JP2004191856A - 画像信号処理装置、画像信号処理方法、およびその方法を実行するためのプログラム - Google Patents

画像信号処理装置、画像信号処理方法、およびその方法を実行するためのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2004191856A
JP2004191856A JP2002362666A JP2002362666A JP2004191856A JP 2004191856 A JP2004191856 A JP 2004191856A JP 2002362666 A JP2002362666 A JP 2002362666A JP 2002362666 A JP2002362666 A JP 2002362666A JP 2004191856 A JP2004191856 A JP 2004191856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image signal
data
information
coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002362666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4026491B2 (ja
JP2004191856A5 (ja
Inventor
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Nobuyuki Asakura
伸幸 朝倉
Takeharu Nishikata
丈晴 西片
Takuo Morimura
卓夫 守村
Hiroshi Hiraizumi
啓 平泉
Kosuke Nagano
宏介 長野
Sakon Yamamoto
左近 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002362666A priority Critical patent/JP4026491B2/ja
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to PCT/JP2003/015977 priority patent/WO2004055775A1/ja
Priority to KR1020057009977A priority patent/KR101024960B1/ko
Priority to EP03778899A priority patent/EP1587058A4/en
Priority to CN2003801060387A priority patent/CN100407755C/zh
Priority to US10/537,637 priority patent/US7385650B2/en
Publication of JP2004191856A publication Critical patent/JP2004191856A/ja
Publication of JP2004191856A5 publication Critical patent/JP2004191856A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4026491B2 publication Critical patent/JP4026491B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2320/00Control of display operating conditions
    • G09G2320/10Special adaptations of display systems for operation with variable images
    • G09G2320/103Detection of image changes, e.g. determination of an index representative of the image change
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2340/00Aspects of display data processing
    • G09G2340/04Changes in size, position or resolution of an image
    • G09G2340/0407Resolution change, inclusive of the use of different resolutions for different screen areas
    • G09G2340/0414Vertical resolution change
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2340/00Aspects of display data processing
    • G09G2340/04Changes in size, position or resolution of an image
    • G09G2340/0407Resolution change, inclusive of the use of different resolutions for different screen areas
    • G09G2340/0421Horizontal resolution change
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0135Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving interpolation processes
    • H04N7/0145Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving interpolation processes the interpolation being class adaptive, i.e. it uses the information of class which is determined for a pixel based upon certain characteristics of the neighbouring pixels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】画像の拡大率(画像サイズ)を連続的に変化させて得られるズーム画像の画質向上を図る。
【解決手段】画像信号処理部110は、入力画像信号Vinに基づいて、出力画像信号Voutとしての新たな525i信号を生成する。ズームモードの場合、出力画像信号Voutは、ユーザによって指定される任意の点を中心として画像の拡大率が連続的に変化したズーム画像を表示するためのものとなる。出力画像信号Voutの各画素データを、その位相情報h,vに基づいて生成した係数データWiを用い、推定式を使用して演算する。係数データWiを、さらに画像の拡大率T、その変化速度K、さらには画像の特徴情報による解像度調整情報f及びノイズ抑圧度調整情報Kに基づいて生成する。これにより、拡大率を大きくしたときのボケを抑制でき、拡大率を大きくしたときにノイズが目立つのを抑制でき、また視覚的に滑らかなズーム画像を達成できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像の拡大率(画像サイズ)を連続的に変化させた画像(ズーム画像)を表示する際に適用して好適な画像信号処理装置、画像信号処理方法およびその方法を実行するためのプログラムに関する。
【0002】
詳しくは、この発明は、出力画像信号による画像の画質を少なくとも画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整することによって、ズーム画像の画質向上を図るようにした画像信号処理装置等に係るものである。
【0003】
【従来の技術】
画像の拡大率を変換するためには、入力画像信号の画素データとは異なった位相の画素データを求めて出力画像信号を得る必要がある。この場合、変換後の画像の拡大率によって、入力画像信号の画素に対する出力画像信号の画素の位相関係が一義的に決まる。
【0004】
従来、画像の拡大率を変換するために入力画像信号の画素データより出力画像信号の画素データを得る際に、入力画像信号の画素に対する出力画像信号の画素の各位相に対応した推定式の係数データをメモリに格納しておき、この係数データを用いて推定式によって出力画像信号の画素データを求めることが提案されている。
【0005】
変換後の画像の拡大率が異なれば、入力画像信号の画素に対する出力画像信号の画素の位相関係は異なったものとなる。そのため、推定式の係数データをメモリに格納しておくものにあっては、種々の拡大率への変換を行う場合、それぞれの拡大率に対応して係数データをメモリに格納しておく必要がある。したがって、その場合には、大量の係数データを格納しておくメモリが必要となり、変換装置が高価なものとなる等の不都合がある。
【0006】
そこで、本出願人は、先に、位相情報に基づいて係数種データより推定式で用いられる係数データを生成することで、種々の拡大率への変換をするために大量の係数データを格納しておくメモリを不要とできる装置を提案した(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−196737号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、画像の拡大率を連続して変化させていくことで、電子ズームを実現できる。この電子ズームには、静止画を拡大した場合画像全体にボケが生じる、動画を拡大した場合、静動の切り替わり目において折り返し歪みが発生する、さらに入力画像信号にノイズがある場合拡大した画像においてノイズが目立つという問題があった。また他にも、ズーム時の画像の拡大率の変化速度が大きい場合、入力画像信号の処理領域の時間的な変動が大きく、視覚的に滑らかなズーム画像を達成できないといった問題があった。
この発明の目的は、画像の拡大率を連続的に変化させて得られるズーム画像の画質向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る画像信号処理装置は、複数の画素データからなる第1の画像信号に基づいて、画像の拡大率を連続的に変化させた画像を表示するための第2の画像信号を生成する画像信号処理装置であって、各拡大率に対応した、第2の画像信号における注目位置の位相情報を発生させる位相情報発生手段と、この位相情報発生手段で発生された位相情報に対応して、第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する画素データ生成手段と、第2の画像信号による画像の画質を、少なくとも画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整する画質調整手段とを備えるものである。
【0010】
また、この発明に係る画像信号処理方法は、複数の画素データからなる第1の画像信号に基づいて、画像の拡大率を連続的に変化させた画像を表示するための第2の画像信号を生成する画像信号処理方法であって、各拡大率に対応した、第2の画像信号における注目位置の位相情報を発生させるステップと、この位相情報に対応して、上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成するステップと、第2の画像信号による画像の画質を、少なくとも画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整するステップとを備えるものである。
また、この発明に係るプログラムは、上述の画像信号処理方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【0011】
この発明においては、各拡大率に対応した、第2の画像信号における注目位置の位相情報が発生される。この位相情報に対応して、第2の画像信号における注目位置の画素データが生成される。この画素データの生成は、例えば推定式を用いて行われる。すなわち、位相情報に対応した推定式で用いられる係数データが発生されると共に、第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置の周辺に位置する複数の画素データが選択され、これら係数データおよび複数の画素データを用いて、推定式に基づいて第2の画像信号における注目位置の画素データが算出される。
【0012】
このように推定式を用いて画素データを生成するものにあっては、第2の画像信号に対応した教師信号と第1の画像信号に対応した生徒信号とを用いた学習処理によって得られた係数データを用いることで、第2の画像信号における注目位置の画素データとして、線形補間等で得るものと比べて精度の良いものを得ることができる。
【0013】
例えば、係数データは以下のようにして発生される。すなわち、記憶手段に、推定式で用いられる係数データを生成する、位相情報をパラメータとして含む生成式における係数データである係数種データが格納されている。この係数種データと位相情報とが用いられて、生成式に基づいて推定式で用いられる係数データが生成される。この場合、各拡大率に対応した係数データをメモリに格納しておくものではなく、大量の係数データを格納しておくメモリが不要となる。
【0014】
また例えば、係数データは以下のようにして発生される。すなわち、記憶手段に、位相情報発生手段で発生し得る位相情報毎に推定式で用いられる係数データが格納されている。この記憶手段より、位相情報に対応する係数データが読み出される。
【0015】
ここで、第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択し、この複数の画素データに基づいて、第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出し、位相情報だけでなく、この検出されたクラスにも対応した係数データが発生されるようにすることで、第2の画像信号における注目位置の画素データの精度をさらに高めることができる。
【0016】
また、第2の画像信号による画像の画質が、少なくとも画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整される。ここで、画像の画質は、例えば解像度、ノイズ抑圧度である。画像の拡大率に係る情報は、例えば画像の拡大率の変化速度、画像の拡大率等である。
【0017】
さらに、第2の画像信号における注目位置の周辺に位置する第1の画像信号の複数の画素データから抽出される特徴情報に基づいて発生した画質調整情報により、第2の画像信号における注目位置の画素データによる画像の画質が調整される。ここで特徴情報は、例えば動き情報、ダイナミックレンジ、空間波形情報等である。
【0018】
例えば、画像の拡大率の変化速度(ズーム速度)が大きくなるほど、解像度およびノイズ抑圧度が低下するように調整される。これにより、ズーム時に、視覚的に滑らかなズーム画像を達成できる。
【0019】
また例えば、画像の拡大率(ズーム拡大率)が大きくなるほど、ノイズ抑圧度が増加するように調整される。これにより、拡大した画像においてノイズが目立つことを抑制できる。
【0020】
また例えば、画像の拡大率(ズーム拡大率)が大きくなるほど、静止画では解像度が増加するようにされ、一方動画では解像度が低下するようにされる。これにより、静止画を拡大した場合、画像全体にボケが生じることを抑制でき、また動画を拡大した場合、静動の切り替わり目において折り返し歪みが発生することを防止できる。
【0021】
第2の画像信号における画質の調整は、第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する際に行ってもよく、また画素データを生成した後に、高域を強調するエンハンサ、ノイズを除去するノイズ除去回路等を用いて行ってもよい。
【0022】
画素データを生成する際に画質調整を行う場合には、画質調整情報に対応した係数データを用いることで行うことができる。例えば、係数データを位相情報をパラメータとして含む生成式により生成する場合には、その生成式にさらに画質調整情報をパラメータとして含むようにし、位相情報および画質調整情報に対応した係数データを得るようにすればよい。また例えば、係数データを記憶手段より読み出すものにあっては、この記憶手段より位相情報および画質調整情報に対応した係数データを読み出すようにすればよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのテレビ受信機100の構成を示している。このテレビ受信機100は、放送信号より得られた525i信号(入力画像信号Vin)に基づいて出力画像信号Voutを生成し、この出力画像信号Voutによる画像を表示するものである。
【0024】
テレビ受信機100は、マイクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ101と、リモートコントロール信号を受信するリモコン信号受信回路102とを有している。リモコン信号受信回路102は、システムコントローラ101に接続され、リモコン送信機200よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシステムコントローラ101に供給するように構成されている。
【0025】
また、テレビ受信機100は、受信アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周波増幅処理、検波処理等を行って525i信号を得るチューナ106と、このチューナ106より出力される525i信号を一時的に保存するためのバッファメモリ109とを有している。ここで、525i信号は、ライン数が525本でインタレース方式の画像信号を意味している。
【0026】
また、テレビ受信機100は、バッファメモリ109に一時的に保存される525i信号を入力画像信号Vinとし、この入力画像信号Vinに基づいて、出力画像信号Voutとしての新たな525i信号を生成して出力する画像信号処理部110と、この画像信号処理部110の出力画像信号Voutによる画像を表示するディスプレイ部111とを有している。ディスプレイ部111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等のフラットパネルディスプレイで構成されている。
【0027】
図1に示すテレビ受信機100の動作を説明する。
チューナ106より出力される525i信号は、バッファメモリ109に供給されて一時的に保存される。そして、このバッファメモリ109に一時的に記憶された525i信号は入力画像信号Vinとして画像信号処理部110に入力される。
【0028】
この画像信号処理部110では、入力画像信号Vinに基づいて、出力画像信号Voutとしての新たな525i信号が生成される。この場合、ユーザのリモコン送信機200の操作による設定に応じて、通常モードと、ズームモードとを切り換えることができる。通常モードの場合、入力画像信号Vinの全領域が処理領域となり、画像の拡大率が1である画像を表示するための出力画像信号Voutが生成される。ズームモードの場合、ユーザによって指定される任意の点(ズーム中心点)を中心として画像の拡大率が連続的に変化したズーム画像を表示するための出力画像信号Voutが生成される。このズームモードの場合、画像の拡大率に応じて入力画像信号Vinの処理領域が変化する。
【0029】
ズームモードの場合、さらに画像の拡大率の変化を、ユーザの操作子の操作によって行うマニュアルモードと、自動的に行うオートモードとを切り換えることができる。マニュアルモードの場合、ユーザが操作子を操作することで、予め設定されている変化速度で画像の拡大率が変換していく。オートモードの場合、初期状態が拡大率が1であるときは、予め設定された変化時間内に、設定された目標拡大率となるように画像の拡大率が変換していき、逆に初期状態が目標拡大率にあるときは、予め設定された変化時間内に、拡大率が1となるように画像の拡大率が変化していく。なお、マニュアルモードにおける変化速度、オートモードにおける変化時間、目標拡大率は、ユーザのリモコン送信機200による操作で設定できる。
【0030】
この画像信号処理部110より出力される出力画像信号Voutはディスプレイ部111に供給され、このディスプレイ部111の画面上にはその出力画像信号Voutによる画像が表示される。ディスプレイ部111には、通常モードの場合には画像の拡大率が1である通常画像が表示され、ズームモードの場合には任意の点を中心として画像の拡大率が連続的に変化したズーム画像が表示される。
【0031】
次に、画像信号処理部110の詳細を説明する。この画像信号処理部110は、バッファメモリ109に記憶されている525i信号より、出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロック毎に、その単位画素ブロック内に存在する各画素(注目画素)に対応した位置、つまり出力画像信号Voutにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路121〜123を有している。
【0032】
第1のタップ選択回路121は、予測に使用する画素(「予測タップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路122は、空間クラス分類に使用する画素(「空間クラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第3のタップ選択回路123は、動きクラス分類に使用する画素(「動きクラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。なお、空間クラスを複数フィールドに属する画素データを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動き情報が含まれることになる。
【0033】
また、画像信号処理部110は、第2のタップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(複数個)のレベル分布パターンに基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検出回路124を有している。
【0034】
空間クラス検出回路124では、例えば、空間クラスタップのデータを、8ビットデータから2ビットデータに圧縮するような演算が行われる。この空間クラス検出回路124では、例えば、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)を用いる。ADRCでは、空間クラスタップのデータの最大値をMAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデータのダイナミックレンジをDR(MAX−MIN+1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタップのデータkiに対して、(1)式の演算により、再量子化コードQiが得られる。ただし、(1)式において、[ ]は切り捨て処理を意味している。空間クラスタップのデータとして、Na個の画素データがあるとき、i=1〜Naである。
Qi=[(ki−MIN+0.5)×2P÷DR] ・・・(1)
【0035】
また、画像信号処理部110は、第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(複数個)より、主に動きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0036】
この動きクラス検出回路125では、例えば以下の手法で動きクラスを検出する。第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータからフレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123で、例えばクラスタップのデータとして、6個の画素データm1〜m6とその1フレーム前の6個の画素データn1〜n6が取り出されるとき、(2)式におけるNbは6である。
【0037】
【数1】
Figure 2004191856
【0038】
そして、動きクラス検出回路125では、上述したように算出された平均値AVが1個または複数個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MVが得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのときはMV=3となる。
【0039】
また、画像信号処理部110は、空間クラス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードQiと、動きクラス検出回路125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づき、作成すべき出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロック毎に、その単位画素ブロック内に存在する各画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLを得るためのクラス合成回路126を有している。
【0040】
このクラス合成回路126では、(3)式によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、(3)式において、Naは空間クラスタップのデータの個数、PはADRCにおける再量子化ビット数を示している。
【0041】
【数2】
Figure 2004191856
【0042】
また、画像信号処理部110は、レジスタ131〜133と、係数メモリ134とを有している。レジスタ131は、第1のタップ選択回路121で選択される予測タップのタップ位置情報を格納するためのものである。第1のタップ選択回路121は、レジスタ131より供給されるタップ位置情報に従って予測タップを選択する。タップ位置情報は、例えば選択される可能性のある複数の画素に対して番号付けを行い、選択する画素の番号を指定するものである。以下のタップ位置情報においても同様である。
【0043】
レジスタ132は、第2のタップ選択回路122で選択される空間クラスタップのタップ位置情報を格納するものである。第2のタップ選択回路122は、レジスタ132より供給されるタップ位置情報に従って空間クラスタップを選択する。
【0044】
ここで、レジスタ132には、動きが比較的小さい場合のタップ位置情報Aと、動きが比較的大きい場合のタップ位置情報Bとが格納される。これらタップ位置情報A,Bのいずれを第2のタップ選択回路122に供給するかは、動きクラス検出回路125より出力される動きクラスのクラス情報MVによって選択される。
【0045】
すなわち、動きがないか、あるいは動きが小さいためにMV=0またはMV=1であるときは、タップ位置情報Aが第2のタップ選択回路122に供給され、この第2のタップ選択回路122で選択される空間クラスタップは、複数フィールドに跨るものとされる。また、動きが比較的大きいためにMV=2またはMV=3であるときは、タップ位置情報Bが第2のタップ選択回路122に供給され、この第2のタップ選択回路122で選択される空間クラスタップは、図示せずも、作成すべき画素と同一フィールド内の画素のみとされる。
【0046】
なお、上述したレジスタ131にも動きが比較的小さい場合のタップ位置情報と、動きが比較的大きい場合のタップ位置情報が格納されるようにし、第1のタップ選択回路121に供給されるタップ位置情報が動きクラス検出回路125より出力される動きクラスのクラス情報MVによって選択されるようにしてもよい。
【0047】
レジスタ133は、第3のタップ選択回路123で選択される動きクラスタップのタップ位置情報を格納するものである。第3のタップ選択回路123は、レジスタ133より供給されるタップ位置情報に従って動きクラスタップを選択する。
【0048】
さらに、係数メモリ134は、後述する推定予測演算回路127で使用される推定式の係数データを、クラス毎に、格納するものである。この係数データは、525i信号を、出力画像信号Voutとしての新たな525iに変換するための情報である。係数メモリ134には上述したクラス合成回路126より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ134からはクラスコードCLに対応した係数データが読み出され、推定予測演算回路127に供給される。
【0049】
また、画像信号処理部110は、情報メモリバンク135を有している。この情報メモリバンク135には、レジスタ131〜133に格納するためのタップ位置情報が予め蓄えられている。この場合、情報メモリバンク135には、画像の拡大率や変化速度に対応したタップ位置情報が予め蓄えられている。システムコントローラ101の制御により、画像の拡大率や変化速度に対応したタップ位置情報が、情報メモリバンク135よりレジスタ131〜133にロードされる。
【0050】
上述したように、ユーザのリモコン送信機200の操作により、通常モードとズームモードとの切り換えが行われる。通常モードの場合、画像の拡大率は1である。また、ズームモードの場合、画像の拡大率は、ユーザの操作子の操作に応じて(マニュアルモード)、あるいは自動的に変化していく(オートモード)。
【0051】
また、情報メモリバンク135には、各クラスの係数種データが予め蓄えられている。この係数種データは、上述した係数メモリ134に格納するための係数データを生成するための、位相情報h,vおよび画質調整情報f,gをパラメータとする生成式の係数データである。
【0052】
後述する推定予測演算回路127では、予測タップのデータxiと、係数メモリ134より読み出される係数データWiとから、(4)式の推定式によって、作成すべき画素データyが演算される。第1のタップ選択回路121で選択される予測タップが10個であるとき、(4)式におけるnは10となる。
【0053】
【数3】
Figure 2004191856
【0054】
そして、この推定式の係数データWi(i=1〜n)は、例えば(5)式で示されるように、位相情報h,vおよび画質調整情報f,gをパラメータとする生成式によって生成される。ここで、位相情報hは水平方向の位相情報であり、位相情報は垂直方向の位相情報である。また、画質調整情報fは解像度を調整するための画質調整情報であり、画質調整情報gはノイズ抑圧度を調整するための画質調整情報である。
【0055】
情報メモリバンク135には、この生成式の係数データである係数種データwi0〜wi30(i=1〜n)が、クラス毎に、記憶されている。この係数種データの生成方法については後述する。
【0056】
【数4】
Figure 2004191856
【0057】
また、画像信号処理部110は、各クラスの係数種データおよび位相情報h,v、画質調整情報f,gの値とを用い、(5)式によって、クラス毎に、位相情報h,vおよび画質調整情報f,gの値に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)を生成する係数生成回路136を有している。
【0058】
係数生成回路136には、情報メモリバンク135より、各クラスの係数種データがロードされる。また、この係数生成回路136には、作成すべき出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロック毎に、後述する位相情報発生回路139で発生される、その単位画素ブロック内に存在する各画素の位相情報h,vが供給される。さらに、この係数生成回路136には、各単位画素ブロック毎に、後述する画質調整情報発生回路140で発生される画質調整情報f,gが供給される。
【0059】
この係数生成回路136で各単位画素ブロック毎に生成される各クラスの、各位相情報h,vおよび画質調整情報f,gに対応した係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数メモリ134に格納される。
【0060】
また、画像信号処理部110は、位相情報発生回路139を有している。この位相情報発生回路139には、システムコントローラ101より、画像の拡大率に対応した入力画像信号Vinと出力画像信号Voutにおける垂直方向、水平方向の各フィールドにおける画素数の対応情報n/mが、さらにズームモードの場合にはズーム中心点の情報pも供給される。
【0061】
位相情報発生回路139は、これら対応情報n/mおよびズーム中心点の情報pに基づいて、出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロック毎に、その単位ブロック内の各画素の位相情報h,vを発生する。この位相情報発生回路139は例えばROMテーブルで構成される。
【0062】
この位相情報発生回路139で出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロック毎に発生される各画素の位相情報h,vは、それぞれ画素番号(タップ番号)と関連付けられて、係数生成回路136に供給される。なお、位相情報発生回路139は、入力画像信号Vinの奇数、偶数のフィールドのそれぞれに対応して位相情報h,vを発生する。
【0063】
ここで、出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロックについて説明する。
【0064】
画像の拡大率(画像サイズ)に応じて、出力画像信号Voutを生成するための入力画像信号Vinの処理領域が変化する。入力画像信号Vinの全体領域を1とするとき、例えば画像の拡大率が1であるとき入力画像信号Vinの処理領域は1であり、画像の拡大率が2であるとき入力画像信号Vinの処理領域は1/2となる。一般に、画像の拡大率がTであるとき、入力画像信号Vinの処理領域は1/Tとなる。
【0065】
通常モードの場合には、画像の拡大率は1であるので、入力画像信号Vinの処理領域は1のまま固定である。ズームモードの場合、画像の拡大率が連続的に変化するので、入力画像信号Vinの処理領域も連続的に変化する。図2は、ズームモードの場合にあって、画像の拡大率が順次大きくなっていくときの、入力画像信号Vinの処理領域と出力画像信号Voutによる画像(出力画像)の表示範囲との関係を示している。この場合、入力画像信号Vinの処理領域は順次小さくなるが、出力画像の表示範囲は常に一定である。なお、図示せずも、ズームモードの場合にあって、画像の拡大率が順次小さくなっていくときは、図2とは逆の変化となる。
【0066】
また、ズームモードの場合、ユーザによって指定される任意の点(ズーム中心点)を中心として画像の拡大率が連続的に変化したズーム画像を表示する。この場合、入力画像信号Vinの処理領域を、ズーム中心点に応じて可変する。
【0067】
具体的には、入力画像信号Vinの全体領域に対して実際の処理領域は上述したように画像の拡大率に応じて変化するが、この処理領域は、常に上述したズーム中心点を含み、そのズーム中心点の水平、垂直の内分比が、入力画像信号Vinの全体領域におけるそのズーム中心点の水平、垂直の内分比と同一となるように設定される。
【0068】
図3A〜Cは、画像の拡大率が2(2倍ズーム)である場合におけるズーム中心点と処理領域との関係例を示している。この図3A〜Cにおいて、数字は内分比を表している。
【0069】
出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロックは、上述した処理領域内に複数個、碁盤の目状に整然と並んでいる。単位画素ブロックの大きさは、画像の拡大率により変化し、入力画像信号Vinのm×mの画素に対して出力画像信号Voutのn×nの画素が対応しているときは、n×nということになる。そして、この単位画素ブロックは、入力画像信号Vinのm×mの画素に対応していることになる。
【0070】
例えば、拡大率として2.5倍が選択されている場合、図4に示すように、垂直方向に関してn/m=5/2であり、水平方向に関してn/mは5/2である。そのため、入力画像信号Vinとしての525i信号の2×2の画素ブロックに対して出力画像信号Voutとしての525i信号の5×5の画素ブロックが対応したものとなる。この場合、出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロックは5×5の画素ブロックということになる。なお、図4では、大きなドットが入力画像信号Vinの画素であり、小さなドットが出力画像信号Voutの画素である。また、奇数フィールドの画素位置を実線で示し、偶数フィールドの画素位置を破線で示している。
【0071】
この場合、位相情報発生回路139では、この5×5の単位画素ブロック内の各画素について、上述した525i信号の2×2の画素ブロック内の画素のうち、水平方向に最も近い位置にある画素(最短画素)までの距離を求めて位相情報hとすると共に、垂直方向に最も近い位置にある画素(最短画素)までの距離を求めて位相情報vとする。本実施の形態においては、525i信号の水平方向、垂直方向の画素間隔が16とされて、上述の位相情報h,vが求められる。
【0072】
ここで、位相情報hに関しては、その対象画素が最短画素より左方に位置するときは負の値とされ、逆にその対象画素が最短画素より右方に位置するときは正の値とされる。同様に、位相情報vに関しては、対象画素が最短画素より上方に位置するときは負の値とされ、逆にその対象画素が最短画素より下方に位置するときは正の値とされる。
【0073】
また例えば、拡大率として1.25倍が選択されている場合、図5に示すように、垂直方向に関してn/m=5/4であり、水平方向に関してn/mは5/4である。そのため、入力画像信号Vinとしての525i信号の4×4の画素ブロックに対して出力画像信号Voutとしての525i信号の5×5の画素ブロックが対応したものとなる。この場合、出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロックは5×5の画素ブロックということになる。なお、図5では、大きなドットが入力画像信号Vinの画素であり、小さなドットが出力画像信号Voutの画素である。また、奇数フィールドの画素位置を実線で示し、偶数フィールドの画素位置を破線で示している。
【0074】
この場合、位相情報発生回路139では、この5×5の単位画素ブロック内の各画素について、上述した525i信号の4×4の画素ブロック内の画素のうち、水平方向に最も近い位置にある画素(最短画素)までの距離を求めて位相情報hとすると共に、垂直方向に最も近い位置にある画素(最短画素)までの距離を求めて位相情報vとする。
【0075】
なお、位相情報発生回路139からは、ズームモードの場合、ズーム中心点の情報pに基づいて、ズーム中心点に対応した生成画素位相が常に同じ、例えばh=0、v=0となるように、位相情報h,vが発生される。
【0076】
また、図1に戻って、画像信号処理部110は、画質調整情報f,gを発生する画質調整情報発生回路140を有している。この画質調整情報発生回路140には、システムコントローラ101より、画像の拡大率に係る情報として、拡大率Tおよびその変化速度Kが供給される。また、動きクラス検出回路125から動きクラスのクラス情報MVが供給されると共に、空間クラス検出回路124からダイナミックレンジDRが供給される。これらクラス情報MVおよびダイナミックレンジDRは、それぞれ、出力画像信号Voutにおける注目位置の周辺に位置する入力画像信号Vinの複数の画素データから抽出された特徴情報である。
【0077】
画質調整情報発生回路140は、これら拡大率T、変化速度K、クラス情報MVおよびダイナミックレンジDRに基づいて、画質調整情報f,gを発生する。この画質調整情報発生回路140は例えばROMテーブルで構成される。上述したように、画質調整情報fは解像度を調整するためのものであり、画質調整情報gはノイズ抑圧度を調整するためのものである。例えば、情報f,gはそれぞれ0〜8の範囲の値をとるようにされ、f=0のとき解像度弱め、f=8のとき解像度強め、g=0のときノイズ抑圧なし、g=8のときノイズ抑圧強め、のようになる。
【0078】
図6Aは、MV=0であって注目位置が静止画である場合における拡大率T、変化速度Kと解像度調整情報fとの関係を示している。図6Bは、MV=1〜3であって注目位置が動画である場合における拡大率T、変化速度Kと解像度調整情報fとの関係を示している。図6Cは、拡大率T、変化速度Kとノイズ抑圧度調整情報gとの関係を示している。
【0079】
図7A〜Cは、それぞれ図6A〜Cを拡大率Tの軸側で見たものである。図7Aに示すように、静止画では、拡大率Tが上がるに従って解像度調整情報fの値が大きく、つまり解像度を上げる方向に設定される。これにより。静止画を拡大した場合に生じる画像のボケを抑制できる。
【0080】
また、図7Bに示すように、動画では、拡大率Tが上がるに従って解像度調整情報fの値が小さく、つまり解像度を下げる方向に設定される。これにより、動画を拡大した場合、動きクラスの切り替わり目における折り返し歪みが目立たないようにできる。
【0081】
また、図7Cに示すように、拡大率Tがある値、例えば2を越えた範囲では、拡大率Tが上がるに従ってノイズ抑圧度情報gの値が大きく、つまりノイズ抑圧を強める方向に設定される。これにより、画像を拡大した場合にノイズが目立つことを抑制できる。
【0082】
なお、図7Aに示すように、静止画における解像度調整情報fの値は、さらにダイナミックレンジDRが大きくなる程大きく、つまり解像度を上げる方向に設定される。これは、ダイナミックレンジDRが大きくなる程エッジのボケが大きくなるが、それを抑制するためである。また、図7Bに示すように、動画における解像度調整情報fの値は、さらにダイナミックレンジDRが大きくなる程小さく、つまり解像度を下げる方向に設定される。これは、ダイナミックレンジDRが大きくなる程エッジの動きが目立つようになるが、それを抑制するためである。また、図7Cに示すように、ノイズ抑圧度調整情報gは、さらにダイナミックレンジDRが大きくなる程小さく、つまりノイズ抑圧度を下げる方向に設定する。これは、ダイナミックレンジDRが大きな部分ではノイズが目立ちにくく、ノイズを抑圧することによる解像度の低下を抑制するためである。
【0083】
図8A〜Cは、それぞれ図6A〜Cを変化速度Kの軸画で見たものである。図8Aに示すように、静止画では、変化速度Kが上がるに従って解像度調整情報fの値が小さく、つまり解像度を下げる方向に設定される。これにより。静止画を拡大する場合、変化速度が速くなって入力画像信号Vinの処理領域の時間変動が大きくなっても、解像度が下がるので、視覚的に滑らかなズーム画像を得ることができる。
【0084】
また、図8Bに示すように、動画でも、変化速度Kが上がるに従って解像度調整情報fの値が小さく、つまり解像度を下げる方向に設定される。ただし、動画の場合、静止画よりも画像の時間的変化が大きいため、静止画の場合に比べて、解像度を下げる割合が大きくされる。これにより、静止画を拡大する場合、変化速度が速くなって入力画像信号Vinの処理領域の時間変動が大きくなっても、解像度が下がるので、視覚的に滑らかなズーム画像を得ることができる。
【0085】
また、図8Cに示すように、変化速度Kがある値を越えた範囲では、変化速度Kが上がるに従ってノイズ抑圧度情報gの値が大きく、つまりノイズ抑圧を強める方向に設定される。これにより、変化速度が大きくなった場合に目立つノイズを良好に抑制できる。
【0086】
なお、図8Aに示すように、静止画における解像度調整情報fの値は、さらにダイナミックレンジDRが大きくなる程小さく、つまり解像度を下げる方向に設定される。これは、静止画においても変化速度Kが大きくなる程動画的になるが、その場合にダイナミックレンジDRが大きくなる程エッジが目立つようになるため、それを抑制するためである。また、図8Bに示すように、動画における解像度調整情報fの値は、さらにダイナミックレンジDRが大きくなる程小さく、つまり解像度を下げる方向に設定される。この理由は、上述した静止画の場合と同様である。また、図8Cに示すように、ノイズ抑圧度調整情報gは、さらにダイナミックレンジDRが大きくなる程小さく、つまりノイズ抑圧度を下げる方向に設定する。これは、ダイナミックレンジDRが大きな部分ではノイズが目立ちにくく、ノイズを抑圧することによる解像度の低下を抑制するためである。
【0087】
なお、図6A〜Cに示すような関係を複数種類用意しておき、ユーザが例えばリモコン送信機200の操作で、実際に使用する関係を選択できるようにしてもよい。
【0088】
また、図1に戻って、画像信号処理部110は、正規化係数生成回路137と、正規化係数メモリ138とを有している。上述したように、係数生成回路136は、出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロックのそれぞれにつき、その単位画素ブロック内に存在する各画素の係数データWi(i=1〜n)を、クラス毎に生成する。正規化係数生成回路137は、単位画素ブロック毎に、(6)式によって、各クラスの正規化係数Sをそれぞれ演算する。正規化係数メモリ138は、この正規化係数Sをクラス毎に格納する。
【0089】
この正規化係数メモリ138には上述したクラス合成回路126より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この正規化係数メモリ138からはクラスコードCLに対応した正規化係数Sが読み出され、後述する正規化演算回路128に供給される。
【0090】
【数5】
Figure 2004191856
【0091】
また、画像信号処理部110は、第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデータxi(i=1〜n)と、係数メモリ134より読み出される係数データWi(i=1〜n)とから、出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素のデータを演算する推定予測演算回路127を有している。
【0092】
この推定予測演算回路127では、出力画像信号Voutを構成する画素データが単位画素ブロック毎に生成される。すなわち、この推定予測演算回路127には、第1のタップ選択回路121より単位画素ブロック内の各画素(注目画素)に対応した予測タップのデータxiと、係数メモリ134よりその単位画素ブロックを構成する各画素に対応した係数データWiとが供給され、単位画素ブロックを構成する各画素のデータは、それぞれ個別に上述した(4)式の推定式で演算される。
【0093】
例えば、図4に示すように画像の拡大率が2.5倍(n/m=5/2)のとき、単位画素ブロックを構成する25個の画素データ同時的に生成される。また、図示せずも、画像の拡大率が1.75倍(n/m=7/4)のとき、単位画素ブロックを構成する49個の画素データ同時的に生成される。
【0094】
また、画像信号処理部110は、推定予測演算回路127より順次出力される出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素のデータy1〜yP(Pは単位ブロックを構成する画素の個数)を、正規化係数メモリ138より読み出され、それぞれの生成に使用された係数データWi(i=1〜n)に対応した正規化係数Sで除算して正規化する正規化演算回路128を有している。
【0095】
上述せずも、係数生成回路136で係数種データより生成式で推定式の係数データを求めるものであるが、生成される係数データは丸め誤差を含み、係数データWi(i=1〜n)の総和が1.0になることは保証されない。そのため、推定予測演算回路127で演算される各画素のデータy1〜yPは、丸め誤差によってレベル変動したものとなる。上述したように、正規化演算回路128で正規化することで、その変動を除去できる。
【0096】
また、画像信号処理部110は、正規化演算回路128で正規化されて順次供給される各単位画素ブロック内の画素のデータy1′〜yP′から525i信号を構成し、出力画像信号Voutとして出力する後処理回路129を有している。この後処理回路129は、各単位画素ブロック内の画素データy1′〜yP′を1フィールド分まとめてからラスタースキャン順に出力することで525i信号とする。
【0097】
次に、画像信号処理部110の動作を説明する。
バッファメモリ109に記憶されている入力画像信号Vinとしての525i信号より、第2のタップ選択回路122で、作成すべき出力画像信号Voutにおける注目位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(画素データ)が選択的に取り出される。この場合、第2のタップ選択回路122では、レジスタ132より供給される、動きおよび画像の拡大率に対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われる。
【0098】
この第2のタップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデータは空間クラス検出回路124に供給される。この空間クラス検出回路124では、空間クラスタップのデータとしての各画素データに対してADRC処理が施されて空間クラスのクラス情報としての再量子化コードQiが得られる((1)式参照)。
【0099】
また、バッファメモリ109に記憶されている入力画像信号Vinとしての525i信号より、第3のタップ選択回路123で、作成すべき出力画像信号Voutにおける注目位置の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(画素データ)が選択的に取り出される。この場合、第3のタップ選択回路123では、レジスタ133より供給される、画像の拡大率に対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われる。
【0100】
この第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータは動きクラス検出回路125に供給される。この動きクラス検出回路125では、動きクラスタップのデータとしての各画素データより動きクラスのクラス情報MVが得られる。
【0101】
この動き情報MVと上述した再量子化コードQiはクラス合成回路126に供給される。このクラス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化コードQiとから、作成すべき出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLが順次得られる((3)式参照)。そして、このクラスコードCLは、係数メモリ134および正規化係数メモリ138に読み出しアドレス情報として供給される。
【0102】
係数メモリ134には、位相情報発生回路139で発生された出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素の位相情報h,vに対応した各クラスの推定式の係数データWi(i=1〜n)が、係数生成回路136で生成されて格納される。また、正規化係数メモリ138には、上述したように係数生成回路136で生成された各クラスおよび各位相情報の係数データWi(i=1〜n)に対応した正規化係数Sが正規化係数生成回路137で生成されて格納される。
【0103】
係数メモリ134に上述したようにクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給されることで、この係数メモリ134からクラスコードCLに対応した各位相情報h,vにおける係数データWiが読み出されて推定予測演算回路127に供給される。
【0104】
また、バッファメモリ109に記憶されている入力画像信号Vinとしての525i信号より、第1のタップ選択回路121で、作成すべき出力画像信号Voutにおける注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(画素データ)が選択的に取り出される。この場合、第1のタップ選択回路121では、レジスタ131より供給される、画像の拡大率に対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われる。この第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデータxiは推定予測演算回路127に供給される。
【0105】
推定予測演算回路127では、予測タップのデータxiと、係数メモリ134より読み出される各位相情報における係数データWiとから、作成すべき出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素のデータy1〜yPが同時的に演算される((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路127より順次出力される出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素のデータy1〜yPは正規化演算回路128に供給される。
【0106】
正規化係数メモリ138には上述したようにクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この正規化係数メモリ138からはクラスコードCLに対応した正規化係数S、つまり推定予測演算回路127より出力されるデータy1〜yPの演算にそれぞれ使用された係数データWiに対応した正規化係数Sが読み出されて正規化演算回路128に供給される。正規化演算回路128では、推定予測演算回路127より出力されるデータy1〜yPがそれぞれ対応する正規化係数Sで除算されて正規化される。これにより、係数種データを用いて生成式((5)式参照)で推定式((4)式参照)の係数データを求める際の丸め誤差によるデータy1〜yPのレベル変動が除去される。
【0107】
このように正規化演算回路128で正規化されて順次出力される単位画素ブロック内の各画素のデータy1′〜yP′は後処理回路129に供給される。このような動作は、出力画像信号Voutの各フィールドにおいて、そのフィールド内の複数の単位画素ブロックについて行われる。後処理回路129では、各フィールドにおいて、データy1′〜yP′が1フィールド分まとめてから、ラスタースキャン順に出力する。これにより、後処理回路129から、出力画像信号Voutとして525i信号が得られる。
【0108】
ここで、画像の拡大率(画像サイズ)に応じて、出力画像信号Voutを生成するための入力画像信号Vinの処理領域が変化するようにされる。また、この処理領域は、常にズーム中心点を含み、そのズーム中心点の水平、垂直の内分比が、入力画像信号Vinの全体領域におけるズーム中心点の水平、垂直の内分比と同一となるように設定される。また、位相情報発生回路139からは、この処理領域内の各単位画素ブロックについて、その単位画素ブロック内に存在する各画素の位相情報h,vが発生される。
【0109】
これにより、通常モードの場合には、画像の拡大率が1で固定であることから、ディスプレイ部111には拡大率が1である通常画像が表示される。また、ズームモードの場合には、画像の拡大率が順次変化していくことから、ディスプレイ部111には、ユーザが指定したズーム中心点を中心として、画像の拡大率が連続的に変化したズーム画像が表示される。
【0110】
上述したように、係数生成回路136で、情報メモリバンク135よりロードされる各クラスの係数種データおよび位相情報発生回路139で発生される位相情報h,vの値とを用い、クラス毎に、位相情報h,vの値に対応した推定式の係数データWiが生成され、これが係数メモリ134に格納される。そして、この係数メモリ134より、クラスコードCLに対応して読み出される各位相情報における係数データWiを用いて推定予測演算回路127で、出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素のデータy1〜yPが演算される。したがって、各拡大率に対応した係数データをメモリに格納しておくものではなく、大量の係数データを格納しておくメモリが不要となる。
【0111】
また、画質調整回路140から、画像の拡大率T、その変化速度K、動きクラス情報MVおよびダイナミックレンジDRに対応して、画質調整情報f,gが発生され、この画質調整情報f,gが係数生成回路136に供給される。そして、係数生成回路136では、この画質調整情報f,gに対応して係数データWiが生成され、画質調整が行われる。これにより、ズーム画像の画質を向上させることができる。
【0112】
例えば、画像の拡大率の変化速度が大きくなるほど、解像度およびノイズ抑圧度が低下するように調整され、ズーム時に、滑らかなズーム画像を得ることができる。また例えば、画像の拡大率が大きくなるほど、ノイズ抑圧度が増加するように調整され、拡大した画像においてノイズが目立つことを抑制される。また例えば、画像の拡大率が大きくなるほど、静止画では解像度が増加するようにされ、一方動画では解像度が低下するようにされ、静止画を拡大した場合画像全体にボケが生じることが抑制され、また動画を拡大した場合動きクラスの切り替わり目において折り返し歪みが発生することが防止される。
【0113】
なお、画質調整情報f,gによる画質調整は、必ずしも、係数データWiを生成する際に行う必要はない。推定予測演算回路127で出力画像信号Voutの画素データを生成した後に、高域を強調するエンハンサ、ノイズを除去するノイズ除去回路等を用いて行ってもよい。
【0114】
上述したように、情報メモリバンク135には、係数種データが、クラス毎に、記憶されている。この係数種データは、予め学習によって生成されたものである。
まず、この生成方法の一例について説明する。(5)式の生成式における係数データである係数種データwi0〜wi30を求める例を示すものとする。
【0115】
ここで、以下の説明のため、(7)式のように、tj(j=0〜30)を定義する。
Figure 2004191856
この(7)式を用いると、(5)式は、(8)式のように書き換えられる。
【0116】
【数6】
Figure 2004191856
【0117】
最終的に、学習によって未定係数wijを求める。すなわち、クラス毎に、生徒信号の画素データと教師信号の画素データとを用いて、二乗誤差を最小にする係数値を決定する。いわゆる最小二乗法による解法である。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習データにおける残差をek、二乗誤差の総和をEとすると、(4)式および(5)式を用いて、Eは(9)式で表される。ここで、xikは生徒画像のi番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応する教師画像のk番目の画素データを表している。
【0118】
【数7】
Figure 2004191856
【0119】
最小二乗法による解法では、(9)式のwijによる偏微分が0になるようなwijを求める。これは、(10)式で示される。
【0120】
【数8】
Figure 2004191856
【0121】
以下、(11)式、(12)式のように、Xipjq、Yipを定義すると、(10)式は、行列を用いて(13)式のように書き換えられる。
【0122】
【数9】
Figure 2004191856
【0123】
【数10】
Figure 2004191856
【0124】
この方程式は一般に正規方程式と呼ばれている。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等を用いて、wijについて解かれ、係数種データが算出される。
【0125】
図9は、上述した係数種データの生成方法の概念を示している。教師信号としてのHD信号(1050i信号)から生徒信号としてのSD信号(525i信号)を生成する。1050i信号は、ライン数が1050本でインタレース方式の画像信号を意味している。
【0126】
図10は、525i信号と1050i信号の画素位置関係を示している。ここで、大きなドットが525i信号の画素であり、小さなドットが1050i信号の画素である。また、奇数フィールドの画素位置を実線で示し、偶数フィールドの画素位置を破線で示している。
【0127】
このSD信号の位相を垂直方向に8段階、水平方向に8段階にシフトさせて、8×8=64種類のSD信号SD1〜SD64を生成する。図11は、垂直方向への8段階の位相シフト状態V1〜V8を示している。ここでは、SD信号の垂直方向の画素間隔は16であり、下方向が正の方向とされている。また、「o」は奇数フィールドを、「e」は偶数フィールドを表している。
【0128】
V1の状態はSD信号のシフト量が0とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、4,0,−4,−8の位相を持つようになる。V2の状態はSD信号のシフト量が1とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、7,3,−1,−5の位相を持つようになる。V3の状態はSD信号のシフト量が2とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、6,2,−2,−6の位相を持つようになる。V4の状態はSD信号のシフト量が3とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、5,1,−3,−7の位相を持つようになる。
【0129】
V5の状態はSD信号のシフト量が4とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、4,0,−4,−8の位相を持つようになる。V6の状態はSD信号のシフト量が5とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、7,3,−1,−5の位相を持つようになる。V7の状態はSD信号のシフト量が6とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、6,2,−2,−6の位相を持つようになる。V8の状態はSD信号のシフト量が7とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、5,1,−3,−7の位相を持つようになる。
【0130】
図12は、水平方向への8段階の位相シフト状態H1〜H8を示している。ここではSD信号の水平方向の画素間隔は16であり、右方向が正の方向とされている。
【0131】
H1の状態はSD信号のシフト量が0とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、0,−8の位相を持つようになる。H2の状態はSD信号のシフト量が1とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、7,−1の位相を持つようになる。H3の状態はSD信号のシフト量が2とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、6,−2の位相を持つようになる。H4の状態はSD信号のシフト量が3とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、5,−3の位相を持つようになる。
【0132】
H5の状態はSD信号のシフト量が4とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、4,−4の位相を持つようになる。H6の状態はSD信号のシフト量が5とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、3,−5の位相を持つようになる。H7の状態はSD信号のシフト量が6とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、2,−6の位相を持つようになる。H8の状態はSD信号のシフト量が7とされたものであり、この場合、HD信号の画素は、SD信号の画素に対して、1,−7の位相を持つようになる。
【0133】
図13は、上述したように垂直方向に8段階、水平方向に8段階にシフトさせて得られた64種類のSD信号に関し、SD信号の画素を中心とした場合のHD信号の位相を示している。すなわち、SD信号の画素に対して、HD信号の画素は図中の●で示す位相を持つようになる。
【0134】
ここでは、位相シフトの方法の例として、オーバーサンプリングフィルタから欲しい位相だけを抜き出す方法をあげる。上述した画質調整として、ここでは解像度調整、ノイズ抑圧度調整を例にあげると、このオーバーサンプリングフィルタの周波数特性を変えることにより解像度の異なる生徒画像を作成することができる。そして、解像度の異なる生徒画像によって、解像度を上げる効果の異なる係数を作成できる。例えばボケ具合の大きい生徒画像とボケ具合の小さい生徒画像があった場合、ボケ具合の大きい生徒画像による学習で、解像度を上げる効果の強い係数が生成され、ボケ具合の小さい生徒画像による学習で、解像度を上げる効果の弱い係数が生成される。
【0135】
さらに、解像度の異なる生徒画像の各々に対してノイズを加えることでノイズの加わった生徒画像を作成することができる。ノイズを加える量を可変することでノイズの量が異なる生徒画像が生成され、それによってノイズ抑圧効果の異なる係数が生成される。例えばノイズをたくさん加えた生徒画像とノイズを少し加えた生徒画像があった場合、ノイズをたくさん加えた生徒画像による学習でノイズ抑圧効果の強い係数が作成され、ノイズを少し加えた生徒画像による学習でノイズ抑圧効果の弱い係数が作成される。
【0136】
ノイズを加える量としては、例えば(14)式のように、生徒画像の画素値xに対して、ノイズnを加えてノイズの加わった生徒画像の画素値x′を生成する場合、Gを可変することでノイズ量を調整する。
x′=x+G・n ・・・(14)
【0137】
図14は、最終的な学習対の概念を示している。ここでは例として、異なるオーバーサンプリングフィルタの周波数特性を8段階とし、ノイズ加算量も8段階とする。個々の周波数特性による生徒画像での学習により、解像度調整に対応する係数データが作成され、さらに個々のノイズ加算された生徒画像での学習により、ノイズ抑圧度調整に対応する係数データが作成される。さらに個別の周波数特性、ノイズ加算量に対し、位相の異なる生徒画像で学習することで、異なる位相に対応する画素を生成する係数データが作成される。
【0138】
図15は、上述した概念で係数種データを生成する係数種データ生成装置150の構成を示している。
この係数種データ生成装置150は、教師信号としてのHD信号(1050i)が入力される入力端子151と、このHD信号に対して、水平および垂直方向にオーバーサンプリングフィルタをかけ、欲しい位相を抜き出してSD信号を得る位相シフト回路152Aと、このSD信号に対し、ノイズを加算するノイズ加算回路152Bとを有している。
【0139】
位相シフト回路152Aにはオーバーサンプリングフィルタの周波数特性を指定するパラメータf、および水平方向、垂直方向への位相シフト量を指定するパラメータh,vが入力される。ノイズ加算回路152Bにはノイズの加算割合を指定するパラメータgが入力される。ここで、パラメータfは図1の画像信号処理部110における解像度調整情報fに対応し、パラメータh,vは図1の画像信号処理部110における位相情報h,vに対応し、パラメータgは図1の画像信号処理部110におけるノイズ抑圧度調整情報gに対応するものである。
【0140】
また、係数種データ生成装置150は、ノイズ加算回路152Bより出力されるSD信号より、HD信号おける注目位置の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路153〜155を有している。
【0141】
これら第1〜第3のタップ選択回路153〜155は、上述した画像信号処理部110の第1〜第3のタップ選択回路121〜123と同様に構成される。これら第1〜第3のタップ選択回路153〜155で選択されるタップは、タップ選択制御回路156からのタップ位置情報によって指定される。また、タップ選択制御回路156には後述する動きクラス検出回路158より出力される動きクラスのクラス情報MVが供給される。
【0142】
また、係数種データ生成装置150は、空間クラス検出回路157、動きクラス検出回路158、クラス合成回路159を有しているが、これらは上述した画像信号処理部110における空間クラス検出回路124、動きクラス検出回路125、クラス合成回路126と同様である。空間クラス検出回路157、動きクラス検出回路158はそれぞれ第2、第3のタップ選択回路から取り出されるタップデータ(画素データ)を入力とする。
【0143】
また、係数種データ生成装置150は、入力端子151に供給されるHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコードCLと、オーバーサンプリングフィルタの周波数特性を指定するパラメータf、および水平方向、垂直方向への位相シフト量を指定するパラメータh,v、ノイズの加算割合を指定するパラメータgから、クラス毎に係数種データwi0〜wi30(i=1〜n)を得るための正規方程式((13)式参照)を生成する正規方程式生成部160を有している。
【0144】
この場合、一個のHD画素データyとそれに対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせで学習データが生成されるが、位相シフト回路152Aへのパラメータf,h,v、およびノイズ加算回路152Bへのパラメータgが順次変更されていき、それに応じたSD信号が順次生成され、これによって正規方程式生成部160では多くの学習データが登録された正規方程式が生成される。このようにSD画像を順次作成して学習データを登録することで、任意の解像度調整、ノイズ抑圧度調整、および水平、垂直の位相の画素データを得るための係数種データを求めることが可能となる。
【0145】
また、係数種生成装置150は、正規方程式生成部160でクラス毎に生成された正規方程式のデータが供給され、クラス毎に正規方程式を解いて、各クラスの係数種データwi0〜wi30を求める係数種データ決定部161と、この求められた係数種データwi0〜wi30を記憶する係数種メモリ162とを有している。
【0146】
図15に示す係数種データ生成装置150の動作を説明する。入力端子151には教師信号としてのHD信号(1050i信号)が入力される。このHD信号に対して、位相シフト回路152Aでは、水平および垂直方向にオーバーサンプリングフィルタがかけられ、欲しい位相が抜き出されてSD信号が得られる。この場合、SD信号として垂直方向に8段階、水平方向に8段階にシフトされたものが順次生成される。
【0147】
また、各位相のSD信号に対して、位相シフト回路152Aに入力されるパラメータfおよびノイズ加算回路152Bに入力されるパラメータgが順次変更されていき、それに応じたSD信号が順次生成される。
【0148】
ノイズ加算回路152Bより出力される各SD信号より、第2のタップ選択回路154で、HD信号における注目位置の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回路154では、タップ選択制御回路156より供給される、動きクラス情報MVに対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われる。
【0149】
この第2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路157に供給される。この空間クラス検出回路157では、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対してADRC処理が施されて空間クラスのクラス情報としての再量子化コードQiが得られる((1)式参照)。
【0150】
また、ノイズ加算回路152Bより出力される各SD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD信号における注目位置の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この場合、第3のタップ選択回路155では、タップ選択制御回路156より供給されるタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われる。
【0151】
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路158に供給される。この動きクラス検出回路158では、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより動きクラスのクラス情報MVが得られる。
【0152】
この動き情報MVと上述した再量子化コードQiはクラス合成回路159に供給される。このクラス合成回路159では、これら動き情報MVと再量子化コードQiとから、HD信号に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLが得られる((3)式参照)。
【0153】
また、ノイズ加算回路152Bより出力される各SD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この場合、第1のタップ選択回路153では、タップ選択制御回路156より供給されるタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行われる。
【0154】
そして、入力端子151に供給されるHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコードCLと、パラメータf,h,v,gとから、正規方程式生成部160では、クラス毎に、係数種データwi0〜wi30(i=1〜n)を得るための正規方程式が生成される。
【0155】
そして、係数種データ決定部161でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数種データwi0〜wi30が求められ、その係数種データwi0〜wi30はクラス別にアドレス分割された係数種メモリ162に記憶される。
【0156】
このように、図15に示す係数種データ生成装置150においては、図1の画像信号処理部110の情報メモリバンク135に記憶される、各クラスの係数種データwi0〜wi30を生成することができる。
【0157】
なお、図15に示す係数種生成装置150は、オーバーサンプリングフィルタの周波数特性を指定するパラメータf、ノイズの加算割合を指定するパラメータg、および水平方向、垂直方向への位相シフト量を指定するパラメータh,vを順次変更していき、多くの学習データが登録された正規方程式を作成し、各クラスの係数種データwi0〜wi30を一度に求めている。
【0158】
係数種データwi0〜wi30を求める別の方法としては、パラメータf,g,h,vの各組み合わせによって生成されるSD信号の各々について学習を行い、パラメータf,g,h,vの各組み合わせに対応した係数データWiをまず個別に求める。そして個別に求まった係数データWiを教師データとし、(5)式の関係を満たすように(7)式を変数として最小二乗法を用いることで係数種データwi0〜wi30を求めてもよい。
【0159】
なお、図1の画像信号処理部110における処理を、例えば図16に示すような画像信号処理装置300によって、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0160】
まず、図16に示す画像信号処理装置300について説明する。この画像信号処理装置300は、装置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU301の動作プログラムや係数種データ等が格納されたROM(read only memory)302と、CPU301の作業領域を構成するRAM(random access memory)303とを有している。これらCPU301、ROM302およびRAM303は、それぞれバス304に接続されている。
【0161】
また、画像信号処理装置300は、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)305と、フロッピー(R)ディスク306をドライブするフロッピー(R)ディスクドライブ(FDD)307とを有している。これらドライブ305,307は、それぞれバス304に接続されている。
【0162】
また、画像信号処理装置300は、インターネット等の通信網400に有線または無線で接続する通信部308を有している。この通信部308は、インタフェース309を介してバス304に接続されている。
【0163】
また、画像信号処理装置300は、ユーザインタフェース部を備えている。このユーザインタフェース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号RMを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD(liquid crystal display)等からなるディスプレイ311とを有している。受信回路310はインタフェース312を介してバス304に接続され、同様にディスプレイ311はインタフェース313を介してバス304に接続されている。
【0164】
また、画像信号処理装置300は、入力画像信号Vinとしての525i信号を入力するための入力端子314と、出力画像信号Voutを出力するための出力端子315とを有している。入力端子314はインタフェース316を介してバス304に接続され、同様に出力端子315はインタフェース317を介してバス304に接続される。
【0165】
ここで、上述したようにROM302に処理プログラムや係数種データ等を予め格納しておく代わりに、例えばインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードし、ハードディスクやRAM303に蓄積して使用することもできる。また、これら処理プログラムや係数種データ等をフロッピー(R)ディスク306で提供するようにしてもよい。
【0166】
また、入力画像信号Vinとしての525i信号を入力端子314より入力する代わりに、予めハードディスクに記録しておき、あるいはインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードしてもよい。また、出力画像信号Voutを出力端子315に出力する代わり、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納したり、通信部308を介してインターネットなどの通信網400に送出するようにしてもよい。
【0167】
図17のフローチャートを参照して、図16に示す画像信号処理装置300における、入力画像信号Vinより出力画像信号Voutを得るため処理手順を説明する。
【0168】
まず、ステップST1で、処理を開始し、ステップST2で、入力画像信号Vinを所定フレーム分または所定フィールド分入力する。この入力画像信号Vinが入力端子314より入力される場合には、この入力画像信号Vin を構成する画素データをRAM303に一時的に格納する。また、この入力画像信号Vin がハードディスクに記録されている場合には、ハードディスクドライブ305でこの入力画像信号Vinを読み出し、この入力画像信号Vin を構成する画素データをRAM303に一時的に格納する。そして、ステップST3で、入力画像信号Vinの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST4で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST5に進む。
【0169】
このステップST5では、画像の拡大率に応じた入力画像信号Vinと出力画像信号Voutにおける垂直方向、水平方向の各フィールドにおける画素数の対応情報n/mの値を用いて、出力画像信号Voutを構成する各単位画素ブロック内の各画素の位相情報h,vを発生する。この位相情報h,vは、例えばROM302に記憶されているテーブルを用いて発生される。
【0170】
ここで、ユーザのリモコン送信機200の操作によって通常モードまたはズームモードが設定される。通常モードの場合には、各フィールドにおける画像の拡大率は1倍に固定される。
【0171】
これに対して、ズームモードの場合には、画像の拡大率が所定の変化速度で各フレームまたは各フィールドで連続的に変換していき、それに伴って入力画像信号Vinの処理領域も変化していく。この処理領域は、常に上述したズーム中心点を含み、そのズーム中心点の水平、垂直の内分比が、入力画像信号Vinの全体領域におけるそのズーム中心点の水平、垂直の内分比と同一となるように設定される。出力画像信号Voutの単位画素ブロックは、処理領域内に複数個、碁盤の目状に整然と並んでいる。またこのズームモードの場合、各フレームまたは各フィールドにおいて、ズーム中心点に対応した生成画素位相が常に同じになるように、位相情報h,vが発生される。
【0172】
さらに、ステップST5では、例えば出力画像信号Voutの各単位画素ブロック毎に、それぞれその単位画素ブロックの周辺に位置する入力画像信号Vinの複数の画素データに基づいて、動き情報およびダイナミックレンジを得、これらの情報と画像の拡大率およびその変化速度とに基づいて、画質調整情報f,gを発生する(図6〜図8参照)。この画質調整情報f,gは、例えばROM302に記憶されているテーブルを用いて発生される。
【0173】
そして、ステップST6で、単位画素ブロック内の各画素の位相情報h,v、単位画素ブロックに対応した画質調整情報f,gおよび各クラスの係数種データを使用して、生成式(例えば(5)式)によって、単位画素ブロック内の各画素にそれぞれ対応して、各クラスの推定式((4)式参照)の係数データWiを生成する。
【0174】
次に、ステップST7で、ステップST2で入力された入力画像信号Vinの画素データより、作成すべき出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロックに対応して、クラスタップおよび予測タップの画素データを取得する。そして、ステップST8で、ステップST2で入力された入力画像信号Vinの各フィールドに関して、その処理領域における処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST2に戻り、次の所定フレームまたは所定フィールドの入力画像信号Vinの入力処理に移る。一方、終了していないときは、ステップST9に進む。
【0175】
このステップST9では、ステップST7で取得されたクラスタップの画素データからクラスコードCLを生成する。そして、ステップST10で、そのクラスコードCLに対応した係数データWiと予測タップの画素データを使用して、推定式により、出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素のデータを生成し、その後にステップST6に戻って、次の単位画素ブロックについての処理に移る。
【0176】
このように、図17に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力された入力画像信号Vinの画素データを処理して、出力画像信号Voutの画素データを得ることができる。上述したように、このように処理して得られた出力画像信号Voutは出力端子315に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305に供給されてハードディスクに記録されたりする。
また、処理装置の図示は省略するが、図15の係数種データ生成装置150における処理を、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0177】
図18のフローチャートを参照して、係数種データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST21で、処理を開始し、ステップST22で、学習に使われる、SD信号の位相シフト値(例えば、パラメータh,vで特定される)および画質調整値(例えば、パラメータf,gで特定される)を選択する。そして、ステップST23で、位相シフト値および画質調整値の全ての組み合わせに対して学習が終わったか否かを判定する。全ての組み合わせに対して学習が終わっていないときは、ステップST24に進む。
【0178】
このステップST24では、既知のHD信号を1フレーム分または1フィールド分入力する。そして、ステップST25で、全てのフレームまたはフィールドのHD信号について処理が終了したか否かを判定する。終了したときは、ステップST22に戻って、次の位相シフト値および画質調整値を選択して、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、終了していないときは、ステップST26に進む。
【0179】
このステップST26では、ステップST24で入力されたHD信号より、ステップST22で選択された位相シフト値だけ位相シフトされ、また画質調整値に対応して画質調整(解像度、ノイズの調整)されたSD信号を生成する。そして、ステップST27で、ステップST26で生成されたSD信号より、HD画素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの画素データを取得する。そして、ステップST28で、ステップST24で入力されたHD信号の全領域において学習処理を終了しているか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST24に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分のHD信号の入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了していないときは、ステップST29に進む。
【0180】
このステップST29では、ステップST27で取得されたクラスタップのSD画素データからクラスコードCLを生成する。そして、ステップST30で、正規方程式((13)式参照)を生成する。その後に、ステップST27に戻る。
【0181】
また、ステップST23で、位相シフト値および画質調整値の全ての組み合わせに対して学習が終わったときは、ステップST31に進む。このステップST31では、正規方程式を掃き出し法等で解くことによって各クラスの係数種データを算出し、ステップST32で、その係数種データをメモリに保存し、その後にステップST33で、処理を終了する。
【0182】
このように、図18に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図15に示す係数種データ生成装置150と同様の手法によって、各クラスの係数種データを得ることができる。
【0183】
なお、上述実施の形態においては、出力画像信号Voutにおける注目位置の周辺に位置する入力画像信号Vinの複数の画素データから抽出された特徴情報としてクラス情報MVおよびダイナミックレンジDRを使用したものであるが、これとは別に、あるいはこれと一緒に、他の特徴情報を用いることも考えられる。他の特徴情報としては、入力画像信号Vinの複数の画素データについてADRC処理をして得られる空間波形情報(上述のクラスコードQiに相当)、入力画像信号Vinの複数の画素データを処理して得られるアクティビティ情報、さらには入力画像信号Vinの複数の画素データの平均値等も考えられる。例えば動きクラス情報MVおよびクラスコードQiを使用する場合には、画質調整情報発生回路140には、クラス合成回路CLを供給することが考えられる。
【0184】
また、上述実施の形態においては、情報メモリバンク135に係数種データを記憶しておき、係数生成回路136では、この係数種データを用いて、(5)式の生成式に基づき、位相情報発生回路139より出力される位相情報h,vおよび画質調整情報発生回路140で発生される画質調整情報f,gに対応した係数データWiを生成して使用するものを示した。
【0185】
しかし、情報メモリバンク135に位相情報h,vおよび画質調整情報f,gの全ての組み合わせについての係数データを記憶しておき、位相情報発生回路139より出力される位相情報h,vおよび画質調整情報発生回路140で発生される画質調整情報f,gに対応した係数データWiを読み出して使用するようにしてもよい。
【0186】
この場合、情報メモリバンク135に記憶される位相情報h,vおよび画質調整情報f,gの各組み合わせの係数データWiは、パラメータf,g,h,vの各組み合わせで得られるSD信号のそれぞれについて学習を行うことで求めることができる。
【0187】
また、上述実施の形態においては、出力画像信号Voutの画素データを生成する際の推定式として線形一次方程式を使用したものを挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば推定式として高次方程式を使用するものであってもよい。
【0188】
また、上述実施の形態においては、クラスコードCLを検出し、推定予測演算ではこのクラスコードに応じた係数データWiを使用するものを示したが、クラスコードCLの検出部分を省略したものも考えられる。その場合には、情報メモリバンク135に格納される係数種データは1種類のみとなる。
【0189】
また、上述実施の形態においては、画像信号処理部110より出力される出力画像信号Voutをディスプレイ部111に供給して、その出力画像信号Voutによる画像を表示するものを示したが、この出力画像信号Voutをビデオテープレコーダなどの記録装置に供給して記録するようにしてもよい。その場合、後処理回路129の部分で、さらに記録に最適なデータ構造となるように処理してもよい。
【0190】
【発明の効果】
この発明によれば、第1の画像信号を処理して画像の拡大率(画像サイズ)を連続的に変化させた画像を表示するための第2の画像信号を得るものにあって、第2の画像信号による画像の画質を少なくとも画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整するものであり、ズーム画像の画質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】入力画像信号Vinの処理領域と出力画像との関係を示す図である。
【図3】ズーム中心点と処理領域との関係を示す図である。
【図4】2.5倍ズーム時の入力と出力の画素位置関係を示す図である。
【図5】1.25倍ズーム時の入力と出力の画素位置関係を示す図である。
【図6】拡大率T、変化速度Kと画質調整情報f,gとの関係を示す図である。
【図7】拡大率Tと画質調整情報f,gとの関係を示す図である。
【図8】変化速度Kと画質調整情報f,gとの関係を示す図である。
【図9】係数種データの生成方法の一例を示す図である。
【図10】525i信号(SD信号)と1050i信号(HD信号)の画素位置関係を示す図である。
【図11】垂直方向への8段階の位相シフトを説明するための図である。
【図12】水平方向への8段階の位相シフトを説明するための図である。
【図13】SD信号(525i信号)とHD信号(1050i信号)との位相関係を示す図である。
【図14】係数種データの生成方法の一例を示す図である。
【図15】係数種データ生成装置の構成例を示すブロック図である。
【図16】ソフトウェアで実現するための画像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図17】画像信号の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】係数種データ生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100・・・テレビ受信機、101・・・システムコントローラ、102・・・リモコン信号受信回路、105・・・受信アンテナ、106・・・チューナ、109・・・バッファメモリ、110・・・画像信号処理部、111・・・ディスプレイ部、121・・・第1のタップ選択回路、122・・・第2のタップ選択回路、123・・・第3のタップ選択回路、124・・・空間クラス検出回路、125・・・動きクラス検出回路、126・・・クラス合成回路、127・・・推定予測演算回路、128・・・正規化演算回路、129・・・後処理回路、130〜133・・・レジスタ、134・・・係数メモリ、135・・・情報メモリバンク、136・・・係数生成回路、137・・・正規化係数生成回路、138・・・正規化係数メモリ、139・・・位相情報発生回路、140・・・画質調整情報発生回路、150・・・係数種データ生成装置、151・・・入力端子、152A・・・位相シフト回路、152B・・・ノイズ加算回路、153・・・第1のタップ選択回路、154・・・第2のタップ選択回路、155・・・第3のタップ選択回路、156・・・タップ選択制御回路、157・・・空間クラス検出回路、158・・・動きクラス検出回路、159・・・クラス合成回路、160・・・正規方程式生成部、161・・・係数種データ決定部、162・・・係数種メモリ、200・・・リモコン送信機、300・・・画像信号処理装置

Claims (17)

  1. 複数の画素データからなる第1の画像信号に基づいて、画像の拡大率を連続的に変化させた画像を表示するための第2の画像信号を生成する画像信号処理装置であって、
    各拡大率に対応した、上記第2の画像信号における注目位置の位相情報を発生させる位相情報発生手段と、
    上記位相情報発生手段で発生された位相情報に対応して、上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する画素データ生成手段と、
    上記第2の画像信号による画像の画質を、少なくとも上記画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整する画質調整手段と
    を備えることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 上記画像の画質は、解像度である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 上記画像の画質は、ノイズ抑圧度である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 上記画像の拡大率に係る情報は、上記拡大率の変化速度である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  5. 上記画像の拡大率に係る情報は、上記画像の拡大率である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  6. 上記画質調整手段は、さらに、
    第2の画像信号における注目位置の周辺に位置する上記第1の画像信号の複数の画素データから抽出される特徴情報に基づいて発生した画質調整情報により、上記第2の画像信号における注目位置の画素データによる画像の画質を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  7. 上記特徴情報は、上記第1の画像信号の複数の画素データの最大値と最小値との差分であるダイナミックレンジである
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像信号処理装置。
  8. 上記特徴情報は、上記第1の画像信号の複数の画素データのうち時間方向に離れた位置にある画素データどうしの差分を用いて得られた動き情報である
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像信号処理装置。
  9. 上記特徴情報は、上記第1の画像信号の複数の画素データのレベル分布を示す空間波形情報である
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像信号処理装置。
  10. 上記画素データ生成手段は、
    上記位相情報発生手段で発生された位相情報に対応した、推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記第1の画像信号に基づいて、上記第2の画像信号における注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、
    上記係数データ発生手段で発生された係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された複数の画素データを用いて、上記推定式に基づいて上記第2の画像信号における注目位置の画素データを算出して得る演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  11. 上記第1の画像信号に基づいて、上記第2の画像信号における注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択する第2のデータ選択手段と、
    上記第2のデータ選択手段で選択された複数の画素データに基づいて、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段とをさらに有し、
    上記係数データ発生手段は、さらに、上記クラス検出手段で検出されたクラスに対応した上記推定式で用いられる係数データを発生する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像信号処理装置。
  12. 上記係数データ発生手段は、
    上記推定式で用いられる係数データを生成する、上記位相情報をパラメータとして含む生成式における係数データである係数種データを格納する記憶手段と、
    上記記憶手段に格納されている係数種データと上記位相情報発生手段で発生された位相情報とを用いて、上記生成式に基づいて上記推定式で用いられる係数データを生成する係数データ生成手段とを有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像信号処理装置。
  13. 上記生成式は、さらに、上記画質調整情報をパラメータとして含み、
    上記係数データ生成手段は、さらに、上記画質調整情報を用いて、上記生成式に基づいて上記推定式で用いられる係数データを生成する
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像信号処理装置。
  14. 上記係数データ発生手段は、
    上記位相情報発生手段で発生し得る位相情報毎に上記推定式で用いられる係数データを格納する記憶手段と、
    上記記憶手段より上記位相情報発生手段で発生された位相情報に対応する係数データを読み出す係数データ読み出し手段とを有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像信号処理装置。
  15. 上記記憶手段は、さらに、上記位相情報発生手段で発生し得る位相情報および上記画質調整手段で発生し得る画質調整情報の組み合わせ毎に
    上記推定式で用いられる係数データを格納し、
    上記係数データ読み出し手段は、上記記憶手段より、上記位相情報発生手段で発生された位相情報および上記画質調整手段で発生された画質調整情報に対応する係数データを読み出す
    ことを特徴とする請求項14に記載の画像信号処理装置。
  16. 複数の画素データからなる第1の画像信号に基づいて、画像の拡大率を連続的に変化させた画像を表示するための第2の画像信号を生成する画像信号処理方法であって、
    各拡大率に対応した、上記第2の画像信号における注目位置の位相情報を発生させるステップと、
    上記発生された位相情報に対応して、上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成するステップと、
    上記第2の画像信号による画像の画質を、少なくとも上記画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整するステップと
    を備えることを特徴とする画像信号処理方法。
  17. 複数の画素データからなる第1の画像信号に基づいて、画像の拡大率を連続的に変化させた画像を表示するための第2の画像信号を生成するために、
    各拡大率に対応した、上記第2の画像信号における注目位置の位相情報を発生させるステップと、
    上記発生された位相情報に対応して、上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成するステップと、
    上記第2の画像信号による画像の画質を、少なくとも上記画像の拡大率に係る情報に基づいて発生した画質調整情報により調整するステップと
    を備える画像信号処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2002362666A 2002-12-13 2002-12-13 画像信号処理装置、画像信号処理方法、並びにプログラムおよび媒体 Expired - Fee Related JP4026491B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002362666A JP4026491B2 (ja) 2002-12-13 2002-12-13 画像信号処理装置、画像信号処理方法、並びにプログラムおよび媒体
KR1020057009977A KR101024960B1 (ko) 2002-12-13 2003-12-12 화상신호 처리장치, 화상신호 처리방법, 그 방법을실행하기 위한 프로그램 및 그 프로그램을 기록한 컴퓨터판독가능한 매체
EP03778899A EP1587058A4 (en) 2002-12-13 2003-12-12 IMAGE SIGNAL PROCESSING APPARATUS, IMAGE SIGNAL PROCESSING METHOD, PROGRAM FOR IMPLEMENTING SAID METHOD, AND COMPUTER-READABLE MEDIUM IN WHICH SAID PROGRAM HAS BEEN RECORDED
CN2003801060387A CN100407755C (zh) 2002-12-13 2003-12-12 用于处理图像信号的设备和方法
PCT/JP2003/015977 WO2004055775A1 (ja) 2002-12-13 2003-12-12 画像信号処理装置、画像信号処理方法、その方法を実行するためのプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体
US10/537,637 US7385650B2 (en) 2002-12-13 2003-12-12 Device and method for processing image signal, program for performing the method, and computer-readable medium for recording the program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002362666A JP4026491B2 (ja) 2002-12-13 2002-12-13 画像信号処理装置、画像信号処理方法、並びにプログラムおよび媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004191856A true JP2004191856A (ja) 2004-07-08
JP2004191856A5 JP2004191856A5 (ja) 2005-03-17
JP4026491B2 JP4026491B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=32588166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002362666A Expired - Fee Related JP4026491B2 (ja) 2002-12-13 2002-12-13 画像信号処理装置、画像信号処理方法、並びにプログラムおよび媒体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7385650B2 (ja)
EP (1) EP1587058A4 (ja)
JP (1) JP4026491B2 (ja)
KR (1) KR101024960B1 (ja)
CN (1) CN100407755C (ja)
WO (1) WO2004055775A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050088A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Sony Corp 画像処理装置および方法、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
CN100388755C (zh) * 2004-11-12 2008-05-14 诺日士钢机株式会社 图像噪声去除方法
WO2013069564A1 (ja) * 2011-11-08 2013-05-16 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP2020138275A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 ファナック株式会社 情報処理装置および情報処理方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4265291B2 (ja) * 2003-06-06 2009-05-20 ソニー株式会社 情報信号の処理装置および処理方法、並びに情報信号の処理方法を実行するためのプログラム
KR100987765B1 (ko) * 2003-09-30 2010-10-13 삼성전자주식회사 동영상 부호화기에서의 예측 수행 방법 및 장치
JP4640579B2 (ja) 2005-01-27 2011-03-02 ソニー株式会社 情報処理装置および回収基板
US20070132967A1 (en) * 2005-12-09 2007-06-14 Niranjan Damera-Venkata Generation of image data subsets
US8111268B2 (en) * 2006-04-20 2012-02-07 Qualcomm Incorporated Image scaling method and apparatus
US20080092172A1 (en) * 2006-09-29 2008-04-17 Guo Katherine H Method and apparatus for a zooming feature for mobile video service
TWI401944B (zh) * 2007-06-13 2013-07-11 Novatek Microelectronics Corp 用於視訊處理系統之雜訊消除裝置
JP5444797B2 (ja) * 2009-04-10 2014-03-19 ソニー株式会社 送信装置、表示装置および画像表示システム
US8601510B2 (en) * 2009-10-21 2013-12-03 Westinghouse Digital, Llc User interface for interactive digital television
JP5658451B2 (ja) * 2009-11-30 2015-01-28 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラム
KR20110065997A (ko) * 2009-12-10 2011-06-16 삼성전자주식회사 영상처리장치 및 영상처리방법
JP5544996B2 (ja) 2010-04-09 2014-07-09 ソニー株式会社 画像処理装置および方法
JP5028546B1 (ja) * 2011-07-14 2012-09-19 シャープ株式会社 記録再生装置、記録再生方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び、記録媒体
TWI492187B (zh) 2014-02-17 2015-07-11 Delta Electronics Inc 超解析度影像處理方法及其裝置
JP6578454B2 (ja) * 2017-01-10 2019-09-18 富士フイルム株式会社 ノイズ処理装置及びノイズ処理方法
US10657873B2 (en) 2017-01-12 2020-05-19 Synaptics Japan Gk System and method for subpixel rendering and display driver
RU2669874C1 (ru) * 2017-09-15 2018-10-16 Федеральное государственное унитарное предприятие "Государственный научно-исследовательский институт авиационных систем" (ФГУП "ГосНИИАС") Способы и устройство сжатия изображений. Способ и устройство восстановления изображений

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4342751A (en) * 1981-03-09 1982-08-03 Eli Lilly And Company Majusculamide C
JP3511645B2 (ja) * 1993-08-30 2004-03-29 ソニー株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JPH0732634U (ja) 1993-11-19 1995-06-16 株式会社富士通ゼネラル 液晶プロジェクタ
JP3699171B2 (ja) * 1995-09-18 2005-09-28 富士写真フイルム株式会社 電子ズーム処理装置および電子ズーム処理方法
US5973740A (en) * 1997-10-27 1999-10-26 International Business Machines Corporation Multi-format reduced memory video decoder with adjustable polyphase expansion filter
EP1035728B1 (en) * 1997-12-05 2004-09-08 Force Technology Corp. Continuous gradation compression and expansion of image or acoustics data based on polynomial approximation
US6335318B1 (en) * 1999-05-10 2002-01-01 The Regents Of The University Of California Antimicrobial theta defensins and methods of using same
JP2001157042A (ja) * 1999-11-25 2001-06-08 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4407015B2 (ja) 2000-06-15 2010-02-03 ソニー株式会社 ノイズ除去装置およびノイズ除去方法
JP4470282B2 (ja) 2000-06-15 2010-06-02 ソニー株式会社 画像処理装置および画像処理方法
WO2001097510A1 (en) * 2000-06-15 2001-12-20 Sony Corporation Image processing system, image processing method, program, and recording medium
JP4277446B2 (ja) * 2000-12-26 2009-06-10 ソニー株式会社 情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置およびそれを使用した画像表示装置、それに使用される係数種データ生成装置および生成方法、並びに記録媒体
JP2002196797A (ja) 2000-12-27 2002-07-12 Toshiba Corp 記録再生装置及びその記録再生方法
DE60234874D1 (de) 2001-01-22 2010-02-04 Sony Corp Dispositif d'affichage d'images avec conversion des signaux d'image d'entree
JP4691812B2 (ja) 2001-03-29 2011-06-01 ソニー株式会社 係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法
JP4662099B2 (ja) 2001-04-02 2011-03-30 ソニー株式会社 情報信号処理装置およびそれにおける調整パラメータの設定方法
JP3700649B2 (ja) 2001-12-28 2005-09-28 ソニー株式会社 表示装置および制御方法、プログラムおよび記録媒体、並びに表示システム
EP1326436B1 (en) * 2001-12-28 2013-02-13 Sony Corporation Displaying information

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050088A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Sony Corp 画像処理装置および方法、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP4655533B2 (ja) * 2004-08-02 2011-03-23 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
US7944505B2 (en) 2004-08-02 2011-05-17 Sony Corporation Image processing apparatus and method, information processing apparatus and method, recording medium, and program
CN100388755C (zh) * 2004-11-12 2008-05-14 诺日士钢机株式会社 图像噪声去除方法
WO2013069564A1 (ja) * 2011-11-08 2013-05-16 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP5612780B2 (ja) * 2011-11-08 2014-10-22 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその制御方法
US8878961B2 (en) 2011-11-08 2014-11-04 Fujifilm Corporation Image sensing apparatus and method of controlling same
JPWO2013069564A1 (ja) * 2011-11-08 2015-04-02 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP2020138275A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 ファナック株式会社 情報処理装置および情報処理方法
JP6997123B2 (ja) 2019-02-28 2022-02-03 ファナック株式会社 情報処理装置および情報処理方法
US11733670B2 (en) 2019-02-28 2023-08-22 Fanuc Corporation Information processing device and information processing method

Also Published As

Publication number Publication date
US7385650B2 (en) 2008-06-10
US20060038920A1 (en) 2006-02-23
CN1726529A (zh) 2006-01-25
EP1587058A1 (en) 2005-10-19
KR101024960B1 (ko) 2011-03-25
JP4026491B2 (ja) 2007-12-26
CN100407755C (zh) 2008-07-30
EP1587058A4 (en) 2012-05-30
WO2004055775A1 (ja) 2004-07-01
KR20050085293A (ko) 2005-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4026491B2 (ja) 画像信号処理装置、画像信号処理方法、並びにプログラムおよび媒体
US7852404B2 (en) Information signal processor, method for processing information signal, image signal processor and image display apparatus using the same, coefficient seed data production device used in the same, method for producing coefficient seed data set and information-providing medium
US7616263B2 (en) Information-processing apparatus and removable substrate used therein
JP2002196737A (ja) 情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置およびそれを使用した画像表示装置、それに使用される係数種データ生成装置および生成方法、並びに情報提供媒体
KR100643427B1 (ko) 영상신호의 변환장치 및 변환방법과 그것을 사용한 화상표시장치 및 텔레비전 수신기
JP2004212486A (ja) 画像表示デバイス、画像信号処理装置、画像信号処理方法、およびその方法を実行するためのプログラム
CN100367788C (zh) 系数种类数据生成装置及生成方法
KR20020077058A (ko) 계수 데이터 생성장치 및 생성방법, 그것을 사용한정보신호 처리장치 및 처리방법, 그것에 사용하는 종계수데이터 생성장치 및 생성방법, 및 정보제공매체
JP4691835B2 (ja) 係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する係数データの取得装置および取得方法、並びに情報記録媒体
JP4349086B2 (ja) 情報信号の処理装置および処理方法、並びにその処理方法を実行するためのプログラム、そのプログラムを記録した媒体
JP4311166B2 (ja) 情報信号の処理装置および処理方法、それに使用される係数種データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラム、そのプログラムを記録した媒体
JP4649786B2 (ja) 係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する係数種データの生成装置および生成方法
JP2007251690A (ja) 画像処理装置および方法、学習装置および方法、並びにプログラム
JP4501217B2 (ja) 画像信号変換装置、画像信号変換方法、およびそれを使用した画像表示装置
JP4457277B2 (ja) 画像信号変換装置、画像信号変換方法、およびそれを使用した画像表示装置
JP4692800B2 (ja) 係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する係数種データの生成装置および生成方法、並びに記録媒体
JP4051934B2 (ja) 情報信号処理装置、情報信号処理方法およびそれを使用した画像処理装置および画像処理方法、並びに情報信号処理方法又は画像処理方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体
JP4470282B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4092921B2 (ja) 情報信号処理装置、情報信号処理方法および画像表示装置、それに使用される係数種データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体
JP4232430B2 (ja) 画像処理装置および方法、記録媒体、並びに、プログラム
JP4310847B2 (ja) 画像情報変換装置および変換方法
JP4691849B2 (ja) 係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する情報の取得装置および取得方法
JP4692798B2 (ja) 情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置およびそれを使用した画像表示装置、並びに記録媒体
JP4649812B2 (ja) 画像信号処理装置、画像信号処理方法およびそれを使用した画像表示装置、並びに各画像信号処理方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体
JP2006067345A (ja) 画像信号処理装置、その制御方法および画像信号処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040423

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees