JP2004191226A - 複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システム - Google Patents
複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004191226A JP2004191226A JP2002360477A JP2002360477A JP2004191226A JP 2004191226 A JP2004191226 A JP 2004191226A JP 2002360477 A JP2002360477 A JP 2002360477A JP 2002360477 A JP2002360477 A JP 2002360477A JP 2004191226 A JP2004191226 A JP 2004191226A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- structures
- laser sensor
- reflector
- linear light
- displacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】直線光回帰型レーザセンサ22から出力されたレーザビームは、スリット26を通過し、反射板24で反射される。反射板24で反射されたレーザビームは、再びスリット26を通過し、直線光回帰型レーザセンサ22に戻ってくる。一方、構造物21、23のいずれか、あるいは双方に位置変動があり、構成の許容値を超えた場合には、レーザセンサ22のビーム受光量の設定値に対する変化量や、ビームがスリット26により遮光されることで位置変動エラーが検出される。このようにして、2種の構造物21、23の相対的な変位が検出される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス等の製造工程において、半導体ウェハを第1の処理装置から第2の処理装置に搬送する際、第1と第2の処理装置の相対的位置ずれを測定することができる複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスは多くの製造工程を経て製造される。半導体デバイスは、通常ウェハ上に導電物や絶縁物をを蒸着したり、その表面にレジストを塗布した後、光ステッパや電子ビーム描画装置で所望のパターンを形成し、その後、現像処理やエッチング処理が行われる。
【0003】
このように、ウェハは多くの処理装置に順々に搬送され、半導体デバイスが形成される。このようなウェハの搬送処理工程は、半導体デバイスの製造のみならず、半導体製造用のマスクの製造工程でも、処理工程は少ないものの実行されている。
【0004】
上記したようなウェハやマスク基板の被処理物は、特定の処理装置から次の工程の処理装置に自動的に搬送される。図1はその様子の概略を示しており、特定の処理装置である第1の構造物1で所定の処理が施された被処理物2は、搬送機構3によって次の処理装置である第2の構造物4に搬送される。
【0005】
搬送機構3は、第2の構造物4上に、一方の端部が回転可能に固定された第1のアーム5と、第1のアーム5の他端に、一方の端部が回転可能に取り付けられた第2のアーム6と、第2のアームの他端に、一方の端部が回転可能に取り付けられた第3のアーム7によって構成されている。なお、各アームの回転軸Oは、紙面に平行に上下方向に設けられている。
【0006】
被処理物2は、アーム7上に載せられており、図1に示したような3本のアームが伸びきった位置において、図示していない被処理物のチャック機構により、被処理物2は保持され、アーム7から第2の構造物4上のステージ8上に高い位置精度で移動されて載置される。
【0007】
この場合、第1の構造物1と第2の構造物4とは、それぞれ独立に床に設置されていることが多い。その結果、床の振動や地震などにより第1の構造物1と第2の構造物4とが相対的に移動する場合が生じる。この2種の構造物の位置関係が微妙にずれてしまうと、搬送機構3により第1の構造物1から第2の構造物4の所定の位置に被処理物2を搬送しようとした場合、次のような問題点が生じる。
【0008】
例えば、第1の構造物1と第2の構造物4とは、壁によって隔てられていることが多く、2種の構造物の相対的な位置関係の変動に基づき、アーム7や被処理物2の先端が、搬送中に壁に衝突したりする事故が発生することもある。
【0009】
また、3本のアームが伸びきった状態でアーム7とステージ8との位置関係にずれが生じ、被処理物2をチャック機構により、第2の構造物4上のステージ8の所定の位置に正確に移動できなくなる。被処理物2がステージ8上の正確な位置に配置されないと、第2の構造物4における被処理物2の加工や化学的処理を精度良く行なうことができなくなる。
【0010】
このため、従来より、第1の構造物1と第2の構造物3との相対的な位置関係を常にモニターし、2種の構造物の相対的な位置変動が所定値以上となった場合は、いずれかあるいは両方の構造物の位置を微調整し、初期の所定の位置関係となるようにしている。
【0011】
ここで、従来の2種の構造物の相対的な位置変動の値を測定する第1のシステムを図1に基づいて説明する。図1(a)に示すように、第1の構造物1の第2の構造物4に対向する面上には、透過型(溝型)フォトセンサ10が設けられ、第2の構造物4の第1の構造物1に対向する面には、スリット11が設けられている。図1(b)はA方向から見た透過型フォトセンサ10とスリット11との関係を示しており、図1(C)は、スリット11の通過穴12と通過光13の関係を示している。
【0012】
初期状態において、透過型フォトセンサ10から発生した光は、スリット11に設けられた通過穴12を通過し、通過光13は、透過型フォトセンサ10によって検出される。この場合、第1の構造物1と第2の構造物4との位置関係が正常であれば、フォトセンサ10から発生した光はスリット11の通過穴12を通り、最大の光量がフォトセンサ10によって検出される。
【0013】
一方、第1と第2の構造物1、4のいずれかあるいは両者が図中Z方向に位置変動すると、スリット11の通過穴12とフォトセンサ10との間の関係が崩れ、光の一部あるいは全部がスリット11によって遮光されることになる。その結果、今まで最大の光量が検出されていたものが、フォトセンサ10による検出光量が少なくなる。このフォトセンサ3によって検出される光量は、第1と第2の構造物のずれの量に比例して変動する。したがって、図1の構成により、第1の構造物1と第2の構造物4のZ方向の相対的な位置関係の変動が検出される。
【0014】
この位置変動が大きい場合には、搬送機構3による被処理物2をステージ8上の正確な位置に載置できなくなる。このため、構造物1あるいは構造物4をZ方向に僅かずらすことによって初期状態のように、透過型フォトセンサ10から発生した光がスリット11の通過穴12を通り、フォトセンサ10によって検出されることから、この検出信号の大きさをモニターすることにより、第1と第2の構造物の相対的な位置合わせができる。
【0015】
図2も従来の構造物の位置合わせのシステムを簡単に示したものである。この従来技術では、第1の構造物15はL字型であり、その内側の2箇所には、レーザ変位センサ16、17が取り付けられている。第1のレーザ変位センサ16はX方向の変位を測定するものであり、第1のレーザ変位センサ16からの光は、第2の構造物18の側面によって反射され、センサ16に戻ってくる。この変位の測定によって第1と第2の構造物15、18のX方向の変動が検出される。
【0016】
次に、第2のレーザ変位センサ17はY方向の変位を測定するものであり、第2のレーザ変位センサ17からの光は、構造物18の側面によって反射され、センサ17に戻ってくる。この変位の測定によって第1と第2の構造物15、18のY方向の変動が検出される。
【0017】
このように、半導体デバイスの製造装置においては、ウェハの搬送時に、ウェハが所定の位置に搬送されたか否かを光を用いて測定している。(例えば、特許文献1参照)。
【0018】
【特許文献1】
実開平7―183343号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記図1に基づいて説明した従来の複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムにおいては、フォトセンサとスリットの1組の組み合わせで位置ずれの検出を行なっており、一方向のみのずれ検出しかできない。二方向の検出を可能とするように考慮しても、フォトセンサの性能上、位置変動の検出精度を高くすることができない。
【0020】
また、図2に示したレーザ変位センサを使用する場合、図3(a)に示すように、センサ16(17)の投光部と受光部が離れているため、その光軸確保のためのスペースが必要となる。なお、19は第2の構造物18に取り付けられた反射板である。その結果、検出経路のエリアを設ける必要があり、狭い場所での使用が困難であるという欠点を有する。更に構造物間の距離が長くなると、適応が難しくなると共に、長距離対応のセンサ自体高価である。
【0021】
本発明の請求項1の発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の構造物の相対的な位置ずれを、狭い場所でも精度良く行なうことができる複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システムを実現するにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、被処理物を処理する第1の構造物と、この第1の構造物から被処理物が搬送機構によって搬送され、被処理物を処理する第2の構造物とを備えており、第1の構造物と第2の構造物とは、それぞれ独立に移動可能に設置されている構成において、第1の構造物の第2の構造物に対面する側に直線光回帰型レーザセンサを取り付け、このレーザセンサからのレーザビームを受光し反射させる反射板と、反射板の前面に光通過穴を有したスリットとを第2の構造物に取り付け、直線光回帰型レーザセンサから発生し、反射板により反射されたレーザビームを直線光回帰型レーザセンサによって検出し、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれを検出するように構成したことを特徴としており、直線光回帰型レーザセンサとこのレーザセンサからのレーザビームを受光し反射させる反射板等の光学系の直線状のスペースだけで、構造物の相対的な位置ずれを検出でき、検出経路のエリアが狭い場所でも使用が可能となる。
【0023】
請求項2の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項1に基づく発明において、直線光回帰型レーザセンサと、反射板との組み合わせを複数設けるように構成したので、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれをより精度高く検出することができる。
【0024】
請求項3の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項2に基づく発明において、直線光回帰型レーザセンサと、反射板との組み合わせを複数設けると共に、その組み合わせをL字状に配置するように構成したので、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれをより精度高く検出することができる。
【0025】
請求項4の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項1に基づく発明において、一方の構造物のねじれを検出するため、該構造物のねじれの支点部分の近傍に直線光回帰型レーザセンサあるいは反射板を取り付けるようにしたことを特徴としており、このねじれの支点部分の位置ずれを簡単な構成で効率よく検出することができる。
【0026】
請求項5の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項1〜3に基づく発明において、スリットに設けられた光通過穴の形状を、特定の方向に細長く形成したことを特徴としており、構造物間の特定方向の相対的位置変動が重要でない場合には、スリットの通過穴の形状を、その特定方向に細長い形状とすれば、レーザセンサと反射板(スリット)の組み合わせの数を減らすとができる。
【0027】
請求項6の発明に基づく複数の構造物の間の被処理物の搬送システムは、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれを検出し、この位置ずれ量が所定の値以内であれば搬送機構を動作させて被処理物を第1の構造物から第2の構造物に搬送し、この位置ずれ量が所定の値以上であれば、複数回前記位置ずれ量の検出動作を実行し、その間この位置ずれ量が所定の値以内になった場合には、搬送機構を動作させて被処理物を第1の構造物から第2の構造物に搬送し、複数回前記位置ずれ量の検出動作を実行しても、この位置ずれ量が所定の値以上であれば、アラームを発生させ、被処理物の搬送動作を停止させるように構成したことを特徴としており、被処理物の搬送動作を安全に自動的に管理することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図を参照して詳述する。本発明の基本的な構成は、図3(a)に示した2眼式レーザセンサ16に代えて、図3(b)に示すような直線光回帰型レーザセンサ20を用いたことを特徴としている。この直線光回帰型レーザセンサ20は、1眼構造であるため、投光側と受光側との光軸が一致している。
【0029】
その結果、反射型でありながら、透過型と同等の検出特性が得られる利点を有する。また、図3(a)に示した2眼式レーザセンサと比較し、図3(b)の斜線を施したスペースSが不要となり、レーザセンサを配置する場所の自由度を高めることができる。
【0030】
図4は複数のレーザセンサ22と反射板24の組み合わせを複数設けた例を示しているが、この反射板24部分のより詳細な構成を図5によって説明する。図5において、図5(a)は直線光回帰型レーザセンサ22と、第2の構造物23に取り付けられた反射板24の関係を示した図であり、図5(b)は図5(a)の構成における反射板部分を矢印方向から見た図である。
【0031】
図5において、第1の構造物21(図示せず)側には直線回帰型レーザセンサ22が取り付けられ、第2の構造物23側にはそれぞれのレーザセンサ22に対向した位置に反射板24が取り付けられている。各反射板24の直前には、光通過穴25を有したスリット26が設けられている。
【0032】
各スリット26の穴径は、各構造物の相対的位置変動の許容値と、直線光回帰型レーザセンサ22のビームスポット28の径(例えば、直径1.5mm前後)から割り出される位置変動エラーを検出するための位置変動許容量dを見込んだ適切な形状とされている。そして、各スリット26は、光通過部材であるガラス27を間に挟んで反射板24と共に一体化され、構造物23に堅固に取り付けられている。このような状態で、各レーザセンサ22の現状の受光量を設定することで、それぞれの構造物の位置出しがなされる。
【0033】
再び図4に戻って、直線光回帰型レーザセンサ22と、第2の構造物23に取り付けられた反射板24の組み合わせを複数用いたより具体的な実施の形態の説明を行う。なお、図4(a)は、構造物21、23を側面が見た図であり、図4(b)は、図4(a)においてBの方向から見た図、図4(c)は、図4(a)においてCの方向から見た図である。これらの図から明らかなように、各レーザセンサ22と反射板24の組み合わせは、Lの字状に配置されている。このような構成の動作を次に説明する。
【0034】
初期状態では、前記したように、各レーザセンサ22の現状の受光量を設定することで、それぞれの構造物の位置出しがなされる。この状態では、直線光回帰型レーザセンサ22から出力されたレーザビームは、スリット26を通過し、反射板24で反射される。反射板24で反射されたレーザビームは、再びスリット26を通過し、直線光回帰型レーザセンサ22に戻ってくる。
【0035】
一方、構造物21、23のいずれか、あるいは双方に位置変動があり、構成の許容値を超えた場合には、レーザセンサ22のビーム受光量の設定値に対する変化量や、ビームがスリット26により遮光されることで位置変動エラーが検出される。
【0036】
このようにして、2種の構造物21、23の相対的な変位が検出されるが、レーザセンサ22と反射板24の組み合わせを図4に示すように対向面上でL字状に配置すれば、各レーザセンサ22によって検出される光量が変化する。すなわち、図6に示すように、第1と第2の構造物21、22の相対的な位置変動が生じると、第1の構造物側から見た各スリット26の位置は実線の状態から、1点鎖線で示したように変化する。
【0037】
このスリット26の位置(光通過穴25の位置)の変化によって、各スリット26によりレーザビームの一部が遮光される。この結果、各レーザセンサ22のビーム受光量もそれぞれ構造物の相対的な移動の形態に応じて変化する。この得られた3種の光量変化に基づき、図6に示すように、構造物間の対面方向についての距離の変動はもちろんのこと、水平方向、垂直方向、回転方向、ねじれ(倒れ)方向の位置変動についてもエラー検出を行なうことができる。
【0038】
なお、例えば、ねじれ(倒れ)について支点となる部分以外は、構造物の位置変動があっても問題がない場合がある。そのような場合、図7に示すように、構造物23のねじれの支点部分に反射板24とスリット26を配置すれば良い。
【0039】
すなわち、図7は構造物23が反射板24部分を支点として矢印方向に回転した場合を強調して図示したものであるが、構造物23の回転角により、反射板26によって反射されるレーザビームは、スリット26によって遮光される割合がほとんど変化せず、レーザセンサ22に戻ってくるビーム量もそれに応じてほぼ一定となる。
【0040】
逆に、構造物23の支点部分を含むねじれ現象が発生すると、スリット26によって遮光される割合が変化し、レーザセンサ22に戻ってくるビーム量もそれに応じて変化することになる。したがって、レーザセンサと反射板(スリット26)の組み合わせの数を減らすことができる。
【0041】
また、第1と第2の構造物間の水平方向の相対的位置変動が重要でない場合には、図8(a)に示すように、水平方向Hに複数のスリット26を並べ、それぞれのスリット26の通過穴25の形状を、水平方向Hに細長い形状とすれば良い。また、構造物間の垂直方向の相対的位置変動が重要でない場合には、図8(b)に示すように、垂直方向Vに複数のスリット26を並べ、それぞれのスリット26の通過穴25の形状を、垂直方向Vに細長い形状とすれば良い。このように通過穴25の形状を工夫することで、レーザセンサと反射板(スリット26)の組み合わせの数を減らすとができる。
【0042】
図9は、構造物間の相対的な位置変動を検出して、被処理物の搬送処理を行なう流れを示した図である。まず第1ステップにより、レーザセンサの検出動作を実行し、反射されたレーザビームの光量と設定値との比較が行なわれる。レーザビームの光量が設定値以上であれば、第2ステップに移り、被処理物の搬送が実行される。被処理物の搬送が行なわれた後、次工程の処理が行なわれる(第3ステップ)。
【0043】
第1ステップでレーザセンサの検出動作を実行し、反射されたレーザビームの光量と設定値との比較を行ない、レーザビームの光量が設定値以下であれば、第4ステップに移り、レーザセンサによる構造物間の位置ずれ再検出動作が複数回繰り返し実行される。この検出動作を複数回実行している間に、レーザビームの光量が設定値以上となった場合には、第3ステップの被処理物の搬送が実行される。
【0044】
第4ステップでレーザセンサの検出動作を所定回数実行し、反射されたレーザビームの光量と設定値との比較を行なっても、レーザビームの光量が設定値以下であれば、第5ステップに移り、センサによる比較動作を停止させ、更にアラームを発生させて、製造工程の管理部署に異常を知らせる。その後、構造物間の位置ずれを補正するための、構造物の相対的な移動の復旧作業が実施される(第6ステップ)。
【0045】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず幾多の変形が可能である。例えば、レーザセンサと反射板(スリット26)の組み合わせの数は、1組あるいは3組に限定されない。当然のことではあるが、その組み合わせの数を増やせば、より正確に第1と第2の構造物の相対的な変位を検出することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、第1の構造物の第2の構造物に対面する側に直線光回帰型レーザセンサを取り付け、このレーザセンサからのレーザビームを受光し反射させる反射板と、反射板の前面に光通過穴を有したスリットとを第2の構造物に取り付け、直線光回帰型レーザセンサから発生し、反射板により反射されたレーザビームを直線光回帰型レーザセンサによって検出し、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれを検出するように構成したことを特徴としており、直線光回帰型レーザセンサとこのレーザセンサからのレーザビームを受光し反射させる反射板等の光学系の直線状のスペースだけで、構造物の相対的な位置ずれを検出でき、検出経路のエリアが狭い場所でも使用が可能となる。
【0047】
請求項2の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項1に基づく発明において、直線光回帰型レーザセンサと、反射板との組み合わせを複数設けるように構成したので、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれをより精度高く検出することができる。
【0048】
請求項3の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項2に基づく発明において、直線光回帰型レーザセンサと、反射板との組み合わせを複数設けると共に、その組み合わせをL字状に配置するように構成したので、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれをより精度高く検出することができる。
【0049】
請求項4の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項1に基づく発明において、一方の構造物のねじれを検出するため、該構造物のねじれの支点部分の近傍に直線光回帰型レーザセンサあるいは反射板を取り付けるようにしたことを特徴としており、このねじれの支点部分の位置ずれを簡単な構成で効率よく検出することができる。
【0050】
請求項5の発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムは、
請求項1〜3に基づく発明において、スリットに設けられた光通過穴の形状を、特定の方向に細長く形成したことを特徴としており、構造物間の特定方向の相対的位置変動が重要でない場合には、スリットの通過穴の形状を、その特定方向に細長い形状とすれば、レーザセンサと反射板(スリット)の組み合わせの数を減らすとができる。
【0051】
請求項6の発明に基づく複数の構造物の間の被処理物の搬送システムは、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれを検出し、この位置ずれ量が所定の値以内であれば搬送機構を動作させて被処理物を第1の構造物から第2の構造物に搬送し、この位置ずれ量が所定の値以上であれば、複数回前記位置ずれ量の検出動作を実行し、その間この位置ずれ量が所定の値以内になった場合には、搬送機構を動作させて被処理物を第1の構造物から第2の構造物に搬送し、複数回前記位置ずれ量の検出動作を実行しても、この位置ずれ量が所定の値以上であれば、アラームを発生させ、被処理物の搬送動作を停止させるように構成したことを特徴としており、被処理物の搬送動作を安全に自動的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムを示す図である。
【図2】複数のレーザ変位センサを用いた従来の複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムを示す図である。
【図3】2眼式レーザセンサと直線光回帰型レーザセンサを示す図である。
【図4】複数の直線光回帰型レーザセンサを用いた本発明に基づく複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムを示す図である。
【図5】一対の直線光回帰型レーザセンサと、反射板およびスリットとの関係を示す図である。
【図6】スリットのビーム通過穴とビームスポットとの位置関係と、構造物の位置ずれの状態を示す図である。
【図7】構造物の特定方向のねじれのみを検出する構成を示す図である。
【図8】細長いスリットの光通過穴を示す図である。
【図9】構造物間の相対的な位置変動を検出して、被処理物の搬送処理を行なう流れを示した図である。
【符号の説明】
21、23 構造物
22 レーザセンサ
24 反射板
25 光通過穴
26 スリット
27 ガラス
28 ビームスポット
Claims (6)
- 被処理物を処理する第1の構造物と、この第1の構造物から被処理物が搬送機構によって搬送され、被処理物を処理する第2の構造物とを備えており、第1の構造物と第2の構造物とは、それぞれ独立に移動可能に設置されている構成において、第1の構造物の第2の構造物に対面する側に直線光回帰型レーザセンサを取り付け、このレーザセンサからのレーザビームを受光し反射させる反射板と、反射板の前面に光通過穴を有したスリットとを第2の構造物に取り付け、直線光回帰型レーザセンサから発生し、反射板により反射されたレーザビームを直線光回帰型レーザセンサによって検出し、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれを検出するように構成した複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システム。
- 第1の構造物の第2の構造物に対面する側に複数の直線光回帰型レーザセンサを取り付け、この複数のレーザセンサからのレーザビームをそれぞれ受光し反射させる複数の反射板と、それぞれの反射板の前面に光通過穴を有したスリットとを第2の構造物に取り付け、複数の直線光回帰型レーザセンサから発生し、複数の反射板により反射されたレーザビームをそれぞれ直線光回帰型レーザセンサによって検出し、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれを検出するように構成した請求項1記載の複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システム。
- 複数の直線光回帰型レーザセンサと、複数の反射板と、それぞれの反射板の前面に光通過穴を有したスリットとは、3組以上設けられ、それぞれ第1の構造物と第2の構造物にL字状に取り付けられた請求項2記載の複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システム。
- 一方の構造物のねじれを検出するため、このねじれの支点部分の位置ずれを検出するために、該構造物の支点部分の近傍に直線光回帰型レーザセンサあるいは反射板とを取り付けるようにした請求項1記載の複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システム。
- スリットに設けられた光通過穴の形状は、特定の方向に細長く形成された請求項1〜3の何れかに記載の複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システム。
- 被処理物を処理する第1の構造物と、この第1の構造物から被処理物が搬送機構によって搬送され、被処理物を処理する第2の構造物とを備えており、第1の構造物と第2の構造物とは、それぞれ独立に移動可能に設置されている構成において、第1の構造物の第2の構造物に対面する側に直線光回帰型レーザセンサを取り付け、このレーザセンサからのレーザビームを受光し反射させる反射板と、反射板の前面に光通過穴を有したスリットとを第2の構造物に取り付け、直線光回帰型レーザセンサから発生し、反射板により反射されたレーザビームを直線光回帰型レーザセンサによって検出して、第1と第2の構造物の相対的な位置ずれを検出し、この位置ずれ量が所定の値以内であれば搬送機構を動作させて被処理物を第1の構造物から第2の構造物に搬送し、この位置ずれ量が所定の値以上であれば、複数回前記位置ずれ量の検出動作を実行し、その間この位置ずれ量が所定の値以内になった場合には、搬送機構を動作させて被処理物を第1の構造物から第2の構造物に搬送し、複数回前記位置ずれ量の検出動作を実行しても、この位置ずれ量が所定の値以上であれば、アラームを発生させ、被処理物の搬送動作を停止させるように構成した複数の構造物の間の被処理物の搬送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002360477A JP4027789B2 (ja) | 2002-12-12 | 2002-12-12 | 複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002360477A JP4027789B2 (ja) | 2002-12-12 | 2002-12-12 | 複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004191226A true JP2004191226A (ja) | 2004-07-08 |
JP4027789B2 JP4027789B2 (ja) | 2007-12-26 |
Family
ID=32759542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002360477A Expired - Fee Related JP4027789B2 (ja) | 2002-12-12 | 2002-12-12 | 複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4027789B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006120680A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-05-11 | Jeol Ltd | 基板搬送機構 |
JP2010059727A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Shinmaywa Engineering Ltd | 免震建物及びこれに設置した機械式駐車装置 |
JP2014079029A (ja) * | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Nissan Motor Co Ltd | 非接触給電装置 |
CN111427078A (zh) * | 2019-01-09 | 2020-07-17 | 中国石油天然气集团有限公司 | 一种地震勘探采集系统和方法 |
KR102192774B1 (ko) * | 2020-03-24 | 2020-12-18 | 주식회사 비앤아이테크 | 태양광 발전용 어레이 변위 감지장치 |
-
2002
- 2002-12-12 JP JP2002360477A patent/JP4027789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006120680A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-05-11 | Jeol Ltd | 基板搬送機構 |
JP4571477B2 (ja) * | 2004-10-19 | 2010-10-27 | 日本電子株式会社 | 基板搬送機構 |
JP2010059727A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Shinmaywa Engineering Ltd | 免震建物及びこれに設置した機械式駐車装置 |
JP2014079029A (ja) * | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Nissan Motor Co Ltd | 非接触給電装置 |
CN111427078A (zh) * | 2019-01-09 | 2020-07-17 | 中国石油天然气集团有限公司 | 一种地震勘探采集系统和方法 |
CN111427078B (zh) * | 2019-01-09 | 2023-08-22 | 中国石油天然气集团有限公司 | 一种地震勘探采集系统和方法 |
KR102192774B1 (ko) * | 2020-03-24 | 2020-12-18 | 주식회사 비앤아이테크 | 태양광 발전용 어레이 변위 감지장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4027789B2 (ja) | 2007-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5194743A (en) | Device for positioning circular semiconductor wafers | |
JP2001148411A (ja) | 基板のクランプを検出するためのシステム | |
US20200024726A1 (en) | Substrate Positioning Apparatus And Methods | |
JP2009038359A (ja) | 露光装置およびデバイス製造方法 | |
US20080061255A1 (en) | Wafer aligning apparatus of a semiconductor manufacturing device | |
JP4027789B2 (ja) | 複数の構造物の間の相対的位置ずれの検出システムおよび複数の構造物の間の被処理物の搬送システム | |
JP2009031199A (ja) | 半導体ウエハの平坦度を測定する装置及び方法 | |
JP2010021460A (ja) | ウェーハアライメント装置及びそれを用いたウェーハ搬送装置 | |
KR100626389B1 (ko) | 웨이퍼의 파손을 방지할 수 있는 웨이퍼 감지 센서부가구비된 웨이퍼 이송 장치 | |
KR20110043433A (ko) | 하전 입자 빔 묘화 방법 및 하전 입자 빔 묘화 장치 시스템 | |
CN110752168B (zh) | 一种晶片检测装置、晶片传输系统及晶片检测方法 | |
JP3722346B2 (ja) | 位置決めステージ装置、半導体露光装置およびデバイス製造方法 | |
KR101300852B1 (ko) | 오리엔테이션 플랫 지정 방법, 오리엔테이션 플랫 검출 장치 및 오리엔테이션 플랫 지정용 프로그램을 기록한 기록 매체 | |
JP3831720B2 (ja) | 多重干渉ビームを使用するレチクル焦点測定システムおよびレチクル焦点測定方法 | |
JPH05307156A (ja) | ビームシフタ装置 | |
JPH0992606A (ja) | 露光装置のフォーカス管理方法および露光装置用フォーカス管理装置 | |
KR20080008443A (ko) | 반도체 코팅설비의 웨이퍼 플랫존 정렬상태 검출장치 | |
TW202009552A (zh) | 用於對準透光雙折射工件的系統和方法 | |
JPH0955352A (ja) | 露光装置および露光方法 | |
EP3951500A1 (en) | A fabrication process deviation determination method, calibration method, inspection tool, fabrication system and a sample | |
CN116057472A (zh) | 制造过程的偏差确定方法、校准方法、检查工具、制造系统和样品 | |
JP3547554B2 (ja) | 露光時のウェハ傾き検出方法 | |
JP2017181802A (ja) | リソグラフィ装置およびその制御方法、ならびに物品の製造方法 | |
JPH0837229A (ja) | 基板ティーチング装置 | |
US9594314B2 (en) | Exposure apparatus, alignment method, and device manufacturing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070403 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070925 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071010 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |