JP2004196903A - 液体クレンザー組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】より頑固な汚れに対しての洗浄性を有した液体クレンザー組成物を提供し、さらに、洗浄性やすすぎ性も良好な液体クレンザー組成物を提供する。
【解決手段】アルミナ、炭酸カルシウムから選択された1種類以上の水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有してなる液体クレンザー組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】アルミナ、炭酸カルシウムから選択された1種類以上の水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有してなる液体クレンザー組成物。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所まわりの汚れを洗浄・除去するのに用いられる液体クレンザー組成物に係り、詳しくは、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減しつつ、除去しにくい頑固な油汚れやコゲも洗浄することができ、洗浄後のすすぎ時には、被洗浄面に対して粉残りが少ない液体クレンザー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭の台所では、調理設備や調理器具に生じる油汚れを放置すると、空気中の酸素や熱によって食用油中の二重結合が酸化されあるいは重合し、除去しにくい汚れに変化してしまう。従来より、このような油汚れを除去するためには、界面活性剤、アルカノールアミン、溶剤などを主成分とする液体洗浄剤が用いられている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、掃除されないまま長時間放置されて油の重合がより進んだ頑固な油汚れや、熱によって生じたコゲに対しては、研磨粒子の研摩力で汚れを落とすクレンザータイプの洗剤を使用するのが一般的である。
【0003】
通常のクレンザータイプの洗剤は、研磨性粉体である水不溶性研磨剤を含んでおり、その研磨力によって洗浄力を高めている(例えば、特許文献2参照)。したがって、研磨性粉体の数が多く、粒子径が大きいほど洗浄力が向上するが、それに伴い、被洗浄面に対する傷付きが激しくなってしまう。また、すすぎ時の粉残りが多くなるなど良好な使用性を得ることができないという課題もある。
さらに、水不溶性研磨剤は、通常、洗浄性能や使用性向上を目的として界面活性剤や溶剤などと組み合わせて使用しているが、研磨粒子の研摩力で汚れを落とす際には擦るという洗浄操作が必要なため、頑固な汚れになる程、擦るのに強い力を要したり、擦り回数が増えたりと、効率的な洗浄という観点からの課題が残っている。
【0004】
また、従来のクレンザー組成物としては、例えば、アニオン性、非イオン性等の界面活性剤、特定粒子径、硬度を有する不溶性研磨剤及び水を特定量含有してなる、研磨剤含有液状洗剤組成物および非閉塞性小出し分配用容器がある(例えば、特許文献3参照)。この液状洗剤組成物は、油脂等の除去、磨きの両効果を有し、食器、台所器具等に適しているとされている。
また、界面活性剤、研磨剤及びプロピレングリコール誘導体からなる有機溶媒などを含有してなる、安定で粘稠なクリーム状磨き組成物も知られている(例えば、特許文献4参照)。この組成物は、テルペン溶媒を含まず、優れた洗浄性、濯ぎ性、光沢性を示し、被洗浄面を傷めないとされている。
【0005】
また、平均粒子径が特定された炭酸カルシウム、二酸化珪素、結晶性アルミノ珪酸塩と、陰イオン性及び非イオン性界面活性剤とを所定重量比で混合した液体クレンザー組成物が知られている(例えば、特許文献5参照)。この液体クレンザー組成物は、洗浄力、研磨力などに優れているとされている。
また、界面活性剤、特定の溶媒、電解質及び研磨剤を含有させることにより、実質的に増粘剤を含有しない、安定で粘稠なクリーム状磨き組成物が知られている(例えば、特許文献6参照)。この組成物は、クリーニング性、すすぎ性、光輝性能に優れているとされている。
【0006】
また、研磨性粉体である水不溶性粉体を球状とすることにより、硬表面及び軟材質面に固着した頑固な汚れに対する洗浄力を維持しつつ、傷付き性をなくし、さらにすすぎ性を良好にした液体クレンザー組成物が知られている(例えば、特許文献7参照)。
また、高級脂肪酸アルカノールアミド、アルキルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、水不溶性研磨剤、高級脂肪酸、多価アルコール及びアルカノールアミンを含有してなり、軽い力で効率的に汚れを落とし得る液体クレンザー組成物(例えば、特許文献8参照)や、効率的な洗浄と貯蔵安定性を目的とし、粒子状研磨剤、アルカノールアミンとそれ以外の電解質塩基と水以外の溶剤、界面活性剤を含む非液体研磨洗剤組成物(例えば、特許文献9参照)も知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−237499号公報(第1〜6頁)
【特許文献2】
特開昭57−100198号公報(第1〜3頁)
【特許文献3】
特開昭56−38397号公報(第1〜3頁)
【特許文献4】
特開昭63−146997号公報(第1〜2頁)
【特許文献5】
特開平1−146993号公報(第1〜5頁)
【特許文献6】
特開平2−147695号公報(第1〜3頁)
【特許文献7】
特開平11−246891号公報(第2〜3頁)
【特許文献8】
特開昭63−196697号公報(第1〜4頁)
【特許文献9】
特表2002−510346号公報(第2〜5頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の液体または非液体クレンザー組成物にあっては、通常の汚れに対する洗浄性やすすぎ性についての課題は解決しているものの、より頑固な汚れに対しての洗浄性まで解決したものではなかったり、洗浄性については解決しているものの、非液体研磨洗剤であるためにすすぎ性が良好でなかったりと、未だ洗浄性能と使用性に関する全ての課題を解決できないといった不満があった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、台所まわりの汚れを洗浄・除去する際に、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減しつつ、除去しにくい頑固な油汚れやコゲに対しても効率的に洗浄することができ、しかも洗浄後のすすぎ時には被洗浄面に対して粉残りが少ない、液体クレンザー組成物を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体クレンザー組成物は、アルミナ、炭酸カルシウムから選択された1種類以上の水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有してなることを特徴としている。
また、上記液体クレンザー組成物においては、上記水不溶性研磨剤は、粒子径が5ミクロン以上のものが5重量%以下であるアルミナと、最大粒子径が300ミクロン以下である炭酸カルシウムとから選択された1種類以上であるのが好ましい。
【0011】
なお、上記液体クレンザー組成物においては、上記水不溶性研磨剤の配合量が、5重量%以上40重量%以下であるのが好ましい。
また、上記アルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量が、3重量%以上30重量%以下であるのが好ましい。
また、上記界面活性剤の配合量が、0.1重量%以上10重量%以下であるのが好ましい。
【0012】
また、上記液体クレンザー組成物においては、pH調整剤として、炭素数がC2〜C6のアルカノールアミン及び/又はその塩を含有し、pHが9以上に調整されてなるのが好ましく、その場合に、上記pH調整剤の配合量が、0.1重量%以上10重量%以下であるのが好ましい。
【0013】
また、上記液体クレンザー組成物においては、分散安定化剤として、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩から選ばれる1種類以上の高分子材料を含有しているのが好ましく、その場合に、上記分散安定化剤の配合量が、0.05重量%以上0.7重量%以下であるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の液体クレンザー組成物は、特定の水不溶性研磨剤、すなわちアルミナ、炭酸カルシウムから選択された1種類以上の水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有してなるものである。
【0015】
特定の水不溶性研磨剤としては、上記したようにアルミナ、炭酸カルシウムから選ばれる1種以上のもの、すなわちこれらアルミナと炭酸カルシウムとのうちのいずれか一方か両方が用いられる。その際、アルミナが選択された場合、このアルミナとしてはその粒子径が5ミクロン以上のものが5重量%以下であるのが好ましい。5ミクロン以上の粒子径のものが5重量%を超えると、被洗浄面に対する傷付き性が目立つようになるからである。また、炭酸カルシウムが選択された場合、この炭酸カルシウムとしてはその最大粒子径が300ミクロン以下であるのが好ましい。最大粒子径が300ミクロンを超えると、やはり被洗浄面に対する傷付き性が目立つようになるからである。
【0016】
これら水不溶性研磨剤の配合量については、5重量%以上40重量%以下とするのが好ましく、10重量%以上35重量%以下とするのがより好ましい。5重量%未満であると、十分な洗浄力が得られず洗浄効率も極端に低下するからであり、また、40重量%を超えると、すすぎ時の粉残りが多くなるため良好な使用性を得ることができないからである。また、10重量%以上35重量%以下とすれば、十分な洗浄力が得られ、かつすすぎ時の粉残りも十分少なくなるからである。ここで、上記の水不溶性研磨剤の配合量とは、アルミナあるいは炭酸カルシウムを単独で用いた場合、用いた研磨剤の配合量そのままを指し、両方を用いた場合、その合計量を指す。なお、上記した特定の粒子径の範囲内であれば、アルミナと炭酸カルシウムとを任意の比率で混合して用いることができる。
【0017】
アルキレングリコールエーテル系溶剤としては、特に限定されることはないものの、例えば、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノイソブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノイソブチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、トリエチレングリコールモノペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノイソペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノシクロペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノシクロペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノシクロペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、テトラエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、トリエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノヘプチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノヘプチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノヘプチルエーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノヘプチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノイソヘプチルエーテル、テトラエチレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、テトラエチレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、テトラエチレングリコールモノオクチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノオクチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノオクチルエーテル、オクタエチレングリコールプロピレングリコールモノオクチルエーテル、テトラエチレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、オクタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、テトラエチレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、オクタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、ジエチレングリコ−ルモノフェニルエ−テル、トリエチレングリコ−ルモノフェニルエ−テル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。そして、本発明においては、これらのうちから選択された1種が用いられ、あるいは選択された2種以上が混合して用いられる。
【0018】
アルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量については、3重量%以上30重量%以下とするのが好ましく、5重量%以上20重量%以下とするのがより好ましい。3重量%未満であると、十分な洗浄力が得られず洗浄効率が極端に低下するからであり、30重量%を超えても洗浄力の向上がほとんどなく、コストが上昇する分不経済になるからである。また、5重量%以上20重量%以下とすれば、十分な洗浄力が得られ、かつコストの点でも有利になるからである。なお、このアルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量としては、2種以上の溶剤を混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計をアルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量とする。
【0019】
界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤など、特に限定されることなく従来公知のものを任意に用いることができる。その代表的な例としては次の通りであり、これらは単独で用い、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
(1)陰イオン性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられ、これらの対イオンとしての陽イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アルカノールアンモニウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
(2)陽イオン性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられ、これらの対イオンとしての陰イオンとしては、ハロゲンイオン等が挙げられる。
(3)両性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のアルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルカノイルアミドプロピルベタイン等が挙げられる。
(4)非イオン性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルジメチルアミンオキシド、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類等が挙げられる。
【0020】
界面活性剤の配合量については、0.1重量%以上10重量%以下とするのが好ましく、1重量%以上5重量%以下とするのがより好ましい。0.1重量%より少ないと油汚れに対する洗浄力が十分に得られなくなるからであり、10重量%を越えるとすすぎ性が悪くなるからである。なお、この界面活性剤の配合量としては、2種以上のものを混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計を界面活性剤の配合量とする。
【0021】
また、本発明の液体クレンザー組成物にあっては、頑固な汚れに対する洗浄力や洗浄効率向上の点から、pHが9以上となるようにするのが好ましく、そのため、pH調整剤を含有してなるのが好ましい。このpH調整剤としては、炭素数が2〜6(C2〜C6)のアルカノールアミン及び/又はその塩が、頑固な汚れに対する洗浄力に優れているとの理由から好ましい。
このようなアルカノ−ルアミンの例としては、モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミン、N−メチルエタノ−ルアミン、N−エチルエタノ−ルアミン、N-n-ブチルエタノ−ルアミン、N、N−ジメチルエタノ−ルアミン、N−ジエチルエタノ−ルアミン、N−プロパノールアミン、iso−プロパノールアミンなどが挙げられる。中でも好ましいアルカノ−ルアミンとしては、臭いの点からモノエタノ−ルアミン、ジエタノールアミン、N-n-ブチルエタノ−ルアミンが挙げられる。これらC2〜C6のアルカノールアミンは、1種を単独で使用することもでき、また2種以上を混合して使用することもできる。また、モルホリン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリンなどのモルホリン類を配合するようにしてもよい。
【0022】
pH調整剤としてのアルカノールアミンの配合量については、0.1重量%以上10重量%以下とするのが好ましく、1重量%以上5重量%以下とするのがより好ましい。0.1重量%未満では十分な洗浄力が得られず洗浄効率が極端に低下するからであり、10重量%を越えても洗浄力の向上がほとんどなく、コストが上昇する分不経済になるからである。また、1重量%以上5重量%以下とすれば、十分な洗浄力が得られ、かつコストの点でも有利になるからである。なお、このアルカノールアミンの配合量としては、2種以上のものを混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計をアルカノールアミンの配合量とする。
【0023】
洗浄力を向上するためには、pHが高い方が好ましいが、手肌へのマイルド性を考慮すると、弱アルカリ性領域である11.0以下とするのが好ましい。このような弱アルカリ性領域に調整することのできるpH調整剤としての酸物質は、有機酸又は無機酸から適宜に選択される。
有機酸としては、例えばギ酸、酢酸等のモノカルボン酸類;シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸類;トリカルバリル酸、プロパン−1,1,2,3−テトラカルボン酸等のポリカルボン酸類;グルコール酸、酒石酸、クエン酸、オキサル酢酸、グルコン酸等のオキシまたはケトカルボン酸類;フタル酸等の芳香族カルボン酸類;エチレンジアミン、N−メチルエチレンジアミン等のアミン及びその誘導体;イミノジ酢酸、イミノジプロピオン酸、フェニルイミノジ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、メルカプトエチルイミノジ酢酸等のイミノジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、カルボキシエチルイミノジ酢酸等のニトリロ酢酸、N,N−エチレンジアミンジ酢酸等の誘導体類、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリメチレンテトラアミンヘキサ酢酸等のアミノポリ酢酸類;グリシン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸類;トリポリリン酸、フチン酸、1-ヒドロキシエタン-1、1-ジホスホン酸等のリン酸類が挙げられる。
無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、重炭酸、メタ珪酸などが挙げられる。
【0024】
また、本発明の液体クレンザー組成物にあっては、アルキレングリコールエーテル系溶剤中に水不溶性研磨剤が分散する形態となることから、この水不溶性研磨剤を良好に分散させるべく、分散安定化剤を配合するのが好ましい。この分散安定化剤としては、各種高分子材料(高分子化合物)が考えられるが、特にメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩から選択された1種を用い、あるいは2種以上を混合して用いるのが好ましい。
【0025】
これら高分子材料からなる分散安定化剤の配合量については、0.05重量%以上0.7重量%以下とするのが好ましく、0.2重量%以上0.5重量%以下とするのがより好ましい。0.05重量%未満であると、水不溶性研磨剤が均一に分散せず凝集したり沈降してしまうため、洗浄時の汚れ落ちにムラができたり、研磨剤のすすぎ性が悪くなるからであり、0.7重量%を超えると、すすぎ性が悪くなるからである。また、0.2重量%以上0.5重量%以下とすれば、水不溶性研磨剤が良好に分散し、かつすすぎ性も良好になるからである。なお、この分散安定化剤の配合量としては、2種以上のものを混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計を分散安定化剤の配合量とする。
【0026】
また、本発明の液体クレンザー組成物では、必要に応じて他の任意成分を適宜配合することができる。任意成分としては、低温下または高温下での液性を保持するのに配合される低級アルコ−ル、低級アルキルベンゼンスルホン酸またはその塩、エチレングリコ−ルなどのハイドロトロ−プ剤、殺菌剤、防腐剤及び防カビ剤、香料、色素、酸化防止剤、消泡剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤などがある。これら任意成分に用いられる化合物は、通常洗浄剤に使用され、本発明の効果を損なわない範囲のものであれば、どのようなものでもよく、特に限定されるものではない。なお、本発明の液体クレンザー組成物の残部は水(精製水、イオン交換水など)とされ、これによって本発明の液体クレンザー組成物は使用状態に調製される。
【0027】
また、本発明に用いられる香料成分としては、例えば、特開2002−146399号公報記載の表11〜18の香料組成物A〜Dが用いられる。
【0028】
このような本発明の液体クレンザー組成物によれば、特定の水不溶性研磨剤を1種類以上と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有し、さらに、pHを9以上にするpH調整剤や水不溶性研磨剤の分散を安定化させる分散安定化剤を含有することにより、台所まわりの汚れを洗浄・除去するに際しての、液体クレンザーとしての洗浄効率の向上、及び使用性の向上を図ることができる。すなわち、後述する実施例で示すように、除去しにくい頑固な油汚れやコゲも効率的に洗浄することができ、また、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減することができ、しかも、洗浄後のすすぎ時には被洗浄面に対して粉残りが少ないという液体クレンザーとして優れた性能を有するものとなる。
【0029】
【実施例】
次に、実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではないのはもちろんである。
【0030】
〔実施例1〜12、参考例1〜8、及び比較例1〜4〕
下記表1〜表4に示す各組成を、通常の攪拌機により適宜成分を添加攪拌混合して調製し、乳白色の均一な液体クレンザー組成物を得た。使用した水不溶性研磨剤の粒子径については、レーザー回折法によって粒度分布を求め、平均(中心)粒子径として示した。
なお、表1〜表4に示した例において、実施例1〜12は本発明における構成要件を全て備えたもの、すなわち、水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有し、さらに水不溶性研磨剤が所定の粒子径、かつ所定の配合量にあり、アルキレングリコールエーテル系溶剤や界面活性剤も所定の配合量にあり、pH調整剤や分散安定化剤も所定の配合量で含有している例である。
【0031】
これに対して参考例1〜8は、水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有している点で本発明の実施例となるべきものであるが、前記の実施例1〜12に対して、水不溶性研磨剤の粒径や量などについての違いや、pH調整剤の有無(pHの違い)や、分散安定剤の有無による効果の差を調べるため、参考例とした。また、比較例1〜4は、水不溶性研磨剤、アルキレングリコールエーテル系溶剤、界面活性剤のいずれかを含有しないものとした。
【0032】
なお、表1〜表4において香料の欄の上段には、香料タイプとしてA〜Dを示し、下段にはその配合比(重量%)を示した。香料タイプとしてのA〜Dは、前述した特開2002−146399号公報記載の表11〜18における、香料組成物A〜Dを示している。
【0033】
また、表1〜表4に示した原料のメーカー名を以下に示す。なお、特に実施例品、参考例品については( )内にグレード名等を示す。
・アルミナ(平均粒子径0.5μm、5μm以上0%)
;住友化学工業株式会社(AES−11)
・アルミナ(平均粒子径0.5μm、5μm以上4%以下)
;住友化学工業株式会社(AMS−12)
・炭酸カルシウム(平均粒子径15μm、300μm以上0%)
;日東粉化工業株式会社(NN#200)
・炭酸カルシウム(平均粒子径70μm、300μm以上0%)
;日東粉化工業株式会社(寒水#70)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル
;協和発酵工業株式会社
・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
;川研ファインケミカル株式会社
・アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」
;カネヨ石鹸株式会社[ライポンPS−860(商品名)]
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン
;一方社
・モノエタノールアミン
;三井化学株式会社
・ジエタノールアミン
;三井化学株式会社
・ヒドロキシエタンジホスホン酸
;ライオン株式会社[フェリオックス115(商品名)]
・キサンタンガム
;メルク社(米国)[ケルザンT(商品名)]
・ポリアクリル酸ナトリウム塩
「架橋ポリアクリル酸Na MW=8000〜12000」
;日本純薬株式会社[ジュンロンPW110(商品名)]
【0034】
・アルミナ(平均粒子径1.2μm、5μm以上15%)
;住友化学工業株式会社
・アルミナ(平均粒子径0.5μm、5μm以上10%)
;住友化学工業株式会社
・炭酸カルシウム(平均粒子径150μm、300μm以上10%)
;日東粉化工業株式会社
・エチレングリコール
;三井化学株式会社
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
得られた実施例1〜12、参考例1〜8及び比較例1〜4の液体クレンザー組成物について、下記試験方法により、3ヵ月相当油汚れ(付着した後室温下に3ヵ月放置して変性した油汚れに相当)に対する洗浄試験、頑固な油汚れに対する洗浄力試験、コゲ汚れに対する洗浄力試験、被洗物に対する影響試験(傷付き性)、洗浄終了時のすすぎ性試験を行った。これら試験の具体的な操作は以下に示すとおりである。また、これらの試験結果を表1、表2(実施例)、及び表3(参考例)、表4(比較例)に併記する。
【0040】
〔3ヵ月相当油汚れに対する洗浄力試験〕
掃除せずに3ヵ月間放置した家庭のレンジ台の油汚れを、一部かき取り、THF(テトラヒドロフラン)に溶解させてその不溶分量を分析によって求めた。その結果、下記表5に示すように、THF不溶分は15%未満(1%)であることが確認された。その後、これを3ヵ月相当油汚れ洗浄試験用のモデル汚れとして洗浄力試験を行なった。
洗浄力の判定は、上記モデル汚れに表1〜表4の液体クレンザー組成物を2g滴下し、ポリウレタンスポンジで200g重/cm2の荷重をかけて5往復こすった時の汚れの落ち具合を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:汚れ落ちが非常に良好
4点:汚れ落ちが良好
3点:汚れ落ちにムラがある
2点.若干汚れが落ちる程度
1点:ほとんど汚れが落ちない
【0041】
〔頑固な油汚れに対する洗浄力試験〕
掃除せずに2年間放置した家庭の換気扇の油汚れを、一部かきとり、THFに溶解させて不溶分量を分析によって求めた。その結果、下記表5に示すように、THF不溶分は15%以上(24%)であることが確認された。その後、これを頑固な油汚れ洗浄試験用のモデル汚れとして洗浄力試験を行なった。
洗浄力の判定は、上記モデル汚れに表1〜表4の液体クレンザー組成物を2g滴下し、ポリウレタンスポンジで200g重/cm2の荷重をかけて10往復こすった時の汚れの落ち具合を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:汚れ落ちが非常に良好
4点:汚れ落ちが良好
3点:汚れ落ちにムラがある
2点.若干汚れが落ちる程度
1点:ほとんど汚れが落ちない
【0042】
〔コゲ汚れに対する洗浄力試験〕
掃除せずに3ヵ月間放置した家庭の五徳及び五徳の汁受け皿のコゲ汚れを、一部かきとり、THFに溶解させて不溶分量を分析によって求めた。その結果、下記表5に示すように、THF不溶分が90%以上(93%)であることが確認された。その後、これをコゲ汚れ洗浄試験用のモデル汚れとして洗浄力試験を行なった。
洗浄力の判定は、上記モデル汚れに表1〜表4の液体クレンザー組成物を2g滴下し、ポリウレタンスポンジで300g重/cm2の荷重をかけて10往復こすった時の汚れの落ち具合を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:汚れ落ちが非常に良好
4点:汚れ落ちが良好
3点:汚れ落ちにムラがある
2点.若干汚れが落ちる程度
1点:ほとんど汚れが落ちない
【0043】
【表5】
【0044】
〔同定・定量条件〕
表5に結果を示した前記の各油汚れ(レンジ台の油汚れ、換気扇の油汚れ、五徳及び五徳の汁受け皿のコゲ汚れ)についての分析は、使用した装置など、以下の条件で行った。
(低分子物質に対する分析)
・ガスクロマトグラフィー<島津制作所社製>
・カラムDB1−HT(J&W製)、
・80℃(1分)、→350℃(5分)、rate10℃/分、
・Injection350℃、Ditevter350℃(FID)、
・Carrier Gas He50ml/分
(高分子に対する分析)
・ゲル浸透クロマトグラフィー(東ソー社製)
・カラムG4000HXL+G2500HXL(東ソー社製)、
・Detecter RI、移動相THF、
・流量0.5mL/分、
・カラム温度40℃
【0045】
〔傷付き性試験〕
ステンレス(SUS304)板(5×10cm)に表1〜表4の液体クレンザー組成物12gをのせ、綿布(かなきん3号)を用いて800g重/cm2の荷重をかけ、50往復こすった後のステンレス表面に対する傷付き程度を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:傷付きが認められない
4点:僅かに傷付きが認められる
3点:傷付きが少し認められる
2点.傷付きがかなり認められる
1点:傷付きがかなり激しい
【0046】
〔すすぎ性試験〕
20×10cmの表面を黒く塗ったステンレス板の上端に、試料1gをのせ、5×5cmのスポンジにより10回こすった後、試料をのせた端を上にしてステンレス板を30度の角度に立てかけた。次いで、上端から200mlの水をかけてすすぎ、ステンレス板を乾燥させた後に、水不溶性粉体の残り程度を下記3段階の評価基準で評価した。
(評価基準)
○ :ほとんど粉残りがない
△ :粉残りがやや気になる
×:粉残りが気になる
【0047】
表1〜表4に示した結果より、実施例1〜12は、本発明の範囲外となる比較例1〜4に比べて、頑固な油汚れ等に対する洗浄力が格段に優れていることが判明した。
また、従来より、洗浄力を向上するためにはpHが高い方が好ましいとされているが、参考例1より、pHが低く中性近傍では良好な洗浄力が得られないことが分かり、前述したことが裏付けられた結果となった。
参考例2より、水不溶性研磨剤(アルミナ)が40重量%を越える(60重量%)と、洗浄力には優れるものの、傷付き性やすすぎ性が低下する傾向にあり、したがって40重量%以下であるのが好ましいことが確認された。
参考例3、4より、水不溶性研磨剤(アルミナ)が、その粒子径が5ミクロン(μm)以上のものが5重量%を越える(15重量%、10重量%)と、洗浄力には優れるものの、傷付き性が低下する傾向にあり、したがって5重量%以下であるのが好ましいことが確認された。
【0048】
参考例5より、水不溶性研磨剤(炭酸カルシウム)が、その粒子径が300ミクロン(μm)以上のものを含有しており(10重量%)、したがって最大粒子径が300ミクロンを越えていると、洗浄力には優れるものの、傷付き性が低下する傾向にあり、したがって最大粒子径が300ミクロン以下であるのが好ましいことが確認された。
参考例6より、水不溶性研磨剤(アルミナ)が、その粒子径が5ミクロン(μm)以上のものが5重量%を越えている(15重量%)ものを含んでいると、やはり洗浄力には優れるものの、傷付き性が低下する傾向にあった。
参考例7、8より、分散安定化剤がないと、水不溶性研磨剤が均一に分散せず、凝集したり、沈降してしまうため、洗浄時の汚れ落ちにムラができたり、研磨剤のすすぎ性が悪くなる傾向となることが分かった。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、レンジ台など台所まわりの汚れを洗浄・除去する際に、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減しつつ、除去しにくい頑固な油汚れやコゲも効率的に洗浄することができ、さらには洗浄後のすすぎ時に、被洗浄面に対して粉残りが少ない液体クレンザー組成物を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所まわりの汚れを洗浄・除去するのに用いられる液体クレンザー組成物に係り、詳しくは、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減しつつ、除去しにくい頑固な油汚れやコゲも洗浄することができ、洗浄後のすすぎ時には、被洗浄面に対して粉残りが少ない液体クレンザー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭の台所では、調理設備や調理器具に生じる油汚れを放置すると、空気中の酸素や熱によって食用油中の二重結合が酸化されあるいは重合し、除去しにくい汚れに変化してしまう。従来より、このような油汚れを除去するためには、界面活性剤、アルカノールアミン、溶剤などを主成分とする液体洗浄剤が用いられている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、掃除されないまま長時間放置されて油の重合がより進んだ頑固な油汚れや、熱によって生じたコゲに対しては、研磨粒子の研摩力で汚れを落とすクレンザータイプの洗剤を使用するのが一般的である。
【0003】
通常のクレンザータイプの洗剤は、研磨性粉体である水不溶性研磨剤を含んでおり、その研磨力によって洗浄力を高めている(例えば、特許文献2参照)。したがって、研磨性粉体の数が多く、粒子径が大きいほど洗浄力が向上するが、それに伴い、被洗浄面に対する傷付きが激しくなってしまう。また、すすぎ時の粉残りが多くなるなど良好な使用性を得ることができないという課題もある。
さらに、水不溶性研磨剤は、通常、洗浄性能や使用性向上を目的として界面活性剤や溶剤などと組み合わせて使用しているが、研磨粒子の研摩力で汚れを落とす際には擦るという洗浄操作が必要なため、頑固な汚れになる程、擦るのに強い力を要したり、擦り回数が増えたりと、効率的な洗浄という観点からの課題が残っている。
【0004】
また、従来のクレンザー組成物としては、例えば、アニオン性、非イオン性等の界面活性剤、特定粒子径、硬度を有する不溶性研磨剤及び水を特定量含有してなる、研磨剤含有液状洗剤組成物および非閉塞性小出し分配用容器がある(例えば、特許文献3参照)。この液状洗剤組成物は、油脂等の除去、磨きの両効果を有し、食器、台所器具等に適しているとされている。
また、界面活性剤、研磨剤及びプロピレングリコール誘導体からなる有機溶媒などを含有してなる、安定で粘稠なクリーム状磨き組成物も知られている(例えば、特許文献4参照)。この組成物は、テルペン溶媒を含まず、優れた洗浄性、濯ぎ性、光沢性を示し、被洗浄面を傷めないとされている。
【0005】
また、平均粒子径が特定された炭酸カルシウム、二酸化珪素、結晶性アルミノ珪酸塩と、陰イオン性及び非イオン性界面活性剤とを所定重量比で混合した液体クレンザー組成物が知られている(例えば、特許文献5参照)。この液体クレンザー組成物は、洗浄力、研磨力などに優れているとされている。
また、界面活性剤、特定の溶媒、電解質及び研磨剤を含有させることにより、実質的に増粘剤を含有しない、安定で粘稠なクリーム状磨き組成物が知られている(例えば、特許文献6参照)。この組成物は、クリーニング性、すすぎ性、光輝性能に優れているとされている。
【0006】
また、研磨性粉体である水不溶性粉体を球状とすることにより、硬表面及び軟材質面に固着した頑固な汚れに対する洗浄力を維持しつつ、傷付き性をなくし、さらにすすぎ性を良好にした液体クレンザー組成物が知られている(例えば、特許文献7参照)。
また、高級脂肪酸アルカノールアミド、アルキルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、水不溶性研磨剤、高級脂肪酸、多価アルコール及びアルカノールアミンを含有してなり、軽い力で効率的に汚れを落とし得る液体クレンザー組成物(例えば、特許文献8参照)や、効率的な洗浄と貯蔵安定性を目的とし、粒子状研磨剤、アルカノールアミンとそれ以外の電解質塩基と水以外の溶剤、界面活性剤を含む非液体研磨洗剤組成物(例えば、特許文献9参照)も知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−237499号公報(第1〜6頁)
【特許文献2】
特開昭57−100198号公報(第1〜3頁)
【特許文献3】
特開昭56−38397号公報(第1〜3頁)
【特許文献4】
特開昭63−146997号公報(第1〜2頁)
【特許文献5】
特開平1−146993号公報(第1〜5頁)
【特許文献6】
特開平2−147695号公報(第1〜3頁)
【特許文献7】
特開平11−246891号公報(第2〜3頁)
【特許文献8】
特開昭63−196697号公報(第1〜4頁)
【特許文献9】
特表2002−510346号公報(第2〜5頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の液体または非液体クレンザー組成物にあっては、通常の汚れに対する洗浄性やすすぎ性についての課題は解決しているものの、より頑固な汚れに対しての洗浄性まで解決したものではなかったり、洗浄性については解決しているものの、非液体研磨洗剤であるためにすすぎ性が良好でなかったりと、未だ洗浄性能と使用性に関する全ての課題を解決できないといった不満があった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、台所まわりの汚れを洗浄・除去する際に、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減しつつ、除去しにくい頑固な油汚れやコゲに対しても効率的に洗浄することができ、しかも洗浄後のすすぎ時には被洗浄面に対して粉残りが少ない、液体クレンザー組成物を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体クレンザー組成物は、アルミナ、炭酸カルシウムから選択された1種類以上の水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有してなることを特徴としている。
また、上記液体クレンザー組成物においては、上記水不溶性研磨剤は、粒子径が5ミクロン以上のものが5重量%以下であるアルミナと、最大粒子径が300ミクロン以下である炭酸カルシウムとから選択された1種類以上であるのが好ましい。
【0011】
なお、上記液体クレンザー組成物においては、上記水不溶性研磨剤の配合量が、5重量%以上40重量%以下であるのが好ましい。
また、上記アルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量が、3重量%以上30重量%以下であるのが好ましい。
また、上記界面活性剤の配合量が、0.1重量%以上10重量%以下であるのが好ましい。
【0012】
また、上記液体クレンザー組成物においては、pH調整剤として、炭素数がC2〜C6のアルカノールアミン及び/又はその塩を含有し、pHが9以上に調整されてなるのが好ましく、その場合に、上記pH調整剤の配合量が、0.1重量%以上10重量%以下であるのが好ましい。
【0013】
また、上記液体クレンザー組成物においては、分散安定化剤として、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩から選ばれる1種類以上の高分子材料を含有しているのが好ましく、その場合に、上記分散安定化剤の配合量が、0.05重量%以上0.7重量%以下であるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の液体クレンザー組成物は、特定の水不溶性研磨剤、すなわちアルミナ、炭酸カルシウムから選択された1種類以上の水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有してなるものである。
【0015】
特定の水不溶性研磨剤としては、上記したようにアルミナ、炭酸カルシウムから選ばれる1種以上のもの、すなわちこれらアルミナと炭酸カルシウムとのうちのいずれか一方か両方が用いられる。その際、アルミナが選択された場合、このアルミナとしてはその粒子径が5ミクロン以上のものが5重量%以下であるのが好ましい。5ミクロン以上の粒子径のものが5重量%を超えると、被洗浄面に対する傷付き性が目立つようになるからである。また、炭酸カルシウムが選択された場合、この炭酸カルシウムとしてはその最大粒子径が300ミクロン以下であるのが好ましい。最大粒子径が300ミクロンを超えると、やはり被洗浄面に対する傷付き性が目立つようになるからである。
【0016】
これら水不溶性研磨剤の配合量については、5重量%以上40重量%以下とするのが好ましく、10重量%以上35重量%以下とするのがより好ましい。5重量%未満であると、十分な洗浄力が得られず洗浄効率も極端に低下するからであり、また、40重量%を超えると、すすぎ時の粉残りが多くなるため良好な使用性を得ることができないからである。また、10重量%以上35重量%以下とすれば、十分な洗浄力が得られ、かつすすぎ時の粉残りも十分少なくなるからである。ここで、上記の水不溶性研磨剤の配合量とは、アルミナあるいは炭酸カルシウムを単独で用いた場合、用いた研磨剤の配合量そのままを指し、両方を用いた場合、その合計量を指す。なお、上記した特定の粒子径の範囲内であれば、アルミナと炭酸カルシウムとを任意の比率で混合して用いることができる。
【0017】
アルキレングリコールエーテル系溶剤としては、特に限定されることはないものの、例えば、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノイソブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノイソブチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、トリエチレングリコールモノペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノイソペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノシクロペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノシクロペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノシクロペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、テトラエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、トリエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノヘプチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノヘプチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノヘプチルエーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノヘプチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノイソヘプチルエーテル、テトラエチレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(3−メチルヘキシル)エーテル、テトラエチレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、ヘプタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(5−メチルヘキシル)エーテル、テトラエチレングリコールモノオクチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノオクチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノオクチルエーテル、オクタエチレングリコールプロピレングリコールモノオクチルエーテル、テトラエチレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、オクタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(1−メチルヘプチル)エーテル、テトラエチレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、ヘキサエチレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、オクタエチレングリコールプロピレングリコールモノ(2−エチルヘキシル)エーテル、ジエチレングリコ−ルモノフェニルエ−テル、トリエチレングリコ−ルモノフェニルエ−テル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。そして、本発明においては、これらのうちから選択された1種が用いられ、あるいは選択された2種以上が混合して用いられる。
【0018】
アルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量については、3重量%以上30重量%以下とするのが好ましく、5重量%以上20重量%以下とするのがより好ましい。3重量%未満であると、十分な洗浄力が得られず洗浄効率が極端に低下するからであり、30重量%を超えても洗浄力の向上がほとんどなく、コストが上昇する分不経済になるからである。また、5重量%以上20重量%以下とすれば、十分な洗浄力が得られ、かつコストの点でも有利になるからである。なお、このアルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量としては、2種以上の溶剤を混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計をアルキレングリコールエーテル系溶剤の配合量とする。
【0019】
界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤など、特に限定されることなく従来公知のものを任意に用いることができる。その代表的な例としては次の通りであり、これらは単独で用い、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
(1)陰イオン性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられ、これらの対イオンとしての陽イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アルカノールアンモニウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
(2)陽イオン性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられ、これらの対イオンとしての陰イオンとしては、ハロゲンイオン等が挙げられる。
(3)両性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のアルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルカノイルアミドプロピルベタイン等が挙げられる。
(4)非イオン性界面活性剤としては、疎水基の炭素数が8〜22(C8からC22)のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルジメチルアミンオキシド、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類等が挙げられる。
【0020】
界面活性剤の配合量については、0.1重量%以上10重量%以下とするのが好ましく、1重量%以上5重量%以下とするのがより好ましい。0.1重量%より少ないと油汚れに対する洗浄力が十分に得られなくなるからであり、10重量%を越えるとすすぎ性が悪くなるからである。なお、この界面活性剤の配合量としては、2種以上のものを混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計を界面活性剤の配合量とする。
【0021】
また、本発明の液体クレンザー組成物にあっては、頑固な汚れに対する洗浄力や洗浄効率向上の点から、pHが9以上となるようにするのが好ましく、そのため、pH調整剤を含有してなるのが好ましい。このpH調整剤としては、炭素数が2〜6(C2〜C6)のアルカノールアミン及び/又はその塩が、頑固な汚れに対する洗浄力に優れているとの理由から好ましい。
このようなアルカノ−ルアミンの例としては、モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミン、N−メチルエタノ−ルアミン、N−エチルエタノ−ルアミン、N-n-ブチルエタノ−ルアミン、N、N−ジメチルエタノ−ルアミン、N−ジエチルエタノ−ルアミン、N−プロパノールアミン、iso−プロパノールアミンなどが挙げられる。中でも好ましいアルカノ−ルアミンとしては、臭いの点からモノエタノ−ルアミン、ジエタノールアミン、N-n-ブチルエタノ−ルアミンが挙げられる。これらC2〜C6のアルカノールアミンは、1種を単独で使用することもでき、また2種以上を混合して使用することもできる。また、モルホリン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリンなどのモルホリン類を配合するようにしてもよい。
【0022】
pH調整剤としてのアルカノールアミンの配合量については、0.1重量%以上10重量%以下とするのが好ましく、1重量%以上5重量%以下とするのがより好ましい。0.1重量%未満では十分な洗浄力が得られず洗浄効率が極端に低下するからであり、10重量%を越えても洗浄力の向上がほとんどなく、コストが上昇する分不経済になるからである。また、1重量%以上5重量%以下とすれば、十分な洗浄力が得られ、かつコストの点でも有利になるからである。なお、このアルカノールアミンの配合量としては、2種以上のものを混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計をアルカノールアミンの配合量とする。
【0023】
洗浄力を向上するためには、pHが高い方が好ましいが、手肌へのマイルド性を考慮すると、弱アルカリ性領域である11.0以下とするのが好ましい。このような弱アルカリ性領域に調整することのできるpH調整剤としての酸物質は、有機酸又は無機酸から適宜に選択される。
有機酸としては、例えばギ酸、酢酸等のモノカルボン酸類;シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸類;トリカルバリル酸、プロパン−1,1,2,3−テトラカルボン酸等のポリカルボン酸類;グルコール酸、酒石酸、クエン酸、オキサル酢酸、グルコン酸等のオキシまたはケトカルボン酸類;フタル酸等の芳香族カルボン酸類;エチレンジアミン、N−メチルエチレンジアミン等のアミン及びその誘導体;イミノジ酢酸、イミノジプロピオン酸、フェニルイミノジ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、メルカプトエチルイミノジ酢酸等のイミノジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、カルボキシエチルイミノジ酢酸等のニトリロ酢酸、N,N−エチレンジアミンジ酢酸等の誘導体類、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリメチレンテトラアミンヘキサ酢酸等のアミノポリ酢酸類;グリシン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸類;トリポリリン酸、フチン酸、1-ヒドロキシエタン-1、1-ジホスホン酸等のリン酸類が挙げられる。
無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、重炭酸、メタ珪酸などが挙げられる。
【0024】
また、本発明の液体クレンザー組成物にあっては、アルキレングリコールエーテル系溶剤中に水不溶性研磨剤が分散する形態となることから、この水不溶性研磨剤を良好に分散させるべく、分散安定化剤を配合するのが好ましい。この分散安定化剤としては、各種高分子材料(高分子化合物)が考えられるが、特にメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、グアーガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム塩から選択された1種を用い、あるいは2種以上を混合して用いるのが好ましい。
【0025】
これら高分子材料からなる分散安定化剤の配合量については、0.05重量%以上0.7重量%以下とするのが好ましく、0.2重量%以上0.5重量%以下とするのがより好ましい。0.05重量%未満であると、水不溶性研磨剤が均一に分散せず凝集したり沈降してしまうため、洗浄時の汚れ落ちにムラができたり、研磨剤のすすぎ性が悪くなるからであり、0.7重量%を超えると、すすぎ性が悪くなるからである。また、0.2重量%以上0.5重量%以下とすれば、水不溶性研磨剤が良好に分散し、かつすすぎ性も良好になるからである。なお、この分散安定化剤の配合量としては、2種以上のものを混合して用いる場合、それぞれの配合量の合計を分散安定化剤の配合量とする。
【0026】
また、本発明の液体クレンザー組成物では、必要に応じて他の任意成分を適宜配合することができる。任意成分としては、低温下または高温下での液性を保持するのに配合される低級アルコ−ル、低級アルキルベンゼンスルホン酸またはその塩、エチレングリコ−ルなどのハイドロトロ−プ剤、殺菌剤、防腐剤及び防カビ剤、香料、色素、酸化防止剤、消泡剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤などがある。これら任意成分に用いられる化合物は、通常洗浄剤に使用され、本発明の効果を損なわない範囲のものであれば、どのようなものでもよく、特に限定されるものではない。なお、本発明の液体クレンザー組成物の残部は水(精製水、イオン交換水など)とされ、これによって本発明の液体クレンザー組成物は使用状態に調製される。
【0027】
また、本発明に用いられる香料成分としては、例えば、特開2002−146399号公報記載の表11〜18の香料組成物A〜Dが用いられる。
【0028】
このような本発明の液体クレンザー組成物によれば、特定の水不溶性研磨剤を1種類以上と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有し、さらに、pHを9以上にするpH調整剤や水不溶性研磨剤の分散を安定化させる分散安定化剤を含有することにより、台所まわりの汚れを洗浄・除去するに際しての、液体クレンザーとしての洗浄効率の向上、及び使用性の向上を図ることができる。すなわち、後述する実施例で示すように、除去しにくい頑固な油汚れやコゲも効率的に洗浄することができ、また、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減することができ、しかも、洗浄後のすすぎ時には被洗浄面に対して粉残りが少ないという液体クレンザーとして優れた性能を有するものとなる。
【0029】
【実施例】
次に、実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではないのはもちろんである。
【0030】
〔実施例1〜12、参考例1〜8、及び比較例1〜4〕
下記表1〜表4に示す各組成を、通常の攪拌機により適宜成分を添加攪拌混合して調製し、乳白色の均一な液体クレンザー組成物を得た。使用した水不溶性研磨剤の粒子径については、レーザー回折法によって粒度分布を求め、平均(中心)粒子径として示した。
なお、表1〜表4に示した例において、実施例1〜12は本発明における構成要件を全て備えたもの、すなわち、水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有し、さらに水不溶性研磨剤が所定の粒子径、かつ所定の配合量にあり、アルキレングリコールエーテル系溶剤や界面活性剤も所定の配合量にあり、pH調整剤や分散安定化剤も所定の配合量で含有している例である。
【0031】
これに対して参考例1〜8は、水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有している点で本発明の実施例となるべきものであるが、前記の実施例1〜12に対して、水不溶性研磨剤の粒径や量などについての違いや、pH調整剤の有無(pHの違い)や、分散安定剤の有無による効果の差を調べるため、参考例とした。また、比較例1〜4は、水不溶性研磨剤、アルキレングリコールエーテル系溶剤、界面活性剤のいずれかを含有しないものとした。
【0032】
なお、表1〜表4において香料の欄の上段には、香料タイプとしてA〜Dを示し、下段にはその配合比(重量%)を示した。香料タイプとしてのA〜Dは、前述した特開2002−146399号公報記載の表11〜18における、香料組成物A〜Dを示している。
【0033】
また、表1〜表4に示した原料のメーカー名を以下に示す。なお、特に実施例品、参考例品については( )内にグレード名等を示す。
・アルミナ(平均粒子径0.5μm、5μm以上0%)
;住友化学工業株式会社(AES−11)
・アルミナ(平均粒子径0.5μm、5μm以上4%以下)
;住友化学工業株式会社(AMS−12)
・炭酸カルシウム(平均粒子径15μm、300μm以上0%)
;日東粉化工業株式会社(NN#200)
・炭酸カルシウム(平均粒子径70μm、300μm以上0%)
;日東粉化工業株式会社(寒水#70)
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル
;協和発酵工業株式会社
・ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
;川研ファインケミカル株式会社
・アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」
;カネヨ石鹸株式会社[ライポンPS−860(商品名)]
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン
;一方社
・モノエタノールアミン
;三井化学株式会社
・ジエタノールアミン
;三井化学株式会社
・ヒドロキシエタンジホスホン酸
;ライオン株式会社[フェリオックス115(商品名)]
・キサンタンガム
;メルク社(米国)[ケルザンT(商品名)]
・ポリアクリル酸ナトリウム塩
「架橋ポリアクリル酸Na MW=8000〜12000」
;日本純薬株式会社[ジュンロンPW110(商品名)]
【0034】
・アルミナ(平均粒子径1.2μm、5μm以上15%)
;住友化学工業株式会社
・アルミナ(平均粒子径0.5μm、5μm以上10%)
;住友化学工業株式会社
・炭酸カルシウム(平均粒子径150μm、300μm以上10%)
;日東粉化工業株式会社
・エチレングリコール
;三井化学株式会社
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
得られた実施例1〜12、参考例1〜8及び比較例1〜4の液体クレンザー組成物について、下記試験方法により、3ヵ月相当油汚れ(付着した後室温下に3ヵ月放置して変性した油汚れに相当)に対する洗浄試験、頑固な油汚れに対する洗浄力試験、コゲ汚れに対する洗浄力試験、被洗物に対する影響試験(傷付き性)、洗浄終了時のすすぎ性試験を行った。これら試験の具体的な操作は以下に示すとおりである。また、これらの試験結果を表1、表2(実施例)、及び表3(参考例)、表4(比較例)に併記する。
【0040】
〔3ヵ月相当油汚れに対する洗浄力試験〕
掃除せずに3ヵ月間放置した家庭のレンジ台の油汚れを、一部かき取り、THF(テトラヒドロフラン)に溶解させてその不溶分量を分析によって求めた。その結果、下記表5に示すように、THF不溶分は15%未満(1%)であることが確認された。その後、これを3ヵ月相当油汚れ洗浄試験用のモデル汚れとして洗浄力試験を行なった。
洗浄力の判定は、上記モデル汚れに表1〜表4の液体クレンザー組成物を2g滴下し、ポリウレタンスポンジで200g重/cm2の荷重をかけて5往復こすった時の汚れの落ち具合を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:汚れ落ちが非常に良好
4点:汚れ落ちが良好
3点:汚れ落ちにムラがある
2点.若干汚れが落ちる程度
1点:ほとんど汚れが落ちない
【0041】
〔頑固な油汚れに対する洗浄力試験〕
掃除せずに2年間放置した家庭の換気扇の油汚れを、一部かきとり、THFに溶解させて不溶分量を分析によって求めた。その結果、下記表5に示すように、THF不溶分は15%以上(24%)であることが確認された。その後、これを頑固な油汚れ洗浄試験用のモデル汚れとして洗浄力試験を行なった。
洗浄力の判定は、上記モデル汚れに表1〜表4の液体クレンザー組成物を2g滴下し、ポリウレタンスポンジで200g重/cm2の荷重をかけて10往復こすった時の汚れの落ち具合を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:汚れ落ちが非常に良好
4点:汚れ落ちが良好
3点:汚れ落ちにムラがある
2点.若干汚れが落ちる程度
1点:ほとんど汚れが落ちない
【0042】
〔コゲ汚れに対する洗浄力試験〕
掃除せずに3ヵ月間放置した家庭の五徳及び五徳の汁受け皿のコゲ汚れを、一部かきとり、THFに溶解させて不溶分量を分析によって求めた。その結果、下記表5に示すように、THF不溶分が90%以上(93%)であることが確認された。その後、これをコゲ汚れ洗浄試験用のモデル汚れとして洗浄力試験を行なった。
洗浄力の判定は、上記モデル汚れに表1〜表4の液体クレンザー組成物を2g滴下し、ポリウレタンスポンジで300g重/cm2の荷重をかけて10往復こすった時の汚れの落ち具合を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:汚れ落ちが非常に良好
4点:汚れ落ちが良好
3点:汚れ落ちにムラがある
2点.若干汚れが落ちる程度
1点:ほとんど汚れが落ちない
【0043】
【表5】
【0044】
〔同定・定量条件〕
表5に結果を示した前記の各油汚れ(レンジ台の油汚れ、換気扇の油汚れ、五徳及び五徳の汁受け皿のコゲ汚れ)についての分析は、使用した装置など、以下の条件で行った。
(低分子物質に対する分析)
・ガスクロマトグラフィー<島津制作所社製>
・カラムDB1−HT(J&W製)、
・80℃(1分)、→350℃(5分)、rate10℃/分、
・Injection350℃、Ditevter350℃(FID)、
・Carrier Gas He50ml/分
(高分子に対する分析)
・ゲル浸透クロマトグラフィー(東ソー社製)
・カラムG4000HXL+G2500HXL(東ソー社製)、
・Detecter RI、移動相THF、
・流量0.5mL/分、
・カラム温度40℃
【0045】
〔傷付き性試験〕
ステンレス(SUS304)板(5×10cm)に表1〜表4の液体クレンザー組成物12gをのせ、綿布(かなきん3号)を用いて800g重/cm2の荷重をかけ、50往復こすった後のステンレス表面に対する傷付き程度を、目視により下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
5点:傷付きが認められない
4点:僅かに傷付きが認められる
3点:傷付きが少し認められる
2点.傷付きがかなり認められる
1点:傷付きがかなり激しい
【0046】
〔すすぎ性試験〕
20×10cmの表面を黒く塗ったステンレス板の上端に、試料1gをのせ、5×5cmのスポンジにより10回こすった後、試料をのせた端を上にしてステンレス板を30度の角度に立てかけた。次いで、上端から200mlの水をかけてすすぎ、ステンレス板を乾燥させた後に、水不溶性粉体の残り程度を下記3段階の評価基準で評価した。
(評価基準)
○ :ほとんど粉残りがない
△ :粉残りがやや気になる
×:粉残りが気になる
【0047】
表1〜表4に示した結果より、実施例1〜12は、本発明の範囲外となる比較例1〜4に比べて、頑固な油汚れ等に対する洗浄力が格段に優れていることが判明した。
また、従来より、洗浄力を向上するためにはpHが高い方が好ましいとされているが、参考例1より、pHが低く中性近傍では良好な洗浄力が得られないことが分かり、前述したことが裏付けられた結果となった。
参考例2より、水不溶性研磨剤(アルミナ)が40重量%を越える(60重量%)と、洗浄力には優れるものの、傷付き性やすすぎ性が低下する傾向にあり、したがって40重量%以下であるのが好ましいことが確認された。
参考例3、4より、水不溶性研磨剤(アルミナ)が、その粒子径が5ミクロン(μm)以上のものが5重量%を越える(15重量%、10重量%)と、洗浄力には優れるものの、傷付き性が低下する傾向にあり、したがって5重量%以下であるのが好ましいことが確認された。
【0048】
参考例5より、水不溶性研磨剤(炭酸カルシウム)が、その粒子径が300ミクロン(μm)以上のものを含有しており(10重量%)、したがって最大粒子径が300ミクロンを越えていると、洗浄力には優れるものの、傷付き性が低下する傾向にあり、したがって最大粒子径が300ミクロン以下であるのが好ましいことが確認された。
参考例6より、水不溶性研磨剤(アルミナ)が、その粒子径が5ミクロン(μm)以上のものが5重量%を越えている(15重量%)ものを含んでいると、やはり洗浄力には優れるものの、傷付き性が低下する傾向にあった。
参考例7、8より、分散安定化剤がないと、水不溶性研磨剤が均一に分散せず、凝集したり、沈降してしまうため、洗浄時の汚れ落ちにムラができたり、研磨剤のすすぎ性が悪くなる傾向となることが分かった。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、レンジ台など台所まわりの汚れを洗浄・除去する際に、被洗浄面に対する傷付き性を大きく軽減しつつ、除去しにくい頑固な油汚れやコゲも効率的に洗浄することができ、さらには洗浄後のすすぎ時に、被洗浄面に対して粉残りが少ない液体クレンザー組成物を提供することができる。
Claims (2)
- アルミナ、炭酸カルシウムから選択された1種類以上の水不溶性研磨剤と、アルキレングリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤とを含有してなることを特徴とする液体クレンザー組成物。
- 上記水不溶性研磨剤は、粒子径が5ミクロン以上のものが5重量%以下であるアルミナと、最大粒子径が300ミクロン以下である炭酸カルシウムとから選択された1種類以上であることを特徴とする請求項1記載の液体クレンザー組成物。
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JP2013053182A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Kao Corp | アルマイト用洗浄剤組成物 |
CN101597546B (zh) * | 2008-06-04 | 2014-07-23 | S.C.约翰逊父子公司 | 稳定的碱性液体磨料清洁剂组合物及其制法 |
-
2002
- 2002-12-17 JP JP2002365175A patent/JP2004196903A/ja not_active Withdrawn
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