JP2004197904A - トラクタの油圧式無段変速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、油圧式無段変速装置は、ミッションケ−スの内部に納めポ−トブロックをミッションケ−スの強度メンバ−として使用できない構成であった。更に、油圧式無段変速装置に付随する各付属装置は、ポ−トブロックが小さく、しかも、ミッションケ−スの内部に設けているから、これをフレ−ムとして使用できない課題があった。
【解決手段】本発明のポ−トブロック1は、その前面Fに油圧ポンプ2Pを、後面Rに油圧モ−タ2Mを装着して油圧式無段変速装置2を構成した。前記ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より外側位置の前後両面に、ケ−ス取付面3F、3Rを形成して前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとを接合してミッションケ−ス4を構成したトラクタの油圧式無段変速装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のポ−トブロック1は、その前面Fに油圧ポンプ2Pを、後面Rに油圧モ−タ2Mを装着して油圧式無段変速装置2を構成した。前記ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より外側位置の前後両面に、ケ−ス取付面3F、3Rを形成して前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとを接合してミッションケ−ス4を構成したトラクタの油圧式無段変速装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタの油圧式無段変速装置に関するもので、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来からトラクタの油圧式無段変速装置は、ミッションケ−スに内装して設けられ、ポ−トブロックに油圧ポンプと油圧モ−タとをそれぞれ装着した構成となっている。この場合、油圧式無段変速装置は、ポ−トブロックの片面に油圧ポンプと油圧モ−タとを並べて配置した構成や、ポ−トブロックを挟んで一側面に油圧ポンプを、他側面に油圧モ−タをそれぞれ配置して取り付けた構成がある。
【0003】
そして、従来のポ−トブロックは、例えば、特開平7−69088号公報(特許文献1参照)に記載された構成では、ポ−トブロック11の前面にHST1のポンプ部Pのみが設けられ、後面にモ−タ部Mとトランスミッション2を設けた構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−69088号公報(2頁、及び3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の油圧式無段変速装置は、ミッションケ−スの内部に装備されており、ポ−トブロックをミッションケ−スの強度メンバ−として使用できない課題があった。更に、油圧式無段変速装置に付随する付属装置は、ポ−トブロックが小さく、しかも、ミッションケ−スの内部に設けているから、これをフレ−ムの一部分として使用できず、チャ−ジ回路の配管やチャ−ジフィルタを、ポ−トブロックに直接取り付けることができないために、余分なメタルや配管を必要とし、検圧等のメンテナンスもミッションケ−スの外側から簡単にはできない課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、ポ−トブロック1は、その前面Fに油圧ポンプ2Pを、後面Rに油圧モ−タ2Mをそれぞれ装着して油圧式無段変速装置2を構成し、前記ポ−トブロック1は、前記油圧式無段変速装置2より外側位置の前後両面に、ケ−ス取付面3F、3Rをそれぞれ形成し、該ケ−ス取付面3F、3Rには、前側取付面3Fに前部ミッションケ−ス4Fを、後側取付面3Rに後部ミッションケ−ス4Rをそれぞれ接合して取り付けてミッションケ−ス4を構成したトラクタの油圧式無段変速装置であって、ポ−トブロックを大きく形成してフレ−ムの一部とした点に特徴がある。そして、本案に係るポ−トブロックは、前後両面に前部ミッションケ−スと後部ミッションケ−スとを連結してミッションケ−スの大幅な強度アップを図ることができた。更に、請求項1の発明は、ポ−トブロックの外周面が外側に露出した構成になっているから、油圧取り出し等をミッションケ−スの外側で行なうこともできる。
【0007】
つぎに、請求項2の発明は、ポ−トブロック1は、外側に露出した外周部に、油圧ポンプ2Pと油圧モ−タ2Mとの間を循環するオイルの検圧ポ−ト5を構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置であって、ポ−トブロックがミッションケ−スの一部として外側に位置する構成を利用して、検圧用のポ−トが比較的簡単に製作できるものとなっている。
【0008】
つぎに、請求項3の発明は、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置に貫通孔6を形成し、該貫通孔6には、前部ミッションケ−ス4Fから後部ミッションケ−ス4Rを経由して機外に動力を取り出すためのPTO軸7を、貫通して構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置であって、本案に係るポ−トブロックは、PTO軸に影響されずに、大きく形成できてフレ−ムとしての機能を発揮できる。そして、本案の構成は、従来のように、ポ−トブロックとPTO軸の位置をずらして迂回させて軸装する等の煩わしい構成を取る必要がない構成となった。
【0009】
つぎに、請求項4の発明は、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置において、後部ミッションケ−ス4Rから前方に延長して前輪8、8を伝動する前輪駆動軸9を、軸受支持する軸受装置10を設けて構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置であって、ポ−トブロックを、フレ−ムの一部として使用し、後部ミッションケ−スから前側に延長する前輪駆動軸を軸受したものである。このように、ポ−トブロックは、前輪駆動軸を前後に貫通して軸受するから、大きくすることに何らの制限も受けず、大型に製作できる。そのため、ポ−トブロックは、ミッションケ−スの一部として強度を確保しながらフレ−ム機能を有するものとなった。
【0010】
【発明の効果】
まず、請求項1の発明は、ミッションケ−スを前部ミッションケ−スと後部ミッションケ−スとの2つから形成して、ポ−トブロックを間に挟んで前後両面から接合して取り付け、一体構成としているから、ミッションケ−ス全体の強度を大幅にアップすることができた特徴がある。そして、ポ−トブロックは、油圧式無段変速装置の主要な一部分でありながら、フレ−ムとして利用できるものとなり、外周面が外側に露出した構成になっているので油圧取り出し等をミッションケ−スの外側で行なうことができる特徴もある。
【0011】
そして、請求項2の発明は、上記請求項1の発明と同様の効果を発揮できるものでありながら、ポ−トブロックがミッションケ−スの一部として外側に位置する構成を利用して、検圧用のポ−トが比較的簡単に構成できるから、外部で油圧を計測できるものとなっている。
【0012】
そして、請求項3の発明は、ミッションケ−ス内に、前後方向に延長されているPTO軸をポ−トブロック内の貫通孔を通すことによって、ポ−トブロックをPTO軸に制限を受けることなく大きく形成できる利点があり、頑丈なフレ−ムとしての機能を発揮できるものとなった。本案の場合、従来のように、ポ−トブロックとPTO軸との位置をずらして迂回させて軸装する等の煩わしい構成を必要としない特徴がある。
【0013】
そして、請求項4の発明は、ポ−トブロックを、フレ−ムの一部として使用し、後部ミッションケ−スから前側に延長する前輪駆動軸を軸受したものである。このように、ポ−トブロックは、前後に貫通する前輪駆動軸に制限を受けることなく大型に製作できてミッションケ−スの一部としてフレ−ム機能を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、トラクタTは、図6に示すように、前輪8、8と後輪11、11とを駆動する四輪駆動型であって、中間下部(例えばモア)と後部(例えばロ−タリ−耕耘装置)とに農作業機を連結して作業ができる構成としている。そして、油圧式無段変速装置2は、図1に示すように、ポ−トブロック1の前面Fに油圧ポンプ2Pを取り付け、後面Rに油圧モ−タ2Mを取り付けて構成している。そして、油圧ポンプ2Pは、前部に搭載したエンジン12(図6参照)から伝動機構13(図1参照)を経由した回転動力が入力軸14を介して入力されて駆動される構成としている。そして、油圧モ−タ2Mは、上記油圧ポンプ2Pから送り出された作動油がポ−トブロック1内の油路(変速装置回路19)を経由して送り込まれて駆動され変速した回転動力を出力軸15から後部ミッションケ−ス4Rの副変速装置16に伝動する構成としている。
【0015】
この実施例の場合、油圧式無段変速装置2は、図3、及び図4の油圧回路に示すように、トラクタTの前部にあるラジエ−タ17の前側に取り付けたオイルク−ラ−18を経由して変速装置回路19に供給され、油圧ポンプ2Pから油圧モ−タ2Mに循環され、前、後進の切替えと無段変速ができる構成としている。そして、変速操作機構は、従来から公知であるから、具体的には示さないが、操縦席から操作レバ−の直線的移動操作によりニュ−トラル位置を中心にして前後進の切替えと、操作角度に応じて油圧ポンプ2Pの斜板角を変え、油圧モ−タ2Mの出力を変える構成になっている。
【0016】
そして、上述の副変速装置16は、図面に示す実施例においては、高速、中速、低速の3速が選択できる構成としている。
そして、ポ−トブロック1は、図1、及び図2に示すように、前後両側面において、油圧ポンプ2P、及び油圧モ−タ2Mの取付位置より外側の全周に渡ってケ−ス取付面3F、3Rを形成し、この前後両方の取付面3F、3Rに前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとをそれぞれ取り付けてミッションケ−ス4を構成している。
【0017】
このようにして、ミッションケ−ス4は、前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとを、上述のようにポ−トブロック1によって一体的に接合した構成としている。そして、ミッションケ−ス4は、図1に示すように、前部ミッションケ−ス4Fには、エンジン12側から伝動される伝動機構13、入力軸14とこれによって駆動される油圧ポンプ2P、及び伝動機構13からギヤ伝動によって伝動されるPTOクラッチ20が内装され、後部ミッションケ−ス4Rには、油圧モ−タ2Mとこれに接続した副変速装置16、後部のデフ機構に走行動力を出力する動力取出軸21、上記副変速装置16を経由して伝動される前輪駆動軸9等が内装された構成となっている。
【0018】
つぎに、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置に貫通孔6を形成し、この貫通孔6には、前部ミッションケ−ス4Fから後部ミッションケ−ス4Rを経由して機外に動力を取り出すためのPTO軸7を、貫通して構成している。この場合、PTO軸7は、図1で解るように、始端部を前記したPTOクラッチ20の従動側に連結して上記した貫通孔6を通して後部ミッションケ−ス4R内を経由して後方機外に、作業機を伝動する回転動力の取り出しができる構成としている。
【0019】
つぎに、前輪駆動軸9は、図1、及び図2に示すように、上記PTO軸7より下側の位置でポ−トブロック1に形成した軸受孔22に装置した軸受装置10に軸受支持されており、更に、前方に延長して前輪8、8を伝動するデフ機構に走行動力を伝動する構成としている。
【0020】
このようにして、本案に係るトラクタTは、前後輪を駆動する四輪駆動型に構成している。
つぎに、検圧ポ−ト5は、図1に示すように、ポ−トブロック1の上部で外側に露出した外周部に設け、油圧ポンプ2Pと油圧モ−タ2Mとの間を循環する作動油の油圧を計測できる構成としている。この場合、上記検圧ポ−ト5は、図3に示す変速装置回路19の回路中において、油圧モ−タ2Mに近い部位に設け、圧送されている作動油の油圧を計測できる構成としている。
【0021】
そして、ポ−トブロック1は、図5に示すように、大きく形成することによって油圧式無段変速装置2に付属する装置のメタル(取付用フレ−ム)として利用でき、チャ−ジ配管24を前面に直接取り付けており、更に、後面にチャ−ジフィルタ25を直接取り付けて構成している。
【0022】
従来の構成は、チャ−ジ回路の配管からフィルタに送るためにメタル等を必要としていたが、本案実施例の場合、上述のとおり、ポ−トブロック1をメタル代わりに利用して構成を簡単にし、コスト低減ができるものとなった。それと同様に、チャ−ジフィルタ25は、上述のとおり、ポ−トブロック1に直接取り付けることによって、構成を簡略化し、製造コストを低減できたものである。
【0023】
つぎに、トラクタTの油圧回路は、図4(図6は簡略化した回路)に示すように、後部ミッションケ−ス4Rの内部で低位置に装備したフィルタ26からサクションパイプ27を介して主ポンプ28とチャ−ジポンプ29との2つのポンプに分岐して連通している。そして、主ポンプ28は、機体後部に装置している昇降シリンダ30に連通して作業機の昇降を行なう構成としている。そして、チャ−ジポンプ29は、図4に示すように、分流弁31を経由してPTOクラッチ20のアクチュエ−タ20Aとパワ−ステアリング機構32側とに送油される構成としている。
【0024】
そして、変速装置回路19は、図面に示すように、既に説明したラジエ−タ17の前面に装置しているオイルク−ラ18を経由してチャ−ジフィルタ25に送られて変速装置回路19に供給される配管としている。
以上の構成であるから、請求項1に係る実施例は、ミッションケ−ス4を前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとの2つから形成し、ポ−トブロック1を挟んで前後両面のケ−ス取付面3F、3Rに接合して一体構成としている。したがって、ミッションケ−ス4は、ポ−トブロック1によって大幅に強度アップが図られ、耐久性に優れたものとなった。そして、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2の主要な一部分を構成するものでありながら、フレ−ムとしても利用できる特徴があり、外周面が外側に露出した構成になっているから、これを利用して油圧取り出し等をミッションケ−スの外側で行なうことができるものとなった。
【0025】
つぎに、請求項2に係る実施例は、上記請求項1の実施例と同様の特徴を有するものでありながら、ポ−トブロック1がミッションケ−ス4の一部として外側に位置する構成を利用して、検圧用のポ−トが比較的簡単に構成できるから、外部で変速装置回路19を流動している作動油の油圧を計測できるものとなった。
【0026】
つぎに、請求項3に係る実施例は、ミッションケ−ス4内に、前後方向に延長されているPTO軸7を、ポ−トブロック1内に設けた貫通孔6を通すことによって、ポ−トブロック1をPTO軸7に制限を受けることなく大きい形状に形成できる利点があり、頑丈なフレ−ムとしての機能を発揮できるものとなった。本案の場合、従来のように、ポ−トブロック1とPTO軸7との位置を、干渉を避けるようにずらして迂回させて軸装する等の煩わしい製作を必要とせず、製作が楽になった。
【0027】
つぎに、請求項4に係る実施例は、ポ−トブロック1を、フレ−ムの一部として利用し、後部ミッションケ−ス4Rから前側に延長する前輪駆動軸9を軸受したものである。このように、ポ−トブロック1は、前後に貫通する前輪駆動軸9によって制限を受けることなくなり、大形に製作できてミッションケ−ス4の一部としてフレ−ム機能を有するものである。
【0028】
別実施例1
つぎに、図7、及び図8に基づいて別実施例1を説明する。
別実施例1は、油圧式無段変速装置の油圧回路の改良に関し、トラクタが傾斜地で作業をしても、油圧式無段変速装置の油圧回路にエアを吸引することがなく、変速装置の良好な作動を保ち、チャ−ジポンプの破損を未然に防止して耐久性を高めるものである。
【0029】
まず、従来のこの種の装置は、図8に示すように、トラクタTの各油圧機構に作動油を送る主ポンプ側のサクションパイプSの先端部に接続したサクションフィルタFと、油圧式無段変速装置Hのチャ−ジポンプPに連通したサクションフィルタGとは、別々にミッションケ−スM内に配置されていた。そして、従来型の場合、チャ−ジポンプPに連通したサクションフィルタGは、ミッションケ−ス内の前側に、主ポンプ側のサクションパイプSの先端部に接続したサクションフィルタFは、図8から解るように、後方側に配置されていた。
【0030】
そのため、チャ−ジポンプPは、トラクタTが傾斜地(傾斜地では、通常、登り勾配で走行する事が多い。)で、例えば、牧草の刈取作業をするとき、サクションフィルタGの外側に充分なオイルがいき渡らずエア溜りができてエアを吸引して破損する等の課題があった。
【0031】
そこで、別実施例1は、図7に示すように、機体後部のフィルタ35に連通したサクションパイプ36の途中からチャ−ジポンプ29側に分岐油路37を設けて吸引し、変速装置回路19に供給できる構成としている。
以上述べたように、別実施例1は、トラクタTの主ポンプ側のサクションパイプ36の途中からチャ−ジポンプ29側に分岐油路37を設けて作動油を供給するから、傾斜地の作業においてもエアを吸引することがほとんどなく、チャ−ジポンプ29と油圧式無段変速装置2とを保護して耐久性を保つことができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、ミッションケ−スの側断面図である。
【図2】本発明の実施例であって、一部の側断面図である。
【図3】本発明の実施例であって、油圧式無段変速装置の回路図である。
【図4】本発明の実施例であって、全体の回路図である。
【図5】本発明の実施例であって、一部の側断面図である。
【図6】本発明の実施例であって、油圧配管を模式的に記載したトラクタの側面図である。
【図7】本発明の別実施例1であって、平面図である。
【図8】説明用に示す従来型の平面図である。
【符号の説明】
1 ポ−トブロック 2 油圧式無段変速装置
2P 油圧ポンプ 2M 油圧モ−タ
3F、3R ケ−ス取付面 4 ミッションケ−ス
4F 前部ミッションケ−ス 4R 後部ミッションケ−ス
5 検圧ポ−ト 6 貫通孔
7 PTO軸 8、8 前輪
9 前輪駆動軸 10 軸受装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタの油圧式無段変速装置に関するもので、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来からトラクタの油圧式無段変速装置は、ミッションケ−スに内装して設けられ、ポ−トブロックに油圧ポンプと油圧モ−タとをそれぞれ装着した構成となっている。この場合、油圧式無段変速装置は、ポ−トブロックの片面に油圧ポンプと油圧モ−タとを並べて配置した構成や、ポ−トブロックを挟んで一側面に油圧ポンプを、他側面に油圧モ−タをそれぞれ配置して取り付けた構成がある。
【0003】
そして、従来のポ−トブロックは、例えば、特開平7−69088号公報(特許文献1参照)に記載された構成では、ポ−トブロック11の前面にHST1のポンプ部Pのみが設けられ、後面にモ−タ部Mとトランスミッション2を設けた構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−69088号公報(2頁、及び3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の油圧式無段変速装置は、ミッションケ−スの内部に装備されており、ポ−トブロックをミッションケ−スの強度メンバ−として使用できない課題があった。更に、油圧式無段変速装置に付随する付属装置は、ポ−トブロックが小さく、しかも、ミッションケ−スの内部に設けているから、これをフレ−ムの一部分として使用できず、チャ−ジ回路の配管やチャ−ジフィルタを、ポ−トブロックに直接取り付けることができないために、余分なメタルや配管を必要とし、検圧等のメンテナンスもミッションケ−スの外側から簡単にはできない課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、ポ−トブロック1は、その前面Fに油圧ポンプ2Pを、後面Rに油圧モ−タ2Mをそれぞれ装着して油圧式無段変速装置2を構成し、前記ポ−トブロック1は、前記油圧式無段変速装置2より外側位置の前後両面に、ケ−ス取付面3F、3Rをそれぞれ形成し、該ケ−ス取付面3F、3Rには、前側取付面3Fに前部ミッションケ−ス4Fを、後側取付面3Rに後部ミッションケ−ス4Rをそれぞれ接合して取り付けてミッションケ−ス4を構成したトラクタの油圧式無段変速装置であって、ポ−トブロックを大きく形成してフレ−ムの一部とした点に特徴がある。そして、本案に係るポ−トブロックは、前後両面に前部ミッションケ−スと後部ミッションケ−スとを連結してミッションケ−スの大幅な強度アップを図ることができた。更に、請求項1の発明は、ポ−トブロックの外周面が外側に露出した構成になっているから、油圧取り出し等をミッションケ−スの外側で行なうこともできる。
【0007】
つぎに、請求項2の発明は、ポ−トブロック1は、外側に露出した外周部に、油圧ポンプ2Pと油圧モ−タ2Mとの間を循環するオイルの検圧ポ−ト5を構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置であって、ポ−トブロックがミッションケ−スの一部として外側に位置する構成を利用して、検圧用のポ−トが比較的簡単に製作できるものとなっている。
【0008】
つぎに、請求項3の発明は、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置に貫通孔6を形成し、該貫通孔6には、前部ミッションケ−ス4Fから後部ミッションケ−ス4Rを経由して機外に動力を取り出すためのPTO軸7を、貫通して構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置であって、本案に係るポ−トブロックは、PTO軸に影響されずに、大きく形成できてフレ−ムとしての機能を発揮できる。そして、本案の構成は、従来のように、ポ−トブロックとPTO軸の位置をずらして迂回させて軸装する等の煩わしい構成を取る必要がない構成となった。
【0009】
つぎに、請求項4の発明は、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置において、後部ミッションケ−ス4Rから前方に延長して前輪8、8を伝動する前輪駆動軸9を、軸受支持する軸受装置10を設けて構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置であって、ポ−トブロックを、フレ−ムの一部として使用し、後部ミッションケ−スから前側に延長する前輪駆動軸を軸受したものである。このように、ポ−トブロックは、前輪駆動軸を前後に貫通して軸受するから、大きくすることに何らの制限も受けず、大型に製作できる。そのため、ポ−トブロックは、ミッションケ−スの一部として強度を確保しながらフレ−ム機能を有するものとなった。
【0010】
【発明の効果】
まず、請求項1の発明は、ミッションケ−スを前部ミッションケ−スと後部ミッションケ−スとの2つから形成して、ポ−トブロックを間に挟んで前後両面から接合して取り付け、一体構成としているから、ミッションケ−ス全体の強度を大幅にアップすることができた特徴がある。そして、ポ−トブロックは、油圧式無段変速装置の主要な一部分でありながら、フレ−ムとして利用できるものとなり、外周面が外側に露出した構成になっているので油圧取り出し等をミッションケ−スの外側で行なうことができる特徴もある。
【0011】
そして、請求項2の発明は、上記請求項1の発明と同様の効果を発揮できるものでありながら、ポ−トブロックがミッションケ−スの一部として外側に位置する構成を利用して、検圧用のポ−トが比較的簡単に構成できるから、外部で油圧を計測できるものとなっている。
【0012】
そして、請求項3の発明は、ミッションケ−ス内に、前後方向に延長されているPTO軸をポ−トブロック内の貫通孔を通すことによって、ポ−トブロックをPTO軸に制限を受けることなく大きく形成できる利点があり、頑丈なフレ−ムとしての機能を発揮できるものとなった。本案の場合、従来のように、ポ−トブロックとPTO軸との位置をずらして迂回させて軸装する等の煩わしい構成を必要としない特徴がある。
【0013】
そして、請求項4の発明は、ポ−トブロックを、フレ−ムの一部として使用し、後部ミッションケ−スから前側に延長する前輪駆動軸を軸受したものである。このように、ポ−トブロックは、前後に貫通する前輪駆動軸に制限を受けることなく大型に製作できてミッションケ−スの一部としてフレ−ム機能を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、トラクタTは、図6に示すように、前輪8、8と後輪11、11とを駆動する四輪駆動型であって、中間下部(例えばモア)と後部(例えばロ−タリ−耕耘装置)とに農作業機を連結して作業ができる構成としている。そして、油圧式無段変速装置2は、図1に示すように、ポ−トブロック1の前面Fに油圧ポンプ2Pを取り付け、後面Rに油圧モ−タ2Mを取り付けて構成している。そして、油圧ポンプ2Pは、前部に搭載したエンジン12(図6参照)から伝動機構13(図1参照)を経由した回転動力が入力軸14を介して入力されて駆動される構成としている。そして、油圧モ−タ2Mは、上記油圧ポンプ2Pから送り出された作動油がポ−トブロック1内の油路(変速装置回路19)を経由して送り込まれて駆動され変速した回転動力を出力軸15から後部ミッションケ−ス4Rの副変速装置16に伝動する構成としている。
【0015】
この実施例の場合、油圧式無段変速装置2は、図3、及び図4の油圧回路に示すように、トラクタTの前部にあるラジエ−タ17の前側に取り付けたオイルク−ラ−18を経由して変速装置回路19に供給され、油圧ポンプ2Pから油圧モ−タ2Mに循環され、前、後進の切替えと無段変速ができる構成としている。そして、変速操作機構は、従来から公知であるから、具体的には示さないが、操縦席から操作レバ−の直線的移動操作によりニュ−トラル位置を中心にして前後進の切替えと、操作角度に応じて油圧ポンプ2Pの斜板角を変え、油圧モ−タ2Mの出力を変える構成になっている。
【0016】
そして、上述の副変速装置16は、図面に示す実施例においては、高速、中速、低速の3速が選択できる構成としている。
そして、ポ−トブロック1は、図1、及び図2に示すように、前後両側面において、油圧ポンプ2P、及び油圧モ−タ2Mの取付位置より外側の全周に渡ってケ−ス取付面3F、3Rを形成し、この前後両方の取付面3F、3Rに前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとをそれぞれ取り付けてミッションケ−ス4を構成している。
【0017】
このようにして、ミッションケ−ス4は、前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとを、上述のようにポ−トブロック1によって一体的に接合した構成としている。そして、ミッションケ−ス4は、図1に示すように、前部ミッションケ−ス4Fには、エンジン12側から伝動される伝動機構13、入力軸14とこれによって駆動される油圧ポンプ2P、及び伝動機構13からギヤ伝動によって伝動されるPTOクラッチ20が内装され、後部ミッションケ−ス4Rには、油圧モ−タ2Mとこれに接続した副変速装置16、後部のデフ機構に走行動力を出力する動力取出軸21、上記副変速装置16を経由して伝動される前輪駆動軸9等が内装された構成となっている。
【0018】
つぎに、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置に貫通孔6を形成し、この貫通孔6には、前部ミッションケ−ス4Fから後部ミッションケ−ス4Rを経由して機外に動力を取り出すためのPTO軸7を、貫通して構成している。この場合、PTO軸7は、図1で解るように、始端部を前記したPTOクラッチ20の従動側に連結して上記した貫通孔6を通して後部ミッションケ−ス4R内を経由して後方機外に、作業機を伝動する回転動力の取り出しができる構成としている。
【0019】
つぎに、前輪駆動軸9は、図1、及び図2に示すように、上記PTO軸7より下側の位置でポ−トブロック1に形成した軸受孔22に装置した軸受装置10に軸受支持されており、更に、前方に延長して前輪8、8を伝動するデフ機構に走行動力を伝動する構成としている。
【0020】
このようにして、本案に係るトラクタTは、前後輪を駆動する四輪駆動型に構成している。
つぎに、検圧ポ−ト5は、図1に示すように、ポ−トブロック1の上部で外側に露出した外周部に設け、油圧ポンプ2Pと油圧モ−タ2Mとの間を循環する作動油の油圧を計測できる構成としている。この場合、上記検圧ポ−ト5は、図3に示す変速装置回路19の回路中において、油圧モ−タ2Mに近い部位に設け、圧送されている作動油の油圧を計測できる構成としている。
【0021】
そして、ポ−トブロック1は、図5に示すように、大きく形成することによって油圧式無段変速装置2に付属する装置のメタル(取付用フレ−ム)として利用でき、チャ−ジ配管24を前面に直接取り付けており、更に、後面にチャ−ジフィルタ25を直接取り付けて構成している。
【0022】
従来の構成は、チャ−ジ回路の配管からフィルタに送るためにメタル等を必要としていたが、本案実施例の場合、上述のとおり、ポ−トブロック1をメタル代わりに利用して構成を簡単にし、コスト低減ができるものとなった。それと同様に、チャ−ジフィルタ25は、上述のとおり、ポ−トブロック1に直接取り付けることによって、構成を簡略化し、製造コストを低減できたものである。
【0023】
つぎに、トラクタTの油圧回路は、図4(図6は簡略化した回路)に示すように、後部ミッションケ−ス4Rの内部で低位置に装備したフィルタ26からサクションパイプ27を介して主ポンプ28とチャ−ジポンプ29との2つのポンプに分岐して連通している。そして、主ポンプ28は、機体後部に装置している昇降シリンダ30に連通して作業機の昇降を行なう構成としている。そして、チャ−ジポンプ29は、図4に示すように、分流弁31を経由してPTOクラッチ20のアクチュエ−タ20Aとパワ−ステアリング機構32側とに送油される構成としている。
【0024】
そして、変速装置回路19は、図面に示すように、既に説明したラジエ−タ17の前面に装置しているオイルク−ラ18を経由してチャ−ジフィルタ25に送られて変速装置回路19に供給される配管としている。
以上の構成であるから、請求項1に係る実施例は、ミッションケ−ス4を前部ミッションケ−ス4Fと後部ミッションケ−ス4Rとの2つから形成し、ポ−トブロック1を挟んで前後両面のケ−ス取付面3F、3Rに接合して一体構成としている。したがって、ミッションケ−ス4は、ポ−トブロック1によって大幅に強度アップが図られ、耐久性に優れたものとなった。そして、ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2の主要な一部分を構成するものでありながら、フレ−ムとしても利用できる特徴があり、外周面が外側に露出した構成になっているから、これを利用して油圧取り出し等をミッションケ−スの外側で行なうことができるものとなった。
【0025】
つぎに、請求項2に係る実施例は、上記請求項1の実施例と同様の特徴を有するものでありながら、ポ−トブロック1がミッションケ−ス4の一部として外側に位置する構成を利用して、検圧用のポ−トが比較的簡単に構成できるから、外部で変速装置回路19を流動している作動油の油圧を計測できるものとなった。
【0026】
つぎに、請求項3に係る実施例は、ミッションケ−ス4内に、前後方向に延長されているPTO軸7を、ポ−トブロック1内に設けた貫通孔6を通すことによって、ポ−トブロック1をPTO軸7に制限を受けることなく大きい形状に形成できる利点があり、頑丈なフレ−ムとしての機能を発揮できるものとなった。本案の場合、従来のように、ポ−トブロック1とPTO軸7との位置を、干渉を避けるようにずらして迂回させて軸装する等の煩わしい製作を必要とせず、製作が楽になった。
【0027】
つぎに、請求項4に係る実施例は、ポ−トブロック1を、フレ−ムの一部として利用し、後部ミッションケ−ス4Rから前側に延長する前輪駆動軸9を軸受したものである。このように、ポ−トブロック1は、前後に貫通する前輪駆動軸9によって制限を受けることなくなり、大形に製作できてミッションケ−ス4の一部としてフレ−ム機能を有するものである。
【0028】
別実施例1
つぎに、図7、及び図8に基づいて別実施例1を説明する。
別実施例1は、油圧式無段変速装置の油圧回路の改良に関し、トラクタが傾斜地で作業をしても、油圧式無段変速装置の油圧回路にエアを吸引することがなく、変速装置の良好な作動を保ち、チャ−ジポンプの破損を未然に防止して耐久性を高めるものである。
【0029】
まず、従来のこの種の装置は、図8に示すように、トラクタTの各油圧機構に作動油を送る主ポンプ側のサクションパイプSの先端部に接続したサクションフィルタFと、油圧式無段変速装置Hのチャ−ジポンプPに連通したサクションフィルタGとは、別々にミッションケ−スM内に配置されていた。そして、従来型の場合、チャ−ジポンプPに連通したサクションフィルタGは、ミッションケ−ス内の前側に、主ポンプ側のサクションパイプSの先端部に接続したサクションフィルタFは、図8から解るように、後方側に配置されていた。
【0030】
そのため、チャ−ジポンプPは、トラクタTが傾斜地(傾斜地では、通常、登り勾配で走行する事が多い。)で、例えば、牧草の刈取作業をするとき、サクションフィルタGの外側に充分なオイルがいき渡らずエア溜りができてエアを吸引して破損する等の課題があった。
【0031】
そこで、別実施例1は、図7に示すように、機体後部のフィルタ35に連通したサクションパイプ36の途中からチャ−ジポンプ29側に分岐油路37を設けて吸引し、変速装置回路19に供給できる構成としている。
以上述べたように、別実施例1は、トラクタTの主ポンプ側のサクションパイプ36の途中からチャ−ジポンプ29側に分岐油路37を設けて作動油を供給するから、傾斜地の作業においてもエアを吸引することがほとんどなく、チャ−ジポンプ29と油圧式無段変速装置2とを保護して耐久性を保つことができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、ミッションケ−スの側断面図である。
【図2】本発明の実施例であって、一部の側断面図である。
【図3】本発明の実施例であって、油圧式無段変速装置の回路図である。
【図4】本発明の実施例であって、全体の回路図である。
【図5】本発明の実施例であって、一部の側断面図である。
【図6】本発明の実施例であって、油圧配管を模式的に記載したトラクタの側面図である。
【図7】本発明の別実施例1であって、平面図である。
【図8】説明用に示す従来型の平面図である。
【符号の説明】
1 ポ−トブロック 2 油圧式無段変速装置
2P 油圧ポンプ 2M 油圧モ−タ
3F、3R ケ−ス取付面 4 ミッションケ−ス
4F 前部ミッションケ−ス 4R 後部ミッションケ−ス
5 検圧ポ−ト 6 貫通孔
7 PTO軸 8、8 前輪
9 前輪駆動軸 10 軸受装置。
Claims (4)
- ポ−トブロック1は、その前面Fに油圧ポンプ2Pを、後面Rに油圧モ−タ2Mをそれぞれ装着して油圧式無段変速装置2を構成し、前記ポ−トブロック1は、前記油圧式無段変速装置2より外側位置の前後両面に、ケ−ス取付面3F、3Rをそれぞれ形成し、該ケ−ス取付面3F、3Rには、前側取付面3Fに前部ミッションケ−ス4Fを、後側取付面3Rに後部ミッションケ−ス4Rをそれぞれ接合して取り付けてミッションケ−ス4を構成したトラクタの油圧式無段変速装置。
- ポ−トブロック1は、外側に露出した外周部に、油圧ポンプ2Pと油圧モ−タ2Mとの間を循環するオイルの検圧ポ−ト5を構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置。
- ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置に貫通孔6を形成し、該貫通孔6には、前部ミッションケ−ス4Fから後部ミッションケ−ス4Rを経由して機外に動力を取り出すためのPTO軸7を、貫通して構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置。
- ポ−トブロック1は、油圧式無段変速装置2より下方位置において、後部ミッションケ−ス4Rから前方に延長して前輪8、8を伝動する前輪駆動軸9を、軸受支持する軸受装置10を設けて構成した請求項1記載のトラクタの油圧式無段変速装置。
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JP2002369999A JP2004197904A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | トラクタの油圧式無段変速装置 |
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US8069951B2 (en) | 2004-10-01 | 2011-12-06 | Jatco Ltd | Installation structure of oil cooler of vehicular transmission |
KR101129149B1 (ko) * | 2010-07-09 | 2012-03-23 | 동양물산기업 주식회사 | 트랙터의 무단변속 트랜스미션 |
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2002
- 2002-12-20 JP JP2002369999A patent/JP2004197904A/ja active Pending
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