JP2004195558A - 空圧式固着具打込装置 - Google Patents

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Naoharu Ishikawa
直治 石川
Yukiisa Komiya
行功 小宮
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Abstract

【課題】発射位置から静止位置に復帰するメインピストンによってメインシリンダから排気される排気がメインバルブとメインシリンダとの間の排気通路へハンドルの排気口側から逆流するのを阻止する固着具打込装置を提供する。
【解決手段】メインバルブ14がメインシリンダ2の外側を長手方向にスライドする筒状体として形成され、メインバルブ14とメインシリンダ2の間には、メインシリンダから排出される排気をハンドル13の排出管路10に排出するための排気通路15が形成されており、排気通路15が排出管路10に通じるように、メインバルブ14の一部の外周には内側から外側に貫通する排気孔33が形成されており、排気孔33のあるメインバルブ14の外周面には、排気通路15へ排気が逆流するのを防止するように排気孔33を塞ぐ弾性材料の排気逆流防止リング45が設けられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、メインシリンダに加圧空気を送ってメインピストンに連結されたドライバを駆動して釘やねじ等の固着具を打込対象物に打込んだ後、メインピストン及びドライバの復帰のためにメインシリンダ内の加圧空気をハンドルの排気口から外部へ排出する空圧式固着具打込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メインシリンダに加圧空気を送ってメインピストンに連結されたドライバを駆動して釘やねじ等の固着具を打込対象物に打込んだ後、メインピストン及びドライバの復帰のためにメインシリンダ内の加圧空気を外部へ排出する空圧式固着具打込装置はよく知られており、建築現場等で多用されている。この固着具打込装置において、メインピストンが打撃位置(下死点位置)から復帰するとき、メインシリンダ内の加圧空気が急激に排出され、この排出加圧空気は排気通路から大気へ放出されるとき騒音となる。特に、最近、供給する加圧空気の空気圧の上限の規制が緩和され、高圧の加圧空気を使用できるようになり、小型で強力な空圧式固着具打込装置が可能になった。高圧の加圧空気を利用すると騒音が大きくなり、小型の空圧式固着具打込装置においてメインバルブから直接外部に排気すると更に騒音が大きくなり、作業者への影響が大きく、騒音の解消が課題となっている。この騒音を解消するため、出願人は既に、特願2002−233404号(特許文献1)において、メインシリンダからの排気をハンドルを通しハンドル端部の消音装置に案内して排気口から排気することを提案している。
【0003】
【特許文献1】
特願2002−233404号明細書、図面及び要約書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の排気のやり方は、騒音防止の点では好ましい結果を得た。ところが、使用する空気圧が高圧のため、メインバルブとメインシリンダとの間に形成された排気通路にハンドルの排気口に送られるべき排気がメインバルブの排気孔を通って逆流する現象が生じた。逆流した加圧空気は、メインシリンダに送られてメインピストン上面に作用し、メインピストンを本来の静止位置すなわち上死点より下方にずらしてしまい、発射時のピストンストロークを短くしてメインピストンの加速を減じて打込力を不足させることがあった。また、メインピストンを発射位置から静止位置に復帰するのにメインシリンダからの排気をリターンエアチャンバに戻して空気消費量の低減と騒音の低減を図ることも行われ、そのために、前記メインバルブとメインシリンダとの間の排気通路がリターンエアチャンバに通じるようになっている。このため、前記排気が、リターンエアチャンバを通してメインピストン下面側のメインシリンダに逆流し、逆流した排気は次の発射動作のときにメインピストンの下面側の空気圧を高くして下動を妨げることもあった。これらによって、排気がメインバルブとメインシリンダとの間の排気通路に逆流するのは阻止すべきである。
【0005】
従って、本発明の目的は、発射位置から静止位置に復帰するメインピストンによってメインシリンダから排気される排気がメインバルブとメインシリンダとの間の排気通路へハンドルの排気口側から逆流するのを阻止する固着具打込装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、メインシリンダと、メインシリンダ内を往復動するように配置され、釘やねじ等の固着具を打込むドライバが連結されたメインピストンと、メインシリンダを外側から覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザーバを有するハウジングと、該ハウジングに一体的に設けられて作業者が握るグリップを形成し且つ加圧空気の供給口を有し内部にハウジングのリザーバに連続するリザーバを形成し更にメインピストンの復帰のときのメインシリンダからの排気を外部へ排出する排気口を有するハンドルと、メインシリンダへの加圧空気の供給を阻止してメインピストンを静止位置に維持する静止位置と該メインシリンダに加圧空気を供給してメインピストンを発射位置に移動させる発射位置とを移動するメインバルブと、該メインバルブを静止位置に維持する静止位置と発射位置に維持する発射位置とをとり、該メインバルブを静止位置から発射位置へ移動させ、発射位置から静止位置に復帰させるようにメインバルブへの加圧空気を制御するトリガバルブと、メインシリンダのノーズ側の外周部分とハウジングとの間に形成されてメインピストンが発射位置に移動するときのメインシリンダ内のノーズ側部分の圧縮空気をメインピストンの復帰のために溜めるリターンエアチャンバとを備えた空圧式固着具打込装置を提供する、本発明の空圧式固着具打込装置は、メインバルブが、メインシリンダの外側を長手方向にスライドする筒状体として形成され、メインシリンダ外周のメインバルブの一端に隣接してメインバルブチャンバが設けられ、トリガバルブが静止位置にあるときには該トリガバルブを通して加圧空気が該メインバルブチャンバに供給されてメインバルブを静止位置に維持し、トリガバルブが発射位置に移動するとメインバルブチャンバの加圧空気が該トリガバルブを通して排出されてメインバルブは他端側に加わっているリザーバの加圧空気によって発射位置に移動させられるように構成され、更に、メインバルブとメインシリンダとの間には、メインシリンダから排出される排気をハンドルの排気口に排出するための排気通路が形成されており、該排気通路が排気口に通じるように、メインバルブの一部には内側から外側に貫通する排気孔が形成されており、該排気孔のあるメインバルブの外周面には、排気通路へ排気が逆流するのを防止するように該排気孔を塞ぐ弾性材料の排気逆流防止リングが設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、前記排気逆流防止リングによって、発射位置から静止位置に復帰するメインピストンによってメインシリンダから排気される排気がメインバルブとメインシリンダとの間の排気通路へハンドルの排気口側から逆流するのを阻止することができる。
【0008】
上記固着具打込装置において、排気通路は、メインバルブが発射位置から静止位置に復帰して前記メインピストンが発射位置から静止位置に復帰するとき、前記メインシリンダからの排気を前記リターンエアチャンバに供給するよう形成でき、これによって、空気消費量の低減と騒音の低減を図る。また、上記装置において、排気孔はメインバルブの周方向に間隔を置いて複数形成されているのが好ましい。更に、前記リングは、硬質ウレタン又は硬度90度のブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)から形成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を理解する上の参考となる空圧式固着具打込装置1について、図1を参照して説明する。固着具打込装置1は、特許文献1に開示したのとほぼ同じ構成である。空圧式固着具打込装置1は、メインシリンダ2と、メインシリンダ2内を往復動するように配置され、釘やねじ等の固着具を打込むドライバ3が連結されたメインピストン5と、メインシリンダ2を外側から覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザーバ6を有するハウジング7と、ハウジング7に一体的に設けられて作業者が握るグリップを形成し且つリザーバ6の加圧空気の供給口9を有し内部にハウジング7のリザーバ6に連続するリザーバ6Aを形成し更にメインピストン5の復帰のときのメインシリンダ2から排出される排気を外部へ排出する排出管路10及び排気口11を有するハンドル13とを包含する。ハンドル13の端部の加圧空気の供給口9にはコンプレッサ等で圧縮された加圧空気が供給される。ハンドル13のリザーバ6A及びハウジング7内のメインシリンダ2の外側のリザーバ6には、加圧空気を充満させている。
【0010】
メインシリンダ2の外側には、メインバルブ14がスライド可能に配置されている。メインバルブ14は、メインシリンダ2へ加圧空気を供給するのを阻止してメインピストン5を静止位置(上死点位置)に維持する静止位置(図1)と、メインシリンダ2に加圧空気を供給してメインピストン5をドライバ3とともに発射位置(下死点位置)に移動させる発射位置とを移動する。メインバルブ14は、メインシリンダ2の外側をメインシリンダ2の長手方向にスライドする筒状体として形成される。メインバルブ14の内径は、メインシリンダ2の外径より大きめに形成されて、メインシリンダ2とメインバルブ14との間に排気通路15を形成する。
【0011】
メインバルブ14は、ハンドル13に設けられたトリガ装置17によって制御される。トリガ装置17は、トリガレバー18によって作動させられるトリガバルブ19を有し、トリガバルブ19は、メインバルブ14を静止位置に維持する静止位置と、メインバルブ14を発射位置に維持する発射位置とをとり、メインバルブ14を静止位置から発射位置へ移動させ、発射位置から静止位置に復帰させるようにメインバルブへの加圧空気を制御する。メインシリンダ2の外周のメインバルブ14の一端(下端)に隣接する位置には、メインバルブチャンバ21が設けられる。トリガバルブ19が静止位置にあるときにはトリガバルブ19を通してリザーバ6Aの加圧空気がメインバルブチャンバ21に供給されてメインバルブ14を静止位置(上方位置)に維持する。メインバルブ14の上端部にはシールリング22が設けられ、メインバルブ14が静止位置にあるとき、シールリング22がハウジング7の内側上端のリング状壁部23に密接してリザーバ6の加圧空気がメインシリンダ2に送られるのを阻止する。トリガレバー18を引いて、トリガバルブ19が発射位置をとると、メインバルブチャンバ21の加圧空気がトリガバルブ19を通してハンドル13の排出管路10及び排気口11に排出され、メインバルブ14には押上げ力が作用しなくなる。メインバルブ14の他端側(上端側)には、リザーバ6の加圧空気による空気圧が作用しているので、メインバルブ14は、リザーバ6の加圧空気によって発射位置(下方位置)に移動させられる。これによって、シールリング22によるシールがなくなり、リザーバ6の加圧空気がメインシリンダ2の上方から中に導入されメインピストン5を発射位置に下動させる。
【0012】
発射位置(下死点)にあるメインピストン5は、トリガレバー18をはなすことによって、静止位置に復帰することができる。この復帰のため、メインシリンダ2の下端側すなわちノーズ25側の部分の外周には、ハウジング7の内側に、リターンエアチャンバ26が形成されている。リターンエアチャンバ26には、メインピストン5が発射位置に下動するときのメインシリンダ2内のノーズ25側部分の圧縮空気が穴27を通して溜められ、メインピストン5の復帰の際に使われる。なお、メインシリンダ2の外周には、メインバルブ14の下方に管状のガイド29が固定されており、ガイド29は、メインバルブ14の移動を案内する形状に形成されるとともに、メインシリンダ2との間に隙間をもって形成されて、メインバルブ14とメインシリンダ2の間に形成された排気通路15をリターンエアチャンバ26に連通させる排気戻し通路30を形成する。この排気戻し通路30は、メインバルブ14が発射位置から静止位置に移動する復帰行程の途中であってメインバルブ14の上端のシールリング22がシールを開始し、メインバルブ14の下部の第2シールリング31がガイド29に接してメインバルブ14の排気孔33を塞いでいるとき、排気通路15に連通して、メインシリンダ2からの排気をリターンエアチャンバ26に供給する。排気孔33は、メインバルブ14の周方向に間隔を置いて複数形成されている。排気戻し通路30の出口にはリターンエアチャンバの加圧空気の逆流を防止するO−リング32が設けられている。なお、メインシリンダ2の上端付近の外周にあるリング部材34は、メインシリンダ2に固定され、メインバルブ14の移動を案内するとともに、ハウジング7のリング状壁部23に対向する端部部分が櫛型又は凹凸形状に形成されてメインバルブ14が発射位置に移動するとその隙間からリザーバ6の加圧空気をメインシリンダ2に導入する。更に、ハウジング7の内部の中間高さ位置の第2リング部材35は、ハウジング7に固定されて、メインバルブ14の移動を案内し、また、内側にメインバルブチャンバ21を形成する。
【0013】
図1を参照して空圧式固着具打込装置1の打込動作を説明する。ハンドル13の供給口9には加圧空気が供給されていてトリガレバー18は引かれていない静止状態においては、メインバルブチャンバ21に加圧空気が供給されてメインバルブが静止位置(上方位置)にあり、メインピストン5も上方位置にあって、ノーズ25にある釘やねじ等の固着具をドライバ3で打込みできる状態にある。トリガレバー18を引くと、メインバルブチャンバ21の加圧空気がトリガバルブ19の内部を通って排出管路10及び排気口11に排出され、メインバルブ14を上方に押上げる力が無くなる。他方、リザーバ6には加圧空気が供給されており、メインバルブ14にはリザーバ6の加圧空気が常時下方に押下げるように作用しているため、メインバルブ14は下方に移動する。これによって、リザーバ6、6Aから加圧空気がメインシリンダ2内のメインピストン5の上面側へ送り込まれ、加圧空気によってメインピストン5はメインシリンダ2の内部を下方に急激に移動させられ、メインピストン5に連結されたドライバ3が、ノーズ25にある釘等の固着具を木材等の打込対象物に打込む。下死点にあるメインピストン5に隣接する位置のメインシリンダ2の外周には、リターンエアチャンバ26が形成されており、メインピストン5が下降するときの加圧空気がそこに溜められる。
【0014】
固着具を打込対象物に打込んだ後、作業者がトリガレバー18をはなすと、加圧空気がリザーバ6Aからトリガバルブ19を通ってメインバルブチャンバ21に供給されて、メインバルブ14を下方の発射位置から上方の静止位置に移動させる。メインバルブ14の上端のシールリング22がハウジング上端のリング状壁部23に接面してシールを開始すると、メインシリンダ2へのリザーバ6からの加圧空気の供給が停止される。更に、メインバルブ14が上方の静止位置近くに移動すると、第3シールリング37とリング部材34とのシールが解除されて、メインシリンダ2からの排気がメインシリンダ2の外側とメインバルブ14の内側の間の排気通路15に排出される。排気通路15は、排気戻し通路30を通してリターンエアチャンバ26へ通じ、メインバルブ14の排気孔33を通って、ハンドル13の排出管路10及び排気口11に通じるが、この時点ではメインバルブ14が完全に上方静止位置に復帰していないため、排出管路10への連通は、第2シールリング31によって遮断されており、メインピストン5の上面側の加圧空気はリターンエアチャンバ26のみに流れ、リターンエアチャンバの空気圧を上げる。なお、O−リング32によってリターンエアチャンバ26から排気通路15への逆流はない。メインバルブ14が更に上昇し、第2シールリング31によるシールが解除されると、メインピストン5上面側の加圧空気は排気通路15から排気孔33通って排出管路10を通り排気口11から外部へ排出される。この排出管路10から排気口11の間に減音装置を設けることができ、排気騒音を防止できる。
【0015】
上記の空圧式固着具打込装置1において、使用する空気圧を高圧にすると、メインバルブ14とメインシリンダ2との間に形成された排気通路15にハンドル13の排気口11に送られるべき排気が、矢印38に図示のように、メインバルブ14の排気孔33を通って逆流する現象が生じた。逆流した加圧空気は、図1の矢印39に図示のように、メインシリンダ2に送られてメインピストン5の上面に作用し、メインピストン5の静止位置を本来の静止位置すなわち上死点より下方にずらしてしまい、発射時のピストンストロークを短くしてメインピストン5の加速を減じて打込力を不足させることがあった。また、メインピストン5を発射位置から静止位置に復帰するのに、メインシリンダ2からの排気を排気通路15及び排気戻し通路30を通してリターンエアチャンバ26に戻し空気消費量の低減と騒音の低減を図ることも行われているが、排気孔33を通って逆流した排気が、排気戻し通路0を通ってリターンエアチャンバ26に入り、リターンエアチャンバ26からの加圧空気が矢印41に図示のように、メインピストン5の下面側のメインシリンダ2に逆流することがあった。この逆流した排気は次の発射動作のときにメインピストン5の下面側の空気圧を高くして、メインピストン5の発射位置への下動を妨げることがあった。これらの排気の逆流は阻止すべきである。
【0016】
図2は、本発明の実施例に係る空圧式固着具打込装置43を示している。図1の各構成要素と同じ部材には同じ符号が付されており、構造及び機能は同じであるので説明を省略する。図2において、メインバルブ14の外周面には、排気孔33のある位置に、排気通路15及び排気戻し通路30へ排気が逆流するのを防止するように、排気孔33を外側から塞ぐ弾性材料の排気逆流防止リング45が設けられている。この排気逆流防止リング45は、排気通路15からの排気を排出管路10及び排気口に排出するが、排出管路10からの排気が排気通路15及び排気戻し通路30へ逆流するのを阻止する。従って、発射位置から静止位置に復帰するメインピストン5によってメインシリンダ2から排出管路10へ排出された排気が、排気通路15を通してメインシリンダ上方へ戻ることは無くなり、また、リターンエアチャンバ26に流入することも無くなる。
【0017】
排気逆流防止リング45は、硬質ウレタンで成る弾性材料を用いて形成することができる。あるいは、排気逆流防止リング45は、硬度90度のブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)から形成してもよい。
【0018】
図3は、トリガレバー18を引いて、メインバルブ14を発射位置に移動させてメインピストン5を発射位置に下動させた打込状態を示している。トリガレバー18を引くと、メインバルブチャンバ21の加圧空気がトリガバルブ19の内部を通って排出管路10に排出され、メインバルブ14を上方に押上げる力が無くなる。他方、リザーバ6の加圧空気はメインバルブ14の上部に下方に押下げる力を付与しているため、メインバルブ14は下方に移動する。リザーバ6から加圧空気がメインシリンダ2内のメインピストン5の上面側へ送り込まれ、メインピストン5はメインシリンダ2の内部を下方に急激に移動させられ、メインピストン5に連結されたドライバ3が、ノーズ25にある釘等の固着具を木材等の打込対象物に打込む。下死点にあるメインピストン5に隣接する位置のメインシリンダ2の外周には、リターンエアチャンバ26が形成されており、メインピストン5が下降するときの加圧空気がそこに溜められる。
【0019】
トリガレバー18をはなすと、図1の固着具打込装置1と同様に、メインバルブ14が上昇し、メインピストン5が図2の静止位置に復帰する。メインシリンダ2の外周面に排気孔33を外側から塞ぐ弾性材料の排気逆流防止リング45が設けられており、排出管路10からの排気が排気通路15及び排気戻し通路30へ逆流するのを阻止する。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、排気孔のあるメインバルブの外周面には、排気通路へ排気が逆流するのを防止するように該排気孔を塞ぐ弾性材料の排気逆流防止リングが設けられているので、発射位置から静止位置に復帰するメインピストンによってメインシリンダから排気される排気がメインバルブとメインシリンダとの間の排気通路へハンドルの排気口側から逆流するのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を理解するための参考例である、空圧式固着具打込装置の正面断面図である。
【図2】本発明の1実施例の空圧式固着具打込装置の断面図である。
【図3】発射状態にある、図2の空圧式固着具打込装置の断面図である。
【符号の説明】
1 空圧式固着具打込装置
2 メインシリンダ
3 ドライバ
5 メインピストン
6、6A リザーバ
7 ハウジング
9 加圧空気の供給口
10 排出管路
11 排気口
13 ハンドル
14 メインバルブ
15 排気通路
17 トリガ装置
18 トリガレバー
19 トリガバルブ
21 メインバルブチャンバ
22 シールリング
23 リング状壁部
25 ノーズ
26 リターンエアチャンバ
29 ガイド
30 排気戻し通路
31 第2シールリング
32 O−リング
33 メインバルブの排気孔
34 リング部材
35 第2リング部材
43 本発明の空圧式固着具打込装置
45 排気逆流防止リング

Claims (5)

  1. メインシリンダと、メインシリンダ内を往復動するように配置され、釘やねじ等の固着具を打込むドライバが連結されたメインピストンと、前記メインシリンダを外側から覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザーバを有するハウジングと、該ハウジングに一体的に設けられて作業者が握るグリップを形成し且つ前記加圧空気の供給口を有し内部に前記ハウジングのリザーバに連続するリザーバを形成し更に前記メインピストンの復帰のときの前記メインシリンダからの排気を外部へ排出する排気口を有するハンドルと、前記メインシリンダへの加圧空気の供給を阻止して前記メインピストンを静止位置に維持する静止位置と該メインシリンダに加圧空気を供給して前記メインピストンを発射位置に移動させる発射位置とを移動するメインバルブと、該メインバルブを静止位置に維持する静止位置と発射位置に維持する発射位置とをとり、該メインバルブを静止位置から発射位置へ移動させ、発射位置から静止位置に復帰させるようにメインバルブへの加圧空気を制御するトリガバルブと、前記メインシリンダのノーズ側の外周部分と前記ハウジングとの間に形成されて前記メインピストンが発射位置に移動するときのメインシリンダ内のノーズ側部分の圧縮空気をメインピストンの復帰のために溜めるリターンエアチャンバとを備えた空圧式固着具打込装置において、
    前記メインバルブは、前記メインシリンダの外側を長手方向にスライドする筒状体として形成され、前記メインシリンダ外周の前記メインバルブの一端に隣接してメインバルブチャンバが設けられ、前記トリガバルブが静止位置にあるときには該トリガバルブを通して前記加圧空気が該メインバルブチャンバに供給されてメインバルブを静止位置に維持し、前記トリガバルブが発射位置に移動すると前記メインバルブチャンバの加圧空気が該トリガバルブを通して排出されて前記メインバルブは他端側に加わっている前記リザーバの前記加圧空気によって発射位置に移動させられるように構成され、
    前記メインバルブと前記メインシリンダとの間には、前記メインシリンダから排出される排気を前記ハンドルの排気口に排出するための排気通路が形成されており、該排気通路が前記排気口に通じるように、前記メインバルブの一部には内側から外側に貫通する排気孔が形成されており、該排気孔のあるメインバルブの外周面には、前記排気通路へ排気が逆流するのを防止するように該排気孔を塞ぐ弾性材料の排気逆流防止リングが設けられている
    ことを特徴とする空圧式固着具打込装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、前記排気通路は、前記メインバルブが発射位置から静止位置に復帰して前記メインピストンが発射位置から静止位置に復帰するとき、前記メインシリンダからの排気を前記リターンエアチャンバに供給するように通じていることを特徴とする装置。
  3. 請求項1又は2に記載の装置において、前記排気孔はメインバルブの周方向に間隔を置いて複数形成されていることを特徴とする装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、前記リングは、硬質ウレタンから成ることを特徴とする装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、前記リングは、硬度90度のブタジエンアクリロニトリルゴムから成ることを特徴とする装置。
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