JP2004201119A - 中継伝送装置及び中継伝送方法及び中継伝送プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】自動的に所望のクロックを決定し、伝送路より受信したクロックに対して同期したクロックを光受信器へのリファレンスクロックとして供給することを目的とする。
【解決手段】所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置において、上記複数のフレームを受信する光受信器7と、上記光受信器7により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給するリファレンスクロック供給部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置において、上記複数のフレームを受信する光受信器7と、上記光受信器7により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給するリファレンスクロック供給部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置及び中継伝送方法に関する。
また、本発明は、SDH/SONET(Synchronous Digital Hierarchy/Synchronous Optical Network)ネットワークやイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))のような都市域のネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDM(Wavelength Division Multiplexing、波長分割多重)にて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置における、光受信器へのリファレンスクロックを供給する方式に関するものであり、伝送路からの受信クロックに対する同期方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術では、特定の固定発振器を備えることにより、所望の周波数を生成し、リファレンスクロックとして使用している。(非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
データシート(IXF30007 Enhanced Digital Wrapper for Ultra Long−Haul Transmission Systems Product Brief)、Intel社
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
10Gbit/sを超える一般的な光受信器は、光ファイバを接続しただけでは伝送路からの受信クロックに同期することができず、信号を受信することができないため、受信のためのリファレンスとなるクロックを供給する必要がある。
【0005】
従来のSDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような都市域のネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置においては、SDH/SONETネットワーク用のクロックとイーサネット(登録商標)用のクロックでは周波数が異なるため、両者を収容するには、各々の周波数に合った発振器が必要となる。
【0006】
非特許文献1に記載の技術では、周波数が異なるネットワークのデータを収容する場合、ネットワークに合わせた発振器に交換するか、対応した発振器を複数備えることにより、いずれかの発振器を監視システムのオペレータ等からのソフトウェア(S/W)設定または伝送装置の設置場所に赴いている保守員による基板上のディップスイッチ等のハードウェア(H/W)設定によりクロックを選択する必要がある。
しかし、従来の同期方式では、SDH/SONETネットワーク用のクロック発振器およびイーサネット(登録商標)用のクロック発振器など、対向するネットワークに従ってクロックレートの異なる発振器が複数必要となり、部品数が多くなるという問題点があった。
【0007】
また、従来の同期方式では、ネットワークシステム建設時、対向する伝送装置が送信するデータ種別やクロックレート毎に、伝送装置の設置場所に赴いている保守員により適宜設定する必要があり、設定のための時間や作業負荷がかかるという問題点があった。また、伝送装置の障害からの回復時においても、クロック選択のため再設定の処理が必要となり、設定のための時間や作業負荷がかかる。
【0008】
また、保守員の設定ミス等による人為的な設定ミスのため誤ったクロックが選択され、回線障害が発生する可能性があった。
【0009】
この発明は、光受信器により受信したデータからフレーム同期パターンを検出することにより、フレーム同期を確立するクロック同期方式であり、フレーム同期パターンが検出されるまで、供給クロックを変更していくことにより、自動的に所望のクロックを決定し、伝送路より受信したクロックに対して同期したクロックを光受信器へのリファレンスクロックとして供給することを目的とする。
【0010】
また、同期クロックの供給を1つの発振器で提供することを可能とし、発振器等の部品数を削減することを目的とする。
【0011】
また、クロック選択の自動化により設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る中継伝送装置は、所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置において、
上記複数のフレームを受信する受信器と、
上記受信器により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給するリファレンスクロック供給部と
を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における構成を示す図である。
図において、中継伝送装置は、リファレンスクロック供給部、光受信器7を備えている。リファレンスクロック供給部は、フレーム同期検出部1、クロック制御部2、クロック分周制御部3、クロック供給部4、クロック分周部5、同期情報保持部6を有している。
【0014】
中継伝送装置は、所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する。
光受信器7は光信号を受信する。言い換えると、受信器の一例として、光受信器7は、上記複数のフレームを受信する。
リファレンスクロック供給部は、上記受信器により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給する。
以下に、さらに、詳述する。
フレーム同期検出部1は光受信器7にて受信した信号からフレームの同期パターンを検出し、フレーム同期を確認する。言い換えれば、フレーム同期検出部1は、上記受信器により受信された複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを検出し、検出された上記複数のフレームの同期パターンを同期パターン情報として出力する。
クロック制御部2はフレーム同期検出部1から通知される同期検出信号によって光受信器7への基本クロックを制御する。クロック制御部2は、上記フレーム同期検出部1により検出された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、クロック周波数を制御するクロック制御信号とクロック分周比の制御を促すクロック分周制御指示信号とを生成する。
クロック分周制御部3はクロック制御部2からの制御情報に基づいて光受信器7へのクロック分周比を制御する。クロック分周制御部3は、上記クロック制御部2により生成されたクロック分周制御指示信号を入力し、入力されたクロック分周制御指示信号に基づいて、クロック分周比を制御し、制御されたクロック分周比をクロック分周比情報として出力する。
クロック供給部4はクロック制御部2からの制御情報に基づいて基本クロックを供給する1つの電圧制御発振器を備えている。言い換えると、クロック供給部4は、所望のクロック周波数で発振する所定の周波数範囲を持つ1つの電圧制御発振器を有し、上記1つの電圧制御発振器により、上記基本クロックを生成する。クロック供給部4は、上記クロック制御部2により生成されたクロック制御信号に基づいて、基本クロックを供給する。
クロック分周部5はクロック分周制御部からの制御情報に基づいて基本クロックを分周する。言い換えると、クロック分周部5は、上記クロック分周制御部3により制御されたクロック分周比で、上記クロック供給部により供給された基本クロックを分周し、分周された基本クロックを上記受信器へ出力する。
同期情報保持部6はクロック制御部およびクロック分周制御部にてフレーム同期確立後のクロック情報を保持する。
【0015】
SDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような主に都市域にて利用されるネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置において、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMACフレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによって光受信器7への供給クロックを決定する。このようなフレーム同期の監視により1つの供給クロックを制御することによって、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期が確立できるリファレンスクロックを光受信器7に供給するクロック同期方式の動作について説明する。
図2は、SDH(STM−1、Synchronous TransportModule)のフレームフォーマットを示す図である。
図3は、D/A(Digital to Analog)コンバータの制御信号と出力電圧の関係を示す図(制御信号が4ビットのときの例)である。
図4は、電圧制御発振器(VCO: Voltage Controlled
Oscillator)の制御電圧と出力周波数の関係を示す図である。
図5は、実施の形態1における動作を示すフローチャート図である。
【0016】
この実施の形態では、光受信器7のリファレンスクロックを変更し、光受信器7が受信したデータがフレーム同期を確立するまでの動作について説明する。
【0017】
まず、ステップS101において、伝送装置に光ファイバを接続し、光信号の受信を確認する。光信号の受信がなければ、光信号を受信するまで待機する。光信号の受信の有無については、光受信器7は光信号の受信がなければ光信号入力断(LOS:Loss of Signal)警報を出力するため、フレーム同期検出部1はこの警報を監視することにより確認することができる。
【0018】
次にステップS102において、フレーム同期検出部1はフレーム同期パターンを検出し、フレーム同期パターン検出有無をクロック制御部2へ通知する。フレーム同期パターンが検出できなければ、フレーム同期が確立できていないと判断し、後段のステップにてクロック調整を行う。フレーム同期パターンは、SDH/SONETネットワークの場合、図2のようなフレーム構成によりデータが送信され、フレームの先頭にA1(“11110110”)およびA2(“00101000”)の固定ビットパターンが定義されている(図2のSTM−1の例では、A1、A2はおのおの3バイトの計6バイト使用できるように定義されている)。したがって、このバイトを確認することにより、フレーム同期パターンを検出することができる。なお、SDH/SONETネットワーク以外にもイーサネット(登録商標)やFEC(Forward Error Correction)を使ったネットワークなどフレーム構成を利用しているネットワークについても、同様にフレーム同期パターンの検出が行える。
【0019】
次にステップS103において、クロック分周制御部3はクロック制御部2よりクロック分周要求の通知を受信した後、分周比となる候補を確認する。分周する比率は、2分周、4分周、8分周等複数の分周比の候補を用意しておき、クロック制御部2の要求毎にこの候補に対して順次分周を行い、一連の分周比の候補が終了するまで変更するようクロック分周部5を制御する(ステップS104)。
なお、伝送装置の起動直後は、規定値となるクロックがクロック供給部4から供給されているものとする。
【0020】
次にステップS105において、クロック制御部2はクロック分周制御部3から分周候補終了通知を受信した後、供給クロックの候補を確認する。供給クロック候補は、SDH/SONET用クロック622.08MHz、イーサネット(登録商標)用クロック644.531MHz等複数の候補を用意しておくことにより、多様なネットワークに対応する。候補となる供給クロックが終了したときは、最初のステップからやり直す。
【0021】
次にステップS106において、クロック制御部2はクロック供給部4を制御し、供給クロックを変更する。供給クロックの変更は、図4のVCOの制御電圧とクロックの関係から、候補となる周波数を発振するための制御電圧を、クロック制御部2から図4の特性に基づき所望の制御電圧を出力する制御信号をD/Aコンバータに与え、その後、D/Aコンバータから制御電圧を、VCOを備えるクロック供給部4へ出力することにより供給クロックを変更する。例えば、図3および図4より、クロック供給部4から周波数f1を出力させる場合は、制御電圧V1が必要になるため、クロック制御部2はV1を出力する制御信号“0001”をD/Aコンバータに与えることにより、クロックを制御する。したがって、クロック制御部2は、候補となるクロックを供給するための制御電圧を出力する制御情報を保持し、制御情報を変更することにより、供給クロックとなる周波数を変更する。
【0022】
次にステップS107において、フレーム同期検出部1が同期パターンを検出したときは、フレーム同期が確立できたと判断し、フレーム同期パターンの検出をクロック制御部2に通知する。
ステップS108において、フレーム同期パターン検出通知を受信したクロック制御部2は、クロック分周制御部3にフレーム同期パターン検出を通知するとともに、フレーム同期が確立できた供給クロックの情報を同期情報保持部6へ格納する。同様に、フレーム同期パターン検出通知を受信したクロック分周制御部3はクロックの分周比の情報を同期情報保持部6へ格納する。なお、このときクロック制御部2はクロック分周の要求は行わないため、クロックの調整はしない。
【0023】
以上のように、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMACフレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによって光受信器7への供給クロックを決定する。このようなフレーム同期の監視により1つの電圧制御発振器を備えるクロック供給部4を制御することによって伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期を確立したリファレンスクロックを光受信器7に供給することができるため、保守員または監視システムのオペレータ等による設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことができる。
【0024】
また、所望の周波数範囲を満たす周波数範囲の広い電圧制御発振器1つのみで供給クロックを変更することにより、発振器やクロックのセレクタ等の部品数を削減することができる。
【0025】
また、フレーム同期パターンの検出と周波数範囲の広い電圧制御発振器による本方式により、SDH/SONETネットワーク以外にもイーサネット(登録商標)やFECを使ったフレーム構成を採用する多様なネットワークに対応することができる。
【0026】
以上のように、本実施の形態は、SDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような都市域に利用されるネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置において、
光受信器にて受信した信号からフレームの同期パターンを検出し、フレーム同期を確立するフレーム同期検出部と、フレーム同期検出部から通知される同期検出信号にて光受信器への基本クロックを制御するクロック制御部と、クロック制御部からの制御情報に基づいて光受信器へのクロック分周比を制御するクロック分周制御部と、クロック制御部からの制御情報に基づいて基本クロックを供給するクロック供給部と、クロック分周制御部からの制御情報に基づいて基本クロックを分周するクロック分周部と、クロック制御部およびクロック分周制御部にてフレーム同期確定後のクロック情報を保持する同期情報保持部とを備えたことを特徴とする。
また、本実施の形態におけるクロック同期方式は、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMAC(Media Access Control)フレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによってフレーム同期または非同期の情報を通知し、フレーム同期検出部1から通知された同期検出信号に基づいてクロック制御部2は光受信器7への基本クロックを発振するクロック供給部4を制御し、供給クロックを調整することにより同期クロックを決定するような、フレーム同期の監視により供給クロックを制御し、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期が確立できるリファレンスクロックを光受信器に供給することを特徴とする。
また、前記クロック同期方式は、クロック供給部を制御し、所望のクロックを周波数範囲の広い1つの電圧制御発振器により、光受信器へのリファレンスとなるクロックを生成することを特徴とする。
また、前記クロック同期方式は、クロック制御部2とクロック分周制御部3によって、クロック分周部5を制御することにより、クロック供給部4から生成された基本クロックを分周し、光受信器へのリファレンスとなるクロックを生成することを特徴とする。
【0027】
実施の形態2.
以上の実施の形態1は、SDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような主に都市域にて利用されるネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置において、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMACフレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによって光受信器7への供給クロックを決定する。このようなフレーム同期の監視により1つの電圧制御発振器を備えるクロック供給部4を制御することによって、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期が確立できるリファレンスクロックを光受信器7に供給する通常起動時の動作であるが、次にフレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときのリファレンスクロックを光受信器7へ再供給するとき(フレーム同期)の動作について説明する。各構成は、図1と同様である。
【0028】
保持部の一例として、同期情報保持部6は、上記フレーム同期検出部1により出力された上記複数のフレームの同期パターン情報と上記クロック分周制御部3により出力されたクロック分周比情報と上記クロック制御部2により生成されたクロック制御信号とを保持する。
上記フレーム同期検出部1は、上記受信器の一例である光受信器7が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記受信器により再度受信された複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを検出する代わりに、上記保持部により保持された上記複数のフレームの同期パターン情報の上記複数のフレームの同期パターンを用いる。
上記クロック制御部2は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、生成するクロック制御信号の代わりに、上記保持部により保持されたクロック制御信号を用いる。
上記クロック分周制御部3は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、制御するクロック分周比の代わりに、上記保持部により保持されたクロック分周比情報を用いる。
上記クロック供給部4は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック制御部2により用いられた、上記保持部により保持されたクロック制御情報に基づいて、基本クロックを供給する。
上記クロック分周部5は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック分周制御部3により用いられた、上記保持部により保持されたクロック分周比情報のクロック分周比で、上記クロック供給部4により供給された基本クロックを分周し、分周された基本クロックを上記受信器へ出力する。
【0029】
図6は、実施の形態2における動作を示すフローチャート図である。
まずステップS201において、光信号が障害から回復したとき、フレーム同期検出部1は光受信器7のLOS警報出力が停止することにより光信号が回復したことを判定する。
【0030】
次にステップS202において、フレーム同期検出部1から光信号の回復がクロック制御部2に通知されたとき、クロック制御部2は同期情報保持部6に同期情報が格納されているかを確認するとともに、クロック分周制御部3へ光信号の回復(クロック分周要求)を通知する。同期情報が格納されていないときは、通常起動時の処理を行い、フレーム同期を監視することによりリファレンスクロックの周波数を調整する。詳細は実施の形態1と同様である。
【0031】
次にステップS203において、クロック分周制御部3は同期情報保持部6から分周比情報を読み出す。
【0032】
次にステップS204において、同期情報保持部6に格納された同期情報に基づき、クロック分周部5を制御し、分周比を変更することにより供給クロックを分周する。
【0033】
次にステップS205において、クロック制御部2は同期情報保持部6から供給クロック情報を読み出す。
【0034】
次にステップS206において、同期情報保持部6に格納された同期情報に基づき、クロック供給部4を制御することにより、供給クロックの周波数を変更する。
【0035】
ステップS207において、本装置は、クロック分周比と供給クロックを障害前の状態に戻したことにより、フレーム同期が確立できる。フレーム同期が確立できないときは、通常起動時の処理を行い、フレーム同期を監視することによりリファレンスクロックの周波数を調整する。詳細は実施の形態1と同様である。
【0036】
以上のように、フレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときは、予め主信号障害前の情報を同期情報保持部6にて保持しておくことにより、クロック制御部2およびクロック分周制御部3は保持された同期情報を読み出し、伝送路からの受信クロックに対する同期確立時間を短縮することができる。
【0037】
また、光信号の障害からの回復時においても、保守員または監視システムのオペレータ等による設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことができる。
【0038】
以上のように、本実施の形態におけるクロック同期方式は、フレーム同期の監視によって供給クロックを制御し、自動的に同期を確立した後、同期クロックおよび分周クロックの情報を同期情報保持部6により保持し、光ファイバケーブル切断時等による主信号の障害からの回復時、同期情報保持部6に格納した主信号障害前の情報をクロック制御部2およびクロック分周制御部3が読み出すことにより、保持されたクロック情報にて同期を確立し、伝送路からの受信クロックに対する同期確立時間を短縮することを特徴とする。
【0039】
実施の形態3.
図7は、実施の形態3における構成を示す図である。
図において、クロック制御部2は、実施の形態1とは異なり、D/Aコンバータは使用しないで、フレーム同期検出部1から通知される同期検出信号にて光受信器7への基本クロックを制御する、
クロック供給部4はクロック制御部2からの制御情報に基づいて基本クロックを供給する複数の固定発振器とセレクタを備えた。クロック供給部4は、複数の固定発振器を有し、上記クロック制御部2により生成されたクロック制御信号に基づいて、上記複数の固定発振器から発振する複数のクロックより所望クロックを選択することによって上記基本クロックを生成する。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0040】
上記実施の形態2では、フレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときのリファレンスクロックを光受信器7へ供給するときの動作であるが、次に通常起動時において光受信器7のリファレンスクロックを変更し、光受信器7が受信したデータよりフレーム同期が確立するまでの動作として、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器(OSC:Oscillator)を備えることにより、固定発振器から出力される複数の周波数を選択することによってリファレンスクロックを光受信器7へ供給するときの動作について説明する。この実施の形態は、図7と図5とを利用しながら説明する。
【0041】
ステップS106以外の動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0042】
ステップS106において、クロック制御部2によってクロック供給部4を制御し、供給クロックを変更する。供給クロックの変更はクロック供給部4において、SDH/SONET用クロック622.08MHz、イーサネット(登録商標)用クロック644.531MHz等、用途に対応した複数の候補を用意しておき、クロック制御部2は、候補となる周波数をセレクタの制御によって順次選択していくことにより、供給クロックを変更する。
【0043】
以上のように、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えることにより、固定発振器から出力される複数の発振周波数を選択することによっても光受信器7への供給クロックを制御することができる。実施の形態1と同様、このようなフレーム同期の監視により、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期を確立したリファレンスクロックを光受信器7に供給することができるため、保守員または監視システムのオペレータ等による設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことができる。
【0044】
また、フレーム同期パターンの検出と複数の固定発振器を備えるクロック同期方式により、SDH/SONETネットワーク以外にもイーサネット(登録商標)やFECを使ったフレーム構成を採用する多様なネットワークに対応することができる。
【0045】
以上のように、本実施の形態におけるクロック同期方式は、複数の固定発振器を備え、クロック制御部によって複数の固定発振器からのクロックより所望クロックを選択し、伝送路からの受信クロックに対して自動的に同期を確立することを特徴とする。
【0046】
実施の形態4.
上記実施の形態3では、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えることにより、固定発振器から出力される複数の周波数を選択することによってリファレンスクロックを光受信器7へ供給するときの通常起動時の動作であるが、次にフレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときのリファレンスクロックを光受信器7へ供給するとき(フレーム同期)の動作について説明する。
【0047】
保持部の一例として、同期情報保持部6は、上記クロック制御部2により生成された上記複数のクロックの内1つを選択する選択信号を有するクロック制御信号を保持する。
上記クロック制御部2は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、生成するクロック制御信号の代わりに、上記保持部により保持されたクロック制御信号を用いる。
上記クロック供給部4は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック制御部2により用いられた、上記保持部により保持されたクロック制御情報に基づいて、上記複数のクロックの内1つを選択し、選択されたクロックを基本クロックとして供給する。
【0048】
言い換えれば、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えた構成においても、フレーム同期確立後、クロック制御部2およびクロック分周制御部3は同期情報を同期情報保持部6に格納し、光ファイバ等障害発生からの回復時、障害前の同期情報を同期情報保持部6から読み出すことにより、固定発振器から出力される複数の発振周波数の選択によってリファレンスクロックを光受信器7へ供給する。詳細な動作は、実施の形態2と同様である。
【0049】
以上のように、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えた構成においても、実施の形態2と同様、光信号の障害復旧時は、予め主信号障害前の情報を同期情報保持部6にて保持しておき、クロック制御部2およびクロック分周制御部3は保持された同期情報を読み出すことにより、伝送路からの受信クロックに対する同期確立時間を短縮することができる。
【0050】
以上の実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。これらのプログラムは、例えば、C言語により作成することができる。或いは、HTMLやSGMLやXMLを用いても構わない。或いは、JAVA(登録商標)を用いて画面表示を行っても構わない。
また、実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、ROM(Read Only Memory)に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、上記各実施の形態を実施させるプログラムは、記録媒体に記録される。記録媒体は、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体による記録装置を用いても構わない。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、光受信器により受信したデータからフレーム同期パターンを検出することにより、フレーム同期を確立するクロック同期方式であり、フレーム同期パターンが検出されるまで、供給クロックを変更していくことにより、自動的に所望のクロックを決定し、伝送路より受信したクロックに対して同期したクロックを光受信器へのリファレンスクロックとして供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における構成を示す図である。
【図2】SDH(STM−1、Synchronous Transport Module)のフレームフォーマットを示す図である。
【図3】D/A(Digital to Analog)コンバータの制御信号と出力電圧の関係を示す図(制御信号が4ビットのときの例)である。
【図4】電圧制御発振器(VCO: Voltage Controlled Oscillator)の制御電圧と出力周波数の関係を示す図である。
【図5】実施の形態1における動作を示すフローチャート図である。
【図6】実施の形態2における動作を示すフローチャート図である。
【図7】実施の形態3における構成を示す図である。
【符号の説明】
1 フレーム同期検出部、2 クロック制御部、3 クロック分周制御部、4クロック供給部、5 クロック分周部、6 同期情報保持部、7 光受信器。
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置及び中継伝送方法に関する。
また、本発明は、SDH/SONET(Synchronous Digital Hierarchy/Synchronous Optical Network)ネットワークやイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))のような都市域のネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDM(Wavelength Division Multiplexing、波長分割多重)にて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置における、光受信器へのリファレンスクロックを供給する方式に関するものであり、伝送路からの受信クロックに対する同期方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術では、特定の固定発振器を備えることにより、所望の周波数を生成し、リファレンスクロックとして使用している。(非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
データシート(IXF30007 Enhanced Digital Wrapper for Ultra Long−Haul Transmission Systems Product Brief)、Intel社
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
10Gbit/sを超える一般的な光受信器は、光ファイバを接続しただけでは伝送路からの受信クロックに同期することができず、信号を受信することができないため、受信のためのリファレンスとなるクロックを供給する必要がある。
【0005】
従来のSDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような都市域のネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置においては、SDH/SONETネットワーク用のクロックとイーサネット(登録商標)用のクロックでは周波数が異なるため、両者を収容するには、各々の周波数に合った発振器が必要となる。
【0006】
非特許文献1に記載の技術では、周波数が異なるネットワークのデータを収容する場合、ネットワークに合わせた発振器に交換するか、対応した発振器を複数備えることにより、いずれかの発振器を監視システムのオペレータ等からのソフトウェア(S/W)設定または伝送装置の設置場所に赴いている保守員による基板上のディップスイッチ等のハードウェア(H/W)設定によりクロックを選択する必要がある。
しかし、従来の同期方式では、SDH/SONETネットワーク用のクロック発振器およびイーサネット(登録商標)用のクロック発振器など、対向するネットワークに従ってクロックレートの異なる発振器が複数必要となり、部品数が多くなるという問題点があった。
【0007】
また、従来の同期方式では、ネットワークシステム建設時、対向する伝送装置が送信するデータ種別やクロックレート毎に、伝送装置の設置場所に赴いている保守員により適宜設定する必要があり、設定のための時間や作業負荷がかかるという問題点があった。また、伝送装置の障害からの回復時においても、クロック選択のため再設定の処理が必要となり、設定のための時間や作業負荷がかかる。
【0008】
また、保守員の設定ミス等による人為的な設定ミスのため誤ったクロックが選択され、回線障害が発生する可能性があった。
【0009】
この発明は、光受信器により受信したデータからフレーム同期パターンを検出することにより、フレーム同期を確立するクロック同期方式であり、フレーム同期パターンが検出されるまで、供給クロックを変更していくことにより、自動的に所望のクロックを決定し、伝送路より受信したクロックに対して同期したクロックを光受信器へのリファレンスクロックとして供給することを目的とする。
【0010】
また、同期クロックの供給を1つの発振器で提供することを可能とし、発振器等の部品数を削減することを目的とする。
【0011】
また、クロック選択の自動化により設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る中継伝送装置は、所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置において、
上記複数のフレームを受信する受信器と、
上記受信器により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給するリファレンスクロック供給部と
を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における構成を示す図である。
図において、中継伝送装置は、リファレンスクロック供給部、光受信器7を備えている。リファレンスクロック供給部は、フレーム同期検出部1、クロック制御部2、クロック分周制御部3、クロック供給部4、クロック分周部5、同期情報保持部6を有している。
【0014】
中継伝送装置は、所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する。
光受信器7は光信号を受信する。言い換えると、受信器の一例として、光受信器7は、上記複数のフレームを受信する。
リファレンスクロック供給部は、上記受信器により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給する。
以下に、さらに、詳述する。
フレーム同期検出部1は光受信器7にて受信した信号からフレームの同期パターンを検出し、フレーム同期を確認する。言い換えれば、フレーム同期検出部1は、上記受信器により受信された複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを検出し、検出された上記複数のフレームの同期パターンを同期パターン情報として出力する。
クロック制御部2はフレーム同期検出部1から通知される同期検出信号によって光受信器7への基本クロックを制御する。クロック制御部2は、上記フレーム同期検出部1により検出された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、クロック周波数を制御するクロック制御信号とクロック分周比の制御を促すクロック分周制御指示信号とを生成する。
クロック分周制御部3はクロック制御部2からの制御情報に基づいて光受信器7へのクロック分周比を制御する。クロック分周制御部3は、上記クロック制御部2により生成されたクロック分周制御指示信号を入力し、入力されたクロック分周制御指示信号に基づいて、クロック分周比を制御し、制御されたクロック分周比をクロック分周比情報として出力する。
クロック供給部4はクロック制御部2からの制御情報に基づいて基本クロックを供給する1つの電圧制御発振器を備えている。言い換えると、クロック供給部4は、所望のクロック周波数で発振する所定の周波数範囲を持つ1つの電圧制御発振器を有し、上記1つの電圧制御発振器により、上記基本クロックを生成する。クロック供給部4は、上記クロック制御部2により生成されたクロック制御信号に基づいて、基本クロックを供給する。
クロック分周部5はクロック分周制御部からの制御情報に基づいて基本クロックを分周する。言い換えると、クロック分周部5は、上記クロック分周制御部3により制御されたクロック分周比で、上記クロック供給部により供給された基本クロックを分周し、分周された基本クロックを上記受信器へ出力する。
同期情報保持部6はクロック制御部およびクロック分周制御部にてフレーム同期確立後のクロック情報を保持する。
【0015】
SDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような主に都市域にて利用されるネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置において、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMACフレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによって光受信器7への供給クロックを決定する。このようなフレーム同期の監視により1つの供給クロックを制御することによって、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期が確立できるリファレンスクロックを光受信器7に供給するクロック同期方式の動作について説明する。
図2は、SDH(STM−1、Synchronous TransportModule)のフレームフォーマットを示す図である。
図3は、D/A(Digital to Analog)コンバータの制御信号と出力電圧の関係を示す図(制御信号が4ビットのときの例)である。
図4は、電圧制御発振器(VCO: Voltage Controlled
Oscillator)の制御電圧と出力周波数の関係を示す図である。
図5は、実施の形態1における動作を示すフローチャート図である。
【0016】
この実施の形態では、光受信器7のリファレンスクロックを変更し、光受信器7が受信したデータがフレーム同期を確立するまでの動作について説明する。
【0017】
まず、ステップS101において、伝送装置に光ファイバを接続し、光信号の受信を確認する。光信号の受信がなければ、光信号を受信するまで待機する。光信号の受信の有無については、光受信器7は光信号の受信がなければ光信号入力断(LOS:Loss of Signal)警報を出力するため、フレーム同期検出部1はこの警報を監視することにより確認することができる。
【0018】
次にステップS102において、フレーム同期検出部1はフレーム同期パターンを検出し、フレーム同期パターン検出有無をクロック制御部2へ通知する。フレーム同期パターンが検出できなければ、フレーム同期が確立できていないと判断し、後段のステップにてクロック調整を行う。フレーム同期パターンは、SDH/SONETネットワークの場合、図2のようなフレーム構成によりデータが送信され、フレームの先頭にA1(“11110110”)およびA2(“00101000”)の固定ビットパターンが定義されている(図2のSTM−1の例では、A1、A2はおのおの3バイトの計6バイト使用できるように定義されている)。したがって、このバイトを確認することにより、フレーム同期パターンを検出することができる。なお、SDH/SONETネットワーク以外にもイーサネット(登録商標)やFEC(Forward Error Correction)を使ったネットワークなどフレーム構成を利用しているネットワークについても、同様にフレーム同期パターンの検出が行える。
【0019】
次にステップS103において、クロック分周制御部3はクロック制御部2よりクロック分周要求の通知を受信した後、分周比となる候補を確認する。分周する比率は、2分周、4分周、8分周等複数の分周比の候補を用意しておき、クロック制御部2の要求毎にこの候補に対して順次分周を行い、一連の分周比の候補が終了するまで変更するようクロック分周部5を制御する(ステップS104)。
なお、伝送装置の起動直後は、規定値となるクロックがクロック供給部4から供給されているものとする。
【0020】
次にステップS105において、クロック制御部2はクロック分周制御部3から分周候補終了通知を受信した後、供給クロックの候補を確認する。供給クロック候補は、SDH/SONET用クロック622.08MHz、イーサネット(登録商標)用クロック644.531MHz等複数の候補を用意しておくことにより、多様なネットワークに対応する。候補となる供給クロックが終了したときは、最初のステップからやり直す。
【0021】
次にステップS106において、クロック制御部2はクロック供給部4を制御し、供給クロックを変更する。供給クロックの変更は、図4のVCOの制御電圧とクロックの関係から、候補となる周波数を発振するための制御電圧を、クロック制御部2から図4の特性に基づき所望の制御電圧を出力する制御信号をD/Aコンバータに与え、その後、D/Aコンバータから制御電圧を、VCOを備えるクロック供給部4へ出力することにより供給クロックを変更する。例えば、図3および図4より、クロック供給部4から周波数f1を出力させる場合は、制御電圧V1が必要になるため、クロック制御部2はV1を出力する制御信号“0001”をD/Aコンバータに与えることにより、クロックを制御する。したがって、クロック制御部2は、候補となるクロックを供給するための制御電圧を出力する制御情報を保持し、制御情報を変更することにより、供給クロックとなる周波数を変更する。
【0022】
次にステップS107において、フレーム同期検出部1が同期パターンを検出したときは、フレーム同期が確立できたと判断し、フレーム同期パターンの検出をクロック制御部2に通知する。
ステップS108において、フレーム同期パターン検出通知を受信したクロック制御部2は、クロック分周制御部3にフレーム同期パターン検出を通知するとともに、フレーム同期が確立できた供給クロックの情報を同期情報保持部6へ格納する。同様に、フレーム同期パターン検出通知を受信したクロック分周制御部3はクロックの分周比の情報を同期情報保持部6へ格納する。なお、このときクロック制御部2はクロック分周の要求は行わないため、クロックの調整はしない。
【0023】
以上のように、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMACフレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによって光受信器7への供給クロックを決定する。このようなフレーム同期の監視により1つの電圧制御発振器を備えるクロック供給部4を制御することによって伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期を確立したリファレンスクロックを光受信器7に供給することができるため、保守員または監視システムのオペレータ等による設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことができる。
【0024】
また、所望の周波数範囲を満たす周波数範囲の広い電圧制御発振器1つのみで供給クロックを変更することにより、発振器やクロックのセレクタ等の部品数を削減することができる。
【0025】
また、フレーム同期パターンの検出と周波数範囲の広い電圧制御発振器による本方式により、SDH/SONETネットワーク以外にもイーサネット(登録商標)やFECを使ったフレーム構成を採用する多様なネットワークに対応することができる。
【0026】
以上のように、本実施の形態は、SDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような都市域に利用されるネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置において、
光受信器にて受信した信号からフレームの同期パターンを検出し、フレーム同期を確立するフレーム同期検出部と、フレーム同期検出部から通知される同期検出信号にて光受信器への基本クロックを制御するクロック制御部と、クロック制御部からの制御情報に基づいて光受信器へのクロック分周比を制御するクロック分周制御部と、クロック制御部からの制御情報に基づいて基本クロックを供給するクロック供給部と、クロック分周制御部からの制御情報に基づいて基本クロックを分周するクロック分周部と、クロック制御部およびクロック分周制御部にてフレーム同期確定後のクロック情報を保持する同期情報保持部とを備えたことを特徴とする。
また、本実施の形態におけるクロック同期方式は、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMAC(Media Access Control)フレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによってフレーム同期または非同期の情報を通知し、フレーム同期検出部1から通知された同期検出信号に基づいてクロック制御部2は光受信器7への基本クロックを発振するクロック供給部4を制御し、供給クロックを調整することにより同期クロックを決定するような、フレーム同期の監視により供給クロックを制御し、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期が確立できるリファレンスクロックを光受信器に供給することを特徴とする。
また、前記クロック同期方式は、クロック供給部を制御し、所望のクロックを周波数範囲の広い1つの電圧制御発振器により、光受信器へのリファレンスとなるクロックを生成することを特徴とする。
また、前記クロック同期方式は、クロック制御部2とクロック分周制御部3によって、クロック分周部5を制御することにより、クロック供給部4から生成された基本クロックを分周し、光受信器へのリファレンスとなるクロックを生成することを特徴とする。
【0027】
実施の形態2.
以上の実施の形態1は、SDH/SONETネットワークやイーサネット(登録商標)のような主に都市域にて利用されるネットワークと、都市域ネットワーク上のデータをWDMにて多重化し、都市域間を中継するような伝送装置において、光受信器7にて受信したSDH/SONETフレームまたはMACフレーム等の信号をフレーム同期検出部1にて受信し、受信した信号からフレーム同期パターンを検出することによって光受信器7への供給クロックを決定する。このようなフレーム同期の監視により1つの電圧制御発振器を備えるクロック供給部4を制御することによって、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期が確立できるリファレンスクロックを光受信器7に供給する通常起動時の動作であるが、次にフレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときのリファレンスクロックを光受信器7へ再供給するとき(フレーム同期)の動作について説明する。各構成は、図1と同様である。
【0028】
保持部の一例として、同期情報保持部6は、上記フレーム同期検出部1により出力された上記複数のフレームの同期パターン情報と上記クロック分周制御部3により出力されたクロック分周比情報と上記クロック制御部2により生成されたクロック制御信号とを保持する。
上記フレーム同期検出部1は、上記受信器の一例である光受信器7が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記受信器により再度受信された複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを検出する代わりに、上記保持部により保持された上記複数のフレームの同期パターン情報の上記複数のフレームの同期パターンを用いる。
上記クロック制御部2は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、生成するクロック制御信号の代わりに、上記保持部により保持されたクロック制御信号を用いる。
上記クロック分周制御部3は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、制御するクロック分周比の代わりに、上記保持部により保持されたクロック分周比情報を用いる。
上記クロック供給部4は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック制御部2により用いられた、上記保持部により保持されたクロック制御情報に基づいて、基本クロックを供給する。
上記クロック分周部5は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック分周制御部3により用いられた、上記保持部により保持されたクロック分周比情報のクロック分周比で、上記クロック供給部4により供給された基本クロックを分周し、分周された基本クロックを上記受信器へ出力する。
【0029】
図6は、実施の形態2における動作を示すフローチャート図である。
まずステップS201において、光信号が障害から回復したとき、フレーム同期検出部1は光受信器7のLOS警報出力が停止することにより光信号が回復したことを判定する。
【0030】
次にステップS202において、フレーム同期検出部1から光信号の回復がクロック制御部2に通知されたとき、クロック制御部2は同期情報保持部6に同期情報が格納されているかを確認するとともに、クロック分周制御部3へ光信号の回復(クロック分周要求)を通知する。同期情報が格納されていないときは、通常起動時の処理を行い、フレーム同期を監視することによりリファレンスクロックの周波数を調整する。詳細は実施の形態1と同様である。
【0031】
次にステップS203において、クロック分周制御部3は同期情報保持部6から分周比情報を読み出す。
【0032】
次にステップS204において、同期情報保持部6に格納された同期情報に基づき、クロック分周部5を制御し、分周比を変更することにより供給クロックを分周する。
【0033】
次にステップS205において、クロック制御部2は同期情報保持部6から供給クロック情報を読み出す。
【0034】
次にステップS206において、同期情報保持部6に格納された同期情報に基づき、クロック供給部4を制御することにより、供給クロックの周波数を変更する。
【0035】
ステップS207において、本装置は、クロック分周比と供給クロックを障害前の状態に戻したことにより、フレーム同期が確立できる。フレーム同期が確立できないときは、通常起動時の処理を行い、フレーム同期を監視することによりリファレンスクロックの周波数を調整する。詳細は実施の形態1と同様である。
【0036】
以上のように、フレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときは、予め主信号障害前の情報を同期情報保持部6にて保持しておくことにより、クロック制御部2およびクロック分周制御部3は保持された同期情報を読み出し、伝送路からの受信クロックに対する同期確立時間を短縮することができる。
【0037】
また、光信号の障害からの回復時においても、保守員または監視システムのオペレータ等による設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことができる。
【0038】
以上のように、本実施の形態におけるクロック同期方式は、フレーム同期の監視によって供給クロックを制御し、自動的に同期を確立した後、同期クロックおよび分周クロックの情報を同期情報保持部6により保持し、光ファイバケーブル切断時等による主信号の障害からの回復時、同期情報保持部6に格納した主信号障害前の情報をクロック制御部2およびクロック分周制御部3が読み出すことにより、保持されたクロック情報にて同期を確立し、伝送路からの受信クロックに対する同期確立時間を短縮することを特徴とする。
【0039】
実施の形態3.
図7は、実施の形態3における構成を示す図である。
図において、クロック制御部2は、実施の形態1とは異なり、D/Aコンバータは使用しないで、フレーム同期検出部1から通知される同期検出信号にて光受信器7への基本クロックを制御する、
クロック供給部4はクロック制御部2からの制御情報に基づいて基本クロックを供給する複数の固定発振器とセレクタを備えた。クロック供給部4は、複数の固定発振器を有し、上記クロック制御部2により生成されたクロック制御信号に基づいて、上記複数の固定発振器から発振する複数のクロックより所望クロックを選択することによって上記基本クロックを生成する。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0040】
上記実施の形態2では、フレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときのリファレンスクロックを光受信器7へ供給するときの動作であるが、次に通常起動時において光受信器7のリファレンスクロックを変更し、光受信器7が受信したデータよりフレーム同期が確立するまでの動作として、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器(OSC:Oscillator)を備えることにより、固定発振器から出力される複数の周波数を選択することによってリファレンスクロックを光受信器7へ供給するときの動作について説明する。この実施の形態は、図7と図5とを利用しながら説明する。
【0041】
ステップS106以外の動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0042】
ステップS106において、クロック制御部2によってクロック供給部4を制御し、供給クロックを変更する。供給クロックの変更はクロック供給部4において、SDH/SONET用クロック622.08MHz、イーサネット(登録商標)用クロック644.531MHz等、用途に対応した複数の候補を用意しておき、クロック制御部2は、候補となる周波数をセレクタの制御によって順次選択していくことにより、供給クロックを変更する。
【0043】
以上のように、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えることにより、固定発振器から出力される複数の発振周波数を選択することによっても光受信器7への供給クロックを制御することができる。実施の形態1と同様、このようなフレーム同期の監視により、伝送路からの受信クロックに対して自動的にフレーム同期を確立したリファレンスクロックを光受信器7に供給することができるため、保守員または監視システムのオペレータ等による設定のための作業負荷や時間を削減し、クロック選択設定の誤りなど人為ミスを防ぐことができる。
【0044】
また、フレーム同期パターンの検出と複数の固定発振器を備えるクロック同期方式により、SDH/SONETネットワーク以外にもイーサネット(登録商標)やFECを使ったフレーム構成を採用する多様なネットワークに対応することができる。
【0045】
以上のように、本実施の形態におけるクロック同期方式は、複数の固定発振器を備え、クロック制御部によって複数の固定発振器からのクロックより所望クロックを選択し、伝送路からの受信クロックに対して自動的に同期を確立することを特徴とする。
【0046】
実施の形態4.
上記実施の形態3では、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えることにより、固定発振器から出力される複数の周波数を選択することによってリファレンスクロックを光受信器7へ供給するときの通常起動時の動作であるが、次にフレーム同期確立後、光ファイバ等の障害により光信号が受信できなくなった後、光信号が回復したときのリファレンスクロックを光受信器7へ供給するとき(フレーム同期)の動作について説明する。
【0047】
保持部の一例として、同期情報保持部6は、上記クロック制御部2により生成された上記複数のクロックの内1つを選択する選択信号を有するクロック制御信号を保持する。
上記クロック制御部2は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、生成するクロック制御信号の代わりに、上記保持部により保持されたクロック制御信号を用いる。
上記クロック供給部4は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック制御部2により用いられた、上記保持部により保持されたクロック制御情報に基づいて、上記複数のクロックの内1つを選択し、選択されたクロックを基本クロックとして供給する。
【0048】
言い換えれば、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えた構成においても、フレーム同期確立後、クロック制御部2およびクロック分周制御部3は同期情報を同期情報保持部6に格納し、光ファイバ等障害発生からの回復時、障害前の同期情報を同期情報保持部6から読み出すことにより、固定発振器から出力される複数の発振周波数の選択によってリファレンスクロックを光受信器7へ供給する。詳細な動作は、実施の形態2と同様である。
【0049】
以上のように、クロック供給部4が電圧制御発振器ではなく、複数の固定発振器を備えた構成においても、実施の形態2と同様、光信号の障害復旧時は、予め主信号障害前の情報を同期情報保持部6にて保持しておき、クロック制御部2およびクロック分周制御部3は保持された同期情報を読み出すことにより、伝送路からの受信クロックに対する同期確立時間を短縮することができる。
【0050】
以上の実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。これらのプログラムは、例えば、C言語により作成することができる。或いは、HTMLやSGMLやXMLを用いても構わない。或いは、JAVA(登録商標)を用いて画面表示を行っても構わない。
また、実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、ROM(Read Only Memory)に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、上記各実施の形態を実施させるプログラムは、記録媒体に記録される。記録媒体は、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体による記録装置を用いても構わない。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、光受信器により受信したデータからフレーム同期パターンを検出することにより、フレーム同期を確立するクロック同期方式であり、フレーム同期パターンが検出されるまで、供給クロックを変更していくことにより、自動的に所望のクロックを決定し、伝送路より受信したクロックに対して同期したクロックを光受信器へのリファレンスクロックとして供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における構成を示す図である。
【図2】SDH(STM−1、Synchronous Transport Module)のフレームフォーマットを示す図である。
【図3】D/A(Digital to Analog)コンバータの制御信号と出力電圧の関係を示す図(制御信号が4ビットのときの例)である。
【図4】電圧制御発振器(VCO: Voltage Controlled Oscillator)の制御電圧と出力周波数の関係を示す図である。
【図5】実施の形態1における動作を示すフローチャート図である。
【図6】実施の形態2における動作を示すフローチャート図である。
【図7】実施の形態3における構成を示す図である。
【符号の説明】
1 フレーム同期検出部、2 クロック制御部、3 クロック分周制御部、4クロック供給部、5 クロック分周部、6 同期情報保持部、7 光受信器。
Claims (8)
- 所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置において、
上記複数のフレームを受信する受信器と、
上記受信器により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給するリファレンスクロック供給部と
を備えたことを特徴とする中継伝送装置。 - 所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送装置において、
上記複数のフレームを受信する受信器と、
上記受信器により受信された複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを検出し、検出された上記複数のフレームの同期パターンを同期パターン情報として出力するフレーム同期検出部と、
上記フレーム同期検出部により検出された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、クロック周波数を制御するクロック制御信号とクロック分周比の制御を促すクロック分周制御指示信号とを生成するクロック制御部と、
上記クロック制御部により生成されたクロック分周制御指示信号を入力し、入力されたクロック分周制御指示信号に基づいて、クロック分周比を制御し、制御されたクロック分周比をクロック分周比情報として出力するクロック分周制御部と、
上記クロック制御部により生成されたクロック制御信号に基づいて、基本クロックを供給するクロック供給部と、
上記クロック分周制御部により制御されたクロック分周比で、上記クロック供給部により供給された基本クロックを分周し、分周された基本クロックを上記受信器へ出力するクロック分周部と
を備えたことを特徴とする中継伝送装置。 - 上記中継伝送装置は、さらに、上記フレーム同期検出部により出力された上記複数のフレームの同期パターン情報と上記クロック分周制御部により出力されたクロック分周比情報と上記クロック制御部により生成されたクロック制御信号とを保持する保持部を備え、
上記フレーム同期検出部は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記受信器により再度受信された複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを検出する代わりに、上記保持部により保持された上記複数のフレームの同期パターン情報の上記複数のフレームの同期パターンを用い、
上記クロック制御部は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、生成するクロック制御信号の代わりに、上記保持部により保持されたクロック制御信号を用い、
上記クロック分周制御部は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、制御するクロック分周比の代わりに、上記保持部により保持されたクロック分周比情報を用い、
上記クロック供給部は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック制御部により用いられた、上記保持部により保持されたクロック制御情報に基づいて、基本クロックを供給し、
上記クロック分周部は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック分周制御部により用いられた、上記保持部により保持されたクロック分周比情報のクロック分周比で、上記クロック供給部により供給された基本クロックを分周し、分周された基本クロックを上記受信器へ出力することを特徴とする請求項2記載の中継伝送装置。 - 上記クロック供給部は、所望のクロック周波数で発振する所定の周波数範囲を持つ1つの電圧制御発振器を有し、上記1つの電圧制御発振器により、上記基本クロックを生成することを特徴とする請求項2記載の中継伝送装置。
- 上記クロック供給部は、複数の固定発振器を有し、上記クロック制御部により生成されたクロック制御信号に基づいて、上記複数の固定発振器から発振する複数のクロックより所望クロックを選択することによって上記基本クロックを生成することを特徴とする請求項2記載の中継伝送装置。
- 上記中継伝送装置は、さらに、上記クロック制御部により生成された上記複数のクロックの内1つを選択する選択信号を有するクロック制御信号を保持する保持部を備え、
上記クロック制御部は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、生成するクロック制御信号の代わりに、上記保持部により保持されたクロック制御信号を用い、
上記クロック供給部は、上記受信器が、上記複数のフレームの受信を中断し、中断された上記複数のフレームの受信を再開した場合に、上記クロック制御部により用いられた、上記保持部により保持されたクロック制御情報に基づいて、上記複数のクロックの内1つを選択し、選択されたクロックを基本クロックとして供給することを特徴とする請求項5記載の中継伝送装置。 - 所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継伝送方法において、
上記複数のフレームを受信器に受信する受信工程と、
上記受信工程により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給するリファレンスクロック供給工程と
を備えたことを特徴とする中継伝送方法。 - 所定のネットワークのデータを複数のフレームとして上記所定のネットワークとは異なるネットワークへ中継する中継処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
上記複数のフレームを受信器に受信する受信処理と、
上記受信処理により受信された上記複数のフレームから上記複数のフレームの同期パターンを監視し、監視された上記複数のフレームの同期パターンに基づいて、上記受信器へ供給するための供給クロックを調整することにより同期クロックを決定し、決定された同期クロックをフレーム同期が確立できるリファレンスクロックとして受信器に供給するリファレンスクロック供給処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
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