JP2004002267A - コラゲナーゼ阻害剤及びその利用 - Google Patents
コラゲナーゼ阻害剤及びその利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004002267A JP2004002267A JP2002251089A JP2002251089A JP2004002267A JP 2004002267 A JP2004002267 A JP 2004002267A JP 2002251089 A JP2002251089 A JP 2002251089A JP 2002251089 A JP2002251089 A JP 2002251089A JP 2004002267 A JP2004002267 A JP 2004002267A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extract
- scientific name
- temu
- collagenase
- zingiberaceae
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
【解決手段】有効成分としてPulai、Pinang、Gambir、Kapulaga、Jintan Puluh、Jintan Ikeng、Pulasari、Teki、Jaha、Cengkeh、Bratawali、Cabe Jawa、Telor Kodok、Gaxiti、Pucuk、Temu−lawak、Bang Palo Anting、Masoyi、Kalabet、Gandapura、Hoos、Bengle、Temu−Giring、Lerak、Temu Hitam、Kayu Lanang、Kayu Anyang、Daun Sembung、及びDaun Sirih(以上、インドネシア名)よりなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を用いる。
【選択図】なし。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コラゲナーゼ阻害剤に関する。より詳細には、特定の植物抽出物を有効成分とするコラゲナーゼ阻害剤に関する。さらに本発明は、かかる植物抽出物のコラゲナーゼ阻害作用を利用した抗歯周病剤及び口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、歯周病の治療剤には、抗菌作用とコラゲナーゼ阻害作用を有するテトラサイクリン系の抗生物質が主流として使用されているが、薬剤耐性菌の出現や副作用の発生が懸念されるため、使用が制限されているのが実情である。そこで、副作用がなく人体への安全性が高い歯周病の予防または治療剤の開発が期待されている。
【0003】
ところで、歯周病の発症やその進行には、ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が関わっており、それが産生するコラゲナーゼによって歯周組織が破壊されることが知られている(ジャーナル・デンタル・リサーチ(J.Dent.Res.)No.63, pp.412−421,(1984)、及びジャーナル・デンタル・リサーチ(J.Dent.Res.)No.65, pp.1335−1340,(1986))。
【0004】
このためコラゲナーゼ、特に歯周病原性細菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスが産生するコラゲナーゼを阻害することによって、歯周病の発症やその進行を予防したり、または治療することが可能であると考えられる。
【0005】
従来よりゴミシ、アセンヤク、ゲンノショウコ、ビンロウジ、大黄、生姜、桂皮、人参、ウワウルシ、セネガ、カンゾウ、キキョウ、シャクヤク、ショウキョウ、タイソウなどの植物抽出物中にコラゲナーゼ阻害作用があることは知られているが(特開昭62−148426号、特開平4−29933号、特開平11−279039号公報)、本発明の植物の抽出物にコラゲナーゼ阻害作用があることについては知られていない。
【0006】
さらに歯周病の発症やその進行の阻止には、コラゲナーゼ阻害作用に加えて、コラゲナーゼを産生する歯周病原性菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス自体の生育を阻止することが望ましい。従来、本発明の植物抽出物がこうした抗菌作用を有することについても知られていないのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、歯周病の発生またはその進行の予防または治療に有効に利用できるコラゲナーゼ阻害剤を提供することである。また、本発明の目的はコラゲナーゼ阻害作用、好ましくはコラゲナーゼ阻害作用と抗菌作用を利用した抗歯周病剤を提供することである。さらに本発明の目的は歯周病といった口腔疾患の発生やその進行を予防したり、または改善するのに有用な口腔用組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく日夜鋭意研究を重ねていたところ、インドネシア地方においてすでに多年にわたって食用(薬用)に供され人体に対する安全性が確認されている植物の抽出物に、コラゲナーゼ阻害作用、特に歯周病原性細菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼを阻害する作用があることを見いだした。さらに本発明者は、上記植物抽出物の殆どが歯周病原性菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスの生育阻止作用を併せて備えていることを見いだし、これらの植物抽出物が抗歯周病剤として有効であるとの確信を得た。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
すなわち本発明は、下記項1及び2に掲げるコラゲナーゼ阻害剤である:
項1. Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)、Pinang(学名:Areca cathecu L.)、Gambir、Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland exMaton.Zingiberaceae)、Jintan Puluh、Jintan Ikeng、Pulasari、Teki、Jaha、Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、Bratawali、Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae.)、Telor Kodok、Gaxiti、Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、Temu−lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、Bang Palo Anting、Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、Kalabet、Gandapura、Hoos、Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、Temu−Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、Lerak、Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、Kayu Lanang、Kayu Anyang、Daun Sembung、及びDaun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分とするコラゲナーゼ阻害剤。
項2. ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼに対して阻害作用を有する項1記載のコラゲナーゼ阻害剤。
【0010】
また本発明は、下記項3、項3−1及び項3−2に掲げる抗歯周病剤である:
項3. Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae、Pinang(学名:Areca cathecu L.)、Gambir、Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)、Jintan Puluh、Jintan Ikeng、Pulasari、Teki、Jaha、Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、Bratawali、Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae.)、Telor Kodok、Gaxiti、Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、Temu−lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、Bang Palo Anting、Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、Kalabet、Gandapura、Hoos、Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、Temu Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、Lerak、Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、Kayu Lanang、Kayu Anyang、DaunSembung、及びDaun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分とする抗歯周病剤。
項3−1.上記植物の抽出物がポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonasgingivalis)が産生するコラゲナーゼに対して阻害作用を有するものである上記項3に記載する抗歯周病剤。
項3−2.上記植物(但し、Pinang(学名:Areca cathecu L.)を除く)の抽出物がポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)に対して生育阻害作用を有するものである上記項3または項3−1に記載する抗歯周病剤。
【0011】
さらに本発明は下記項4、項4−1及び項4−2に掲げる口腔用組成物である:項4. Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)、Pinang(学名:Areca cathecu L.)、Gambir、Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland exMaton.Zingiberaceae)、Jintan Puluh、Jintan Ikeng、Pulasari、Teki、Jaha、Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、Bratawali、Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae.)、Telor Kodok、Gaxiti、Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、Temu−lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、Bang Palo Anting、Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、Kalabet、Gandapura、Hoos、Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、Temu Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、Lerak、Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、Kayu Lanang、Kayu Anyang、Daun Sembung、及びDaun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を含有する口腔用組成物。
項4−1.上記植物の抽出物がポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼに対して阻害作用を有するものである上記項4に記載する口腔用組成物。
項4−2.上記植物の抽出物(但し、Pinang(学名:Areca cathecu L.)を除く)がポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)に対して生育阻害作用を有するものである上記項4に記載する口腔用組成物。
【0012】
【発明の実施の形態】
(A)コラゲナーゼ阻害剤
本発明のコラゲナーゼ阻害剤は、下記植物の全草またはその一部(例えば根、茎、葉、果実(種子)、花蕾、樹皮、虫えい、木部、心材等)の溶媒抽出物を有効成分とするものである。なお、下記に掲げる植物名はインドネシア名である。(1) Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)、
(2) Pinang(学名:Areca cathecu L.)、
(3) Gambir、
(4) Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)、
(5) Jintan Puluh、
(6) Jintan Ikeng、
(7) Pulasari、
(8) Teki、
(9) Jaha、
(10) Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、
(11) Bratawali、
(12) Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae)、
(13) Telor Kodok、
(14) Gaxiti、
(15) Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、
(16) Temu lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、
(17) Bang Palo Anting、
(18) Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、
(19) Kalabet、
(20) Gandapura、
(21) Hoos、
(22) Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、
(23) Temu Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、
(24) Lerak、
(25) Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、
(26) Kayu Lanang、
(27) Kayu Anyang、
(28) Daun Sembung、
(29) Daun Sirih(学名:Piper betle L.)。
【0013】
抽出は植物体全体を用いてもまたその一部を使用してもよい。一部を使用する場合、抽出に用いられる植物部位は、コラゲナーゼ阻害活性を有する部位であれば特に制限されず、用いる植物に応じて適宜選択調製することができる。例えば、(1)Pulai、(7)Pulasari及び(18)Masoyiは樹皮を;(2)Pinang、(5)Jintan Puluh、(10)Cengkeh、(13)Telor Kodok、(19)Kalabet及び(20)Gandapuraは種子を;(4)Kapulaga、(12)Cabe Jawa及び(24)Lerakは果実を;(8)Teki、(15)Pucuk及び(22)Bengleは根を、(9)Jaha、(23)Temu−Giring及び(25)Temu Hitamは塊根を;また(26) Kayu Lanangは花を例示することができる。
【0014】
これらの植物の全草又はその一部はそのまま若しくは破砕物として抽出操作に付してもよいし、また乾燥後、必要に応じて粉砕粉体状として抽出操作に付してもよい。
【0015】
上記抽出に用いられる溶媒としては、特に制限されず、低級アルコールや多価アルコール等のアルコール類、その他、非極性溶媒および極性溶媒を広く用いることができる。より具体的には低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロピルアルコール、ブタノール等の炭素数1〜4のアルコール;多価アルコールとしては、グリセリン、ポリエチレングリコール等を挙げることができる。その他の非極性溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の飽和炭化水素あるいはヘキセン、ヘプテン等の不飽和炭化水素等が、また極性溶媒としては、水、アセトン、エチルエーテル、酢酸エチル、酢酸メチル等が使用される。これらの溶媒は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて使用することもできる。例えば脂肪分の多い原料などの場合は、非極性溶媒で脱脂抽出処理した後、各種任意の溶媒で抽出処理してもよいし、また含水有機溶媒を用いて抽出処理することもできる。好ましくは水、エタノールやプロパノール及びイソプロピルアルコール等の低級アルコール、並びにこれらの混合物である。
【0016】
抽出方法としては、特に制限されることなく一般に用いられる方法を採用することができる。制限はされないが、例えば溶媒中に全草若しくは部分(そのまま若しくは粗末、細切物)、又はそれらの乾燥破砕物(粗末、細切物、粉末など)を冷浸、温浸等によって浸漬する方法、加温し攪拌しながら抽出を行い、濾過して抽出液を得る方法、またはパーコレーション法等を挙げることができる。
【0017】
得られた抽出液は、必要に応じてろ過または遠心分離によって固形物を除去した後、使用の態様に応じて、そのまま用いるか、または溶媒を留去して一部濃縮若しくは乾燥して用いてもよい。また濃縮乃至は乾燥後、該濃縮乃至は乾燥物を非溶解性溶媒で洗浄して精製して用いても、またこれを 更に適当な溶剤に溶解もしくは懸濁して用いることもできる。また、抽出液を、慣用されている精製法、例えば向流分配法や液体クロマトグラフィー等を用いて、コラゲナーゼ阻害活性を有する画分を取得、精製して使用することも可能である。更に、本発明においては、例えば、上記のようにして得られた溶媒抽出液を、減圧乾燥、凍結乾燥等の通常の手段により植物エキス乾燥物として使用することもできる。
【0018】
なお、植物抽出物のコラゲナーゼ阻害活性は、当業界において使用される常法に従って測定し評価することができ(永井ら、炎症4, 123 (1984)等)、簡便には、市販のコラゲナーゼ活性測定キットを用いて実施することができる。本発明において使用される植物抽出物は、好ましくは歯周病原性細菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼに対して阻害活性を有するものである。かかるコラゲナーゼ阻害活性は、具体的には後述する試験例に記載する方法に従って測定し評価することができる。
【0019】
本発明のコラゲナーゼ阻害剤は上記の植物抽出物を有効成分とするものであり、食品、医薬部外品又は医薬品などの各種口腔用組成物の成分として配合されることにより、歯周病の発生やその進行を防止したり、または歯周病を改善する抗歯周病剤として有効に利用することができる。また、コラゲナーゼは一般に皮膚の老化やリウマチに関与することが知られている(J. Enzyme Inhibition, 2.1 (1987)、Arithritis Rheum.,20, 1231 (1977))。本発明のコラゲナーゼ阻害剤は、コラゲナーゼを抑制する作用を有することから、皮膚の老化やリウマチ等の予防または改善にも利用できる可能性がある。
【0020】
なお、本発明のコラゲナーゼ阻害剤は、上記の植物抽出物だけからなるものであってもよいし、また他成分として食品、医薬部外品又は医薬品の分野で使用が許容されている任意の担体や添加剤を含有していてもよい。後者の場合、コラゲナーゼ阻害剤中に配合される植物抽出物の量は、得られるコラゲナーゼ阻害剤が植物抽出物に基づいてコラゲナーゼ阻害活性を有する限り特に制限されない。具体的には、制限はされないが、コラゲナーゼ阻害剤100重量%中、植物抽出物(乾燥物換算)を少なくとも0.0001重量%、好ましくは0.0001〜25重量%、より好ましくは0.001〜10重量%の割合で含むように調製することができる。
【0021】
(B)抗歯周病剤
歯周病は細菌由来の炎症性口腔疾患であり、歯周病原性細菌の増加、細菌の組織内侵入や感染による宿主応答等がその要因となっている。成人性歯周病の病原菌として最も有力視されているものとしてポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が挙げられ、歯周病患者の歯周ポケット深部から高頻度に分離されることが報告されている。かかる菌は、コラゲナーゼ、フォスフォリパーゼA、アルカリフォスファターゼ、酸フォスファターゼなどの分解酵素を産生し、中でもコラゲナーゼは歯周組織のコラーゲンを分解し、組織破壊を導く直接的な因子といわれている。よって、歯周病の発生やその進行を予防したり、また治療するためには、歯周病の病因性因子となるコラゲナーゼの活性を阻害することが重要である。さらに当該コラゲナーゼ産生する歯周病原性菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスそのものの生育を阻止して除菌することが好ましい。
【0022】
本発明の抗歯周病剤は、前述する植物抽出物が有するコラゲナーゼ阻害作用、特に歯周病原性細菌:ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼに対する阻害作用を利用することにより、歯周病の発症やその進行を予防したり、またはその改善に有効に使用されるものであり、前述する植物抽出物のいずれか少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とする。
【0023】
上記抗歯周病剤のうち、好適な抗歯周病剤は、(1)Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)、(3)Gambir、(4)Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)、(5)Jintan Puluh、(6)Jintan Ikeng、(7)Pulasari、(8)Teki、(9)Jaha、(10)Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr.Myrtace)、(11)Bratawali、(12)Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl.Piperaceae)、(13)Telor Kodok、(14)Gaxiti、(15)Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、(16)Temu lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、(17)Bang Palo Anting、(18)Masoyi(学名:Cryptocaryamassoy Kosterm. Lauraceae.)、(19)Kalabet、(20)Gandapura、(21)Hoos、(22)Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、(23)Temu Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、(24)Lerak、(25)Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、(26)Kayu Lanang、(27)Kayu Anyang、(28)Daun Sembung、及び(29)Daun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択されるいずれか少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含有するものである。これらの植物抽出物を有効成分とする抗歯周病剤は、コラゲナーゼ阻害作用に加えて、そのコラゲナーゼを産生する歯周病原性菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスに対する生育阻害作用(抗菌作用)を有しているため、より優れた歯周病予防または治療効果を発揮することができる。
【0024】
なお、本発明の抗歯周病剤は、上記の植物抽出物だけからなるものであってもよいし、また他成分として食品、医薬部外品又は医薬品の分野で使用が許容されている任意の担体や添加剤、特に経口組成物や口腔用組成物への適用が許容されている担体や添加剤を含有していてもよい。後者の場合、抗歯周病剤中に配合される植物抽出物の量は、得られる抗歯周病剤が植物抽出物に基づいてコラゲナーゼ阻害活性を有する限り特に制限されない。具体的には、使用する植物抽出物の種類によって異なり一概には規定できないが、抗歯周病剤100重量%中、植物抽出物(乾燥物換算)を通常少なくとも0.0001重量%、好ましくは0.0001〜25重量%、好ましくは0.001〜10重量%の割合で含むように調製することができる。
【0025】
(C)口腔用組成物
本発明の口腔用組成物は、前述する植物抽出物の、歯周病原性細菌:ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼに対する阻害作用を利用したものであり、前述する植物抽出物を有効成分とするものである。なお、植物抽出物は前記に掲げる抽出物を1種単独で含むものであってもよいし、2種以上の植物抽出物を任意に組み合わせて含有するものであってもよい。
【0026】
上記口腔用組成物のうち、好適な口腔用組成物は(1)Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)、(3)Gambir、(4)Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)、(5)Jintan Puluh、(6)Jintan Ikeng、(7)Pulasari、(8)Teki、(9)Jaha、(10)Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、(11)Bratawali、(12)Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae)、(13)Telor Kodok、(14)Gaxiti、(15)Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、(16)Temu lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、(17)Bang Palo Anting、(18)Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、(19)Kalabet、(20)Gandapura、(21)Hoos、(22)Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、(23)Temu Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、(24)Lerak、(25)Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、(26)Kayu Lanang、(27)Kayu Anyang、(28)Daun Sembung、及び(29)Daun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択されるいずれか少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含有するものである。これらの植物抽出物を有効成分とする口腔用組成物は、当該植物抽出物に起因するコラゲナーゼ阻害作用と、コラゲナーゼを産生する歯周病原性菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)に対する生育阻害作用(抗菌作用)に基づいて、より優れた歯周病予防または治療効果を発揮することができる。
【0027】
口腔用組成物に配合される植物抽出物の量は、口腔用組成物が植物抽出物に基づいてコラゲナーゼ阻害活性を有する限り特に制限されない。具体的には、使用する植物抽出物の種類によって異なり一概には規定できないが、口腔用組成物100重量%中、植物抽出物(乾燥物換算)を通常0.0001重量%以上、好ましくは0.001重量%以上、より好ましくは0.01重量%以上の割合で含むように調製することができる。なお、抗歯周病作用という本発明の効果の点からは、植物抽出物の配合割合の上限は特に制限されるものではない。上限は口腔用組成物の安定性や他の成分との関係等から定めることができ、通常口腔用組成物100重量%中、植物抽出物の乾燥物換算で25重量%を例示することができる。好ましくは10重量%である。
【0028】
なお、本発明において口腔用組成物とは、例えば飲食物のように経口的に摂取されるもの並びに歯磨きやマウスウオッシュのように口腔内で用いられるものの双方を含むものである。
【0029】
口腔用組成物として具体的には、例えばトローチ、チューインガム、キャンディ、グミキャンディ、チョコレート、ジュース等の各種食品;歯磨剤(練り状、液体状、粉末固形状),マウススプレーなどの口中清涼剤、咀嚼剤、トローチ剤、口腔用パスタ剤、うがい剤、シロップ剤等の医薬品又は医薬部外品;歯磨剤、マウスウォッシュ、マウスリンスなどの口腔内化粧品を挙げることができる。好ましくは、トローチ,チューインガム及びキャンディ等の食品、並びに歯磨剤,マウススプレー,マウスウォッシュ及びマウスリンスなどの医薬品、医薬部外品または口腔内化粧品を挙げることができる。これらの形態並びに剤形は、特に制限されず、種類に応じて任意に定めることができる。
【0030】
本発明の口腔用組成物は、本発明の効果を妨げない限り、他の成分として、公知若しくは将来公知となり得る抗菌剤(例えば、P.gingivalis菌、S.mutans 菌、S.sobrinus菌等の歯周病原性またはう蝕性細菌に対する生育阻止剤等)、抗GTase剤等の抗う蝕剤、若しくは消炎剤などの成分と組み合わせて配合することもできる。抗菌剤としては、塩酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、ソルビン酸、ヒノキチオール等が;抗う蝕剤としてはデキストラナーゼ、ムタナーゼ、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等が;また消炎剤としては塩化リゾチーム、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸二カリウム等を例示することができる。
【0031】
本発明の口腔用組成物は、植物抽出物(コラゲナーゼ阻害剤、抗歯周病剤)に加えて、適用する口腔用組成物の種類に応じて、口腔用組成物に通常配合される各種成分を用いて調製することができる。
【0032】
例えば口腔用組成物が練歯磨の場合、第2リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、非晶質シリカ、酸化アルミニウム等の研磨剤;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸塩、カラゲナン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール等の粘結剤;ポリエチレングリコール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール等の粘稠剤;ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグイセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル等の発泡剤等を挙げることができる。また更に、通常用いられるメントール等の香料並びに矯味剤又は甘味剤、防腐剤等を配合することもできる。マウスウオッシュ等の洗口剤並びにチューイングガム等の食品の場合についても、常法の成分を併用することができる。なお、併用配合される甘味剤としては、う蝕性が低いか又はないものが好ましく、例えばD−キシロース、キシリトール、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、トレハロースなどを好適に挙げることができる。
【0033】
【実施例】
以下、製造例、試験例及び実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はかかる実施例によって何ら制限されるものではない。
【0034】
<製造例>
製造例1
(1) Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)の樹皮部の粉砕物100gに対して、3倍量のヘキサンを加えて室温で24時間抽出し、ろ過した。ろ過残渣に更に1倍量のヘキサンを加え攪拌、ろ過を行ない試料の脱脂を行なった。脱脂された試料は乾燥後、5倍量のメタノールにて、室温48時間抽出を行なった。これをろ過し、得られた抽出液をエバポレーターにて濃縮、凍結乾燥を行ない植物抽出物(以下、Pulai抽出物という)20g(凍結乾燥物)を得た。
【0035】
製造例2〜29
下記(2)〜(29)の植物についても、製造例1に従って同様に処理して、植物抽出物(凍結乾燥物)を取得した:
(2) Pinang(学名:Areca cathecu L.)〔以下、調製した植物抽出物を「Pinang抽出物」という〕、(3) Gambir〔以下、調製した植物抽出物を「Gambir抽出物」という〕、(4) Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)〔以下、調製した植物抽出物を「Kapulaga抽出物」という〕、(5) JintanPuluh〔以下、調製した植物抽出物を「Jintan Puluh抽出物」という〕、(6) Jintan Ikeng〔以下、調製した植物抽出物を「Jintan Ikeng抽出物」という〕、(7) Pulasari〔以下、調製した植物抽出物を「Pulasari抽出物」という〕、(8) Teki〔以下、調製した植物抽出物を「Teki抽出物」という〕、(9) Jaha〔以下、調製した植物抽出物を「Jaha抽出物」という〕、(10) Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)〔以下、調製した植物抽出物を「Cengkeh抽出物」という〕、(11) Bratawali〔以下、調製した植物抽出物を「Bratawali抽出物」という〕、(12) Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae)〔以下、調製した植物抽出物を「Cabe Jawa抽出物」という〕、(13) Telor Kodok〔以下、調製した植物抽出物を「Telor Kodok抽出物」という〕、(14) Gaxiti〔以下、調製した植物抽出物を「Gaxiti抽出物」という〕、(15) Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)〔以下、調製した植物抽出物を「Pucuk抽出物」という〕、(16) Temu−lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)〔以下、調製した植物抽出物を「Temu−lawak抽出物」という〕、(17) Bang Palo Anting〔以下、調製した植物抽出物を「Bang Palo Anting抽出物」という〕、(18) Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)〔以下、調製した植物抽出物を「Masoyi抽出物」という〕、(19) Kalabet〔以下、調製した植物抽出物を「Kalabet抽出物」という〕、(20) Gandapura〔以下、調製した植物抽出物を「Gandapura抽出物」という〕、(21) Hoos〔以下、調製した植物抽出物を「Hoos抽出物」という〕、(22) Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)〔以下、調製した植物抽出物を「Bengle抽出物」という〕、(23) Temu−Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)〔以下、調製した植物抽出物を「Temu−Giring抽出物」という〕、(24) Lerak〔以下、調製した植物抽出物を「Lerak抽出物」という〕、(25) Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)〔以下、調製した植物抽出物を「Temu Hitam抽出物」という〕、(26) Kayu Lanang〔以下、調製した植物抽出物を「Kayu Lanang抽出物」という〕、(27) Kayu Anyang〔以下、調製した植物抽出物を「Kayu Anyang抽出物」という〕、及び(28) Daun Sembung〔以下、調製した植物抽出物を「Daun Sembung抽出物」という〕、(29) Daun Sirih(学名:Piper betle L.)〔以下、調製した植物抽出物を「Daun Sirih抽出物」という〕。
【0036】
なお、これらの植物のうち、(1)Pulai、(7)Pulasari、及び(18)Masoyiは樹皮部位を;(2)Pinang、(5)Jintan Puluh、(10)Cengkeh、(13)Telor Kodok、(19)Kalabet及び(20)Gandapuraは種子部位を;(4)Kapulaga、(12)Cabe Jawa及び(24)Lerakは果実部位を;(8)Teki、(15)Pucuk及び(22)Bengleは根部位を、(9)Jaha、(23)Temu−Giring及び(25)Temu Hitamは塊根部位を;また(26) Kayu Lanangは花部位を抽出部位として用いて、植物抽出物(凍結乾燥物)を調製した。
【0037】
<試験例>
試験例1
上記製造例1、及び3〜29で調製した(1)Pulai抽出物、(3) Gambir抽出物、(4) Kapulaga抽出物、(5) Jintan Puluh抽出物、(6)Jintan Ikeng抽出物、(7) Pulasari抽出物、(8) Teki抽出物、(9) Jaha抽出物、(10) Cengkeh抽出物、(11)Bratawali抽出物、(12)Cabe Jawa抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(14) Gaxiti抽出物、(15)Pucuk抽出物、(16) Temu−lawak抽出物、(17) Bang Palo Anting抽出物、(18) Masoyi抽出物、(19)Kalabet抽出物、(20)Gandapura抽出物、(21)Hoos抽出物、(22)Bengle抽出物、(23) Temu−Giring抽出物、(24)Lerak抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、(26) Kayu Lanang抽出物、(27)Kayu Anyang抽出物、(28)Daun Sembung抽出物、及び(29)Daun Sirih抽出物を被験試料として用いて、歯周病原性ポルフィロモナス・ジンジバリスに対する生育阻害作用を測定した。
【0038】
具体的には、まず、これらの各植物抽出物10mgをメタノール1mlに溶解して植物抽出液とした。次いで、GAMブイヨン培地(GAMブイヨン59g、精製水1000ml)に上記で調製した植物抽出液を用いて植物抽出物濃度が500μg/mlとなるような割合で添加し、調製した当該溶液をGAMブイヨン培地で順次希釈することにより、48穴マイクロプレートに2倍希釈系列を作成した(植物抽出物濃度:500μg/ml、250μg/ml、125μg/ml、63μg/ml、31μg/ml、16μg/ml、7.8μg/ml、3.9μg/ml)。調製した各ウエルにポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)(ATCC 33277株)培養菌液を10%の割合で添加し、37℃で3日間、嫌気条件で静置培養した。次いで菌の生育の有無から、各植物抽出物の最小生育阻害濃度(MIC:μg/ml)を調べた。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
表1の結果からわかるように、上記の植物抽出物は、(16) Temu−lawak抽出物 > (9) Jaha抽出物、(12)Cabe Jawa抽出物、(17) Bang Palo Anting抽出物、(18) Masoyi抽出物、(22)Bengle抽出物、(23) Temu−Giring抽出物 > (11)Bratawali抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(20)Gandapura抽出物、(21)Hoos抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、(27)Kayu Anyang抽出物、(29)Daun Sirih抽出物 > (5) Jintan Puluh抽出物、(6)Jintan Ikeng抽出物、(10) Cengkeh抽出物、(15)Pucuk抽出物、(28)Daun Sembung抽出物 > (3) Gambir抽出物、(4) Kapulaga抽出物、(8) Teki抽出物、(14) Gaxiti抽出物、(19)Kalabet抽出物、(26) Kayu Lanang抽出物 > (1)Pulai抽出物、(7) Pulasari抽出物、(24)Lerak抽出物の順で、歯周病原性細菌;ポルフィロモナス・ジンジバリスに対して強い抗菌性(生育阻害作用)を有していることが確認された。
【0041】
試験例2
上記製造例1〜29で調製した(1)Pulai抽出物、(2)Pinang抽出物、(3) Gambir抽出物、(4) Kapulaga抽出物、(5) Jintan Puluh抽出物、(6)Jintan Ikeng抽出物、(7) Pulasari抽出物、(8) Teki抽出物、(9) Jaha抽出物、(10) Cengkeh抽出物、(11)Bratawali抽出物、(12)Cabe Jawa抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(14) Gaxiti抽出物、(15)Pucuk抽出物、(16) Temu−lawak抽出物、(17) Bang Palo Anting抽出物、(18) Masoyi抽出物、(19)Kalabet抽出物、(20)Gandapura抽出物、(21)Hoos抽出物、(22)Bengle抽出物、(23) Temu−Giring抽出物、(24)Lerak抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、(26) Kayu Lanang抽出物、(27)Kayu Anyang抽出物、(28)Daun Sembung抽出物、及び(29)Daun Sirih抽出物を被験試料として用いて、歯周病原性ポルフィロモナス・ジンジバリス産生コラゲナーゼに対する阻害作用を求めた。
【0042】
コラゲナーゼ阻害作用は、市販のコラゲナーゼ活性測定キット(コラゲノキットCLN−100、コラーゲン技術研修会(株)製)を用いて評価した。具体的には、蛍光標識コラーゲンを基質とし被験試料の存在下でコラゲナーゼと反応して生じる分解物を、35℃で選択的に変性させた後、エタノールで抽出し、抽出された分解物の蛍光強度を測定することにより被験試料のコラゲナーゼ阻害活性を算出した。すなわち、被験試料存在下でのコラゲナーゼ活性の減少率を阻害率としてコラゲナーゼ活性阻害率を求めた。
【0043】
(a) コラゲナーゼ溶液の調製
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis) が産生するコラゲナーゼ溶液を以下の方法によって調製した。
【0044】
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)菌ATCC 33277を血液平板培地(トリプチケイス・ソイ・ブロス40g、ヘミン5mg、メナジオン0.5mg、ウマ脱繊維血液100ml、精製水900ml)に植菌して、4日間嫌気的に培養を行い、次いで得られた菌を酵素抽出用液体培地(GAMブイヨン59g、精製水1000ml)に接種し、さらに37℃で3日間嫌気的に培養した。得られた培養液を遠心して、上清を80%硫酸アンモニウム処理して遠心(12000×G、20分)により80%硫酸アンモニウム画分(沈殿物)を収集した。この画分を5mM 塩化カルシウムを含む0.05Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)250mlに溶解し、同緩衝液に対して透析を行った。透液内液を限外濾過して(0.22μm、MILIPORE)、これをポルフィロモナス・ジンジバリス産生コラゲナーゼ溶液として以下の実験に使用した。
【0045】
(b) コラゲナーゼ阻害作用の測定
製造例1〜29で調製した各種の植物抽出物についてコラゲナーゼ阻害作用を測定した。具体的にまず上記(a)で調製したポルフィロモナス・ジンジバリス産生コラゲナーゼ溶液(2.69U/ml)100μl、蛍光標識コラーゲン溶液200μl及び被験試料(各植物抽出物の希釈液)100μlを混合して計400μlとし、これを35℃で2時間反応させて、反応後に分解物の蛍光強度を測定して、コラゲナーゼ活性を算出した。なお、被験試料(植物抽出物の希釈液)は、製造例1〜29で調製した各植物抽出物を5mM 塩化カルシウムを含む0.05Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)で0.1mg/ml濃度となるように調製したものを使用した。また、対照試験として、上記被験試料(各植物抽出物)に代えて5mM 塩化カルシウムを含む0.05Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)100μlを用いて(コントロール)、上記と同様にコラゲナーゼ活性を測定した。植物抽出物のコラゲナーゼ活性阻害率は、以下の式から求めた(1U=1μgのコラーゲン分解/分)。
【0046】
【数1】
【0047】
試験結果を表2に示す。なお、コントロールのコラゲナーゼ活性は2.69U/mlだった。
【0048】
【表2】
【0049】
この結果から、わかるように、上記植物抽出物はいずれもポルフィロモナス・ジンジバリスが産生するコラゲナーゼに対して阻害作用を有しており、中でも(2)Pinang抽出物、(3)Gambir抽出物、(4)Kapulaga抽出物、(5)Jintan Puluh抽出物、(7)Pulasari抽出物、(8)Teki抽出物、(9)Jaha抽出物、(10)Cengkeh抽出物、(11)Bratawali抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(16)Temu lawak抽出物、(17)BangPalo Anting抽出物、(23)Temu Giring抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、及び(29)Daun Sirih抽出物は、強いコラゲナーゼ阻害活性を有し、特に(2)Pinang抽出物、(9)Jaha抽出物及び(25)Temu Hitam抽出物は、極めて強いコラゲナーゼ阻害作用を有することが分かった。
【0050】
<実施例>
以下、本発明の植物抽出物(コラゲナーゼ阻害剤、抗歯周病剤)の適用例を実施例として記載する。なお、各実施例において、植物抽出物として上記製造例1〜29で調製した(1)Pulai抽出物、(2)Pinang抽出物、(3) Gambir抽出物、(4) Kapulaga抽出物、(5) Jintan Puluh抽出物、(6)Jintan Ikeng抽出物、(7) Pulasari抽出物、(8) Teki抽出物、(9) Jaha抽出物)、(10) Cengkeh抽出物、(11)Bratawali抽出物、(12)Cabe Jawa抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(14) Gaxiti抽出物、(15)Pucuk抽出物、(16) Temu−lawak抽出物、(17) Bang Palo Anting抽出物、(18) Masoyi抽出物、(19)Kalabet抽出物、(20)Gandapura抽出物、(21)Hoos抽出物、(22)Bengle抽出物、(23) Temu−Giring抽出物、(24)Lerak抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、(26) Kayu Lanang抽出物、(27)Kayu Anyang抽出物、(28)Daun Sembung抽出物、または(29)Daun Sirih抽出物をそれぞれ用いた。また、各処方の単位は特に言及しない限り、重量部を意味するものである。
【0051】
【0052】
【0053】
実施例3 糖衣タブレット
錠剤部分200重量部を、糖衣部130重量部で糖衣した口中清涼剤を作成した。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【発明の効果】
本発明のコラゲナーゼ阻害剤は特定の植物抽出物〔(1)Pulai抽出物、(2)Pinang抽出物、(3) Gambir抽出物、(4) Kapulaga抽出物、(5) Jintan Puluh抽出物、(6)Jintan Ikeng抽出物、(7) Pulasari抽出物、(8) Teki抽出物、(9) Jaha抽出物、(10) Cengkeh抽出物、(11)Bratawali抽出物、(12)Cabe Jawa抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(14) Gaxiti抽出物、(15)Pucuk抽出物、(16) Temu−lawak抽出物、(17) Bang Palo Anting抽出物、(18) Masoyi抽出物、(19)Kalabet抽出物、(20)Gandapura抽出物、(21)Hoos抽出物、(22)Bengle抽出物、(23) Temu−Giring抽出物、(24)Lerak抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、(26) Kayu Lanang抽出物、(27)Kayu Anyang抽出物、(28)Daun Sembung抽出物、(29)Daun Sirih抽出物〕を有効成分とするものである。これらの植物抽出物は、歯周病原性菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼを阻害する作用に優れていることから、食品、医薬部外品又は医薬品などの各種口腔用組成物の成分として配合されることにより、歯周病の発生やその進行を防止したりまたは歯周病を改善する作用を有する抗歯周病剤として、また口腔用組成物の成分として有効に利用することができる。
【0063】
また上記植物抽出物の中でも(1)Pulai抽出物、(3) Gambir抽出物、(4) Kapulaga抽出物、(5) Jintan Puluh抽出物、(6)Jintan Ikeng抽出物、(7) Pulasari抽出物、(8) Teki抽出物、(9) Jaha抽出物、(10) Cengkeh抽出物、(11)Bratawali抽出物、(12)Cabe Jawa抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(14) Gaxiti抽出物、(15)Pucuk抽出物、(16) Temu−lawak抽出物、(17) Bang Palo Anting抽出物、(18)Masoyi抽出物、(19)Kalabet抽出物、(20)Gandapura抽出物、(21)Hoos抽出物、(22)Bengle抽出物、(23) Temu−Giring抽出物、(24)Lerak抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、(26) Kayu Lanang抽出物、(27)Kayu Anyang抽出物、(28)Daun Sembung抽出物、(29)Daun Sirih抽出物、特に、(16)Temu−lawak抽出物、(9)Jaha抽出物、(12)Cabe Jawa抽出物、(17)Bang Palo Anting抽出物、(18)Masoyi抽出物、(22)Bengle抽出物、(23)Temu−Giring抽出物、(11)Bratawali抽出物、(13)Telor Kodok抽出物、(20)Gandapura抽出物、(21)Hoos抽出物、(25)Temu Hitam抽出物、(27)Kayu Anyang抽出物、及び(29)Daun Sirih抽出物は、コラゲナーゼ阻害作用に加えて、歯周病原性菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスに対して優れた抗菌作用(生育阻止作用)を有しており、抗歯周病剤として、また口腔用組成物の成分として有効に利用することができる。
【0064】
すなわち、本発明の抗歯周病剤または口腔用組成物は、植物抽出物のポルフィロモナス・ジンジバリス産生コラゲナーゼ阻害活性または/及びポルフィロモナス・ジンジバリスに対する抗菌作用(生育阻止作用)に基づいて、歯周病の発生やその進行の防止または歯周病の改善に有用である。
Claims (4)
- Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)、Pinang(学名:Areca cathecu L.)、Gambir、Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)、Jintan Puluh、Jintan Ikeng、Pulasari、Teki、Jaha、Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、Bratawali、Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae.)、Telor Kodok、Gaxiti、Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、Temu−lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、Bang Palo Anting、Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、Kalabet、Gandapura、Hoos、Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、Temu−Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、Lerak、Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、Kayu Lanang、KayuAnyang、Daun Sembung、及びDaun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分とするコラゲナーゼ阻害剤。
- ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が産生するコラゲナーゼに対して阻害作用を有する請求項1記載のコラゲナーゼ阻害剤。
- Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae、Pinang(学名:Areca cathecu L.)、Gambir、Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)、Jintan Puluh、Jintan Ikeng、Pulasari、Teki、Jaha、Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、Bratawali、Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae.)、Telor Kodok、Gaxiti、Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、Temu−lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、Bang Palo Anting、Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、Kalabet、Gandapura、Hoos、Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、Temu−Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、Lerak、Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、Kayu Lanang、Kayu Anyang、Daun Sembung、及びDaun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分とする抗歯周病剤。
- Pulai(学名:Alstonia scholaris R.Br.Apocynaceae)、Pinang(学名:Areca cathecu L.)、Gambir、Kapulaga(学名:Amomun compactum Soland ex Maton.Zingiberaceae)、Jintan Puluh、Jintan Ikeng、Pulasari、Teki、Jaha、Cengkeh(学名:Syzygium aromaticum Merr. Myrtace)、Bratawali、Cabe Jawa(学名:Piper retrofractum Vahl. Piperaceae.)、Telor Kodok、Gaxiti、Pucuk(学名:Sausurea lappa Clarke. Compositae.)、Temu−lawak(学名:Curcuma xanthorrhiza Roxb. Zingiberaceae.)、Bang Palo Anting、Masoyi(学名:Cryptocarya massoy Kosterm. Lauraceae.)、Kalabet、Gandapura、Hoos、Bengle(学名:Zingiber cassumunar Roxb. Zingiberaceae.)、Temu−Giring(学名:Curcuma hyneana Val.&V.Zijp.Zingiberaceae.)、Lerak、Temu Hitam(学名:Curcuma aeruginosa Roxb. Zingiberaceae.)、Kayu Lanang、KayuAnyang、Daun Sembung、及びDaun Sirih(学名:Piper betle L.)よりなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を含有する口腔用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002251089A JP2004002267A (ja) | 2002-03-28 | 2002-08-29 | コラゲナーゼ阻害剤及びその利用 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002090328 | 2002-03-28 | ||
JP2002251089A JP2004002267A (ja) | 2002-03-28 | 2002-08-29 | コラゲナーゼ阻害剤及びその利用 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004002267A true JP2004002267A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30446188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002251089A Pending JP2004002267A (ja) | 2002-03-28 | 2002-08-29 | コラゲナーゼ阻害剤及びその利用 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004002267A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010018546A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Nippon Zettoc Co Ltd | コラゲナーゼ阻害剤、皮膚外用剤、口腔用組成物及び食品 |
JP2010530412A (ja) * | 2007-06-20 | 2010-09-09 | バイオケア カンパニ−リミテッド | 皮膚皺改善用キサントリゾールの使用 |
CN102940696A (zh) * | 2012-11-08 | 2013-02-27 | 辛晓林 | 一种治疗牙疼的药物 |
EP2689767A1 (en) * | 2004-12-22 | 2014-01-29 | Avon Products, Inc. | Compositions and methods of their use for improving the condition and appearance of skin |
JP2014516983A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-07-17 | シージェイ チェイルジェダン コーポレーション | 肥満や糖尿病を治療するため及び筋肉量を増加して運動能力を向上させるための組成物であって、有効成分としてヒハツモドキ果実(piperretrofractumvahl.fruits)の抽出成分を含む組成物 |
US20170119144A1 (en) * | 2014-06-13 | 2017-05-04 | L'oreal | Replacement indicating brush |
-
2002
- 2002-08-29 JP JP2002251089A patent/JP2004002267A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2689767A1 (en) * | 2004-12-22 | 2014-01-29 | Avon Products, Inc. | Compositions and methods of their use for improving the condition and appearance of skin |
JP2010530412A (ja) * | 2007-06-20 | 2010-09-09 | バイオケア カンパニ−リミテッド | 皮膚皺改善用キサントリゾールの使用 |
KR101416993B1 (ko) * | 2007-06-20 | 2014-07-08 | (주)바이오케어 | 주름개선용 화장료 조성물 |
JP2010018546A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Nippon Zettoc Co Ltd | コラゲナーゼ阻害剤、皮膚外用剤、口腔用組成物及び食品 |
JP2014516983A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-07-17 | シージェイ チェイルジェダン コーポレーション | 肥満や糖尿病を治療するため及び筋肉量を増加して運動能力を向上させるための組成物であって、有効成分としてヒハツモドキ果実(piperretrofractumvahl.fruits)の抽出成分を含む組成物 |
CN102940696A (zh) * | 2012-11-08 | 2013-02-27 | 辛晓林 | 一种治疗牙疼的药物 |
US20170119144A1 (en) * | 2014-06-13 | 2017-05-04 | L'oreal | Replacement indicating brush |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3159509B2 (ja) | プロテアーゼ阻害剤 | |
JP4948044B2 (ja) | プラーク形成抑制剤、または抗う蝕菌剤 | |
KR101814268B1 (ko) | 홍삼 에탄올 추출물의 컬럼 정제 분획물을 포함하는 구강 세균 억제용 조성물 | |
JPH0853360A (ja) | ヒスタミン遊離抑制剤並びにこれを含有する化粧品及び食品 | |
JPS5929620A (ja) | 虫歯防止剤 | |
JP4630416B2 (ja) | 坑う蝕、歯周病剤 | |
JP2020109071A (ja) | 歯周病原因菌産生システインプロテアーゼ活性抑制剤 | |
KR20200104158A (ko) | 아쿠아포닉스 재배기술을 이용한 병풀 추출물을 포함하는 화장료 조성물 | |
KR100431170B1 (ko) | 식물추출물을 함유하는 치주질환치료용 조성물 | |
JP2003081800A (ja) | 抗歯周病剤 | |
JP2004002267A (ja) | コラゲナーゼ阻害剤及びその利用 | |
JPH11279039A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3008525B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2020040944A (ja) | ニッパヤシ抽出物を有効成分として含む口腔用組成物 | |
JP2002114658A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2001089385A (ja) | 抗う蝕剤 | |
KR101703269B1 (ko) | 후박 추출물 및 중탄산염을 포함하는 구강 관리용 조성물 | |
JPH04164021A (ja) | 口腔用組成物 | |
KR20190138518A (ko) | 꿩의다리 추출물을 포함하는 구강질환 예방 또는 치료용 조성물 | |
JP2019196329A (ja) | 歯周病予防口腔用組成物 | |
JP2010018546A (ja) | コラゲナーゼ阻害剤、皮膚外用剤、口腔用組成物及び食品 | |
JP2004196756A (ja) | 口腔用組成物 | |
WO2003097000A1 (en) | Composition for enhancing oral health | |
JP2004002268A (ja) | コラゲナーゼ阻害剤及びその利用 | |
KR101875191B1 (ko) | 등차를 이용한 구강용 조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050811 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080305 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080507 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080618 |