JP2004201777A - 球体の順送り装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒体の中に球体の送りスクリューを回転駆動されるように収納した球体の順送り装置において、筒体の少なくとも一側に、球体がスクリューを中心に回らないように、球体を縦方向にのみガイドする案内凹路を形成し、筒体の一端部に入口を、他端部に出口をそれぞれ案内凹路の開口により設けた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、玉、ボール等を次々に連続して送るようにした球体の順送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機やボールの打撃練習機などでは、玉やボールを順送りする様々な装置が備えられている。従来、これには、傾斜するシュートや樋、スリット等が最も多く用いられ、これは高い箇所から低い箇所への重力による移動であるため、通常は円滑にその移動がなされるが、重力に逆らって高い箇所へ移動する場合に用いることはできなかった。
【0003】
従来、球体を高い箇所へ送る順送り装置としては、循環ベルト式やスクリュー式等がある。循環ベルト式は、縦樋または傾斜樋に沿って循環するベルトに球体を樋内に掬い上げる突起を等間隔に設けたものであり、また、スクリュー式は、円形の筒体の中心にスクリューを内装し、それをモータにより回転駆動されるようにしたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
高い箇所への球体を移動させる循環ベルト式の場合であると、ベルトの循環速度に限界があるために、短時間に多量の球体を送るにのには適しなく、また、ベルトの磨耗があるために耐久性に乏しく、ベルトが切れたり、球体を掬う突起が外れたりするトラブルが発生する恐れがあるために、安心して使用できないという問題があった。
【0005】
スクリュー式であると、これと比較して丈夫であり耐久性があるが、球がスクリューの回りを言わば公転するため送りが遅く、また、スクリュー羽根の螺旋に沿って球体が納まる空間(螺旋凹溝)があるため、その空間に沿って球体が転がり落ちる欠点がある。しかも、自転により球と球とが横面で接触し激しく擦り合って互いに干渉し、これが原因で目詰まりしてスクリューが停止するトラブルが生じ、また、擦り合いで静電気が生じるために、パチンコ遊技機等では、コンピュータ制御に誤作動を招くおそれがあった。
【0006】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、重力に逆らってでもスクリューの回転に比例して確実に球体を送ることができ、送り中に球体と球体とが接触しない球体の順送り装置を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は、筒体の中に球体の送りスクリューを回転駆動されるように収納した球体の順送り装置において、筒体の少なくとも一側に、球体がスクリューを中心に回らないように、球体を縦方向にのみガイドする案内凹路を形成し、筒体の一端部に入口を、他端部に出口をそれぞれ案内凹路の開口により設けたことを特徴とする球体の順送り装置を構成した。
【0008】
【作用】
上記の構成によれば、球体が入口から案内凹路に入ると、送りスクリューに繰り込まれるが、案内凹路に係合することにより公転が阻止され、各球が自転をしてもそれが同軸上に縦に並ぶ回転であって、スクリューの羽根の厚みにより球体と球体とが接触することはなく、また、厚みが薄いために接触しても擦り合うこともなく、案内凹路に沿って円滑に送り上げられ、この時、送りスクリューの回転に球体の送り速度が正比例する。なお、仮に、案内凹路を設けないで、スクリューのみの送りによるときには、球体がスクリューの回りを言わば公転して送りが遅くなるか転がり落ちる。しかも、自転により球体どうしが横面で接触し激しく擦り合って互いに干渉し、これが原因で目詰まりしてスクリューが停止するトラブルが生じたり、コンピュータ制御を狂わせる静電気の発生を招くことがある。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明においては、筒体1に球体5が公転しないよう縦方向(筒体1の長手方向)にのみガイドされる案内凹路3を形成したものであるが、その案内凹路3の数については、一条とは限らなく数条である場合もある。また、入口7と出口8はそれぞれの案内凹路3を開口して形成されるが、それは筒体1の側面と端面のいずれにおいても設けることができる。
【0010】
送りスクリュー2は、駆動モータ6などの何らかの動力により回転される必要がある。この場合、動力源の出力軸19を送りスクリュー2と同軸の直列に設けても良いことはもちろん、傘歯車29,30による動力伝達方式により直角に設けても良い(図8)。また、一般的には、駆動モータ6を外付け(分離方式)となると考えられるが、請求項2に記載の如く、送りスクリュー2の中に駆動モータ6を内装する一体方式を取ることができ、こうすれば場所を取らない利点がある。
【0011】
この発明による球体の順送り装置を継手21,22により連結することができる(請求項3)。継手としては、L形(エルボー)、T形(チーズ)ばかりでなく、I形(ソケット)などが考えれらる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、スクリューの回転に比例して確実に球体を送ることができるため、球体を送ることの必要な各種の機械や遊技機、その他の装置において有効に利用でき、その間に球体と球体とが接触しないため、円滑な球体の送りをなすことができることはもちろん、球体と球体との接触に伴う詰まりや静電気の発生を防止できるという優れた効果がある。
【0013】
【実施例】
次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1ないし図3は、一実施例を示したもので、その球体の順送り装置Paは、筒体1の中に送りスクリュー2が挿入して軸支され、さらに、スクリュー2の中に駆動モータ6が内装される。つまり、モータの一体方式として実施される。
【0015】
筒体1は、送りスクリュー2が回転可能に納まる円を基本の形として、一側が張り出す断面形状となっており、張り出す内側に湾曲して窪む案内凹路3が形成され、案内凹路3の湾曲面が球体5の円の一部に沿った円弧面となっている。そして、球体5が円弧面に嵌まった状態において、送りスクリュー2の羽根2a,2aの間に挟まれ、羽根2aにほぼ半月に掛かるようになっている。しかし、上下の球体5,5の間には羽根2aの厚みにより間隔があり、接触しないようになっている。
【0016】
筒体1の下端では案内凹路3が側面に開口し、そこが入口7としてシュート12が接続されるので、球体5が入り込むと送りスクリュー2の羽根2a,2aの間に繰り込まれることにより上昇する。この場合、球体5が案内凹路3から外れることはなく、送りスクリュー2の羽根2aに繰り上げられ、または(逆回転では)繰り下げられることによってのみ移動する。送りスクリュー2が停止していても螺旋に沿って自重で転がり落ちることは決してない。
【0017】
送りスクリュー2および駆動モータ6を共に支持するために、筒体1の上端に固定側片9を、下端にベアリング11の支承側片10をそれぞれ固着してあって、固定側片9には切欠13を形成することにより、案内凹路3の上方が出口8となっている。
【0018】
送りスクリュー2は、内部が円形にくり抜かれたような中空に形成され、その中に軸状の駆動モータ6が収められ、モータ3と一体の支軸15が固定側片9に回転不能に固着される。また、減速機17から突出する出力軸19が送りスクリュー2に固着され、そこから突出する下端部を支承側片10のベアリング11に軸支してある。そこで、駆動モータ6が回転すると、その出力軸19と一体に送りスクリュー2が回転する。
【0019】
図4および図5は、他の実施例を示したもので、その球体の順送り装置Pは、前記実施例に類似した上下一対の球体の順送り装置Pa,PaをL形(エルボー)の継手21により接続したもので、それぞれにおいては、前記したように、筒体1の中に送りスクリュー2と駆動モータ6とが内装されており、継手21が両方の筒体1,1に端面どうしの段差により接続される。継手21の中には、その曲がりに沿って湾曲した内装部材23が嵌着固定され、継手21の内周面と内装部材23との間に送り路25が形成される。
【0020】
下の球体の順送り装置Paから送り上げられた球体5は、出口8から継手21の送り路25に押し込まれ(図4)、次の球体の順送り装置Paの入口7に入ることによりその送りスクリュー2に繰り込まれて直角方向に送られることになる。送り路25の中を球体5が円滑に送り出されるように、内装部材23には球体5と接触する硬質のフイーダ24が一体に形成されている。
【0021】
図6および図7は、さらに他の実施例を示したもので、その球体の順送り装置Pは、第1の実施例とは違って、筒体1の両側に案内凹路3,3を設けた球体の順送り装置Pbを、T型の継手22により二手に分けたもので、その二手には第1実施例に類似する一路形の球体の順送り装置Pa,Paが接続される。なお、内装部材24に二股に分かれる送り路25,25が形成されている。以上に記載した実施例では、送りスクリュー2について、羽根2aと羽根2aとの間の螺旋凹溝4が球体5の半分程度が丁度嵌まる円弧形に形成される。
【0022】
図8および図9は、さらに他の実施例を示したもので、この場合は、駆動モータ6が外付け(分離方式)であって、送りスクリュー2の軸27の下端に従動傘歯車29を取り付け、それと噛合する原動傘歯車30が駆動モータ6の減速機17から出ている出力軸31に取り付けられる。また、送りスクリュー2は、突条螺旋形であって、前記実施例とは違って、羽根2aと羽根2aとの間が段差の螺旋凹溝4となっており、この場合も、隣接する球体5と球体5との間には羽根2aにより間隔が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による球体の順送り装置を示す断面図である。
【図2】同球体の順送り装置の平面図である。
【図3】同球体の順送り装置の横断面図である。
【図4】他の実施例を示す球体の順送り装置の縦断面図である。
【図5】同球体の順送り装置の平面図である。
【図6】さらに他の実施例を示す球体の順送り装置の縦断面図である。
【図7】同球体の順送り装置の平面図である。
【図8】さらに他の実施例を示す球体の順送り装置の縦断面図である。
【符号の説明】
P,Pa,Pb 球体の順送り装置
1 筒体
2 送りスクリュー
2a 羽根
3 案内凹路
5 球体
6 駆動モータ
7 入口
8 出口
19 出力軸
21,22 継手
25 送り路
Claims (3)
- 筒体の中に球体の送りスクリューを回転駆動されるように収納した球体の順送り装置において、筒体の少なくとも一側に、球体がスクリューを中心に回らないように、球体を縦方向にのみガイドする案内凹路を形成し、筒体の一端部に入口を、他端部に出口をそれぞれ案内凹路の開口により設けたことを特徴とする球体の順送り装置。
- 送りスクリューを中空に形成することにより、その中に軸形の駆動モータを縦に収納するとともに、送りスクリューの回転軸となるよう筒体に対して固定し、さらに、送りスクリューを回転駆動し得るように、駆動モータの出力軸を送りスクリューに固着するとともに、筒体に対して回転可能に支承したことを特徴とする請求項1記載の球体の順送り装置。
- 前記筒体の端に継手を介して球体が送り込まれる別途筒体を接続し、その別途筒体においては、内装される送りスクリューを中心に同じく球体が回らないように、球体の縦方向のガイドとなる案内凹路を形成し、継手には、両方の筒体の案内凹路が通じ合う送り路を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の球体の順送り装置。
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---|---|---|---|
JP2002372263A JP2004201777A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 球体の順送り装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007190915A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Oce Technologies Bv | インクペレット用カートリッジを備えたインクジェットプリンタ |
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2002
- 2002-12-24 JP JP2002372263A patent/JP2004201777A/ja active Pending
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