JP2013219638A - 文字入力方法と装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮想スイッチによる文字入力装置を提供する。
【解決手段】文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、その言語で記述された文中の各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群と、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、各文字群を配置した文字群択一選択仮想スイッチと、文字群択一選択仮想スイッチの選択操作に連動して、選択した文字群の各文字を択一選択する、文字択一選択仮想スイッチとを備えること。
【選択図】図7

Description

本発明は、コンピュータにおけるヒューマンインターフェイスをなすもので、各国それぞれの言語に対応したアルファベッド等の文書表記文字群を、画像表示手段とタッチスイッチやポインターとを併合した仮想スイッチを用いて、各言語に応じた文書作成のための文字入力を容易にする、コンピュータ等の端末機器における文字入力方法と装置に関する。
コンピュータにおいて文字を入力するためのヒューマンインターフェイスには、コンピュータの創世記から現在まで、キーボードが最も実用的な手段とされて、大型コンピュータから携帯用の極小型のモバイルコンピュータまで、現在も使用され、特に欧米圏のアルファベッドの入力には、実用上十分であるとされている。
しかし、コンピュータの頭脳をなすCPUが超小型になり、コンピュータ本体が各種の電機製品に組み込まれ、時代はユビキタスコンピューティングの世紀に入り、人とコンピュータの係わりは、益々強固な関係を保たなければならない状況に至っている。
特許文献1には、1個のキートップに4個の複数文字を割り当てて、その割り当てた文字をキートップに表示し、この4個1組の文字群を割り当てられた複数個のキートップを、択一選択して文字群を選択してから、その選択したキートップを、文字を表示している方に傾けて文字を選択するようにした、実体のあるキースイッチを用いた実キーボードの文字選択手段が開示されている。
特許文献2、3、4には、特許文献1とほぼ同様に、1個のキートップに5個の複数文字を割り当てて、その割り当てた文字を、中央と左右上下にキートップへ表示し、5個1組の文字群からなる複数個のキートップを択一選択することにより、複数の文字群のいずれかを択一選択した後、そのキートップを、垂直に押すことにより中央に表示した文字を選択し、また、キートップを傾けて押すことにより、傾けた方向に表示されている文字を選択するようにした、実体のあるスイッチを用いた、実キースイッチ型の文字選択手段が開示されている。
一方、人がコンピュータへ情報を伝えるヒューマンインターフェイスとして、マウスやトラックボール等のポインテング機器、カメラによる人体の動き(モーション)を認識する手段、音声認識手段、手書き文字認識手段等により、キーボードに代えて文字を入力できないものかと、色々なインターフェイス機器が提案されている。
その中でも、コンピュータのモニタ画面上に表示された文字パレットを、マウスやトラックボールで動かされるポインターを用いて、文字を選別して文字を入力する方法や、前記文字パレットの上面にタッチセンサを設けて、表示された文字や図形を、指やスタイラスペンで直接触れて(タッチ)選別する等の、仮想スイッチによるものが、最近は数多く提案され、かつ実用化されている。
従来の実体のあるキーボード(以下実キーボードとする)による入力においては、人が操作する実体をなすスイッチが不可欠であり、そのため小型化が困難であったものを、上記モニター画面上に表示された文字パレットによるものは、人が操作する対象を、仮想スイッチとしてあり、同様に人が操作するポインターも、画面上自在に動ける矢印や指の形をした仮想的な図形や模様で構成して、モニター画面上に投影された実体のない仮想キーボードをなしている。
同様に、タッチセンサを用いた仮想キーボードにおいても、人が触れるスイッチは、実体のない仮想スイッチとなり、そのため、文字パレットの文字配列やキートップの形や大きさに、自在性が高くなり、しかも瞬時に表示形態を変化させるとともに、仮想スイッチの機能を変更することが可能となっている。
その結果、仮想スイッチによる仮想キーボードの文字入力方法においては、文字パレットの文字配列や文字選択の選別仕様が様々となり、かつ、仮想スイッチへのアタックの仕様、例えば、ポインターによるものは、シングルクリック、ダブルクリック等、タッチセンサーによるものは、タッチ、タップ、フリック等、これらも様々となり、複雑化している。
特許文献4には、前記した特許文献1〜3と同様の実キースイッチによるものも開示されているが、その実キースイッチを仮想スイッチに代えて、日本語の仮名文字における五十音図の各行の先頭文字群を、各文字選択仮想スイッチのキートップに表示して、そのキートップを指し示すと共に、指し示したポインターのその後の移動方向や振る舞いにより、先頭文字群(子音)に係る5つの文字(母音)を選択する方法が記載されている。
この特許文献4には、実体のあるキースイッチを用いたものも同時に記載されているが、それには、キートップを傾ける方向に、どの様な文字が割り付けられているかは、キートップ上に示されていない。
特許文献5には、選択を要する英語のアルファベッド文字群を、アルファベッド文字の出現頻度を考慮した、5個1組の複数の文字群を形成する、文字入力方法と装置が記載されている。
また、特許文献6には、仮名文字の五十音図を用いて、同じ択一選択スイッチ群の中で、母音選択機会と同じ選択機会において、静音と拗音を、選択する仮名文字選択方法が開示されている。
特許文献7には、日本語の仮名文字における五十音図の各行の先頭文字群を、各文字選択仮想スイッチのキートップ模様に表示して、そのキートップ模様を、指先やスタイラスペン先をもって、タップするかもしくは縦横何れかの方向にフリックするように振る舞わせて(特許文献7においてはジェスチャーと称している)、その行に係る5つの文字群を選択する方法が記載されている。
この特許文献7においては、選択対応文字を斜めに配置することにより、斜め方向にフリックして選択できること、及び、縦横4方向の間の方向に、別な選択対応要素を配置して、その斜め方向にフリックして択一選択要素の数を、4つ以上に増やせることが記載されている。
一方、特許文献8には、日本語の仮名文字、英語のアルファベッド文字を、第1と第2の選択機会を有する、3×3マトリクス状の文字入力仮想スイッチを用いてタップ・フリック操作により入力し、第2の選択機会において、斜め方向にフリック操作することにより、入力を要する文字の属性を変更することが記載されている。
また、特許文献9には、標準キーボードに英数字と共に割り付けられたハングル文字を、3×2マトリクス状に配置された仮想スイッチに移し替えて、文字入力することが記載されている。
さらに、特許文献10には、標準キーボードに割り付けられた多言語文字を、タップ・フリック操作により文字入力するようにした3×2マトリクス構造の仮想キーボードにエミュレートすることが、本発明の出願人によって、出願されている。
しかし、現状においては、文字パレットの文字配列と仮想スイッチへのアタックの仕様は、入力を要する文字の言語により、さらに様々の仕様を生み出し、文字入力方法の統一性がとれないという難点がある。
特に、多言語の共通化を図り、予め定められた択一選択仮想スイッチのパターンに、各国や各地域の言語を当て嵌めようとするには、日本語の仮名文字や、英語、フランス語、ドイツ語等の各言語に対応したアルファベッドとは、言語そのものの成り立ちが異なるため、コンパクトに纏めた文字パレット上に、共存させることが困難であった。
世界中が無国籍化してきた現在、インターネット上で多言語を取り扱えるようにするには、何らかの共通性を見出して、統合されたヒューマンインターフェイス環境を作り出さなければならない。
例えば、文字が持つ固有の属性に注目して、日本語の仮名文字であれば、平仮名(以下かな又はかな文字とする)、片仮名(以下カナ又はカナ文字とする)、母音、子音、清音、濁音、半濁音、直音、拗音等に、属性を分けることができ、また、英語のアルファベットであれば、大文字、小文字、母音、子音、アクセント等に属性を分けることができる。
同様に、ハングル文字であれば子音字母、母音字母、単母音、複合母音等に分けられる。
しかし、世界中の各国語、各地域語等の全ての多言語に共通する属性を求めることは困難であり、実質的に不可能であるが、将来のデジタル世代においては、多言語を取り扱うことを考慮した上で、各言語の仮想スイッチを並べた仮想キーボード、即ち文字入力待ち受け画面(文字パレットに該当するが本明細書においては、常に表示されている基本入力画面を称する)を形成し、さらに、文字配列と操作方法を新規に構築するに当たっては、各言語間において、例外をできる限り少なくして、操作手順を簡略化するととも、異なる言語間において操作性を共通化し、しかも操作の流れをと止めたり、戻ったりすることなく、それらの言語間、属性間、並びに数字や記号等の間をシームレスに行き交うことを可能とする、新たな仮想スイッチによる文字入力方法や装置が求められている。
特許文献7〜10は、上述のような課題を解決することを目的として、提案されている。
特に、これからのコンピュータの世代は、デジタル機器の小型化が進み、形態は独立したパソコンとはかけ離れて、電子辞書、携帯電話、デジタルカメラ、静止画ビューワ、動画ビューワ、音声録音再生器、音楽再生器、電子書籍リーダ、電子教科書、その他の携帯端末等を、複合化した多機能を有し、しかもそれらの全てに、タッチパネルを搭載したモニター画面によるヒューマンインターフェースが採用されるようになり、文字入力に関しても、実キーボードから仮想スイッチを使用した仮想キーボード(文字入力待ち受け画面)への移行は必須と考えられる。
この実キーボードから仮想キーボードへの移行に際して、使用する言語の相異によって、デジタル進化の恩恵を得ることに差異を作るような、デジタルデバイドは、決して生じさせてはならないことを、念頭に置かなければならない。
本発明は、この実キーボードから仮想キーボードへの移行に際して、英語のアルファベッドの入力、特に文章としての文字入力を、容易に移行できるようにする。
そのためには、特許文献5に開示された英語のアルファベッド文字の出現頻度を考慮するとともに、子音同士の結びつき度合いを考慮して、5個1組の複数の文字群による文字の組み合わせをもって、特許文献7〜10で提案されている3×3又は4×3マトリクス構造の文字入力用の仮想スイッチにおいて、各言語の単語の入力として容易に行えるようにした、文字入力用の仮想スイッチを提供することにある。
実開昭63ー24636号公報 特開平05−265618号公報 特開平10−49272号公報 特開2000−112636号公報 特開2005−078107号公報 特開2005−099921号公報 特開2009−266236号公報 特開2012−027741号公報 特開2012−060545号公報 特願2011−039108号
解決しようとする課題は、ユビキタスコンピューティング時代を迎えるに当たって、日本語の仮名文字、英語、仏語、独語等のアルファベッド文字、韓国語のハングル字母、タイ語、アラビア語等々、各国並びに各地域の各言語に協調し、複雑なルール(取り決め)や煩雑な手順を排除し、操作者の入力を意図しようとする単語や文章を、使用言語に応じた文字セットにおける各文字の出現度合いに応じて、入力操作する指等が、極めてコンパクトな入力操作経路を辿り、単語や定型句として完結して入力することができるようにした、これからのタッチパネルを中央に据えたコンピュータに係わる、最も重要な各言語対応の文字入力方法と装置を提供することにある。
これからのモバイルコンピューティング時代に入ると、文字入力インターフェイスには、タッチパネルや、モニター画面に表示された仮想スイッチによる文字入力パッドを用いて、仮想スイッチを適宜のポインティング手段により操作して、文字を入力するようになり、日本語の仮名文字が、特許文献4及び7の如く、字数の少ない文字入力画面を用いて、分かり易く、操作性の高い文字入力を達成しているのに対して、その他の言語、特に英語、ドイツ語、フランス語等(以下アルファベッドを使用した各言語を英語等と省略する)のアルファベッド(各言語の文章を表記する文字群で、それを各言語の伝統的な配列で並べたものをいう)に関しては、従来のタッチセンシング方法(1つのキーを複数回連続して押して文字を選択するマルチタップ選択方式)を拡張した、タッチパネル対応のフリック操作を採用しているのに留まり、積極的な対策が採られておらず、日本語の仮名文字との整合性がとれなくなり、国籍を特定しない携帯端末機器や、電子ブック、電子辞書、モバイル型ノートパソコン等の文字入力に不整合を生じている。
文字入力に関する要求としては、高齢者や未熟練者には、低速度でも分かり易く、煩雑なルールがなく、隠れて表示されない選択肢が少ないものが望まれている。
しかし、一方では、高度の熟練を要しても高速度で文字の入力ができる文字の入力方法が望まれているのも確かで、その為に、特許文献8〜10の文字入力手段が提案されている。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、英語等のアルファベッド文字を、特許文献8において示されている、日本語の五十音による仮名文字入力の入力待ち受け画面と同様の3×3マトリクスの仮想スイッチを用い、操作性や基本的仕様を近似させたインターフェイスを持つ、英語等やその他の言語の仮想スイッチによる文字方法と装置を提供するとともに、この3×3マトリクス構造に特徴的に整合し、特別に入力効率を高めたホットスポットを持ち、かつそのホットスポット内において、子音同士の結びつき度合いの高いもの同士を、1つの仮想スイッチ内において引き続いて入力しうるようにした文字方法と装置を提供することを目的とする。
特に、アルファベッドの文字入力に関しては、モールス電信印刷用のテレタイプ時代から活字印字する機械式のタイプライターを経て、コンピュータの標準キーボードに至るまで、これまでの英語圏の文化を支えてきた歴史があり、この歴史的文化から大幅に外れた新規な英語の文字入力方式は、最新のタッチパネル式入力手段としても、英語圏の端末機器には採用され難い。
そこで、本発明においては、特定の文書を記述する言語において、文書を表記する言語の表記文字セットから、その言語で記述された文書中の各表記文字の出現度合い並びにに応じて構成した、複数の文字群を使用することにより、論理性と利便性を兼ね備えた技術的評価を高めており、この複数の文字群に対して、機械式タイプライターの時代に、数々のタイピングコンテストで優秀な成績を残した、歴史的文化遺産とも賞される、ドボラック配列の文字配列から、複数の文字群を抽出したものが、本発明と同様に、文字入力操作経路をコンパクトにすることを可能とした、ホットスポット領域を備えて、論理性と利便性を兼ね備えた技術的評価において対応し、本発明においては、それを継承すると共に、文書中のアルファベッド文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて、複数の文字群を構成することにより、その複数の文字群は、文字の出現頻度順及び、それに準じたドボラック配列を継承したものよりも、さらに論理性と利便性を兼ね備えた技術的評価を高めることができ、その結果文字入力操作経路を更にコンパクトにすることを可能とした、文字入力の仮想スイッチを提供する。
そして、近代化されたタッチパネル式文字入力に、文字の出現頻度(出現度合い)と子音結合度(文字相互の関わり度合い)を同時に考慮することにより、子音出現度順およびそれに準じたドボラック配列よりも、優れた特徴的に貢献できる部分を構成し、かつ既存の日本語の文字入力との整合性がとれた、多国語仕様の新規な文字入力仮想スイッチを提供することにある。
さらに、特許文献9、10の多国語の文字入力に関して、既存の実体を成す標準的英字キーボードに対して、各言語を割り付けたものがあり、この言語毎に、それぞれの文字が割り付けられた実キーボードと仮想キーボードとの間の互換性が高く、標準的に広汎に利用されている英字キー配列のキーボード、例えばIBMキーボード101型(IBMはIBM社の商標である)多言語仕様とのコンパチビリテイの高い仮想キーボードと、整合性の高い多国語の文字入力装置を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、第1の選択機会と第2の選択機会に分けて入力する文字入力方法であって、
第1の選択機会においては、文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、各文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて複数の文字群に分け、その複数の文字群を、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチにより、各文字群のいずれかを択一選択し、
第2の選択機会においては、文字群択一選択仮想スイッチで選択した文字群に含まれる各文字を、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に引き続いて各文字の択一選択操作を可能とする、文字択一選択仮想スイッチにより、複数の文字のいずれかを択一選択する。
このようにすると、1つの文字を入力するために、選択機会を2度に分けて、それぞれの選択機会における選択肢の数を少なくし、各選択機会における選択肢を探す視野(スコープ)を狭くすることにより、選択肢を発見し易くするとともに、選択肢への選択アクションのパターンの数を少なくして、ヒューマンインターフェイスとしての、行動パターンの数を少なくし、結果として文字入力に係る定型的行動の記憶に伴う熟練度の向上を図ることを容易にする。
また、先の選択機会において、選択肢を予めグループ化するに際して、文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、各文字の文中における出現頻度(出現度合い)を考慮して、複数の文字群に文字の出現頻度に差を付けて分け、かつ先の選択機会の文字群択一選択手段におけるヒューマンインターフェイスとして直接的に人にアタックされる各仮想スイッチの空間配置の位置に、前記意図的に出現頻度に差を付けた文字群を、各文字群の文字の出現頻度の値と、各仮想スイッチの位置とを対応(関係付けて)させて、各仮想スイッチへの択一選択操作に係るアタック機会の確率分布を偏向させ、先の選択機会における択一選択仮想スイッチに、意図的にアタック機会の多いスイッチ群となるホットスポット領域を形成して、限られた小領域に、選択操作を集中させて、ヒューマンインターフェイスの操作性を高めている。
さらに、後の選択機会において、先の選択機会でアタックして、文字群の1つを択一選択した文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作(アタック)に引き続いて、当該後の選択機会の各文字の択一選択操作(アタック)を可能とすることにより、先と後の選択機会におけるそれぞれの選択操作(アタック)を、一連の選択操作として連続させ、このアタック操作が指先やスタイラスペン等のポインターによって、1挙動で行われるタップ・フリック動作となって現され、先と後の2度の選択機会は、タップ・フリック操作の1挙動のヒューマンインターフェイスによって、1文字の入力を行うようにした、極めて操作効率の高い、優れたインターフェイスを構築している。
しかも、1文字を入力するために行われる1挙動のタップ・フリック操作は、極めて操作頻度の高い、小さい領域のホットスポットの中で、単語の綴りに応じて、タップ・フリック操作を繰り返し、その際に、ポインターが描く経路は、最短距離で移動し、この経路が描くパターンは、単語と写像関係をなす、単語固有のパターンで、このホットスポット内の経路のパターンとそのイメージは、文字入力を学習するために最もシンプルで、線や形のイメージで記憶することが容易であると共に、操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることが容易となる。
また、先と後の両選択機会を構成する択一選択スイッチを、共に仮想スイッチとすることにより、この文字入力方法を採用する電子端末機器の表示画面のサイズにかかわらず、大きい画面から小さい画面まで、ヒューマンインターフェイスとしての使い勝手を変えることなく、文字入力の待ち受け画面として使用でき、しかも、画面の大きさに応じ、大きなサイズの画面では、仮想スイッチの部分を拡大表示して、文字入力を行い、その際に、仮想スイッチの大きさに関わらず、単語とその単語と写像関係を保つ指先などが辿る経路は、サイズに応じた比例関係を保って拡大し、操作者の体得している経路のイメージを変えることがない。
さらに、複数の文字群に分けるに際して、文字相互の関わり度合いに応じて複数の文字群に分けることにより、先に選択された文字と関わり度の強い文字は、同じ仮想スイッチの中に出現する確率が高くなっているので、関わり度合いの強い文字同士は、先の選択機会に選択される仮想スイッチと同じ先の選択機会の仮想スイッチになり、ポインターの操作は、同じ仮想スイッチのところで連続するので、2文字間で最も短い経路を構成し、かつそれがホットスポット内で行われると、最もシンプルな単語に対応した経路ができ、操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることを容易とする。
(2)上記(1)項において、 文を表記する言語が英語で、その英語の表記文字セットがアルファベッドである。
このようにすると、英文の文章を入力するに際して、英文の各アルファベッド文字の出現頻度を高めたホットスポットの中のみで、ほぼ97%以上の出現頻度で、英語の文字入力を可能とし、これにより、英単語を入力する指などが辿る経路を、最もシンプルなイメージとし、誰でも記憶や訓練し易くなり、かつ覚えやすくなり、英文入力に最適なヒューマンインターフェイスを提供する。
(3)上記(1)又は(2)において、各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を1組の文字群とし、残る各子音を、出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて5個1組にして分けた5組の文字群である。
このようにすると、母音を1組の仮想スイッチに纏めることにより、先の選択機会において、その仮想スイッチが母音専用の選択肢として,操作者に潜在意識として認識され、他は子音の選択肢として意識的に弁別されるので、先の選択機会の選択操作が、潜在意識を利用したヒューマンインターフェイスとして、文字入力の効率を高めることができる。
また、母音の総数5を単位として、子音文字群を区分することにより、子音文字のみからなる5個の文字群を、各子音の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて、容易に5個1組で5組の子音文字群とすることができる。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、各子音の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて5個1組毎に分けた5組の文字群である。
このようにすると、母音を1組の仮想スイッチに纏めることにより、先の選択機会において、その仮想スイッチが母音専用の選択肢として,操作者の潜在意識として認識され、他は子音の選択肢として意識的に弁別されるので、先の選択機会の選択操作が、潜在意識を利用したヒューマンインターフェイスとして、文字入力の効率を高めることができる。
また、母音の総数5を単位として、子音文字群を区分することにより、子音文字のみからなる5個の文字群を、子音同士の文字相互の関わり度合いに応じて、自在に5個1組で5組の子音文字群として、容易に形成することができる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、出現頻度の高いもの同士で、かつ子音同士の関わり度合いの強いもの同士を集めて、5個1組毎に分けた5組の文字群である。
このようにすると、母音を1組の仮想スイッチに纏めることにより、先の選択機会において、その仮想スイッチが母音専用の選択肢として,操作者に潜在意識として認識され、他は子音の選択肢として意識的に弁別されるので、先の選択機会の選択操作が、潜在意識を利用したヒューマンインターフェイスとして、文字入力の効率を高めることができる。
また、母音の総数5を単位として、子音文字群を区分することにより、子音文字のみからなる5個の文字群を、各子音同士の関わり度合いの強いもの同士の関連を考慮しながら、各子音の出現頻度の高いもの同士を集めて、5個1組で5組の子音文字群として、容易に形成することができる。
さらに、母音を纏めて割り付けた仮想スイッチは、各母音文字の出現頻度が高いので、その仮想スイッチの選択頻度は高くなり、かつ子音同士の関わり度合いの強いもの同士は、出現頻度が高いものが多いため、子音同士の関わり度合いの強いもの同士を纏めた1組は、ホットスポットを形成するための特徴的で主要な役割を達成する。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、複数の文字群を、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、出現頻度の高い文字群を配置した仮想スイッチを、互いに近接させて、ホットスポットを形成している。
このようにすると、1文字を入力するために行われる1挙動のタップ・フリック操作は、極めて操作頻度の高い、小さい領域のホットスポットの中で、単語の綴りに応じて、タップ・フリック操作を繰り返し、その際に、指等のポインターが描く経路は、最短距離で移動し、この経路が描くパターンは、単語と写像関係をなす、単語固有のパターンで、このホットスポット内の経路のパターンとそのイメージは、文字入力を学習するのに最もシンプルで、線や形のイメージで記憶することが容易であると共に、操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることが容易となる。
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×2又は2×3マトリクス構造をなしている。
このようにすると、上下左右に対称性の高い3×3マトリクス構造をなす文字入力仮想スイッチに対して、左右又は上下の部分を構成し、残る1列又は1行部分に、2個の数字群と1個の記号群からなる1列又は1行の数記仮想スイッチを割り当てて、キーボードとほぼ互換性の高い文字入力ヒューマンインターフェイスを構成することができる。
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチの左右又は上下のいずれかに配列される。
このようにすると、3×3マトリクス構造は、行と列のマトリクス構造としてイメージする場合と、中心に1個の主要な要素を備え、その周辺に、関連する8個の要素を並べてた円型のイメージと、中心に1個の主要な要素を備え、その上下左右に、関連する4個の要素を備えた十字状のイメージと、中心に1個の主要な要素を備え、その斜め左右上下の四隅に、関連する4個の要素を備えた斜めクロス模様のイメージと、正方形ブロック、縦長ブロック、横長ブロックなどの煉瓦積みブロックイメージなど、上下左右に対称性の高い各種のイメージを醸し出す、最もシンプルで要素数の多い文字群択一選択仮想スイッチを形成することができ、既存の各国語の文字入力用の文字入力待ち受け画面に適用されている、3×3又は4×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチと、整合性を高くして対応させることができる。
さらに、文字入力仮想スイッチを3×3マトリクス構造に配置することにより、入力する言語に関わりなく、取り扱う文字の入力要領を統一し、その上で、各言語の文字の出現頻度や文字同士の連結度合いに応じて文字入力の効率化を図り、操作手順を省力化して、操作する人の指や手への運動能力に係る筋力負担、及び文字配列を小領域に集約することによる、集中力を維持する上の精神的負担と目視確認する目視機能への負担を、軽減することを目的としている。
(9)上記(8)項において、3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチが、文字、数字、記号を入力する文字入力仮想スイッチをなしている。
このようにすると、既存の各国語の文字入力用の文字入力待ち受け画面に適用されている、3×3又は4×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチと、整合性を高くして対応させることができる。
また、文字入力待ち受け画面において、別途用意した機能スイッチによる入力キャラクタのモード変更を行わずに、標準使用キャラクタの文字、数字、記号を入力できることは、パスワードや暗証番号、その他のシリアル番号や桁数の多い登録番号等を、入力途中でモード変更を行わずに一気に入力できるようになり、OS(オペレーティングシステム)の標準入力として採用することも可能であり、かつ、文字入力に関しては、標準キーボードと互換性を得ることができる。
(10)上記(1)〜(9)項のいずれかにおいて、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に引き続いて各文字の択一選択操作を可能とする、文字択一選択仮想スイッチが、当該文字択一選択仮想スイッチに割り当てられた各文字を、文字群択一選択仮想スイッチを択一選択するための仮想スイッチを中心位置として、その中心位置へ当該文字群を代表する文字を、残る他の各文字をその周囲に配置し、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に継続的に引き継いで、当該文字択一選択仮想スイッチの選択操作に係る中心位置でのタップ操作と、その周囲の位置へのフリック選択操作により、各文字を択一選択する。
このようにすると、文字群択一選択仮想スイッチのいずれかが選択されると、引き続いて文字群択一選択仮想スイッチの択一選択動作に移行し、文字群択一選択仮想スイッチの中央で振る舞われるポインテイング手段のタップ動作と、フリック動作によって、文字群択一選択仮想スイッチの択一動作が行われ、中心位置と、その周囲に配置されている文字を択一選択する。
(11)上記(10)項において、文字択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなし、文字群択一選択仮想スイッチが選択されたとき、中央の仮想スイッチを選択操作された位置にして、択一選択機能の発揮を開始するとともに、択一選択に係るタップ操作を検出するための時間遅れを伴って、当該文字選択仮想スイッチに割り当てられている各文字を、択一選択位置に表示する。
このようにすると、文字群択一選択仮想スイッチのいずれかが選択さて、引き続いて文字択一選択仮想スイッチの択一選択動作に移行すると、3×3マトリクス構造の文字択一選択仮想スイッチは、それに割り当てられている5個の文字の選択肢の数より4個多い9個の選択スイッチがあり、中央と、その上下左右の周辺には、5個の文字を割り当て、角の4個の仮想スイッチには、属性変更の機能スイッチや、スペースキャラクタ、及び、前に戻るや最初に戻る等、別の択一選択スイッチへ移動する機能スイッチを割り当てることができ、多機能な制御を可能とする。
(12)文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、その言語で記述された文中の各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群と、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、各文字群を配置した文字群択一選択仮想スイッチと、文字群択一選択仮想スイッチの選択操作に連動して、選択した文字群の各文字を択一選択する、文字択一選択仮想スイッチとを備える。
このような構成とすると、1つの文字を入力するために、文字群択一選択仮想スイッチと文字択一選択仮想スイッチとによる2つの択一選択仮想スイッチによって、択一選択機会を2度に分けて、それぞれの選択機会における択一選択仮想スイッチの選択肢の数を少なくし、各択一選択仮想スイッチにおける選択肢を探す視野(スコープ)を狭くすることにより、選択肢を発見し易くするとともに、選択肢への選択アクションのパターンの数を少なくして、ヒューマンインターフェイスとしての、行動パターンの数を少なくし、結果として文字入力に係る定型的行動の記憶に伴う熟練度の向上を図ることを容易にする。
また、先に選択する文字群択一選択仮想スイッチに割り当てられる各文字群をグループ化するに際して、文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、各文字の文中における出現頻度(出現度合い)を考慮して、複数の文字群に文字の出現頻度に差を付けて分け、かつ先に選択する文字群択一選択スイッチにおけるヒューマンインターフェイスとして、直接的に人にアタックされる各仮想スイッチの空間配置の位置に、前記意図的に出現頻度に差を付けた文字群を、各文字群の文字の出現頻度の値と、各仮想スイッチの位置とを対応(関係付けて)させて、各仮想スイッチへの択一選択操作に係るアタック機会の確率分布を偏向させ、先に選択する文字群択一選択スイッチに、意図的にアタック機会の多いスイッチ群となるホットスポット領域を形成して、限られた小領域に、選択操作を集中させるようにして、ヒューマンインターフェイスの操作性を高めている。
さらに、先に選択する文字群択一選択スイッチへの択一選択操作(アタック)に引き続いて、次に選択操作される文字択一選択仮想スイッチへの択一選択操作(アタック)をできるようにして、2つの択一選択スイッチへのそれぞれの選択操作(アタック)を、一連の選択操作として連続させ、このアタック操作が指先やスタイラスペン等のポインターによって、1挙動で行われると、タップ・フリック動作となり、このタップ・フリック操作の1挙動のヒューマンインターフェイスによって、1文字の入力を行うようにした、極めて操作効率の高い、優れたインターフェイスを構築している。
しかも、1文字を入力するために行われる1挙動のタップ・フリック操作は、極めて操作頻度の高い、小さい領域のホットスポットの中で、単語の綴りに応じて、タップ・フリック操作操作を繰り返してポインターが描く経路は、最短距離で移動し、この経路が描くパターンは、単語と写像関係をなす、単語固有のパターンで、このホットスポット内の経路のパターンとそのイメージは、文字入力を学習するのに最もシンプルで、線や形のイメージで記憶することが容易であると共に、操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることが容易となる。
また、文字群択一選択と文字択一選択とを、2つの仮想スイッチとすることにより、この文字入力装置を採用する電子端末機器の表示画面のサイズにかかわらず、大きい画面から小さい画面まで、ヒューマンインターフェイスとしての使い勝手を変えることなく、文字入力の待ち受け画面として使用でき、さらに、画面の大きさに応じ、大きなサイズの画面では、仮想スイッチの部分を拡大表示して、文字入力を行い、その際に、仮想スイッチの大きさに関わらず、単語とその単語と写像関係を保つ指先などが辿る経路は、サイズに応じた比例関係を保って拡大し、操作者の体得している経路のイメージを変えることがない。
さらに、複数の文字群が、文字相互の関わり度合いを考慮して複数の文字群に分けられていることにより、先に選択された文字と関わり度の強い文字は、同じ仮想スイッチの中に出現する確率が高くなっているので、関わり度合いの強い文字同士は、先の文字を選択した仮想スイッチと同じ仮想スイッチを連続して選択するので、2文字間で最も短い経路構成し、かつそれがホットスポット内で行われると、最もシンプルな単語に対応した経路ができ、前記文字の出現頻度のみを考慮した場合よりも、さらに操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることが容易となる。
(13)上記(12)項において、 文を表記する言語が英語で、その英語を表記文字セットがアルファベッドである。
このような構成とすると、英文の文章を入力するに際して、英文の各アルファベッド文字の出現頻度を高めたホットスポットの中のみで、ほぼ92%以上の出現頻度で、英語の文字入力を可能とし、さらに、英語として子音同士の関わり度合いの強いもの同士を1つの仮想スイッチに割り当てることにより、英単語を入力する指などが辿る経路を、最もシンプルなイメージとし、誰でも記憶や訓練し易くなり、かつ覚えやすくなり、英文入力に最適なヒューマンインターフェイスを提供する。
(14)上記(12)又は(13)項において、各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を1組の文字群とし、残る各子音を、出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて5個1組にして分けた5組の文字群であること。
このような構成とすると、母音を1組の仮想スイッチに纏めることにより、先の選択機会において、その仮想スイッチが母音専用の選択肢として,操作者に潜在意識として認識され、他は子音の選択肢として意識的に弁別されるので、先の選択機会の選択操作が、潜在意識を利用したヒューマンインターフェイスとして、文字入力の効率を高めることができる。
また、母音の総数5を単位として、子音文字群を区分することにより、子音文字のみからなる5個の文字群を、各子音の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて、容易に5個1組で5組の子音文字群として、文字群択一選択仮想スイッチへ容易に割り当てることができる。
(15)上記(12)〜(14)項のいずれかにおいて、各表記文字の文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、各子音の出現頻度順に5個1組毎に分けた5組の文字群である。
このような構成とすると、母音を1組の仮想スイッチに纏めることにより、先の選択機会において、その仮想スイッチが母音専用の選択肢として,操作者の潜在意識として認識され、他は子音の選択肢として意識的に弁別されるので、先の選択機会の選択操作が、潜在意識を利用したヒューマンインターフェイスとして、文字入力の効率を高めることができる。
また、母音の総数5を単位として、子音文字群を区分することにより、子音文字のみからなる5個の文字群を、子音同士の文字相互の関わり度合いに応じて、自在に5個1組で5組の子音文字群として、容易に形成することができる。
(16)上記(12)〜(15)項のいずれかにおいて、各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、出現頻度の高いもの同士を集めて5個1組毎に分けた5組の文字群である。
このような構成とすると、母音を1組の仮想スイッチに纏めることにより、先の選択機会において、その仮想スイッチが母音専用の選択肢として,操作者に潜在意識として認識され、他は子音の選択肢として意識的に弁別されるので、先の選択機会の選択操作が、潜在意識を利用したヒューマンインターフェイスとして、文字入力の効率を高めることができる。
また、母音の総数5を単位として、子音文字群を区分することにより、子音文字のみからなる5個の文字群を、各子音同士の関わり度合いの強いもの同士の関連を考慮しながら、各子音の出現頻度の高いもの同士を集めて、5個1組で5組の子音文字群として、容易に形成することができる。
さらに、母音を纏めて割り付けた仮想スイッチは、各母音文字の出現頻度が高いので、その仮想スイッチの選択頻度は高くなり、かつ子音同士の関わり度合いの強いもの同士は、出現頻度が高いものが多いため、子音同士の関わり度合いの強いもの同士を纏めた1組は、ホットスポットを形成するための特徴的で主要な役割を達成する。
(17)上記(12)〜(16)項のいずれかにおいて、複数の文字群を、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに、配置した文字群択一選択仮想スイッチが、出現頻度の高い文字群を配置した仮想スイッチを、互いに近接させて、ホットスポットを形成している。
このような構成とすると、1文字を入力するために行われる1挙動のタップ・フリック操作は、極めて操作頻度の高い、小さい領域のホットスポットの中で、単語の綴りに応じて、タップ・フリック操作操作を繰り返し、その際に、指等のポインターが描く経路は、最短距離で移動し、この経路が描くパターンは、単語と写像関係をなす、単語固有のパターンで、このホットスポット内の経路のパターンとそのイメージは、文字入力を学習するのに最もシンプルで、線や形のイメージで記憶することが容易であると共に、操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることが容易となる。
(18)上記(12)〜(17)項のいずれかにおいて、 各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×2又は2×3マトリクス構造をなした相対位置を持っている。
このような構成とすると、上下左右に対称性の高い3×3マトリクス構造をなす文字入力仮想スイッチに対して、左右又は上下の部分を構成し、残る1列又は1行部分に、2個の数字群と1個の記号群からなる1列又は1行の数記仮想スイッチを割り当てて、キーボードとほぼ互換性の高い文字入力ヒューマンインターフェイスを構成することができる。
(19)上記(12)〜(18)項のいずれかにおいて、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチの左右又は上下のいずれかに配列されている。
このような構成とすると、3×3マトリクス構造は、行と列のマトリクス構造としてイメージする場合と、中心に1個の主要な要素を備え、その周辺に、関連する8個の要素を並べてた円型のイメージと、中心に1個の主要な要素を備え、その上下左右に、関連する4個の要素を備えた十字状のイメージと、中心に1個の主要な要素を備え、その斜め左右上下の四隅に、関連する4個の要素を備えた斜めクロス模様のイメージと、正方形ブロック、縦長ブロック、横長ブロックなどの煉瓦積みブロックイメージなど、上下左右に対称性の高い各種のイメージを醸し出す、最もシンプルで要素数の多い文字群択一選択仮想スイッチを形成することができ、既存の各国語の文字入力用の文字入力待ち受け画面に適用されている、3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチと、整合性を高くして対応させることができる。
さらに、文字入力仮想スイッチを3×3マトリクス構造に配置することにより、入力する言語に関わりなく、取り扱う文字の入力要領を統一し、その上で、各言語の文字の出現頻度や文字同士の連結度合いに応じて文字入力の効率化を図り、操作手順を省力化して、操作する人の指や手への運動能力に係る筋力負担、及び文字配列を小領域に集約することによる、集中力を維持する上での精神的負担と目視確認する目視機能への負担とを軽減する。
(20)上記(19)項において、3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチが、文字、数字、記号を入力する文字入力仮想スイッチをなしている。
このような構成とすると、既存の各国語の文字入力用の文字入力待ち受け画面に適用されている、3×3又は4×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチと、整合性を高くして対応させることができる。
また、文字入力待ち受け画面において、別途用意した機能スイッチによる入力キャラクタのモード変更を行わずに、標準使用キャラクタの文字、数字、記号を入力できることは、パスワードや暗証番号、その他のシリアル番号や桁数の多い登録番号等を、入力途中でモード変更を行わずに一気に入力できるようになり、OS(オペレーティングシステム)の標準入力として採用することも可能であり、かつ、文字入力に関しては、標準キーボードと互換性を得ることができる。
(21)上記(12)〜(20)項のいずれかにおいて、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に引き続いて各文字の択一選択操作を可能とする、文字択一選択仮想スイッチが、当該文字択一選択仮想スイッチに割り当てられた各文字を、文字群択一選択仮想スイッチを択一選択するための仮想スイッチを中心位置として、その中心位置へ当該文字群を代表する文字を、残る他の各文字をその周囲に配置し、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に継続的に引き継いで、当該文字択一選択仮想スイッチの選択操作に係る中心位置でのタップ操作と、その周囲の位置へのフリック選択操作により、各文字を択一選択するようにした文字択一選択仮想スイッチである。
このような構成とすると、文字群択一選択仮想スイッチのいずれかが選択されると、引き続いて文字群択一選択仮想スイッチの択一選択動作に移行し、文字群択一選択仮想スイッチの中央で振る舞われるポインテイング手段のタップ動作と、フリック動作によって、文字群択一選択仮想スイッチの択一動作が行われ、そのタップ・フリック操作により、中心位置と、その周囲に配置されている文字を、択一選択することができる。
(22)上記(21)項において、文字択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなし、文字群択一選択仮想スイッチが選択されたとき、中央の仮想スイッチを選択操作された位置にして、択一選択機能の発揮を開始するとともに、択一選択に係るタップ操作を検出するための時間遅れを伴って、当該文字選択仮想スイッチに割り当てられている各文字を、択一選択位置に表示する。
このような構成とすると、文字群択一選択仮想スイッチのいずれかが選択さて、引き続いて文字択一選択仮想スイッチの択一選択動作に移行すると、3×3マトリクス構造の文字択一選択仮想スイッチは、それに割り当てられている5個の文字の選択肢の数より4個多い9個の選択スイッチでなり、中央と、その上下左右の周辺には、5個の文字を割り当て、角の4個の仮想スイッチには、属性変更の機能スイッチや、スペースキャラクタ、及び、前に戻る、や最初に戻る、別の択一選択スイッチへ移動する等の機能スイッチを割り当てることができ、多機能な制御を可能とする。
本発明によると、1つの文字を入力するために、選択機会を2度に分けて、それぞれの選択機会における選択肢の数を少なくし、各選択機会における選択肢を探す視野(スコープ)を狭くすることにより、選択肢を発見し易くするとともに、選択肢への選択アクションのパターンの数を少なくして、ヒューマンインターフェイスとしての、行動パターンの数を少なくし、結果として文字入力に係る定型的行動の記憶に伴う熟練度の向上を図ることを容易にする。
また、先の選択機会において、選択肢を予めグループ化するに際して、文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、各文字の文中における出現頻度(出現度合い)を考慮して、複数の文字群に文字の出現頻度に差を付けて分け、かつ先の選択機会の文字群択一選択手段におけるヒューマンインターフェイスとして直接的に人にアタックされる各仮想スイッチの空間配置の位置に、前記意図的に出現頻度に差を付けた文字群を、各文字群の文字の出現頻度の値と、各仮想スイッチの位置とを対応(関係付けて)させて、各仮想スイッチへの択一選択操作に係るアタック機会の確率分布を偏向させ、先の選択機会における択一選択仮想スイッチに、意図的にアタック機会の多いスイッチ群となるホットスポット領域を形成して、限られた小領域に、選択操作を集中して、ヒューマンインターフェイスの操作性を高めている。
さらに、後の選択機会において、先の選択機会でアタックして、文字群の1つを択一選択した文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作(アタック)に引き続いて、当該後の選択機会の各文字の択一選択操作(アタック)を可能とすることにより、先と後の選択機会のおけるそれぞれの選択操作(アタック)を、一連の選択操作として連続させ、このアタック操作が指先やスタイラスペン等のポインターによって、1挙動で行われるタップ・フリック動作となって現され、先と後の2度の選択機会は、タップ・フリック操作の1挙動のヒューマンインターフェイスによって、1文字の入力を行うようにした、極めて操作効率の高い、優れたインターフェイスを構築している。
しかも、1文字を入力するために行われる1挙動のタップ・フリック操作は、極めて操作頻度の高い、小さい領域のホットスポットの中で、単語の綴りに応じて、タップ・フリック操作操作を繰り返し、その際に、ポインターが描く経路は、最短距離で移動し、この経路が描くパターンは、単語と写像関係をなす、単語固有のパターンで、このホットスポット内の経路のパターンとそのイメージは、文字入力を学習するために最もシンプルで、線や形のイメージで記憶することが容易であると共に、操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることが容易となる。
また、先と後の両選択機会を構成する択一選択スイッチを、共に仮想スイッチとすることにより、この文字入力方法を採用する電子端末機器の表示画面のサイズにかかわらず、大きい画面から小さい画面まで、ヒューマンインターフェイスとしての使い勝手を変えることなく、文字入力の待ち受け画面として使用でき、さらに、画面の大きさに応じ、大きなサイズの画面では、仮想スイッチの部分を拡大表示して、文字入力を行い、その際に、仮想スイッチの大きさに関わらず、単語とその単語と写像関係を保つ指先などが辿る経路は、サイズに応じた比例関係を保って拡大し、操作者の体得している経路のイメージを変えることがない。
さらに、複数の文字群に分けるに際して、文字相互の関わり度合いに応じて複数の文字群に分けることにより、先に選択された文字と関わり度の強い文字は、同じ仮想スイッチの中に出現する確率が高くなっているので、関わり度合いの強い文字同士は、先の選択機会に選択される仮想スイッチと同じ先の選択機会の仮想スイッチになり、ポインターの操作は、同じ仮想スイッチのところで連続するので、2文字間で最も短い経路構成し、かつそれがホットスポット内で行われると、最もシンプルな単語に対応した経路ができ、操作者が反復訓練することにより、指などの連続した一連の挙動として、体得(体に記憶する)させることを容易とする。
図1は、クワテイ(QWERTY)配列のキーボードの文字配列を示すもので、(a)は、クワテイ配列101型キーボードの正面図、(b)は、クワテイ配列の文字キー部分を拡大して並べたキー配列の模式図である。 図2は、ドボラック(DVORAK)配列のキーボードの文字配列を示すもので、(a)は、ドボラック配列101型キーボードの正面図、(b)は、ドボラック配列の文字キー部分を拡大して並べたキー配列の模式図である。 図3は、本発明に係る各文字の出現頻度を示すもので、英語(米語)のサンプル文書から、それに使用されているアルファベッドの各文字毎の総数と、その文字の出現頻度を測定して、アルファベッドの各文字を、出現頻度の高いものから順に並べるとともに、アルファベッド26文字の出現頻度(百分率の%で示す)と、出現した各文字毎の総数と、各文字種毎の順位と、各母音毎の順位、各子音毎の順位を、それぞれに示した表である。 図4は、本発明と対比するための子音出現度順に組み合わされた5個1組として6組からなる複数の文字群と、本発明に係る、子音結合度順に組み合わされた5個1組として6組からなる複数の文字群とにより、前記図1(b)と図2(b)と同様の左手側と右手側の各文字上段、文字中段、文字下段に相当するキートップ模様に、各文字群を対応させて示すもので、(a)は、子音出現度順のキー配列の模式図、(b)は、本発明に係る子音結合度順のキー配列の模式図である。 図5は、本発明に係る、実キーボードにおける左手側の位置と、右手側の位置、並びに各段の位置に対応させて、各文字群の出現度合いに応じて配置される文字群の位置に、その位置に固有の位置番号を連番で付した、文字仮想スイッチの模式図である。 図6は、図5において、横1列で5個のキートップをもって、5個1組の文字群が割り当てられている位置番号が付された仮想スイッチ領域を、6個の角マル四角形の図形で示す、文字仮想スイッチを備えた、文字入力待ち受け画面を示すもので、(a)は、文字仮想スイッチの右側に数記仮想スイッチを並べた実施例、(b)は、文字仮想スイッチの左側に数記仮想スイッチを並べた変形例を、それぞれ示す仮想スイッチの模式図である。 図7は、図6(a)の実施例に示す文字入力待ち受け画面における文字入力仮想スイッチと、他の例の文字入力仮想スイッチの要部のデータみを示すもので、(a)は本発明と対比するためのドボラック配列の文字配列でなる参考例、(b)は同じく本発明と対比するための子音出現度順の文字配列でなる参考例、(c)は本発明に係る子音結合度順の文字配列でなる実施例、それぞれの3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチの模式図を示し、数記仮想スイッチは、上記各文字入力仮想スイッチの右側に配置した実施要領を示す構造模式図である。 図8は、5個1組の文字群の中で、連続して選択される子音同士の連結度合いを調べるために、注目する子音の次に現れる子音の種類と、その組み合わせ種類それぞれの出現度合いを計測した一覧表である。 図9は、本発明に係る英単語中の子音同士の結びつきが高い2個の子音を、出現度合い順に、上から下に並べて、ドボラック配列、子音出現度順配列、本発明に係る子音結合度順配列、クワテイ配列、それぞれについて、各5個1組で6種類の文字群を、図5に示す位置番号順に配置した場合に、第1の選択機会と第2の選択機会において、結びつきが高く、出現頻度の高い2個の子音が、各位置番号をどの様な順序で、どの様に各位置番号を辿っていくのかを調べた、選択経路価評図である。 図10は、図2(b)に示す、キーボード1上へ配置したドボラック配列の文字配列を、本発明に係る仮想スイッチと同様の文字入力仮想スイッチに、移し替える過程を示す、文字配列の展開図である。 図11は、図10において、十文字状に移し変えられた各文字群を、本発明に係る仮想スイッチと同様の文字入力仮想スイッチに配置する参考例を示す文字仮想スイッチの模式図である。 図12は、図4(b)に示す、仮想的に実キーボード上へ配置した子音結合度順の文字配列を、本発明の仮想スイッチによる文字入力方法及び装置に、移し替える過程示す、文字配列の展開図である。 図13は、図12において、十文字状に移し変えられた各文字群を、本発明に係る仮想スイッチに適用した実施例を示す文字仮想スイッチの模式図である。 図14は、本発明と対比させるドボラック配列仮想スイッチの参考例を示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を、それぞれに示す、仮想スイッチの模式図である。 図15は、本発明に係る、子音結合度順配列仮想スイッチの実施例を示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を、それぞれに示す、仮想スイッチの模式図である。 図16は、従来のクワテイ配列仮想スイッチを示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を、それぞれに示す、仮想スイッチの模式図である。 図17は、従来のアルファベッド配列仮想スイッチを示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を、それぞれに示す、仮想スイッチの模式図である。 図18は、図15(a)に示す子音結合度順配列のノーマルモードにおける英字小文字の文字入力を、左側に文字群を選択する第1の選択機会の仮想スイッチを、右側に目的とする文字を選択する第2の選択機会の仮想スイッチを、それぞれに左右に分けて表記するとともに、上方に左手側の上中下の3段を、下方に右手側の上中下の3段をそれぞれに示す仮想スイッチの模式図である。 図19は、図15(b)に示す子音結合度順配列のシフトモードにおける英字大文字の文字入力を、左側に文字群を選択する第1の選択機会の仮想スイッチを、右側に目的とする文字を選択する第2の選択機会の仮想スイッチを、それぞれに左右に分けて表記するとともに、上方に左手側の上中下の3段を、下方に右手側の上中下の3段をそれぞれに示す仮想スイッチの模式図である。 図20は、先行技術(特許文献10)をなす図14に示す数記仮想スイッチにおける数字と記号の文字入力部分を、左側に文字群を選択する第1の選択機会の仮想スイッチを、右側に目的とする文字を選択する第2の選択機会の仮想スイッチを、それぞれに左右に分けて表記するとともに、上方にノーマルモードにおける数字選択の上中下の3段を、下方にシフトモードにおける記号選択の上中下の3段をそれぞれに示す仮想スイッチの模式図である。 図21は、通称10インチ型(概略用紙規格のB5サイズ)と称される大きさのタブレットPCへ、本発明に係る文字入力仮想スイッチを適用して、文字入力を行う状況を示す斜視図である。 図22は、通称7インチ型(概略用紙規格のA5サイズ)と称される大きさの多機能携帯端末へ、本発明に係る文字入力仮想スイッチを適用して、文字入力を行う状況を示す斜視図である。 図23は、通称スマートフォンと称される、幅60から70mm、縦110から120mm程度の大きさの多機能電話機へ、本発明に係る文字入力仮想スイッチを適用して、文字入力を行う状況を示す斜視図である。 図24は、図21のタブレットPCの表示画面へ、本発明に係る文字入力仮想スイッチを、ほぼ横幅全体に拡大表示して、文字入力を行う状況を示す斜視図である。 図25は、図21のタブレットPCにおいて、文字入力編集画面に、本発明に係る子音結合度順配列の文字入力仮想スイッチを備えた、文字入力待ち受け画面を適用した実施例の使用状態を示す斜視図である。 図26は、本発明の実施要領を示す文字入力編集画面と、入力文字表示画面と、予測語表示画面と、テキスト編集画面を備える文字入力待ち受け画面の正面図である。 図27は、本発明の実施要領を示す文字入力編集画面において、本発明に係る文字入力仮想スイッチが、右手の人差し指のタッチ操作により変化する状況を示すもので、(a)は、右手の人差し指で第1の選択機会の第1の仮想スイッチにタッチした状態を、(b)は、そのタッチ状態を続けてタッチ時間をタイムアウトさせ、第2の選択機会の第2の仮想スイッチを開いた状態を、(c)は、タッチした人差し指を画面から離してタッチアウトさせて、第2の仮想スイッチを開いた状態を、一連の操作状況としてそれぞれに示す、文字入力待ち受け画面の正面図である。 図28は、図22に示すの7インチ型多機能携帯端末を、横長にして、表示画面全体に、本発明の実施要領を示す文字入力編集画面を表示し、文字入力待ち受け画面における文字入力仮想スイッチを、右手の親指をもって、タップ・フリック操作する、文字入力操作状況を示す斜視図である。 図29は、7インチ型多機能携帯端末と同サイズか若干小型で蓋付き携帯端末を、前記図28と同様に、右手の親指をもって、タップ・フリック操作する、文字入力操作状況を示す斜視図である。 図30は、ノートPCの本体側の表示画面全面に、本発明の実施要領を示す文字入力編集画面を表示し、その中の文字入力待ち受け画面に、実施例の文字入力仮想スイッチを採用し、この文字入力仮想スイッチを右手の人差し指でタップ・フリック操作し、予測語表示画面を左手の人差し指でタップ操作する、文字入力操作状況を示す斜視図である。 図31は、電子辞典の本体側の表示画面全面に、本発明の実施要領を示す文字入力編集画面を表示し、その中の文字入力待ち受け画面に、実施例の文字入力仮想スイッチを採用し、この文字入力仮想スイッチや予測語表示画面を、ポインテイング手段としてスタイラスペンでタップ・フリック操作する、文字入力操作状況を示す斜視図である。 図32は、デジタルテレビにおいて、インターネットのブラウザを操作している画面で、ブラウザが所要の文字の入力を要求し、それに応じて本発明の実施要領を示す文字入力編集画面を開いて、文字を入力しようとする、文字入力操作状況を示すデジタルテレビの正面図である。 図33は、(a)本発明に係る子音結合度順、(b)ドボラック配列、(c)クワテイ配列、(d)アルファベッド配列、それぞれの文字配列毎の文字入力仮想スイッチにおいて、ホットスポット領域及びそれに該当する領域を右上方にした、仮想スイッチの模式図である。 図34は、8インチ型のタブレットPCの表示画面に、図33(b)に示す、本発明に係る子音結合度順による文字入力仮想スイッチを備えた、文字入力編集画面を、右手と左手の両手でタブレットPCの下端部を把持し、右手の親指と左手の親指とで、文字入力操作を行っている、文字入力操作状況を示す斜視図である。 図35は、図33に示すホットスポットを右上方にした実施例の方が、利き手の多い右利きの人達の右手の親指による文字入力に際して、文字入力操作を容易とする、文字入力待ち受け画面の正面図である 図36は、3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチを備え、各種の言語に対応した本発明の先行例を示す、文字入力待ち受け画面における仮想スイッチの模式図である。 図37は、図36に示す先行例の3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチと同一構造の文字入力待ち受け画面を構成し、(a)は、ホットスポットを左上にしたドボラック配列の参考例を、(b)は、ホットスポットを右上にしたドボラック配列の参考例を、(c)は、ホットスポットを左上にした本発明に係る子音結合度順の実施例を、(d)は、ホットスポットを右上にした本発明に係る子音結合度順の変形例を、それぞれに示す仮想スイッチの模式図である。
本発明は、文(標本=サンプル文章)を表記する言語(母集団=英語等)の表記文字セット(アルファベッド等)の各文字を、第1の選択機会と第2の選択機会とに分けて入力する文字入力方法であって、文を表記する言語の表記文字セットから、各表記文字の出現度合いや各文字相互の関わり度合いに応じて構成した複数の文字群を、各文字群の各文字の出現度合いと、文字群を択一選択する仮想スイッチの相対位置とを対応させて、複数の文字群を複数の仮想スイッチに割り付けてなる文字群択一選択仮想スイッチにより、択一選択するようにした第1の選択機会と、前記第1の選択機会で選択した文字群に含まれる複数の文字を、第1の選択機会の選択動作に継続するようにして、複数文字を選択可能に割り付けた文字択一選択仮想スイッチにより択一選択するようにした第2の選択機会とにより、文字を入力する方法を提供する。
また、本発明は、文を表記する言語の表記文字セットから、その言語で記述された文中の各表記文字の出現度合いや各文字相互の関わり度合いに応じて、文字セットの各表記文字を組み合わせて構成した複数の文字群と、この複数の文字群を、各表記文字の出現度合い及び各文字相互の関わり度合いに応じて、操作位置を固有する仮想スイッチへ、当該複数の文字群を選択的に割り付けた文字群択一選択仮想スイッチと、選択された文字群の各文字を、択一選択する文字択一選択仮想スイッチとを備える文字入力装置を提供する。
文を表記する言語の一例として、表記文字セットの文字数の少ないアルファベッドの表音文字を採用し、さらに、以下の実施例においては、米国で使用されている英語を、文を表記する言語(母集団)とし、その英語で記載された所用文字数の文(文章)を標本(サンプル文章)として、その標本中に出現するアルファベッドの文字セット中の各文字の出現度合いを、出現頻度として数値化して、文字セット対出現頻度の対応表として採用している。
なお、アルファベッドは、米語、英語、フランス語、ドイツ語等の欧米圏の言語の文字セットの総称として使用されており、アルファベッド文字列、アルファベッド順等の文字配列は、各国言語の伝統的な配列で並べたものを表し、各言語毎に異なるものとし、かつ各文字の出現度合いも、各言語毎に異なるものとしている。
以下、本発明を実施するための形態を、具体的に説明するに当たり、本発明の仮想スイッチによる文字入力装置の前身に該当する、実キーボードの選択文字配列について説明する。
図1(a)は、従来コンピュータ等において、最も多く採用されている実キーボード(以下の説明においてキーボードとあるは、実キーボードを示すものとし、モニター画面上にキーボード図形を表示して、そのキーボード図形のキートップ模様を選択するようにしたものは、仮想キーボードもしくはキーパットとして、本願発明の仮想スイッチとは異なるものとする)1におけるクワテイ(QWERTY)配列のIBM(商標)キーボード101型の正面図を示すものである。
図2(a)は、ドボラック(DVORAK)配列の前記同様101型キーボード1を示し、図1(a)と図2(a)の両キーボード1は物理的構造が全く同一で、両者の各キースイッチ群2のキートップに示されている、文字を入力するための文字配列が、それぞれに異なっているのみである。なお出力するキャラクターコードは文字と対応している。
上記キーボード1に表示されているCtrl、Shift、Esc等の機能キーとその配列は、本発明と直接的に関わらないので、それらの説明は省略する。
キーボード1は、基本構造として、最上段に数字文字を配列した数字段3と、その下の各段において、各キースイッチ2aが左右方向に並ぶ各列に、それぞれに10個の文字群を配列した文字上段4、文字中段5、文字下段6の各3段と、スペースバー7を中央に配列した最下段8と、上記各段3〜6の両側に、前記した適数の機能キー及び適数の記号キーとを、左右横並びに複数段に段状に配列した、多数のキースイッチ2aからなるキースイッチ群2を備えている。
図1(b)、及び図2(b)には、上記文字上段4、文字中段5、文字下段6の詳細を、キーボード1を打鍵操作する左手側Lと右手側Rに分けるとともに、文字上段4、文字中段5、文字下段6における左右横並びの10個のキートップを、左手側Lで操作する5個1組と、右手側Rで操作する5個1組に、左右に分けて、左右横並びの5個1組の文字入力用のキースイッチ群として、それぞれに示してある。
各文字が割り付けられる各キースイッチ2aは、左右に隣接するキーの合わせ目を、概略2分の1ピッチ程度、各段毎に左右方向へずらして、複数段に各キースイッチ2aを、上下に並べて、キースイッチ群2が配置されている。
キースイッチ群2における各文字を配列した各キースイッチ2aの各段3〜6は、最上段左側2番目の「1」の数字キー3aから、右に10個目の「0」の数字キー3bまでを、1組の数字段3とし、また、「1」の数字キー3aの右下にある文字キー4aから、右に10個目の前記数字キー3bの右下にある文字キー4bまでを、1組の文字上段4とし、かつ、前記文字キー4aの右下にある文字キー5aから、右に10個目の前記文字キー4bの右下にある文字キー5bまでを、1組の文字中段5とし、さらに、前記文字キー5aの右下にある文字キー6aから、右に10個目の前記キー5bの右下にある文字キー6bまでを、1組の文字下段6として、それぞれに左右横並びに、文字入力用の各キースイッチ2aとして配置してある。
また、上記数字段3における右側の数字キー3b、文字上段4の右側の文字キー4b、文字中段5の右側の文字キー6b、それぞれの右側には、少なくとも5個以上の記号群9の記号キーが配列され、この記号群9のキーの数、及びその各キーへの記号文字の割り当ては、キーボードにおける個体差(標準キーボード型においても、パソコンに付属する機種などにおいて、多少相異がある)を生じている部分である。
上記各文字段3〜6の各キー群への具体的な文字配列は、図1と図2に示すように、図1のクワテイ配列と、図2のドボラック配列において、次のように異なっている。
図1(a)に示すクワテイ配列においては、数字段3には「1」の数字キー3aから「0」の数字キー3bまで、左から順に「1」〜「0」までの文字としての数字を、各キートップに順に表示して、当該数字が、そのキーに割り付けられている。
文字上段4には、「QWERTYUIOP」の10個の文字を、左から右に向けて順に、各キートップに表示して、当該文字が、そのキーに割り付けられている。
文字中段5には、「ASDFGHJKL」「;」の9個の文字と1個の記号を、左から右に向けて順に、各キートップに表示して、当該文字が、そのキーに割り付けられている。
文字下段6には、「ZXCVBNM」「,./」の7個の文字と3個の記号を、左から順に各キートップに表示して、当該文字が、そのキーに割り付けられている。
なお、数字の表記と英字大文字の表記は、キートップに優先的に表記されるのが101型の標準となっており、実質的に小文字と大文字は、ノーマルモードとシフトモーモドに、分けられており、英文小文字が数字と一緒のノーマルモードに割り当てられている。
このクワテイ配列の経歴は、最初、楽器の鍵盤に、上段の黒鍵部に右上がり配列で、アルファベッド順に「A〜M」まで並び、その下段白鍵部に、上段「M」の左下のキーから左に向けた左上がりに、「O〜Z」まで並び、ファルファベッドの各文字が、白鍵と黒鍵に分けて2段に配列され、その名残が、現在のクワテイ配列のキーボードにおいて、中段に「ADFGHJKL」のアルファベッド順右上がり配列が残り、下段に「ZXVNM」のアルファベッド順左上がり(左側の方に向けて順番が上がる)配列が残っているとともに、上段のキーと下段のキーの間に、楽器の白鍵と黒鍵間のように、キーのセンターを、左右に概略半ピッチずらせた関係を残している。
このことは、クワテイ配列の原型が、アルファベッド順の配列であることを示唆している。
図2(a)に示すドボラック配列(1936年当時)においては、数字段3には、上記クワテイ配列と同様に、「1」の数字キー3aから「0」の数字キー3bまで、左から右に向けて順に、「1〜0」までの文字としての数字を、各キートップに順に表示して、当該数字が、そのキーに割り付けられている。なお、初期のものは、「1」のキーを「I」のキーと共用する関係から、現在のものと多少異なっている。
文字上段4には、「`,.」「PYFGCRL」の3個の記号と7個の文字を、左から右に向けて順に、各キートップに表示して、当該文字が、そのキーに割り付けられている。
文字中段5には、「AOEUIDHTNS」の10個の文字を、左から右に向けて順に、各キートップに表示して、当該文字が、そのキーに割り付けられている。
文字下段6には、「;」「QJKXBMWVZ」の1個の記号と9個の文字を、左から右に向けて順に、各キートップに表示して、当該文字が、そのキーに割り付けられている。
また、数字段3、文字上段4、文字中段5の各右側には、記号群9の各キーが配列されている。
本発明の詳細な説明を行なうに当たり、このドボラック配列、及び、特許文献5の図4と図6に開示された、アルファベッド文字の出現度合いや子音同士の結びつきの度合を考慮した、5個1組の文字群を使用し、英語(米語)入力用の仮想スイッチを構成する要領を説明する。
図1(b)と図2(b)における各キースイッチ群において、隅を丸くした4角形で示すキートップ模様の中に、そのキートップに割り当てられたアルファベッドを大文字で表示して、各キースイッチを示し、その文字が表示された、アルファベッド文字入力用の各キースイッチの打鍵頻度については、4角形のキートップ模様の左右の上隅に、中に示す文字の出現頻度の順位を示す数字で表示してある(図3参照)。
左上隅には、アルファベッド26文字全体の出現頻度の順位を、1番から26番までの数字で表記してある。
右上隅には、中の文字が母音であれば、母音文字群の中の出現頻度の順位を、1番から5番までの数字で表記し、また、中の文字が子音であれば、子音文字群の中の出現頻度の順位を、1番から21番までの数字で表記してある。
また、キートップ模様の中に示す子音文字の下に表記された文字は、中央に表記された子音文字の次(右隣)に連結する各子音文字の内、特に連結度合いの高い子音文字を、連結する度合いの高い順に、左から右に並べたものである。なお、連結度合いは、キートップ模様に表記した各子音文字の出現毎に、その子音文字の右隣に連結する子音文字種を調べて、連結した同種の子音文字の数の総計を求め、各子音文字毎に右隣に連結する子音文字の総数の多少から、適宜に連結度合いの高い低いを決めたもので、各子音文字毎の相対順位である(図8参照)。
この下方に示す文字は、文字を英語の単語や文章として入力するときに、キートップに中に表記された子音文字を選んだ後に、それに続けて選択される連結度合いが高い関係の子音文字を示している(図8、9参照)。
すなわち、子音同士が続けて選択される際に、隣り合う頻度の高いものを示している。
図2(b)において、左手側Lと右手側Rに分けて左右に示した、ドボラック配列における5個1組の各文字群の関係を調べると、文字中段5の左手側Lの文字群5Lは、全ての文字が母音で構成されている。
それに対して、上記母音のみからなる文字群5Lと同じ文字中段5の右手側Rの文字群5Rは、子音文字の出現頻度の順位が高い(数値が小さい)ものが集められている(図3参照)。
この文字中段5は、キーボード1のタイピングに際して、両手を基準位置にセットするホームポジションに相当し、その際に、左手は、文字中段5の左端の「A」キーに小指がセットされて、左手の中指は文字群中央の「E」キーにセットされ、また、右手は、右端の「S」キーに小指がセットされて、右手の中指は文字群中央の「T」キーにセットされて打鍵される。
この文字中段5における左手側Lの文字群5Lの中央の「E」文字は、アルファベッド全体で1番出現頻度(当然母音群でも1番)の高い文字になっており、かつ右手側Rの文字群5Rの中央の「T」文字は、子音文字群の中で1番の出現頻度(全体でも2番)の高い文字になっている。
図3は、前記特許文献5において参照した、分野の異なる英語の技術文書(母集団を米国の特許明細書による英語とし、標本を技術分野の異なる複数の特許明細書を1つにまとめて作成した標本)を、1 つの文書に集合してサンプル文書を作り、このサンプル文書を用いて英語のアルファベッドの出現度合いから頻度を測定し、これにより測定されたアルファベッドの各文字を、出現頻度の高いものから順に並べた、アルファベッド26文字の出現頻度(百分率の%で示す)並びに、母音と子音の順位を、表で示したものである。
サンプル文書は、総単語数53,149語、スペースを含まない(記号は含む)総文字数268,066個の文字(全てを小文字のキャラクタに変換してある)から、26種のアルファベッド文字のみを選び、その総数253,039個の文字から、各文字種毎の数を計数したものである。
母音文字群の総数は、98,244個で、それの全体からの割合(出現頻度とする)は、38.82%となり、また、子音文字群の総数は、154,795個で、それの全体からの割合は、61.15%(出現頻度の計算値は、小数点以下2桁目を四捨五入で計算してあるので、0,03の誤差がある)となっている。
図2におけるドボラック配列の文字中段5のホームポジションにおける左手側Lは、5個の全部のキーが母音文字群に割り当てられているので、この「AOEUI」母音文字群の文字は全て左手で、ホームポジションのまま受け持っており、この母音文字群の出現頻度が約39%である(図7(a)参照)。
同じく、文字中段5のホームポジションにおける右手側Rの5個の子音文字群は、「DHTNS」の文字で、子音文字の順番では、「T」の1番、「N」の2番、「S」の4番、「H」の5番、「D」の7番となっており、それらの合計した出現頻度は、31,55%(約32%)に及んでいる。
その結果、両手のホームポジションにおける打鍵頻度(文字の出現頻度と同じと考査する)は、71%に及んでいる。
因みに、文字上段4の左手側Lにおける「PY」の文字群4Lは、3.57%となり、文字下段6の左手側Lにおける「QJKX」の文字群6Lは、約0.78%の出現頻度となっている。
一方、文字上段4の右手側Rにおける「FGCRL」の文字群4Rは、18.82%となり、文字下段6の右手側Rにおける「BMWVZ」の文字群6Rは、6.43%の出現頻度となっている。
このように、ドボラック配列における左右両手の打鍵率は、中央のホームポジションが圧倒的に高く、次に、文字上段4が高く、そして文字下段6は大幅に低くなっている。
さらに、図3の表において、子音文字群の順位が1番から11番までが割り当てられたキーは、文字中段5から上方にあり、かつ5個の母音文字群も文字中段5にあるため、全体の順位において、20番目(子音文字群では15番目)の「Y」の文字を除く、16番目(子音文字群では11番目)「F」の文字から上の順位の文字が、文字中段5から上に位置することになり、「Y」の文字を含めて、その上方の2段のキー群への出現頻度は、92.76%に達する。
以上の如く、ドボラック配列は、英文における単語や文章としてのアルファベッドの出現頻度を考慮した、論理性と利便性を兼ね備えた、優れた文字配列をなしていると考査することができる。
図4(a)と(b)は、前記特許文献5において、図4と図6に、それぞれ開示した5個1組の子音群を、前記図1(b)、図2(b)と同様の左手Lと右手Rの各文字上段4、文字中段5、文字下段6に相当するキートップ模様に、対応させて示すものである。
上記特許文献5に示すものは、アルファベッドの文字群(文字セット)から、5個の「EIAOU」母音文字群を除き、残る21個の子音文字群を、同文献の図4においては、各子音文字の出現頻度順に、先頭から順に5個毎に分けた、5個1組で5組の文字群を、また、同文献の図6においては、各子音文字毎の出現頻度を考慮しながら、しかも子音同士の結合度合いを考慮して、5文字1組の文字群の中で、子音同士が連続して選択することができる確率を高めた、5個1組で5組の文字群を、それぞれに独自に構成したものを示し、同文献の図4に示す文字の組み合わせを、子音出現度順と称し、同文献の図6に示す文字の組み合わせを、子音結合度順と称して、ドボラック配列や、クワテイ配列の称呼と対応させて説明する。
本発明においては、各文字の出現頻度と子音同士の結合度合いを同時に考慮して、仮想スイッチを構成することを目的としているが、各文字の出現頻度のみを考慮したたドボラック配列や子音出現度順配列の場合と対比するため、両方の構造やその作用効果について、同時に詳細に説明する。
子音出現度順及び子音結合度順における1組の母音文字群と、各5文字1組で5組の子音文字群を、キーボード1の配置に対応させるに当たり、図2(b)のドボラック配列に準じて、各組及び、各組の中の文字の配置を行うものとする。
例えば、子音出現度順や子音結合度順における母音文字群は、ドボラック配列の図2(b)の母音文字群を配置した文字中段5の左手側Lに、また、子音文字群を配置する位置も、図2(b)におけるドボラック配列の文字の出現頻度の高いもの順に対応させて配置してある。
図5は、キーボード1と各文字群を対応させるに当たり、ドボラック配列を基準にして、母音文字群を配置する文字中段5の左手側Lの位置、各子音文字群の中で、出現頻度が最も高い文字群を配置する文字中段5の右手側Rの位置、子音文字群の中で次に出現頻度が高い文字群を配置する文字上段4の右手側Rの位置等、各文字群の出現度合いに応じて配置される文字群の位置に、その位置に固有した位置番号を連番で付したものを示し、この位置番号[0]〜[5]は、後述する本発明に係る仮想スイッチの位置に固有のスイッチ番号に該当する。
この位置番号[0]〜[5]は、図1(b)と図2(b)においても、各文字群の位置と対応している。
なお、各文字種の出現頻度の順位は、下位のものについては、サンプル文章の選択分野により、順位が若干変動することがあるので、厳密に合致させる必要はなく、サンプルの分野によらず、再現性の高い出現頻度の高いもの同士を、できるだけ近接して配置することが重要である。
また、上記連番は、クワテイ配列、ドボラック配列、子音出現度順、子音結合度順とそれぞれ比較するため、キーボード1におけるホームポジションを基準として、予め定めておき、各文字種の出現順位に係る配置に関しては、前記の如く、ドボラック配列を標準配列と仮に見立てて、それに準じて付設する。
図5において、ホームポジションに相当する母音文字群が配列された文字中段5の左手側Lの位置を[0]番、同文字中段5の右手側Rの位置を[1]番、ホームポジションより一段上の文字上段5の右手側Rの位置を[2]番、同文字上段5の左手側Lの位置を[3]番、ホームポジションより一段下の文字下段6の右手側Rの位置を[4]番、同左手側Lの位置を[5]番と、位置番号の順番を定める。
この順番は、母音文字群を配置する位置を、出現頻度の最も高い位置として、連番の最初の番号0番(特異な母音属性であることを含めての0番)に定め、順次頻度の高いものから順(子音属性の順位)に番号を付与してある。
なお、この番号の振り方は、後述する仮想スイッチのスイッチ番号と対応させる関係から、本発明の仮想スイッチに求められる構成に従って、基本的には、前述の如く、ドボラック配列の出現頻度の配列に合わせるところを、図6に示す如く、3番と4番の順位を逆にして、本発明においては、0番から3番までを、1固まりに接近させて配置することが重要なため(後述するホットスポットに該当する)、図4(b)のように、位置番号を付設している。
図4における、(a)の子音出現度順のキートップ模様への文字の割り当ては、5個横一列のキートップ模様の中央に、その文字群の中で出現頻度の1番高い文字を割り当て、その中央の左に2番目、右に3番目の文字を割り当て、さらにその左右外側に、左に4番目、右に5番目の文字を割り当てる。(順位はその文字群の中での順位である)
また、図4における、(b)の子音結合度順のキートップ模様への文字の割り当ては、5個横一列のキートップ模様の中央に、その文字群の中で出現頻度の1番高い文字を割り当て、その中央の左右に、出現頻度の2番目と3番目の文字を割り当て、さらにその左右外側に、出現頻度の4番目と5番目の文字を割り当てている。
この図4(a)(b)の文字配列は、従来の実キーボード上には実在しない、架空の配列である。
図4(a)(b)は、上述のようにして、図1(b)及び図2(b)と同様のキートップ模様に、子音出現度順、子音結合度順の5個1組からなる6組の各文字群を配置したものである。
図4(a)の子音出現度順、及び同図(b)の子音結合度順における文字中段5の左手側Lの位置番号[0]のキートップ群には、前述の如く母音文字群を、出現頻度の最も高い「E」を中央にして、それの右に2番目の「I」を、同じく左側に3番目の「A」を、その左外側に4番目の「O」を、そして、右外側に5番目の「U」を、それぞれ配置してある。
そして、図4(a)の子音出現度順における各子音文字は、文字列中段5の右手側Rの位置番号[1]のキートップ群には、左から順に、「SNTRH」を、文字列上段4の右手側Rの位置番号[2]には、左から順に「GDCLP」を、文字列上段4の左手Lの位置番号[3]には、左から順に「QKWXZ」を、文字列下段6の右手側Rの位置番号[4]には、左から順に「BMFVY」を、文字列下段6の左手側Lの位置番号[5]には、中央に「J」を、その両側に適宜の記号、例えば左側に「:.」、右側に「,:」を、それぞれ割り当ててある。
この図4(a)の子音出現度順における各位置番号[1]〜[5]に割り当てられた図3に示す出現頻度は、位置番号[1]内に、1位から5位までが、同じく位置番号[2]内に、6位から10位までが、同じく位置番号[3]内に、11位から15位までが、同じく位置番号[4]内に、15位から20位までが、そして最後の位置番号[5]内に、最後の21位が、それぞれに、中央から順に、左から右へ、さらにその外側に左から右へ、順序よく順番に割り振られている。
この配列は、子音文字群の出現頻度順に応じて、何ら他の要素を思慮することなく、機械的に配置したもので、子音同士の結びつき等の要素を考慮していない配列を示している。
次に、図4(b)に示す、本発明に係る子音結合度順における各子音文字は、以下のように配列されている。なお、前述の如く母音文字群は、位置番号[0]に(a)と同一に配置されている。
文字列中段5の右手側Rの位置番号[1]のキートップ群には、左から順に、「CHTSW」を、文字列上段4の右手側Rの位置番号[2]には、左から順に「FDNRG」を、文字列上段4の左手Lの位置番号[3]には、左から順に「BMLPY」を、文字列下段6の右手側Rの位置番号[4]には、左から順に「JKVXQ」を、文字列下段6の左手側Lの位置番号[5]には、中央に「Z」を、その両側に適宜の記号、例えば左側に「:.」、右側に「,:」を、それぞれ割り当ててある。
この子音結合度順の配列は、図6(c)に示す通り、各位置番号[1]〜[5]内の出現頻度の合計の順位が、位置番号順に配置され、かつ後述する図9図で示すように、子音同士の結びつきの高いもの同士が、同じ位置番号内に存在するように考慮されたものである。
図6(a)(b)は、文字入力待ち受け画面10に、本発明に係る文字入力仮想スイッチ11Aを適用する、実施要領を示すものである。
図6(a)(b)は、キーボード1上において、横1列で5個のキートップをもって、5個1組の文字群が割り当てられている領域全体を、角マル四角形の図形で示す1個の仮想スイッチ11で表している。
この仮想スイッチ11を、9個1纏めにして、3×3マトリクス状に配列し、文字入力仮想スイッチ11Aを構成している。
上記各仮想スイッチ11には、図5において、5個1組の文字群が割り当てられる横1列で5個のキートップ模様全体の位置に対応して付設した位置番号[0]〜[5]を、角マル四角形で表した仮想スイッチ11の右上隅に表記して、互いの位置関係を、キーボード1上の配列位置と対応させてある。
また、キーボード1上の数字段3の10個の数字群を、5個1組にして2組に分けて、それぞれに数字位置とする全体の名称を付して、各組に位置番号[6][7]を付与し、さらに、記号群9の記号類を、所要されるもの適宜に選択して5個1組に纏め、その組に記号位置とする名称を付して、その組に位置番号[8]番を付与してある。
なお、数字段3,及び記号群9のシフトモードについては、後述する。
文字入力待ち受け画面10は、3×3マトリクスをなす文字入力仮想スイッチ11Aの左と右に、複数の機能スイッチ12を備えている。
各機能スイッチ12は、入力する言語や、日本語の「かな」、「カナ」、数字(テンキー又は電話ダイアルの3×4マトリクス型)、記号類等の入力モードを切り替えたり、操作の確定や、取り消し、手順を戻す等、機能操作を指示する仮想スイッチで構成される。
図6(a)は、前記図5における位置番号[0]〜[5]までの6個をもって3行2列のマトリクス状をなした、文字を入力するための文字仮想スイッチ11aと、それの右側に、数字記号を入力するための位置番号[6]〜[8]までの3行1列を並べて、全体として3×3マトリクス構造とした文字入力仮想スイッチ11Aの実施例を示している。
なお、図示は省略するが、3×2マトリクス構造の文字仮想スイッチ11aを、時計回り又は反時計廻りに90度回転させた2×3マトリクス構造の上又は下に、数字記号を入力するための位置番号[6]〜[8]までの1行3列を並べて、全体として3×3マトリクス構造とした文字入力仮想スイッチ11Aとすることもできる。
因みに、対比の為に例示する参考例の子音出現度順配列とドボラック配列の如く、文字仮想スイッチ11aの文字配列に、各文字の出現度合いを考慮して構成した複数の文字群を備えている。
また、本発明に係る子音結合度順配列は、文字仮想スイッチ11aの文字配列に、各文字群の各文字の出現度合い及び各文字相互の関わり度合いを考慮して構成した複数の文字群を備えている。
そして、図6(a)の如く、実施例の3×2マトリクス構造の文字配列構造をなす文字仮想スイッチ11aの右側に、数字記号仮想スイッチ11bを配置して3×3マトリクス構造にしたものを、実用上の実施要領を示す文字入力仮想スイッチ11Aとしている。
この本発明の実施例を示す文字仮想スイッチ11aと数記仮想スイッチ11bの配置を、図6(b)に示す如く、左右逆にした構造の文字入力仮想スイッチ11Aを、本発明の変形例としている。
図6(b)は、文字を入力するための文字仮想スイッチ11aの左側に、数字と記号を入力するための数記仮想スイッチ11bを並べて、3×3マトリクス構造とした本発明の変形例を示す文字入力仮想スイッチ11Aを示している。
図7は、図6に示す文字入力待ち受け画面10における実施例の文字入力仮想スイッチ11Aと、他の実施例の文字入力仮想スイッチ11Aの要部のみを示すもので、(a)はドボラック配列の文字配列でなる参考例、(b)は子音出現度順の文字配列でなる参考例、(c)は子音結合度順の文字配列でなる実施例、それぞれを、3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチ11Aで示し、数記仮想スイッチ11bは、上記各文字仮想スイッチ11aの右側に配置した実施例を示す。
図7(a)は、対比を要するドボラック配列の文字入力仮想スイッチ11Aにおける文字仮想スイッチ11aの各仮想スイッチ11を示すものである。
図7(b)は、対比を要する子音出現度順の文字入力仮想スイッチ11Aにおける文字仮想スイッチ11aの各仮想スイッチ11を示すものである。
図7(c)は、本発明の実施要領を示すもので、子音結合度順の文字入力仮想スイッチ11Aにおける文字仮想スイッチ11aの各仮想スイッチ11を示すものである。
実施例と変形例の関係は、前述の如く、文字仮想スイッチ11aに対して、数記仮想スイッチ11bの有無と、それらの相対位置関係によって変形例が変わり、図7においては、文字仮想スイッチ11aの右側に数記仮想スイッチ11bを配置した実施例を示し、文字仮想スイッチ11aの左側に数記仮想スイッチ11bを配置した変形例は、図33において先行例と共に示してある。
図7(a)、(b)、(c)において、各仮想スイッチ11の右上隅に付した番号は、図5に示す位置番号、中央に示す波状下線を付した文字は、その位置番号に割り当てられた文字群を代表する文字(横1列の文字群の中央の文字)で、同じく各仮想スイッチ11の中央下部に示す値は、それぞれの位置番号の中に含まれる、波状下線を付した文字で代表される文字群の出現頻度(各文字の出現頻度の合計)を示している
図8は、本発明に係るもので、5個1組の文字群の中で、連続して選択される子音同士の連結度合いを調べるために、注目する子音の次に現れる子音の種類と、その組み合わせ種類の出現度合いを計測した一覧表である。
図8の表は、注目する子音文字をアルファベッド順に上下に並べ、その各子音文字の隣に出現する子音文字の計数値を、注目する文字と出現した文字を並べた2文字の右側に、連結記号(−)を付けて並べて表記し、かつその2文字の出現度合いを、右側に向けて、計数値順に並べて表記してある。なお、計数値の左側には、桁揃えの0を表記して、表示桁数を揃えてある。
図8の表において、注目する各文字の行には、前記の如く、左の列から計数値の高いもの順に、各列に並べてある。なお、空欄は、データが非常に小さいか、又は計数されなかったものである。
注目する文字の次(右隣)に母音が隣接する場合は、注目する文字と数値データの下に下線を引いて表記してある。
データ中、網掛けを施したものは、注目する子音文字の次に、子音が連接して子音同士が結びつき、かつその2個連設した子音同士の出現度合いが高いもので、それらは、子音同士の結びつき度合いを計る、図9に示す選択経路価評図に選ばれたものを示している。
図9は、英単語中、子音同士の結びつきが高い2個の子音を、出現度合い順に、上から下に並べて、図1(b)のクワテイ配列、図2(b)のドボラック配列、図4(a)の子音出現度順配列、同じく図4(b)の子音結合度順配列、それぞれについて、各5個1組で6種類の文字群を、図5に示す位置番号順に配置した場合に、結びつきが高く、出現頻度の高い2個の子音が、各位置番号をどの様な順序で、どの様に各位置番号を辿っていくのかを調べた、選択経路価評図である。
例えば、図9の順位1の「th」は、ドボラック配列の図2(b)において、両方の文字とも位置番号[1]の文字群にあるため、同じ位置番号[1]の中で選択肢が「1−1」と移動し、同一の位置番号で移動する二重丸印(◎)で示してある。
同じく、子音出現度順と子音結合度順の図4(a)(b)においても「th」は、両子音とも位置番号[1]にあるため、「1−1」と選択肢が移動して、同一の位置番号で移動する二重丸印(◎)になっている。
また、クワテイ配列の図1(b)においては、「t」が位置番号[3]に、「h」が位置番号[1]にあるため、選択肢の移動は、「3−1」となり、斜めの位置番号へ移動する四角印(□)となっている。なお、各印(◎、○、△、□、×)の意味は、図9の表の下部に示す通りである。
図9の表においては、キーボードにおける文字配列としての評価を目的とするものではなく、本発明において、文字入力仮想スイッチ11Aに、各配列の文字群が配置されたとき、その配列の文字入力適性効果を評価するためのものであが、この表からは、実キーボードに子音出現度順や子音結合度順の各配列を、仮想的に適用した場合の、各配列の打鍵の特徴や特性を読み取ることができる。
キーボード1において、クワテイ配列とドボラック配列の打鍵に係る評価は、図1(b)と図2(b)に示す、各文字の出現頻度の順位、及び、図3に示す各文字の出現頻度、及び、図9に示す結びつき高い子音同士の打鍵において、クワテイ配列は、位置番号[4][5]を含む組合わせが13個有り、しかも位置番号[0][1]のホームポジションに母音が少ないことから、実キーボードとしてのドボラック配列の優位性を読み取ることができる。
また、ドボラック配列は、図8の各子音文字の次に出現する文字を示す表において、注目する子音の次に出現する文字が、下線を引いて表記した、母音である確率が圧倒的に高いこと、この出現頻度が圧倒的に高い母音群を、左手のホームポジションに配置したこと、並びに、出現頻度の高い5個の子音群を、右手のホームポジションに集めて配置したこと、さらに、残った出現頻度の高い他の子音群を、同じく右手側の上段と下段に集めて配置したこと等から、左右の手の交互の打鍵と、利き手である右手の指の連続打鍵操作を可能にして、リズミカルな打鍵操作を行いうることができ、よって、論理性と利便性を兼ね備えていることが読み取れる(近代のタッチタイプの先駆的技法)。
因みに、ドボラック配列のキーボードは、クワテイ配列のキーボードに比べて、覚えや易く、ミスタイプが少なく、疲労度が少なく、早く打てると、従来行われたコンテストや実証実験等から、高く評価されていることも、この上記表の例から容易に理解することができる。
一方、図4(a)の子音出現度順の配列は、先述の如く、図3の各文字の出現頻度順に、各子音文字を出現頻度の高いものから順に、5個1組の文字群を形成し、この5組の文字群を、出現頻度の高い順に、位置番号の[1]番から順に割り当てたもので、図9において、ドボラック配列で得られた、子音文字同士の連結パターンと、◎〜×の出現パターンが、ほぼ近似して出現するとともに、特に出現数の高い部分において、◎〜×パターンが多く合致している(同じ印で13個ある)。
図4(b)は、本発明に係る子音結合度順の配列によるもので、これにおいては、結びつきの度合いが高い子音同士を、5個1組をなす文字群に、予め組み込んで各文字群を形成してあるため、図9に示す結びつきの度合いが高い子音同士は、同じ位置番号内で移動する◎印が17個も有り、また、位置番号が上又は下に移動する○印が7個で、後は、位置番号が斜めに移動する□印が1個と、位置番号が飛び越し位置へ移動する×印が1個だけとなり、子音同士の出現度合いを考慮した配置効果を、この表から明瞭に見て取ることができる。
さらに、ドボラック配列は、子音出現度順の◎〜×の出現パターンと近似し、子音結合度順の配列とは、◎〜×の出現パターンが大幅に異なるパターンを示していることからも、このドボラック配列は、子音出現度順の配列に近似し、各子音の出現度合順の配置効果のみが得られいる参考例に該当する。
なお、クワテイ配列に関しては、他の3つの配列と◎〜×の出現パターンとの整合性はなく、かつ、自らのパターンにおいても、入力特性を容易とする有意義な特徴を見いだすことはできない。
本発明においては、子音出現度順と組み合わされた子音結合度順による文字配列は、タッチパネルを利用した仮想スイッチに適用することにより、タッチパネル上を移動する指先等の動きを、子音出現度順においては、ドボラック配列と同等か僅かに勝り、それに、子音結合度順を加えることにより、ドボラック配列や子音出現度順よりも数段勝り、よりコンパクトな移動経路にして、入力目標とする単語と1対1に対応する移動経路(単語と経路は、互いに写像関係をなす)を、単語を表すコンパクトなジェスチャー(単語と経路と指のジェチュアーも互いに写像関係を保っている)とすることを可能とし、そのコンパクトなジェスチャーを習得することにより、小領域のタッチパネル上で、操作する指などの振り幅の少ない動きをもって、高速度の単語の入力を可能とする。
さらに、本発明においては、仮想スイッチの配置と文字配列の関係に、各文字の出現度合いを考慮することにより、出現頻度の高い文字群を、小さい領域の仮想スイッチ群に集中させて、多くの文字が近接して連続して出現するホットスポット領域を形成し、そのホットスポットの各仮想スイッチの中で、子音文字相互の関わり度合いの高いものを、1つの仮想スイッチに割り当てることにより、関わり殿高い子音同士においては、第1の選択機会を連続させることができ、単語の綴りと写像関係をなす、指先などの一連の挙動でなるジェスチュア−を、よりコンパクトなものとすることを可能としている。
次に、次世代が利用するべき仮想スイッチについて説明する。
キーボードに代わる文字入力インターフェイスには、1個の多接点スイッチ手段に複数の選択肢を設定できるようにした択一選択スイッチがあり、そのスイッチを複数個使用して、数多い文字群の中から1つの文字を、2回の選択機会に分けて、1回毎に絞り込んで、択一選択する文字入力方法と装置が、特許文献1〜4に開示されている。
また、特許文献4、6〜10には、選択肢を示すキートップ模様等を、画像表示手段に表示して、そのキートップを指し示す手段に、選択アクションを電子的に検出するポインティング手段を採用し、第1と第2の2回の選択機会を、電子的スイッチ手段による仮想スイッチとして構成し、その2ッの仮想スイッチを瞬時に切り替えて、2ツの選択機会を作り出しているいるものが、開示されている。
この2回の択一選択機会をもつ文字選択手段は、1度の選択機会に表示される選択肢の数を少なくしているため、操作部の面積の小さい電子機器のヒューマンインターフェイスに適し、携帯電話器、スマートフォン、タブレットPC、電子辞典、電子ブックリーダ等、小型の携帯端末に、多く利用されることが期待できる。
上記複数の選択肢を持つ択一選択スイッチを、仮想スイッチをもって構成したものは、小型の電子機器において、モニター画面と入力画面を共通して利用できるため、今後のタッチパネルを備えた各種の電子端末に最適であるとともに、これからますます不可欠の文字入力手段となる。
この仮想スイッチによる文字入力手段として、最初(実用初期)に採用される第1と第2の文字択一選択機会の文字配列は、将来標準又はデファクトスタンダードの文字入力となる可能性が高く、そのため、論理性と利便性の両方を兼ね備え、そして永続性の高いことが重要であり、かつ文字文化と深く融合した不変性が高いものが好ましい。
なぜならば、選択機会を2ツに分けたものは、先に選択するグループの内容が初心者にとっては不知又は不測で、その内容を覚えることが必要となり、かつグループ同士の組み合わせと配列に関しても、不知、不測で相互関係を覚えなければならない。
そして、これらの関係を学習して習熟し、かつ単語の綴りと対応するポインターの軌跡(ルート及び経路を表し、指先の振る舞いについてはジェスチュアーと称する)として熟練した、その軌跡と対応する単語または文章の入力手順すなわちジェスチャーは、それを熟練した人が、その習熟した操作手順を特技として、生涯にわたり不変に使用できることが望ましい。
特許文献1、2における1個の択一選択用のキースイッチは、操作部が四方に傾いてスイッチ回路が働き、各スイッチ回路に3個または4個の文字が、アルファベッド順に配列され、また特許文献3には、1個の択一選択用のキースイッチが、四方に操作部が傾くこと及び軸線方向に動くことに応じて働く5個のスイッチ回路を備えたものとして、各スイッチ回路に、5個づつの文字を、英語においてはアルファベッド順、また日本語においては五十音図(通称あいうえお順)に基づいて、割り当てられたものが開示されている。
上記第1の選択機会において、1個の択一選択用の実キースイッチが、5個の択一選択肢を有するものは、特許文献3、4にも記載され、その択一選択用の実キースイッチを仮想スイッチとしたものが、特許文献4、6、7に開示されている。
これらに記載されている5個の文字選択肢を有するスイッチに共通して、特徴的に作用するものは、スイッチの中央に表示されている当該文字群を代表する記号または文字で表される複数の文字群の中から、1つを選択する文字群選択肢を選択する指やポインターの動作(挙動)が、第1の選択機会において文字群を選択すると同時に、第2の選択機会において文字を選択する文字選択機会の初期の選択準備段階をすでに済ませた動作(挙動)となり、この第2の択一選択機会においては、選択された文字群から複数の文字を択一選択する択一選択スイッチに対しては、その選択された文字群から、選択可能な択一選択肢の文字を択一選択するための動作(選択アクション)待ちになっていることである。
そのため、第1の選択機会の選択動作と第2の選択機会の選択操作において、択一選択スイッチを操作する指やポインターの挙動を、無駄な動きをなくして、連続させることができ、2回に分けられた2度の択一選択動作においても、指やポインターの挙動を、連続した一連の動作、すなわち指の上げ下ろしを、1挙動で無駄のない操作効率の高い選択操作を行うことができる。
特許文献7においては、この一連の指先の挙動を、仮想スイッチ上において行い、この一連の挙動をジェスチャーと称しているが、これは、通称タッチ、タップ、フリックと称されている、タッチセンサーへのアタック仕様そのものであり、本発明において、ジェスチャーと称するものは、複数の文字を連続して選択する(単語と互いに写像関係を保つもの)際に、指先などが振る舞う複数アタックの連続したタップ、フリックによる一連の挙動を表すものとする。
なお、パソコンなどにおいて、マウスで操作される矢印などのポインターの挙動に、特徴を付けて弁別し、その挙動の特徴をジェスチャーと称することもある。
第1と第2の選択機会を仮想スイッチにすると、第1の選択機会において択一選択される文字群は、その文字群を代表する文字については,第1の選択機会のキートップ模様の中に表示されているが、第2の選択機会で択一選択される文字群については、その表示された文字に属する他の文字群として覚えていなければならない。
すなわち、選択機会を2回に分けて文字入力する文字入力方法は、先に選択する5個1組の文字群の組み合わせを全て記憶(学習する)する必要がある。
特許文献4、6、7、8、10は、日本語の文字入力において、5個1組の文字群を構成するに当たり、五十音図(通常あいうえお順と称する)の10個の子音群(属性として)と5個の母音(属性として)に分けられた、「あ」の母音が後につく各子音からなる「あかさたなはまやらわ」の文字を、他の母音「いうえお」が後につく各子音の文字群を代表する文字として、第1の選択機会の選択肢として使用している。
五十音図は、日本語において古来から使用されている仮名文字の分類手法で、アルファベッドの文字配列とは異なり、5個の母音属性毎に、仮名文字が分類されて並べられたもので、現在においても、日本語を母語する成人の大半は、暗記(記憶又は学習済みである)している。
日本語において、アルファベッド文字列に類似する,属性分けされていないのが、「いろは」文字列で、これは、5個1組の文字群を構成するには適しないと同様に、アルファベッド文字列においても、通常の文字列順では、特徴的な5個1組の文字群を構成できない。
特許文献1には、アルファベッド文字列を、その配列順に先頭から4個毎に区切って、4文字1組の文字群を形成した例が開示されている。
特許文献2には、アルファベッド文字列を、その配列順に先頭から3個毎に区切って、3文字1組(一部4文字1組)の文字群を形成した例が開示されている。
特許文献3には、アルファベッド文字列を、その配列順に先頭から5個毎に区切って、5文字1組の文字群を形成した例が開示されている。
前記した特許文献5には、同特許文献の図1において、アルファベッド文字列から、最初に5個の母音文字を抜き出して1組の母音文字群を作り、残った子音文字を、アルファベッドの配列順に、先頭から5文字毎に区切って、5文字1組で5組の文字群を形成した例と、同じく、同特許文献の図4において、母音文字を除いて、残った子音文字群を、英文中のアルファベッド文字の出現度合い、すなわち、英語文章に使用される各文字毎の出現頻度順に、5個1組の子音文字群を5組形成したもの、さらに同特許文献の図6には、各文字毎の出現頻度と子音同士の連結度合いに基づいた子音結合度順に、5個1組で5組の子音文字群を形成したものが、それぞれに開示されている。
前記した特許文献6には、五十音図の子音に係る文字群を選択する第1の選択機会と、母音に係る文字を選択する第2の選択機会をもって、選択スイッチを表示画面に表示して、仮名文字を選択する文字入力手段が開示されている。
この特許文献6においては、母音に係る文字を選択する第2選択機会において、母音と等価な拗音の母音部(ゃ、ゅ、ょ)を選択可能とし、かつ、拗音と清音を、同時に択一選択可能に、画像表示手段に表示した例が開示されている。
また、特許文献8には、五十音の仮名文字を、3×3マトリクス構造の仮想スイッチに割り当てたものと、アルファベッド順の配列で3×3マトリクス構造の仮想スイッチに割り当てたものとが開示されている。
さらに、特許文献9,10には、標準キーボードに配置された各国の文字を、仮想スイッチへ移し替える手順と、その3×3マトリクス構造に配置されたものが示され、特許文献9においては、ハングル文字を、特許文献10においては、多国語を3×2マトリクス構造に割り当てる手段が示されている。
なお、特許文献10においては、キーボード上の数字と記号の配列を3×1のマトリクス構造に配置する例も示されている。
本発明は、英文中のアルファベッド文字の出現度合いに応じ、アルファベッド文字列から5文字を1組として形成した複数の文字群を使用し、この5文字を1組とする複数個の文字群を、択一選択を要する文字数より少ない数の仮想スイッチによる文字入力装置において、第1選択機会に選択肢として択一選択される複数の文字群とした、英語などの多言語の文字入力仮想スイッチを提供することにある。
図10は、図2(b)に示す、キーボード1上へ配置したドボラック配列の文字配列を、仮想スイッチによる文字入力装置に、移し替える過程示すものである。
図11は、図10において、十文字状に移し変えられた各文字群を、文字仮想スイッチ11aにおける各仮想スイッチ11に適用する状況を示すものである。
図12は、図4(a)に示す、仮想的に実キーボード上へ配置した子音出現度順の文字配列を、本発明に係る文字仮想スイッチ11aによる文字入力装置に、移し替える過程示すものである。
図13は、図12において、十文字状に移し変えられた各文字群を、文字仮想スイッチ11aの各仮想スイッチ11に適用した、本発明の実施例を示すものである。
なお、図7(b)に示す子音出現度順の参考例ヘの移行状況は、図10〜図13に示すものと、同様に行われるので、その詳細な説明は省略する。
図6(a)、(b)に示す如く、文字入力待ち受け画面10における3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチ11Aは、本発明に係る3×2マトリクス構造の文字仮想スイッチ11aを備えており、その文字仮想スイッチ11aの隣には、3×1マトリクス構造の数記仮想スイッチ11bを設けて、3×3マトリクス構造にしてある。
本発明は、文字仮想スイッチ11aと数記仮想スイッチ11bの相対位置関係と、文字入力仮想スイッチ11Aの各仮想スイッチ11へ、どの様な文字群が割り当てられるかによって、文字入力に係るヒューマンインターフェイスとしての働きや、作用効果を異なえる。
それにより、文字入力仮想スイッチ11Aや文字仮想スイッチ11aの構造を、見かけ上同一又は近似させてはいるが、実質的に別の実施例となる場合があり、そのため、本発明の各実施例やその変形例と、従来例や本出願人が出願中の先行例等を、1つの図面の中に混在させたり、又は図番を連続させて、互いの構造や文字配列などの対比が容易にできるようにして、以下説明する。
図10と図12は、参考例のドボラック配列と本発明に係る子音結合度順の配列それぞれにおいて、実キーボード1における左手側Lと右手側Rの各文字上段4、文字中段5、文字下段6それぞれの、横一列に並ぶ5個1組の各文字群4L〜6L、文字群4R〜6Rを、各文字群において、中央の文字を中心に、両側左右の文字を、中央の文字の上下に並べ替えて、1つの文字群を十文字状に並べ変えて示すものである。
文字の並べ替えの規則は、一例として、中央の3個を横一列に並べ、左右の2個を、それぞれに右回りで中央の文字の上下に、又はそれぞれに左回りで中央の文字の上下に並べて、十文字状に並べる。
両例においては、左端の文字を、左回りで中央の文字の下に、また右端の文字を、同じく左回りで中央の文字の上になるように、各文字群の左端と右端の文字を、左回りで配置してある。
なお、図10におけるドボラック配列においては、左手側Lで文字上段4の文字列に、記号文字を中央に割り当ててあるので、その文字列全体を左へ1文字シフトし、左側に余った記号文字を右端に移し、その後、中央に「P」の文字を置いた横並びの3文字の中央文字上下に、左右の記号文字を割り当ててある。
これは、5文字の中央の文字が、その1組の文字群を代表して第1の選択機会に表示されるため、その組を代表する文字は、記号よりアルファベッド文字の方が、第1の選択機会における仮想スイッチの表示形態を、全体として整合させることができるからである。
上記、図10と図12における、各十文字状のキートップ模様の右脇に示す番号は、前記図5図において、各文字群4L〜6L、文字群4R〜6Rに付した位置番号[0]〜[5]に対応している。
図11は、参考例のドボラック配列を示す文字仮想スイッチ11aで、文字配列は、図10において各文字群を十字状に配置したドボラック配列によるものである。
図13は、本発明の子音結合度順の実施例を示す文字仮想スイッチ11aで、文字配列は、図12において各文字群を十字状に配置した子音結合度順の配列によるものである。
図10及び図12における十文字状に配置された位置番号[0]〜[5]に対応する各文字群4L〜6L、4R〜6Rは、図11及び図13の文字仮想スイッチ11aにおける各仮想スイッチ11のスイッチ番号[0]〜[5]と、同じ番号同士をもって対応して、各文字群中の各文字が割り付けられる。
文字仮想スイッチ11aにおけるスイッチ番号[0]〜[5]の割り付けは、キーボード1の各文字群の文字配列の位置番号[0]〜[5]と、相対位置関係を同じくして、3×2マトリクス構造の各仮想スイッチ11に割り付けられている。
図11、図13における各仮想スイッチ11には、図11(a)において、スイッチ番号[1]の仮想スイッチ11を拡大して示す如く、スイッチ領域を示す隅丸四角形13の中の右上隅にスイッチ番号14を付してあり、同図の各仮想スイッチ11の中央には、その仮想スイッチに割り当てられている文字群を代表する記号15が表記されている。なお、マトリクス構造の各仮想スイッチ11においては、符号が複雑となるので、この拡大して示す(a)の符号をもって表し、他の図においては省略する。
この、文字群を代表する記号15は、図10、図12において、十字状に配置された各文字群4L〜6L、4R〜6Rの中央文字の図形を、文字群を代表する文字とし、その文字に波形下線を付して、それぞれの仮想スイッチ11の中央に表記してある。
なお、表記した各アルファベッドは、大文字で表記してあり、この大文字は、標準のキーボード1においては、シフトモードに割り当てられている。
図11、図13に示す文字入力待ち受け画面10における3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチ11Aは、第1の文字択一選択機会を形成しており、この選択機会に表示されている各仮想スイッチ11においては、直接文字を選択するのではなく、各文字群のいずれかを択一選択するために、各仮想スイッチ11が択一的に選択可能に構成され、そのため、表記する図形には、文字群を代表していることを表している、前述の如く波形下線を付してある。
しかし、次の第2の文字択一選択機会においては、選択した文字群の中から選択を目的とする文字を択一選択しなければならない。
日本語の仮名文字の入力においては、日本語を母語とする者は、五十音図を暗記しているため、文字群を代表する各行の先頭文字「あかさたなはなやらわ」を、各仮想スイッチに表記すればよいが、アルファベッド文字セットには、英語を母語とする人々が周知徹底している、5文字を1組として複数の文字群をなす既成のものはない。
そこで、参考例及び本発明においては、図11、図13における各仮想スイッチ11の中に、図10、図12において、十文字状の四方に配置された各文字を、その文字群を代表する波形下線を付した文字の四方に、インデクス文字16として、表記してある。
なお、特許文献2,3には、中央の文字と、その四方に傾く方向に割り当てられた文字を表記した例が、開示されている。
また、特許文献9、10には、文字群を代表する図形の周囲に、その文字群に含まれる文字を表記した例が示されている。
図11、図13は、上記インデックス文字16を、代表とする波形下線を付した文字の左右と上下において、図11(a)の拡大された仮想スイッチ11の領域を示す隅丸四角形13の各辺13aの内側(図14以降の実施例においては、各辺13a上に表記してある)に、細字をもってインデックス表記してあり、この各仮想スイッチ11においては、隅丸四角形13を含む、表示模様全体を、この文字群を代表とする表示模様17としてある。
なお、隅丸四角形13の模様は、外形線で領域を描いた模様、外形線のない色塗り模様、又は外側の地模様と濃度差で隅丸四角形を表記した模様などで表記され、場合によっては、仮想スイッチ11の領域を具体的に明示しないで、中央の波形下線付き文字のみで、その付近の仮想スイッチ11の領域を示すこともある。
また、各実施例を示す3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチ11Aを示す場合には、各仮想スイッチ11内の細字のインデクス文字16を省略し、実際に仮想スイッチとして表示される模様のみを表記し(図36、37の左側の文字入力仮想スイッチ11A参照)、各仮想スイッチ11の詳細な説明に関しては、中央に表記された波形下線を付した文字と、その仮想スイッチに付されたスイッチ番号14の[0]〜[5]、及びインデックス表記のインデックス文字16等の具体的表記に基づいて、説明するものとする。
図14〜図17は、本発明の実施例、及びそれに類似した参考例と先行例をぞれに示すものである。
図14は、参考例のドボラック配列仮想スイッチ11Aを示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を示し、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を示すものである。
図15は、本発明に係る、子音結合度順配列仮想スイッチ11Aの実施例を示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を示し、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を示すものである。
図16は、特許文献10に示されている、クワテイ配列仮想スイッチの参考例を示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を示し、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を示すものである。
上述の参考例には、文字仮想スイッチ11aと、数記仮想スイッチ11bとを、3×3マトリクス構造にした文字入力仮想スイッチ11Aが記載され、その周辺に機能スイッチを設けた、文字入力待ち受け画面10についても記載されている。
図17は、アルファベッド配列仮想スイッチの参考例を示すもので、(a)は、ノーマルモードの英数字小文字入力状態を示し、(b)は、シフトモードの英数字大文字入力状態を示すものである。
このアルファベッド配列仮想スイッチの例は、特許文献8に記載されている。ただし、文字仮想スイッチ11aの部分のみであり、数記仮想スイッチ11bについての記載はない。
図18〜図20は、図15に示す本発明に係る子音結合度順配列の文字入力を、左側に文字群を選択する第1の選択機会と、右側に目的とする文字を選択する第2の選択機会とを、左右に分けて表記し、仮想スイッチ11の表示形態が、第1の選択機会の確定と、その後の第2の選択機会への移り変わりを示し、かつ、シフトスイッチの働きをする機能スイッチと、スペースコードを入力する機能スイッチの作用について説明するものである。
図18、図19における(a)(b)は、図7(c)、図12、図15にそれぞれ示す、子音結合度順配列の文字仮想スイッチ11aに対応するもので、図18は、ノーマルモードの英字小文字部の文字入力状態を示し、図19は、シフトモードの英字大文字部の文字入力状態を示し、両図それぞれの(a)は、3×2マトリクス構造の左側1列目の各行の仮想スイッチ11を、上から順に示し、同じく(b)は、3×2マトリクス構造の右側2列目の各行の仮想スイッチ11を、上から順に示している。
なお、各仮想スイッチ11の右側に付した番号は、前記位置番号[0]〜[5]と対応したスイッチ番号[0]〜[5]である。
図20は、図14〜図17に示す如く、ドボラック配列、子音結合度順配列、クワテイ配列、アルファベッド配列、それぞれの各英字文字配列に共通する数記仮想スイッチ11bを示すもので、(a)は、英字小文字部におけるノーマルモードの数字入力状態を示し、(b)は、英字大文字部における101型キーボード1のシフトモードに対応したシフトモードの記号入力状態を示している。
同様に、各仮想スイッチ11の右側に付した番号は、前記図6、図7に示す数字記号用に付した位置番号[6]〜[8]と対応したスイッチ番号[6]〜[8]である。
図18〜図20において左側に示す各仮想スイッチ11は、隅丸四角形13をもって画像表示画面に表示されたスイッチ領域の部分に、指先などのポインテイング手段をもって、タッチなどの接触による選択動作により、第1の択一選択機会の択一選択動作を完了し、右側に示す第2の択一選択機会の択一選択仮想スイッチ群18が択一選択機能を開始し、かつ適当なタイミングを持って画像表示画面に表示されるようになっている。
ただし、この第2の択一選択機会の択一選択仮想スイッチ18は、プログラミングとしてメモリ上にマッピングして存在し、具体的に表示されないこともあり、その場合に、ポインテイング手段のタッチやフリックなどのアクション状態を、マッピングメモリに反映して、第2の選択機会の択一選択動作を行なうこともできる。
仮想スイッチ11の動作は、表示画面の前面に設けたタッチセンサを介して動作するが、説明が煩雑になるので、以下特別な状況を省き、表示文字、模様、記号及び図形で表示された仮想スイッチ等に触れるポインテイング手段の選択挙動を、タッチ又はタップと称し,タッチセンサの介在の説明は省略する。
しかし、本発明に係る仮想スイッチ11は、第1の択一選択機会の択一選択動作と、第2の択一選択機会の択一選択動作を連続して行うため、仮想スイッチ11へのアタックに関しては、以下のように、タッチとタップを明確に分けている。
すなわち、本発明においてタッチ動作を正確に区分する場合に、通常の仮想スイッチによるボタンスイッチ等の表示画像領域のタッチセンサに、ポインテイング手段が触れたことが確認され、そのタッチ状態が維持されて、その後タッチセンサからポインテイング手段が離れたことが確認されて動作するときも、見かけ上、ポインテイング手段の挙動は、他のスイッチ手段(通常のタッチセンサによるボタンスイッチ等)へのタップと同様の挙動を生じているが、本発明においてタッチとして説明する場合には、タッチイン(接触時)とタッチアウト(離脱時)の両方において、別々のイベントを発生しているものとしている。
なお、上記タッチセンサは、画像表示モニタとタッチセンサを一体としたタッチパネルのタッチセンサ自体ではなく、仮想スイッチとして当該仮想スイッチへのアタックを検出するようにした、タッチ検出領域もしくはその近傍を示す画像表示部、もしくは、座標検出プログラムにおいて、ポインテイング手段の検出座標位置の判定に指定されているタッチ検出座標値等である。
また、本発明においては、タッチ動作時に、タッチインしてから、ある方向に向けて,指を滑らせながらタッチアウトするように、指を挙動させるようにしたフリック動作を検出するようにしている。
このフリック動作は、第1の択一選択機会の仮想スイッチ11を選択しているときのみ、ポインターの挙動を選出するジェスチャーとすることもある。
このフリック動作の検出は、タッチイン時とタッチアウト時に別々のイベントを発生するようにし、そのイベントは、タッチインと同時に、タッチインした仮想スイッチのイベントにより、タッチインしたポインテイング手段が指し示すスイッチ領域を中心にして、第2の択一選択機会を構成する別の択一仮想スイッチ18(図18〜図20の右側の3×3マトリクスで示す仮想スイッチ)を開くようにしている。
以下の図18〜図20の説明において、第1の択一選択機会を構成する左側に示す仮想スイッチ11を、第1の仮想スイッチ11とし、その第1の仮想スイッチ11が選択されることにより開かれて第2の択一選択機会を構成する右側に示す仮想スイッチを、第2の仮想スイッチ18として説明する。
そして、第2の仮想スイッチ18を開いたポインテイング手段が、タッチアウトする際に、第2の択一選択機会をなす第2の仮想スイッチ18の3×3マトリクスにおいて、ポインテイング手段の挙動方向にある仮想スイッチを、タッチインした直ぐ後のタッチアウトによるイベントにより、後から開く第2の仮想スイッチ18に設定されている複数の仮想スイッチのいずれかを択一選択する。
すなわち、ポインテイング手段がタッチインした位置で、いずれの方向にも接触点を振らずにタッチアウトすれば、そのポインテイング手段の挙動はタップ動作となり、上下左右及び斜めのいずれかの方向へ滑られながらタッチアウトすれば、フリック動作となる。
上記フリック動作の検出方法としては、第2の仮想スイッチ18をプログラムのメモリ上にマッピングしておき、そのマップをタッチセンサーのタッチ領域が通過したことを検出したり、また画像表示モニタとタッチセンサを一体としたタッチパネルを制御するオペレーティングシステム(OS)において、タッチパネルにタッチした指又はスタイラスペン等のの先端の挙動を、ジェスチャーとして検出する機能を利用し、その際のポインターの先端がタッチアウトに向けて移動する方向から、左右上下及び斜めの方向を検出するようにすることもできる。
このフリック動作の検出においては、タッチセンサーに接触するポインテイング手段及び後述する矢印等のポインタの挙動を、ソフトウエアーのプログラムにより、グラフィカルに解析して、予め定められた所要の振る舞いを示すジェスチャーと判別することもできる。なお、この場合のジェスチャーは、フリック動作においてのみ有効であり、タップ動作に該当させるイベントは、その領域を選択したことを表すポインターの位置へ確定信号を発生するクリック等で、別途に発生させる必要がある。
その他に、マウスポインターによる場合は,第1の選択機会の仮想スイッチ11において、仮想スイッチ11の領域の中でドラッグ操作を行い、そのドラッグした方向で第2の択一選択機会の択一選択を行なうこともできる。
本発明においては、文字入力仮想スイッチ11Aに対して、ポインターなどのポインテイング手段を介して、タップとフリック操作を持って文字を入力する操作を、タップ・フリック操作と略称して以下説明する。
図18〜図20は、図11及び図14に示す文字仮想スイッチ11a、及び数記仮想スイッチ11bのいずれかの第1の仮想スイッチ11にタッチしたときに、第2の仮想スイッチ18へ移り変わる状態を、それぞれの第1の仮想スイッチ11毎に示したものである。
第2の仮想スイッチ18は、3×3マトリクス構造で示されているが、主要部は、中央のスイッチとそれの左右上下に並ぶ、十字状に配置された5個のスイッチで、その5個のスイッチには、図10に示す各位置番号[0]〜[5]と各スイッチ番号[0]〜[5]を対応させて、各文字が割り付けられている。
そして、第1の仮想スイッチ11は、中央の波形下線を付した文字が選択されてタッチされたとき、波形下線を付した文字に重ねて、第2の仮想スイッチ18の択一選択機能が発揮し始める。
第2の仮想スイッチ18は、ポインテイング手段によるタッチイン時には、第2の仮想スイッチ18としての機能を素早く発揮し始めるが、3×3マトリクス模様を表示するタイミングには、若干の遅延タイマーがセットされており、素早いタップや素早いフリックに対しては、3×3マトリクス模様の表示を行わないか、もしくは、第2の仮想スイッチ18全体をフラッシュ表示するか、もしくは第2の仮想スイッチ18におけるフリックされた方向にある文字の部分を、部分的にフラッシュ表示する。
また、タップ動作に対しても同様の遅延タイマーがセットされており、タッチインからフリックまでの時間が、そのタイマーのセット時間を過ぎると、タイムアウトして3×3マトリクス模様を開く。
むろん、タイマーのセット時間内にフリックを行わずにタッチアウトすれば、それはタップと判定されて、3×3マトリクスの中央の文字が選択され、その際には、前記のように全体をフラッシュ表示したり、中央部分を部分的にフラッシュ表示する。
なお、上記タップ・フリック操作が高速度で行われる場合には、第2の仮想スイッチ18の表示を行わずに、文字入力を確定した時点で、ビープ音を発生したり、画面をフラッシュさせたり、画面及び機器を微少振動をさせたり等のいずれかの文字入力確定確認信号を発するようにすると良い。
このタイムアウト後にタッチアウトした場合は、いずれの文字も選択されずに、全体が3×3マトリクス模様で第2の仮想スイッチが表示され、この現在表示されている第2の仮想スイッチ18における3×3マトリクス模様の中の文字を、直接タップして択一選択することができる。
なお、第2の仮想スイッチ18の無選択時の経過時間に関しては、特にタイマーなどの設定はなく、通常の「戻り」コマンドなどで復帰させる。
また、第2の仮想スイッチ18は、開いた状態においても、タップ・フリック操作を有効としてあり、第1と第2の択一選択機会を、別々に分けて行なう文字入力手段と、入力手順を同じにしている。
このことは、単語の文字配列順に各仮想スイッチ11を辿っていく経路を学習する際に、手順の運びの速度を遅くして、ゆっくりした速度で、順に経路を辿って学習し、熟練度が進に従って、徐々に速度を上げるようにした学習に、有効に利用することができる。
ただし、第2の仮想スイッチ18を毎回開くため、常に1文字毎に、一端タッチアウトの操作を含むため、冗長な操作となるが、初心者にとっては、第2の仮想スイッチ18の表示模様が、実在(リアル)するスイッチの存在をイメージとして固定させるので、記憶させることで習熟度を高める学習には、学習効果を期待できる。
第2の仮想スイッチ18には、左斜め下に、ノーマルモードにおいて上向矢印が,シフトモードにおいては、下向矢印が表記されている。
同じく、第2の仮想スイッチ18には、右斜め下に、「sp」記号が表記されている。
この2ツの記号は、第2の仮想スイッチ18に、拡張機能を発揮させるコマンド入力スイッチである。
図18の小文字を入力するノーマルモードにおいては、左斜め下の方向にある下向矢印の方向にフリック、もしくはタッチすれば、属性変更の機能を発揮して、一時的に第2の仮想スイッチ18の入力モードをシフトモードに変更する。
同様に、図19の大文字を入力するシフトモードにおいては、左斜め下の方向にある上向矢印の方向にフリック、もしくはタッチすれば、属性変更の機能を発揮して、一時的に第2の仮想スイッチ18の入力モードをノーマルモードに変更する。
この拡張機能は、一時的な変更で、以降操作する仮想スイッチへの機能には反映されない。
次に、第2の仮想スイッチ18における右斜め下の「sp」へのフリック又はタッチは、英字単語の区切り文字(コード)である「スペースコード」を入力するための、拡張機能を発揮させる操作である。
上記第2の仮想スイッチ18における機能拡張スイッチについては、前記特許文献8の図15〜図17に開示されている。
また、第2の仮想スイッチ18における左斜め上と右斜め上の仮想スイッチは、本発明においては無定義としてあるが、拡張機能として、直前に戻る、最初に戻る等の、復帰、リセットなどの機能キーとして設定しておくことにより、初心者が操作を戻すときに戸惑わないですむ。
この、第1の仮想スイッチ11と第2の仮想スイッチ18の画像表示画面における大きさは、第1の仮想スイッチ11における隅丸四角形13の1辺を1とし、第2の仮想スイッチ18の3×3マトリクス構造の1辺を3とするような比率で構成すると、文字入力待ち受け画面10を構成する際に、最下段からのはみ出し量が少なくてすむ。
すなわち、文字入力待ち受け画面10を構成する、文字入力仮想スイッチ11Aにおける3×3マトリクス構造は、各仮想スイッチ11のスイッチ領域を区分するキートップ模様や、スイッチ区分線で仕切られるため、仮想スイッチ11間のピッチが、キートップ模様の幅や高さより、若干大きくなっている。
そのため、文字入力仮想スイッチ11Aの仮想スイッチ11の配列ピッチと同じくすると、第2の仮想スイッチ18を開くとき、スイッチ番号[5][4][8]の最下段の仮想スイッチ11の中央を中心として開くと、1ピッチ分だけ下方に飛び出すので、表示画面の小さな端末においては、下方に余白を多く必要とする。
また、文字入力仮想スイッチ11Aにおける各仮想スイッチ11のピッチより、第2の仮想スイッチ18のスイッチ間のピッチを若干小さくしておくと、図27図(b)(c)に示すように、互いの重なり具合に不整合を生じて、下地となる文字入力仮想スイッチ11Aの模様に対して、第2の仮想スイッチ18の視認性が高まり、初心者にとっては、操作性を高めることができる。
図21〜図23は、本発明の具体的な使用状況を説明するもので、表示画面の大きさの異なる端末に、文字入力仮想スイッチ11Aの表示サイズを揃えて適用した例である。
図21は、通称10インチ型(概略用紙規格のB5サイズ)と称される大きさのタブレットPC20へ、本発明に係る文字入力仮想スイッチ11Aを適用して、文字入力を行う状況を示している。
図22は、通称7インチ型(概略用紙規格のA5サイズ)と称される大きさの多機能携帯端末21へ、本発明に係る文字入力仮想スイッチ11Aを適用して、文字入力を行う状況を示している。
図23は、通称スマートフォンと称される、幅60から70mm、縦110から120mm程度の大きさの多機能電話機22へ、本発明に係る文字入力仮想スイッチ11Aを適用して、文字入力を行う状況を示している。
図21〜図23に示す文字入力仮想スイッチ11Aの3×3マトリクス構造の全体の大きさは、概略32mm×32mm程度の正方形か、もしくは若干縦方向を2〜5mm程度短寸とした、横長の長方形を呈している。
図21のタブレットPC20と、図22の多機能端末21においては、表示画面23が文字入力仮想スイッチ11Aのサイズに比して、十分に大きいのと、入力操作を右手24において行なう関係から、文字入力仮想スイッチ11Aを、右下隅に表示してある。
図23の多機能携帯電話22は、表示画面23が小さいので、文字入力仮想スイッチ11Aは、下部中央に表示してある。
文字入力仮想スイッチ11Aへの文字入力操作は、大きいタイプのタブレットPC20と多機能携帯端末21は、通常利き手の関係から、左手25で本体を保持して右手24の親指26、もしく人差し指27により、タップ・フリック操作をもって、行われる。
小型の多機能電話機22は、一般的には大きいタイプと同様に、左手25で保持して、右手24の人差し指27で操作するが、小型であることから、右手24で保持して、その親指26でタップ・フリック操作を行うことも多く、また左手25で保持して、その親指28でタップ・フリック操作を行うこともある。
図24は、タブレットPC20の表示画面23へ、文字入力仮想スイッチ11Aを、ほぼ横幅全体に拡大表示した例を示している。
このように文字入力仮想スイッチ11Aを大きく表示すると、各仮想スイッチ11の隅丸四角形13の大きさが、第2の仮想スイッチ18における1区画のスイッチ領域(3×3マトリクスの1個の領域)と等しいか、それよりもより大きくすることができ、その結果、仮想スイッチ11の文字群を代表する波形下線を付した文字の四方に、細字を持って表記したインデクス文字16の表示領域の面積が大きくなる。
図24においては、拡大表示された文字入力仮想スイッチ11Aの各仮想スイッチ11におけるインデックス文字16の領域に、直接タップしてそこに表示された文字を入力できるスイッチ領域を、文字入力仮想スイッチ11Aの拡大率に応じて、設定することが可能となる。
このインデックス文字16を直接タップして、文字を入力する場合においても、単語を入力する際の経路を辿って、タップ・フリック操作により入力できると共に、逆に、拡大表示した文字入力仮想スイッチ11Aによる、直接入力時の文字の探し方から、タップ・フリック操作による入力時の経路の辿り方を学習することができる。
この文字入力仮想スイッチ11Aを拡大して、インデックス文字16を直接タップして入力できる文字入力は、図2(a)に示すキーボード1から、1本指でキートップを打鍵操作するのと、択一選択機能としては等価であり、図2(a)のキーボード1による場合は、キートップ上に目印となる特徴的な案内がなく、全体が一様になって、キートップが配列されており、かつ表記文字にも特徴がないため、多くの単語それぞれに対応した文字入力経路を、目視確認しながら順次に辿る入力には適しない。
このことは、タブレットPC20の表示画面23へ、キーボード1の画面を表示した従来のキーパッド型の仮想キーボードの入力状況と全く同じとなり、タブレットPC20の本体を左手で把持して、右手の人差し指27でキーパッド型の仮想キーボードを操作すると、上述のようになる。
しかし、図24に示す拡大された文字入力仮想スイッチ11Aにおいては、波形下線を付した文字を目標にして、タップ・フリック操作する場合と同様に、多くの単語それぞれ固有に対応した経路を辿り、入力目標とする文字を容易に探すことができると共に、キーボード1の上、もしくはキーパットの上を辿る経路に比べて、右手の人差し指27が辿る経路は、十分に短くなっている。
特に、文字入力仮想スイッチ11Aにおいて、文字仮想スイッチ11aに、図15(a)に示す子音結合度順配列を採用した場合に、ホットスポット42の部分に、図7(c)に示す如く、97.2%の文字の出現頻度が集中すると共に、図9に示す如く、子音同士の結合度の高いもの同士は、同じ仮想スイッチ11の中に、続いて出現して、最短の経路を形成し、実キーボードやキーパッドにおいては、決して得られない特徴的な経路の短縮効果が得られ、文字入力の高効率化を計ることができると共に、そこで得られる学習効果は、文字入力仮想スイッチ11Aの大きさにかかわらず、図21〜23に示す多機能電話機22のサイズにおいても、タップ・フリック操作に十分に反映させることができる。
また、従来のキーパッド型においては、文字キーの表示領域を大きくし、かつ択一選択肢を少なくするために、数字と記号のキー群を省いて表示してあり、その結果、文字と記号と数字を混在させて連続して選択する場合、例えばパスワードなどを入力する場面においては、不都合や不便を生じている。
しかし、本発明の実施例とその変形例をなす3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチ11Aにおいては、文字仮想スイッチ11aと数記仮想スイッチ11bを同時に使用でき、かつ図18〜20に示す如く、ノーマルモードとシフトモードへの切換え機能も備えているので、そのような不具合や不都合を生じることがない。
なお、特許文献1〜3には、全文字数を選択肢とし、かつ少数の文字群を形成した択一選択手段が開示されているが、本発明のように選択肢を少数にして、2回の択一選択を経て、文字を選択する選択過程の学習が、上記特許文献の全文字数から1回で択一選択する択一選択手段の選択学習に、学習効果があることは記載されていない。
図25は、タブレットPC20において、文字入力編集画面29に、本発明に係る文字入力仮想スイッチ11Aを備えた、文字入力待ち受け画面10を適用し、文字入力仮想スイッチ11Aに、子音結合度順配列の文字仮想スイッチ11aを採用した実施例の使用状態を示すものである。
文字入力編集画面29は、図26に示す如く、キーボードに代わる文字入力待ち受け画面10と、入力文字表示画面30と、予測語表示画面31と、テキスト編集画面32とを備えている。
この文字入力編集画面29は、文字入力待ち受け画面10で選択されて入力された文字列を、入力文字表示画面30へ送って、単語の綴りが適正であればテキスト編集画面32に送るようになっている。
また、文字入力待ち受け画面10で選択された文字列は、選択される文字順に、予測語表示画面31の予測語処理部(図示略)に送られて、選択された文字列から予測される語又は文が、その予測語表示画面31に、適宜の優先順位を持って表示され、その表示された語又は文は、そこに表示されている語又は文にタッチすることにより、単語の文字列をフルスペルで入力しなくとも、予測して表示された単語が適正な単語もしくは文と認められた時点で、それにタッチしてテキスト編集画面32に送られるようになっている。
この予測語表示画面31から予測された単語を、テキスト編集画面32へ送るに際して、送られる単語の末尾には、区切り語のスペースを付与してあるため、文字入力仮想スイッチ11Aにおいては、スペースコードを入力する必要がない。
なお、これらの本発明の文字入力に係わらない通常動作におけるタッチは、仮想スイッチ等の表示画像領域のタッチセンサに指が触れたことを確認したときに、入力を確定するように動作し、通常のポインテイング手段は、対象図形にタッチしてから直ぐに離れるように挙動し、このようなポインテイング手段の挙動は、通常のタッチインとタッチアウトを対とするタップと称される操作となっている。
図27は、文字入力編集画面29において、本発明に係る子音結合度順の文字入力仮想スイッチ11Aの第1の仮想スイッチ11に、(a)に示す如く、右手24の人差し指27でタッチし、(b)に示す如くタッチ時間をタイムアウトさせて、第2の仮想スイッチ18を開き、(c)に示す如く、タッチした人差し指27を画面から離してタッチアウトさせて、第2の仮想スイッチ18を開いた状態とした、一連の操作状況を示している。
図27においては、右手24の人差し指27を、操作する指として図示して説明したが、図25に示すように、タブレットPC20を把持した場合は、右手24の親指26でタップ・フリック操作を行なうことが多い。
図28、図29は、図27と同様に、右手24の親指26により、文字入力待ち受け画面10における文字入力仮想スイッチ11Aを、タップ・フリック操作する状況を示すものである。
図28は、前記図22に示すの7インチ型多機能携帯端末21を、横長にし、表示画面23全体に、文字入力編集画面29を表示し、文字入力待ち受け画面10における、実施例の文字入力仮想スイッチ11Aを、右手24の親指26をもって、タップ・フリック操作する、文字入力操作状況を示している。
図29、図30、図31は、表示画面23を、本体側の表示画面23aと、蓋側の表示画面23bの2画面を備え、その本体側の表示画面23aの全面に、文字入力編集画面29を表示し、その中の文字入力待ち受け画面10に、実施例1の文字入力仮想スイッチ11Aを採用した例を示すものである。
図29は、7インチ型多機能携帯端末21と同サイズか若干小型で蓋付き携帯端末33で、前記図28と同様に、右手24の親指26をもって、タップ・フリック操作する、文字入力操作状況を示している。
図30は、ノートPC34の本体側の表示画面23aの全面に、文字入力編集画面29を表示し、その中の文字入力待ち受け画面10に、実施例の文字入力仮想スイッチ11Aを採用し、この文字入力仮想スイッチ11Aを右手24の人差し指27でタップ・フリック操作し、予測語表示画面31を左手25の人差し指35でタップ操作する、文字入力操作状況を示している。
図31は、電子辞典36の本体側の表示画面23aの全面に、文字入力編集画面29を表示し、その中の文字入力待ち受け画面10に、実施例の文字入力仮想スイッチ11Aを採用し、この文字入力仮想スイッチ11Aや予測語表示画面31を、ポインテイング手段としてスタイラスペン37でタップ・フリック操作する、文字入力操作状況を示している。
このスタイラスペン37を使用してのポインテイング操作においては、図24において、タブレットPC20の表示画面23へ、文字入力仮想スイッチ11Aを、ほぼ横幅全体に拡大表示した場合と同様に、タッチセンス領域とポインテイング操作部の相対寸法を、スタイラスペン37を用いることにより、仮想スイッチ11の大きさに対して、タッチ検出接触面積を十分に小面積とする(タッチ検出分解能を高くすること)ことができるため、仮想スイッチ11において、波形下線を付した文字の四方に細字を持って表記したインデクス文字16に、直接選択することを可能とする。
このインデックス文字16を直接的にスタイラスペン37をもってタップして、文字を入力できるようにした場合においても、前述の如く、単語を入力する際の経路を辿って、タップ・フリック操作(スタイラスペン37でもフリック操作はできる)により入力できると共に、前述と同様に、直接入力時の文字の探し方から、タップ・フリック操作による入力時の経路の辿り方を学習することができる。
図32は、デジタルテレビ38において、インターネットのブラウザ39を操作している画面で、ブラウザ39が所要の文字の入力を要求し、それに応じて文字入力編集画面29を開いて、文字を入力しようとする状況を示している。
デジタルテレビ38は、大型のモニター画面40を使用しているので、操作者からは距離を隔てており、タッチパネルは採用できない状態にあり、パソコンのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)に用いられる矢印状のポインター41により、文字入力待ち受け画面10における文字入力仮想スイッチ11Aやモード切り替え機能スイッチ12をポインティング操作する。
このポインター41による文字入力においては、タッチセンサーでは可能であったタッチアウトによるイベントができないので、当然タップ・フリック操作ができなくなるが、前述の如くドラッグ操作をフリック操作に代えて行えば、タップ・フリック操作と同様な操作を行える。
なお、通常のフリック入力においては,選択確定のスイッチ作動操作を行わないのが特徴で、ポインター41を使用して選択確定のクリック操作を行うのは、フリック動作の範疇に入らないものとする。ただし、ポインタ41が仮想スイッチ11の上を通過する際に、クリック動作を伴わないで、通過している仮想スイッチ11が選択確定状態にオンするように,ソフトウエアによる操作が行える場合には、フリック動作と同様に取り扱える。
例えば、通常のマウスポインタ操作におけるジェスチャーの如き操作であるが、本発明の文字入力仮想スイッチ11Aの如き、密度の高いスイッチ群の中で、特定の仮想スイッチを選択して、操作位置を特定しながら、タップに該当するジェスチュア−と、4方向のフリックに該当するジェスチュアーとを、使い分けするのは実質的に困難であると共に、ジェスチュアー後のポインタの位置を、次の仮想スイッチの選択に適する位置に維持するのが困難となる。
このデジタルテレビ38おいては、大きなモニター画面40を利用し、文字入力編集画面29による予測語補助機能などを利用して、より少ない入力文字数でも、所望の語句が入力できるので、入力速度を要求しないで、ゆっくりと入力文字を目視確認しながら入力するには適している。
例えば、デジタルテレビ38への文字入力については、ポインター41を使用して、図16〜図20の左側に示す、第1の択一選択状態の各仮想スイッチ11を、選択を目的とする仮想スイッチ11にポインター41を重ねて、クリックして選択し、それにより同図右側に示す第2の仮想スイッチ18を開いて、その後、第2の仮想スイッチ18に示される文字の上にポインター41を重ねて、クリックをしてその文字を選択する。
デジタルテレビ38における文字入力に関しては、図示の英字のアルファベッドの入力は無論、図36に示す日本語の仮名文字入力、韓国語のハングル文字の入力についても同様で、今後の高齢化社会におけるデジタルデバイドの解消ができるヒューマンインターフェイスを、何れの言語を使用しても共通に使用できるものが望まれる。
さらに、ポインテイング手段も、矢印のポインター41を使用しながら、そのポインター41に同調して、文字入力仮想スイッチ11Aにおける各仮想スイッチ11のスイッチ領域を順次に移動するようにした、表示輝度や表示色を変えて表示されるカーソル(図示略)と併用し、アナログ的移動をするポインター41の動きと、デジタル的に各仮想スイッチ間を順次に上下左右に移動するカーソルとで、各仮想スイッチ11を選択するようにすることもできる
このように、複数の仮想スイッチの択一選択には、ポインティングデバイスによる精密な調節制御を要しないようにして、文字選択における高度な訓練や熟練を排除するようにすることが望ましい。
そして、上述のような文字入力を行う目的としては、文字入力仮想スイッチ11Aの各仮想スイッチ11を3×3マトリクス構造に配置して、入力する言語に関わりなく、取り扱う文字の入力要領を統一し、その上で、本発明の如く、各言語の文字の出現頻度や文字同士の連結度合いに応じて文字入力の効率化を図り、操作手順を省力化して、操作する人の指や手への運動能力に係る筋力負担、及び文字配列を小領域に集約することによる、集中力を維持する上の精神的負担と目視確認する目視機能への負担を、軽減することを目的としている。
上述の如く、本発明の文字入力仮想スイッチ11Aは、タブレットPC20、多機能携帯端末21、多機能電話機22、蓋付き携帯端末33、ノートPC34、電子辞典36、デジタルテレビ38等、あらゆる表示画面23を備えた電子機器の文字入力手段に適用することができる。
タップ・フリック操作による文字入力においては、スタイラスペン37によることもあるが、主として、右手24の親指26や人差し指27によることが多く、1本の単一の指を、各仮想スイッチ11の上を素早く移動させながら、タップやフリックさせて、所要の単語を綴るべく動かしている。
この単一の指の移動に際して、ドボラック配列、子音出現度順の配列、子音結合度順の配列によるものは、クワテイ配列やアルファベッド順の配列によるものに比して、指先の移動軌跡が小さくなることが、図7、図8及び図9に示す、文字の出現頻度や子音の連結度合いによって検証することができる。
特に、本発明に係る子音結合度順配列の文字仮想スイッチ11aを採用したものは、ドボラック配列や子音出現度順の配列のものに比して、図9における評価が、同一スイッチ番号内での移動の◎と、上下のスイッチ番号への○が多く、かつホットスポット42の外側のスイッチ番号[4][5]へ移動の数が、圧倒的に少なくなっている。
クワテイ配列は、アルファベッド配列の要素を残存し、全体としての文字の出現頻度を考慮していない配列であることが、各データから想定できる。
そして、キーボードのように、択一選択するべき文字選択肢を均等に配列した1つの択一選択手段を用いて、初期においては、1本指、もしくは両手の人差し指2本で打鍵する状況があることを、予め想定していたと思われるが、そのためを考慮して、文字の出現頻度や子音同士の結合度合いを考慮することはなかったものと、図1、図3、図8、図9の各データから検証される。
参考例のドボラック配列は、キーボードの打鍵に、両手の各指を独立して使うタッチタイプが普及進展するに従って、両手の指使いの効率化を考慮して、文字の出現頻度による文字配列を定め、各文字を母音と子音を分けると共に、子音の出現頻度の高いものから順に集めて、出現頻度の高い母音群と出現頻度の高い子音群とを、ホームポジションを中心に配列してできたものと、図2、図3、図7、図8、図9から検証できる。
本発明においては、文を表記する言語の表記文字セットから、その言語で記述された文中の各表記文字の出現頻度や子音同士の結合度合いに応じ、複数文字を1組として構成した複数の文字群を、文字入力仮想スイッチ11Aの文字仮想スイッチ11aに割り当てることにある。
図4(a)に示すのが、言語を米語とした場合の子音文字の出現頻度順に5文字1組の文字群で構成した参考例である。
図2(b)の参考例を示すドボラック配列と、同じく図4(a)の参考例のを示す子音出現度順の文字配列を比べると、文字配列パターンの近似性は、決して高いものとは認め難い。
しかし、図7の(a)と(b)の各文字仮想スイッチ11aに割り振られた文字群相互の出現頻度値と、図9におけるドボラック配列の操作点の移動パターンと、子音出現度順の操作点の移動パターンの近似性が、非常に高く、ほぼ同一としても良いくらいに似ている。
特に、図7における(a)のドボラック配列と、(b)の子音出現度順の配列において、スイッチ番号[0]〜[3]までの出現頻度の合計が、ドボラック配列が92.8%、子音出現頻度順が97.1%と、両方とも92%を超えて、互いに非常に近い値で近似している。
図7(c)は、本発明に係る子音結合度順の配列によるもので、それのスイッチ番号[0]〜[3]までの出現頻度の合計は、97.5%となっている。
本発明においては、文字入力仮想スイッチ11Aにおける文字仮想スイッチ11aの上部4個の仮想スイッチ11が、文字入力に際して重要な役割を果たすので、このスイッチ番号[0]〜[3]までの4個の仮想スイッチ11が占める領域を、仮想線で明示し、これをホットスポット42とし、本発明に特徴的な特別な領域として以下に説明する。
上述の如く、文字仮想スイッチ11aのスイッチ番号[0]〜[3]の4個からなるホットスポット42における各文字の出現頻度が高いことを、本発明においては重視しており、参考例として示すドボラック配列と子音出現度順の配列においても、互いに文字配列としては相異部分が多々あるが、この4個の仮想スイッチ11の領域において、文字入力の操作性と操作効率が互いに優れ、その操作性と操作効率の対等性から、互いに類似性の高いものと認めることができる。
図7の(a)〜(c)に示す如く、スイッチ番号[0]〜[3]までの4個の仮想スイッチ11でなるホットスポット42は、図6(a)に示す、文字仮想スイッチ11aの右側に数記仮想スイッチ11bを設けて、3×3マトリクス構造の実施例の文字入力仮想スイッチ11Aを構成する場合と、図6(b)に示す、文字仮想スイッチ11aの左側に数記仮想スイッチ11bを設けて、3×3マトリクス構造の変形例を構成する場合とでは、マトリクスの左上部と右上部とに、配置を異なえている。
ホットスポット42が左上部にある文字入力仮想スイッチ11Aと、ホットスポット42が右上部にある文字入力仮想スイッチ11Aとでは、図21、図24、図25、図28、図29に示す、右手24の親指26での操作において、ホットスポット42を右上とした変形例の文字入力仮想スイッチ11Aの方が操作し易い状態にある。
また、図23においても、多機能電話機22を、右手24で保持して親指26で文字入力操作を行なうこともあり、この場合のように多機能電話機22を保持しながら親指26での文字入力操作は、親指26の根本をなす母指球部の自由度が阻害されるので、親指26の先端が左の奥に届き難く、そのため変形例の右上のホットスポット42の方が操作し易い。
さらに、本発明に係る子音結合度順の文字入力仮想スイッチ11Aは、選択操作手法をタップ・フリック操作によっているため、それのフリック操作は、小さな振りで素早く操作することにより、操作効率を高めることができ、その結果、4個の仮想スイッチ11が方形に纏まったホットスポット42に、各文字の出現頻度が97%以上集中していることは、タップ・フリック操作を効率的に利用できると共に、1つの単語を綴るための指先が辿る経路を、最短なものとしている。
また、本発明においては、文を表記する言語の表記文字セットから、その言語で記述された文中の各表記文字の出現度合いと、各文字相互の関わり度合いをそれに加味した、複数の文字群を構成することにより、ホットスポット42の4カ所の仮想スイッチ11への操作頻度を高めて、ホットスポット42へのタップ・フリック操作を集中させ、1本の親指26、又は1本の人差し指27でのタップ・フリック操作による文字入力操作を、容易にかつ迅速に行なうことを可能にする。
図33は、各種の文字配列毎の文字入力仮想スイッチ11Aにおいて、ホットスポット42及びそのホットスポットに対応する擬ホットスポット42aを、右上方にした、各種の例を示すものである。
この3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチ11Aにおいて、文字仮想スイッチ11aの左側に数記仮想スイッチ11bを配置することにより、文字仮想スイッチ11a上部の4個の仮想スイッチ11が、ホットスポット42として、右上方に位置することとなる。
この文字配列は、他にも特別に有意義な効果を発揮する、特別な配列をなしている。
例えば、図33(a)の本発明に係る子音結合度順配列、同じく(b)の参考例のドボラック配列、同じく(c)のクワテイ配列、同じく(d)の先行例のアルファベッド順配列においては、ホットスポット42及び擬ホットスポット42aにおける左下の、スイッチ番号[0]番の仮想スイッチには、クワテイ配列を除いて、母音文字群が割り当てられており、このスイッチ番号[0]番は、3×3マトリクス構造の中心をなす、特別な中央の位置をなしている。
なお、(d)のアルファベッド順配列のにおいては、子音文字の中で出現頻度が最も高い「t」の文字が、スイッチ番号[4]番に割り当てられているため、十分なホットスポットの役割を果たせないので、この領域を擬ホットスポット42aとして示し、同様に、(c)のクワテイ配列においても、出現頻度が高い「n」の文字がスイッチ番号[4]番に割り当てられていることと、母音群が集まっていないこと、及び後述の図8による検証から、十分なホットスポットの役割を果たせないので、この領域を擬ホットスポット42aとして示してある。
英語圏のアルファベッドの文字入力においては、母音文字の出現頻度が圧倒的に高く、この母音文字群を割り当てたスイッチ番号[0]番の仮想スイッチ11が、3×3マトリクスの中央に位置することは、他の仮想スイッチ11のいずれかを操作した後からの母音へのアクセス距離が均等しており、特に数記仮想スイッチ11bの各スイッチ番号[6]〜[8]番の仮想スイッチ11からのアクセスも均等になる。
しかも、初心者にとって、母音文字群は方形をなす3×3マトリクスの中央にあるとする認識が、文字入力の操作時に大きく働き、次の文字が母音文字であると認識したときに、どの文字を操作した後であっても、マトリクスの中央に意識を注目して、入力を目的とする母音文字を、波形下線を付した「e」(直線の下線で代用し、以下明細書中同様とする)を中心に、その周囲のインデックス文字を注視して、そこで視認した所望の文字に対してタップ・フリック操作により選択することが容易にできる。
また、この図33(c)及び図16に示すクワテイ配列においては、擬ホットスポット42aが特別に大きな役割を果たしていないこと、即ちホットスポット自体が形成されていないことが、図9における位置番号4、5へのアクセス数から知ることができる。
即ち、図8において、ホットスポット42から外れたスイッチ番号[4][5](位置番号と同じ)には、網掛けを施してあり、表の下部に示す如く、この両番号を使用した数は、ドボラック配列と子音出現度順配列が同数の7個、クワテイ配列においては13個、最も少ないのが1個の本発明に係る子音結合度順配列となり、クワテイ配列は、最も擬ホットスポット42aの使用頻度の低いことを検証することができる。
以上のことから、母音群及び連結する各種の子音同士、いずれにおいても、ホットスポット42の中で高い頻度で入力操作される、図7(c)に示した本発明に係る子音結合度順の配列が、最も高効率で入力操作できる配列であることを、検証することができる。
なお、クワテイ配列における各仮想スイッチ11を代表する、波形下線を付した文字は、左手側Lを上から順に「t」「g」「b」、右手側Rを同じく上から順に「y」「h」「n」としてあり、この文字群は、両手をキーボード1のホームポジションに置いた時、両方の人差し指の間に挟まる2列の文字となっている。
その結果、キーボード1においては、この両手の上側に数字キー群が、同じく両手の右外側に記号キー群が配置されている印象が強いので、文字仮想スイッチ11aの右側に数記仮想スイッチ11b配置した、図6の配置の方が、記号類を右側としていて、キーボード1のイメージと、文字入力仮想スイッチ11Aのイメージを合致させるには適している。
図34は、10インチ型のタブレットPC20の表示画面23に、図33(a)の子音結合度順配列による文字入力仮想スイッチ11Aを備えた、図35に示す文字入力編集画面29を表示して、右手24と左手25の両手でタブレットPC20の下端部を把持し、右手24の親指26と左手25の親指28とで、文字入力操作を行っている状況を示している。
この際の操作状況は、図25と図26に示す状態とほぼ同じであるが、文字入力仮想スイッチ11Aにおけるホットスポット42の位置が、図25では3×3マトリクスの左上方に位置し、図34、図35においては3×3マトリクスの右上方に位置している。
図34、図35に示す如く、文字入力仮想スイッチ11Aの変形例を示す、数記仮想スイッチ11bを左側に置いた方が、利き手の多い右利きの人達の右手24の親指26は、文字入力に際して、動かし易い位置となっている。
図33の(a)に示す、子音結合度順配列の文字入力仮想スイッチ11Aによる変形例と、同じく(b)に示すドボラック配列の文字入力仮想スイッチ11Aによる参考例は、図24と同様に、10インチ型タブレットPC20における表示画面23の全幅に、拡大して表示することができる(図示略)。
その際に、各仮想スイッチ11の波形下線を付した文字群を文字群を代表する記号15の文字、並びに、その記号15の文字の四方にアシスト表示したインデクス文字16の細字の文字に、直接タップして選択する択一選択機能を、タップ・フリック操作機能と同時に機能させることができる。
例えば、3×3マトリクス構造の文字入力仮想スイッチ11Aは、図18〜20に示す第1の択一選択機会の各仮想スイッチ11の機能と、第2の択一選択機会の仮想スイッチ18の機能を備えている。
さらに、所定の寸法以上に拡大して表示された場合に、拡大表示された各隅丸四角形13内のインデクス文字16の表示領域には、直接的にその領域へのタップ操作を検出する仮想スイッチが設定されて、キーボードと同様に、1回の選択操作で、1文字が選択できるようになっている。
この際の、第1選択機会における各仮想スイッチ11の左下のシフト切換えと、右下のスペース入力は、有効になっている。
また、第1選択機会における各仮想スイッチ11の波形下線を付した中央の模様へのタッチ後のタイムアウト時には、タッチした隅丸四角形13の領域を、第2選択機会の仮想スイッチ18として、その隅丸四角形13の領域の色や明るさを変え、その領域内の文字を検出する仮想スイッチ領域を、色や明るさを変えて、その領域が活性化されているように表示する。
その後、図18から図20の右側に示す仮想スイッチ18のような、3×3マトリクス構造ではなく、隅丸四角形13とインデクス文字16の状態のまま活性化表示された5個の文字領域を、タップして選択する。
無論、前述の如く、第1の選択機会の状態で、中央の波形下線を付した文字の領域にタッチしてから、選択を要する文字の方へフリックしても選択可能である。
このことは、一つの単語について、その単語のスペル順に、タップ・フリック操作の要領で、入力する指先の経路を辿る練習をしたり、その経路を辿りながら直接入力したりすることが可能となる。
上記文字入力仮想スイッチ11Aの拡大表示による直接入力は、図22、図28の7インチ型多機能携帯端末21、図29の携帯端末33、図30のノートPC34においても適用できる。
なお、図31に示す電子辞典36においては、文字入力編集画面29を使用しないで、直接文字入力仮想スイッチ11Aのみを大きく表示して、スタイラスペン37によるタップ操作によっても、直接操作入力を可能となる。
上述した文字入力仮想スイッチ11Aの拡大表示による直接入力に際しても、ホットスポット42内においては、最短距離で単語のスペル順に文字を辿って入力することができ、その経路は単語と写像関係を維持しており、しかもタップ・フリック操作の経路と近似しており、両方の入力手段は、互いに学習効果を高め合う関係にある。
図36と図37は、文字入力待ち受け画面10において、3×3マトリクス構造の仮想スイッチ11を備えた、各種の言語に対応した例を示すもので、図36は、本発明の先行例を示し、図37は、参考例のドボラック配列の2例と、本発明に係る子音結合度順配列の実施例と、その変形例を示すものである。
図36は、文字群を代表する記号15のみを、3×3マトリクス構造の各仮想スイッチ11の中央に付した文字入力仮想スイッチ11Aと、その両脇に6個の機能スイッチ12を備えた文字入力待ち受け画面10と、前記文字入力仮想スイッチ11Aと入れ替え可能なインデクス文字16を備えた文字入力仮想スイッチ11Aを、左右に並べて示すもので、(a)〜(e)に、文字入力仮想スイッチ11Aへ割り付けた言語と文字配列を、それぞれに異なえた例を示す。
(a)は、日本語の仮名文字を五十音順に配列した例を示し、右側のインデクス文字16を付した文字入力仮想スイッチ11Aには、斜め方向に拗音の選択を可能とした例を示してある。
(b)は、同じく日本語の仮名文字を配列した例で、配列の規則は、キーボード101型日本語キーボードの文字配列に準じて、文字入力仮想スイッチ11Aへ文字配列を施したもので、右側にインデクス文字16を付した文字入力仮想スイッチ11Aを示してある。
(c)は、ハングル文字入力用の配列をした例で、キーボード101型ハングル語キーボードの文字配列に準じて、文字入力仮想スイッチ11Aへ文字配列を施したもので、右側にインデクス文字16を付した文字入力仮想スイッチ11Aを示してある。
(d)と(e)は、標準英数字クワテイ配列をした例で、キーボード101型クワテイ配列標準キーボードの文字配列に準じて、文字入力仮想スイッチ11Aへ文字配列を施したもので、(d)は、文字仮想スイッチ11aの右側に数記仮想スイッチ11bを並べた例、(e)は、文字仮想スイッチ11aの左側に数記仮想スイッチ11bを並べた例を示し、それぞれの右側には、インデクス文字16を付した文字入力仮想スイッチ11Aを示してある。
上記(a)〜(e)のいずれにおいても、ホットスポット42に該当する領域は存在しない。
図37は、図36と同様に文字群を代表する記号15のみを、3×3マトリクス構造の各仮想スイッチ11の中央に付した文字入力仮想スイッチ11Aと、その両脇に6個の機能スイッチ12を備えた文字入力待ち受け画面10と、前記文字入力仮想スイッチ11Aと入れ替え可能なインデクス文字16を備えた文字入力仮想スイッチ11Aとを、左右に並べて示すものである。
(a)と(b)は、前記ドボラック配列の参考例に該当するもので、(a)が、文字仮想スイッチ11aの右側に数記仮想スイッチ11bを並べた参考例、(b)が、文字仮想スイッチ11aの左側に数記仮想スイッチ11bを並べた参考例を示し、それぞれの右側には、インデクス文字16を付した文字入力仮想スイッチ11Aを示してある。
(c)と(d)は、本発明に係る子音結合度順配列の実施例に該当するで、(a)が、文字仮想スイッチ11aの右側に数記仮想スイッチ11bを並べた実施例、(b)が、文字仮想スイッチ11aの左側に数記仮想スイッチ11bを並べた変形例を示し、それぞれの右側には、インデクス文字16を付した文字入力仮想スイッチ11Aを示してある。
上記図36と図37から解る如く、両図の左側に示す文字入力待ち受け画面10の構造は、全て同一構造をなしており、いずれの言語、いずれの文字配列においても、文字入力仮想スイッチ11Aの部分は、各仮想スイッチ11を3×3マトリクス構造とした、同一構造に構成することができることを示している。
今後、教科書や電子ブック等に利用が想定されるタブレットPC20、多機能携帯端末21、及びその他の多機能電話機22、蓋付き携帯端末33、ノートPC34、電子辞典36、デジタルテレビ38等、あらゆる表示画面23を備えた電子機器の文字入力手段において、ヒューマンインターフェイスのあり方として、操作性、操作仕様、あらゆるインターフェイスが共通することが最も好ましく、本発明によれば、言語の相異を超越して、共通性の高い文字入力手段を提供することが可能となる。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、幾多の変形した態様での実施が可能である。
1 キーボード
2 キースイッチ群
2a キースイッチ
3 数字段
3a 数字キー
3b 数字キー
4 文字上段
4a 文字キー
4b 文字キー
4L 文字群
4R 文字群
5a 文字キー
5b 文字キー
5 文字中段
5L 文字群
5R 文字群
6 文字下段
6a 文字キー
6b 文字キー
6L 文字群
6R 文字群
7 スペースバー
8 最下段
9 記号群
10 文字入力待ち受け画面
11 仮想スイッチ、第1の仮想スイッチ
11A 文字入力仮想スイッチ
11a 文字仮想スイッチ
11b 数記仮想スイッチ
12 機能スイッチ
13 隅丸四角形
15 文字群を代表する記号
16 インデクス文字
17 表示模様
18 第2の仮想スイッチ
20 ブレットPC
21 多機能携帯端末
22 多機能電話機
23 表示画面
24 右手
25 左手
26 親指
27 人差し指
28 親指
29 文字入力編集画面
30 入力文字表示画面
31 予測語表示画面
32 テキスト編集画面
33 蓋付き携帯端末
34 ノートPC
35 人差し指
36 電子辞典
37 スタイラスペン
38 デジタルテレビ
39 ブラウザ
40 モニター画面
41 ポインター
42 ホットスポット
[1]〜[6]位置番号(スイッチ番号)
R 右手側
L 左手側

Claims (22)

  1. 文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、第1の選択機会と第2の選択機会に分けて入力する文字入力方法であって、
    第1の選択機会においては、文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、各文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて複数の文字群に分け、その複数の文字群を、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチにより、各文字群のいずれかを択一選択し、
    第2の選択機会においては、文字群択一選択仮想スイッチで選択した文字群に含まれる各文字を、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に引き続いて、各文字の択一選択操作を可能とする、文字択一選択仮想スイッチにより、複数の文字のいずれかを択一選択することを特徴とする文字入力方法。
  2. 文を表記する言語が英語で、その英語の表記文字セットがアルファベッドである請求項1記載の文字入力方法。
  3. 各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を1組の文字群とし、残る各子音を、出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて5個1組にして分けた5組の文字群である請求項1又は2記載の文字入力方法。
  4. 各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、各子音の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて5個1組毎に分けた5組の文字群である請求項1〜3いずれか記載の文字入力方法。
  5. 各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、出現頻度の高いもの同士で、かつ子音同士の関わり度合いの強いもの同士を集めて、5個1組毎に分けた5組の文字群である請求項1〜4いずれか記載の文字入力方法。
  6. 複数の文字群を、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、出現頻度の高い文字群を配置した仮想スイッチを、互いに近接させて、ホットスポットを形成している請求項1〜5いずれか記載の文字入力方法。
  7. 各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×2又は2×3マトリクス構造をなしている請求項1〜6いずれか記載の文字入力方法。
  8. 各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチの左右又は上下のいずれかに配列されている請求項1〜7いずれか記載の文字入力方法。
  9. 3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチが、文字、数字、記号を入力する文字入力仮想スイッチをなしている請求項8記載の文字入力方法。
  10. 文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に引き続いて各文字の択一選択操作を可能とする、文字択一選択仮想スイッチが、当該文字択一選択仮想スイッチに割り当てられた各文字を、文字群択一選択仮想スイッチを択一選択するための仮想スイッチを中心位置として、その中心位置へ当該文字群を代表する文字を、残る他の各文字をその周囲に配置し、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に継続的に引き継いで、当該文字択一選択仮想スイッチの選択操作に係る中心位置でのタップ操作と、その周囲の位置へのフリック選択操作により、各文字を択一選択してなる請求項1〜9いずれか記載の文字入力方法。
  11. 文字択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなし、文字群択一選択仮想スイッチが選択されたとき、中央の仮想スイッチを選択操作された位置にして、択一選択機能の発揮を開始するとともに、択一選択に係るタップ操作を検出するための時間遅れを伴って、当該文字選択仮想スイッチに割り当てられている各文字を、択一選択位置に表示する請求項10記載の文字入力方法。
  12. 文を表記する言語の表記文字セットの各文字を、その言語で記述された文中の各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群と、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、各文字群を配置した文字群択一選択仮想スイッチと、文字群択一選択仮想スイッチの選択操作に連動して、選択した文字群の各文字を択一選択する、文字択一選択仮想スイッチとを備えることを特徴とする文字入力装置。
  13. 文を表記する言語が英語で、その英語を表記文字セットがアルファベッドである請求項12記載の文字入力装置。
  14. 各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を1組の文字群とし、残る各子音を、出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて5個1組にして分けた5組の文字群である請求項12又は13記載の文字入力装置。
  15. 各表記文字の文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、各子音の出現頻度順に5個1組毎に分けた5組の文字群である請求項12〜14いずれか記載の文字入力装置。
  16. 各表記文字の出現度合いと文字相互の関わり度合いに応じて分けた複数の文字群が、各母音を5個1組の文字群とし、残る各子音を、出現頻度の高いもの同士を集めて5個1組毎に分けた5組の文字群である請求項12〜15いずれか記載の文字入力装置。
  17. 複数の文字群を、各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに、配置した文字群択一選択仮想スイッチが、出現頻度の高い文字群を配置した仮想スイッチを、互いに近接させて、ホットスポットを形成している請求項12〜16いずれか記載の文字入力装置。
  18. 各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×2又は2×3マトリクス構造をなした相対位置を持っている請求項12〜17いずれか記載の文字入力装置。
  19. 各文字群の各文字の出現度合の総計に応じて、複数の文字群を択一選択する各仮想スイッチに配置した文字群択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチの左右又は上下のいずれかに配列されている請求項12〜18いずれか記載の文字入力装置。
  20. 3×3マトリクス構造をなす各仮想スイッチが、文字、数字、記号を入力する文字入力仮想スイッチをなしている請求項19記載の文字入力装置。
  21. 文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に引き続いて各文字の択一選択操作を可能とする、文字択一選択仮想スイッチが、当該文字択一選択仮想スイッチに割り当てられた各文字を、文字群択一選択仮想スイッチを択一選択するための仮想スイッチを中心位置として、その中心位置へ当該文字群を代表する文字を、残る他の各文字をその周囲に配置し、文字群択一選択仮想スイッチの択一選択操作に継続的に引き継いで、当該文字択一選択仮想スイッチの選択操作に係る中心位置でのタップ操作と、その周囲の位置へのフリック選択操作により、各文字を択一選択するようにした文字択一選択仮想スイッチである請求項12〜20いずれか記載の文字入力装置。
  22. 文字択一選択仮想スイッチが、3×3マトリクス構造をなし、文字群択一選択仮想スイッチが選択されたとき、中央の仮想スイッチを選択操作された位置にして、択一選択機能の発揮を開始するとともに、択一選択に係るタップ操作を検出するための時間遅れを伴って、当該文字選択仮想スイッチに割り当てられている各文字を、択一選択位置に表示する請求項21記載の文字入力装置。
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