、定時計測タイマーが「0」となったか否かがチェックされる(S91)。定時計測タイマーが「0」ではない場合(S91でNo)、即ち、定時計測タイマーがセット(S94)されてから1時間が経過していない場合には、定時計測タイマーを1ディクリメントして(S95)から、ステップS39が実行される。
【0115】
一方、定時計測タイマーが「0」であった場合(S91でYes)、即ち、定時計測タイマーがセット(S94)されてから1時間が経過したときは、制御データRAMの変動回数カウンタのカウント値(変動表示が行われた回数)を、制御データRAMの別の記憶領域に保存してから(S92)、変動回数カウンタを0クリアする(S93)。そして、再び定時計測タイマーをセット(S94)してからステップS39が実行される。そして、次の1時間が経過すると、制御データRAMに保存された変動回数カウンタのカウント値が更新される。
【0116】
変動開始コマンドを受信した場合には(S21でYes)、変動回数カウンタを1インクリメントしてから(S96)、ステップS22,S23,S27を実行する。
【0117】
また、変動演出の終了から、30秒以内に、再度変動演出が実行されなかったとき(S35でYes)、ステップS92において制御データRAMに保存した変動回数カウンタ値が読み出され、この変動回数カウンタ値に基づいて、客待ち報知演出が決定される(S97)。ここで、変動回数カウンタ値と、これに対応する客待ち報知演出の態様は、表3に示されており、各ランプ22,35は、変動回数カウンタ値が「3」の場合を除いて、変動回数カウンタ値が大きくなるに従って、激しく点灯する。また、スピーカ59Sは、表示器34に表示されたメッセージを音声によって報知する。
【0118】
より具体的には、例えば、客待ち報知演出が開始されるまでに、変動表示が50回行われた場合には、各ランプ22,35が3秒間に1回点灯される。また、表示器34において「好調」という文字が表示されると共に、スピーカ59Sから「好調」という音声が発生される。また、例えば、変動表示が200回行われた場合には、書くランプ22,35が1秒間に3回点灯され、表示器34において、「もう一丁」という文字が表示されると共に、スピーカ59Sから「もう一丁」という音声が発生される。
【0119】
【表3】
【0120】
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、遊技者によって実行された変動演出の回数、即ち、大当たり判定処理(S9)が実行された回数によって、客待ち報知演出を変更させることができる。また、変動回数が客待ち報知演出に反映されるので、遊技者は客待ち報知演出から、大当たり判定処理(S9)の実行回数が多いパチンコ遊技機や少ないパチンコ遊技機を選択することができる。さらに1時間毎に制御データRAMに保存された変動回数カウンタ値が変更されるので、最新の情報に基づいて定期的に客待ち報知演出を変更することができる。
【0121】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1〜第3実施形態では、パチンコ遊技機に本発明を適用していたが、他の弾球遊技機やスロットマシン等のコイン遊技機に適用してもよい。
【0122】
(2)上記第1〜第3実施形態では、大当たり判定処理(S9)が、判定条件が成立したとき(S8でYes)に行われるように構成されていたが、乱数取得処理(S7)以降であればいつ行ってもよい。例えば、判定条件が成立(S8でYes)後、変動開始条件が成立した(S10でYes)後に行われるように構成してもよい。
【0123】
(3)上記第1実施形態では、始動入賞口14への入賞に起因した大当たり判定の結果によって客待ち報知演出を決定していたが、始動ゲート18の通過による小当たり判定の結果によって客待ち報知演出を決定するようにしてもよい。
【0124】
(4)上記第1〜第3実施形態では、所定時間(30秒)に亘って、遊技部材が作動しなかった場合(例えば、表示器34、各ランプ22,35、スピーカ59Sによる変動演出が開始されなかった場合等)に、客待ち報知演出が実行されるように構成されていたが、遊技操作手段(例えば、操作ノブ28)に操作検出手段(例えば、タッチセンサ)を備えて、遊技者が所定時間に亘って遊技操作手段を操作しなかった場合(例えば、操作ノブ28に触れなかった場合や、発射装置が所定時間に亘って遊技球を打ち出さなかった場合)や、所定の入賞口(例えば、始動入賞口14)に所定時間に亘って遊技球が入賞しなかった場合に、客待ち報知演出を行うようにしてもよい。
【0125】
(5)上記第1〜第3実施形態では、表示器34と各ランプ22,35とスピーカ59Sとによって客待ち報知が行われるように構成されていたが、表示器とランプとスピーカのうちの何れか1つ又は2つによって客待ち報知を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図
【図2】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図
【図3】メインプログラムを示すフローチャート
【図4】乱数更新処理を示すフローチャート
【図5】大当たり判定処理を示すフローチャート
【図6】リーチ有無決定処理を示すフローチャート
【図7】変動パターン決定処理を示すフローチャート
【図8】サブ制御プログラムを示すフローチャート
【図9】(A)客待ち画面の態様の一例を示した表示器の正面図
(B)客待ち画面の態様の一例を示した表示器の正面図
(C)客待ち画面の態様の一例を示した表示器の正面図
【図10】第2実施形態におけるサブ制御プログラムを示すフローチャート
【図11】第3実施形態におけるサブ制御プログラムを示すフローチャート
【符号の説明】
13…表示装置(画像表示手段)
14…始動入賞口(入賞領域)
22…サイドランプ(発光体)
35…装飾ランプ(発光体)
50…メイン制御基板(遊技内容制御手段)
55…発光体制御基板
56…音声制御基板
57…表示制御基板
59S…スピーカ(音声発生手段)
Claims (15)
- 遊技機の状態を報知する報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段とを備え、
前記遊技機が遊技可能な状態で待機する客待ち状態になったときに、前記報知手段を制御して客待ち報知を行う遊技機において、
前記報知制御手段は、前記客待ち状態になる以前に行われた遊技の結果に応じて、複数種類の客待ち報知態様のうちから一の客待ち報知態様を選択し、この一の客待ち報知態様に基づいて客待ち報知を実行するように構成したことを特徴とする遊技機。 - 前記報知制御手段は、遊技者が行う遊技の結果によって変化する所定の値を計数するカウント手段を備え、前記カウント手段によって計数された数値に基づいて前記客待ち報知態様を選択することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記カウント手段によって計数される前記所定の値は、所定の遊技結果の回数であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記報知制御手段には時間計測手段が設けられ、
前記カウント手段は、前記所定の値を、前記時間計測手段によって計測された所定の時間の間に計数することを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。 - 前記遊技機は、入賞領域に遊技球が入球したことに起因して遊技の当たり外れに係る当否判定を行いかつ、前記当否判定の結果が当たりの場合に遊技者に特典を与えるように構成され、
前記カウント手段によって計数される前記所定の値は、前記当否判定の結果における当たり及び/又は外れの回数であることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機。 - 前記報知制御手段は、前記当否判定の回数における当たり及び/又は外れの回数の割合に基づいて報知態様を選択することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
- 前記遊技機は図柄を変動表示させる遊技を行うものであって、前記カウント手段によって計数される前記所定の値は、前記図柄が変動表示された回数であることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機。
- 前記カウント手段によって計数される前記所定の値は、前記報知制御手段の外部から前記報知制御手段に入力した特定の電気的信号の入力回数であることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の遊技機。
- 前記遊技機には、前記報知制御手段とは異なる遊技の内容を制御する遊技内容制御手段が設けられ、前記特定の電気的信号は、前記遊技内容制御手段から前記報知制御手段に出力された電気的信号であることを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
- 前記特定の電気的信号は、遊技の当たり及び/又は外れを意味する信号であることを特徴とする請求項8又は9に記載の遊技機。
- 前記報知制御手段は、前記報知制御手段に入力した前記遊技の当たりを意味する信号と、前記遊技の外れを意味する信号との入力回数の比率によって報知態様を選択することを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
- 前記遊技機は図柄を変動表示する遊技を行うものであって、前記特定の電気的信号は、前記図柄の変動表示の開始を意味する信号であることを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載の遊技機。
- 前記報知手段が画像表示手段であり、前記報知制御手段が前記画像表示手段を制御する画像表示制御基板であることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の遊技機。
- 前記報知手段が発光体であり、前記報知制御手段が前記発光体を制御する発光体制御基板であることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の遊技機。
- 前記報知手段が音声発生手段であり、前記報知制御手段が前記音声発生手段を制御する音声制御基板であることを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の遊技機。
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