JPH0732634U

JPH0732634U - 液晶プロジェクタ

Info

Publication number: JPH0732634U
Application number: JP6236693U
Authority: JP
Inventors: 秀樹五十畑
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1993-11-19
Filing date: 1993-11-19
Publication date: 1995-06-16

Abstract

(57)【要約】【目的】投写レンズの回転リングの回転角度を検出し
て拡大率を求め、同拡大率に基づき画質調整する。【構成】投影レンズに設けた焦点距離の調整位置、例
えば、投影距離に相応する回転角度を検出する焦点調整
リング回転角度検出部１と、同投影レンズに設けた拡大
調整の調整位置、例えば、拡大状況に相応する回転角度
を検出する拡大調整リング回転角度検出部２と、拡大率
と同拡大率に関連つけて画質調整データとを記憶する記
憶部３と、前記焦点調整リング回転角度検出部１が検出
した回転角度焦点データと、前記拡大調整リング回転角
度検出部２が検出した回転角度拡大データとに基づき投
影画像の拡大率を算出する演算部４と、前記拡大率に応
じた画質調整データにより画質調整を行う画質調整部５
と、各部を制御する制御部６とでなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、映像表示装置等に利用される液晶プロジェクタに係わり、より詳細には投写レンズに設けた焦点リングと拡大リングから検出した調整位置に基づき、拡大投影画像の画質補正に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の液晶プロジェクタでは、図６に示すように、投影距離とその時の画面のサイズに所定の関係があり、投写レンズに設けられた焦点リングを調整してスクリーンの位置にピントを合わせて所定のサイズの拡大画像を得ている。例えば、投影距離Ａの場合、画面のサイズは３６インチであり、投影距離Ｂの場合、画面のサイズは８０インチとなる関係等である。さらに、それぞれの投影距離で拡大リングの調整により画像をさらにズームアップして表示することも可能である。ところが、投影画像の拡大率が増加するにつれて、画面の輝度が低下したり、画素が荒くなるなど画質の低下が起こる問題が発生するものの、現在表示している画面の拡大倍率を簡単に検出する適当な方法が開発されていない状況にあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、拡大投影画像の拡大率を検出し、同拡大率に応じて画質調整を行う液晶プロジェクタを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、液晶パネルの画像を投影レンズによりスクリーン上に拡大投影する液晶プロジェクタにおいて、上記投影レンズに設けた焦点距離の調整位置を検出する焦点検出部と、同投影レンズに設けた拡大調整の調整位置を検出する拡大検出部と、拡大率と同拡大率に関連つけて画質調整データとを記憶する記憶部と、前記焦点検出部が検出した焦点データと拡大検出部が検出した拡大データとに基づき投影画像の拡大率を算出する演算部と、前記拡大率に応じた画質調整データにより画質調整を行う画質調整部と、各部を制御する制御部とでなる。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、投影時の焦点検出部が検出した焦点データと、拡大検出部が検出した拡大データとに基づき、演算部が拡大率を算出し、同拡大率と関連付けて記憶部に記憶している画質調整データを使い、画質調整部で拡大画像の画質補正を行う。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による液晶プロジェクタについて、図を用いて詳細に説明する。図１に従い、本考案による液晶プロジェクタの一実施例を説明する。この実施例では、投影レンズに設けた焦点距離の調整位置、例えば、投影距離に相応する回転角度を検出する焦点調整リング回転角度検出部１と、同投影レンズに設けた拡大調整の調整位置、例えば、拡大状況に相応する回転角度を検出する拡大調整リング回転角度検出部２と、拡大率と同拡大率に関連つけて画質調整データとを記憶する記憶部３と、前記焦点調整リング回転角度検出部１が検出した回転角度焦点データと、前記拡大調整リング回転角度検出部２が検出した回転角度拡大データとに基づき投影画像の拡大率を算出する演算部４と、前記拡大率に応じた画質調整データにより画質調整を行う画質調整部５と、各部を制御する制御部６とでなる。

【０００７】図２および図３に従い、本考案による液晶プロジェクタの動作を説明する。投影するスクリーンの距離に合わせて、焦点調整リングであるリング１を回転させ、回転角度ａで表示画像のピントが合ったとする。その時の回転角度ａはリング１の側壁の信号記録領域に記録している、例えば、角度を表すデータをレンズの鏡筒に固定されたセンサ１で読み取ることにより検出できる。具体的には、センサ１として光検知素子を設け、レンズ鏡筒の前記光検知素子に対向する側壁に、例えば、８ビットをコード表示するための並列に８つのコード列を設置し、回転角度を１／２５６に分ける精度で、回転角度に対応したコードデータを読み取るようにする。ところが、図２に示すように、焦点調整リングの回転角度と投影画像の拡大率には所定の関係が存在していて、回転角度ａに相応する投影距離はＡ点で、その時の拡大率はｋとなる。尚、別の表示状態では、例えば、回転角度ｃに相応する投影距離はＣ点で、その時の拡大率はｍである。また、上記の状態から更に投影画像を拡大して見る場合がある。その時は、拡大調整リング、具体的には、リング２を回転させ、レンズの鏡筒を繰り出すようにして、所要の拡大画像を得るようにする。例えば、拡大状態が図２に示すＡ点からＢ点方向に拡大表示状態が変化することに対応し、拡大率はｋからｋ’に変化する。尚、別の表示状態では、一例として、拡大状態がＣ点からＤ点方向に変化することに対応し、拡大率はｍからｍ’に変化する。従って、焦点調整リングの回転角度と拡大調整リングの回転角度のデータとを演算部４に供給し、回転角度と拡大率の関係式に基づき、同演算部４で拡大率を算出することができる。そして、同拡大率に基づき記憶部４に記憶している画質調整データ、例えば、輝度調整データ、γ補正データ、輪郭補正データ等を、画質調整部５に供給して拡大投影画像を調整することができる。

【０００８】図４に示すように、焦点調整リング、拡大調整リングの回転角度を検出する方法として、上記の光検知素子を利用する以外に、リング毎の信号記録領域に抵抗体を設置し、レンズの鏡筒に固定された接触端子を設け、回転角度を抵抗値に置き換えて、同抵抗値を検出し回転角度を得るようにしても良い。また、拡大率を求める方法として、図５に示すデータテーブルを記憶部３に記憶させておき、焦点調整リングの回転角度と拡大調整リングの回転角度のデータとから、所要の拡大率を前記記憶部３から読み出すようにしても良い。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は拡大投影画像の拡大率を検出し、同拡大率に応じて画質調整を行う液晶プロジェクタを提供することを目的とする。従って、様々の投影距離において拡大した画像をその画質が最適の状態で見ることができる。例えば、拡大したことに起因した画素が荒く見える場合に、画像の高域成分を強調しくっきりした画像とするため輪郭強調の程度を補正にした映像、また、拡大して画面が暗くなった場合の明るさを調整した画像等、見易い拡大映像を作りだせるメリットがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による液晶プロジェクタの一実施例を示
すブロック図である。

【図２】本考案による液晶プロジェクタの焦点リングお
よび拡大リングの回転角度と投影画像の拡大率の関係を
示すグラフである。

【図３】本考案による液晶プロジェクタの投影レンズの
一実施例を示す図である。

【図４】本考案による液晶プロジェクタの焦点調整リン
グ、拡大調整リングの回転角度を検出する方法を示す概
念図である。

【図５】本考案による液晶プロジェクタの拡大率を得る
ための他の実施例を示すデータテーブルである。

【図６】液晶プロジェクタの投影距離と拡大画面のサイ
ズの関係を示す概念図である。

【符号の説明】

１焦点調整リング回転角度検出部２拡大調整リング回転角度検出部３記憶部４演算部５画質調整部６制御部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】液晶パネルの画像を投影レンズによりス
クリーン上に拡大投影する液晶プロジェクタにおいて、上記投影レンズに設けた焦点距離の調整位置を検出する
焦点検出部と、同投影レンズに設けた拡大調整の調整位
置を検出する拡大検出部と、拡大率と同拡大率に関連つ
けて画質調整データとを記憶する記憶部と、前記焦点検
出部が検出した焦点データと拡大検出部が検出した拡大
データとに基づき投影画像の拡大率を算出する演算部
と、前記拡大率に応じた画質調整データにより画質調整
を行う画質調整部と、各部を制御する制御部とでなるこ
とを特徴とする液晶プロジェクタ。
【請求項２】上記焦点検出部および拡大検出部とが回
動する焦点調整リングおよび拡大調整リング毎に被検出
信号を設け、同被検出信号毎に近接した投影レンズの鏡
筒に固定して検出部とを設けてなることを特徴とする請
求項１記載の液晶プロジェクタ。
【請求項３】上記被検出信号として光りの反射率の差
異でコードを表示し、同コード信号を検出する検出部に
光検知素子を設けてなる請求項２記載の液晶プロジェク
タ。
【請求項４】上記被検出信号として抵抗体を設け、同
抵抗体を検出する検出部として抵抗体に接触する接触端
子を設けてなる請求項２記載の液晶プロジェクタ。
【請求項５】上記画質調整データを輝度調整データ、
γ補正データ、輪郭補正データとする請求項１記載の液
晶プロジェクタ。
【請求項６】上記拡大検出部が投影レンズの鏡筒に固
定した検出部と、同投影レンズの前後に動く鏡筒部に被
検出信号を設けたことを特徴とする請求項１記載の液晶
プロジェクタ。
【請求項７】液晶パネルの画像を投影レンズによりス
クリーン上に拡大投影する液晶プロジェクタにおいて、上記投影レンズに設けた焦点距離の調整位置を検出する
焦点検出部と、同投影レンズに設けた拡大調整の調整位
置を検出する拡大検出部と、拡大率と同拡大率に関連つ
けて画質調整データと、前記焦点検出部が検出した焦点
データと拡大検出部が検出した拡大データとに基づき投
影画像の拡大率を表にしたデータとを記憶する記憶部
と、前記拡大率に応じた画質調整データにより画質調整
を行う画質調整部とでなることを特徴とする液晶プロジ
ェクタ。