JP2004145434A - キーボードを用いたアルファベット入力システムと該システムを備えた電子機器 - Google Patents

キーボードを用いたアルファベット入力システムと該システムを備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】アルファベット入力において一つのキーボードに割り当てられた複数の文字、文字列、記号を容易に選択でき、入力操作が容易となるキーボードを備えた電子機器を提供する。
【解決手段】アルファベットに記号を加えて10行4段のマトリックスとしてデータキー部分130の10個の数字入力キーのそれぞれに4個ずつ割り当て、制御キー部分210の4個のキーに段を指定する追加選択機能「I」、「II」、「III」、「IV」を割り当てて共用させ、数字入力キーの打鍵に続く段を指定するキーの打鍵により、アルファベットと記号を選択可能とする複合選択入力方式を採用した。従来のアルファベット入力であるトグル入力方式に本発明の複合選択入力方式を併用することにより、少ない平均入力打鍵数で入力が可能となる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアルファベットを入力するためのキーボードを備えた電子機器に関し、特に一つのキーボードに割り当てられた複数の文字、文字列、記号を選択可能な複数の制御キーを有するキーボードを用いたアルファベット入力システムと該システムを備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば携帯電話機などの携帯用電子機器において、キーボードを用いてアルファベット入力を行う場合に、数字入力を行う10キー程度のキーボードを用いて、アルファベット26文字を入力することが行われている。この場合に、複数のアルファベットを1つのキーに割り当てて、文字入力をおこなうことが必要となる。
【0003】
図12は、従来の携帯電話機のキーボードにおけるキーの配置とアルファベットのキーへの割り当ての一例を示す模式図である。キーボード1200は制御キー部分1210とデータキー部分1230とから構成され、データキー部分1230は、10個の数字キーと2個の記号キーとから構成されている。アルファベットは数字キーに割り当てられており、数字とアルファベットの入力は入力モードを切り替えることによって入力される。このキーボードを用いて英語の単語を入力する方法を説明する。アルファベットは、数字キー1232から数字キー1239にそれぞれ3個或いは4個づつ割り当てられている。操作者がこれらのキーを打鍵して入力する場合、同一キーに複数のアルファベットが割り当てられているので、携帯電話機はどのアルファベットが入力対象として入力されたかを区別することが必要である。
【0004】
その一つの方法として、所望のアルファベットが割り当てられている数字キーを1回以上連続打鍵することによって所望のアルファベットを選択する。例えばアルファベットのBを入力したいときには数字キー1232を2回打鍵し、Cを入力したいときには数字キー1232を3回打鍵する。記号を入力したいときには記号キー1242を複数回打鍵して所望の記号を入力する。なお、同一キーに割り当てられている異なった文字を連続して入力する場合には、先に入力された文字をカーソルキーなどで1字右送りして区切りをつけてから次の文字を入力する必要がある。
【0005】
打鍵回数を減少させるために、所望のアルファベット列のアルファベットが割り当てられている数字キーを列順に1回づつ打鍵することにより、それぞれの数字キーに割り当てられている複数のアルファベットを列順に組み合わせて複数のアルファベット列を作り、電子機器の制御部にあらかじめ用意した単語の辞書と照合して英語の単語としての意味を持つ複数のアルファベット列を表示してその中から選択する方法がある。例えば、操作者が単語AIDを入力する場合に、それぞれのアルファベットとが割り当てられている数字キー1232、数字キー1234、数字キー1233をこの順序で打鍵し、スペースを意味する記号キー1242を打鍵する。数字キー1232、数字キー1234、数字キー1233には、それぞれ3種類ずつのアルファベットが割り当てられているので、可能性のあるアルファベットの組合せは27通りとなる。しかし、この27組の組合せのうち、英語の単語としての意味を持つのは単語AGE、AID、BIDの3組だけである。従ってこの3組が単語として入力すべき候補となり、不図示の表示画面にまず入力候補のAGEが表示される。操作者は入力したいのはAGEではないので、例えば次候補選択機能が割り当てられている数字キー1231を打鍵すると、つぎの入力候補としてAIDが表示される。入力したい単語はAIDであるので、つぎに、スペースを意味する記号キー1242を打鍵すると、AIDが確定入力として入力される。
【0006】
また、日本語をローマ字としてアルファベット入力するように、英語以外の文字をその文字の発音を意味するアルファベットの組合せで入力する場合がある。例えば中国語で「感情」という漢字は「ganqing」と発音表示される。これは上述のようなアルファベット入力でこのアルファベット列を入力して漢字変換すると所望の漢字の候補が表示され、その中から選択できる。このためにはアルファベット列の入力だけで12回の打鍵が必要である。
【0007】
【特許文献1】
特許第3222445号公報
【特許文献2】
特開2002−207558号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の所望のアルファベットが割り当てられている数字キーを1回以上連続打鍵することによって所望のアルファベットを選択する方法は単純であるが打鍵回数が多くなるという問題点がある。
【0009】
打鍵回数を減少させるために、所望のアルファベット列のアルファベットが割り当てられている数字キーを列順に1回づつ打鍵することにより、それぞれの数字キーに割り当てられている複数のアルファベットを列順に組み合わせて複数のアルファベット列を作り、電子機器の制御部にあらかじめ用意した単語の辞書と照合して英語の単語としての意味を持つ複数の文字列を表示してその中から選択する方法では一般に打鍵数を減少させることができるが、意味をもつ単語が多い場合にはその中からの選択に多くの打鍵を必要とするという問題点がある。
【0010】
また、英語以外の文字をその文字の発音を意味するアルファベットの組合せで入力する場合があるが、この場合も多くの打鍵数を必要とするという問題点がある。
【0011】
本発明の目的は、アルファベット入力において一つのキーボードに割り当てられた複数の文字、文字列、記号を容易に選択でき、入力操作が容易となるキーボードを備えた電子機器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のキーボードを用いたアルファベット入力システムは、
文字入力キーボードを備えた電子機器におけるキーボードを用いたアルファベット入力システムであって、文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字および複数のアルファベットを組み合わせた文字列と複数の記号との少なくともいずれかが、文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ所定の段数まで所定の配列で割り振られており、さらに、段を指定する複数の制御キーが別に設けられており、行を指定する文字入力キーと段を指定する制御キーとの組合せ打鍵によって所望のアルファベット26文字および複数のアルファベットを組み合わせた文字列と複数の記号との少なくともいずれかが入力されることを特徴とする。
【0013】
電子機器はさらに文字入力キーによる入力状態を表示できる画面表示装置を備えていてもよい。
【0014】
文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と複数の記号とが文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ4段まで所定の配列で割り振られており、別に段を指定する4個の制御キーが設けられており、初期状態における行を指定する文字入力キーに続いての段を指定する制御キーの打鍵によって所望のアルファベットと記号のいずれかが仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと記号とが確定入力となって初期状態に戻ってもよく、さらに、行を指定する文字入力キーの連続打鍵によって打鍵回数に対応した段数に割り当てられたアルファベットあるいは記号が選択され、他の文字入力キーと所定のキーのいずれかの打鍵によって仮入力状態となって次の仮入力受け入れ状態となってもよい。
【0015】
さらに、行を指定する文字入力キーの1回の打鍵によってそのキーに割り当てられたアルファベットのすべてが入力候補として認識され、連続して打鍵されたキーのそれぞれに割り当てられたアルファベットのすべての組合せによる文字列と、電子機器の制御手段に格納されたアルファベット文字列辞書とを照合して、使用される可能性のある文字列を入力文字列の候補として選択し、所定の優先順序で画面表示装置に表示して所望の文字列を選択決定する文書入力システムの選択が可能であり、その文書入力システムを選択した場合に、表示された文字列の中の文字を選択して、段を指定する制御キーを打鍵することによって、選択された文字と同一のキーに割り当てられている所望の文字が選択決定されてもよい。
【0016】
また、段を指定する4個の制御キーが4個のカーソルキーと共用となっていてもよく、10個の文字入力キーのキー面には、少なくともその文字入力キーに割り当てられた数字、アルファベットおよび記号が記載されていてもよい。
【0017】
文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と複数のアルファベットの組合せである慣用文字列とが文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ複数段に所定の配列で割り振られており、別に段を指定する5個の制御キーが設けられており、初期状態における段を指定する制御キーの入力によって、その段に割り当てられたアルファベットおよび慣用文字列が画面表示装置の表示画面に表示され、続いての行を指定する文字入力キーの打鍵によって所望のアルファベットおよび慣用文字列のいずれかが表示画面の表示の中から仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと慣用文字列とが確定入力となって初期状態に戻ってもよい。
【0018】
アルファベット入力方式による文字入力がピンイン入力の中国語であり、文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と複数のアルファベットの組合せである韻母とが文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ5段まで所定の配列で割り振られており、別に段を指定する5個の制御キーが設けられており、初期状態における段を指定する制御キーの入力によって、その段に割り当てられたアルファベットおよび韻母が表示画面に表示され、続いての行を指定する文字入力キーの打鍵によって所望のアルファベットおよび韻母のいずれかが表示画面の表示の中から仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと韻母とが確定入力となって初期状態に戻ってもよい。
【0019】
また、アルファベット入力方式による文字入力が英文であり、文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と英文の単語の一部を構成する複数のアルファベットの組合せからなる慣用文字列とが文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ5段まで所定の配列で割り振られており、別に段を指定する5個の制御キーが設けられており、初期状態における段を指定する制御キーの入力によって、その段に割り当てられたアルファベットおよび慣用文字列が表示画面に表示され、続いての行を指定する文字入力キーの打鍵によって所望のアルファベットおよび慣用文字列のいずれかが表示画面の表示の中から仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと慣用文字列とが確定入力となって初期状態に戻ってもよい。
【0020】
本発明のキーボードを用いたアルファベット入力システムを備えた電子機器は、
文字入力キーボードと、表示部と、キー入力制御部を含む制御部とを備えた電子機器であって、上述の何れかのキーボードを用いた文書入力システムを備えることを特徴とする。ここで電子機器は携帯電話機であってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。先ず本発明の実施の形態のキーボードを備えた電子機器の構成と機能について説明する。図1は本発明の実施の形態のキーボードを備えた電子機器の構成を示すブロック構成図である。
【0022】
電子機器1は、制御装置10と、制御キーとデータキーとを有して処理の対象となる情報を出力するキーボード20と、制御装置10で処理された出力情報を表示する表示部30とから構成され、制御装置10は入力部11と、制御部12と、記憶部15と、出力部18とを有し、入力部11はキーボード20からの入力情報を入力し、制御部12のキー入力制御部13は、キー入力情報を処理し、必要に応じて入力文字組合せ処理部14aで、連続して打鍵されたそれぞれのキーに割り当てられた複数のアルファベットを用いた文字列の組合せを作成し、照合選択部14bで記憶部15に格納されているアルファベット文字列辞書16と照合して一致する文字列を選択し、また必要に応じ記憶部15の仮名漢字変換辞書17に基づいて入力情報を漢字変換し、出力部18はキー入力制御部13で処理された出力情報を外部に出力する。キー入力制御部13で処理された情報は必要に応じて制御部12内で加工され、また記憶部14に記憶される。
【0023】
図2は本発明の第1の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。文字入力キーボードのキーの打鍵により入力された文字が確定され、電子機器1の制御部12により所定の目的に従って利用される。
【0024】
図2を参照すると本発明の第1の実施の形態のキーボード200は携帯電話のキー入力のためのキーボードを例としており、制御キー部分210とデータキー部分230とからなる24個のキー211〜キー222およびキー231〜キー242を有している。
【0025】
まず、キーボード200の各キーの機能について説明する。データキー部分230の数字キー231から数字キー239および数字キー241は電話機能ではダイヤル番号を入力するための数字0から9の10個の数字キーである。これらのキーは、また、文字入力モードにおいて、アルファベット、数字、記号を入力できる。平仮名、片仮名の入力を行うこともできるが、本実施の形態とは直接関係がないので表示と説明を省略する。キー数を節減するために、一つのキーに複数の文字と記号が重複して割り当てられている。図3は本発明の第1の実施の形態の複数のアルファベットと記号の割り当て表である。複数のアルファベットと記号は図3に示すように算用数字で指定される行とローマ数字で指定される段とにマトリックス状に割り当てられている。この割り当ては一例であり、これに限定されるものではない。これらの10個の数字キーのキー面には割り当てられた数字とアルファベットの他に割り当てられた記号も表示されている。
【0026】
なお、*キー240はデータキー部分230にあるが制御キーであり、文字入力中に打鍵すると仮入力モードが修正モードに変換し、仮入力中の文字を所定の制御キーによって修正できる。
【0027】
本発明の第1の実施の形態のアルファベット入力システムでは、制御キー217から制御キー219および制御キー221に付加された追加選択機能「I」、「II」、「III」、「IV」に特徴がある。制御キー217から制御キー219および制御キー221は電話操作において使用されるキーであるが、文字入力モードにおいて打鍵されると、データキーで選択された行に割り当てられたアルファベットおよび記号の中から所望の段に割り当てられたアルファベットおよび記号を選択することができる。追加選択機能を付加された制御キーはこれに限定されるものではなく、文書入力モードにおいて追加選択機能用として使用可能なキーであればよく、専用のキーが別に設けられていてもよい。
【0028】
制御キー部分210において、決定キー211は動作の実行や確定を指示する。「↑」矢印キー212、「←」矢印キー214、「↓」矢印キー215、「→」矢印キー216はカーソルキーであり、上下左右方向のカーソル移動をキーで入力できる。クリアキー213は所定の条件で、入力された内容を消去する。モードキー217は携帯電話を電話モードからデータ処理モードに切り替えるキーであり、データ処理モードにおいては、キーボード200から文字入力を行うことができる。また、追加選択機能「III」としては上述のマトリックスの3段目を選択する。アドレスキー118は電話あるいはメールモードにおいて記憶されているアドレスを選択する。また、追加選択機能「II」としては上述のマトリックスの2段目を選択する。メニューキー219を打鍵することにより、表示部30にメニュー画面を表示させることができ、画面に従ったキー操作を行うことにより、携帯電話機の各種の状態の設定や使い方の種々のメニューを選択できる。また、追加選択機能「I」としては上述のマトリックスの1段目を選択する。電話キー220とメールキー221とは電話機能の通話とメールの送受信に使用されるキーであり、メールキー221は追加選択機能「IV」としては上述のマトリックスの4段目を選択する。電源キー122は携帯電話の電源のオン・オフを制御する。また「End」機能としてはすべての動作の中断または終了に使用される。
【0029】
制御キーのうち、キー211からキー216およびキー240は、それぞれを打鍵することにより、所定の文字を入力するために必要な制御機能を入力することができる。
【0030】
制御キーのうち、キー217からキー222は、それぞれのキーを打鍵することにより、携帯電話機の電話機能や文字入力を行うための制御機能を入力することができる。これらには、複数の制御機能が割り当てられているので、機器の設定された状態により、入力される制御機能が異なる。
【0031】
キー242は、濁点や半濁点やその他の記号を入力するためのキーであり、一部が重複してデータキー231〜239および241にも割り当てられており、いずれからでも入力できる。
【0032】
本発明の第1の実施の形態の文字入力方法では、上述のように文字列の入力方法に特徴があり、初期状態における行を指定する数字の割り当てられたキーの打鍵に続いての段を指定する追加選択機能の割り当てられた制御キーの打鍵により、上述のマトリックスのその交点に割り当てられたアルファベットあるいは記号が仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によって、これまでの仮入力状態のアルファベットと記号とが確定入力となって初期状態に戻る。入力動作中に段を指定する追加選択機能の割り当てられた制御キーを連続して打鍵すると、選択されたアルファベットは大文字/小文字が反転する。記号は制御キーを連続打鍵しても変化しない。この入力方式を他の方式から区別するために「複合選択入力方式」とする。
【0033】
本発明の電子機器では上述の複合選択入力方式に加えて、行を指定する数字の割り当てられたキーの連続打鍵によって降順に段を選択できる、従来のトグル(マルチタップ)入力方式による入力も可能となっている。
【0034】
次に入力を例によって説明する。「You have two pens」を入力すると仮定する。なお入力は小文字モードとなっているものとする。ここでΔは所定のキーによるスペース入力を示す。複合選択入力方式でのキーの打鍵順は次の通りとなる。
「9、III、III、6、III、8、II、Δ、4、II、2、I、8、III、3、II、Δ、8、I、9、I、6、III、Δ、7、I、3、II、6、II、7、IV、1、II(34打鍵)」
あるいは段の上位にあるアルファベット、記号にはトグル入力を併用して次のように入力してもよい。
「9、III、III、6、III、8、8、Δ、4、4、2、8、III、3、3、Δ、8、9、6、III、Δ、7、3、3、6、6、7、IV、1、1、Δ(31打鍵)」
あるいはトグル入力で次のように入力してもよい(ただし、最初のYは小文字となり、これを大文字にするには他の付加的な操作が必要となる)。
「9、9、9、6、6、6、8、8、Δ、4、4、2、8、8、8、3、3、Δ、8、9、6、6、6、Δ、7、3、3、6、6、7、7、7、7、1、1、Δ(35打鍵+小文字/大文字変換)」
「He(Jhon) has no hat.」を本発明の複合選択入力方式で入力するとすると次の打鍵順となる。
「4、II、II、3、II、2、IV、5、I、I、4、II、6、III、6、II、3、IV、Δ、4、II、2、I、7、IV、Δ、6、II、6、III、Δ、4、II、2、I、8、I、1、II(39打鍵)」
括弧を除く文字部分の打鍵数は35打鍵であり、トグル入力では文字部分のみの打鍵数が31であるが、括弧と句点との入力のための記号キーの複数の打鍵と、2ヶ所の大文字変換のための操作が加わる。さらにトグル入力では、同一キーに割り当てられている異なった文字を連続して入力する場合には、先に入力された文字を区切るためのカーソルキーなどの入力が必要である。
【0035】
このようにマトリックスの上段側の入力が多いときにはあまり大きな打鍵数の差がでないが、下段側のアルファベットや記号の入力の多いときには差が広がる。
【0036】
次に本発明の第2の実施の形態のアルファベット入力システムについて説明する。第2の実施の形態のアルファベット入力システムでは、打鍵回数を節減する方法として、図1の入力文字組合せ処理部14aとアルファベット文字列辞書16の機能を活用して、所望のアルファベット列のアルファベットが割り当てられている数字キーを列順に1回づつ打鍵することにより、それぞれの数字キーに割り当てられている複数のアルファベットを列順に組み合わせて複数のアルファベット列を作り、アルファベット文字列辞書16と照合して英語の単語としての意味を持つ複数の文字列を表示してその中から選択するテジック社のT9方式(以下テジック方式と称す)に、本発明のアルファベット入力システムの複合選択入力方式を組み合わせて、打鍵数の節減を図ったものである。キーボードの配置と機能、アルファベットと記号のマトリックスは第1の実施の形態と同じなので図2および図3を参照し、説明は省略する。
【0037】
例を挙げて説明する。いま、アルファベットの文字列「aid」を入力しようとする。従来のテジック方式では、例えば、キー232を打鍵すると上述のテジック方式に従って、[a]、[b]、[c]がその文字の入力候補として記憶される。
【0038】
図4は文字入力状態における表示画面の模式図であり、(a)は1文字入力の状態、(b)は3文字が連続入力された状態、(c)は修正モードで3文字目を決定させた状態、(d)は修正モードで2文字目を決定させた状態、(e)は修正モードで1文字目を決定させた状態である。
【0039】
まず、上述のように「a」を入力するために、「a」の属するキー232を打鍵する。キー232を打鍵すると図4(a)に示す第1の領域401と第2の領域402が携帯電話機の表示画面400に表示される。
【0040】
第1の領域401は、仮入力領域と呼ばれ、キー入力に応じて、仮の表示がなされる。ここでは第1の領域401に、[a]の属する「a行」の先頭文字である[a]が仮入力されている。[a]の表示の下には下線[_]が表示され、カーソル位置を示している。同時に、表示画面400の最下部には、第2の領域402が図4(a)に示すような内容で表示されている。この内容については後述するが、一字が仮入力された状態で上側に表示された制御キーを打鍵するとその下側に記載された文字が選択されることを示している。
【0041】
引き続いて、「i」の属する「h行」を入力するためのキー234を打鍵し、「d」を入力するためにキー233を打鍵する。
【0042】
この時点で、図4(b)に示すように、表示画面410の第1の領域411には文字列[age]が表示される。[age]は、最も可能性の高い文字列として表示されているが、しかし今入力したい文字列は[aid]である。このとき、最後の[e]の表示の下には下線[_]が表示され、カーソル位置を示している。第2の領域412には、他の入力候補である3文字のアルファベット文字列の組が2個表示される。
【0043】
今回のキー232、キー234、キー233の3打鍵に対応する文字列の全ての組合せは図5に示された27通りであるが、アルファベット文字列辞書16との照合の結果選択されたのは図5に枠で囲んで示す3個のアルファベットの文字列であり、この中から所定の基準で最も可能性の高い文字列として、[age]が仮入力として第1の領域411に表示され、残りの2個が第2の領域412に表示される。もし、[age]が所望の文字列であるならば、図2の決定キー211を打鍵すれば、「age」が決定入力文字列として入力できる。しかしこの場合は、「aid」が入力すべき文字列であるので、第2の領域412の2個の候補の中から、上下のカーソルキー212、215を使って、所望の[aid]を選択して、決定キー211を打鍵することによって、決定入力とすることができる。ここでは説明を簡単にするためにアルファベット3文字で候補の少ない例で示したので容易に第2の領域の候補から容易に選択できるが、アルファベットの組合せや文字数によっては多数の候補が提示され選択が容易でない場合もある。以下に説明する修正モードはその場合の選択を容易にする方法である。
【0044】
いま、図4(b)の第1の領域411のように[ag]が表示された時点で、「*」キー240を打鍵すると入力モードは修正モードにセットされる。修正モードでは、第1の領域411に表示されている仮入力を修正して決定入力とすることができ、そのカーソルの対応する入力候補の表示を変更することができる。第1の領域411のカーソル位置は[e]のところにある。仮入力[e]は所望の文字でなく[d]が所望の文字であるのでその行で「d」と対応する[I]カーソルキー219を打鍵すると、カーソルは左に1文字分移動し、[d]は決定入力となり、図4(c)の第1の領域421のように、画面では色表示がされる(図では○表示で表している)。
【0045】
3文字目の[d]が確定したので第1の領域は[bid]となり、第2の領域422には図4(c)に示すように1個の入力候補が表示される。すなわち、図5で選択された候補のうち、最後が「d」の文字列は、第1の領域421に表示された[bid]と第2の領域422に表示された1個の候補である。この時点で第2の領域422の入力候補からカーソルキーで選択してもよいが、第1の領域421の2文字目の[i]は所望の文字なので、[←]カーソルキー214または「i」の属する3段目指定用の「III」キー217を打鍵する。この時点で、第1の領域421の表示は、図4(d)の第1の領域431の表示に変化する。図4(d)の第2の領域432は変わらない。図5で選択された候補のうち、2文字目と3文字目が「i」、「d」の文字列は、第1の領域431に表示された[bid]と第2の領域432に表示された[aid]である。
【0046】
カーソルの移動した1字目の[b]の所望の文字は[a]なので、続いて、1段目指定用の「I」キー219を打鍵する。この時点で、第1の領域431の表示は、図4(e)の第1の領域441の表示に変化し、所望の[aid]が表示され、同時に図4(e)の第2の領域442には、候補は表示されない。所望の[aid]が第1の領域441に表示されたので、決定キー211を打鍵すると、所望の文字列「aid」が決定入力される。図4(e)の第1の領域441の表示はブランクとなり、つぎの仮入力を待ち受ける。修正モードは、修正モード中に「*」キー240が打鍵されるか、決定キー211が打鍵されるかによってリセットされる。
【0047】
以上の説明において、最後に仮入力された文字から左に順々に決定入力をしたが、修正モードにおいては、「←」カーソルキー214、「→」カーソルキー216を使用して、第1の領域411に入力された文字列のカーソル位置を移動させることにより、任意の位置の特定文字を再度修正して決定入力とすることもできる。
【0048】
次に、修正モードのようにすでに仮入力された文字列を修正して決定入力するのではなく、1字1字の仮入力と同時に決定入力をする場合について、説明する。
【0049】
「aid」を所望の文字として、キー232を打鍵して、図4(a)に示す第1の領域401の仮入力表示に最初の仮入力文字[a]の表示がなされたとする。このとき、1段目指定用の「I」キー219が打鍵されると、[a]はそのまま最初の文字として、決定入力され色表示がされる。次に「i」の属する「g」行を指定するキー234を打鍵、引き続き「d」の属する「d」行を指定するキー233を打鍵すると第1の領域411の仮入力表示には[age]が表示されるが、1字目の「a」が確定しているので第2の領域412には[aid]のみが表示されるので、カーソルキーで選択して確定させることができる。もし、2文字目の「i」の属する「g」行を指定するキー234を打鍵して第1の領域401の表示が[ag]となったときに「i」の属する[III]キーを打鍵すると[g]は[i]に変換されて決定入力され色表示がされる。次に「d」の属する「d」行を指定するキー233を打鍵すると、図6に示すように第1の領域411の仮入力表示には[aid]が表示され、第2の領域412には何も表示されないので決定キー211を打鍵すると文字列「aid」が決定入力される。同時に、第1の領域401、第2の領域402の表示は消滅し、次の仮入力を待ち受ける。この場合には、このようにして、3文字をすべて仮入力してから、あとで修正操作をするよりは、より効率的な操作ができ、特に多くの候補が予想される入力では有効である。
【0050】
次に、アルファベット文字列辞書16に未登録の、やや不自然な英語である文字列「cid」を入力することを考える。これを入力するためには、3文字をすべて、その都度決定入力として入力するか、仮入力を修正して、決定入力とするかによって行うことができる。「cid」が決定入力文字列とされたあとで、アルファベット文字列辞書16に文字列「cid」が追加される。このようにして、辞書の内容は変化していき、それぞれの入力環境に対してより適したように構成され、入力時の選択の精度が向上する。しかし辞書がまだ、それぞれの入力環境に十分適していないときに、これまで説明した、付加された追加選択機能「I」、「II」、「III」、「IV」を有する各段目指定用のキー217からキー219および221のキーを使用しての修正入力や決定入力によって、決定までのプロセスが簡略化される。
【0051】
アルファベットが仮入力された後、追加選択機能「I」、「II」、「III」、「IV」を有する各段目指定用のキー217からキー219および221のキーが打鍵されて、仮入力されたアルファベットが所望のアルファベットに変換されて決定入力された後、引き続いて同じ各段目指定用のキーが打鍵されると、直前に決定入力された文字が小文字であった場合には大文字に変換される。例えばキー234を打鍵して、次に「III」キー117を打鍵すると「i」が決定入力される。引き続いて「III」キー117が打鍵されると、「i」は大文字の「I」に変換される。記号は第1の実施の形態と同様に行を指定するキーと段を指定するキーとの組合せ打鍵で選択されて入力される。
【0052】
次に本発明の第3の実施の形態のアルファベット入力システムについて説明する。図7は本発明の第3の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。
【0053】
第3の実施の形態では、段を指定する追加選択機能「I」、「II」、「III」、「IV」は、それぞれ制御キーのカーソルキーである「→」キー716、「↑」キー712、「←」キー714、「↓」キー715、と共用になっている。文字入力モードにおける仮入力状態では行を指定する数字キーと段を指定するカーソルキーとの組合せ打鍵によって図3のマトリックスに配置されたアルファベットと記号が選択される。ここでも行を指定する数字キーに続いて段を指定するカーソルキーの打鍵が行われない場合はトグル方式として数字キーの連続打鍵によってアルファベットが選択される。文字入力の初期状態ではカーソルキーは本来のカーソル機能として使用され、確定入力された文字列を編集修正することができる。カーソル機能は文字入力の初期状態で仮入力がされていない状態でしか機能しない。例えば「→」キー716は「I」段の指定に使用されるが仮入力に対するカーソルの右送り機能としても使用される。
【0054】
それ以外のキーの操作やアルファベットの入力システムは第1と第2の実施の形態と同じなので説明を省略する。
【0055】
次に本発明の第4の実施の形態のアルファベット入力システムについて説明する。図8は本発明の第4の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。
【0056】
第4の実施の形態では、中国語をアルファベットで発音通りに入力して漢字に変換するピンイン入力方式に本願発明の複合選択入力方式を組み合わせて、アルファベット入力の効率化を図っている。図8に示すように、第4の実施の形態では段を指定する追加選択機能を「I」、「II」、「III」、「IV」、および「V」の5段とし、第1と第2の実施の形態より増加した追加選択機能「V」を電話キー820と共用としているが、これに限定されえるものではなく、例えば図7に示すように4機能をカーソルキーと共用とし1機能を他の制御キーと共用するか、あるいは独立して設けてもよい。
【0057】
図9は本発明の第4の実施の形態の複数のアルファベットとアルファベットの文字列の割り当て表であり、第1の実施の形態の図3に対応する。複数のアルファベットとアルファベットの文字列は図9に示すように算用数字で指定される行とローマ数字で指定される段にマトリックス状に割り当てられている。この割り当ては一例であり、これに限定されるものではない。
【0058】
図10、図11は中国語の発音チャートである。図11は図10の右側に連続している。中国語の発音は図10のチャートの縦の声母である21の子音と、図10と図11のチャートの横の韻母である38の母音の組合せで中国語に関する全ての単語の発音を表示することが可能である。
【0059】
ここで、縦の声母である21の子音は、
「両唇音b  p  m  唇歯音f   舌尖音d  t  n  l   舌根音g  k  h   舌面音j  q  x   捲舌音 zh  ch  sh  r  舌歯音 z  c  s 」であり、
横の韻母である38の母音は、
「a  o  e  i  er  ai  ei  ao  ou  an  en  ang  eng  ong  i(yi)  ia(ya)  ie(ye)  yo  iao  iou  ian  in  iang  ing  iong  u  ua  uo  uai  uei  uanuen  uang  ueng  v  ve  uan  un  」である。
【0060】
図9のマトリックスには、韻母のアルファベットの組合せ33の中から省打鍵効果の高い次のアルファベットの21の組合せが選択されて配置されている。「IV」段目には末尾が[n]の「an、en、ian、in、uan、uen、yan、yn」の8個が、「V」段目には末尾が「g」の「ang、eng、iang、ing、uang、ueng、ong、iong」の8個と「er」の1個が割り当てられ、「II」段目に「iao、uai」の2個が、「III」段目に「iau,uei」2個が割り当てられている。
【0061】
第1から第3の実施の形態では、行を指定する数字の割り当てられたキーに続いての段を指定する追加選択機能の割り当てられた制御キーの打鍵によりマトリックスに割り当てられたアルファベットあるいは記号が選択されたが、第4の実施の形態では、反対に、段を指定する追加選択機能の割り当てられた制御キーの打鍵に続いての行を指定する数字の割り当てられたキーの打鍵により、図9に示すマトリックスに割り当てられたアルファベットあるいはアルファベットの組合せが選択される。例えば「III」キー817の打鍵に続いての「4」キー834の打鍵で「i」が選択される。また、「V」キー820の打鍵に続いての「6」キーの打鍵で「ueng」が選択される。
【0062】
10個の数字キーのキー面には、数字と単独のアルファベットと「I」から「III」段目に割り当てられたアルファベットの組合せが表示されており、「IV」キー821および「V」キー820が打鍵された場合には、その段に割り当てられたアルファベットの組合せがそれぞれの配置されている数字キーの数字と対応して図1の表示部30の画面に表示される。例えば「V」キー820が打鍵された場合には、画面に「1:ang、2:eng、3:iang、4:ing、5:uang、6:ueng、7:ong、8:iong、9:er」と表示される。従って画面表示を参照して数字キーを打鍵して選択できる。「I」から「III」段目についても画面表示されるようにしてもよい。
【0063】
入力方法を例を挙げて説明する。「感情」という漢字は「ganqing」と発音表示される。この入力方法は次のようになる。
1)「I」キー819を打鍵後「4」キー834を打鍵。「g」が選択されて画面の仮入力画面に表示される。
2)次のアルファベットの組合せの末尾が「n」なので、「IV」キー821を打鍵、画面に「1:an、2:en、3:ian、4:in、5:uan、6:uen、7:S、8:yan、9:Z、0:yn」と表示されるので「1」キー831を打鍵。「an」が選択されて仮入力画面は「gan」となる。
3)「II」キー818を打鍵後「7」キー837を打鍵。「q」が選択されて仮入力画面は「ganq」となる。
4)次のアルファベットの組合せの末尾が「g」なので、「V」キー820を打鍵、画面に「1:ang、2:eng、3:iang、4:ing、5:uang、6:ueng、7:ong、8:iong、9:er」と表示されるので「4」キー834を打鍵。「ing」が選択されて仮入力画面に「ganqing」と表示される。
【0064】
これまでの打鍵数は8回である。これを従来のトグル方式で入力すると、打鍵数は「g」1、「a」1、「n」2、「q」2、「i」3、「n」2、「g」1の計12回である。
【0065】
ここで、漢字変換ボタンを押し、「ganqing」を「感情」と変換する。ここでは漢字2文字を1回で変換したが、1文字ずつ変換してもよい。
【0066】
この場合2)で「gan」が表示された段階で漢字変換ボタンを押すと、漢字候補として「粁、感、敢、稈」の4文字が表示される。所定の選択キーで「感」の文字を選択すると仮入力画面に「感」が表示される。次に3)、4)の入力を行って仮入力画面に「感qing」を表示させ漢字変換ボタンを押すと、「感qing」が「感情」に変換される。
【0067】
中国語の漢字の場合は同音異義語が大体4つ以内である為、漢字を選ぶことが日本語と比較して容易である。
【0068】
上述の中国語と同様に、文字自体のアルファベット表示ではないが、音または発音に対応したアルファベットの入力により文字が入力できるすべての言語にこの入力方法を適用することができる。
【0069】
また、この方法をアルファベットによる英文の入力に応用できる。例えば単語に多く現れるスペル「ch、ck、dg、ng、ph、qu、sh、tch、th、wh、oo、ee、ing、er、ed、or、ly、tion、ment」等をアルファベットの組合せとしてマトリックスに割り当てることにより、中国語の入力と同様に打鍵数を節減できる。
【0070】
以上の中で携帯電話機を例として説明されている形態もあるがこれに限定されるものではなく、キーボードを用いてアルファベット入力できる電子機器全般に適用が可能である。
【0071】
なお、本発明によるキーボードとしては、物理的なキーとキー接点とからなるキーボードに限定されるものではなく、人間の意志により物理的あるいは電気的に文字が入力される手段であればよく、例えばデジタル機器の表示装置に表示されて、ソフトウェアで制御され、タッチペン等で操作される仮装キーボードも含まれる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明には、次のような効果がある。即ち、
1)通常のアルファベット入力に本発明の複合選択入力方式を併用することにより、平均入力打鍵数を少なくすることができる。これはアルファベットに記号を加えて10行4段のマトリックスとし、2回の打鍵ですべてを選択可能としたからである。
2)通常のテジック方式によるアルファベット入力に本発明の複合選択入力方式を併用することにより、辞書による的中率を向上させることができ、修正も容易になる。これは入力中あるいは入力後に入力されたアルファベットを容易に選択確定できるからである。
3)マトリックスの段選択用キーをカーソルキーと共通に使用することによりキーボードのキー数を減らし、電子機器の小型化を図ることができる。これはカーソルキーが必須のキーであり、段選択用キーを別に設けなくてもよいからである。
4)アルファベットで発音通りに入力してアルファベット以外の文字に変換する入力方式に本願発明の複合選択入力方式を組み合わせることにより、平均入力打鍵数を少なくすることができる。これはアルファベットと出現頻度の高いアルファベット列を加えて10行5段のマトリックスとし、2回の打鍵ですべてを選択可能としたからである。
5)初心者でも容易に使用を始めることができ、文字によってはさらに少ない打鍵数で入力が可能である。これは、従来のトグル方式との併用が可能となっているので、初心者は徐々に複合選択入力方式に移行することができ、また、マトリックスの上段にあるアルファベットはトグル方式で入力することにより打鍵数を節減できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のキーボードを備えた電子機器の構成を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の複数のアルファベットと記号の割り当て表である。
【図4】文字入力状態における表示画面の模式図である。
(a)は1文字入力の状態である。
(b)は3文字が連続入力された状態である。
(c)は修正モードで3文字目を決定させた状態である。
(d)は修正モードで2文字目を決定させた状態である。
(e)は修正モードで1文字目を決定させた状態である。
【図5】すべてのアルファベット列の組合せと照合選択部で選択された3個のアルファベットの文字列である。
【図6】文字入力状態において最初の1文字と2番目の1文字を決定して3文字目を入力したときにおける表示画面の模式図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態のアルファベット入力システムを備えた電子機器の文字入力キーボードのキー配置図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の複数のアルファベットとアルファベットの文字列の割り当て表である。
【図10】中国語の発音チャートの左半分である。
【図11】中国語の発音チャートの右半分である。
【図12】従来の携帯電話機のキーボードにおけるキーの配置とアルファベットのキーへの割り当ての一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1  電子機器
10  制御装置
11  入力部
12  制御部
13  キー入力制御部
14a  入力文字組合せ処理部
14b  照合選択部
15  記憶部
16  アルファベット文字列辞書
17  仮名漢字変換辞書
18  出力部
20  キーボード
30  表示部
200、700、800,1200  キーボード
210、710、810,1210  制御キー部分
211〜242、711〜742、811〜842、1211〜1242  キー
230、730,830,1230  データキー部分
400、410、420、430、440、600  表示画面
401、411、421、431、441、601  第1の領域
402、412、422、432、442、602  第2の領域

Claims (12)

  1. 文字入力キーボードを備えた電子機器におけるキーボードを用いたアルファベット入力システムであって、
    前記文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字および複数のアルファベットを組み合わせた文字列と複数の記号との少なくともいずれかが、前記文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ所定の段数まで所定の配列で割り振られており、さらに、前記段を指定する複数の制御キーが別に設けられており、
    前記行を指定する文字入力キーと前記段を指定する制御キーとの組合せ打鍵によって所望のアルファベット26文字および複数のアルファベットを組み合わせた文字列と複数の記号との少なくともいずれかが入力されることを特徴とするキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  2. 前記電子機器はさらに前記文字入力キーによる入力状態を表示できる画面表示装置を備えている、請求項1に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  3. 前記文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と複数の記号とが前記文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ4段まで所定の配列で割り振られており、別に前記段を指定する4個の制御キーが設けられており、
    初期状態における行を指定する文字入力キーに続いての段を指定する制御キーの打鍵によって、所望のアルファベットと記号のいずれかが仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと記号とが確定入力となって初期状態に戻る、請求項1または2に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  4. さらに、行を指定する文字入力キーの連続打鍵によって打鍵回数に対応した段数に割り当てられたアルファベットあるいは記号が選択され、他の文字入力キーと所定のキーのいずれかの打鍵によって仮入力状態となって次の仮入力受け入れ状態となる、請求項3に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  5. さらに、前記行を指定する文字入力キーの1回の打鍵によって該キーに割り当てられたアルファベットのすべてが入力候補として認識され、連続して打鍵されたキーのそれぞれに割り当てられたアルファベットのすべての組合せによる文字列と、前記電子機器の制御手段に格納されたアルファベット文字列辞書とを照合して、使用される可能性のある文字列を入力文字列の候補として選択し、所定の優先順序で前記画面表示装置の表示画面に表示して所望の文字列を選択決定する文書入力システムの選択が可能であり、
    該文書入力システムを選択した場合に、表示された前記文字列の中の文字を選択して、前記段を指定する制御キーを打鍵することによって、選択された文字と同一のキーに割り当てられている所望の文字が選択決定される、請求項3に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  6. 前記段を指定する4個の制御キーが4個のカーソルキーと共用となっている、請求項3に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  7. 前記10個の文字入力キーのキー面には、少なくとも該文字入力キーに割り当てられた数字、アルファベットおよび記号が記載されている、請求項3または4に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  8. 前記文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と複数のアルファベットの組合せである慣用文字列とが前記文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ複数段に所定の配列で割り振られており、別に前記段を指定する5個の制御キーが設けられており、
    初期状態における段を指定する前記制御キーの入力によって、該段に割り当てられたアルファベットおよび前記慣用文字列が前記画面表示装置の表示画面に表示され、続いての行を指定する前記文字入力キーの打鍵によって所望のアルファベットおよび前記慣用文字列のいずれかが前記表示画面の表示の中から仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと前記慣用文字列とが確定入力となって初期状態に戻る、請求項2に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  9. 前記アルファベット入力方式による文字入力がピンイン入力の中国語であり、前記文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と複数のアルファベットの組合せである韻母とが前記文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ5段まで所定の配列で割り振られており、別に前記段を指定する5個の制御キーが設けられており、
    初期状態における段を指定する前記制御キーの入力によって、該段に割り当てられたアルファベットおよび前記韻母が前記表示画面に表示され、続いての行を指定する前記文字入力キーの打鍵によって所望のアルファベットおよび前記韻母のいずれかが前記表示画面の表示の中から仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと前記韻母とが確定入力となって初期状態に戻る、請求項8に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  10. 前記アルファベット入力方式による文字入力が英文であり、前記文字入力キーボードの10個の文字入力キーには、それぞれ数字の0〜9が割り振られ、さらにアルファベット26文字と英文の単語の一部を構成する複数のアルファベットの組合せからなる慣用文字列とが前記文字入力キーの1個を1行としてそれぞれ5段まで所定の配列で割り振られており、別に前記段を指定する5個の制御キーが設けられており、
    初期状態における段を指定する前記制御キーの入力によって、該段に割り当てられたアルファベットおよび前記慣用文字列が前記表示画面に表示され、続いての行を指定する前記文字入力キーの打鍵によって所望のアルファベットおよび前記慣用文字列のいずれかが前記表示画面の表示の中から仮入力状態として選択されて次の仮入力受け入れ状態となり、句読点とスペースのいずれかの入力によってこれまでの仮入力状態のアルファベットと前記慣用文字列とが確定入力となって初期状態に戻る、請求項8に記載のキーボードを用いたアルファベット入力システム。
  11. 文字入力キーボードと、表示部と、キー入力制御部を含む制御部とを備えた電子機器であって、請求項1から請求項10の何れか1項に記載のキーボードを用いた文書入力システムを備えることを特徴とする電子機器。
  12. 前記電子機器が携帯電話機である請求項11に記載の電子機器。
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