JP2004196756A - 口腔用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】不溶性グルカン形成阻害効果を飛躍的に向上させ、歯垢形成抑制効果を著しく改善する口腔用組成物を提供する。
【解決手段】ビワ葉、ワレモコウ、オトギリソウ、ハマメリス、シラカバ、ノバラ、茶、シソ、グアバ葉、ブドウ、リンゴから選ばれる植物の抽出物で、これらの1種又は2種以上の組み合わせからなる植物抽出物(A)と、塩基性ペプチド(B)とを配合してなることを特徴とする口腔用組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】ビワ葉、ワレモコウ、オトギリソウ、ハマメリス、シラカバ、ノバラ、茶、シソ、グアバ葉、ブドウ、リンゴから選ばれる植物の抽出物で、これらの1種又は2種以上の組み合わせからなる植物抽出物(A)と、塩基性ペプチド(B)とを配合してなることを特徴とする口腔用組成物。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯垢形成抑制によるう蝕予防効果の高い口腔用組成物に属する。
【0002】
【従来の技術】
歯垢は、ミュータンス菌等の細菌が歯面に付着し、菌体外に水に不溶で粘着性のあるグルカンを合成しながら増殖することにより形成され、う蝕、歯肉炎、歯周炎及び歯石形成の原因となる。そこで、この歯垢プラーク形成を抑制する目的で、グルカン形成酵素であるグルコシルトランスフェラーゼ(以下GTF)の酵素阻害物資の開発が行われている。酵素阻害物質としては、口腔内で使用することから、安全性の高い多くの植物エキスが開発されており(例えば、特許文献1参照)、ビワ葉エキスやハマメリスエキス等についても酵素阻害効果を有することが知られている(特許文献2)。しかし、これら植物抽出物は相当の阻害効果を有するものの、実用的で効果の高い歯垢形成阻害技術としてはまだ充分でなく、より効果を高める技術が要望されていた。
【0003】
一方、塩基性ペプチドであるポリリジン、ポリアルギニンのデキストラナーゼの安定化作用が特開昭61−76411号公報(特許文献3)により、εポリリジンの抗菌効果が特開平5−31054A号公報(特許文献4)により、また、ポリリジンの歯周病原因菌の内毒素中和作用、付着抑制作用が特開平10−298048号公報(特許文献5)により、夫々で報告されている。しかしこれらの先行技術文献はいずれも本発明にいうGTF阻害効果の促進作用を開示するものではない。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−159679号公報
【特許文献2】
特開2000−297022号公報(第2頁)
【特許文献3】
特開昭61−76411号公報
【特許文献4】
特開平5−310544号公報
【特許文献5】
特開平10−298048号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、GTF阻害活性を持つ特定の植物抽出物配合系に不溶性グルカン形成阻害効果を飛躍的に向上させる成分を配合することにより、歯垢形成抑制効果を著しく改善させた口腔用組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記問題点を解決するため鋭意検討を重ねた結果、意外にも、特定のGTF阻害活性保有植物抽出物と塩基性ペプチドとを併用することにより、GTF阻害活性が向上し、より効果的な歯垢形成抑制効果が発現することを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明によれば、ビワ葉、ワレモコウ、オトギリソウ、ハマメリス、シラカバ、ノバラ、茶、ウーロン茶、シソ、グアバ葉、ブドウ、リンゴから選ばれる植物抽出物で、これらの1種又は2種以上の組み合わせからなる植物抽出物(A)と、塩基性ペプチド(B)とを配合してなることを特徴とする口腔用組成物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。
【0009】
本発明の口腔用組成物に配合される植物抽出物(A)は、より具体的には、ビワエキス、ワレモコウエキス、オトギリソウエキス、ハマメリス抽出液、シラカバエキス、ノバラエキス、茶エキス、ウーロン茶エキス、シソ種子抽出物、グアバ葉エキス、クワ葉エキス、ブドウ種子抽出物、ブドウ葉抽出物、リンゴ抽出物、リンゴタンニンから選ばれるし1種又は2種以上の組み合わせが本発明において好適である。
ビワ葉、ワレモコウ、オトギリソウ、ハマメリス、シラカバ、ノバラ、茶、シソ、グアバ葉エキス、クワ葉エキス、ブドウ種子抽出物、ブドウ葉抽出物、リンゴ抽出物、リンゴタンニンから選ばれる1種又は2種以上の組み合わせが好適である。
【0010】
ビワ葉エキスは、ビワEriobotrya japonica Lindley(Rosaceae)の葉から溶媒抽出して得られるエキスである。ワレモコウエキスは、ワレモコウSanguisorba officinalis Linne(Rosaceae)の根及び根茎から溶媒抽出して得られるエキスである。オトギリソウエキスは、セイヨウオトギリソウHypericum Perforatum Linne又はオトギリソウHypericum erectum Thunberg(Guttiferae)の地上部から溶媒抽出して得られるエキスである。ハマメリス抽出液は、ハマメリスHamamelisvirginiana L.(Hamamelidaceae)の葉、樹皮から溶媒で抽出したものである。シラカバエキスは、ヨーロッパシラカバBetula pendula Roth.又は同属植物(Betulaceae)の葉、樹皮又は木部、及びBetula alba Linne(Betulaceae)の葉及び樹液から溶媒で抽出して得られるエキスである。ノバラエキスは、Rosa canina Linne(Rosaceae)の果実から溶媒抽出して得られるエキスである。
【0011】
更に、茶エキスは、チャノキThea sinensis LinneもしくはTheasinensis O.Kuntze(Theaceae)の葉から製したもの(緑茶)から溶媒抽出して得られるエキスである。ウーロン茶エキスは、チャノキThea sinensis Linne(Theaceae)の葉から製したもの(ウーロン茶)から溶媒抽出して得られるエキスである。シソ種子抽出物は、シソPerilla frutescens Briton var.acuta Kudo(Labiatae)の種子から溶媒で抽出したものである。グアバ葉エキスは、グアバPsidium guajava L.(Myrtaceae)の葉から溶媒抽出して得られるエキスである。ブドウ抽出物は、ブドウVitis vinifera L.(Vitaceae)の種子、葉から溶媒抽出して得られるエキスである。リンゴ抽出物は、リンゴMalus domesticaBorkhausen(Rosaceae)の未熟果から溶媒抽出したものである。リンゴタンニンは、リンゴMalus domestica Borkhausen(Rosaceae)の偽果を圧搾、濾過して得られる液汁から糖及び有機酸を除去したものである。
【0012】
一般に抽出に用いる溶媒としては、水、エタノール、メタノール、アセトン、エチルエーテル、酢酸エチル、プロピレングリコール、1,3−ブタジエングリコール、ジエチレングリコール、クロロホルムなどの極性溶媒、ベンゼン、ヘキサン、石油エーテル等の非極性溶媒および、これらの混合物を挙げることが出来る。抽出方法としては、ソクスレー抽出器を用いるなど、従来からの各種方法が採用できるだけでなく、該植物を溶媒中に浸漬するだけでも行うことが出来る。また、該植物は粉砕あるいは粉末とした方が抽出しやすい。前記抽出溶媒により抽出された抽出液は、そのまま使用してもよく、水などで希釈してもよく、抽出したエキスを濃縮した濃縮エキスとして、さらには、濃縮エキス、抽出物に必要により添加剤を添加して、スプレードライ、凍結乾燥などの方法により粉末化した乾燥エキスとして使用することもできる。これら抽出物は、その産地、製法、形態、成分組成等には特に限定はなく、通常の市販品又はその加工品を使用することができる。
【0013】
植物抽出物(A)の配合量は適宜選定されるが、口腔用組成物全体の0.0001〜5%(質量百分率、以下同様)、特に0.001〜1%であることが好ましい。
【0014】
本発明で併用配合する塩基性ペプチドとは、等電点が生理的条件よりアルカリ側にあるペプチドのことである。好ましくは、リジン、アルギニン、ヒスチジンから選ばれる1種ないしは2種の塩基性アミノ酸が2つ以上連続して結合した部位を一つ以上含くむか、あるいはこれらのホモポリマーであることが望ましい。また、その重合度は、5〜100で、好ましくは5〜60個のアミノ酸からなるものであり、以下更に詳しく説明する。
【0015】
本明細書で用いるペプチドの構成アミノ酸およびその保護基等についての略号は、ペプチドの分野で通常用いられるものである。例えば、Gはグリシン、Hはヒスチジン、Kはリジン、Rはアルギニン、Eはグルタミン酸、Dはアスパラギン酸、Pはプロリン、Qはグルタミン、Aはアラニン、Fはフェニルアラニン、Sはセリン、Yはチロシンを表す。代表的なものとしては、(K)n、(R)n、(H)n(nは重合度)、DSHAKR、HEKHHSHRGY、DSHAKRHHGYKRKFHEKHHSHRGYおよびこれらの−COOHおよび−NH2における製剤上許容される塩が挙げられる。また、アミノ酸重合部位による高次構造の違いは特に影響されない。例えば、リジンはα位とε位にアミノ基をもちα−ポリリジンとε−ポリリジンと言う二つの構造を取り得るが、そのどちらも用いることが出来る。該ペプチドは、市販されている物だけでなく、ペプチド合成に常用される固相法などで、容易に合成することが可能である。また、市販のペプチドシンセサイザーなどによっても合成することができる。また、本発明のペプチドのアミノ酸配列をコードする遺伝子を利用することで遺伝子工学的手法を用いて、微生物細胞、植物細胞、動物細胞において大量に生産することが可能である。得られた粗合成ペプチドは、ゲル濾過、順相、逆相HPLC、イオン交換カラム精製など、通常の蛋白質・ペブチドの精製に用いられる手段により、さらに高純度化することが可能である。
【0016】
本発明の口腔用組成物においては、これらペプチドは単独で、あるいは2種以上組合せて用いることができ、塩基性ペプチド(B)の口腔用組成物中の配合量は0.0001〜5%、特に0.001〜1.0重量%が好ましい。
【0017】
本発明の口腔用組成物は、例えば、練歯磨剤、液状歯磨剤、潤製歯磨剤、粉歯磨剤等の歯磨剤類、あるいは洗口剤、口腔用パスタ、口中清涼剤、チューインガム等として好適に調製されるもので、その剤型に応じ、上記必須成分以外に任意成分としてその他の添加剤を配合することができる。即ち、歯磨剤に用いられる場合、研磨剤、粘稠剤、甘味剤、防腐剤、色素、pH調整剤、各種有効成分、香料、溶剤等の成分を混合して製造することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の口腔用組成物は、GTF阻害活性を持つ特定の植物エキスと塩基性ペプチドの併用により、不溶性グルカン形成阻害効果を飛躍的に向上させ、歯垢形成抑制効果を著しく改善するものである。
【0019】
【実施例】
以下、実験例及び実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
【0020】
〔実験例1〕
ミュータンス菌培養上清より調整した粗精製グルコシルトランスフェラーゼ10μL、5%ショ糖100μL(終濃度1%)、植物エキス添加時は表1記載の各植物エキス100μL、ペプチド添加時は1%ペプチド溶液50μL、そして、10mMリン酸バッファー(pH7.0)で全量500μLとなるよう調整し、37℃で反応させた。3時間後に100%エタノール700μLを添加し、−30℃で30分静置した。生成したグルカンは遠心(16000G、15分)により回収し、グルコースを標準として、フェノール硫酸法により定量した。また、GTF活性抑制へのペプチド添加効果は以下の式により算出した。尚、F(x)は、物質xを添加したときのグルカン生成量を表わす。
ペプチド添加効果(%)=〔{F(ペプチド)−F(植物エキス、ペプチド)}/{F(なし)−F(植物エキス)}〕×100
【0021】
結果を表1に示す。結果から明らかなように、本発明の併用系において飛躍的に効果が向上していることが解る。
【0022】
【表1】
【0023】
〔実験例2〕
ハイドロキシアパタイト(HA)diskを、頬舌側各2枚を埋め込んだマウスピースを左右下顎臼歯部に装着し、4日後のHAdisk上のプラーク形成量を測定した。食事、歯磨時にはマウスピースを外し生理食塩水中に保存した。また、食事モデルとして10%ショ糖溶液洗口を1日3回(朝、昼、晩)行い、30分後サンプル溶液10mL(水、茶エキス0.1%、茶エキス0.1%+ポリリジン0.1%)で30秒間洗口を行った。プラーク形成量は、HAdisk上のプラークを超音波分散し、血液寒天培地で培養することにより、総菌数(CFU)を測定し評価した。試験は被験者2名で行い、各試験間隔は1週間とした。結果を図1に示す。図1の結果からプラーク形成抑制効果が明らかに向上していることが解る。
【0024】
【図1】
【0025】
以下に各種製剤での配合例(実施例)を示す。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯垢形成抑制によるう蝕予防効果の高い口腔用組成物に属する。
【0002】
【従来の技術】
歯垢は、ミュータンス菌等の細菌が歯面に付着し、菌体外に水に不溶で粘着性のあるグルカンを合成しながら増殖することにより形成され、う蝕、歯肉炎、歯周炎及び歯石形成の原因となる。そこで、この歯垢プラーク形成を抑制する目的で、グルカン形成酵素であるグルコシルトランスフェラーゼ(以下GTF)の酵素阻害物資の開発が行われている。酵素阻害物質としては、口腔内で使用することから、安全性の高い多くの植物エキスが開発されており(例えば、特許文献1参照)、ビワ葉エキスやハマメリスエキス等についても酵素阻害効果を有することが知られている(特許文献2)。しかし、これら植物抽出物は相当の阻害効果を有するものの、実用的で効果の高い歯垢形成阻害技術としてはまだ充分でなく、より効果を高める技術が要望されていた。
【0003】
一方、塩基性ペプチドであるポリリジン、ポリアルギニンのデキストラナーゼの安定化作用が特開昭61−76411号公報(特許文献3)により、εポリリジンの抗菌効果が特開平5−31054A号公報(特許文献4)により、また、ポリリジンの歯周病原因菌の内毒素中和作用、付着抑制作用が特開平10−298048号公報(特許文献5)により、夫々で報告されている。しかしこれらの先行技術文献はいずれも本発明にいうGTF阻害効果の促進作用を開示するものではない。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−159679号公報
【特許文献2】
特開2000−297022号公報(第2頁)
【特許文献3】
特開昭61−76411号公報
【特許文献4】
特開平5−310544号公報
【特許文献5】
特開平10−298048号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、GTF阻害活性を持つ特定の植物抽出物配合系に不溶性グルカン形成阻害効果を飛躍的に向上させる成分を配合することにより、歯垢形成抑制効果を著しく改善させた口腔用組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記問題点を解決するため鋭意検討を重ねた結果、意外にも、特定のGTF阻害活性保有植物抽出物と塩基性ペプチドとを併用することにより、GTF阻害活性が向上し、より効果的な歯垢形成抑制効果が発現することを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明によれば、ビワ葉、ワレモコウ、オトギリソウ、ハマメリス、シラカバ、ノバラ、茶、ウーロン茶、シソ、グアバ葉、ブドウ、リンゴから選ばれる植物抽出物で、これらの1種又は2種以上の組み合わせからなる植物抽出物(A)と、塩基性ペプチド(B)とを配合してなることを特徴とする口腔用組成物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。
【0009】
本発明の口腔用組成物に配合される植物抽出物(A)は、より具体的には、ビワエキス、ワレモコウエキス、オトギリソウエキス、ハマメリス抽出液、シラカバエキス、ノバラエキス、茶エキス、ウーロン茶エキス、シソ種子抽出物、グアバ葉エキス、クワ葉エキス、ブドウ種子抽出物、ブドウ葉抽出物、リンゴ抽出物、リンゴタンニンから選ばれるし1種又は2種以上の組み合わせが本発明において好適である。
ビワ葉、ワレモコウ、オトギリソウ、ハマメリス、シラカバ、ノバラ、茶、シソ、グアバ葉エキス、クワ葉エキス、ブドウ種子抽出物、ブドウ葉抽出物、リンゴ抽出物、リンゴタンニンから選ばれる1種又は2種以上の組み合わせが好適である。
【0010】
ビワ葉エキスは、ビワEriobotrya japonica Lindley(Rosaceae)の葉から溶媒抽出して得られるエキスである。ワレモコウエキスは、ワレモコウSanguisorba officinalis Linne(Rosaceae)の根及び根茎から溶媒抽出して得られるエキスである。オトギリソウエキスは、セイヨウオトギリソウHypericum Perforatum Linne又はオトギリソウHypericum erectum Thunberg(Guttiferae)の地上部から溶媒抽出して得られるエキスである。ハマメリス抽出液は、ハマメリスHamamelisvirginiana L.(Hamamelidaceae)の葉、樹皮から溶媒で抽出したものである。シラカバエキスは、ヨーロッパシラカバBetula pendula Roth.又は同属植物(Betulaceae)の葉、樹皮又は木部、及びBetula alba Linne(Betulaceae)の葉及び樹液から溶媒で抽出して得られるエキスである。ノバラエキスは、Rosa canina Linne(Rosaceae)の果実から溶媒抽出して得られるエキスである。
【0011】
更に、茶エキスは、チャノキThea sinensis LinneもしくはTheasinensis O.Kuntze(Theaceae)の葉から製したもの(緑茶)から溶媒抽出して得られるエキスである。ウーロン茶エキスは、チャノキThea sinensis Linne(Theaceae)の葉から製したもの(ウーロン茶)から溶媒抽出して得られるエキスである。シソ種子抽出物は、シソPerilla frutescens Briton var.acuta Kudo(Labiatae)の種子から溶媒で抽出したものである。グアバ葉エキスは、グアバPsidium guajava L.(Myrtaceae)の葉から溶媒抽出して得られるエキスである。ブドウ抽出物は、ブドウVitis vinifera L.(Vitaceae)の種子、葉から溶媒抽出して得られるエキスである。リンゴ抽出物は、リンゴMalus domesticaBorkhausen(Rosaceae)の未熟果から溶媒抽出したものである。リンゴタンニンは、リンゴMalus domestica Borkhausen(Rosaceae)の偽果を圧搾、濾過して得られる液汁から糖及び有機酸を除去したものである。
【0012】
一般に抽出に用いる溶媒としては、水、エタノール、メタノール、アセトン、エチルエーテル、酢酸エチル、プロピレングリコール、1,3−ブタジエングリコール、ジエチレングリコール、クロロホルムなどの極性溶媒、ベンゼン、ヘキサン、石油エーテル等の非極性溶媒および、これらの混合物を挙げることが出来る。抽出方法としては、ソクスレー抽出器を用いるなど、従来からの各種方法が採用できるだけでなく、該植物を溶媒中に浸漬するだけでも行うことが出来る。また、該植物は粉砕あるいは粉末とした方が抽出しやすい。前記抽出溶媒により抽出された抽出液は、そのまま使用してもよく、水などで希釈してもよく、抽出したエキスを濃縮した濃縮エキスとして、さらには、濃縮エキス、抽出物に必要により添加剤を添加して、スプレードライ、凍結乾燥などの方法により粉末化した乾燥エキスとして使用することもできる。これら抽出物は、その産地、製法、形態、成分組成等には特に限定はなく、通常の市販品又はその加工品を使用することができる。
【0013】
植物抽出物(A)の配合量は適宜選定されるが、口腔用組成物全体の0.0001〜5%(質量百分率、以下同様)、特に0.001〜1%であることが好ましい。
【0014】
本発明で併用配合する塩基性ペプチドとは、等電点が生理的条件よりアルカリ側にあるペプチドのことである。好ましくは、リジン、アルギニン、ヒスチジンから選ばれる1種ないしは2種の塩基性アミノ酸が2つ以上連続して結合した部位を一つ以上含くむか、あるいはこれらのホモポリマーであることが望ましい。また、その重合度は、5〜100で、好ましくは5〜60個のアミノ酸からなるものであり、以下更に詳しく説明する。
【0015】
本明細書で用いるペプチドの構成アミノ酸およびその保護基等についての略号は、ペプチドの分野で通常用いられるものである。例えば、Gはグリシン、Hはヒスチジン、Kはリジン、Rはアルギニン、Eはグルタミン酸、Dはアスパラギン酸、Pはプロリン、Qはグルタミン、Aはアラニン、Fはフェニルアラニン、Sはセリン、Yはチロシンを表す。代表的なものとしては、(K)n、(R)n、(H)n(nは重合度)、DSHAKR、HEKHHSHRGY、DSHAKRHHGYKRKFHEKHHSHRGYおよびこれらの−COOHおよび−NH2における製剤上許容される塩が挙げられる。また、アミノ酸重合部位による高次構造の違いは特に影響されない。例えば、リジンはα位とε位にアミノ基をもちα−ポリリジンとε−ポリリジンと言う二つの構造を取り得るが、そのどちらも用いることが出来る。該ペプチドは、市販されている物だけでなく、ペプチド合成に常用される固相法などで、容易に合成することが可能である。また、市販のペプチドシンセサイザーなどによっても合成することができる。また、本発明のペプチドのアミノ酸配列をコードする遺伝子を利用することで遺伝子工学的手法を用いて、微生物細胞、植物細胞、動物細胞において大量に生産することが可能である。得られた粗合成ペプチドは、ゲル濾過、順相、逆相HPLC、イオン交換カラム精製など、通常の蛋白質・ペブチドの精製に用いられる手段により、さらに高純度化することが可能である。
【0016】
本発明の口腔用組成物においては、これらペプチドは単独で、あるいは2種以上組合せて用いることができ、塩基性ペプチド(B)の口腔用組成物中の配合量は0.0001〜5%、特に0.001〜1.0重量%が好ましい。
【0017】
本発明の口腔用組成物は、例えば、練歯磨剤、液状歯磨剤、潤製歯磨剤、粉歯磨剤等の歯磨剤類、あるいは洗口剤、口腔用パスタ、口中清涼剤、チューインガム等として好適に調製されるもので、その剤型に応じ、上記必須成分以外に任意成分としてその他の添加剤を配合することができる。即ち、歯磨剤に用いられる場合、研磨剤、粘稠剤、甘味剤、防腐剤、色素、pH調整剤、各種有効成分、香料、溶剤等の成分を混合して製造することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の口腔用組成物は、GTF阻害活性を持つ特定の植物エキスと塩基性ペプチドの併用により、不溶性グルカン形成阻害効果を飛躍的に向上させ、歯垢形成抑制効果を著しく改善するものである。
【0019】
【実施例】
以下、実験例及び実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
【0020】
〔実験例1〕
ミュータンス菌培養上清より調整した粗精製グルコシルトランスフェラーゼ10μL、5%ショ糖100μL(終濃度1%)、植物エキス添加時は表1記載の各植物エキス100μL、ペプチド添加時は1%ペプチド溶液50μL、そして、10mMリン酸バッファー(pH7.0)で全量500μLとなるよう調整し、37℃で反応させた。3時間後に100%エタノール700μLを添加し、−30℃で30分静置した。生成したグルカンは遠心(16000G、15分)により回収し、グルコースを標準として、フェノール硫酸法により定量した。また、GTF活性抑制へのペプチド添加効果は以下の式により算出した。尚、F(x)は、物質xを添加したときのグルカン生成量を表わす。
ペプチド添加効果(%)=〔{F(ペプチド)−F(植物エキス、ペプチド)}/{F(なし)−F(植物エキス)}〕×100
【0021】
結果を表1に示す。結果から明らかなように、本発明の併用系において飛躍的に効果が向上していることが解る。
【0022】
【表1】
【0023】
〔実験例2〕
ハイドロキシアパタイト(HA)diskを、頬舌側各2枚を埋め込んだマウスピースを左右下顎臼歯部に装着し、4日後のHAdisk上のプラーク形成量を測定した。食事、歯磨時にはマウスピースを外し生理食塩水中に保存した。また、食事モデルとして10%ショ糖溶液洗口を1日3回(朝、昼、晩)行い、30分後サンプル溶液10mL(水、茶エキス0.1%、茶エキス0.1%+ポリリジン0.1%)で30秒間洗口を行った。プラーク形成量は、HAdisk上のプラークを超音波分散し、血液寒天培地で培養することにより、総菌数(CFU)を測定し評価した。試験は被験者2名で行い、各試験間隔は1週間とした。結果を図1に示す。図1の結果からプラーク形成抑制効果が明らかに向上していることが解る。
【0024】
【図1】
【0025】
以下に各種製剤での配合例(実施例)を示す。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
Claims (3)
- ビワ葉、ワレモコウ、オトギリソウ、ハマメリス、シラカバ、ノバラ、茶、シソ、グアバ葉、ブドウ、リンゴから選ばれる植物の抽出物で、これらの1種又は2種以上の組み合わせからなる植物抽出物(A)と、塩基性ペプチド(B)とを配合してなることを特徴とする口腔用組成物。
- 塩基性ペプチド(B)が、リジン、アルギニン、ヒスチヂンから選ばれる1種ないしは2種の塩基性アミノ酸が2つ以上連続して結合した部位を一つ以上含有するペプチドであることを特徴とする請求項1記載の口腔用組成物。
- 塩基性ペプチド(B)が、ポリリジン、ポリアルギニン、ポリヒスチジンであることを特徴とする請求項1記載の口腔用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002383215A JP2004196756A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 口腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002383215A JP2004196756A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 口腔用組成物 |
Publications (1)
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