JP2004197733A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センダゲージ50は、燃料ポンプ30を支持するフランジ20およびブラケット43とは別体のステー60に取り付けられている。そのため、ステー60の形状を変更することにより、フランジ20およびブラケット43をはじめとする燃料供給装置1の各部材の形状を変更することなく、センダゲージ50の取り付け位置は任意に設定される。したがって、フランジ20およびブラケット43などの設計変更を招くことなく、センダゲージ50の位置をフロート部材54と燃料タンク10、サブタンク12またはサクションフィルタ31との干渉が防止される位置に変更することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料供給装置として、燃料タンクの内部に燃料ポンプを設置するインタンク式の燃料供給装置が公知である。このような燃料供給装置では、燃料タンクまたは燃料タンクの内部に収容されるサブタンクに蓄えられている燃料の液面を検出することにより、燃料タンク内の燃料の残量を検出している。そのため、燃料供給装置は、燃料に浮遊するフロート部材、ならびにフロート部材の位置を検出する検出手段を有している。従来、検出手段は、燃料ポンプを燃料タンクに取り付けるための蓋部材、燃料ポンプを蓋部材と反対側から支持するブラケット、あるいは燃料ポンプのフィルタケースなどに設置されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−34960号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、検出手段の設置位置はあらかじめ蓋部材、ブラケットまたは燃料ポンプに設定されているため、検出手段の設置位置を容易に変更することはできない。そのため、例えば燃料供給装置が適用される燃料タンクあるいはサブタンクの形状によっては、フロート部材は燃料タンク、サブタンクまたは燃料に含まれる異物を除去するサクションフィルタと干渉することがある。フロート部材と燃料タンク、サブタンクまたはサクションフィルタとの干渉を回避するためには、燃料供給装置が適用される燃料タンクの形状ごとに異なる設計の蓋部材、ブラケットまたは燃料ポンプなどを用意しなければならない。したがって、燃料供給装置を構成する部品および設計の共通化が困難である。
【0005】
そこで、本発明の目的は、検出手段の位置の変更が容易であり、部品および設計の共通化が容易な燃料供給装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、検出手段の位置の変更、ならびに部品および設計の共通化が容易であり、空きスペースが有効に利用される燃料供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、検出手段は支持部材に支持されている。支持部材は蓋部材およびブラケットとは別体である。そのため、支持部材の形状を変更することにより、適用される燃料タンクの形状に合わせて検出手段が支持される位置は任意に変更される。これにより、蓋部材、燃料ポンプあるいはブラケットなど各部の設計変更を招くことなく、検出手段が支持される位置は容易に変更される。したがって、検出手段の位置の変更が容易であり、蓋部材およびブラケットをはじめとする部品ならびに設計の共通化を容易にすることができる。
請求項2または請求項3記載の発明では、支持部材と蓋部材およびブラケットとは嵌合している。そのため、支持部材と蓋部材およびブラケットとは容易に着脱することができる。
【0007】
請求項4記載の発明では、検出手段は支持部材に支持されている。支持部材は、ブラケットおよび連結部材とは別体である。そのため、支持部材の形状を変更することにより、適用される燃料タンクの形状に合わせて検出手段が支持される位置は任意に変更される。これにより、蓋部材や燃料ポンプなど各部の設計変更を招くことなく、検出手段が支持される位置は容易に変更される。したがって、検出手段の位置の変更が容易であり、蓋部材および燃料ポンプをはじめとする部品および設計の共通化を容易にすることができる。また、連結部材は蓋部材と燃料ポンプとを連結しているため、連結部材には蓋部材と燃料ポンプとの間に支持部材を取り付け可能な空きスペースが形成される。したがって、連結部材の空きスペースを有効に利用することができる。
【0008】
請求項5記載の発明では、支持部材は二本の連結部材に接続される二本の腕部を有している。連結部材は、蓋部材の径方向両端部から燃料タンク側へ伸びている。そのため、支持部材は蓋部材の周方向の二か所で連結部材に取り付けられる。したがって、支持部材、ならびに支持部材に設置される検出手段を連結部材に取り付けることができる。
【0009】
請求項6記載の発明では、腕部は連結部材に形成されている小径部に嵌合可能な嵌合部を有している。これにより、腕部は連結部材の小径部に嵌合される。そのため、支持部材と連結部材とは容易に着脱することができる。また、連結部材の小径部の位置を変更することにより、支持部材の形状を変更することなく、支持部材ならびに支持部材に設置される検出手段の位置は容易に変更される。したがって、部品および設計の共通化を容易にすることができる。
【0010】
請求項7記載の発明では、支持部材は一方の側が蓋部材に取り付けられ、他方の側が連結部材に取り付けられている。そのため、支持部材は蓋部材および連結部材の二か所で支持される。したがって、支持部材、ならびに支持部材に設置される検出手段を蓋部材およびブラケットに確実に取り付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態による燃料供給装置1を示す。燃料タンク10は、金属で形成されており、上壁部に円形の開口部11が形成されている。燃料供給装置1の蓋部材としてのフランジ20は、円板状形成されており、開口部11を覆って燃料タンク10の上壁部に係止され取り付けられている。フランジ20は、燃料タンク10の一部を構成している。燃料供給装置1のフランジ20以外の部品は燃料タンク10の内部に収容されている。
【0012】
フランジ20には、燃料吐出管21および電気コネクタ22が組み付けられている。フランジ20、燃料吐出管21および電気コネクタ22は樹脂で一体成形される構成でもよい。燃料吐出管21は、燃料ポンプ30から吐出され燃料フィルタ40を通過した燃料を燃料タンク10の外部に供給する管である。電気コネクタ22は、リード線23を経由して燃料ポンプ30に電力を供給するとともに、燃料検出手段としてのセンダゲージ50が計測した燃料の残量を燃料タンク10の外部の例えば図示しないECUに送出する。
【0013】
サブタンク12は、燃料タンク10の内部に収容され、金属で一体成形されている。なお、燃料タンク10およびサブタンク12は金属に限らず樹脂で形成してもよい。また、サブタンク12を省略し、燃料タンク10に燃料ポンプ30や燃料フィルタ40などを直接設置する構成としてもよい。サブタンク12には、図示しない開口部が形成されており、燃料タンク10内の燃料は開口部を経由してサブタンク12内に流入する。サブタンク12の内部には、燃料ポンプ30、燃料フィルタ40およびサクションフィルタ31などが収容されている。燃料ポンプ30は燃料フィルタ40を一体に有している。燃料フィルタ40は、フィルタケース41内に収容されている図示しないフィルタエレメントにより燃料ポンプ30から吐出される燃料に含まれる比較的小さな異物を捕集する。サクションフィルタ31は、燃料ポンプ30の燃料吸入側に位置する燃料入口32に取り付けられ、燃料ポンプ30がサブタンク12内から吸入する燃料に含まれる比較的大きな異物を捕集する。
【0014】
燃料ポンプ30の燃料吐出側は、フィルタケース41と一体のハウジング42に覆われている。燃料ポンプ30は、図1に示す状態で燃料吐出側を鉛直方向上側に、燃料吸入側を鉛直方向下側にしてサブタンク12内に収容されている。燃料ポンプ30は、内部に図示しないモータを有し、モータとともに回転するインペラにより燃料吸引力を発生する。燃料ポンプ30から吐出され、燃料フィルタ40により異物が除去された燃料は、燃料吐出管21からエンジンへ供給される。
【0015】
フランジ20には、ハウジング42が接続されている。ハウジング42は、燃料フィルタ40が収容されるフィルタケース41と一体に樹脂で形成されており、燃料ポンプ30を収容している。フランジ20を燃料タンク10の開口部11に取り付けることにより、フランジ20に接続されたハウジング42に収容されている燃料ポンプ30は燃料タンク10に取り付けられる。ハウジング42の鉛直方向下方すなわち燃料吸入側には、ブラケット43が設置されている。ブラケット43は、ハウジング42に取り付けられ、フランジ20とは反対側から燃料ポンプ30を支持している。
【0016】
フランジ20およびブラケット43には、支持部材としてのステー60が取り付けられている。ステー60は、図2に示すように取付部61、腕部62および係止部63を有している。取付部61は、ステー60の表側すなわち燃料タンク10と対向している側に形成されている。取付部61には、図1に示すようにセンダゲージ50が取り付けられる。取付部61には、図2に示すようにセンダゲージ50を取り付けるための溝611、ならびにセンダゲージ50を保持するための爪612が形成されている。
【0017】
腕部62は、図3に示すようにフランジ20からブラケット43方向へ伸びて形成されている接続部24に取り付けられる。フランジ20の接続部24には周方向に突出するリブ241が形成されている。図2に示すように、ステー60は接続部24のリブ241に嵌合する爪64を有している。爪64は、腕部62の反取付部側の端部に形成されている。また、ステー60の腕部62の付け根の近傍には、ステー60の裏側から燃料ポンプ30側へ突出するT字形状のT字リブ65が形成されている。このT字リブ65は、図3に示すようにフランジ20からブラケット43方向へ伸びて形成されている片状部25に形成されている溝26に嵌合される。ステー60の爪64と接続部24のリブ241とが嵌合し、T字リブ65と片状部25の溝26とが嵌合することにより、図4に示すようにステー60はフランジ20に固定される。
【0018】
係止部63は、図5に示すようにステー60の裏側すなわち燃料ポンプ30に面している側に形成されている。係止部63はL字形状のL字リブ631を有している。図6に示すように、ブラケット43には係止部63のL字リブ631の形状に対応するL字形状のブラケットリブ431が形成されている。係止部63のL字リブ631とブラケットリブ431とがスナップフィットによって噛み合って嵌合することにより、ステー60はブラケット43に固定される。
【0019】
図1に示すセンダゲージ50は、センサ部51、フロートアーム52、支持部53およびフロート部材54を有している。センダゲージ50は、サクションフィルタ31と燃料フィルタ40との間に位置している。センサ部51には電気抵抗の異なる複数の電気配線が形成されている。センサ部51は、リード線23および電気コネクタ22を経由して図示しない外部のECUに接続されている。フロートアーム52は、一方の端部にフロート部材54を有し、他方の端部は支持部53に支持されている。フロート部材54の移動によってフロートアーム52が揺動すると、フロートアーム52の端部を支持する支持部53は回動し、支持部53とセンサ部51との接触位置が変化する。支持部53とセンサ部51との接触位置の変化は、センサ部51の電気抵抗の変化として検出される。これにより、燃料に浮遊するフロート部材54の位置によってセンサ部51から出力される電流値が変化し、燃料タンク10内の燃料の液面位置すなわち燃料の残量が検出される。
【0020】
フロート部材54は、フロートアーム52の支持部53とは反対側の端部に取り付けられている。フロート部材54は、燃料に浮遊し、燃料タンク10内の燃料の残量に応じて移動する。フロート部材54は、フロートアーム52に支持されているため、支持部53を回転中心として揺動する。
【0021】
センサ部51は、電気配線とは反対側すなわち裏側に図示しないリブおよび嵌合部を有している。リブは、図2に示すステー60に形成されている溝611と嵌合可能である。また、嵌合部はステー60に形成されている爪612とスナップフィットにより嵌合可能である。リブを溝611に嵌合させ、嵌合部と爪612とをスナップフィットにより嵌合させることにより、図1に示すようにセンサ部51はステー60に固定される。ステー60の取付部61にセンサ部51を取り付けることにより、センサ部51、フロートアーム52、支持部53およびフロート部材54が一体に構成されたセンダゲージ50はステー60に取り付けられる。
【0022】
次に、フランジ20およびブラケット43へのステー60の取り付けについて説明する。
まず、ステー60のT字リブ65を片状部25の溝26に図3の下方から挿入する。このとき、T字リブ65が溝26に沿って移動することにより、ステー60は上下方向の移動が案内される。また、T字リブ65と片状部25とが接触することにより、ステー60は片状部25の板厚方向すなわち図3の紙面前後方向の移動が規制される。このとき、係止部63はブラケット43の近傍にある。ステー60のT字リブ65と片状部25の溝26とが嵌合した状態において、ステー60を図1の上方すなわちフランジ20方向へスライドさせる。これにより、図6に示すように、ブラケット43と対向する係止部63のL字リブ631はブラケット43のブラケットリブ431と嵌合する。ステー60をフランジ20方向へさらにスライドさせることにより、ステー60の爪64は接続部24のリブ241にスナップフィットにより嵌合する。その結果、図4に示すようにステー60はフランジ20およびブラケット43に取り付けられる。
【0023】
ステー60は、接続部24のリブ241とステー60の爪64とが当接、ならびに腕部62の接続部24方向への締め付け力により、図1の上下方向への移動が制限される。また、ステー60は、片状部25の溝26のフランジ20側の端部とT字リブ65とが当接することにより、図1の上方向への移動がさらに制限される。一方、ステー60は、片状部25の溝26とT字リブ65との当接、ならびにステー60のL字リブ631とブラケット43のブラケットリブ431との嵌合により、図1の左右方向すなわち燃料ポンプ30の周方向、ならびに図1の前後方向すなわち燃料ポンプ30の径方向への移動が制限される。これらにより、ステー60は、フランジ20およびブラケット43に固定される。
【0024】
フランジ20およびブラケット43へのステー60の取り付けが完了すると、ステー60にセンダゲージ50が取り付けられる。センダゲージ50は、上述のようにスナップフィットによりステー60に取り付けられる。ステー60は、フランジ20およびブラケット43に固定されており、図1の上下、左右および前後の各方向への移動が制限されがたつきが抑えられている。そのため、ステー60に取り付けられているセンダゲージ50は、がたつきが抑えられ、取り付け位置の精度が向上する。
【0025】
以上、説明した本発明の第1実施形態では、センダゲージ50をフランジ20およびブラケット43とは別体のステー60に取り付けている。そのため、ステー60の形状を変更することにより、フランジ20およびブラケット43をはじめとする燃料供給装置1の各部材の形状を変更することなく、センダゲージ50の取り付け位置は任意に設定される。例えばステー60の腕部62の長さ、あるいは取付部61の位置および形状などを変更することにより、センダゲージ50の位置は図1の上下、左右および前後において任意に変更される。したがって、フランジ20およびブラケット43などの設計変更を招くことなく、センダゲージ50の位置の変更を容易にすることができる。
【0026】
また、フランジ20およびブラケット43の設計変更を招くことがないので、燃料供給装置1が適用される燃料タンク10あるいはサブタンク12の形状が相違する場合でも、ステー60の形状のみを変更し、燃料供給装置1の各部は共通設計とすることができる。したがって、燃料供給装置1を構成する部品および設計の共通化ならびに部品点数の低減を図ることができる。
【0027】
さらに、ステー60の形状を変更することにより、センダゲージ50の取り付け位置が変更されるとともに、フロート部材54が移動する軌道も変更される。そのため、センダゲージ50の取り付け位置を、フロート部材54と燃料タンク10、サブタンク12またはサクションフィルタ31との干渉がない位置に設定することができる。したがって、サクションフィルタ31の形状を変更する必要がなく、異物の除去性能および燃料吸入性能の低下を防止することができる。さらに、サクションフィルタ31の形状の複雑化を防止することができる。
【0028】
また、第1実施形態では、センダゲージ50とステー60、ならびにステー60とフランジ20およびブラケット43とは、スナップフィットなどの嵌合により固定される。そのため、センダゲージ50およびステー60の取り付けおよび取り外しが容易である。したがって、燃料供給装置1が適用される燃料タンク10などの形状に合わせてセンダゲージ50およびステー60を容易に変更することができる。
【0029】
さらに、第1実施形態では、ステー60はフランジ20およびブラケット43に固定される。また、ステー60とフランジ20との間、ならびにステー60とブラケット43との間は複数の部分で嵌合している。そのため、ステー60は、図1の上下方向、左右方向および前後方向において位置決めされるとともに、移動が制限される。したがって、ステー60に取り付けられているセンダゲージ50の位置精度を高めることができ、燃料の残量の検出精度を高めることができる。
【0030】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による燃料供給装置を図7に示す。第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
燃料フィルタ40を有する燃料ポンプ30とフランジ20とは連結部材としてのシャフト70により連結されている。シャフト70の一端はフランジ20の圧入部27に圧入され、シャフト70の他端は燃料フィルタ40のフィルタケース41に形成されている取付部44に支持されている。シャフト70は、図8に示すようにフランジ20の径方向の両端部にそれぞれ一本ずつ配置されている。したがって、フランジ20から二本のシャフト70が燃料ポンプ30側へ伸びている。シャフト70は、例えば鉄や鋼などの金属により略円柱状に形成されている。シャフト70は、軸方向の途中に他の部分よりも小径の小径部71を有している。
【0031】
シャフト70には、図7に示すようにステー80が取り付けられている。ステー80には、センダゲージ50が設置されいてる。ステー80は、図9に示すように取付部81、腕部82、83を有している。腕部82および腕部83は、二本のシャフト70に対応して取付部81から二本伸びて形成されている。腕部82および腕部83の取付部81と反対側の端部には、それぞれ嵌合部821および嵌合部831が形成されている。取付部81は、ステー80の表側すなわち燃料タンク10と対向している側に形成されている。取付部81には、センダゲージ50を取り付け、保持するための爪84が形成されている。
【0032】
腕部82および腕部83は、取付部81からフランジ20の周方向かつ径方向内側へ突出して形成されている。腕部82および腕部83は、フランジ20の軸方向において取付部81のフランジ20側の端部に形成されている。腕部82および腕部83の取付部81と反対側の端部にそれぞれ形成されている嵌合部821および嵌合部831は、シャフト70の小径部71に嵌合可能である。
【0033】
ステー80は樹脂から形成されており、嵌合部821、831は弾性変形可能である。そのため、嵌合部821、831をシャフト70の小径部71に押し付けることにより嵌合部821、831は外側へ広がり、小径部71にはめ込まれる。これにより、ステー80はシャフト70に固定される。また、嵌合部821、831は弾性変形可能であるため、ステー80を引っ張ることにより嵌合部821および嵌合部831は小径部71から容易に外される。そのため、ステー80とシャフト70とは容易に着脱することができる。シャフト70の軸方向におけるシャフト70の長さは、嵌合部821、831の軸方向の長さと概ね同一かやや大きく形成されている。そのため、嵌合部821、831と小径部71とを嵌合すると、嵌合部821、831は小径部71に保持され、ステー80はシャフト70の軸方向への移動が制限される。また、腕部82および腕部83は取付部81から二本伸びており、それぞれシャフト70の小径部71に取り付けられる。そのため、ステー80は二か所でシャフト70に保持される。
【0034】
第2実施形態では、シャフト70の小径部71にステー80の嵌合部821、831が嵌合している。そのため、フランジ20、ならびに燃料ポンプ30に対するステー80の位置は、シャフト70の小径部71の位置によって決定される。これにより、フランジ20、燃料ポンプ30、燃料フィルタ40およびステー80の設計を変更することなく、シャフト70に形成する小径部71の位置を変更することにより、ステー80の位置すなわちセンダゲージ50の位置が決定される。したがって、センダゲージ50の位置の変更を容易にすることができ、部品および設計の共通化を容易にすることができる。
【0035】
第2実施形態では、ステー80の嵌合部821、831とシャフト70の小径部71とが嵌合している。また、ステー80は二本のシャフト70と二か所で保持されている。したがって、シャフト70の軸方向およびフランジ20の周方向におけるステー80の移動を防止でき、ステー80をシャフト70に確実に保持することができる。
【0036】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による燃料供給装置のステーを図10に示す。第3実施形態は、第2実施形態の変形例であるので、第2実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10に示すようにステー80は、取付部81のフランジ20側の端部に形成されている腕部82、83に加え、取付部81の反フランジ側の端部にも腕部85、86を有している。腕部85および腕部86には、腕部82および腕部83と同様に取付部81と反対側の端部にそれぞれ嵌合部851および嵌合部861を有している。腕部82と腕部85および腕部83と腕部86とは概ね同一の形状を有している。
【0037】
取付部81に腕部82および腕部83に加え腕部85および腕部86を形成することにより、ステー80は二本のシャフト70に四か所で保持される。そのため、フランジ20の周方向におけるステー80の移動だけでなく、フランジ20の径方向におけるステー80の移動も防止することができる。したがって、ステー80をシャフト70に、より確実に保持することができる。
【0038】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による燃料供給装置のステーを図11に示す。第4実施形態は、第2実施形態の変形例であるので、第2実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態では、ステー80は一方の腕部83にシャフト70を挿入可能な筒部832を有している。筒部832は、腕部83の取付部81と反対側の端部に形成されている。すなわち、取付部81から伸びる一方の腕部82には嵌合部821が形成され、他方の腕部83には筒部832が形成されている。また、二本のシャフト70のうち、一方にのみ小径部71が形成されている。筒部832の内径は、シャフト70の外径と概ね同一またはやや大きく形成されている。そのため、ステー80は筒部832に挿入されたシャフト70を中心に回転可能である。
【0039】
第4実施形態によるステー80を組み付ける場合、まずステー80の筒部832にシャフト70の一方を挿入する。そして、ステー80が組み付けられたシャフト70はフランジ20および燃料ポンプ30に取り付けられる。二本のシャフト70をフランジ20および燃料ポンプ30に取り付けたとき、一方のシャフト70はステー80の筒部832に挿入されている。そのため、に図の矢印で示すようにステー80は筒部832に挿入されたシャフト70を中心として回転可能である。また、ステー80は、シャフト70の軸方向へも自由に移動することができる。これにより、シャフト70の軸方向におけるステー80の位置を決め、ステー80をシャフト70を中心に回転させると、ステー80の嵌合部821は他方のシャフト70の小径部71に対応する。ここでステー80の嵌合部821をシャフト70の小径部71に押し付けると、嵌合部821は小径部71に嵌合する。その結果、ステー80は、二本のシャフト70に保持され、フランジ20の周方向および軸方向への移動が規制される。したがって、ステー80をシャフト70に確実に保持することができ、ステー80の移動を防止することができる。
なお、第3実施形態の場合でも、第4実施形態と同様に腕部の一方に筒部を形成する構成としてもよい。
【0040】
(その他の実施形態)
以上説明した第2実施形態から第4実施形態では、ステーの取付部から伸びる腕部を二本のシャフトに嵌合する例について説明した。しかし、フランジに燃料ポンプ方向へ伸びる柱部を形成し、ステーの腕部をフランジの柱部に取り付ける構成としてもよい。また、腕部の一方をフランジから伸びる柱部に取り付けるとともに、腕部の他方をシャフトに取り付ける構成としてもよい。
また、第2実施形態から第4実施形態では、ステーをシャフトに二か所または四か所で保持する例について説明した。しかし、例えばステーをシャフトあるいはフランジに三か所あるいは五か所以上で保持してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による燃料供給装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態による燃料供給装置のステーを示す概略図である。
【図3】本発明の第1実施形態による燃料供給装置のフランジの近傍を拡大した概略図である。
【図4】本発明の第1実施形態による燃料供給装置のセンダゲージを取り外した状態を示す概略図である。
【図5】本発明の第1実施形態による燃料供給装置のステーを図2の矢印V方向から見た矢視図である。
【図6】本発明の第1実施形態による燃料供給装置を図1の矢印VI方向から見た矢視図である。
【図7】本発明の第2実施形態による燃料供給装置を示す概略図である。
【図8】本発明の第2実施形態による燃料供給装置を示す概略斜視図であって、燃料ポンプ側から見た図である。
【図9】本発明の第2実施形態による燃料供給装置のステーを示す概略図である。
【図10】本発明の第3実施形態による燃料供給装置のステーを示す概略図である。
【図11】本発明の第4実施形態による燃料供給装置のステーを示す概略図である。
【符号の説明】
1 燃料供給装置
10 燃料タンク
20 フランジ(蓋部材)
30 燃料ポンプ
43 ブラケット
50 センダゲージ(検出手段)
54 フロート部材
60、80 ステー(支持部材)
70 シャフト(接続部材)
71 小径部
82、83、85、86 腕部
821、831、851、861 嵌合部
Claims (7)
- 燃料タンクの内部の燃料を外部へ吐出する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプを前記燃料タンクの上壁に取り付ける蓋部材と、
前記燃料ポンプを前記蓋部材と反対側から支持するブラケットと、
前記燃料タンクに蓄えられている燃料に浮遊するフロート部材を有し、前記フロート部材の位置から前記燃料タンクの内部の燃料の残量を検出する検出手段と、
前記蓋部材および前記ブラケットとは別体であって、一方の側が前記蓋部材に取り付けられ、他方の側が前記ブラケットに取り付けられ、前記検出手段が設置されている支持部材と、
を備えることを特徴とする燃料供給装置。 - 前記支持部材と前記蓋部材および前記ブラケットとは、嵌合していることを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
- 前記支持部材と前記蓋部材および前記ブラケットとは、スナップフィットにより固定されていることを特徴とする請求項2記載の燃料供給装置。
- 燃料タンクの内部の燃料を外部へ吐出する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプを前記燃料タンクの上壁に取り付ける蓋部材と、
前記燃料ポンプと前記蓋部材とを連結する連結部材と、
前記燃料タンクに蓄えられている燃料に浮遊するフロート部材を有し、前記フロート部材の位置から前記燃料タンクの内部の燃料の残量を検出する検出手段と、
前記燃料ポンプ、前記蓋部材および前記連結部材とは別体であって、前記蓋部材または前記連結部材のいずれか一方または両方に取り付けられ、前記検出手段が設置されている支持部材と、
を備えることを特徴とする燃料供給装置。 - 二本の前記連結部材を有し、
前記支持部材は、二本の前記連結部材に接続される少なくとも二本の腕部を有することを特徴とする請求項4記載の燃料供給装置。 - 前記腕部は、前記連結部材に形成されている小径部に嵌合可能な嵌合部を有することを特徴とする請求項5記載の燃料供給装置。
- 前記支持部材は、一方の側が前記蓋部材に取り付けられ、他方の側が前記連結部材に取り付けられていることを特徴とする請求項4記載の燃料供給装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
- 2003-06-12 JP JP2003167502A patent/JP2004197733A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100773373B1 (ko) | 2006-08-17 | 2007-11-05 | 현담산업 주식회사 | 형태가 다른 연료탱크에 호환되는 연료공급모듈 |
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