JP2004199356A - キーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システムと該システムを備えた電子機器 - Google Patents

キーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システムと該システムを備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】入力されたアルファベット列に続くアルファベットあるいはアルファベット列を選択候補として画面に表示して選択可能とするキーボードを備えた電子機器を提供する。
【解決手段】アルファベット文字列辞書16には出現頻度の高い慣用アルファベット文字列が直前のアルファベットと関係付けて格納されており、同一キーの連続した打鍵あるいは表示部30に表示された選択候補より選択用制御キーによって選択された確定候補からアルファベット列を作成し、アルファベット文字列辞書16と照合して次の入力候補となるアルファベットあるいはあらかじめ設定された慣用アルファベット列を選択して所定の個数を表示部30に表示し、所望のアルファベットあるいはアルファベット列が表示された場合は、キーボード20に設けられた所定の選択用制御キーで選択して確定候補とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアルファベットを入力するためのキーボードを備えた電子機器に関し、特に入力されたアルファベット列に続くアルファベットあるいはアルファベット列を選択候補として画面に表示して選択可能とするアルファベット入力システムと該システムを備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば携帯電話機などの携帯用電子機器において、キーボードを用いてアルファベット入力を行う場合に、数字入力を行う10キー程度のキーボードを用いてアルファベット26文字を入力することが行われている。この場合に、複数のアルファベットを1つのキーに割り当てて、文字入力をおこなうことが必要となる。
【0003】
図6は、従来の携帯電話機のキーボードにおけるキーの配置とアルファベットのキーへの割り当ての一例を示す模式図である。キーボード600は制御キー部分610とデータキー部分630とから構成され、データキー部分630は、10個の数字キーと2個の記号キーとから構成されている。アルファベットは数字キーに割り当てられており、数字とアルファベットの入力は入力モードを切り替えることによって入力される。このキーボードを用いて英語の単語を入力する方法を説明する。アルファベットは、数字キー632から数字キー639にそれぞれ3個或いは4個づつ割り当てられている。操作者がこれらのキーを打鍵して入力する場合、同一キーに複数のアルファベットが割り当てられているので、携帯電話機はどのアルファベットが入力対象として入力されたかを区別することが必要である。
【0004】
その一つの方法として、所望のアルファベットが割り当てられている数字キーを1回以上連続打鍵することによって所望のアルファベットを選択するトグル方式と呼ばれる方法がある。例えばアルファベットのBを入力したいときには数字キー632を2回打鍵し、Cを入力したいときには数字キー632を3回打鍵する。記号を入力したいときには記号キー642を複数回打鍵して所望の記号を入力する。なお、同一キーに割り当てられている2つ以上の異なった文字を連続して入力する場合には、先に入力された文字をカーソルキーなどで1字右送りして区切りをつけるなどの方法で確定させてから次の文字を入力する必要がある。
【0005】
打鍵回数を減少させるために、所望のアルファベット列のアルファベットが割り当てられている数字キーを列順に1回づつ打鍵することにより、それぞれの数字キーに割り当てられている複数のアルファベットを列順に組み合わせて複数のアルファベット列を作り、電子機器の制御部にあらかじめ用意した単語の辞書と照合して英語の単語としての意味を持つ複数のアルファベット列を表示してその中から選択する、テジック社のT9方式(以下T9方式と称す)と呼ばれる方法がある。例えば、操作者が単語「AID」を入力する場合に、それぞれのアルファベットとが割り当てられている数字キー632、数字キー634、数字キー633をこの順序で打鍵し、スペースを意味する記号キー642を打鍵する。数字キー632、数字キー634、数字キー633には、それぞれ3種類ずつのアルファベットが割り当てられているので、可能性のあるアルファベットの組合せは27通りとなる。しかし、この27組の組合せのうち、英語の単語としての意味を持つのは単語「AGE」、「AID」、「BID」の3組だけである。従ってこの3組が単語として入力すべき候補となり、不図示の表示画面にまず入力候補の「AGE」が表示される。操作者は入力したいのは「AGE」ではないので、例えば次候補選択機能が割り当てられている数字キー631を打鍵すると、つぎの入力候補として「AID」が表示される。入力したい単語は「AID」であるので、つぎに、スペースを意味する記号キー642を打鍵すると、「AID」が確定入力として入力される。
【0006】
また、日本語をローマ字としてアルファベット入力するように、英語以外の文字をその文字の発音を意味するアルファベットの組合せで入力する場合がある。例えば中国語で「感情」という漢字は「ganqing」と発音表示される。これは上述のようなアルファベット入力でこのアルファベット列を入力して漢字変換すると所望の漢字の候補が表示され、その中から選択できる。このためにはアルファベット列の入力だけで12回の打鍵が必要である。
【0007】
【特許文献1】
特許第3222445号公報
【特許文献2】
特開2002−207558号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の所望のアルファベットが割り当てられている数字キーを1回以上連続打鍵することによって所望のアルファベットを選択するトグル方法は単純ではあるが打鍵回数が多くなるという問題点がある。
【0009】
打鍵回数を減少させるために、所望のアルファベット列のアルファベットが割り当てられている数字キーを列順に1回づつ打鍵することにより、それぞれの数字キーに割り当てられている複数のアルファベットを列順に組み合わせて複数のアルファベット列を作り、電子機器の制御部にあらかじめ用意した単語の辞書と照合して英語の単語としての意味を持つ複数の文字列を表示してその中から選択するT9方式では一般に打鍵数を減少させることができるが、意味をもつ単語が多い場合にはその中からの選択に多くの打鍵を必要とするという問題点がある。
【0010】
また、英語以外の文字をその文字の発音を意味するアルファベットの組合せで入力する場合があるが、この場合も多くの打鍵数を必要とするという問題点がある。
【0011】
本発明の目的は、入力されたアルファベット列に続くアルファベットあるいはアルファベット列を選択候補として画面に表示して選択可能とするキーボードを備えた電子機器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システムは、
キーボードと表示画面とを備えた電子機器におけるキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システムであって、アルファベット入力は、文字入力キーからの直接入力と表示画面に表示されたアルファベットあるいはアルファベット列からの選択によって行われ、キーボードの10個以内の文字入力キーには、アルファベット26文字が所定の配列で割り振られていて、その文字入力キーの連続打鍵数に対応して所望のアルファベットが選択されて入力が可能であり、さらに、キーボードには複数の選択用制御キーが別に設けられていて、これまでのアルファベット入力に対応して表示画面の第2の領域に指定数値とともに表示された複数の次の入力候補の中から所望の候補が選択されて入力が可能である。
【0013】
電子機器の制御部にはアルファベット文字列辞書が格納されていて、その辞書の個々のアルファベット列を構成する一部分のアルファベット列があらかじめ慣用アルファベット列として指定されており、その制御部は未確定状態で逐次選択追加されるアルファベット列に対しアルファベット文字列辞書を検索して、選択されたアルファベット列に続いてその辞書上に配置されているアルファベットおよびあらかじめ設定された慣用アルファベット列を、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に選択用制御キーの数だけ抽出して、指定数値と関連付けて表示画面の第2の領域に表示する。
【0014】
文字入力キーの連続打鍵数で選択された所望のアルファベット、および表示画面の第2の領域の表示から選択用制御キーによって選択されたアルファベットまたは慣用アルファベット列は、選択順に表示画面の第1の領域に確定候補として表示され、所定の確定キーの入力によって確定入力となって初期入力状態に戻る。
【0015】
アルファベット入力方式による文字入力がピンイン入力方式による中国語入力であり、アルファベット文字列辞書はピンイン入力の中国語のアルファベット文字列音節辞書であってもよい。
【0016】
そこで表示画面の第1の領域に確定候補として表示されたアルファベッド列は、アルファベット文字列音節辞書には登録されていない次のアルファベットの入力によって確定したものとみなされ、入力されたアルファベットを最初のアルファベットとして次のアルファベット列の入力が行われてもよい。
【0017】
さらに、制御部が、連続して打鍵されるそれぞれのキーに割り当てられている複数のアルファベットの打鍵順の全ての組合せを作成し、作成されたアルファベットの組合せと、打鍵数に対応する先頭部分のアルファベット列が一致する、登録されたアルファベット列をアルファベット文字列音節辞書から検索し、一致した先頭部分のアルファベット列の次に位置するアルファベットおよびあらかじめ登録された慣用アルファベット列を、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に選択用制御キーの数だけ抽出して、指定数値と関連付けて表示画面の第2の領域に表示する方式の文字入力モードにも切り替え可能であってもよい。
【0018】
慣用アルファベット列が、音節を構成するアルファベット3字以上の韻母であってもよい。
【0019】
アルファベット入力方式による文字入力が英文入力であり、アルファベット文字列辞書は英語のアルファベット文字列辞書であってもよい。
【0020】
さらに、そこで制御部が、連続して打鍵されるそれぞれのキーに割り当てられている複数のアルファベットの打鍵順の全ての組合せを作成し、作成されたアルファベットの組合せと一致する、打鍵数に対応する先頭部分のアルファベット列を有する、登録されたアルファベット列をアルファベット文字列辞書から検索し、一致した先頭部分のアルファベット列の次に位置するアルファベットおよびあらかじめ登録された慣用アルファベット列を、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に選択用制御キーの数だけ抽出して、指定数値と関連付けて表示画面の第2の領域に表示する方式の文字入力モードにも切り替え可能であってもよい。
【0021】
慣用アルファベット列が、単語を構成するアルファベットの末尾に多く用いられる慣用句であってもよい。
【0022】
さらに、複数のアルファベットが割り当てられた文字入力キーを1回打鍵すると表示画面の第2の領域に、その文字入力キーに割り当てられた複数のアルファベットが指定数値と関連付けて表示され、選択用制御キーの打鍵によって確定候補として第1の領域に表示され、アルファベット文字列辞書から、これまでに選択されたアルファベット列の次にその辞書上に配置されているアルファベットおよびあらかじめ設定された慣用アルファベット列が、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に選択用制御キーの数だけ抽出されて指定数値と関連付けて表示画面の第2の領域に表示されてもよい。
【0023】
選択用制御キーが5個であってもよく、5個の選択用制御キーの内4個がカーソルキーと共用となっていてもよく、残りの1個の選択用制御キーが、アルファベットの割り当てられていない数字キーと共用になっていてもよい。
【0024】
本発明の電子機器は、
キーボードと、表示部と、キー入力制御部を含む制御部とを備えた電子機器であって、上述のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システムを備えることを特徴とする。この電子機器が携帯電話機であってもよい。
【0025】
あらかじめ慣用アルファベット列を選定しておき、アルファベット文字列辞書を用いてこれまでに入力されたアルファベット列に対応して次の入力候補となる複数のアルファベットあるいは慣用アルファベット列が予測されて選択可能に表示されるので、通常のアルファベット入力、通常のT9方式、あるいはアルファベットで発音通りに入力してアルファベット以外の文字に変換する通常の入力方式によるアルファベット入力に比べて平均入力打鍵数を少なくすることができる。
【0026】
選択用制御キーを、必須のキーであるカーソルキーと共通に使用することにより、またアルファベットの割り当てられていない数字キーと共通に使用することにより、キーボードのキー数を減らし、電子機器の小型化を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明の文字予測付きアルファベット入力システムは、これまでに入力されたアルファベット列に対応して次の入力候補となる複数のアルファベットあるいは慣用アルファベット列を予測して選択可能に表示することに特徴がある。
【0028】
先ず本発明の実施の形態に共通するキーボードを備えた電子機器の構成と機能について説明する。図1は本発明の実施の形態のキーボードを備えた電子機器の構成を示すブロック構成図である。
【0029】
電子機器1は、制御装置10と、制御キーとデータキーとを有して処理の対象となる情報を出力するキーボード20と、制御装置10で処理された出力情報を表示する表示部30とから構成され、制御装置10は入力部11と、制御部12と、記憶部15と、出力部18とを有し、入力部11はキーボード20からの入力情報を入力し、制御部12のキー入力制御部13は、キー入力情報を処理し、必要に応じて入力文字組合せ処理部14aにおいて、同一キーの連続した打鍵あるいは表示部30に表示された選択候補より選択用制御キーによって選択された確定候補からアルファベット列を作成し、照合選択部14bで記憶部15に格納されているアルファベット文字列辞書16と照合して次の入力候補となるアルファベットあるいはあらかじめ設定された慣用アルファベット列を選択して表示部30に表示し、また必要に応じ記憶部15のアルファベット漢字変換辞書17に基づいて入力情報を漢字変換し、出力部18はキー入力制御部13で処理された出力情報を外部に出力する。キー入力制御部13で処理された情報は必要に応じて制御部12内で加工され、また記憶部14に記憶される。漢字変換が行われない場合にはアルファベット漢字変換辞書17はなくてもよい。
【0030】
図2は本発明の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。文字入力キーボードのキーの打鍵により入力された文字が確定され、電子機器1の制御部12により所定の目的に従って利用される。
【0031】
図2を参照すると本発明の実施の形態のキーボード200は携帯電話のキー入力のためのキーボードを例としており、制御キー部分210とデータキー部分230とからなる24個のキー211〜キー222およびキー231〜キー242を有している。
【0032】
まず、キーボード200の各キーの機能について説明する。データキー部分230の数字キー231から数字キー239および数字キー241は電話機能ではダイヤル番号を入力するための数字0から9の10個の数字キーである。これらのキーは、また、文字入力モードにおいて、アルファベットと数字を入力できる。平仮名、片仮名の入力を行うこともできるが、本実施の形態とは直接関係がないので複雑さを避けるために表示と説明を省略する。キー数を節減するために、一つのキーに複数のアルファベットが重複して割り当てられている。
【0033】
本実施の形態では、それぞれが制御キーのカーソルキーである「↑」キー215、「←」キー217、「→」キー219、「↓」キー221に付加された追加選択機能「I」、「II」、「III」、「IV」、およびデータキーのうちアルファベットの割り当てられていない[1]数字キー231に付加された追加選択機能「V」に特徴がある。これらのキーは通常はカーソルキーまたは数字キーとして動作するが、アルファベット列の仮入力状態における打鍵では選択用制御キーとして動作する。追加選択機能を付加された制御キーは本実施の形態では5個として説明するがこれに限定されるものではなく、キー数も5個以下でも5個以上でもよく、文書入力モードあるいはアルファベット列の仮入力状態における打鍵において追加選択機能用として使用可能なキーであればよく、専用のキーが別に設けられていてもよい。
【0034】
制御キー部分210において、決定キー218は動作の実行や確定を指示する。決定キー218を囲む「↑」矢印キー215、「←」矢印キー217、「→」矢印キー219、「↓」矢印キー221はカーソルキーであり、上下左右方向のカーソル移動をキーで入力できるが、アルファベット列の仮入力状態における打鍵ではそれぞれ選択用制御キー「II」、「III」、「I」、「IV」として動作する。クリアキー212は所定の条件で、入力された内容を消去する。モードキー214は携帯電話を電話モードからデータ処理モードに切り替えるキーであり、データ処理モードにおいては、キーボード200から文字入力を行うことができる。メニューキー216を打鍵することにより、表示部30にメニュー画面を表示させることができ、画面に従ったキー操作を行うことにより、携帯電話機の各種の状態の設定や使い方の種々のメニューを選択できる。電話キー211とメールキー220とは電話機能の通話とメールの送受信に使用されるキーである。電源キー213は携帯電話の電源のオン・オフを制御する。また「End」機能としてはすべての動作の中断または終了に使用される。アドレスキー222は電話あるいはメールモードにおいて記憶されているアドレスを選択する。
【0035】
制御キーのうち、キー215、キー217からキー219、キー221は、それぞれのキーを打鍵することにより、携帯電話機の文字入力を行うための制御機能を入力することができる。キー242は、濁点や半濁点やその他の記号を入力するためのキーである。
【0036】
キー231〜239、241は数字入力キーであるとともにキー231とキー241を除いてそれぞれにアルファベットが割り当てられている。アルファベットが割り当てられていないキー231は、アルファベット列の仮入力状態における打鍵では選択用制御キー「V」として動作する。5個の選択用制御キーは図2に示されるように近接して配置されている。
【0037】
図3は文字入力状態における表示画面の模式図であり、表示画面300には、第1の領域301と第2の領域302があり、第1の領域301には、キーの連続打鍵によって選択されたそのキーに割り当てられたアルファベットと第2の領域302から選択用制御キー215、217、219、221、231で選択されたアルファベットまたは慣用アルファベット列とが確定候補として表示され、第2の領域302には、第1の領域301に表示されたアルファベット列の次に来る、アルファベット文字列辞書16から検索されたアルファベットおよびあらかじめ設定された慣用アルファベット列が指定数値と関連付けてられて5組表示される。図3では縦に配列されているが横の配列でもよい。
【0038】
表示画面の第1の領域301に表示された確定候補のアルファベット列は、句読点とスペースのいずれかの入力によって確定入力となって初期状態に戻る。第1の実施の形態の中国語の場合は、アルファベット文字列辞書16には登録されていない次のアルファベットの入力によって確定したものとみなされ、入力されたアルファベットを最初のアルファベットとして次のアルファベット列の入力が行われる。
【0039】
本発明の第1の実施の形態のアルファベット入力システムは、文字予測付きアルファベット入力システムを、中国語をアルファベットで発音通りに入力して漢字に変換するピンイン入力方式に適用したものであり、アルファベット入力の効率化が図られている。
【0040】
本発明の第1の実施の形態の文字入力方法では、上述のように文字列の入力方法に特徴があり、アルファベットの割り当てられたキーの連続打鍵によってそのキーに割り当てられたアルファベットを降順に選択できる従来のトグル(マルチタップ)入力方式による入力のほかに、「文字予測付き」アルファベット入力システムを備えている。「文字予測付き」アルファベット入力システムでは、制御部12に格納されているピンイン入力の音節の中国語アルファベット文字列辞書16によって、未確定状態で逐次選択追加されるアルファベット列と先頭部分のアルファベット列が一致する登録された音節を検索して、その先頭部分のアルファベット列に続いてその音節上に配置されているアルファベットおよびあらかじめ設定された慣用アルファベット列を、原則として慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に5個を抽出して指定数値と関連付けて表示画面の第2の領域302に表示し、5個の選択用制御キー215、217、219、221、231のいずれかの打鍵によって次のアルファベットまたはあらかじめ設定された慣用アルファベット列を選択する。
【0041】
また、文字入力キーの1回の打鍵によって、そのキーに割り当てられているアルファベットを指定数値と関連付けて表示画面の第2の領域に表示させることもできるので、この場合は同一キーの連続打鍵を行わずに選択用制御キーのいずれかの打鍵によって所望のアルファベットが選択できる。
【0042】
図4、図5は中国語の音節表である(小学館1997年発行中日辞典、2018〜2021ページ参照)。図5は図4の右側に連続している。中国語の音節は図4のチャートの縦の声母である21の子音と、図4と図5のチャートの横の韻母である38の母音の組合せで中国語に関する全ての単語の発音を表示することが可能である。
【0043】
ここで、縦の声母である21の子音は、
「両唇音b p m 唇歯音f 舌尖音d t n l 舌根音g k h 舌面音 j q x 捲舌音 zh ch sh r 舌歯音 zc s 」であり、
横の韻母である38の母音は、
「a o e -i er ai ei ao ou an en ang eng ong i(yi) ia(ya) ie(ye) yo iao iou ian in iang ing iong u ua uo uai uei uan uen uang ueng yu yue yuan yun 」である。
【0044】
図3、図4に示されるように、声母に続くアルファベット3文字以上の母音は、
「ang eng ian iang iao ing iong ong uai uan uang 」の11組なので、これを慣用アルファベット列に指定する。但し第2の領域への表示順序は、ここでは音節表における発生頻度を勘案して、
「1:ang、2:eng、3:uan、4:ong、5:ian、6:ing、7:iao、8:iang、9:uai、10:uang、11:iong 」とする。
【0045】
ここでは、声母に続くアルファベット3文字以上の母音を慣用アルファベット列に指定したが、これに限定されるものではなく、これ以外の発生頻度の高いアルファベット列を加えてもよく、あるいは何れかを除外してもよい。また、第2の領域への表示順序もこれに限定されるものではなく4文字を優先して表示してもよいし、学習機能をもたせて選択実績により順序を変更させてもよい。
【0046】
このように、ここでは声母に続くアルファベット3文字以上の母音をすべて慣用アルファベット列としたので、声母に続くアルファベット2文字以降のアルファベットは存在せず、声母に続くアルファベット2文字の入力でその音節は終了し次のアルファベットは表示されない。
【0047】
また、声母にはアルファベット2文字の「 zh ch sh 」があるので、最初のアルファベット入力が「 zc s 」の場合は、ここでは「 h 」を第2の領域への第1の表示とする。
【0048】
声母に続くアルファベット3文字以上の母音を全て慣用アルファベット列に指定しなくてもよいが、この場合には声母に続くアルファベット2文字以降のアルファベットは存在するので、さらに表示に従って選択する必要がある。
【0049】
次に入力方法について例を挙げて説明する。ここでは典型的な、アルファベット2文字が声母となり慣用アルファベットが含まれる場合、アルファベット1文字が声母となり慣用アルファベットが含まれる場合、およびアルファベット1文字が声母となり慣用アルファベットが含まれない場合の3例について説明する。
【0050】
A−1.「zhong」の音節の場合
1)最初に「WXYZ」キー239を4回押して「z」を選択する。この場合、文字入力キーの1回の打鍵によって、そのキーに割り当てられているアルファベットが指定数値と関連付けて表示画面の第2の領域に表示させるモードを採用している場合には、「WXYZ」キー239の1回の打鍵で第2の領域302に「I:w」、「II:x」、「III:y」、「IV:z」、「V:不表示」が選択候補として表示されるので、「IV」選択用制御キー221を打鍵して「z」を選択してもよい。この場合は2回の打鍵で「z」が選択できる。
【0051】
いずれの場合も第1の領域301には「z」が表示され、第2の領域302には上述のルールに従って「I:h」、「II:ang」、「III:eng」、「IV:uan」、「V:ong」が選択候補として表示される。
【0052】
2)2文字目の「h」が表示されているので、「I」選択用制御キー219を打鍵すると「h」が選択されて、第1の領域301には「zh」が表示され、第2の領域302には「I:ang」、「II:eng」、「III:uan」、「IV:ong」、「V:uai」が選択候補として表示される。
【0053】
3)「zh」に続く「ong」が表示されているので、「IV」選択用制御キー221を打鍵すると「ong」が選択されて、第1の領域301には「zhong」が表示され、第2の領域302には辞書16にこれに続くアルファベットがないので候補は表示されない。
【0054】
ここで、アルファベット文字列辞書16には登録されていない次のアルファベットを入力するとこれまでのアルファベット列が音節として確定したものとみなされ、入力されたアルファベットを最初のアルファベットとして次のアルファベット列の入力が行われる。句読点とスペースのいずれかを入力すると確定入力となって初期状態に戻り、確定入力はアルファベット漢字辞書17によって漢字に変換することができる。
【0055】
これまで、連続打鍵で「z」を選択した場合で、6回の打鍵で「zhong」を確定させることができ、「z」を画面から選択する場合は4回で確定できる。
【0056】
これを既存のトグル方式で入力する場合には、「WXYZ」キー239の4回の打鍵による「z」の選択、「GHI」キー234の2回の打鍵による「h」の選択、「MNO」キー236の3回の打鍵による「o」の選択、所定の「区切りキー」の1回の打鍵、「MNO」キー236の2回の打鍵による「n」の選択、「GHI」キー234の1回の打鍵による「g」の選択との、13回の打鍵が必要であり打鍵数を大幅に削減できる。
【0057】
また、これをT9方式で入力する場合には、「WXYZ」キー239の1回の打鍵、「GHI」キー234の1回の打鍵、「MNO」キー236の1回の打鍵、「MNO」キー236の1回の打鍵、「GHI」キー234の1回の打鍵、表示された「xiong」、「zhong」からの選択キーの打鍵と少なくとも6回の打鍵が必要となる。
【0058】
A−2.「zang」の音節の場合
1)A−1のケースで「z」を選択すると、第2の画面302に「I:h」、「II:ang」、「III:eng」、「IV:uan」、「V:ong」が選択候補として表示される。
【0059】
2)「II」選択用制御キー215を打鍵すると「ang」が選択されて、第1の領域301には「zang」が表示され、第2の領域302には辞書16にこれに続くアルファベットがないので候補は表示されない。このように5回(もしくは3回)の打鍵で確定できる。
【0060】
これを既存のトグル方式で入力する場合には、「WXYZ」キー239の4回の打鍵による「z」の選択、「ABC」キー232の1回の打鍵による「a」の選択、「MNO」キー236の2回の打鍵による「n」の選択、「GHI」キー234の1回の打鍵による「g」の選択との、8回の打鍵が必要である。
【0061】
A−3.「zai」の音節の場合
1)A−1のケースで「z」を選択すると、第2の画面302に「I:h」、「II:ang」、「III:eng」、「IV:uan」、「V:ong」が選択候補として表示される。
【0062】
2)所望の次のアルファベットがないので、「ABC」キー232を1回打鍵すると、第1の領域301には「za」が表示され、「za」に続く慣用アルファベット列はなく第3のアルファベットは「i」、「n」、「o」のみなので、第2の領域302には「I:i」、「II:n」、「III:o」、「IV:不表示」、「V:不表示」が選択候補として表示される。
【0063】
3)「I」選択用制御キー219を打鍵すると「i」が選択されて、第1の領域301には「zai」が表示され、第2の領域302には辞書16にこれに続くアルファベットがないので候補は表示されない。このように6回(もしくは4回)の打鍵で確定できる。
【0064】
これを既存のトグル方式で入力する場合には、「WXYZ」キー239の4回の打鍵による「z」の選択、「ABC」キー232の1回の打鍵による「a」の選択、「GHI」キー234の3回の打鍵による「i」の選択との、8回の打鍵が必要である。
【0065】
以上、Aの各ケースから判るように第1の実施の形態のアルファベット入力方式では従来のトグル方式に比べて打鍵数が少なくてすみ、特に慣用アルファベット列が含まれている場合には大幅に減少できる。
【0066】
次に音節を入力して漢字に変換する場合を「感情」という漢字を例として説明する。「感情」という漢字は「ganqing」と音節表示される。
【0067】
B−1.二文字まとめて漢字変換する場合
1)「GHI」のキー234を1回押すと「g」が選択され、第1の領域301に「g」が表示され、第2の領域302に次に来る文字として「I:ang」、「II:eng」、「III:uan」、「IV:ong」、「V:uang」が選択候補として表示される。
【0068】
2)所望の次のアルファベットがないので、「ABC」キー232を1回打鍵すると、第1の領域301には「ga」が表示され、「ga」に続く慣用アルファベット列はなく第3のアルファベットは「i」、「n」、「o」のみなので、第2の領域302には「I:i」、「II:n」、「III:o」、「IV:不表示」、「V:不表示」が選択候補として表示される。
【0069】
3)「II」選択用制御キー215を打鍵すると「n」が選択されて、第1の領域301には「gan」が表示され、第2の領域302には辞書16にこれに続く慣用アルファベット列およびアルファベットがないので候補は表示されない。
【0070】
4)ここで、「gan」を漢字変換することも可能であるが、この場合は漢字変換を行わず、次の漢字の第1の音節として「PQRS」のキー237を2回押すと「q」が選択され、第1の領域301に「ganq」が表示される。第2の領域302には、次に来る文字として「I:ang」、「II:uan」、「III:ian」、「IV:ing」、「V:iao」が選択候補として表示される。
【0071】
5)そこで、「IV」選択用制御キー221を打鍵すると「ing」が選択されて、第1の領域301には「ganqing」が表示され、第2の領域302には辞書16にこれに続く慣用アルファベット列およびアルファベットがないので候補は表示さずこれで入力は完成した。
【0072】
6)ここで音節のアルファベットの入力が完了したので、所定の漢字変換キーを押す。
【0073】
7)アルファベット漢字変換辞書に、「ganqing」に対応する漢字は「感情」しかないので「感情」に変換されて第1の領域301に表示される。以上7回のキーの打鍵で変換された。
【0074】
これを既存のトグル方式で入力する場合には、「GHI」キー234の1回の打鍵による「g」の選択、「ABC」キー232の1回の打鍵による「a」の選択、「MNO」キー236の2回の打鍵による「n」の選択、「PQRS」キー237の2回の打鍵による「q」の選択、「GHI」キー234の3回の打鍵による「i」の選択、「MNO」キー236の2回の打鍵による「n」の選択、「GHI」キー234の1回の打鍵による「g」の選択、漢字変換キーの打鍵との、13回の打鍵が必要である。
【0075】
B−2.文字を一つづつ漢字変換する場合
1)「GHI」のキー234を1回押すと「g」が選択され、第1の領域301に「g」が表示され、第2の領域302に次に来る文字として「I:ang」、「II:eng」、「III:uan」、「IV:ong」、「V:uang」が選択候補として表示される。
【0076】
2)所望の次のアルファベットがないので、「ABC」キー232を1回打鍵すると、第1の領域301には「ga」が表示され、「ga」に続く慣用アルファベット列はなく第3のアルファベットは「i」、「n」、「o」のみなので、第2の領域302には「I:i」、「II:n」、「III:o」、「IV:不表示」、「V:不表示」が選択候補として表示される。
【0077】
3)「II」選択用制御キー215を打鍵すると「n」が選択されて、第1の領域301には「gan」が表示され、第2の領域302には辞書16にこれに続く慣用アルファベット列およびアルファベットがないので候補は表示されない。
【0078】
4)一字目の漢字に対応するアルファベットの入力が終わったので所定の漢字変換キーを押す。
【0079】
5)アルファベット漢字変換辞書に、「gan」に対応する漢字は「粁」、「感」、「敢」、「稈」しかないので、第2の領域302に「I:粁」、「II:感」、「III:敢」、「IV:稈」が選択候補として表示される。
【0080】
6)そこで「II」選択用制御キー215を押して「感」を選択すると第1の領域301の「gan」が「感」に変換されて表示される。
【0081】
7)次の音節として「PQRS」のキー237を2回押すと「q」が選択され、第1の領域301に「感q」が表示され、第2の領域302には次に来る文字として、「I:ang」、「II:uan」、「III:ian」、「IV:ing」、「V:iao」が選択候補として表示される。
【0082】
8)そこで、「IV」選択用制御キー221を打鍵すると「ing」が選択されて、第1の領域301には「感qing」が表示され、第2の領域302には辞書16にこれに続く慣用アルファベット列およびアルファベットがないので候補は表示さずこれで入力は完成した。
【0083】
9)2文字目の音節のアルファベットの入力が完了したので、所定の漢字変換キーを押す。
【0084】
10)アルファベット漢字変換辞書に、「感qing」に対応する漢字は「感情」しかないので「感情」に変換されて第1の領域301に表示される。以上9回のキーの打鍵で漢字に変換された。
【0085】
この場合1文字づつ変換するよりも二文字まとめて漢字変換する方が打鍵数が少なくてすむ。
【0086】
2文字目の漢字候補には1字目の漢字からの予測で、2文字単語として成り立つもの、もしくは以前入力して記録に残っているもののみ候補として挙げられる。中国語の単語の場合は同音異字語が大体4つ以内であるので、漢字を選ぶことが日本語と比較して容易である。
【0087】
上述のように、アルファベット表示ではない中国語においても音節によって文字(中国漢字)が入力できる。この入力方法は、中国語に限定されずアルファベットを使用して音節(または発音)で文字入力できる全ての言語に有効に適用することができる。
【0088】
ここでは、5個の選択用機能キーを4個のカーソル入力用制御キーとアルファベットの配分されていない「1」数字キー231と共用するものとして説明しているがこれに限定されるものではなく、上述のように文字入力の際に選択用として兼用可能な制御キーであればよく、また独立した選択用制御キーであってもよい。
【0089】
次に、本発明の第2の実施の形態のアルファベット入力システムについて説明する。本発明の第2の実施の形態のアルファベット入力システムは、文字予測付きアルファベット入力システムを、英語の入力に適用したものであり、アルファベット入力の効率化が図れる。
【0090】
本発明の第2の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードは、内部のアルファベット文字列辞書16とアルファベット漢字変換辞書17と照合選択部14bが第1の実施の形態と異なるだけなので、第1の実施の形態の図1のブロック構成図と、図2のキー配置図と、図3の文字入力状態における表示画面の模式図とを参照して説明する。
【0091】
アルファベット入力方式による文字入力が英文入力であり、第1の実施の形態と同様に文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字がこれらの文字入力キーの8個にそれぞれ所定の配列で割り振られていて、その文字入力キーの連続打鍵数に対応して所望のアルファベットが選択可能であり、さらに、それぞれが制御キーのカーソルキーである「↑」キー215、「←」キー217、「→」キー219、「↓」キー221に付加された追加選択機能「I」、「II」、「III」、「IV」、およびデータキーのうちアルファベットの割り当てられていない[1]数字キー231に付加された追加選択機能「V」によって、アルファベット入力に対応して表示画面300の第2の領域302に指定数値とともに表示された複数の入力候補の中から所望の候補を指定することができる。
【0092】
電子機器1の制御部12には英語のアルファベット文字列辞書16が格納されており、制御部12はアルファベット文字列辞書16によって、未確定状態で逐次選択追加されるアルファベット列と先頭部分のアルファベット列が一致する登録された単語を検索して、その先頭部分のアルファベット列に続いてその単語上に配置されているアルファベットおよびあらかじめ設定された慣用アルファベット列を、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に5個だけ抽出して指定数値と関連付けて表示画面300の第2の領域302に表示する。
【0093】
ここであらかじめ設定された慣用アルファベット列とは、例えば「able」、「al」、「ate」、「ble」、「ed」、「er」、「ing」、「ish」、「ist」、「ly」、「ment」、「or」、「ous」、「tion」、「tive」、「ty」といった主として単語の末尾に多く使用されるアルファベット列であり、あらかじめ慣用アルファベット列として設定されることにより、検索に際しては他の1個のアルファベットと同等に取り扱われ、領域302には優先的に表示されるように設定されている。慣用アルファベット列はこれに限定されるものではなく、例えば操作者によって追加・削除可能となっていてもよい。アルファベット順に表示されてもよいがその優先順位は引用数の多い順とされてもよく、その方が的中率は高くなる。学習機能を設けることによって効率のよい配列を決めることができる。
【0094】
文字入力キーの連続打鍵数で選択された所望のアルファベット、および表示画面300の第2の領域302の表示から選択用制御キー215、217、219、221、231によって選択されたアルファベットまたは慣用アルファベット列は、選択順に表示画面300の第1の領域301に確定候補として表示され、句読点とスペースのいずれかの入力によって確定入力となって初期状態に戻る、従来技術で説明した、所望のアルファベット列のアルファベットが割り当てられている数字キーを列順に1回づつ打鍵することにより、それぞれの数字キーに割り当てられている複数のアルファベットを列順に組み合わせて複数のアルファベット列を作り、電子機器の制御部にあらかじめ用意した単語の辞書と照合して英語の単語としての意味を持つ複数のアルファベット列を表示してその中から選択するT9方式では、表示したい文字数と同じ数のキーを打鍵して候補の文字列を選択しなければならないのに対し、第2の実施の形態ではアルファベットを打つにつれ次に打つアルファベットあるいはアルファベット列が候補として表示され、それを選択することによって急速に選択する候補が少なくなり、効率的に所望のアルファベット列が得られる。
【0095】
次に文字予測付きアルファベット入力の例を説明する。ここでは先に例としてあげた16のアルファベット列が慣用アルファベット列として登録されているものとして説明する。
【0096】
A−1.「exciting」という英単語を入力したい場合
1)「DEF」のキー233を2回連続打鍵して「e」を入力すると、表示画面300の第1の領域301に「e」が表示される。「e」1文字の入力では次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はないので、アルファベット順に一文字が選択されて「I:a」、「II:b」、「III:c」、「IV:d」、「V:e」が第2の領域302に表示される。
【0097】
2)表示されているアルファベットに選びたいものはないので、「WXYZ」のキー239を2回連続打鍵して「x」を入力すると、第1の領域301に「ex」が表示される。「ex」2文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「exist」のみであり、「b」の続く単語はないので、アルファベット順に一文字が選択されて「I:ist」、「II:a」、「III:c」、「IV:d」、「V:e」が第2の領域302に表示される。
【0098】
3)第2の領域302に表示されているアルファベットおよびアルファベット列に、次に続く「c」が表示されているので、「III」キー217を打鍵すると、第1の領域301に「exc」が表示される。「exc」3文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、「b」、「c」、「d」、「f」、「g」の続く単語はないので、アルファベット順に一文字が選択されて「I:a」、「II:e」、「III:h」、「IV:i」、「V:l」が第2の領域302に表示される。
【0099】
4)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「i」が表示されているので、「IV」キー215を打鍵すると、第1の領域301に「exci」が表示される。「exci」4文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「m」、「s」、「t」のみなので、アルファベット順に選択されて「I:m」、「II:s」、「III:t」、「IV:不表示」、「V:不表示」が第2の領域302に表示される。
【0100】
5)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「t」が表示されているので、「III」キー217を打鍵すると、第1の領域301に「excit」が表示される。「excit」5文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「able」、「ed」、「ing」、「or」であり、次に続くアルファベットは「a」、「e」なので、アルファベット順に慣用アルファベット列から選択されて「I:able」、「II:ed」、「III:ing」、「IV:or」、「V:a」が第2の領域302に表示される。
【0101】
6)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「ing」が表示されているので、「III」キー217を打鍵すると、第1の領域301に「exciting」が表示され、「exciting」に続くアルファベットはないので、第2の領域302に次のアルファベットは表示されない。このように8個のアルファベットから構成される「exciting」が8回の打鍵で入力された。
【0102】
これを既存のトグル方式で入力する場合には、「DEF」キー233の2回の打鍵による「e」の選択、「WXYZ」キー239の2回の打鍵による「x」の選択、「ABC」キー232の3回の打鍵による「c」の選択、「GHI」キー234の3回の打鍵による「i」の選択、「TUV」キー238の1回の打鍵による「t」の選択、「GHI」キー234の3回の打鍵による「i」の選択、「MNO」キー236の2回の打鍵による「n」の選択、「GHI」キー234の1回の打鍵による「g」の選択との、17回の打鍵が必要であり打鍵数を大幅に削減できる。また、T9方式であっても8回の打鍵の後に選択のための打鍵を行う必要がある。
【0103】
A−2.「technology」という英単語を入力したい場合
1)「TUV」のキー238を1回打鍵して「t」を入力すると、表示画面300の第1の領域301に「t」が表示される。「t」1文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「table」、「ted」、「ting」、「tor」なので、アルファベット順に一文字が選択されて「I:able」、「II:ed」、「III:ing」、「IV:or」、「V:a」が第2の領域302に表示される。
【0104】
2)表示されているアルファベットに選びたいものはないので、「DEF」のキー233を2回連続打鍵して「e」を入力すると、第1の領域301に「te」が表示される。「te」2文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「teal」のみであり、「b」の続く単語はないので、アルファベット順に一文字が選択されて「I:eal」、「II:a」、「III:c」、「IV:d」、「V:e」が第2の領域302に表示される。
【0105】
3)第2の領域302に表示されているアルファベットおよびアルファベット列に、次に続く「c」が表示されているので、「III」キー217を打鍵すると、第1の領域301に「tec」が表示される。「tec」3文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、「tec」に続くアルファベットは「h」、「t」のみなので、アルファベット順に一文字が選択されて「I:h」、「II:t」、「III:不表示」、「IV:不表示」、「V:不表示」が第2の領域302に表示される。
【0106】
4)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「h」が表示されているので、「I」キー219を打鍵すると、第1の領域301に「tech」が表示される。「tech」4文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「i」、「n」のみなので、アルファベット順に選択されて「I:i」、「II:n」、「III:不表示」、「IV:不表示」、「V:不表示」が第2の領域302に表示される。
【0107】
5)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「n」が表示されているので、「I」キー219を打鍵すると、第1の領域301に「techn」が表示される。「techn」5文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「e」、「i」、「o」なので、アルファベット順に選択されて「I:e」、「II:i」、「III:o」、「IV:不表示」、「V:不表示」が第2の領域302に表示される。
【0108】
6)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「o」が表示されているので、「III」キー217を打鍵すると、第1の領域301に「techno」が表示される。「techno」6文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「b」、「c」、「g」、「i」、「l」、「m」、「p」、「s」、「t」なので、アルファベット順に選択されて「I:b」、「II:c」、「III:g」、「IV:i」、「V:l」が第2の領域302に表示される。
【0109】
7)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「l」が表示されているので、「V」キー231を打鍵すると、第1の領域301に「technol」が表示される。「technol」7文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「o」のみなので、アルファベット順に選択されて「I:o」、「II:無表示」、「III:無表示」、「IV:無表示」、「V:無表示」が第2の領域302に表示される。
【0110】
8)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「o」が表示されているので、「I」キー219を打鍵すると、第1の領域301に「technolo」が表示される。「technolo」8文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「g」のみなので、アルファベット順に選択されて「I:g」、「II:無表示」、「III:無表示」、「IV:無表示」、「V:無表示」が第2の領域302に表示される。
【0111】
9)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「g」が表示されているので、「I」キー219を打鍵すると、第1の領域301に「technolog」が表示される。「technolog」9文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「y」のみなので、アルファベット順に選択されて「I:y」、「II:無表示」、「III:無表示」、「IV:無表示」、「V:無表示」が第2の領域302に表示される。
【0112】
10)第2の領域302に表示されているアルファベットに、次に続く「y」が表示されているので、「I」キー219を打鍵すると、第1の領域301に「technology」が表示される。「technology」10文字の入力で次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語もアルファベットもないので、第2の領域302に次のアルファベットは表示されない。このように10個のアルファベットから構成される「technology」が11回の打鍵で入力された。
【0113】
この場合慣用アルファベット列が含まれていなかったが、もし「学問」を表す接尾語である「logy」が慣用アルファベット列として指定されておれば、7)のステップで確定させることができ、打鍵数は8回となる。
【0114】
これを既存のトグル方式で入力する場合には、「TUV」キー238の1回の打鍵による「t」の選択、「DEF」キー239の2回の打鍵による「e」の選択、「ABC」キー232の3回の打鍵による「c」の選択、「GHI」キー234の2回の打鍵による「h」の選択、「MNO」キー236の2回の打鍵による「n」の選択、「区切り」キーの1回の打鍵、「MNO」キー236の3回の打鍵による「o」の選択、「JKL」キー235の3回の打鍵による「l」の選択、「MNO」キー236の3回の打鍵による「o」の選択、「GHI」キー234の1回の打鍵による「g」の選択、「WXYZ」キー239の3回の打鍵による「y」の選択との、24回の打鍵が必要であり打鍵数を大幅に削減できる。また、T9方式であっても少なくとも10回の打鍵が必要である。
【0115】
B−1.A−1と同じ「exciting」という英単語をT9方式に文字予測付きアルファベット入力方式を組み合わせて入力する場合
1)「DEF」のキー233を1回打鍵すると、表示画面300の第1の領域301に「d」が表示される。
【0116】
2)次に「WXYZ」のキー239を1回打鍵すると、第1の領域301に「dw」が表示される。「DEF」と「WXYZ」の組合せでは、「dw」、「dx」、「dy」、「dz」、「ew」、「ex」、「ey」、「ez」、「fw」、「fx」、「fy」、「fz」の12の組合せができるが、単語の最初の2文字の組合せとして辞書に登録されているのは「dw」、「dy」、「ew」、「ex」、「ey」、「ez」、「fy」の7組である。
【0117】
この7組の次に来るアルファベットまたは慣用アルファベット列は、「dw:a、e、i」、「dy:a、e、i、n、s」、「ew:e」、「ex:a、c、d、e、f、g、h、i、ististing、l、m、o、p、q、s、t」、「ey:a、e、ed」、「ez:e、i」、「fy:k、l」(下線は慣用アルファベット列)である。従って、アルファベット列が先になってアルファベット順に選択されて「I:eyed」、「II:exist」、「III:existing」、「IV:a」、「V:c」が第2の領域302に表示される。ここで、T9方式で入力されたアルファベットが確定されていない場合の入力候補となっている慣用アルファベット列はその前のアルファベットを含むアルファベット列で表示され、アルファベットは1字で表示されるように設定されているものとする。
【0118】
3)第2の領域302に表示されているアルファベット列に、「existing」が表示されているので、「III」キー217を打鍵すると、第1の領域301に「existing」が表示され、「existing」に続くアルファベットはないので、第2の領域302に次のアルファベットは表示されない。
【0119】
このように、この場合には3回の打鍵で目的の「existing」が確定されたが、アルファベットの組合せによっては常にこのような僅かな打鍵で確定されるとは限らないが、所望の候補が表示されない場合は次のアルファベットの配置されているキーを1回打鍵すればよいので通常のT9方式の打鍵数を超えることはない。
【0120】
B−2.「screamer」という英単語を入力したい場合
1)「s」の含まれる「PQRS」のキー237を1回打鍵すると、表示画面300の第1の領域301に「p」が表示される。「p」、「q」、「r」、「s」を1文字目として次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「pal」、「pate」、「per」、「ping」、「pish」、「ply」、「rate」、「red」、「ring」等多数あるので、アルファベット順に「I:pal」、「II:pate」、「III:ping」、「IV:pish」、「V:ply」が第2の領域302に表示される。
【0121】
2)表示されているアルファベットに選びたいものはないので、2字目の「c」の含まれる「ABC」のキー232を1回打鍵すると、第1の領域301に「pa」が表示される。「p」、「q」、「r」、「s」と「a」、「b」、「c」の組合せは、「pa」、「pb」、「pc」、「qa」、「qb」、「qc」、「ra」、「rb」、「rc」、「sa」、「sb」、「sc」の12の組合せであるが、この中で単語の1、2文字目として使用されるのは「pa」、「qa」、「ra」、「sa」、「sc」の5組であり、次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「pal」、「pate」、「rate」、「sable」の4語なので、アルファベット順に「I:pal」、「II:pate」、「III:rate」、「IV:sable」、「V:a」が第2の領域302に表示される。
【0122】
3)表示されているアルファベットに選びたいものはないので、3字目の「r」の含まれる「PQRS」のキー237を1回打鍵すると、第1の領域301に「pap」が表示される。「p」、「q」、「r」、「s」と「a」、「b」、「c」と「p」、「q」、「r」との組合せは48通りであるが、この中で単語の1〜3文字目として使用されるのは「pap」、「par」、「pas」、「rap」、「rar」、「ras」、「sap」、「sar」、「sas」、「scr」の10組であり、次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「papal」、「paper」、「papist」、「parable」、「parer」、「paring」、「parish」、「parous」、「party」等多数あるので、アルファベット順に「I:papal」、「II:paper」、「III:papist」、「IV:parable」、「V:parer」が第2の領域302に表示される。
【0123】
4)表示されているアルファベットに選びたいものはないので、4字目の「e」の含まれる「DEF」のキー233を1回打鍵すると、第1の領域301に「papd」が表示される。「p」、「q」、「r」、「s」と「a」、「b」、「c」と「d」、「e」、「f」との組合せは144通りであるが、この中で単語の1〜4文字目として使用されるのは「pape」、「pard」、「pare」、「parf」、「pase」、「rapd」、「rape」、「rare」、「rase」、「sape」、「sard」、「sare」、「scre」の13組であり、次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「paper」、「parer」、「rarely」、なので、アルファベット順に「I:paper」、「II:parer」、「III:rarely」、「IV:a」、「V:b」が第2の領域302に表示される。
【0124】
5)表示されているアルファベットに選びたい「a」があるので、「IV」キー222を打鍵すると、第1の領域301に「papda」が表示される。「p」、「q」、「r」、「s」と「a」、「b」、「c」と「d」、「e」、「f」と「a」との組合せは144通りであるが、この中で単語の1〜5文字目として使用されるのは「parfa」、「rapda」、「screa」の3組であり、次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語はなく、次に続くアルファベットは「i」、「n」、「m」、なので、アルファベット順に「I:i」、「II:n」、「III:m」、「IV:不表示」、「V:不表示」が第2の領域302に表示される。
【0125】
6)表示されているアルファベットに選びたい「m」があるので、「III」キー217を打鍵すると、第1の領域301に「papdam」が表示される。「p」、「q」、「r」、「s」と「a」、「b」、「c」と「d」、「e」、「f」と「a」と「m」との組合せは同じく144通りであるが、この中で単語の1〜6文字目として使用されるのは「scream」の1組であり、次に慣用アルファベット列が続いて完結する単語は「screamer」、「screaming」、で、次に続くアルファベットは「f」なので、アルファベット順に「I:screamer」、「II:screaming」、「III:f」、「IV:不表示」、「V:不表示」が第2の領域302に表示される。
【0126】
7)表示されているアルファベット列に選びたい「screamer」があるので、「I」キー219を打鍵すると、第1の領域301に「screamer」が表示される。第2の領域302には「screamer」に続くアルファベットはないので無表示となる。
【0127】
このように、7回の打鍵で8文字の「screamer」が決定された。T9方式では少なくとも字数の8回以上の打鍵数となる。
【0128】
以上の実施の形態は特定の携帯電話機を例として説明されているがこれに限定されるものではなく、少なくともアルファベットが10個以内のキーに所定の配置で割り当てられている文字入力キーと、表示された入力候補から所望の候補を選択するための複数の選択用制御キーとを有するキーボードを用いてアルファベット入力できる電子機器全般に適用が可能である。
【0129】
なお、本発明によるキーボードとしては、物理的なキーとキー接点とからなるキーボードに限定されるものではなく、人間の意志により物理的あるいは電気的に文字が入力される手段であればよく、例えばデジタル機器の表示装置に表示されて、ソフトウェアで制御され、タッチペン等で操作される仮装キーボードも含まれる。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように本発明には、次のような効果がある。即ち、
1)通常のアルファベット入力に本発明の文字予測付きアルファベット入力システムを併用することにより、平均入力打鍵数を少なくすることができる。これはあらかじめ慣用アルファベット列を選定し、アルファベット文字列辞書を用いてこれまでに入力されたアルファベット列に対応して次の入力候補となる複数のアルファベットあるいは慣用アルファベット列を予測して選択可能に表示したからである。
【0131】
2)通常のT9方式によるアルファベット入力に本発明の文字予測付きアルファベット入力システムを併用することにより、平均入力打鍵数を少なくすることができる。これはあらかじめ慣用アルファベット列を選定し、アルファベット文字列辞書ではこれまでに入力されたアルファベット列に対応して次の入力候補となる複数のアルファベットあるいはアルファベット列を予測して選択可能に表示し、次に入力するアルファベットあるいはアルファベット列を確定できるからである。
【0132】
3)選択用制御キーをカーソルキーと共通に使用することによりキーボードのキー数を減らし、電子機器の小型化を図ることができる。これはカーソルキーが必須のキーであり、選択用制御キーを別に設けなくてもよいからである。
【0133】
4)アルファベットで発音通りに入力してアルファベット以外の文字に変換する入力方式に本発明の文字予測付きアルファベット入力システムを併用することにより、平均入力打鍵数を少なくすることができる。これはあらかじめ慣用アルファベット列を選定し、アルファベット文字列辞書を用いてこれまでに入力されたアルファベット列に対応して次の入力候補となる複数のアルファベットあるいは慣用アルファベット列を予測して選択可能に表示したからである。
【0134】
5)初心者でも容易に使用を始めることができ、文字によってはさらに少ない打鍵数で入力が可能である。これは、従来のトグル方式との併用が可能となっているので、初心者は徐々に文字予測付きアルファベット入力システムを利用することができ、また、マトリックスの上段にあるアルファベットはトグル方式で入力することにより打鍵数を節減できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のキーボードを備えた電子機器の構成を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。
【図3】文字入力状態における表示画面の模式図である。
【図4】中国語の発音チャートの左半分である。
【図5】中国語の発音チャートの右半分である。
【図6】従来の携帯電話機のキーボードにおけるキーの配置とアルファベットのキーへの割り当ての一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 電子機器
10 制御装置
11 入力部
12 制御部
13 キー入力制御部
14a 入力文字組合せ処理部
14b 照合選択部
15 記憶部
16 アルファベット文字列辞書
17 アルファベット漢字変換辞書
18 出力部
20 キーボード
30 表示部
200、600 キーボード
210、610 制御キー部分
211〜222、231〜242、611〜622、631〜642、 キー
230、630 データキー部分
300 表示画面
301 第1の領域
302 第2の領域

Claims (14)

  1. キーボードと表示画面とを備えた電子機器におけるキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システムであって、
    アルファベット入力は、文字入力キーからの直接入力と前記表示画面に表示されたアルファベットあるいはアルファベット列からの選択によって行われ、
    前記キーボードの10個以内の文字入力キーには、アルファベット26文字が所定の配列で割り振られていて、該文字入力キーの連続打鍵数に対応して所望のアルファベットが選択されて入力が可能であり、さらに、前記キーボードには複数の選択用制御キーが別に設けられていて、これまでのアルファベット入力に対応して前記表示画面の第2の領域に指定数値とともに表示された複数の次の入力候補の中から所望の候補が選択されて入力が可能であり、
    前記電子機器の制御部にはアルファベット文字列辞書が格納されていて、該辞書の個々のアルファベット列を構成する一部分のアルファベット列があらかじめ慣用アルファベット列として指定されており、該制御部は未確定状態で逐次選択追加されるアルファベット列に対し前記アルファベット文字列辞書を検索して、選択されたアルファベット列に続いて該辞書上に配置されているアルファベットおよびあらかじめ設定された慣用アルファベット列を、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に前記選択用制御キーの数だけ抽出して、前記指定数値と関連付けて前記表示画面の前記第2の領域に表示し、
    前記文字入力キーの連続打鍵数で選択された所望のアルファベット、および前記表示画面の前記第2の領域の表示から前記選択用制御キーによって選択されたアルファベットまたは慣用アルファベット列は、選択順に前記表示画面の第1の領域に確定候補として表示され、所定の確定キーの入力によって確定入力となって初期入力状態に戻る、ことを特徴とするキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  2. 前記アルファベット入力方式による文字入力がピンイン入力方式による中国語入力であり、
    前記アルファベット文字列辞書はピンイン入力の中国語のアルファベット文字列音節辞書である、請求項1に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  3. 前記表示画面の前記第1の領域に確定候補として表示されたアルファベッド列は、前記アルファベット文字列音節辞書には登録されていない次のアルファベットの入力によって確定したものとみなされ、入力されたアルファベットを最初のアルファベットとして次のアルファベット列の入力が行われる、請求項2に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  4. さらに、前記制御部が、連続して打鍵されるそれぞれのキーに割り当てられている複数のアルファベットの打鍵順の全ての組合せを作成し、作成された前記アルファベットの組合せと、打鍵数に対応する先頭部分のアルファベット列が一致する、登録されたアルファベット列を前記アルファベット文字列音節辞書から検索し、
    一致した先頭部分のアルファベット列の次に位置するアルファベットおよびあらかじめ登録された慣用アルファベット列を、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に前記選択用制御キーの数だけ抽出して、前記指定数値と関連付けて前記表示画面の前記第2の領域に表示する方式の文字入力モードにも切り替え可能である、請求項2または請求項3に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  5. 前記慣用アルファベット列が、音節を構成するアルファベット3字以上の韻母である、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  6. 前記アルファベット入力方式による文字入力が英文入力であり、
    前記アルファベット文字列辞書は英語のアルファベット文字列辞書である、請求項1に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  7. さらに、前記制御部が、連続して打鍵されるそれぞれのキーに割り当てられている複数のアルファベットの打鍵順の全ての組合せを作成し、作成された前記アルファベットの組合せと一致する、打鍵数に対応する先頭部分のアルファベット列を有する、登録されたアルファベット列を前記アルファベット文字列辞書から検索し、
    一致した先頭部分のアルファベット列の次に位置するアルファベットおよびあらかじめ登録された慣用アルファベット列を、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に前記選択用制御キーの数だけ抽出して、前記指定数値と関連付けて前記表示画面の前記第2の領域に表示する方式の文字入力モードにも切り替え可能である、請求項6に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  8. 前記慣用アルファベット列が、単語を構成するアルファベットの末尾に多く用いられる慣用句である、請求項6または請求項7に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  9. さらに、複数のアルファベットが割り当てられた文字入力キーを1回打鍵すると前記表示画面の前記第2の領域に、該文字入力キーに割り当てられた複数のアルファベットが前記指定数値と関連付けて表示され、前記選択用制御キーの打鍵によって確定候補として前記第1の領域に表示され、前記アルファベット文字列辞書から、これまでに選択されたアルファベット列の次に該辞書上に配置されているアルファベットおよびあらかじめ設定された慣用アルファベット列が、慣用アルファベット列を優先してアルファベット順に前記選択用制御キーの数だけ抽出されて前記指定数値と関連付けて前記表示画面の前記第2の領域に表示される、請求項2または請求項6に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  10. 前記選択用制御キーが5個である、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  11. 5個の前記選択用制御キーの内4個がカーソルキーと共用となっている、請求項10に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  12. 残りの1個の前記選択用制御キーが、アルファベットの割り当てられていない数字キーと共用になっている、請求項11に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システム。
  13. キーボードと、表示部と、キー入力制御部を含む制御部とを備えた電子機器であって、請求項1から請求項12の何れか1項に記載のキーボードを用いた文字予測付きアルファベット入力システムを備えることを特徴とする電子機器。
  14. 前記電子機器が携帯電話機である請求項13に記載の電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111752399A (zh) * 2020-07-02 2020-10-09 张峻齐 一种输入单词的方法及键盘设备

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