JP2004194899A - 遊技機、これに用いる分割領域制御プログラム及びこの分割領域制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 - Google Patents

遊技機、これに用いる分割領域制御プログラム及びこの分割領域制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 Download PDF

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Takahiro Sakurai
隆博 桜井
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Abstract

【課題】大当たり乱数値を改竄する等の不正行為を防止できるとともに、遊技機の稼働率を向上させられ、しかも、遊技球等の遊技媒体の無駄打ちを抑制する。
【解決手段】乱数を生成するための所定の数値範囲を2以上の分割領域に区分しておき、それら区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を判定用乱数を生成させるための入賞領域として選択する分割領域選択手段37bと、その入賞領域として選択された分割領域内で判定用乱数を生成する乱数生成手段37aと、その乱数生成手段37aによって生成した判定用乱数を抽出する乱数抽出手段37dと、その乱数抽出手段37dが抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定する状態移行判定手段37eと、移行させるか否かの判定結果に応じた処理を行う状態移行手段37fとを有している。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばぱちんこ機,ピンボールマシン若しくはスロットマシン等の遊技機、これに用いる分割領域制御プログラム及びこの分割領域制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として、特定入賞口への球(遊技媒体)の入賞(検知)に応じて大当たり用の乱数を発生させている場所から乱数を抽出し、抽出した大当たり用の乱数に応じて当たりか外れかのモードを決定し、そのモードに応じて遊技利益を得られる入賞口への球の入賞確率を制御する構成を備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の遊技機では、大当たり用の乱数を判定しているときに、さらに大当たり用の乱数を抽出させてしまった場合、当該大当たり用の乱数自体を一時的に判定処理が終了するまで保留記憶していたので、その記憶されている大当たり用の乱数値を改竄する等の不正行為を行いやすいものであった。
【0004】
さらには、保留記憶としての大当たり用の乱数の上限値に制限がない状態では、多くの大当たり用の乱数を保存しなければならないとともに、その多数の大当たり用の乱数の防犯管理を完全に行えないことが危惧される。
【0005】
そこで本発明は、大当たり乱数を改竄する等の不正行為を防止できるとともに、遊技機の稼働率を向上させられ、しかも、遊技球等の遊技媒体の無駄打ちを抑制することができる遊技機、これに用いる分割領域制御プログラム及びこの分割領域制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の構成を有する。
請求項1記載の遊技機は、通常遊技状態から、これよりも有利な特定遊技状態に移行可能なものであり、乱数を生成するための所定の数値範囲を2以上の分割領域に区分しておき、それら区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を判定用乱数を生成させるための入賞領域として選択する分割領域選択手段と、その入賞領域として選択された分割領域内で判定用乱数を生成する乱数生成手段と、上記乱数生成手段によって生成した判定用乱数を抽出する乱数抽出手段と、その乱数抽出手段が抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定する状態移行判定手段と、移行させるか否かの判定結果に応じた処理を行う状態移行手段とを有している。
【0007】
請求項2記載の遊技機は、分割領域毎に異なる報知情報を対応させており、分割領域選択手段によって選択された分割領域に対応する報知情報を報知する報知手段を設けたものである。
【0008】
請求項3記載の遊技機は、分割領域毎に対応付けされた報知情報は、特定遊技状態への移行を示唆する移行確率を含むものである。
【0009】
請求項4記載の遊技機は、保留とされる入賞条件の達成に基づいて、前記判定結果に係る情報を保留解除条件が満たされるまで記憶保持手段に記憶しておく保留入賞記憶手段を備えており、報知手段は、その記憶保持手段に記憶保持された前記判定結果に係る情報の数が既定数に達したことを契機として報知を行うようになっている。
【0010】
請求項5記載の遊技機は、区分された分割領域のうち、少なくとも1つのものには特定遊技状態に移行させるための判定用乱数を含んでいる。
【0011】
請求項6記載の遊技機は、記憶保持手段に記憶されている前記判定結果に係る情報の数に応じて、区分される分割領域を広狭変更する分割領域変更手段を設けている。
【0012】
請求項7記載の遊技機は、判定用乱数を抽出した抽出回数をカウントする抽出回数カウント手段と、この抽出回数カウント手段によるカウント数に応じて、区分される分割領域を広狭変更する分割領域変更手段とを設けたものである。
【0013】
請求項8記載の遊技機は、電源投入後又は移行した特定遊技状態終了後からの抽選を行わせるための所定の入賞条件の達成回数をカウントする達成回数カウント手段が設けられており、分割領域変更手段は、その達成回数カウント手段によるカウント数に応じて、区分される分割領域を広狭変化させることを特徴としている。
【0014】
請求項9記載の遊技機は、入賞領域として選択された分割領域を記憶保持手段に記憶し、かつ、当該記憶された分割領域に従って判定用乱数の抽出処理が行われることに基づいて、その分割領域に係る記憶を消去する記憶領域制御手段を設けたものである。
【0015】
請求項10記載の分割領域制御プログラムは、通常遊技状態から、これよりも有利な特定遊技状態に移行可能な遊技機をなすコンピュータに、乱数を生成するための所定の数値範囲を2以上の分割領域に区分しておき、それら区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を判定用乱数を生成させるための入賞領域として選択する分割領域選択機能と、その入賞領域として選択された分割領域内で判定用乱数を生成する乱数生成機能と、上記乱数生成手段によって生成した判定用乱数を抽出する乱数抽出機能と、その乱数抽出手段が抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定する状態移行判定機能と、移行させる否かの判定結果に応じた処理を行う状態移行機能とを実現させることを内容としたものである。
【0016】
請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体は、請求項10記載の分割領域制御プログラムを記録したことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る本発明遊技機の外観斜視図、図2は、その遊技機の正面図、図3は、その遊技機のガラス扉と受け皿付扉とを取り外した状態の正面図である。なお、本実施形態においては、遊技機としてぱちんこ機を例として説明する。
【0018】
一実施形態に係るぱちんこ機Aは、正面に遊技盤1を固定した縦長の遊技機本体2に、その遊技盤1を覆うガラス扉3と受け皿付扉4とを上下にしかつ開閉自在に取り付けた構成になっている。
【0019】
ガラス扉3は、縦長の方形枠5に、詳細を後述する遊技盤1を視認できるほぼ円形の窓孔3aにガラス6を嵌め込んだものであり、その方形枠5の上部中央に枠ランプ7を、また、これの左右にスピーカ8,8を配設している。
【0020】
受け皿付扉4で覆われる遊技機本体2の正面には、遊技球発射装置Hがやや左側部寄りに、また、遊技球を一時的に貯留できる遊球貯溜部9がほぼ中央部分に配設されている。
【0021】
受け皿付扉4の上半部側には、払い出された遊技球を貯留する受け皿10が突設されているとともに、下半部側には、遊技球を1発ずつ発射するための操作ハンドルHaと灰皿11とが、受け皿10を挟む両側下方に配設されている。
【0022】
灰皿11の上側には、図示しないカードリーダーに読み込ませたカードのカード返却釦12と貸し球用釦13を配設した凸部14が形成されているとともに、操作ハンドルHaの上側には、凸部14と正面視左右対称の位置に凸部15が形成されている。
【0023】
遊技盤1は略正面略方形に形成されており、これの正面には、ゲージ(適宜配設された多数本の釘16…)を囲繞することにより遊技域1aを区画形成するガイドレール17,18が配設されている。
【0024】
遊技域1aのほぼ中央部分には、特別図柄と称される識別図柄やキャラクター等を変動表示させることができるLCD(Liquid Crystal Display)等からなるディスプレイ(以下、たんにディスプレイという)19が配置されている。
【0025】
特別図柄とは、一般に、通常遊技状態から、この通常遊技状態よりも有利な特定遊技状態に移行する所謂大当たりを示唆するような図柄を指し、例えば3桁の数字等を挙げることができる。
なお、通常遊技状態よりも有利な特定遊技状態とは、大当たりや確率変動が追加された大当たり等の利益獲得確率が高い状態と同義であり、例えば遊技球等の払出し遊技媒体の出球率がよいことを意味している。
【0026】
3桁の数字としては、それらが例えば「222」や「666」等の偶数の図柄の組み合わせになって表示停止したときに、通常大当たりになって、通常遊技状態から特定遊技状態に移行するようになっている。
【0027】
また、3桁の数字が例えば「777」等の特定の組み合わせになって表示停止したときに、特定遊技状態の終了後の所定期間内において、通常遊技状態のときよりも高い確率で大当たりとなる高確率遊技状態に移行する。
【0028】
特定遊技状態は、所定の遊技態様を継続して実行させることを内容としており、その遊技態様としては、遊技者にとって利益獲得確率が高い態様となる大入賞口26の可動片を所定時間だけ開放するという動作状態を、その大入賞口26内の所謂Vゾーン(図示しない)に遊技球が入賞することによって継続して繰り返されるようになっており、その遊技期間は、該繰返し回数が既定の回数に達したときに終了する。
【0029】
ところで、ディスプレイ19の側方には、2つの風車21,21、2つのスルーチャッカ22,22、4つの風車23…が左右対称に振り分けて配設されているとともに、前記ディスプレイ19の下方には、電動チューリップ24を近設した始動口25と、大入賞口26とが上下にして配設されている。
【0030】
始動口25は、これに前記発射装置Hから発射された遊技球が入賞検知器(図示しない)によって検知されることによって、前記大当たり等の判定を行うための抽選や、ディスプレイ19の表示変動を開始させた後に停止させるためのものであるとともに、所定数の遊技球を賞球として払い出すようになっている。
【0031】
ディスプレイ19には、これを囲繞するように形成された飾り部材27が配設されており、その飾り部材27の中央上部に4つの特別図柄記憶LED28…が2つずつ左右に振り分けられて配設されている。
【0032】
特別図柄記憶LED28…は、始動口25において検知され、保留されている遊技球の個数、すなわち特別図柄作動記憶個数に「1」加算した変動記憶回数を表示するためのものである。
本実施形態においては、各特別図柄記憶LED28が、後述する報知手段37gによって、「赤」,「黄」,「青」の三色に点灯制御されるようになっている。
【0033】
ここで、変動記憶回数は、特別図柄の変動及び変動内容を判定させる判定始動権利が保留されている作動記憶の数を示し、特別図柄作動記憶個数は、変動中の入賞ならば、作動記憶回数に「1」加算した値(LEDを1つずつ点灯)を示し、変動の終了毎に「1」減算した値を示す。なお、客待ちのデモンストレーション実行中又は保留がないときには「0」(LEDの全消灯)を示す。
【0034】
上記特別図柄記憶LED28…の中央下部には、4つの普通図柄記憶LED29…が互いに所要の間隔で横一列にして配設されているとともに、これらの両側には、普通図柄左右LED30,31が配設されている。
【0035】
普通図柄記憶LED29…は、スルーチャッカ22にて検知されかつ保留されている遊技球の個数、すなわち普通図柄作動記憶個数に「1」加算した変動記憶回数を表示するためのものである。
【0036】
ここで、変動記憶回数は、普通図柄の作動及び変動内容を判定させる判定始動権利が保留されている作動記憶の数を示し、普通図柄作動記憶個数は、変動中の入賞ならば作動記憶回数に「1」加算した値(LEDを1つずつ点灯)を示し、変動の終了毎に「1」減算した値を示す。なお、客待ちのデモンストレーション実行中又は保留球がないときには「0」(LEDの全消灯)を示す。
【0037】
なお、普通図柄とは、遊技者にとって不利な遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態に移行することを示唆できる図柄を指し、例えば電動チューリップ24の可動片24a,24aを作動させない閉口遊技状態から、作動させた開口遊技状態に移行することである。
【0038】
このような普通図柄としては、例えば「○」、「×」等の図柄を挙げることができ、「○」と表示されたときに、当該可動片24a,24aを予め定められた所定時間内において、既定のパターンにより開閉作動させるようにしている。
【0039】
前記遊技域1aには、前記飾り部材27の他、ガイドレール17,18に沿って、センター飾り部材32、袖部材33,33、サイド飾り部材34,34が適宜配設されている。
【0040】
センター飾り部材32は、入賞チャッカ32a,32aとともに前記大入賞口26が形成されているとともに、袖飾り部材33,33には、入賞チャッカ33a,33aが形成されている。なお、35はアウト口である。
【0041】
次に、回路系統について説明する。図4は、ぱちんこ機Aの制御回路を示すブロック図である。
【0042】
36は主制御装置であり、これには、制御プログラムに従って本ぱちんこ機Aの主要部の制御機能を有する、従ってまた、ぱちんこ機AをなすコンピュータであるCPU37、上記制御プログラム(乱数テーブルを含む)等が記憶されたROM(Read Only Memory)38及びCPU37のワーク用メモリ(状態データテーブル、乱数メモリを含む)としてのRAM(Random access Memory)39が搭載されている。
【0043】
RAM39は、所要の情報を記憶できる記憶容量を有しているものであり、前記した特定遊技状態に移行すること等によって獲得した遊技利益や遊技履歴が記憶されるようになっているとともに、本実施形態においては、選択された分割領域(後述する)、保留された所定の入賞判定に係る判定結果及びその数を記憶しておくことができる記憶保持手段である。
【0044】
なお、記憶保持手段としては、上記RAM39に限るものではなく、例えばスマートメディア等のリムーバブルメモリやハードディスク等の公知のものを採用できる。
【0045】
CPU37は、上記制御プログラムに従ってぱちんこ機Aの主要部を制御する機能の他、上記ROM38に記憶された下記の分割領域制御プログラムを実行することによって、次の各機能を実現している。
【0046】
分割領域制御プログラムは、前述したコンピュータであるCPU37に、乱数を生成するための所定の数値範囲を2以上の分割領域に区分しておき、それら区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を判定用乱数を生成させるための入賞領域として選択する分割領域選択機能と、その入賞領域として選択された分割領域内で判定用乱数を生成する乱数生成機能と、上記乱数生成手段によって生成した判定用乱数を抽出する乱数抽出機能と、その乱数抽出手段が抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定する状態移行判定機能と、移行させる否かの判定結果に応じた処理を行う状態移行機能とを実現させることを内容としたものである。
【0047】
CPU37は、上記した分割領域制御プログラムを実行することにより、次の機能を実現するようになっている。図5(A)は所定の数値範囲を3つに区分してなる分割領域、(B)は同じく2つに区分してなる分割領域を示す説明図である。
【0048】
(1) 所定の数値範囲内で乱数を生成する機能(乱数生成手段37a)。
所定の数値範囲(乱数生成数値領域)は、図5(A),(B)に示すように、本実施形態では「0」〜「299」であるが、その数値領域に限るものではなく、その範囲を広狭変更することができる。
【0049】
(2) 区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を入賞領域として選択する機能(分割領域選択手段37b)。具体的には、当り乱数を含む下記の分割領域を選択している。
・ 「2以上の分割領域」は、それらの数及び数値範囲を予め区分しておいてもよいが、所定の契機で区分するようにしてもよい。具体的には、予め定められた入賞口に遊技球(遊技媒体)を入賞させる等の所定の入賞条件を達成した場合や、例えば前記したRAM(記憶保持手段)39に記憶保持された判定結果に係る情報の数が規定数に達したとき等を契機とすることができる。
【0050】
・ 図5(A)に示すように、本実施形態では、上記所定の数値範囲「0」〜「299」を3つの分割領域α1〜α3と、同図(B)に示すように、2つの分割領域β1,β2に予め区分している。
【0051】
分割領域α1は「0〜99」、分割領域α2は「100〜199」、分割領域α3は「200〜299」の数値範囲であり、分割領域β1は「0〜149」、分割領域β2は「150〜299」の数値範囲である。
【0052】
上記分割領域α1〜α3のうち、少なくとも1つのものには特定遊技状態に移行させるための判定用乱数を含んでいる。本実施形態においては、分割領域α1〜α3のうち、任意の2つの分割領域において前記移行させるための判定用乱数を生成している。
敷衍すると、分割領域α1とα2、分割領域α1とα3、分割領域α2とα3のいずれかの組み合せにおいて、判定用乱数を生成している。なお、分割領域α1〜α3のそれぞれにおいて判定用乱数を生成してもよい。
【0053】
上記移行させるための判定用乱数は、所謂通常大当たりに対応付けたものと、確変大当たりに対応付けたものとの2種類である。
【0054】
これを分割領域β1,β2について詳述すると、それら分割領域β1と分割領域β2双方において大当たり判定用乱数を生成した場合、それらのうち、分割領域β1内の例えば「77」を大当たり判定用乱数とし、かつ、分割領域β2内の例えば「220」を確変付き大当たり判定用乱数として割り当てることである。
【0055】
本実施形態においては、分割領域α1,α2,α3と、分割領域β1,β2とを例えば参照テーブルとして予めROM38に記憶させる等して用意しておき、始動入賞記憶数が5以上か否かによって、いずれかを参照するようにしている。
なお、分割領域α1,α2,α3又は分割領域β1,β2の一方だけを区分生成して用いることもできるし、所定の数値範囲を4つ以上に区分してもよい。
【0056】
分割領域を入賞領域として選択するタイミングとしては、本実施形態においては、後記する移行判定に応じた処理途中であるが、他のタイミングで行ってもよい。
【0057】
(3) 入賞領域として選択された分割領域を、保留入賞条件が達成されている場合等に記憶保持手段39に記憶する機能(分割領域記憶手段37c)。
「保留入賞条件の達成」とは、例えば移行させるか否かの判定中を含む該判定結果の告知が行われる前に入賞条件を満たしたとき等をいう。
【0058】
(4) 乱数生成手段37aによって生成した判定用乱数を抽出する機能(乱数抽出手段37d)。
具体的には、所定条件の達成等のタイミングに基づいて、記憶保持手段39に記憶された分割領域を含む選択された入賞領域内で生成される乱数を抽出するようにしている。
「所定条件の達成等のタイミング」は、例えば既定の入賞口への入賞のタイミング等をいう。なお、抽出する乱数の数は1つに限るものではなく、所要の数に設定することができる。
【0059】
(5) 乱数抽出手段37dが抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定する機能(状態移行判定手段37e)。
なお、前記した記憶保持手段39に順次記憶された複数の分割領域の順位に従って移行の判定処理を順次行うことが好適である。
【0060】
(6) 移行させるか否か判定結果に応じた処理を行う機能(状態移行手段37f)。
・この状態移行手段37fによって移行させるか否かを判定させる契機は、予め定められた入賞口へ遊技球(遊技媒体)を入賞させる等の所定の入賞条件を達成した場合、その所定の入賞条件を達成したときに所定の抽選手段によって抽選をして当選した場合、又は例えば前記した記憶保持手段39に記憶されている所定の遊技履歴が予め定めた状態になった場合等がよい。
【0061】
・「移行させるか否か判定結果に応じた処理」とは、状態移行判定手段37eによる判定結果に応じて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させることを内容とする処理のことである。
具体的には、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるとの判定により、上記の処理を行う。
【0062】
(7) 分割領域毎に異なる報知情報を対応させており、分割領域選択手段37bによって選択された分割領域に対応する報知情報を報知する機能(報知手段37g)。
【0063】
本実施形態においては、前記記憶保持手段39に記憶された分割領域に対応する報知情報を報知するようになっているが、これに限定するものではない。
「分割領域毎に異なる報知情報」は、特定遊技状態への移行を示唆する移行確率を含むものである。
「移行確率」とは、前記した分割領域内で生成される移行に係る乱数が抽出される割合のことであり、本実施形態においては「信頼度」ともいう。
例えば「赤」は特定遊技状態に移行する信頼度が低い、「黄」は特定遊技状態に移行する信頼度が中程度、「青」は特定遊技状態に移行する信頼度が高い、というように信頼度を色に対応づけておく。
【0064】
具体的には、前記分割領域α1に「赤」、分割領域α2に「青」、分割領域α3に「黄」を対応付けたとき、選択された分割領域に対応する色となるように、前述した特別図柄記憶LED28…を点灯制御している。
【0065】
報知のタイミングとしては、前記した記憶保持手段39に記憶保持されている、保留入賞条件の達成に基づいて抽出された判定結果に係る情報の数が既定数に達したことを契機としている。
【0066】
(8) 保留とさせる入賞条件の達成に基づいて、前記判定結果に係る情報を保留解除条件が満たされるまで記憶保持手段39に記憶しておく機能(保留入賞記憶手段37h)。
「保留とさせる入賞条件の達成」とは、例えば上記ディスプレイ19に識別情報を変動表示させている間に、前記した始動口25に遊技球が入賞したこと等である。なお、「保留とさせる入賞条件」を「保留入賞条件」ともいう。
【0067】
「保留解除条件」とは、状態移行判定手段37eによる、通常遊技状態から、これよりも有利な特定遊技状態に移行させるか否かの判定を終了し該判定結果に係る告知が行われる場合等である。
なお、上記保留解除条件が満たされときに、記憶保持された前記判定結果に係る情報を能動化させ、その情報の記憶を削除することが好適である。
ここで「能動化」とは、当該判定結果に係る情報を保留入賞記憶手段37hから状態移行手段37fにシフトさせることである。
【0068】
(9) 保留入賞記憶手段37hに記憶されている保留記憶数に応じて、区分される分割領域を広狭変更する機能(分割領域変更手段37i)。
具体的には、下記の抽出回数カウント手段37jによってカウントしたカウント数に応じて、区分される分割領域を広狭変更する。
敷衍すると、電源投入後又は移行した特定遊技状態の終了後からの抽出回数カウント手段37jによるカウント数に応じて、区分される分割領域を広狭変化させている。
【0069】
(10) 所定条件の達成に基づく乱数の抽出回数をカウントする機能(抽出回数カウント手段37j)。
ここで所定条件とは、例えば予め定められた入賞口への入賞等をいう。
【0070】
(11) 入賞領域として選択された分割領域を記憶保持手段39に記憶し、かつ、当該記憶された分割領域に従って判定用乱数の抽出処理が行われることに基づいて、その分割領域に係る記憶を消去する機能(記憶領域制御手段37k)。
記憶領域制御手段37kは、入賞領域として選択された分割領域を記憶保持手段39に記憶する機能(分割領域記憶手段)、及び当該記憶された分割領域に従って判定用乱数の抽出処理が行われることに基づいて、その分割領域に係る記憶を消去する機能(分割領域消去手段)とを併有しているものである。
【0071】
前述したように、本実施形態においては、2以上の分割領域を予め所定の数値範囲毎に区分するようにしているが、次の機能を設けてもよい。
(12) 前記した所定の数値範囲(乱数生成数値領域)を任意の複数の分割領域に区分する機能(領域区分手段37l)。
ここで、複数の分割領域は、互いに等しい数値範囲になっているもののほか、全部又は一部の分割領域が異なる数値範囲になっているものを含んでいる。
【0072】
(13) 電源投入後又は移行した特定遊技状態終了後からの抽選を行わせるための所定の入賞条件の達成回数をカウントする機能(達成回数カウント手段37m)。
この場合、上記分割領域変更手段37iは、当該達成回数カウント手段によるカウント数に応じて、区分される分割領域を広狭変化させる。
【0073】
ところで、前記CPU37の入力側には、電源装置40、集中管理装置41の他、入力インターフェース42を介して、前記始動口25に入賞した遊技球を検知する始動入賞球検知センサ43、大入賞球検知センサ44、継続球検知センサ45、その他入賞球検知センサ46、通過入賞球検知センサ47及び遊技球払出検知センサ48及びエラー検知センサ49等が接続されている。
【0074】
また、前記CPU37の出力側には、出力インターフェース50を介して、図柄制御装置51,ランプ制御装置52,音声制御装置53,払出制御装置54,発射制御装置55,及び入賞球装置56を有してなる副制御装置が接続されており、それらの詳細は次の通りである。
【0075】
図柄制御装置51は、CPU51A、このCPU51Aに接続されたROM51B及びRAM51Cが搭載されてなるものであり、これの出力側には、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP:Video Display Processor)57を介して前記ディスプレイ19が、また、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ57を介することなく、普通図柄左右LED31,32が接続されている。
【0076】
すなわち、図柄制御装置51は、上記CPU37から送信される制御信号に基づき、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ57を介してディスプレイ19を表示制御するとともに、普通図柄左右LED31,32を表示制御する。
【0077】
ランプ制御装置52は、CPU52A、このCPU52Aに接続されたROM52B及びRAM52Cを搭載してなるものであり、上記CPU37から送信される制御信号に基づいて、センター装飾LED、袖LED、サイドLED、特別図柄記憶LED28…等からなる盤面ランプ58、及び前記枠ランプ7を点滅制御する機能を有している。
【0078】
音声制御装置53は、CPU53A、このCPU53Aに接続されたROM53B及びRAM53Cを搭載してなるものであり、上記CPU37から送信される制御信号に基づいて、ガラス扉3に配設された前記スピーカ8,8を含む音声発生装置59を制御する機能を有するものである。
【0079】
払出制御装置54は、CPU54A、このCPU54Aに接続されたROM54B及びRAM54Cを搭載してなるものであり、上記CPU37から送信される制御信号に基づいて、払出装置60及びCR(Card Reader)ユニット61を制御する機能を有している。なお、本実施形態においては、球貸し信号制御装置62は、払出し制御装置54と直接通信できるように回路接続されている。
【0080】
発射制御装置55は、操作ハンドルHaによる遊技球発射信号、及び上記CPU37から送信される制御信号に基づき、発射装置Hを制御する機能を有しているものである。
【0081】
入賞球装置56は、前記電動チューリップ用,大入賞口用,大入賞継続領域用の各ソレノイド等を駆動制御する機能を有しているものである。
【0082】
前述した構成からなる遊技機の動作について、主として図6〜8を参照しつつ説明する。図6は、電源投入時の動作を示すフローチャートである。
【0083】
<電源投入時>
電源が投入されたときには、次のステップからなる処理が実行される。
ステップS1(図6においては、たんにS1と略記する。以下同様):初期設定処理を行う。初期設定処理は、所定データの初期設定の実行・副制御装置への通常起動時コマンドの送信、又はエラー状態時に電源遮断前の状態に復帰させてエラー解除等をした後、メインルーチン移行の許可を行うことを内容としている。
【0084】
ステップS2:乱数更新処理を行う。この乱数更新処理は、遊技目的(大当たり判定、演出選択、表示図柄選択、小当たり選択等)に対応させた乱数値範囲を適宜設定し、その乱数値範囲内における乱数更新を定期的に行うことを内容としている。
【0085】
ステップS3:入力管理処理を行う。この入力管理処理は、遊技盤に配設された入賞口又は入賞領域により入賞と検知された情報の管理処理、及び他の処理工程において使用できるように整えることを内容としている。
【0086】
ステップS4:異常監視処理を行う。この異常管理処理は、補給球切れエラーや、図示しない球貯留部の満タンエラー、球詰まり等の異常情報の監視を行うことを内容としている。
【0087】
ステップS5:普通図柄制御処理を行う。この普通図柄制御処理は、例えば電動チューリップの可動片の動作開始から終了までの動作内容,動作時間や普通図柄の内容決定のための判定、及び電動チューリップや普通図柄左右LED等に対する制御命令情報の管理を行うことを内容としている。
【0088】
ステップS6:後述する分割領域選択処理を行う。
【0089】
ステップS7:特別図柄制御処理を行う。この特別図柄制御は、始動口にて検知された情報を管理する処理部の入力情報を契機にして、大当たり判定用の乱数値更新処理部から乱数値を取り出して当否判定を行い、次に前記大当たりの抽選結果(当否)に基づいた演出及び表示図柄(特別図柄)を、それらに対応した乱数値更新処理部から乱数値を取り出して選択判定を行い、この判定によって得られた情報を各副制御装置側に送信して演出態様を実行することを内容としている。
【0090】
ステップS8:出力管理処理を行う。この出力管理処理は、前述した各副制御装置側に送信されるコマンドのデータを出力編集して送信制御するとともに、例えば集中管理装置に所定の情報を送信するための管理処理を行うことを内容としている。
【0091】
ステップS9:可変図柄表示制御処理を行う。この可変図柄表示制御処理は、特別図柄制御処理又は普通図柄制御処理により得られた情報に基づいて、ディスプレイ等による変動を行わせる図柄の演出態様を制御することを内容としている。
【0092】
ステップS10:普通図柄電動役物制御処理を行う。この普通図柄電動役物制御処理は、普通図柄制御処理で得られる情報に基づいて、普通図柄電動役物(電動チューリップ25等の可動入賞装置)の可動部の開閉変動態様を制御することを内容としている。
【0093】
ステップS11:大入賞領域制御処理を行う。この大入賞領域制御処理は、特別図柄制御処理で得られた情報に基づいて、一度に多くの払出し賞球等による遊技利益が得られる大入賞領域近傍に配設された例えば大入賞口を開閉する可動部の動作態様を制御することを内容としている。
【0094】
ステップS12:払出制御処理を実行する。この払出制御処理は、遊技状態に応じた払出し賞球等による遊技利益の払い出しを行うための払い出し制御情報の管理処理を行うことを内容としている。
【0095】
ステップS13:ランプ,LED制御処理を実行する。このランプ,LED制御処理は、遊技状態の状況に応じたランプ,LED等の点滅態様等による制御情報の管理を行うことを内容としている。
【0096】
ステップS14:音声出力制御処理を行う。この音声出力制御処理は、遊技状態の状況に応じた音声を出力制御するためのスピーカ等の制御情報を管理することを内容としている。
【0097】
ステップS15:電源が遮断されたか否かを判断し、遮断されていなければステップS2に戻り、遮断されていれば処理を終了する。
【0098】
次に、分割領域選択処理について、主に図7を参照して説明する。図7は、分割領域選択処理のフローチャートである。
ステップТ1(図7中、たんにТ1と略記する。以下同様):始動入賞したか否かが判断され、始動入賞(予め定められた入賞口への入賞達成)したとの判断によりステップТ2に進み、また、始動入賞していないとの判断により処理を終了する。
【0099】
ステップТ2:始動入賞の記憶個数が「1」であるか否かを判断し、該記憶個数が「1」であるとの判断によりステップТ13を実行して処理を終了し、「1」ではないとの判断によりステップТ3に進む。
なお、本フローチャートにおいて説明する記憶個数は、任意に定められた数値であるために、他の数値に適宜変更することができる。
【0100】
ステップТ13は、所定の数値範囲の全領域から大当たり判定を行わせることを内容とし、その後処理を終了する。
【0101】
ステップТ3:始動入賞の記憶個数が「10」以上であるか否かを判断し、該記憶個数が「10」以上であるとの判断により処理を終了し、「10」以上ではないとの判断によりステップТ4に進む。
【0102】
ステップТ4:始動入賞の記憶個数が「5」以上であるか否かを判断し、該記憶個数が「5」以上であるとの判断によりステップТ5に進み、「5」以上ではないとの判断によりステップТ8に進む。
【0103】
ステップТ5:図5(A)に示す、3つに区分された分割領域α1〜α3から、分割領域を選択する。
【0104】
ステップТ6:ステップТ5において選択した分割領域を、メモリ(RAM39)に格納記憶する。
【0105】
ステップТ7:選択された分割領域に応じた報知態様実行命令に係るデータの作成を行う。
【0106】
ステップТ8:図5(B)に示す、2つに区分された分割領域β1,β2から分割領域を選択する。
【0107】
ステップТ9:ステップТ8において選択された分割領域を、メモリ(RAM39)に格納記憶する。
【0108】
ステップТ10:選択された分割領域に応じない、均一の報知態様実行命令に係るデータの生成を行う。
【0109】
ステップТ11:図柄変動の終了に応じて、記憶された分割領域を読み出して大当たり判定させる準備を行う。
【0110】
ステップТ12:図柄変動の終了に応じて、既に読み出している分割領域に対応する報知態様の停止命令に係るデータの生成を行う。
【0111】
<特別図柄制御処理>
特別図柄制御処理について、図8〜13を参照して説明する。図8は、特別図柄制御処理のフローチャートである。
【0112】
特別図柄制御処理は、前記ディスプレイ16に表示される特別図柄の表示態様が特定の表示態様になったときに実行される特定遊技状態の時間及び動作管理を行うものであり、次の各ステップを有している。
【0113】
ステップU1(図8中、たんにU1と略記する。以下同様):特別図柄関連タイマ更新処理を実行する。
【0114】
ステップU2:特別図柄ゲーム制御処理を実行する。
【0115】
ステップU3:始動記憶個数が「0」であるか否かを判断し、始動記憶個数が「0」であればステップU4に進み、また、始動記憶個数が「0」でなければステップU5に進む。
【0116】
ステップU4:客待ちのデモンストレーションをディスプレイ16に表示させるコマンドを生成して、前記ステップS8(図6参照)に進む。
【0117】
ステップU5:始動記憶個数が「10」に等しいか又は小さいか否かを判断し、「10」に等しいか小さいときには処理を終了し、そうでなければステップU6に進む。
始動記憶個数が「10」に等しいか小さいか否かを判断することにより、始動記憶個数が「10」を超えるときの大当たり判定を無効にしている。
始動記憶個数は、始動口25等に遊技球が入賞することを検知することにより、前記入力管理処理(図6参照)にて加算処理される。なお、始動記憶個数は、前記した数値に限るものではなく、任意の数値に設定することができる。
【0118】
ステップU6:大当たり判定を行う。
【0119】
ステップU7:始動記憶個数を「1」減算する。
【0120】
ステップU8:大当たり判定で抽出された乱数値に基づいて、当たり又は外れの演出パターンテーブルを選別し、決定された演出パターンテーブルに応じた変動パターンを決定する。
【0121】
ステップU9:停止図柄の決定処理を行う。
【0122】
ステップU10:決定した変動パターンと停止図柄をRAM39に格納記憶する。
【0123】
ステップU11:大当たりか否かを判定し、大当たりであればステップU12に進み、大当たりでなければ処理を終了する。
【0124】
ステップU12:大当たりゲーム制御処理を実行する。
【0125】
次に、特別図柄の変動と特別図柄記憶LEDの点灯状態を、図9〜12をも参照して説明する。図9〜12は、ディスプレイと特別図柄記憶LEDの表示状態の変化を示す説明図である。
【0126】
図9に示すように、ディスプレイ19に表示された特別図柄19aが変動している間に、始動口25に遊技球が入賞すると、これを契機として前述した分割領域β1,β2、α1〜α3のいずれかが選択される。
【0127】
分割領域β1,β2、α1〜α3のいずれかが選択されることにより、図10に示すように、特別図柄記憶LED28が、それら分割領域に対応づけられた色(例えば青)で点灯される。
所定時間後、前記特別図柄の組み合わせにより大当たりか否かの告知が行われ、図11に示すように、当該点灯されていた特別図柄記憶LED28がいったん消灯される。
【0128】
始動口への入賞により、選択された分割領域における乱数更新を好ましくは前記特別図柄による告知が行われる前に行い、その乱数更新状態に基づく図柄変動の開始に至るまでの所定のタイミング(例えばLED消灯時)で乱数抽出を行って大当たり判定をこの抽出された乱数に応じて行うとともに、その判定結果によって、当否に係る停止図柄と変動演出を決定する。
そして、停止図柄と変動演出の決定後、図12に示すように、再び特別図柄の変動が開始される。
【0129】
上記した乱数を抽出するタイミングは、前回の図柄変動が終了する所定時間(数秒)前としてもよく、分割領域の決定から図柄変動の開始に至るまでの間に行ってもよい。
【0130】
なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
上記においては、所定の数値領域を2つの分割領域と3つの分割領域に予め区分しておいた例について説明したが、これに限るものではなく、4つ以上の分割領域に予め区分しておくこともできる。
【0131】
また、複数の分割領域を選択し、選択された複数分割領域の合計領域を入賞領域とするようにしてもよい。
【0132】
分割領域制御プログラムは、前記した遊技機を制御するプログラムと、業務用又は家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等に読み込まれることによって、それら業務用又は家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等を遊技機として機能させるプログラムを含むものであり、また、前述した構成を可能な限り組み合わせた分割領域制御プログラムとして用いることができる。
換言すると、分割領域制御プログラムは、遊技機で実行されるようにしたものの他、業務用又は家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等によって本発明を実行するように構成したものを含んでいる。
【0133】
【発明の効果】
請求項1〜11記載の発明によれば、乱数を生成するための所定の数値範囲を2以上の分割領域に区分しておき、それら区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を判定用乱数を生成させるための入賞領域として選択し、その入賞領域として選択された分割領域内で判定用乱数を生成するとともに、その生成した判定用乱数を抽出し、その抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定し、その判定結果に応じた処理を行うようにしているので、所謂保留記憶ができる上限を高くしても不正行為を防止できるとともに遊技機の稼働率を向上させられ、しかも、前記保留記憶ができない遊技媒体の入賞からなる無駄な消費を抑制することができる。
【0134】
請求項1〜11記載の発明で得られる上記共通の効果に加え、各請求項記載の発明によれば次の効果を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、区分された分割領域毎に異なる報知情報を対応させており、選択された分割領域に対応する報知情報を報知するようにしているので、選択された分割領域を認識することができる。
【0135】
請求項3記載の発明によれば、分割領域毎に対応付けされた報知情報が、特定遊技状態への移行を示唆する移行確率を含んでいるので、選択された分割領域の移行確率(信頼度)を容易に認知できる。
【0136】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技機の外観斜視図である。
【図2】同上の遊技機の正面図である。
【図3】同上の遊技機のガラス扉と受け皿付扉とを取り外した状態の正面図である。
【図4】同上の遊技機の制御回路を示すブロック図である。
【図5】(A)は所定の数値範囲を3つに区分してなる分割領域、(B)は同じく2つに区分してなる分割領域を示す説明図である。
【図6】電源投入時の動作を示すフローチャートである。
【図7】分割領域選択処理のフローチャートである。
【図8】特別図柄制御処理のフローチャートである。
【図9】ディスプレイと特別図柄記憶LEDの表示状態の変化を示す説明図であり、始動口に遊技球が入賞したときの様子を示している。
【図10】ディスプレイと特別図柄記憶LEDの表示状態の変化を示す説明図であり、特別図柄記憶LEDが点灯制御された様子を示している。
【図11】ディスプレイと特別図柄記憶LEDの表示状態の変化を示す説明図であり、点灯されていた当該特別図柄記憶LEDが消灯制御された様子を示している。
【図12】ディスプレイと特別図柄記憶LEDの表示状態の変化を示す説明図であり、再び特別図柄の変動を開始した様子を示している。
【符号の説明】
37a 乱数生成手段
37b 分割領域選択手段
37c 分割領域記憶手段
37d 乱数抽出手段
37e 状態移行判定手段
37f 状態移行手段
37g 報知手段
37h 保留入賞記憶手段
37i 分割領域変更手段
37j 抽選回数カウント手段
37k 記憶領域制御手段
37l 領域区分手段
37m 達成回数カウント手段
39 記憶保持手段
A 遊技機であるぱちんこ機
α1,α2 分割領域
β1〜β3 分割領域

Claims (11)

  1. 通常遊技状態から、これよりも有利な特定遊技状態に移行可能な遊技機において、
    乱数を生成するための所定の数値範囲を2以上の分割領域に区分しておき、それら区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を判定用乱数を生成させるための入賞領域として選択する分割領域選択手段と、
    その入賞領域として選択された分割領域内で判定用乱数を生成する乱数生成手段と、
    上記乱数生成手段によって生成した判定用乱数を抽出する乱数抽出手段と、
    その乱数抽出手段が抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定する状態移行判定手段と、
    移行させるか否かの判定結果に応じた処理を行う状態移行手段と、を有していることを特徴とする遊技機。
  2. 分割領域毎に異なる報知情報を対応させており、分割領域選択手段によって選択された分割領域に対応する報知情報を報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 分割領域毎に対応付けされた報知情報は、特定遊技状態への移行を示唆する移行確率を含むものであることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 保留とされる入賞条件の達成に基づいて、前記判定結果に係る情報を保留解除条件が満たされるまで記憶保持手段に記憶しておく保留入賞記憶手段を備えており、報知手段は、その記憶保持手段に記憶保持された前記判定結果に係る情報の数が既定数に達したことを契機として報知を行うことを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
  5. 区分された分割領域のうち、少なくとも1つのものには特定遊技状態に移行させるための判定用乱数を含んでいることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の遊技機。
  6. 記憶保持手段に記憶されている前記判定結果に係る情報の数に応じて、区分される分割領域を広狭変更する分割領域変更手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の遊技機。
  7. 判定用乱数を抽出した抽出回数をカウントする抽出回数カウント手段と、この抽出回数カウント手段によるカウント数に応じて、区分される分割領域を広狭変更する分割領域変更手段とを設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の遊技機。
  8. 電源投入後又は移行した特定遊技状態終了後からの抽選を行わせるための所定の入賞条件の達成回数をカウントする達成回数カウント手段が設けられており、分割領域変更手段は、その達成回数カウント手段によるカウント数に応じて、区分される分割領域を広狭変化させることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の遊技機。
  9. 入賞領域として選択された分割領域を記憶保持手段に記憶し、かつ、当該記憶された分割領域に従って判定用乱数の抽出処理が行われることに基づいて、その分割領域に係る記憶を消去する記憶領域制御手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の遊技機。
  10. 通常遊技状態から、これよりも有利な特定遊技状態に移行可能な遊技機をなすコンピュータに、
    乱数を生成するための所定の数値範囲を2以上の分割領域に区分しておき、それら区分された2以上の分割領域のうち、少なくとも1つの分割領域を判定用乱数を生成させるための入賞領域として選択する分割領域選択機能と、
    その入賞領域として選択された分割領域内で判定用乱数を生成する乱数生成機能と、
    上記乱数生成手段によって生成した判定用乱数を抽出する乱数抽出機能と、
    その乱数抽出手段が抽出した判定用乱数に基づいて、通常遊技状態から特定遊技状態に移行させるか否かを判定する状態移行判定機能と、
    移行させるか否かの判定結果に応じた処理を行う状態移行機能とを実現させることを特徴とする分割領域制御プログラム。
  11. 請求項10記載の分割領域制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
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